JP2001116627A - 温度管理用紐部材及びその供給装置 - Google Patents

温度管理用紐部材及びその供給装置

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JP2001116627A
JP2001116627A JP29409499A JP29409499A JP2001116627A JP 2001116627 A JP2001116627 A JP 2001116627A JP 29409499 A JP29409499 A JP 29409499A JP 29409499 A JP29409499 A JP 29409499A JP 2001116627 A JP2001116627 A JP 2001116627A
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Mitsuharu Endo
光治 遠藤
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度管理ができる紐部材を提供すること。 【解決手段】 紐状支持体21上に示温部材22が形成
あるいは含浸されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高級野菜等
を束ねる温度管理用紐部材およびその温度管理用紐部材
の供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の具体的な示温部材のうち温度に反
応して色が変化する示温材料として例えばスピロピラン
類、ビアントロンやジキサンチレン等の縮合芳香環の置
換したエチレン誘導体などのサーモクロミック有機色素
やCoCl2・2(CH2)6N4・10H2Oからなる金属錯塩結晶や電子
供与性呈色性化合物と電子受容性化合物と有極性有機化
合物の組み合せ等からなる示温材料を用いた温度管理用
ラベル等は、温度により色が変化する様子を視覚で判断
が行われている。
【0003】また、示温材料は大別すると可逆式と不可
逆式があり、可逆式は温度が上下するとそれに応じて何
回でも色が変化するタイプで、不可逆式はある温度で色
が変化すると元に戻らないタイプである。
【0004】可逆式の場合、飲み物のビ−ル等の飲み頃
サイン等に使用されたり視覚的に注意を促す等に使用さ
れている。
【0005】不可逆式は青果物や生鮮食料品等の温度管
理用として、温度履歴が残る特公昭58−10709号
公報等のような、浸透材中を温度により粘性が変化する
インク(例えばオレイルアルコールに染料が溶けている
インク)が浸透するようになっており、その浸透長さに
より、設定温度以上の温度にどのくらいの時間曝された
かを確認できる。また、ラベル上に複数の層(インク
層、セパレート層、多孔質層、表示部)から構成され
る。セパレート層は、温度管理を開始する際に除去し、
多孔質層は浸透時問をコントロールする層である。この
いずれも低温不可逆性を実現するために、(室温より設
定温度が低い場合)温度管理を開始しない時の保存方法
手段が必要であり、高価で複雑な構造をしていた。
【0006】従来の技術について説明をしたが、特に簡
単でかつ低価格を実現するような温度管理部材を提供す
ることにあるが、かかる要望を実現する手段は現在のと
ころまだ知られていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これを実現させるため
には温度により、発色濃度が変化してその変化が不可逆
的である示温部材を所定の支持部材等に形成する方法が
要望されるが、製作工程が複雑で高価になる問題点を有
している。
【0008】また、このような示温部材を用いて、例え
ばスーパー等に搬入する高級野菜等を温度管理する紐部
材を提供することが望まれている。
【0009】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、品物の温度管理をすることができる温
度管理用紐部材及びその供給装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の温度管理
用紐部材は、紐状支持体上に示温部材が形成あるいは含
浸されていることを特徴とする。
【0011】請求項2記載の温度管理用紐部材の供給装
置は、紐状支持体上に示温部材が形成あるいは含浸され
ている温度管理用紐部材がロール状に巻かれている供給
部と、この供給部から供給される温度管理用紐部材に形
成あるい含浸されている示温部材を消色化する初期化手
段と、この初期化手段を通過した温度管理用紐部材を切
断する切断手段とを具備したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
ないし図8を参照して説明する。
【0013】まず、本発明において、示温部材は、電子
供与性呈色性化合物と電子受容性化合物、可逆材とバイ
ンダー樹脂から成っている部材を用いている。
【0014】一般的に電子供与性呈色性化合物は、発色
する前駆体化合物をいい、電子受容性化合物は顕色剤を
意味しており、この電子供与性呈色性化合物と電子受容
性化合物の相互作用が大きくなると発色し、その相互作
用が小さくなると消色する。本発明で使用される可逆材
は、この電子供与性呈色性化合物または電子受容性化合
物との相互作用を強めたり弱めたりすることにより、間
接的に電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物の相
互作用を可逆的に変化させることが可能な材料を言う。
【0015】図1にその原理を簡単に示す。電子供与性
呈色性化合物(ロイコ化合物も含まれる。)にクリスタ
ルバイオレットラクトン(CVL)、電子受容性化台物
に没食子酸プロピル(PG)、可逆材にコレステロール
(CL)を用いた場合を示す。
【0016】消色モードでは、CVLとPGの相互作用
が小さく、PGはCLと相互作用を強めている。発色モ
ードではCVLとPGの相互作用が大きく、PGとCL
の相互作用は小さい。
【0017】次に、図2を参照しながら、この系の熱力
学的可逆性を説明する。発色状態ではPGとCVLの相
互作用が強く、CLは単独で結晶状態で存在している。
この状態からこの示温部材の融点よりも加熱すると、流
動状態になり、PGとCVLは相互作用を弱め、PGは
CLとの相互作用が強まる。その状態から、急冷すると
CLはPGを取り込んだまま固化(アモルファス状態)
し、消色状態が保持される。その状態から、ガラス転移
点(Tg)以上の温度に加熱すると、PGの分子は急激
に拡散を開始するので、発色が進行する。このTgの温
度の前後で飛躍的にPGの拡散速度が変化する。さらに
Tc以上Tm未満まで加熱するとさらに拡散速度が早ま
り瞬時に発色する。
【0018】本発明の温度管理部材を具体的に説明す
る。図2の原理図において、本発明ではのエリア1に
おける示温部材の示温特性に着目して具体的な実施態様
を以下説明する。
【0019】のエリアはガラス転移温度Tgに達して
いない領域であるが、顕色剤の拡散は生じる。その速度
はガラス転移温度以上よりもかなり遅いものである。も
し、このガラス転移温度の前後を利用した青果物流通用
の温度管理部材である場合、設定温度は(ガラス転移温
度)が10℃前後である。Tgが10℃である場合、荷
物の出し入れ時(数分間)には40℃程度である場合も
仮定される夏期には、直ち発色が開始してしまい、温度
や暴露時間の管理等はとてもできるものでない。そこ
で、Tgを30℃〜40℃程度に設定すると、荷物の出
し入れには多少発色が開始されるが、それほど影響は受
けない。
【0020】また、Tg以下では温度に敏感に反応し、
暴露温度により発色濃度が変化し、その濃度変化によ
り、通常の温度管理部材ではなかなか管理できない平均
暴露温度等も管理できる可能性がある。(Tg前後を利
用する温度管理部材の場合、特にこの前後では発色濃度
に差は現れるが、Tg以上での濃度差はそれほどな
い。) 以上から考えても、青果物流通用に使用するにはTg前
後を利用する手段よりもTgを高めに設定して、Tg以
下の温度による濃度変化を利用する手段の方が適してい
ると言える。
【0021】具体的に本実施の形態に使用した示温部材
につてい説明する。
【0022】 <示温部材1> ロイコ染料:GN−2(山本化成社製ロイコ染料)…1重量部 顕色剤 :PG(没食子酸プロピル)…1重量部 可逆材 :PRN(プレグネノロン)…10重量部 樹脂 :Z450(日本ゼオン社製 非晶質ポリオレフィン)… 4重量部 溶媒 :トルエン…84重量部 で構成する。
【0023】製造方法は、溶媒としてトルエンにZ45
0を50℃で加熱しながら攪拌し、完全に溶解する。こ
うして得られた樹脂溶液にロイコ染料、顕色剤、可逆材
をそれぞれ1、1、10重量部の比で入れる。さらに、
Φ3mm程度のガラスビーズを液面とほぽ同じ程度まで
入れ、ペイントシェーカーで2時間分散し、塗工液を得
る。さらに塗工液を#40番のバーコータを用いてPE
T(38μm)に塗工して示温部材4を得る。示温部材
4はガラス転移温度が30.1℃であった。
【0024】図3を参照して温度管理部材1の断面図に
ついて説明する。図3において、温度管理部材1は白色
PETの基材2に、マイタック紙(ニチバン社製)12
を貼付等により形成する。このマイタック紙12はサ一
マルヘッドからの熱の基材2への拡散を防止するための
ものである。
【0025】そして、前述した示温部材4が塗工してあ
るPET3をマイタック紙12に貼る。さらに、示温部
材4の上部に保護層5を形成する。この保護層5はPE
Nフィルム(2.5μm、ポリエチレンナフタレート)
を用い、その背面には、シリコーン系コーティング材料
(久保孝社製TS−200)を0.2μmの耐熱層6が
塗工してある。
【0026】温度管理部材1の平面図について図4を参
照して説明する。前述したように、温度管理部材1は基
材2上に構成されている。
【0027】温度管理部材1は、商品情報7と温度管理
を行う温度管理情報8からなっている。温度管理部材1
はサーマルヘッドによる加熱、急冷により消色すること
ができる。サーマルヘッドは京セラ社製のKBE一56
−8MGK1を用いて行った。
【0028】 印加パワー:0.3W 印字周期:5ms/line 繰り返し回数:2回(同一ラインに印加する回数) 印刷エネルギーはパルス幅を変化させることにより行
い、印加エネルギーと消色時の反射率のグラフおよび6
0℃2hr保存後における発色反射率のグラフを図5に
示す。(反射率は640nmの値である。)なお、反射
率の測定はミノルタ社製の測色計CM−503Cで行っ
た。
【0029】温度管理部材1のエネルギー印加前は、反
射率が約5%程度であり、発色した状態である。サーマ
ルヘッドで加熱・急冷すると反射率が約0.6mJ/d
otで最大値70%程度になる。(完全に消色された状
態である。なお、示温部材がない場合のマイタック紙上
の反射率は約72%であった。)サーマルヘッドでエネ
ルギーを印加した後、60℃2hr後の反射率は消色時
のエネルギーが小さい方が発色濃度が濃い(つまり、反
射率が小さい。) 完全に消色可能な0.6mJ/dotを境に、急激に6
0℃2hr後の発色濃度は低下する。−0.6mJ/d
ot以上のエネルギーを印加すると基材2のPETがガ
ラス転移温度以上に加熱され、基材2内に顕色剤が取り
込まれていくと考えられる。基材2内に取り込まれた顕
色剤は、温度管理部材1の60℃以下(PETのガラス
転移温度が70℃)で、容易に示温部材4内に再び出て
これない。青果物等に用いられる環境下では、消色状態
が維持されることになる。60℃はガラス転移温度3
0.1℃よりも十分高い温度であり、数分でほぼ飽和発
色濃度に達する温度である。60℃環境下で2hrも暴
露しているのは、完全に発色を進行させるためである。
【0030】以上述べた特性を利用して、温度管理部材
1の温度管理開始時における初期化設定方法を具体的に
説明する。図4に示すように、温度管理部材1は、2つ
の領域すなわち領域Aは温度管理情報8を表示する部位
を形成し、また領域Bは、商品情報7を表示する部位を
形成する。領域Aには、例えば、温度管理情報8を表示
する温度管理用コード10を形成する。また、領域B
に、例えば、商品情報7を表示する日付情報11、商品
管理用コード9を形成する。
【0031】以下、領域Aおよび領域Bの形成方法につ
いて説明する。領域Aは、温度の変化に対して、示温部
材4が敏感に反応する特性を保持するために、消色を印
加エネルギー0.5〜0.6mJ/dotで行う。すな
わち、図5の消色エネルギーを増加させた時の消色時の
反射率を示す実線のデータからわかるように、消色の反
射率が最大になる時の消色エネルギー以上のエネルギー
を加えないことである。そのような消色エネルギー以上
のエネルギーを印加した場合、破線で示した60℃2h
r後の反射率が急激に増加する。すなわち、この消色時
に反射率が最大になるエネルギー以上印加すると、消色
後の温度による発色が生じづらくなっている。さらにエ
ネルギーを増加すると0.8mJ/dot以上印加する
と、消色時の反射率と60℃2hr後の反射率に差が無
くなっており、消色時の反射率が維持される。
【0032】この特性を利用して、温度管理部材1の発
行方法を具体的に説明する。図4において、温度管理部
材1は前述したように温度に反応する領域Aと温度に鈍
感な領域Bを設ける。温度に敏感な領域Aは例えば、温
度管理コード10のようなバーコードを印刷する。この
領域Aの印刷方法は温度管理コード10のバーに相当す
る初めから発色している部分は前記サーマルヘッドの印
刷の際には消色エネルギーを全く印加しない。また、こ
の領域Aの初めの状態が消色した温度管理コード10の
スペース部分や空白部分は前記サーマルヘッドで印刷す
る際、0.55mJ/dotのエネルギーを印加する。
エネルギーが印加された部分は反射率が0.6程度まで
になり、消色した状態で固定される。この状態で固定さ
れた部分は、60℃環境下で2hr保存した場合、反射
率は0.07程度まで発色する。
【0033】また温度管理部材1は図6〜図8に示すよ
うな温度特性を有する。図6に示すように0℃、25
℃、40℃の各環境下で保存された24hr後の反射率
は、それぞれ、0.48、0.46、0.2、0.1であり、温度に応
じた反射率に変化し、図7より、初期の消色の反射率か
らの発色する度合いを示す反射率比は0.79、0.76、0.3
3、0.17も同様に変化する。ここで、反射率比=時間毎
の反射率/消色時の反射率である。
【0034】図8は各温度における温度と反射率の関係
を示している。この図からもわかるように、0.55m
J/dotで消色された部分は温度により反応している
ことが分かる。従って、領域Aの消色部(温度管理用コ
ード10のスペース部分)と非消色部(温度管理用コー
ド10のバー部分)のコントラスト比が暴露温度や暴露
時間により低下し、スペース部分の反射率が0.3以下
の場合この前記温度管理コード10が認識できないよう
な読取装置があった場合、25℃で約7時間、40℃で
30分程度で警告を知らせることができる。また、反射
率を読取れるような装置であれば、より正確に暴露温度
の認識が可能である。
【0035】次に、領域Bの印刷方法について説明す
る。領域Bは商品情報7や日付情報11,商品管理用コ
ード9からなっており、温度に反応する必要がない部分
または反応してほしくない部分である。この領域Bの文
字、バーの部分は印刷時にエネルギーを印加しない。ま
た、バーや文字が印刷されない白色部分は、前記サーマ
ルヘッドで、前述したように領域Aのスペース部分より
さらに高いエネルギー0.84mJ/dot以上で印刷
する。このように印刷された領域Bの白色部分は、温度
に極めて鈍感である。消色時は領域Aの白色部分と同じ
0.6程度であり、60℃環境下で2hr保存されて
も、発色があまり進行せず、0.56であり、温度に鈍
感であることがわかる。さらに印加エネルギーが高い1
mJ/dotで印刷された場合、消色時の反射率が維持
される。(60℃2hr環境下)このようにして得られ
た温度管理部材1は、領域Aでは、消色された部分が温
度により発色時間が異なる示温特性を示し、領域Bで
は、消色された部分が温度に反応せず、印刷された情報
が温度に依存せず、視認できる。すなわち、1つの示温
部材で印加するエネルギーを変化させることにより、温
度に反応する領域Aと温度に反応しない領域Bを得るこ
とができる。つまり、温度に反応する部分と商品情報等
のように温度に反応してほしくない部分の両立が可能に
なる。これは、前述したように、示温部材4が、塗工さ
れているPET3内部に、示温部材4の顕色剤が拡散し
たと考えられる。
【0036】この実施の形態では、下地にPET3を用
いたが、これに限るものでなく、環境温度以上で示温部
材4の材料の一部または全部が拡散すればよい。また、
顕色剤やロイコ染料もこれに限定されるものでない。ま
た可逆材においても設定温度に応じて他のステロイド類
が使用可能である。また、バインダー樹脂もこれに限る
ものでなく、ポリスチレン樹脂、スチレンメタクリル酸
共重合物、エチレン酢ビ樹脂等でも良い。ただし、用い
る可逆材や顕色剤の種類により、エネルギーの印加する
値が変化する。例えば、可逆材にコレステロールを使用
した場合、温度管理情報エリアを消色するエネルギ−E
1は約0.3mJ/dotで、商品コードを印刷するエ
リアの消色エネルギーは0.65mJ/dotで同じよ
うな効果が得られた。また、温度特性等が多少変化し、
敏感に反応するエリアが約5〜10℃前後であった。ま
た、Z450の樹脂をA−91(スチレンメタクリル酸
共重合体、大日本インキ社製)、可逆材にPRNを用い
ると敏感に反応する温度領域は25℃〜45℃になり、
温度特性が変化する。インクの材料や拡散する層の材料
により温度管理領域の消色エネルギ−E1と商品コード
領域のエネルギ−E2は変える必要がある。
【0037】電子供与性呈色性化合物として、ロイコオ
ーラミン類、ジアリールフタリド類ポリアリールカルビ
ノ一ル類、アシルオーラミン類、アリールオーラミン
類、口ーダミンBラクタム類、インドリン類、スピロピ
ラン類、フルオラン類、シアニン色素類、クリスタルバ
イオレット等の電子供与性有機物等が上げられる。
【0038】より具体的には、光源に赤色の光源を使用
する場台、青または黒色、青緑色に発色するロイコ染料
が使用可能である。
【0039】<黒系>は下記のようなロイコ染料等が使
用可能である。(これに限るものでない)PSD−15
0、PSD−184、PSD−300,PSD−80
2、PSDー290(日本曹達製) CP−101、BLACK−15、ODB(山本化成社
製)、 ETAC、ATP、BLACK−100、S−205、
BLACK−305、BLACK−500(山田化学社
製) TH−107(保土ケ谷化学社製) <青系>は下記のようなロイコ染料が使用可能である。
(これに限るものでない) CVL、BLMB(日本曹達社製)、BLUE−63、
BLUE−502(山本化成社製) BLUE−220(山田化学社製)、BLUE−3(保
土ケ谷化学社製) <青緑系>GN−169、GN−2、Green−40
(山本化成社製) Green−300(山田化学社製) これら材料が使用可能である。読取装置の光源の波長を
変更するだけで、赤系や黄色系の染料でもよい。
【0040】また、1種類の材料でなく混合してもよ
い。
【0041】電子受容性化合物は、本実施の形態の顕色
剤では、PGについて記載したが、これに限るものでな
くフェノ一ル類、フェノ一ル金属塩類、カルボン酸金属
塩類、スルホン酸、スルホン酸塩、リン酸類、リン酸金
属塩類、酸性リン酸エステル、酸性リン酸エステル金属
塩類、亜リン酸類、亜リン酸金属塩類等の酸化物等が使
用可能である。
【0042】例えば、2,4−ジヒドロキシアセトフェ
ノン(2,4−HAP)、2,5−HAP、2,6−H
AP、3,5−HAP、2,3,4−HAP 2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン(2,4−HB
P)、4,4′−HBP、2,3,4−HBP、2,
4,4′−HBP、2,2′,4,4′−HBP、2,
3−ジヒドロ安息香酸、3、5−ジヒドロ安息香酸メチ
ル、4,4′−ビフェノ一ル、2,3,4,4′−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が使用可能である。
【0043】電子受容性化合物は発色速度に大きく影響
し(電子受容性化台物が可逆材と分離した後、電子供与
性化合物に会合し発色するまでの時間がこの材料により
大きく変わる。)、その材料を選定することにより、温
度特性をいろいろ変えることができる。
【0044】そして、可逆材を変えることにより、消色
エネルギ−E1,E2は、変化し、樹脂との組み合せに
より温度特性も変化する。可逆材として使用可能な材料
としては、Stanolone、β−Sitosterol、Methylandrost
enediol、Estradiol Benzoate、Pregnenolone Acetat
e、Androsterone、11α−Hydroxyprogesterone Acetat
e、Esmilagenin等がある。
【0045】ここで、バインダー樹脂としては、温度特
性に応じて、ポリエチレン類、塩素化ポリエチレン類、
エチレン・酢酸ビニル共重合物、エチレン・アクリル酸
・無水マレイン酸共重合物などのエチレン共重合物、ポ
リブタジエン類、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなど
のポリエステル類、ポリプロピレン類、ポリイソブチレ
ン類、ポリ塩化ビニル類、ポリ塩化ビニリデン類、ポリ
酢酸ビニル類、ポリビニルアルコール類、ポリビニルア
セタール類、ポリビニルブチラール類、フッ素樹脂類、
アクリル樹脂類、メタクリル樹脂類、アクリロニトリル
共重合体類、ポリスチレン、ハロゲン化ポリスチレン、
スチレンメタクリル酸共重合体等のスチレン共重合体
類、アセタール樹脂類、ナイロン66などのポリアミド
類、ポリカーボネート類、セルロース系樹脂類、フェノ
一ル樹脂類、ユリア樹脂類、エポキシ樹脂類、ポリウレ
タン樹脂類、ジアリールフタレート樹脂類、シリコーン
樹脂類、ポリイミドアミド類、ポリエーテルスルホン
類、ポリメチルペンテン類、ポリエーテルイミド類、ポ
リビニルカルバゾール類、非晶質系ポリオレフィン等が
上げられる。これら樹脂を1つまたは複数の樹脂を混合
して用いる。
【0046】次に、本発明の第2の実施の形態として上
述した示温部材を使用した温度管理用紐部材の構成につ
いて図9を参照して説明する。図9において、21は、
紐状支持体である紐状のPETの基材である。この基材
21上には示温部材22が形成されている。ここで、紐
状支持体21としてテープ状の支持体も含む。
【0047】このように、温度管理用紐部材を紐状に構
成しておくことにより、後述するように、例えば高級野
菜に、直接、温度管理用紐部材で縛ることにより、高級
野菜の温度管理を行うことができる。
【0048】さらに、本発明の第3の実施の形態として
上述した示温部材を使用した温度管理用紐部材の構成に
ついて図10を参照して説明する。図10において、3
1は、紐状支持体である紐状のPETの基材である。こ
の基材31には、示温部材32が含浸されている。ここ
で、紐状とは、テープ状のものも含む。なお、基材はポ
リスチレン系樹脂等でも良い。
【0049】このように、温度管理用紐部材を紐状に構
成しておくことにより、後述するように、例えば高級野
菜に、直接、温度管理用紐部材で縛ることにより、高級
野菜の温度管理を行うことができる。
【0050】次に、本発明の第4の実施の形態に係わる
温度管理用紐部材の供給装置ついて図11及び図12を
参照して説明する。図11において、41は図9あるい
は図10に示した温度管理用紐部材42がロール状に巻
かれている供給部である。この供給部41から取り出さ
れた温度管理用紐部材42を搬送する搬送路の途中に
は、連続ロール用プリンタ43が配設されている。この
連続ロールプリンタ43において、温度管理用紐部材4
2に対して部分的に初期化及び通常印刷が行われる。こ
の連続ロールプリンタ43により温度管理用紐部材42
が初期化されることにより、示温部材22あるいは32
が消色される。
【0051】そして、この供給部41の下流には、温度
管理用紐部材42を所定の長さに切断するカッタ44が
配設されている。このカッタ44により、温度管理用紐
部材42が所定の長さに切断される。
【0052】このようにして、切断された温度管理用紐
部材42を図12に示すように、高級野菜51を直接縛
るようにする。
【0053】そして、この高級野菜51を、保冷トラッ
ク52に載せてスーパー53に搬送する。
【0054】ここで、保冷トラック52は3時間前にエ
ンジンをスタートさせないと冷えない。このように、保
冷トラック52が高級野菜51を載せる時点より3時間
前にエンジンをスタートさせて保冷を開始させていれ
ば、温度管理用紐部材42を発色させることはない。
【0055】しかし、保冷トラック52が高級野菜51
を載せる時点よりも3時間前にエンジンをスタートさせ
ていない場合には、温度管理用紐部材42は発色する。
【0056】このことにより、高級野菜51をスーパー
53あるいはスーパー53の倉庫に入荷させるときに、
高級野菜51の保冷が的確に行われていたかの確認を行
うことができる。
【0057】次に、本発明の第5の実施の形態に係わる
温度管理用紐部材の供給装置ついて図13を参照して説
明する。図13において、61は温度管理用紐部材の供
給装置としてのテープカッタの筐体である。この筐体6
1内には、温度管理用紐部材42をロール状に巻回して
いる供給部62が設けられている。この供給部62に卷
回されている温度管理用紐部材42には、文字や店名な
どが必要な場合は、示温部材22あるいは32にプレ印
刷されている。
【0058】この筐体61の端部にはテープカット用刃
63が取り付けられている。このテープカット用刃63
と供給部62との間には、温度管理用紐部材42を初期
化するためのヒータ64が設けられている。
【0059】このように構成しておくことにより、高級
野菜51を結わく場合に、温度管理用紐部材42を図1
2に示したように、適当な長さにテープカット用刃63
で切断する。
【0060】そして、切断した温度管理用紐部材42で
高級野菜51を直接縛ることにより、高級野菜42の温
度管理を行うことができる。
【0061】つまり、高級野菜51をスーパー53ある
いはスーパー53の倉庫に入荷させるときに、高級野菜
51の保冷が的確に行われていたかの確認を行うことが
できる。
【0062】なお、前述した第4及び第5の実施の形態
においては、温度管理用紐部材42で直接高級野菜51
を縛るようにしたが、高級野菜51に限らず、要冷蔵食
品(例えば、ケーキ)を収容する箱を温度管理用紐部材
42で縛るようにして、温度管理を行うようにしても良
い。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、紐
部材に温度管理ができる示温部材を使用したので、紐部
材で縛る品物の温度管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に使用したリライタ
ブル系の基本原理図。
【図2】同第1の実施の形態に使用したリライタブル系
の示温部材への適用原理図。
【図3】同第1の実施の形態の温度管理部材の断面図。
【図4】同第1の実施の形態の温度管理部材を示す図。
【図5】同第1の実施の形態の示温部材消色特性を示す
図。
【図6】同第1の実施の形態の温度特性(反射率)を示
す図。
【図7】同第1の実施の形態の温度特性(反射率比)を
示す図。
【図8】同第1の実施の形態の温度特性(時間と温度特
性)を示す図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係わる温度管理用
紐部材の構成を示す断面図。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係わる温度管理
用紐部材の構成を示す断面図。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係わる温度管理
用紐部材の供給装置の概略構成を示す図。
【図12】本発明の第4及び第5の実施の形態の温度管
理用紐部材の供給装置の動作を説明するための図。
【図13】本発明の第5の実施の形態に係わる温度管理
用紐部材の供給装置の概略構成を示す図。
【符号の説明】
2…温度管理部材 3…PET 4…示温部材 5…保護層 6…耐熱層 7…商品情報 8…温度管理情報 9…商品管理用コード 10…温度管理用コード 11…日付情報。 21…基材、 22…示温部材。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紐状支持体上に示温部材が形成あるいは
    含浸されていることを特徴とする温度管理用紐部材。
  2. 【請求項2】 紐状支持体上に示温部材が形成あるいは
    含浸されている温度管理用紐部材がロール状に巻かれて
    いる供給部と、 この供給部から供給される温度管理用紐部材に形成ある
    い含浸されている示温部材を消色化する初期化手段と、 この初期化手段を通過した温度管理用紐部材を切断する
    切断手段とを具備したことを特徴とする温度管理用紐部
    材の供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012139894A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 Toshiba Tec Corp プリンタ

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