JP2001130467A - 自動二輪車用ラジエータ - Google Patents

自動二輪車用ラジエータ

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JP2001130467A
JP2001130467A JP31760099A JP31760099A JP2001130467A JP 2001130467 A JP2001130467 A JP 2001130467A JP 31760099 A JP31760099 A JP 31760099A JP 31760099 A JP31760099 A JP 31760099A JP 2001130467 A JP2001130467 A JP 2001130467A
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車のラジエータの冷却能力を充分に
確保し、かつエンジンのシリンダヘッドから前方に延び
る排気管との干渉を回避しながら、その左右方向寸法を
小型化する。 【解決手段】 自動二輪車のラジエータRを、上下方向
寸法が左右方向寸法よりも大きいラジエータコア24
と、ラジエータコア24の上部および下部にそれぞれ設
けられたアッパータンク21およびロアータンク22と
から構成し、ロアータンク22の下面から上向きに凹む
凹部22a内に、エンジンのシリンダヘッドから前方に
延びる排気管42の少なくとも一部を配置する。これに
より、ラジエータRの左右方向寸法を小型化して車幅を
減少させ、かつ排気管42とロアータンク22との干渉
を回避しながら、ラジエータコア24の面積を充分に確
保して冷却能力の低下を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車のエン
ジンの前方に配置される自動二輪車用ラジエータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】かかる自動二輪車用ラジエータは、実公
平1−22800号公報により公知である。
【0003】上記従来の自動二輪車用ラジエータは、複
数本の冷却水チューブを波形の冷却フィンで接続したラ
ジエータコアの左右両側部にタンクを配置したもので、
冷却水は一方のタンクからラジエータコアの冷却水チュ
ーブを通過して他方のタンクに流れる間に、冷却フィン
間を通過する冷却風によって冷却される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動二輪車
の車幅を減少させるにはラジエータの左右方向寸法を小
型化する必要があり、そのためには上下方向寸法が左右
方向寸法よりも大きい縦長形状のラジエータコアを採用
することが望ましい。しかしながら、上記従来のものは
ラジエータコアの左右両側にタンクが設けられているた
め、縦長形状のラジエータコアを採用しても、その左右
両側に配置されるタンクの幅によってラジエータの左右
方向寸法を充分に小型化することが難しかった。これを
回避するためにラジエータコアの左右方向寸法を更に減
少させると、ラジエータコアの面積が不充分になって冷
却能力が低下するだけでなく、ラジエータコアの上下方
向寸法が増加してエンジンの排気管と干渉する問題が発
生する。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、ラジエータの冷却能力を充分に確保し、かつエンジ
ンのシリンダヘッドから前方に延びる排気管との干渉を
回避しながら、その左右方向寸法を小型化することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、自動二輪車の
エンジンの前方に配置される自動二輪車用ラジエータに
おいて、縦方向寸法が横方向寸法よりも大きいラジエー
タコアと、ラジエータコアの上部に設けられたアッパー
タンクと、ラジエータコアの下部に設けられ、その下面
から上向きに凹む凹部が形成されたロアータンクとを備
え、エンジンのシリンダヘッドから前方に延びる排気管
の少なくとも一部が前記凹部内に配置されたことを特徴
とする自動二輪車用ラジエータが提案される。
【0007】上記構成によれば、縦長形状のラジエータ
コアの上部および下部にそれぞれアッパータンクおよび
ロアータンクを設け、ロアータンクの下面から上向きに
凹む凹部内にエンジンのシリンダヘッドから前方に延び
る排気管の少なくとも一部を配置したので、ラジエータ
の左右方向寸法を小型化して車幅を減少させ、かつエン
ジンのシリンダヘッドから前方に延びる排気管とロアー
タンクとの干渉を回避しながら、ラジエータコアの面積
を充分に確保して冷却能力の低下を防止することができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】図1〜図4は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は自動二輪車の全体斜視図、図2は自動二輪車
の部分側面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図
3から冷却ファンユニットを取り除いたラジエータの後
面図である。
【0010】図1および図2に示すように、自動二輪車
Vは車体前上方から後下方に延びる車体フレームFを備
えており、この車体フレームFの前端に設けたヘッドパ
イプ1に、下端に前輪WFを軸支し、上端にバーハンド
ル2を固定したフロントフォーク3が操向可能に支持さ
れる。車体フレームFの下部には、クランクシャフトを
左右方向に配置した水冷式単気筒エンジンEが搭載され
る。後端に後輪WRを軸支したスイングアーム4の前端
が、車体フレームFの後端にピボット5を介して上下揺
動自在に枢支される。車体フレームFは平面視で後方側
が左右に拡開する左右のフレーム半体6,6を備えてお
り、両フレーム半体6,6間に燃料タンク7が支持され
るとともに、両フレーム半体6,6の後端から後輪WR
の上方を覆うリヤフェンダー8が車体後上方に延出す
る。
【0011】車体フレームFの後上部にピン9を介して
上端を支持されたリヤクッション10の下端が、車体フ
レームFの後下部にリンク機構11を介して支持され
る。従って、スイングアーム4がピボット5まわりに上
下に揺動すると、リンク機構11を介してリヤクッショ
ン10が伸縮し、スイングアーム4の上下揺動を緩衝す
る。
【0012】車体フレームFの前端下部に左右一対のブ
ラケット6a,6aが一体に設けられており、それら左
右一対のブラケット6a,6aは正面視で逆U字状(図
1参照)に形成される。
【0013】図3を併せて参照すると明らかなように、
左右一対のブラケット6a,6aの下端にラジエータホ
ルダー12,12がそれぞれボルト13…で固定されて
おり、これらラジエータホルダー12,12の下端にボ
ルト14,14で固定されたアンダーカバー15が、エ
ンジンEの下面を覆うように後方に延びて車体フレーム
Fの後端に固定される。左右一対のラジエータホルダー
12,12の下端間に、エンジンEの前部取付部16が
ゴムブッシュ17およびボルト18を介して弾性支持さ
れる。
【0014】図2〜図4から明らかなように、エンジン
Eの冷却水を冷却するラジエータRは、アッパータンク
21と、ロアータンク22と、アッパータンク21およ
びロアータンク22の左右両端間を接続する一対の側板
23,23と、アッパータンク21、ロアータンク22
および側板23,23に囲まれた長方形のラジエータコ
ア24とを備えており、ラジエータコア24はアッパー
タンク21およびロアータンク22間を接続する多数の
偏平な冷却水チューブ24a…と、隣接する冷却水チュ
ーブ24a…間を接続する多数の波形の冷却フィン24
b…とを備える。ロアータンク22に設けた冷却水供給
口26はラジエータロアーホース27を介してエンジン
Eに接続され、アッパータンク21に設けた冷却水排出
口28はラジエータアッパーホース29を介してエンジ
ンEに接続される。
【0015】アッパータンク21には冷却水供給口のキ
ャップ30と、上向きに延びる板状の取付板31とが設
けられる。またロアータンク22の左右両端部には、下
向きに延びる一対の支持ピン32,32が設けられる。
これら支持ピン32,32は左右のラジエータホルダー
12,12に設けた支持孔12a,12aにそれぞれ上
方から嵌合し、かつ取付板31が左右一対のブラケット
6a,6aの間にボルト33で固定される。このように
してボルト33および支持ピン32,32で支持された
ラジエータRは、上半部が左右一対のブラケット6a,
6a間に嵌合し、下半部が左右のラジエータホルダー1
2,12間に挟まれた状態で支持される。尚、取付板3
1の取付部および支持ピン32,32の嵌合部に図示せ
ぬ弾性体を介在させることにより、ラジエータRを弾性
支持して防振機能を発揮させることができる。
【0016】ラジエータRの左右の側板23,23に各
々2個の取付ブラケット34…が設けられており、これ
ら取付ブラケット34…にファンシュラウド35が4本
のボルト36…で固定される。ファンシュラウド35の
中央に支持したモータ37で回転する冷却ファン38が
ラジエータRの背面に位置しており、冷却ファン38に
よって吸引された空気がラジエータRを正面側から背面
側に通過する際に、冷却フィン24b…に接触して熱交
換を行う。
【0017】エンジンEのシリンダヘッド41から車体
前方に延びる排気管42は、先ず左側に略90°屈曲し
た後に下側および右側に略180°屈曲して車体右側に
向けて延び、そこからエンジンEの右側面に沿って後上
方に略90°屈曲する。そして前記排気管42の後端
に、車体右側に配置した触媒コンバータ43およびマフ
ラー44が接続される。
【0018】図3から明らかなように、ラジエータRの
ロアータンク22の下面には凹部22aが形成されてお
り、エンジンEのシリンダヘッド41から出た排気管4
2の横断面の上部はロアータンク22の凹部22a内を
通過して車体前方に延びている。
【0019】而して、前記ラジエータRのラジエータコ
ア24は上下方向寸法が左右方向寸法よりも大きい縦長
形状に形成されており、かつラジエータコア24の上部
および下部にそれぞれアッパータンク21およびロアー
タンク22を設けたので、充分な冷却能力を発揮するの
に必要なラジエータコア24の面積を確保した場合に、
ラジエータコア24の左右両側部にそれぞれタンクを設
ける場合に比べて、ラジエータRの左右方向寸法を大幅
に小型化することができ、これにより車幅の減少に寄与
することができる。
【0020】しかもエンジンEのシリンダヘッド41か
ら前方に延びる排気管42の横断面の一部がロアータン
ク22に設けた凹部22a内に配置されるので、排気管
42との干渉を回避しながらラジエータコア24の上下
方向寸法を拡大し、左右方向寸法の増加を回避しながら
ラジエータコア24の面積を最大限に確保することがで
きる。
【0021】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0022】例えば、実施例ではラジエータRのロアー
タンク22の凹部22a内に排気管42の横断面の一部
を配置しているが、前記凹部22aを深く形成して排気
管42の横断面の全体を配置しても良い。また実施例の
ラジエータRはモータ37で駆動される冷却ファン38
を備えているが、本発明は冷却ファンを持たないラジエ
ータRについても適用することができる。
【0023】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、縦長形状のラジエータコアの上部および下部
にそれぞれアッパータンクおよびロアータンクを設け、
ロアータンクの下面から上向きに凹む凹部内にエンジン
のシリンダヘッドから前方に延びる排気管の少なくとも
一部を配置したので、ラジエータの左右方向寸法を小型
化して車幅を減少させ、かつエンジンのシリンダヘッド
から前方に延びる排気管とロアータンクとの干渉を回避
しながら、ラジエータコアの面積を充分に確保して冷却
能力の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動二輪車の全体斜視図
【図2】自動二輪車の部分側面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3から冷却ファンユニットを取り除いたラジ
エータの後面図
【符号の説明】 21 アッパータンク 22 ロアータンク 22a 凹部 24 ラジエータコア 41 シリンダヘッド 42 排気管 E エンジン V 自動二輪車

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動二輪車(V)のエンジン(E)の前
    方に配置される自動二輪車用ラジエータにおいて、 縦方向寸法が横方向寸法よりも大きいラジエータコア
    (24)と、 ラジエータコア(24)の上部に設けられたアッパータ
    ンク(21)と、 ラジエータコア(24)の下部に設けられ、その下面か
    ら上向きに凹む凹部(22a)が形成されたロアータン
    ク(22)と、を備え、エンジン(E)のシリンダヘッ
    ド(41)から前方に延びる排気管(42)の少なくと
    も一部が前記凹部(22a)内に配置されたことを特徴
    とする自動二輪車用ラジエータ。
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