JP2009029172A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自分自身を診断し、正常に制御可能であればできるだけ制御を長く安全に継続することが可能な制御系を有する電動パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】操舵補助用の電動モータと、操舵トルクおよび車両速度を用いて演算した操舵補助指令に基づき前記操舵補助用の電動モータを駆動制御するためのモータ駆動指令を生成する操舵制御を実行する制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、制御手段は、複数のCPUコアA,Bを内蔵するマルチコアプロセッサを有し、該マルチコアプロセッサは、内蔵する各CPUコアA,B間で同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を判断する自己診断を行い、該自己診断で正常と判断されているときに、操舵制御を実行する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、操舵トルクおよび車両速度を用いて演算した操舵補助指令に基づき操舵補助用の電動モータを駆動制御する電動パワーステアリング装置に関し、さらに詳しくは制御系の診断に関するものである。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、操舵補助モータによって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。EPS装置では、操舵補助モータの駆動力を、減速機を介してギヤまたはベルト等の伝送機構により、ステアリングシャフトまたはラック軸に補助力を付与するようになっている。
EPS装置は、車両操舵という重要な役割を担うため、自動車を構成する部品のなかでも安全性、信頼性への配慮が特に必要であり、このため従来より制御装置を二重化するなどの対策がなされている。
特許文献1では、自動車用電動パワーステアリングシステムにおいて、制御用のマイコンを二重化しかつ両マイコンの出力を切換えて出力する切換ロジックを設けるとともに、各マイコンは、相手の出力するウォッチドッグパルスを互いに監視し、相手の異常を検出したマイコンは自マイコンからの制御出力を制御停止時の状態に徐々に近づけかつこれが所定の範囲に達したとき制御停止の信号を出力し、切換ロジックは、各マイコンから出力されるウォッチドッグパルスを監視して一方のマイコンに異常があったときには正常な方のマイコンからの制御出力を選択し、両マイコンともに異常と判断したときあるいは少なくとも1つのマイコンから上記制御停止の信号が出力されたときに操舵アシストモータを駆動停止するようにしている。
特許文献2においては、パワーステアリング装置の電子制御ユニットに、同じプログラムに基づいて同じステアリング制御動作を行うCPUを2つ搭載し、ウォッチドッグパルスを各CPUに相互入力することにより相手側CPUを相互監視し、一方のCPUに異常が生じた場合は、異常でない他方のCPUによって制御を継続し、正常なCPUは異常CPUをリセットするとともに正常復帰のための所要の設定値をリセット後のCPUに与えて、一方のCPUに異常が生じた場合でも2つのCPUを正常状態に復帰させるようにしている。
特開平04−41960号公報 特開平11−53207号公報
ところで、国際規約ISO26262にもある通り、組み込みシステムの安全性向上が求められ、片方のCPUが故障したなどの異常な状態に陥った場合でも正常に制御可能であれば、できるだけ制御を長く安全に継続することが求められている。
上記特許文献1,2の従来技術では、CPUが二重化されてはいるが、CPU自体はシングルコアであるので、CPUは自分自身を自己診断することは不可能であり、このため二重化されているCPU間での相互監視による手法でしか各CPUの診断を行うことができない。すなわち、従来技術では、CPUが自分自身の正常性を判断するためには、相互監視を行う相手CPUが必要であり、相手CPUが異常で停止された後は、自分自身の正常性を判断することができない。また、相互監視による異常診断では、一方の故障の際、真に故障したのは二重化されたCPUのどちらであるかを正確に判定することは基本的に不可能である。
このように、相互監視による手法では、相手CPUが異常で停止された後の単独CPUによる状態では、もはや制御に信頼性をおくことはできないので、特許文献1においては、一方のCPUに異常が発生した場合、他方の正常なCPUを徐々に制御停止時の状態に徐々に近づけ、結果的には、両CPUを動作停止させている。特許文献2も同様であり、制御を継続させるためには、2つのCPUが動作可能であることが必要であるので、一方のCPUに異常が生じた場合は、異常でない他方のCPUによって異常CPUをリセットして所要の設定値をリセット後のCPUに与えることで2つのCPUを正常状態に復帰させるようにしているが、異常を生じたCPUがリセットにより正常復帰するとは限らない。
このように、従来の相互監視による手法では、相手CPUが異常で停止された後は、自分自身の正常性を判断することができないので、異常な状態に陥った場合でも正常に制御可能であればできるだけ制御を長く安全に継続するという昨今の要求を満足することはできない。また、相互監視による手法では、一方が故障した際、真に故障したのは二重化されたCPUのどちらであるかを正確に判定することは基本的に不可能である。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、自分自身を診断し、正常に制御可能であればできるだけ制御を長く安全に継続することが可能な制御系を有する電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、操舵補助用の電動モータと、操舵トルクおよび車両速度を用いて演算した操舵補助指令に基づき前記操舵補助用の電動モータを駆動制御するためのモータ駆動指令を生成する操舵制御を実行する制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、前記制御手段は、複数のCPUコアを内蔵するマルチコアプロセッサを有し、該マルチコアプロセッサは、内蔵する各CPUコア間で同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を判断する自己診断を行い、該自己診断で正常と判断されているときに、前記操舵制御を実行することを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記マルチコアプロセッサは、前記複数のCPUコアのなかの一部のCPUコアが、操舵トルクおよび車両速度に基づいて操舵補助指令を演算し、該演算した操舵補助指令にステアリング系のステアリング特性を補償してトルク指令を生成する処理を含む第1の処理を行い、残りのCPUコアが前記トルク指令に基づき前記操舵補助用の電動モータを電流制御するための処理を含む第2の処理を行うことが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記制御手段は、主制御系及び副制御系で構成され、これら主制御系及び副制御系のうち少なくとも主制御系がマルチコアプロセッサ構成であることが望ましい。
また、本発明は、操舵補助用の電動モータと、操舵トルクおよび車両速度を用いて演算した操舵補助指令に基づき前記操舵補助用の電動モータを駆動制御するためのモータ駆動指令を生成する操舵制御を実行する制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、前記制御手段は、複数の第1CPUコアを有し、該複数の第1CPUコアによって前記操舵制御を実行して主側モータ駆動指令を出力するマルチコアプロセッサ構成の主制御系と、複数の第2CPUコアを有し、該複数の第2CPUコアによって前記操舵制御を実行して副側モータ駆動指令を出力するマルチコアプロセッサ構成の副制御系とを有し、前記主制御系から出力される主側モータ駆動指令および副制御系から出力される副側モータ駆動指令を択一選択して前記操舵補助用の電動モータに出力する切替スイッチを備え、前記主制御系および副制御系は、内蔵するCPUコア間で同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を自ら判断する自己診断を行う自己診断手段と、前記自己診断の結果を相手制御系に通知する通知手段と、前記自己診断手段による自制御系の自己診断結果と前記相手制御系から通知された相手制御系の自己診断結果に基づいて前記切替スイッチの切替え制御を行う切替制御手段とを夫々備えることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記切替制御手段は、自制御系の自己診断結果が正常で、相手制御系の自己診断結果が正常の場合は、自制御系による前記操舵制御を継続させ、自制御系の自己診断結果が異常の場合は、自制御系を動作停止し、自制御系の自己診断結果が正常で、相手制御系の自己診断結果が異常の場合は、自制御系が選択されるよう前記切替スイッチを切替え制御することが望ましい。
本発明にかかる電動パワーステアリング装置によれば、複数のCPUコアを内蔵するマルチコアプロセッサが、自らの正常性を判断する自己診断を行い、自己診断で正常と判断されているときは操舵制御を実行するようにしているので、プロセッサ間の相互監視を行うことなくプロセッサ自体の自己診断に従って操舵制御を長く安全に継続することができる。また、マルチコアプロセッサ構成を採用しているので、低いクロック周波数でも処理性能を向上させることができ、消費電力、発熱を低減させることができる。
以下に、本発明にかかる電動パワーステアリング装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、電動パワーステアリング(EPS)装置100の一般的な構成を示す図である。図1において、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4aおよび4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助する操舵補助モータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。ここで、操舵補助モータ20は、例えば、ブラシレスモータやブラシモータである。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット(ECU)30には、バッテリ14から内蔵の電源リレー13を経て電力が供給され、イグニションキー11からイグニション信号が供給される。また、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車両速度(車速)Vとに基づいて、操舵補助モータ20の電流指令値を演算し、操舵補助モータ20の電流検出値と電流指令値とに基づいて、操舵補助モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するように操舵補助モータ20を駆動制御する。
図2は、コントロールユニット30による操舵補助モータ20の駆動制御系の機能ブロック図を示すものである。この駆動制御系には、操舵トルクTと車速Vに基づいて操舵補助指令値を算出するトルク制御部200と、操舵補助指令値を補償することによりステアリング系のステアリング特性を補償する補償制御を行う補償制御部210と、操舵補助モータ20の駆動に関連した電流制御を行う電流制御系220とが含まれている。トルク制御系230とは、トルク制御部200および補償制御部210を含んだ構成を云うものとする。
トルク制御部200は、アシスト量演算部201と、位相補償部202とを備えている。アシスト量演算部201には、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと、車速センサ12で検出された車速Vが入力される。アシスト量演算部201は、車速Vをパラメータとして操舵トルクTに対応する操舵補助指令値Iを格納しており、入力される操舵トルクT及び車速Vに基いて、操舵補助モータ20に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを決定して、位相補償部202に出力する。位相補償部202は、操舵系の安定性を高めるために、操舵補助指令値Iを位相補償して加算部203に出力する。
補償制御部210は、モータ角速度推定部205と、モータ角加速度推定部211と、慣性補償部212と、収斂性補償部213と、SAT(セルフトルクアライニング)補償部214と、加算部203とを備え、ステアリング系のステアリング特性を補償する処理を行う。
位置検出回路22は、操舵補助モータ20に取り付けられたレゾルバなどの位置センサ21からの出力信号をモータ回転角信号θとして、モータ角速度推定部205に出力する。モータ角速度推定部205は、位置検出回路22から入力されるモータ回転角信号θに基づいてモータ角速度ωを推定し、推定したモータ角速度ωを、モータ角加速度推定部211、収斂性補償部213、およびSAT補償部214に出力する。モータ角加速度推定部211は、モータ角速度推定部205から入力されるモータ角速度ωに基づいて、モータ角加速度*ωを推定し、推定したモータ角加速度*ωを慣性補償部212およびSAT補償部214に出力する。
慣性補償部212は、ハンドル回転を助ける方向に制御するものであり、具体的には、操舵補助モータ20の慣性により発生する力相当分をアシストして慣性感又は制御の応答性の悪化を防止するものであり、入力されるモータ角加速度*ω等に基づいて、操舵補助モータ20の慣性を補償する慣性補償値を算出し、加算部203に出力する。
収斂性補償部213は、ハンドル回転を妨げる方向に制御するものであり、具体的には、車両のヨーの収斂性を改善するために、ハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかけるようになっており、入力されるモータ角速度ω等に基づいて、車両のヨーの収斂性を補償する収斂性補償値を算出して加算部203に出力する。
SAT補償部214は、ハンドルに適切な路面情報を反力として与えるようになっており、操舵トルクT、アシスト量演算部201の操舵補助指令値I、モータ角速度ω、モータ角加速度*ω等に基づいてSAT値を推定し、推定したSAT値を加算部203に出力する。
加算部203は、位相補償部202で位相補償された操舵補助指令値Iに、慣性補償部212の慣性補償値、収斂性補償部213の収斂性補償値、およびSAT補償部214のSAT値を加算してトルク指令値Trefを決定する。これにより、ステアリング特性の補償がなされたトルク指令値Trefが決定される。
電流制御系220は、電流指令値演算部221、PI(比例積分)制御部222、PWM制御部223などを備えており、電流指令値演算部221は、加算部203からのトルク指令値Trefに基づいて電流指令値Irefを求めて出力する。PI制御部222は、電流指令値Irefと操舵補助モータ20のモータ電流検出値Imとの偏差を求め、該偏差を比例積分処理して電圧補償量VrefをPWM制御部223に出力する。PWM制御部223は、電圧補償量VrefをPWM処理して、UVW各相のPWM制御信号(モータ駆動指令)をモータ駆動回路240に出力する。モータ駆動回路240は、インバータ回路などにより構成されており、PWM制御部223から出力された信号に基づき操舵補助モータ20を駆動する。
つぎに、本実施例1の要部について説明する。図3は、図1に示したコントロールユニット30の概略的なハードウェア構成を示すものである。実施例1では、コントロールユニット30を複数のCPUコアA,Bを有するマルチコアプロセッサとしている。図3では、コントロールユニット30を実現するために必要なA/D変換器、入出力インターフェース、不揮発性メモリなどの図示を便宜上省略している。
図3に示すマルチコアプロセッサでは、CPUパッケージ31上に設けられるCPUダイ32上に、2つのCPUコアA,Bと、CPUコアAに接続されるバスインターフェース33aと、CPUコアBに接続されるバスインターフェース33bが搭載されている。CPUコアA,Bは、メモリコントローラ34に接続されており、メモリコントローラ34の制御によってメモリ(RAM)35を共用している。この場合は、メモリ35をCPUコアA,Bで共用する共用メモリ型のマルチコアプロセッサを示したが、各CPUコアA,B内にメモリを夫々内蔵する場合もある。
図4は、図3に示したマルチコアプロセッサに搭載されるソフトウェアの一部を概念的に示すものである。この場合、操舵制御で主な制御となる電流制御(図2の電流制御系220に対応)と、トルク制御(図2のトルク制御系230に対応)とを独立させ、これら電流制御とトルク制御とをソフトウェアにてタスク(スレッド)化し、MIMD(Multiple Instruction/Multiple Data)を用いて並列処理させている。また、OS AはCPUコアAを制御するオペレーティングシステムであり、OS A上に電流制御スレッドが搭載されている。OS BはCPUコアBを制御するオペレーティングシステムであり、OS B上に電流制御スレッドが搭載されている。なお、電流制御は操舵補助モータ20の騒音を低減するなどのために、トルク制御に比べより細かな制御が必要であり、電流制御の制御周期はトルク制御に比べ充分に短い。このため、図2に示したように、トルク制御の後に電流制御が行われるのであるが、MIMD方式による並列処理が可能である。このように、電流制御とトルク制御が独立して動作するため、分散処理および高速化を実現でき、リアルタイム性が向上し、高機能化を図ることが可能となる。
図5は、図3に示したマルチコアプロセッサにより行われる全体的な制御手順の概略を示すものである。このマルチコアプロセッサでは、車両動作時は、常時、CPUコアA、Bの自己診断を行っており(ステップS100)、この自己診断の結果、両CPUコアA、Bが正常と判定されたときに(ステップS110YES)、前述したMIMD方式を用いてトルク制御と電流制御とを並列化した操舵制御を実行する(ステップS120)。しかし、自己診断の結果、異常と判定された場合は(ステップS110NO)、自身すなわちCPUコアA,Bの動作を停止する(ステップS130)。
図6は、図5のステップS100で行われる自己診断処理の手順を示すものである。この自己診断処理は、MISD(Multiple Instruction/Single Data)プロセッシング機能を用いたものであり、それぞれのCPUコアで、同じデータを用いて同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を判断するものである。
CPUコアAでは、所定のデータを用いて規定の演算処理を実行し(ステップS200)、その演算結果をバスI/F33aを介して相手CPUコアであるCPUコアBに通知する(ステップS210)。CPUコアBも同様に、CPCコアAでの演算処理に用いたものと同じデータおよび演算を用いた演算処理を実行し(ステップS230)、その演算結果をバスI/F33bを介して相手CPUコアであるCPUコアAに通知する(ステップS240)。例えば、図3に示すように、メモリ35をCPUコアA,Bで共有するマルチコアプロセッサである場合は、CPUコアAはメモリ35の所定の記憶領域に演算結果を書き込み、CPUコアBがメモリ35の該所定の記憶領域に書き込まれた演算結果を読み出すことで、CPUコアBは、CPUコアAの演算結果を取得する。同様に、CPUコアBはメモリ35の別の所定の記憶領域に演算結果を書き込み、CPUコアAがメモリ35の該別の所定の記憶領域に書き込まれた演算結果を読み出すことで、CPUコアAは、CPUコアBの演算結果を取得する。
CPUコアAでは、自身の演算結果と、取得したCPUコアBの演算結果を比較する(ステップS220)。CPUコアBも同様に、自身の演算結果と、取得したCPUコアAの演算結果を比較する(ステップS250)。CPUコアAでは、ステップS220の比較の結果、両演算結果が一致する場合は(ステップS260YES)、自マルチコアプロセッサ、即ちCPUコアA,Bは正常であると判定し(ステップS265)、通常通り、自CPUコアAで行うべき操舵制御であるトルク制御を実行する。一方、CPUコアAは、ステップS220の比較の結果、両演算結果が不一致の場合は(ステップS260NO)、所定の復旧停止処理を実行する(ステップS270)。
CPUコアBも同様であり、ステップS250の比較の結果、両演算結果が一致する場合は(ステップS280YES)、自マルチコアプロセッサ、即ちCPUコアA,Bは正常であると判定し(ステップS285)、通常通り、自CPUコアBで行うべき操舵制御である電流制御を実行する。一方、CPUコアBは、ステップS250の比較の結果、両演算結果が不一致の場合は(ステップS280NO)、所定の復旧停止処理を実行する(ステップS270)。ステップS270の復旧停止処理では、両CPUコアA,Bの演算結果が不一致の場合、両CPUコアA,Bによる本EPS装置100の制御動作を即座に停止させるようにしてもよいし、各CPUコアA,Bのリセットを何回か実行し、所定の回数のリセットを経てもCPUコアA,Bの演算結果が不一致の場合に、両CPUコアA,Bによる本EPS装置100の制御動作を停止させるようにしてもよい。なお、この復旧停止処理の手法は任意であり、正常に制御可能であればできるだけ制御を長く安全に継続することが可能な復旧停止処理を採用したほうが望ましい。また、上記複数のCPUコア間の演算比較に基づく自己診断の他に、RAM異常、ROM異常を判定し、この判定結果を自己診断結果に含めるようにしてもよい。
このように実施例1では、CPUコアA、Bを内蔵するマルチコアプロセッサが、自らの正常性を判断する自己診断を行い、自己診断で正常と判断されているときは操舵制御を実行するようにしているので、プロセッサ間の相互監視を行うことなくプロセッサ自体の自己診断に従って操舵制御を長く安全に継続することができる。また、マルチコアプロセッサ構成を採用しているので、低いクロック周波数でも処理性能を向上させることができ、消費電力、発熱を低減させることができる。
なお、実施例1では、2つのCPUコアを有するマルチコアプロセッサを用いるようにしたが、3つ以上のCPUコアを有するマルチコアプロセッサを用いるようにしてもよい。この場合、一部のCPUコアがトルク制御を実行し、残りのCPUコアが電流制御を実行することで、前述のMIMD機能を達成する。また、他に、タイマを用いたタスクのスケジュール管理を一方のCPUコアに行わせ、操舵制御を行うためのタスク自体の処理を他方のCPUコアに行わせようなMIMD処理をマルチプロセッサ構成のコントロールユニット30に行わせるようにしてもよい。
つぎに、図7〜図11を用いてこの発明の実施例2について説明する。実施例2では、マルチコアプロセッサ構成である主制御系としてのメインCPUと、マルチコアプロセッサ構成である副制御系としてのサブCPUとにより、同じ操舵制御を並行して行わせ、これら2つの操舵制御出力のうちの一方を用いて操舵補助モータ20を駆動制御する。
図7は、実施例2にかかるシステム構成を示すものである。コントロールユニット30は、メインCPU40およびサブCPU50を備え、これらメインCPU40およびサブCPU50の双方に、操舵制御を行うために必要なセンサ値である、操舵トルクT、車速V、舵角θなどが入力される。メインCPU40は、操舵トルクTおよび車速Vを用いて演算した操舵補助指令に基づき操舵補助モータ20を駆動制御するための主側モータ駆動指令を生成する操舵制御を実行する。サブCPU50も同様の操舵制御を実行し、副側モータ駆動指令を出力する。コントロールユニット30とモータ駆動回路240の間には、切替スイッチ55が設けられている。切替スイッチ55は、メインCPU40から出力される主側モータ駆動指令と、サブCPU50から出力される副側モータ駆動指令とのいずれかを選択して、操舵補助モータ20を駆動制御するモータ駆動回路240に出力する。切替スイッチ55は、初期状態では、主側モータ駆動指令を選択するようになっており、メインCPU40およびサブCPU50から出力される切替制御信号によって切替え制御される。
図8は、図7に示したコントロールユニット30の概略的ハードウェア構成を示すものである。メインCPU40は、2つのCPUコアA,Bを有し、サブCPU50は、2つのCPUコアC,Dを有する。メインCPU40、サブCPU50において、CPUコア以外の構成は図示を省略した。図4に示したように、メインCPU40のCPUコアAは電流制御を行い、CPUコアBはトルク制御を行う。同様に、サブCPU50のCPUコアCは電流制御を行い、CPUコアDはトルク制御を行う。
メインCPU40およびサブCPU50は夫々図6に示した手順に従った自己診断を行っており、メインCPU40およびサブCPU50間には、自己診断結果を相手CPUに常時伝達するための相互監視ルートが設けられている。図8の場合は、3種類の相互監視ルートが設けられている。第1の相互監視ルートは、通信インタフェース41であり、例えばSCIなどのシリアル通信インターフェースが採用される。第2相互監視ルートは、EEPROMなどの不揮発メモリ42であり、一方のCPU40,50が不揮発メモリ42の所定の記憶領域に自己診断結果を書き込み、他方のCPU50,40が該所定の記憶領域から書き込まれた自己診断結果を読み出すことで、自己診断結果の相互通信を可能とする。第3の相互監視ルートは、ポート(Port)信号であり、所定のポート番号のポート信号を用いて自己診断結果を相手CPUに通知する。各監視ルートの回線断などの状況を考えた場合、これら3種の相互監視ルートを全て採用したほうが望ましいが、任意の1ルート、2ルートを採用してもよい。
図9は、メインCPU40で行われる診断処理の機能ブロック図を示すものである。サブCPU50の診断処理の機能ブロック図も図9と同様である。診断処理部60は、自己診断部61、診断結果送信部62、診断結果受信部63、診断制御部64を有する。自己診断部61は、図6で示した手順に従ってメインCPU40の自己診断を行い、その診断結果を診断結果送信部62および診断制御部64に出力する。すなわち、自己診断部61は、CPUコアA,Bで、同じデータを用いて同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を判断するものである。診断結果送信部62は、自己診断部61から入力された自己診断結果を図8に示した3つの相互監視ルートのいずれかまたは複数ルートを介して相手CPUとしてのサブCPU50に通知する。診断結果受信部63は、図8に示した3つの相互監視ルートのいずれかまたは複数ルートを介して受信した相手CPUであるサブCPU50の自己診断結果を受信し、受信した相手CPUの自己診断結果を診断制御部64に出力する。診断制御部64は、自身の自己診断結果および相手CPUの自己診断結果に基づいて切替スイッチ55の切替え制御、自己の制御停止動作などを実行する。
つぎに、図10を用いてメインCPU40で行われる診断処理について説明する。まず、自己診断部61では、CPUコアA,Bで、同じデータを用いて同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を判断する自己診断を実行する(ステップS300)。この自己診断により自身すなわちメインCPU40が正常であるか否かを判定し(ステップS310)、診断結果を診断結果送信部62を介してサブCPU50に通知するとともに診断制御部64に出力する。診断制御部64は、自己診断部61から正常である診断結果が入力された場合、診断結果受信部63から入力される相手CPUとしてのサブCPU50での自己診断結果を判定し(ステップS320)、これが正常である場合は、通常どおり、CPUコアA,Bを用いた操舵制御を実行する(ステップS330)。しかし、ステップS320の判定でサブCPU50が異常と判定された場合、診断制御部64は、現在の日時、各種センサ値(操舵トルクT、舵角θ、車速、温度など)、自己診断の演算結果などを含む異常情報を図8の不揮発メモリ42に書き込むと共に(ステップS340)、これ以降メインCPU40のみで操舵制御を実行する(ステップS350)。不揮発メモリ42に書き込まれた異常情報は、その後、故障解析の際などに利用される。また、メインCPU40のみでの操舵制御を行う際には、図6で説明したように、メインCPU40は、メインCPU40内のCPUコアA,Bにより自己診断を行い、この自己診断で正常と判定されているときに、操舵制御などの各種制御を実行する。
また、ステップS310の判定で、自己診断部61が自身の異常を検出した場合は、診断結果送信部62は、この異常発生を前述の相互監視ルートを介して相手CPUとしてのサブCPU50に通知する(ステップS360)。また、診断制御部64は、ステップS340と同様に、現在の日時、各種センサ値などを含む異常情報を図8の不揮発メモリ42に書き込むと共に(ステップS370)、メインCPU40の動作、すなわちCPUコアA,Bの制御動作を自身で停止させる(ステップS380)。
つぎに、図11を用いてサブCPU50で行われる診断処理について説明する。まず、サブCPU50の自己診断部61では、CPUコアC,Dで、同じデータを用いて同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を判断する自己診断を実行する(ステップS400)。この自己診断により自身すなわちサブCPU50が正常であるか否かを判定し(ステップS410)、診断結果を診断結果送信部62を介してメインCPU40に通知するとともにサブCPU50の診断制御部64に出力する。サブCPU50の診断制御部64は、自己診断部61から正常である診断結果が入力された場合、診断結果受信部63から入力される相手CPUとしてのメインCPU40での自己診断結果を判定し(ステップS420)、これが正常である場合は、通常どおり、CPUコアC,Dを用いた操舵制御を実行する(ステップS430)。しかし、ステップS420の判定でメインCPU40が異常と判定された場合、サブCPU50の診断制御部64は、ステップS340と同様に、現在の日時、各種センサ値などを含む異常情報を図8の不揮発メモリ42に書き込むと共に(ステップS440)、切替スイッチ55をサブCPU50側に切替え(ステップS450)、これ以降サブCPU50のみで操舵制御を実行する(ステップS460)。サブCPU50によって不揮発メモリ42に書き込まれた異常情報は、その後、故障解析の際などに利用される。また、サブCPU50のみでの操舵制御を行う際には、図6で説明したように、サブCPU50は、サブCPU50内のCPUコアC,Dにより自己診断を行い、この自己診断で正常と判定されているときに、操舵制御などの各種制御を実行する。
また、ステップS410の判定で、サブCPU50の自己診断部61が自身の異常を検出した場合は、サブCPU50の診断結果送信部62は、この異常発生を前述の相互監視ルートを介して相手CPUとしてのメインCPU40に通知する(ステップS470)。また、サブCPU50の診断制御部64は、ステップS440と同様に、現在の日時、各種センサ値などを含む異常情報を図8の不揮発メモリ42に書き込むと共に(ステップS480)、サブCPU50の動作、すなわちCPUコアC,Dの制御動作を自身で停止させる(ステップS490)。
このように実施例2では、マルチコアプロセッサ構成を有する主制御系および副制御系により操舵制御を並列に実行し、切替スイッチによりこれら主制御系および副制御系の制御出力のうちいずれか一方を選択して操舵補助モータ20を駆動制御するとともに、主制御系および副制御系においては、内蔵するCPUコア間で同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を自ら判断する自己診断を行い、自己診断の結果を相手制御系に通知し、自制御系の自己診断結果と相手制御系から通知された相手制御系の自己診断結果に基づいて切替スイッチの切替え制御を行うようにしており、自己診断と相互監視を併用して主制御系および副制御系の選択を行うようにしているので、異常が発生している制御系が主副のどちらであるかを正確に判定することができ、これにより主副制御系のいずれかに異常が発生した場合、真に正常な側の制御系をもって制御動作を継続させることができる。
また、実施例2においては、主制御系および副制御系が共にマルチコアプロセッサ構成を採用しているので、相手制御系から異常の診断結果が通知されて1つの制御系で動作しなくてはいけない状況下になった場合でも、自己診断を行って自身の正常性を判定することができるので、自己診断の結果、自身が異常と判定されるまで、制御を続行することができ、これにより一方の制御系に異常が発生した後も制御を長く安全に継続させることが可能になり、より安全なシステムを構築することができる。
なお、実施例2では、主制御系および副制御系の双方をマルチコアプロセッサ構成としたが、主制御系のみをマルチコアプロセッサ構成とし、副制御系をシングルコアプロセッサ構成としてもよい。この場合、操舵制御は、マルチコアプロセッサ構成の主制御系のみで行い、自己診断を主制御系および副制御系の双方で行い、自己診断結果を実施例2で説明したように相手制御系に互いに通知することにより両制御系で相手制御系の相互監視を行う。シングルコアプロセッサ構成の副制御系では、主制御系が異常の自己診断結果を副制御系に通知してきたときに、切替スイッチ55を副制御系側に切替えて、所要の復旧停止動作を行った後、最終的には、主制御系および副制御系の動作を停止させる。このように、主制御系のみをマルチコアプロセッサ構成とした場合、シングルコアプロセッサ構成の副制御系は、自己診断結果を主制御系に通知することと、主制御系の正常性をチェックすることが主な制御となる。
以上のように、本発明にかかる電動ステアリング装置は、正常に制御可能であればできるだけ制御を長く安全に継続することが要求される場合に有用である。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。 コントロールユニットによる操舵補助モータの駆動制御系の機能ブロック図である。 実施例1におけるコントロールユニットのハードウェア構成を示す図である。 実施例1におけるコントロールユニットの操舵補助モータの駆動制御系のソフトウェア構成を示す図である。 実施例1におけるコントロールユニットによって行われる全体的動作手順を示すフローチャートである。 マルチコアプロセッサの自己診断処理を示すフローチャートである。 実施例2のシステム構成を示す図である。 実施例2のコントロールユニットのハードウェア構成を示す図である。 実施例2のコントロールユニットで行われる診断処理の機能ブロック図である。 実施例2のコントロールユニットのメインCPUで行われる診断制御処理を示すフローチャートである。 実施例2のコントロールユニットのサブCPUで行われる診断制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 操向ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギア
4a,4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
10 トルクセンサ
11 イグニションキー
12 車速センサ
13 電源リレー
14 バッテリ
20 操舵補助モータ
21 位置センサ
22 位置検出回路
30 コントロールユニット
31 CPUパッケージ
32 CPUダイ
33a,33b バスインターフェース
34 メモリコントローラ
35 メモリ
40 メインCPU
41 通信インタフェース
42 不揮発メモリ
50 サブCPU
55 切替スイッチ
60 診断処理部
61 自己診断部
62 診断結果送信部
63 診断結果受信部
64 診断制御部
100 EPS装置
200 トルク制御部
210 補償制御部
212 慣性補償部
213 収斂性補償部
214 SAT補償部
220 電流制御系
230 トルク制御系

Claims (5)

  1. 操舵補助用の電動モータと、操舵トルクおよび車両速度を用いて演算した操舵補助指令に基づき前記操舵補助用の電動モータを駆動制御するためのモータ駆動指令を生成する操舵制御を実行する制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、複数のCPUコアを内蔵するマルチコアプロセッサを有し、
    該マルチコアプロセッサは、内蔵する各CPUコア間で同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を判断する自己診断を行い、該自己診断で正常と判断されているときに、前記操舵制御を実行することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記マルチコアプロセッサは、前記複数のCPUコアのなかの一部のCPUコアが、操舵トルクおよび車両速度に基づいて操舵補助指令を演算し、該演算した操舵補助指令にステアリング系のステアリング特性を補償してトルク指令を生成する処理を含む第1の処理を行い、残りのCPUコアが前記トルク指令に基づき前記操舵補助用の電動モータを電流制御するための処理を含む第2の処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記制御手段は、主制御系及び副制御系で構成され、これら主制御系及び副制御系のうち少なくとも主制御系がマルチコアプロセッサ構成であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 操舵補助用の電動モータと、操舵トルクおよび車両速度を用いて演算した操舵補助指令に基づき前記操舵補助用の電動モータを駆動制御するためのモータ駆動指令を生成する操舵制御を実行する制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、複数の第1CPUコアを有し、該複数の第1CPUコアによって前記操舵制御を実行して主側モータ駆動指令を出力するマルチコアプロセッサ構成の主制御系と、複数の第2CPUコアを有し、該複数の第2CPUコアによって前記操舵制御を実行して副側モータ駆動指令を出力するマルチコアプロセッサ構成の副制御系とを有し、
    前記主制御系から出力される主側モータ駆動指令および副制御系から出力される副側モータ駆動指令を択一選択して前記操舵補助用の電動モータに出力する切替スイッチを備え、
    前記主制御系および副制御系は、
    内蔵するCPUコア間で同じ演算を行い、該演算結果を比較することにより、自らの正常性を自ら判断する自己診断を行う自己診断手段と、
    前記自己診断の結果を相手制御系に通知する通知手段と、
    前記自己診断手段による自制御系の自己診断結果と前記相手制御系から通知された相手制御系の自己診断結果に基づいて前記切替スイッチの切替え制御を行う切替制御手段と、
    を夫々備えることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 前記切替制御手段は、
    自制御系の自己診断結果が正常で、相手制御系の自己診断結果が正常の場合は、自制御系による前記操舵制御を継続させ、
    自制御系の自己診断結果が異常の場合は、自制御系を動作停止し、
    自制御系の自己診断結果が正常で、相手制御系の自己診断結果が異常の場合は、自制御系が選択されるよう前記切替スイッチを切替え制御することを特徴とする請求項4に記載の電動パワーステアリング装置。
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