JP3838269B1 - 電気接続箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 内部回路を収容するケースにコネクタ収容部13が設けられ、ワイヤハーネス端末に接続されたコネクタ30がコネクタ収容部13に嵌合される電気接続箱10において、コネクタ収容部13の周壁13aは四角枠形状とされ、該周壁13aを切り込んで形成した可撓片13cが設けられ、該可撓片13cにロック孔13dが穿設される一方、コネクタ収容部13に嵌合されるコネクタ30には、可撓片13cのロック孔13dと対向する位置にロック爪31が設けられ、コネクタ収容部13に嵌合されるコネクタ30のロック爪31が、可撓片13cのロック孔13dに挿入係止されて、コネクタ30がコネクタ収容部13にロック結合される。
【選択図】 図1
Description
なお、電気接続箱のコネクタ収容部に一度嵌合されたコネクタを取り外すことは少なく、コネクタを着脱自在とする必要がない場合が多い。
前記コネクタ収容部の周壁は四角枠形状とされ、該周壁にコネクタ嵌合面となる周壁内面から周壁内部に向けて水平断面L形状に切り込んで形成した可撓片が設けられ、該可撓片の一側縁は前記周壁と連続されると共に、背面側と他側縁には前記切り込みにより形成された空隙があり、該可撓片にロック孔が穿設される一方、前記コネクタ収容部に嵌合されるコネクタには、前記可撓片のロック孔と対向する位置にロック爪が設けられ、
前記コネクタ収容部に嵌合される前記コネクタのロック爪が、前記可撓片のロック孔に挿入係止されて、コネクタがコネクタ収容部にロック結合されることを特徴とする電気接続箱を提供している。
また、前記可撓片はコネクタ収容部の周壁を切り込んで設けているため、他の部材が干渉しにくい。よって、従来のようにロック箇所を両側から保護してロックの解除を防止するための保護壁を設ける必要がなく、コネクタ収容部を小さくすることができる。このように、コネクタ収容部内に大きなロック部や保護壁を設ける必要がないため、コネクタ収容部を小さくすることができると共に、外面に凹凸が殆どない四角形状とでき、高密度で多数のコネクタ収容部を設けることができる。
前記構成によれば、コネクタ収容部の周壁の対角線に位置する2箇所でコネクタ収容部にコネクタをロック結合しているため、十分な結合力を得ることができる。また、2箇所のロック部のうち、一方のロックが解除されても他方のロック部でコネクタを係止することができる。
また、コネクタ収容部にコネクタを挿入して、コネクタ収容部の段状凸部とコネクタの凹部が嵌合されると、コネクタが段状凸部により両側から押圧され、所要の保持力でコネクタをコネクタ収容部内に保持しておくことができる。このように、コネクタがコネクタ収容部の段状凸部により押圧されるが、コネクタ収容部の上側の開口端はコネクタの外形よりも大きくしておくことができるため、コネクタをコネクタ収容部に容易に挿入することができる。
なお、前記段状凸部は可撓片が設けられていない辺の周壁内面に設けてもよい。
前記段状突起を可撓片が設けられていない辺のいずれか一辺の周壁内面に設けておけば、コネクタの軸線回りの方向を誤ってコネクタをコネクタ収容部に挿入すると、段状突起がコネクタの下端縁に干渉して挿入できなくなるため、コネクタを所定の方向でコネクタ収容部に嵌合することができる。
また、コネクタ収容部によって段状突起を異なる位置に設けておけば、コネクタ収容部に所定のコネクタ以外のコネクタを嵌合することができなくなり、コネクタの誤挿入を防止することができる。
なお、前記段状突起は可撓片が設けられた辺の周壁内面に設けてもよい。
前記構成によれば、コネクタ収容部の周壁を隣接するコネクタ収容部の共用の周壁とすることにより、コネクタ収容部を高密度で配置することができる。前記のようにコネクタ収容部のロック構造を改良することにより各コネクタ収容部を小さくすると共に、コネクタ収容部を高密度で配置することにより、電気接続箱を大幅に小型化することができる。
前記端子ピンに接続されるワイヤハーネスの電線が信号系回路の電線であれば、プリント基板のプリント導体と端子ピンに流れる電流は小電流であり、プリント基板のプリント導体と薄板からなる端子ピンであっても十分に対応することができる。
また、前記可撓片はコネクタ収容部の周壁を切り込んで設けているため容易に撓まず、かつ、可撓片を周壁の対角線に位置する一対の隅部に設けて2箇所でコネクタ収容部にコネクタをロック結合すれば、従来のようにロック箇所を両側から保護してロックの解除を防止するための保護壁を設ける必要がなく、保護壁を設ける分のスペースも省略でき、コネクタ収容部を小さくすることができる。
図1乃至図6は、本発明の実施形態を示し、電気接続箱10はコネクタ30を介して信号系回路の電線wからなるワイヤハーネスW/Hが接続されるものである。
一方、コネクタ収容部13Eの可撓片13cが設けられていない辺のうちの一方の辺(図2中、左側の辺)の周壁内面13gには、その下側部の中央に段状突起13hが設けられている。コネクタ収容部13Eでは、段状突起13hを周壁の両側の隅部から等距離の中央位置に設けているが、コネクタ収容部13Eと同数の端子ピン22を突出させることのできるコネクタ収容部13F、13Gでは、段状突起13hを周壁内面13gのいずれか一方の隅部に寄せた位置に設けて、コネクタ収容部13E〜13Gではそれぞれ異なる位置に段状突起13hを設けている。同様に、同数の端子ピン22を突出させているコネクタ収容部13Aと13Bと13Cと13D、コネクタ収容部13Hと13Iでは、段状突起13hを設ける位置をそれぞれ相違させている。
なお、前記端子孔13jの断面寸法は、端子ピン22と雌端子35が嵌合されたとき、端子ピン22の揺動による応力を緩和させるために、端子ピン22の断面寸法より大きく設定されている。これにより、プリント基板20のプリント導体21に固定されている端子ピン22の半田にクラックが生じるのを防止することができる。
また、前記可撓片13cはコネクタ収容部13の周壁13aを切り込んで設けているため容易に撓まず、かつ、コネクタ収容部13の周壁13aの対角線に位置する2箇所でコネクタ収容部13にコネクタ30をロック結合しているため、従来のようにロック箇所を両側から保護してロックの解除を防止するための保護壁を設ける必要がなく、保護壁を設けるためのスペースを省略できコネクタ収容部を小さくすることができる。
このように、コネクタ収容部13内に大きなロック構造や保護壁を設ける必要がないため、コネクタ収容部13を小さくすることができ、電気接続箱10を小型化することができる。
このような、コネクタ収容部13の高密度配置は、ケース内部に収容される内部回路をプリント基板20のプリント導体21と、該プリント導体21に接続固定される端子ピン22により構成することにより実現することができる。
本変形例では、コネクタ収容部13に設けた可撓片13cの位置、個数を前記実施形態と相違させている。
図7(A)〜(D)に示す変形例では、1つのコネクタ収容部13に可撓片13cを2つ、図7(E)〜(H)に示す変形例では、1のコネクタ収容部13に可撓片13cを1つ設けている。
図7(B)に示すコネクタ収容部13は、一方の可撓片13cを長辺側の周壁の隅部に設け、他方の可撓片13cを長辺側の周壁の中央部に設けている。
図7(C)に示すコネクタ収容部13は、長辺側の周壁の対向する隅部にそれぞれ可撓片13cを設けている。
図7(D)に示すコネクタ収容部13は、長辺側の周壁の対向する中央部にそれぞれ可撓片13cを設けている。
図7(F)に示すコネクタ収容部13は、短辺側の周壁の隅部に1つの可撓片13cを設けている。
図7(G)に示すコネクタ収容部13は、長辺側の周壁の中央部に1つの可撓片13cを設けている。
図7(H)に示すコネクタ収容部13は、短辺側の周壁の中央部に1つの可撓片13cを設けている。
このように、可撓片13cは、任意の個数をコネクタ収容部13の任意の箇所に設けることができ、設計の自由度を高めることができる。
11 アッパーケース
12 ロアケース
13 コネクタ収容部
13a 周壁
13c 可撓片
13d ロック孔
13f 段状凸部
13h 段状突起
20 プリント基板
21 プリント導体
22 端子ピン
30 コネクタ
35 雌端子
40 解除治具
S1、S2 空隙
w 電線
W/H ワイヤハーネス
Claims (8)
- 内部回路を収容するケースにコネクタ収容部が設けられ、ワイヤハーネス端末に接続されたコネクタが前記コネクタ収容部に嵌合される電気接続箱において、
前記コネクタ収容部の周壁は四角枠形状とされ、該周壁にコネクタ嵌合面となる周壁内面から周壁内部に向けて水平断面L形状に切り込んで形成した可撓片が設けられ、該可撓片の一側縁は前記周壁と連続されると共に、背面側と他側縁には前記切り込みにより形成された空隙があり、該可撓片にロック孔が穿設される一方、前記コネクタ収容部に嵌合されるコネクタには、前記可撓片のロック孔と対向する位置にロック爪が設けられ、
前記コネクタ収容部に嵌合される前記コネクタのロック爪が、前記可撓片のロック孔に挿入係止されて、コネクタがコネクタ収容部にロック結合されることを特徴とする電気接続箱。 - 前記可撓片を前記周壁の対角線に位置する一対の隅部に設けている請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記コネクタのコネクタ収容部とのロック結合を離脱する時には前記可撓片を撓ませて該可撓片とコネクタとの間に解除治具を差し込み可能な構成としている請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
- 前記可撓片が設けられた辺の周壁内面には、その下側部に両側隅部より間隔をあけて、段状凸部が設けられる一方、前記コネクタの対向面には、前記段状凸部に嵌合する浅底の凹部が設けられている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱。
- 前記可撓片が設けられていない辺の周壁内面には、段状突起が設けられる一方、前記コネクタの対向面には、前記段状突起が嵌合する溝が設けられている請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
- 前記ケースには前記四角形状のコネクタ収容部が、同一巾で延在する前記周壁を隔てて挟ピッチで多数設けられ、該周壁は、隣接するコネクタ収容部の共用の周壁とされている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の電気接続箱。
- 前記ケース内部に収容される内部回路として、プリント基板のプリント導体と、該プリント導体に接続固定される端子ピンとを備え、該端子ピンが前記コネクタ収容部の底壁に穿設された端子孔よりコネクタ収容部内に突出され、前記コネクタ内の電線に接続された端子と嵌合接続される請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の電気接続箱。
- 前記端子ピンに前記コネクタを介して接続される前記ワイヤハーネスの電線は、信号系回路の電線である請求項7に記載の電気接続箱。
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