JP2004106589A - 車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造 - Google Patents

車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造 Download PDF

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Tomoaki Kuwano
桑野 智明
Masami Toyoda
豊田 政己
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Abstract

【課題】インストルメントパネル内部に取付座面を設けることなく、複雑な形状の部位に対しても簡単に装着することが可能で、外部から印加される衝撃エネルギを効率よく吸収することで、インストルメントパネルの破損を未然に防止する。
【解決手段】インストルメントパネルのセンタコンソール部12に取付けるヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14とセンタコンソール部12内壁面とで形成される空隙部に、PPビーズ等の樹脂発泡体を発泡形成して形成した衝撃吸収体21を装填する。衝撃吸収体21を樹脂発泡体としたことで空隙部に沿った形状を形成することができ、インストルメントパネルに対して外部から印加される衝撃エネルギを自己変形により効率よく吸収することができ、インストルメントパネルの破損を未然に防止することができる。しかも衝撃吸収体21を接着剤等で固定することができるため組立て性がよい。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、板金製リンフォースを用いることなく、インストルメントパネルに印加される衝撃エネルギを吸収するようにした車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のインストルメントパネルの略中央部には、図14、図15に示すように、センタコンソール部2が設けられており、このセンタコンソール部2の前面にセンタパネル3が取付けられている。センタコンソール部2内には、オーディオ装置やナビゲーション装置などの車載装置4、ヒータ及びエアコンを設定するコントロールユニット5、アッシュトレイ6等の車載装備品が組み込まれており、図においては車載装置4、コントロールユニット5の操作面4a,5aがセンタパネル3に形成された開口部3aから車室内に露呈されている。
【0003】
センタパネル3は、通常、合成樹脂製の一体成形品であり、その背面がセンタコンソール部2に取付けられている。従って、センタコンソール部2の周囲に加わる衝撃に対しては、ある程度の強度を保つことができるが、センタパネル3のパネル面に直接加わる衝撃に対しては破損し易く、特に、車載装置4とコントロールユニット5との間に位置するパネル面は、その背面に何ら当接する部材がないために、十分な強度を確保することが難しく、衝撃を受けたときに、破損し易いと言う不具合がある。
【0004】
そのため、このような破損し易い部位に対しては、その背面に、衝撃吸収体としてのリンフォース7を当接し、このリンフォース7により衝撃エネルギを吸収することで破損を防止する技術が多く採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、センタパネル3に衝撃エネルギが印加された場合、このセンタパネル3の脆弱な部位のみが破損するとは限らず、衝撃が印加される方向によっては、センタパネル3を支持するセンタコンソール部2が損傷を受ける場合もある。
【0006】
しかし、上述した衝撃吸収用リンフォース7は、板金製が多く採用されており、センタパネル3の背面等、比較的凹凸の少ない面に対しては、その内面形状にそって曲げ形成することができるため、強度を補償することができるが、センタコンソール部2の内面等、形状の複雑な部位に対しては、その形状に沿った形に形成することが困難であり、この部位の衝撃エネルギを十分に吸収することができない問題がある。
【0007】
又、板金製のリンフォースを複数の部位に取付けた場合、重量増となり、取付け部位を補強する必要があり、構造が複雑化してしまう不都合がある。その上、インストルメントパネル1(或いはセンタコンソール部2)の内面にリンフォースを固設するための取付座面を形成しなければならないため、インストルメントパネル1(或いはセンタコンソール部2)の内面構造がより一層複雑化してしまい、製造コスト及び組立てコストが嵩んでしまう問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、製造及び組立てが容易で、インストルメントパネル内部に取付座面を設けることなく、複雑な形状の部位に対して簡単に装着することが可能で、衝撃吸収体を複数配設しても重量の大幅増とならず、外部から印加される衝撃エネルギを効率よく吸収することの可能な車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、車載装備品を装着するインストルメントパネル内に衝撃吸収体を配設した車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造において、上記衝撃吸収体を樹脂発泡体で形成したことを特徴とする。
【0010】
このような構成では、インストルメントパネル内に配設する衝撃吸収体を発泡体で形成したので、インストルメントパネルに対して外部から印加される衝撃エネルギを衝撃吸収体の自己変形により有効に吸収することができ、インストルメントパネルの破損を未然に防止することができる。
【0011】
この場合、好ましくは、1)上記衝撃吸収体が上記インストルメントパネルと上記車載装備品との間に介装されていることを特徴とする。
2)上記インストルメントパネルの内面に凹状空隙部が形成されており、該凹状空隙部に上記衝撃吸収体に形成された凸状部が装填されることを特徴とする。
3)上記車載装備品を複数備え上記衝撃吸収体は更に上記車載装備品の相互間には介装されていることを特徴とする。
4)上記衝撃吸収体は一体に形成され、上記車載装備品より車両前方側に配設された上記車載装備品とは異なる車載部品に当接させたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図13の図面に基づいて本発明の一実施の形態を説明する。図1〜図3に本発明の第1実施の形態を示す。ここで、図1はインストルメントパネルの斜視図、図2はインストルメントパネルの要部分解斜視図、図3はインストルメントパネルの要部縦断面側面図である。
【0013】
図中の符号11はインストルメントパネル本体で、発泡体と、その内面側に一体形成された芯材と、発泡体の外表に一体形成された表皮材との三層構造を有しており、この表皮材が車室内に露呈された装飾面としての機能を有している。
【0014】
このインストルメントパネル本体11の略中央部にセンタコンソール部12が配設されている。図2、図3に示すように、センタコンソール部12内にオーディオ装置やナビゲーション装置等の車載音響機器13、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14等の車載装備品が所定に固設されており、又、センタコンソール部12の下面にアッシュトレイ15をスライド収納するアッシュトレイ保持フレーム15aが配設されている。又、センタコンソール部2の車体前方に車載装備品とは異なる車載部品としてのヒータユニット16が配設されている。
【0015】
一方、センタコンソール部12の前面に、合成樹脂製のセンタパネル17が取付けられており、このセンタパネル17に車載音響機器13、及びヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の操作面13a,14aを露呈させる開口部17a,17bが形成されている。尚、符号18はセンタベンチレーショングリル、19はカップホルダ、カードホルダ等の小物ホルダであり、この小物ホルダ19がホルダ保持フレーム19aにスライド自在に収納されている。
【0016】
センタコンソール部12内部の底面と、この底面に対設するヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14との間に衝撃吸収体21が装填されている。この衝撃吸収体21は樹脂発泡体を所定倍率で発泡させて形成したもので、樹脂発泡体としては、PP(ポリプロピレン)ビーズやPS(ポリスチレン)ビーズ、PE(ポリエチレン)ビーズ等を代表とするビーズ発泡体や発泡ウレタン等があるが、本実施の形態では、コスト、剛性等を考慮して、PPビーズを採用し、このPPビーズを低倍率発泡(高硬度発泡)させて衝撃吸収体21を形成している。
【0017】
衝撃吸収体21は、センタコンソール部12内部の底面及び側面と、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とで形成された空隙部の形状に沿った形に発泡成形されており、衝撃吸収体21の上下面がセンタコンソール部12内部の底面と、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とに当接され、両側面がセンタコンソール部12内部の側面に当接されている。この場合、センタコンソール部12内部に形成されている多少の凹凸は衝撃吸収体21の自己変形により吸収されるため、衝撃吸収体21の表面は、必ずしもセンタコンソール部12の内部形状に沿って形成する必要はない。
【0018】
又、衝撃吸収体21の前端には、センタコンソール部12の内面と、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の前部下端とで形成される狭隘な凹状空隙部12bに装填される凸状部21aが一体形成されている。
【0019】
このような構成では、センタパネル17に対して車室側の斜め上方から衝撃荷重が印加された場合、このセンタパネル17にかかる衝撃エネルギが、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14、或いはセンタパネル17を介してセンタコンソール部12の底面方向へ伝達され、その衝撃エネルギは、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とセンタコンソール部12の内部底面との間に介装されている衝撃吸収体21の自己変形にて吸収される。
【0020】
又、本実施の形態では衝撃吸収体21として、低倍率発泡のPPビーズを採用している。このPPビーズは、成形が容易で、衝撃吸収性が良く、しかも軽量であるという特性を有しているため、センタコンソール部12内部の底面及び側面とヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とで形成された空隙部内に適合する形状に形成することが容易であるため、衝撃吸収能力を十分に発揮させることができる。しかも、この低倍率発泡のPPビーズを用いて形成した衝撃吸収体21は軽量であるため、重量の著しい増加を回避することができる。
【0021】
その上、この衝撃吸収体21は成形が容易であるので、センタコンソール部12の内面と、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の前部下端とで形成される狭隘な凹状空隙部12bに装填される凸状部21aを一体形成することができ、凹状空隙部12bを凸状部21aで充填することで、この部位に車室方向から衝撃荷重が印加された場合、その衝撃エネルギが凹状空隙部12bに装填されている凸状部21aの自己変形により吸収されるため、センタコンソール部12の縁部が無理な力で屈曲されることが無く、当該部分の破損を未然に防止することができる。
【0022】
尚、衝撃吸収体21は組付けに際して、センタコンソール部12の内壁面、或いは、この内壁面とヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とに対し接着剤或いは両面接着テープ等の接着手段を介して接着させるようにしても良い。衝撃吸収体21をセンタコンソール部12等に接着することで、衝撃吸収体21をセンタコンソール部12内に確実に固定しておくことができる。又、衝撃吸収体21を接着手段によりセンタコンソール部12内に簡単に固定することかできるため作業性がよい。
【0023】
又、図4、図5に本発明の第2実施の形態を示す。ここで、図4はインストルメントパネルの要部分解斜視図、図5はインストルメントパネルの要部縦断面側面図である。
【0024】
上述した第1実施の形態では、センタコンソール部12内部の底面及び側面とヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とで形成された空隙部内にのみ衝撃吸収体21を充填したが、本実施の形態では、それに加えて、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の両側面とセンタコンソール部12の内側面との間に形成された両側の空隙部、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の上面と車載音響機器13の底面とセンタパネル17の内面とで形成された空隙部、車載音響機器13の背面とヒータユニット16の前面との間に形成された空隙部、車載音響機器13とホルダ保持フレーム19aに収納されている小物ホルダ19の底面との間に形成された空隙部、及びホルダ保持フレーム19aに収納されている小物ホルダ19の上面とセンタベンチレーショングリル18との間に形成された空隙部に、衝撃吸収体21と同一の材料で、各空隙部に適合する形状に発泡形成した他の衝撃吸収体22〜26を介装したものである。
【0025】
更に、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の上面と車載音響機器13の底面とセンタパネル17の内面とで形成された空隙部に配設した衝撃吸収体23の車室方向に指向する面に、センタパネル17の脆弱な部位の背面に当接する凸状部23aが形成さているため、この凸状部23aによりセンタパネル17の脆弱の部位を補強することができる。
【0026】
上述したように、衝撃吸収体21〜26は軽量であるため、各空隙部に衝撃吸収体21〜26を装填しても、それ程の重量増とは成らず、又、各空隙部に衝撃吸収体21〜26を装填することで、あらゆる方向からの衝撃エネルギを効率よく分散させて吸収することができ、センタコンソール部12及びセンタパネル17の破損をより確実に防止することができる。
【0027】
又、車載音響機器13の背面とヒータユニット16の前面との間に形成された空隙部に衝撃吸収体24を介装したので、外部からの衝撃エネルギにより車載音響機器13が車体前方へ移動した場合、衝撃吸収体24が変形してその衝撃エネルギを吸収するので、ヒータユニット16を損傷から有効に保護することができる。
【0028】
更に、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14と車載音響機器13とが、衝撃吸収体21〜25に挟まれているため、多少の位置ずれは、この各衝撃吸収体21〜25の変形で吸収することができる。
【0029】
この場合、各衝撃吸収体21〜26を介装する空隙に応じた立体形状とすることで安定した断面係数を確保することができ、その結果、個々の衝撃吸収体21〜26自体があらゆる方向からの衝撃エネルギを有効に吸収することができる。尚、各衝撃吸収体21〜26は組付けに際して、センタコンソール部12、或いは、各機器14,13,19a,18,16との当接面を、接着剤或いは両面接着テープ等の接着手段を介して接着させるようにしても良い。
【0030】
又、図6に本発明の第3実施の形態によるインストルメントパネルの要部縦断面側面図を示す。
【0031】
上述した第2実施の形態ではヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とセンタコンソール部12の内面底部との間、及びヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の背面とヒータユニット16の前面との間に、衝撃吸収体21,24を個別に装填したが、本実施の形態では、衝撃吸収体21,24に代えて、これらを一体化した衝撃吸収体28を採用したものである。
【0032】
すなわち、本実施の形態で示す衝撃吸収体28は、断面L字状に形成されており、垂立部位28aが、ヒータユニット16の前面と車載音響機器13の背面との間、及びヒータユニット16の前面とヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の背面との間に介装され、又、水平部位28bがヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の底面とセンタコンソール部12内部の底面との間に介装されており、更にこの水平部位28bの先端には、センタコンソール部12の内面と、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の前部下端とで形成される狭隘な凹状空隙部12bに装填される凸状部28cが一体形成されている。
【0033】
尚、この凸状部28cは、第1実施の形態に示す凸状部21aと同一の機能を備えている。又、この衝撃吸収体28の幅方向はセンタコンソール部12内部の側壁に当接されている。
【0034】
本実施の形態によれば、垂立部位28aと水平部位28bとが一体化された衝撃吸収部材28を採用したことにより、あらゆる方向からの衝撃エネルギを更に効率よく分散させて吸収することができ、センタコンソール部12及びセンタパネル17の破損をより確実に防止することができる。
【0035】
衝撃吸収体28は、樹脂発泡体(本実施の形態ではPPビーズ)を発泡成形したものであるため、複雑な形状に対応することができるばかりでなく、狭隘な空間に装填することが可能であるため、本実施の形態に示すように、垂立部位28aと水平部位28bとを一体化させることが可能となり、部品点数、及び組み立て工数の削減を実現することができる。
【0036】
又、組立てに際しては、衝撃吸収体28とセンタコンソール部12及び各機器14,13,16との当接面間を、接着剤或いは両面接着テープ等の接着手段を介して接着させることで、この衝撃吸収体28を固定することができるため、作業性がよい。
【0037】
又、センタコンソール部12の背面とヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の背面とが、衝撃吸収体28の垂立部位28aにより車室方向へ押圧されているため、センタパネル17の内面と、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14や車載音響機器13との間のガタを吸収することができる。
【0038】
又、図7に本発明の第4実施の形態によるインストルメントパネルの要部分解斜視図を示す。
【0039】
本実施の形態に示す衝撃吸収体31は、樹脂発泡体(本実施の形態ではPPビーズ)を素材として枠状に発泡形成したもので、発泡成形の際に、衝撃吸収体31の外周を、センタコンソール部12(図2参照)の内壁面に沿った形状に一体形成し、更に、内部に車載音響機器13やヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14等の車載装備品を収納する収容部31a,31bを一体形成する。
【0040】
組付けに際しては、先ず、衝撃吸収体31をセンタコンソール部12に収納し、その外周の所定部位をセンタコンソール部12の内壁面に接着剤或いは両面接着テープ等の接着手段を用いて接着固定する。
【0041】
次いで、この衝撃吸収体31の各収容部31a,31bに車載音響機器13やヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14等の車載装備品を収納し、各車載装備品を、インストルメントパネル本体11及びセンタコンソール部12に対して、衝撃吸収体31を挟んだ状態で、或いは直接ねじ止めする。
【0042】
その後、センタコンソール部12の前面にセンタパネル17(図2参照)を当接し、その外周をセンタコンソール部12の縁部にねじ止めする。
【0043】
このように、本実施の形態では、衝撃吸収体31を樹脂発泡体(本実施の形態ではPPビーズ)の発泡形成により枠状に形成し、その外周をセンタコンソール部12の内壁面に沿った形状に形成したので、センタコンソール部12に対して外部から衝撃エネルギが印加された場合であっても、その衝撃エネルギが衝撃吸収体31の自己変形により吸収されるため、センタコンソール部12の破損を未然に防止することができる。
【0044】
又、図8〜図11に本発明の第5実施の形態を示す。ここで、図8はインストルメントパネルの要部正面図、図9は衝撃吸収体の斜視図、図10は図8のX−X断面図、図11は図8のXI−XI断面図である。
【0045】
本実施の形態は第1実施の形態の変形例であり、センタコンソール部12の内部底面の中央部に補強リブ12cが形成されており、衝撃吸収体21の凸状部21aには、補強リブ12cを回避するスリット部21bが形成されている。
【0046】
この場合、図9〜図11に示すように、衝撃吸収体21が樹脂発泡体(本実施の形態ではPPビーズ)の発泡形成により形成されているため、図9〜図11に示すように、スリット部21bを成形の際に一体形成することができることは勿論のこと、凸状部21aを、センタコンソール部12の凹状空隙部12bに沿った形状に形成することができるため、センタコンソール部12の凹状空隙部12bに対して外方から衝撃エネルギが印加された場合、衝撃吸収体21の凸状部21aの自己変形により衝撃エネルギが吸収されるので、凹状空隙部12bを形成するセンタコンソール部12の外縁部が無理な力で屈曲されてしまうことがなく、当該部位の破損を未然に防止することができる。
【0047】
更に、図9、図10に示すように、衝撃吸収体21を段状に形成することで、センタコンソール部12の外縁部に印加される衝撃エネルギは勿論のこと、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14に対して斜め上方から印加される衝撃エネルギをも有効に吸収することができる。
【0048】
又、図12、図13に本発明の第6実施の形態を示す。ここで、図12は衝撃吸収体の斜視図、図13は図10相当の断面図である。
【0049】
本実施の形態は第5実施の形態の変形例であり、衝撃吸収体21に、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14の背面とヒータユニット16の前面との間に臨まされる段部21cを形成したもので、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14に対して車室内方向から衝撃エネルギが印加されて、ヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14が車体前方へ移動した場合には、衝撃吸収体21に形成した段部21cが変形して衝撃エネルギを吸収するので、ヒータユニット16を損傷から有効に保護することができる。
【0050】
このように、上述した各実施の形態では、衝撃吸収体21〜26,28,31を樹脂発泡体(本実施の形態ではPPビーズ)の発泡形成により形成したので、重量増とならず軽量化が実現でき、又、この衝撃吸収体を接着剤や両面接着テープ等の接着手段を介してセンタコンソール部12の内壁面等に固定することができるため、組立て作業を簡素化することができる。又、センタコンソール部12の内壁面等に、衝撃吸収体を固定するための専用の座面を形成する必要がなくなり、センタコンソール部12の内壁面等の非装着面の形状の簡素化を実現することができる。
【0051】
更に、衝撃吸収体を樹脂発泡体により発泡形成したので、複雑な形状や、狭隘な空間に装填することの可能な形状に形成することができ、しかも立体的に形成することができるため、安定した断面係数を確保することができ、その結果、この衝撃吸収体を用いることであらゆる方向から印加される衝撃エネルギを自己変形により吸収することができる。
【0052】
又、衝撃吸収体21〜26,28,31を樹脂発泡体により形成することで、ハーネス類の配線を行なうに際し、ハーネス類を損傷から有効に保護することができる。
【0053】
尚、本発明は、上述した各実施の形態に限るものではなく、例えば衝撃吸収体は、センタコンソール部と、このセンタコンソール部に取付けられる車載装備品との間に介装する場合に限らず、インストルメントパネルの他の部位に取付けられる車載装備品とインストルメントパネルとの間に介装する場合にも適用することができる。車載装備品も車載音響機器13やヒータ及びエアコン設定用コントロールユニット14に限るものでないことは云うまでもない。
【0054】
又、センタコンソール2の車体前方に車載装備品とは異なる車載部品の一例としてヒータユニット16を示したが、この車載部品はステアリングサポートビーム等であってもよい。
【0055】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、インストルメントパネルと車載装備品との間に衝撃吸収体を介装すると共に、この衝撃吸収体を樹脂発泡体で形成したので、製造組立てが容易で、インストルメントパネル内部に取付座面を設けることなく、複雑な形状の部位に対して簡単に装着することができ、その上衝撃吸収体を複数配設しても重量の大幅増とならず、外部から印加される衝撃エネルギを効率よく吸収することができる等、優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態によるインストルメントパネルの斜視図
【図2】同、インストルメントパネルの要部分解斜視図
【図3】同、インストルメントパネルの要部縦断面側面図
【図4】第2実施の形態によるインストルメントパネルの要部分解斜視図
【図5】同、インストルメントパネルの要部縦断面側面図
【図6】第3実施の形態によるインストルメントパネルの要部縦断面側面図
【図7】第4実施の形態によるインストルメントパネルの要部分解斜視図
【図8】第5実施の形態によるインストルメントパネルの要部正面図
【図9】同、衝撃吸収体の斜視図
【図10】同、図8のX−X断面図
【図11】同、図8のXI−XI断面図
【図12】第6実施の形態による衝撃吸収体の斜視図
【図13】同、図10相当の断面図
【図14】従来のインストルメントパネルの要部正面図
【図15】従来のインストルメントパネルの要部分解斜視図
【符号の説明】
11 インストルメントパネル本体
12 センタコンソール部
12b 凹状空隙部
13 車載音響機器(車載装備品)
14 エアコン設定用コントロールユニット(車載装備品)
21〜26,28,31 衝撃吸収体
21a,28c 凸状部
31a,31b 収容部

Claims (5)

  1. 車載装備品を装着するインストルメントパネル内に衝撃吸収体を配設した車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造において、
    上記衝撃吸収体を発泡体で形成したことを特徴とする車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造。
  2. 上記衝撃吸収体が上記インストルメントパネルと上記車載装備品との間に介装されていることを特徴とする請求項1記載の車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造。
  3. 上記インストルメントパネルの内面に凹状空隙部が形成されており、該凹状空隙部に上記衝撃吸収体に形成された凸状部が装填されることを特徴とする請求項1記載の車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造。
  4. 上記車載装備品を複数備え上記衝撃吸収体は更に上記車載装備品の相互間には介装されていることを特徴とする請求項1或いは2記載の車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造。
  5. 上記衝撃吸収体は一体に形成され、上記車載装備品より車両前方側に配設された上記車載装備品とは異なる車載部品に当接させたことを特徴とする請求項3記載の車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造。
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JP2002268735A Pending JP2004106589A (ja) 2002-09-13 2002-09-13 車両用インストルメントパネルの衝撃吸収構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010125895A (ja) * 2008-11-25 2010-06-10 Calsonic Kansei Corp 取付部品用荷重吸収構造
DE102016006483A1 (de) * 2016-05-25 2017-11-23 Audi Ag Instrumententafel für ein Kraftfahrzeug

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