JP5181579B2 - モータの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータを用いて自動車等車両の操舵機構に操舵補助力を付与する電動パワーステアリング装置に最適なモータの制御装置に関し、特にショート故障、例えば過電流が検出された場合にその故障のある箇所を特定するモータの制御装置に関する。
自動車等の車両では、操舵に際してモータの回転トルクにより操舵ハンドルにアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置(以下、EPSともいう。)が広く用いられている。
図7は、一般的なEPSの概略構成を示す図である。
同図において、EPSは、運転者が操舵するハンドル31に直結したシャフト32は、減速ギア33、ユニバーサルジョイント34a及び34b、ラックアンドピニオン35を経て車輪のタイロッド36に結合されている。シャフト32には、ハンドル31の操舵トルクを検出するトルクセンサ40が設けられている。また、ハンドル31に操舵アシスト力を付与するモータ50が、減速ギア33を介してシャフト32に結合されている。モータ50の回転を制御する制御装置(以下、ECUと称す)60には、バッテリ71からイグニションキー72を経て電流が供給され、トルクセンサ40で検出された操舵トルクTと、車速センサ80で検出された車速Vに基づいてアシスト指令の電流指令値Eの演算を行い、モータ50に供給する電流を制御する。
モータ50を制御するモータ制御装置としてのECU60は、従来、図8に示すブロック図のように構成されている。ECU60は、主としてCPUシステムで構成され、内部メモリに格納されたプログラムを実行することによって動作する。
図8は、従来のECUの概略構成を示すブロック図である。ECU60は、中央処理装置(以下、CPUという)61、FET駆動回路62、モータ駆動回路63及びモータ電流検出回路64から構成され、CPU61の内部メモリに格納されたプログラムを実行することにより、トルクセンサ40で検出された操舵トルクT、車速センサ80で検出された車速Vに基づいて、3相モータ50のスター接続された駆動コイルA、B、Cに供給する電流の制御値Eを生成するとともに、この電流制御値Eとモータ電流検出回路64で検出したモータ電流iとに基づいて決定されるデューティ比のPWM(パルス幅変調)信号をFET駆動回路62に供給する。
FET駆動回路62は、CPU61から供給されるPWM信号に基づいて、モータ駆動回路63を構成するパワーMOSFET(電界効果トランジスタ、以下FETという)Q1〜Q6の各ゲートに供給するパルス電圧を生成する。
モータ駆動回路63は、Hブリッジ回路を構成する6個のFET、Q1〜Q6からなり、FET駆動回路62からゲート毎に供給されるパルス電圧によって、直列に接続された上下アームのFETが交互にON、OFFを繰り返し、このとき流れる電流をモータ50の駆動コイルA、B、Cに供給することによってモータ50を回転駆動してモータ制御し、その結果アシスト制御が実現される。
このように構成されるECU60を備えたEPSは、軽自動車・小型自動車は言うに及ばす、近年ではSUV(Sport Utility Vehicle:スポーツ多目的車)等の車両重量の大きな自動車にも広く搭載されている。これら大型自動車では、車両重量が大きいこともあって軽自動車・小型自動車より大きな操舵アシスト力を必要とし、高出力のモータ及び大電力のモータ駆動回路63が使用されている。このため、例えば車両の運転中に、上述したモータ駆動回路63に故障が発生すると、モータ50が停止してハンドルにアシスト力を付与することができなくなり、操舵フィーリングを損なってしまう虞がある。
ここで、その故障を検出するものとしては、Hブリッジ回路の電源側および接地側にそれぞれ配置した電流検出抵抗の電圧値の変化で短絡(ショート)による故障を検出するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−233450号公報
しかしながら、この従来の例では、ショート故障があることを検出しても、その故障した部位および故障の内容を特定することができなかった。また、このとき故障が検出された場合には、常にアシスト制御を直ちに停止する処置がとられていた。このため、実際は操舵アシストできる可能性が残されているにも係らず、ECU60は直ちにモータ50の駆動を停止する制御を行う他なく、例えば重量が大きいSUV等の車両でアシスト制御を停止した場合、駐車場等における据え切りや走行において、操舵者の操舵フィーリングが損なってしまう嫌いがあった。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、故障が発生した際に、故障のある部位および故障の内容を特定することができるとともに、故障の部位および故障の内容に応じてモータの制御を継続することができる、電動パワーステアリング装置に適したモータの制御装置を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 複数の駆動素子を有して、当該複数の駆動素子の駆動によりモータの各相に駆動電流をそれぞれ供給するモータ駆動回路と、当該駆動素子を駆動制御する駆動素子制御手段と、を備え、前記モータを制御するモータの制御装置において、
さらに、前記モータ駆動回路のショート故障を検出するショート故障検出手段と、
前記モータの端子に接続されて、その各相の中で少なくとも1相の端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、
前記モータ駆動回路の少なくとも2相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断するリレーと、
を備え、
前記ショート故障検出手段により前記モータ駆動回路のショート故障が検出された場合に
前記モータ駆動回路と前記モータとのいずれかに故障があると判定し
前記駆動素子制御手段により前記駆動素子の駆動をすべて停止し、
前記リレーにより前記モータ駆動回路の前記少なくとも2相から前記モータに供給される駆動電流を遮断し、
前記モータ端子電圧検出手段により少なくとも1相の前記端子電圧を検出し、
前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路の前記少なくとも2相の少なくともいずれかに故障があると判定することを特徴とするモータの制御装置。
(2) 前記モータ駆動回路に故障があると判定された場合に、前記モータ駆動回路の任意の1相の出力に接続された前記リレーを導通し、
前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合に、前記モータ駆動回路の当該の相に故障があると判定することを特徴とする上記()のモータの制御装置。
(3) 前記モータは、3相モータであり、
前記リレーは、前記モータ駆動回路の第1及び第2の相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断
前記モータ端子電圧検出手段は、前記3相モータの各相の端子に接続され、そして前記ショート故障検出手段の検出結果により、前記モータ駆動回路と前記モータのいずれかに故障があると判定されたとき、
前記リレーにより前記モータ駆動回路の第1及び第2の相から前記モータに供給される駆動電流を遮断し、
前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータに故障があると判定し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路に故障があると判定することを特徴とする上記(1)のモータの制御装置。
(4) 前記モータ駆動回路に故障があると判定された場合に、前記モータ駆動回路の前記第1の相に接続された前記リレーを導通し、そして
前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定の回数繰り返し実施したとき、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の前記第1の相に故障があると判定し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路の前記第2の相に故障があると判定することを特徴とする上記(3)のモータの制御装置。
(5) 前記モータは、3相モータであり、
前記リレーは、前記モータ駆動回路の第1、第2、及び第3の相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断し、
前記モータ端子電圧検出手段は、前記3相モータの各相の端子に接続され、そして前記ショート故障検出手段の検出結果により、前記モータ駆動回路と前記モータのいずれかに故障があると判定されたとき、
前記リレーにより前記モータ駆動回路の第1、第2、及び第3の相から前記モータに供給される駆動電流を遮断し、
前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータに故障があると判定し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路の任意の1相の出力に接続された前記リレーを導通し、前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定の回数繰り返し実施し、前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の当該の相に故障があると判定することを特徴とする上記(1)のモータの制御装置。
(6) 前記モータは、3相モータであり、
前記リレーは、前記モータ駆動回路の第1及び第2の相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断
前記モータ端子電圧検出手段は、前記3相モータの第1の相の端子に接続して配置され、そして
前記ショート故障検出手段の検出結果により、前記モータ駆動回路と、前記モータのいずれかに故障があると判定されたとき、
前記リレーによって前記モータ駆動回路の第1及び第2の相から前記3相モータに供給される駆動電流を遮断し、
前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の第3の相に故障があると判定し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記駆動回路の前記第1の相に接続された前記リレーを導通して、前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の前記第1の相に故障があると判定し、
前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合に、前記モータ駆動回路の前記第2の相に故障があると判定することを特徴とする上記(1)のモータの制御装置。
(7) 前記モータに故障があると判定した場合に、前記モータの制御を停止し、一方
前記モータ駆動回路のいずれか1相に故障があると判定した場合に、その1相を電気的に遮断し、前記モータ駆動回路の他の2相によって前記モータの制御を行うことを特徴とする上記(2)、(4)、(5)、(6)のいずれか1つのモータの制御装置。
(8) 前記端子電圧は、
電源と接地間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧された値であることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1つのモータの制御装置。
(9) 前記端子電圧に基づいた値は、
数学的関係による故障判定が可能な値であることを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれか1つのモータの制御装置。
本発明によれば、故障が発生した際に、故障のある部位および故障の内容を特定することができるとともに、故障の部位および故障の内容に応じてモータの制御を継続することができる。
即ち、本発明に係るモータの制御装置を電動パワーステアリング装置に適用したとき、モ−タ駆動回路のいずれか1相のみに故障があると特定される場合には、正常な他の相を使用してアシスト制御を継続することができる。これにより、残存するアシスト制御の機能を利用できて、急激なアシスト力の低下を防止する等の処置を講ずることができる。このため、操舵フィーリングが急に損なうような状況を回避することができ、結果的に操舵安全性を確保することができる。一方、モータに故障があると特定される場合には、速やかにアシスト制御を停止することができるので、車両の操舵安全性を損なうことはない。即ち、この故障を特定した部位に応じて、アシストの制御の継続/停止を選択的に実施するので、結果的に車両の操舵安全性を向上することができる。
以下、本発明に係るモータの制御装置に関し、電動パワーステアリング装置の制御装置に適用した場合の複数の好適な実施形態について説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置(ECU)の概略構成を示すブロック図である。
図1において、ECU1は、中央処理装置(CPU)11と、FET駆動回路(駆動素子制御手段)12と、モータ駆動回路13と、過電流検出部(ショート故障検出手段)14と、モータ端子電圧検出部15と、を備えて構成される。
また、モータ駆動回路13とモータ端子電圧検出部15の間には、当該モータ駆動回路13に接続されて、モータ駆動回路13から3相ブラシレスモータ2の各相に供給される駆動電流を導通、遮断するためのリレーRYA、RYB、RYCが付設されている。
ECU1にはスター接続されたA〜Cの3相からなる駆動コイルを備えた3相ブラシレスモータ(以下、モータという。)2が接続され、当該ECU1はモータ駆動回路13から各相の駆動コイルに駆動電流を供給することによってロータを回転させてモータ2を制御する。
CPU11は、マイクロコンピュータと、RAM及びROM等から構成されるコンピュータシステムであって、ROMに格納されたプログラムを実行することにより、トルクセンサ3で検出した操舵トルクと車速センサ4で検出した車両の走行速度とに基づいて、モータ2に供給する電流の制御目標値である電流指令値を生成し、電流指令値に基づいて決定されるデューティ指令値で、モータ駆動回路13を構成するパワーMOSFET(駆動素子)Q1〜Q6をON、OFFするためのPWM(パルス幅変調)信号を出力する。
また、CPU11はFETQ1〜Q6のゲートを駆動する許可を与える制御信号(以下、FET駆動許可信号という。)を出力する。この制御信号の駆動許可をOFF(不許可)することによって、FETQ1〜Q6すべてのドレイン・ソース間が強制的にOFF状態にされ、モータ2に駆動電流を供給することができなくなる。
なお、ECU1は、不図示のインターフェイス回路を有しており、例えばCPU11などで演算処理ができるように、操舵トルクTなどのアナログ信号をデジタル信号に適宜変換する処理を実行している。
また、FET駆動回路12は、CPU11から出力されるPWM信号に基づいて、モータ駆動回路13を構成するFETQ1〜Q6の各ゲートを駆動するためのパルス電圧を生成して、FETQ1〜Q6ゲートを駆動制御するドライバICである。
モータ駆動回路13は、モータ2のスター接続された3相の駆動コイルA、B、Cをそれぞれ駆動する3つのインバータから構成される。各インバータは、電源電圧と接地電位間にカスケード接続された大電流、高耐圧のNチャネルパワーMOSFETQ1〜Q6によってHブリッジ回路が構成され、FET駆動回路12から、例えば上アームのFETQ1、Q3、Q5のゲートに正相のパルス電圧が入力される間に、下アームのFETQ2、Q4、Q6のゲートに逆相のパルス電圧が入力され、上下アームのFETQ1、Q3、Q5が相補駆動して交互にON、OFF動作を繰り返すことにより、所望のパルス幅を有する駆動電流を、リレーRYA、RYB、RYCを介してモータ2の駆動コイルA、B、Cそれぞれに供給するものである。
FETQ1〜Q6は、スイッチング動作に伴って発生する熱を効果的に放散して過度の温度上昇を回避するために、例えば、アルミ合金等からなる放熱板上に実装されている。
過電流検出部14は、インバータの上アームとインバータ電源VRとの間に接続され、インバータの過電流をショート故障として検出するものである。この検出結果はCPU11に送られ、後述するように通常のアシスト動作を継続するか否かが判断される。
モータ端子電圧検出部15は、モータ2のスター接続された各相駆動コイルA、B、Cの端子電圧をインバータ電源VRと接地間に直列に接続された抵抗によって検出するものである。検出された端子電圧はCPU11に送られ、故障の部位が特定されることとなる。
なお、モータ端子電圧検出部15により検出された端子電圧は、例えばその検出方法によりスイッチングに応じた矩形波となるため、この検出された端子電圧はハードウェア又はソフトウェアの少なくとも一方で実現されたフィルタリング処理手段により平均化されることが望ましい。
次に、以上のように構成された本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置について、故障があるか否かの判定、故障がある場合にその部位および内容の特定、そして故障に応じたアシスト制御の動作手順について説明する。
図2A、図2B、図2Cは、その動作手順を説明するためのフローチャートである。
図2Aに示すように、まず、ステップS101において、過電流検出部14によりモータ駆動回路13の過電流を検出したか否かを判定する。その結果、過電流を検出しないと判定した場合は、サブルーチンSR10に進んで通常のアシスト制御を実行(継続)する。
一方、ステップS101の手順でモータ駆動回路13の過電流を検出したと判定した場合は、続くステップS102の手順において、CPU11からFET駆動回路12に送られるFET駆動許可信号をONからOFFにするとともに、リレーRYA、RYB、RYCを全てOFFにして一旦アシスト制御を停止し、ステップS103以降に示すような手順で故障のある部位および故障内容の特定を行う。
ステップS103では、モータ端子電圧検出部15により検出したモータ2の端子電圧が正常であるか否かを判定する。ここで、この判定方法は、以下のように行う。
アシスト制御を停止してモータ2が駆動していないときに、端子電圧が正常である場合の端子電圧VA、VB、VCの和は、端子のプルアップ及びプルダウンによる分圧比をα(0<α<1)とすると、次のように表すことができる。
VA+VB+VC=3×VR×α・・・・・・・・・・・・・・(1)
この(1)式に、ばらつき、マージン等を考慮した値βを付加すると、
3×VR×α−β<VA+VB+VC<3×VR×α+β・・・(2)
の式が端子電圧の正常範囲として得られる。このようにして導かれた式(2)が成立しない場合に、端子電圧が異常であるとして判定する。即ち、この判定方法によれば、CPU11は、端子電圧VA、VB、VCの和が(2)式の範囲内にあるか否かを確認し、この範囲外にあれば端子電圧が異常であると判定する。
なお、この判定方法は、前述した端子電圧の和よるものに限らず、少なからず数学的関係による故障判定が可能な値によるものであればよく、例えば各相の端子電圧の少なくともいずれかが所定範囲外にある場合、又は各相の端子電圧すべてが所定範囲外にある場合を異常として判定する、或いは各相の端子電圧がモータ2の回転数による逆起電圧を考慮した閾値又診断条件を補正することなどにより行うようにしてもよい。
また、β値は計算、実験又は経験則などに基づいて予め設定される値である。
ステップS103の処理手順において、端子電圧が正常であると判定された場合は、CPU11に予め設定された異常カウンタの値を‘1’減じ(ステップS104)、端子電圧が異常であると判定された場合は、異常カウンタの値に‘2’を加え(ステップS105)、そして次に判定回数が規定値を超えたか否かを判定する(ステップS106)。
なお、前記異常カウンタは、ノイズ又はモータ2の逆起電圧の影響を考慮して設定される値であり、下限値が0とされる値である。
ステップS106における判定の結果、判定回数が規定値を超えていない場合は、ステップS107の手順でCPU11に設けた判定回数カウンタに‘1’を加えてステップS103の処理手順に戻る。
なお、このステップS103〜S107の手順は、モータのA、B、C各相のいずれかに天絡又は地絡の故障が発生しているときにモータ2が高速で回転すると、端子電圧VA、VB、VCの和が式(2)を満たしたり、満たさなかったりを繰り返す可能性があることを考慮して実施される処理である。また、端子電圧VA、VB、VCが異常であると判定された回数をカウントする代わりに、検出した端子電圧を加算して、その値が閾値を上回るか否かを判定するようにしてもよく、また判定条件にモータ2が低速で回転する場合を含めることもできる。
ステップS106の処理手順で判定回数が規定値を超えていると判定された場合は、ステップS108において、判定回数カウンタをリセットする(即ち、‘0’を設定する)。
続くステップS109では、異常カウンタの値を規定値と比較して規定値より小さいか否かを判定する。その結果、異常カウンタの値が規定値に達していれば、先に述べたように、モータ2の何れかの相に天絡または地絡の故障が発生していると推定される。このため、サブルーチンSR20に進んでアシスト制御を禁止(停止)する処理を実行する。
このように、ステップS102〜S109の処理手順で、モータ2(端子および駆動コイルを含む)に、天絡または地絡の故障が発生しているか否かを診断する。
そして、ステップS109において、異常カウンタの値が規定値より小さいと判定された場合は、CPU11の制御によりリレーRYAをONにする(ステップS110)。そして、続くステップS111〜S117の手順を実行する。なお、ステップS111〜S117の手順は、前述したステップS103〜109の手順と同様な処理であり、その説明を省略する。
次に、ステップS117において、異常カウンタの値が規定値に達していれば、モータ駆動回路13のA相に故障が生じていると推定されるので、この結果をCPU11のメモリに記憶する(ステップS118)。
次に、図2Bに示すように、ステップS117で異常カウンタの値が規定値より小さいと判定された場合は、CPU11の制御によりリレーRYAをOFFし、RYBをONする(ステップS119)。そして、続くステップS120〜S126の手順を実行する。なお、ステップS120〜S126の手順は、前述したステップS111〜117の手順と同様であり、その説明を省略する。
次に、ステップS126において、異常カウンタの値が規定値に達していれば、モータ駆動回路13のB相に故障が生じていると推定されるので、この結果をCPU11のメモリに記憶する(ステップS127)。
次に、図2Cに示すように、ステップS126で異常カウンタの値が規定値より小さいと判定された場合は、CPU11の制御により、続いてリレーRYBの接点をOFFし、RYCをONする(ステップS128)。そして、続くステップS129〜S135の手順を実行する。なお、ステップS129〜S135の手順は、前述したステップS111〜117の手順と同様であり、その説明を省略する。
次に、ステップS135において、異常カウンタの値が規定値に達していれば、モータ駆動回路13のC相に故障が生じていると推定されるので、この結果をCPU11のメモリに記憶する(ステップS136)。
次に、CPU11のメモリ内容を読み出し、モータ駆動回路13の故障のある相を抽出する(ステップS137)。
このように、ステップS110〜S137の処理手順では、モータ駆動回路13に故障があるか否かを診断することができるとともに、故障がある場合にその相(故障部位)を特定することが可能となる。
ステップS138では、モータ駆動回路13の故障のある相が1相のみであるか否かを判定する。その結果、故障のある相が複数あると判定された場合は、サブルーチンSR20に進んでアシスト制御を禁止する処理を実行する。
一方、ステップS138の手順でモータ駆動回路13の故障のある相が1相のみであると判定された場合は、CPU11からFET駆動回路12に送られるFET駆動許可信号をOFFからONに切り替える(ステップS139)とともに、リレーRYA、RYB、RYCの故障がない相をONにし、故障がある相に接続されるリレーをOFFにする(ステップS140)。
これにより、モータ駆動回路13の故障がある相を切り離し、サブルーチンSR30において2相によるアシスト制御を実行する。
なお、この2相によるアシスト制御を実行している間に過電流を検出した場合にはアシスト制御を禁止できるようにしておくとよい。
以上説明したように、このような本発明の第1実施形態によれば、モータ駆動回路13の過電流を検出する過電流検出器14と、モータ駆動回路13の各相出力に直列に接続されたリレーRYA、RYB、RYCと、モータ2の端子電圧を検出するモータ端子電圧検出部15と、を備え、故障があるか否かを判定し、故障がある場合には、その部位がモータ2であるか、モータ駆動回路13であるかを特定する。
また、モータ駆動回路13に故障かある場合は、故障のある相を特定することができる。そして、モータ駆動回路13に1相のみの故障がある場合には、正常な他の2相によってモータ2を駆動し、アシスト制御を継続することを可能とする。即ち、この故障を特定した部位に応じて、アシストの制御の継続/停止を選択的に実施するので、結果的に車両の操舵安全性を向上することができる。
これにより、例えば、SUV等の重量が大きい車両の駐車場等における据えきりや走行において、操舵フィーリングが急に損なうような状況を可能な限り回避することができ、結果的に操舵安全性を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置(ECU)の概略構成を示すブロック図である。
なお、図3におけるECU5は、図1に示した第1実施形態のECU1とリレーの構成が異なるのみであり、共通する部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図3において、モータ駆動回路13のA及びB相には、それぞれリレーRYA、RYBが付設され当該モータ駆動回路13のA及びB相に接続されているが、C相には付設されていない。
次に、以上のように構成された本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置について、故障があるか否かの判定、故障がある場合にその部位および内容の特定、故障に応じたアシスト制御の実施について説明する。
図4A、図4Bは、動作手順を説明するためのフローチャートである。
図4Aに示すように、まず、ステップS201〜S216の手順を実行するが、この手順は、図2Aに示した第1実施形態におけるフローチャートのステップS101〜S117の手順と同様であり、その説明を省略する。
なお、ステップS209において、異常カウンタ値が規定値より小さい場合は、モータ2において天絡又は地絡の故障が発生しているか、加えてモータ駆動回路13のリレー接続されていないC相に故障があるとして推定される。
次に、ステップS217における判定の結果、異常カウンタ値が規定値より小さい場合は、消去法的にモータ駆動回路13のB相に故障があると推定されるので、CPU11からFETドライバ12に送られるFET駆動許可信号をOFFからONに切り替え(ステップS218)、サブルーチンのステップSR30において、A、Cの2相によるアシスト制御を実行する。
なお、この2相によるアシスト制御をB相の故障を確認した後で実行してもよいが、できるだけ迅速にアシスト制御を実行した方が操舵者にとって好ましく、前述のような工程とするのが実用的である。
一方、図4Bに示すように、ステップS217において、異常カウンタ値が規定値に達していると判定されれば、モータ駆動回路13の少なくともA相に故障があると推定されるので、CPU11の制御によりリレーRYAをOFFし、RYBをONにした後(ステップS219)、ステップS220〜S226の手順を実行する。なお、このステップS220〜S226の手順は、前述したステップS203〜S209と同じであり、その説明を省略する。
ステップS226において、異常カウンタ値が規定値より小さいと判定された場合は、モータ駆動回路13のA相のみに故障があると推定されるので、CPU11からFET駆動回路12に送られるFET駆動許可信号をOFFからONに切り替えて(ステップS227)、サブルーチンSR30に進み、B及びCの2相によるアシスト制御を行う。
一方、ステップS226の手順で異常カウンタ値が規定値に達していると判定された場合は、モータ駆動回路13の複数の相に故障があると推定されるので、サブルーチンSR20を実行してアシスト制御を禁止する。
以上説明したように、このような本発明の第2実施形態によれば、モータ駆動回路13の過電流を検出する過電流検出器14と、モータ駆動回路13のA及びB相の出力に直列に接続されたリレーRYA、RYBと、モータ2の各相端子の電圧を検出するモータ端子電圧検出部15と、を備え、故障があるか否かを判定し、故障がある場合には、その部位がモータ2であるか、モータ駆動回路13であるかを特定する。
また、モータ駆動回路13に故障かある場合は、故障のある相を特定することができる。そして、モータ駆動回路13に1相のみの故障がある場合には、正常な他の2相によってモータ2を駆動し、アシスト制御を継続することを可能とする。即ち、この故障を特定した部位に応じて、アシストの制御の継続/停止を選択的に実施するので、結果的に車両の操舵安全性を向上することができる。
(第3実施形態)
さらに次に、本発明に係る第3実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置(ECU)の概略構成を示すブロック図である。図5におけるECU6は、図3に示した第2の実施形態におけるECU5と、モータ端子電圧検出部の構成が異なるのみであり、共通する部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
図5において、モータ端子電圧検出部16は、モータ2のスター接続された駆動コイルAの電圧をインバータ電源VRと接地間に直列に接続された抵抗によって検出する。検出された端子電圧はCPU11に送られ、故障の部位が特定されることとなる。
次に、以上のように構成された本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置について、故障があるか否かの判定、故障がある場合にその部位および内容の特定、故障に応じたアシスト制御の実施について説明する。
図6A、図6Bは、動作手順を説明するためのフローチャートである。
図6Aに示すように、まず、ステップS301〜S309の手順を実行するが、この手順は、図4Aに示した第2実施形態のフローチャートのステップS201〜S209の手順と同様であり、その詳しい説明を省略する。
なお、ここでは、端子電圧の検出に関し、駆動コイルAの電圧のみの検出であるので、当該端子電圧の異常か否かの判定は、上記(2)に代えて、
VR×α−β´<VA<VR×α+β´・・・・・・・・・・・(3)
の式を用いて行う。値β´は、本実施形態におけるばらつき、マージン等を考慮した値である。
そして、ステップS309における判定の結果、異常カウンタ値が規定値に達していれば、モータ駆動回路13のC相若しくはモータ2に故障が生じていると判断することができるので、サブルーチンSR20を実行してアシスト制御を禁止する。
そして、図6A、図6Bに示す、次のステップS310以降の手順は、図4に示した第2実施形態のフローチャートのステップS210以降の手順と同様であり、その説明を省略する。
以上説明したように、このような本発明の第3実施形態によれば、モータ駆動回路13の過電流を検出する過電流検出器14と、モータ駆動回路13のA及びB相の出力に直列に接続されたリレーRYA、RYBと、モータ2のA相端子の電圧を検出するモータ端子電圧検出部16と、を備え、故障があるか否かを判定し、故障がある場合には、その部位がモータ2であるか、モータ駆動回路13であるかを特定する。
また、モータ駆動回路13に故障かある場合は、故障のある相を特定することができる。そして、モータ駆動回路13に1相のみの故障がある場合には、正常な他の2相によってモータ2を駆動し、アシスト制御を継続することを可能とする。即ち、この故障を特定した部位に応じて、アシストの制御の継続/停止を選択的に実施するので、結果的に車両の操舵安全性を向上することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の様態はこれら実施形態に限られるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。例えば、前述した実施形態では、モータ駆動回路13のショート故障を過電流の検出により行ったが、これに限らず、モータ2の端子電圧又はモータ電流iと、CPU11により生成される制御値と、の偏差の大小によりショート故障の有無を検出するように構成してもよい。
また、前述した実施形態ではモータを3相モータとして説明したが、これに限定されず、その他の複相の場合にも適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置(ECU)の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置において、故障の有無、故障がある場合にその部位および内容の特定、及び故障に応じたアシスト制御を行う際の動作手順を説明するための前段のフローチャートである。 図2Aに示したフローチャートに続く動作手順を説明する中段のフローチャートである。 図2Bに示したフローチャートに続く動作手順を説明する後段のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置(ECU)の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置において、故障の有無、故障がある場合にその部位および内容の特定、及び故障に応じたアシスト制御を行う際の動作手順を説明するための前段のフローチャートである。 図4Aに示したフローチャートに続く動作手順を説明する後段のフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置(ECU)の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の制御装置において、故障の有無、故障がある場合にその部位および内容の特定、及び故障に応じたアシスト制御を行う際の動作手順を説明するための前段のフローチャートである。 図6Aに示したフローチャートに続く動作手順を説明する後段のフローチャートである。 一般的な電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図である。 従来の電動パワーステアリング装置の制御装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1、5、6 電動パワーステアリング装置の制御装置(ECU)
2 モータ
11 中央処理装置(CPU)
12 FET駆動回路(駆動素子制御手段)
13 モータ駆動回路
14 過電流検出部(ショート故障検出手段)
15、16 モータ端子電圧検出部
Q1〜Q6 FET(駆動素子)
RYA、RYB、RYC リレー

Claims (9)

  1. 複数の駆動素子を有して、当該複数の駆動素子の駆動によりモータの各相に駆動電流をそれぞれ供給するモータ駆動回路と、当該駆動素子を駆動制御する駆動素子制御手段と、を備え、前記モータを制御するモータの制御装置において、
    さらに、前記モータ駆動回路のショート故障を検出するショート故障検出手段と、
    前記モータの端子に接続されて、その各相の中で少なくとも1相の端子電圧を検出するモータ端子電圧検出手段と、
    前記モータ駆動回路の少なくとも2相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断するリレーと、
    を備え、
    前記ショート故障検出手段により前記モータ駆動回路のショート故障が検出された場合に
    前記モータ駆動回路と前記モータとのいずれかに故障があると判定し
    前記駆動素子制御手段により前記駆動素子の駆動をすべて停止し、
    前記リレーにより前記モータ駆動回路の前記少なくとも2相から前記モータに供給される駆動電流を遮断し、
    前記モータ端子電圧検出手段により少なくとも1相の前記端子電圧を検出し、
    前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路の前記少なくとも2相の少なくともいずれかに故障があると判定することを特徴とするモータの制御装置。
  2. 前記モータ駆動回路に故障があると判定された場合に、前記モータ駆動回路の任意の1相の出力に接続された前記リレーを導通し、
    前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合に、前記モータ駆動回路の当該の相に故障があると判定することを特徴とする請求項に記載のモータの制御装置。
  3. 前記モータは、3相モータであり、
    前記リレーは、前記モータ駆動回路の第1及び第2の相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断
    前記モータ端子電圧検出手段は、前記3相モータの各相の端子に接続され、そして前記ショート故障検出手段の検出結果により、前記モータ駆動回路と前記モータのいずれかに故障があると判定されたとき、
    前記リレーにより前記モータ駆動回路の第1及び第2の相から前記モータに供給される駆動電流を遮断し、
    前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータに故障があると判定し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路に故障があると判定することを特徴とする請求項1に記載のモータの制御装置。
  4. 前記モータ駆動回路に故障があると判定された場合に、前記モータ駆動回路の前記第1の相に接続された前記リレーを導通し、そして
    前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定の回数繰り返し実施したとき、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の前記第1の相に故障があると判定し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路の前記第2の相に故障があると判定することを特徴とする請求項に記載のモータの制御装置。
  5. 前記モータは、3相モータであり、
    前記リレーは、前記モータ駆動回路の第1、第2、及び第3の相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断し、
    前記モータ端子電圧検出手段は、前記3相モータの各相の端子に接続され、そして前記ショート故障検出手段の検出結果により、前記モータ駆動回路と前記モータのいずれかに故障があると判定されたとき、
    前記リレーにより前記モータ駆動回路の第1、第2、及び第3の相から前記モータに供給される駆動電流を遮断し、
    前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータに故障があると判定し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記モータ駆動回路の任意の1相の出力に接続された前記リレーを導通し、前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定の回数繰り返し実施し、前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の当該の相に故障があると判定することを特徴とする請求項1に記載のモータの制御装置。
  6. 前記モータは、3相モータであり、
    前記リレーは、前記モータ駆動回路の第1及び第2の相の出力に接続されて、前記モータに供給される駆動電流を導通、又は遮断
    前記モータ端子電圧検出手段は、前記3相モータの第1の相の端子に接続して配置され、そして
    前記ショート故障検出手段の検出結果により、前記モータ駆動回路と、前記モータのいずれかに故障があると判定されたとき、
    前記リレーによって前記モータ駆動回路の第1及び第2の相から前記3相モータに供給される駆動電流を遮断し、
    前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の第3の相に故障があると判定し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合、前記駆動回路の前記第1の相に接続された前記リレーを導通して、前記端子電圧に基づいた値と所定の閾値との比較を所定回数繰り返し実施し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値を超えた場合、前記モータ駆動回路の前記第1の相に故障があると判定し、
    前記端子電圧に基づいた値の閾値を超えた回数が所定値以下の場合に、前記モータ駆動回路の前記第2の相に故障があると判定することを特徴とする請求項1に記載のモータの制御装置。
  7. 前記モータに故障があると判定した場合に、前記モータの制御を停止し、一方
    前記モータ駆動回路のいずれか1相に故障があると判定した場合に、その1相を電気的に遮断し、前記モータ駆動回路の他の2相によって前記モータの制御を行うことを特徴とする請求項2、4、5、6のいずれか1つに記載のモータの制御装置。
  8. 前記端子電圧は、
    電源と接地間に直列に接続された複数の抵抗によって分圧された値であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のモータの制御装置。
  9. 前記端子電圧に基づいた値は、
    数学的関係による故障判定が可能な値であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のモータの制御装置。
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