JP2001121089A - 農産物選別用の計測装置 - Google Patents

農産物選別用の計測装置

Info

Publication number
JP2001121089A
JP2001121089A JP30461899A JP30461899A JP2001121089A JP 2001121089 A JP2001121089 A JP 2001121089A JP 30461899 A JP30461899 A JP 30461899A JP 30461899 A JP30461899 A JP 30461899A JP 2001121089 A JP2001121089 A JP 2001121089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer
conveyor
agricultural product
tray
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP30461899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3716141B2 (ja
Inventor
Yasuro Hashimoto
靖郎 橋本
Minoru Kurihara
稔 栗原
Sadayasu Sato
定泰 佐藤
Fujio Harada
富次雄 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Maki Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Maki Manufacturing Co Ltd filed Critical Maki Manufacturing Co Ltd
Priority to JP30461899A priority Critical patent/JP3716141B2/ja
Publication of JP2001121089A publication Critical patent/JP2001121089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3716141B2 publication Critical patent/JP3716141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】フリートレイ式の農産物の選別施設において、
トレイ上の農産物の外観を高精度に測定し得ると共に、
計測装置をできるだけ小型にして省スペース化と低コス
ト化を図り得る農産物選別用の計測装置を提供する。 【解決手段】受皿上の農産物を第1のコンベア装置上に
形成された取上位置で保持して第2のコンベア装置上に
形成された移載位置まで移送する移送装置と、該移送装
置による農産物の移送途中に農産物の下方から少なくと
もその下面を測定する下面等測定装置と、取上位置で農
産物が取り上げられて空になった受皿を移載位置に向け
て搬送する空受皿搬送装置とを備え、空受皿搬送装置
は、その搬送経路が移送装置の移送経路を迂回するよう
に配置されていることを特徴とする。前記移送装置によ
る移送方向は、例えば取上位置から移送位置に向けて円
周方向に設定されたり直線状に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農産物を選別する
ために用いられる農産物選別用の計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、農産物を選別する際には、農産物
をできるだけ傷めないでかつ農産物の外観をできるだけ
広い範囲に亘って正確に計測(撮像)することが求めら
れており、この種の装置には、カメラの撮像画面を使用
した各種計測装置が提案されている。その代表的なもの
としては、例えば、特開平2−198309号公報、特
開平10−250826号公報、特許第2737741
号公報及び特開平10−435公報に開示されている。
【0003】先ず、特開平2−198309号公報に開
示の物品の外観計測検査装置(計測装置Aという)は、
小幅の搬送素子を、その長手方向を搬送方向と直交する
方向に指向させると共に、搬送方向に物品よりもやや狭
い隙間を有して多数配置し、1台のセンサカメラと多数
のミラーとを組み合わせた撮像装置によって、各搬送素
子に跨って載置搬送される物品の下面を各搬送素子間の
隙間下方から撮像すると共に、上面及び側面を計測する
ようにしたものである。
【0004】また、特開平10−250826号公報に
開示の果菜物回転装置(計測装置Bという)は、仕分け
コンベアの回転体間に載置された果菜物の表面周面及び
左右周面を第1の撮像用カメラで撮像した後に、前後回
転機で果菜物を180度表裏反転させると共に水平回転
機で90度水平回転させて、果菜物の表裏周面及び前後
周面を第2の画像用カメラで撮像するようにしたもので
ある。
【0005】さらに、特許第2737741号公報に開
示の塊状青果物の搬送装置(計測装置Cという)は、2
基の供給コンベアの間の間隙部に青果物用下面計測器を
配置し、供給コンベアの上方位置に設けた走行チェーン
側の数本の挟持腕杆の抱え屈曲部で前後の供給コンベア
上の青果物の下部両側を挟持握持し、前記間隙部の通過
で青果物の底面を下面計測器で測定すると共に、下面以
外の外観を前工程で撮像しこれと下面計測値とを総合す
るようにしたものである。
【0006】また、特開平10−435号公報に開示の
果菜物検査装置(計測装置Dという)は、仕分けコンベ
ア上の検査位置に、該仕分けコンベア上で搬送される果
菜物を保持する保持手段を設けると共に、該保持手段
を、果菜物を保持する降下位置と該果菜物の下面周面が
検査手段により下方から検査される上昇位置とに上下動
する昇降手段によって構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、計測装
置Aにあっては、小幅の搬送素子の隙間の下方から該搬
送素子上に載せられた農産物の下面を撮像することがで
きるため、搬送素子と農産物の接触面を小さくすれば計
測視野が拡大する。また、ゴミ等を強制的に下方に落と
し込む構成でないことから、農産物下面の撮像時にゴミ
等の落下付着を極力防止することができ、かつ農産物を
転動させないため、比較的精度良い農産物の外観計測を
行うことができる。
【0008】しかし、小幅の搬送素子に載せられた部分
(影となる部分)を撮像することができないという根本
的な課題を有しており、この課題をできるだけ改善する
ために、搬送素子の幅を極力狭くすることも考えられる
が、この場合は農産物を載置して搬送する際に、農産物
が揺れる等して安定性に欠けることになり、かえって計
測精度が劣ることになる。したがって、この計測装置A
にあっては、上記の根本的な課題を解決することが困難
で、結果として高精度な外観計測が難しいという問題点
があった。
【0009】また、計測装置Bにあっては、回転体上の
ミカン等の青果物を前後回転機で略180度表裏反転さ
せ、その後水平回転機で水平方向に略90度回転させる
方式であるため、青果物の大きさや形状(外周の大き
さ)等によってはその回転範囲が変わり、確実に回転で
きずに計測できない部分が生じる等、計測装置Aと同様
に高精度な外観計測が難しいという問題点があった。ま
た、転がりや回転によって青果物に傷みが発生したり、
仕分けのためのシフトに狂いが生じる場合があると共
に、外観計測のためのカメラの数が多くなって計測装置
自体がコスト高になり易いという問題点もあった。
【0010】さらに、計測装置Cにあっては、数本の挟
持腕杆の抱え屈曲部で青果物の下部両側を挟持するた
め、供給コンベア間の間隙部に配置した撮像装置では、
青果物の挟持腕杆で挟持された部分が撮像できないこと
になり、青果物の限られた下面しか計測することができ
ず、計測装置A、Bと同様に高精度な外観計測が難しい
という問題点があった。また、この計測装置Cでは、青
果物の移送途中に下面計測を行うため、前段の供給コン
ベアで搬送されてくる青果物を、数本の挟持腕杆によっ
て保持して後段の供給コンベアに載せ移す必要がある。
【0011】そのため、供給コンベアとして、例えば青
果物を載せるための受皿が搬送面上で拘束されない状態
で搬送されるいわゆるフリートレイ式の搬送方式を採用
した場合、受皿から青果物を取り上げても搬送面上に空
の受皿が残り、この空の受皿が間隙部に搬送される状態
となって青果物の下面計測ができなくなる。その結果、
供給コンベアの形態が、搬送面上に青果物を直接載せる
ベルトコンベアかバケットコンベアに限定されてしま
い、農産物の選別施設で普及しているフリートレイ式の
供給コンベアの使用ができないという問題点もあった。
【0012】また、計測装置Dにあっては、仕分けコン
ベアの幅方向両側で搬送面よりやや上方に配置されたカ
メラで、持ち上げられた果菜物を斜め下方から撮像する
構造であるため、仕分けコンベア上で搬送される果菜物
を、持上げ機により該果菜物の下部周囲が検査可能な位
置まで持ち上げる必要があり、カメラの焦点距離、視野
あるいは照明装置等の配置を考えると果菜物を相当な高
さまで持ち上げなければならない。そのため、持上げ機
の機長、機高が必然的に大きくなり、機長が長くなれば
各保持アーム等の数量も増すことから、持上げ機自体が
コスト高になると共に広い設置スペースが必要になると
いう問題点があった。この問題点は、果菜物が例えばリ
ンゴや西瓜のように大きくなればなる程、高く持ち上げ
る必要があるため、より顕著になり易い。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1記載の発明の目的は、フリー
トレイ式の農産物の選別施設において、トレイ上の農産
物の外観を高精度に計測し得ると共に、計測装置をでき
るだけ小型にして省スペース化と低コスト化を図り得る
農産物選別用の計測装置を提供することにある。また、
請求項2または3記載の発明の目的は、請求項1記載の
発明の目的に加え、選別施設における移送装置の効率的
な運用を図り得る農産物選別用の計測装置を提供し、請
求項4記載の発明の目的は、請求項1ないし3記載の発
明の目的に加え、移送装置のより効率的な運用が図れる
農産物選別用の計測装置を提供することにある。また、
請求項5記載の発明の目的は、請求項1ないし4記載の
発明の目的に加え、農産物の上面等も測定できてその外
観をより高精度に計測し得る農産物選別用の計測装置を
提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、受皿上の農産
物を第1のコンベア装置上に形成された取上位置で保持
して第2のコンベア装置上に形成された移載位置まで移
送する移送装置と、該移送装置による農産物の移送途中
に農産物の下方から少なくともその下面を測定する下面
等測定装置と、取上位置で農産物が取り上げられて空に
なった受皿を移載位置に向けて搬送する空受皿搬送装置
とを備え、空受皿搬送装置は、その搬送経路が移送装置
の移送経路を迂回するように配置されていることを特徴
とする。
【0015】このように構成することにより、第1のコ
ンベア装置の受皿に載せられ取上位置まで搬送された農
産物は、移送装置によって例えば吸着保持されて取り上
げられ、第2のコンベア装置の移載位置まで移送され
る。この移送装置に保持されて移送される農産物は、そ
の移送途中において下面側が露出した状態となり、この
状態で下面等測定装置によって下面側の外観が測定され
ることから、農産物の外観が高精度に計測される。ま
た、農産物の下方に配置された下面等測定装置によって
農産物の下面等が測定されることから、移送装置によっ
て農産物を受皿上から若干持ち上げるだけで良く、移送
装置の機高等を低くすることができ、さらに、取上位置
で農産物が取り上げられて空となった受皿が、移送装置
の移送経路を迂回する状態で配置された空受皿搬送装置
で所定量プールされつつ移載位置まで搬送されることか
ら、例えば取上位置と移載位置で使用される受皿を同一
仕様とすることができる。
【0016】また、請求項2記載の発明は、第1のコン
ベア装置の取上位置と第2のコンベア装置の移載位置に
おける搬送方向が略並行に設定されると共に、移送装置
の移送方向が取上位置から移載位置に向けて円周方向に
設定されていることを特徴とする。このように構成する
ことにより、第1のコンベア装置の取上位置で取り上げ
られた農産物は、移送装置で円周方向に移送されて、第
1のコンベア装置と略並行に配置された第2のコンベア
装置の移載位置まで移送されることから、略並行な第1
及び第2のコンベア装置を有するレイアウトの選別施設
において、両コンベア装置間に回転移送式の移送装置が
容易に設置される。
【0017】また、請求項3記載の発明は、第1のコン
ベア装置の取上位置と第2のコンベア装置の移載位置に
おける搬送方向が略直線状に設定されると共に、移送装
置の移送方向が取上位置から移載位置に向けて略直線状
に設定されていることを特徴とする。このように構成す
ることにより、第1のコンベア装置の取上位置で取り上
げられた農産物は、移送装置で略直線状に移送されて、
第1のコンベア装置と略直線状に配置された第2のコン
ベア装置の移載位置まで移送されることから、略直線状
の第1及び第2のコンベア装置を有するレイアウトの選
別施設において、両コンベア装置間に直線移送式の移送
装置が容易に設置される。
【0018】また、請求項4記載の発明は、空受皿搬送
装置が、移送装置による農産物の移送動作と同期させて
空の受皿を移載位置に供給する受皿供給手段を備えるこ
とを特徴とする。このように構成することにより、空受
皿搬送装置にプールされている空の受皿が、受皿供給手
段で農産物の移送動作と同期して移載位置に供給される
ことから、移載位置への空の受皿の供給が確実となっ
て、例えば移送装置による農産物の移載位置の受皿上へ
の移載ミスが防止される。
【0019】また、請求項5記載の発明は、移送装置の
上流側もしくは下流側に配置され農産物の少なくとも上
面を測定する上面等測定装置を備えたことを特徴とす
る。このように構成することにより、下面等測定装置で
農産物の下面等が測定され、上面等測定装置で農産物の
上面等が測定されることから、農産物の全周を測定でき
て、その外観がより高精度に計測される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図5は、本発
明に係わる農産物選別用の計測装置の一実施例を示し、
図1がその平面図、図2が図1のA−A線に沿った断面
図、図3が図1のB−B線に沿った断面図、図4が図1
のC−C線に沿った断面図、図5が測定方法の一例を示
す説明図である。
【0021】図1において、計測装置1は、略並行に配
置されると共にその搬送方向が逆方向に設定された第1
のコンベア装置2と第2のコンベア装置3を有し、第1
のコンベア装置2の下流側と第2のコンベア装置3の上
流側間には、移送装置4と下面測定装置5が配置される
と共に、両コンベア装置2、3は空トレイ搬送コンベア
6で連結されている。
【0022】前記第1のコンベア装置2は、その上流側
に上面測定装置7が配置されており、この上面測定装置
7は、図4に示すように、機枠8上に配置されたカバー
9を有し、このカバー9内の上部には、ラインセンサカ
メラ等からなるカメラ10と、上面反射ミラー11及び
一対の側面反射ミラー12a、12bが配置されてい
る。
【0023】また、カバー9の下面には凹部9aが形成
され、この凹部9a内側のカバー9内部には、例えば4
個の照明13が配置されると共に、側面測定用の一対の
ミラー14a、14bが対向した状態で配置されてい
る。なお、カバー9の凹部9aの幅は、農産物Wがその
内部を通過し得る幅に設定され、カバー9の凹部9aの
底面(上面)及び側面には、図示しない所定幅の測定用
のスリットが形成されている。この上面測定装置7によ
って農産物Wの上面Waと左右の側面Wb、Wcの三面
が撮影されて、その外観(色、傷、大きさ等)が計測さ
れる。
【0024】また、図1に示すように、第1のコンベア
装置2の上面測定装置7の下流側には、第1のコンベア
装置2(及び第2のコンベア装置3)で使用されるトレ
イ16を、水平面内で90度回転させる回転装置17が
配置されている。この回転装置17は、第1のコンベア
装置2の搬送方向イの両側に設けられたコンベア18
a、18bを有し、このコンベア18a、18bが矢印
ロ及び矢印ハの如く互いに逆方向に回転することによっ
て、トレイ16が矢印ニの如く水平面内で90度回転さ
せられる。なお、回転装置17は、1対のコンベア18
a、18bの構成に限定されるものでもなく、例えば回
転板を使用する等の適宜の構成を採用することができ
る。
【0025】そして、この回転装置17の下流側には、
例えば複数(図では3基)のコンベア19a〜19cが
連設され、コンベア19b、19cにはセンサ20a、
20bがそれぞれ設けられている。このセンサ20a、
20bの検知信号によって、コンベア19cの下流側に
接続されたピッチ付けコンベア21に農産物Wが所定量
ずつ所定のタイミングで供給される。ピッチ付けコンベ
ア21は、搬送方向イの例えば右側に設けられたピッチ
付けスクリュウ21aと、左側に設けられたコンベア2
1bとを有し、搬送されてくる農産物Wを所定のピッチ
にして、第1のコンベア装置2の最下流側となる棧付コ
ンベア22に供給する。
【0026】この棧付コンベア22は、搬送面上に所定
間隔毎に突出して設けられた棧22aを有し、この棧2
2a間に農産物Wが載置されたトレイ16がそれぞれ位
置することによって、農産物Wが一定のピッチで搬送さ
れることになる。なお、棧付コンベア22の所定位置に
は取上位置S1が設けられ、この取上位置S1の例えば
直上流側には、各トレイ16に付与されたバーコード
(トレイ識別情報)を読み取るバーコードリーダ23が
配置されている。このバーコードリーダ23は図示しな
い制御装置に接続され、バーコードリーダ23で読み取
ったトレイ識別情報が、制御装置(記憶部)の所定のア
ドレス位置に記憶される。
【0027】一方、第2のコンベア装置3の搬送方向の
最上流側には、前記第1のコンベア装置2の棧付コンベ
ア22と同様、一定間隔の棧24aを有する棧付コンベ
ア24が配置されている。そして、この棧付コンベア2
4の最上流部には、トレイ16の有無を検知するセンサ
25が配置されると共に、棧付コンベア24の所定位置
に設けられた移載位置S2の下流側には、トレイ16の
バーコードを読み取るバーコードリータ26が配置さ
れ、このバーコードリーダ26もバーコードリーダ23
と同様、前記制御装置に接続されている。
【0028】この第2のコンベア装置3の棧付コンベア
24と第1のコンベア装置2の棧付コンベア22間に配
置される前記移送装置4は、図2及び図3に示すよう
に、機枠27に垂直軸28を介して回転可能に支持され
た回転盤29を有している。この回転盤29には、その
外周位置に直径方向に移動可能な支持フレーム30を介
して、複数(図では12個)の取上部材31が取り付け
られている。そして、この取上部材31は、上下案内カ
ム32によって支持フレーム30に上下動可能に設けら
れたスライドシャフト33と、このスライドシャフト3
3の下端に固定された蛇腹状の吸着盤34とで形成され
ている。
【0029】取上部材31の吸着盤34は、他端が図示
しないブロワー装置(図示せず)に接続された吸引パイ
プ35(図3参照)の一端がそれぞれ接続され、この吸
着盤34が農産物Wの上面Waに接触した状態におい
て、ブロワー装置の作動で吸着盤34内が負圧になるこ
とにより、吸着盤34の下縁が農産物Wに吸着される。
なお、回転盤29の回転(移送装置4の移送経路)は図
1の矢印ホ方向に回転し、この回転は第1のコンベア装
置2及び第2のコンベア装置3の搬送とバケットクロッ
ク式に同期すると共に、例えば一つの取上部材31の吸
着盤34が棧付コンベア22の取上位置S1のトレイ1
6上に位置する場合に、回転盤29の例えば略直径方向
に対向する取上部材31の吸着盤34が、棧付コンベア
24の移載位置S2のトレイ16上に位置する如く構成
されている。
【0030】また、移送装置4の近傍には、回転盤34
の取上部材31で取り上げた農産物Wの外観を測定する
前記下面測定装置5が配置されている。この下面測定装
置5は、例えば前記上面測定装置7を略上下逆にした構
成に形成され、図2及び図3に示すように、フレーム3
7上に載置され上面側に凹部38aが形成されたカバー
38を有している。このカバー38内の下部には、前記
カメラ10と同様のカメラ39と、下面反射ミラー40
及び一対の側面反射ミラー41a、41bが配置されて
いる。
【0031】また、カバー38上面の凹部38a内側に
は、例えば4個の照明42が配置されると共に、側面測
定用の一対のミラー43a、43bが対向した状態で配
置されている。さらに、カバー38の凹部38aの底面
及び側面には、所定幅の測定用のスリット44が形成さ
れており、底面側のスリット44は、図2に示すよう
に、その直下に前記ミラー40、41a、41bが位置
しないようにして設けられている。これにより、農産物
Wに付着したゴミ等が下方に落下しても、これが直接ミ
ラー40、41a、41b等に付着することがなくな
る。この下面測定装置5によって農産物Wの下面Wdと
前後の側面We、Wfの三面が撮影されて、その外観
(色、傷、大きさ等)が計測される。
【0032】そして、この下面測定装置5も上面測定装
置7と同様に前記制御装置に接続されており、この制御
装置によって、前記各バーコードリーダ23、26から
のトレイ識別情報に、各トレイ16と該トレイ16上に
載置された農産物Wの測定情報とが一対一に対応して記
憶される。また、第1のコンベア装置2のトレイ16上
の農産物Wの測定情報が、当該農産物Wの第2のコンベ
ア装置3のトレイ16への移載に関連して、第2のコン
ベア装置3上のトレイ16のトレイ識別情報にシフトさ
れ、移載されたトレイ16のトレイ識別情報と該トレイ
16上の農産物Wの測定情報とがリンクされて制御装置
に記憶される如く構成されている。
【0033】前記第1のコンベア装置2の下流側と第2
のコンベア装置3の上流側には、図1に示すように、空
受皿搬送手段として前記空トレイ搬送コンベア6が接続
配置されている。この空トレイ搬送コンベア6は、その
搬送経路が平面視略コ字状になる如く配置されて、上流
側が第1のコンベア装置2の棧付コンベア22の下流側
に接続されると共に、下流側が第2のコンベア装置3の
棧付コンベア24の上流側に接続されている。また、こ
の空トレイ搬送コンベア6上には、所定数(図では10
個)の空トレイ16を予めプールしていて、移送装置4
による農産物Wの搬送移動と対応させて空トレイ16を
供給するようにしている。
【0034】そして、この空トレイ搬送コンベア6の下
流側には、受皿供給手段としてのピッチ付けスクリュウ
46が設けられており、このピッチ付けスクリュウ46
は、クラッチ47によって第2のコンベア装置3の棧付
コンベア24と連係されるように構成されている。この
クラッチ47によるピッチ付けスクリュウ46の作動に
よって、移送装置4の移送タイミングに同期して、空の
トレイ16が棧付コンベア24に一個づつ送り出され
る。
【0035】なお、第1のコンベア装置2及び第2のコ
ンベア装置3の適宜箇所には、前記以外の適宜のセンサ
が配置され、これが前記制御装置に接続されて、例えば
第1のコンベア装置2のトレイ16上に、農産物Wが載
せられていないトレイ16がある場合等には、移送装置
4の作動やピッチ付けスクリュウ46(クラッチ47)
の作動が制御装置で適宜に制御される如く構成されてい
る。また、本例では、空トレイ搬送コンベア6のピッチ
付けスクリュウ46を移送装置4のタイミングと同期さ
せて作動させたが、例えば第2のコンベア装置2の棧付
コンベア24の搬送速度を速くして、移送装置4の移送
動作に同期させることもできる。
【0036】次に、上記計測装置1の動作の一例につい
て説明する。先ず、第1のコンベア装置2の上流側に接
続された図示しない供給コンベアや搬送コンベア等によ
り、農産物Wが載せられた第1のコンベア装置2上のト
レイ16は、下流側に搬送されて図示しない内部品質検
査装置で内部品質が計測され、この農産物Wがさらに下
流側に搬送されて上面測定装置7に供給される。
【0037】この上面測定装置7に供給された農産物W
は、該測定装置7のカバー9の凹部9a内を通過する間
に、農産物Wの上面Waと、図5(a)に示す矢印ヘ方
向からカメラ10により左右の側面Wb、Wcが測定さ
れ、この測定情報は、測定した農産物Wが載置されてい
るトレイ16のトレイ識別情報に対応した制御装置のア
ドレス位置に記憶される。これにより、農産物Wの内部
品質情報と上面Wa及び左右の側面Wb、Wcの三面の
上面等測定情報が測定されて制御装置に記憶されること
になる。
【0038】そして、上面測定装置7で測定された農産
物Wは、回転装置17で矢印ニ方向に90度水平回転さ
せられ、図5(b)に示す向きでコンベア19a〜19
cによって搬送され、ピッチ付けコンベア21でピッチ
付けされて棧付コンベア22に供給される。この棧付コ
ンベア22に供給される農産物Wは、棧22a間に1個
ずつ載置された状態で下流側に搬送され、この農産物W
が載置されたトレイ16がバーコードリーダ23で読み
取られると、当該トレイ16の搬送と同期して回転する
移送装置4の取上部材31が徐々に下降しつつ矢印ホ方
向に回転し、取上部材31が取上位置S1に達した際に
最下降位置となる。
【0039】この取上位置S1で取上部材31の吸着盤
34が、バーコードリーダ26で読み取られて搬送され
たトレイ16上の農産物Wの上面Waに当接すると共
に、吸着盤34内が負圧にされて農産物Wの上面Waに
吸着する。これにより、農産物Wが取上部材31の吸着
盤34で吸着保持され、円周方向に回転しつつ徐々に上
昇することにより、農産物Wが棧付コンベア22の取上
位置S1のトレイ16上から取り上げられる。
【0040】そして、この取上部材31で取り上げられ
た農産物Wは、円周方向にさらに移動し略90度回転し
た位置で下面測定装置5に供給され、この下面測定装置
5で農産物Wの下面Wdと前後の側面We、Wfの三面
の外観が次のようにして測定される。すなわち、取上位
置S1においては、農産物Wの側面の向きは、図5
(b)に示すように、上面測定装置7で測定された側面
Wb、Wcが回転装置17による回転で搬送方向イの前
後に位置しており、この状態の農産物Wが取上部材31
で取り上げられて回転盤29の矢印ホ方向への回転で水
平面内で90度回転する。
【0041】この回転によって農産物Wの側面Wb、W
cが図5(c)の向きで下面測定装置5内に供給されて
下面Wdが測定されると共に、矢印ト方向からのカメラ
39によって、上面測定装置7では測定されなかった側
面Wb、Wc間の一対の側面We、Wfが測定されるこ
とになる。これにより、農産物Wの下面Wd等の三面が
測定され、この下面等測定情報が制御装置の前記上面等
測定情報とリンクされて記憶される。
【0042】そして、下面測定装置5によって下面等が
測定された農産物Wは、回転盤29がさらに回転するこ
とにより、棧付コンベア24の移載位置S2の手前側で
取上部材31が徐々に下降しつつ回転し、移載位置S2
で吸着盤34の吸引状態が解除される。これにより、移
送装置4の回転と同期している第2のコンベア装置3の
棧付コンベア24の移載位置S2のトレイ16上に農産
物Wが載置(移載)されると共に、この農産物Wが載置
されたトレイ16のトレイ識別情報がその直下流側のバ
ーコードリーダ26で読み取られる。
【0043】この読み取られたトレイ16のトレイ識別
情報は、制御装置に出力され、該制御装置により前記バ
ーコードリーダ23で読み取ったトレイ16のトレイ識
別情報からシフトされつつ各種測定情報もリンクされた
状態で制御装置に記憶される。これにより、第2のコン
ベア装置3のトレイ16上の農産物Wの内部品質情報、
上面等測定情報及び下面等測定情報が、第2のコンベア
装置3のトレイ16のトレイ識別情報のアドレス位置に
記憶されることになり、この記憶情報に基づいて制御装
置により農産物Wの等階級が判定される。そして、この
判定結果に基づいて第2のコンベア装置3の下流側に接
続された図示しない選別コンベア等が作動することによ
り、農産物Wの選別仕分けが行われることになる。
【0044】一方、第1のコンベア装置2の棧付コンベ
ア22の取上位置S1で農産物Wが取り上げられて空と
なったトレイ16は、下流側に搬送されて空トレイ搬送
コンベア6に供給され、この空トレイ搬送コンベア6で
所定量プールされる。そして、この空トレイ搬送コンベ
ア6の最下流側に位置する空のトレイ16が、前述した
ようにピッチ付けスクリュウ46で移送装置4の作動と
同期して棧付コンベア24に一個づつ送り出され、移載
位置S2まで搬送された時点で移送装置4によって農産
物Wが移載される。すなわち、第1のコンベア装置2と
第2のコンベア装置3が空トレイ搬送コンベア6で連結
されていることから、両コンベア装置2、3のトレイ1
6は、取上位置S1におけるトレイ16と移載位置S2
におけるトレイ16が必ずしも一対一には対応しないも
のの、同一仕様のものが使用されることになる。
【0045】ところで、以上の説明においては、棧付コ
ンベア22の取上位置S1のトレイ16上から取り上げ
られた一つの農産物Wが、回転盤29によって連続的に
回動させられ、これが棧付コンベア24の移載位置S2
でトレイ16上に載置される一連の動作について説明し
たが、回転盤29を所定の割り出し角度でステップ送り
させて、農産物Wを移載することも勿論可能である。
【0046】このように、上記実施例の計測装置1にあ
っては、第1のコンベア装置2の下流側となる棧付コン
ベア22と第2のコンベア装置3の上流側となる棧付コ
ンベア24との間に回転盤29を有する移送装置4を配
置し、この移送装置4に近設して下面測定装置5を配置
すると共に、第1のコンベア装置2に上面測定装置7を
配置しているため、両測定装置7、5のカメラ10、3
9で農産物Wの上面Wa、下面Wd及び4つの側面W
b、Wc、We、Wfを撮像することができ、農産物W
の外周全域を良好に撮像できる。
【0047】特に、下面測定装置5による測定時に、農
産物Wの上面Waが吸着盤34で吸着保持されて少なく
とも下面Wdが完全に露出した状態となると共に、この
農産物Wの下方でかつ棧付コンベア22の搬送面より下
方にカメラ39が配置されているため、カメラ39によ
る農産物Wの下面Wdの撮像を良好な状態で行うことが
できる。また、上面測定装置7及び下面測定装置5で農
産物Wの六面を三面ずつ2分割した状態で撮像すること
ができるため、各測定装置7、5による測定条件を略同
一とすることができて、例えば測定データの補正等が不
要になる。これらのことから、トレイ16を使用したコ
ンベア装置2、3であっても、農産物Wの外観を高精度
に測定することができて、農産物Wの選別精度が高めら
れる等、選別作業の効率化を図ることが可能になる。
【0048】また、空トレイ搬送コンベア6による搬送
経路が、移送装置4による農産物Wの移送経路を迂回す
るように設定されているため、所定量の空のトレイ16
を移送装置4の移送動作に関係なく空トレイ搬送コンベ
ア6上にプールすることができる。また、空トレイ搬送
コンベア6の下流側にピッチ付けスクリュウ46を配置
しているため、空トレイ搬送コンベア6上にプールされ
ている空のトレイ16を、移送装置4の作動と同期して
一個づつ確実に棧付コンベア24に供給することがで
き、これらのことから、移送装置4で移送された農産物
Wを移載位置S2のトレイ16上に確実に移載すること
ができる。その結果、移送装置4による棧付コンベア2
4のトレイ16上への農産物Wの移載ミスがなくなる
等、移送装置4の効率的な運用を図ることが可能にな
る。
【0049】さらに、移送装置4の搬送路下方には、空
トレイ搬送コンベア6が存在しないために、下面測定装
置5のカメラ39やミラー40等を第1のコンベア装置
2の搬送面よりもかなり下方まで配置することができ
る。したがって、移送装置4によって農産物を持ち上げ
る際に、棧付コンベア22上のトレイ16から若干持ち
上げるだけで良く、移送装置4の基高を低くすることが
できる等、移送装置4自体の小型化を図ることができ
る。また、移送装置4が回転方式であるため、並行に配
置された棧付コンベア22、24を有する選別施設であ
っても、両棧付コンベア22、24間に移送装置4を効
率的に設置することができて、その小型化と併せ設置ス
ペースの省力化と、より効率的な運用を図ることが可能
になる。
【0050】またさらに、第1のコンベア装置2と第2
のコンベア装置3が空トレイ搬送コンベア6で接続され
ているため、両コンベア装置2、3に同一仕様のトレイ
16を使用することができて、トレイ16自体のコスト
ダウンが図れると共に、選別施設に使用するトレイ16
の種類を削減することができる。また、上面測定装置7
と下面測定装置5の構成が上下逆の構成で形成されてい
るため、両測定装置7、5の部品の共通化が図れると共
に、両測定装置7、5で農産物Wの三面をそれぞれ測定
することができるため、従来のようにカメラ39、10
の両端部付近におけるレンズの収差に影響されることが
なくなり、前述したように測定データの制御装置による
補正が不要になる等、上面測定装置7及び下面測定装置
5自体の構成を簡略化することができ、これらのことか
ら、より安価な計測装置1を得ることが可能になる。
【0051】また、上記実施例の計測装置1において
は、次のような付随的な作用効果も得ることができる。
すなわち、棧付コンベア22、24間に農産物Wを円周
方向に移動して移載し得る移送装置4と、この移送装置
4に近設した位置に下面測定装置5が配置されると共
に、下面測定装置5のカバー38の凹部38a底面のス
リット44が、その直下にミラー40等が位置しないよ
うに設けられているため、農産物Wに付着したゴミ等の
ミラー40等への落下付着を極力防止することができ、
下面測定装置5の状態を清浄に保つことができて、より
高精度な測定が可能になると共に、その清掃等のメンテ
ナンスを容易に行うことができる。
【0052】また、第1のコンベア装置2に上面測定装
置7を配置すると共に、この上面測定装置7の下流側に
上面測定した農産物Wを90度回転させる回転装置17
を配置し、かつ移送装置4が円周方向に移送する方式で
あるため、回転装置17で90度回転された農産物W
を、移送装置4でそのまま取り上げ回転移動させて下面
測定装置5内を通過させるだけで、農産物Wの六面が測
定されることになり、例えば移送装置4に回転機構を設
ける必要がなくなる等、計測装置1の構成をより簡略化
することができる。さらに、回転装置17による農産物
Wの回転が、搬送方向イ両側のコンベア18a、18b
によるトレイ16の回転で行われるため、回転時の農産
物Wへの傷付きを確実に防止することもできる。
【0053】図6及び図7は、本発明に係わる計測装置
の他の実施例を示し、図6がその要部の平面図、図7が
図6のD−D線に沿った断面図である。以下、上記実施
例と同一部位には同一符号を付して説明する。この実施
例の特徴は、移送装置4の取上部材31が直線上を移動
しつつ上下動するように構成し、これを直線状に配置さ
れた第1のコンベア装置2と第2のコンベア装置3間に
略直線状に配置した点にある。
【0054】すなわち、第1のコンベア装置2の棧付コ
ンベア22の最下流側と、第2のコンベア装置3の棧付
コンベア24の最上流側に所定のスペース48を設け、
このスペース48に下面測定装置5を配置すると共に、
移送装置4の一方の直線部4aが下面測定装置5のカバ
ー38の凹部38a内に位置する状態で配置する。移送
装置4は、一対のスプロケット49a、49bに懸架さ
れた走行チェーン50を有し、この走行チェーン50は
図7に示すように支持フレーム54に支持されている。
【0055】そして、支持フレーム54に設けたガイド
54aが機枠51に設けたガイド51aに係合しつつ、
移送装置4の作動で走行チェーン50が移送経路に沿っ
て移動することにより、取上部材31が取上位置S1と
移載位置S2との間で上下動することになる。なお、支
持フレーム54は、スプリング53によって常時下方に
付勢されており、取上部材31の吸着盤34で農産物W
を持ち上げて移動する際には、支持フレーム54がスプ
リング53の付勢力に抗して所定距離上昇し、また、持
ち上げた農産物Wを移載する際には、支持フレーム54
がスプリング53の付勢力で下降する。
【0056】また、第1のコンベア装置2の棧付コンベ
ア22の取上位置S1の下流側と、第2のコンベア装置
3の棧付コンベア24の移載位置S2の上流側との間に
は、移送装置4の移送方向を迂回する状態でかつ両棧付
コンベア22、24より外側に位置し、機枠55上に搬
送面が形成された空トレイ搬送コンベア6が配置されて
いる。この空トレイ搬送コンベア6の棧付コンベア24
側には、移送装置4の移送動作に同期して空のトレイ1
6を一個づつ棧付コンベア24に送り出すストッパ52
(図6参照)が設けられている。
【0057】なお、本例において、棧付コンベア22の
取上位置S1と棧付コンベア24の移載位置S2に設け
られるバーコードリーダ23、26は、空のトレイ16
の搬送と移送装置4のタイミングが同期するように、例
えば両棧付コンベア22、24と空トレイ搬送コンベア
6の速度を設定することによって省略することもでき
る。また、この実施例において、例えば取上位置S1で
農産物Wが取り上げられた空のトレイ16上に移載位置
S2で当該農産物Wが再び移載されるように構成すれ
ば、制御装置による制御をより簡略化させることもでき
る。
【0058】この実施例の計測装置1においても、上記
実施例と同様の作用効果を得ることができると共に、特
に、選別施設において両棧付コンベア22、24を直線
的に配置しなければならい場合において、移送装置4を
容易に設置して効率的に運用することができる。
【0059】なお、上記実施例においては、上面測定装
置7と回転装置17を第1のコンベア装置2に配置する
場合について説明したが、本発明はこれに限定されるも
のでもなく、第2のコンベア装置3に配置することもで
きる。この場合は、回転装置17を棧付コンベア24の
移載位置S2の下流側で選別コンベアの上流側に設け、
この回転装置17の下流側に上面測定装置7を配置する
ことになる。
【0060】また、上記実施例における、第1のコンベ
ア装置2及び第2のコンベア装置3の形態は一例であっ
て、トレイ16を使用し得る各種形態のコンベアを適宜
に採択かつ組み合わせることもできるし、トレイ16自
体の形状も上記実施例に限定されるものでもなく、農産
物Wの種類や形状その使用目的等に応じて適宜形状のト
レイ16を使用することができる。さらに、上記実施例
においては、上面測定装置7と下面測定装置5を上下逆
の略同一構成としたが、それぞれ異なる形態の測定装置
を使用することも勿論可能である。
【0061】さらに、本発明における農産物Wとして
は、リンゴ、みかん、メロン、西瓜等の球状農産物、馬
鈴薯等の農産物、胡瓜、茄子等の長物農産物等であって
も容易に適用することができるし、移送装置4の取上部
材31の数や作動方法、空トレイ搬送コンベア6の搬送
経路及び移送装置4の移送経路等も上記実施例に限定さ
れず、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々変更可能であることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、受皿上の農産物を取上位置で保持して移載
位置まで移送する移送装置の移送経路に、農産物の下方
から少なくともその下面を測定する下面等測定装置を配
置しているため、移送途中の測定時に農産物の下面側が
露出した状態となって、農産物の下面等を高精度に計測
することができる。また、移送装置の移送経路の下方に
は、コンベア等が存在しないために、下面測定装置を最
適な高さ位置で配置できる。したがって、移送装置によ
って農産物を受皿上から若干持ち上げるだけで移送する
ことができ、移送装置の機高等を低くすることができ
て、計測装置の小型化と設置スペースの省力化が図れる
と共に、空の受皿が移送装置の移送経路を迂回するよう
に設けられた空受皿搬送装置で例えば所定量プールされ
つつ移載位置まで搬送されることから、取上位置と移載
位置で使用される受皿を同一仕様とすることができる
等、小型化と併せ計測装置の低コストを図ることができ
る。
【0063】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、第1のコンベア装置の取
上位置で取り上げられた農産物が、移送装置で円周方向
に移送されて、第1のコンベア装置と略並行に配置され
た第2のコンベア装置の移載位置まで移送されるため、
略並行な第1及び第2のコンベア装置を有するレイアウ
トの選別施設において、両コンベア装置間に回転式の移
送装置を容易に設置できて、選別施設における移送装置
の効率的な運用を図ることができる。
【0064】また、請求項3記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加え、第1のコンベア装置の取
上位置で取り上げられた農産物が、移送装置で略直線状
に移送されて、第1のコンベア装置と略直線状に配置さ
れた第2のコンベア装置の移載位置まで移送されるた
め、略直線状の第1及び第2のコンベア装置を有するレ
イアウトの選別施設において、両コンベア装置間に直線
移送式の移送装置を容易に設置できて、選別施設におけ
る移送装置の効率的な運用を図ることができる。
【0065】また、請求項4記載の発明によれば、請求
項1ないし3記載の発明の効果に加え、空受皿搬送装置
にプールされている空の受皿が、受皿供給手段で農産物
の移送動作と同期して移載位置に供給されるため、移載
位置に空の受皿が確実に供給されて、移送装置による農
産物の受皿上への移載ミスがなくなる等、移送装置のよ
り効率的な運用を図ることができる。
【0066】また、請求項5記載の発明によれば、請求
項1ないし4記載の発明の効果に加え、下面等測定装置
で農産物の下面等が測定されると共に、移送装置の上流
側もしくは下流側に配置された上面等測定装置で農産物
の上面等が測定されることから、農産物の全周を測定で
きて、その外観をより高精度に計測することができる等
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農産物選別用の計測装置の一実
施例を示す平面図
【図2】同図1のA−A線に沿った断面図
【図3】同図1のB−B線に沿った断面図
【図4】同図1のC−C線に沿った断面図
【図5】同測定方法の一例を示す説明図
【図6】本発明に係わる農産物選別用の計測装置の他の
実施例を示す要部の平面図
【図7】同図6のD−D線に沿った断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・計測装置 2・・・・・・・・・・・・・第1のコンベア装置 3・・・・・・・・・・・・・第2のコンベア装置 4・・・・・・・・・・・・・移送装置 5・・・・・・・・・・・・・下面測定装置 6・・・・・・・・・・・・・空トレイ搬送コンベア 7・・・・・・・・・・・・・上面測定装置 10、39・・・・・・・・・カメラ 16・・・・・・・・・・・・トレイ 17・・・・・・・・・・・・回転装置 22、24・・・・・・・・・棧付コンベア 23、26・・・・・・・・・バーコードリーダ 29・・・・・・・・・・・・回転盤 31・・・・・・・・・・・・取上部材 34・・・・・・・・・・・・吸着盤 46・・・・・・・・・・・・ピッチ付けスクリュウ 47・・・・・・・・・・・・クラッチ 52・・・・・・・・・・・・ストッパ S1・・・・・・・・・・・・取上位置 S2・・・・・・・・・・・・移載位置 W・・・・・・・・・・・・・農産物 Wa・・・・・・・・・・・・上面 Wd・・・・・・・・・・・・下面 Wc、Wd、We、Wf・・・側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 定泰 静岡県浜松市篠ケ瀬町630番地 株式会社 マキ製作所内 (72)発明者 原田 富次雄 静岡県浜松市篠ケ瀬町630番地 株式会社 マキ製作所内 Fターム(参考) 2F065 AA11 AA49 AA59 AA61 BB15 BB24 CC00 DD02 DD13 FF04 GG01 HH14 JJ02 JJ03 JJ05 JJ25 JJ26 LL12 MM03 MM04 PP12 PP15 PP22 QQ23 TT01 TT02 TT03 TT04 2G051 AA05 AB02 BA01 CA03 CA04 CA07 DA01 DA06 DA08 EA14 EA17 3F079 AC06 CA06 CA21 CA26 CA32 CA42 CB25 CB30 DA02 DA04 DA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受皿上の農産物を第1のコンベア装置上に
    形成された取上位置で保持して第2のコンベア装置上に
    形成された移載位置まで移送する移送装置と、該移送装
    置による農産物の移送途中に農産物の下方から少なくと
    もその下面を測定する下面等測定装置と、前記取上位置
    で農産物が取り上げられて空になった受皿を前記移載位
    置に向けて搬送する空受皿搬送装置とを備え、前記空受
    皿搬送装置は、その搬送経路が前記移送装置の移送経路
    を迂回するように配置されていることを特徴とする農産
    物選別用の計測装置。
  2. 【請求項2】前記第1のコンベア装置の取上位置と第2
    のコンベア装置の移載位置における搬送方向が略並行に
    設定されると共に、前記移送装置の移送方向が前記取上
    位置から移載位置に向けて円周方向に設定されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の農産物選別用の計測装
    置。
  3. 【請求項3】前記第1のコンベア装置の取上位置と第2
    のコンベア装置の移載位置における搬送方向が略直線状
    に設定されると共に、前記移送装置の移送方向が前記取
    上位置から移載位置に向けて略直線状に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の農産物選別用の計測装
    置。
  4. 【請求項4】前記空受皿搬送装置は、前記移送装置によ
    る農産物の移送動作と同期させて空の受皿を前記移載位
    置に供給する受皿供給手段を備えることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載の農産物選別用の計測
    装置。
  5. 【請求項5】前記移送装置の上流側もしくは下流側に配
    置され農産物の少なくとも上面を測定する上面等測定装
    置を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の農産物選別用の計測装置。
JP30461899A 1999-10-26 1999-10-26 農産物選別用の計測装置 Expired - Fee Related JP3716141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30461899A JP3716141B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 農産物選別用の計測装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30461899A JP3716141B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 農産物選別用の計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001121089A true JP2001121089A (ja) 2001-05-08
JP3716141B2 JP3716141B2 (ja) 2005-11-16

Family

ID=17935199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30461899A Expired - Fee Related JP3716141B2 (ja) 1999-10-26 1999-10-26 農産物選別用の計測装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3716141B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009166003A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Humo Laboratory Ltd 部品分類装置および前記装置を用いた電子部品特性検査分類装置
JP2011503573A (ja) * 2007-11-07 2011-01-27 トムラ・システムズ・エイ・エス・エイ 対称物の検出に使用する装置、光学ユニット及びデバイス
KR101251019B1 (ko) * 2005-04-06 2013-04-03 시부야 세이키 가부시키가이샤 농산물 검사 장치
JP7029115B1 (ja) 2021-03-11 2022-03-03 オムロン株式会社 検査システム、検査方法および検査プログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101251019B1 (ko) * 2005-04-06 2013-04-03 시부야 세이키 가부시키가이샤 농산물 검사 장치
JP2011503573A (ja) * 2007-11-07 2011-01-27 トムラ・システムズ・エイ・エス・エイ 対称物の検出に使用する装置、光学ユニット及びデバイス
JP2009166003A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Humo Laboratory Ltd 部品分類装置および前記装置を用いた電子部品特性検査分類装置
JP7029115B1 (ja) 2021-03-11 2022-03-03 オムロン株式会社 検査システム、検査方法および検査プログラム
WO2022190525A1 (ja) * 2021-03-11 2022-09-15 オムロン株式会社 検査システム、検査方法および検査プログラム
JP2022138799A (ja) * 2021-03-11 2022-09-26 オムロン株式会社 検査システム、検査方法および検査プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3716141B2 (ja) 2005-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101251462B1 (ko) 농산물 선별 장치
JP3400359B2 (ja) 農産物の検査装置
JP2001121089A (ja) 農産物選別用の計測装置
JP3704255B2 (ja) 農産物選別用の計測装置
JP2003081223A (ja) 物品計測移載装置
JP4471642B2 (ja) 被測定物処理装置
JP3510431B2 (ja) 農産物選別機用の受皿及びこれを用いた選別装置
JP2001269628A (ja) 物品回転装置
JP2007313470A (ja) フリーバケット式選別装置
JP3813026B2 (ja) 農産物の選別装置
JPH1114315A (ja) 果菜状態検出装置
JP3050888B2 (ja) 青果物の選別装置の受皿
JP2001139131A (ja) 物品載置体
JPH1135126A (ja) 農産物保持機能を有する受皿及びこれを用いた選別装置
JP2730765B2 (ja) 青果物の選別方法と装置
JP2001219129A (ja) 物品計測装置
JP2001259535A (ja) 物品回転計測装置
JP3207835B2 (ja) 青果物の選別装置の受皿
JPH05256787A (ja) 円柱状部品表面検査方法及びその装置
JPH1191924A (ja) 農産物の搬送装置及びそれを用いた測定装置
JP2002114369A (ja) 物品搬送装置
JP2001179185A (ja) 物品仕分け装置
WO2023053986A1 (ja) 物品振分装置および物品検査装置
JP2002160802A (ja) 物品取出し装置およびピッキングシステム
JP4187510B2 (ja) 被測定物計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050823

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050829

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3716141

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080902

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110902

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120902

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130902

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees