JP2001035590A - 電気センタとワイヤハーネスコネクタの電気的接続方法および電力分配センタ - Google Patents

電気センタとワイヤハーネスコネクタの電気的接続方法および電力分配センタ

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JP2001035590A JP2000153211A JP2000153211A JP2001035590A JP 2001035590 A JP2001035590 A JP 2001035590A JP 2000153211 A JP2000153211 A JP 2000153211A JP 2000153211 A JP2000153211 A JP 2000153211A JP 2001035590 A JP2001035590 A JP 2001035590A
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    • H01—ELECTRIC ELEMENTS
    • H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62—Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/621—Bolt, set screw or screw clamp
    • H01R13/6215—Bolt, set screw or screw clamp using one or more bolts

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気センタ（ＢＥＣ）が車両内に固定される
前にＢＥＣの下側に手で嵌合されるコネクタを必要とし
ない電気接続方法を提供する。 【解決手段】 ＢＥＣ構体は、その下方面にＢＥＣコネ
クタを有するＢＥＣ１０と、下方ハウジング１２とを含
んでいる。柔軟な保持アーム４８が下方ハウジングから
上方に向かって延びてコネクタ１６に係合する。ＢＥＣ
１０が下方ハウジング１２に取り付けられるとき、コネ
クタ１６はＢＥＣ１０と自動的に整列され、ＢＥＣ１０
から下方に向かって延びている被覆は保持アーム４８に
接触し、コネクタ１６がプリセット位置から解放され、
ＢＥＣコネクタに向かって上方に自由に摺動するように
保持アーム４８を外方に向かって偏向する。ボルト３０
がＢＥＣコネクタを貫通しかつボルト３０の回転がコネ
クタ１６をＢＥＣコネクタと係合して上方に引っ張るよ
うにコネクタ１６の捕捉ナットに係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車の電気系統
に使用されるバスを備えた電気センタ（Bussed Electri
cal Center; ＢＥＣ）に関し、特に、電気コネクタをブ
ラインド組み立て作業によりＢＥＣの下側に適当に組み
付けるＢＥＣ構体（ＢＥＣアセンブリ；電力分配セン
タ）に関する。
【０００２】
【従来の技術】バスを備えた電気センタ（ＢＥＣ；電力
分配センタまたはジャンクションブロックとしても知ら
れている）は多重分岐配線を除去しかつ単一の場所にヒ
ューズ、リレー、および他の電気回路構成要素を統合整
理することにより電気系統を簡単化するために自動車に
一般的に使用される。ＢＥＣは代表的には回路構成要素
を受容するためにそれに形成された多数のソケットを有
するプラスチツクケースからなっている。このケースは
相互に接続しかつ種々の回路構成要素に電力を供給する
ためのバスバーまたは他の導電性手段を含んでいる。電
気コネクタは車両のあらゆる場所の種々の電気系統およ
び装置とＢＥＣの回路を相互に接続するために車両を通
って延びるワイヤハーネスを終端する噛み合いコネクタ
を受容するためにＢＥＣに配置されている。
【０００３】ＢＥＣはしばしば車両のエンジン室内に置
かれ、ほこり、水および他のバリのごとき汚染物質から
ＢＥＣを保護するために上方および下方ハウジングと嵌
合される。下方ハウジングは代表的にはエンジン室内の
幾つかの構造にボルトで止められるかまたは他の方法で
固定され、したがってＢＥＣ用の取り付けブラケットと
して役立つ。ＢＥＣは検査および修理のために容易に接
近可能（accessible）でなければならないから、通常、
その上方面に配置された交換可能な回路要素のすべて
が、接近のために取り外し可能である上方ハウジングの
下に配置されるように、エンジン室の頂部近傍に位置決
めされる。
【０００４】近年、車両の電気系統の複雑さ及び数が増
したので、ＢＥＣの回路構成要素の数はＢＥＣの上方面
の表面積のほとんどまたはすべてを占めるように増大し
た。そこで、回路構成要素の配置に関して上方面を自由
にするために、１またはそれ以上のＢＥＣ電気コネクタ
をＢＥＣの下方面に配置することが一般的となってい
る。
【０００５】幾つかのワイヤハーネスコネクタはかなり
大きく、数ダースの端子を含んでいる。場合によって
は、単一の作業によって、大きな複合ＢＥＣコネクタに
固定される１つの大きなコネクタを形成するように、２
つまたはそれ以上の配線ハーネスコネクタがブラケット
に挿入される。かくして組み立て過程に要する時間を節
約する。大きな配線ハーネスコネクタは通常その噛み合
っているＢＥＣコネクタに、コネクタの１つの中心を貫
通しかつ噛み合っているコネクタにモールドされたナッ
トに係合する捕捉ボルトによって固定される。ボルトを
締め付けることによって、２つのコネクタを互いに電気
的接触させるとともに、多数の端子を有するコネクタの
大きな挿入力に必要とされる、手で実施するのが困難で
ある作業を行う。
【０００６】第１プラントで製造され、ＢＥＣが車両に
取り付けられかつ必要なワイヤハーネス接続がそれに作
られる車両組み立てプラントに搬送されることは、ＢＥ
Ｃに関して自動車産業における通常の慣習である。コネ
クタがＢＥＣの下方面に置かれるとき、ほとんどのエン
ジン室の制限された量の空間がしばしばＢＥＣの底に達
しかつＢＥＣがエンジン室内のその作動位置に固定され
た後かかる接続を行うことを困難にまたは不可能にさせ
る。
【０００７】したがって、ＢＥＣの底部への接続はそれ
をエンジン室に固定する前に行われる。これは、ＢＥＣ
を上側を下に保持し、ワイヤハーネスコネクタを対応す
るコネクタと整列させて下方面に位置決めし、捕捉ボル
トをナットと係合して駆動し、次いでＢＥＣを裏返して
直立に戻してかつそれをエンジン室内でその作動位置に
固定する、組み立てライン作業者を必要とする。
【０００８】
【発明が解決すべき課題】本発明の目的は、ＢＥＣが車
両に固定される前にまたはそれと同時にバスを備えたＢ
ＥＣの下側に手で組み付けるようなコネクタの必要を除
去することにある。
【０００９】本発明のさらに他の目的は、ハウジングへ
のＢＥＣの挿入によって、コネクタの噛み合わせが容易
に達成され得るようにコネクタとＢＥＣコネクタを整列
して配置するように、プリセット位置においてＢＥＣと
噛み合わせられる１またはそれ以上のコネクタを保持す
るＢＥＣ用のハウジングを提供することにある。
【００１０】本発明の他の目的は、ＢＥＣをそのハウジ
ングに取着することが、ＢＥＣコネクタとの噛み合い係
合にコネクタを動かさせるようにプリセット位置からコ
ネクタを自動的に解放するＢＥＣ構体を提供することに
ある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本書で説明されかつ描か
れた本発明の好適な実施形態において、ＢＥＣ構体の下
方ハウジングは自動車のエンジン室内の所定位置に固定
されるようになされている。複数の案内部材が、ワイヤ
ハーネスコネクタのごときコネクタを受容するための容
器を画成するために下方ハウジングから上方に向かって
延びている。柔軟な保持アームが案内部材の幾つかと一
体に形成されかつワイヤハーネスコネクタに係合しかつ
それをプリセット位置において容器内に固定するように
位置決めされる。ＢＥＣがハウジングに後で取り付けら
れるとき、プリセット位置のワイヤハーネスコネクタは
ＢＥＣの下方面上のＢＥＣコネクタと一直線に整列され
る。解放部材はＢＥＣコネクタに隣接してＢＥＣの下方
面から延びそしてＢＥＣが下方ハウジングに取り付けら
れるとき保持アームと垂直に整列しているように位置決
めされる。ＢＥＣがこれをハウジングに固定するために
下方ハウジングに向かって下方に押圧されるので、解放
部材は、コネクタがプリセット位置にもはや保持され
ず、しかもＢＥＣコネクタに向かって上方に摺動するこ
とが自由であるように係合された状態から離して保持部
材を変更する。ボルトはＢＥＣコネクタを貫通しそして
その下方端はＢＥＣがハウジングに取り付けられるとき
ワイヤハーネスコネクタに捕捉ナットを係合する。組み
立て作業者はボルトをを回転し、かくしてワイヤハーネ
スコネクタをプリセット位置から離して上方にかつＢＥ
Ｃコネクタとの電気的係合に引き出している。
【００１２】本発明の他の実施形態において、ワイヤハ
ーネスコネクタを受容するための容器がそれに形成され
た窓を有する壁からなっている。ラッチアームがワイヤ
ハーネスコネクタ上に形成されかつ窓と係合する爪を有
している。爪は、ワイヤハーネスコネクタが容器内に挿
入されかつ窓に係合しかつブリセット位置にこのコネク
タを保持するように外方に跳ね返るのでラッチアームを
内方に収縮させる角度付き下方面を有している。爪は、
また、角度付き上方面を有し、その結果この爪が窓から
係合解除しかつラッチアームがＢＥＣコネクタを貫通し
ているボルトがワイヤハーネスコネクタをＢＥＣコネク
タと係合して上方に引っ張るように回転させられるので
ワイヤハーネスコネクタをプリセット位置から離して上
方に動かさせるように内方に収縮する。
【００１３】本発明の装置は、ＢＥＣコネクタが、これ
が自動車にＢＥＣを取着する前にＢＥＣの下側と噛み合
わされる必要なしに自動車に取り付けられることを許容
する。むしろ、ＢＥＣの下側と噛み合うためのコネクタ
は、保持アームとの係合によって確実に保持される下方
ハウジング内で容器中に置かれそしてＢＥＣを下方ハウ
ジングへ簡単に取り付けることは、ボルトの締めつけが
ＢＥＣとの噛み合わせ係合にワイヤハーネスコネクタを
上方に引っ張るように２つのコネクタを完全な整列に配
置する。したがって、組み立て作業者は、ボルトを回転
しかつ電気的接続を行うためにＢＥＣの頂部面を見て近
づき得ることのみを必要とする。
【００１４】
【発明の実施の形態】図１および図２に見られるよう
に、本発明によるバス（伝送共通回路）を備えた電気セ
ンタ（ＢＥＣ）構体は、ＢＥＣ１０、下方ハウジング１
２、および上方ハウジング１４を有している。ワイヤハ
ーネスコネクタ１６がＢＥＣ１０と噛み合い係合（嵌
合）のために示されるが、他の型および多数の電気コネ
クタが本発明に関連して使用され得ることは理解された
い。
【００１５】ＢＥＣ１０は、ヒューズおよびリレーのご
とき電気回路構成要素２０を受容するためにそれに形成
された複数のソケットを備えた上方面を有する成形され
たプラスチックケース１８を有し、その構造は一般的な
ものである。ケース１８は種々の回路構成要素２０に電
力を供給しかつそれらの構成要素をそれぞれの回路に相
互に接続するためのバスバーまたは他の導電性手段（図
示せず）を含んでいる。ラッチ片２２は、ＢＥＣケース
１８の対向する端部から下方に延びている。
【００１６】多重ピンＢＥＣコネクタ２４がＢＥＣケー
ス１８と一体成形され、ケースの下方面から下に向かっ
て延びている（図５参照）。ＢＥＣコネクタ２４はＢＥ
Ｃ１０の表面に対して垂直に向けられかつＢＥＣ１０内
の導電性手段と電気的に接続される複数の端子２６を有
している。被覆２８はＢＥＣ１０の下方面から下に向か
って延びかつＢＥＣコネクタ２４の下方端を取り囲んで
いる。ボルト３０がＢＥＣコネクタ２４の孔を貫通し、
ボルトのヘッドはＢＥＣ１０の頂部面に接近可能であ
る。ＢＥＣ１０の表面のいずれかに配置されるような追
加のコネクタに関しても本発明の範囲内である。
【００１７】下方ハウジング１２は、好ましくは、射出
成形によってプラスチツク材料から形成され、底壁１２
ａ、２つの側壁１２ｂおよび２つの端壁１２ｃを有して
いる。上方に突出されたプラットホーム３２が底壁１２
ａの１部分として形成され、開口３４はプラットホーム
３２の一端に隣接して側壁１２ｂに形成されている。支
持縁部３６が幾つかの位置で側壁１２ｂの内面に配置さ
れ、そして錠止ブロック３８が幾つかの位置で端壁１２
ｃの内面に形成される。ラッチ突起４０が端壁１２ｃの
外面に配置される。取り付け片４２がそのまわりの幾つ
かの位置で下方ハウジング１２から延びている。
【００１８】複数の案内部材４４が、開放上方端を有す
る略長方形の容器４６を画成するためにプラットホーム
３２から上方に向かって延びている。２本の保持アーム
４８がプラットホーム３２の各側に配置される。各保持
アーム４８はその上方端に爪５０を有しており、この爪
５０は下方にかつ容器４６の内部に向かって傾斜する角
度の付いた表面５０ａ（図５参照）を有している。好適
な実施例において、各保持アーム４８は案内部材４４と
一体に形成される。
【００１９】上方ハウジング１４は頂部壁１４ａおよび
この頂部壁の周部のまわりに頂部壁から下方に向かって
延びているフランジ１４ｂを有している。複数のラッチ
片５２がフランジ１４ｂから下方に延び、上下２つのハ
ウジングをともに固定するために下方ハウジング１２上
に配置されたラッチ突起４０に係合するように位置決め
されている。
【００２０】ワイヤハーネスコネクタ１６は全体形状に
おいて略長方形でありかつワイヤハーネスコネクタの噛
み合い面に隣接して室内に保持される複数の電気端子５
６を有している。電気端子５６はワイヤハーネスコネク
タ１６の内部を通ってかつその端部の開口から延びるワ
イヤ５８に押し付けられる。４つのチャネル６０がこれ
らのチャネル６０の下方端で平らな表面６２を画成する
ようにワイヤハーネスコネクタの側壁に沿って噛み合い
面から垂直に下方に延びている。正方形の支柱６４はワ
イヤハーネスコネクタのほぼ中心に置かれかつそれを貫
通する孔６６を有している。ナット６８は孔６６と整列
して支柱６４に成形されている。
【００２１】車両内のＢＥＣ１０構体の取り付けの間
中、下方ハウジング１２は、まず、エンジン室の所定位
置にまたは取り付け片４２によって車両の他の位置に固
定される。ワイヤハーネスコネクタ１６は、次いで、プ
ラットホーム３２の上方にワイヤハーネスコネクタを位
置決めすることにより下方ハウジング１２に固定され、
噛み合い表面が上方に向けられかつワイヤハーネスコネ
クタを下方に向かって押圧して案内部材４４によって形
成された容器４６でワイヤハーネスコネクタ１６を摺動
させ、その結果ワイヤハーネスコネクタの端部に存在す
るワイヤが下方ハウジング１２の側壁の開口３４を通っ
て延びる。
【００２２】ワイヤハーネスコネクタ１６は容器４６内
で下方に向かって摺動するので、このコネクタの下方隅
部は、保持アーム４８が前記コネクタを保持アームの間
に通過させるために下方に向かって偏向されるように爪
の角度付き表面５０ａに接触する。ワイヤハーネスコネ
クタ１６が容器４６内に完全に挿入されると、保持アー
ム４８は、爪５０がワイヤハーネスコネクタの側壁のチ
ャネル６０の下方端において平らな表面６２に係合して
ワイヤハーネスコネクタ１６をプリセット位置に固定す
るように内方に向かって跳ね返る。図３参照。
【００２３】次に、ＢＥＣ１０は、ケース１８の下方縁
部が支持縁部３６に載置しかつＢＥＣ１０上のラッチ片
２２が下方ハウジングに関連してＢＥＣ１０を錠止する
ようにハウジング端壁１２ｃの内面上で錠止ブロック３
８と係合して閉まるまでＢＥＣ１０を下方ハウジング内
で下方に向かって摺動することにより下方ハウジング１
２内に取り付けられる。ＢＥＣ１０は下方ハウジング１
２内に下方に向かって押圧され、被覆２８の下方端は爪
５０の角度付き内面５０ａと接触し、それにより保持ア
ーム４８を、爪５０がワイヤハーネスコネクタの平らな
表面６２から係合解除されるように、外方に向かって偏
向する。ボルト３０の下方端はワイヤハーネスコネクタ
の中央支柱６４の孔６６に下方に向かって通っている。
図４および図５参照。
【００２４】ボルト３０は次いで、好ましくは動力レン
チを使用して、組み立て作業者によって下方に向かって
駆動され、その結果ボルト３０はワイヤハーネスコネク
タ１６に成形されたナット６８に係合しかつ図６におい
て見られるように、ワイヤハーネスコネクタをＢＥＣ１
０に向かってかつＢＥＣコネクタ２４と係合して上方に
引っ張る。次いで、上方ハウジング１４は、ＢＥＣ１０
上に置かれかつ組立て手順を完了するように下方ハウジ
ング１２と係合して錠止される。
【００２５】本発明によれば、１またはそれ以上のコネ
クタが、これらが下方ハウジング内に確実に保持されか
つＢＥＣが下方ハウジング１２に取り付けられるときＢ
ＥＣ１０上で噛み合いコネクタ２４と整列するように適
宜に位置決めされるように下方ハウジング１２内のプリ
セット位置に挿入され得る。コネクタは、次いで、組立
て作業者が下側コネクタを見るかまたは手で操作せねば
ならないということなく盲作業においてＢＥＣコネクタ
２４と噛み合わされる。
【００２６】図７および図８は、ワイヤハーネスコネク
タ１１６および最初に開示した実施形態の下方ハウジン
グと異なる互いに係合する手段を有している下方ハウジ
ング１１２を有する、本発明の他の実施形態を描いてい
る。ワイヤハーネスコネクタ１１６を受容するための略
長方形の容器１４６が側壁１７０および端壁１７２によ
って画成されそして下方ハウジング底壁１１２から上方
に向かって突出している。端壁の頂縁部１７２ａは、こ
れらが下方に向かってかつ容器１４６の内部に向かって
傾斜するように傾けられている。窓１７４が各窓の上縁
部でラッチ面１７４ａを画成するように端壁１７２の各
々に形成されている。ラッチ面１７４ａは、これらが上
方に向かってかつ容器１４６の内部に向かって傾斜する
ように傾けられている。
【００２７】２本のラッチアーム１７６がワイヤハーネ
スコネクタ１１６の各端部に配置されている。ラッチア
ーム１７６はコネクタ本体にそれらの上方端において取
着されかつそれらの下方端に隣接して三角形の爪１７８
を有している（図９参照）。爪１７８は下方に向かって
かつワイヤハーネスコネクタから離して角度が付けられ
る上方面１７８ａ、および上方に向かってかつワイヤハ
ーネスコネクタから離して角度が付けられる下方面１７
８ｂを有している。図７および図８において、通常ワイ
ヤハーネスコネクタ内に収容されかつそれと連係する端
子およびワイヤは明瞭にするために図示してない。
【００２８】ＢＥＣ（図７および図８には示してない）
は、その中心を貫通する捕捉ボルトを備えたＢＥＣコネ
クタを有する、第１実施形態に関連して説明されたＢＥ
Ｃと概略同じである。以下の説明から明らかになる理由
のために、ＢＥＣコネクタがこのＢＥＣコネクタの端子
の下方端を取り囲みかつそれを超えて下方に延びる被覆
を有する必要がない。
【００２９】ハウジング１１２が車両に固定された後、
ワイヤハーネスコネクタ１１６は容器１４６に下方に向
かって挿入される。爪の下方面１７８ｂは端壁の頂部縁
部１７２ａに接触する。爪の下方面１７８ｂの角度は、
好ましくは、２つの面が実質上互いに面一になるように
端壁の頂縁部１７２ａの角度に整合する。ワイヤハーネ
スコネクタ１１６が下方に向かって押圧されると、ラッ
チアーム１７６が内方に向かって収縮され、すると、爪
の下方面１７８ｂがこれらが端壁頂縁部１７２ａを超え
て下方に向かって摺動するように内方に向かって強制さ
れ、ワイヤハーネスコネクタ１１６をプリセット位置に
下方に向かって動かさせる。ワイヤハーネスコネクタ１
１６が容器１４６内に完全に着座されとき、ラッチアー
ム１７６は、爪１７８がそれぞれの窓１７４に係合しか
つ図８に示されるように、プリセット位置にワイヤハー
ネスコネクタを固定するように外方に向かって跳ね返
る。
【００３０】ＢＥＣは次いで下方ハウジング１１２に下
方に向かって挿入され、そのようにすると捕捉ボルトは
ワイヤハーネスコネクタ１１６の中央支柱１６４の孔１
６６に突出しかつ成形されたナット（図示せず）に係合
する。ボルトは、第１実施例におけるように、ワイヤハ
ーネスコネクタ１１６をＢＥＣコネクタに向かって上方
に引っ張るように組立て作業者によって回転される。爪
の上方面１７８ａの角度は、好ましくは、２つの面が実
質上互いに面一になるようにラッチ面１７４ａの傾斜角
度に整合する。爪の上方面１７８ａはワイヤハーネスコ
ネクタ１１６が上方に引っ張られるときラッチ面１７４
ａを超えて内方に摺動し、かくしてラッチアーム１７６
を内方に向かって偏向させかつ爪１７８を窓１７４との
係合から解放する。
【００３１】本発明のこの実施例によれば、ワイヤハー
ネスコネクタをそのプリセット位置から解放するために
ＢＥＣから延びる被覆または他の部材が必要ない。この
形状は製造の理由で好都合な場合がある。薄い壁を有す
る射出成形部品を形成するとき、歪みによる問題によっ
て小さい部品についてより大きい部品についての許容誤
差を維持するのが一般により難しい。大きなＢＥＣまた
は下方ハウジング１１２よりむしろワイヤハーネスコネ
クタ１１６の部分としてラッチアーム１７６を形成する
ことはそれゆえ、部品の適切な嵌合および機能を保証す
るために所定の寸法精度を有する部品の大量生産をより
容易にする。
【００３２】ラッチアーム１７６および窓１７４の形状
は、ワイヤハーネスコネクタ１１６および下方ハウジン
グ１１２との間の解放可能な係合を設けるための多くの
同等の方法が当該技術に熟練した者に明らかであるの
で、本発明の範囲から逸脱することなく変化され得る。
例えば、ラッチアームはワイヤハーネスコネクタ上のラ
ッチ面に係合するように容器に設けられてもよい。
【００３３】本発明は最も実用的なかつ好適な実施形態
であると現在みなされるものに関連して説明されたが、
理解されたいことは、本発明は開示された実施形態に限
定されず、しかも、これに反して、その範囲が法律によ
って許容されるようなすべての偏向および同等の構造を
包含するように最も広く解釈されるはずである、特許請
求の範囲の精神および範囲内に含まれる種々の変更およ
び同等の装置を保護するのに向けられるということであ
る。
【００３４】
【発明の効果】叙上のごとく、本発明は、バスを備えた
ＢＥＣとワイヤハーネスコネクタを電気的に接続する電
気的接続方法において、ＢＥＣハウジングを車両に取り
付け、ワイヤハーネスコネクタを前記ＢＥＣハウジング
内の容器に挿入し、この容器が前記ＢＥＣハウジング内
のプリセット位置に前記ワイヤハーネスコネクタを保持
するためにそれと係合しており、前記ＢＥＣハウジング
が前記ＢＥＣの下方面を取り囲んでおりかつ前記ＢＥＣ
の前記下方面上の噛み合いコネクタが前記プリセット位
置において前記ワイヤハーネスコネクタと一直線に整列
されるように前記ＢＥＣを前記ＢＥＣハウジングに取り
付け、そして前記ワイヤハーネスコネクタを前記プリセ
ット位置から動かしかつ前記噛み合いコネクタとの電気
的接続に動かす構成としたので、ＢＥＣが車両内に固定
される前にＢＥＣの下側と相互に噛み合わされるような
コネクタを必要としない電気的接続方法およびこれを実
施する装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】ワイヤハーネスコネクタと電気センタ（ＢＥ
Ｃ）とを示す分解斜視図である。
【図２】図１のＢＥＣ構体を示す分解側面図である。
【図３】下方ハウジング内のプリセット位置にあるワイ
ヤハーネスコネクタを示す斜視図である。
【図４】ワイヤハーネスコネクタとの係合から保持アー
ムを解放するために下方ハウジングに挿入されたＢＥＣ
を示す切り欠いた部分斜視図である。
【図５】図４の線５−５で取られた断面図である。
【図６】ＢＥＣと係合して上方に引っ張られたワイヤハ
ーネスコネクタを示す断面図である。
【図７】本発明の第２実施形態による容器およびワイヤ
ハーネスコネクタを示す部分斜視図である。
【図８】容器内のプリセット位置にある図７のワイヤハ
ーネスコネクタを示す斜視図である。
【図９】図７および図８のワイヤハーネスコネクタのラ
ッチアームを示す詳細図である。
【符号の説明】
１０ バスを備えた電気センタ（ＢＥＣ） １２ 下方ハウジング １４ 上方ハウジング １６ ワイヤハーネスコネクタ １８ ＢＥＣケース ２４ ＢＥＣコネクタ ３０ ボルト ４６ 容器 ４８ 保持アーム ５０ 爪 ５０ａ 角度の付いた内面 ５２ ラッチ片 ６８ ナット １１２ 下方ハウジング １１６ ワイヤハーネスコネクタ １４６ 容器 １７４ａ ラッチ面 １７６ ラッチアーム
フロントページの続き (72)発明者 ブライアン・クリストファー・シュバイツ ァー アメリカ合衆国，ミシガン州，カントン, キャリエッジ・コーブ， 42202 (72)発明者 ブライアン・ドナルド・コール アメリカ合衆国，ミシガン州，カントン, ダグラス・ドライブ，40560、アパートメ ント203 (72)発明者 ブライアン・エル・ワグナー アメリカ合衆国，ミシガン州，イプシラン チ，オークランド・ヒルズ，7509

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 バスを備えた電気センタとワイヤハーネ
    スコネクタの電気的接続方法であって、 前記電気センタ用のハウジングを車両に取り付け、 ワイヤハーネスコネクタを、前記ハウジング内のプリセ
    ット位置に前記ワイヤハーネスコネクタを保持する、前
    記ハウジング内の容器に挿入し、 前記ハウジングが前記電気センタの下方面を囲みかつ前
    記電気センタの下方面上のコネクタが前記プリセット位
    置における前記ワイヤハーネスコネクタと整列されるよ
    うに前記電気センタを前記ハウジングに取り付け、 前記ワイヤハーネスコネクタを前記プリセット位置から
    動かしかつ前記コネクタとの電気的接続がなされるよう
    に動かす工程を有する電気的接続方法。
  2. 【請求項２】 前記ワイヤハーネスコネクタを前記コネ
    クタとの電気的接続がなされるように動かす工程が、前
    記ワイヤハーネスコネクタ上のナットに係合しかつ前記
    ワイヤハーネスコネクタを前記コネクタに向かって引っ
    張るように前記電気センタを貫通しているボルトを作動
    することを含む請求項１に記載の電気的接続方法。
  3. 【請求項３】 前記電気センタを前記ハウジングに取り
    付ける工程が、前記電気センタ上に配置された解放部材
    を前記容器に接触させることにより前記ワイヤハーネス
    コネクタを前記プリセット位置に残しながら前記ワイヤ
    ハーネスコネクタと前記容器との間の係合を解除するこ
    とを含む請求項１に記載の電気的接続方法。
  4. 【請求項４】 前記ハウジングが前記容器と連係する少
    なくとも１本の保持アームを含んでおり、前記ワイヤハ
    ーネスコネクタを前記容器に挿入する工程が、前記ワイ
    ヤハーネスコネクタを前記保持アームと係合することを
    含む請求項１に記載の電気的接続方法。
  5. 【請求項５】 前記電気センタを前記容器に取り付ける
    工程が、前記電気センタから突出している少なくとも１
    つの解放部材を前記保持アームの末端に接触させ、その
    接触が、前記保持アームが前記ワイヤハーネスコネクタ
    に係合しない偏向された位置に前記保持アームを押圧す
    る請求項４に記載の電気的接続方法。
  6. 【請求項６】 前記ワイヤハーネスコネクタが爪を有す
    る少なくとも１つの柔軟な保持アームを含み、前記ワイ
    ヤハーネスコネクタを前記容器に挿入する工程が前記容
    器上のラッチ面と前記爪を係合することを含む請求項１
    に記載の電気的接続方法。
  7. 【請求項７】 前記ワイヤハーネスコネクタを前記コネ
    クタとの電気的接続がなされるように動かす工程が、前
    記保持アームを、前記爪と前記ラツチ面との係合を解除
    するように偏向させることを含む請求項６に記載の電気
    的接続方法。
  8. 【請求項８】 車両に取り付けるための電気センタ用の
    ハウジングと、 ワイヤハーネスコネクタを前記ハウジング内のプリセッ
    ト位置に維持するために前記ハウジングに配置された容
    器と、 前記ハウジングがその下方面を取り囲むように前記ハウ
    ジングに取り付け可能な電気センタと、前記電気センタ
    が前記ハウジングに取り付けられるとき前記ワイヤハー
    ネスコ ネクタとの整列のために前記電気センタの下方面に配置
    されると共に前記ワイヤハーネスコネクタとの電気的接
    合のために適合されたコネクタと、 前記電気センタが前記ハウジングに取り付けられるとき
    前記ワイヤハーネスコネクタから前記容器を係合解除す
    るように前記容器に接触するために前記電気センタに配
    置される少なくとも１つの解放部材と、 前記ワイヤハーネスコネクタを前記プリセット位置から
    離して引っ張りかつ前記コネクタとの接続に引き込むよ
    うに前記ワイヤハーネスコネクタと係合可能な前記電気
    センタ上のボルトとを有する電力分配センタ。
  9. 【請求項９】 前記容器が前記ハウジングから延びてお
    りかつ角度付き表面を備えた末端を有している少なくと
    も１つの保持アームを有し、前記解放部材が、前記保持
    部材が前記ワイヤハーネスコネクタに係合しない偏向さ
    れた位置に前記保持アームを押圧するように前記角度付
    き表面に接触するように形作られている請求項８に記載
    の電力分配センタ。
  10. 【請求項１０】 車両に取り付けるための電気センタ用
    ハウジングと、 前記ハウジングの上方に面している内面に配置され、ワ
    イヤハーネスコネクタの接続面が上方に向けられるプリ
    セット位置に前記ワイヤハーネスコネクタを維持するた
    めに前記ワイヤハーネスコネクタと係合可能な容器と、 その下方面が前記ハウジングによって取り囲まれるよう
    に前記ハウジングに取り付け可能な電気センタと、 前記電気センタが前記ハウジングに取り付けられるとき
    前記ワイヤハーネスコネクタと整列して上方に位置決め
    されるように前記電気センタの下方面に配置されると共
    に前記ワイヤハーネスコネクタとの電気的接続に適合さ
    れたコネクタと、 前記電気センタが前記ハウジングに取り付けられるとき
    前記容器に接触するように前記電気センタから下方に向
    かって延びている少なくとも１つの解放部材と、 前記ワイヤハーネスコネクタに係合して前記プリセット
    位置から離して引っ張りかつ前記コネクタとの接続に引
    き込むための前記電気センタ上の手段とを有する電力分
    配センタ。
  11. 【請求項１１】 前記容器が、前記ハウジングから延び
    ており、前記ワイヤハーネスコネクタに係合するための
    末端部を備えた少なくとも１つの保持アームを有する請
    求項１０に記載の電力分配センタ。
  12. 【請求項１２】 前記解放手段が、前記電気センタが前
    記ハウジングと係合されるとき前記保持アームの前記末
    端部に接触しかつ前記保持アームの前記末端部が前記ワ
    イヤハーネスコネクタに係合しない偏向された位置に前
    記保持アームを押圧するように前記電気センタから突出
    している少なくとも１つの部材からなっている請求項１
    １に記載の電力分配センタ。
  13. 【請求項１３】 前記保持アームの前記末端部は角度付
    き表面を有し、前記解放部材が前記保持アームを前記偏
    向された位置に押圧するように前記角度付き表面に接触
    する請求項１２に記載の電力分配センタ。
  14. 【請求項１４】 前記ワイヤハーネスコネクタに係合す
    るための手段が前記コネクタを貫通しかつ前記ワイヤハ
    ーネスコネクタに固定されたナットと係合可能なボルト
    からなる請求項１０に記載の電力分配センタ。
  15. 【請求項１５】 車両に取り付けるための電気センタ用
    ハウジングと、 車両のワイヤハーネスを終端し、ラッチ爪がそれに対し
    て突出される第１位置とそれに対して引っ込められる第
    ２位置との間で可動である少なくとも１つのラッチ爪を
    有するワイヤハーネスコネクタと、 前記ワイヤハーネスコネクタを受容するために前記ハウ
    ジングに配置され、前記ラッチ爪が前記突出された位置
    にあるとき前記ラッチ爪と係合してそれにより前記ワイ
    ヤハーネスコネクタを前記ハウジング内でプリセット位
    置に維持し得るラッチ面を画成する少なくとも１つの部
    材を有する容器と、 前記ハウジングがその下方面を取り囲むように前記ハウ
    ジングに取り付け可能な電気センタと、 前記電気センタが前記ハウジングに取り付けられるとき
    前記ワイヤハーネスコネクタとの整列のために前記電気
    センタの下方面に配置されると共に前記ワイヤハーネス
    コネクタとの電気的接続に適合されたコネクタと、 前記ワイヤハーネスコネクタを前記プリセット位置から
    離して動かしかつ前記コネクタとの接続に向かって動か
    すための前記電気センタ上の手段であって、前記ラッチ
    爪を前記ワイヤハーネスコネクタが前記プリセット位置
    から離れて動くとき前記ラッチ面との接触により前記引
    っ込められた位置に押圧する手段とを備えた電力分配セ
    ンタ。
  16. 【請求項１６】 前記ラッチ爪が前記ワイヤハーネスコ
    ネクタの運動方向に斜めの角度で前記ラッチ面に接触す
    る上方面を有し、それにより前記ワイヤハーネスコネク
    タの運動が、前記ラッチ爪が前記引っ込められた位置に
    動くとき前記ラッチ面の上方面を前記ラッチ面上で摺動
    させる請求項１５に記載の電力分配センタ。
  17. 【請求項１７】 前記ラッチ爪が柔軟なラッチアーム上
    に配置される請求項１６に記載の電力分配センタ。
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