JP2604282Y2 - 自動車用ドアライニング - Google Patents

自動車用ドアライニング

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JP2604282Y2
JP2604282Y2 JP1993039154U JP3915493U JP2604282Y2 JP 2604282 Y2 JP2604282 Y2 JP 2604282Y2 JP 1993039154 U JP1993039154 U JP 1993039154U JP 3915493 U JP3915493 U JP 3915493U JP 2604282 Y2 JP2604282 Y2 JP 2604282Y2
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真成 保田
孝 岩崎
直彦 斉田
高之 菅間
雄亮 西田
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Honda Motor Co Ltd
TS Tech Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、乗員保護の観点から側
突時の衝撃緩和対策を図る自動車用ドアライニングの改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用ドアライニングは図4
で示す如く別体に形成されたアッパー部1aとロアー部
1bを一体に組み立ててなるドアライニング本体1を有
ものがある。そのドアライニング本体1はライニング基
板と表皮材との積層成形品で形成され、ロアー部1bの
板面にはドアアームレストAが膨出形成されている。ま
た、ドアアームレストAを形成するドアライニング本体
1の膨出部を含む上部側には薄鋼板等を基板とし、本皮
等の表皮材を被せたセンターパッドPを被着することに
より装飾性が高められている。
【0003】この自動車用ドアライニングにおいてはド
アアームレストAがリブ的な機能を発揮し、当該部位周
辺には薄鋼板等を基板とするセンターパッドPが被着さ
れているため、乗員の荷重に対抗可能な剛性を持つ構造
体として構成されている。特に、図中、円で囲ったドア
アームレストAの後基部周辺は構造上剛性が高く、ま
た、乗員の側部に位置するところから側突時の衝撃緩和
対策を図る必要がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、センターパ
ッドをドアライニング本体の板面に被着するもので、側
突時の衝撃緩和対策を簡単な構造の変更で図れるよう改
良した自動車用ドアライニングを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案の請求項1に係る
自動車用ドアライニングにおいては、ドアライニング本
体のドアアームレストとして形成される膨出部の板面を
含む当該部位周辺をセンターパッドで被うもので、ドア
ライニング本体の剛性を低減する抜き穴をドアアームレ
ストとして形成される膨出部の板面と共に、その膨出部
の板面を被うセンターパッドの基板にも設けることによ
り構成されている。
【0006】本考案の請求項2に係る自動車用ドアライ
ニングにおいては、抜き穴をドアアームレストとして形
成される膨出部の後基部寄り板面と共に、当該膨出部の
後基部寄り板面を被うセンターパッドの基板に設けるこ
とにより構成されている。
【0007】本考案の請求項3に係る自動車用ドアライ
ニングにおいては、ドアアームレストとして形成される
膨出部の板面に設ける抜き穴と位置合わせさせてセンタ
ーパッドの基板に設ける抜き穴を相対的に小さく設ける
ことにより構成されている。
【0008】
【作用】本考案の請求項1に係る自動車用ドアライニン
グでは、ドアライニング本体の剛性を低減する抜き穴を
ドアアームレストとなる膨出部の板面と共に、その膨出
部の板面を被うセンターパッドの基板にも設けることに
より、ドアライニング本体の剛性を適度に調整でき、側
突に伴って乗員と衝接することがあっても、ドアアーム
レストの周辺部位が抜き穴を設けた位置より陥没変形し
または破断するため、側突時の衝撃を緩和することがで
きる。
【0009】本考案の請求項2に係る自動車用ドアライ
ニングでは、ドアライニング本体の剛性を低減する抜き
穴をドアアームレストとして形成される膨出部の後基部
寄り板面と共に、当該膨出部の後基部寄り板面を被うセ
ンターパッドの基板に設けることにより、通常の商品性
に支障を来さない強度を確保しながらも、簡単な構造の
変更で、側突時に乗員があたり易い位置の剛性を低減で
きて側突時の衝撃をより適確に緩和することができる。
【0010】本考案の請求項3に係る自動車用ドアライ
ニングでは、ドアアームレストとして形成される膨出部
の板面に設ける抜き穴と位置合わせさせて、センターパ
ッドの基板に設ける抜き穴を相対的に小さく設けること
により、センターパッドの表装材を安定よく支持できて
センターパッドの体裁が損なわれることもない。
【0011】
【実施例】以下、図1〜3を参照して説明すれば、図1
は自動車用ドアライニングの左サイド側を各構成部に展
開させて示すものであり、同図中、符号1はアッパー部
1aとロアー部1bとを組み合せて構成されるドアライ
ニング本体、2はセンターパッドを示す。
【0012】そのアッパー部1a,ロアー部1bは、い
ずれも、ライニング基板と表皮材との積層成形品で形成
されている。このうち、ライニング基板はABS樹脂ま
たはポリプロピレン樹脂等をインジェクション成形する
ことにより2〜2.5mm程度の厚みに形成されてい
る。
【0013】そのドアライニング本体1の表皮材には、
ポリ塩化ビニルとポリプロピレンフォーム(PPF)と
の積層材や熱可塑性エラストマー(TPE)とPPFと
の積層材或いはTPE,オレフィン系樹脂やABS樹脂
等の樹脂シートまたは布地等を用いることができる。こ
の表皮材は、真空成形等でライニング基板の板面に積層
被着することができる。
【0014】このドアライニング本体1には、ドアアー
ムレストとなる膨出部10がドアライニング本体1の略
中腹から後部側に向って円弧状を呈するようロアー部1
bの板面に形成されている。また、膨出部10の下部側
からロアー部1bの上部側に連続させてセンターパッド
2の外周縁を嵌込み固定する木目込み溝11が設けられ
ている。この木目込み溝11で囲まれた内側はセンター
パッド2をあてがう固定面12となり、その周回りには
センターパッド2の切曲げ爪を差込み固定する止め穴1
3a,13b…が間隔を隔てて複数個設けられている。
【0015】その一般的な構成に加えて、ドアライニン
グ本体1にはドアアームレストとなる膨出部10の後基
部寄り板面を一部抜き取ることにより抜き穴14が設け
られている。この抜き穴14はドアアームレストとなる
膨出部10の側面から平面を含み、センターパッド2を
あてがう固定面12の下部寄りまでを抜き取ることによ
り設けられている。
【0016】センターパッド2は図1で示すように薄鋼
板等を基板2aとし、表面側には本皮等の表装材2bを
被着すると共に、その表装材2bの周縁に連結されたポ
リ塩化ビニル等の縁取り部2cを基板2aの裏面に巻込
み止着することにより形成されている。このセンターパ
ッド2は、ドアアームレストとなる膨出部10から上部
側の固定面12までを被覆可能な相似形に形成されてい
る。
【0017】そのセンターパッド2には、図2,図3で
示すようにドアライニング本体1の剛性を低減する抜き
穴20a…,20b…がドアアームレストとなる膨出部
10の後基部寄り板面を被う基板2aの板面に設けられ
ている。このいずれの抜き穴20a…,20b…も、膨
出部10の抜き穴14に位置的に合わせて相対的に小さ
くセンターパッド2の基板2aに設けるとよい。
【0018】図2はスリット状の抜き穴20a…を縦方
向に設けたセンターパッド2の基板2aを示し、図3は
同抜き穴20b…を横方向に設けたものを示す。各図
中、符号21は切曲げ爪を示し、22はプルポケットや
パワーウィンドゥの操作スイッチ等を取り付ける空間を
形成する抜き穴を示す。このセンターパッド2は、切曲
げ爪21をドアライニング本体10の止め穴13a,1
3b…に差込み固定することにより抜き穴14を隠蔽し
且つ膨出部10の板面を含む当該部位周辺を被うようド
アライニング本体10の板面に取付け固定できる。
【0019】このように構成する自動車用ドアライニン
グは、アンカークリップ等の止め具をドアパネルと相対
する内面側に備え、その止め具をドアインナーパネルに
設けられる嵌込み穴に圧入嵌着することによりドアパネ
ルの内装部材として通常通り取付け装備するようにでき
る。
【0020】その自動車ドアライニングでは側突時にド
アパネルが車内側に迫り出し、または乗員が横揺れする
ことから、乗員がドアアームレストを形成する膨出部1
0の後基部寄りに衝接することがあっても、当該部位が
抜き穴14、20a…,20b…で陥没変形しまたは破
断し、ドアライニング本体1がドアパネル側に変位する
ことにより衝撃を緩和できるから、側突時の乗員保護を
図る一つの対策として有用な構造体に構成することがで
きる。
【0021】特に、その抜き穴14、20a…,20b
…がドアアームレストとなる膨出部10の後基部寄りに
設けられているため、通常の商品性に支障を来さない強
度を確保しながらも、側突時に乗員があたり易い部位周
辺の衝撃をより確実に緩和することができる。また、セ
ンターパッド2の基板2aに設ける抜き穴20a…,2
0b…は膨出部10の後基部寄りに設ける抜き穴14よ
りも相対的に小さく設けることから、本皮等の表装材2
bを安定よく支持できてセンターパッド2の体裁が損な
われることもない。
【0022】
【考案の効果】以上の如く、本考案の請求項1に係る自
動車用ドアライニングに依れば、ドアライニング本体の
剛性を低減する抜き穴をドアアームレストとして形成さ
れる膨出部の板面と共に、その膨出部の板面を被うセン
ターパッドの基板にも設けるため、ドアライニング本体
の剛性を適度に調整でき、側突に伴って乗員と衝接する
ことがあっても、ドアアームレストの周辺部位が抜き穴
を設けた位置より陥没変形しまたは破断することにより
側突時の衝撃を緩和することができる。
【0023】本考案の請求項2に係る自動車用ドアライ
ニングに依れば、ドアライニング本体の剛性を低減する
抜き穴をドアアームレストとして形成される膨出部の後
基部寄り板面と共に、当該膨出部の後基部寄り板面を被
うセンターパッドの基板に設けるため、通常の商品性に
支障を来さない強度を確保しながらも、側突時に乗員が
あたり易い位置の剛性を低減できて側突時の衝撃をより
適確に緩和することができる。
【0024】本考案の請求項3に係る自動車用ドアライ
ニングに依れば、ドアアームレストとして形成される膨
出部の板面に設ける抜き穴と位置合わせさせて、センタ
ーパッドの基板に設ける抜き穴を相対的に小さく設ける
ため、センターパッドの表装材を安定よく支持できてセ
ンターパッドの体裁が損なわれることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る自動車用ドアライニングの各構成
部を展開させて示す斜視図である。
【図2】同自動車用ドアライニングに取り付けられるセ
ンターパッドの基板を示す俯角斜視図である。
【図3】同基板の変形例を示す俯角斜視図である。
【図4】一般例に係る自動車用ドアライニングを車内側
から示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドアライニング本体 10 ドアライニング本体の
膨出部 14 膨出部の抜き穴 2 センターパッド 2a センターパッドの基板 20a…、20b… 基板の抜き穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 斉田 直彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 菅間 高之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)考案者 西田 雄亮 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平3−200420(JP,A) 特開 平1−190531(JP,A) 特開 昭63−284051(JP,A) 実開 昭61−133417(JP,U) 実開 昭62−4419(JP,U) 実開 昭59−137819(JP,U) 実開 平6−74426(JP,U) 実開 平1−91621(JP,U) 実開 平2−21063(JP,U) 実開 平2−51123(JP,U) 実開 平4−42451(JP,U) 実開 平3−16514(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60N 2/46 B60R 13/02 B60R 21/02

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアライニング本体のドアアームレスト
    として形成される膨出部の板面を含む当該部位周辺をセ
    ンターパッドで被う自動車用ドアライニングにおいて、
    ドアライニング本体の剛性を低減する抜き穴をドアアー
    ムレストとして形成される膨出部の板面と共に、その膨
    出部の板面を被うセンターパッドの基板にも設けたこと
    を特徴とする自動車用ドアライニング。
  2. 【請求項2】 上記抜き穴をドアアームレストとして形
    成される膨出部の後基部寄り板面と共に、当該膨出部の
    後基部寄り板面を被うセンターパッドの基板に設けたこ
    とを特徴とする請求項1の自動車用ドアライニング。
  3. 【請求項3】 上記ドアアームレストとして形成される
    膨出部の板面に設ける抜き穴と位置合わせさせて、セン
    ターパッドの基板に設ける抜き穴を相対的に小さく設け
    たことを特徴とする請求項1または2の自動車用ドアラ
    イニング。
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