JP2013182477A - マイクロプロセッサ外部監視回路、電子制御装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

マイクロプロセッサ外部監視回路、電子制御装置及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロプロセッサ動作中にウォッチドッグタイマを診断しても、マイクロプロセッサの異常から確実に復旧させる。
【解決手段】マイクプロセッサ外部監視回路は、マイクロプロセッサから入力されたクリア信号を複数のウォッチドッグタイマの中から入力切替手段によって切り替えたウォッチドッグタイマのみに出力する。そして、該クリア信号が入力されないウォッチドッグタイマは、リセット信号を発生するが、第1出力手段はそのリセット信号のマイクロプロセッサに対する出力を阻止する。そして、該リセット信号はウォッチドッグタイマが正常に動作していることをマイクロプロセッサに通知するチェック信号として第2出力手段がマイクロプロセッサに出力する。また、入力切替手段が切り替えられることで、診断対象のウォッチドッグタイマを切り替えて診断を行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、マイクロプロセッサ外部監視回路、電子制御装置及び電動パワーステアリング装置に関し、詳細には、マイクロプロセッサを外部から監視するマイクロプロセッサ外部監視回路、該マイクロプロセッサ外部監視回路を備えた電子制御装置及び電動パワーステアリング装置に関する。
車両には、各種電動機が使用されている。例えば、車両に搭載される電動パワーステアリング装置では、操舵補助トルク(アシストトルク)を与える操舵補助モータ(アシストモータ)が使用されている。電動パワーステアリング装置は、操舵補助モータの駆動力を、減速機を介してギヤまたはベルト等の伝送機構により、ステアリングシャフトまたはラック軸に補助力を付与するようになっている。かかる電動パワーステアリング装置の制御装置は、操舵補助トルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が0になるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティー比の調整で行っている。
電動パワーステアリングの電子制御装置は、マイクロプロセッサ(以下、適宜CPUという)が電動パワーステアリングを制御する制御プログラムを実行する。このような各種電動機等の制御に用いられるCPUは、外部監視回路によって外部から監視されている。そして、外部監視回路は、CPUからクリア信号が入力されるウォッチドッグタイマ(以下、WDTという)を備えている。WDTは、CPUから入力されるクリア信号が一定時間(例えば、40msec)以上停止した場合に、リセット信号を発生してCPUをリセットする。
外部監視回路は、CPUの異常時は必ず動作する必要があるため、診断機能を備えていることが知られている。例えば、外部監視回路のWDTの診断としては、特許文献1に示すように、電子制御装置の起動時、リセット時等に、1回だけWDTを診断していた。しかしながら、電子制御装置の動作中にWDTが故障した場合、CPUの監視機能を喪失した状態で動作を継続し、万が一、CPUに異常が発生した場合、その異常から復旧させることが困難であった。
このような問題を解消する方法としては、特許文献2に示す暴走監視制御回路が知られている。暴走監視制御回路は、WDTを2個設け、片方のWDTを有効にした状態で、もう一方のWDTの診断を行うことで、CPUの外部監視を行うWDTの動作を、CPUの動作中に自己診断可能としてきた。
特開2005−25290号公報 特開2003−131906号公報
しかしながら、上述した特許文献2の診断方法では、2つのWDTの各々の出力を論理結合回路に接続し、該論理結合回路が2つのWDTが共に動作したときに作用して、CPUに対してリセット信号を出力していたため、論理結合回路が故障した場合には、CPUの監視機能を喪失した状態で動作を継続し、万が一、CPUに異常が発生したら、その異常から復旧させることが困難であるという問題が生じていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マイクロプロセッサ動作中にウォッチドッグタイマを診断しても、マイクロプロセッサの異常から確実に復旧させることができるマイクロプロセッサ外部監視回路、電子制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し目的を達成するために、本発明のマイクロプロセッサ外部監視回路は、マイクロプロセッサを外部から監視するマイクロプロセッサ外部監視回路において、前記マイクロプロセッサから入力されるクリア信号の異常の検出に応じて、前記マイクロプロセッサのリセット信号を発生する複数のウォッチドッグタイマと、前記マイクロプロセッサが出力した前記クリア信号を前記複数のウォッチドッグタイマに切り替えて入力する入力切替手段と、前記入力切替手段が前記クリア信号の入力を切り替えた前記ウォッチドッグタイマが発生した前記リセット信号のみを前記マイクロプロセッサに出力する第1出力手段と、前記複数のウォッチドッグタイマの各々が発生した前記リセット信号を、前記ウォッチドッグタイマが正常に動作していることを前記マイクロプロセッサに通知するチェック信号として前記マイクロプロセッサに出力する第2出力手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、マイクロプロセッサが出力したクリア信号は、複数のウォッチドッグタイマの中から入力切替手段によって切り替えたウォッチドッグタイマに入力される。そして、クリア信号が入力されないウォッチドッグタイマはリセット信号を発生するが、第1出力手段はそのリセット信号のマイクロプロセッサに対する出力を阻止する。そして、該リセット信号はウォッチドッグタイマが正常に動作していることをマイクロプロセッサに通知するチェック信号として第2出力手段がマイクロプロセッサに出力することができる。また、入力切替手段を切り替えることで、診断対象のウォッチドッグタイマを切り替えて診断を同様に行うことができる。よって、ウォッチドッグタイマがクリア信号の入力に基づいてマイクロプロセッサの監視を行っている状態で、他のウォッチドッグタイマが正常に動作しているか否かを、マイクロプロセッサがチェック信号に基づいて診断しても、外部監視中のウォッチドッグタイマがマイクロプロセッサの異常を検出した場合は、リセット信号をマイクロプロセッサに出力することができるため、マイクロプロセッサの外部監視機能を喪失することなく、マイクロプロセッサの動作中にウォッチドッグタイマの診断を行うことができる。しかも、診断中のウォッチドッグタイマで発生するリセット信号をチェック信号としてマイクロプロセッサに出力することから、回路構成を複雑化することなく、診断機能を実現することができる。
上述した課題を解決し目的を達成するために、本発明の電子制御装置は、請求項1に記載のマイクロプロセッサ外部監視回路と、前記マイクロプロセッサと、を備える電子制御装置において、前記マイクロプロセッサは、前記入力切替手段を切り替えて、前記複数のウォッチドッグタイマの中から前記外部から監視を行うウォッチドッグタイマに前記クリア信号を出力するクリア信号出力手段と、前記クリア信号出力手段のクリア信号の出力に応じて前記第2出力手段が出力した前記チェック信号に基づいて、前記クリア信号を出力した前記ウォッチドッグとは異なる前記ウォッチドッグの診断を行う診断手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、マイクロプロセッサはウォッチドッグタイマを診断する場合、入力切替手段を切り替えて、外部監視を行うウォッチドッグタイマに対してクリア信号を出力し、該出力に応じてマイクロプロセッサ外部監視回路から入力されるチェック信号に基づいて、外部監視中のウォッチドッグタイマとは異なるウォッチドッグタイマの診断を行うことができる。そして、その診断中にマイクロプロセッサ外部監視回路からリセット信号が入力されると、マイクロプロセッサを確実にリセットすることができる。また、マイクロプロセッサは、マイクロプロセッサ外部監視回路の入力切替手段を切り替えることで、診断対象のウォッチドッグタイマを切り替えて診断を行うことができる。よって、マイクロプロセッサは、外部監視を行うウォッチドッグタイマにクリア信号を入力させた状態で、マイクロプロセッサ外部監視回路から入力されるチェック信号に基づいて他のウォッチドッグタイマの診断を行うことができることから、マイクロプロセッサの外部監視機能を喪失することなく、マイクロプロセッサの動作中にウォッチドッグタイマの診断を行うことができるため、マイクロプロセッサの異常によって重大な危険を伴う電子制御装置の安全性向上に貢献することができる。しかも、マイクロプロセッサ外部監視回路は診断中のウォッチドッグタイマで発生するリセット信号をチェック信号としてマイクロプロセッサに出力することから、マイクロプロセッサはチェック信号を監視するだけで診断を行うことができるため、診断処理に伴うマイクロプロセッサの負荷を低減させることができる。
本発明の望ましい態様として、前記第2出力手段からの前記チェック信号の入力を利用して前記複数のウォッチドッグタイマの中から前記監視を行うウォッチドッグタイマを切り替える監視切替手段を備え、前記クリア信号出力手段は、前記監視切替手段が切り替えたウォッチドッグタイマに前記入力切替手段を切り替えて前記クリア信号を出力するようにすることが好ましい。
この発明によれば、監視切替手段はマイクロプロセッサ外部監視回路からのチェック信号の入力を利用して診断対象のウォッチドッグタイマを切り替えることができる。そして、マイクロプロセッサ外部監視回路はその切り替えられたウォッチドッグタイマにクリア信号が入力されるように入力切替手段を切り替えることができる。よって、マイクロプロセッサ外部監視回路が出力したチェック信号の入力に応じて診断対象のウォッチドッグタイマを切り替えることから、複数のウォッチドッグタイマを速やかに切り替えて診断することができる。また、チェック信号を切替信号として利用するようにしたことから、診断対象の切替処理を単純化させることができるため、マイクロプロセッサの負荷を低減し且つ構成の単純化を図ることができる。
本発明の望ましい態様として、前記マイクロプロセッサは、車両に搭載された車両用電動機を制御する制御プログラムを実行するマイクロプロセッサであることを特徴とする。
この発明によれば、マイクロプロセッサの異常によって危険が伴う各種車両用電動機に用いることで、マイクロプロセッサの動作中にウォッチドッグタイマを診断しても、マイクロプロセッサ外部監視回路のマイクロプロセッサに対する外部監視機能の喪失を防止することから、診断中でもマイクロプロセッサの異常から確実に復旧させることができるため、車両用電動機の安全性を向上させることができる。
上述した課題を解決し目的を達成するために、本発明の電動パワーステアリング装置は、操舵補助用の電動モータと、車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した操舵補助指令に基づき前記電動モータを駆動制御して前記車両の操舵を補助する制御手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、請求項2又は3に記載の電子制御装置を備え、前記制御手段は、前記電子制御装置のマイクロプロセッサであることを特徴とする。
この発明によれば、マイクロプロセッサは車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した操舵補助指令に基づき前記電動モータを駆動制御して前記車両の操舵を補助する。そして、マイクロプロセッサは、その駆動制御中にウォッチドッグタイマを診断する場合、入力切替手段を切り替えて、外部監視を行うウォッチドッグタイマに対してクリア信号を出力し、該出力に応じてマイクロプロセッサ外部監視回路から入力されるチェック信号に基づいて、外部監視中のウォッチドッグタイマとは異なるウォッチドッグタイマの診断を行うことができる。そして、その診断中にマイクロプロセッサ外部監視回路がリセット信号をマイクロプロセッサに入力すると、マイクロプロセッサを確実にリセットすることができる。また、マイクロプロセッサは、マイクロプロセッサ外部監視回路の入力切替手段を切り替えることで、診断対象のウォッチドッグタイマを切り替えて診断を行うことができる。よって、マイクロプロセッサは、駆動制御中であっても、外部監視を行うウォッチドッグタイマにクリア信号を入力させた状態で、マイクロプロセッサ外部監視回路から入力されるチェック信号に基づいて他のウォッチドッグタイマの診断を行うことができることから、マイクロプロセッサの外部監視機能を喪失することなく、マイクロプロセッサの動作中にウォッチドッグタイマの診断を行うことができるため、電動パワーステアリング装置の安全性を向上させることができる。しかも、マイクロプロセッサ外部監視回路は診断中のウォッチドッグタイマで発生するリセット信号をチェック信号としてマイクロプロセッサに出力することから、マイクロプロセッサはチェック信号を監視するだけで診断を行うことができるため、電動パワーステアリング装置の駆動制御に悪影響を及ぼすこともない。
本発明によれば、マイクロプロセッサ動作中にウォッチドッグタイマを診断しても、マイクロプロセッサの異常から確実に復旧させることができるマイクロプロセッサ外部監視回路、電子制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。 図1のコントロールユニットのハードウェア構成を示す図である。 図2中のマイクロプロセッサ外部監視回路の構成例を示す図である。 図2中のCPUが実行するWDT診断処理の一例を示すフローチャートである。 マイクロプロセッサ外部監視回路の他の構成例を示す図である。
以下に、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、以下の実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。以下の実施例では、車両に搭載された車両用電動機として、車両のステアリング系に操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置の操舵補助モータを制御する電子制御装置を一例として説明する。
<実施例1>
図1は、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。図1において、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギヤ3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助する操舵補助モータ20が、減速ギヤ3を介してコラム軸2に連結されている。ここで、操舵補助モータ20は、例えば、ブラシレスモータやブラシモータである。電動パワーステアリング装置Pを制御するコントロールユニット(本実施例の電子制御装置に相当)30には、バッテリ14から内蔵の電源リレー13を経て電力が供給され、イグニションキー11からイグニション信号が供給される。また、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいて、操舵補助モータ20の電流指令値を演算し、操舵補助モータ20の電流検出値と電流指令値とに基づいて、操舵補助モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するように操舵補助モータ20を駆動制御する。
コントロールユニット30は、図2に示すように、主MCU(マイクロコントロールユニット)100と、副MCU(マイクロコントロールユニット)110と、マイクロプロセッサ外部監視回路(以下、外部監視回路とも言う)130と、FETプリドライバ回路140と、モータ駆動回路(インバータ)150と、電流検出回路160と、位置検出回路170等を備えている。
主MCU100は、CPU(本実施例のマイクロプロセッサに相当)101、ROM102、RAM(メモリ)103、EEPROM104、A/D変換器105、インターフェース106、バス107等を備えている。CPU101は、ROM102に格納された各種プログラムを実行して電動パワーステアリング装置Pを制御する。
ROM102は、CPU101が実行する各種プログラムを格納する。具体的には、ROM102には、例えば、操舵補助モータ20を制御するモータ制御処理(操舵補助処理)を実行するための制御プログラム、後述する外部監視回路130を診断するためのWDT診断処理プログラム、等が格納されている。そして、WDT診断処理プログラムは、CPU101を本実施例のクリア信号出力手段、診断手段として機能させるためのプログラムとなっている。
RAM103は、CPU101がプログラムを実行する場合にその作業領域として使用され、処理過程で必要とするデータや処理結果、サブルーチンや割り込み処理に際して戻り番地等が記憶されるものであり、データの書き込みが許可されたアクセス許可領域とデータの書き込みが禁止されたアクセス禁止領域とを有している。上記構成において、CPU101が制御プログラムを実行することにより、車両に搭載された電動パワーステアリング装置Pが有する操舵補助モータ20(車両用電動機)を制御する。
EEPROM104は、電源遮断後においても記憶内容を保持可能なメモリである。A/D変換器105は、トルクセンサ10からの操舵トルクT、電流検出回路160からの操舵補助モータ20の電流検出値Im、及び位置検出回路170からのモータ回転角信号θ等を入力し、デジタル信号に変換する。インターフェース106は、車速センサ12からの車速V(車速パルス)をCAN通信で受け取るためのものである。
FETプリドライバ回路140は、主MCU100から入力されるUVW各相のPWM制御信号を、各相正負の通電信号(Up、Un、Vp、Vn、Wp、Wn)に変換して、モータ駆動回路150に出力する。
モータ駆動回路150は、一対のFETスイッチング素子からなるブリッジ回路をU相用、V相用、W相用として3相分備えており、各FETスイッチング素子には還流ダイオードが並列接続されている。このブリッジ回路には、バッテリ14から電源リレー13を介して直流電圧が印加される。各FETスイッチング素子の制御端子(ゲート端子)には、FETプリドライバ回路140から通電信号が入力される。モータ駆動回路150に印加される直流電圧は、モータ駆動回路150内のFETスイッチング素子のスイッチング動作によって3相の交流電圧に変換され、それにより操舵補助モータ20が駆動される。このブリッジ回路には、シャント抵抗R1,R2が接続されている。このシャント抵抗R1,R2に電流検出回路160が接続され、これによって、操舵補助モータ20の電流検出値Imを検出するようになっている。
位置検出回路170は、位置センサ21に励磁電流を与えると共に、位置センサ21からの出力信号をモータ回転角信号θとして、A/D変換器105に出力する。
外部監視回路130は、図3に示すように、第1ウォッチドッグタイマ(WDT)131と、第2ウォッチドッグタイマ(WDT)132と、第1切替スイッチ133と、第2切替スイッチ134と、チェック信号出力部135と、を備えている。外部監視回路130は、CPU101と同一のプリント基板上で、CPU101の近傍に設けられている。
なお、実施例1では複数のウォッチドッグタイマとして、2つの第1ウォッチドッグタイマ131及び第2ウォッチドッグタイマ132を用いる場合について説明するが、これに代えて、3つ以上のウォッチドッグタイマを用いてもよい。
第1WDT131及び第2WDT132は、主MCU100のCPU101のハードウェアエラーを検出するためのものであり、それぞれタイマ用カウンタを備えている。なお、CPU101のハードウェアエラーとしては、例えば電磁ノイズによる異常、レジスタのデータ化け等の各種が存在する。そして、第1WDT131及び第2WDT132の各々は、CPU101から入力されるクリアパルス(クリア信号)が一定時間(例えば、40msec)以上停止した場合に、リセット信号を出力する。なお、リセット信号は、CPU101をリセットするための信号である。
なお、実施例1では、第1WDT131及び第2WDT132がCPU101をリセットすると共に、FETプリドライバ回路140にモータ停止信号を出力して、FETプリドライバ回路140の動作を停止させて、操舵補助モータ20を停止させる場合について説明するが、該モータ停止信号の出力については構成から排除することもできる。
第1切替スイッチ133は、本実施例の入力切替手段に相当し、可動接点133aと固定接点133bと固定接点133cとを備えている。そして、可動接点133aは、信号線136aによって主MCU100と電気的に接続されており、CPU101からクリア信号が入力される。固定接点133bは、信号線136bによって第1WDT131の入力ポートと電気的に接続されている。固定接点133cは、信号線136cによって第2WDT132の入力ポートと電気的に接続されている。
可動接点133aは、固定接点133b、133cの何れか一方の接点に接続されており、CPU101からの切替信号によって他方の接点に接続が切り替わる。そして、可動接点133aが固定接点133bに接続されている場合、第1切替スイッチ133は、CPU101からのクリア信号を第1WDT131に入力する。一方、可動接点133aが固定接点133cに接続されている場合、第1切替スイッチ133は、CPU101からのクリア信号を第2WDT132に入力する。
第2切替スイッチ134は、本実施例の第1出力手段に相当し、可動接点134aと固定接点134bと固定接点134cとを備えている。そして、可動接点134aは、信号線136dによって主MCU100と電気的に接続されており、CPU101に対してリセット信号を出力する。固定接点134bは、信号線136eによって第1WDT131の出力ポートと電気的に接続されている。固定接点134cは、信号線136fによって第2WDT132の出力ポートと電気的に接続されている。
可動接点134aは、固定接点134b、134cの何れか一方の接点に接続されており、CPU101からの切替信号によって他方の接点に接続が切り替わる。そして、可動接点134aが固定接点134bに接続されている場合、第2切替スイッチ134は、第1WDT131が発生したリセット信号をCPU101に対して出力する。一方、可動接点134aが固定接点134cに接続されている場合、第2切替スイッチ134は、第2WDT132が発生したリセット信号をCPU101に対して出力する。
第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134は、主MCU100に接続された信号線136gが分岐してそれぞれに接続されており、CPU101からの切替信号が双方の切替スイッチに入力される構成となっている。よって、CPU101は、切替信号を外部監視回路130に対して出力することで、同一の切替信号によって第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方を同期させて切り替えることが可能となっている。
なお、本実施例1では、本実施例の第1出力手段を第2切替スイッチ134で実現する場合について説明するが、これに代えて、他の種々異なる態様とすることができる。例えば、前記信号線136gと第1WDT131及び第2WDT132の各出力とを接続し、第1切替スイッチ133の状態に応じて第1WDT131及び第2WDT132の出力を制御するIC回路等で実現する。
チェック信号出力部135は、本実施例の第2出力手段に相当し、第1WDT131、第2WDT132の各々が発生するリセット信号を、第1WDT131、第2WDT132が正常に動作していることをCPU101に通知するチェック信号としてCPU101に出力する。
チェック信号出力部135は、第1出力線135aと、第2出力線135bと、を備えている。そして、第1出力線135aは、上述した信号線136eの途中から分岐して主MCU100と電気的に接続された信号線となっている。即ち、第1出力線135aは、第1WDT131で発生したリセット信号をチェック信号c1としてCPU101に出力する。第2出力線135bは、上述した信号線136fの途中から分岐して主MCU100と電気的に接続された信号線となっている。即ち、第2出力線135bは、第2WDT132で発生したリセット信号をチェック信号c2としてCPU101に出力する。
このように構成した外部監視回路130は、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方が第1WDT131と接続されている場合、第1WDT131で発生したリセット信号は、信号線136dによってCPU101に対して出力されると共に、該リセット信号であるチェック信号c1が第1出力線135aによってCPU101に出力される。そして、第2WDT132で発生したリセット信号は、第2切替スイッチ134からCPU101には出力されず、第2出力線135bによってチェック信号c2としてのみCPU101に出力される。
また、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方が第2WDT132と接続されている場合、第1WDT131で発生したリセット信号は、第2切替スイッチ134からCPU101には出力されず、第1出力線135aによってチェック信号c1としてのみCPU101に対して出力される。そして、第2WDT132で発生したリセット信号は、信号線136fによってCPU101に対して出力されると共に、該リセット信号であるチェック信号c2が第2出力線135bによってCPU101に出力される。
なお、実施例1では、本実施例の第2出力手段を第1出力線135aと第2出力線135bとで構成する場合について説明するが、これに代えて、他の態様とすることもできる。例えば、第1出力線135aと第2出力線135bとが入力に接続され、入力された各チェック信号を識別可能に外部に出力するIC回路等の種々異なる構成を用いることができる。
続いて、副MCU110は、図2に示すように、CPU111、ROM112、RAM113、D/A変換器115及びA/D変換器116等を備えている。副MCU110は、モータ制御のための演算処理は実行しないが、主MCU100とシリアル通信により相互に動作(ハードウェアエラー)の監視を行っている。
例えば、主MCU100のA/D変換器105の異常を以下の方法で検出している。主MCU100のA/D変換器105は、8ポートAD1〜AD8を有しており、異常診断時には、例えば、AD8が使用され、7つのポートAD1〜AD7は異常診断に使用されず、ポートAD1〜AD7は、本来のモータ制御処理に使用される。
また、副MCU110のA/D変換器116は、8ポートAD1〜AD8を有しており、異常診断時には、例えば、AD8が使用され、7つのポートAD1〜AD7は使用されない。まず、副MCU110は、所定値のデジタル値をD/A変換器115でアナログ値に変換して出力する。出力されたアナログ値は、主MCU100のA/D変換器105のポートAD8に入力され、再度、デジタル値に変換され、シリアル通信で副MCU110へ返却値1として送信される。また、出力されたアナログ値は、副MCU110のA/D変換器116のポートAD8に入力され、再度、デジタル値に変換され、返却値2として返却される。副MCU110は、受信された返却値1と所定値のデジタル値との誤差ΔX1を算出し、誤差ΔX1が、許容値ΔXK以下である場合には、A/D変換器105及びD/A変換器115が正常と判定する。他方、副MCU110は、誤差ΔX1が許容値ΔXKより大きい場合には、返却値2と所定値のデジタル値との誤差ΔX2を算出し、誤差ΔX2が、許容値ΔXK以下である場合には、D/A変換器115は正常で、A/D変換器105が異常であると判定する。A/D変換器105は、操舵補助モータ20を制御するために重要な要素であるので、この場合は、操舵補助モータ20を停止させる。
上記構成のコントロールユニット30では、副MCU110及び外部監視回路130により主MCU100のハードウェアエラーを監視している。
次に、図4を参照して、主MCU100における予め定められた診断タイミングに、CPU101がWDT診断処理プログラムを実行したときの診断処理概要の一例を以下に説明する。なお、診断タイミングとしては、例えば、予め定められた時刻、予め定められた事象の発生時、外部からの診断の要求を受けた時、等が挙げられる。
CPU101は、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方が第1WDT131と接続されている状態で、診断処理プログラムを実行すると、ステップS11において、クリア信号を第1WDT131に対して出力すると共に、例えばタイマ等を用いて予め定められた所定時間の経過監視を開始し、その後ステップS12の処理に進む。
なお、第1WDT131及び第2WDT132は正常に動作している場合、CPU101から入力されるクリア信号が一定時間(例えば、40msec)以上停止した場合にリセット信号を発生することから、一定時間を越えてもリセット信号を発生しない場合は正常に動作していないと判定できる。よって、所定時間は、その一定時間、診断開始タイミング等を考慮して設定する。
CPU101は、ステップS12において、チェック信号出力部135の第2出力線135bからのチェック信号c2の有無に基づいて、チェック信号c2の入力があったか否かを判定する。CPU101は、チェック信号c2の入力がないと判定した場合(ステップS12:No)、ステップS13において、所定時間が経過したか否かを判定する。CPU101は、所定時間経過していないと判定した場合(ステップS13:No)、ステップS12に戻り、所定時間の経過を待つ、即ち、チェック信号c2の入力監視を継続する。一方、CPU101は、所定時間経過していると判定した場合(ステップS13:Yes)、チェック信号c2の入力がないことから、第2WDT132が正常に動作していないと判定し、ステップS14において、第2WDT132の異常を通知し、その後WDT診断処理を終了する。
一方、CPU101は、ステップS12でチェック信号c2の入力があったと判定した場合(ステップS12:Yes)、ステップS15において、切替信号を外部監視回路130に出力し、その後ステップS16の処理に進む。この処理により、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方の接続先が第2WDT132に切り替えられる。
CPU101は、ステップS16において、クリア信号を第2WDT132に対して出力すると共に、例えばタイマ等を用いて予め定められた所定時間の経過監視を開始し、その後ステップS17の処理に進む。そして、CPU101は、ステップS17において、チェック信号出力部135の第1出力線135aからのチェック信号c1の有無に基づいて、チェック信号c1の入力があったか否かを判定する。CPU101は、チェック信号c1の入力がないと判定した場合(ステップS17:No)、ステップS18において、所定時間が経過したか否かを判定する。CPU101は、所定時間経過していないと判定した場合(ステップS18:No)、ステップS17に戻り、所定時間の経過を待つ、即ち、チェック信号c1の入力監視を継続する。一方、CPU101は、所定時間経過していると判定した場合(ステップS18:Yes)、チェック信号c1の入力がないことから、第1WDT131が正常に動作していないと判定し、ステップS19において、第1WDT131の異常を通知し、その後WDT診断処理を終了する。
一方、CPU101は、ステップS17でチェック信号c1の入力があったと判定した場合(ステップS17:Yes)、ステップS20において、切替信号を外部監視回路130に出力し、その後ステップS21の処理に進む。この処理により、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方の接続先が第1WDT131に切り替えられる。即ち、初期の接続状態に戻ったことになる。そして、CPU101は、ステップS21において、第1WDT131及び第2WDT132の双方が正常に動作していた旨の診断結果を通知し、その後WDT診断処理を終了する。なお、診断結果の通知が不要な場合は、ステップS21の処理を削除することもできる。
上述したように、CPU101はWDT診断処理を実行することで、本実施例のクリア信号出力手段、診断手段、等の各種手段として機能することになる。
次に、上述した電動パワーステアリング装置Pにおける外部監視回路130の診断にかかる動作(作用)の一例を説明する。
図2に示す電動パワーステアリング装置Pのコントロールユニット30において、外部監視回路130は第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方が第1WDT131と接続されている状態で、主MCU100のCPU101が外部監視回路130にクリア信号を出力すると、該クリア信号は第1切替スイッチ133を介して第1WDT131に入力される。第1WDT131はそのクリア信号の入力を監視し、該クリア信号の入力が前記一定時間以上停止した場合に、リセット信号をCPU101に出力する。
駆動制御中のCPU101は、予め定められた診断タイミングを検出すると、第1WDT131にクリア信号を出力し、チェック信号c2の入力監視を開始する。
一方、外部監視回路130は、第1WDT131にはクリア信号が入力されているが、第2WDT132にはクリア信号が入力されていないことから、第2WDT132が正常に動作している場合、第2WDT132は前記所定時間が経過すると、リセット信号を発生する。しかしながら、第2切替スイッチ134は第1WDT131に接続されていることから、そのリセット信号は第2切替スイッチ134からCPU101には出力されずに、チェック信号出力部135からチェック信号c2としてCPU101に出力される。
CPU101は、外部監視回路130からのチェック信号c2の入力を検出すると、第2WDT132は正常に動作していると判定した場合、外部監視回路130に切替信号を出力する。そして、CPU101はクリア信号を外部監視回路130に出力する。一方、外部監視回路130は、切替信号が入力されると、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の接続先を第2WDT132に切り替える。そして、外部監視回路130は、入力されたクリア信号が第1切替スイッチ133を介して第2WDT132に入力される。第2WDT132はそのクリア信号の入力を監視し、該クリア信号の入力が前記一定時間以上停止した場合に、リセット信号をCPU101に出力する。
そして、外部監視回路130は、第2WDT132にはクリア信号が入力されているが、第1WDT131にはクリア信号が入力されていないことから、第1WDT131が正常に動作している場合、第1WDT131は前記所定時間が経過すると、リセット信号を発生する。しかしながら、第2切替スイッチ134は第1WDT131に接続されていることから、そのリセット信号は第2切替スイッチ134からCPU101には出力されず、チェック信号出力部135からチェック信号c1としてCPU101に出力される。
CPU101は、外部監視回路130からのチェック信号c1の入力を検出すると、第1WDT131は正常に動作していると判定し、外部監視回路130に切替信号を出力する。そして、CPU101はクリア信号を外部監視回路130に出力する。一方、外部監視回路130は第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の双方の接続先が第1WDT131に切り替わり、第1WDT131がクリア信号の監視を再開する。
また、CPU101は、チェック信号c1、c2の有無に基づいて、第1WDT131及び第2WDT132の少なくとも一方の異常を検出した場合、その異常を通知する。なお、他の実施例としては、第1WDT131及び第2WDT132のうちの一方が正常で他方が異常である場合、異常を通知すると共に、正常な方に接続を切り替えてCPU101の異常を外部から監視する構成としてもよい。
以上説明した実施例1によれば、第1WDT131がクリア信号の入力に基づいてCPU101の監視を行っている状態で、第2WDT132が正常に動作しているか否かを、CPU101がチェック信号c2に基づいて診断しても、外部監視中の第1WDT131がCPU101の異常の検出に応じてリセット信号をCPU101に出力することができるため、CPU101の外部監視機能を喪失することなく、CPU101の動作中に外部監視回路130の診断を行うことができる。しかも、診断中の第1WDT131、第2WDT132で発生するリセット信号をチェック信号c1、c2としてCPU101に出力することから、外部監視回路130の回路構成を複雑化することなく、診断機能を実現することができる。
よって、このような外部監視回路130を電動パワーステアリング装置Pに用いることで、CPU101が駆動制御中であっても、CPU101の外部監視機能を喪失することなく、CPU101の動作中に第1WDT131、第2WDT132の診断を行うことができるため、電動パワーステアリング装置Pの安全性を向上させることができる。しかも、外部監視回路130は診断中の第1WDT131、第2WDT132で発生するリセット信号をチェック信号c1、c2としてCPU101に出力することから、CPU101はチェック信号c1、c2を監視するだけで診断を行うことができるため、電動パワーステアリング装置Pの駆動制御に悪影響を及ぼすこともない。
また、上述した第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の切り替え時間がμsecオーダの時間が掛かる場合、その切り替え時に外部監視回路130はCPU101の無監視状態となるが、スイッチ切り替え後の数msecオーダに時間内でCPU101の異常を検出して、主MCU100が搭載されたシステムを停止させることができることから、数十msecオーダの異常挙動では危険状態に至ることのない、電動パワーステアリング装置Pのようなシステムの電子制御装置に本実施例は特に有効である。
<実施例2>
上述した実施例1は、以下のような構成に変更することもできる。なお、実施例2の基本構成は同一であるため、異なる構成のみを説明する。
実施例2では、図5に示すように、外部監視回路130のチェック信号出力部135の第1出力線135a及び第2出力線135bが入力に電気的に接続されたOR回路108を主MCU100内に設けている。そして、OR回路108の出力は、外部監視回路130の第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134と電気的に接続されている。外部監視回路130は、OR回路108の出力信号を上記切替信号として利用する。即ち、主MCU100は、本実施例の監視切替手段に相当するOR回路108を備えている。
詳細には、外部監視回路130において、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の接続先が第1WDT131の場合、外部監視回路130の診断中に外部監視回路130がチェック信号c2を主MCU100のOR回路108に出力すると、OR回路108は第1出力線135a及び第2出力線135bからの入力の論理和を演算し、チェック信号c2が入力されていることから、出力信号を第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134に対して出力する。そして、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134は、その出力信号(切替信号)が入力されると、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の接続先を第2WDT132に切り替える。その後も、外部監視回路130の監視中は、チェック信号c1又はチェック信号c2が主MCU100に出力される度に、第1切替スイッチ133及び第2切替スイッチ134の接続先が切り替えられる。
このような構成にすれば、主MCU100にOR回路108を設けることで、CPU101は実施例1のようにチェック信号c1、c2の入力を監視する必要がないことから、CPU101の診断処理を簡単化することができるため、上述した実施例1の作用効果に加え、CPU101の処理負担を低減させることができる。また、OR回路108は、チェック信号c1、c2の入力に応じて出力信号を切替信号として外部監視回路130に出力することができるため、ウォッチドックタイマの数が多い場合に好適である。
また、上述した実施例1、2において、3つ以上のウォッチドッグタイマを用いる場合、チェック信号出力部135のチェック信号の出力も3つ以上となり、例えば、1つのウォッチドッグタイマが外部監視中に、残りの複数のウォッチドッグタイマを同時又は順次に診断することになる。
1 操向ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギヤ
4a,4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
10 トルクセンサ
12 車速センサ
14 バッテリ
20 操舵補助モータ
30 コントロールユニット
100 主MCU(マイクロコントロールユニット)
101 CPU(マイクロプロセッサ)
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105 A/D変換器
106 インターフェース
107 バス
110 副MCU(マイクロコントロールユニット)
111 CPU
112 ROM
113 RAM
115 D/A変換器
116 A/D変換器
130 マイクロプロセッサ外部監視回路
131 第1ウォッチドッグタイマ(WDT)
132 第2ウォッチドッグタイマ(WDT)
133 第1切替スイッチ(入力切替手段)
134 第2切替スイッチ(第1出力手段)
135 チェック信号出力部(第2出力手段)
140 FETプリドライバ回路
150 モータ駆動回路(インバータ)
160 電流検出回路
170 位置検出回路
P 電動パワーステアリング装置

Claims (5)

  1. マイクロプロセッサを外部から監視するマイクロプロセッサ外部監視回路において、
    前記マイクロプロセッサから入力されるクリア信号の異常の検出に応じて、前記マイクロプロセッサのリセット信号を発生する複数のウォッチドッグタイマと、
    前記マイクロプロセッサが出力した前記クリア信号を前記複数のウォッチドッグタイマに切り替えて入力する入力切替手段と、
    前記入力切替手段が前記クリア信号の入力を切り替えた前記ウォッチドッグタイマが発生した前記リセット信号のみを前記マイクロプロセッサに出力する第1出力手段と、
    前記複数のウォッチドッグタイマの各々が発生した前記リセット信号を、前記ウォッチドッグタイマが正常に動作していることを前記マイクロプロセッサに通知するチェック信号として前記マイクロプロセッサに出力する第2出力手段と、
    を備えることを特徴とするマイクロプロセッサ外部監視回路。
  2. 請求項1に記載のマイクロプロセッサ外部監視回路と、前記マイクロプロセッサと、を備える電子制御装置において、
    前記マイクロプロセッサは、
    前記入力切替手段を切り替えて、前記複数のウォッチドッグタイマの中から前記外部から監視を行うウォッチドッグタイマに前記クリア信号を出力するクリア信号出力手段と、
    前記クリア信号出力手段のクリア信号の出力に応じて前記第2出力手段が出力した前記チェック信号に基づいて、前記クリア信号を出力した前記ウォッチドッグとは異なる前記ウォッチドッグの診断を行う診断手段と、
    を備えることを特徴とする電子制御装置。
  3. 前記第2出力手段からの前記チェック信号の入力を利用して前記複数のウォッチドッグタイマの中から前記監視を行うウォッチドッグタイマを切り替える監視切替手段を備え、
    前記クリア信号出力手段は、前記監視切替手段が切り替えたウォッチドッグタイマに前記入力切替手段を切り替えて前記クリア信号を出力するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の電子制御装置。
  4. 前記マイクロプロセッサは、車両に搭載された車両用電動機を制御する制御プログラムを実行するマイクロプロセッサであることを特徴とする請求項2又は3に記載の電子制御装置。
  5. 操舵補助用の電動モータと、車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した操舵補助指令に基づき前記電動モータを駆動制御して前記車両の操舵を補助する制御手段と、を備えた電動パワーステアリング装置において、
    請求項2又は3に記載の電子制御装置を備え、
    前記制御手段は、前記電子制御装置のマイクロプロセッサであることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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