JP6551160B2 - 車両用ドアトリム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアトリムに関する。
従来、アームレストを備えた車両用ドアトリムにおいて、アームレストにおける上方からの荷重に対する剛性を備えたものは多く存在する。例えば下記特許文献1に記載のドアトリムにおいては、アームレスト上面部の裏面(下面)から下方に延びる板状の第1側板部(支持部)を設けることで、上方からの荷重に対する剛性を確保している。この第1側板部はアームレストと一体成型されるとともに、アームレスト上面部の下面であって車幅方向における略中央位置から下方に向かって延び、その下端が、別部材であるロアトリム(ロアボード)の裏面(車室外側面)に配されるEA材に締結される構成とされている。
特許第5521767号公報
ところでアームレストは、乗員がその上面に腕を載置するため上方からの荷重に対する剛性が必要とされる一方、車両側突時には、乗員を保護すべく車幅方向に座屈するよう剛性を低下させるとともに衝撃吸収性を備えたものであることが望ましい。しかしながら、特許文献1に記載のドアトリムにおいては、アームレストに対する上方からの負荷に対する剛性は十分確保されるものの、側方からの衝撃に対する剛性も保たれたままとなり、アームレストの車幅方向への座屈変形を妨げがちとなる。特に、一体成型により、第1側板部の上端がアームレスト上面部の車幅方向における略中央部分に固定されているため、アームレスト上面部における車幅方向の座屈長が短くなってしまい、車両側方からの衝撃を十分に吸収できない、という事情がある。
また、アームレスト上面部の下面から延びる第1側板部の下端が、ロアトリムの車室外側面に配されるEA材に固定されることで、第1側板部とアームレストとロアトリム(EA材含む)とにより閉断面が形成されることによってもアームレストの剛性が向上され、その結果、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性が低くなってしまう。また、アームレストと一体成型される第1側板部は、アームレスト成型時の型抜き方向(ドアトリムの一部として配された状態における車幅方向)と略垂直となるような構成のため、成型時に、アームレストにおける車室内側面と該第1側板部の間部分を、スライド等によるアンダーカット処理する必要があり、その成型作業が困難なものとなる。
本発明は、上記事情に基づいて完成されたものであって、アームレストにおける上方からの負荷に対する剛性が高い一方、側方からの衝撃に対する剛性は低い車両用ドアトリムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、アームレストと、前記アームレストの下方に配され車室内側面を構成するトリム構成部材と、を備えた車両用ドアトリムであって、前記アームレストは、乗員の腕を載置可能な上面部を有し、前記トリム構成部材は、前記アームレストにおける前記上面部の下面に向かって下方から立ち上がるとともに前記上面部を下方から支持する支持部を有することを特徴とする。
このような車両用ドアトリムによると、アームレストの下方に配されるトリム構成部材が有する支持部が、アームレストの上面部を下方から支持しているため、上面部に対する上からの荷重をアームレストとは別体の支持部によって受けることが可能となる。これにより、アームレストにおける上方からの負荷に対する剛性が確保されたものとなる。一方、アームレストの下方に配されるトリム構成部材が荷重を受けるため、該荷重を受ける部材が例えばアームレストと一体成型される場合に比べ、アームレストに対して車両側方からの衝撃が加わった際に該支持部の側方への移動が制限されにくく、結果としてアームレストの上面部の座屈を促すこととなる。つまり、荷重を受ける部材(支持部)とアームレストとが別体であるため、側方からの衝撃を受けた際に支持部がアームレストの上面部の下面から容易に離脱し、アームレストの上面部における座屈長(車幅方向における長さ)をより長く確保でき、衝撃に対する衝撃吸収効果が発揮される。
上記車両用ドアトリムにおいて、前記アームレストは、前記上面部における車室内側端から下方へと延びて車室内側面を構成する車室内側面部を有し、前記支持部は、前記アームレストにおける前記車室内側面部よりも車室外側に配されるとともに、前記アームレストにおける前記上面部の前記下面に対して固定されないものとすることができる。
このような車両用ドアトリムによると、支持部がアームレストの上面部の下面に固定されないため、側突時にアームレストが車両側方からの衝撃を受けた際、より確実に支持部が下面から離脱することとなる。その結果、アームレストの上面部は下方からの支えを失い、車室内外側方向への座屈が容易となるため、側方からの衝撃を吸収することができる。また、支持部がアームレストの車室内側面部の車室外側に配されることで、該支持部とアームレストの上面部と車室内側面部とにより閉断面が形成され通常時は剛性を確保したものとなるが、側突時には支持部がまず傾倒崩壊し開断面となるため、その剛性が低下し側方からの衝撃を吸収しやすいものとなる。
上記車両用ドアトリムにおいて、前記アームレストにおける前記上面部には脆弱部が設けられているものとすることができる。
このような車両用ドアトリムによると、側突時において、アームレストの上面部を下方から支えている支持部が崩壊し上面部から離脱するだけでなく、アームレストの上面部そのものが有する脆弱部によっても、該上面部の座屈変形を促し、より衝撃吸収性を備えたものとなる。
上記車両用ドアトリムにおいて、前記支持部は、車両前後方向に延びる形状とされ、前記脆弱部は、車幅方向に延びる複数の開口からなるものとすることができる。
このような車両用ドアトリムによると、車幅方向に延びるように形成された開口を有するアームレストの上面部に対して、車両前後方向に延びる支持部を下方から宛がうこととなる。例えば開口が支持部と同様に車両前後方向に延びる形状の場合、側突時における支持部の車幅方向への移動を考慮すると、上面部のうち開口を避けた位置に支持部を配する必要がある。しかしながら、本発明のように開口が車両前後方向に延びる形状とすることで、開口が支持部の移動の障害となることなく、支持部の配し位置における自由度が増す。
本発明によれば、アームレストにおける上方からの負荷に対する剛性が高い一方、側方からの衝撃に対する剛性は低い車両用ドアトリムを提供することができる。
実施形態1に係る車両用ドアトリムを車室内側から視た正面図 図1に示す車両用ドアトリムの裏面のうち、アームレストにおける上面部の支持態様を示す部分(図1の右下部分に相当)を、車両後方かつ下方から視た部分斜視図 図2に示す部分を車室外側から視た部分正面図 図1〜図3におけるA−A線断面を模式的に示す図 図1〜図3におけるB−B線断面を模式的に示す図 実施形態2に係る車両用ドアトリムの断面図(図4の断面図に相当) 実施形態2に係る車両用ドアトリムの断面図(図5の断面図に相当)
<実施形態1>
以下、本発明の実施形態1について図1〜図7を参照しながら説明する。なお、図1〜図3においてFとは車両前方を、Rとは車両後方を意味し、図4〜図7においてINとは車室内側を、OUTとは車室外側を、それぞれ意味するものとする。図1に示すように、車両用ドアトリム1(以下、「ドアトリム1」と言う)は、上部をなすアッパーボード20と、下部をなすロアボード40等が互いに組み付けられることで構成されており、1枚の板状をなしている。アッパーボード20及びロアボード40はともに車室内側面を構成するトリム構成部材であり、車両前後方向に延在するような形状とされている。なお、本実施形態では、アッパーボード20及びロアボード40の2枚のボード部材に分割してドアトリムのメイン部を構成するものを例示するが、これに限らず実施形態2に例示するように単一のボード部材で構成してもよく、その他3枚以上のボード部材で構成してもよい。
ドアトリム1は、その車両上下方向における略中央部分に、車室内側に膨出するような形状のアームレスト30を備えている。アームレスト30は、アッパーボード20における下端が車室内側へと屈曲するように、かつ略水平に延びてその上に乗員の腕を載置可能な上面部31と、該上面部における車室内側端31Tから下方へと延びて車室内側面を構成する車室内側面部35とを含んで構成されている(図4参照)。アームレスト30は、車両前後方向に延び、その下方にロアボード40が配される位置関係となっている。なお、近年ドアトリムの意匠性を向上すべく、ドアトリム1を構成するこれら各部材を、表皮材20H,30H,40Hでそれぞれ被覆するが、図2〜図7においてはその図示を省略する。
アームレスト30における車両前方には、乗員が車室内側から車両ドアを開閉する際に手を挿入できるよう上部を開口するようなプルハンドル11が設けられている。また、アームレスト30における上面部31のうち、プルハンドル11の車両後方には脆弱部33が設けられている。具体的には、図2に示すように、上面部31に車幅方向に延びる複数の開口33Aが貫通形成されており、これらの開口33Aが車両前後に渡って並列するように設けられることで脆弱部33を構成している。
また、ロアボード40の車両前側には、スピーカグリル14が設けられており、スピーカグリル14の車両後方には、ドアポケット15が設けられている。ドアポケット15は、車室内からアクセス可能なポケット開口部50Kと、該ポケット開口部50Kと連通する収容空間50Sとを有している。ポケット開口部50Kは、ロアボード40の上端部41とアームレスト30(車室内側面部35)の下端部32との接合部に形成されており、車両前後方向に沿って延びるアームレスト30の下端部32に対してロアボード40の上端部41の中央部付近が下方に凹む(ポケット開口部用凹部44)ことで、アームレスト30とロアボード40との間に形成された間隙とされている。収容空間50Sは、ドアトリム1におけるポケット開口部50Kからロアボード40における下端部42にかけて車室外側からポケット基材50が組み付けられることで、ロアボード40とポケット基材50との間に形成された空間とされている(図5参照)。ポケット基材50は、車両前後方向における略中央位置に配されており、図1に示すように、ドアポケット15がドアトリム1において車両前後方向における略中央に設けられるような構成となっている。
図2,4に示すように、ロアボード40における上端部41には、アームレスト30における上面部31の下面31Dに向かって下方から立ち上がるロアボード延設部400(本発明の「支持部」に相当)が設けられている。具体的には、ロアボード40の上端部41のうち、ポケット開口部用凹部44より車両後方部分(ポケット開口部50Kを形成しない箇所)が、アームレスト30の下端部32と接合する箇所45Tを境に車室外側へと屈曲したのち上方へと延びてロアボード延設部400を構成している。
ロアボード延設部400は、ロアボード40と同様に車両前後方向に延びる形状とされるものの、アームレスト30における車室内側面部35よりも車室外側に配されるため、ドアトリム1を車室内側から視た際には視認できないものである。つまり、ロアボード40のうち、ドアトリム1において車室内側面を構成し意匠面となる主面部45は、相対的に車室内側へと張り出しているのに対し、ロアボード延設部400は、上方のアームレスト30の下端部32と接合する箇所45Tを起点として相対的に車室外側へと後退しつつ、更に上方へと延びるような形状とされている。
更に、ロアボード延設部400における上端部401は、車室外側へと屈曲し略水平かつアームレスト30における上面部31に倣うような支持面400Mとされている。この支持面400Mもまた、ロアボード延設部400と同様に車両前後方向に延びる形状とされている。支持面400Mとアームレスト30における上面部31の下面31Dとの間にはクッション材90が配されており、ロアボード延設部400は、その上端部401に形成された支持面400M上に配されるクッション材90を介して、アームレスト30における上面部31の下面31Dを下方から支持する構成とされている。
ロアボード延設部400の上端部401に設けられた支持面400Mは、アームレスト30における上面部31の下面31Dに対して固定されることなく、上面部31とは独立して車幅方向に可動なものとされている。なお、上端部401における支持面400Mは、乗員がアームレスト30の上面部31上に腕を載置した際の使用感を考慮して設けられている一方、アームレスト30に対する上方からの荷重によってロアボード延設部400が座屈してしまわないよう、支持面400Mの車室外側への長さ寸法が最小限に設計されている。
ポケット基材50は、図2,5に示すように、車両前後方向に延びる板状でありながらロアボード40との間に収容空間50Sを確保すべく車室外側へと緩やかに膨出するような湾曲面を形成している。また、ポケット基材50の外周縁にはフランジ状の固定部54が形成されており、ロアボード40の所定位置に対し車室外側から組み付け可能な構成となっている。
図2,5に示すように、ポケット基材50における上端部51にも、ロアボード40における上端部41と同様に、アームレスト30における上面部31の下面31Dに向かって下方から立ち上がるポケット基材延設部500(本発明の「支持部」に相当)が設けられている。具体的には、上端部51のうち、ロアボード40に組み付けられた際にアームレスト30における上面部31のうち脆弱部33が形成されている箇所(プルハンドル11よりも車両後方)に相当する部分が、上方へと延びてポケット基材延設部500を構成している。
ポケット基材延設部500は、ポケット基材50と同様に車両前後方向に延びる形状とされ、アームレスト30における車室内側面部35よりも車室外側に配されるため、ドアトリム1を車室内側から視た際には視認できないものである。ポケット基材50のうち、収容空間50Sを構成する主面部55は相対的に車室外側へと後退するように湾曲しながらも、その上端部51は相対的に車室内側へと向かうような形状とされ、ポケット基材延設部500は、アームレスト30における車室内側面部35の車室外側において更に上方へと延びるような形状とされている。
更に、ポケット基材延設部500における上端部501は、車室外側へと屈曲し略水平かつアームレスト30における上面部31に倣うような支持面500Mとされている。この支持面500Mもまた、ポケット基材延設部500と同様に車両前後方向に延びる形状とされている。支持面500Mとアームレスト30における上面部31の下面31Dとの間にはクッション材90が配されており、ポケット基材延設部500は、その上端部501に形成された支持面500M上に配されるクッション材90を介して、アームレスト30における上面部31の下面31Dを下方から支持する構成とされている。
ポケット基材延設部500の上端部501に設けられた支持面500Mは、アームレスト30における上面部31の下面31Dに対して固定されることなく、上面部31とは独立して車幅方向に可動なものとされている。なお、上端部501における支持面500Mは、乗員がアームレスト30の上面部31上に腕を載置した際の使用感を考慮して設けられている一方、アームレスト30に対する上方からの荷重によってポケット基材延設部500が座屈してしまわないよう、支持面500Mの車室外側への長さ寸法が最小限に設計されている。
このように、アームレスト30のうちプルハンドル11よりも車両後方における上面部31が、車両前後方向に連なるように設けられたロアボード延設部400及びポケット基材延設部500によって下方から支持されている。(図2,3参照)。これにより、乗員がその上に腕を載置した際のアームレスト30の上面部31に対する上方からの負荷に対する剛性を備えたものとなる。
一方、車両側突時にアームレスト30に対して側方から衝撃が加わると、アームレスト30における車室内側面部35が衝撃を受けることで、該車室内側面部35の車室外側に配されているロアボード延設部400,ポケット基材延設部500がまず傾倒崩壊する。特に、アームレスト30(車室内側面部35)の下端部32付近によってロアボード延設部400の下端部402,ポケット基材延設部500の下端部502がそれぞれ直に衝撃を受けて延設部400,500は傾倒し、アームレスト30における上面部31に対して固定されていない上端部401,501がそれぞれ上面部31の下面31Dから離脱することとなる。その後、下方からの支えを失ったアームレスト30における上面部31が車幅方向へと座屈する。このとき、上面部31は延設部400,500による下方からの支持を失うだけでなく、上面部31そのものが有する脆弱部33によってその座屈が促されることとなり、より確実に側方からの衝撃を吸収する。
以上説明したように、本実施形態の車両用ドアトリム1は、アームレスト30と、アームレスト30の下方に配され車室内側面を構成するトリム構成部材(ロアボード40,ポケット基材50)と、を備え、アームレスト30は、乗員の腕を載置可能な上面部31を有し、トリム構成部材40,50は、アームレスト30における上面部31の下面31Dに向かって下方から立ち上がるとともに上面部31を下方から支持する支持部(ロアボード延設部400,ポケット基材延設部500)を有する。
これにより、アームレスト30の下方に配されるトリム構成部材40,50が有する支持部400,500が、アームレスト30の上面部31を下方から支持しているため、上面部31に対する上からの荷重をアームレスト30とは別体の支持部400,500によって受けることが可能となる。これにより、アームレスト30における上方からの負荷に対する剛性が確保されたものとなる。一方、アームレスト30の下方に配されるトリム構成部材40,50が荷重を受けるため、該荷重を受ける部材が例えばアームレスト30と一体成型される場合に比べ、アームレスト30に対して車両側方からの衝撃が加わった際に該支持部400,500の側方への移動が制限されにくく、結果としてアームレスト30の上面部31の座屈を促すこととなる。つまり、荷重を受ける部材(支持部400,500)とアームレスト30とが別体のため、衝撃を受けた際に支持部400,500がアームレスト30の動きを妨げることなく傾倒し、アームレスト30の上面部31の下面31Dから容易に離脱することとなるため、上面部31における座屈長(車幅方向における長さ)をより長く確保でき、側方からの衝撃に対する衝撃吸収効果が発揮される。
また、アームレスト30は、上面部31における車室内側端31Tから下方へと延びて車室内側面を構成する車室内側面部35を有し、支持部400,500は、アームレスト30における車室内側面部35よりも車室外側に配されるとともに、アームレスト30における上面部31の下面31Dに対して固定されていない。
このため、側突時にアームレスト30が車両側方からの衝撃を受けた際、より確実に支持部400,500が下面31Dから離脱することとなる。その結果、アームレスト30の上面部31は下方からの支えを失い、車室内外側方向への座屈が容易となるため、側方からの衝撃を吸収することができる。また、支持部400,500がアームレスト30の車室内側面部35の車室外側に配されることで、該支持部400,500とアームレスト30の上面部31と車室内側面部35とにより閉断面が形成され通常時は剛性を確保したものとなるが、側突時には支持部400,500がまず傾倒崩壊し開断面となるため、その剛性が低下し側方からの衝撃を吸収しやすいものとなる。
また、アームレスト30における上面部31には脆弱部33が設けられているため、側突時において、アームレスト30の上面部31を下方から支えている支持部400,500が崩壊し上面部31から離脱するだけでなく、アームレスト30の上面部31そのものが有する脆弱部33によっても、該上面部31の座屈変形を促し、より衝撃吸収性を備えたものとなる。
また、例えば脆弱部33を構成する開口33Aが支持部400,500と同様に車両前後方向に延びる形状の場合、側突時における支持部400,500の車幅方向への移動を考慮すると、上面部31のうち開口を避けた位置に該支持部400,500を配する必要がある。しかしながら、本発明のように車幅方向に延びるように形成された開口33Aを有するアームレスト30の上面部31に対して、車両前後方向に延びる支持部400,500を下方から宛がうことで、開口33Aが支持部400,500の車幅方向への移動の障害となることなく、支持部400,500の配し位置における自由度が増す。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2について図6,図7を参照しながら説明する。なお、実施形態1に係る車両用ドアトリムの構成を一部変更したものであって、実施形態1と共通する構成については同一の符号を用いて説明するとともに、実施形態1と重複する構成、作用、及び効果については、その説明を省略するものとする。
本実施形態におけるドアトリム201は、図6に示すように、単一のメインボード70で構成されている。メインボード70のうちその車両上下方向における略中央部分に、その一部が車室内側に膨出するような形状のアームレスト230を備えている。アームレスト230は、メインボード70の一部が車室内側へと屈曲するように、かつ略水平に延びてその上に乗員の腕を載置可能な上面部231と、該上面部231における車室内側端231Tから下方へと延びて車室内側面を構成する車室内側面部235とを含んで構成されている。
このメインボード70の車両前後方向における略中央であってアームレスト230の下方には、ドアポケット215が設けられている。ドアポケット215は、車室内からアクセス可能なポケット開口部250Kと、該ポケット開口部250Kと連通する収容空間250Sとを有している。ポケット開口部250Kは、メインボード70の一部が切り抜かれることで形成されたポケット開口部用開口274により形成されている。収容空間250Sは、メインボード70に形成されたポケット開口部250Kからメインボード70における下端部72にかけて車室外側からポケット基材250が組み付けられることで、メインボード70とポケット基材250の間にできた空間とされている。
ポケット基材250は、車両前後方向に延びる板状でありながらメインボード70との間に収容空間50Sを確保すべく車室外側へと緩やかに膨出するような湾曲面を形成している。ポケット基材250の上端部251には、アームレスト230における上面部231の下面231Dに向かって下方から立ち上がるポケット基材延設部2500(本発明の「支持部」に相当)が設けられている。具体的には、上端部251のうち、メインボード70に組み付けられた際にアームレスト230における上面部231のうち脆弱部33が形成されている箇所(プルハンドル11よりも車両後方)に相当する部分が、上方へと延びてポケット基材延設部2500を構成している。
ポケット基材延設部2500は、ポケット基材250の上端部251が、ポケット基材250と同様に車両前後方向に延びつつ、その車両後端部2500Rはポケット基材250の車両後端部よりもさらに車両後方へと突出して延びるような形状とされている。つまり、ドアトリム201においてドアポケット215より車両後方(収容空間250Sが形成されていない箇所)においても、該ポケット基材延設部2500のみが存在することとなる。
更に、ポケット基材延設部2500における上端部2501は、車室外側へと屈曲し略水平かつアームレスト230における上面部231に倣うような支持面2500Mとされている。この支持面2500Mもまた、ポケット基材延設部2500と同様に車両前後方向に延びる形状とされている。支持面2500Mとアームレスト230における上面部231の下面231Dとの間にはクッション材290が配されており、ポケット基材延設部2500は、その上端部2501に形成された支持面2500M上に配されるクッション材290を介して、アームレスト230における上面部231の下面231Dを下方から支持する構成とされている。
<その他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態1,2では、ロアボード40及びポケット基材50,250の各上端部41,51,251を上方へと延ばして延設部400,500,2500をそれぞれ構成し、アームレスト30,230における上面部31,231を下方から支えているが、上端部41,51,251に支持部として機能する別部材を接続するように設けて、上面部31,231を下方から支える構成としても良い。
1…車両用ドアトリム、30…アームレスト、31…アームレストにおける上面部、31D…上面部31の下面、33…脆弱部、33A…開口、35…アームレストにおける車室内側面部、40…ロアボード(トリム構成部材)、50,250…ポケット基材(トリム構成部材)、400…ロアボード延設部(支持部)、500,2500…ポケット基材延設部(支持部)

Claims (4)

  1. アームレストと、前記アームレストの下方に配され車室内側面を構成するトリム構成部材と、を備えた車両用ドアトリムであって、
    前記アームレストは、乗員の腕を載置可能な上面部を有し、
    前記トリム構成部材は、前記アームレストにおける前記上面部の下面に向かって下方から立ち上がるとともに前記上面部を下方から支持する支持部を有しており、
    前記アームレストは、前記上面部における車室内側端から下方へと延びて車室内側面を構成する車室内側面部を有し、
    前記支持部は、前記アームレストにおける前記車室内側面部よりも車室外側に配され、
    前記トリム構成部材は、
    ロアボードと、
    前記ロアボードに対して車室外側に配され、前記ロアボードとの間にドアポケットの収容空間を構成する板状のポケット基材と、を備え、
    前記ドアポケットは、前記収容空間と連通されると共に車室内側に開口されたポケット開口部を有しており、
    前記ポケット開口部は、前記ロアボードの上端部の一部と前記車室内側面部の下端部との間に形成された隙間によって構成されており、
    前記支持部は、
    前記ロアボードの上端部のうち前記一部ではない部分から前記上面部の前記下面に向かって延びるとともに前記上面部を下方から支持するロアボード延設部と、
    前記ポケット基材の上端部から前記上面部の前記下面に向かって延びるとともに前記上面部を下方から支持するポケット基材延設部と、を備えることを特徴とする車両用ドアトリム。
  2. 前記支持部は、前記アームレストにおける前記上面部の前記下面に対して固定されていないものとされ、
    前記支持部と前記上面部の前記下面との間にはクッション材が介在されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドアトリム。
  3. 前記アームレストにおける前記上面部には脆弱部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用ドアトリム。
  4. 前記支持部は、車両前後方向に延びる形状とされ、
    前記脆弱部は、車幅方向に延びる複数の開口からなることを特徴とする請求項3に記載の車両用ドアトリム。
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