JP2001082520A - 衝撃緩衝部材、自動車用内装部材および自動車用ドアトリム - Google Patents

衝撃緩衝部材、自動車用内装部材および自動車用ドアトリム

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JP2001082520A
JP2001082520A JP25817399A JP25817399A JP2001082520A JP 2001082520 A JP2001082520 A JP 2001082520A JP 25817399 A JP25817399 A JP 25817399A JP 25817399 A JP25817399 A JP 25817399A JP 2001082520 A JP2001082520 A JP 2001082520A
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宏史 合田
Manabu Nomura
学 野村
Toru Shima
徹 嶋
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    • B60R2021/0414Padded linings for the vehicle interior ; Energy absorbing structures associated with padded or non-padded linings using energy absorbing ribs

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量、構造簡単で、側面衝突にも対応でき、
生産性にすぐれるとともに、部品点数の大幅低減、ドア
の組み立て工程も省力できる自動車用ドアトリムなどの
自動車用内装部材として利用可能な衝撃緩衝部材の提
供。 【解決手段】 板状部と板状部の裏面の格子状リブから
なり、繊維含有熱可塑性樹脂で形成される一体成形体で
あって、板状部の平均空隙率が5〜90%である衝撃緩
衝部材。具体的には、ガラス繊維の含有率が10〜60
重量%、重量平均繊維長が1〜20mmであるポリプロ
ピレン系樹脂からなる衝撃緩衝部材(自動車用ドアトリ
ム)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装部
材、特に自動車用ドアトリムなどに用いられる衝撃緩衝
部材に関し、外観、軽量性、剛性、衝撃緩衝性にすぐれ
るとともに、構造簡単で生産性、経済性にすぐれる衝撃
緩衝部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年自動車において、衝突安全性の向上
のための車体の高強度化やエアーバックの装備などが図
られている。また、省資源、環境問題などから燃料消費
量の低減が最重要事項となり、これら問題点の解決に、
自動車の軽量化が強く求められている。自動車の軽量化
を目的に、それぞれの部品において、金属から樹脂への
転換が急速に進んでいる。これらの自動車用部品は、成
形性、強度、剛性などに加えて、リサイクル性、材料の
統一の動向などから、従来の繊維強化熱硬化性樹脂(F
RP)から、ポリプロピレン系樹脂などの熱可塑性樹脂
が多用されてきている。
【0003】自動車部品の軽量化の要求は、日々厳しく
なっており、成形品の軽量化のためには、成形品の肉厚
を薄くする努力がなされている。しかしながら、成形品
の肉厚を薄くするためには、強度、剛性など樹脂本来の
特性に加えて、溶融流動性の向上が必要となる。この目
的のために、ポリプロピレン系樹脂の強度、剛性などを
向上するために、他の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラスト
マー、ガラス繊維などの強化剤、タルクなどの充填剤な
どを添加する手段が数多く提案されている。
【0004】近年、自動車における衝突安全性の改善
は、従来からの正面衝突に加えて、側方からの衝突(側
面衝突)について、乗員を守るための高度な安全性の要
求が高まってきている。この自動車の側面衝突に対して
は、乗員の安全確保のためには、ドアが最も重要な構成
部品である。従来このドアトリムは、ポリプロピレン系
樹脂などを用いて、主として射出成形により成形されて
いる。そして、自動車の側面衝突による衝撃を緩和する
ために、衝撃吸収部材がドア中間パネルとドアトリムの
間に設けられている。たとえば、特開平5−6978
0号公報には、塑性変形又は脆性破壊する中空かつ粒状
のエネルギー吸収体をトリム基材内に挿入したものが示
されている。また、実用新案登録第259345号公
報には表皮材の裏面に形成されたクッション性を有する
発泡層を有する車両用ドアパネルが示されている。
【0005】また特開平8−164740号公報に
は、車両ドアのウエスト部のドアインナパネルに沿って
これを覆う自動車用ドアトリムであって、ブロー成形に
より成形された中空体で構成し、壁で仕切られた中空体
の一方に発泡樹脂原料を注入して発泡成形させた発泡体
が充填されたものを衝撃吸収部とする自動車用ドアトリ
ムが開示されている。さらに、特開平9−11829
号公報には、合成樹脂製の中間仕切板と、該中間仕切板
の両面より外方へ向かって一体に隆起する合成樹脂製の
格子状リブと、を具備する車両用内装部材を(衝撃緩衝
材)を、ドア中間パネルとドアトリムの間に挿入するこ
とが提案されている。
【0006】前記の方法は、〜に比較して、製造
が容易で、組み立てに手間がかからず生産性にすぐれた
ものといえる。しかしながら、格子状リブを有する車両
用内装部材を別途射出成形することが必要であることに
加えて、ドア中間パネルとドアトリムの間に挿入する工
程など、生産性が必ずしも高いものではない。また、
特開平8−66981号公報などには、自動車用のドア
トリム本体である板状体に、格子状リブを具備する自動
車用内装部材を一体成形することが当然ながら提案され
ている。しかしながら、自動車用ドアトリム本体は薄肉
板状成形体であり、これに格子状のリブを一体化した成
形金型を用いて、射出成形した場合には、格子部の肉厚
が厚くなることから、格子形成部分の冷却が遅れ、ドア
トリム表面にヒケが発生し外観が悪化する。
【0007】このため、自動車用内装材としては、実用
化が困難な場合があり、結果として、前記のような、
あるいはの場合においても、実質的には、ドアトリム
と衝撃緩衝部材を、別部材として製造し、これらを組み
合わせる方法を採用せざるを得なかった。また、ヒケの
発生を防止するために、ドアトリムの平板部の肉厚を厚
くすることも、選択手段の一つであるが、軽量化、省資
源に逆行するものであり、軽量化を保持しながら、ヒケ
の発生のない、外観にすぐれた衝撃緩衝部材、特にドア
トリムなどの自動車内装部材が望まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、軽量、構
造簡単で、側面衝突にも対応でき、生産性にすぐれると
ともに、部品点数の大幅低減、ドアの組み立て工程も省
力化できる自動車用ドアトリムなどの自動車用内装部材
として利用可能な衝撃緩衝部材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな状況下において、自動車用ドアトリムなどの軽量
化、成形材料、成形法、側面衝突安全性について鋭意研
究を重ねた結果、特定構造の採用により、ヒケ、反りの
発生がなく外観にすぐれた一体成形の衝撃緩衝部材が得
られることを見いだし本発明を完成したものである。
【0010】すなわち、本発明は、 (1) 板状部と板状部の裏面の格子状リブからなり、
繊維含有熱可塑性樹脂で形成される一体成形体であっ
て、板状部の平均空隙率が5〜90%である衝撃緩衝部
材。 (2) 繊維含有率が10〜60重量%、重量平均繊維
長が1〜20mmである(1)記載の衝撃緩衝部材。 (3) 格子状リブの肉厚が0.5〜3mm、格子間隔
が10〜80mm、高さが5〜100mmである(1)
または(3)記載の衝撃緩衝部材。 (4) 繊維がガラス繊維、熱可塑性樹脂がポリプロピ
レン系樹脂である(1)〜(3)のいずれかに記載の衝
撃緩衝部材。 (5) 全長が3〜100mmであり、この全長と等し
い長さを有し、互いに平行に配列された状態にある10
〜90重量%の繊維を含有する繊維強化熱可塑性樹脂ペ
レットを含む樹脂成形材料を射出成形したものである
(1)〜(4)のいずれかに記載の衝撃緩衝部材。 (6) (1)〜(5)のいずれかに記載の衝撃緩衝部
材からなる自動車用内装部材。 (7) (1)〜(5)のいずれかに記載の衝撃緩衝部
材からなる自動車用ドアトリムに関するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の衝撃緩衝部材は、ヒケや反りの発生のた
めに、板状部と板状部の裏面に装着される格子状リブを
有する成形品とからなる結合構造であったものを、繊維
含有熱可塑性樹脂を用いて一体成形を可能にしたもので
ある。
【0012】以下、本発明の衝撃緩衝部材を図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明の衝撃緩衝部材の一実施
態様である部分断面正面図である。図2は図1のX−X
線断面図である。図3は、本発明の自動車用ドアトリム
の一実施態様が組み込まれた自動車用ドアの断面概念図
である。図4は、従来の衝撃緩衝材とドアトリムが別部
材として組み込まれた自動車用ドアの一例を示す断面概
念図である。
【0013】各図において、1は衝撃緩衝部材、2は板
状部、3は格子状リブ、4は外周壁、11は本発明の自
動車用ドアトリム、12は板状部、13は格子状リブ、
14は外周壁、15は従来のドアトリム、16は従来の
衝撃緩衝部材、17はドア中間パネル、18はドア外側
パネル、19はドアガラスをそれぞれ示す。図4から明
らかなように、従来の自動車用ドアシステムは、ドア外
側パネル18とドアトリム15との間を上下するドアガ
ラス19があり、このドアガラス19の内側にあるドア
中間パネル17にドアトリム15が取り付けられて、自
動車内部部材が構成されている。ドア中間パネル17
は、ドア外側パネル18と同様に金属製であり、重量が
重いパネルであるとともに、ドアガラス19の昇降機能
などの機能部材の取り付けパネルとしても機能してい
る。
【0014】従来の自動車用ドアシステムでは、側面衝
突事故に対応するために、ドア中間パネル17とドアト
リム15との間に板状部と格子状リブが一体となった衝
撃緩衝部材16が装着されている。衝撃緩衝部材として
は、図示の格子状リブを有する成形品の他、樹脂発泡体
などで構成されたものなどがある。このように、従来の
自動車用ドアトリムは、いずれにしても、金属製のドア
中間パネルに樹脂製のドアトリムを取り付けるととも
に、側面衝突に対して、衝撃吸収材を更に付加的に組み
合わせるものであった。このため、自動車用ドアとして
の軽量化に限界があるとともに、各部材の製造、保管、
輸送、組み立て、工程管理など複雑であり、省資源、省
力化の点からよりすぐれた自動車用ドアシステムが求め
られている。
【0015】本発明の衝撃緩衝部材は、図1、図2に示
すように、板状部2と格子状リブ3からなり、繊維含有
熱可塑性樹脂で形成される一体成形体であって、板状部
2の平均空隙率が5〜90%、好ましくは10〜80
%、より好ましくは20〜70%である衝撃緩衝部材で
ある。すなわち、ガラス繊維などの繊維含有熱可塑性樹
脂を用いることにより、強度、剛性を確保するととも
に、板状部の空隙により、交差リブ部の厚肉による冷却
遅れに起因するヒケの発生、板状部の反り変形などの外
観や寸法安定性の低下などのないすぐれた衝撃緩衝部材
である。
【0016】本発明の衝撃緩衝部材は、衝撃緩衝部材が
用いられる用途、大きさ、要求される特性により各部の
寸法、格子状リブの形状、寸法や板状部の空隙率などを
任意に決定できる。図1、図2では、衝撃緩衝部材の形
状を箱型とし、外周部に外壁4を有するとともに、板状
部が平板状である例が示されている。しかし、用途によ
っては、外周部は、格子状リブよりも深い場合、浅い場
合あるいは部分的に外壁がなかったり、庇状部を有する
ような形状でもよい。また、板状部は、衝撃緩衝部材の
意匠面に合わせて、曲面、凹凸、波状など任意である。
板状部としては、主要部の肉厚(D)が、通常1〜30
mm、好ましくは1.5〜20mm程度である。
【0017】次ぎに、格子状リブとしては、格子間の形
状が、正四角形、長方形、菱形、あるいはこれらの組み
合わせからなる。格子状リブの高さ(H)は、10〜6
0mm、好ましくは15〜50mmで、リブの肉厚
(T)は、0.5〜3mm、好ましくは1〜2.5mm
程度である。これら、格子状リブ3は、根元3aから先
端3bに向かって減少するテーパをもつことが、成形金
型からの離型性、交差リブ部の適度な座屈性の点から好
ましい。また、格子状リブ3の格子間間隔(W.L)と
しては、特に制限はないが、10〜80mm、好ましく
は15〜60mm程度である。なお、格子状リブ内の成
形品外周部にあっては、スライドコアを用いて成形でき
る、リブに直角な、すなわち、板状部に略平行な補強壁
を設けたものでもよい。
【0018】本発明の衝撃緩衝部材は、射出成形で成形
できるので、衝撃緩衝部材の各部の寸法である、板状部
の肉厚、格子リブの肉厚、格子リブの高さ、格子状リブ
の形状や間隔は、衝撃緩衝部材の使用目的に適合するよ
うに、板状部の各部分において、適宜寸法を変更するこ
とができる。さらに、板状部の空隙率も分布を持たすこ
とも同様に任意である。
【0019】本発明の衝撃緩衝部材は、各種分野に用い
られるが、ドアトリム、ピラー、サイドガーニッシュな
ど外観が重要視される自動車用内装部材、特にドアトリ
ムに好適に用いられる。図4から明らかなように、従来
の自動車用ドアシステムにおいては、ドアトリム15と
衝撃緩衝部材16は、それぞれ別々に成形され、接着材
や金具などによる、二次加工により一体化されていた。
【0020】これに対して、本発明のドアトリム11
は、従来のドアトリム15と衝撃緩衝部材16を、射出
成形により一体成形したものである。このため、接合の
ための二次加工工程が不要であるとともに、ドアトリム
全体としての軽量化が達成され、樹脂の使用量も軽減さ
れる。ドアトリム11の外周部には、ドア中間パネル1
7への取り付けのために金属製部材を必要によりインサ
ート成形することもできる。
【0021】本発明に用いられる熱可塑性樹脂として
は、特に、制限はなく、例えば、ポリプロピレン、プロ
ピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・エチ
レンランダム共重合体、高密度ポリエチレン等のポリオ
レフィン系樹脂、ポリスチレン、ゴム変性耐衝撃性ポリ
スチレン、シンジオタクチック構造を含むポリスチレ
ン、ABS樹脂、AS樹脂などのスチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリ芳香族エーテル
またはチオエーテル系樹脂、ポリ芳香族エステル系樹
脂、ポリスルホン系樹脂、アクリレート系樹脂等が採用
できる。ここで、上記熱可塑性樹脂は、単独で用いるこ
とがもできるが、二種類以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0022】このような熱可塑性樹脂のうち、ポリプロ
ピレン、プロピレン−エチレンブロツク共重合体などの
ポリプロピレン系樹脂、ポリアミド6、ポリアミド66
などのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系
樹脂などの結晶性熱可塑性樹脂が好ましい。これら熱可
塑性樹脂には、無水マレイン酸、フマル酸、メタクリル
酸などの不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性され
た樹脂類を含有することが好ましい。変性樹脂類として
は、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂などの
ポリオレフィン樹脂、ポリオレフィン系エラストマー、
ポリスチレン系樹脂を例示できる。ここで、変性樹脂中
の不飽和カルボン酸またはその誘導体の含有量は通常
0.01〜10重量%である。また、熱可塑性樹脂中の
変性樹脂の含有量は、通常0.5〜20重量%である。
【0023】つぎに、本願発明で用いられる、繊維とし
ては、特に制限はなく、溶融混練時に膨張性を有する各
種繊維から選択される。たとえは、ガラス繊維、炭素繊
維などの無機繊維、銅繊維、黄銅繊維、鋼繊維、ステン
レス繊維、アルミニウム繊維、アルミニウム合金繊維、
チタン合金繊維などの金属繊維、ボロン繊維、炭化ケイ
素繊維、アルミナ繊維、チッ化ケイ素繊維、ジルコニア
繊維などのセラミック繊維、アラミド繊維、ポリオキシ
メチレン繊維、芳香族ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ポリアリレート繊維、ポリフエニレンサルファイド
繊維、ポリサルホン繊維、超高分子量ポリエチレン繊維
などの有機繊維などを例示できる。なお、これらの繊維
は、たとえば、無機繊維と有機繊維などを2種以上を併
用することもできる。
【0024】これらの繊維としては、衝撃緩衝部材とし
て要求される特性などにより適宜選定できる。中でも、
ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維などは強度、剛性、耐
熱性にすぐれるとともに、長繊維であり、溶融樹脂の含
浸引き抜き成形が容易であるため好ましい。特に、ガラ
ス繊維が好ましく用いられる。まず、繊維含有熱可塑性
樹脂で形成される衝撃緩衝部材は、好ましくは繊維の含
有量が10〜60重量%、より好ましくは15〜50重
量%で、重量平均繊維長が1〜20mm、より好ましく
は2〜15mmである。ここで、繊維の含有量が10重
量%未満では、強度、剛性が十分でなく、また、後記す
るところの膨張成形による膨張性が低下し、板状部の空
隙率を得ることが困難な場合があり、60重量%を越え
ると成形時の溶融流動性が低下する場合があり、また外
観低下や、格子状リブの末端まで繊維含有熱可塑性樹脂
を充填することが困難な場合があり、したがって、前記
好ましい範囲の選択が望ましい。
【0025】次に、重量平均繊維長が、1mm未満であ
ると本発明の特徴である空隙確保による軽量化、ヒケ、
反りの発生防止効果のための膨張成形性が低下するとと
もに、強度の点からも好ましくない。また、20mmを
越えると溶融流動性が低下するとともに、溶融混練シリ
ンダ内での混練が不十分となり、成形品の均一性が低下
し、この結果、膨張の不均一性、外観不良などか起こり
やすくなる。したがって、前記好ましい範囲の重量平均
繊維長となるような成形材料、成形条件の選択が望まし
い。なお、重量平均繊維長は、ガラス繊維の場合、成形
体の一部を灰化後、万能投影機で倍率10倍で直接撮影
し、その画像を用いデジタイザーにて測定できる。
【0026】本発明の衝撃緩衝部材は、前記したよう
に、板状部の平均空隙率が、5〜90%、好ましくは1
0〜80%である。本発明の衝撃緩衝部材の本質的は特
徴は、この板状部の空隙の含有にある。この空隙により
板状部表面における、リブ相当位置のヒケの発生、板状
部の反り発生を防止できる。しかも、この空隙の発生は
含有繊維の、絡み合いの復元性によるものであり、発泡
剤によるものでなく、発泡剤によるガスが、成形品表面
に漏洩することによるシルバー発生による外観不良現象
がない。この空隙の含有は、前記したように、重量平均
繊維長が1〜20mmの繊維(ガラス繊維)を10〜6
0重量%含有する成形品において達成されたものであ
る。これは、後記するところの、成形材料の選択、成形
方法の採用の組み合わせにより得られる。
【0027】したがって、本発明の衝撃緩衝部材は、全
体として、空隙を含有しない場合に比較して、同一重量
において曲げ特性、耐衝撃特性が向上する。すなわち、
同一曲げ強度などを得るために、衝撃緩衝部材をより軽
量化できることになる。さらに、繊維選択による耐熱
性、耐熱寸法安定性をも満足するものである。軽量化と
これら強度特性が、通常相反するものであるにも関わら
ず、これらを両立させるとともに、単位重量当たりの曲
げ特性が従来の材料と比較して著しく向上することによ
って、自動車用内装部材への適用により自動車の軽量化
に貢献できる。
【0028】以下、本発明の衝撃緩衝部材の製造方法を
成形材料とともに詳細に述べる。本発明の衝撃緩衝部材
は熱可塑性樹脂とガラス繊維などの繊維を主成分とする
樹脂成形材料を用いるものである。特に、樹脂成形材料
として、全長が3〜100mm、好ましくは5〜50m
mであり、この全長と等しい長さを有し、互いに平行に
配列された状態にある10〜90重量%の繊維を含有す
る繊維強化熱可塑性樹脂ペレット単独、またはこのペレ
ットと他のペレットとの混合物で前記繊維が全体の10
〜60重量%とされたものである樹脂成形材料を用いる
ことが好ましい。ここで、他のペレットとしては、通常
は同種の熱可塑性樹脂、またはこれに各種添加剤を含む
ものである。この好ましい樹脂成形材料ペレットの選択
によって、射出成形金型キャビティ内での溶融膨張性の
すぐれた溶融混練樹脂を容易に得ることができる。
【0029】ここで、繊維含有熱可塑性樹脂中の繊維含
有量が、10重量%未満であると、溶融膨張性が不十分
となるとともに、繊維による強度、剛性などの物性向上
効果が期待できなくなる。また、60重量%を超える
と、溶融混練性、繊維の分散性が低下し、射出成形性、
膨張性、成形品の外観、均質性などの品質の安定性が低
下することになる場合がある。
【0030】本願発明に用いられる熱可塑性樹脂として
は、特に、制限はないが、前記したものが用いられる。
また、これら熱可塑性樹脂には、特に無水マレイン酸や
フマル酸などの不飽和カルボン酸またはその誘導体で変
性された酸変成ポリオレフィン樹脂など、さらには各種
エラストマーなどの耐衝撃性改良剤、安定剤、帯電防止
剤、耐候剤、光安定剤、着色剤、短繊維、タルク等の充
填剤を必要に応じて加えることもできる。
【0031】また、繊維としては、衝撃緩衝部材に要求
される特性などにより前記したものから適宜選定でき
る。中でも、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維などは強
度、剛性、耐熱性にすぐれるとともに、長繊維であり、
溶融樹脂の含浸引き抜き成形が容易であること、膨張性
などのため好ましい。特に、ガラス繊維が好ましく用い
られる。
【0032】ここで、ガラス繊維としては、E−ガラ
ス、S−ガラスなどのガラス繊維であって、その平均繊
維径が25μm以下のもの、好ましくは3〜20μmの
範囲のものが好ましく採用できる。ガラス繊維の径が3
μm未満であると、溶融樹脂含浸引き抜き成形によるペ
レット製造時に、ガラス繊維が樹脂になじまず、樹脂の
含浸が困難となる一方、20μmを超えると、外観が低
下するとともに、繊維が流れ難くなるとともに、溶融混
練時に切断、欠損が起こりやすくなる。これらの熱可塑
性樹脂およびガラス繊維を用い、引き抜き成形法等でペ
レットを製造するにあたり、ガラス繊維は、カップリン
グ剤で表面処理した後、収束剤により、100〜100
00本、好ましくは、150〜5000本の範囲で束ね
ておくことが望ましい。
【0033】カップリング剤としては、いわゆるシラン
系カップリング剤、チタン系カップリング剤として従来
からあるものの中から適宜選択することができる。例え
ば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−
(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン等のアミノシランやエポキシシランが採用
できる。特に、前記アミノ系シラン化合物を採用するの
が好ましい。
【0034】収束剤としては、例えば、ウレタン系、オ
レフィン系、アクリル系、ブタジエン系およびエポキシ
系等が採用でき、これらのうち、ウレタン系およびオレ
フィ系が好ましく採用できる。これらのうち、ウレタン
系収束剤は、通常、ジイソシアネート化合物と多価アル
コールとの重付加反応により得られるポリイソシアネー
トを50重量%以上の割合で含有するものであれば、油
変性型、湿気硬化型およびブロック型等の一液タイプ、
および、触媒硬化型およびポリオール硬化型等の二液タ
イプのいずれもが採用できる。一方、オレフィン系収束
剤としては、不飽和カルボン酸、または、その誘導体で
変性された変性ポリオレフィン系樹脂が採用できる。
【0035】本発明の衝撃緩衝部材の製造に用いられる
繊維含有樹脂成形材料としては、溶融膨張性を有するも
のであれば特に制限はない。しかし、好ましくは前記の
ような収束剤で収束したガラス繊維に熱可塑性樹脂を付
着・含浸させることにより、ガラス繊維で強化された繊
維強化樹脂ペレットが用いられる。ガラス繊維に熱可塑
性樹脂を付着・含浸させる方法としては、例えば、溶融
樹脂の中に繊維束を通し、繊維に樹脂を含浸させる方
法、コーティング用ダイに繊維束を通して含浸させる方
法、あるいは、ダイで繊維の周りに付着した溶融樹脂を
押し広げて繊維束に含浸させる方法等が採用できる。こ
こで、繊維束と樹脂とをよくなじませる、すなわち濡れ
性を向上するために、内周に凹凸部が設けられたダイの
内部に、張力が加えられた繊維束を通して引き抜くこと
で、溶融樹脂を繊維束に含浸させた後、さらに、この繊
維束を加圧ローラでプレスする工程が組み込まれた引抜
成形法も採用できる。なお、ガラス繊維と溶融樹脂とが
互いによくなじむ、濡れ性のよいものであれば、溶融樹
脂がガラス繊維に容易に含浸され、ペレットの製造が容
易となるので、前述の収束剤で繊維を収束する工程は、
省略できる場合がある。ここで、互いによくなじませる
方法としては、樹脂に極性を付与したり、ガラス繊維の
表面にカップリング剤と反応する官能基をグラフトした
りする方法が有効である。
【0036】以上のような方法で、樹脂が含浸された長
尺繊維束(ストランド等)を、繊維の長手方向に沿って
切断していけば、ペレットの全長と同じ長さの長繊維を
含んだ繊維強化樹脂ペレットを得ることができる。この
際、樹脂ペレットとしては、繊維束がストランドにさ
れ、その断面形状が略円形となった樹脂含有長尺繊維束
を切断したものに限らず、繊維を平たく配列することに
より、シート状、テープ状またはバンド状になった樹脂
含有長尺繊維束を所定の長さに切断したものでもよい。
【0037】さらに、本願発明の衝撃緩衝部材の製造方
法に、好ましく用いられる繊維含有熱可塑性樹脂成形材
料としては、前記したように溶融樹脂含浸引き抜き成形
により製造された、全長が3〜100mm、好ましくは
5〜50mmであり、この全長と等しい長さを有し、互い
に平行に配列された状態にある繊維を10〜90重量%
含有する繊維強化熱可塑性樹脂ペレットまたは前記ペレ
ットと他のペレットとの混合物で前記繊維が全体の10
〜60重量%とされた樹脂成形材料であることが好まし
い。
【0038】繊維が互いに平行に配列された状態となっ
て全体の10〜90重量%含有された繊維強化熱可塑性
樹脂ペレットを用いれば、ガラス繊維は溶融樹脂によつ
て含浸、被覆されているので、射出成形機のスクリュー
で可塑化、溶融、混練を行っても、繊維の破断が起こり
難いともに、また分散性も良好となる。これにより、成
形金型キャビティに射出された後の繊維含有溶融熱可塑
性樹脂のスプリングバック現象が良好になるとともに、
最終成形品中に残存する繊維長が長くなり、物性の向
上、表面外観が向上する。ここで、他のペレットとの混
合物を用いれば、高濃度のガラス繊維強化熱可塑性樹脂
ペレットの使用量が少なくて、経済的であるとともに、
成形品中の繊維含有量の調整、溶融粘度の調整などがで
きるメリットがある。
【0039】つぎに、熱可塑性樹脂としてポリプロピレ
ン系樹脂、繊維としてガラス繊維の場合を例として、具
体的に説明する。ポリプロピレン系樹脂のMI(メルト
インデックス)としては、特に制限はなく、全体として
のMI〔JIS K7210に準拠し、温度230℃、
荷重2.16kgで測定〕が、5〜1,000g/10
分、好ましくは10〜600g/10分である。通常、
ガラス繊維含有ポリプロピレン系樹脂マスターペレッ
ト、特に前記のガラス繊維強化ポリプロピレン系樹脂ペ
レットとポリプロピレン系樹脂ペレットとの混合物から
なる樹脂成形材料が用いられる。したがって、ガラス繊
維含有ポリプロピレン系樹脂マスターペレット中の,ポ
リプロピレン系樹脂とガラス繊維希釈用のポリプロピレ
ン系樹脂ペレットは、自ずから異なるMIのペレットを
用いることが自由であり、自動車のサイズ、用途など衝
撃緩衝部材の曲げ強度、曲げ剛性、衝撃強度、耐熱性、
耐熱寸法安定性などの特性、成形性を考慮して適宜決定
できる。
【0040】しかしながら、本発明の衝撃緩衝部材は、
比較的成形時の金型キャビティの厚みが薄く、かつ比較
的繊維長の長いガラス繊維を含有するものであり、成形
性すなわち、溶融流動性が良好であることが求められ
る。したがって、希釈用のポリプロピレン系樹脂のMI
を30〜1,000g/10分、好ましくは40〜80
0g/10分と比較的大きいMIのポリプロピレン系樹
脂を適宜選択することもできる。通常の射出成形におい
て、溶融樹脂の流動性を考慮して、一般にこのような大
きいMIのポリプロピレン系樹脂を用いた場合衝撃強度
が著しく低下し、実用的でなくなるため、MIの上限に
はおのずと制限があった。
【0041】本発明の衝撃緩衝部材にあっては、ポリプ
ロピレン系樹脂のMIが、従来の一般的な射出成形法に
おけるMIよりも、比較的大きく、すなわち、分子量を
大幅に低く成形性の向上を図ることができる。しかも、
ガラス繊維の含有、ガラス繊維の絡み合い、ガラス繊維
のランダム分布、表面緻密層の形成、繊維と樹脂による
空隙の形成などにより、軽量でありながら、本発明の衝
撃緩衝部材としての特性を十分満足する強度、耐熱性な
どの特性を得ることが可能になるとともに、ヒケ、反り
のない外観にすぐれたものとなる。
【0042】本発明に用いる、例えばポリプロピレン系
樹脂の場合には、ホモポリプロピレン樹脂あるいは、耐
衝撃性のために、プロピレンと他のオレフィンとのブロ
ック共重合体、プロピレンと数重量%以下の他のオレフ
ィンとのランダム共重合体が好ましい。更に衝撃性を向
上するために、熱可塑性樹脂エラストマーや非晶質ない
し低結晶性のポリプロピレン系樹脂などを適宜含有させ
ることも可能である。
【0043】ここで熱可塑性エラストマーとしては、た
とえば、エチレン・プロピレン共重合体エラストマー
(EPR)、エチレン・ブテン−1共重合体エラストマ
ー、エチレン・オクテン−1共重合体エラストマー、エ
チレン・プロピレン・ブテン−1共重合体エラストマ
ー、エチレン・プロピレン・ジエン共重合体エラストマ
ー(EPDM)、エチレン・プロピレン・エチリデンノ
ルボルネン共重合体エラストマー、軟質ポリプロピレ
ン、軟質ポリプロピレン系共重合体などのオレフィン系
エラストマーがある。これらの内エチレン系エラストマ
ーの場合のエチレン含有量は通常40〜90重量%程度
である。これらのエラストマーとしては、ムーニー粘度
(ML1+4 100 )が通常5〜100、好ましくは10〜
60であるものが用いられる。
【0044】また、スチレン系エラストマーとしては、
たとえば、スチレン・ブタジエン共重合体エラストマ
ー、スチレン・イソプレン共重合体エラストマー、スチ
レン・ブタジエン・イソプレン共重合体エラストマー、
あるいはこれら共重合体の完全あるいは部分水添してな
るスチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体エ
ラストマー(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピ
レン・スチレン共重合体(SEPS)などを例示でき
る。これらのエラストマーとしては、メルトインデック
ス(MI)〔JIS K7210に準拠し、200℃、
荷重5kgで測定〕が、0.1〜120g/10分、好
ましくは8〜100g/10分であるものが用いられ
る。
【0045】次に、ガラス繊維としては、各種繊維長の
ものが用いられ、本発明の衝撃緩衝部材としての成形品
中の、重量平均ガラス繊維長が1〜20mm、特に2〜
15mm程度の範囲となるものである。したがって、成
形品中のガラス繊維の重量平均繊維長が上記範囲を確保
されれば、成形材料としては特に制限はない。しかしな
がら、成形品中のガラス繊維長をあるレベル以上に保つ
ため、一般的には、前記したところの、全長が3〜10
0mm、好ましくは5〜50mmであり、この全長と等
しい長さのガラス繊維が互いに平行に配列された状態に
あり、ガラス繊維の含有率が10〜90重量%であるガ
ラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレットを用いることが好ま
しいことは前記の通りである。
【0046】本発明の衝撃緩衝部材の製造に用いられる
繊維(ガラス)含有熱可塑性樹脂成形材料は、溶融時に
含有する繊維(ガラス)の絡み合いの回復による膨張現
象により、板状部の平均空隙率が5〜90%の衝撃緩衝
部材が成形できるものである。なお、本発明の衝撃緩衝
部材は、板状部以外の格子状リブ部においても、空隙を
含有してもよい。したがって、本発明の衝撃緩衝部材
は、本質的には繊維(ガラス)の成形時の弾性回復(ス
プリングバック)による膨張現象によって達成されるも
のである。しかしながら、膨張の補助として、少量の発
泡剤を用いることができる。ここで、発泡剤としては、
特に限定されるものではなく、それぞれの樹脂原料の溶
融温度における熱による分解などによってガスを発生す
るアゾジカルボンアミド(ADCA)、ベンゼンスルホ
ヒドラジド、N,N−ジニトロペンタメチレンテトラミ
ン、テレフタルアジドなどの化学発泡剤やペンタン、ブ
タンなどの物理発泡剤がある。
【0047】これらの発泡剤は、通常、発泡剤と熱可塑
性樹脂とのマスターバッチとして加えることができる。
発泡剤は、前記のガラス繊維強化熱可塑性樹脂ペレット
と希釈用の熱可塑性樹脂ペレットとの合計100重量部
に対して、通常0.01〜1重量部、好ましくは、0.
05〜0.5重量部の範囲である。この発泡剤の添加量
は、金型キャビティ容積の初期の拡大時における膨張性
の確保など、あくまでも補助的な使用であり、ガラス繊
維による膨張性を考慮して、適宜決定できる。ここで発
泡剤の含有量が一般の発泡成形の場合のように多いと、
ガスが成形品表面に漏洩し、シルバーの発生など外観不
良が発生しやすくなる。
【0048】つぎに、本発明の衝撃緩衝部材の製造方法
を図面に基づいて説明する。図5は、衝撃緩衝部材を成
形するための、金型の要部の概念図を示し、繊維含有溶
融樹脂の射出充填時を示す。図6は金型キャビティの拡
張による膨張工程終了時を示す。図5、図6において、
21は固定金型、22は可動金型、23はスペーサー、
24はスプリング、25は射出ノズル、26はホットラ
ンナー、27はゲート、28は成形金型キャビティ、2
9は板状部、30は格子状リブ、31はガス注入管、3
2はガス排気管、33は衝撃緩衝部材をそれぞれ示す。
本発明の衝撃緩衝部材を成形するためには、図5から明
らかなように、成形金型キャビティ28の容積を変化で
きることが必要である。通常は、金型開閉方向のキャビ
ティ厚みを変化できるものである。すなわち、可動金型
22を進退させる機能を有する射出成形装置が用いられ
る。この射出成形機としては、一般に射出圧縮成形が可
能な成形機、あるいは、一般の射出成形機に可動金型移
動装置が装備された射出成形装置が用いられる。
【0049】本発明の衝撃緩衝部材の製造は、図5のよ
うに、固定金型21に対して、可動金型22が前進する
ことにより、型締が行われる。この型締によりスペーサ
ー23はスプリング24を押圧して金型キャビティ28
の金型面を構成する。ついで、図示しない繊維含有成形
材料がスクリューにより溶融混練・可塑化計量され、射
出ノズル25、ホットランナー26、ゲート27を通
り、成形金型キャビティ28中に、射出、充填される。
この場合に、初期の型締により、成形金型キャビテイの
容積を大きくし、射出樹脂量を成形金型キャビティ容積
の、2/3以下程度とし、射出、充填開始後に、可動金
型22を再度前進させて、溶融樹脂を圧縮し、金型キャ
ビティ全体に充填する、射出圧縮とすることもできる。
【0050】この射出圧縮によれば、射出樹脂圧力は低
く、また樹脂、繊維の配向は少ないか実質的に起こらな
い。また、射出圧縮の採用により、成形金型キャビティ
の間隔の薄い場合にも容易に充填できる。いずれにして
も、射出充填、射出圧縮充填により、成形品の表面部は
金型により冷却が開始されるとともに、金型表面は、微
小な凹凸までも完全に転写される。
【0051】表面がある程度冷却されスキン層が形成さ
れた後、図6に示すように、可動金型22は、成形体板
状部の厚みである成形金型キャビティ間隔の位置まで後
退することにより膨張させる。この際、スペーサー23
はスプリング24により、固定金型に押圧されたままで
ある。すなわち、図示の例では、成形品の外周壁は、射
出充填、賦形されたままであり、可動金型の後退による
影響を受けない。次いで、冷却することにより、衝撃緩
衝部材が成形され、可動金型22を開放することによ
り、衝撃緩衝部材が取り出される。なお、射出圧縮成形
工程での、圧縮は、成形金型キャビティ間隔を位置制御
する場合の他、圧縮力により制御することもできる。
【0052】本発明の衝撃緩衝部材の製造方法は、基本
的には前記方法であるが、可動金型22の後退開始後
に、ガス注入管31より、窒素ガスなどを注入すること
ができる。このガスの注入はガラス繊維による膨張を補
助するとともに、膨張後において成形品を金型表面に押
圧して、さらなる金型転写性、外観の向上に寄与する。
さらに、注入ガスの圧力を必要によりある程度のレベル
に制御しながら、ガス排気管32より排気し、成形品内
にガスを流通させることにより、板状部の冷却を促進す
ることができる。このことは、空隙の形成により断熱状
態となった成形品を金型により冷却しなければならない
不都合に変えて、成形品の内部からの冷却を可能にする
ものであり、成形サイクルの改善に大きく寄与する。な
お、注入ガスとしては、特に、制限はないが、窒素ガ
ス、アルゴンガスなどの不活性ガスが好ましく用いられ
る。また、ガス圧力は、0.01〜20MPaの範囲、
好ましくは、0.1〜5MPaの範囲で選定される。
【0053】また、前記ガスとしては、通常は室温のガ
スであるが、温度が15℃以下、好ましくは、0℃以下
の冷却用ガスを採用することもできる。この際に、揮発
性の水などの液体を同伴させると、より冷却効率が向上
する。さらに、前記ガスは、前記溶融樹脂を可塑化して
射出する射出装置のノズルの内部に設けられたガスノズ
ル、または、前記金型の内部に設けられたスプル、ラン
ナおよびキャビティのいずれかに開口されるガスノズ
ル、ガスピンから、繊維含有溶融樹脂の内部へ注入する
ことができる。これらのなかでも、金型に設けられたガ
スピンから注入するのが好ましい。
【0054】なお、可動金型としては、衝撃緩衝部材の
板状部の主要面全体を後退膨張する場合の他、適宜後退
しない箇所を設けた金型、多段で後退する金型を用いる
こともできる。この場合に、板状部において、射出充填
時の厚みを部分的に変えておくことにより、各部分の膨
張後の空隙率を変化させることができる。また取り付け
部には、取り付け用の金属部材をインサート成形するこ
ともできる。また、自動車用ドアトリムなどにあって
は、部分的に軟質樹脂、熱可塑性エラストマー、人工皮
革、織布、不織布などの表皮材を、金型の必要箇所に配
置する表皮一体成形を行うこともできる。
【0055】また、前記成形例では、格子状リブは、可
動金型に設けた。このため、樹脂のキャビティへの射出
を意匠面を避けるために、ゲートを端部に設け、したが
って、ホットランナータイプの金型を用いた。しかし、
可動金型移動装置を固定金型側に設けることもできる。
この場合、貫通口を有する可動金型移動装置を用いれ
ば、意匠面を反固定金型側にでき、裏面からダイレクト
ランナーで成形することが可能となる。
【0056】本発明の衝撃緩衝部材は、その使用形態に
制限はない。すなわち、板状部と格子状リブが一体化さ
れ、板状部の強度、剛性などを生かした利用が考えられ
る。しかしながら、自動車内装部材、特に自動車用ドア
トリムなどの良外観が要求される用途に好ましく用いら
れる。自動車用内装材としては、ドアトリムの他、アー
ムレスト、ピラー、サイドガーニッシュ、ダッシュボー
ド、コンソールボックスなどを例示できる。
【0057】
【実施例】次に、本発明の効果を具体的な実施例に基づ
いて説明するが、本発明はこれらの例によってなんら限
定されるものではない。 実施例1 ガラス繊維(径:13μm)が平行に配列し、その含有
量が30重量%、長さが16mmであるガラス繊維強化
ポリプロピレン系樹脂ペレット(無水マレイン酸変性ポ
リプロピレンを3重量%含有:MI=30g/10分)
を樹脂成形材料とした。射出成形機は、型締力:100
0t、ガラス繊維の破断を極力少なくするために圧縮
比:1.8のスクリューを用いた。成形金型キャビティ
の容積を変更できるように、可動金型を進退させるため
のIPMユニット(出光石油化学株式会社製)を装備し
た金型構造を有する射出成形装置である。なお、金型に
は、キャビティ内への窒素ガスの注入、排気設備を設け
た。
【0058】成形金型は、1000mm×700mm×
厚み可変、格子状リブとして、高さ:50mm、肉厚:
2mm、リブ間:50mmのものを用いた。成形材料を
溶融混練・可塑化計量した後、成形金型キャビティの板
状部厚みが3mmになるように型締された金型キャビテ
ィに溶融樹脂(樹脂温度:240℃)を射出した。射出
終了と同時に可動型を前進させて溶融樹脂を3秒間圧縮
(800t)し、完全充填した。このときの金型キャビ
ティ間隔は、約1mmであった。圧縮終了後直ちに、可
動金型を金型キャビティの間隔が3mmになるように後
退させ膨張させた。可動金型後退開始後、ガス注入ピン
より、3MPaの窒素ガスを10秒間注入した。成形品
の冷却を待って、可動金型を開放し、衝撃緩衝部材を取
り出した。成形品中のガラス繊維の重量平均繊維長は、
4.1mmであった。
【0059】成形品の板状部は、比較例1の場合と同
じ、1mm肉厚相当の溶融樹脂を用いたのみであった
が、約3mm肉厚に膨張して、重量は実質変わらなかっ
た。しかし、成形品の意匠面には、ヒケはなく、全体的
なソリの発生もなく、外観にすぐれたものであった。ま
た、成形品のリブの末端部にも樹脂は完全に充填され、
全体的に剛性もあり、格子リブが衝撃を緩衝するもので
あった。
【0060】得られた衝撃緩衝部材を平板面を上にし
て、鉄板上に載置し、200mmφの鋼球を衝突速度
(7m/s)で、衝突させ衝撃緩衝性を評価した。その
結果、最大荷重は3ton以上であった。また変形量は
45mmであり、格子部は完全には破壊されず、充分に
衝撃に耐えることができるものであった。
【0061】実施例2 実施例1において、成形金型の格子リブの寸法を、高
さ:50mm、肉厚:1.5mm、リブ間隔:25mm
とした以外は、実施例1に準じて、衝撃緩衝部材を成形
した。なお、成形品中のガラス繊維の重量平均繊維長
は、3.8mmであった。衝撃緩衝部材は、実施例1と
同様にヒケ、反りのないすぐれたものであった。実施例
1に準じて衝撃緩衝性を評価した。その結果、最大荷重
は2ton以上であった。また変形量は30mmであ
り、格子部は完全には破壊されず、充分に衝撃に耐える
ことができるものであった。
【0062】比較例1 実施例1において、溶融樹脂の圧縮後の、可動金型の後
退による膨張工程を行わないで、衝撃緩衝部材を成形し
た。衝撃緩衝部材の意匠面は、リブ部にヒケが見られる
とともに、全体的に反り変形が見られた。
【0063】比較例2 成形材料として、タルク(平均粒子径:3.2μm)を
20重量%含有するポリプロピレン樹脂(MI=30g
/10分:230℃、2.16kg荷重)を用い、板状
部の成形金型キャビティ間隔が2mmになるように成形
金型を型締して、成形した以外は、比較例1に準じて、
衝撃緩衝部材を成形した。衝撃緩衝部材の意匠面は、板
状部の肉厚を2mmにしたにも関わらず、大きくヒケが
発生した。製品の反り変形は見られなかったが、重量が
増加した。
【0064】比較例3 比較例2において、板状部の金型キャビティ間隔を1m
mに固定した以外は、比較例2に準じて衝撃緩衝部材を
成形した。衝撃緩衝部材の意匠面にヒケ、反り変形が発
生するとともに、リブ末端まで樹脂の充填ができなかっ
た。
【0065】
【発明の効果】本発明の衝撃緩衝部材は、意匠面のヒ
ケ、板状部の反りなどがなく外観、寸法安定性にすぐれ
る。しかも、板状面の重量を増加させないで、強度、剛
性を確保でき、格子状リブによる衝撃緩衝効果と相まっ
て、自動車用内装部材、特に、ドアトリムなどに応用展
開できる。また、従来のドアトリムと衝撃緩衝部材を別
途製造した後、組み立て、結合する場合に比較して、一
体射出成形で成形でき生産性、経済性にすぐれる。しか
も、衝撃緩衝部材として、求められる強度、剛性、重
量、衝撃緩衝性などに応じて、任意に設計が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衝撃緩衝部材の一実施態様である部分
断面正面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】本発明の自動車用ドアトリムの一実施態様が組
み込まれた自動車用ドアの断面概念図である。
【図4】従来の衝撃緩衝材とドアトリムが別部材として
組み込まれた自動車用ドアの一例を示す断面概念図であ
る。
【図5】衝撃緩衝部材を成形するための、金型の要部の
概念図を示し、繊維含有溶融樹脂の射出充填時を示す。
【図6】金型キャビティの拡張による膨張工程終了時を
示す。
【符号の説明】
1:衝撃緩衝部材 2:板状部 3:格子状リブ 4:外周壁 11:自動車用ドアトリム 12:板状部 13:格子状リブ 14:外周壁 15:従来のドアトリム 16:従来の衝撃緩衝部材 17:ドア中間パネル 18:ドア外側パネル 19:ドアガラス 21:固定金型 22:可動金型 23:スペーサー 24:スプリング 25:射出ノズル 26:ホットランナー 27:ゲート 28:成形金型キャビティ 29:板状部 30:格子状リブ 31:ガス注入管 32:ガス排気管 33:衝撃緩衝部材
フロントページの続き Fターム(参考) 3D023 BA01 BA07 BB08 BB14 BB22 BC01 BD03 BE03 BE04 BE09 BE22 BE31 3J066 AA01 AA23 BA04 BB01 BC01 BD05 BF02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状部と板状部の裏面の格子状リブから
    なり、繊維含有熱可塑性樹脂で形成される一体成形体で
    あって、板状部の平均空隙率が5〜90%である衝撃緩
    衝部材。
  2. 【請求項2】 繊維含有率が10〜60重量%、重量平
    均繊維長が1〜20mmである請求項1記載の衝撃緩衝
    部材。
  3. 【請求項3】 格子状リブの肉厚が0.5〜3mm、格
    子間隔が10〜80mm、高さが5〜100mmである
    請求項1または2記載の衝撃緩衝部材。
  4. 【請求項4】 繊維がガラス繊維、熱可塑性樹脂がポリ
    プロピレン系樹脂である請求項1〜3のいずれかに記載
    の衝撃緩衝部材。
  5. 【請求項5】 全長が3〜100mmであり、この全長
    と等しい長さを有し、互いに平行に配列された状態にあ
    る10〜90重量%の繊維を含有する繊維強化熱可塑性
    樹脂ペレットを含む樹脂成形材料を射出成形したもので
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の衝撃緩衝部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の衝撃緩
    衝部材からなる自動車用内装部材。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかに記載の衝撃緩
    衝部材からなる自動車用ドアトリム。
JP25817399A 1999-09-13 1999-09-13 衝撃緩衝部材、自動車用内装部材および自動車用ドアトリム Pending JP2001082520A (ja)

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