JP3716141B2 - 農産物選別用の計測装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、農産物を選別するために用いられる農産物選別用の計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、農産物を選別する際には、農産物をできるだけ傷めないでかつ農産物の外観をできるだけ広い範囲に亘って正確に計測(撮像)することが求められており、この種の装置には、カメラの撮像画面を使用した各種計測装置が提案されている。その代表的なものとしては、例えば、特開平2−198309号公報、特開平10−250826号公報、特許第2737741号公報及び特開平10−435公報に開示されている。
【0003】
先ず、特開平2−198309号公報に開示の物品の外観計測検査装置(計測装置Aという)は、小幅の搬送素子を、その長手方向を搬送方向と直交する方向に指向させると共に、搬送方向に物品よりもやや狭い隙間を有して多数配置し、1台のセンサカメラと多数のミラーとを組み合わせた撮像装置によって、各搬送素子に跨って載置搬送される物品の下面を各搬送素子間の隙間下方から撮像すると共に、上面及び側面を計測するようにしたものである。
【0004】
また、特開平10−250826号公報に開示の果菜物回転装置(計測装置Bという)は、仕分けコンベアの回転体間に載置された果菜物の表面周面及び左右周面を第1の撮像用カメラで撮像した後に、前後回転機で果菜物を180度表裏反転させると共に水平回転機で90度水平回転させて、果菜物の表裏周面及び前後周面を第2の画像用カメラで撮像するようにしたものである。
【0005】
さらに、特許第2737741号公報に開示の塊状青果物の搬送装置(計測装置Cという)は、2基の供給コンベアの間の間隙部に青果物用下面計測器を配置し、供給コンベアの上方位置に設けた走行チェーン側の数本の挟持腕杆の抱え屈曲部で前後の供給コンベア上の青果物の下部両側を挟持握持し、前記間隙部の通過で青果物の底面を下面計測器で測定すると共に、下面以外の外観を前工程で撮像しこれと下面計測値とを総合するようにしたものである。
【0006】
また、特開平10−435号公報に開示の果菜物検査装置(計測装置Dという)は、仕分けコンベア上の検査位置に、該仕分けコンベア上で搬送される果菜物を保持する保持手段を設けると共に、該保持手段を、果菜物を保持する降下位置と該果菜物の下面周面が検査手段により下方から検査される上昇位置とに上下動する昇降手段によって構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、計測装置Aにあっては、小幅の搬送素子の隙間の下方から該搬送素子上に載せられた農産物の下面を撮像することができるため、搬送素子と農産物の接触面を小さくすれば計測視野が拡大する。また、ゴミ等を強制的に下方に落とし込む構成でないことから、農産物下面の撮像時にゴミ等の落下付着を極力防止することができ、かつ農産物を転動させないため、比較的精度良い農産物の外観計測を行うことができる。
【0008】
しかし、小幅の搬送素子に載せられた部分(影となる部分)を撮像することができないという根本的な課題を有しており、この課題をできるだけ改善するために、搬送素子の幅を極力狭くすることも考えられるが、この場合は農産物を載置して搬送する際に、農産物が揺れる等して安定性に欠けることになり、かえって計測精度が劣ることになる。したがって、この計測装置Aにあっては、上記の根本的な課題を解決することが困難で、結果として高精度な外観計測が難しいという問題点があった。
【0009】
また、計測装置Bにあっては、回転体上のミカン等の青果物を前後回転機で略180度表裏反転させ、その後水平回転機で水平方向に略90度回転させる方式であるため、青果物の大きさや形状(外周の大きさ)等によってはその回転範囲が変わり、確実に回転できずに計測できない部分が生じる等、計測装置Aと同様に高精度な外観計測が難しいという問題点があった。また、転がりや回転によって青果物に傷みが発生したり、仕分けのためのシフトに狂いが生じる場合があると共に、外観計測のためのカメラの数が多くなって計測装置自体がコスト高になり易いという問題点もあった。
【0010】
さらに、計測装置Cにあっては、数本の挟持腕杆の抱え屈曲部で青果物の下部両側を挟持するため、供給コンベア間の間隙部に配置した撮像装置では、青果物の挟持腕杆で挟持された部分が撮像できないことになり、青果物の限られた下面しか計測することができず、計測装置A、Bと同様に高精度な外観計測が難しいという問題点があった。また、この計測装置Cでは、青果物の移送途中に下面計測を行うため、前段の供給コンベアで搬送されてくる青果物を、数本の挟持腕杆によって保持して後段の供給コンベアに載せ移す必要がある。
【0011】
そのため、供給コンベアとして、例えば青果物を載せるための受皿が搬送面上で拘束されない状態で搬送されるいわゆるフリートレイ式の搬送方式を採用した場合、受皿から青果物を取り上げても搬送面上に空の受皿が残り、この空の受皿が間隙部に搬送される状態となって青果物の下面計測ができなくなる。その結果、供給コンベアの形態が、搬送面上に青果物を直接載せるベルトコンベアかバケットコンベアに限定されてしまい、農産物の選別施設で普及しているフリートレイ式の供給コンベアの使用ができないという問題点もあった。
【0012】
また、計測装置Dにあっては、仕分けコンベアの幅方向両側で搬送面よりやや上方に配置されたカメラで、持ち上げられた果菜物を斜め下方から撮像する構造であるため、仕分けコンベア上で搬送される果菜物を、持上げ機により該果菜物の下部周囲が検査可能な位置まで持ち上げる必要があり、カメラの焦点距離、視野あるいは照明装置等の配置を考えると果菜物を相当な高さまで持ち上げなければならない。そのため、持上げ機の機長、機高が必然的に大きくなり、機長が長くなれば各保持アーム等の数量も増すことから、持上げ機自体がコスト高になると共に広い設置スペースが必要になるという問題点があった。この問題点は、果菜物が例えばリンゴや西瓜のように大きくなればなる程、高く持ち上げる必要があるため、より顕著になり易い。
【0013】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1記載の発明の目的は、フリートレイ式の農産物の選別施設において、トレイ上の農産物の外観を高精度に計測し得ると共に、計測装置をできるだけ小型にして省スペース化と低コスト化を図り得る農産物選別用の計測装置を提供することにある。また、請求項2または3記載の発明の目的は、請求項1記載の発明の目的に加え、選別施設における移送装置の効率的な運用を図り得る農産物選別用の計測装置を提供し、請求項4記載の発明の目的は、請求項1ないし3記載の発明の目的に加え、移送装置のより効率的な運用が図れる農産物選別用の計測装置を提供することにある。また、請求項5記載の発明の目的は、請求項1ないし4記載の発明の目的に加え、農産物の上面等も測定できてその外観をより高精度に計測し得る農産物選別用の計測装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1記載の発明は、受皿上の農産物を第1のコンベア装置上に形成された取上位置で保持して第2のコンベア装置上に形成された移載位置まで移送する移送装置と、該移送装置による農産物の移送途中に農産物の下方から少なくともその下面を測定する下面等測定装置と、取上位置で農産物が取り上げられて空になった受皿を移載位置に向けて搬送する空受皿搬送装置とを備え、空受皿搬送装置は、その搬送経路が移送装置の移送経路の外側側方に配置されていることを特徴とする。
【0015】
このように構成することにより、第1のコンベア装置の受皿に載せられ取上位置まで搬送された農産物は、移送装置によって例えば吸着保持されて取り上げられ、第2のコンベア装置の移載位置まで移送される。この移送装置に保持されて移送される農産物は、その移送途中において下面側が露出した状態となり、この状態で下面等測定装置によって下面側の外観が測定されることから、農産物の外観が高精度に計測される。また、移送装置に保持されて移送される農産物の下方に配置された下面等測定装置によって農産物の下面等が測定されることから、移送装置によって農産物を受皿上から若干持ち上げるだけで良く、移送装置の機高等を低くすることができ、さらに、取上位置で農産物が取り上げられて空となった受皿が、移送装置の移送経路の外側側方にその搬送経路が配置された空受皿搬送装置で所定量プールされつつ移載位置まで搬送されることから、例えば取上位置と移載位置で使用される受皿を同一仕様とすることができる。
【0016】
また、請求項2記載の発明は、第1のコンベア装置の取上位置と第2のコンベア装置の移載位置における搬送方向が略並行に設定されると共に、移送装置の移送方向が取上位置から移載位置に向けて円周方向に設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、第1のコンベア装置の取上位置で取り上げられた農産物は、移送装置で円周方向に移送されて、第1のコンベア装置と略並行に配置された第2のコンベア装置の移載位置まで移送されることから、略並行な第1及び第2のコンベア装置を有するレイアウトの選別施設において、両コンベア装置間に回転移送式の移送装置が容易に設置される。
【0017】
また、請求項3記載の発明は、第1のコンベア装置の取上位置と第2のコンベア装置の移載位置における搬送方向が略直線状に設定されると共に、移送装置の移送方向が取上位置から移載位置に向けて略直線状に設定されていることを特徴とする。このように構成することにより、第1のコンベア装置の取上位置で取り上げられた農産物は、移送装置で略直線状に移送されて、第1のコンベア装置と略直線状に配置された第2のコンベア装置の移載位置まで移送されることから、略直線状の第1及び第2のコンベア装置を有するレイアウトの選別施設において、両コンベア装置間に直線移送式の移送装置が容易に設置される。
【0018】
また、請求項4記載の発明は、空受皿搬送装置が、移送装置による農産物の移送動作と同期させて空の受皿を移載位置に供給する受皿供給手段を備えることを特徴とする。このように構成することにより、空受皿搬送装置にプールされている空の受皿が、受皿供給手段で農産物の移送動作と同期して移載位置に供給されることから、移載位置への空の受皿の供給が確実となって、例えば移送装置による農産物の移載位置の受皿上への移載ミスが防止される。
【0019】
また、請求項5記載の発明は、移送装置の上流側もしくは下流側に配置され農産物の少なくとも上面を測定する上面等測定装置を備えたことを特徴とする。このように構成することにより、下面等測定装置で農産物の下面等が測定され、上面等測定装置で農産物の上面等が測定されることから、農産物の全周を測定できて、その外観がより高精度に計測される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図5は、本発明に係わる農産物選別用の計測装置の一実施例を示し、図1がその平面図、図2が図1のA−A線に沿った断面図、図3が図1のB−B線に沿った断面図、図4が図1のC−C線に沿った断面図、図5が測定方法の一例を示す説明図である。
【0021】
図1において、計測装置1は、略並行に配置されると共にその搬送方向が逆方向に設定された第1のコンベア装置2と第2のコンベア装置3を有し、第1のコンベア装置2の下流側と第2のコンベア装置3の上流側間には、移送装置4と下面測定装置5が配置されると共に、両コンベア装置2、3は空トレイ搬送コンベア6で連結されている。
【0022】
前記第1のコンベア装置2は、その上流側に上面測定装置7が配置されており、この上面測定装置7は、図4に示すように、機枠8上に配置されたカバー9を有し、このカバー9内の上部には、ラインセンサカメラ等からなるカメラ10と、上面反射ミラー11及び一対の側面反射ミラー12a、12bが配置されている。
【0023】
また、カバー9の下面には凹部9aが形成され、この凹部9a内側のカバー9内部には、例えば4個の照明13が配置されると共に、側面測定用の一対のミラー14a、14bが対向した状態で配置されている。なお、カバー9の凹部9aの幅は、農産物Wがその内部を通過し得る幅に設定され、カバー9の凹部9aの底面(上面)及び側面には、図示しない所定幅の測定用のスリットが形成されている。この上面測定装置7によって農産物Wの上面Waと左右の側面Wb、Wcの三面が撮影されて、その外観(色、傷、大きさ等)が計測される。
【0024】
また、図1に示すように、第1のコンベア装置2の上面測定装置7の下流側には、第1のコンベア装置2(及び第2のコンベア装置3)で使用されるトレイ16を、水平面内で90度回転させる回転装置17が配置されている。この回転装置17は、第1のコンベア装置2の搬送方向イの両側に設けられたコンベア18a、18bを有し、このコンベア18a、18bが矢印ロ及び矢印ハの如く互いに逆方向に回転することによって、トレイ16が矢印ニの如く水平面内で90度回転させられる。なお、回転装置17は、1対のコンベア18a、18bの構成に限定されるものでもなく、例えば回転板を使用する等の適宜の構成を採用することができる。
【0025】
そして、この回転装置17の下流側には、例えば複数(図では3基)のコンベア19a〜19cが連設され、コンベア19b、19cにはセンサ20a、20bがそれぞれ設けられている。このセンサ20a、20bの検知信号によって、コンベア19cの下流側に接続されたピッチ付けコンベア21に農産物Wが所定量ずつ所定のタイミングで供給される。ピッチ付けコンベア21は、搬送方向イの例えば右側に設けられたピッチ付けスクリュウ21aと、左側に設けられたコンベア21bとを有し、搬送されてくる農産物Wを所定のピッチにして、第1のコンベア装置2の最下流側となる棧付コンベア22に供給する。
【0026】
この棧付コンベア22は、搬送面上に所定間隔毎に突出して設けられた棧22aを有し、この棧22a間に農産物Wが載置されたトレイ16がそれぞれ位置することによって、農産物Wが一定のピッチで搬送されることになる。なお、棧付コンベア22の所定位置には取上位置S1が設けられ、この取上位置S1の例えば直上流側には、各トレイ16に付与されたバーコード(トレイ識別情報)を読み取るバーコードリーダ23が配置されている。このバーコードリーダ23は図示しない制御装置に接続され、バーコードリーダ23で読み取ったトレイ識別情報が、制御装置(記憶部)の所定のアドレス位置に記憶される。
【0027】
一方、第2のコンベア装置3の搬送方向の最上流側には、前記第1のコンベア装置2の棧付コンベア22と同様、一定間隔の棧24aを有する棧付コンベア24が配置されている。そして、この棧付コンベア24の最上流部には、トレイ16の有無を検知するセンサ25が配置されると共に、棧付コンベア24の所定位置に設けられた移載位置S2の下流側には、トレイ16のバーコードを読み取るバーコードリータ26が配置され、このバーコードリーダ26もバーコードリーダ23と同様、前記制御装置に接続されている。
【0028】
この第2のコンベア装置3の棧付コンベア24と第1のコンベア装置2の棧付コンベア22間に配置される前記移送装置4は、図2及び図3に示すように、機枠27に垂直軸28を介して回転可能に支持された回転盤29を有している。この回転盤29には、その外周位置に直径方向に移動可能な支持フレーム30を介して、複数(図では12個)の取上部材31が取り付けられている。そして、この取上部材31は、上下案内カム32によって支持フレーム30に上下動可能に設けられたスライドシャフト33と、このスライドシャフト33の下端に固定された蛇腹状の吸着盤34とで形成されている。
【0029】
取上部材31の吸着盤34は、他端が図示しないブロワー装置(図示せず)に接続された吸引パイプ35(図3参照)の一端がそれぞれ接続され、この吸着盤34が農産物Wの上面Waに接触した状態において、ブロワー装置の作動で吸着盤34内が負圧になることにより、吸着盤34の下縁で農産物Wが吸着される。なお、回転盤29の回転(移送装置4の移送経路)は図1の矢印ホ方向に回転し、この回転は第1のコンベア装置2及び第2のコンベア装置3の搬送とバケットクロック式に同期すると共に、例えば一つの取上部材31の吸着盤34が棧付コンベア22の取上位置S1のトレイ16上に位置する場合に、回転盤29の例えば略直径方向に対向する取上部材31の吸着盤34が、棧付コンベア24の移載位置S2のトレイ16上に位置する如く構成されている。
【0030】
また、移送装置4の近傍には、回転盤34の取上部材31で取り上げた農産物Wの外観を測定する前記下面測定装置5が配置されている。この下面測定装置5は、例えば前記上面測定装置7を略上下逆にした構成に形成され、図2及び図3に示すように、フレーム37上に載置され上面側に凹部38aが形成されたカバー38を有している。このカバー38内の下部には、前記カメラ10と同様のカメラ39と、下面反射ミラー40及び一対の側面反射ミラー41a、41bが配置されている。
【0031】
また、カバー38上面の凹部38a内側には、例えば4個の照明42が配置されると共に、側面測定用の一対のミラー43a、43bが対向した状態で配置されている。さらに、カバー38の凹部38aの底面及び側面には、所定幅の測定用のスリット44が形成されており、底面側のスリット44は、図2に示すように、その直下に前記ミラー40、41a、41bが位置しないようにして設けられている。これにより、農産物Wに付着したゴミ等が下方に落下しても、これが直接ミラー40、41a、41b等に付着することがなくなる。この下面測定装置5によって農産物Wの下面Wdと前後の側面We、Wfの三面が撮影されて、その外観(色、傷、大きさ等)が計測される。
【0032】
そして、この下面測定装置5も上面測定装置7と同様に前記制御装置に接続されており、この制御装置によって、前記各バーコードリーダ23、26からのトレイ識別情報に、各トレイ16と該トレイ16上に載置された農産物Wの測定情報とが一対一に対応して記憶される。また、第1のコンベア装置2のトレイ16上の農産物Wの測定情報が、当該農産物Wの第2のコンベア装置3のトレイ16への移載に関連して、第2のコンベア装置3上のトレイ16のトレイ識別情報にシフトされ、移載されたトレイ16のトレイ識別情報と該トレイ16上の農産物Wの測定情報とがリンクされて制御装置に記憶される如く構成されている。
【0033】
前記第1のコンベア装置2の下流側と第2のコンベア装置3の上流側には、図1に示すように、空受皿搬送手段として前記空トレイ搬送コンベア6が接続配置されている。この空トレイ搬送コンベア6は、その搬送経路が平面視略コ字状になる如く配置されて、上流側が第1のコンベア装置2の棧付コンベア22の下流側に接続されると共に、下流側が第2のコンベア装置3の棧付コンベア24の上流側に接続されている。また、この空トレイ搬送コンベア6上には、所定数(図では10個)の空トレイ16を予めプールしていて、移送装置4による農産物Wの搬送移動と対応させて空トレイ16を供給するようにしている。
【0034】
そして、この空トレイ搬送コンベア6の下流側には、受皿供給手段としてのピッチ付けスクリュウ46が設けられており、このピッチ付けスクリュウ46は、クラッチ47によって第2のコンベア装置3の棧付コンベア24と連係されるように構成されている。このクラッチ47によるピッチ付けスクリュウ46の作動によって、移送装置4の移送タイミングに同期して、空のトレイ16が棧付コンベア24に一個づつ送り出される。
【0035】
なお、第1のコンベア装置2及び第2のコンベア装置3の適宜箇所には、前記以外の適宜のセンサが配置され、これが前記制御装置に接続されて、例えば第1のコンベア装置2のトレイ16上に、農産物Wが載せられていないトレイ16がある場合等には、移送装置4の作動やピッチ付けスクリュウ46(クラッチ47)の作動が制御装置で適宜に制御される如く構成されている。また、本例では、空トレイ搬送コンベア6のピッチ付けスクリュウ46を移送装置4のタイミングと同期させて作動させたが、例えば第2のコンベア装置2の棧付コンベア24の搬送速度を速くして、移送装置4の移送動作に同期させることもできる。
【0036】
次に、上記計測装置1の動作の一例について説明する。先ず、第1のコンベア装置2の上流側に接続された図示しない供給コンベアや搬送コンベア等により、農産物Wが載せられた第1のコンベア装置2上のトレイ16は、下流側に搬送されて図示しない内部品質検査装置で内部品質が計測され、この農産物Wがさらに下流側に搬送されて上面測定装置7に供給される。
【0037】
この上面測定装置7に供給された農産物Wは、該測定装置7のカバー9の凹部9a内を通過する間に、農産物Wの上面Waと、図5(a)に示す矢印ヘ方向からカメラ10により左右の側面Wb、Wcが測定され、この測定情報は、測定した農産物Wが載置されているトレイ16のトレイ識別情報に対応した制御装置のアドレス位置に記憶される。これにより、農産物Wの内部品質情報と上面Wa及び左右の側面Wb、Wcの三面の上面等測定情報が測定されて制御装置に記憶されることになる。
【0038】
そして、上面測定装置7で測定された農産物Wは、回転装置17で矢印ニ方向に90度水平回転させられ、図5(b)に示す向きでコンベア19a〜19cによって搬送され、ピッチ付けコンベア21でピッチ付けされて棧付コンベア22に供給される。この棧付コンベア22に供給される農産物Wは、棧22a間に1個ずつ載置された状態で下流側に搬送され、この農産物Wが載置されたトレイ16がバーコードリーダ23で読み取られると、当該トレイ16の搬送と同期して回転する移送装置4の取上部材31が徐々に下降しつつ矢印ホ方向に回転し、取上部材31が取上位置S1に達した際に最下降位置となる。
【0039】
この取上位置S1で取上部材31の吸着盤34が、バーコードリーダ23で読み取られて搬送されたトレイ16上の農産物Wの上面Waに当接すると共に、吸着盤34内が負圧にされて農産物Wの上面Waに吸着する。これにより、農産物Wが取上部材31の吸着盤34で吸着保持され、円周方向に回転しつつ徐々に上昇することにより、農産物Wが棧付コンベア22の取上位置S1のトレイ16上から取り上げられる。
【0040】
そして、この取上部材31で取り上げられた農産物Wは、円周方向にさらに移動し略90度回転した位置で下面測定装置5に供給され、この下面測定装置5で農産物Wの下面Wdと前後の側面We、Wfの三面の外観が次のようにして測定される。すなわち、取上位置S1においては、農産物Wの側面の向きは、図5(b)に示すように、上面測定装置7で測定された側面Wb、Wcが回転装置17による回転で搬送方向イの前後に位置しており、この状態の農産物Wが取上部材31で取り上げられて回転盤29の矢印ホ方向への回転で水平面内で90度回転する。
【0041】
この回転によって農産物Wの側面Wb、Wcが図5(c)の向きで下面測定装置5内に供給されて下面Wdが測定されると共に、矢印ト方向からのカメラ39によって、上面測定装置7では測定されなかった側面Wb、Wc間の一対の側面We、Wfが測定されることになる。これにより、農産物Wの下面Wd等の三面が測定され、この下面等測定情報が制御装置に記憶された前記内部品質情報及び上面等測定情報とリンクされて記憶される。
【0042】
そして、下面測定装置5によって下面等が測定された農産物Wは、回転盤29がさらに回転することにより、棧付コンベア24の移載位置S2の手前側で取上部材31が徐々に下降しつつ回転し、移載位置S2で吸着盤34の吸引状態が解除される。これにより、移送装置4の回転と同期している第2のコンベア装置3の棧付コンベア24の移載位置S2のトレイ16上に農産物Wが載置(移載)されると共に、この農産物Wが載置されたトレイ16のトレイ識別情報がその直下流側のバーコードリーダ26で読み取られる。
【0043】
この読み取られたトレイ16のトレイ識別情報は、制御装置に出力され、該制御装置により前記バーコードリーダ23で読み取ったトレイ16のトレイ識別情報からシフトされつつ各種測定情報もリンクされた状態で制御装置に記憶される。これにより、第2のコンベア装置3のトレイ16上の農産物Wの内部品質情報、上面等測定情報及び下面等測定情報が、第2のコンベア装置3のトレイ16のトレイ識別情報のアドレス位置に記憶されることになり、この記憶情報に基づいて制御装置により農産物Wの等階級が判定される。そして、この判定結果に基づいて第2のコンベア装置3の下流側に接続された図示しない選別コンベア等が作動することにより、農産物Wの選別仕分けが行われることになる。
【0044】
一方、第1のコンベア装置2の棧付コンベア22の取上位置S1で農産物Wが取り上げられて空となったトレイ16は、下流側に搬送されて空トレイ搬送コンベア6に供給され、この空トレイ搬送コンベア6で所定量プールされる。そして、この空トレイ搬送コンベア6の最下流側に位置する空のトレイ16が、前述したようにピッチ付けスクリュウ46で移送装置4の作動と同期して棧付コンベア24に一個づつ送り出され、移載位置S2まで搬送された時点で移送装置4によって農産物Wが移載される。すなわち、第1のコンベア装置2と第2のコンベア装置3が空トレイ搬送コンベア6で連結されていることから、両コンベア装置2、3のトレイ16は、取上位置S1におけるトレイ16と移載位置S2におけるトレイ16が必ずしも一対一には対応しないものの、同一仕様のものが使用されることになる。
【0045】
ところで、以上の説明においては、棧付コンベア22の取上位置S1のトレイ16上から取り上げられた一つの農産物Wが、回転盤29によって連続的に回動させられ、これが棧付コンベア24の移載位置S2でトレイ16上に載置される一連の動作について説明したが、回転盤29を所定の割り出し角度でステップ送りさせて、農産物Wを移載することも勿論可能である。
【0046】
このように、上記実施例の計測装置1にあっては、第1のコンベア装置2の下流側となる棧付コンベア22と第2のコンベア装置3の上流側となる棧付コンベア24との間に回転盤29を有する移送装置4を配置し、この移送装置4に近設して下面測定装置5を配置すると共に、第1のコンベア装置2に上面測定装置7を配置しているため、両測定装置7、5のカメラ10、39で農産物Wの上面Wa、下面Wd及び4つの側面Wb、Wc、We、Wfを撮像することができ、農産物Wの外周全域を良好に撮像できる。
【0047】
特に、下面測定装置5による測定時に、農産物Wの上面Waが吸着盤34で吸着保持されて少なくとも下面Wdが完全に露出した状態となると共に、この農産物Wの下方でかつ棧付コンベア22の搬送面より下方にカメラ39が配置されているため、カメラ39による農産物Wの下面Wdの撮像を良好な状態で行うことができる。また、上面測定装置7及び下面測定装置5で農産物Wの六面を三面ずつ2分割した状態で撮像することができるため、各測定装置7、5による測定条件を略同一とすることができて、例えば測定データの補正等が不要になる。これらのことから、トレイ16を使用したコンベア装置2、3であっても、農産物Wの外観を高精度に測定することができて、農産物Wの選別精度が高められる等、選別作業の効率化を図ることが可能になる。
【0048】
また、空トレイ搬送コンベア6による搬送経路が、移送装置4による農産物Wの移送経路を迂回するように設定されているため、所定量の空のトレイ16を移送装置4の移送動作に関係なく空トレイ搬送コンベア6上にプールすることができる。また、空トレイ搬送コンベア6の下流側にピッチ付けスクリュウ46を配置しているため、空トレイ搬送コンベア6上にプールされている空のトレイ16を、移送装置4の作動と同期して一個づつ確実に棧付コンベア24に供給することができ、これらのことから、移送装置4で移送された農産物Wを移載位置S2のトレイ16上に確実に移載することができる。その結果、移送装置4による棧付コンベア24のトレイ16上への農産物Wの移載ミスがなくなる等、移送装置4の効率的な運用を図ることが可能になる。
【0049】
さらに、移送装置4の搬送路下方には、空トレイ搬送コンベア6が存在しないために、下面測定装置5のカメラ39やミラー40等を第1のコンベア装置2の搬送面よりもかなり下方まで配置することができる。したがって、移送装置4によって農産物を持ち上げる際に、棧付コンベア22上のトレイ16から若干持ち上げるだけで良く、移送装置4の機高を低くすることができる等、移送装置4自体の小型化を図ることができる。また、移送装置4が回転方式であるため、並行に配置された棧付コンベア22、24を有する選別施設であっても、両棧付コンベア22、24間に移送装置4を効率的に設置することができて、その小型化と併せ設置スペースの省スペース化と、より効率的な運用を図ることが可能になる。
【0050】
またさらに、第1のコンベア装置2と第2のコンベア装置3が空トレイ搬送コンベア6で接続されているため、両コンベア装置2、3に同一仕様のトレイ16を使用することができて、トレイ16自体のコストダウンが図れると共に、選別施設に使用するトレイ16の種類を削減することができる。また、上面測定装置7と下面測定装置5の構成が上下逆の構成で形成されているため、両測定装置7、5の部品の共通化が図れると共に、両測定装置7、5で農産物Wの三面をそれぞれ測定することができるため、従来のようにカメラ39、10の両端部付近におけるレンズの収差に影響されることがなくなり、前述したように測定データの制御装置による補正が不要になる等、上面測定装置7及び下面測定装置5自体の構成を簡略化することができ、これらのことから、より安価な計測装置1を得ることが可能になる。
【0051】
また、上記実施例の計測装置1においては、次のような付随的な作用効果も得ることができる。すなわち、棧付コンベア22、24間に農産物Wを円周方向に移動して移載し得る移送装置4と、この移送装置4に近設した位置に下面測定装置5が配置されると共に、下面測定装置5のカバー38の凹部38a底面のスリット44が、その直下にミラー40等が位置しないように設けられているため、農産物Wに付着したゴミ等のミラー40等への落下付着を極力防止することができ、下面測定装置5の状態を清浄に保つことができて、より高精度な測定が可能になると共に、その清掃等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0052】
また、第1のコンベア装置2に上面測定装置7を配置すると共に、この上面測定装置7の下流側に上面測定した農産物Wを90度回転させる回転装置17を配置し、かつ移送装置4が円周方向に移送する方式であるため、回転装置17で90度回転された農産物Wを、移送装置4でそのまま取り上げ回転移動させて下面測定装置5内を通過させるだけで、農産物Wの六面が測定されることになり、例えば移送装置4に回転機構を設ける必要がなくなる等、計測装置1の構成をより簡略化することができる。さらに、回転装置17による農産物Wの回転が、搬送方向イ両側のコンベア18a、18bによるトレイ16の回転で行われるため、回転時の農産物Wへの傷付きを確実に防止することもできる。
【0053】
図6及び図7は、本発明に係わる計測装置の他の実施例を示し、図6がその要部の平面図、図7が図6のD−D線に沿った断面図である。以下、上記実施例と同一部位には同一符号を付して説明する。この実施例の特徴は、移送装置4の取上部材31が直線上を移動しつつ上下動するように構成し、これを直線状に配置された第1のコンベア装置2と第2のコンベア装置3間に略直線状に配置した点にある。
【0054】
すなわち、第1のコンベア装置2の棧付コンベア22の最下流側と、第2のコンベア装置3の棧付コンベア24の最上流側に所定のスペース48を設け、このスペース48に下面測定装置5を配置すると共に、移送装置4の一方の直線部4aが下面測定装置5のカバー38の凹部38a内に位置する状態で配置する。移送装置4は、一対のスプロケット49a、49bに懸架された走行チェーン50を有し、この走行チェーン50は図7に示すように支持フレーム54に支持されている。
【0055】
そして、支持フレーム54に設けたガイド54aが機枠51に設けたガイド51aに係合しつつ、移送装置4の作動で走行チェーン50が移送経路に沿って移動することにより、取上部材31が取上位置S1と移載位置S2との間で上下動することになる。なお、支持フレーム54は、スプリング53によって常時下方に付勢されており、取上部材31の吸着盤34で農産物Wを持ち上げて移動する際には、支持フレーム54がスプリング53の付勢力に抗して所定距離上昇し、また、持ち上げた農産物Wを移載する際には、支持フレーム54がスプリング53の付勢力で下降する。
【0056】
また、第1のコンベア装置2の棧付コンベア22の取上位置S1の下流側と、第2のコンベア装置3の棧付コンベア24の移載位置S2の上流側との間には、移送装置4の移送方向を迂回する状態でかつ両棧付コンベア22、24より外側に位置し、機枠55上に搬送面が形成された空トレイ搬送コンベア6が配置されている。この空トレイ搬送コンベア6の棧付コンベア24側には、移送装置4の移送動作に同期して空のトレイ16を一個づつ棧付コンベア24に送り出すストッパ52(図6参照)が設けられている。
【0057】
なお、本例において、棧付コンベア22の取上位置S1と棧付コンベア24の移載位置S2に設けられるバーコードリーダ23、26は、空のトレイ16の搬送と移送装置4のタイミングが同期するように、例えば両棧付コンベア22、24と空トレイ搬送コンベア6の速度を設定することによって省略することもできる。また、この実施例において、例えば取上位置S1で農産物Wが取り上げられた空のトレイ16上に移載位置S2で当該農産物Wが再び移載されるように構成すれば、制御装置による制御をより簡略化させることもできる。
【0058】
この実施例の計測装置1においても、上記実施例と同様の作用効果を得ることができると共に、特に、選別施設において両棧付コンベア22、24を直線的に配置しなければならい場合において、移送装置4を容易に設置して効率的に運用することができる。
【0059】
なお、上記実施例においては、上面測定装置7と回転装置17を第1のコンベア装置2に配置する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、第2のコンベア装置3に配置することもできる。この場合は、回転装置17を棧付コンベア24の移載位置S2の下流側で選別コンベアの上流側に設け、この回転装置17の下流側に上面測定装置7を配置することになる。
【0060】
また、上記実施例における、第1のコンベア装置2及び第2のコンベア装置3の形態は一例であって、トレイ16を使用し得る各種形態のコンベアを適宜に採択かつ組み合わせることもできるし、トレイ16自体の形状も上記実施例に限定されるものでもなく、農産物Wの種類や形状その使用目的等に応じて適宜形状のトレイ16を使用することができる。さらに、上記実施例においては、上面測定装置7と下面測定装置5を上下逆の略同一構成としたが、それぞれ異なる形態の測定装置を使用することも勿論可能である。
【0061】
さらに、本発明における農産物Wとしては、リンゴ、みかん、メロン、西瓜等の球状農産物、馬鈴薯等の農産物、胡瓜、茄子等の長物農産物等であっても容易に適用することができるし、移送装置4の取上部材31の数や作動方法、空トレイ搬送コンベア6の搬送経路及び移送装置4の移送経路等も上記実施例に限定されず、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の発明によれば、受皿上の農産物を取上位置で保持して移載位置まで移送する移送装置の移送経路の下方に、農産物の下方から少なくともその下面を測定する下面等測定装置を配置しているため、農産物は、その移送途中において下面側が露出した状態となり、この状態で下面等測定装置によって下面側の外観が測定されることから、農産物の外観を高精度に計測することができる。また、取上位置で農産物が取り上げられて空になった受皿を移載位置に向けて搬送する空受皿搬送装置は、その搬送経路が移送装置の移送経路の外側側方に配置されており、移送装置の移送経路の下方には、コンベア等が存在しないために、該下方に、下面等測定装置を最適な高さ位置で配置できる。したがって、移送装置によって農産物を受皿上から若干持ち上げるだけで移送することができ、移送装置の機高等を低くすることができて、計測装置の小型化と設置スペースの省スペース化が図れると共に、空の受皿が、移送装置の移送経路の外側側方にその搬送経路が配置された空受皿搬送装置で例えば所定量プールされつつ移載位置まで搬送されることから、取上位置と移載位置で使用される受皿を同一仕様とすることができる等、小型化と併せ計測装置の低コスト化を図ることができる。
【0063】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、第1のコンベア装置の取上位置で取り上げられた農産物が、移送装置で円周方向に移送されて、第1のコンベア装置と略並行に配置された第2のコンベア装置の移載位置まで移送されるため、略並行な第1及び第2のコンベア装置を有するレイアウトの選別施設において、両コンベア装置間に回転式の移送装置を容易に設置できて、選別施設における移送装置の効率的な運用を図ることができる。
【0064】
また、請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加え、第1のコンベア装置の取上位置で取り上げられた農産物が、移送装置で略直線状に移送されて、第1のコンベア装置と略直線状に配置された第2のコンベア装置の移載位置まで移送されるため、略直線状の第1及び第2のコンベア装置を有するレイアウトの選別施設において、両コンベア装置間に直線移送式の移送装置を容易に設置できて、選別施設における移送装置の効率的な運用を図ることができる。
【0065】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3記載の発明の効果に加え、空受皿搬送装置にプールされている空の受皿が、受皿供給手段で農産物の移送動作と同期して移載位置に供給されるため、移載位置に空の受皿が確実に供給されて、移送装置による農産物の受皿上への移載ミスがなくなる等、移送装置のより効率的な運用を図ることができる。
【0066】
また、請求項5記載の発明によれば、請求項1ないし4記載の発明の効果に加え、下面等測定装置で農産物の下面等が測定されると共に、移送装置の上流側もしくは下流側に配置された上面等測定装置で農産物の上面等が測定されることから、農産物の全周を測定できて、その外観をより高精度に計測することができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる農産物選別用の計測装置の一実施例を示す平面図
【図2】同図1のA−A線に沿った断面図
【図3】同図1のB−B線に沿った断面図
【図4】同図1のC−C線に沿った断面図
【図5】同測定方法の一例を示す説明図
【図6】本発明に係わる農産物選別用の計測装置の他の実施例を示す要部の平面図
【図7】同図6のD−D線に沿った断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・計測装置
2・・・・・・・・・・・・・第1のコンベア装置
3・・・・・・・・・・・・・第2のコンベア装置
4・・・・・・・・・・・・・移送装置
5・・・・・・・・・・・・・下面測定装置
6・・・・・・・・・・・・・空トレイ搬送コンベア
7・・・・・・・・・・・・・上面測定装置
10、39・・・・・・・・・カメラ
16・・・・・・・・・・・・トレイ
17・・・・・・・・・・・・回転装置
22、24・・・・・・・・・棧付コンベア
23、26・・・・・・・・・バーコードリーダ
29・・・・・・・・・・・・回転盤
31・・・・・・・・・・・・取上部材
34・・・・・・・・・・・・吸着盤
46・・・・・・・・・・・・ピッチ付けスクリュウ
47・・・・・・・・・・・・クラッチ
52・・・・・・・・・・・・ストッパ
S1・・・・・・・・・・・・取上位置
S2・・・・・・・・・・・・移載位置
W・・・・・・・・・・・・・農産物
Wa・・・・・・・・・・・・上面
Wd・・・・・・・・・・・・下面
Wc、Wd、We、Wf・・・側面
Claims (5)
- 受皿上の農産物を第1のコンベア装置上に形成された取上位置で保持して第2のコンベア装置上に形成された移載位置まで移送する移送装置と、該移送装置による農産物の移送途中に農産物の下方から少なくともその下面を測定する下面等測定装置と、前記取上位置で農産物が取り上げられて空になった受皿を前記移載位置に向けて搬送する空受皿搬送装置とを備え、前記空受皿搬送装置は、その搬送経路が前記移送装置の移送経路の外側側方に配置されていることを特徴とする農産物選別用の計測装置。
- 前記第1のコンベア装置の取上位置と第2のコンベア装置の移載位置における搬送方向が略並行に設定されると共に、前記移送装置の移送方向が前記取上位置から移載位置に向けて円周方向に設定されていることを特徴とする請求項1記載の農産物選別用の計測装置。
- 前記第1のコンベア装置の取上位置と第2のコンベア装置の移載位置における搬送方向が略直線状に設定されると共に、前記移送装置の移送方向が前記取上位置から移載位置に向けて略直線状に設定されていることを特徴とする請求項1記載の農産物選別用の計測装置。
- 前記空受皿搬送装置は、前記移送装置による農産物の移送動作と同期させて空の受皿を前記移載位置に供給する受皿供給手段を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の農産物選別用の計測装置。
- 前記移送装置の上流側もしくは下流側に配置され農産物の少なくとも上面を測定する上面等測定装置を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の農産物選別用の計測装置。
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