JP2001041085A - 電磁式燃料噴射装置及び内燃機関 - Google Patents

電磁式燃料噴射装置及び内燃機関

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JP2001041085A JP11214333A JP21433399A JP2001041085A JP 2001041085 A JP2001041085 A JP 2001041085A JP 11214333 A JP11214333 A JP 11214333A JP 21433399 A JP21433399 A JP 21433399A JP 2001041085 A JP2001041085 A JP 2001041085A
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fuel injection
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Yoshiyuki Tanabe
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Toshio Takahata
敏夫 高畑
Hiromasa Kubo
博雅 久保
Yasuhisa Hamada
泰久 濱田
Yoshio Okamoto
良雄 岡本
Yuzo Kadomukai
裕三 門向
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリ電圧が変化しても噴射量の直線性を
維持すること。 【解決手段】 バッテリ18の電圧の低下に応じて電流
値が小さくなる目標ピーク電流値を目標ピーク電流記憶
部68に記憶し、エンジンコントローラ58からの噴射
指令パルスに応答して電流制御回路56からパワートラ
ンジスタ50にオン信号を出力してコイル20に通電
し、その後コイル20の流れる電流を電流検出抵抗52
で検出し、この検出電流とバッテリ18の電圧に応じて
目標ピーク電流記憶部68から読み出した目標ピーク電
流値とをコンパレータ62で比較し、両者の電流値が一
致したときに、コンパレータ62からの切替指令により
電流制御回路56からパワートランジスタ50に対して
オフ信号を出力し、その後、コイル20に保持電流を流
すためのオンオフ信号を電流制御回路56からパワート
ランジスタ50に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁式燃料噴射装
置及び内燃機関に係り、特に、バッテリ電圧で直接駆動
される電磁式燃料噴射装置及びこの燃料噴射装置を搭載
した内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関、例えば、自動車などの車両に
搭載される燃料噴射装置として、電磁式燃料噴射装置が
知られている。この電磁式燃料噴射装置には電磁式燃料
噴射弁(以下、インジェクタと称する。)は、燃料噴射
孔を有するノズルと、ノズル内に往復動自在に挿入され
て先端側にバルブ(弁体)が形成されたプランジャと、
プランジャに閉弁方向の弾性力を与えるリターンスプリ
ングと、バッテリから電力の供給を受けてプランジャに
開弁方向の電磁力を与えるコイルを備えており、コイル
に通電することにより、プランジャが吸引されてバルブ
が燃料噴射孔の弁座から離れ、燃料が燃料噴射孔から噴
射されるようになっている。一方コイルへの通電が中止
されると、コイルによる磁気吸引力が減衰し、リターン
スプリングの弾性力によってバルブが閉じるように構成
されている。
【0003】インジェクタによる噴射量は、開弁指令時
間により制御されるが、一般に、開弁指令時間、閉弁指
令時間に対して、バルブの応答遅れが存在し、開弁指令
時間と噴射量との関係を示す燃料噴射量特性において直
線性が完全には成立しない領域が発生する。このため、
インジェクタとしては、直線性が広い範囲で成立してい
ることが要求されるが、低燃費を狙った内燃機関に搭載
されるインジェクタは少ない燃料を正確に噴射する必要
があり、短い開弁指令時間に対する直線性が重要であ
る。このためインジェクタを駆動するに際して各種の駆
動方式が提案されている。
【0004】例えば、インジェクタ及びその駆動方式と
して、「電子制御ガソリン噴射(藤沢・小林;昭和62
年・山海堂)」に記載されているように、サチュレーテ
ィッド方式(電圧駆動)とピークホールド方式(電流駆
動)がよく知られている。
【0005】サチュレーティッド方式は、一般に、コイ
ル巻数も多く、駆動電流は、バルブがリフトを終了して
も増加を続け、コイル内部抵抗及び駆動回路内の抵抗に
よって制限される飽和電流値に近づくようになってい
る。また回路インピーダンスは、ピークホールド方式に
比べて高く、インダクタンスの影響により、コイルに流
れる電流の立ち上がりは緩やかである。そしてコイルの
内部抵抗および駆動回路内の抵抗を調整することによ
り、飽和電流値を適当に設定しておけば、電流制御回路
を設ける必要もなく、安価なもので構成することができ
る。
【0006】一方、ピークホールド方式は、コイル巻数
が少なく、回路インダクタンス、回路インピーダンスが
低く、開弁時の電流の立ち上がりは、サチュレーティッ
ド方式に比べて速い。しかし、この方式においては、コ
イルのインダクタンスやインピーダンスが低いため、コ
イルに一定の状態で通電し続けるとコイルに過電流が流
れてコイルが焼損することがある。このため、この方式
においては、駆動回路内に電流制限機構を設け、コイル
に流れる電流が予め設定されたた値(設定ピーク電流
値)になったときには、コイルへの電圧印加デューティ
を100%から下げることにより、開弁保持に必要な値
に電流を制限することが行なわれている。
【0007】上述した二つの方式を比較すると、開弁指
令時間に対する噴射量の直線性を低噴射領域においても
実現するためには、電流の応答性が高いピークホールド
方式を採用する場合が多い。
【0008】例えば、特開平6−241137号公報に
記載されているように、燃料圧力を検出し、燃料圧力に
応じて目標ピーク電流値を大きくしたり、電流値の切替
タイミングを延長し、弁体に加わる負荷変動に対して磁
気吸引力、すなわち駆動力を調整する電磁式燃料噴射装
置が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−2
41137号公報に開示されている燃料噴射装置はバッ
テリ電圧で直接駆動されるものではなく、昇圧回路、低
電圧回路を備えており、駆動電気回路系の変化に対する
配慮がなされていない。
【0010】すなわち、バッテリ電圧で直接駆動される
電磁式燃料噴射装置においては、弁体に加わる負荷変動
のみならず、始動時や電気負荷が急変した際のバッテリ
電圧の低下、コイルを含めたハーネス抵抗の経年変化あ
るいは発熱による抵抗増加など、バッテリ、コイル、ハ
ーネスなどで構成される電気回路に生じる変化を考慮す
る必要がある。
【0011】例えば、バッテリ電圧が低下すると、コイ
ルにバッテリ電圧を印加しても、コイルの電流が予め設
定されたピーク電流値に到達する時間が遅れる。しか
も、バッテリ電圧が大幅に低下すると、コイルの電流が
設定ピーク電流に到達できない可能性も生じる。
【0012】また、電磁式燃料噴射装置においては、コ
イルに電圧を印加すると、コイルの電流がコイルのイン
ダクタンス成分により遅れを生じるが、渦電流の影響に
より、投入された起磁力(電流とコイル巻数との積)と
磁気吸引力との間にも遅れを生じる。この遅れは、ある
種の積分フィルタとなるので、磁気吸引力を適切な値と
し、低噴射領域まで直線性を得るためには、ピーク電流
値のみではなく、通電時間も考慮する必要がある。
【0013】すなわち、従来技術においては、ピークホ
ールド方式を採用するに際して、バッテリ電圧で直接駆
動する方式でないため、バッテリ、コイル、ハーネルな
どで構成される電気回路に生じる変化に対して、各条件
で噴射量の直線性を得るために最適な構成になっていな
い。
【0014】本発明の第1の目的は、バッテリ電圧が変
化しても噴射量の直線性を維持することができる電磁式
燃料噴射装置及び内燃機関を提供することにある。
【0015】本発明の第2の目的は、回路抵抗が変化し
ても噴射量の直線性を維持することができる電磁式燃料
噴射装置緒内燃機関を提供することにある。
【0016】本発明の第3の目的は、燃料圧力が変化し
ても噴射量の直線性を維持することができる電磁式燃料
噴射装置及び内燃機関を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、本発明は、燃料通路に接続された筒体として
構成されて前記筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノ
ズルと、このノズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開
閉する弁体と、この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾
性体と、バッテリから電力の供給を受けて前記弁体に前
記閉弁方向の弾性力に抗して開弁方向の電磁力を与える
コイルと、前記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段
と、前記コイルに流れる電流を検出する電流検出手段
と、前記バッテリの電圧に応じた目標ピーク電流値を記
憶する電流値記憶手段と、噴射指令パルスに応答して前
記電圧検出手段の検出電圧と前記電流検出手段の検出電
流を基に前記コイルに対する通電を制御する通電制御手
段とを備え、前記通電制御手段は、前記噴射指令パルス
に応答して前記コイルへの通電を開始するとともに前記
電圧検出手段の検出電圧に応じた目標ピーク電流値を前
記電流値記憶手段から取り込みこの目標ピーク電流値と
前記電流検出手段の検出電流とを比較して両者の電流値
が一致したことを条件に前記コイルに対する電流を前記
目標ピーク電流値より小さい保持電流に制御してなる電
磁式燃料噴射装置を構成したものである。
【0018】前記電磁式燃料噴射装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0019】(1)前記電流値記憶手段は、前記バッテ
リの電圧の低下に応じて電流値が小さくなる目標ピーク
電流値を記憶してなる。
【0020】第2の目的を達成するために、本発明は、
燃料通路に接続された筒体として構成されて前記筒体の
燃料噴射孔から燃料を噴射するノズルと、このノズル内
に配置されて前記燃料噴射孔を開閉する弁体と、この弁
体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体と、バッテリから
電力の供給を受けて前記弁体に前記閉弁方向の弾性力に
抗して開弁方向の電磁力を与えるコイルと、前記バッテ
リと前記コイルとを結ぶ通電回路の回路抵抗と前記コイ
ルの抵抗とを含む合成抵抗を検出する合成抵抗検出手段
と、前記コイルに流れる電流を検出する電流検出手段
と、前記合成抵抗に応じた目標ピーク電流値を記憶する
電流値記憶手段と、噴射指令パルスに応答して前記合成
抵抗検出手段の検出抵抗と前記電流検出手段の検出電流
を基に前記コイルに対する通電を制御する通電制御手段
とを備え、前記通電制御手段は、前記噴射指令パルスに
応答して前記コイルへの通電を開始するとともに前記合
成抵抗検出手段の検出抵抗に応じた目標ピーク電流値を
前記電流値記憶手段から取り込みこの目標ピーク電流値
と前記電流検出手段の検出電流とを比較して両者の電流
値が一致したことを条件に前記コイルに対する電流を前
記目標ピーク電流値より小さい保持電流に制御してなる
電磁式燃料噴射装置を構成したものである。
【0021】前記電磁式燃料噴射装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0022】(1)前記電流値記憶手段は、前記合成抵
抗の抵抗値の増加に応じて電流値が小さくなる目標ピー
ク電流値を記憶してなる。
【0023】また、第3の目的を達成するために、本発
明は、燃料通路に接続された筒体として構成されて前記
筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズルと、このノ
ズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉する弁体と、
この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体と、バッテ
リから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉弁方向の弾
性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイルと、前記
燃料通路内の燃料の圧力を検出する燃料圧力検出手段
と、前記コイルに流れる電流を検出する電流検出手段
と、前記燃料通路内の燃料の圧力に応じた目標ピーク電
流値を記憶する電流値記憶手段と、噴射指令パルスに応
答して前記燃料圧力検出手段の検出圧力と前記電流検出
手段の検出電流を基に前記コイルに対する通電を制御す
る通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記噴
射指令パルスに応答して前記コイルへの通電を開始する
とともに前記燃料圧力検出手段の検出圧力に応じた目標
ピーク電流値を前記電流値記憶手段から取り込みこの目
標ピーク電流値と前記電流検出手段の検出電流とを比較
して両者の電流値が一致したことを条件に前記コイルに
対する電流を前記目標ピーク電流値より小さい保持電流
に制御してなる電磁式燃料噴射装置を構成したものであ
る。
【0024】前記電磁式燃料噴射装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0025】(1)前記電流値記憶手段は、前記燃料通
路内の燃料の圧力の増加に応じて電流値が小さくなる目
標ピーク電流値を記憶してなる。
【0026】また、第1の目的を達成するために、本発
明は、燃料通路に接続された筒体として構成されて前記
筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズルと、このノ
ズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉する弁体と、
この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体と、バッテ
リから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉弁方向の弾
性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイルと、前記
バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、前記バッテ
リの電圧に応じた目標切り替えタイミングを記憶するタ
イミング記憶手段と、噴射指令パルスに応答して前記電
圧検出手段の検出電圧を基に前記コイルに対する通電を
制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、
前記噴射指令パルスに応答して前記コイルへの通電を開
始するとともに通電開始からの経過時間を計測しかつ前
記電圧検出手段の検出電圧に応じた目標切り替えタイミ
ングを前記タイミング記憶手段から取り込みこの目標切
り替えタイミングと前記計測時間とを比較して両者の時
間が一致したことを条件に前記コイルに対する電流を現
時点におけるコイル電流値より小さい保持電流に制御し
てなる電磁式燃料噴射装置を構成したものである。
【0027】前記電磁式燃料噴射装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することが出来る。
【0028】(1)前記タイミング記憶手段は、前記バ
ッテリの電圧の低下に応じて遅くなる目標切り替えタイ
ミングを記憶してなる。
【0029】また、第2の目的を達成するために、本発
明は、燃料通路に接続された筒体として構成されて前記
筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズルと、このノ
ズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉する弁体と、
この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体と、バッテ
リから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉弁方向の弾
性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイルと、前記
バッテリと前記コイルとを結ぶ通電回路の回路抵抗と前
記コイルの抵抗とを含む合成抵抗を検出する合成抵抗検
出手段と、前記合成抵抗に応じた目標切り替えタイミン
グを記憶するタイミング記憶手段と、噴射指令パルスに
応答して前記合成抵抗出手段の検出抵抗を基に前記コイ
ルに対する通電を制御する通電制御手段とを備え、前記
通電制御手段は、前記噴射指令パルスに応答して前記コ
イルへの通電を開始するとともに通電開始からの経過時
間を計測しかつ前記合成抵抗検出手段の検出抵抗に応じ
た目標切り替えタイミングを前記タイミング記憶手段か
ら取り込みこの目標切り替えタイミングと前記計測時間
とを比較して両者の時間が一致したことを条件に前記コ
イルに対する電流を現時点におけるコイル電流値より小
さい保持電流に制御してなる電磁式燃料噴射装置を構成
したものである。
【0030】前記電磁式燃料噴射装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0031】(1)前記タイミング記憶手段は、前記合
成抵抗の抵抗値の増加に応じて遅くなる目標切り替えタ
イミングを記憶してなる。
【0032】また、第3の目的を達成するために、本発
明は、燃料通路に接続された筒体として構成されて前記
筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズルと、このノ
ズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉する弁体と、
この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体と、バッテ
リから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉弁方向の弾
性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイルと、前記
燃料通路内の燃料の圧力を検出する燃料圧力検出手段
と、前記燃料通路内の燃料の圧力に応じた目標切り替え
タイミングを記憶するタイミング記憶手段と、噴射指令
パルスに応答して前記燃料圧力検出手段の検出圧力を基
に前記コイルに対する通電を制御する通電制御手段とを
備え、前記通電制御手段は、前記噴射指令パルスに応答
して前記コイルへの通電を開始するとともに通電開始か
らの経過時間を計測しかつ前記燃料圧力検出手段の検出
圧力に応じた目標切り替えタイミングを前記タイミング
記憶手段から取り込みこの目標切り替えタイミングと前
記計測時間とを比較して両者の時間が一致したことを条
件に前記コイルに対する電流を現時点におけるコイル電
流値より小さい保持電流に制御してなる電磁式燃料噴射
装置を構成したものである。
【0033】前記電磁式燃料噴射装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0034】(1)前記タイミング記憶手段は、前記燃
料通路内の燃料の圧力の増加に応じて遅くなる目標切り
替えタイミングを記憶してなる。
【0035】前記各電磁式燃料噴射装置を構成するに際
しては、以下の要素を付加することができる。
【0036】(1)前記バッテリの電圧が定格電圧にあ
ることを条件に設定された燃料噴射指令パルスのパルス
幅を前記電圧検出手段の検出電圧に応じて補正し補正さ
れた燃料噴射指令パルスを前記通電制御手段に出力する
パルス補正手段を備えてなる。
【0037】(2)前記合成抵抗の抵抗値が設定値にあ
ることを条件に設定された燃料噴射指令パルスのパルス
幅を前記合成抵抗検出手段の検出抵抗に応じて補正し補
正された燃料噴射指令パルスを前記通電制御手段に出力
するパルス補正手段を備えてなる。
【0038】(3)前記燃料通路内の燃料の圧力が設定
値にあることを条件に設定された燃料噴射指令パルスの
パルス幅を前記燃料圧力検出手段の検出圧力に応じて補
正し補正された燃料噴射指令パルスを前記通電制御手段
に出力するパルス補正手段を備えてなる。
【0039】また、本発明は、ピストンを往復動自在に
収納するシリンダと、このシリンダ内に空気を導入する
吸気装置と、前記シリンダ内の排気ガスを前記シリンダ
外に排出する排気装置と、前記シリンダ内に燃料を導入
する燃料噴射装置と、前記シリンダ内の燃料を点火させ
る点火装置とを備えている内燃機関において、前記燃料
噴射装置として、前記いずれかの電磁式燃料噴射装置を
備えてなる内燃機関を構成したものである。
【0040】前記した手段によれば、バッテリ電圧が変
化したとき、バッテリ電圧に応じた目標ピーク電流値を
選択し、コイルの電流が目標ピーク電流値になったとき
に保持電流に切り替えたり、あるいはバッテリ電圧に応
じた目標切り替えタイミングを選択し、通電開始からの
経過時間が目標切り替えタイミングになった時点でこの
時点におけるコイル電流値よりも小さい保持電流をコイ
ルに流すようにしたりしたため、不必要に長い間コイル
にピーク電流が流れ続けて過大な吸引力がコイルから発
生するのを防止することができ、噴射量特性の直線性を
最適な状態に維持することが可能になる。
【0041】また、バッテリとコイルとを結ぶ通電回路
の回路抵抗とコイルの抵抗とを含む合成抵抗(ハーネス
抵抗)が変化したときには、この合成抵抗に応じた目標
ピーク電流値を選択し、コイルの電流が目標ピーク電流
値になったときに保持電流に切り替えるようにしたり、
あるいは合成抵抗に応じた目標切り替えタイミングを選
択し、コイルへの通電開始からの経過時間が、選択した
目標切り替えタイミングになったときに現時点における
コイル電流値よりも小さい保持電流をコイルに流すよう
にしたりしたため、不必要に長い間コイルに電流が流れ
続けて過大な吸引力がコイルから発生するのを防止する
ことができ、噴射量特性の直線性を最適な状態に維持す
ることが可能になる。
【0042】また、燃料通路内の燃料の圧力が変化した
ときには、燃料の圧力に応じた目標ピーク電流値を選択
し、コイルへの通電後、コイルの電流が目標ピーク電流
値になった時点で保持電流に切り替えたり、あるいは燃
料通路内の燃料の圧力に応じた目標切り替えタイミング
を選択し、コイルへの通電開始からの経過時間が、目標
切り替えタイミングになった時点で現時点におけるコイ
ル電流値よりも小さい保持電流に切り替えたりしたた
め、不必要に長い間コイルに電流が流れ続けて過大な吸
引力がコイルから発生するのを防止することができ、噴
射量特性の直線性を最適な状態に維持することが可能に
なる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
電磁式燃料噴射装置の全体構成図である。図1におい
て、内燃機関、例えば、自動車などの車両に搭載される
電磁式燃料噴射装置はインジェクタ10を備えており、
このインジェクタ10には、燃料タンク12内の燃料が
燃料ポンプ14の駆動により燃料通路16を介して供給
されているとともに、バッテリ18から直流電力が供給
されるようになっている。そしてインシェクタ10に内
蔵されたコイル20が通電されたときに、燃料通路16
からの燃料をエンジン(図示省略)に噴射するように構
成されている。
【0044】具体的には、インジェクタ10は、図2
(a)に示すように、燃料通路16に接続された筒状の
インジェクタ本体22、本体22の内周側に挿入された
筒状のガイド24、ガイド24端部外周に固定されたボ
ビン26、ボビン26に装着されたコイル20、コイル
20の外周側を囲む筒状のコア28、コア28の先端側
にコア28と一体的に形成されたヨーク30、ヨーク3
0の内周側に固定された筒状のノズル32、ノズル32
内に往復動自在に挿入されたプランジャ34、プランジ
ャ34に隣接して配置されたリターンスプリング36を
備えており、コイル20がターミナル38を介してバッ
テリ18に接続されている。ノズル32の先端側には燃
料噴射孔40が形成されており、燃料噴射孔40は円錐
状のバルブ(弁体)42により開閉されるようになって
おり、このバルブ42はプランジャ34の先端側に一体
となって形成されている。そしてバルブ42は、弾性体
としてのリターンスプリング36から閉弁方向の弾性力
を受けてシート面(弁座面)44を閉じるようになって
いる。プランジャ34の先端側中ほどには燃料微粒化の
ためのスワーラ46が設けられている。そして、コイル
20にバッテリ18からの電圧が印加されてコイル20
が通電されると、コイル20から磁束が発生し、ヨーク
30、コア28とプランジャ34とを結ぶ磁路が形成さ
れ、コア28、ヨーク30とプランジャ34との間に吸
引力(電磁力)が発生し、この吸引力によりバルブ42
には閉弁方向の弾性力に抗して、閉弁方向の力が与えら
れ、バルブ42がシート面44から離れ、燃料が燃料噴
射孔40から噴射されるようになっている。なお、コイ
ル20とコア28は、図2(b)に示すような等価回路
モデルで表わすことができる。
【0045】上記構成によるインジェクタ10におい
て、その開弁時には、リターンスプリング36によるセ
ット荷重と、加圧された燃料による燃圧(燃料の圧力)
がバルブ42に働くため、開弁保持時に比べて大きな電
磁吸引力が要求される。この電磁吸引力が、セット荷重
や燃圧を含む力に打ち勝つ大きさに到達した時点で、初
めてプランジャ34が変位を始めることになる。したが
って、コイル20から電磁吸引力を発生させるのに必要
な時間は、バルブ42の開弁遅れに影響を及ぼすため、
できるだけ短くする必要がある。すなわち、コイル20
には電流を急速に流す必要がある。そこで、本実施形態
におけるインジェクタ10には、ピークホールド方式が
採用されており、コイル20の抵抗、インダクタンスは
ともに小さい値に設定されている。
【0046】一方、バルブ42の開弁保持動作において
は、バルブ42の開弁時に比べて大きな起磁力でバルブ
42を開状態に保持できる。これは、バルブ42の開弁
により燃料噴射孔40から燃料が噴射され、バルブ42
の前後で圧力がバランスし、燃圧による力が小さくなる
と同時に、コア28、ヨーク30とプランジャ34との
エアギャップが小さくなるため、このエアギャップの磁
束密度が上昇し、起磁力を有効に使えるためである。さ
らに、バルブ42の開弁保持に続く閉弁時は、コイル2
0への電圧印加を中止することにより、開弁保持時の起
磁力が低下し、この起磁力の低下にともなって、この起
磁力がリターンスプリング36のセット荷重以下になる
と、閉弁動作が開始されるが、開弁保持時の起磁力が大
きすぎると、閉弁遅れにつながる。したがって、開弁保
持時には、保持限界に近い低い電流でバルブ42を保持
する必要がある。しかも、コイル20の抵抗、インダク
タンスは小さい値に設定されているため、バッテリ電圧
が一定のままコイル10に印加され続けると、コイル2
0に過大な電流が流れ、応答遅れ及びコイル20の発熱
につながる。このため、バルブ42の開弁保持時には、
コイル20に対する電流制御を行ないながら保持に適当
な電流値(保持電流)に制御することとしている。
【0047】コイル20に対する通電を制御するに際し
て、本実施形態においては、図1に示すように、コイル
20の一端に、パワートランジスタ50を介して電流検
出抵抗52を接続するとともに、電流検出抵抗52の一
端を接地し、パワートランジスタ50の両端にダイオー
ド54を逆並列接続する構成を採用している。
【0048】パワートランジスタ50は、スイッチング
素子としてバッテリ18とコイル20とを結ぶ通電回路
中に電流検出抵抗52とともに挿入されており、パワー
トランジスタ50のベースには電流制御回路56が接続
され、電流制御回路56にはエンジンコントローラ5
8、電流切り替え制御部60が接続されている。エンジ
ンコントローラ58は、スロットル開度など、エンジン
の運転状態に応じて決定される噴射指令パルス(パルス
幅Ti)を電流制御回路56に出力するようになってい
る。電流制御回路56は、噴射指令パルスに応答して、
パワートランジスタ50をオン動作させ、コイル20へ
の通電を開始し、その後、コイル20に流れる電流が目
標ピーク電流値に到達したときに、電流切り替え制御部
60からの切替指令に応答して、目標ピーク電流値より
も小さい保持電流をコイル20に流すために、パワート
ランジスタ50に対してオンオフ動作を繰り返すように
構成されている。
【0049】電流切り替え制御部60は、コンパレータ
62、切り替え電流決定部64、抵抗推定部66、目標
ピーク電流記憶部68、タイマ70を備えて構成されて
おり、コンパレータ62が電流検出抵抗52、電流制御
回路56に接続され、切り替え電流決定部64がエンジ
ンコントローラ58、燃圧センサ72、バッテリ18に
接続され、電流値記憶手段としての目標ピーク電流記憶
部68には、バッテリ電圧、燃圧及びハーネス抵抗に応
じた目標ピーク電流値に関するデータが格納されてい
る。
【0050】切り替え電流決定部64は、バッテリ18
の出力電圧を取り込み、バッテリ18の電圧を検出する
電圧検出手段としての機能を備えているとともに、タイ
マ70からクロック信号を取り込み、このクロック信号
に従って、通電開始からの経過時間を計測する計測手段
としての機能を備えている。さらに、切り替え電流決定
部64は、燃料通路16内の燃料の圧力を検出する燃料
圧力検出手段としての燃圧センサ72の検出圧力を取り
込むとともに、抵抗推測部66により推測された抵抗、
すなわちバッテリ18とコイル20とを結ぶ通電回路の
回路抵抗とコイル20の抵抗とを含む合成抵抗をハーネ
ス抵抗として取り込み、バッテリ電圧の変化、燃圧の変
化あるいはハーネス抵抗の変化に従って、目標ピーク電
流記憶部68からバッテリ電圧の変化、燃圧の変化ある
いはハーネス抵抗の変化に応じた目標ピーク電流値を取
り込み、この目標ピーク電流値をコンパレータ62に出
力するようになっている。さらに噴射指令パルスのパル
ス幅Ti(バッテリ電圧が定格電圧、合成抵抗の抵抗値
が設定値および燃料通路内の燃料の圧力が設定値にある
ことを条件に設定されたパルス幅)を、バッテリ電圧1
8の電圧の変化、ハーネス抵抗の変化あるいは燃圧の変
化に応じて補正するパルス補正手段としての機能を備え
ている。そして、コンパレータ62は、コイル20に流
れる電流を検出する電流検出手段としての電流検出抵抗
52の出力と切り替え電流決定部64によって選択され
た目標ピーク電流値とを比較し、コイル20に流れる電
流が目標ピーク電流値と一致したときに、電流制御回路
56に対して切替指令を出力するようになっている。す
なわち、パワートランジスタ50、ダイオード54、電
流制御回路56、電流切り替え制御部60は通電制御手
段として構成されている。
【0051】電流切り替え制御部60から電流制御回路
56に対して電流の切替を指令する切替指令を出力する
に際しては、図3に示す構成を採用することもできる。
すなわち、目標ピーク電流記憶部68の代わりに目標切
替時間記憶部(タイミング記憶手段)74を設け、切り
替え電流決定部64の代わりに切替タイミング決定部7
6を設け、切替タイミング決定部76において、タイマ
70からのクロックパルスを通電開始から計測し、通電
開始からの経過時間が目標切り替えタイミングに一致し
たことを条件に切替タイミング決定部72から電流制御
回路56に対して切替指令を出力する。
【0052】そして、バッテリ電圧の変化のみを考慮し
た場合、目標ピーク電流記憶部68と目標切替時間記憶
部74には、図4に示すように、バッテリ電圧とコイル
電流との関係から定まる目標ピーク電流値、目標切り替
えタイミングに関するデータがバッテリ18の電圧の変
化に対応づけて記憶されることになる。
【0053】図4(a)は、コイル20、ハーネス抵
抗、燃料圧力を任意の値に設定した状態でのバッテリ電
圧とコイル電流との関係を示す特性図である。図4
(a)において、バッテリ電圧が低下すると、コイル電
流の応答も低下することが理解される。また図中の点線
で示す曲線は噴射特性を最適とする曲線である。この曲
線は、実験により求めてもシミュレーションによって求
めても良い。この最適曲線と電流応答との交点が各バッ
テリ電圧における最適目標ピーク電流値となる。図4
(b)は、(a)に示す特性の関係をテーブルとしたも
のである。そして目標ピーク電流値に関するテーブルに
は、バッテリ電圧が低下する方向に対して減少する値が
与えられている。またピーク到達時間すなわち目標切り
替えタイミングはバッテリ電圧が低下する方向に対して
増加する値が与えられている。
【0054】次に、電流切り替え制御部60の作用を図
5のフローチャートにしたがって説明する。本実施形態
では、インジェクタ10の一回目の駆動ごとに目標ピー
ク電流値を求めている例(i回目の検出結果にてi+1
回目の目標ピーク電流値を求めている例)を示す。ま
ず、i回目の噴射前のバッテリ電圧Vbiを検出する
(ステップS1)。次に、i回目の噴射のために、バッ
テリ電圧Vbiをコイル20に印加する(ステップS
2)。このあとタイマ70からのクロック信号を計測
し、計測された時間Tが予め設定された時間Tcとなっ
た時点でコイル20に流れる電流Ip(Vbi)を検出
する(ステップS3)。次に、抵抗推測部66に記憶さ
れている各バッテリ電圧Vbと各抵抗RCに対する時間
Tcにおける電流応答値マップの中からバッテリ電圧値
Vbiの列のデータを検索し(ステップS4)、コイル
電流Ip(Vbi)に最も近い電流値Ipiiとなる抵
抗値Rciをコイル、ハーネス抵抗として記憶する(ス
テップS5)。次に、燃圧センサ72の出力を取り込
み、i回目噴射のときの燃圧Pfiを検出する(ステッ
プS6)。
【0055】以上の処理により、i回目噴射時のバッテ
リ電圧Vbi、抵抗値Rci、燃圧Pfiが把握できる
ので、これらの値を基に目標ピーク電流記憶部68内の
Ipマップを検索し、i+1回目の目標ピーク電流Ip
(i+1)を求める(ステップS7)。このあと目標ピ
ーク電流Ip(i+1)に基づきi+1回目のコイル通
電を行なう(ステップS8)。
【0056】上述したように、ステップS1〜S8の処
理を繰り返すことにより、常に最適な目標ピーク電流値
でインジェクタ10を駆動することが可能になる。
【0057】なお、目標ピーク電流値の代わりに、目標
切り替えタイミングによってインジェクタ10を駆動す
る場合には、ステップS7においてi+1回目の目標ピ
ーク電流Ip(i+1)を求める代わりに、目標切替時
間記憶部74のTpマップに関するデータを検索し、i
+1回目の目標切替時間(目標切り替えタイミング)T
p(i+1)を求める。そしてこの後目標切替時間Tp
(i+1)に基づきi+1回目のコイル通電を行なう。
【0058】以上の処理により決定された目標ピーク電
流値あるいは目標切替時間(目標目標切り替えタイミン
グ)に応じて、パワートランジスタ50の駆動が電流制
御回路56によって制御される。この場合、電流検出抵
抗52により検出されたコイル電流が目標ピーク電流値
よりも低い間あるいは切替タイミング決定部76で計測
された計測時間が目標切替時間まで経過していない間
は、電流制御回路56からのオン信号によりパワートラ
ンジスタ50はオン状態に維持され、コイル20にはバ
ッテリ電圧が印加され続け、コイルに流れる電流が増加
する。そしてコイル20に流れる電流が目標ピーク電流
値に到達したとき、あるいは通電開始からの経過時間が
目標切替時間に到達したときには、パワートランジスタ
50が一旦非導通状態となる。この後パワートランジス
タ50はその時点のコイル電流値よりも低い保持電流と
なるようにオンオフ動作が繰り返され、コイル20に流
れる電流が保持電流に維持される。すなわちコイル20
には、バルブ42の開弁状態を保持するに必要な保持電
流が流れる。
【0059】次に、エンジンコントローラ58からの噴
射指令パルスが立ち下がると、電流制御回路56により
パワートランジスタ50に対する通電が停止され、イン
ジェクタ10による燃料噴射が終了する。このとき、コ
イル電流が目標ピーク電流に到達していない間あるいは
経過時間が目標切替時間に達しない時間であっても、噴
射指令パルスの立ち下がる時点でコイル20に対する通
電が終了するとともにインジェクタ10による噴射が終
了することになる。
【0060】次に、バッテリ電圧・抵抗・燃圧が標準状
態に設定された場合における本発明の駆動方式を説明す
るとともに、バッテリ電圧が低下した場合、コイル・ハ
ーネス抵抗が増加した場合、燃料の圧力(燃圧)が増加
した場合における本発明の駆動方式と従来の駆動方式と
の比較結果について考察する。
【0061】<バッテリ電圧・抵抗・燃圧が標準状態に
設定された場合>図6(a)は、エンジンコントローラ
58からの噴射指令パルスのパルス幅Tiが1.5ms
のときのインジェクタ10の通電状態の一例を示す特性
図である。このとき、目標ピーク電流記憶部68から読
み出した目標ピーク電流値はIpである。そして通電開
始の初期段階ではパワートランジスタ50がオン状態を
維持し、コイル20にバッテリ電圧Vbが印加され続け
る。この状態では、コイル20に流れる電流は急激に上
昇し、コイル電流がIpに到達すると、コンパレータ6
2からの指令によりパワートランジスタ50がオフとな
り、コイル20への電圧印加が一旦中断される。このと
きの時間をTpとする。これによりコイル電流はIpよ
り低下するが、このとき電流検出抵抗52によりコイル
電流を検出しておき、コイル電流が、バルブ42の開弁
保持に適切な電流値Ihよりも低下すると、再びパワー
トランジスタ50がオンとなり、以降、コイル電流50
のオンオフ動作が繰り返される。このスイッチング動作
時間が1.5msを過ぎ、噴射指令パルスが立ち下がる
と、パワートランジスタ50もオフとなり、コイル20
への電圧印加も終了する。これにより、コイル20から
発生する磁気吸引力が減衰し、リターンスプリング36
の弾性力(スプリング力)と燃料圧力によりバルブ42
がシート面44に押さえ付けられ、燃料噴射が終了す
る。このときコイル20の電流である保持電流が最適値
Ihであるため、短い閉弁遅れを実現できる。
【0062】図6(c)は、エンジンコントローラ58
からの噴射指令パルスのパルス幅Ti(ms)を横軸
に、このときの噴射量を縦軸に示した噴射量特性を示す
図である。開弁時の目標ピーク電流値が最適値Ipに設
定され、保持電流が最適値Ihに設定されているため、
開弁時、噴射指令パルスのパルス幅の増加にしたがっ
て、噴射量が直線的に増加する特性を実現できる。
【0063】<バッテリ電圧が低下した場合>図7
(a)、(b)は、図6の状態から抵抗、燃圧はそのま
まで、バッテリ電圧が低下した場合でも、目標電流Ip
をそのままの状態に維持したときのコイル電流と印加電
圧の変化を示す特性図である。
【0064】図7(a)、(b)において、バッテリ電
圧がVbからVb1に低下したとき、コイル電流の上昇
は鈍くなる。このため、コイル電流がIpに到達する時
間は、Tpよりも大幅に遅れ、Tp1となる。このあ
と、バッテリ電圧Vb1の印加は一度中断され、これに
よりコイル電流はIpよりも低下するが、電流検出抵抗
52により電流を検出しておき、コイル電流が、バルブ
42の開弁保持に適切な電流値Ihよりも低下すると、
再びパワートランジスタ50がオンとなり、これ以降、
コイル電流がIhとなるように、コイル20には電圧V
b1の印加と、電圧Vb1の印加停止とを交互に繰り返
すスイッチング動作がパワートランジスタ50に対して
行なわれる。
【0065】図7(c)は、エンジンコントローラ58
からの噴射指令パルスのパルス幅Ti(ms)を横軸
に、バッテリ電圧がVb1に低下した状態の噴射量を縦
軸に示した噴射量特性を示す図である。図7(a)に示
すように、バッテリ電圧の低下に伴って、コイル電流の
立ち上がりが遅くなり、開弁するタイミングが遅くなる
ため、(c)に示すように、噴射量の立ち上がりも遅れ
る。このため、開弁すれば、前述したように、バルブ4
2の前後で圧力がバランスし、バルブ42に加わる力が
小さくなる。ここで、図6に示すように、バッテリ電圧
が低下していない場合は、いちはやく電流値が保持電流
値Ihとなっているが、バッテリ電圧が低下している状
態では、通電時間がTp以上で、Tp1以下では、電流
値Iは、Ih<I<Ipの状態で上昇を続ける。このた
め、磁気吸引力が、I=Ihのときに比べて過剰とな
る。このため、この状態で噴射パルスが立ち下がると、
通電は停止されるが、過剰な磁気吸引力によって閉弁遅
れが大きくなる。このときの噴射量特性は、指令パルス
幅0.5ms〜1msに反映されている。また時間Tp
1までの間は、バッテリ電圧が通常のときに比べて閉弁
遅れが大きくなり、開弁時間が長くなる。結果として、
同一パルス幅に対する開弁時間は、バッテリ電圧が通常
のとき(定格電圧にあるとき)に比べて長くなり、その
間の噴射量は増え、上に凸の特性となる。この特性では
直線性が悪化し、制御可能範囲の最低噴射量が増えてし
まい、低燃費エンジンへの適応が困難となる。またバッ
テリ電圧がさらに下がると、最大噴射指令パルス幅の間
では、コイル電流がIpに到達できず、バルブの開弁保
持に適当な電流値Ihにならずに、高い電流のままで通
電が終わる可能性もある。このようになれば、噴射量特
性の直線性は大幅に悪化する。さらに中途半端に高い電
流で長時間通電される可能性もあり、発熱、焼損の恐れ
もある。
【0066】これに対して、バッテリ電圧が低下した際
に、バッテリ電圧の低下に応じて目標ピーク電流値とし
て低い値を選択したときの特性を図8に示す。
【0067】本実施形態においては、図8に示すよう
に、バッテリ電圧が低下した場合、目標ピーク電流をバ
ッテリ電圧Vb1(<Vb)に最適な値Ip1(<I
p)とすることにより、コイル電流が目標ピーク電流値
に到達するまでの時間をTp2とすることができるとと
もに、コイル電流をバルブ42の開弁保持に適当な電流
値Ihに早期に移行可能となる。またこのバッテリ電圧
Vb1に対する最適ピーク電流(目標ピーク電流値)I
p1は、インジェクタ特性試験を実施することにより実
験的に求めても、シミュレーションによって求めても良
い。
【0068】このように、本実施形態においては、開弁
時の目標ピーク電流値が最適値Ip1に設定され、保持
電流が最適値Ihに設定されているため、開弁時、噴射
指令パルスのパルス幅の増加にたがって、噴射量が直線
的に増加する特性を実現することができる。
【0069】ここで、図8(c)の実線に示す特性にし
たがって燃料を噴射した場合、バッテリ電圧の低下に伴
って開弁遅れを生じることがある。そこで、本実施形態
においては、バッテリ電圧が低下した場合、パルス幅T
iにオフセット分Ts1を加えて噴射指令パルスのパル
ス幅Tiを補正し、補正されたパルス幅の噴射指令パル
スによって通電することにより噴射量特性を最適なもの
とすることができる。例えば、エンジンコントローラ5
8の要求噴射指令パルスのパルス幅がTi0msであっ
た場合は、通電時間を(Ti0+Ts1)msと補正す
ることにより、バッテリ電圧低下の影響を最小限にした
状態で噴射量特性を最適な直線性に保った状態に維持す
ることが可能になる。
【0070】<コイル・ハーネス抵抗が増加した場合>
図9(a)、(b)は、図6に示す標準状態からバッテ
リ電圧、燃圧はそのままで、コイル・ハーネス抵抗(以
下、単に抵抗)が増加した場合に、目標ピーク電流Ip
を図6と同じ状態でコイル20を駆動したときのコイル
電流、印加電圧の特性を示す図である。
【0071】図9において、抵抗が増加し、R1となる
と、コイル20に流れる電流の上昇代は低くなる。これ
は、コイル・ハーネスで形成される電気回路の時定数は
改善されるものの、収束値が低下していることに起因す
る。また図9(a)においては、バッテリ電圧Vbが印
加されても、Vb/R1がIpに到達できず、指令噴射
パルスのパルス幅Ti(ここでは、1.5ms)の間
中、バッテリ電圧Vbが印加されることになる。結局、
コイル電流値は、最適保持電流であるIhとなることな
く、指令噴射パルスのパルス幅Tiの間、Vb/Ri
(>Ih)となる。
【0072】図9(c)は、エンジンコントローラ58
からの噴射指令パルスのパルス幅Ti(ms)を横軸
に、抵抗値がR1に増加した状態での噴射量を縦軸に示
した噴射量特性を示す図である。図9(a)に示すよう
に、コイル電流の上昇代は低くなり、開弁するタイミン
グは後ろに遅れる。このため、(c)に示すように、噴
射量の立ち上がりも遅れる。このため、開弁すれば、前
述したように、バルブ42の前後で圧力がバランスし、
バルブ42に加わる力が小さくなる。ここで、図6に示
すように、抵抗が増加していない場合は、いち早く電流
値が保持電流値Ihとなっているが、抵抗が増加してい
る状態では、コイル電流値Iは、Ih<I=Vb/Rh
<Ipの状態で流れ続けている。この状態では、コイル
20の磁気吸引力がI=Ihのときに比べて過剰とな
る。このため、噴射指令パルスが立ち下がると、通電は
停止されるが、過剰な磁気吸引力により閉弁遅れが大き
くなる。このときの現象は、(c)の噴射量特性に反映
されている。すなわち抵抗が増加すると余剰電流による
余剰吸引力により閉弁が遅れ、抵抗が通常のときに比べ
て開弁時間が長くなる。結果として、同一パルス幅に対
する開弁時間は、バッテリ電圧が通常のとき(定格電圧
にあるとき)に比べて長くなり、噴射量が増え、上に凸
の特性となるとともに、パルス幅に対して急峻な立ち上
がり特性となる。このような特性では噴射量の直線性が
悪化し、制御可能範囲の最低噴射量が増えてしまい、低
燃費エンジンへの適用が困難となる。さらに、このよう
な状態では、最大噴射指令パルスのパルス幅の間は、コ
イル電流が目標ピーク電流値Ipに到達できず、バルブ
42を保持するに最適な電流値Ihにならず、高い電流
のままで通電が終わる。しかも中途半端に高い電流で長
時間通電されることにより、発熱、焼損の恐れがある。
【0073】これに対して、抵抗が増加したときに、抵
抗の増加に応じて目標ピーク電流値を低く選択したとき
の特性結果を図10に示す。
【0074】本実施形態においては、図10に示すよう
に、抵抗が増加した場合、目標ピーク電流を抵抗R1に
最適な値Ip2(<Ip)とすることにより、コイル電
流が目標ピーク電流値に到達するまでの時間をTp3と
することができ、バルブ42を保持するに必要な保持電
流を電流値Ihに早期に移行可能となる。この抵抗R1
に対する最適ピーク電流(目標ピーク電流値)Ip2
は、インジェクタ特性試験を実施することにより実験的
に求めても、シミュレーションにより求めても良い。
【0075】本実施形態によれば、開弁時の目標ピーク
電流値が最適値Ipに設定され、保持電流が最適値Ih
に設定されているため、開弁時、噴射指令パルスのパル
ス幅の増加にしたがって、噴射量が直線的に増加する特
性を実現できる。
【0076】ここで、図10(c)の実線で示す噴射量
特性にしたがってインジェクタ10から燃料を噴射する
と、抵抗増加による開弁遅れを生じることがある。この
場合、パルス幅Tiにオフセット分Ts2を加えて噴射
指令パルスのパルス幅Tiを補正することで、噴射量特
性を実線で示す特性から破線で示す特性に補正すること
ができる。例えば、エンジンコントローラ58の要求噴
射指令パルスのパルス幅がTi0msであった場合は、
通電時間を(Ti0+Ts2)msと補正することによ
り、抵抗増加の影響を最小限にした噴射量特性を実現す
ることができる。
【0077】図11(a)は、バッテリ電圧、燃料圧力
を任意の値に設定した状態でのコイル・ハーネス抵抗と
コイル電流応答との関係を示す図である。この図から、
コイル・ハーネス抵抗が増加すると、電流収束値が低下
することが理解される。また図中の点線で示す曲線は、
噴射量特性を最適とする曲線であり、この曲線は、実験
により求めても、シミュレーションにより求めても良
い。この最適曲線と電流応答との交点が各コイル・ハー
ネス抵抗における最適目標ピーク電流値となる。
【0078】図11(b)は、この関係をテーブルとし
たものであり、これらのデータは目標ピーク電流記憶部
68、目標切替時間記憶部74に記憶される。また最適
目標ピーク電流は、バッテリ電圧と通電時間を規定する
ことにより一義的に決定できる。この関係は目標切替時
間のデータとして目標切替時間記憶部74に記憶される
ことになる。そして、図11(b)に示す目標ピーク電
流テーブルのデータは、抵抗が増加する方向に対して減
少する値として与えられている。またピーク到達時間
(目標切替時間)は、抵抗が増加する方向に対して増加
する値が与えられている。このように、テーブルに記憶
されたデータをもとに、コイル・ハーネス抵抗が増加し
たとき、目標ピーク電流を減少させるか、目標切替時間
を遅くすることにより、噴射量特性を改善することが可
能になる。
【0079】<燃料圧力が増加した場合>図12
(a)、(b)は、図6の状態からバッテリ電圧、抵抗
はそのままで、インジェクタ10に供給される燃料の圧
力(以下、単に燃圧)が増加してPf1となった場合
に、目標電流Ipを図6と同じ状態でコイル20を駆動
したときのコイル電流、印加電圧の特性を示す図であ
る。燃圧が増加した状態でも目標電流Ipを変更しない
ときには、バッテリ電圧、コイル・ハーネス抵抗などの
電気回路は、図6(a)の状態と変化がないため、電流
波形及び発生する磁気吸引力は図6のときと変わらな
い。しかしながら燃圧によりバルブ42に加わる力が増
加するため、わずかにバルブ42は開弁するが、すぐに
閉弁してしまう状態となる。
【0080】図12(c)は、エンジンコントローラ5
8からの噴射指令パルスのパルス幅Ti(ms)を横軸
に、燃圧が増加した状態での噴射量を縦軸に示した噴射
量特性を示す図である。(c)に示す噴射量特性を見る
と、噴射指令パルスのパルス幅Tiに対して一定値とな
っている。これは、一旦バルブ42が開弁して閉弁した
後は、通電時間をいくら伸ばしても開弁できない状態を
示しており、噴射量を通電時間で制御するのは不可能で
ある。すなわち従来と同様のピークホールド方式では、
燃圧が増加した場合、開弁不能となり、噴射量を通電時
間で制御するのが不可能となる。
【0081】これに対して、燃圧が増加したときに、こ
の燃圧の増加に応じて目標ピーク電流値を増加したとき
の特性結果を図13に示す。
【0082】本実施形態においては、図13に示すよう
に、燃圧が増加した場合、目標ピーク電流を燃圧Pf1
に最適な値Ip3(>Ip)とすることにより開弁可能
となる。この燃圧Pf1に対する最適ピーク電流Ip3
は、インジェクタ特性試験を実施することにより実験的
に求めても、シミュレーションにより求めても良い。
【0083】このように、本実施形態においては、バル
ブ42の開弁時の目標ピーク電流値が最適値Ip3に設
定され、保持電流がIhに設定されているため、開弁
時、噴射指令パルスのパルス幅Tiの増加にしたがっ
て、噴射量が直線的に増加する特性を実現することがで
きる。
【0084】ここで、本実施形態においては、上述した
駆動方式を採用することで、図13(c)の実線で示す
噴射量特性Q1によって燃料を噴射することができる。
しかし、実線に示す噴射量特性でインジェクタ10から
燃料を噴射したのでは、燃圧の増加にしたがってバルブ
42の開弁遅れが生じることがある。この場合、パルス
幅Tiにオフセット分Ts3を加えてパルス幅Tiを補
正し、補正された噴射量指令パルスにしたがってコイル
20を通電し、さらに噴射率補正を実施することによ
り、特性Q3で示すように、最適な噴射量特性にしたが
って燃料を噴射することができる。例えば、エンジンコ
ントローラ58の要求噴射指令のパルス幅がTi0ms
であった場合、通電時間を(Ti0+Ts3)msと補
正し、さらにこの補正された通電時間を、基準燃圧の倍
率の平方根√Kpで割る。すなわち通電時間を(Ti0
+Ts3)/√Kpとすることにより、図13(c)の
特性Q3で示すように、燃圧上昇の影響を最小限にした
噴射量特性を実現することができる。
【0085】燃圧の増加に応じて目標ピーク電流値やピ
ーク到達時間(目標切替時間)を設定するに際しては、
図14に示す特性が考慮されている。
【0086】図14(a)は、バッテリ電圧、コイル・
ハーネス抵抗を任意の値に設定した状態での電流応答の
上に、各燃圧において噴射量特性を最適とする電流値を
プロットしたものである。各点は、実験により求めて
も、シミュレーションにより求めても良い。この各点が
各燃圧における最適目標ピーク電流値となる。図14
(b)は、(a)に示す関係をテーブルとしたものであ
る。さらに、最適目標ピーク電流値は、バッテリ電圧と
通電時間を規定することにより一義的に決定できる。こ
の関係を用いた場合、このテーブルに関するデータは目
標切替時間記憶部74に記憶されることになる。また
(b)に示すように、目標ピーク電流テーブルに記憶さ
れたデータは、燃圧が増加する方向に対して増加する値
が与えられている。またピーク到達時間(目標切替時
間)に対するデータも、燃圧が増加する方向に対して増
加する値が与えられている。
【0087】このように、本実施形態において、燃圧が
増加した場合、目標ピーク電流値を増加させるか目標切
替時間を遅くすることにより噴射量特性を改善すること
が可能となる。
【0088】本実施形態において、保持電流としてIh
として燃圧上昇に対しても変化なしとしたが、燃圧上昇
に対して増加させても良い。
【0089】前記実施形態においては、バッテリ電圧、
抵抗、燃圧がそれぞれ変化するものについて述べたが、
通常の運転モードでは、急激に変動するのは燃圧とバッ
テリ電圧であると考えられる。例えば、燃圧について
は、エンジン回転数、負荷状態などに対して可変燃圧シ
ステムが存在しており、電気負荷の急激な変化によりバ
ッテリ電圧が急変することも通常発生する。
【0090】図15は、抵抗を一定として、バッテリ電
圧が6V〜14Vまで変化し、各バッテリ電圧と、7M
Pa(メガパスカル)から12MPaまでの燃圧に対す
る目標ピーク電流値及び目標切替時間のマップの関係を
示す図である。各電圧における各燃圧の最適点をプロッ
トし、燃圧ごとに結ぶと各燃圧における噴射量特性最適
曲線が得られる。各点は、実験により求めても、シミュ
レーションにより求めても良い。図15(b)のマップ
は、バッテリ電圧と燃圧の二次元マップであるが、この
マップを各抵抗ごとに積み重ねると、三次元の目標Ip
マップ、目標Tpマップとなる。
【0091】図16(a)は、目標Ipマップを、図1
6(b)は、目標Tpマップを示す概念図である。目標
Ipマップ及び目標Tpマップは、バッテリ電圧、コイ
ル・ハーネス抵抗、燃圧の3つを引数とした三次元マッ
プである。
【0092】図16(a)の目標Iマップに格納されて
いる数値を各軸ごとに対応づけると、バッテリ電圧の減
少に対しては、目標ピーク電流は減少する方向で、抵抗
増加に対しては、目標ピーク電流は減少する方向で、燃
圧の上昇に対しては目標ピーク電流が増加する方向のデ
ータが目標ピーク電流記憶部68に格納されることにな
る。
【0093】また、図16(b)の目標Tpマップに格
納されている数値を各軸ごとに対応づけると、バッテリ
電圧Vbの低下に対しては、目標切替時間は延長する方
向で、抵抗増加に対しては目標切替時間は延長する方向
で、燃圧の上昇に対しては目標切替時間が延長する方向
に各データが目標切替時間記憶部74に格納されること
になる。
【0094】また、図17は、開弁時、ピーク電流値I
pでスイッチングを行ない、その後ピーク電流を保持す
る場合の駆動方法を採用したときの特性図である。この
ような駆動方法に対しても本発明は適用可能である。こ
の場合は、目標ピーク電流Ipの他に、目標ピーク電流
Ipの保持を解除する時間Tp5も記憶しておき、バッ
テリ電圧、抵抗、燃圧の変化に対して、最適となるよう
な値に切替るようにする。この最適値は、実験あるいは
シミュレーションにより求めても良い。また、解除する
時間Tp5は、上述したIpマップ、Tpマップの設定
内容から考えると、バッテリ電圧が低下したときには長
い方向に、抵抗が増加したときにも長い方向に、また燃
圧が増加したときには長い方向となるように設定された
数値で記憶されることになる。
【0095】前述したように、前記各実施形態において
は、バッテリ電圧、燃圧に応じた目標ピーク電流、目標
切替時間を検索するに際して、Ipマップ、Tpマップ
を検索して求めるものについて述べたが、マップの内容
の傾向として、変極点、特異点などなく、単調性が高い
場合は、マップの次元を省略したり、内挿補正あるいは
数式により求めるなどの手段を採用することもできる。
【0096】また、前記各実施形態においては、バッテ
リとして単一のバッテリ18を用いたものについて述べ
たが、バッテリとして電圧の異なる複数のバッテリ、例
えば42Vのバッテリと14Vのバッテリを設けたとき
には、各バッテリとコイル20との間に選択回路を設
け、開弁初期時には電圧の高いバッテリ(42V)から
の電圧をコイル20に通電し、コイル20に保持電流に
流すときには電圧の低いバッテリ(14V)からコイル
20に通電する方法を採用することもできる。この場
合、電圧の高いバッテリ(42V)のバッテリの電圧を
電流切り替え制御部60で監視し、この電圧が低下した
ときに、目標ピーク電流値を減少させるかあるいは目標
切替時間を延長する制御を行なうことで、前記実施形態
と同様な効果を得ることができる。
【0097】次に、図1に示す電磁式燃料噴射装置を車
両などの内燃機関に適用したときの実施形態を図18に
したがって説明する。図18において、内燃機関を構成
するエンジン100には点火装置102、吸気装置10
4、排気装置106、シリンダ108、ピストン110
を備えており、シリンダ108にはインジェクタ10が
搭載されている。このインジェクタ10と燃料タンク1
2とを結ぶ燃料通路16には燃圧センサ72、燃料ポン
プ14とともにフィードポンプ112、プレシャレギュ
レータ114などが配置されている。シリンダ108内
にはピストン110が往復動自在に収納されており、こ
のシリンダ108の周囲にはシリンダ108内に空気を
導入する吸気装置104と、シリンダ108内の排気ガ
スをシリンダ108外に排出する排気装置106と、シ
リンダ108内に燃料を噴射するインジェクタ10と、
シリンダ108内の燃料を点火させる点火装置102が
配置されている。
【0098】この内燃機関において、燃料タンク12内
の燃料はフィードポンプ12の駆動により燃料ポンプ1
4に導かれた後、燃料ポンプ14の駆動により燃料通路
16を介してインジェクタ10に加圧された状態で供給
されるようになっている。エンジンコントローラ58
は、エンジン10の各種運転状態に応じて、各種センサ
(図示省略)からのセンサ情報を基に噴射タイミングと
噴射量を決定し、この決定に従った噴射指令パルスを電
流制御回路56に出力するようになっている。電流制御
回路56は、噴射指令パルスに応答してパワートランジ
スタ50をオン状態にしてパワートランジスタ50を通
電状態にし、インジェクタ10からエンジン10内に燃
料を噴射させるようになっている。パワートランジスタ
10がオンになってインジェクタ10内のコイル20に
流れる電流が増加する過程で、バッテリ電圧、燃圧、コ
イル・ハーネス抵抗に応じた目標ピーク電流値が目標ピ
ーク電流記憶部68から読み出され、この読み出された
目標ピーク電流値とコイル20に流れる電流とが一致す
ると、コンパレータ62からの切替指令によってパワー
トランジスタ50に流れる電流が保持電流に切り替えら
れ、インジェクタ10は内燃機関の各運転状態に応じて
最適な噴射量で燃料を噴射することができる。
【0099】図19は、図3に示す電磁式燃料噴射装置
を内燃機関に適用したときの実施形態を示す構成図であ
る。
【0100】本実施形態においては、エンジンコントロ
ーラ58からの噴射指令パルスに応答して電流制御回路
56からパワートランジスタ50に対してオン信号が出
力されてインジェクタ10内のコイル20に対する通電
が開始された後、この通電開始からの経過時間が切替タ
イミング決定部76で計測され、かつ切替タイミング決
定部76においてバッテリ電圧、燃圧、コイル・ハーネ
ス抵抗に応じた目標切替タイミング(目標切り替え時
間)が目標切替時間記憶部74から読み出され、読み出
された目標切替タイミングと切替タイミング決定部72
で計測した時間とが一致したときに、コイル20に流れ
る電流が保持電流に切替られるため、インジェクタ10
は内燃機関の各種運転状態に応じて最適な噴射量特性に
したがって燃料を噴射することができる。
【0101】本実施形態には、筒内噴射エンジンについ
て説明したが、他の種類のエンジンにも前記各実施形態
における電磁式燃料噴射装置を適用することができる。
【0102】本実施形態によれば、バッテリ電圧、コイ
ル、ハーネス抵抗、燃圧の変化に応じた最適駆動電流波
形でコイルを駆動できるため、各状態に応じて最適な燃
料噴射特性を得ることが可能である。
【0103】また、本実施形態によれば、電磁式燃料噴
射装置が搭載された内燃機関において、バッテリ電圧、
コイル、ハーネス抵抗、燃圧など、各運転状態に応じて
最適な燃料噴射が実現されているので、低燃費、高出力
の内燃機関を提供することができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バッテリ電圧が変化したとき、バッテリ電圧に応じた目
標ピーク電流値を選択し、コイルの電流が目標ピーク電
流値になったときに保持電流に切り替えたり、あるいは
バッテリ電圧に応じた目標切り替えタイミングを選択
し、通電開始からの経過時間が目標切り替えタイミング
になった時点でこの時点におけるコイル電流値よりも小
さい保持電流をコイルに流すようにしたりしたため、不
必要に長い間コイルにピーク電流が流れ続けて過大な吸
引力がコイルから発生するのを防止することができ、噴
射量特性の直線性を最適な状態に維持することが可能に
なる。
【0105】また、バッテリとコイルとを結ぶ通電回路
の回路抵抗とコイルの抵抗とを含む合成抵抗(ハーネス
抵抗)が変化したときには、この合成抵抗に応じた目標
ピーク電流値を選択し、コイルの電流が目標ピーク電流
値になったときに保持電流に切り替えるようにしたり、
あるいは合成抵抗に応じた目標切り替えタイミングを選
択し、コイルへの通電開始からの経過時間が、選択した
目標切り替えタイミングになったときに現時点における
コイル電流値よりも小さい保持電流をコイルに流すよう
にしたりしたため、不必要に長い間コイルに電流が流れ
続けて過大な吸引力がコイルから発生するのを防止する
ことができ、噴射量特性の直線性を最適な状態に維持す
ることが可能になる。
【0106】さらに、燃料通路内の燃料の圧力が変化し
たときには、燃料の圧力に応じた目標ピーク電流値を選
択し、コイルへの通電後、コイルの電流が目標ピーク電
流値になった時点で保持電流に切り替えたり、あるいは
燃料通路内の燃料の圧力に応じた目標切り替えタイミン
グを選択し、コイルへの通電開始からの経過時間が、目
標切り替えタイミングになった時点で現時点におけるコ
イル電流値よりも小さい保持電流に切り替えたりしたた
め、不必要に長い間コイルに電流が流れ続けて過大な吸
引力がコイルから発生するのを防止することができ、噴
射量特性の直線性を最適な状態に維持することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電磁式燃料噴射装
置のブロック構成図である。
【図2】インジェクタの構造及び等価回路モデルを示す
図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す電磁式燃料噴射装
置のブロック構成図である。
【図4】バッテリ電圧とコイル電流との関係及び目標電
流と時間テーブルとの関係を示す図である。
【図5】電流切り替え制御部の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図6】バッテリ電圧、抵抗、燃圧が標準状態にある場
合のコイル電流、印加電圧、噴射量を示す図である。
【図7】バッテリ電圧低下時における従来方式の駆動状
況を示す特性図である。
【図8】バッテリ電圧低下時における本発明の駆動方式
によるインジェクタ駆動状況を示す特性図である。
【図9】コイル・ハーネス抵抗増加時における従来方式
の駆動状況を示す特性図である。
【図10】コイル・ハーネス抵抗増加時における本発明
による駆動状況を示す特性図である。
【図11】抵抗とコイル電流との関係及び目標ピーク電
流、時間テーブルの内容を説明するための図である。
【図12】燃圧増加時における従来方式の駆動状況を示
す特性図である。
【図13】燃圧増加時における本発明の駆動状況を説明
するための特性図である。
【図14】コイル電流と各燃圧最適点の関係と、目標ピ
ーク電流、時間テーブルの内容を説明するための図であ
る。
【図15】バッテリ電圧と各燃圧最適点との関係及び目
標ピーク電流、時間マップの内容を説明するための図で
ある。
【図16】目標Ipマップ、目標Tpマップの概念を説
明するための図である。
【図17】ピーク電流をホールドするときのインジェク
タ駆動方法を説明するための特性図である。
【図18】図1に示す燃料噴射装置が搭載された内燃機
関の構成を説明するためのブロック構成図である。
【図19】図3に示す燃料噴射装置が搭載された内燃機
関の構成を説明するためのブロック構成図である。
【符号の説明】
10 インジェクタ 12 燃料タンク 14 燃料ポンプ 16 燃料通路 18 バッテリ 20 コイル 22 インジェクタ本体 24 ガイド 26 ボビン 28 コア 30 ヨーク 32 ノズル 34 プランジャ 36 リターンスプリング 38 ターミナル 40 燃料噴射孔 42 バルブ 44 シート面 46 スワーラ 50 パワートランジスタ 52 電流検出抵抗 56 電流制御回路 58 エンジンコントローラ 60 電流切り替え制御部 62 コンパレータ 64 切り替え電流決定部 66 抵抗推定部 68 目標ピーク電流記憶部 70 タイマ 72 燃圧センサ 74 目標切替時間記憶部 76 切替タイミング決定部 100 エンジン 102 点火装置 104 吸気装置 106 排気装置 108 シリンダ 110 ピストン 112 フィードポンプ 114 プレッシャレギュレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 好之 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高畑 敏夫 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 久保 博雅 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 (72)発明者 濱田 泰久 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 岡本 良雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 門向 裕三 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 3G066 AD07 BA51 CC01 CC06U CC14 CC53 CD26 CE24 CE25 CE29 DA01 DA04 DB00 DC00 DC01 DC09 DC18 3G301 JA10 JA14 KA00 LB01 LB11 LC10 MA11 MA18 NA08 NB11 NB20 NC01 NC02 NE00 NE16 NE23 PA17Z PB08Z PE01Z PG01Z PG02Z

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料通路に接続された筒体として構成さ
    れて前記筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズル
    と、このノズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉す
    る弁体と、この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体
    と、バッテリから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉
    弁方向の弾性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイ
    ルと、前記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記コイルに流れる電流を検出する電流検出手段と、前
    記バッテリの電圧に応じた目標ピーク電流値を記憶する
    電流値記憶手段と、噴射指令パルスに応答して前記電圧
    検出手段の検出電圧と前記電流検出手段の検出電流を基
    に前記コイルに対する通電を制御する通電制御手段とを
    備え、前記通電制御手段は、前記噴射指令パルスに応答
    して前記コイルへの通電を開始するとともに前記電圧検
    出手段の検出電圧に応じた目標ピーク電流値を前記電流
    値記憶手段から取り込みこの目標ピーク電流値と前記電
    流検出手段の検出電流とを比較して両者の電流値が一致
    したことを条件に前記コイルに対する電流を前記目標ピ
    ーク電流値より小さい保持電流に制御してなる電磁式燃
    料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記電流値記憶手段は、前記バッテリの
    電圧の低下に応じて電流値が小さくなる目標ピーク電流
    値を記憶してなることを特徴とする請求項1記載の電磁
    式燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 燃料通路に接続された筒体として構成さ
    れて前記筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズル
    と、このノズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉す
    る弁体と、この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体
    と、バッテリから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉
    弁方向の弾性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイ
    ルと、前記バッテリと前記コイルとを結ぶ通電回路の回
    路抵抗と前記コイルの抵抗とを含む合成抵抗を検出する
    合成抵抗検出手段と、前記コイルに流れる電流を検出す
    る電流検出手段と、前記合成抵抗に応じた目標ピーク電
    流値を記憶する電流値記憶手段と、噴射指令パルスに応
    答して前記合成抵抗検出手段の検出抵抗と前記電流検出
    手段の検出電流を基に前記コイルに対する通電を制御す
    る通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、前記噴
    射指令パルスに応答して前記コイルへの通電を開始する
    とともに前記合成抵抗検出手段の検出抵抗に応じた目標
    ピーク電流値を前記電流値記憶手段から取り込みこの目
    標ピーク電流値と前記電流検出手段の検出電流とを比較
    して両者の電流値が一致したことを条件に前記コイルに
    対する電流を前記目標ピーク電流値より小さい保持電流
    に制御してなる電磁式燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記電流値記憶手段は、前記合成抵抗の
    抵抗値の増加に応じて電流値が小さくなる目標ピーク電
    流値を記憶してなることを特徴とする請求項3記載の電
    磁式燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 燃料通路に接続された筒体として構成さ
    れて前記筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズル
    と、このノズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉す
    る弁体と、この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体
    と、バッテリから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉
    弁方向の弾性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイ
    ルと、前記燃料通路内の燃料の圧力を検出する燃料圧力
    検出手段と、前記コイルに流れる電流を検出する電流検
    出手段と、前記燃料通路内の燃料の圧力に応じた目標ピ
    ーク電流値を記憶する電流値記憶手段と、噴射指令パル
    スに応答して前記燃料圧力検出手段の検出圧力と前記電
    流検出手段の検出電流を基に前記コイルに対する通電を
    制御する通電制御手段とを備え、前記通電制御手段は、
    前記噴射指令パルスに応答して前記コイルへの通電を開
    始するとともに前記燃料圧力検出手段の検出圧力に応じ
    た目標ピーク電流値を前記電流値記憶手段から取り込み
    この目標ピーク電流値と前記電流検出手段の検出電流と
    を比較して両者の電流値が一致したことを条件に前記コ
    イルに対する電流を前記目標ピーク電流値より小さい保
    持電流に制御してなる電磁式燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記電流値記憶手段は、前記燃料通路内
    の燃料の圧力の増加に応じて電流値が小さくなる目標ピ
    ーク電流値を記憶してなることを特徴とする請求項5記
    載の電磁式燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 燃料通路に接続された筒体として構成さ
    れて前記筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズル
    と、このノズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉す
    る弁体と、この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体
    と、バッテリから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉
    弁方向の弾性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイ
    ルと、前記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記バッテリの電圧に応じた目標切り替えタイミングを
    記憶するタイミング記憶手段と、噴射指令パルスに応答
    して前記電圧検出手段の検出電圧を基に前記コイルに対
    する通電を制御する通電制御手段とを備え、前記通電制
    御手段は、前記噴射指令パルスに応答して前記コイルへ
    の通電を開始するとともに通電開始からの経過時間を計
    測しかつ前記電圧検出手段の検出電圧に応じた目標切り
    替えタイミングを前記タイミング記憶手段から取り込み
    この目標切り替えタイミングと前記計測時間とを比較し
    て両者の時間が一致したことを条件に前記コイルに対す
    る電流を現時点におけるコイル電流値より小さい保持電
    流に制御してなる電磁式燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 前記タイミング記憶手段は、前記バッテ
    リの電圧の低下に応じて遅くなる目標切り替えタイミン
    グを記憶してなることを特徴とする請求項7記載の電磁
    式燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 燃料通路に接続された筒体として構成さ
    れて前記筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズル
    と、このノズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉す
    る弁体と、この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体
    と、バッテリから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉
    弁方向の弾性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイ
    ルと、前記バッテリと前記コイルとを結ぶ通電回路の回
    路抵抗と前記コイルの抵抗とを含む合成抵抗を検出する
    合成抵抗検出手段と、前記合成抵抗に応じた目標切り替
    えタイミングを記憶するタイミング記憶手段と、噴射指
    令パルスに応答して前記合成抵抗出手段の検出抵抗を基
    に前記コイルに対する通電を制御する通電制御手段とを
    備え、前記通電制御手段は、前記噴射指令パルスに応答
    して前記コイルへの通電を開始するとともに通電開始か
    らの経過時間を計測しかつ前記合成抵抗検出手段の検出
    抵抗に応じた目標切り替えタイミングを前記タイミング
    記憶手段から取り込みこの目標切り替えタイミングと前
    記計測時間とを比較して両者の時間が一致したことを条
    件に前記コイルに対する電流を現時点におけるコイル電
    流値より小さい保持電流に制御してなる電磁式燃料噴射
    装置。
  10. 【請求項10】 前記タイミング記憶手段は、前記合成
    抵抗の抵抗値の増加に応じて遅くなる目標切り替えタイ
    ミングを記憶してなることを特徴とする請求項9記載の
    電磁式燃料噴射装置。
  11. 【請求項11】 燃料通路に接続された筒体として構成
    されて前記筒体の燃料噴射孔から燃料を噴射するノズル
    と、このノズル内に配置されて前記燃料噴射孔を開閉す
    る弁体と、この弁体に閉弁方向の弾性力を与える弾性体
    と、バッテリから電力の供給を受けて前記弁体に前記閉
    弁方向の弾性力に抗して開弁方向の電磁力を与えるコイ
    ルと、前記燃料通路内の燃料の圧力を検出する燃料圧力
    検出手段と、前記燃料通路内の燃料の圧力に応じた目標
    切り替えタイミングを記憶するタイミング記憶手段と、
    噴射指令パルスに応答して前記燃料圧力検出手段の検出
    圧力を基に前記コイルに対する通電を制御する通電制御
    手段とを備え、前記通電制御手段は、前記噴射指令パル
    スに応答して前記コイルへの通電を開始するとともに通
    電開始からの経過時間を計測しかつ前記燃料圧力検出手
    段の検出圧力に応じた目標切り替えタイミングを前記タ
    イミング記憶手段から取り込みこの目標切り替えタイミ
    ングと前記計測時間とを比較して両者の時間が一致した
    ことを条件に前記コイルに対する電流を現時点における
    コイル電流値より小さい保持電流に制御してなる電磁式
    燃料噴射装置。
  12. 【請求項12】 前記タイミング記憶手段は、前記燃料
    通路内の燃料の圧力の増加に応じて遅くなる目標切り替
    えタイミングを記憶してなることを特徴とする請求項1
    1記載の電磁式燃料噴射装置。
  13. 【請求項13】 前記バッテリの電圧が定格電圧にある
    ことを条件に設定された燃料噴射指令パルスのパルス幅
    を前記電圧検出手段の検出電圧に応じて補正し補正され
    た燃料噴射指令パルスを前記通電制御手段に出力するパ
    ルス補正手段を備えてなることを特徴とする請求項1、
    2または7記載の電磁式燃料噴射装置。
  14. 【請求項14】 前記合成抵抗の抵抗値が設定値にある
    ことを条件に設定された燃料噴射指令パルスのパルス幅
    を前記合成抵抗検出手段の検出抵抗に応じて補正し補正
    された燃料噴射指令パルスを前記通電制御手段に出力す
    るパルス補正手段を備えてなることを特徴とする請求項
    3、4または9記載の電磁式燃料噴射装置。
  15. 【請求項15】 前記燃料通路内の燃料の圧力が設定値
    にあることを条件に設定された燃料噴射指令パルスのパ
    ルス幅を前記燃料圧力検出手段の検出圧力に応じて補正
    し補正された燃料噴射指令パルスを前記通電制御手段に
    出力するパルス補正手段を備えてなることを特徴とする
    請求項5、6または11記載の電磁式燃料噴射装置。
  16. 【請求項16】 ピストンを往復動自在に収納するシリ
    ンダと、このシリンダ内に空気を導入する吸気装置と、
    前記シリンダ内の排気ガスを前記シリンダ外に排出する
    排気装置と、前記シリンダ内に燃料を導入する燃料噴射
    装置と、前記シリンダ内の燃料を点火させる点火装置と
    を備えている内燃機関において、前記燃料噴射装置とし
    て、請求項1乃至15のうちいずれか1項に記載の電磁
    式燃料噴射装置を備えてなることを特徴とする内燃機
    関。
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