JP6260828B2 - 車両用内装材 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用内装材に関する。
従来、車両用内装材として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1に記載のドアトリム(車両用内装材)では、アームレスト部の後端面に切欠状の破断用溝部が設けられる構成が開示されている。そして、側面衝突時にアームレスト部に衝撃が加わると、破断用溝部に沿った肉厚の特に薄い部分が破断して、箱型のアームレスト部の後端面が略L字形に大きく開口するので、アームレスト部が潰れ易くなり、衝撃を十分に吸収することができる、と記載されている。
特開2000−103230号公報
しかしながら、特許文献1のような構成では、アームレスト部の後端面、すなわち、ドアトリムの側壁部自体の剛性が、側壁部に破断用溝部が設けられていない構成に比べて低下することとなる。このため、通常使用時におけるドアトリムの剛性が損なわれることが懸念される。
また、特許文献1のような構成では、ドアトリムの側壁部の意匠面とは反対側の面に溝部を設定する構成であるため、側壁部の意匠面にツヤムラが発生する等して、その意匠性が損なわれることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、通常使用時における剛性や意匠性を確保しつつ、車両衝突時における衝撃吸収性能を向上することが可能な車両用内装材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用内装材は、トリム本体の車室内側に内装部品が取り付けられてなる車両用内装材であって、車室内側を向く主面を有する主壁部と、前記主壁部の外周端から車室外側に延設される側壁部と、を備え、前記内装部品は、前記主壁部を構成する内装部品側主壁部を少なくとも有し、前記トリム本体は、前記側壁部を構成する本体側側壁部と、前記本体側側壁部から前記主壁部の内方に向けて前記内装部品側主壁部に沿って延びる延長面部と、を少なくとも有し、前記内装部品側主壁部には、前記延長面部と対向する面から前記延長面部に向かって突出するとともに前記延長面部に対して取り付けられる取付突部が設けられ、前記延長面部には、前記取付突部が挿通される貫通孔が形成されるとともに、前記本体側側壁部に対して車室内外方向に荷重が入力された際に、当該延長面部が前記貫通孔に挿通された前記取付突部に対して前記主壁部の内方に相対移動することを許容する移動許容部が設けられている。
本発明によれば、延長面部に移動許容部が設けられているから、通常使用時における側壁部自体の剛性及び意匠性を確保しつつ、車両衝突時には、入力荷重によって延長面部が取付突部に対して主壁部の内方に相対移動することにより、本体側側壁部を主壁部に対して倒れ易くすることができる。このため、本体側側壁部が主壁部に対して倒れるようにして車両用内装材が潰れることにより、車両用内装材が車両衝突時における衝撃エネルギーを効率よく吸収するものとすることができる。
上記構成において、前記移動許容部及び前記貫通孔は、互いに連通して形成された長孔とされ、前記長孔は、前記主壁部の外方に向かって延びる形で形成されているものであってもよい。
このような構成によれば、取付突部が長孔内を移動する態様で、延長面部が主壁部の内方に相対移動するものとすることができ、移動許容部及び貫通孔において取付突部が移動することを妨げるものがない。このため、好適に、本体側側壁部を主壁部に対して倒れ易くすることができる。
上記構成において、前記取付突部は、前記長孔における前記主壁部の内方側の位置で前記長孔に対して挿通されるとともに前記長孔の孔縁に係止されるものであってもよい。
このような構成によれば、取付突部が長孔における主壁部の内方側の孔縁に係止されるものとすることができ、例えば、主壁部の内方側の孔縁に係止されない構成に比べて、移動許容部を設けたことに起因して、取付突部が延長面部に係止される係止力が低下することを抑制することができる。
本発明によれば、通常使用時における剛性や意匠性を確保しつつ、車両衝突時における衝撃吸収性能を向上することが可能な車両用内装材を提供することができる。
本発明の実施形態1に係るドアトリムを示す斜視図 図1のアッパーボード部とメインボード部を示すドアトリムの一部断面図(図1のII−II線で切断した図に対応) 図2の車両側突時におけるアッパーボード部とメインボード部の変形態様の一例を示すドアトリムの一部断面図 延長面部と移動許容部を示すドアトリムを裏側から視た平面図 本発明の実施形態2に係る延長面部と移動許容部を示すドアトリムを裏側から視た平面図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図4によって説明する。実施形態1では、車両に設けられた車両用内装材の一例であるドアトリム20を例示する。なお、図1における左側を車両前方とし、右側を車両後方として説明する。
ドアトリム20は、インナパネル12(図2参照)及びアウタパネル(図示せず)から構成される車両パネルに対して、その車室内側に取り付けられることで車両用ドアを構成する。なお、この車両用ドアは、搭乗者が着座する座席側方に位置して、車両のサイドドアとして使用されるものである。
ドアトリム20は、板状をなすトリムボード21を主体に構成されている。トリムボード21は、例えばポリプロピレン等の合成樹脂材料などによって構成されている。なお、トリムボード21の材質は、合成樹脂材料に限定されず、例えば、木質系材料と合成樹脂を混合したものなどを用いてもよい。
トリムボード21は、図1に示すように、車室内側を向く主面22Aを有する主壁部22と、主壁部22の外周端22Cから車室外側に延設される側壁部23と、を備えている。具体的には、トリムボード21は、主壁部22がインナパネル12とほぼ同じ大きさの略方形状をなし、側壁部23が主壁部22の車両前端、車両下端、車両後端からそれぞれ車室外側に延設される形で構成されている。言い換えれば、トリムボード21は、インナパネル12側に開口した浅底の箱状をなし、その底面をなす主壁部22と、その側面をなす側壁部23とで構成されている。また、トリムボード21は、側壁部23の車室外側の端部からフランジ状に延びるフランジ部24を更に備えている。
主壁部22は、ドアパネル(インナパネル12)と対向する姿勢で配置されている(図2参照)。言い換えれば、主壁部22は、車両側突時等において、車室外側からドアパネル(インナパネル12)を介して入力される荷重をその壁面で受ける構成とされる。主壁部22は、インナパネル12と対向する面とは反対側の主面22Aが車室内(搭乗者)に臨む意匠面とされている。
側壁部23は、図2に示すように、車室内外方向に沿って延在し、その車室内側において主壁部22と一体的に形成されている。一方、側壁部23は、その車室外側において、フランジ部24を介して間接的にまたは直接的にインナパネル12に当接可能に構成されている。言い換えれば、側壁部23は、車両側突時等において、車室内側に侵入したインナパネル12が側壁部23に当接する際には、主壁部22とインナパネル12との間に介在する立壁状をなす。
側壁部23は、図1に示すように、主壁部22(主面22A)の外方を向く表面23Aが、車両用ドアを開けた状態において搭乗者に視認される意匠面とされる。なお、表面23Aは、車両用ドアを閉めた状態では、車両用ドアに隣接して配されたピラーに隠れるように配置され、車室内から視認され難くなっている。
トリムボード21は、図1に示すように、その上部がアッパーボード部30で構成され、アッパーボード部30より下側の大部分がメインボード部40で構成される。トリムボード21は、図2に示すように、メインボード部40(トリム本体)の車室内側にアッパーボード部30(内装部品)が取り付けられてなる。具体的には、アッパーボード部30の車両後側の部分がメインボード部40の車室内側に取り付けられている。なお、アッパーボード部30の車両下側の部分は、メインボード部40の車室外側に配され、その車室内側にメインボード部40及び加飾部材18が取り付けられている。
アッパーボード部30には、図2に示すように、その表面側に、天然皮革や合成皮革等の皮革や、織物、編物、不織布等の布帛等からなる表皮材35が貼り付けられている。このような構成により、ドアトリム20を意匠性に優れたものとすることができる。
アッパーボード部30は、図2に示すように、主壁部22を構成する内装部品側主壁部32と、内装部品側主壁部32の外周端(車両後端)から車室外側に延設され、側壁部23を構成する内装部品側側壁部33と、を有している。また、アッパーボード部30には、内装部品側主壁部32の裏面32B(主面22Aと反対側の面)から突出し、アッパーボード部30をメインボード部40に対して取り付けるための取付突部34が設けられている。
内装部品側主壁部32は、車両前後方向に沿って延びる長手状をなし、主壁部22のうち車両上側の部分を構成する。内装部品側側壁部33は、図2に示すように、内装部品側主壁部32から車両後方かつ車両外側に湾曲しつつ延びる形とされ、側壁部23における車両上側の車室内側の部分を構成する。内装部品側側壁部33は、その端末33Cから裏面側に巻き込まれた表皮材35の端末部を、後述する取付突部34に係る構造と干渉しないように配置する配置部としても機能する。
取付突部34は、図2に示すように、円筒状をなし、内側にビス36が締結される中空部を有する。取付突部34には、内装部品側主壁部32の裏面32Bに連なるとともに、車両前後方向及び車両上下方向に延びる十字状の補強リブ37が設けられている。取付突部34及び補強リブ37は、内装部品側主壁部32と一体的に形成されている。なお、取付突部34によりアッパーボード部30がメインボード部40に対して取り付けられる取付構成については、後に説明する。
メインボード部40には、図1に示すように、その一部が車室内側に向かって膨出する形でアームレスト27Aが設けられている。アームレスト27Aは、ドアトリム20の車両上下方向における略中央部に配され、車両前後方向に沿って延びている。アームレスト27Aは、車両後側の部分がアームレストボード部27で構成され、アームレストボード部27の上面が乗員の肘掛けとして使用される。アームレスト27Aにおける、アームレストボード部27の前方には、スイッチベース(不図示)を取り付けるための貫通孔状の取付孔13が設けられている。また、メインボード部24には、図2に示すように、インサイドハンドル14、スピーカグリル15、ドアポケット16等が設けられている。
メインボード部40は、図1に示すように、主壁部22を構成する本体側主壁部42と、側壁部23を構成する本体側側壁部43と、本体側側壁部43から主壁部22(主面22A)の内方に向けて内装部品側主壁部32に沿って延びる延長面部50と、を有している。
本体側主壁部42は、図1に示すように、略方形状をなし、主壁部22うち内装部品側主壁部32の下側の部分を構成している。本体側側壁部43は、本体側主壁部42の外周端(車両前端、車両下端、及び車両後端)からそれぞれ車室外側に延設される下側部分44と、下側部分44の上端から車両上方に延長され、内装部品側側壁部33の車室外側に配される上側部分45と、を有し、側壁部23の大部分を構成している。
また、メインボード部40には、図2に示すように、本体側側壁部43のうち上側部分45の車室内側の端部から本体側側壁部43の裏面43B側(主壁部22の内方)に立ち上がる立ち上がり部46が延設されている。立ち上がり部46は、上側部分45に沿って帯状に延び、その車室内側の板面(帯状をなす部分の主面)に内装部品側側壁部33の端末33Cが配置される構成とされている。このような構成により、例えば、本体側側壁部43の端末に対して内装部品側側壁部33の端末33Cが対向配置される構成より、本体側側壁部43の見切り部分の意匠性を向上することができる。
延長面部50は、図4に示すように、平面視にて、半円形状をなし、本体側側壁部43に沿って延びる立ち上がり部46の一部が、さらにその立ち上がり方向に延長される形で設けられている。言い換えれば、延長面部50は、その立ち上がり方向における基端部分が立ち上がり部46として機能する。
延長面部50は、その延びる方向が、本体側側壁部43の裏面43B側(側壁部23の表面23Aと反対側)に向かう方向とされており、言い換えれば、主壁部22(主面22A、ドアトリム20全体)の中央部(内側)に向かう方向とされている。具体的には、本実施形態のように、延長面部50が本体側側壁部43のうち車両後側に設けられた部分から延びる場合には、延長面部50の延びる方向は車両前方とされている。なお、延長面部が本体側側壁部43のうち車両前側及び車両下側に設けられた部分から延びる場合には、延長面部の延びる方向はそれぞれ車両後方及び車両上方とされている。
延長面部50は、図2に示すように、内装部品側主壁部32の裏面32B側に配置され、内装部品側主壁部32と対向状をなす。内装部品側主壁部32には、延長面部50と対向する面32Bから延長面部50に向かって突出するとともに延長面部50に対して取り付けられる取付突部34が設けられる一方、延長面部50には、取付突部34が挿通される貫通孔51が形成されている。
貫通孔51は、取付突部34の位置と整合する位置(車室内外方向における取付突部34と重なる位置)に配されるとともに、取付突部34の外形とほぼ同じ大きさ及び形状(取付突部34に対してはめあい公差を有する形状)に形成されている。なお、取付突部34が延長面部50に対して取り付けられる取付構成については、後に説明する。
延長面部50には、図2に示すように、本体側側壁部43に対して車室内外方向に荷重が入力された際に、当該延長面部50が貫通孔51に挿通された取付突部34に対して主壁部22(主面22A)の内方に相対移動することを許容する移動許容部52が設けられている。
移動許容部52において、延長面部50が取付突部34に対して相対移動する方向は、延長面部50が本体側側壁部43から延びる方向と同じ方向とされている。具体的には、当該移動方向は、本体側側壁部43の裏面43B側(側壁部23の表面23Aと反対側)に向かう方向とされており、言い換えれば、主壁部22(主面22A、ドアトリム20全体)の中央部(内側)に向かう方向とされている。当該移動方向は、本実施形態のように、延長面部50が本体側側壁部43のうち車両後側に設けられた部分から延びる場合には、車両前方とされている。なお、当該移動方向は、延長面部が本体側側壁部43のうち車両前側及び下側に設けられた部分から延びる場合には、それぞれ車両後方及び車両上方とされている。
移動許容部52は、図2及び図4に示すように、延長面部50に形成された孔状をなし、貫通孔51と連通して形成されて貫通孔51とともに長孔53を構成する。
長孔53は、図4に示すように、主壁部22(主面22A)の外方に向かって延びる形で形成されている。言い換えれば、長孔53は、延長面部50において貫通孔51が本体側側壁部43側、すなわち、延長面部50の延長方向における基端部側に延びる形で形成されている。具体的には、本実施形態では、長孔53は、延長面部50において貫通孔51が車両後側に延びる形で形成されている。なお、長孔は、延長面部が本体側側壁部43のうち車両前側及び下側に設けられた部分から延びる場合には、それぞれ車両前側及び車両下方側に延びる形で形成されている。一方、長孔53は、延長面部50において貫通孔51が本体側側壁部43とは反対側に延びていない形とされる。すなわち、長孔53は、貫通孔51が主壁部22(主面22A)の外方にのみ延びる形とされている。
続いて、取付突部34が延長面部50に対して取り付けられることにより、アッパーボード部30がメインボード部40に対して取り付けられる取付構成について説明する。
取付突部34は、長孔53における主壁部22(主面22A)の内方側の位置(貫通孔51に相当する位置)で長孔53に対して挿通されるとともに長孔53の孔縁に係止されている。具体的には、取付突部34は、長孔53における車両前側の位置で長孔53に対して挿通されている。そして、取付突部34は、ビス36が締結されることにより、補強リブ37の車室外側の面とビス36の頭部とで貫通孔51の孔縁を挟む形で、延長面部50に対して係止されている。取付突部34が係止される部分は、長孔53の孔縁において、主壁部22の外方側(車両後側)の位置を除く部分、すなわち、車両上側から車両前側を経て車両下側に亘るC字状に延びる周部とされている。なお、アッパーボード部30とメインボード部40の取り付けに係る締結部は、取付突部34と延長面部50で構成される締結部の他にも設けられており、それらの各締結部を締結することで、アッパーボード部30のメインボード部40に対する取り付けが完了する。
続いて、本実施形態の作用について説明する。
車両が側面衝突すると、図3に示すように、インナパネル12が車室内に侵入する。車室内側に侵入したインナパネル12が本体側側壁部43に直接または間接的に当接すると、本体側側壁部43に対して車室外側から車室内側に向けて荷重が入力される。この際、本体側側壁部43が主壁部22(主面22Aの車室内側にいる搭乗者)とインナパネル12との間に介在する形となる。
本実施形態では、延長面部50には移動許容部52が設けられているから、延長面部50が本体側側壁部43に押される態様で、当該延長面部50が貫通孔51に挿通された取付突部34に対して主壁部22(主面22A)の内方に相対移動する。具体的には、延長面部50は、移動許容部52(長孔53)内を取付突部34が移動する態様で、取付突部34に対して車両前方に移動する。
この際、延長面部50は補強リブ37の車室外側の面上をスライドするようにして相対移動する。また、延長面部50及び立ち上がり部46の板面が内装部品側側壁部33の端末33Cに面当たりするようにして相対移動する。このため、例えば、内装部品側側壁部33の端末33Cが本体側側壁部43の裏面43B側にラップする等して、内装部品側側壁部33と本体側側壁部43が干渉することにより延長面部50のスライドが阻害される虞がない。
延長面部50が主壁部22の内方に相対移動すると、延長面部50に引っ張られるようにして、本体側側壁部43の車室内側の端部が主壁部22の内方に引き込まれる。この際、本体側側壁部43には、その車室内側の端部に主壁部22の内方に向かう力が作用するとともに車室内外方向に沿って側突時の荷重が入力されている。このため、本体側側壁部43全体が主壁部22に対して外側に倒れるようにして、ドアトリム20が効率よく潰れる。すなわち、本願構成では、例えば、本体側側壁部43の裏面43Bに溝部等に係る構成を設けることにより、本体側側壁部43自体を弱体化したり、側壁部23(本体側側壁部43)の意匠面23Aにおける意匠性を犠牲にしたりする必要がない。
続いて、本願実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、延長面部50に移動許容部52が設けられているから、通常使用時における側壁部23(本体側側壁部43)自体の剛性及び意匠性を確保しつつ、車両衝突時には、入力荷重によって延長面部50が取付突部34に対して主壁部22の内方に相対移動することにより、本体側側壁部43を主壁部22に対して倒れ易くすることができる。このため、本体側側壁部43が主壁部22に対して倒れるようにしてドアトリム20が潰れることにより、ドアトリム20が車両衝突時における衝撃エネルギーを効率よく吸収するものとすることができる。そして、車両側突時における衝撃エネルギーをドアトリム20で吸収し、主壁部22の車室内側にいる搭乗者への傷害値を低減することができる。
また、本実施形態では、取付突部34が長孔53内を移動する態様で、延長面部50が主壁部22の内方に相対移動するものとすることができ、移動許容部52及び貫通孔51において取付突部34が移動することを妨げるものがない。このため、例えば、移動許容部52を主壁部22の外方に向かって延びるスリット状とする場合や、貫通孔51の孔縁が弱体化(例えば、薄肉化)された構成に比べて、好適に、本体側側壁部43を主壁部22に対して倒れ易くすることができる。
また、本実施形態では、取付突部34が長孔53における主壁部22の内方側の孔縁に係止されるものとすることができ、例えば、主壁部の内方側の孔縁に係止されない構成に比べて、移動許容部52を設けたことに起因して、取付突部34が延長面部50に係止される係止力が低下することを抑制することができる。
<実施形態2>
次いで、本発明の実施形態2を、図5を参照しつつ説明する。本実施形態のドアトリム120は、上記実施形態1の移動許容部52と、移動許容部152の形状が相違する。なお、上記した実施形態と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
移動許容部152は、延長面部50に形成された孔状をなし、貫通孔51と連通して形成されたスリット状とされている。
移動許容部152は、貫通孔51の孔縁における主壁部22(主面22A)の外方側の部分(車両後方側の部分)を切り欠くようにして、主壁部22(主面22A)の外方に向かって延びる形で形成されている。なお、移動許容部152において、延長面部50が取付突部34に対して相対移動する方向及び延長面部50の移動に係る作用は実施形態1に例示した移動許容部52と同様である。
本実施形態によれば、移動許容部152はスリット状をなすから、移動許容部152を設けたことに起因して、取付突部34が延長面部50に係止される係止力が低下することを、例えば実施形態1に係る構成に比べて抑制することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、車両用内装材として、ドアトリムを例示したが、これに限定されない。車両用内装材としては、例えば、クォータートリム、インストルメントパネル、ピラーガーニッシュなどを例示することができる。また、車両において、これらの車両用内装材のうち、一の車両用内装材に本発明を適用する構成であってもよく、複数の車両用内装材の各々に本発明を適用する構成であってもよい。
(2)上記実施形態では、移動許容部として、貫通孔と連通する長孔状の構成とスリット状の構成を例示したが、移動許容部の構成はこれに限られない。移動許容部は、例えば、貫通孔の近傍に設けられた別の孔部(ミシン孔状)であってもよく、移動許容部に係る貫通孔の孔縁の部分を他の孔縁の部分より薄肉化する構成であってもよい。
(3)上記実施形態では、取付突部は延長面部に対して別部品のビスを介して係止される構成を例示したが、これに限られない。取付突部は、例えば、延長面部に対して熱カシメによって係止される構成であってもよい。
(4)上記実施形態では、内装部品としてアッパーボード部を例示し、トリム本体としてメインボード部を例示したが、これに限られない。
(5)上記実施形態では、アッパーボード部(内装部品)が側壁部を構成する内装部品側側壁部を有する構成を例示したが、アッパーボード部は内装部品側側壁部を有しない構成であってもよい。
(6)上記実施形態では、メインボード部(トリム本体)が主壁部を構成する本体側主壁部と、立ち上がり部とを有する構成を例示したが、メインボード部は本体側主壁部または/および立ち上がり部を有しない構成であってもよい。
(7)上記実施形態では、トリムボードがアッパーボード部と、メインボード部で構成されるものを例示したが、これに限定されない。例えば、トリムボードは、さらにオーナメント等を備えていてもよく、また、更に分割されたボード部(ミドルボード部、ロアボード部等)で分割構成されるものであってもよい。
(8)移動許容部が設定される延長面部の数、位置、形状は、適宜設定可能である。
20,120…ドアトリム(車両用内装材)、22…主壁部、22A…主面、23…側壁部、30…アッパーボード部(内装部品)、32…内装部品側主壁部、32B…裏面(延長面部と対向する面)、34…取付突部、40…メインボード部(トリム本体)、43…本体側側壁部、50…延長面部、51…貫通孔、52,152…移動許容部、53…長孔

Claims (3)

  1. トリム本体の車室内側に内装部品が取り付けられてなる車両用内装材であって、
    車室内側を向く主面を有する主壁部と、前記主壁部の外周端から車室外側に延設される側壁部と、を備え、
    前記内装部品は、前記主壁部を構成する内装部品側主壁部を少なくとも有し、
    前記トリム本体は、前記側壁部を構成する本体側側壁部と、前記本体側側壁部から前記主壁部の内方に向けて前記内装部品側主壁部に沿って延びる延長面部と、を少なくとも有し、
    前記内装部品側主壁部には、前記延長面部と対向する面から前記延長面部に向かって突出するとともに前記延長面部に対して取り付けられる取付突部が設けられ、
    前記延長面部には、前記取付突部が挿通される貫通孔が形成されるとともに、前記本体側側壁部に対して車室内外方向に荷重が入力された際に、当該延長面部が前記貫通孔に挿通された前記取付突部に対して当該延長面部の延長方向に相対移動することを許容する移動許容部が設けられ
    前記延長面部の前記延長方向には、前記内装部品側主壁部に覆われる位置に、相対移動した前記延長面部が進入可能な空間が形成されていることを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記移動許容部及び前記貫通孔は、互いに連通して形成された長孔とされ、
    前記長孔は、前記主壁部の外方に向かって延びる形で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記取付突部は、前記長孔における前記主壁部の内方側の位置で前記長孔に対して挿通されるとともに前記長孔の孔縁に係止されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用内装材。
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