JP5521767B2 - ドアトリム - Google Patents

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Description

本発明は、車体を構成するドアのドアトリムに関する。
従来、側方からの衝撃に対して衝撃吸収性能を有するアームレストを備えるドアトリムが知られている。このようなドアトリムには、アームレストの車室内側上方に露出する面に、この面が部分的に薄肉化されて構成されたノッチ部が設けられている。そして、アームレストの側方から衝撃が加わると、この衝撃による荷重がノッチ部に集中してノッチ部を基点としてアームレストが撓み、これにより側方からの衝撃が吸収される構成となっている。このようなドアトリムの従来例として、例えば特許文献1に記載のドアトリムが知られている。
特開平10−6875号公報
しかしながら、特許文献1のドアトリムでは、アームレストに、このアームレストが部分的に薄肉化されて構成されたノッチ部を設けることにより、上方からの荷重に対するアームレストの強度が低下する。一方、ノッチ部を設けない場合には、アームレストにおいて側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を確保することができない。
本発明は、上記の課題に鑑みて創作されたものである。本発明は、アームレストにおいて、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させたドアトリムを提供することを目的とする。
本明細書で開示される技術は、車体を構成するドアの車室内側に取り付けられるドアトリムであって、該ドアトリムの下部の意匠面を構成するロアトリムと、該ロアトリムの上方に設けられ、車室内側に突出するアームレストと、を備え、前記ロアトリムは、その裏面から車室外側に突設されたボスを有し、前記アームレストは、上方からの荷重を受ける上面部と、該上面部の裏面から下方に延び、前記ボスと係合するための係合部を有する第1荷重受け部と、前記上面部に設けられ、該上面部が部分的に薄肉化されて構成された薄肉部と、を有し、前記係合部と前記ボスとが係合することにより、前記第1荷重受け部が前記ボスに支持されるドアトリムに関する。
上記のドアトリムによると、上面部の上方から上面部に荷重が加わる場合に、その荷重が第1荷重受け部を介してロアトリムに突設されたボスによって支持される。さらに、薄肉部により上面部の側方からの衝撃を吸収することができる。このため、アームレストにおいて、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させることができる。
前記第1荷重受け部は、車両前後方向に延設された板状部材であって、前記薄肉部は、前記上面部の、前記第1荷重受け部との境界近傍に設けられていてもよい。
この構成によると、車両前後方向に亘って、アームレストにおいて、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させることができる。さらに、薄肉部の上方から荷重が加わる場合に、その荷重が薄肉部の近傍に設けられた第1荷重受け部により支持されるため、薄肉部における上方からの荷重に対する強度低下を抑制することができる。
前記ロアトリムは、その裏面側に衝撃吸収部材を有し、前記ボスは、前記衝撃吸収部材を前記ロアトリムの裏面側に取り付けるための取付部を兼ねてもよい。
この構成によると、ロアトリムの裏面に衝撃吸収部材が取り付けられたドアトリムのアームレストにおいて、ロアトリムの取付部を利用して、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させることができる。
前記衝撃吸収部材が前記ロアトリムと前記第1荷重受け部とに挟持されていてもよい。
この構成によると、第1荷重受け部とボスとを係合させて衝撃吸収部材をロアトリムと第1荷重受け部とで挟持させることにより、ワッシャー等を用いなくとも、ロアトリムの裏面に衝撃吸収部材を取り付けることができる。
前記アームレストは、前記上面部の車室内側端部から下方に延びる第2荷重受け部を有し、該第2荷重受け部は、その下端部が前記ロアトリムの上端部と係合することにより前記ロアトリムに支持されてもよい。
この構成によると、上面部の上方から上面部に荷重が加わる場合に、その荷重が第2荷重受け部を介してロアトリムの上端部においても支持される。このため、アームレストにおいて、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を一層向上させることができる。
本明細書で開示される技術によると、アームレストにおいて、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させたドアトリムを提供することができる。
実施形態1に係るドアトリム2を車室内側斜め方向から視た斜視図を示す。 アームレスト10の近傍を車室外側斜め方向から視た斜視図を示す。 図2におけるA−A断面の断面図を示す。 アームレスト10とロアトリム14の上端部の組付態様を表す分解斜視図を示す。 アームレスト10とロアトリム14の上端部との係合部分を拡大した斜視図を示す。 実施形態2に係るドアトリム102におけるアームレスト110の近傍の断面図を示す。
<実施形態1>
図面を参照して実施形態1を説明する。図1は、実施形態1に係るドアトリム2を車室内側斜め方向から視た斜視図を示している。図2は、ドアトリム2の一部を車室外側斜め方向から視た斜視図を示している。図3は、アームレスト10の近傍の断面図であって、図2のA−A断面の断面構成を示している。なお、図1及び図2の斜視図において、図1の左側方向(図2の右側方向)を前方とし、図1の右側方向(図2の左側方向)を後方とする。また、図3の断面図において、図の左側方向は車室内側に相当し、図の右側方向は車室外側に相当する。
ドアトリム2は、車体を構成するドアの車室内側に取り付けられるドアトリムであり、車両の前部又は後部座席のサイドドア用の内装材として使用されるものである。ドアトリム2は、合成樹脂材料、あるいは、合成樹脂材料に天然繊維(ケナフ等)を混合した材料等によって形成されている。ドアトリム2は、図1に示すように、アッパートリム4と、ロアトリム14と、オーナメント6と、プルハンドル8と、アームレスト10と、スピーカ16と、インサイドハンドル18とを備えており、これらの各部材における車室内側側面の一部又は全部に表皮材が被覆されている。
アッパートリム4は、その表面が車室内側に露出しており、ドアトリム2の上部の意匠面を構成している。ロアトリム14は、その表面が車室内側に露出しており、ドアトリム2の下部の意匠面を構成している。オーナメント6は、ドアトリム2の意匠性を高めるための装飾部材であって、装飾された表面が、アッパートリム4とロアトリム14との間に設けられている。プルハンドル8は、アームレスト10の一部に設けられ、上方に開口している。
アームレスト10は、オーナメント6の下端部から車内内側側方に突出して下方に折り返された形状を成している。アームレスト10の下端部はロアトリム14の上端部と連続している。そして、アームレスト10は、図2及び図3に示すように、上面部26と、第1側板部22と、第2側板部24とを有している。
上面部26は、オーナメント6の下端部から車室内側に延びる形状を成しており、乗員の腕等の上方からの荷重を受ける。上面部26の車室外側端部の一部には、上方に突出する取付部26bが設けられている。取付部26bは、オーナメント6の下端部と係合している。なお、取付部26bとオーナメント6の下端部との係合部分の構成については、後で詳しく説明する。
また、上面部26には、後述する第1側板部22との境界近傍であって、その境界より車室外側にノッチ部26aが設けられている。ノッチ部26aは、上面部26の裏面に前後方向に延びるV字状の溝26a1が形成されることにより、上面部26が部分的に薄肉化されて構成されている。
第1側板部22は、その両板面が車室内側及び車室外側を向くように、上面部26の車室内側端部と車室外側端部との間の略中央位置から下方に延びる板状を成している。第1側板部22の下端部22aは、後述するボス20の先端20aと係合している。なお、第1側板部22の下端部22aとボス20の先端20aとの係合部分の構成については、後で詳しく説明する。
第2側板部24は、上面部26の車室内側端部と後方端部とから下方に延びている。第2側板部24の下端面24a1はロアトリム14の上端面14a1と当接しており、第2側板部24の下端部24aとロアトリム14の上端部14aは係合している。また、第2側板部24の下端部24aは、第1側板部22の下端部22aより上方に位置している。なお、第2側板部24の下端部24aとロアトリム14の上端部14aとの係合部分の構成については、後で詳しく説明する。
続いてロアトリム14の裏面側の構成について説明する。図3に示すように、ロアトリム14の裏面にはボス20が車室外側に向けて突設されている。ボス20は、ロアトリム14の裏面に対して垂直に突出しており、第1側板部22の下端部22aまで延びて第1側板部22の下端部22aと係合している。
また、図1乃至図3に示すように、ロアトリム14の裏面側には、衝撃を吸収可能なEA(Energy Absorption)材12が配設されている。EA材12は、図2に示すように、箱状を成しており、その上面の一部が上方に突出することにより上端部12aが形成されている。EA材12の上端部12aは、ボス20に取り付けられている。また、EA材12の上端部12aは、ロアトリム14とアームレスト10の第1側板部22との間に配されており、両者に挟持されている。
続いて、オーナメント6と、アームレスト10と、ロアトリム14とをそれぞれ組み付ける方法及びロアトリム14に突設されたボス20にEA材12を取り付ける方法について説明する。図4は、アームレスト10とロアトリム14との組付態様を表す分解斜視図を示している。また、図5は、アームレスト10とロアトリム14の上端部との係合部分を拡大した斜視図を示している。
まず、オーナメント6とアームレスト10との組み付け方法について説明する。図4に示すように、アームレスト10の上面部26の取付部26aには、取付孔26a1が設けられている。一方、図3に示すように、オーナメント6の下端部には、車室外側に突出する取付ピン28が設けられている。そして、この取付ピン28を取付孔26b1に挿通させ、超音波溶着等の溶着手段によって取付ピン28の先端を溶着(熱カシメ)する。これにより、アームレスト10の上面部26とオーナメント6とが互いに固定され、両者が組み付けられる。
続いて、ロアトリム14に突設されたボス20にEA材12を取り付ける方法について説明する。図4に示すように、EA材12の上端部12aには、この上端部12aを貫通する貫通孔12a1が設けられている。そして、この貫通孔12a1にボス20を貫通させる。これにより、ロアトリム14に突設されたボス20にEA材12が取り付けられる。
続いて、アームレスト10とロアトリム14との組み付け方法を説明する。図4に示すように、アームレスト10の第1側板部22の下端部22aには、下方に開口する第1係合溝22a1が設けられている。そして、この第1係合溝22a1の下方からロアトリム14の裏面から突出するボス20の先端20aを嵌合させ、超音波溶着等の溶着手段によってボス20の先端20aを溶着(熱カシメ)する。これにより、アームレスト10の第1側板部22とロアトリム14に突設されたボス20とが互いに固定され、両者が組み付けられる。また、ボス20の先端20aを溶着することにより、EA材12の上端部12aがロアトリム14と第1側板部22との間に挟持される。
また、図3及び図4に示すように、ロアトリム14の上端部14aには、ロアトリム14の上端面14a1から裏面側に折れ曲がりさらに上方に延びて成る係合壁14bが設けられている。係合壁14bは複数に分割されて形成されており、隣接する係合壁14b、14bの間には第2係合溝14b1がそれぞれ設けられている。一方、図3及び図4に示すように、第2側板部24の裏面には、板状を成し、その板面が第2側板部24に対して垂直となるように上下方向及び車室外側に延びる係合板24bが、前後方向に亘って複数設けられている。また、係合板24bは、その上端がアームレスト10の上面部26と連続している。換言すれば、係合板24bはアームレスト10の上面部26からも延びている。なお、係合板24bは、第2側板部24の下端面24a1とロアトリム14の上端面14a1とを整合させたときに、ロアトリム14の係合壁14bの第2係合溝14b1に嵌合されるような配置及び大きさで設けられている。
第2側板部24とロアトリム14とを組み付ける際には、第2側板部24の下端面24a1とロアトリム14の上端面14a1とを整合させる。すると、図5に示すように、第2側板部24に設けられた係合板24bがロアトリム14の係合壁14bの第2係合溝14b1に嵌合される。この状態で、ロアトリム14の係合壁14bと第2側板部24の係合板24bとの間を溶着することにより、第2側板部24とロアトリム14とが互いに固定され、両者が組み付けられる。
さて、ドアトリム2では、アームレスト10の上面部26の上方から上面部26に対して荷重が加わると、その荷重が、第1側板部22を介してボス20により支持され、さらに、第2側板部24を介してロアトリム14の上端部14aにより支持される。一方、アームレスト10の上面部26の側方から上面部26に対して衝撃が加わると、衝撃による荷重が、上面部26のノッチ部26aに集中してノッチ部26aを基点として上面部26が撓み、これにより衝撃が吸収される。
以上のように本実施形態に係るドアトリム2では、上面部26の上方から上面部26に荷重が加わる場合に、その荷重が第1側板部22を介してロアトリム14に突設されたボス20によって支持される。さらに、ノッチ部26aにより上面部26の側方からの衝撃を吸収することができる。このため、アームレスト10において、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係るドアトリム2では、第1側板部22が、車両前後方向に延設された板状部材であって、ノッチ部26aが、上面部26の第1側板部22との境界近傍に設けられている。このため、車両前後方向に亘って、アームレスト10において、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させることができる。さらに、ノッチ部26aの上方から荷重が加わる場合に、その荷重がノッチ部26aの近傍に設けられた第1側板部22により支持されるため、ノッチ部26aにおける上方からの荷重に対する強度低下を抑制することができる。
また、本実施形態に係るドアトリム2では、ロアトリム14が、その裏面側にEA材12を有し、ボス20は、EA材12をロアトリム14の裏面側に取り付けるための取付部を兼ねている。このため、ロアトリム14の裏面にEA材12が取り付けられたドアトリム2のアームレスト10において、ロアトリム14の裏面の取付部を利用して、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を向上させることができる。
また、本実施形態に係るドアトリム2では、EA材12がロアトリム14と第1側板部22とに挟持されている。このため、第1側板部22とボス20とを係合させてEA材12をロアトリム14と第1側板部22とで挟持させることにより、ワッシャーやインサートワッシャー等を用いなくとも、ロアトリム14の裏面にEA材12を取り付けることができる。さらに、第1側板部22とボス20とを熱カシメにより係合して互いに固定することにより、上方からの荷重に対する強度を一層向上させることができる。
また、本実施形態に係るドアトリム2では、アームレスト10が、上面部26の車室内側端部から下方に延びる第2側板部24を有し、この第2側板部24が、その下端部24aにおいてロアトリム14の上端部14aと係合することによりロアトリム14に支持されている。このため、上面部26の上方から上面部26に荷重が加わる場合に、その荷重が第2側板部24を介してロアトリム14の上端部14aにおいても支持される。この結果、アームレスト10において、側方からの衝撃に対する衝撃吸収性能を維持しながら上方からの荷重に対する強度を一層向上させることができる。
また、アームレスト10の第1側板部22と第2側板部24はいずれもアームレスト10の上面部26から下方に向かって板状に延びているため、アームレスト10を簡易な型構造で成形することが可能である。このため、金型を用いてアームレスト10を容易に成形することができる。
<実施形態2>
図面を参照して実施形態2を説明する。図6は、実施形態1における図3に対応する図であり、実施形態2は、ノッチ部126aの配置が、実施形態1のものと異なっている。その他の構成については実施形態1と同じであるため、構造、作用、および効果の説明は省略する。なお、図6において、図3の参照符号に数字100を加えた部位は、実施形態1で説明した部位と同一である。
実施形態2に係るドアトリムでは、アームレスト110の上面部126に設けられたノッチ部126aが、第1側板部22との境界近傍であって、その境界より車室内側に設けられている。換言すれば、ノッチ部126aが第1側板部122と第2側板部124との間に設けられている。ノッチ部126aをこのような配置で設けることにより、ノッチ部126aの上方から荷重が加わる際に、その荷重が第1側板部122と第2側板部124とにより支持されるため、ノッチ部126aにおける上方からの荷重に対する強度低下を抑制することができる。
各実施形態の構成と本発明の構成との対応関係を記載しておく。第1係合溝22a1が「係合部」の一例である。ノッチ部26a、126aが「薄肉部」の一例である。また、第1側板部22、122が「第1荷重受け部」の一例である。また、EA材12、112が「衝撃吸収部材」の一例である。また、第2側板部24、124が「第2荷重受け部」の一例である。
上記の各実施形態の変形例を以下に列挙する。
(1)上記の各実施形態では、第1荷重受け部がボスと係合している構成を採用しているが、このような構成に限定されない。例えば第1荷重受け部とボスとが離間しており、上面部の上方から荷重が加わることにより第1荷重受け部とボスとが係合する構成を採用してもよい。
(2)上記の各実施形態では、第2荷重受け部がロアトリムの上端部と係合している構成を採用しているが、このような構成に限定されない。例えば第2荷重受け部とロアトリムの上端部とが離間しており、上面部の上方から荷重が加わることにより第2荷重受け部とロアトリムの上端部とが係合する構成を採用してもよい。
(3)上記の各実施形態では、ノッチ部にV字状の溝が形成されている構成を採用しているが、ノッチ部の形状、配置、数等は限定されない。例えば上面部の前後方向に沿って複数の孔を設けることにより上面部の一部を薄肉化してノッチ部を形成してもよい。また、例えば上面部に凹状の溝を設けることにより上面部の一部を薄肉化してノッチ部を形成してもよい。
(4)上記の各実施形態では、アームレストとロアトリムとを熱カシメにより互いに固定して組み付ける構成を採用しているが、両者を互いに組み付ける方法は限定されない。
(5)上記の各実施形態では、アームレストとオーナメントとを組み付ける構成を採用しているが、アッパートリムがアームレストの上面部の位置まで下方に延設され、アッパートリムとアームレストの上面部とが互いに固定され、両者が組み付けられてもよい。また、ロアトリムがアームレストの上面部の位置より上方まで延設され、ロアトリムとアームレストの上面部とが互いに固定され、両者が組み付けられてもよい。
(6)上記の各実施形態以外にも第1側板部及び第2側板部の数、形状等については適宜に変更可能である。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ドアトリム、4:アッパートリム、6、106:オーナメント、8:プルハンドル、10、110:アームレスト、12、112:EA材、12a、112a:(EA材の)上端部、12a1:貫通孔、14、114:ロアトリム、14a、114a:(ロアトリムの)上端部、14a1、114a1(ロアトリムの)上端面、14b、114b:係合壁、14b1:第2係合溝、16:スピーカ、18:インサイドハンドル、20、120:ボス、20a、120a:(ボスの)先端、22、122:第1側板部、22a、122a:(第1側板部の)下端部、22a1:第1係合溝、24:第2側板部、24a、124a:(第2側板部の)下端部、24a1、124a1:(第2側板部の)下端面、24b、124b:係合板、26、126:上面部、26a、126a:ノッチ部、26b、126b:取付部、26b1:取付孔、28、128:取付ピン

Claims (4)

  1. 車体を構成するドアの車室内側に取り付けられるドアトリムであって、
    該ドアトリムの下部の意匠面を構成するロアトリムと、
    該ロアトリムの上方に設けられ、車室内側に突出するアームレストと、を備え、
    前記ロアトリムは、その裏面から車室外側に突設されたボスを有し、
    前記アームレストは、上方からの荷重を受ける上面部と、該上面部の裏面から下方に延び、前記ボスと係合するための係合部を有する第1荷重受け部と、前記上面部に設けられ、該上面部が部分的に薄肉化されて構成された薄肉部と、を有し、
    前記係合部と前記ボスとが係合することにより、前記第1荷重受け部が前記ボスに支持されており、
    前記ロアトリムは、その裏面側に衝撃吸収部材を有し、
    前記ボスは、前記衝撃吸収部材を前記ロアトリムの裏面側に取り付けるための取付部を兼ねることを特徴とするドアトリム。
  2. 前記衝撃吸収部材が前記ロアトリムと前記第1荷重受け部とに挟持されていることを特徴とする請求項1に記載のドアトリム。
  3. 前記第1荷重受け部は、車両前後方向に延設された板状部材であって、
    前記薄肉部は、前記上面部の、前記第1荷重受け部との境界近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドアトリム。
  4. 前記アームレストは、前記上面部の端部の一部から下方に延びる第2荷重受け部を有し、
    該第2荷重受け部は、その下端部が前記ロアトリムの上端部と係合することにより前記ロアトリムに支持されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドアトリム。
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