JP2009023582A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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裕司 秋山
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Abstract

【課題】車両の速度を検出する検出手段に異常が発生した場合に、電動パワーステアリング装置内で車両の速度を推定すること。
【解決手段】電動パワーステアリングを制御するMCU100は、車速推定モジュール260を備える。トルクセンサ41によって検出される車両の振動は、車速推定モジュール260のレベルリミッタ261で振動レベルが制限された後、FFT処理部262で処理される。そして、車速推定部263は、FFT処理されることによって得られた車両の振動の周波数特性に基づいて車両の速度を推定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、乗用車やトラック等の車両の操舵をモータによって補助する電動パワーステアリング装置を用いて、この電動パワーステアリング装置が搭載される車両の速度を推定することに関する。
乗用車やトラック等の車両の操舵力を軽減するため、モータによって操舵を補助する、いわゆる電動パワーステアリング(EPS:Electric Power Steering)装置がある。電動パワーステアリング装置は、減速機を介してモータの駆動力をステアリングシャフトやステアリング機構のラック軸等に付与することで、運転者がステアリングホイールを操作する際の操作力を軽減するものである。電動パワーステアリング装置で操舵を補助する場合、操舵トルクと、車両の速度(車速)とに基づいて、操舵補助のための指令値が演算される。
車速を検出する車速センサに異常が発生した場合には、操舵補助のための指令値が演算できないので、何らかの代替手段によって車速を推定する技術が用いられる。例えば、特許文献1には、車両の動力発生源であるエンジンの回転数と車速との相関関係を用いて、車速を推定する技術が開示されている。
特開2001−233228号公報、段落番号0007、0009、図1
ところで、特許文献1に開示されている技術は、車速センサの異常が長期間継続すると、実際の車速と推定した車速とが一致しないおそれが高くなる。その結果、操舵補助のための適切な指令値を演算することが困難になり、操舵に違和感を与えるおそれがある。これを解決するため、予備の車速検出手段を設けることも考えられるが、新たに車速検出手段を設けることでコスト増加を招いてしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の速度を検出する検出手段に異常が発生した場合に、電動パワーステアリング装置内で車両の速度を推定できる電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決して、本発明の目的を達成するために、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両のステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、ステアリング機構に補助操舵力を付与するモータと、少なくとも前記操舵トルクに基づき前記モータに供給する電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記モータの電流値を検出する電流検出回路と、前記電流指令値と前記モータの電流値とに基づいて前記モータを駆動制御するモータ駆動制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、前記車両の振動を検出する振動検出手段と、前記振動を周波数帯域毎の振動レベルに変換する周波数変換手段と、前記車両の振動の周波数特性に基づいて、前記車両の速度を推定する車両速度推定手段と、を含むことを特徴とする。
本発明の望ましい態様としては、前記電動パワーステアリング装置において、前記振動検出手段は、前記操舵トルク検出手段であることが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記電動パワーステアリング装置において、前記車両速度推定手段は、前記車両の振動の振動レベルのピークとその周波数帯域とに基づいて、前記車両の速度を推定することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記電動パワーステアリング装置において、前記車両が備える前記車両の速度を検出する車両速度検出手段が正常であるときに、前記車両速度検出手段が検出した前記車両の速度と、前記車両速度推定手段が推定した前記車両の速度と、に基づいて前記車両の速度を推定する際に必要なパラメータを更新することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記電動パワーステアリング装置において、前記車両速度推定手段は、前記車両が直進しているときに、前記車両の速度を推定することが好ましい。
本発明の望ましい態様としては、前記電動パワーステアリング装置において、前記車両が備える前記車両の速度を検出する車両速度検出手段が異常である場合には、前記車両速度検出手段が検出した前記車両の速度の代わりに前記車両速度推定手段が推定した前記車両の速度を用いて、前記モータの駆動制御を継続することが好ましい。
本発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両の速度を検出する検出手段に異常が発生した場合に、電動パワーステアリング装置内で車両の速度を推定できる。
また、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両の速度を検出する車両速度検出手段が正常なときに、実際の車両の速度と比較して車両の速度を推定する際に用いるパラメータを補正し、車両の速度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両速度検出手段を用いることにより、電動パワーステアリング装置が通常動作を行うために必要なレベルの車両の速度の情報を得ることができる。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する発明を実施するための最良の形態(以下実施形態という)により本発明が限定されるものではない。
本実施形態は、車両に搭載される電動パワーステアリング装置において、車両の振動の周波数特性に基づいて、車両の速度を推定する点に特徴がある。より具体的には、車両の振動の振動レベルが最大となるときの周波数に基づいて、車両の速度を推定する。ここで、車両の振動の振動レベルとは、車両の振動に含まれる各調波成分の振幅の大きさをいう。
図1は、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す概略図である。本実施形態に係る電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール2、ステアリングシャフト3、第1ユニバーサルジョイント4A、ステアリングジョイント5、第2ユニバーサルジョイント4B、ステアリングギヤ入力シャフト6及びステアリングギヤ7、電動パワーステアリング装置の制御装置(以下EPS制御装置という)50を含んで構成される。そして、ステアリングシャフト3、第1ユニバーサルジョイント4A、ステアリングジョイント5、第2ユニバーサルジョイント4B、ステアリングギヤ入力シャフト6及びステアリングギヤ7が、ステアリング機構1Cを構成する。電動パワーステアリング装置1は、電動機、すなわちモータ9によってステアリング機構1Cへ補助操舵力を付与することにより、運転者によるステアリングホイール2の操作を補助する。
電動パワーステアリング装置1は、運転者によってステアリングホイール2に入力される操舵トルクが、入力軸3Iと出力軸3Eとを有するステアリングシャフト3に伝達される。このステアリングシャフト3は、ステアリング機構1Cのケーシングに回転自在に支持される。そして、ステアリングシャフト3は、入力軸3Iの一端がステアリングホイール2に連結され、他端は操舵トルク検出手段としてのトルクセンサ41を介して出力軸3Eの一端に連結される。ステアリングホイール2に入力される操舵トルクは、まずステアリングシャフト3の入力軸3Iへ伝達され、トルクセンサ41を介して出力軸3Eへ伝達される。
ステアリングシャフト3の出力軸3Eに伝達された操舵トルクは、第1ユニバーサルジョイント4Aを介してステアリングジョイント5に伝達され、さらに、第2ユニバーサルジョイント4Bを介してステアリングギヤ入力シャフト6に伝達される。ステアリングギヤ入力シャフト6に伝達された操舵トルクは、ステアリングギヤ7を介してタイロッド8に伝達され、車両30の転舵輪、すなわち左側前輪32l及び右側前輪32rを操舵する。ここで、ステアリングギヤ7は、ステアリングギヤ入力シャフト6に連結されたピニオンギヤ7pと、このピニオンギヤ7pにかみ合うラックギヤ7rとを有する、いわゆるラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオンギヤ7pの回転運動を、ラックギヤ7rで直進運動に変換する。
ステアリングシャフト3の出力軸3Eには、減速ギヤ10が取り付けられており、モータ9の発生する出力は、減速ギヤ10を介することによって増幅されて、出力軸3Eへ伝達される。これによって、電動パワーステアリング装置1のステアリングシャフト3を介して、ステアリング機構1Cへ補助操舵力が付与される。
ステアリングシャフト3の入力軸3Iに取り付けられるトルクセンサ41は、ステアリングホイール2を介して入力軸3Iに伝達された操舵トルクを検出するものである。トルクセンサ41は、例えば、ステアリングシャフト3の入力軸3Iと出力軸3Eとの間に介在させたトーションバーによって、運転者によって入力される操舵トルクを捩れ角変位に変換し、この捩れ角変位をポテンショメータで検出するように構成される。
図2は、図1に示すEPS制御装置のハードウェア構成を示す装置構成図である。EPS制御装置50は、図2に示すように、MCU(マイクロコントロールユニット)100と、FETプリドライバ回路110と、モータ駆動回路(インバータ)120と、電流検出回路130と、位置検出回路140等とを備えている。MCU100は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM(不揮発性メモリ)104、A/D変換器105、インターフェース106、バス107等を備えている。CPU101は、ROM102に格納された各種プログラムを実行して、図1に示す電動パワーステアリング装置1を制御する。
ROM102は、CPU101が実行する各種コンピュータプログラムを格納する。具体的には、ROM102には、モータ9を制御するモータ制御処理(アシスト処理)を実行するためのモータ制御コンピュータプログラム、本実施形態に係る車両の速度(車速)を推定するコンピュータプログラム等が格納されている。なお、以下において、コンピュータプログラムは、単にプログラムという。
RAM103は、CPU101がプログラムを実行する場合にその作業領域として使用され、プログラムの処理過程で必要とするデータや処理結果等が記憶されるものである。EEPROM104は、EPS制御装置50の電源遮断後においても記憶内容を保持可能な不揮発性メモリであり、CPU101が、図1に示す電動パワーステアリング装置1の制御で使用する制御データやEEPROM104に格納される制御データのエラー発生回数等が格納される。なお、ここでは、不揮発性メモリとして、EEPROMを使用することとしたが、本実施形態においてはこれに限られるものではなく、FLASH−ROM、SDRAM等の他の不揮発性メモリを使用することにしてもよい。
A/D変換器105は、トルクセンサ41からの操舵トルクT、電流検出回路130からのモータ9の電流検出値Im、及び位置検出回路140からのモータ回転角信号θ等が入力され、これらの入力をディジタル信号に変換する。インターフェース106は、図1に示す車両30の速度、すなわち車速を検出する車速センサ40からの車速(検出車速)Vc(車速パルス)を、車内通信回線を介して受け取るためのものである。上記構成において、CPU101が、ROM102に格納された車速推定プログラムを実行することにより、車両速度推定手段として機能する。
FETプリドライバ回路110は、MCU100から入力されるUVW各相のPWM制御信号を、各相正負の通電信号(Up、Un、Vp、Vn、Wp、Wn)に変換して、モータ駆動回路120に出力する。モータ駆動回路120は、一対のFETスイッチング素子からなるブリッジ回路をU相用、V相用、W相用として3相分備えており、各FETスイッチング素子には還流ダイオードが並列接続されている。このブリッジ回路には、バッテリ14から電源リレー13を介して直流電圧が印加される。各FETスイッチング素子の制御端子(ゲート端子)には、FETプリドライバ回路110から通電信号が入力される。
モータ駆動回路120に印加される直流電圧は、モータ駆動回路120内のFETスイッチング素子のスイッチング動作によって3相の交流電圧に変換され、それによりモータ9が駆動される。このブリッジ回路には、シャント抵抗R1、R2が接続されている。このシャント抵抗R1、R2に電流検出回路130が接続され、これによって、モータ9の電流検出値Imを検出するようになっている。位置検出回路140は、位置センサ21に励磁電流を与えるとともに、位置センサ21からの出力信号をモータ回転角信号θとして、A/D変換器105に出力する。
図3は、EPS制御装置が備えるMCUがプログラムを実行することにより実現する機能を示す機能ブロック図である。MCU100は、図3に示すように、操舵トルクTと実車速Vに基づいて操舵補助トルク指令値を算出するトルク制御系モジュール200と、各種のトルク補償を行う補償制御系モジュール(例えば、動作周期が2msec)210と、モータ電流のFB(フィードバック)制御を行うモータ電流制御系モジュール220と、モータ9のモータ電流のFF(フィードフォワード)制御を行うモータ電流補助制御系モジュール230、本実施形態に係る車速推定を行う車速推定モジュール260等を備えている。ここで、モータ電流制御系モジュール220が、モータ駆動制御手段として機能する。次に、これらの動作の概略を説明する。
まず、トルクセンサ41で検出された操舵トルクTと、車速センサ40で検出された車速Vcとがアシストマップ201に入力され操舵補助指令値が算出される。ここで、車速センサ40で検出された検出車速Vcは、実車速Vとして切替部271を介して、少なくともアシストマップ201と位相補償部203とに入力され、それぞれ検出車速Vcに応じた処理が行われる。さらに、補償制御系モジュール210で演算される補償値、例えば、収斂性演算部211、慣性演算部212、及びSAT(セルフアライニングトルク)演算部213で算出された収斂性、慣性、SAT等の補償値を、加算部202で操舵補助指令値に加算してトルク指令値Trefが決定される。トルク指令値Trefは、位相補償部203で位相補償された後、電流指令値演算手段である電流指令値演算部240に入力される。そして、トルク指令値Trefに基づいて電流指令値演算部240で電流指令値Irefが決定される。なお、ブラシレスモータでは、トルク指令値Trefの他に、回転子のロータ角度も電流指令値演算部240に入力して電流指令値Irefが決定される。
一方、モータ9のモータ電流は、電流検出値Imとして電流検出回路130で検出され、電流指令値Irefとともに減算部221へ入力される。減算部221では、それらの偏差ΔI=Iref−Imが算出され、PI(比例積分)制御部222に入力される。PI(比例積分)制御部222では、偏差ΔIの比例積分出力として、電圧制御値Vrefが出力される。また、電流指令値Irefは、補助値演算部231に入力される。補助値演算部231で演算される補助値、例えば、Dead Time演算部232、EMF(逆起電力)演算部233、及び弱め界磁制御演算部234で算出された補助値が、加算部235で電圧制御値Vrefに加算される。加算部235の出力は、PWM制御部250に入力されて、PWM処理され、UVW各相のPWM制御信号がFETプリドライバ回路110に出力され、FETプリドライバ回路110及びモータ駆動回路120を介して、モータ9が駆動される。
車速推定モジュール260は、レベルリミッタ261、周波数変換手段であるFFT処理部262、車速推定部263を含んで構成される。トルクセンサ41で検出された操舵トルクTはレベルリミッタ261へ入力される。本実施形態において、トルクセンサ41は車両30の振動を検出する振動検出手段としても用いられ、トルクセンサ41で検出された操舵トルクTの時間変動が車両30の振動(車両振動)FCとなる。
レベルリミッタ261は、トルクセンサ41で検出された操舵トルクTの時間変動、すなわち車両振動FCから所定のレベルよりも大きい振動レベルの成分を取り除く。レベルリミッタ261を通過した車両振動FCは、FFT(Fast Fourier Transfer:高速フーリエ変換)処理部262へ入力されてFFT処理される。すなわち、FFT処理部262におけるFFT処理によって、車両振動FCの各調波成分が抽出され、車両振動FCの周波数特性が得られる。FFT処理部262で周波数帯域毎の振動レベルに変換され、各調波成分が抽出された車両振動FCは、車速推定部263へ入力される。車速推定部263では、後述する車速を推定する手法により、車両振動FCの周波数特性に基づいて車速が推定される。ここで、車速推定部263で推定された車速を推定車速Vgとする。
推定車速Vgは、切替部271へ入力される。切替部271では、車速センサ40が異常である場合に、アシストマップ201へ入力する実車速Vを、車速センサ40で検出された検出車速Vcから推定車速Vgに切り替える。車速センサ40が異常であるか否かは異常検出部272が判定する。例えば、発生し得ない大きさの車速が検出されたり、発生し得ない車速の変化が検出されたりした場合には、異常検出部272は車速センサ40が異常であると判定する。また、異常検出部272が車内通信回線を介して車速センサ40の異常情報を取得した場合は、車速センサ40が異常であると判定される。次に、本実施形態に係る車速推定の手法を説明する。
図4は、車両振動の振動レベルと車両振動の周波数との関係を示す説明図である。図5は、車両振動の最大ピーク周波数と車速との関係を示す説明図である。車両振動をフーリエ変換すると、図4に示すような車両振動FCの各調波成分が抽出され、車両振動の周波数特性が得られる。このときの振動レベルCの最大ピーク値(車両振動ピーク値)をCpとし、最大振動ピーク値Cpにおける車両振動FCの周波数を最大ピーク周波数Fpとする。この最大ピーク周波数Fpと車速V_rとの関係は、図5に示すようになる。すなわち、車速V_rが増加するにしたがって最大ピーク周波数Fpも増加する。本実施形態に係る車速推定の手法ではこの関係を利用して、車両振動の周波数特性に基づき、車速を推定する。より具体的には、車両振動の周波数から最大ピーク周波数Fpを抽出し、この大きさによって車速を推定する。
図6は、本実施形態に係る車速を推定する手法の一連の手順を示すフローチャートである。車速を推定するにあたって、図2に示すEPS制御装置50が備えるMCU100は、車速センサ40から車速についての情報(具体的には検出車速Vc)を取得し、振動検出手段として用いるトルクセンサ41から車両振動についての情報(具体的には操舵トルクTの時間変動)を取得する(ステップS101)。本実施形態では、車両振動FCを検出するための振動検出手段としてトルクセンサ41を用いるが、モータ9の位置センサ(例えばレゾルバ)を振動検出手段として用いてもよい。なお、トルクセンサ41は、感度が高く、また車両振動FCを操舵輪から直接検出することができるので、振動検出手段として好適である。したがって、振動検出手段としてトルクセンサ41を用いると、車両振動FCを精度よく、確実に検出できるので、車両速度の推定精度が向上する。
ステップS101で得られた車速についての情報及び車両振動についての情報は、MCU100が備えるA/D変換器105によってディジタル情報に変換される(ステップS102)。そして、MCU100の車速推定モジュール260は、A/D変換後の車速についての情報及び車両振動についての情報から、車速推定用のデータを作成する(ステップS103)。車速推定用のデータが作成されたら、MCU100の車速推定モジュール260は車速を推定する(ステップS104)。次に、車速を推定する具体的な手順を説明する。
図7は、本実施形態において車速を推定する具体的な手順を示すフローチャートである。図8−1〜図8−3は、車速を推定する際に用いるレベルリミッタの一例を示す模式図である。図9は、レベルリミッタを通過した車両振動の周波数特性を示す模式図である。本実施形態では、図3に示すように、トルクセンサ41から取得した車両振動FCがレベルリミッタ261へ入力される。レベルリミッタ261は、所定のレベルよりも大きい振動レベルの成分を取り除く機能を有するとともに、周波数に応じて取り除く振動レベルの大きさが変化する特性を持たせてある。
図8−1に示す例では、実線で示す部分よりも大きい振動レベルを取り除き、直線で示す部分以下の振動レベルを残す。例えば、周波数がA1からA2の範囲では、Lよりもレベルの大きい振動レベルを取り除き、L以下のレベルの振動レベルを残す。図8−1に示すレベルリミッタ261は、周波数A1までは取り除く振動レベルの最低値が徐々に小さくなり、周波数がA1からA2の範囲で取り除く振動レベルの最低値がLで一定となり、周波数がA2よりも大きい範囲では、取り除く振動レベルの最低値が徐々に大きくなるという特性を持たせてある。
レベルリミッタ261は、図1に示す車両30の車速に応じて、高速側、又は低速側へ振動レベルを制限する周波数帯域がシフトする。すなわち、レベルリミッタ261は、図1に示す車両30の車速に応じて、車両振動FCの振動レベルに制限を与える周波数帯域がシフトする。図8−2はレベルリミッタ261が低速側へシフトした状態を示しており、図8−3はレベルリミッタ261が高速側へシフトした状態を示している。このように、車両30の車速に応じてレベルリミッタ261の周波数帯域をシフトさせることにより、確実に車速を判定することができる。
図9は、図8−1に示すレベルリミッタ261を用いて、車両振動FCを制限した結果を示している。図9に示すように、元の車両振動FC_B、すなわち、トルクセンサ41によって検出され、A/D変換された操舵トルクの変動は、レベルリミッタ261で制限されるよりも大きい振動レベルが取り除かれる。その結果、レベルリミッタ261を通過した後の車両振動(制限後車両振動)FC_Aは、図9の実線で示すようになる。
図10は、最大ピーク周波数と推定車速との関係を示す説明図である。本実施形態においては、車速を大きく3段階に分けて推定する。すなわち、推定車速が0以上Vg1までの範囲は低速VL、推定車速がVg1以上Vg2の範囲は中速VM、推定車速がVg2よりも大きい範囲は高速VHとする。そして、最大ピーク周波数FpがA1よりも小さいとき、推定車速は低速VLであると判定し、最大ピーク周波数FpがA1以上A2以下のとき、推定車速は中速VMであると判定し、最大ピーク周波数FpがA2よりも大きいとき、推定車速は高速VHであると判定する。
なお、車速の推定はこの手法に限定されるものではない。例えば、上記手法において、車速の分割数をより細かく(例えば10段階)としてもよい。また、予め求めた最大ピーク周波数Fpと車速との関係に、例えばフーリエ変換を用いて抽出した最大ピーク周波数Fpを与えることにより得られた車速を推定車速としてもよい。
次に、車速を推定する手順を、図7を用いて説明する。次においては、現在の推定車速が中速VMであるときに、現時点の車速を推定する手順を説明する。現時点の車速を推定するにあたり、図3に示す車速推定モジュール260の車速推定部263は、図8−1に示すレベルリミッタ261において、A1以上A2以下の範囲において車両振動FCの振動レベルを制限するための制限値Lを設定する(ステップS201)。この制限値Lを、振動レベル制限値という。振動レベル制限値Lは、図2に示すEEPROM104に格納されており、車速を推定する場合には、EEPROM104からRAM103へ一時的に記憶されている。
図3に示すように、トルクセンサ41が検出した車両振動FCは、レベルリミッタ261で振動レベルが制限された後、FFT処理部262へ入力される。FFT処理部262では、レベルリミッタ261を通過した後の車両振動FCに対してフーリエ変換が行われる。これによって、車両振動FCの各調波成分が抽出され、車両振動FCのスペクトルが得られる。車速推定部263は、フーリエ変換後の車両振動から、最大ピーク周波数Fpにおける振動レベル(すなわち車両振動ピーク値)Cを取得して、ステップS201で設定した振動レベル制限値Lと、車両振動ピーク値Cとを比較する(ステップS202)。なお、この車両振動ピーク値Cは、レベルリミッタ261によって制限された後の値である。
本実施形態では、トルクセンサ41で検出された車両振動FCをFFT処理部262で周波数変換する前に、レベルリミッタ261を通過させる。これにより、必要な情報を特定することが可能であり、FFT処理の演算負荷を低減できる。なお、バッファの容量が十分に確保できる場合、あるいはMCU100の処理能力に余裕がある場合には、トルクセンサ41から得られる車両振動FCを直接FFT処理部262へ入力して、車両振動FCの各調波成分を抽出してもよい。
ここで、車速の推定に用いる車両振動FCは、所定の範囲の周波数帯域(例えば0Hz〜20Hz)であればよいので、この範囲よりも大きい周波数帯域に属する振動成分は、車速の推定には不要である。したがって、レベルリミッタ261にバンドパスフィルタの特性を持たせて、FFT処理の前に、車速の推定に不要な周波数帯域の振動成分を除去してもよい。これによって、FFT処理に必要なバッファの容量をより小さくすることができるとともに、FFT処理の演算負荷もより低減できる。
図11−1〜図11−3は、レベルリミッタで制限された車両振動のスペクトルを示す説明図である。ステップS202でYesと判定された場合、すなわち、車速推定部263がC≦Lであると判定した場合は、車速は変化していないと判定できる。図11−1に示す車両振動FCは、最大ピーク周波数FpはFp2であり、車両振動ピーク値CはC2である。図11−1に示す例では、C2=Lであるため、最大ピーク周波数Fp2がA1以上A2以下の範囲に存在すると判定できる。この場合、図10に示すように車速は中速VMである。したがって、現在の推定車速が中速VMであるときにC2=Lであると判定されると、最大ピーク周波数Fp2がA1以上A2以下の範囲に存在すると判定できるので、推定車速Vgは中速VMとなる。このため、ステップS202でYesと判定された場合には、現在の推定車速Vgが維持される(ステップS203)。この場合、現在のレベルリミッタが維持される(ステップS204)。すなわち、中速VMに対応したレベルリミッタ261を用いて車速を推定する。
ステップS202でNoと判定された場合、すなわち、車速推定部263がC>Lであると判定した場合は、ステップS205へ進む。例えば、図11−2に示す例は車速が低速VLである場合を示しており、この場合、最大ピーク周波数FpがFp1であり、車両振動ピーク値CはC1である。また、図11−3に示す例は車速が高速VHである場合を示しており、この場合、最大ピーク周波数FpがFp3であり、車両振動ピーク値CはC3である。図11−2に示す例ではC1>Lであり、また、図11−3に示す例ではC3>Lとなる。すなわち、C>Lである場合は、車速推定時における実際の車速は、現在までの推定車速とは異なる値となっていると判定できる。
ステップS205において、車速推定部263は、最大ピーク周波数Fpと周波数A1とを比較する。ステップS205でYesと判定された場合、すなわち、車速推定部263がFp<A1であると判定した場合、ステップS206に進む。図11−2に示す例では、最大ピーク周波数FpはFp1であり、Fp1<A1である。図11−2から分かるように、最大ピーク周波数FpがA1よりも小さいということは、車速推定時においては、現在までの推定車速Vgよりも実際の車速が小さくなっていると判定できる。
この場合、車速推定部263は、推定車速Vgを減少させる(ステップS206)。本実施形態においては、現在までの推定車速は中速VMなので、推定車速Vgを低速VLとする。そして、車速推定部263は、現在のレベルリミッタを低速側に変更する(ステップS207)。すなわち、図8−2に示す、低速VLに対応したレベルリミッタ261を用いて車速を推定する。
ステップS205でNoと判定された場合、すなわち、車速推定部263がFp≧A1であると判定した場合、ステップS208に進む。この場合、ステップS202でNoと判定された時点で、車速推定時における車速は、既に現在までの推定車速(本実施形態では中速VM)ではないことが判明している。したがって、Fp≧A1である場合、車速推定時においては、現在までの推定車速Vgよりも実際の車速が大きくなっていると判定できる。このときの最大ピーク周波数Fpは、図11−3に示すFp3である。
Fp≧A1である場合、車速推定部263は、推定車速Vgを増加させる(ステップS208)。本実施形態においては、現在までの推定車速は中速VMなので、推定車速Vgを高速VHとする。そして、車速推定部263は、現在のレベルリミッタを高速側に変更する(ステップS209)。すなわち、図8−3に示す、高速VHに対応したレベルリミッタ261を用いて車速を推定する。
上記ステップS201〜ステップS209の手順により車速を推定したら、図6のステップS105へ進む。ステップS105においては、図3に示すMCU100の異常検出部272が、車速センサ40が正常に動作しているか否かを判定する。ステップS105でYesと判定された場合、すなわち、異常検出部272が車速センサ40は正常に動作していると判定した場合、図3に示すMCU100の切替部271は、図1に示す電動パワーステアリング装置1の制御に用いる実車速Vを、車速センサ40で検出される検出車速Vcとする(ステップS106)。そして、車速センサ40で検出される検出車速Vcを用いて電動パワーステアリング装置1を制御する。
次に、図3に示すMCU100の情報更新部273は、必要に応じて車速の推定に用いるパラメータ等を更新する(ステップS107)。車速センサ40が正常に動作している場合、車速センサ40で検出された検出車速Vcが実際の車速となる。この場合、例えば、振動レベル制限値LやA1、A2といった車速推定に用いるパラメータの値や、レベルリミッタ261自体が適切でない結果、上述した車速の推定手順による推定車速Vgが実際の車速と異なっている場合もあり得る。また、タイヤの摩耗のような車両の経時変化によって、当初適切であった前記パラメータの値やレベルリミッタ261が適切ではなくなることもあり得る。したがって、Vc≠Vgである場合、車速推定に用いるパラメータ等を適切な値に更新する。これによって、車両の経時変化等を考慮して車速推定に用いるパラメータ等を再設定することができるので、車速の推定精度が向上する。
ステップS105でNoと判定された場合、すなわち、異常検出部272が車速センサ40は正常に動作していないと判定した場合、図3に示すMCU100の切替部271は、図1に示す電動パワーステアリング装置1の制御に用いる実車速Vを、ステップS104で推定した推定車速Vgとする(ステップS108)。これによって、車速センサ40に異常が発生した場合には、電動パワーステアリング装置1内で推定した車速を用いて、電動パワーステアリング装置1の制御を継続できる。
本実施形態では、車速と相関の高い車両振動FCに基づいて推定車速Vgを得るので、推定車速Vgの精度が高い。これによって、実際の車速と電動パワーステアリング装置1の制御に用いる車速との相違を回避できるので、前記相違に起因する操舵操作時の違和感を抑制できる。また、電動パワーステアリング装置1へ新たに車速を検出するためのセンサを設ける必要はないので、コストも低減できる。さらに、図1に示す車両30の制御において、車速の情報が必要である場合には、本実施形態に係る手法によって推定した車速を用いることができる。これによって、車速センサ40に異常が発生した場合においても、車速センサ40で検出された検出車速Vcの代わりに、前記推定した車速を用いて電動パワーステアリング装置1を制御し、その機能を発揮させることができる。その結果、車両30の最低限の移動を可能とすることができる。
本実施形態においては、車速の推定及び車速の推定に用いるパラメータ等の更新は、図1に示す車両30が直進しているときに実行する。本実施形態では、トルクセンサ41によって検出された車両30の振動に基づいて車速を推定するので、トルクセンサ41が操舵トルクを検出している状態では、トルクセンサ41の出力値に車両30の振動が正確に反映されないおそれがある。このため、本実施形態では、車両30が直進しているとき、すなわち、ドライバの入力トルクが小さいときに、車速の推定及び車速の推定に用いるパラメータ等の更新を実行する。これにより、車速の推定精度が向上し、また、車速の推定に用いるパラメータ等の更新精度が向上する。
以上、本実施形態では、車両に搭載される電動パワーステアリング装置において、車両の振動の周波数特性に基づいて、より具体的には、車両の振動の振動レベルのピークとそのときの周波数帯域とに基づいて、車速を推定する。このように、車速と相関の高い車両の振動を用いて車速を推定するので、車速の推定精度が向上する。また、車両の振動は、電動パワーステアリング装置が備えるセンサ、より具体的にはトルクセンサやモータの位置検出センサを用いるので、電動パワーステアリング装置内で車両の速度を推定することができる。これによって、電動パワーステアリング装置が備える既存のセンサを利用して車速を推定できるので、車速を推定するために新たな検出手段を設ける必要はなく、電動パワーステアリング装置の製造コストを低減できる。
以上のように、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、車両の速度を推定することに有用であり、特に、車両の速度を検出する車速センサに異常が発生した場合において、車速の推定精度を向上させることに適している。
本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を示す概略図である。 図1に示すEPS制御装置のハードウェア構成を示す装置構成図である。 EPS制御装置が備えるMCUがプログラムを実行することにより実現する機能を示す機能ブロック図である。 車両振動の振動レベルと車両振動の周波数との関係を示す説明図である。 車両振動の最大ピーク周波数と車速との関係を示す説明図である。 本実施形態に係る車速を推定する手法の一連の手順を示すフローチャートである。 本実施形態において車速を推定する具体的な手順を示すフローチャートである。 車速を推定する際に用いるレベルリミッタの一例を示す模式図である。 車速を推定する際に用いるレベルリミッタの一例を示す模式図である。 車速を推定する際に用いるレベルリミッタの一例を示す模式図である。 レベルリミッタを通過した車両振動の周波数特性を示す模式図である。 最大ピーク周波数と車速との関係を示す説明図である。 レベルリミッタで制限された車両振動のスペクトルを示す説明図である。 レベルリミッタで制限された車両振動のスペクトルを示す説明図である。 レベルリミッタで制限された車両振動のスペクトルを示す説明図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
9 モータ
21 位置センサ
30 車両
40 車速センサ
41 トルクセンサ
50 EPS制御装置
100 MCU
101 CPU
260 車速推定モジュール
261 レベルリミッタ
262 FFT処理部
263 車速推定部
271 切替部
272 異常検出部
273 情報更新部

Claims (6)

  1. 車両のステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、ステアリング機構に補助操舵力を付与するモータと、少なくとも前記操舵トルクに基づき前記モータに供給する電流指令値を演算する電流指令値演算手段と、前記モータの電流値を検出する電流検出回路と、前記電流指令値と前記モータの電流値とに基づいて前記モータを駆動制御するモータ駆動制御手段とを備える電動パワーステアリング装置において、
    前記車両の振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動を周波数帯域毎の振動レベルに変換する周波数変換手段と、
    前記車両の振動の周波数特性に基づいて、前記車両の速度を推定する車両速度推定手段と、
    を含むことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記振動検出手段は、前記操舵トルク検出手段であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記車両速度推定手段は、前記車両の振動の振動レベルのピークとその周波数帯域とに基づいて、前記車両の速度を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記車両が備える前記車両の速度を検出する車両速度検出手段が正常であるときに、前記車両速度検出手段が検出した前記車両の速度と、前記車両速度推定手段が推定した前記車両の速度と、に基づいて前記車両の速度を推定する際に必要なパラメータを更新することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記車両速度推定手段は、前記車両が直進しているときに、前記車両の速度を推定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記車両が備える前記車両の速度を検出する車両速度検出手段が異常である場合には、前記車両速度検出手段が検出した前記車両の速度の代わりに前記車両速度推定手段が推定した前記車両の速度を用いて、前記モータの駆動制御を継続することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
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