JP2001115248A - 溶射方法、溶射装置及び粉末通路装置 - Google Patents
溶射方法、溶射装置及び粉末通路装置Info
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Abstract
法、溶射装置を提供することを課題とする。 【解決手段】溶射用材料82を加熱すると共に対象物9
に向けて吹き付けることにより、溶射用材料を対象物に
堆積させて溶射膜92を形成する溶射方法である。溶射
用材料が対象物9に到達するまでに、速度増加手段7に
より溶射用材料の飛翔速度が増加するように溶射用材料
にエネルギを付与する。溶射装置は、溶射方法の実施に
直接使用することができるものであり、溶射用材料が通
過する通路30,20を形成する通路形成部材1と、通
路30を通過中のまたは通路30を通過した溶射用材料
を加熱する加熱手段5と、加熱手段5で加熱した溶射用
材料の飛翔速度を加熱時よりも増加させる速度増加手段
7とを具備する。
Description
高める溶射方法、溶射装置及び粉末通路装置に関する。
加熱すると共に対象物に向けて吹き付けることにより、
溶射用材料を対象物に堆積させて溶射膜を形成する溶射
方法が知られている。溶射方法によれば、溶射膜によ
り、対象物の耐摩耗性を向上させたり、耐食性を向上さ
せたりすることができる。
900号公報、特開平5−5893号公報に開示されて
いるように、溶射用材料を飛翔させるエネルギ源を設け
ると共に、溶射用材料を飛翔させるエネルギ源とは独立
させて、溶射用材料を加熱するエネルギ源であるレーザ
ビーム源を設ける技術が開示されている。この公報技術
によれば、溶射用材料を対象物に向けて飛翔させると共
に、レーザビームを対象物の被溶射面とほぼ並行に照射
し、このレーザビームによって溶射用材料を加熱してい
る。
ては、加熱された溶射用材料の飛翔速度は、対象物に近
づくにつれて低下する。上記した公報に係る溶射技術に
ついても同様に、溶射用材料の飛翔速度は、対象物に近
づくにつれて低下する。このため他の溶射条件を改善し
たとしても、溶射膜の密着強度の向上には限界がある。
であり、第1発明は溶射膜の密着強度の改善に貢献でき
る溶射方法を提供することを課題とする。また、第2発
明は上記した溶射方法の実施に直接使用することがで
き、溶射膜の密着強度の改善に貢献できる溶射装置を提
供することを課題とする。更に第3発明は上記した溶射
方法の実施に直接使用することができ、粉末の詰まりを
抑えるのに有利な粉末通路装置を提供することを課題と
する。
は、溶射用材料を加熱すると共に対象物に向けて吹き付
けることにより、溶射用材料を対象物に堆積させて溶射
膜を形成する溶射方法において、溶射用材料が対象物に
到達するまでに、速度増加手段により溶射用材料の飛翔
速度が増加するように溶射用材料にエネルギを付与する
ことを特徴とするものである。
る溶射方法の実施に直接使用することができるものであ
り、溶射用材料が通過する通路を形成する通路形成部材
と、通路を通過中のまたは前記通路を通過した溶射用材
料を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱した溶射用材
料の飛翔速度を加熱時よりも増加させる速度増加手段と
を具備することを特徴とするものである。
に係る溶射方法の実施に直接使用することができるもの
であり、導電性をもつ複数の環状部を備えた導電コイル
と、導電コイルの環状部の中心軸線に沿って配置され粉
末状の材料が通過する通路を形成する通路形成部材とを
具備することを特徴とするものである。
溶射方法によれば、溶射用材料が対象物に到達するまで
に、溶射用材料の飛翔速度が増加するように、速度増加
手段により溶射用材料にエネルギを付与する。溶射用材
料の飛翔速度が増加すれば、溶射用材料が対象物に高速
で衝突するようになり、対象物に対する溶射用材料の密
着性が向上し、これにより溶射膜の密着強度を改善する
ことができる。
した後に、速度増加手段により溶射用材料の飛翔速度を
増加させる。即ち、溶射用材料を加熱する加熱位置を溶
射用材料が通過した後に、溶射用材料の飛翔速度を増加
させる。このように溶射用材料の飛翔速度を増加させる
前に加熱すれば、溶射用材料を加熱する時間を確保する
ことができる。
ば、溶射用材料を加熱している間に、溶射用材料の飛翔
速度を増加させる形態とすることもできる。場合によっ
ては、溶射用材料の加熱が制約されるものの、溶射用材
料の加熱前に、溶射用材料の飛翔速度を増加させる形態
とすることもできる。
しているときには、一般的には、粒子の形態である。粒
子の形態としては、一般的には、固体粒子の形態、一部
溶融している固体粒子の形態、あるいは、溶融状粒子の
形態となる。なお、溶射処理する前における溶射用材料
の形態としては、粉末状でも良いし、ワイヤ状、棒状で
も良い。溶射処理する前における溶射用材料の形態が粉
末状である場合には、平均粒径は適宜選択できるが、上
限値は例えば100μm、200μm、300μm、5
00μmにでき、下限値は1μm、10μm、40μm
にできる。従って平均粒径は1〜500μm、10〜3
00μm、40〜200μmににできる。但しこれらに
限定されるものではない。
に金属粉末が好ましい。溶射用材料が金属系であれば、
導電性をもつ。また、多くの金属は良好な透磁性をも
つ。金属は、常温域で、強磁性体でも良いし、常磁性体
でも良い。具体的には、溶射用材料を構成する金属とし
ては、鋳鉄、炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼等の鉄系を
採用することができるが、アルミニウム、アルミニウム
合金、銅、銅合金、ニッケル、ニッケル系、チタン、チ
タン合金等の少なくとも1種で形成された非鉄系にする
こともできる。
質としては、セラミックス系、セラミックスと金属との
混合物であるサーメット系を採用することもできる。セ
ラミックスとしては酸化物系、窒化物系、炭化物系、ホ
ウ化物系にでき、具体的にはアルミナ、シリカ、マグネ
シア、炭化珪素、窒化珪素、ホウ化チタン等の少なくと
も1種を採用できる。溶射用材料がセラミックス系であ
る場合であっても、溶射用材料が対象物に到達するまで
の間において、溶射用材料の飛翔速度が増加するように
溶射用材料にエネルギを付与すれば、対象物に衝突する
溶射用材料の衝突速度が増加するため、溶射膜の密着強
度の改善に有利となる。
場合には、金属の場合と異なり、導電性を実質的にもた
ないため、溶射用材料の後述する誘導加熱性は期待でき
ない。このとき溶射用材料が通過する通路を、例えばカ
ーボン管で構成することにより、カーボン管が誘導過熱
され、その輻射熱で材料を加熱することができる。
は、第1のエネルギ源を用いて行われ、溶射用材料の増
加は、第1のエネルギ源とは異なる第2のエネルギ源、
または第1のエネルギ源から溶射用材料の加熱とは別の
経路で供給されるエネルギを用いて行われる形態を採用
することができる。第1のエネルギ源としては、溶射用
材料を加熱できるものであれば特に限定されず、燃料
(アセチレンやプロパン等)−酸素の燃焼炎を生成する
燃焼炎生成手段、プラズマ炎を発生させるプラズマ炎発
生手段、レーザビームを発生するレーザ発生手段等を利
用することができ、また、溶射用材料を誘導加熱で加熱
する誘導加熱手段を利用することができる。この場合、
通路または通路形成部材を誘導加熱し、その輻射熱で溶
射用材料を加熱する場合も含む。
エネルギ源を用いて行われ、溶射用材料の速度の増加は
第1のエネルギ源とは異なる第2のエネルギ源を用いて
行われる形態を採用することができる。この場合には、
第1のエネルギ源と第2のエネルギ源とをそれぞれ独立
して調整すれば、溶射用材料の加熱と溶射用材料の速度
の増加とを互いに独立して制御することができる。従っ
て、溶射用材料の温度・速度を調整できる範囲を拡大す
ることができる。すなわち、溶射用材料の飛翔速度を高
速にしつつ溶射用材料の温度を高温にする形態、溶射用
材料の飛翔速度を高速にしつつ溶射用材料の温度を低温
にする形態、溶射用材料の温度を低めにしつつ溶射用材
料の飛翔速度を高速化する形態等を任意に選択すること
ができ、溶射膜の密着強度の改善に有利となる。
が第1のエネルギ源を用いて行われ、溶射用材料の速度
の増加が第1のエネルギ源から溶射用材料の加熱とは別
の経路で供給されるエネルギを用いて行なわれることも
できる。この場合においても、同様に、溶射用材料の加
熱と溶射用材料の速度の増加とを独立して制御すること
ができ、溶射用材料の温度・速度を調整できる範囲を拡
大することができる。
ては前述同様に、溶射用材料を加熱できるものであれば
特に限定されず、燃料(アセチレンやプロパン等)−酸
素の燃焼炎を生成する燃焼炎生成手段、プラズマ炎を発
生させるプラズマ炎発生手段、レーザビームを発生させ
るレーザ発生手段等を利用することができる。
性及び透磁性をもち、第1のエネルギ源は、溶射用材料
を誘導加熱で加熱する誘導加熱手段を用いている形態を
採用することができる。誘導加熱手段を用いた場合に
は、給電する交番電流の周波数、電流値、電力等を調整
することにより、溶射用材料における誘導加熱の度合を
低温、中温、高温と適宜調整することができる。
めの速度増加手段としては、気体を膨張させた際に発生
した膨張圧、液体を短時間でガス化したときに発生した
膨張圧を利用する手段を採用することができる。例え
ば、レーザビームで液体を加熱してガス化させる等の手
段を採用することができる。
によれば、溶射用材料が通過する通路を形成する通路形
成部材と、通路を通過中のまたは通路を通過した溶射用
材料を加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱した溶射用
材料の飛翔速度を加熱時よりも増加させる速度増加手段
とを具備する。
材料を加熱できるものであれば特に限定されず、前述し
たように、燃料(アセチレンやプロパン等)−酸素の燃
焼炎を生成する燃焼炎生成手段、プラズマ炎を発生させ
るプラズマ炎発生手段、レーザビームを発生させるレー
ザ発生手段等を利用することができる。また、溶射用材
料を誘導加熱する誘導加熱手段を採用することもでき
る。
の発明に係る溶射方法の実施の際に使用することがで
き、従って溶射用材料の飛翔速度を高速にすることがで
きる。
装置は、導電性をもつ複数の環状部を備えた導電コイル
と、導電コイルの環状部の中心軸線に沿って配置され粉
末状の材料が通過する通路を形成する通路形成部材とを
具備する。
粉末が透磁性を有する場合には、通路を通過する粉末状
の材料が通路の内壁面に固着しにくくなり、通路の内壁
面に粉末状の材料が詰まることが抑制される。その理由
は、導電コイルに電流(交番電流、または直流)を給電
すれば、導電コイルの中心軸線に沿った磁力線が発生す
るため、粉末が透磁性を有する場合には、この磁力線に
沿って粉末状の材料が通過し易くなるためであると推察
される。
である場合には、第3発明に係る粉末通路装置を上記溶
射方法や上記溶射装置において粉末搬送経路として適用
すれば、通路の内壁面に溶射用材料が固着することが抑
制され、通路の内壁面における溶射用材料の異常詰まり
が抑制される。これにより溶射用材料を加熱する際の不
均一性が抑制されるため、粉末状の溶射用材料が良好に
加熱され、溶射用材料が所望の温度域に加熱され易くな
り、従って溶射膜の密着強度を向上させるのに有利とな
る。
5を参照して説明する。
から説明する。図1に示すように、溶射装置は、粉末状
の溶射用材料が通過する通路を形成する通路形成部材1
と、通路形成部材1の通路を通過中の溶射用材料を加熱
する加熱手段5(第1のエネルギ源)と、加熱手段5で
加熱した溶射用材料の飛翔速度を加熱時点での飛翔速度
よりも増加させる速度増加手段7(第2のエネルギ源)
とを具備する。
材料が通過する第1通路20を形成する第1通路形成部
材として機能する溶射ガン2と、溶射用材料が通過する
第2通路30を形成する管状の第2通路形成部材3とで
形成されている。
圧室23をもつガン本体22と、ガン本体22の先端部
に設けられ高圧室23に連通するノズル孔24をもつノ
ズル25とを備えている。ノズル25は、ジェットエン
ジン等の超音速ガス流体装置に使用されるラバルノズル
で形成されている。図2に示すように、第2通路30の
回りには高圧室23、第1通路20がほぼ同軸的配置で
設けられており、第2通路30の出口31は溶射ガン2
の第1通路20で包囲されている。
は、粉末供給装置8と溶射ガン2とを接続している。粉
末供給装置8は、粉末室80をもつ容器81と、容器8
1の粉末室80に収容された粉末状の溶射用材料82
と、容器81に設けられ容器81の粉末室80の内部の
圧力を増加させる加圧部83とを備えている。溶射用材
料82は、導電性及び透磁性をもち誘導加熱可能な鉄系
の粉末(鉄−炭素系)とされている。
容器81の粉末室80に作用させると、容器81内の粉
末状の溶射用材料は、第2通路形成部材3の第2通路3
0内を飛翔しつつ、溶射ガン2へと搬送され、第2通路
30の先端の出口31から吐出され、さらに溶射ガン2
の第1通路20及びノズル25を経て前方に吹き出され
る。
は、電気を利用して溶射用材料を加熱するものであり、
第2通路30の出口31側に位置する加熱位置30kに
設けられている。この加熱手段5は、溶射ガン2の内部
に治具2aにより加熱位置30kに設けられた誘導加熱
コイルとして機能する導電コイル51と、導電コイル5
1に電流つまり交番電流を給電線52fを介して給電す
る給電手段52とを備えている。給電手段52は高周波
の交番電流を発生させ得る高周波発振器で形成されてい
る。導電コイル51は前記したように誘導加熱コイルと
して機能するため、誘導加熱手段として働くものであ
り、コイル状に巻回されており、つまり、互いに直列に
接続された複数の環状部51aで構成されている。
通路30の外側に位置しつつ第2通路30に対して同軸
的となるように配置されている。すなわち、第2通路3
0を形成する第2通路形成部材3の出口31付近は、導
電コイル51で包囲されている。従って導電コイル51
に電流を給電すれば、導電コイル51の中心軸線に沿っ
た、つまり、第2通路30の中心軸線に沿った磁力線が
発生すると推察される。
形成部材3のうち、後述する導電コイル51で包囲され
ている部分は、石英系材料等の非導電性材料、あるい
は、炭素系材料の導電性材料で形成することができる。
導電性をもたない石英系材料等の非導電性材料は、実質
的に誘導加熱されない。導電性をもつ炭素系材料等の導
電性材料であれば、誘導加熱可能であり、高温(例えば
1500℃以上、2000℃以上)となり、第2通路3
0を通過する溶射用粉末に輻射熱を伝達することもで
き、輻射熱による溶射用材料の高温化にも貢献できる。
通過性、加熱性等の要因を考慮して適宜選択することが
できるが、例えば0.5〜20mm、1〜10mm、1
〜5mmにすることができる。但しこれに限定されるも
のではない。
ギ源とは独立した第2のエネルギ源を利用して形成され
ている。図1に示すように、速度増加手段7は、高圧の
気体を封入したガスボンベで形成された気体収容部70
と、気体収容部70に中間通路70aを介して接続され
た圧縮機71と、圧縮機71に中間通路71aを介して
接続され圧力増幅装置72とを備えている。圧力増幅装
置72は、圧縮機71から供給された気体を加熱するた
めの電気ヒータなどの加熱部73をもつ。
縮機71に連続的に送られ、圧縮機71で圧縮される。
その後に、気体は圧力増幅装置72に送られ、圧力増幅
装置72の加熱部73で高温に連続的に加熱される。こ
のため気体は膨張し、気体の膨張圧は高圧となる。つま
り気体の圧力は増幅される。このように圧力増幅装置7
2で増幅されて高圧となった気体は、中間通路72aを
介して溶射ガン2の高圧室23に連続的に供給され、高
速気流となって溶射ガン2の第1通路20を通過してノ
ズル25から前方に連続的に吹き出される。
体、つまり溶射用材料を増加させる際に使用する高速流
体となる気体の種類としては、特に限定されず、例えば
ヘリウムガス、窒素ガス等の不活性のガス、空気、酸素
ガス、水素ガス等の少なくとも1種を採用できる。ガス
膨張による膨張圧を利用して高速流体を得ることを考慮
すると、分子量が小さいガスが好ましく、例えばヘリウ
ムガスが好ましい。コストを考慮すると空気が好まし
い。
は、予めブラスト処理(例えばショットブラスト処理、
グリッドブラスト処理など)等の粗面化処理を施してお
くことが好ましい。対象物9の材質は適宜選択できる
が、一般的には金属にすることができる。金属として
は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、チ
タン、チタン合金等の少なくとも1種からなる非鉄系、
あるいは、鋳鉄、炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼等の少
なくとも1種からなる鉄系にすることができる。対象物
9としては、摺動部品、ピストン、シリンダブロック、
シリンダヘッド等を採用できるが、特に限定されるもの
ではない。
まず、図1に示すように、対象物9を溶射ガン2のノズ
ル25の前方に配置し、対象物9と溶射ガン2のノズル
25とを所定の間隔を隔てて対面させる。
ら導電コイル51に給電する。導電コイル51に給電す
る電流は交番電流(=交流)であり、高周波の交番電流
である。周波数としては溶射用材料の材質、対象物9の
材質、給電手段52に要するコスト等に応じて適宜選択
することができる。導電コイル51に給電する周波数の
上限値は例えば5000kHz、20MHz、100M
Hzにすることができ、周波数の下限値は例えば5KH
z、20KHz、100KHz、200KHzにするこ
とができるが、これらに限定されるものではない。
加圧部83を経て空気などの気体の圧力を容器81の粉
末室80に作用させる。これにより容器81内の鉄系の
粉末状の溶射用材料は第2通路形成部材3の第2通路3
0内を飛翔しつつ搬送される。更に、溶射用材料は、第
2通路形成部材3の第2通路30の先端の出口31に至
り、更に溶射ガン2の第1通路20及びノズル25を経
て前方に吹き出される。本実施例においては、粉末状の
溶射用材料が第2通路30の出口31付近つまり加熱位
置30kを通過するときには、粉末状の溶射用材料は、
導電コイル51により誘導加熱され、極く短時間のうち
に高温となる。
に給電する電流の周波数などによっても相違するが、図
8及び図9からも理解できるように、500℃以上、8
00℃以上、1000℃以上、1500℃以上、170
0℃以上、2000℃以上、2400℃以上等のように
任意の温度に容易に昇温させることができる。
収容部70の気体は圧縮機71に連続的に送られ、圧縮
機71で圧縮された後に、圧力増幅装置72の加熱部7
3で高温に加熱されるため、気体の圧力は増幅され、溶
射ガン2の高圧室23に高圧気体が連続的に送られ、高
速気流がノズル25から前方に吹き出される。このた
め、導電コイル51により加熱位置30kにおいて高温
に加熱された第2通路30の出口31付近の溶射用材料
は、第2通路30の出口31から吐出されると、溶射ガ
ン2の高圧室23からノズル25に向かう高速気流によ
りエネルギを付与されて加速される。つまり、溶射用材
料の飛翔速度は、導電コイル51により加熱位置30k
において加熱された時点の飛翔速度よりも増加されてノ
ズル25から吹き出される。すなわち本実施例において
は、溶射用材料が対象物9に到達するまでに、溶射ガン
2内の溶射用材料の飛翔速度が増加するように、溶射ガ
ン2内の溶射用材料にエネルギを付与する。
射面90に高速で衝突する。これにより溶射用材料が対
象物9の被溶射面90に堆積し、溶射膜92が形成され
る。増加後の溶射用粉末の飛翔速度は、溶射用材料の種
類、圧力増幅装置の種類等によっても相違するが、例え
ば400m/sec以上、500m/sec以上、60
0m/sec以上、700m/sec以上、800m/
sec以上、900m/sec以上(例えば3000k
m/sec以下)にすることができる。ちなみに、速度
増加手段7が設けられていない場合に比較して、速度増
加手段7を設けた場合には、溶射用粒子の飛翔速度を1
〜70倍、5〜100倍とすることができる。
溶射用材料が対象物9に到達するまでに、溶射用材料の
飛翔速度が増加するように、速度増加手段7により溶射
用材料にエネルギを付与し加速させる。このためエネル
ギを付与された溶射用材料は、対象物9の被溶射面90
に高速で衝突する。これにより溶射膜92の密着強度を
高めることができる。
料の飛翔速度は、加熱手段5により加熱位置30kにお
いて加熱される飛翔速度よりも増加される。換言すれ
ば、溶射用材料の加熱位置30kにおける飛翔速度は、
加速後の飛翔速度よりも低いものである。このため、溶
射用材料を目標温度域に加熱するのに要する時間を確保
することができ、溶射用材料の加熱性を確保できる。
の堆積形態の1例に係る写真を示す。図5(B)は倍率
を大きくした場合である。本実施例に係る溶射方法を用
いた場合には、図5(A)(B)に示すように、高速に
加速された粒子状の溶射用材料が、対象物の被溶射面の
表面よりも内方に位置するように、対象物の被溶射面に
食い込んでいるのがわかる。これにより溶射膜の密着強
度の向上を図り得る。溶射用材料の飛翔速度がかなり高
速化されるためと推察される。
熱は、第1のエネルギ源を用いた誘導加熱手段を構成す
る誘導加熱コイルとして機能する導電コイル51で行わ
れ、溶射用材料の速度の増加は、第1のエネルギ源とは
異なる第2のエネルギ源を用いた速度増加手段7で行わ
れる。このため、溶射用材料を加熱する誘導加熱手段と
して機能する導電コイル51と、溶射用材料を加速して
高速化する速度増加手段7とをそれぞれ独立して調整す
ることができる。この場合には、溶射用材料の加熱と溶
射用材料の速度増加とを独立して個別に制御することが
できる。従って、従来の溶射法に比較して溶射用材料の
温度・速度を調整できる範囲を拡大できる。
図3に示すように、溶射用材料の加熱の温度を低い温度
T1と高い温度T2との間で調整することができ、ま
た、溶射用材料の速度を遅い速度V1と速い速度V2と
の間で調整することができる。従って、溶射用材料の温
度・速度の調整範囲を拡大でき、所望の特性をもつ溶射
膜を形成するのに有利となる。
れているプラズマ溶射法における溶射用材料の温度・速
度の調整形態をM1として示し、従来より使用されてい
るHVOF(High Velocity Oxy-Fuel)溶射法における
溶射用材料の温度・速度の調整形態をM2として示す。
従来のプラズマ溶射法では、溶射用材料の加熱と飛翔と
をプラズマ火炎という共通のエネルギ源で行う。従来の
HVOF溶射法では、溶射用材料の加熱と飛翔とをガス
燃焼という共通のエネルギ源で行ない、プラズマ溶射法
よりも粒子速度が速いものである。
のM1として示すように、溶射用材料の速度が増加する
と溶射用材料の温度が低下する傾向となり、また、溶射
用材料の速度が低下すると溶射用材料の温度が上昇する
傾向となる。従来のHVOF溶射法でも、M2として示
すように、溶射用材料の速度が増加すると溶射用材料の
温度が低下する傾向となり、また、溶射用材料の速度が
低下すると溶射用材料の温度が上昇する傾向となる。故
に従来に係るプラズマ溶射法、HVOF溶射法でも、溶
射用材料の温度・速度の調整範囲の拡大には限界があっ
た。
の第2通路30を通過する鉄系の粉末である溶射用材料
を導電コイル51により誘導加熱する。誘導加熱によれ
ば、後述する図8及び図9に示すように、導電コイル5
1に給電する交番電流の周波数等を調整すれば、溶射用
材料の加熱温度をかなりの範囲で容易に調整することが
できる。すなわち、溶射膜の密着強度を改善できるよう
に、溶射用材料の加熱温度をかなりの範囲で容易に調整
することができる。この意味においても溶射膜92の特
性の改善、溶射膜の密着強度の向上に有利である。
は、第2通路形成部材3の第2通路30の内壁面に溶射
用材料が固着することが抑制される。これは本発明者が
行った試験により確認されている。第2通路30の内壁
面に溶射用材料が固着することが抑制される理由は、導
電コイル51の中心軸線に沿った、つまり、第2通路3
0の中心軸線に沿った磁力線が発生するため、第2通路
30の中心軸線に沿って粉末状の溶射用材料が通過し易
くなり、粉末状の溶射用材料が第2通路30の径方向に
おける中心付近に沿って流れ易くなるためであると推察
される。
31付近は、第3発明に係る粉末通路装置を構成する。
参照して説明する。第2実施例は第1実施例と基本的に
は同様の構成であり、同様の作用効果を奏する。以下、
第1実施例と相違する部分を中心として説明する。共通
の機能を奏する部位には共通の符号を付する。 まず、
説明の便宜上、本実施例の溶射装置から説明する。図6
に示すように、溶射装置は、鉄系の粉末状の溶射用材料
が通過する通路を形成する通路形成部材1と、通路形成
部材1の通路を通過中の溶射用材料を加熱する加熱手段
5Bと、加熱手段5で加熱した溶射用材料の飛翔速度を
加熱時よりも増加させる速度増加手段7Bとを具備す
る。
材料が通過する第1通路20を形成する第1通路形成部
材として機能する溶射ガン2と、溶射用材料が通過する
第2通路30を形成する管状の第2通路形成部材3とを
備えている。
溶射ガン2とを接続している。粉末供給装置8は、粉末
室80をもつ容器81と、容器81の粉末室80に収容
された粉末状の溶射用材料82と、容器81に設けられ
容器81の粉末室80の内部の圧力を増加させる加圧部
83とを備えている。加圧部83を経て空気などの気体
の圧力を容器81の粉末室80に作用させると、容器8
1内の粉末状の溶射用材料は、第2通路形成部材3の第
2通路30を飛翔しつつ、溶射ガン2へと供給される。
高密度エネルギビームであるレーザビームを利用して第
2通路30内の溶射用材料を加熱するものであり、YA
GレーザビームやCO2レーザビーム等の高エネルギ密
度を有するレーザビーム53xを発振するレーザ発振器
で形成されている。レーザビーム53xの経路は第2通
路30の加熱位置30kに接続されている。故に、第2
通路形成部材3の第2通路30を通過する粉末状の溶射
用材料は、加熱手段5から照射されるレーザビーム53
xによって目標温度域に加熱され、溶射ガン2に至る。
らのレーザビーム53xから分岐したエネルギであるレ
ーザビーム53yによって増加した気体圧力を利用して
形成されている。即ち、速度増加手段7Bは、レーザビ
ーム53xからレーザビーム53yを分岐させ、この分
岐させたレーザビーム53yを溶射ガン2の高圧室23
に向けるビームスプリッタ55と、気化用物質57(一
般的には気化用液体)を収容する容器56と、容器内5
6の気化用物質57を送給路58aを介して溶射ガン2
の高圧室23に連続的に送給する気化用物質供給手段と
して機能するポンプ58とを備えている。
良好な微粒子を液体に分散させた分散液により形成する
ことができる。液体としては水、アルコール、有機溶媒
等を採用できる。微粒子としては、炭素質微粒子等のよ
うにレーザビーム吸収性が良い物質を採用できる。気化
用物質57はレーザビーム53yが照射されると、瞬時
に気化する。
路58aを介して気化用物質57が溶射ガン2の高圧室
23の照射部23wに送給されると共に、ビームスプリ
ッタ55で分岐されたレーザビーム53yが溶射ガン2
内の照射部23wに照射される。気化用物質57にはレ
ーザビーム吸収性が良好な微粒子が含まれているため、
気化用物質57は瞬時に高温となって気化する。本実施
例においては、気化用物質57はポンプ58により高圧
室23に連続して供給されると共に、ビームスプリッタ
55で分岐されたレーザビーム53yが気化用物質57
に連続して照射されるため、気化用物質57の気化は連
続的に行われ、高速気流が高圧室23で発生し、溶射ガ
ン2の第1通路20を経てノズル25から前方に連続的
に吹き出される。この結果、第2通路30の出口31か
ら吐出される溶射用材料は、加速するようにエネルギを
付与される、この結果、第2通路30の出口31から吐
出される溶射用材料の飛翔速度は、加熱位置30kにお
ける飛翔速度よりも増加され、高速となる。
物9の被溶射面90に高速で衝突して堆積し、対象物9
の被溶射面90に溶射膜92が形成される。
溶射用材料が対象物9に到達するまでに、溶射用材料の
飛翔速度が増加するように、速度増加手段7Bにより溶
射用材料にエネルギを付与する。このため増加された溶
射用材料は対象物9の被溶射面90に高速で衝突する。
これにより溶射膜92の密着強度を高めることができ
る。
速され、溶射用材料の飛翔速度は加熱位置30kにおけ
る飛翔速度よりも増加される。換言すれば、溶射用材料
の加熱位置30kにおける飛翔速度は加速直後の速度よ
りも低いものである。このため溶射用材料の加熱に要す
る時間を確保することができ、溶射用材料の加熱に有利
となる。
について説明を加える。
を示す。この試験例では、粉末通路装置を構成すべく、
縦型に配置した誘導加熱コイルとして機能する導電コイ
ル51の中央域に、通路形成部材として機能する石英管
95が縦型に且つ同軸的に配置されている。この状態
で、導電コイル51の上部に設けた漏斗96から金属の
粉末を自然落下させる。石英管95の下端部から吐出さ
れる溶射用材料である金属の粉末の温度を測定装置97
で測定した。測定装置97は、粒子の温度を測定する機
能と、粒子の飛翔速度を測定する機能とをもつ。
コイル51に給電する交番電流の周波数を10KHz〜
10000KHz(10MHz)に変化させた。金属の
粉末は導電性及び透磁性を有する鉄−炭素系であり、炭
素の含有量は1質量%(=1重量%)であった。金属の
粉末のサイズは、粒径が50〜90μmであった。
に、導電コイル51に給電する交番電流の周波数が増加
するにつれて、石英管95の下端部から吐出される粉末
の粒子温度は高温となった。具体的には、周波数が10
0KHzの場合には粉末の粒子温度は300℃程度であ
り、周波数が400KHzの場合には粉末の粒子温度は
1000℃程度であり、周波数が10000KHzの場
合には粉末の粒子温度は2000℃を超えていた。図8
に示す結果に基づけば、上記した条件のもとでは、粉末
の粒子温度を高温化するには、導電コイル51に給電す
る交番電流の周波数は400KHz以上、1000KH
z以上が好ましいことがわかる。
した場合には、給電しない場合に比較して、石英管95
を通過する金属の粉末は石英管95の通路において中心
寄りに流れることが確認された。上記した場合には導電
コイル51に交番電流を給電しているが、直流を給電し
たときにおいても同様である。
定設備において、石英管95に代えて炭素管を配置した
とき、炭素管の下端部から吐出される粉末の温度を測定
装置97で測定した。この試験例2では、導電コイル5
1に給電する交番電流の周波数を同様に10KHz〜1
0000KHz(10MHz)に変化させた。導電コイ
ル51は縦型配置であり、その中心軸線は垂直方向に沿
っていた。金属の粉末は試験例1の場合と同様とした。
に、導電コイル51に給電する交番電流の周波数が増加
するにつれて、粉末の粒子温度は高温となった。具体的
には周波数が100KHzの場合には粉末の粒子温度は
400℃程度であり、周波数が400KHzの場合には
粉末の粒子温度は1500〜1600℃程度であり、周
波数が2000KHzの場合には粉末の粒子温度は20
00℃付近近傍であり、周波数が3000KHzを超え
た場合には粉末の粒子温度は3000℃を超えていた。
図9に基づけば、上記した条件のもとでは、粉末の粒子
温度を高温化するには、周波数が400KHz以上、1
000KHz以上が好ましいことがわかる。
めに導電コイル51の中央域に配置されている炭素管自
体が誘導加熱されて赤熱状態または白熱状態の高温とな
った。即ち、周波数や電力量にもよるが、炭素管自体は
1000K以上、1500K以上、2000K以上、2
500K以上となった。このため、炭素管の内部を通過
する金属の粉末は、導電コイル51によって誘導加熱さ
れるばかりか、炭素管からの輻射熱でも加熱されるた
め、金属の粉末(粉末状の溶射用材料に相当)を加熱す
る昇温効率が良好である。
ズル前方のガス圧力と、ラバラノズルから吹き出された
ガス流速との関係を、計算により求めた。この結果を図
10に示す。ヘリウムを用いたときの結果を特性線SHe
として示し、空気を用いたときの結果を特性線SAirと
して示す。図10の特性線SAirに示すように、空気を
用いたときには、ガス圧力が1MPaのとき500m/
sec程度であり、ガス圧力が3MPaのときにおいて
も600m/sec程度である。しかしながら、ヘリウ
ムを用いたときには、特性線SHeに示すように、ガス圧
力が0.5MPaのときに、ガス流速は既にかなり高速
であり、1000m/secを超えている。更に特性線
SHeに示すように、ガス圧力が1MPaのときに、ガス
流速は更に高速化され、1300m/secを超えてお
り、ガス圧力が2MPaのときにおいてはガス流速は更
に一層高速化し、1400m/secを超えている。従
って、高速化するには空気よりもヘリウムが有効である
ことがわかる。
出されるガス流速とガス温度との関係を計算で求めた。
この結果を図11に示す。ヘリウムを用いたときの結果
を特性線PHeとして示し、空気を用いたときの結果を特
性線PAirとして示す。図11の特性線PAir、特性線P
Heから理解できるように、ガス温度が高温となれば、ノ
ズルから吹き出されるガス流速が次第に増加する。従っ
て、溶射ガン2から吹き出される溶射用材料の飛翔速度
を増加させるには、ガス温度を高温とすることが有効で
あることがわかる。
を用いたときには、ガス温度が400〜800Kのと
き、ガス流速は600m/sec〜900m/secで
ある。しかしながらヘリウムを用いたときには特性線P
Heに示すように、ガス温度が400Kのときに、ガス流
速は既にかなり高速であり、1500m/secを超え
ている。更に特性線PHeに示すように、ガス温度が60
0Kのときに、ガス流速は更に高速であり、2000m
/secを超えている。更にガス温度が800Kのとき
に、ガス流速は更に高速であり、2100m/secを
超えている。また従来、広く使用されているHVOF溶
射方法のガス流速をPHVOFとして図11に示す。特性線
PHeと特性線PHVOFとの比較から理解できるように、ヘ
リウムを用いる場合には、ガス温度を400K以上とす
れば、従来のHVOF溶射方法で採用されているガス流
速よりも高速化し易い。
リウム(He)、窒素ガス(N2)、空気(Air)、
酸素(O2)、アルゴンガス(Ar)をそれぞれ用い、
溶射ガン2のノズルから吹き出されるガス流速(温度:
300K)を計算により求めた。結果を図12に示す。
図12に示すように、分子量が小さいガスほど、ガス流
速は速くかった。安全性を考慮しつつ、ガス流速を大き
くして粉末状の溶射用材料の飛翔速度を増加させるため
には、ヘリウムが有効であることがわかる。
のもとで、溶射を実際に行った。この場合には対象物は
表面研磨されており、予熱温度を100℃とした。
図13に示すように、試験条件では、溶射の際の粒子
温度が2800K程度、粒子速度が240m/sec程
度である。試験条件では、粒子温度が2000K程
度、粒子速度が400m/sec程度である。試験条件
では、粒子温度が1800K程度、粒子速度が200
m/sec程度である。試験条件では、粒子温度が3
400K程度、粒子速度が160m/sec程度であ
る。試験条件〜は比較例に相当する。試験条件
は高速化されており、実施例に相当する。
3600K程度と高温であり、粒子速度が620m/s
ec程度と高速である。実施例に係る試験条件では、
粒子温度が1000K未満と低温であり、粒子速度が7
80m/sec程度と高速である。粒子温度、粒子速度
は、飛翔する粒子の温度を測定する機能と、粒子の飛翔
速度を測定する機能とを備えた前記した測定装置97
(溶射粒子温度・速度測定装置)により求めた。
形成した溶射膜の気孔率、密着強度を測定した。この場
合には、対象物9はアルミニウム合金(JIS−AC2
C)であり、溶射用材料はガスアトマイズで製造した鉄
−炭素系粉末(炭素:1質量%)とし、溶射膜の厚みは
0.2mmとした。
像処理により測定した。密着強度は、溶射膜を被覆した
所定の試験片を用い、溶射膜と対象物9との界面に沿っ
て溶射膜にパンチにより外力を付加し、溶射膜が剥離し
たときの外力に基づいて、せん断密着強度として求め
た。気孔率の試験結果を図14に示す。溶射膜の密着強
度の試験結果を図15に示す。
件およびによれば、気孔率は8%以上であり高か
った。殊に試験条件によれば、気孔率は20%以上で
あり、高かった。その理由は、粒子速度が遅く且つ粒子
温度が低温であるためと推察される。これに対して実施
例に係る試験条件およびによれば、気孔率は2%以
下であり、低かった。溶射用材料の粒子速度が速いた
め、緻密化したものと推察される。
験条件およびによれば、溶射膜の密着強度は必
ずしも満足できる値ではなかった。殊に試験条件によ
れば、密着強度は34MPa程度であり、低かった。そ
の理由は、粒子速度が遅く且つ粒子温度が低温であるた
めと推察される。これに対して実施例に係る試験条件
およびによれば、溶射膜の密着強度は100MPaを
超えており、かなり高かった。その理由は粒子速度が速
いためであると推察される。実施例に係る試験条件と
とを比較すると、実施例に係る試験条件は、粒粒子
温度が800K程度ともっとも低温であるにもかかわら
ず、試験条件の密着強度に近い値をもつ優れた密着強
度が得られた。このことから、溶射膜の密着強度を高め
るためには、溶射用粉末材料の飛翔速度の高速化が有効
であることがわかる。
た条件に基づいて形成した溶射膜の硬さ(ビッカース硬
さ:荷重0.098N=10gf)を求めた。この場合
には、水アトマイズにより製造した鉄−炭素系粉末(炭
素:1質量%)を溶射用材料とした。溶射する前の溶射
用材料は、組織がベイナイト組織であり、硬度がHv6
00程度であった。溶射膜の硬さの結果を図16に示
す。本実施例に係る試験条件で製造した溶射膜の場合
には、溶射膜の硬さはHv500を超えていた。試験条
件で製造した溶射膜の場合には、粒子速度が700m
/secを越えており、かなり高速であるものの、粒子
温度が800K程度と低温であるため、溶射粉末の溶融
は発生せず、溶射処理前の溶射用材料の組織、特性を維
持し易いためであると推察される。
も把握することができる。
m/sec以上、700m/sec以上、または800
m/sec以上であることを特徴とする各請求項に係る
溶射方法、溶射装置。
90MPa以上、100MPa以上、110MPa以
上、または120MPa以上であることを特徴とする各
請求項に係る溶射方法、溶射装置。
であり、粒子速度が600m/sec以上、700m/
sec以上、または、800m/sec以上であること
を特徴とする各請求項に係る溶射方法、溶射装置。
であり、粒子速度が600m/sec以上、700m/
sec以上、または、800m/sec以上であること
を特徴とする各請求項に係る溶射方法、溶射装置。
または1000K以下であり、粒子速度が600m/s
ec以上、700m/sec以上、または、800m/
sec以上であることを特徴とする各請求項に係る溶射
方法、溶射装置。
た溶射用材料の飛翔速度を増加させる高圧室とをもつこ
とを特徴とする溶射ガン。
の飛翔速度を増加させる高速流体を発生させる高圧室と
をもつ溶射ガンと、高速流体を形成する気化用物質をビ
ーム照射部に供給する気化用物質供給手段と、ビーム照
射部に供給された気化用物質に高密度エネルギビーム
(一般的にはレーザビーム、電子ビーム)を照射して加
熱しこれを瞬時に気化させる加熱手段とを備えている溶
射装置。
料を加熱する加熱手段と、加熱された溶射用材料の飛翔
速度を増加させる高速室をもつことを特徴とする溶射ガ
ン。
たは通路の出口から吐出された溶射用材料を加熱する誘
導加熱手段とをもつことを特徴とする溶射ガン。
たは通路の出口から吐出された溶射用材料を加熱するコ
イル状に巻回された誘導加熱コイルとをもち、通路は誘
導加熱コイルの中心軸線に沿って配置されていることを
特徴とする溶射ガン。
コイルと、導電コイルの環状部の中心軸線に沿って配置
され粉末状の材料が通過する通路を形成する通路形成部
材とを具備し、通路の中心軸線に沿って配向する磁力線
が生成され、透磁性をもつ鉄系粉末等の材料が通路を通
過することを特徴とする粉末通路装置。透磁性をもつ鉄
系粉末等の材料が通路の内壁面に固着しにくくなるた
め、通路の詰まりを抑制するのに貢献できる。
用材料が対象物に到達するまでに、溶射用材料の飛翔速
度が増加するように速度増加手段により溶射用材料にエ
ネルギを付与する。このため溶射用材料を高速で対象物
に衝突させることができ、溶射膜の密着強度を向上させ
得る。
翔速度よりも増加される場合には、換言すれば、溶射用
材料の加熱時点の飛翔速度は増加時点よりも低い場合に
は、溶射用材料を加熱する時間を確保することができ
る。よって溶射用材料を高い温度に加熱するのに有利と
なる。
材料が通過する通路を形成する通路形成部材と、通路を
通過中のまたは前記通路を通過した溶射用材料を加熱す
る加熱手段と、加熱手段で加熱した溶射用材料の飛翔速
度を加熱時よりも増加させる速度増加手段とを具備す
る。このため第2発明に係る溶射装置は、第1発明に係
る溶射方法の実施に直接使用することができる。このた
め溶射用材料を高速で対象物に衝突させることができ、
溶射膜の密着強度を向上させ得る。
電性をもつ複数の環状部を備えた導電コイルと、導電コ
イルの環状部の中心軸線に沿って配置され粉末状の材料
が通過する通路を形成する通路形成部材とを具備するこ
とを特徴とするものである。このため第3発明に係る溶
射装置は、第1発明に係る溶射方法において溶射用材料
を誘導加熱するのに使用することができる。誘導加熱に
よれば、溶射用材料を短時間に高温域に加熱することが
でき、しかも加熱温度の調整も容易である。
ば、導電コイルに給電した場合には、通路の内壁面に溶
射用材料等の粉末が固着することが抑制される。その理
由は、導電コイルの中心軸線に沿った、つまり、通路の
中心軸線に沿った磁力線が発生するため、通路の中心軸
線に沿って溶射用材料等の粉末が通過し易くなり、通路
の径方向における中心付近を流れ易くなるためであると
推察される。
を模式的に示す構成図である。
ガンの内部を模式的に拡大して示す構成図である。
温度と粒子の速度との選択性を示すグラフである。
度と粒子の速度との選択性を示すグラフである。
形態を模式的に示す写真である。
を模式的に示す構成図である。
れた溶射用材料を構成する粉末粒子の加熱温度を測定す
る形態を模式的に示す構成図である。
ルを構成する導電コイルに給電する交番電流の周波数と
粒子温度との関係を示すグラフである。
ルを構成する導電コイルに給電する交番電流の周波数と
粒子温度との関係を示すグラフである。
ある。
ある。
である。
関係を示すグラフである。
グラフである。
すグラフである。
ラフである。
ル、3は第2通路形成部材、5は加熱手段(誘導加熱手
段)、51は導電コイル(誘導加熱コイル)、52は給
電手段、7は速度増加手段、8は粉末供給装置、82は
溶射用材料、9は対象物、92は溶射膜を示す。
20)
Claims (6)
- 【請求項1】溶射用材料を加熱すると共に対象物に向け
て吹き付けることにより、前記溶射用材料を対象物に堆
積させて溶射膜を形成する溶射方法において、 前記溶射用材料が対象物に到達するまでに、飛翔する前
記溶射用材料の速度が増加するように速度増加手段によ
り前記溶射用材料にエネルギを付与することを特徴とす
る溶射方法。 - 【請求項2】請求項1において、前記溶射用材料を加熱
した後に、前記溶射用材料の飛翔速度を増加させること
を特徴とする溶射方法。 - 【請求項3】請求項1または2において、前記溶射用材
料の加熱は、第1のエネルギ源を用いて行われ、 前記溶射用材料の増加は、前記第1のエネルギ源とは異
なる第2のエネルギ源、または、前記第1のエネルギ源
から前記溶射用材料の加熱とは別の経路で供給されるエ
ネルギを用いて行われることを特徴とする溶射方法。 - 【請求項4】請求項3において、前記溶射用材料は導電
性及び透磁性をもち、前記第1のエネルギ源は、溶射用
材料を誘導加熱で加熱する誘導加熱手段を用いて構成さ
れていることを特徴とする溶射方法。 - 【請求項5】溶射用材料が通過する通路を形成する通路
形成部材と、 前記通路を通過中のまたは前記通路を通過した溶射用材
料を加熱する加熱手段と、 前記加熱手段で加熱した溶射用材料の飛翔速度を加熱時
よりも増加させる速度増加手段とを具備することを特徴
とする溶射装置。 - 【請求項6】導電性をもつ複数の環状部を備えた導電コ
イルと、 前記導電コイルの環状部の中心軸線に沿って配置され粉
末状の材料が通過する通路を形成する通路形成部材とを
具備することを特徴とする粉末通路装置。
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