JPH11248549A - 温度管理部材形成装置 - Google Patents

温度管理部材形成装置

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JPH11248549A
JPH11248549A JP10045678A JP4567898A JPH11248549A JP H11248549 A JPH11248549 A JP H11248549A JP 10045678 A JP10045678 A JP 10045678A JP 4567898 A JP4567898 A JP 4567898A JP H11248549 A JPH11248549 A JP H11248549A
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JP
Japan
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JP10045678A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Tamura
敏行 田村
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予冷処理の信頼性を高めることができる温度
管理部材を得ることである。 【解決手段】 環境温度以下の第一の設定温度以上で反
応して色が変化し、使用範囲内の温度では不可逆であ
り、使用範囲を越えた第二の設定温度以上に加熱してか
ら急冷することにより無色となる示温部材を含む熱転写
記録媒体18と、第二の設定温度以上の温度で前記示温
部材を被印刷面に印刷する印刷手段20と、印刷された
直後の前記示温部材を第一の設定温度以下の温度まで急
冷する冷却手段31とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、青果物や生鮮食品
等の温度管理に用いる温度管理部材を印刷により得るこ
とができる温度管理部材形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、温度に反応して色が変化する示温
部材を必要なインク形態(例えば、樹脂等とともに分散
させる)としてラベル等に塗布しておくか、熱転写イン
クリボン等に含有させてラベル等に印刷して温度管理用
のラベルとして用いているものであるが、一般的には、
あるパターンがあらかじめ印刷または塗布されており、
色の変化を目視してその情報を知るというものである。
【0003】また、温度に反応して色が変化する示温部
材としては、下記のような材料があり、1種類または複
数の示温部材をインクに含有させて用いる方法が知られ
ている。
【0004】.サーモクロミック有機色素 スピロピラン類、ビアントロンやジキサンチレン等の縮
合芳香環の置換したエチレン誘導体など .金属錯塩結晶 CoCl2・2(CH2)6N4・10H2O、PbCrO4、Cu2HgI4、Ag2HgI4な
ど .液晶 コレステリック液晶(マイクロカプセルに封入して用い
る) .電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物と有極
性有機化合物の組み合せ ・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・有極性有機物 アルコール類(オレイルアルコール等)、アミド類(ア
セトアセチルアニリド等)、エステル類(ジフェニルフ
タレート等)、水難溶性のカルボン酸の第一級アミン
塩、ケトンまたはエーテル類、少なくても1個の芳香族
残基を結合基とするアゾメチン類など やの方式では、気中懸濁法、噴霧造粒法、パンコー
ティング法、静電合体法、真空蒸着法等によりマイクロ
カプセル化されて使用される。
【0005】これら示温部材を用いた温度管理ラベル等
は温度により色が変化する様子を視覚で判断している。
【0006】また、示温部材は大別すると可逆式と不可
逆式があり、可逆式は温度が上下するとそれに応じて何
回でも色が変化するタイプで、不可逆式はある温度で色
が変化すると元に戻らないタイプである。
【0007】可逆式の場合、飲み物のビール等の飲み頃
サイン等に使用されたり、視覚的に注意を促す場合等に
使用されている。また、青果物や生鮮食料品等の温度管
理には温度履歴が残る特公昭58−10709公報等に
示されているように、浸透材中を温度により粘性が変化
するインク(例えばオレイルアルコールに染料が溶けて
いるインク)が浸透するようになっており、その浸透長
さにより、設定温度以上の温度にどのくらいの時間曝さ
れたかを確認できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の室温以下で反応
する低温不可逆性温度管理ラベルは、温度管理を開始す
るまで慎重に反応温度以下で保存していた。このような
低温不可逆性温度管理ラベルは、温度監視やそれを保存
しておく冷蔵庫等の装置が必要であり、その取扱が面倒
であった。また、前述のように、温度により反応するイ
ンクとこのインクが浸透する浸透部材の間を温度管理開
始前にはセパレータにより分離しておくような形式のも
のは、セパレータ材が存在するためにその構造が複雑で
あり、小型化が困難であり、かつ、高価であった。
【0009】また、青果物においては、その鮮度保持の
最善の方法は、収穫した時から食べる時まで低温高湿を
保つことである。そのため、一般的には、予冷処理が行
なわれている。そして、青果物の流通過程において、収
穫時から確実に低温保持がなされた状態で管理されてい
たか否かを簡単かつ安価に確認できる方法の実現が要望
されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
環境温度以下の第一の設定温度以上で反応して色が変化
し、使用範囲内の温度では不可逆であり、使用範囲を越
えた第二の設定温度以上に加熱してから急冷することに
より無色となる示温部材を含む熱転写記録媒体と、第二
の設定温度以上の温度で前記示温部材を被印刷面に印刷
する印刷手段と、印刷された直後の前記示温部材を第一
の設定温度以下の温度まで急冷する冷却手段とよりな
る。従って、青果物等を収穫した直後に示温部材を印刷
し、しかも、その示温部材が冷却手段で冷却されて無色
になっており、その後の低温保持が確実に行なわれてい
れば発色することがないため、予冷処理の信頼性を高め
ることができるものである。
【0011】この場合の不可逆性示温系を用いた示温材
料としては、非結晶−結晶または相分離−非相分離によ
るリライタブル系を利用する。
【0012】・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・可逆材 ステロイド系等が使用可能である。
【0013】さらに、この系を熱転写インクリボンにす
る。すなわち、ベースフィルム上に直接または剥離層上
に少なくても上述した電子供与性呈色性化合物、電子受
容性化合物、可逆材を含有し、その他としてパラフィン
ワックス、樹脂等からなっているインク層を形成する。
その熱転写インクリボンを用いて、サーマルヘッドによ
り印刷する。融点以上に加熱され急冷された時に無色に
固定され、そのインク系のガラス転移点以上で徐々に発
色する。ガラス転移点が設定温度となる。すなわち、サ
ーマルヘッドにより上記示温材を含有した熱転写インク
リボンで印刷したときに温度監視が開始される。
【0014】この系はサーマルヘッドにより融点以上に
加熱され急冷された時に無色に固定され、そのインク系
のガラス転移点以上で徐々に発色する。すなわち、ガラ
ス転移点が設定温度となる。ガラス転移点が室温以下
で、融点が環境温度以上である。例えば、生鮮食料品や
青果物用であれば10℃前後で反応する示温部材が望ま
しい。前記インクのガラス転移点が例えば7℃で、融点
が80℃であれば、サーマルヘッドにより、約80℃以
上に加熱し、7℃以下に急冷すれば無色に固定され、7
℃以上で徐々に発色する。融点が80℃程度以上であれ
ば、環境下で可逆的に無色に戻ることがないので、不可
逆低温温度管理部材として使用可能である。
【0015】上述したような示温部材を印刷する装置と
しては、前記示温部材として、前記に記載したように結
晶−非結晶または相分離−非相分離によるリライタブル
材料を含有した熱転写インクリボンまたはあらかじめ温
度管理部材に塗工したものを用い、サーマルヘッドによ
り前記温度管理部材の示温部材の融点以上まで加熱し、
加熱直後または同時に、前記インク系のガラス転移点以
下に冷却するために冷却器を通過させて急冷させる。こ
の急冷により、前記示温部材を無色に固定する。例え
ば、冷却器にはペルチェ素子を用いる。
【0016】請求項2記載の発明は、被印刷面に印刷さ
れた示温部材の一部を冷却手段により急冷するようにし
た。従って、予冷処理の確認をすることができる部分
と、目視により情報を読み取ることができる部分とを共
通の印刷手段で印刷することができるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。まず、図1、2、3に基づいて、温度
管理部材1の一例を説明する。すなわち、温度管理部材
1には、商品情報2と商品管理コード3とが印刷されて
おり、この情報に基づき流通する物品を管理する。この
温度管理部材1には、前記商品情報2や商品管理コード
3とは別に、設定温度で色が変化する示温部材により情
報が印刷される示温部材印刷エリア4が設けられてい
る。ここには、図3で示すように、温度管理コード5が
印刷される。図2に示すように、温度管理コード5は、
発行時には無色であり、設定温度以上の状態がある設定
時間以上放置されると、図3に示すように、印刷されて
いた温度管理コード5が可視状態になるようにその温度
管理コード5は、示温部材により印刷されている。
【0018】つぎに、図4、5、6に基づいて、温度管
理部材1の他の例を説明する。すなわち、ここで示す温
度管理部材1は、図1乃至図3に示した例と同じ構成で
あるが、商品管理コード3が示温部材印刷エリア4に重
ねて印刷されている。図5に示すものでは商品管理コー
ド3だけが見えており、設定温度以上で設定時間以上放
置すると、図6のような温度管理パターン6が発色し、
商品管理コード3を読取不可にする。
【0019】図7及び図8により温度管理方法について
述べる。実際の温度管理は読取装置7により読み取るこ
とにより行う。まず、図1乃至図3に示す温度管理部材
1の場合、設定温度以上で設定時間以上放置(以後高温
暴露と呼ぶ)された場合、図7(a)の状態から図7(b)
の状態に変化する。同様に、図4乃至図6に示す温度管
理部材1の場合、図8(a)の状態から図8(b)の状態に
変化する。
【0020】これにより、図7(a)では温度管理コード
5が読み取れないが、高温暴露に曝されると温度管理コ
ード5が図7(b)に示すように発色して読み取れる。一
方、図4乃至図6に示す温度管理部材1の場合、図8
(a)では商品管理コード3が読み取れるが、高温暴露に
曝された図8(b)では、商品管理コード3の読み取りが
できなくなる。なお、示温部材は発色すると、商品管理
コード3の読取装置の光源の波長の光を吸収するもので
ある。
【0021】次に、示温部材について説明する。示温部
材は不可逆性示温系を用いる場合、次のような非結晶−
結晶または相分離−非相分離によるリライタブル材料系
を利用する。
【0022】・電子供与性呈色性化合物 フェニルメタン系化合物(各種フルオラン、フェニルフ
タリド類等)、各種インドリルフタリド、スピロピラ
ン、ロイコオーラミン類、アシルまたはアリールオーラ
ミン類など ・電子受容性化合物 フェノール性水酸基を有する化合物、フェノール性水酸
基を有する化合物の金属塩、各種トリアゾール類、カル
ボン酸類、カルボン酸の金属塩など ・可逆材 ステロイド系等の環境温度以上の融点を有し、バルキー
なOH基を有する材料で、立体障害となり熱的に変移・
変形し得る程度の構造柔軟性を兼備した材料が使用可能
である。
【0023】さらに、この系を熱転写インクリボンにす
る。すなわち、ベースフィルム上に直接または剥離層上
に少なくても上述した電子供与性呈色性化合物、電子受
容性化合物、可逆材を含有し、その他としてパラフィン
ワックス、樹脂等からなっているインク層を形成する。
その熱転写インクリボンを用いて、サーマルヘッドによ
り印刷する。融点以上に加熱され急冷された時に無色に
固定され、そのインク系のガラス転移点以上で徐々に発
色する。すなわち、ガラス転移点が設定温度となる。そ
して、サーマルヘッドにより上記示温材を含有した熱転
写インクリボンで印刷したときに温度監視が開始され
る。
【0024】具体的には以下に示す通りである。まず、
インクは印刷後に機械読み取り可能なコードとしても利
用することを考え、呈色性化合物に発色したときに、
青、または黒色になるものを選択した。
【0025】呈色性化合物として、例えばクリスタルバ
イオレット(CVL)や3−ジエチルアミノ−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン(DAMAFと略す)
(黒)等が使用可能である。
【0026】 <第一の試作インク例> *呈色性化合物 ・DAMAF:1重量部 *電子受容性化合物 ・没食子酸プロピル(以下PGと略す):1重量部 *可逆材 ・1,2,5,6−Di−0−イソプロピリデン−D−マニトール(IPDMと略す): 5重量部 *樹脂 ・ポリスチレン・メタクリル酸共重合体(A−14P 大日本インキ化学社 製): 5重量部 を溶媒(トルエン1重量部に対して、シクロヒキサノン
1重量部の混合溶剤)で完全に約50℃程度に加熱をし
ながら完全に溶解させる。
【0027】 *パラフィンワックス 10重量部 をアルミナ製ボールミル(5Φ鋼製ボール充填)を80
℃に加熱して溶解する。
【0028】次に、固形分が20%になるように上記の
溶液を加えながら分散を開始する。その後、分散中の放
冷で、常温まで低下する。このようにして得られたイン
ク塗液を6μmのPETフィルム(耐熱層付き:東レ社
製、耐熱層は久保孝社製のシリコン系TS−100厚さ
0.3μm)に最終的に膜厚が4μmになるように塗工し
熱転写インクリボンを得る。
【0029】ここで得られた熱転写インクリボンは融点
が78℃で、ガラス転移点が2℃であった。
【0030】 <第二の試作インク例> *呈色性化合物 ・DAMAF: 1重量部 *電子受容性化合物 ・没食子酸プロピル: 1重量部 *可逆材 ・コレステロール(IPDMと略す): 10重量部 *樹脂 ・ポリスチレン・メタクリル酸共重合体(A−14P 大日本インキ化学社 製): 5重量部 を溶媒(トルエン1重量部に対して、シクロヒキサノン
1重量部の混合溶剤)で完全に約50℃程度に加熱をし
ながら完全に溶解させる。
【0031】 *パラフィンワックス 10重量部 第一の試作インク例と同様の方法で得られた熱転写イン
クリボンは、融点が80℃で、ガラス転移点が10℃で
あった。
【0032】このような熱転写インクリボンで印刷され
た温度管理部材1は、サーマルヘッドにより、温度管理
部材1に転写された後または同時に、ガラス転移点以下
に急冷すると呈色性化合物と電子受容性化合物の影響が
少なくなり、変わって電子受容性化合物と可逆材の影響
が多くなり、無色になる。この印刷された示温部材は図
9で示すように、ガラス転移点以上の温度では徐々に発
色する。この示温部材の濃度は、急冷されて固定されて
いた電子受容性化合物の分散速度に依存するため、温度
がガラス転移点以上になると加速的に早く発色する。
【0033】このように、印刷時に無色化し、設定温度
以上において発色する系により、温度監視が印刷と同時
に開始されるので、従来のセパレータ等のパーツが要ら
なくなるので安価であり、手間が省ける。
【0034】実際に温度管理部材を形成する装置の具体
的な例を図10、図11に基づいて説明する。まず、印
刷装置の外観は、図10及び図11に示すように、形状
は普通のバーコードプリンタと同じで、パソコンからの
情報に従って温度管理部材1に印刷する。第一の試作イ
ンクまたは第二の試作インクに限られるものでなく、ガ
ラス転移点が環境温度以下であり、融点が環境温度以上
であり、環境温度下では不可逆な示温部材であればよ
く、例えば、呈色性化合物がCVL、DAMAFに限ら
れるものでなく、フルオラン系のロイコ染料等が使用可
能である。また、電子受容性化合物も没食子酸プロピル
に限られるものでなく、フェノール系化合物例えばビス
フェノールA等が使用可能である。
【0035】しかして、前述の示温部材の系の一例を図
12に示す。サーマルヘッド等で加熱−急冷して、温度
管理コード5を印刷すると無色で固定される。この温度
管理コード5はガラス転移点Tg以上に暖まると徐々に
発色し、図9に示すように時間により濃度が異なる。そ
のため、相対値で0.5に達した時に機械読取ができる
とすると、転移点Tg以上の温度の環境下に38時間以
上曝されていたことがわかる。前記インクはこのTgが
約28℃程度である。目視であるとその管理時間があい
まいになることは言うまでもない。ここで、Aは呈色性
材料(ロイコ染料)、Bは顕色剤(フェノール系化合
物)、Cは可逆剤である。そのため、無色状態は、Aと
Bとが切り離され、BとCとが結合している状態であ
り、有色状態はAとBとが結合され、Cが切り離された
状態であり、流動状態は、A,B,Cのそれぞれが切り
離された状態である。
【0036】<第一の印刷装置>図10に基づいて第一
の印刷装置を説明する。まず、温度管理部材1を印刷す
る印刷装置は、商品情報等を印刷する商品情報印刷ユニ
ット10と示温部材印刷ユニット17とで構成されてい
る。商品情報印刷ユニット10は、温度管理部材1の商
品情報2と商品管理コード3等を印刷する。商品情報印
刷ユニット10は、例えば、カーボンブラック等が分散
され黒色の熱転写インクリボン11を用いる。熱転写イ
ンクリボン11は、スライド板13とガイド板15の間
とサーマルヘッド14とプラテンローラ16の間を介し
て、巻き取りロール12に巻き取られる。温度管理部材
1の基材は、スライド板13上を通過し、サーマルヘッ
ド14と熱転写インクリボン11を介して、プラテンロ
ーラ16の間で挾持されながら搬送される。サーマルヘ
ッド14による商品情報等の印刷は、熱転写インクリボ
ン11のインクを温度管理部材1に転写して行われる。
商品情報印刷ユニット10により、商品情報2等が印刷
された温度管理部材1は、示温部材印刷ユニット17に
搬送される。示温部材印刷ユニット17は、商品情報印
刷ユニット10と同じような構成になっている。前述し
たような第一の試作インクまたは第二の試作インクのよ
うな示温部材が塗布された熱転写記録媒体としての示温
部材転写リボン18により前記商品情報2等が印刷され
た温度管理部材1に必要なパターンがプラテンローラ2
2に対向して設けられた印刷手段としてのサーマルヘッ
ド20で印刷される。印刷された温度管理部材1は直後
に、冷却手段としての冷却ユニット31で示温部材転写
リボン18のガラス転移点以下に冷却され、前述したよ
うに、印刷された示温部材は無色に固定され、温度管理
が開始する。
【0037】しかして、温度管理部材1は冷却板24と
ローラ23の間で挾持されながら搬送される。ペルチェ
素子25が放熱性の良いSiグリスを介して接触し、ペ
ルチェ素子25の逆側の面にはSiグリスを介してヒー
トシンク26が設けられている。(冷却板24やペルチ
ェ素子25、ヒートシンク26は一体化され、ばね等で
ローラ23に適切な荷重で押し付けられている。)ま
た、ペルチェ素子は、流す電流を0N−0FF制御等で
Tg以下に管理されている。
【0038】ここでは、直後に冷却ユニット31を設け
たが、サーマルヘッド20と対向する位置に冷却ローラ
等を設けて、温度管理部材1の逆側から冷却してもよ
い。このように冷却ユニット31は、示温部材が無色に
固定できれば、位置の限定はない。
【0039】<第二の印刷装置>第二の印刷装置の一例
を図11に基づいて説明する。すなわち、前述の印刷装
置では、商品情報印刷ユニット10と示温部材印刷ユニ
ット17を別々に設けていたが、商品情報2の印刷と示
温部材の印刷とを同じ示温部材転写リボン18で行える
ようにしたのが、第二の印刷装置である。
【0040】まず、温度管理部材1となるべき基材は、
スライド板27とガイド板21の間を搬送される。示温
部材転写リボン18は、スライド板27とガイド板21
を介して、サーマルヘッド20とプラテンローラ22と
の間で、温度管理部材1となるべき基材と共に挾持され
るようになっている。印刷された示温部材転写リボン1
8は、巻き取りロール19に巻き取られる。前述のよう
に、パソコンからの情報に基づいて、商品情報2と温度
管理コード5とがサーマルヘッド20により、示温部材
転写リボン18から転写されて印刷される。
【0041】印刷された温度管理部材1は、ガイド板3
0上をスライドし、前述の場合と同じ構成になっている
冷却ユニット31により部分的に急冷される。示温部材
印刷エリア4の外は、冷却板24の代わりにガイド板3
0になっており、冷却されないようになっている。この
ようにして得られた温度管理部材1は示温部材印刷エリ
ア4だけが、印刷直後に急冷され、残りの部分の商品情
報2等は、徐冷になるため、結晶化して発色している。
ここでは冷却ユニット31が印刷直後になっていたが、
この位置は、示温部材が無色に固定できる位置ならばど
こでもよい。
【0042】また、冷却ユニット31はペルチェ素子2
5を用いた例を示したが、これに限るものでない。ま
た、示温部材の設定温度が室温より高い場合は、ペルチ
ェ素子を0FFにして使用すればよく、設定温度に応じ
て対応できることは言うまでもない。また、示温部材転
写リボンは試作インク1または2に限定されるものでな
く、設定温度に応じてインクの配合比や可逆材等を変え
ることによって異なるTgの示温部材転写リボンが得ら
れ、それに応じた冷却方法を用いればよい。
【0043】また、印刷方式にサーマルヘッドを用いた
が、印刷方法は加熱して示温部材の融点以上に加熱でき
ればよいことは言うまでもない。
【0044】また、逆に、急冷で有色になり、ガラス転
移点以上で徐々に消色する系でも良いことは言うまでも
ない。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、環境温度以下の
第一の設定温度以上で反応して色が変化し、使用範囲内
の温度では不可逆であり、使用範囲を越えた第二の設定
温度以上に加熱してから急冷することにより無色となる
示温部材を含む熱転写記録媒体と、第二の設定温度以上
の温度で前記示温部材を被印刷面に印刷する印刷手段
と、印刷された直後の前記示温部材を第一の設定温度以
下の温度まで急冷する冷却手段とよりなるので、青果物
等を収穫した直後に示温部材を印刷し、しかも、その熱
転写記録媒体が冷却手段で冷却されて無色になってお
り、その後の低温保持が確実に行なわれていれば発色す
ることがないため、予冷処理の信頼性を高めることがで
きると云う効果を有する。
【0046】請求項2記載の発明は、被印刷面に印刷さ
れた示温部材の一部を冷却手段により急冷するようにし
たので、予冷処理の確認をすることができる部分と、目
視により情報を読み取ることができる部分とを共通の印
刷手段で印刷することができると云う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すもので、第一の温
度管理ラベルの平面図である。
【図2】設定温度以下で管理された状態の第一の温度管
理ラベルの平面図である。
【図3】設定温度以上で管理された状態の第一の温度管
理ラベルの平面図である。
【図4】第二の温度管理ラベルの平面図である。
【図5】設定温度以下で管理された状態の第二の温度管
理ラベルの平面図である。
【図6】設定温度以上で管理された状態の第二の温度管
理ラベルの平面図である。
【図7】第一の温度管理ラベルの商品管理用バーコード
を機械読取している状態の平面図である。
【図8】第二の温度管理ラベルの商品管理バーコードを
機械読取している状態の平面図である。
【図9】設定温度以上の発色状態を時間の経過とともに
示すグラフである。
【図10】第一の印刷装置の構造を示す側面図である。
【図11】第二の印刷装置の構造を示す斜視図である。
【図12】示温部材の物理的変態の状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
18 熱転写記録媒体 20 印刷手段 31 冷却手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境温度以下の第一の設定温度以上で反
    応して色が変化し、使用範囲内の温度では不可逆であ
    り、使用範囲を越えた第二の設定温度以上に加熱してか
    ら急冷することにより無色となる示温部材を含む熱転写
    記録媒体と、第二の設定温度以上の温度で前記示温部材
    を被印刷面に印刷する印刷手段と、印刷された直後の前
    記示温部材を第一の設定温度以下の温度まで急冷する冷
    却手段とよりなることを特徴とする温度管理部材形成装
    置。
  2. 【請求項2】 被印刷面に印刷された示温部材の一部を
    冷却手段により急冷するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の温度管理部材形成装置。
JP10045678A 1998-02-26 1998-02-26 温度管理部材形成装置 Pending JPH11248549A (ja)

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JP10045678A JPH11248549A (ja) 1998-02-26 1998-02-26 温度管理部材形成装置

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