JP2008218280A - 加熱機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加熱機器は、鍋2を加熱する複数の加熱コイル21と、複数の加熱コイル21の加熱制御に関する入力操作を行うための複数の操作スイッチ6,7,8と、操作スイッチ近傍を発光する発光部9,10,11と、鍋2が加熱コイル2上に載置されているか否かを判断する被加熱物検知部23,24と、鍋2が一の加熱コイル21上に載置されていると判断したとき、一の加熱コイル21に対応する操作スイッチの発光部を発光させる制御部25とを備える。
【選択図】図2
Description
[加熱機器の構成]
図1は、本発明の実施の形態1による加熱機器の上面図である。本実施の形態の加熱機器の上部にトッププレート1を設け、トッププレート1の上面には、手前側左右に、誘導加熱コイルを用いて加熱する左誘導加熱バーナ3及び右誘導加熱バーナ4が設けられており、中央奥側に、ラジエントヒータ(RH)を用いて加熱するラジエントヒータバーナ5が設けられている。鍋2は、左誘導加熱バーナ3、右誘導加熱バーナ4、RHバーナ5上に載置され得る。左誘導加熱バーナ3及び右誘導加熱バーナ4の手前側には、ユーザが左誘導加熱バーナ3、RHバーナ5、右誘導加熱バーナ4それぞれの加熱制御を行うための左誘導加熱バーナ操作スイッチ6、ラジエントヒータバーナ操作スイッチ7、右誘導加熱バーナ操作スイッチ8が、左右方向に一列に設けられている。本実施の形態の加熱機器は、左誘導加熱バーナ操作スイッチ6、RHバーナ操作スイッチ7、右誘導加熱バーナ操作スイッチ8それぞれを囲む3つの発光部9,10,11をさらに有する。
以下、加熱機器の基本的な動作について説明する。ユーザにより各種スイッチ6,7,8から加熱開始や火力設定等が入力されると、制御部25はこの入力に基づいてインバータ部22に制御指令を出力し、インバータ部22はこの制御指令に基づいて加熱コイル21に高周波電流を供給する。加熱コイル21に高周波電流が供給されると、加熱コイル21から誘導磁界が発せられ、トッププレート1上に載置された被加熱物2が誘導加熱される。
以下、図3を用いて、本実施の形態の加熱機器の発光部9,10,11の発光制御について説明する。図3は、本発明の実施の形態1の加熱機器による発光部9,10,11の発光制御処理を示すフローチャートである。
実施の形態1による加熱機器は、鍋検出部23の出力に基づいて鍋が載置されているか否かを判断し、鍋が載置されているバーナに対応するスイッチの近傍を発光している。これに対して、実施の形態2による加熱機器は、赤外線センサの出力およびインバータ部に対する制御状態に基づいて鍋が載置されているか否かを判断し、鍋が載置されているバーナに対応するスイッチの近傍を発光している。
図4は、本発明の実施の形態2による加熱機器の構成図である。本実施の形態による加熱機器は、図2の実施の形態1による加熱機器とは、鍋検出部23及び鍋種判定部24の代わりに、鍋の温度を検知するための赤外線センサ30及び温度検知部31を備えている点が異なる。赤外線センサ30は鍋2から放射された熱エネルギーを受光し、温度検知部31は赤外線センサ30により受光された熱放射エネルギーに基づいて鍋2の温度を検知する(図5にて詳述)。なお、図4では赤外線センサ30をトッププレート1(鍋2)の下方に配置しているが、これに限られるものではなく、赤外線センサ30を、トッププレート1の上方で、かつ、鍋2の側方または上方の位置に配置するようにしてもよい。制御部32は、温度検知部31により検知された鍋2の温度情報及びインバータ部22に対する制御状態に基づいて鍋2がバーナ上に載置されているか否か判断し(図6にて詳述)、鍋2がバーナ上に載置されているとき、そのバーナに対応する操作スイッチを囲む発光部9,10,11を発光させる。ここで、インバータ部22に対する制御状態とは、インバータ部22による加熱動作のON/OFF、加熱時間等をいう。なお、本実施の形態において、制御部32は被加熱物検知部として動作を実現する。赤外線センサ30は、防磁部33により鍋2側以外を覆われており、外部からの影響を受けることなく正確に鍋2からのみの熱放射エネルギーを受光することができる。
図5(a)に、鍋の温度が300℃のときの鍋2から放射される熱エネルギー、太陽光の熱放射エネルギー、蛍光灯からの放射光の波長域を示す。鍋2の温度が300℃のときの熱放射エネルギーは0.7μm以上の波長であるのに対して、太陽光の熱放射エネルギーは0.7μm以上の波長をほとんど含まず、また蛍光灯等の波長域も0.5μmから0.65μmまでである。図5(b)に、トッププレート2の透過率を示す。トッププレート2は、0.4μmから2.4μmまでの範囲の波長の電磁波を透過する。図5(c)に、赤外線センサ30のセンサ感度を示す。本実施の形態の赤外線センサ30は、トッププレート2の電磁波透過範囲(0.4μmから2.4μmまで)内の0.7μmから1.1μmまでの波長の電磁波を受光可能なセンサを使用する。その結果、鍋2の温度が300℃のときの赤外線センサ30の出力(出力トータル感度)は、図5(d)に示すような値となる。このように、温度検知部31は、赤外線センサ30の出力が所定値以上のときは鍋2の温度は300℃以上であると判断することができる。
2 鍋
3 左誘導加熱バーナ
4 右誘導加熱バーナ
5 ラジエントヒータ(RH)バーナ
6 左誘導加熱バーナ操作スイッチ
7 RHバーナ操作スイッチ
8 右誘導加熱バーナ操作スイッチ
9,10,11 発光部
20 外郭ケース
21 誘導加熱コイル
22 インバータ部
23 鍋検出部
24 鍋種判定部
25,32 制御部
30 赤外線センサ
31 温度検知部
33 防磁部
Claims (7)
- 被加熱物を加熱する複数の加熱部と、
前記複数の加熱部の加熱制御に関する入力操作を行うための複数のスイッチと、
前記スイッチまたは前記スイッチ近傍を発光する発光部と、
前記被加熱物が前記加熱部上に載置されているか否かを判断する被加熱物検知部と、
前記被加熱物が一の前記加熱部上に載置されていると判断したとき、一の前記加熱部に対応するスイッチの前記発光部を発光させる制御部とを備えることを特徴とする加熱機器。 - 前記加熱部に高周波電流を供給するインバータ部をさらに備え、
前記被加熱物検知部は、一の前記加熱部上に載置された前記被加熱物から放射される赤外線を受光する赤外線センサであり、
前記制御部は、前記赤外線センサの出力および前記インバータ部に対する制御状態に基づいて、前記被加熱物が前記加熱部上に載置されているか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の加熱機器。 - 前記制御部は、前記赤外線センサの出力が所定値以上の場合に、前記インバータ部に対する制御状態に基づいて、前記赤外線センサの出力が外乱光によるものであるか否かを推定し、外乱光によるものであると推定した場合、前記被加熱物が一の前記加熱部上に載置されていないと判断することを特徴とする請求項2記載の加熱機器。
- 前記制御部は、前記赤外線センサの出力が所定値以上の場合に、加熱されていないまたは所定期間未満しか連続して加熱されていないと判断した場合、前記赤外線センサの出力が外乱光によるものであると推定することを特徴とする請求項3記載の加熱機器。
- 前記制御部は、前記赤外線センサの出力が所定値以上の場合に、前記インバータ部に対する制御状態に基づいて、前記赤外線センサの出力が外乱光によるものであるか否かを推定し、外乱光によるものでないと推定した場合、前記被加熱物が一の前記加熱部上に載置されていると判断することを特徴とする請求項2記載の加熱機器。
- 前記制御部は、前記赤外線センサの出力が所定値以上の場合に、所定期間以上連続して加熱されていると判断した場合、前記赤外線センサの出力が外乱光によるものでないと推定することを特徴とする請求項5記載の加熱機器。
- 前記制御部は、前記発光部を発光させた後、前記被加熱物が一の前記加熱部上に載置されていないと判断したとき、所定時間経過後、前記発光部の発光を停止させることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の加熱機器。
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