JP2001091368A - 温度管理部材及びこれを用いた温度管理方法 - Google Patents

温度管理部材及びこれを用いた温度管理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一時的に温度管理する管理温度を越えてもそ
の後の温度管理を行うことができる温度管理部材及びそ
の温度管理部材を用いた温度管理方法を提供することで
ある。 【解決手段】 温度により発色の濃度が異なり、環境温
度下では不可逆性で、結晶−非結晶又は相分離−非相分
離で色が変化する示温部材4であって、この示温部材4
のガラス転移温度が温度管理をする管理温度を越えた高
い温度に設定した温度管理部材1であり、また、示温部
材4の発色時の色が吸収する波長の光を照射してその反
射光強度又は透過光強度を検知することにより温度管理
を行うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度により色変化
する示温部材を用いて管理対象物の温度管理を行うよう
に形成した温度管理部材及びこれを用いた温度管理方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来用いられている示温部材のうち、温
度に反応して色が変化する示温材料としては、例えば、
スピロピラン類、ビアントロンやジキサンチレン等の縮
合芳香環を置換したエチレン誘導体などのサーモクロミ
ック有機色素やCoCl2・2(CH2)6N4・10H2
Oからなる金属錯塩結晶や電子供与性呈色性化合物と電
子受容性化合物と有極性有機化合物の組み合せ等からな
るものがある。これらの示温材料を用いた温度管理用ラ
ベル等は、温度により色が変化する様子を視覚で観察し
てその温度判断が行われている。
【0003】また、示温材料は大別すると可逆式と不可
逆式があり、可逆式は温度が上下するとそれに応じて何
回でも色が変化するタイプであり、不可逆式はある温度
で色が変化すると元に戻らないタイプである。
【0004】可逆式の場合、ビール等の飲み物の飲み頃
サインのため等に使用されたり、視覚的に注意を促す場
合等に使用されている。
【0005】不可逆式の場合は、青果物や生鮮食料品等
の温度管理用として用いられるもので、特公昭58−1
0709号公報等に温度履歴が残るものとして記載され
ている。すなわち、浸透材中を温度により粘性が変化す
るインク(例えば、オレイルアルコールに染料が溶けて
いるインク)が浸透するようになっており、その浸透長
さにより、設定温度以上の温度にどのくらいの時間曝さ
れたかを確認できるものである。また、ラベル上に複数
の層、すなわち、インク層、セパレート層、多孔質層、
表示部を設けたものもある。ここで、セパレート層は、
温度管理を開始する際に除去するものであり、多孔質は
インク層のインクの浸透時間をコントロールする層であ
る。このいずれも室温より設定温度が低い場合、低温不
可逆性を実現するためには、温度管理を開始しない時の
保存手段が必要であり、高価で複雑な構造をしていた。
【0006】また、特開平8−197853号公報に
は、ガラス転移温度を設定温度として、そのガラス転移
温度を越えると分子の拡散速度が急激に変化することを
利用して警告する方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、設定温度が
環境温度よりも低温の不可逆式の示温部材に関するもの
であり、特公昭58−10709号公報に記載された構
造のものは、温度管理をしない時の保存手段が必要であ
ることから高価で複雑な構造をしており、特開平8−1
97853号公報に記載されたものでは、管理すべき商
品が設定温度を越えた時(ガラス転移温度を越えた時)
に急速に発色の濃度が変化して設定温度を越えたという
警告を与えるだけになり、どのような環境温度で保存さ
れていたかを長時間にわたって管理することができな
い。すなわち、低温に維持すべき商品を保冷車で各店舗
に配送する場合等において、通常は、示温部材のガラス
転移温度が常温より低いものであり、そのために、保冷
車から店内の冷蔵庫に搬入する時に、外気温度に曝され
ただけで示温部材の発色濃度が変化してしまい、その後
の温度管理に使用することができなくなってしまうとい
う問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の温度管理
部材の発明は、部分的又は全面に温度に反応して色が変
化する示温部材が設けられ、この示温部材により情報が
設定される温度管理部材において、温度により発色の濃
度が異なり、環境温度下では不可逆性で、結晶−非結晶
又は相分離−非相分離で色が変化する示温部材であっ
て、前記示温部材のガラス転移温度が管理温度を越えた
温度に設定されていることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の温度管理部材の発明は、部
分的又は全面に温度に反応して色が変化する示温部材が
設けられ、この示温部材により情報が設定される温度管
理部材において、温度により発色の濃度が異なり、環境
温度下では不可逆性で、結晶−非結晶又は相分離−非相
分離で色が変化する示温材料とバインダー樹脂とよりな
る示温部材であって、前記示温部材のガラス転移温度が
管理温度を越えた温度に設定されていることを特徴とす
る。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の温
度管理部材において、バインダー樹脂のガラス転移温度
が示温材料のガラス転移温度以上であることを特徴とす
る。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の温度管理部材において、バインダー樹脂のガラス転
移温度により、示温部材の発色速度がコントロール可能
であることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の温度管理方法の発明は、部
分的又は全面に温度に反応して色が変化する示温部材が
設けられ、この示温部材により情報が設定される温度管
理部材を用いて行う温度管理方法において、温度により
発色濃度が異なり、環境温度以下では不可逆性で、結晶
−非結晶又は相分離−非相分離で色が変化する示温部材
であって、前記示温部材のガラス転移温度が管理温度を
越えた温度に設定され、前記示温部材の発色時の色が吸
収する波長の光を照射し、その反射光強度又は透過光強
度を検知することにより温度管理を行うようにしたこと
を特徴とする。
【0013】請求項6記載の温度管理方法の発明は、部
分的又は全面に温度に反応して色が変化する示温部材が
設けられ、この示温部材により情報が設定される温度管
理部材を用いて行う温度管理方法において、温度により
発色濃度が異なり、環境温度以下では不可逆性で、結晶
−非結晶又は相分離−非相分離で色が変化する示温材料
とバインダー樹脂とよりなる示温部材であって、前記示
温部材のガラス転移温度が管理温度を越えた温度に設定
され、前記示温部材の発色時の色が吸収する波長の光を
照射し、その反射光強度又は透過光強度を検知すること
により温度管理を行うようにしたことを特徴とする。
【0014】請求項7記載の温度管理方法の発明は、部
分的又は全面に温度に反応して色が変化する示温部材が
設けられ、この示温部材により情報が設定される温度管
理部材を用いて行う温度管理方法において、温度により
発色濃度が異なり、環境温度以下では不可逆性で、結晶
−非結晶又は相分離−非相分離で色が変化する示温部材
であって、前記示温部材のガラス転移温度が管理温度を
越えた温度に設定され、前記示温部材の発色時の色が吸
収する波長の光を照射し、その反射光強度又は透過光強
度を検知することにより温度管理を行い、前記示温部材
が温度管理すべき管理時間よりも短時間で発色したこと
をもって前記示温部材がガラス転移温度よりも高い温度
環境に曝されていたことの警告を行うことを特徴とす
る。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項5、6又は
7記載の温度管理方法において、示温部材の情報が時間
を含む情報であり、この時間情報を読み取る手段と、温
度検出時の時間を認識する時間認識手段と、前記時間情
報と検出時の時間情報とから温度管理時間を計算する温
度管理時間算出手段とを有し、前記温度管理時間と反射
光強度又は透過光強度により温度管理部材が暴露されて
いた環境温度を特定するようにしたことを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項8記載の温
度管理方法において、時間情報が機械読み取り可能な読
取対象物により設定され、この機械読み取り可能な読取
対象物を読み取り、この反射光強度の比と温度管理時間
とから温度管理部材が曝されていた環境温度を特定する
ようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
温度管理方法において、時間情報がバーコードにより設
定され、このバーコードのバー部分とスペース部分との
反射光強度を読み取り、この反射光強度の比と温度管理
時間とから温度管理部材が曝されていた環境温度を特定
するようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項11記載の温度管理方法の発明は、
外気温度よりも低い温度で流通し、その流通過程におい
て所定の許容時間外気温度の環境下に暴露される管理対
象物に請求項1ないし4のいずれか一記載の温度管理部
材を取り付け、請求項5ないし10のいずれか一記載の
温度管理方法を用いて温度管理を行うようにしたことを
特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
まず、部分的又は全面に温度に反応して色が変化する示
温部材が設けられ、この示温部材により情報が設定され
る温度管理部材が設けられる。すなわち、温度に感応す
る示温部材で機械読み取り可能なコード又はマーク等の
読取対象物をあらかじめ印刷又は塗布しておくか、サー
マルヘッドによって熱転写印刷方式によりラベルに印刷
し、温度管理を行う物品にそのラベルを貼付するか、温
度管理を行う物品に直接印刷する。その示温部材は、温
度により濃度が変化する材料で、さらに、その発色濃度
が温度により異なる材料を用いる。リライタブル系の材
料が使用可能で、下記のような構成が可能である。
【0020】・電子供与性呈色性化合物(ロイコ染料) フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシル又はアリールオーラミ
ン類など ・電子受容性化合物(顕色剤) フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・可逆材 ステロイド系の材料で、最終のインク形態にしたとき、
ガラス転移点が測定環境温度以上である材料が使用可能
である。例えば、プレグネノロンやメチルアンドロスタ
ンジオール等が使用可能である。
【0021】・樹脂 スチレン樹脂、スチレンメタクリル酸、エチレン酢ビ共
重合体、アクリル樹脂等が使用可能である。
【0022】なお、樹脂のガラス転移温度(Tgc)は
電子受容性化合物、電子供与性化合物および可逆材から
なる示温材料の成分のガラス転移温度(Tgr)よりも
高い温度に設定する。
【0023】具体的には、バインダー樹脂にスチレンメ
タクリル酸共重合体(A−91:大日本インキ社製、メ
タクリル酸10%、Tgc:126℃)を用い、ロイコ
染料にクリスタルバイオレットラクトン(CVL)、顕
色剤に没食子酸プロピル(PG)、可逆材にプレグネノ
ロン(PRN)を用いてインクを作製する。 <示温部材> 示温材料 CVL・・・・・1重量部 PG・・・・・・1重量部 PRN・・・・10重量部 バインダー樹脂 A−91・・・・4重量部 上記3成分の示温材料のTgrは44℃、本実施の形態
で用いるバインダー樹脂はTgrよりも高いガラス転移
温度のものを用いる。A−91はTgcが126℃であ
る。
【0024】具体的な示温部材の作製方法は、A−91
をトルエンとシクロヘキサノンの混合溶媒84重量部
(4:1の混合溶媒)で完全に溶解した後、示温材料成
分を添加し、さらにΦ3mmのガラスビーズを加えペイ
ントシェーカーで2時間攪拌して塗工液を得る。こうし
て得られた塗工液をポリエチレンテレフタレート(PE
T38μm)上にバーコーター#40番で塗工して、示
温部材を得る。紙の台紙上に前述の示温部材を貼付し、
バックコート層が0.2μm塗工してあるポリエチレン
ナフタレート(PEN)の保護フィルム3.5μmを貼
付しさらに120℃て加熱された定着ローラで、前記示
温部材と前記保護フィルムを密着させることにより温度
管理部材が完成する。前記温度管理部材は、サーマルヘ
ッドにより加熱急冷することにより初期化(消去)され
る。初期化された部分が温度により発色が進行する。す
なわち、温度により初期化された部分の反射率が異な
る。
【0025】 条件 反射率 消去濃度 0.69(初期化の反射率) 40℃ 0.21(24hr後) 25℃ 0.40(24hr後) 10℃ 0.53(24hr後) 0℃ 0.59(24hr後) 上述の示温部材を用いて、発色時に吸収する波長の光を
照射して、その示温部材の濃度、すなわち、反射光強度
又は透過光強度を検知することにより、その保存環境を
知ることが可能である。
【0026】また、バインダー樹脂としてTgcが12
6℃のスチレンメタクリル酸共重合体を用いたが、この
バインダー樹脂のTgcを示温材料成分のTgr以上に
設定しながら変化させると初期化後の発色速度を変化さ
せることができる。例えば、メタクリル酸の含有量がA
91では10%であったが、これを13%(A−14:
大日本インキ社製)にするとTgcが135℃にシフト
し、初期化後の発色速度が遅くなる。また、逆にメタク
リル酸を全く含有しないTgcが92℃のポリスチレン
樹脂を用いると逆に発色速度が速くなる。
【0027】示温材料のTgrが測定環境温度以上に設
定されており、また、バインダー樹脂のTgcをTgr
より高く設定しおく。また、バインダー樹脂のTgcを
変化させることにより発色速度をコントロールする。こ
の示温部材はサーマルヘッドにより加熱急冷することに
より初期化してから温度管理を開始するので、セパレー
タが不要になる。
【0028】示温部材では、時間と温度とにより初期化
された部分の発色が進行する。そこで、温度管理を正確
に行う場合、サーマルヘッドにより初期化(消去)する
パターンには消去した時間を入力する。
【0029】例えば、消去した部分と消去しない部分で
バーコードを形成し、そのバーコード情報に消去した時
間を入力する。より具体的に示すと、発行日時が199
8年4月1日0:00であったとすれば、バーコードに
4998040100001を印刷する。始めの49は
フラグ、98は年度、0401は4月1日、0000は
00:00を意味する。最後の1はチェックキャラクタ
で、JAN13の形式に従っている。本実施の形態で
は、暴露温度を検出する方法として、時間情報が入力さ
れた温度管理部材のバーコードを読み取ることによる温
度管理を開始した温度管理開始時間把握手段と実際に温
度を検出する時の時間を把握する時間認識手段とを有
し、前記温度管理開始時間把握手段と時間認識手段とか
ら温度管理を行っているトータル時間を計算する手段
と、消去後に環境温度で発色した発色濃度すなわち、前
記示温部材が発色したときに吸収する波長の光を照射し
てその反射光強度を検出する検知手段と、前記示温部材
が記録されているテーブルを有する読取装置とを用い
る。すなわち、前記示温特性のテーブルと実際に温度を
測定するときの反射光強度とを前記温度管理を行ってい
るトータル時間情報より、平均の暴露温度を検出する方
法である。
【0030】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。示温部材4は、電子供与性呈色性化合物と電子受容
性化合物、可逆材とバインダー樹脂から成っている。一
般的に、電子供与性呈色性化合物は、発色する前駆体化
合物をいい、電子受容性化合物は顕色剤を意味してお
り、この電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物の
相互作用が大きくなると発色し、その相互作用が小さく
なると消色する。本実施例で使用される可逆材は、この
電子供与性呈色性化合物又は電子受容性化合物との相互
作用を強めたり弱めたりすることにより、間接的に電子
供与性呈色性化合物と電子受容性化合物の相互作用を可
逆的に変化させることが可能な材料を言う。
【0031】図1にその原理を簡単に示す。電子供与性
呈色性化合物(ロイコ化合物も含まれる)にクリスタル
バイオレットラクトンA、電子受容性化合物に没食子酸
プロピルB、可逆材にプレグネノロンCを用いた場合を
示す。
【0032】消色モードでは、AとBの相互作用が小さ
く、BはCと相互作用を強めている。また、発色モード
では、AとBとの相互作用が強く、BとCとの相互作用
は弱い。
【0033】図2を参照しながら、示温部材4における
組成系の熱力学的可逆性を説明する。発色状態ではAと
Bとの相互作用が強く、Cは結晶状態で単独に存在して
いる。この状態からこの示温部材4の融点Tmよりも高
い温度に加熱すると流動状態になり、AとBとは相互作
用を弱め、BとCとの相互作用が強まる。その状態から
急冷すると、CはBを取り込んだまま固化(アモルファ
ス状態)し、消色状態が保持される。その状態から、ガ
ラス転移温度Tg以上の温度に加熱すると、Bの分散は
拡散するので、発色が開始される。このガラス転移温度
Tgの温度の前後で飛躍的にBの拡散速度が変化する。
さらに、結晶化温度Tc以上で融点Tm未満までの範囲
に加熱すると、さらに拡散速度が早まり、瞬時に発色す
る。
【0034】ここで、発色状態から消色状態への変化
は、結晶−非結晶、又は、BとCとの非相分離−相分離
変化により行われる。非相分離状態ではBはCと結合
し、相分離するとBはAとの相互作用を強めて発色し、
Cは結晶化する。
【0035】特開平8−197853号公報に記載され
た発明では、このガラス転移温度Tgを利用して、温度
管理部材に使用可能であると述べているが、これはこの
B(顕色剤)の拡散速度を利用した方法である。すなわ
ち、図2のとの境界を検出する方法である。
【0036】これに対して、本実施例においては、図2
の原理図において、のエリアを用いるものである。
のエリアは後述するように温度の特定に利用し、のエ
リアは警告として使用可能である。つまり、本実施例で
用いる示温部材4では、示温材料とバインダー樹脂とか
らなる示温部材のガラス転移温度Tgが、測定する環境
において予想される温度を超える点に設定されている。
例えば、管理対象物として青果物を考えた場合、その流
通時の温度は10℃以下であることが望ましい。これに
対し、トラックでの青果物の輸送を考えると、トラック
からの出し入れによって青果物が40℃程度の環境下に
短時間曝されることはやむを得ない。そこで、青果物が
40℃程度の環境下に短時間曝されることを許容すると
した場合(この場合の短時間が「所定の許容時間」とな
る)、40℃を超えるガラス転移温度Tgを設定するこ
とが必要となる。例えば、ロイコ染料にGN−2、顕色
剤にPG、可逆材にPRN、樹脂にA91を用いると、
ガラス転移温度は44℃であり、その必要条件を満足す
ることになる。このような条件下では、40℃までは図
2中ののエリアが用いられる。そして、44℃を超え
た温度、例えば50℃になると、かなり短時間で発色
し、10分にも満たない程度の短時間でほぼ完全に発色
が進行してしまう(この場合の短時間が「温度管理すべ
き時間よりも短時間」となる)。そこで、本実施例で
は、こうして短時間で発色したことをもって、警告表示
とする。この場合、図2中のの領域が用いられること
になる。
【0037】ここで、短時間の高温暴露による発色を防
ぐ方策として、拡散速度が遅い顕色剤を用いることが考
えられる。その場合、例えば50℃の高温で発色の進行
が遅くなるが、管理温度での反応も遅くなる(温度に敏
感でなくなる)ので、顕色剤により高温暴露による発色
を防止する方策としては得策といえない。そこで、管理
したい温度領域での管理対象物の流通形態を考えたとき
に予想される短時間(所定の許容時間)の高温暴露及び
その予想される所定の許容時間より長い時間の高温暴露
があったときの警告を考えて、示温部材のガラス転移温
度を決定し、温度管理する時間に応じて顕色剤を選定す
ることが望ましい。なお、所定の許容時間は、流通過程
や流通される管理対象物によって変わる。
【0038】本実施例に用いる示温部材はロイコ染料
(A)、顕色剤(B)、可逆材(C)およびバインダー
樹脂からなっている。A,B、Cで決定されるガラス転
移温度Tgrよりもバインダー樹脂のガラス転移温度T
gcの方が高い温度に設定される。
【0039】まず、<示温部材1>の構成は次の通りで
ある。
【0040】 <示温部材1> ロイコ染料:GN−2・・・・・・・・・・1重量部 顕色剤 :PG・・・・・・・・・・・・1重量部 可逆材 :PRN・・・・・・・・・・10重量部 樹脂 :A−91・・・・・・・・・・・・4重量部 その製造方法は、溶媒としてトルエンとシクロヘキサノ
ンの混合溶媒(4:1で84重量部)にバインダー樹脂
を完全に溶解し、上記のロイコ染料GN−2、顕色剤P
G、可逆材PRNをそれぞれ1、1、10重量部の比で
入れる。さらに、Φ3mm程度のガラスビーズを液面と
ほぼ同じ程度まで入れ、ペイントシェーカーで2時間分
散し、塗工液を得る。さらに、塗工液を#40番のバー
コータを用いてPET(38μm)に塗工して示温部材
4を得る。示温部材4のロイコ染料、顕色剤、可逆材の
示温材料のガラス転移温度Tgrは44.5℃、バイン
ダー樹脂のガラス転移温度Tgcは126℃である。本
発明で用いるバインダー樹脂のガラス転移温度は示温材
料のガラス転移温度Tgrよりも高い温度に設定する。
示温材料のTgrが44.5℃であり、測定範囲を越え
た温度であっても、顕色剤の拡散は生じる。
【0041】そこで、青果物の運搬用として10℃前後
で反応する温度管理部材を想定した場合、特開平8−1
97853号公報に記載されているもののようにガラス
転移温度が10℃である場合、前述したように、商品の
運搬時に数分程度の外気温度に曝されても、発色が進行
してしまう。これに対し、本実施例のように示温材料の
ガラス転移温度が44.5℃に設定されているとそれほ
ど大きな影響はない。つまり、本実施例のように示温材
料のガラス転移温度が44.5℃に設定されていれば、
トラックへの青果物の積み下ろしによって示温部材が温
度管理すべき管理時間よりも短時間で発色してしまうこ
とがなくなり、温度管理ができなくなってしまうような
事態が確実に防止される。
【0042】本実施例のバインダー樹脂のガラス転移温
度は示温材料のガラス転移温度より高い温度にする必要
がある。これは、もしこの示温材料で決定するガラス転
移温度がバインダー樹脂のガラス転移温度より高い場
合、発色の進行がバインダー樹脂により支配されること
になる。本実施例では示温材料でコントロールされるよ
うにそれぞれのガラス転移温度を決定する。逆にバイン
ダー樹脂のガラス転移温度をある程度コントロールすれ
ば、初期化後の発色速度をコントロールすることが可能
である。
【0043】例えば、 <示温部材1>前述と同じ構成 <示温部材2>示温材料は<示温部材1>と同じ。
【0044】 ロイコ染料:GN−2・・・・・1重量部 顕色剤 :PG・・・・・・・1重量部 可逆材 :PRN・・・・・10重量部 バインダー樹脂:A−14・・・4重量部(スチレンメ
タクリル酸共重合体、大日本インキ社製メタクリル酸1
3%) 示温部材の作製方法は、<示温部材1>と同じで、Tg
r:44.5℃、Tgc:135℃である。 <示温部材3>示温材料は<示温部材1><示温部材2
>と同じ。
【0045】バインダー樹脂:A−37・・・4重量部
(スチレンメタクリル酸共重合体、大日本インキ社製メ
タクリル酸22%) 示温材料の作製方法は、<示温部材1>と同じで、Tg
r:44.5℃、Tgc:149℃である。 <示温部材4>示温材料は、<示温部材1>〜<示温部
材3>と同じ。
【0046】 バインダー樹脂:ポリスチレン・・・4重量部 示温材料の作製方法は、<示温部材1>と同じで、Tg
r:44.5℃、Tgc:92.4℃である。
【0047】図3に試作した温度管理部材1を示す。こ
の温度管理部材1は、感熱紙の基材6をベースに形成さ
れており、その基材6には、商品名2や商品コード3が
印刷可能である。その温度管理部材1の基材6に前述の
ように作製した示温部材4を貼付し、その上部に保護層
7を形成する。この保護層7は、PEN(3.5μm)
の示温部材4に接する側とは反対側にバックコート層を
0.2μm塗布して形成されている。バックコート層
は、久保孝社製のTS−100を5倍に希釈して、バー
コーターの#3番で塗工して得る。この保護層7が貼付
された後の温度管理部材1を、約120℃のヒートロー
ラに通し、保護層7と示温部材4の間の空気を追出す。
このようにして得られた温度管理部材1は、サーマルヘ
ッドによる急加熱、急冷によりその濃度を消去すること
ができる。サーマルヘッドの印加エネルギーと消去濃度
の関係を図4に示す。<示温部材1>〜<示温部材4>
を用いてもほとんど変化はないので、<示温部材1>の
場合を示す。なお、サーマルヘッドは京セラ社製のKB
E−56−8MGK1−MGを用いて印加パワー:0.
3W、印字周期:4ms/lineで消去を行った。印
刷エネルギーはパルス幅を制御することにより行った。
可逆材にPRNを用いた示温部材4では、約0.55m
J/dotのエネルギーでほぼ最小値になる(消去され
る)。
【0048】実際の温度管理方法について説明する。温
度管理を開始する直前に、示温部材4を前述したサーマ
ルヘッドの条件で読み取り部分を消去する。熱により消
去された部分は、図5に示すように発色濃度がバインダ
ー樹脂により異なり、また環境温度により変化する。図
5でA91−0、A91−10、A91−25、A91
−40と表示した末尾の「0」「10」「25」「4
0」なる数値は、放置温度を示す。また、図6は樹脂が
PS、A91、A14、A37とガラス転移温度の異な
る時の25℃保存下での反射率の変化を示した図であ
る。反射率の測定はミノルタ社製の測色計で測定した。
【0049】図6から、樹脂のTgcを変化させるとそ
れに応じて発色速度が変化していることがわかり、これ
を利用して発色速度の異なった温度管理部材1を得るこ
とができる。図5から各温度における反射率が異なって
いるので、時間がわかっていればその反射率を測定する
ことで平均暴露時間がわかることになる。
【0050】平均暴露時間は図7、図8に示すような読
取装置により行なう。すなわち、図7は読取装置10の
外観図であり、図8にその内部構造を示す。この読取装
置10は、時間の入力により温度を特定するものであ
る。読取装置10の内部のROM19には、温度と時間
で決定される示温部材4の反射率特性がアドレス内にデ
ジタル値として書き込まれている。このROM19内に
書き込まれた時間と温度で決定されるアドレスに格納さ
れている反射率(デジタルに変換された値)と測定時の
反射率とを比較して温度を特定する。時間は外部から入
力され、温度は0℃、5℃、10℃、15℃・・・40
℃と仮定して順次、この示温部材4の予め記録された反
射率を読み出し、実際の測定時の反射率と比較し、最も
近い反射率が選ばれたアドレスから温度と時間(外部か
ら入力されている)を求める。
【0051】より具体的に説明する。読取装置10の光
源としては、GN−2が吸収する赤色のLED光源11
(ピーク波長660nm)を用いた。LED光源11か
ら照射された光は、温度管理部材1に照射され、発色し
ている部分と発色が進行していない部分での反射率の違
いにより、反射する光量が変化する。反射した光は、レ
ンズ12により照射光の光だけを透過するフィルター1
3を通過して受光素子14に集光するようになってい
る。光量に応じた出力は、増幅回路15によりA/D変
換回路16で処理されるレベルの範囲の信号に増幅され
る。A/D変換回路16では増幅回路15からのアナロ
グ値がデジタル信号に変換される。その変換は、反射率
0.7の信号レベルが255(FFH)、反射率0.2の
信号レベルが0(00H)になるように設定されてお
り、反射率に応じた反射光強度のアナログ信号を8ビッ
トに変換する。タイミングは、コントロール回路18に
よりコントロールされる。A/D変換回路16で得られ
たデジタル信号は演算回路17で処理される。演算回路
17は、ROM19内に保存されている示温部材4の各
温度と外部から入力される時間のデータで決定されるア
ドレスで格納された反射率のデータとA/D変換回路1
6からのデータとを比較して、一致又は一番近い値にな
った反射率データが格納されたROM19内に書き込ま
れたアドレスから保存環境温度と時間が特定できること
になる。
【0052】次にこの状態をより具体的に説明する。図
9にROM19のテーブル内のデータを示す。ROM1
9のデータテーブルは、各温度、時間によりアドレスが
異なっている。アドレスの意味は具体的には図10に示
されている。ROM19内には、0℃〜40℃(5℃単
位)の0hr〜48hr(1時間単位)における反射率
のデータが格納されている。0℃の反射率に相当するデ
ジタル値は0hrが0000H、1hr後が0001
H、2hr後が0002Hに順次格納されている。0℃
の48hr後は0030Hに格納される。同様に5℃の
反射率のデータは、0040H〜0070H、10℃は
0080H〜00B0H、・・・、15℃は00C0H
〜00E0H、・・・、40℃は0200H〜0230
H・・・に格納されている。
【0053】読取装置10の入力装置(図示せず)から
時間データが入力(保管した時間が入力)されると測定
が開始される。前述したように、受光素子14からの反
射光のアナログ出力がA/D変換回路16により、デジ
タル信号に変換される。コントロール回路18は入力装
置からの時間データに従い、ROM19からその時間に
対応したアドレスからデータを順次読み出す。例えば、
24hrと入力があれば、0018H、0058H、0
098H、・・・0164H、・・・0218Hのアド
レスに格納されている8ビットのデータを順次読み出
す。この順次読み出された8ビットの信号と前記A/D
変換回路16によりデジタル化された8ビットの信号を
比較する。具体的には、 ・入力された時間データ入力:24hr ・A/D変換回路16からの信号:66H ・ROMからのデータ 0018H:C5H・・・・・・0℃、24hrのデータ 0058H:BFH・・・・・・5℃、24hrのデータ 0098H:A8H・・・・・10℃、24hrのデータ 0158H:66H・・・・・25℃、24hrのデータ 0218H:05H・・・・・40℃、24hrのデータ とすると、演算回路17は25℃付近で保存していたと
判別し、データを後段(図示せず)に送る。
【0054】このROM19には、示温材料のガラス転
移温度Tg以下のデータが保存されている。保存環境温
度に応じてTgrを選ぶ必要がある。樹脂により発色速
度を変化させてもROM19のテーブルデータが変わる
だけで方法は同様である。ここでは、保存環境時間を手
入力で行っていたが、初期化した時の時間情報を温度管
理部材1に設け、読取装置10で実際に読み取る時間か
ら保存時間を算出し、時間と温度を検知する本実施の形
態の温度管理方法について記載する。
【0055】この温度管理方法に用いる示温部材4は、 <示温部材5> ロイコ染料:GN−169(山本化成社製)・・・1重量部 顕色剤 :PG・・・・・・・・・・・・・・・1重量部 可逆材 :PRN・・・・・・・・・・・・・10重量部 バインダー樹脂:A−91・・・・・・・・・・・4重量部 であり、その製造方法は<示温部材1>と同じである。
なお、Tgr:44.5℃、Tgc:126℃と<示温
部材1>と同じであるが、ロイコ染料が異なり、顕色剤
との平衡係数が異なるため、発色速度や濃度が異なると
考えられる。この示温部材4も<示温部材1>〜<示温
部材4>と同様に示温材料のガラス転移温度Tgrがバ
インダー樹脂のガラス転移温度Tgcより低い温度でか
つ測定環境温度以上である。なお、消去特性は<示温部
材1>とほぼ同じで、サーマルヘッドの印加エネルギー
が0.55mJ/dotでほぼ完全に消去される。
【0056】温度管理方法は、温度管理部材1の示温部
材4を消去し、その消去した部分が温度と時間の関係で
発色を開始するが、その発色状況を管理することにより
行う。具体的に説明すると、温度管理を開始する直前
に、日時の情報が少なくても含まれる機械読み取り可能
なコードを印刷する。例えば、49980400001
(98年4月1日0:00を意味する)を印刷する。印
刷方法は前記のサーマルヘッドにより、消去したい部分
に0.55mJ/dotエネルギーを印加する。また、
商品情報は感熱紙への記録で約0.4mJ/dotのエ
ネルギーを印加して行った。温度検出方法は、この示温
部材4の消去された部分の反射光強度(変化率)を読み
取ることにより行われる。
【0057】反射光強度の読取方法を図11を用いて説
明する。外観は一般的なバーコード読取装置と同様であ
る。読取装置10は、発色時に吸収される波長を少なく
ても有する光源11(GN169は赤色領域に吸収を有
する。)から照射される光は温度管理部材1からの反射
光をレンズ12により、フィルター13を介して受光素
子14上に集光される。受光素子14は、例えば、CC
Dのようなラインセンサーであり、バーの部分とスペー
ス部分が同時に検出できるようになっている。受光素子
14からの出力は増幅回路15により必要な振幅に増幅
され、増幅された信号は2値化回路20とA/D変換回
路16に送られる。2値化回路20では、バーコード8
の反射率に従って、反射光の強度が異なり、その大きさ
の違いにより受光素子14の出力を2値化する。2値化
された時間情報のバーコード8はデコーダ21により、
時間情報が認識され、出力Aと演算回路17に転送され
る。出力Aは表示器等のコントローラ(省略)へ接続さ
れている。また、増幅された信号はA/D変換回路16
にも接続されており、デジタル信号に変換され、コント
ロール回路18の制御の下に演算回路17へ転送され
る。演算回路17は読取装置10のタイマー(図示せ
ず)からの時間情報と前記のデコーダ21による温度管
理開始時間とから経過時間を算出し、その経過時間に相
当する部分の示温部材4の示温特性が記録されているR
OM19から読み出し、演算回路17で比較し、その近
い情報を平均暴露温度とする計算を行う。具体的に説明
すると、温度管理を開始した時間を98年4月1日、
0:00、測定した時間を98年4月2日3:00であ
ったとする。デコーダ21によりバーコードを認識し
て、経過時間は27時間であることがわかる。ROM1
9から27時間に相当するアドレスを0℃〜40℃を順
次読み出し比較する。ROM19のテーブルを図12に
示す。テーブルのデータは、示温部材4の反射光強度を
8ビットでデジタル化した値である。
【0058】27時間後のアドレスは、1B**H(*
*は温度で決定される。)で、0℃〜40℃のデータを
順次1B00H〜1B28H(27時間後の0℃〜40
℃のデータが格納されている)を読み出し、A/D変換
されたデータと比較する。その方法は、図13で示す。
CCD等のラインの受光素子14からのライン上の複数
のデータのうち、決められた真中のエリア(レンズ12
で真中のエリアが明るくS/N比が良いがこれに限るも
のでない)の各スペース部分と認識されるビットの内、
A/D変換回路16で変換される値の最大値により判断
する。
【0059】すなわち、図13で、スペースと認識され
る部分は(a)、(b)、(c)、(d)でそれぞれのエリアでの最
大値は173、172、175、176であったとする
と、演算回路17はこのエリアの最大値を176(B0
H)と判断する。最大値が算出されても、デコーダ21
で2値化されていない場合、読取装置はエラーと判断
し、ある温度以上で長時間曝されたという警告を表示す
る(表示器)。演算回路17により、測定時のA/D変
換値が176(B0H)、デコーダ21から時間情報の
バーコード8と読取時の時刻との差分より27hr、さ
らに、演算回路17はROM19より、27hrに相当
する0℃(1B00H)〜40℃(1B28H)を呼び
出し、前述のA/D変換値B0Hと比較すると、ROM
19の1B19Hに格納されている反射率データを読み
出したとき一致するので、温度管理部材1は25℃に2
7hr保存されていたということが認識され、出力Bに
は19Hを出力する。ここではA/D変換値としてある
エリア内かつ最大値で判断するようにしたが、これに限
るものでなくスペース部分の平均値で判断してもよい。
また、A/D変換回路16からの信号を直接的に演算回
路17で最大値を求めて判断するようにしたが、ライン
メモリ等を設けて、例えば、3ライン分をメモリに格納
し、その平均で測定時のA/D変換値を求めてもよい。
【0060】また、より精度を高めるため、A/D変換
回路16からのデジタル値の図13で示すエリアの最大
値と最小値の比により判断する方法を以下に示す。
【0061】示温部材4や温度管理部材1の構成等は前
述と同じである。また、読取装置10の構成も同じであ
るが、前述の方法では消色した部分が温度により発色し
てくる反射光強度(反射率)だけを検知していたが、バ
ーの部分とスペースの部分の反射光強度比(反射率比)
で検出することにより、塗工時のむら等の問題がある程
度吸収することが可能である。その場合の温度テーブル
を図14に示す。
【0062】図13で示すエリアのバー部分のA/D変
換値の最小値が40であり、消色部の最大値が176で
あるので、反射率比=int{(A-Sd)/W×255}
で求められる。ただし、 A:示温部材の温度管理開始時の消去時の反射光強度
(反射率)に相当 Sd:A/D変換値で求められるデータ W:示温部材の最大振れ幅(消去時の反射率−塗工時の
反射率) Aは250であり、Wが210での、各温度、時間ごと
の上記反射光強度比が格納されている。
【0063】読取装置10の受光素子14からの信号を
増幅回路15で増幅し、増幅された信号はA/D変換回
路16でデジタル値に変換される。図13で示したよう
に中央付近の決められたエリアの最大のデジタル値(反
射率に相当)と最小のデジタル値(反射率に相当)を演
算回路17で求め、さらに、反射光強度比(反射率比)
を計算する。時間情報のバーコード8は、デコーダ21
により温度管理開始時間が認識され、読取時の時間との
差分により保存時間が把握され、その時間に基づいた0
℃〜40℃の反射率比との比較参照により、保存温度を
認識する。具体的にはA/D変換値が176であった場
合、反射率比=89(59H)となり、ROM19のア
ドレス1B19Hのとき一致するので、保存環境が25
℃であったことが検出できる。反射率比により算出する
のは、塗工時の濃度によるむらの影響をより小さくする
ことができるからである。ROM19におけるテーブル
値をより細かい温度やより細かい時間単位で設けること
によりより精度の高い検出が可能である。
【0064】実施例の示温部材に限ることがなく、例え
ば、電子供与性呈色性化合物として、ロイコオーラミン
類、ジアリールフタリド類、ポリアリールカルビノール
類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン類、ロー
ダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピラン類、
フルオラン類、シアニン色素類、クリスタルバイオレッ
ト等の電子供与性有機物等が上げられる。
【0065】より具体的には、光源に赤色の光源を使用
する場合、青又は黒色、青緑色に発色するロイコ染料が
使用可能である。
【0066】<黒系>は下記のようなロイコ染料等が使
用可能である(これに限るものでない)。 PSD−150、PSD−184、PSD−300,P
SD−802、PSD−290(日本曹達社製) CP−101、BLACK−15、ODB(山本化成社
製)、 ETAC、ATP、BLACK−100、S−205、
BLACK−305、BLACK−500(山田化学社
製) TH−107(保土ヶ谷化学社製) <青系>は下記のようなロイコ染料が使用可能である
(これに限るものでない)。 CVL、BLMB(日本曹達社製)、BLUE−63、
BLUE−502(山本化成社製) BLUE−220(山田化学社製)、BLUE−3(保
土ヶ谷化学社製) <青緑系>は下記のような材料が使用可能である。 GN−169、GN−2、Green−40(山本化成
社製) Green−300(山田化学社製) これら読取装置の光源の波長を変更するだけで、赤系や
黄色系の染料でもよい。また、1種類の材料でなく混合
してもよい。
【0067】電子受容性化合物は、本実施例の顕色剤で
は、PGについて記載したが、これに限るものでなくフ
ェノール類、フェノール金属塩類、カルボン酸金属塩
類、スルホン酸、スルホン酸塩、リン酸類、リン酸金属
塩類、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステル金属塩
類、亜リン酸類、亜リン酸金属塩類等の酸化物等が使用
可能である。例えば、 2,4−ジヒドロキシアセトフェノン(2,4−HA
P)、2,5−HAP、2,6−HAP、3,5−HA
P、2,3,4−HAP 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(2,4−HB
P)、4,4’−HBP、2,3,4−HBP、2,
4,4’−HBP、2,2’,4,4’−HBP 2,3−ジヒドロ安息香酸、3、5−ジヒドロ安息香酸
メチル、4,4’−ビフェノール、2,3,4,4’−
テトラヒドロキシベンゾフェノン 等が使用可能である。
【0068】電子受容性化合物は、発色速度に大きく起
因し(電子受容性化合物が可逆材と分離した後、電子供
与性化合物に会合し発色するまでの時間がこの材料によ
り大きく変わる)。その材料を選定することにより、温
度管理時間をいろいろ変えることができる。
【0069】また、可逆材により、温度管理したい温度
領域の強調が可能である。本実施例で示したプレグネノ
ロンを用いた場合ガラス転移温度が44℃で、この温度
で発色速度が大きく変化するが、ガラス転移温度以下で
も発色は開始する。実施例の図14を見てもわかるよう
に25℃〜40℃付近では十分感度を有しているが、0
℃〜10℃ではあまり反射率が違わないので、コントロ
ールが難しいと考えられる。しかしながら、プレグネノ
ロンの代わりに下記に示すような可逆材を用いることに
より、強調したい温度領域をコントロールすることが,
可能である。例えば、1のStanoloneを用いれば、10
℃〜30℃付近が比較的精度良く測定可能である。ま
た、コレステロールを用いれば、5℃〜25℃付近で比
較的精度良く測定可能である。
【0070】 可逆材名 ガラス転移温度 測定可能温度 強調温度領域 1. Stanolone 34℃ 34℃未満 10℃〜30℃ 2. β-Sitosterol 70℃ 70℃未満 45℃〜65℃ 3. Methylandrostenediol 65℃ 65℃未満 40℃〜60℃ 4. Estradiol Benzoate 50℃ 50℃未満 30℃〜48℃ 5. Pregnenolone Acetate 15℃ 15℃未満 0℃〜12℃ 6. Androsterone 32℃ 32℃未満 15℃〜30℃ 7. 11α-Hydroxyprogesterone Acetate 33℃ 33℃未満 15℃〜30℃ 8. Lanosterol 32℃ 32℃未満 15℃〜30℃ 9. Tiogenin 63℃ 63℃未満 40℃〜60℃ 10. Esmilagenin 63℃ 63℃未満 40℃〜60℃ 11.コレステロール 28℃ 28℃未満 10℃〜25℃ これら材料を用いることにより、敏感に反応する温度を
可逆材により変化させることが可能である。
【0071】また、複数の材料を用いたり混合して用い
ることによりより、精度良く測定できる可能性がある。
なお、これに、限るものでなくガラス転移温度以下で温
度により発色速度、発色濃度が変わるものであればよ
い。
【0072】また、バインダー樹脂としては、発色の速
度と測定温度範囲を考慮して適度なガラス転移温度(又
は軟化温度)を有するものが使用可能である。このよう
な樹脂としては、ポリエチレン類、塩素化ポリエチレン
類、エチレン・酢酸ビニル共重合物、エチレン・アクリ
ル酸・無水マレイン酸共重合物などのエチレン共重合
物、ポリブタジエン類、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフテレート、ポリエチレンナフタレー
トなどのポリエステル類、ポリプロピレン類、ポリイソ
ブチレン類、ポリ塩化ビニル類、ポリ塩化ビニリデン
類、ポリ酢酸ビニル類、ポリビニルアルコール類、ポリ
ビニルアセタール類、ポリビニルブチラール類、フッ素
樹脂類、アクリル樹脂類、メタクリル樹脂類、アクリロ
ニトリル共重合体類、ポリスチレン、ハロゲン化ポリス
チレン、スチレンメタクリル酸共重合体等のスチレン共
重合体類、アセタール樹脂類、ナイロン66などのポリ
アミド類、ポリカーボネート類、セルロース系樹脂類、
フェノール樹脂類、ユリア樹脂類、エポキシ樹脂類、ポ
リウレタン樹脂類、ジアリールフタレート樹脂類、シリ
コーン樹脂類、ポリイミドアミド類、ポリエーテルスル
ホン類、ポリメチルペンテン類、ポリエーテルイミド
類、ポリビニルカルバゾール類、非晶質系ポリオレフィ
ン等が上げられる。これら樹脂を1つ又は複数の樹脂を
混合して用いる。
【0073】本実施例では、PETの基材が使用された
がこれに限るものでない。また、実施例ではラベル状に
したものを用いたが、熱転写インクリボンの形態、感熱
紙の形態や印刷により必要な部分に示温部材を塗工して
用いてもよい。
【0074】このようにして得られた温度管理部材は、
安価であり、必要な温度範囲を材料を変更するだけでい
ろいろな領域の温度管理をすることが可能である。
【0075】
【発明の効果】本発明は上述のように、部分的又は全面
に温度に反応して色が変化する示温部材が設けられ、こ
の示温部材により情報が設定される温度管理部材におい
て、温度により発色の濃度が異なり、環境温度下では不
可逆性で、結晶−非結晶又は相分離−非相分離で色が変
化する示温部材であって、この示温部材のガラス転移温
度が温度管理をする管理温度を越えた高い温度に設定さ
れているので、急激に発色して濃度変化を起こすことが
なく、これにより、長時間にわたって温度管理を安定し
た状態で行うことができ、しかも、その構造も簡易で安
価であり、また、示温材料のガラス転移温度以上の範囲
で、バインダー樹脂のガラス転移温度以上を可変するこ
とにより、発色速度をコントロールすることができ、安
価でかつ、警告だけでなく平均の管理温度を把握するこ
とが可能であり、さらに、部分的又は全面に温度に反応
して色が変化する示温部材が設けられ、この示温部材に
より情報が設定される温度管理部材を用いて行う温度管
理方法において、温度により発色濃度が異なり、環境温
度以下では不可逆性で、結晶−非結晶又は相分離−非相
分離で色が変化する示温部材であって、この示温部材の
ガラス転移温度が温度管理をする測定範囲を越えた高い
温度に設定され、前記示温部材の発色時の色が吸収する
波長の光を照射し、その反射光強度又は透過光強度を検
知することにより温度管理を行うようにしたので、温度
の暴露状況を機械読み取り可能であるように設定するこ
とも可能である等の効果を有する。しかも、示温部材が
温度管理すべき管理時間よりも短時間で発色したことを
もって示温部材がガラス転移温度よりも高い温度環境に
曝されていたことが分かるため、示温部材が異常な温度
環境下にあったことを警告することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用したリライタブル系のイ
ンクの発色の基本原理図である。
【図2】リライタブル系の示温部材への適用原理図であ
る。
【図3】温度管理部材を示すもので、(a)は平面図、
(b)は縦断正面図である。
【図4】示温部材の消去エネルギーと反射率の関係を示
すグラフである。
【図5】示温部材の温度と時間との関係を示すグラフで
ある。
【図6】バインダー樹脂を変化させた時の25℃におけ
る示温特性図である。
【図7】読取装置の外観図である。
【図8】読取装置の内部構成を示すブロック図である。
【図9】ROMに書き込まれたアドレステーブルであ
る。
【図10】示温部材の温度と濃度の関係テーブルであ
る。
【図11】読取装置を示すもので、(a)は読取装置の外
観図、(b)は読取装置の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図12】読取装置のROMテーブルである。
【図13】デジタル値の信号例を示すテーブルである。
【図14】読取装置のROMテーブルである。
【符号の説明】
1 温度管理部材 4 示温部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部分的又は全面に温度に反応して色が変
    化する示温部材が設けられ、この示温部材により情報が
    設定される温度管理部材において、温度により発色の濃
    度が異なり、環境温度下では不可逆性で、結晶−非結晶
    又は相分離−非相分離で色が変化する示温部材であっ
    て、前記示温部材のガラス転移温度が管理温度を越えた
    温度に設定されていることを特徴とする温度管理部材。
  2. 【請求項2】 部分的又は全面に温度に反応して色が変
    化する示温部材が設けられ、この示温部材により情報が
    設定される温度管理部材において、温度により発色の濃
    度が異なり、環境温度下では不可逆性で、結晶−非結晶
    又は相分離−非相分離で色が変化する示温材料とバイン
    ダー樹脂とよりなる示温部材であって、前記示温部材の
    ガラス転移温度が管理温度を越えた温度に設定されてい
    ることを特徴とする温度管理部材。
  3. 【請求項3】 バインダー樹脂のガラス転移温度が示温
    材料のガラス転移温度以上であることを特徴とする請求
    項2記載の温度管理部材。
  4. 【請求項4】 バインダー樹脂のガラス転移温度によ
    り、示温部材の発色速度がコントロール可能であること
    を特徴とする請求項2又は3記載の温度管理部材。
  5. 【請求項5】 部分的又は全面に温度に反応して色が変
    化する示温部材が設けられ、この示温部材により情報が
    設定される温度管理部材を用いて行う温度管理方法にお
    いて、温度により発色濃度が異なり、環境温度以下では
    不可逆性で、結晶−非結晶又は相分離−非相分離で色が
    変化する示温部材であって、前記示温部材のガラス転移
    温度が管理温度を越えた温度に設定され、前記示温部材
    の発色時の色が吸収する波長の光を照射し、その反射光
    強度又は透過光強度を検知することにより温度管理を行
    うようにしたことを特徴とする温度管理方法。
  6. 【請求項6】 部分的又は全面に温度に反応して色が変
    化する示温部材が設けられ、この示温部材により情報が
    設定される温度管理部材を用いて行う温度管理方法にお
    いて、温度により発色濃度が異なり、環境温度以下では
    不可逆性で、結晶−非結晶又は相分離−非相分離で色が
    変化する示温材料とバインダー樹脂とよりなる示温部材
    であって、前記示温部材のガラス転移温度が管理温度を
    越えた温度に設定され、前記示温部材の発色時の色が吸
    収する波長の光を照射し、その反射光強度又は透過光強
    度を検知することにより温度管理を行うようにしたこと
    を特徴とする温度管理方法。
  7. 【請求項7】 部分的又は全面に温度に反応して色が変
    化する示温部材が設けられ、この示温部材により情報が
    設定される温度管理部材を用いて行う温度管理方法にお
    いて、温度により発色濃度が異なり、環境温度以下では
    不可逆性で、結晶−非結晶又は相分離−非相分離で色が
    変化する示温部材であって、前記示温部材のガラス転移
    温度が管理温度を越えた温度に設定され、前記示温部材
    の発色時の色が吸収する波長の光を照射し、その反射光
    強度又は透過光強度を検知することにより温度管理を行
    い、前記示温部材が温度管理すべき管理時間よりも短時
    間で発色したことをもって前記示温部材がガラス転移温
    度よりも高い温度環境に曝されていたことの警告を行う
    ことを特徴とする温度管理方法。
  8. 【請求項8】 示温部材の情報が時間を含む情報であ
    り、この時間情報を読み取る手段と、温度検出時の時間
    を認識する時間認識手段と、前記時間情報と検出時の時
    間情報とから温度管理時間を計算する温度管理時間算出
    手段とを有し、前記温度管理時間と反射光強度又は透過
    光強度により温度管理部材が暴露されていた環境温度を
    特定するようにしたことを特徴とする請求項5、6又は
    7記載の温度管理方法。
  9. 【請求項9】 時間情報が機械読み取り可能な読取対象
    物により設定され、この機械読み取り可能な読取対象物
    を読み取り、この反射光強度の比と温度管理時間とから
    温度管理部材が曝されていた環境温度を特定するように
    したことを特徴とする請求項8記載の温度管理方法。
  10. 【請求項10】 時間情報がバーコードにより設定さ
    れ、このバーコードのバー部分とスペース部分との反射
    光強度を読み取り、この反射光強度の比と温度管理時間
    とから温度管理部材が曝されていた環境温度を特定する
    ようにしたことを特徴とする請求項8記載の温度管理方
    法。
  11. 【請求項11】 外気温度よりも低い温度で流通し、そ
    の流通過程において所定の許容時間外気温度の環境下に
    暴露される管理対象物に請求項1ないし4のいずれか一
    記載の温度管理部材を取り付け、請求項5ないし10の
    いずれか一記載の温度管理方法を用いて温度管理を行う
    ようにしたことを特徴とする温度管理方法。
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