JP2009056819A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電動パワーステアリング装置の制御に使用する制御データを不揮発性メモリに格納して使用する場合に、制御プログラムと適合しない制御データが使用されることを防止することが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ROM102に、コード情報が埋め込まれ、かつ、電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラム102aを格納し、また、EEPROM104に、コード情報が埋め込まれ、かつ、制御プログラム102aを実行する場合に使用される制御データ104aを格納し、CPU101は、制御プログラム102aに埋め込まれたコード情報と、制御データ104aに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定し、一致しない場合は、ROM102に格納されているデフォルトの制御データ102cを使用する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置の制御装置、電動パワーステアリング装置の制御方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関し、詳細には、制御プログラムと当該制御プログラムで使用する制御データとの適合性を判定することが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置、電動パワーステアリング装置の制御方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムに関する。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、操舵補助モータによって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。電動パワーステアリング装置では、操舵補助モータの駆動力を、減速機を介してギヤまたはベルト等の伝送機構により、ステアリングシャフトまたはラック軸に補助力を付与するようになっている。かかる電動パワーステアリング装置の制御装置は、操舵補助トルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティー比の調整で行っている。
かかる電動パワーステアリング装置の制御装置では、電動パワーステアリング装置の制御に使用するチューニングパラメータ等の制御データを不揮発性メモリに格納して使用する場合がある。この制御データは、チューニング要素を多く含んでおり、車両毎や、車両メーカ・ユーザの要求に応じて変更する場合が多く、制御データの書き換えは、開発段階、製造段階、車両メーカ、およびディーラー等で広く行われる。近時、開発コストを低減するために、共通の制御プログラムを使用して、不揮発性メモリに格納する制御データのみを車両毎、車両メーカ・ユーザの要求に応じて変更して使用する場合がある。ここで、制御プログラムに適合していない制御データを不揮発性メモリに書き込んで使用した場合、電動パワーステアリング装置の操安性能が低下するおそれがある。
例えば、特許文献1では、電動パワーステアリング装置のチューニングパラメータの履歴を管理する技術が提案されている。具体的には、特許文献1では、適合作業の開始から最終の結果物が得られるまでの間に生成される制御定数レコードについて、それぞれの作成の経過を容易に把握するため、電動パワーステアリング装置の制御定数の設計と調整を行うための制御定数設計適合装置において、適合作業が一時的に中断される際、制御定数データ書き込み部は、その時点における各種制御の制御定数を含む制御定数レコードを生成する。かかる制御定数レコードには、各種制御の制御定数に加え、保存番号、世代情報、保存日時、および任意コメントが含まれる。また、制御定数レコードは、制御定数データ記憶部に格納され、各制御定数レコードの保存番号、世代情報、保存日時、および任意コメントを一覧表形式で表示する画面が、作業者の必要に応じて表示される。
特開2006−15913号公報
しかしながら、同文献の技術では、制御プログラムと不揮発性メモリに格納される制御データとの適合性については何ら言及されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、電動パワーステアリング装置の制御に使用する制御データを不揮発性メモリに格納して使用する場合に、制御プログラムと適合しない制御データが使用されることを防止することが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置、電動パワーステアリング装置の制御方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムを提供することを目的とする。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置において、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶手段と、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データを格納する不揮発性メモリと、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、前記制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記記憶手段には、デフォルトの制御データが格納されており、前記コード情報照合手段により、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、前記制御データに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御プログラムを実行する場合に、前記記憶手段に格納されているデフォルトの制御データを使用することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに、前記コード情報照合手段により、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、前記制御データに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合に、その旨を警告する警告手段を備えたることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記コード情報照合手段は、前記不揮発性メモリに格納される制御データが書き換えられた際、または、書き換えられた後のイグニションキーのON時に、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、書き換えられた制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定することが望ましい。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置において、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶手段と、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データを格納する不揮発性メモリと、前記制御データを書き換える際に使用する専用ツールと伝送路を介してデータ通信するための通信手段と、前記制御データを書き換える際に、前記専用ツールから書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、前記通信手段を介して受信した場合に、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合手段と、前記コード情報照合手段により、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御データの書き換えを不許可とする書き換え不許可手段と、を備えたことを特徴とする。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御方法において、記憶手段に格納されている、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、不揮発性メモリに格納されている、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程を含むことを特徴とする。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御方法において、記憶手段には、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムが格納されており、不揮発性メモリには、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データが格納されており、前記不揮発性メモリに格納されている制御データを書き換える際に、専用ツールから書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、通信手段を介して受信した場合に、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程と、前記コード情報照合工程で、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御データの書き換えを不許可とする書き換え不許可工程と、を含むことを特徴とする。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置に搭載されるプログラムにおいて、
記憶手段に格納されている、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、不揮発性メモリに格納されている、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程を、コンピュータに実行させることを特徴とする。
上記した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明は、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置に搭載されるプログラムにおいて、
記憶手段には、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムが格納されており、不揮発性メモリには、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データが格納されており、前記不揮発性メモリに格納されている制御データを書き換える際に、専用ツールから送信される、書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、通信手段を介して受信した場合に、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程と、前記コード情報照合工程で、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御データの書き換えを不許可とする書き換え不許可工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置において、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶手段と、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データを格納する不揮発性メモリと、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合手段と、を備えているので、制御プログラムと不揮発性メモリに格納されている制御データの適合性を判断でき、制御プログラムに適合しない制御データが使用されることを防止することが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
また、本発明によれば、少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置において、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶手段と、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データを格納する不揮発性メモリと、前記制御データを書き換える際に使用する専用ツールと伝送路を介してデータ通信するための通信手段と、前記制御データを書き換える際に、前記専用ツールから送信される、書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、前記通信手段を介して受信した場合に、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合手段と、前記コード情報照合手段により、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御データの書き換えを不許可とする書き換え不許可手段と、を備えているので、電動パワーステアリング装置の制御に使用する制御データを不揮発性メモリに格納して使用する場合に、制御プログラムと書き換え対象の制御データとの適合性を判断して、適合しない場合には、書き換えを不許可とすることとしたので、制御プログラムと適合しない制御データに書き換えられることを防止でき、制御プログラムに適合しない制御データが使用されることを防止することが可能な電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することが可能となるという効果を奏する。
以下に、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるものまたは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。図1において、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4aおよび4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクTを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助する操舵補助モータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。ここで、操舵補助モータ20は、例えば、ブラシレスモータやブラシモータである。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から内蔵の電源リレー13を経て電力が供給され、イグニションキー11からイグニション信号が供給される。また、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいて、操舵補助モータ20の電流指令値を演算し、操舵補助モータ20の電流検出値と電流指令値とに基づいて、操舵補助モータ20の電流検出値が電流指令値に追従するように操舵補助モータ20を駆動制御する。
図2は、図1のコントロールユニット30のハードウェア構成を示す図である。コントロールユニット30は、図2に示すように、MCU(マイクロコントロールユニット)100と、FETプリドライバ回路110と、モータ駆動回路(インバータ)120と、電流検出回路130と、位置検出回路140等を備えている。
MCU100は、CPU101(制御手段)、ROM102、RAM103、EEPROM(不揮発性メモリ)104,A/D変換器105、車載用LANI/F106、バス107等を備えている。CPU101は、ROM102に格納された各種プログラムを実行して電動パワーステアリング装置を制御する。
ROM102は、CPU101が実行する各種プログラムやデータを格納する。具体的には、ROM102には、例えば、操舵補助モータ20を制御するモータ制御処理(操舵補助処理)を実行するための制御プログラム102a、EEPROM104に格納された制御データ104aと制御プログラム102aとの適合性を判断する適合性診断処理を実行するための診断プログラム102b、デフォルトの制御データ102c等が格納されている。
RAM103は、CPU101がプログラムを実行する場合にその作業領域として使用され、処理過程で必要とするデータや処理結果等が記憶されるものである。
EEPROM104は、電源遮断後においても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであり、CPU101が、制御プログラム102aを実行する場合に使用する制御データ104a等が格納される。ここで、制御データ104aは、例えば、チューニング要素のあるアシストマップ等のチューニングデータである。なお、ここでは、不揮発性メモリとして、EEPROMを使用することとしたが、本発明はこれに限られるものではなく、SDRAM等の他の不揮発性メモリを使用することにしてもよい。
A/D変換器105は、トルクセンサ10からの操舵トルクT、電流検出回路130からの操舵補助モータ20の電流検出値Im、および位置検出回路140からのモータ回転角信号θ等を入力し、デジタル信号に変換する。車載用LANI/F106は、車載用LAN210に接続してデータ通信を行うためのものであり、例えば、車速センサ12からの車速V(車速パルス)を受け取る。
上記構成において、CPU101が、ROM102に格納された適合性診断プログラム102bを実行することにより、コード情報照合手段、および警告手段として機能する。
FETプリドライバ回路110は、MCU100から入力されるUVW各相のPWM制御信号を、各相正負の通電信号(Up、Un、Vp、Vn、Wp、Wn)に変換して、モータ駆動回路120に出力する。
モータ駆動回路120は、一対のFETスイッチング素子からなるブリッジ回路をU相用,V相用,W相用として3相分備えており、各FETスイッチング素子には還流ダイオードが並列接続されている。このブリッジ回路には、バッテリ14から電源リレー13を介して直流電圧が印加される。各FETスイッチング素子の制御端子(ゲート端子)には、FETプリドライバ回路110から通電信号が入力される。モータ駆動回路120に印加される直流電圧は、モータ駆動回路120内のFETスイッチング素子のスイッチング動作によって3相の交流電圧に変換され、それにより操舵補助モータ20が駆動される。また、このブリッジ回路には、シャント抵抗R1,R2が接続されている。このシャント抵抗R1,R2に電流検出回路130が接続され、これによって、操舵補助モータ20の電流検出値Imを検出するようになっている。
位置検出回路140は、位置センサ21からの出力信号をモータ回転角信号θとして、A/D変換器105に出力する。
図3は、図1の電動パワーステアリング装置が搭載される車両の制御系200の概略構成例を示す図である。同図に示す車両の制御系200は、エンジンを制御するエンジンECU201、ブレーキを制御するブレーキECU202、操作パネルを制御するパネルECU203、専用ツール300をケーブル220で接続してデータ通信を行うための外部ポート204、図1のコントロールユニット30、自動変速機等を制御するA/TECU205、および各種センサ等が、車載用LAN210に接続されて、相互にデータ通信可能に構成されている。車載用LAN210としては、例えば、CAN(contoller area network)、LIN等の多重通信ネットワークを使用することができる。
専用ツール300は、車両からダイアグ情報を収集して車両の故障診断を行ったり、車両のプログラムやデータ等のインストールや書き換えを行うためのものである。専用ツール300は、外部ポート204にケーブル220で接続して、車両の制御系200とデータ通信が可能となっている。ここでは、外部ポート204にケーブル220で接続して、有線による通信を行うことにしているが、無線通信を使用することにしてもよい。
つぎに、図4および図5を参照して、CPU101が、適合性診断プログラム102bを実行して、EEPROM104に格納されている制御データ104aと、ROM102に格納されている制御プログラム102aとの適合性を判断する適合性診断処理を具体的に説明する。
図4は、制御プログラムと制御データの適合性を説明するための説明図である。上述したように、共通の制御プログラムを使用して、EEPROM104に格納する制御データのみを車両毎、車両メーカ・ユーザの要求に応じて変更して使用する場合がある。そのため、複数の制御プログラムと複数の制御データが作成された場合、ROM102に搭載された制御プログラムと適合しない制御データが、EEPROM104に書き込まれる可能性がある。そこで、本実施例では、制御プログラムに、プログラムバージョン等の固有のコード情報を埋め込むと共に、当該制御プログラムに適合する制御データに対して同一のコード情報を埋め込み、このコード情報を照合することで、制御プログラムと制御データの適合性を判断している。制御データの書き換えは、上述の専用ツール300等により行われる。
例えば、図4において、ROM102に、コード情報=CODE Aが埋め込まれた制御プログラムAが格納されており、EEPROM104には、コード情報=CODE Aが埋め込まれた制御データ0が格納されているものとする。ここで、制御データ0を、コード情報=CODE Aが埋め込まれた制御データ1に書き換えた場合は、制御プログラムAおよび制御データ1は、同一のコード情報であるため、適合性に問題はない。他方、制御データ0を、コード情報=CODE Bが埋め込まれた制御データ2に書き換えた場合は、制御プログラムAと制御データ2とでは、コード情報が異なり、適合性がないため、この制御データ2を使用すると、電動パワーステアリング装置の操安性能が低下するおそれがある。
そこで、実施例1に係る適合性判断処理では、EEPROM104に格納されている制御データ104aに埋め込まれているコード情報と、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれているコード情報が一致するか否かを照合し、一致しない場合には、ROM102に格納されているデフォルトの制御データ102cを使用し、制御プログラム102aに適合しない制御データが使用されることを防止している。
図5は、実施例1に係る適合性診断処理を具体的に説明するためのフローチャートである。CPU101は、適合性診断処理を、EEPROM104の制御データ104aが書き換えられた後のイグニションキー11のON時やEEPROM104の制御データ104aが書き換えられた際に行う。
図5において、CPU101は、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれるコード情報と、EEPROM104に格納されている制御データ104aに埋め込まれているコード情報とが一致するか否かを判断する(ステップS1)。この判断の結果、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれているコード情報と、EEPROM104に格納されている制御データ104aに埋め込まれているコード情報が一致する場合には(ステップS1の「Yes」)、CPU101は、EEPROM104に格納されている制御データ104aを使用すると決定する(ステップS2)。これにより、CPU101は、ROM102に格納されている制御プログラム102aを実行する場合に、EEPROM104に格納されている制御データ104aを使用する。
他方、CPU101は、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれているコード情報と、EEPROM104に格納されている制御データ104aに埋め込まれているコード情報が一致しない場合には(ステップS1の「No」)、EEPROM104に格納されている制御データ104aの替わりに、ROM102に格納されているデフォルトの制御データ102cの使用を決定し(ステップS3)、また、運転者に警告するために、操作パネルの警告ランプを点灯させる(ステップS4)。この場合、CPU101は、ROM102に格納されている制御プログラム102aを実行する場合に、ROM102に格納されているデフォルトの制御データ102cを使用する。これにより、EEPROM104に、制御プログラムに適合しない制御データが書き込まれた場合においても、操舵補助を行うことができる。
なお、本実施例では、ROM102に制御プログラム102aを格納して、制御プログラムを書き換えができない構成としているが、本発明はこれに限られるものではなく、書き換え可能な記憶手段に制御プログラムを格納して、制御プログラムを書き換え可能な構成としてもよい。この場合、制御データが書き換えられた場合と同様に、制御プログラムが書き換えられた場合には、書き換えられた制御プログラムのコード情報と制御データのコード情報が一致するか否かを照合する。
図6は、CPU101が制御プログラム102a(制御データ104aを含む)を実行することにより実現する機能(制御プログラムの機能構成)を示す図である。
制御プログラム102aは、図6に示すように、操舵トルクTと車速Vに基づいて操舵補助トルク指令値を算出するトルク制御系モジュール500と、各種のトルク補償を行う補償制御系モジュール510と、モータ電流のFB(フィードバック)制御を行うモータ電流制御系モジュール520と、操舵補助モータ20のモータ電流のFF(フィードフォワード)制御を行うモータ電流補助制御系モジュール530等を備えている。つぎに、動作の概略を説明する。
まず、トルクセンサ10で検出された操舵トルクTと、車速センサ12で検出された車速Vとがアシストマップ501に入力され操舵補助指令値が算出される。さらに、補償制御系モジュール510で演算される、収斂性、慣性、およびSATなどの補償値が、加算部502で操舵補助指令値に加算されてトルク指令値Trefが決定される。トルク指令値Trefは、位相補償部503で位相補償された後、電流指令値演算部540に入力される。そして、トルク指令値Trefに基づいて電流指令値演算部540で電流指令値Irefが決定される。なお、ブラシレスモータでは、トルク指令値Trefの他に回転子のロータ角度も電流指令値演算部540に入力して電流指令値Irefが決定される。
一方、操舵補助モータ20のモータ電流は、電流検出値Imとして、電流検出回路130で検出され、電流指令値Irefとともに減算部521へ入力される。減算部521では、それらの偏差ΔI=Iref−Imが算出され、PI(比例積分)制御部522に入力される。PI(比例積分)制御部522では、偏差ΔIの比例積分出力として、電圧制御値Vrefが出力される。また、電流指令値Irefは、補助値演算部531に入力される。補助値演算部531で演算される、EMF(逆起電力)、弱め界磁制御、およびDead Time補償等の補助値が、加算部535で電圧制御値Vrefに加算される。加算部535の出力は、PWM制御部550に入力されて、PWM処理され、UVW各相のPWM制御信号がFETプリドライバ回路110に出力され、FETプリドライバ回路110およびモータ駆動回路120を介して、操舵補助モータ20が駆動される。
以上説明したように、実施例1によれば、ROM102に、固有のコード情報が埋め込まれ、かつ、電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラム102aを格納し、また、EEPROM104に、コード情報が埋め込まれ、かつ、制御プログラム102aを実行する場合に使用される制御データ104aを格納し、CPU101は、制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定することとしたので、制御プログラムと制御データの適合性を判断して、制御プログラムに適合しない制御データが使用されることを防止でき、電動パワーステアリング装置の操安性能が低下するのを防止することが可能となる。
また、実施例1によれば、ROM102に、デフォルトの制御データ102cを予め格納しておき、CPU101により、制御プログラム102aに埋め込まれたコード情報と、制御データ104に埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、デフォルトの制御データ102cを使用することとしたので、制御プログラム102aと制御データ104aとが適合しない場合でも、モータ制御処理(操舵補助処理)を行うことが可能となる。
また、実施例1によれば、CPU101は、制御プログラム102aに埋め込まれたコード情報と、制御データ104aに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合に、運転手にその旨を報知するために操作パネルの警告ランプを点灯して警告を行うこととしたので、運転手に制御データが制御プログラムと適合しないことを知らせることが可能となる。
また、実施例1によれば、CPU101は、EEPROM104に格納される制御データ104aが書き換えられた際、または、書き換えられた後のイグニションキーのON時に、制御プログラム102aに埋め込まれたコード情報と、書き換えられた制御データ104aに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定することとしたので、制御データが書き換えられた場合に、書き換えられた制御データと、制御プログラムの適合性を判断することが可能となる。
実施例1では、EEPROM104の制御データが書き換えられた後に、書き換えられた制御データのコード情報と制御プログラムのコード情報との照合を行う構成である。これに対して、実施例2は、制御データを書き換える際に、書き換え対象(書き換え元)の制御データのコード情報と制御プログラムのコード情報とを照合し、一致しない場合には、制御データの書き換えを禁止する構成である。
実施例2では、CPU101が、ROM102に格納された適合性診断プログラム102aを実行することにより、EEPROM104に格納されている制御データ104aを書き換える場合に、書き換え対象(書き換え元)の制御データのコード情報と、ROM102に格納されている制御プログラム102aとの適合性を判断する適合性診断処理を実行する。また、実施例2では、CPU101が、ROM102に格納された適合性診断プログラム102aを実行することにより、コード情報照合手段、および書き換え不許可手段として機能する。
図7は、実施例2に係る適合性診断処理を説明するための図であり、専用ツール300を使用して制御データを書き換える場合のコントロールユニット30のCPU101と専用ツール300の処理を示すフローである。
図7において、まず、専用ツール300は、書き換え対象(書き換え元)の制御データに埋め込まれているコード情報をコントロールユニット30に送信する(ステップT10)。CPU101は、外部ポート204を介して、書き換え対象の制御データのコード情報を受信すると(ステップS10)、受信した書き換え対象の制御データのコード情報と、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれているコード情報とが一致しているか否かを判断する(ステップS11)。この判断の結果、受信した書き換え対象の制御データのコード情報と、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれているコード情報とが一致する場合には(ステップS11の「Yes」)、書き換え許可を示す書き換え許可情報を、外部ポート204を介して専用ツール300に送信する(ステップS13)。専用ツール300は、書き換え許可情報を受信した場合には(ステップT12)、書き換え対象の制御データをコントロールユニット30に送信し(ステップT13)、CPU101は、外部ポート204を介して、制御データを受信すると(ステップS14)、受信した制御データに、EEPROM104の制御データを書き換える(ステップS15)。CPU101は、制御データの書き換えを終了すると、書き換えが終了した旨を示す書き換え完了情報を、外部ポート204を介して専用ツール300に送信し(ステップS16)、専用ツール300は書き換え完了情報を受信する(ステップT14)。
他方、ステップS11において、受信した書き換え対象の制御データに埋め込まれているコード情報と、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれているコード情報とが一致しない場合には(ステップS11の「No」)、CPU101は、制御データの書き換え不許可を示す書き換え不許可情報を、外部ポート204を介して専用ツール300に送信し(ステップS12)、専用ツール300は、書き換え不許可情報を受信する(ステップT11)。
なお、ここでは、専用ツール300は、まず、書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報のみをコントロールユニット30に送信することとしたが、制御データ全体を送信することにしてもよい。この場合、CPU101は、受信した制御データに埋め込まれているコード情報と、制御プログラムのコード情報とを照合し、一致している場合には、受信した制御データに、EEPROM104の制御データを書き換え、他方、一致していない場合は、受信した制御データの書き換えを不許可として、書き換えを行わないことにすればよい。
以上説明したように、実施例2によれば、CPU101は、制御データを書き換える際に、専用ツール300から書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、外部ポート204を介して受信した場合に、受信したコード情報と、ROM102に格納されている制御プログラム102aに埋め込まれているコード情報とが一致するか否かを判定し、受信したコード情報と、制御データに埋め込まれているコード情報とが一致しない場合には、制御データの書き換えを不許可(禁止)とすることとしたので、制御プログラムと適合しない制御データに書き換えられることを防止でき、制御プログラムに適合しない制御データが使用されることを防止することが可能となる。
本発明に係る電動パワーステアリング装置の制御装置、電動パワーステアリング装置の制御方法、およびコンピュータが実行するためのプログラムは、不揮発性メモリに、電動パワーステアリング装置の制御に使用される制御データを格納する場合に有用である。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を示す図である。 図1のコントロールユニットのハードウェア構成を示す図である。 図1の電動パワーステアリング装置が搭載される車両の制御系の概略構成を示す図である。 制御プログラムと制御データの適合性を説明するための説明図である。 実施例1に係る適合性診断処理を具体的に説明するためのフローチャートである。 図2の制御プログラムの機能構成図である。 実施例2に係る適合性診断処理を具体的に説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 操向ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギア
4a,4b ユニバーサルジョイント
5 ピニオンラック機構
6 タイロッド
10 トルクセンサ
12 車速センサ
14 バッテリ
20 操舵補助モータ
30 コントロールユニット
100 MCU(マイクロコントロールユニット)
101 CPU(制御手段)
102 ROM
102a 制御プログラム
102b 適合性診断プログラム
102c デフォルトの制御データ
103 RAM
104 EEPROM
104a 制御データ
105 A/D変換器
106 車載用LANI/F
107 バス
110 FETプリドライバ回路
120 モータ駆動回路(インバータ)
130 電流検出回路
140 位置検出回路
200 車両の制御系
201 エンジンECU
202 ブレーキECU
203 パネルECU
204 外部ポート
205 A/T ECU
210 車載用LAN
220 ケーブル
300 専用ツール
500 トルク制御系モジュール
510 補償制御系モジュール
520 モータ電流制御系モジュール
530 モータ電流補助制御系モジュール

Claims (9)

  1. 少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置において、
    コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶手段と、
    コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データを格納する不揮発性メモリと、
    前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、前記制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合手段と、
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記記憶手段には、デフォルトの制御データが格納されており、
    前記コード情報照合手段により、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、前記制御データに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御プログラムを実行する場合に、前記記憶手段に格納されているデフォルトの制御データを使用することを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. さらに、前記コード情報照合手段により、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、前記制御データに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合に、その旨を警告する警告手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記コード情報照合手段は、前記不揮発性メモリに格納される制御データが書き換えられた際、または、書き換えられた後のイグニションキーのON時に、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、書き換えられた制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置において、
    コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶手段と、
    コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データを格納する不揮発性メモリと、
    前記制御データを書き換える際に使用する専用ツールと伝送路を介してデータ通信するための通信手段と、
    前記制御データを書き換える際に、前記専用ツールから送信される、書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、前記通信手段を介して受信した場合に、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合手段と、
    前記コード情報照合手段により、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御データの書き換えを不許可とする書き換え不許可手段と、
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  6. 少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御方法において、
    記憶手段に格納されている、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、不揮発性メモリに格納されている、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御方法。
  7. 少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御方法において、
    記憶手段には、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムが格納されており、
    不揮発性メモリには、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データが格納されており、
    前記不揮発性メモリに格納されている制御データを書き換える際に、専用ツールから送信される、書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、通信手段を介して受信した場合に、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程と、
    前記コード情報照合工程で、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御データの書き換えを不許可とする書き換え不許可工程と、
    を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御方法。
  8. 少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置に搭載されるプログラムにおいて、
    記憶手段に格納されている、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムに埋め込まれたコード情報と、不揮発性メモリに格納されている、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程を、コンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータが実行するためのプログラム。
  9. 少なくとも車両のステアリング系に発生する操舵トルクに基づいて演算した電流指令値と、前記ステアリング系に操舵補助力を付与する操舵補助モータの電流検出値とに基づいて、前記操舵補助モータを制御する電動パワーステアリングの制御装置に搭載されるプログラムにおいて、
    記憶手段には、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記電動パワーステアリング装置を制御するための制御プログラムが格納されており、
    不揮発性メモリには、コード情報が埋め込まれ、かつ、前記制御プログラムを実行する場合に使用される制御データが格納されており、
    前記不揮発性メモリに格納されている制御データを書き換える際に、専用ツールから送信される、書き換え対象の制御データに埋め込まれたコード情報を、通信手段を介して受信した場合に、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致するか否かを判定するコード情報照合工程と、
    前記コード情報照合工程で、受信したコード情報と、前記制御プログラムに埋め込まれたコード情報とが一致しないと判定された場合には、前記制御データの書き換えを不許可とする書き換え不許可工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータが実行するためのプログラム。
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