JP2775146B2 - 車両用衝撃吸収構造体 - Google Patents

車両用衝撃吸収構造体

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JP2775146B2
JP2775146B2 JP7228813A JP22881395A JP2775146B2 JP 2775146 B2 JP2775146 B2 JP 2775146B2 JP 7228813 A JP7228813 A JP 7228813A JP 22881395 A JP22881395 A JP 22881395A JP 2775146 B2 JP2775146 B2 JP 2775146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、車両用衝撃吸収構造体に係り、
特に自動車のドアやクォーターパネル等の車両部品に取
り付けられ、衝突事故等により、自動車の乗員、特にそ
の腰部にそれらの車両部品が衝突せしめられた際、その
衝撃エネルギーを有利に吸収し得る、成形性に優れた車
両用衝撃吸収構造体に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、車両、例えば自動車等にあって
は、バンパーやインストルメントパネル等の車両部品に
対して、衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収構造体が取
り付けられており、衝突時等において、自動車全体に及
ぼされる衝撃や、乗員、特にその頭部に対する衝撃を吸
収せしめて、乗員の安全が可及的に確保され得るように
なっている。
【0003】そして、近年では、かかる乗員の安全性を
より高いレベルで確保するために、ドアやクォーター等
にも、上述の如き衝撃吸収機能を具備せしめて、主に乗
員の腰部や胸部に対する衝撃を吸収せしめるようにする
ことが要求されている。特に、米国等においては、新側
突基準(FMVSS214)が発行されて、実際に、実
車側突試験における、ダミーの腰部や胸部に対する傷害
値が厳しく規制されている。
【0004】このため、それらの要求や基準を満足せし
めるべく、(1)ドアの内部やクォーターパネルの裏側
に、ウレタンパッドを取付けること、(2)それらの部
位に、ウレタンパッドに代えて、ポリプロピレンやポリ
スチレン等を用いたビーズ発泡成形体を取付けること、
(3)ドアの構造を改良して、ドア自体を衝撃吸収構造
体と為すこと、(4)ドアの内部やクォーターパネルの
裏側に、合成樹脂製のリブ構造体を取り付けること等、
種々の提案が為されている。
【0005】ところが、(1)における如き衝撃吸収構
造においては、ウレタンパッドが形状自由度が小さいば
かりでなく、強度においても劣ることから、ドアやクォ
ーターパネルへの取付けが、接着剤等を用いた全面ラッ
プに限定されてしまい、取扱性が悪く、コスト高になっ
てしまうといった問題を有していた。また、ウレタンパ
ッドは、その構造よりして、パッド全体に対して70%
程度の変形量で、衝撃エネルギーを吸収しなければなら
ないため、換言すれば衝撃ストロークが70%程度のも
のであるため、そのようなウレタンパッドを用いた衝撃
吸収構造では、衝撃エネルギーの吸収を十分に行なうこ
とができず、しかも衝撃を加えた時の反発力、所謂荷重
値が大きくなってしまうことが避けられなかった。
【0006】また、(2)における如き衝撃吸収構造に
あっては、ビーズ発泡成形体を与える材料として、熱可
塑性樹脂が用いられていることから、リサイクルが可能
で、溶着による接着手法が採用され得ることとなるもの
の、そのような熱可塑性樹脂を用いてなるビーズ発泡成
形体が、その強度や衝撃ストロークが小さいものである
ため、(1)の構造と同様な問題を有しており、それ故
に衝撃吸収構造として、望ましいものであるとは、到
底、言い難いものであった。
【0007】さらに、(3)におけるの如き衝撃吸収構
造にあっては、ドア自体の構造の改良が、車両の外観と
密接に関係し、またドアに取り付けられたアームレスト
やスピーカ、ドアポケット等の形状や配置位置によっ
て、ドアパネルの形状が制限された中で、所定の衝撃エ
ネルギー吸収量が得られるように、その構造を設計しな
ければならないことから、その実現がかなり困難なもの
となっていた。
【0008】これに対して、(4)の如き衝撃吸収構造
によれば、合成樹脂製のリブ構造体が、形状自由度が大
きく、材質も何等制限されるものでないところから、各
種の取付孔を設けることができ、ドアの内部やクォータ
ーパネルの裏側等に対して、嵌込みやビス止め等によっ
て容易に取り付けられ得るばかりでなく、例えばドアト
リム等との一体成形も可能となり、ウレタンパッドやビ
ーズ発泡成形体をそれらの車両部品に取り付ける場合に
比して、その取付け性が大幅に向上され得るのであり、
しかもそれに加えて、ドア構造が決定された後において
も、衝撃エネルギー吸収量を自由に設定できるといった
大きな利点をも得ることができるのである。
【0009】しかしながら、そのような合成樹脂製のリ
ブ構造体において、従来より車両用衝撃吸収構造体とし
て用いられているもの、例えば特公平4−36894号
公報に明らかにされるバンパー用リブ構造体や特公平4
−25177号公報に開示されたインストルメントパネ
ルに取り付けられるリブ構造体にあっては、後述する如
き問題を内在しており、そのために、ドアやクォーター
パネル等に取り付けられる衝撃吸収構造体として、直ち
に適用され得るものではなかった。
【0010】すなわち、図12に示される如く、特公平
4−36894号公報に開示されるリブ構造体20にあ
っては、全体として中空の筐形形状を呈し、その前後面
若しくは何れか一方の面に、内部に向かって突入するリ
ブ22が一体的に設けられて、かかる面に、外方に向か
って開口する凹部24が形成されて、構成され、バンパ
ー21の内部に配設されているのであるが、その成形手
法として、ブロー成形手法が採用されていることから、
成形工程数が多く、その成形作業が煩雑なものとなって
いたのであり、また得られる成形品の肉厚が不均一なも
のとなって、衝撃吸収性において品質の安定した製品を
得ることが困難であったのである。しかも、その全体形
状が、中空の筐形形状とされているために、衝撃力が加
えられる位置によって、その変形量(変位量)が異なら
しめられて、衝撃エネルギーの吸収量にバラツキが生ず
る恐れさえもあったのであり、それ故衝撃吸収構造体と
して、著しく信頼性に欠けるといった問題が存してい
た。
【0011】なお、そのような衝撃エネルギーの吸収量
のバラツキの発生を防止するには、リブの数量を増や
し、それらを格子状に組み合せて構成することが考えら
れるが、従来のリブ構造体20を与える材料を用いた場
合、目的とする衝撃エネルギーの吸収量を得るには、リ
ブ22の厚みを0.4〜0.6mm程度に極めて薄く構成
しなければならなくなり、その結果として、量産が不可
能となってしまうといった工業的に極めて大きな問題が
惹起せしめられることとなるのである。
【0012】一方、図13に示される如く、特公平4−
25177号公報に開示されたリブ構造体26は、平板
状のパネル本体28の一方の面上に、複数のリブ30が
互いに所定間隔をおいて立設せしめられてなっており、
インストルメントパネル32の表皮としてのパッド34
の背後に、インサートプレート36を介して、配設され
て、構成されている。つまり、かかるリブ構造体26に
おいては、衝撃力が加えられた際、リブ30が次々に撓
み、その撓み量に応じて、衝撃エネルギーの吸収量が徐
々に大きくなるようになっているのである。そのため、
そのような構造とされたリブ構造体26にあっては、衝
撃エネルギーの吸収量の増大を図るために、リブ30の
撓み量を大きくとらねばならず、それが、全体形状の大
型化につながって、比較的スペースの小さなドアの内部
やクォーターパネルの裏側に取り付ける際には、大きな
障害となっていた。
【0013】そして、何よりも、かかるリブ構造体26
にあっては、ドアやクォーターパネルに取り付けられる
衝撃吸収構造体、中でも、乗員の腰部に対する衝撃エネ
ルギーを吸収せしめるものにおいて要求される特性が、
到底、満たされ得なかった。即ち、そのような腰部用衝
撃吸収構造体においては、乗員の安全を確保しつつ、設
置スペースが限られた中で、衝撃エネルギーの効率的な
吸収を図る上から、衝撃ストロークが80%以上もの大
きな値となり、且つ荷重値が、適用される車両部品に応
じた規格の範囲内で略一定に保持され得る衝撃吸収特性
(荷重−変位特性)が要求されるのであるが、特公平4
−25177号公報に開示のリブ構造体26において
は、撓み量(変位量)の増加に伴って荷重値も増加する
ため、荷重値を略一定に保持することが出来なかったの
である。
【0014】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景にして為されたものであって、その解決課題とす
るところは、衝撃ストロークが80%以上で、且つ荷重
値が適用される車両部品に応じた規格の範囲内で略一定
に保持され得る特性を得ることができ、しかも衝撃力が
加えられる位置の変化によって衝撃エネルギーの吸収量
にバラツキが生じるようなことが効果的に防止され得
る、成形性に優れた車両用衝撃吸収構造体を提供するこ
とにある。
【0015】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、合成樹脂材料からなり、平板状の天板の
一方の面上に、所定高さを有する薄肉のリブを格子状に
立設せしめて構成した車両用衝撃吸収構造体において、
前記合成樹脂材料として、アイゾット衝撃値が5kgcm/
cm以上で、且つ曲げ弾性率が5000〜20000kg/
cm2 であるポリオレフィン系樹脂材料が用いられている
と共に、前記天板の厚さが1.5mmを越え、前記リブの
厚さが0.6〜1.2mmとされ、且つ該リブからなる格
子の一マスにおいて、互いに隣り合う2つの辺のうち、
何れか一方の辺の長さが30〜50mmとされている一
方、他方の辺の長さが30mmを越えて50mm以下とされ
ている車両用衝撃吸収構造体を、その特徴とするもので
ある。
【0016】なお、かくの如き本発明に従う車両用衝撃
吸収構造体の好ましい態様によれば、前記合成樹脂材料
として、メルトフローレートが20g/10min 以上の
ものが用いられることとなる。
【0017】また、本発明の望ましい態様の一つによれ
ば、前記リブが、0.2〜1°の範囲の抜き勾配をもっ
て構成される。
【0018】さらに、本発明の有利な態様の一つによれ
ば、前記合成樹脂材料の射出成形により形成されること
となる。
【0019】また、本発明の有利な態様の一つによれ
ば、前記リブが、前記天板に対して一体的に立設せしめ
られて、それらリブと天板とからなる一体成形品として
構成されることとなる。
【0020】さらに、本発明の好ましい別の態様の一つ
によれば、前記天板に、取付部が設けられ、該取付部に
おいて、車両の所定部位に取り付けられ得るように構成
される。
【0021】
【具体的構成・作用】ところで、図1には、本発明に従
って構成された車両用の衝撃吸収構造体の一例が示され
ている。かかる図からも明らかなように、衝撃吸収構造
体10は、全体として、筐形形状を呈しており、平板状
の天板12の一方の面上に、複数のリブ14が格子状に
組み合わされた状態で、一体的に立設せしめられて、構
成されている。
【0022】より具体的には、この衝撃吸収構造体10
を構成する天板12は、1.5mmを越えた厚さをもって
成っている。けだし、かかる衝撃吸収構造体10は、衝
突により所定の衝撃力が加えられた際に、天板12と前
記複数のリブ14とが同時に且つ効率的に破壊される
(割れる)ことによって、その衝撃エネルギーが有効に
且つ安定的に吸収され得るようになっているのである
が、かかる天板12が1.5mm以下の薄い厚さとされて
いる場合には、衝撃力が加えられた際に、複数のリブ1
4が破壊されるよりも先に天板12だけが破壊されてし
まうため、衝撃エネルギーの吸収が安定して行なわれ得
ず、またそれによって、目的とする衝撃エネルギーの吸
収量を得ることが困難となってしまうからである。
【0023】なお、この天板12の厚さが、必要以上に
厚い場合には、成形サイクルが長くなるばかりでなく、
成形過程における冷却時の収縮差によって、リブ14が
変形し、また天板12、ひいては衝撃吸収構造体10自
体の反りの制御が困難となって、衝撃力が加えられた際
の破壊状態が部分的に異ならしめられ、その結果とし
て、衝撃エネルギーの吸収が安定して行なわれ得なくな
り、更には目的とする衝撃エネルギーの吸収量が得られ
なくなるといった問題が生ずる恐れがある。従って、そ
れらの問題の発生を防止する上において、天板12の厚
さは、5mm未満とされていることが望ましい。
【0024】また、かかる天板12の大きさは、特に限
定されるものではなく、衝撃吸収構造体10が取り付け
られる部品の大きさ、或いは取付箇所のスペース等に応
じて適宜に決定されるところであるが、例えばドアの内
部やクォーターパネルの裏側等に取り付けられる場合に
は、一般に、長さが150mm程度、幅が90mm程度とさ
れる。
【0025】そして、図2及び図3からも明らかなよう
に、そのような天板12の幅方向両側の端面には、リッ
プ状の取付部16,16が、側方に所定寸法突出する状
態で、それぞれ一体的に設けられている。また、この取
付部16,16には、ボルト用孔18,18が、それぞ
れ形成されており、これによって、衝撃吸収構造体10
が、取り付けられるべき車両部品に対して、ボルト固定
や嵌込み固定等により、位置固定的に取り付けられ得る
ようになっている。なお、このような取付部16,16
を設けることなく、天板12の複数のリブ14が設けら
れる側とは反対側の面に所定の接着剤を塗布して、衝撃
吸収構造体10を、取り付けられるべき車両部品に対し
て、接着固定するようにすることも、勿論、可能であ
る。
【0026】一方、複数のリブ14は、その厚さが0.
6〜1.2mmの範囲内とされている。けだし、厚さが
0.6mmを下回る場合には、薄過ぎて、成形が困難とな
り、かかる複数のリブ14、ひいては衝撃吸収構造体1
0の生産性が著しく悪化してしまうからであり、またそ
の厚さが1.2mmを越える場合には、逆に厚過ぎて、破
壊による効率的な衝撃エネルギーの吸収が行なわれ得な
くなってしまうからである。なお、それらの意味におい
て、リブ14の厚さが0.7〜1.0mmとされているこ
とが、望ましい。
【0027】また、前述の如く、それら複数のリブ14
は、前記天板12の一方の面上において、格子状に組み
立てられて、立設せしめられているのであるが、その格
子の一マスにおいて、互いに隣り合う2つの辺の何れか
一方の辺の長さが30〜50mmとされ、更に、他方の辺
の長さが30mmを越えて50mm以下とされている必要が
ある。即ち、衝撃吸収構造体10にあっては、複数のリ
ブ14が、格子状に組み立てられて、構成されているこ
とによって、衝撃力が加えられる位置が変化しても、衝
撃エネルギーの吸収量に差が生じないないようになって
いる。それ故、その点からすると、かかる複数のリブ1
4によって構成される格子の一マスの大きさが小さい方
が、有利となる。しかしながら、格子の一マスの大きさ
を小さくする場合にあっては、衝撃力に対する反発力、
即ち荷重値を高めることなく、目的とする衝撃エネルギ
ーの吸収量を得るために、リブ14の厚さを薄くしなけ
ればならない。従って、上述したリブ14の厚さを満足
させつつ、衝撃位置の違いによる衝撃エネルギーの吸収
量のバラツキを防止する上で、複数のリブ14によって
構成される格子の一マスの各辺が、上述の如き長さの範
囲内とされていなければならないのである。
【0028】なお、かかる複数のリブ14の高さは、何
等限定されるものではなく、衝撃吸収構造体10が取り
付けられるべき部品の大きさやその設置スペース等によ
って適宜に決定されるところであるが、例えばドアの内
部やクォーターパネルの裏側等に取り付けられる場合に
は、一般に、50mm程度とされる。
【0029】ところで、かくの如き形状寸法をもって構
成された天板12及び複数のリブ14とからなる衝撃吸
収構造体10においては、上述の如き設置スペースの制
約から、単位変位量(単位破壊量)当たりの衝撃エネル
ギーの吸収量が大きいことが望まれる。しかるに、その
場合にあっては、衝突時における衝撃荷重が大きくなっ
て、取り付けられる部位に応じて、またその構造等によ
って予め設定された最大荷重値を上回ってしまうことと
なる。そのため、そのような限られたスペース及び荷重
値の中で、衝撃エネルギーの吸収量の増大を図るには、
衝撃吸収における有効ストローク、所謂衝撃ストローク
をより大きく為し、しかも変位量の増加に拘わらず、荷
重値が略一定に保持され得るようにして、均一なエネル
ギー吸収が十分に行なわれ得るようにすることが要求さ
れる。即ち、衝撃吸収構造体10にあっては、具体的に
は、衝撃時に、荷重値が、取り付けられるべき部位に応
じた規格の値以下で、且つ2kNの幅の範囲内で略一定
に保持され、しかもその衝撃ストロークが80%以上と
なることが必要となる。つまり、荷重値:Fと変位量S
とが、図4に示されるような関係となること、換言すれ
ばかかる図に示される如き荷重−変位特性を有していな
ければならないのである。
【0030】そこで、かかる衝撃吸収構造体10にあっ
ては、そのような荷重−変位特性を得る上において、そ
の構成材料として、アイゾット衝撃値(但し、ASTM
D256に準拠して実施されるアイゾット衝撃試験に
おいて得られる値)が、5kgcm/cm以上であり、且つ曲
げ弾性率(但し、ASTM D 790に準拠して実施
される曲げ強さ試験において得られる値)が5000〜
20000kg/cm2であるポリオレフィン系樹脂材料が
用いられている必要があるのである。
【0031】何故なら、ポリオレフィン系樹脂材料以外
の合成樹脂材料が用いられる場合には、衝撃吸収におけ
る有効ストロークを十分に得ることが困難となるからで
あり、またアイゾット衝撃値が5kgcm/cm未満である材
料を用いた場合、衝撃強度に劣るため、破壊速度が大き
く、荷重値と変位量とが図5に示される如き関係となっ
て、破壊による均一なエネルギー吸収が行なわれ得なく
なるからである。更に、曲げ弾性率が5000kg/cm2
未満の材料からなるものにあっては、荷重値の初期値が
小さくなって、荷重値と変位量とが図6に示される如き
関係となり、目標とする衝撃エネルギーの吸収量を得る
ことが困難となってしまうからであり、また曲げ弾性率
が20000kg/cm2 を越える材料を用いてなるものに
おいては、逆に荷重値の初期値が大きくなって、荷重値
と変位量とが図7に示される如き関係となり、荷重値が
規格の範囲を上回ってしまうこことなるからである。
【0032】要するに、衝撃吸収構造体10にあって
は、大きな衝撃ストロークが得られるように、構成材料
として、延性に優れた合成樹脂材料たるポリオレフィン
系樹脂材料が選択的に用いられているのであり、また変
位量の増大に拘わらず、荷重値が規格の範囲内で略一定
に保持され得るように、アイゾット衝撃値と曲げ弾性率
とが所定の範囲に規定されて、かかる延性材料たるポリ
オレフィン系樹脂材料に対して、ぜい性的な物性が付与
せしめられ得るようになっているのである。
【0033】なお、そのようなポリオレフィン系樹脂材
料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン及びそれら
のブロックコポリマー、ランダムコポリマー、ポリマー
アロイ等が好適に用いられる。また、かかるポリオレフ
ィン系樹脂材料に、エチレンプロピレンジエン三元共重
合体等のゴム材料やタルク、マイカ、炭酸カルシウム、
ガラス繊維、ワラストナイト等の充填材、更にはヒンダ
ードアミンやBHT等の添加剤等を公知の配合比率をも
って配合せしめても良い。それによって、衝撃吸収構造
体10に対して、通常、自動車等の車両部品に要求され
る耐光性や耐熱性、強度等が、優れた衝撃吸収特性に加
えて、効果的に付与せしめられ得ることとなる。
【0034】そして、そのようなポリオレフィン系樹脂
材料からなり、且つ前述の如き形状寸法を有する衝撃吸
収構造体10を製造するに際しては、有利には、圧縮成
形手法や射出成形手法等が採用される。また、その中で
も、射出成形手法が採用される場合には、従来の如く、
ブロー成形により合成樹脂製のリブ構造体を得る場合に
比して、成形工程数が有利に減少せしめられ得て、かか
る衝撃吸収構造体10が簡便に且つ作業性良く成形され
得るのであり、しかも成形品の肉厚のバラツキが有効に
解消され得て、衝撃エネルギーの吸収量において品質の
安定したものが得られることとなるのである。
【0035】なお、何れの成形手法を採用するにしろ、
原料として用いられるポリオレフィン系樹脂材料が、2
0g/10min 以上のメルトフローレートを有するもの
であることが好ましい。けだし、かかる値を下回るメル
トフローレートを有する材料を用いる場合にあっては、
上述の如き薄い厚さの天板12や複数のリブ14を成形
することが困難となってしまうからである。
【0036】また、複数のリブ14は、図3に示される
如く、抜き勾配:θが、0.2〜1°程度の大きさとな
るように構成されていることが望ましい。何故なら、か
かる抜き勾配が0.2°未満であるものにあっては、成
形後における成形品の離型が困難となるからであり、ま
たそれが1°を越えるものにあっては、複数のリブ14
において、その高さ方向の天板12側の部位が、それと
は反対側の部位に比して厚くなってしまい、それら両部
位における強度が異ならしめられて、天板12側の部位
における衝撃時の荷重が、その反対側の部位よりも大き
くなり、それによって一定の荷重で衝撃エネルギーを吸
収することが困難となってしまうからである。
【0037】さらに、衝撃吸収構造体10を形成する際
には、天板12と格子状に組み立てられた複数のリブ1
4とを、それぞれ別個に成形し、その後、それらを接合
するようにすることも可能であるが、そうすると、かか
る衝撃吸収構造体10に対して、衝撃力が加えられた際
に、それら天板12と複数のリブ14とが、その接合部
において分離せしめられ、その結果として、衝撃エネル
ギーの吸収が安定して行なわれ得なくなる恐れがある。
従って、衝撃吸収構造体10は、天板12に対して、複
数のリブ14が一体的に立設せしめられた一体成形品と
して、成形されることが望ましい。
【0038】そして、かくの如くして得られた衝撃吸収
構造体10が、例えば自動車のドアトリム、クォーター
パネル、ピラーガニッシュ、ドアグラブ、インストルメ
ントパネル、クラスター等の車両部品に対して、前述し
たように、取付部16,16において、ボルト固定や嵌
込み固定により、或いは接着固定等により位置固定的に
取り付けられることとなるのである。なお、成形が可能
であれば、それらの車両部品と衝撃吸収構造体10とを
一体的に成形するようにしても、何等差し支えない。
【0039】このように、本発明に従う衝撃吸収構造体
にあっては、1.5mmを越える厚さを有する天板の一方
の面上に、複数のリブが格子状に立設せしめられて、構
成され、且つその格子の一マスにおいて、隣り合う2つ
の辺の一方の辺の長さが30〜50mmの範囲とされ、ま
た他方の辺の長さが30mmを越え、50mm以下の範囲と
されていることから、衝撃力が加わった際に、それら天
板と複数のリブとが効率的に破壊され得て、その衝撃エ
ネルギーが安定的に吸収され得ると共に、衝撃位置が変
化しても、衝撃エネルギーの吸収量にバラツキが生じる
ようなことが効果的に防止され得るのであり、しかもか
かる複数のリブの厚さが0.6〜1.2mmの範囲内とさ
れていることによって、優れた成形性が確保され得て、
その生産性が効果的に高められ得るのである。また、そ
の構成材料として、アイゾット衝撃値が5kgcm/cmで、
且つ曲げ弾性率が5000〜20000kg/cm2 である
ポリオレフィン系樹脂材料が用いられているところか
ら、衝撃ストロークが80%以上で、且つ荷重値が適用
される車両部品に応じた規格の範囲内で略一定に保持さ
れ得る特性が有利に得られるのである。そして、それら
の結果として、乗員、特にその腰部へのドアやクォータ
ーパネルの衝突時における衝撃エネルギーの吸収が極め
て有効に且つ安定的に実現され得るのであり、更には良
好な作業性をもって、容易に且つ低コストに製造され得
ることとなるのである。
【0040】
【実施例】以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には
上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない
限りにおいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、
修正、改良等を加え得るものであることが、理解される
べきである。
【0041】先ず、ポリオレフィン系樹脂材料として、
それぞれ、下記表1及び表2に示す如きアイゾット衝撃
値と曲げ弾性率を有する5種類のポリプロピレン(PP
−1〜5)を所定量準備した。なお、アイゾット衝撃値
はASTM D 256に準拠して、また曲げ弾性率は
ASTM D 790に準拠して、それぞれ、測定し
た。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】次いで、それら5種類のポリプロピレン
(PP−1〜5)を用い、樹脂温度210°にて射出成
形を行なって、天板の一方の面上に、複数のリブを格子
状に立設せしめてなる形状を有し、且つ天板の厚さ、リ
ブの厚さ及び格子の一マスの縦と横の長さが、それぞ
れ、下記表3及び表4に示される如き寸法とされた20
種類の衝撃吸収構造体を得た。それらのうち、本発明の
規定範囲内の材料物性を有するPP−1,PP−2,P
P−3の何れかからなり、且つ本発明の規定範囲内の形
状寸法をもって成形されたものを、それぞれ実施例1〜
10とし、また本発明の規定範囲外の材料物性を有する
PP−4,PP−5の何方かからなるもの、若しくはP
P−1,PP−2,PP−3の何れかからなるが、その
形状寸法が本発明の規定範囲外とされたものを、それぞ
れ比較例1〜10とした。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】そして、かくして得られた20種類の衝撃
吸収構造体(実施例1〜10、比較例1〜10)の射出
成形時の成形性を下記の如くして評価する一方、それら
各衝撃吸収構造体を用いて、下記の要領で、衝撃評価試
験を実施し、その評価を行なった。それらの評価結果を
下記表5及び表6に示した。
【0048】成形性評価 通常の条件にて良好に成形されたものを○、また成形可
能であるが、成形サイクルが通常より長くなったもの、
若しくは成形可能であるが、ガス抜き機構等において、
型構造の複雑な金型が必要とされたものを△、更にショ
ートショットが惹起されて、樹脂材料が金型内に未充填
となり、成形不可能となったものを×として、それぞれ
評価した。衝撃評価 各衝撃吸収構造体を垂直に固定し、それらに対して、衝
撃試験機のインパクター(質量20kg)を6m/sの速
度で衝突せしめ、その際の荷重−変位特性を調べた。そ
して、衝撃ストロークが80%以上で、且つ荷重値が2
kNの幅の範囲内で略一定に保持され得る特性が得られ
たものを○、得られなかったものを×として、それぞれ
評価した。
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】それら表5及び表6の結果から明らかなよ
うに、本発明に従って構成された実施例1〜10にあっ
ては、成形性評価と衝撃吸収性評価との両方において、
良好なものとなっている。これに対して、本発明におい
て規定される範囲外の物性を有するPP−4及びPP−
5の何方かのものからなる比較例2,4,7,8におい
ては、衝撃吸収性が悪く、また本発明において規定され
る範囲内の物性を有するPP−1、PP−2、PP−3
の何れかからなるが、格子の一マスの大きさが小さな比
較例1,3,5,6にあっては、成形性若しくは衝撃吸
収性に劣るものとなっている。更に、天板が本発明の規
定範囲よりも薄い厚さとされた比較例9においては、衝
撃吸収性が悪く、またリブが本発明の規定範囲よりも薄
い厚さとされた比較例10においては、成形が不可能と
なっている。これによって、本発明に従う構造とされた
車両用衝撃吸収構造体のみが、優れた衝撃吸収性と成形
性とを兼備せしめられ得ることが、確認され得るのであ
る。
【0052】因みに、図8には実施例1の荷重−変位特
性が、また図9には実施例2の荷重−変位特性が、更に
図10には実施例3の荷重−変位特性が、更にまた図1
1には実施例4の荷重−変位特性が、それぞれ、示され
ており、それらの図からも、上述の如き事実が極めて明
確に認識され得るのである。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う車両用衝撃吸収構造体にあっては、特定のポリオ
レフィン系樹脂材料が用いられて、所定の形状寸法をも
って構成されていることから、衝撃ストロークが80%
以上で、且つ荷重値が適用される車両部品に応じた規格
の範囲内で略一定に保持され得る特性が有利に得られる
と共に、衝撃力が加えられる位置が変化しても衝撃エネ
ルギーの吸収量にバラツキが生じることが効果的に防止
され得、それによって、乗員、特にその腰部へのドアや
クォーターパネルの衝突時における衝撃エネルギーの吸
収が極めて有効に且つ安定的に実現され得るのであり、
また従来のものに比して、成形性が著しく高められ得
て、容易且つ低コストに製造され得ることとなるのであ
る。
【0054】なお、本発明において、前記合成樹脂材料
が、20g/10min 以上のメルトフローレートを有し
ている場合には、該樹脂材料の溶融時における流れ性が
良く、それによって、より優れた成形性が得られること
となるのである。
【0055】また、本発明において、前記リブが、0.
2〜1°の範囲の抜き勾配をもって構成されている場合
には、該リブの強度が、その高さ方向において不均一と
なることが有利に防止され得、それにより、変位量の増
加に伴って、衝撃エネルギーの吸収量にバラツキが生じ
るようなことが効果的に回避され得るのである。
【0056】さらに、本発明において、かかる車両用衝
撃吸収構造体が、前記特定のポリオレフィン系樹脂材料
の射出成形によって形成される場合には、従来のブロー
成形手法を採用する場合に比して、成形工程数が有利に
減少せしめられ得て、成形作業における作業性が有利に
高められ得、以て生産性の向上が効果的に図られ得るこ
ととなるのである。
【0057】更にまた、本発明において、前記リブが、
前記天板に対して一体的に立設せしめられて、それらリ
ブと天板とからなる一体成形品として構成される場合に
は、衝撃力が加えられた際に、天板とリブとが分離して
しまうことが有利に回避され得て、それらの効率的な破
壊が惹起せしめられ得、以て衝撃エネルギーの吸収が安
定的に行なわれ得ることとなるのである。
【0058】また、本発明において、前記天板に、取付
部が設けられ、該取付部において、車両の所定部位に取
り付けられ得るように構成される場合には、かかる車両
の所定部位に対して、ボルト固定や嵌込み固定が可能と
なって、その取付け作業がより簡便に行なわれ得ること
となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う車両用衝撃吸収構造体の一例を示
す斜視説明図である。
【図2】図1に示された車両用衝撃吸収構造体の平面説
明図である。
【図3】図2におけるA−A断面拡大説明図である。
【図4】図1に示された車両用衝撃吸収構造体における
荷重−変位特性を説明するための図である。
【図5】本発明とは異なる車両用衝撃吸収構造体の例に
おける荷重−変位特性を説明するための図である。
【図6】本発明とは異なる車両用衝撃吸収構造体の別の
例における荷重−変位特性を説明するための図である。
【図7】本発明とは異なる車両用衝撃吸収構造体の更に
別の例における荷重−変位特性を説明するための図であ
る。
【図8】本発明の実施例1における荷重−変位特性を説
明するための図である。
【図9】本発明の実施例2における荷重−変位特性を説
明するための図である。
【図10】本発明の実施例3における荷重−変位特性を
説明するための図である。
【図11】本発明の実施例4における荷重−変位特性を
説明するための図である。
【図12】従来の車両用衝撃吸収構造体の一例を示す断
面説明図である。
【図13】従来の車両用衝撃吸収構造体の別の例を示す
断面説明図である。
【符号の説明】
10 車両用衝撃吸収構造体 12 天板 14 リブ 16 取付部 18 ボルト用孔
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 23:00 (56)参考文献 特開 昭62−29459(JP,A) 特開 平6−247199(JP,A) 特開 平7−25300(JP,A) 特開 平7−52735(JP,A) 特開 平8−119047(JP,A) 特開 平8−310321(JP,A) 特開 平8−132874(JP,A) 実開 昭57−59741(JP,U) 実開 昭57−30433(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 7/12 B60R 13/02 - 13/04 B60R 13/08 B60R 21/00 - 21/34 B60J 5/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料からなり、平板状の天板の
    一方の面上に、所定高さを有する薄肉のリブを格子状に
    立設せしめて構成した車両用衝撃吸収構造体にして、 前記合成樹脂材料として、アイゾット衝撃値が5kgcm/
    cm以上で、且つ曲げ弾性率が5000〜20000kg/
    cm2 であるポリオレフィン系樹脂材料が用いられている
    と共に、前記天板の厚さが1.5mmを越え、前記リブの
    厚さが0.6〜1.2mmとされ、且つ該リブからなる格
    子の一マスにおいて、互いに隣り合う2つの辺のうち、
    何れか一方の辺の長さが30〜50mmとされている一
    方、他方の辺の長さが30mmを越えて50mm以下とされ
    ていることを特徴とする車両用衝撃吸収構造体。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂材料が、20g/10min
    以上のメルトフローレートを有している請求項1に記載
    の車両用衝撃吸収構造体。
  3. 【請求項3】 前記リブが、0.2〜1°の範囲の抜き
    勾配をもって構成されている請求項1又は請求項2に記
    載の車両用衝撃吸収構造体。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂材料の射出成形により形成
    されている請求項1乃至4の何れかに記載の車両用衝撃
    吸収構造体。
  5. 【請求項5】 前記リブが、前記天板に対して一体的に
    立設せしめられて、それらリブと天板とからなる一体成
    形品として構成されている請求項1乃至4の何れかに記
    載の車両用衝撃吸収構造体。
  6. 【請求項6】 前記天板に、取付部が設けられ、該取付
    部において、車両の所定部位に取り付けられ得るように
    なっている請求項1乃至5の何れかに記載の車両用衝撃
    吸収構造体。
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