JP2001152688A - 段積みパズル駐車装置とその制御方法 - Google Patents

段積みパズル駐車装置とその制御方法

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JP2001152688A
JP2001152688A JP33907999A JP33907999A JP2001152688A JP 2001152688 A JP2001152688 A JP 2001152688A JP 33907999 A JP33907999 A JP 33907999A JP 33907999 A JP33907999 A JP 33907999A JP 2001152688 A JP2001152688 A JP 2001152688A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦横送り棚の送り方向の制限による円滑性の
低下とレイアウト性の低下を解消し、かつ駐車台数が少
ない場合に空きスペースを随時増やすことができ、これ
により、最大駐車台数を減らすことなく、車の入出庫時
間を更に短縮でき、円滑性を大幅に高めることができる
段積みパズル駐車装置とその制御方法を提供する。 【解決手段】 リフト装置12、段積みバッファ棚1
4、及びリフト装置12に隣接して平面的に配置された
複数の縦横送り棚16を備える。リフト装置及び縦横送
り棚は、その上に位置するパレットを隣接するリフト装
置又は縦横送り棚に水平かつ直交する方向に移載する縦
横送り機構(18)を有する。またリフト装置は、その
上の空パレットが段積みした前記最下段の空パレットの
位置Cまで上昇可能に構成されている。これにより、リ
フト装置と支持爪により、複数の空パレットを段積みバ
ッファ棚に段積みして収容し、パレットを載せない縦横
送り棚を随時増やしてその上に実車パレット1bを収容
する、

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、段積みパズル駐車
装置とその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に模式的に示すように、自動車を積
載するパレット1を平面的に配列し、1つ以上の空きス
ペース2を利用して各パレットを繰り返し横又は縦方向
へ移動させて所定の位置まで搬送する駐車装置が提案さ
れ一部で実施されている(例えば、特開平2−1154
66号、特開平2−115467号、特開平2−115
468号公報)。この駐車装置は、空きスペース2を利
用して特定のパレットを所定の位置まで移動させること
から、15ゲームパズルに似ている。以下、かかる駐車
装置を「パズル駐車装置」と呼ぶ。
【0003】また、従来のパズル駐車装置は、パレット
1の下面に直交するレ−ルを備え、このレ−ルを支持・
ガイドしながら駆動ロ−ラで駆動して、パレット1を横
又は縦方向に移動させる。更に、駐車装置は1層又は複
数層に設けられ、リフト装置3でパレット1を出入口4
へ垂直に搬送するようになっている。なお、図6の
(A)は平面図、(B)は断面図である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したパズル駐車装
置では、空きスペース2を1か所のみとした場合、パレ
ットの入れ替えに時間がかかり過ぎる欠点があった。ま
たこの欠点を解決するために、空きスペース2を2か所
以上とすると、その分収容台数が減ってしまう問題点が
あった。すなわち、パレットを全て平面的に配列してい
るので、最初に計画した空きスペースしか使用できず、
空きスペースが少ないと特定のパレットを所定の位置
(例えばリフト位置)まで移動させるのに、パレットの
入れ替えを繰り返す必要があるため入出庫に時間がかか
る。また、逆に空きスペースを多くすると、円滑性は向
上するが、その分収容台数が減少するという欠点があっ
た。
【0005】この問題点を解決するために、本発明の出
願人は先に「段積みパズル駐車装置」を創案し出願した
(特願平11−25775号、未公開)。この段積みパ
ズル駐車装置は、図7に模式的に示すように、リフト装
置(12)に隣接して位置する段積みバッファ棚(1
4)と、リフト装置及び段積みバッファ棚に隣接して平
面的に配置された複数の縦横送り棚(16)とを備え、
複数の空パレットを段積みバッファ棚で段積みして、段
積みバッファ棚上又はこれに隣接する縦横送り棚上に収
容し、パレットを載せない縦横送り棚を随時増やしてそ
の上に実車パレット(1b)を収容するものである。こ
れにより、駐車台数が少ない場合に空きスペースを随時
増やすことができ、最大駐車台数を減らすことなく、車
の入出庫時間を短縮でき、円滑性を高めることができる
ようになった。
【0006】しかし、特願平11−25775号の段積
みパズル駐車装置では、段積みバッファ棚(14)がリ
フト装置(12)に隣接しているため、段積みバッファ
棚に隣接する縦横送り棚(16)の送り方向が、縦又は
横の一方に限定されてしまう問題点があった。そのた
め、入出庫の際にパレットを段積みバッファ棚を避けて
縦横送りを行う必要が生じ、円滑性が低下して入出庫時
間がかかる問題点があった。また、そのため、段積みバ
ッファ棚の位置により、装置の運用が変化するため自由
にレイアウトができない(レイアウト性が悪い)問題点
があった。
【0007】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、縦横
送り棚の送り方向の制限による円滑性の低下とレイアウ
ト性の低下を解消し、かつ駐車台数が少ない場合に空き
スペースを随時増やすことができ、これにより、最大駐
車台数を減らすことなく、車の入出庫時間を更に短縮で
き、円滑性を大幅に高めることができる段積みパズル駐
車装置とその制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、パレッ
ト(1)を地上の入出庫口Aから地下の格納高さBまで
垂直に搬送するリフト装置(12)と、入出庫口の上部
に設置され段積みした最下段の空パレット(1a)を支
持する伸縮可能な支持爪(14a)を有する段積みバッ
ファ棚(14)と、格納高さのリフト装置に隣接して平
面的に配置された複数の縦横送り棚(16)とを備え、
リフト装置及び縦横送り棚は、その上に位置するパレッ
トを隣接するリフト装置又は縦横送り棚に水平かつ直交
する方向に移載する縦横送り機構(18)を有し、リフ
ト装置は、その上の空パレットが段積みした前記最下段
の空パレットの位置Cまで上昇可能であり、これによ
り、リフト装置と支持爪により、複数の空パレットを段
積みバッファ棚に段積みして収容し、パレットを載せな
い縦横送り棚を随時増やしてその上に実車パレット(1
b)を収容する、ことを特徴とする段積みパズル駐車装
置が提供される。
【0009】本発明のこの構成によれば、駐車台数が少
ない場合に、空パレット(1a)を段積みバッファ棚
(14)で段積みして、段積みバッファ棚に収容し、パ
レットを載せない縦横送り棚16をその分随時増やすこ
とができる。従って、パレットの載っていない縦横送り
棚16が増え、その上を実車パレット(1b)を自由に
移載できるので、連続入庫時、連続出庫時、及び通常の
入出庫時の車の入出庫時間を短縮でき、円滑性を大幅に
高めることができる。また、段積みバッファ棚(14)
は、入出庫口の上部に設置されているので、リフト装置
(12)に隣接するすべての縦横送り棚(16)の送り
方向が、縦方向及び横方向の両方が自由にできる。従っ
て、入出庫の際にパレットを自由に縦横送りでき、円滑
性が向上し入出庫時間を短縮することができる。また、
格納高さのリフト装置に隣接して平面的に配置されるの
は縦横送り棚(16)のみとなるので、装置の運用が変
化せずに自由にレイアウトができる。更に、段積みバッ
ファ棚(14)は、段積みした最下段の空パレット(1
a)を支持する伸縮可能な支持爪(14a)を有すだけ
でよいので、段積みのための構造をシンプルにでき、か
つリフト装置(12)の積載負荷の増加を回避すること
ができる。また、縦横送り棚が、格納高さのリフト装置
に隣接して全面に配置されるので、格納高さの全面を車
の収容に利用でき、駐車台数を最大限に保持することが
できる。
【0010】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
リフト装置(12)は、ターンテーブルを内蔵する。こ
の構成により、入出庫口Aでの入出庫時にターンテーブ
ルにより車の向きを変え、常に前進で入出庫することが
できる。
【0011】また、本発明によれば、入出庫口の上部に
設置されかつ段積みした最下段の空パレット(1a)を
支持する伸縮可能な支持爪(14a)を有する段積みバ
ッファ棚(14)と、パレット(1)を地上の入出庫口
Aから地下の格納高さBまで垂直に搬送しかつその上の
空パレットが段積みした前記最下段の空パレットより高
い位置Cまで上昇可能なリフト装置(12)とを備え、
(A)段積みした複数の空パレットを支持爪(14a)
で支持した状態で、(B)リフト装置上の空パレットで
段積みした前記複数の空パレットを支持する位置までリ
フト装置を上昇させ、(C)支持爪を縮めて退避させ、
(D)リフト装置上の空パレットが段積みした前記最下
段の空パレットの位置Cまでリフト装置を更に上昇さ
せ、(E)支持爪を伸ばして支持爪でリフト装置上の空
パレットを支持し、(F)リフト装置を下降させ、これ
を繰り返して複数の空パレットを支持爪上に段積みす
る、ことを特徴とする段積みパズル駐車装置の制御方法
が提供される。
【0012】この方法により、段積みバッファ棚(1
4)が、段積みした最下段の空パレット(1a)を支持
する伸縮可能な支持爪(14a)を有し、リフト装置
(12)がその上の空パレットが段積みした最下段の空
パレットより高い位置Cまで上昇可能に構成するだけ
で、複数の空パレットを容易に段積みすることができ、
空パレットを順次段積みバッファ棚に収容し、パレット
を載せない縦横送り棚16をその分随時増やすことがで
きる。
【0013】また、(A)段積みした複数の空パレット
を支持爪(14a)で支持した状態で、(B)パレット
のないリフト装置で段積みした前記複数の空パレットを
支持する位置までリフト装置を上昇させ、(C)支持爪
を縮めて退避させ、(D)段積みした2段目の空パレッ
トが前記最下段の空パレットの位置Cまでリフト装置を
下降させ、(E)支持爪を伸ばして支持爪で2段目以上
の空パレットを支持し、(F)リフト装置を下降させて
段積みした最下段の空パレットを段バラシしてリフト装
置上に載せ代えることにより、空パレットが不足する場
合に、段積みした空パレットを順次段バラシして増やす
ことができる。
【0014】更に、(A)段積みした複数の空パレット
を支持爪(14a)で支持した状態で、(B)リフト装
置上の空パレットで段積みした前記複数の空パレットを
支持する位置までリフト装置を上昇させ、(C)支持爪
を縮めて退避させ、(D)リフト装置を下降させて段積
みした複数の空パレットをリフト装置上に載せ代えるこ
とにより、段積みした複数の空パレットをまとめて、リ
フト装置上に載せ、これを縦横送り棚(16)上に収容
することにより、多数の空パレットを収容し、パレット
を載せない縦横送り棚16を大幅に増やし、円滑性を大
幅に高めることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、各図において共
通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。図1は、本発明の段積みパズル駐車装置の全体側
面図であり、図2は、その作動を示す平面図である。ま
た、図3は、図2のA部の拡大図である。なお、図1〜
図3の例では、車の格納高さが1層のみの場合を示して
いるが、2層以上の場合にも同様に適用することができ
る。
【0016】図1及び図2に示すように、本発明の段積
みパズル駐車装置10は、リフト装置12、段積みバッ
ファ棚14、及び複数の縦横送り棚16を備える。
【0017】図1に示すように、段積みバッファ棚14
は、入出庫口Aの上部に設置されている。また、この段
積みバッファ棚14は、段積みした最下段の空パレット
1aを支持する支持爪14aを有する。この支持爪14
aは、爪駆動装置15(例えば空圧シリンダ)により、
最下段の空パレット1aの下、又は2段目の空パレット
1aの下に、挿入できかつ抜き出すことができる。この
構成により、支持爪14aを伸ばしてパレットの下に挿
入することにより、その上に複数(例えば5段)の空パ
レット1aを支持することができる。また、逆に支持爪
14aを外方に縮めてパレットから抜き出すことによ
り、その間を空パレット1aが上下に自由に通過するこ
とができる。
【0018】リフト装置12は、この例では、格納領域
(例えば地下駐車スペース)の中央端部(図2で上部中
央)に1台設置され、パレット1を地上の入出庫口Aか
ら地下の格納高さBまで垂直に搬送する。以下、車が載
らないパレットを空パレット1a、車が載ったパレット
を実車パレット1bと呼ぶ。リフト装置12は、その上
の空パレット1aが段積みバッファ棚14内の段積みし
た最下段の空パレットの位置Cまで上昇可能に構成され
ている。また、リフト装置12は、その上に位置するパ
レット1を隣接する縦横送り棚16に水平かつ直交する
方向に移載する縦横送り機構18を有している。
【0019】すなわち、図2において、この縦横送り機
構18により、リフト装置12の左右に位置する縦横送
り棚16にパレット1を左右方向の縦送りすることがで
き、或いはリフト装置12の下側に位置する縦横送り棚
16にパレット1を図で下向きに横送りすることもでき
る。更に、リフト装置12は、ターンテーブル13を内
蔵する。このターンテーブル13は、パレット1のみを
単独に持ち上げて水平旋回する構成であっても、パレッ
ト1を載せた縦横送り機構18の全体を水平旋回する構
成であってもよい。このターンテーブル13により、入
出庫口Aでの入出庫時に車の向きを変え、常に前進で入
出庫することができる。
【0020】複数(図2において、24台)の縦横送り
棚16は、リフト装置12及び段積みバッファ棚14に
隣接して平面的に配置されている。なお、この例では、
格納領域に互いに密接してほとんど隙間なく配置されて
いるが、例えば柱等がある場合には、その部分を避けて
配置してもよい。すなわち、各縦横送り棚16は少なく
とも4辺のうち1辺が別の縦横送り棚16又はリフト装
置12に隣接して配置されていればよい。
【0021】また、縦横送り棚16も、その上に位置す
るパレット1を隣接するリフト装置12又は縦横送り棚
16に水平かつ直交する方向に移載する同様の縦横送り
機構18を有する。すなわち、図2において、この縦横
送り機構18により、リフト装置12の左右に位置する
縦横送り棚16からリフト装置12にパレット1を縦送
りすることができ、或いはリフト装置12の下側に位置
する縦横送り棚16からパレット1を図で上向きに横送
りすることもできる。更に、隣接する縦横送り棚16の
間で、パレット1を隣接する縦横送り棚16に水平かつ
直交する方向に縦送り及び横送りすることもできる。
【0022】図3に示すように、縦横送り機構18は、
この例では、互いに直交するレール18aとその交差位
置に位置する回転レール18bとからなる。回転レール
18bはレールの交差位置で90°回転できるようにな
っている。また、パレット1にはレール18aにガイド
される車輪(図示せず)が設けられており、レール18
aに沿って縦方向(図3で左右)又は横方向(図3で上
下)に自由に移動できるようになっている。更に、縦横
送り機構18は、図示しないパレット送り機構(例えば
トンボ機構)を備え、その作動によりパレット1を縦送
り又は横送りするようになっている。なお、本発明はか
かる縦横送り機構に限定されず、パレットを縦送り及び
横送りするその他の周知の機構、例えばパレットに車輪
を付ける代わりに、レールに車輪を付ける機構、を適用
してもよい。
【0023】図4は、本発明の段積みパズル駐車装置の
段積み作動の説明図である。この図に示すように、空パ
レットが発生した場合には、本発明の制御方法では段積
みした複数の空パレットを支持爪14aで支持した状態
(A)から(B)〜(F)のステップを順次、シーケイ
シャルに行う。(B)のステップでは、リフト装置12
上の空パレット1aで段積みバッファ棚14内の段積み
した複数の空パレット1aを支持する位置までリフト装
置12を上昇させる。このステップにより、段積みした
複数の空パレット1aを支持爪14aとリフト装置12
の両方で支持した状態となる。なお、この場合に、リフ
ト装置12をわずかに高く上昇させ、支持爪14aから
最下段のパレットが浮く状態とするのがより望ましい。
(C)のステップでは、支持爪14aを縮めて退避させ
る。この作動は、リフト装置12が実質的に段積みした
複数の空パレット1aを支持しているので、ほとんど無
負荷で行うことができる。
【0024】次いで、(D)のステップで、リフト装置
上の空パレット1aが段積みした最下段の空パレット1
aの位置Cまでリフト装置12を更に上昇させる。この
ステップにより、リフト装置上の空パレット1aが元の
最下段のパレットの位置に位置する。この場合にも、リ
フト装置12をわずかに高く上昇させ、支持爪14aよ
り最下段のパレットが若干高い状態とするのがより望ま
しい。次に、(E)ステップで、支持爪14aを伸ばし
て支持爪でリフト装置上の空パレットを支持する。な
お、リフト装置12をわずかに高く上昇させた場合に
は、支持爪14aを伸ばした後に、その分だけリフト装
置12を下降させるのがよい。このステップにより、空
パレットが1枚増えた段積みを支持爪14aで支持した
状態となる。最後に(F)ステップでリフト装置を下降
させて元の状態に復帰する。
【0025】上述した本発明の制御方法により、段積み
バッファ棚14が、段積みした最下段の空パレット1a
を支持する伸縮可能な支持爪14aを有し、リフト装置
12がその上の空パレットが段積みした最下段の空パレ
ットより高い位置Cまで上昇可能に構成するだけで、複
数の空パレットを容易に段積みすることができ、空パレ
ットを順次段積みバッファ棚に収容し、パレットを載せ
ない縦横送り棚16をその分随時増やすことができる。
【0026】図5は、本発明の段積みパズル駐車装置の
段バラシ作動の説明図である。この図に示すように、空
パレットが不足する場合には、本発明の制御方法では段
積みした複数の空パレットを支持爪14aで支持した状
態(A)から(B)〜(F)のステップを順次、シーケ
イシャルに行う。(B)では、パレットを載せていない
リフト装置12で段積みバッファ棚14内の段積みした
複数の空パレット1aを支持する位置までリフト装置1
2を上昇させる。このステップにより、段積みした複数
の空パレット1aを支持爪14aとリフト装置12の両
方で支持した状態となる。なお、この場合にも、リフト
装置12をわずかに高く上昇させ、支持爪14aから最
下段のパレットが浮く状態とするのがより望ましい。次
いで、(C)支持爪14aを縮めて退避させる。この作
動は、リフト装置12が実質的に段積みした複数の空パ
レット1aを支持しているので、ほとんど無負荷で行う
ことができる。
【0027】次に、(D)ステップで、段積みした2段
目の空パレットが元の最下段の空パレットの位置Cまで
リフト装置を下降させる。このステップにより、段積み
した2段目の空パレット1aが元の最下段のパレットの
位置に位置する。この場合にも、リフト装置12をわず
かに高く位置させ、支持爪14aより2段目のパレット
が若干高い状態とするのがより望ましい。次いで、
(E)ステップで、支持爪14aを伸ばして支持爪で2
段目以上の空パレットを支持する。なお、リフト装置1
2をわずかに高く位置させた場合には、支持爪14aを
伸ばした後に、その分だけリフト装置12を下降させ
る。このステップにより、空パレットが1枚減った段積
みを支持爪14aで支持した状態となる。最後に、
(F)ステップで最下段にあった空パレット1aを載せ
たままリフト装置12を下降させる。
【0028】上述した本発明の制御方法により、空パレ
ットが不足する場合に、段積みした最下段の空パレット
1aを段バラシしてリフト装置上に載せ代え、段積みパ
ズル駐車装置で使用する空パレットを順次段バラシして
増やすことができる。
【0029】本発明の段積みパズル駐車装置では、段積
みバッファ棚14内に通常は複数(例えば5枚前後)の
空パレットを使用しないで格納した状態で運転するのが
よい。駐車室内にあるパレットがすべて実車になり、更
に入庫がある場合、そこから段バラシをして使用する。
この方法により、駐車台数が少ない場合に、空パレット
1aを段積みバッファ棚14で段積みして、段積みバッ
ファ棚14に収容し、パレットを載せない縦横送り棚1
6をその分随時増やすることができる。従って、1台分
しか空スペースがない従来例に較べて、パレットの載っ
ていない縦横送り棚16が増え、その上を実車パレット
1bを自由に移載できるので、連続入庫時、連続出庫
時、及び通常の入出庫時の車の入出庫時間を短縮でき、
円滑性を大幅に高めることができる。
【0030】また、駐車台数が少なく空パレットが段積
みバッファ棚14内に収容しきれなくなる場合には、
(B)リフト装置上の空パレットで段積みした前記複数
の空パレットを支持する位置までリフト装置を上昇さ
せ、(C)支持爪を縮めて退避させ、(D)リフト装置
を下降させて段積みした複数の空パレットをリフト装置
上に載せ代えることにより、段積みした複数の空パレッ
トをまとめて、リフト装置12上に載せ、これを縦横送
り棚16上に収容してもよい。この制御方法により、段
積みバッファ棚14内に収容しきれない多数の空パレッ
トを縦横送り棚16の一部に段積みして収容し、パレッ
トを載せない縦横送り棚16を大幅に増やし、円滑性を
大幅に高めることができる。
【0031】なお本発明は以上述べた実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、
車の格納段数を1層のみで示しているが、2層以上の場
合にも同様に適用することができる。
【0032】
【発明の効果】上述したように、本発明の段積みパズル
駐車装置とその制御方法は、縦横送り棚の送り方向の制
限による円滑性の低下とレイアウト性の低下を解消し、
かつ駐車台数が少ない場合に空きスペースを随時増やす
ことができ、これにより、最大駐車台数を減らすことな
く、車の入出庫時間を更に短縮でき、円滑性を大幅に高
めることができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の段積みパズル駐車装置の全体側面図で
ある。
【図2】本発明の段積みパズル駐車装置の作動を示す平
面図である。
【図3】図2のA部の拡大図である。
【図4】本発明の段積みパズル駐車装置の段積み作動の
説明図である。
【図5】本発明の段積みパズル駐車装置の段バラシ作動
の説明図である。
【図6】従来のパズル駐車装置の平面図(A)と断面図
(B)である。
【図7】未公開の段積みパズル駐車装置の全体斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 パレット、1a 空パレット、1b 実車パレッ
ト、2 空きスペース、3 リフト装置、4 出入口、
10 段積みパズル駐車装置、12 リフト装置、13
ターンテーブル、14 段積みバッファ棚、14a
支持爪、15 爪駆動装置、16 縦横送り棚、18
縦横送り機構、18a レール、18b 回転レール

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パレット(1)を地上の入出庫口Aから
    地下の格納高さBまで垂直に搬送するリフト装置(1
    2)と、入出庫口の上部に設置され段積みした最下段の
    空パレット(1a)を支持する伸縮可能な支持爪(14
    a)を有する段積みバッファ棚(14)と、格納高さの
    リフト装置に隣接して平面的に配置された複数の縦横送
    り棚(16)とを備え、 リフト装置及び縦横送り棚は、その上に位置するパレッ
    トを隣接するリフト装置又は縦横送り棚に水平かつ直交
    する方向に移載する縦横送り機構(18)を有し、 リフト装置は、その上の空パレットが段積みした前記最
    下段の空パレットの位置Cまで上昇可能であり、 これにより、リフト装置と支持爪により、複数の空パレ
    ットを段積みバッファ棚に段積みして収容し、パレット
    を載せない縦横送り棚を随時増やしてその上に実車パレ
    ット(1b)を収容する、ことを特徴とする段積みパズ
    ル駐車装置。
  2. 【請求項2】 前記リフト装置(12)は、ターンテー
    ブルを内蔵する、ことを特徴とする請求項1に記載の段
    積みパズル駐車装置。
  3. 【請求項3】 入出庫口の上部に設置されかつ段積みし
    た最下段の空パレット(1a)を支持する伸縮可能な支
    持爪(14a)を有する段積みバッファ棚(14)と、
    パレット(1)を地上の入出庫口Aから地下の格納高さ
    Bまで垂直に搬送しかつその上の空パレットが段積みし
    た前記最下段の空パレットより高い位置Cまで上昇可能
    なリフト装置(12)とを備え、 (A)段積みした複数の空パレットを支持爪(14a)
    で支持した状態で、 (B)リフト装置上の空パレットで段積みした前記複数
    の空パレットを支持する位置までリフト装置を上昇さ
    せ、 (C)支持爪を縮めて退避させ、 (D)リフト装置上の空パレットが段積みした前記最下
    段の空パレットの位置Cまでリフト装置を更に上昇さ
    せ、 (E)支持爪を伸ばして支持爪でリフト装置上の空パレ
    ットを支持し、 (F)リフト装置を下降させ、これを繰り返して複数の
    空パレットを支持爪上に段積みする、ことを特徴とする
    段積みパズル駐車装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 (A)段積みした複数の空パレットを支
    持爪(14a)で支持した状態で、 (B)パレットのないリフト装置で段積みした前記複数
    の空パレットを支持する位置までリフト装置を上昇さ
    せ、 (C)支持爪を縮めて退避させ、 (D)段積みした2段目の空パレットが前記最下段の空
    パレットの位置Cまでリフト装置を下降させ、 (E)支持爪を伸ばして支持爪で2段目以上の空パレッ
    トを支持し、 (F)リフト装置を下降させて段積みした最下段の空パ
    レットを段バラシしてリフト装置上に載せ代える、こと
    を特徴とする請求項3に記載の段積みパズル駐車装置の
    制御方法。
  5. 【請求項5】 (A)段積みした複数の空パレットを支
    持爪(14a)で支持した状態で、 (B)リフト装置上の空パレットで段積みした前記複数
    の空パレットを支持する位置までリフト装置を上昇さ
    せ、 (C)支持爪を縮めて退避させ、 (D)リフト装置を下降させて段積みした複数の空パレ
    ットをリフト装置上に載せ代える、ことを特徴とする請
    求項3又は4に記載の段積みパズル駐車装置の制御方
    法。
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CN107060422A (zh) * 2017-03-02 2017-08-18 深圳怡丰自动化科技有限公司 一种摞扳机

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