JP2001141244A - コンロ - Google Patents

コンロ

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JP2001141244A
JP2001141244A JP32014699A JP32014699A JP2001141244A JP 2001141244 A JP2001141244 A JP 2001141244A JP 32014699 A JP32014699 A JP 32014699A JP 32014699 A JP32014699 A JP 32014699A JP 2001141244 A JP2001141244 A JP 2001141244A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば複数のバーナを有するガスコンロにお
いて、鍋を載置していないバーナに誤って着火すると、
調理者に不安感を与える上に、誤操作に気付かない場合
には、調理者の袖口などに火が燃え移る危険がある。 【解決手段】 鍋を載置したバーナに対応する操作ボタ
ンを発光させるなどして、調理者に積極的に報知するこ
とにより、誤操作を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の発熱部を備えた
電気式あるいはガス式のコンロに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年家庭用にも三つ口コンロ、四つ口コ
ンロなど多数のバーナあるいは発熱部を有するコンロが
普及している。図1は三つ口コンロの一例であるが、こ
のような構造のコンロでは、複数の点火用操作ボタン5
a,5b,5cが各発熱部1a,1b,1cのどれに対
応しているかを間違えて操作し易いという欠点がある。
その対策として、図2に示すように、各発熱部1a,1
b,1cの中央に設けられている昇降式の温度センサ1
0を利用し、この温度センサ10が鍋等に押し下げられ
ていない状態では、鍋検知センサ3が回路を遮断して、
たとえ操作ボタン5a,5b,5cが操作されてもバー
ナが点火されないようにして、誤操作を防止するように
したものが開発されている(特開平8−86445
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述のように、
点火操作をしてもガスコンロが点火しないような場合に
おけるユーザの反応は、「操作ミスをしたのではない
か」というものだけではなく、例えば「ガスが止まって
いるのではないか」、「器具が故障しているのではない
か」、あるいは「電源スイッチが入っていないのではな
いか」など、原因の可能性が複数あるために、とっさの
判断ができずに戸惑うことが多く、そのため却って取り
扱いが難しいという印象をユーザに与えてしまうおそれ
がある。そこで本発明は、このような戸惑いをユーザに
感じさせることなく、安心して次の操作に移ることがで
きるようなコンロの誤操作防止装置を提供することを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、まず請求項1の発明は、図1あるいは図3に示すよ
うに、複数の発熱部1a,1b,1cを備えたコンロ2
において、各発熱部(ガスバーナ)1a,1b,1cの
近傍に設けた鍋検知センサ3の出力によって、鍋等4が
載置された発熱部(図1の例では1b、図3の例では1
c)を判別し、判別された発熱部1bに対応する操作部
材(図1では5b、図3では5c)を報知するようにし
たものであって、例えばガスバーナに点火するための操
作ボタン5a,5b,5cが複数ある場合に、操作すべ
き操作ボタン5bを積極的に使用者に報知させるように
したものであり、それによってより扱い易く且つ安全な
コンロを提供し得るものである。
【0005】また請求項2の発明は、バーナ燃焼中は操
作ボタン5a,5b,5c自体、あるいは図3に示すよ
うに、各操作ボタン5a,5b,5cの近傍に設けられ
たランプ6a,6b,6cを発熱(燃焼)確認用として
発光させるようにしたコンロにおいて、鍋位置報知時に
は、これらを発熱中(例えば連続点灯)とは異なった点
灯パターン(例えば点滅)で点灯させることにより、点
火操作すべき操作部材5a,5b,5cの位置を報知さ
せるようにしたものであって、従来バーナ燃焼中は「点
灯」させることにより、次にバーナを停止させる際の操
作ボタンの所在を報知させていた発熱確認用ランプ6
a,6b,6cを、本発明による鍋位置の報知に利用す
ることによって、コストの削減を図ったものである。
【0006】また請求項3は、操作すべきの操作部材5
aの位置を報知するためのランプ6aを、当該操作部材
5aが操作されなかった場合には、鍋等が載置されてか
ら一定時間経過するまで点灯したのち、消灯させるよう
にしたものであって、鍋等4を載置したままバーナを点
火せずに放置された場合に、それ以上は報知無用と見な
して、省電力と他の機器類の表示との混同をさけるた
め、報知用ランプ5aあるいは6aを消灯させるように
したものであって、具体的には制御用プログラムに、例
えば図4に示すような動作を追加することによって容易
に実現することができる。
【0007】更に請求項4は、上述のように報知用ラン
プ6aを、鍋等4が載置されてから一定時間のみ点灯あ
るいは点滅させるようにした構成において、別途設けた
報知再開用スイッチにより、上記報知用ランプを再点灯
させるようにしたものであって、昨晩準備した料理を朝
調理するような場合に、調理者の便利を図ったものであ
る。
【0008】また請求項5は、図1あるいは図3に示す
ように、予め「揚げもの」「湯沸かし」「焼きもの」等
の発熱パターンを選択するための選択用スイッチ9a,
9b,9cを備えたコンロにおいて、これらの選択用ス
イッチ9a,9b,9cを報知再開用に利用して、コス
トの低減を図ったものである。
【0009】さらにまた請求項6は、図5に示すよう
に、上記報知手段として、非操作時には操作ダイヤル5
aを操作盤面8内に手動で没入せしめる方式のガスコン
ロにおいて、この操作ダイヤル5aを利用し、鍋等4が
載置された発熱部1aに対応する操作ダイヤル5aを、
鍋検知センサ3からの信号によって盤面8から自動的に
突出させることにより、操作すべき操作ダイヤル5aの
所在を報知させるようにしたものであって、バーナ上に
一定時間以上鍋等が放置された場合における上記問題点
を、報知再開手段を要することなく解決し得るものであ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明をガスコンロに実施
した例を示したもので、コンロ本体の上面に発熱部とし
て複数のガスバーナ1a,1b,1cが設けられてお
り、各ガスバーナ1a,1b,1cの中央部には図2に
示すような鍋検知センサ3が設けられている。同図にお
いて、10は鍋底に接触して鍋4の温度を検出するため
の温度センサであり、この温度センサ10がばね11に
抗して押し下げられたときの動作をリミットスイッチ1
2で検出することによって、ガスバーナ(図1の例では
1b)の上に鍋等4が載置されたことを判別し、判別さ
れたバーナ1bに対応する操作部材5bの位置を報知す
る。本例では操作部材として、ガスバーナに点火するた
めの操作ボタン5a,5b,5cが3個と、魚焼きグリ
ルに点火するための操作ボタン5dが設けられている
が、このうち操作すべき操作ボタン5bをランプとして
点灯させて、操作ボタン5bを間違いなく操作できるよ
うに、その位置を使用者に報知するものである。なお鍋
検知センサ3としては、図2に示したものに限らす、圧
力センサあるいは投受光素子等を利用することも可能で
ある。
【00011】図3は本発明の他の実施例を示したもの
で、バーナ燃焼中は各操作ボタン5a,5b,5cの直
ぐ横に設けられているランプ6a,6b,6cを燃焼確
認用として発光させるようにしたコンロにおいて、鍋位
置報知時には、これらを燃焼中の点灯パターン(例えば
連続点灯)とは異なった点灯パターン(例えば点滅)で
点灯させることによって、点火操作すべき操作部材5
a,5b,5cの位置を報知させるようにしたものであ
って、この構成によれば、近年一般的に用いられている
制御用のプログラムを若干変更するのみで、発熱確認用
ランプ6a,6b,6cを鍋位置の報知に利用すること
ができるので、別途報知用ランプを設ける必要がないと
いう利点がある。なお鍋位置報知用手段はランプに限ら
れるものではなく、例えば後述のように機械的な手段
(図5)や音声等を利用することも可能である。
【0012】また例えば図3において、操作すべき操作
部材5cの位置を示すために点滅している報知用ランプ
6cが、鍋等4が載置されてから一定時間経過しても操
作されなかった場合には、これを一旦消灯した方が省電
力の点からも、あるいは台所内の機器類の各種表示との
混同を防止するためにも望ましい。図4はその一例を示
したもので、例えばバーナの燃焼制御用プログラムに図
示のような動作を追加することによって容易に実現する
ことができる。
【0013】また図3の実施例に示したように、報知用
ランプ6aを鍋等4が載置されてから一定時間のみ点灯
あるいは点滅させるようにした構成においては、例えば
昨晩準備しておいた料理を翌朝調理するような場合に、
鍋位置の報知がなされないという欠点がある。勿論この
ような場合には、鍋4を一旦持ち上げてバーナにかけ直
すことにより、容易に操作ボタン5cの報知を再開させ
ることができるのであるが、調理者がコンロの前にきて
最初に行う動作を利用して、報知を再開させることがで
きれば一層便利である。請求項4の発明はこれを実現し
たもので、別途設けた報知再開用スイッチによって、上
記報知用ランプ6を再点灯させるようにしたものであ
る。報知再開用スイッチとしては、図1あるいは図3の
ように電源スイッチ7を備えたものでは、それを利用す
ることができ、また後述(図5)のように、燃焼パター
ン選択用スイッチ9a,9b,9cを使用するものにあ
っては、それを利用することもできる。またいずれかの
鍋検知センサ3のオン又はオフ動作を利用して、これに
報知再開用スイッチを連動させるようにしてもよい。あ
るいはまた、赤外線センサや超音波センサを利用した非
接触型の人体検出手段により、調理者がコンロの前に立
ったことを検出して、鍋位置の報知(例えば報知用ラン
プ6aの点滅)を再開させるようにしてもよい。
【0014】また請求項5の発明は、上記報知再開用ス
イッチとして、従来より開発されている発熱パターン選
択用スイッチを利用するようにしたものである。発熱パ
ターン選択用スイッチ9a,9b,9cとは、図1ある
いは図3に示すように、予め「揚げもの」「湯沸かし」
「焼きもの」等の発熱パターンをスイッチにより選択で
きるようにしたものであるが、本発明ではこれらの選択
用スイッチ9a,9b,9cを報知再開用にも利用し、
いずれかの選択用スイッチ(例えば9b)の押圧操作に
よって、鍋が載置されているガスバーナ(図3の例では
2a)に「湯沸かし」に適した燃焼パターンを適用する
と同時に、上記報知用ランプ6aの点滅を再開させるよ
うにしたものである。
【0015】図5は更に他の実施例を示したもので、上
記報知手段として機械的な手段を利用したものである。
本例に示すガスコンロは、非操作時には操作ダイヤル5
aを操作盤面8内に手動で没入せしめる方式のものであ
り、この操作ダイヤル5aを利用して、鍋等4が載置さ
れたバーナ(図5では1c)に対応する操作ダイヤル5
cを、鍋検知センサ3からの電気信号あるいは機械的伝
達手段によって盤面8から自動的に突出させることによ
り、操作すべき操作ダイヤル5cの所在を報知させるよ
うにしたものである。この構成によれば、バーナ1a,
1b,1c上に鍋等4を載置したまま放置しても、報知
用にランプを点灯しなくてもよいので、別途報知再開手
段を設けなくても、電力を無駄に消費したり、夜間に他
の機器の表示等と混同したりするのを防止することがで
きるという利点がある。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、複数の発熱部1
a,1b,1cを有するコンロの、どの発熱部に鍋等が
載置されているかを判別して、その発熱部に対応してい
る操作部材5a,5b,5cを、使用者に積極的に報知
させるようにしたものであるから、使用者は誤った操作
部材を操作して戸惑ったりすることなく、安心して点火
操作を行うことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図。
【図2】同上の要部の概略側面図。
【図3】本発明の他の実施例の斜視図。
【図4】本発明の一実施例の動作説明図。
【図5】本発明の更に他の実施例の正面図。
【符号の説明】
1a,1b,1c 発熱部あるいはガスバーナ 2 コンロ 3 鍋検知センサ 4 鍋等 5a,5b,5c 操作部材あるいは操作ボタン 6a,6b,6c 発熱確認用ランプ 7 電源スイッチあるいは報知再開用ス
イッチ 8 操作盤面 9a,9b,9c 選択用スイッチあるいは報知再開用
スイッチ 10 温度センサ 11 ばね 12 リミットスイッチ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱部を備えたコンロの各発熱部
    の近傍に設けた鍋検知センサの出力によって、鍋等が載
    置されている発熱部を判別し、判別された発熱部に対応
    する操作部材の位置を報知する手段を設けたことを特徴
    とするコンロ。
  2. 【請求項2】 各操作部材又はその近傍に設けて、発熱
    中は点灯するようにした発熱確認用ランプを、発熱中と
    は異なった点灯パターンで点灯させることによって、上
    記発熱確認用ランプを上記報知用のランプとして利用す
    るようにしたことを特徴とする請求項1記載のコンロ。
  3. 【請求項3】 報知されている操作部材が操作された
    時、又は鍋等が載置されてから一定時間経過時に、上記
    報知を停止させるようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のコンロ。
  4. 【請求項4】 別途設けた報知再開用のスイッチあるい
    は非接触型の人体検出手段により、報知を再開させるよ
    うにしたことを特徴とする請求項3記載のコンロ。
  5. 【請求項5】 予め発熱パターンを選択するための選択
    用スイッチを備えたコンロにおいて、上記選択用スイッ
    チの操作により、発熱パターンの選択と共に、上記報知
    を再開させるようにしたことを特徴とする請求項4記載
    のコンロ。
  6. 【請求項6】 上記操作部材として、非操作時には操作
    盤面内に手動で没入せしめる方式の操作ダイヤルを使用
    し、上記判別信号により操作ダイヤルを操作盤面から自
    動的に突出させることによって、操作ダイヤル位置を報
    知せしめたことを特徴とする請求項1記載のコンロ。
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