JP2001015995A - 基板位置決め装置およびこれを搭載した塗布機または装着機 - Google Patents

基板位置決め装置およびこれを搭載した塗布機または装着機

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JP2001015995A JP11184923A JP18492399A JP2001015995A JP 2001015995 A JP2001015995 A JP 2001015995A JP 11184923 A JP11184923 A JP 11184923A JP 18492399 A JP18492399 A JP 18492399A JP 2001015995 A JP2001015995 A JP 2001015995A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品の実装等基板の位置決めが必要とさ
れる基板組立において、基板の形状や部品の搭載状態お
よび基板の搬送、実装データの基準等の形態に合わせ、
基板の位置決めを行うストッパーの位置を所定範囲内の
任意の位置に設定できる基板位置決め装置を提供する。 【解決手段】 上下動作の駆動源であるエアシリンダ4
2に接続され基板4の端面と当接して基板の位置決めを
行うストッパー39を有するストッパー装置35が、作
業ツールユニット16に保持され、基板搬送方向に沿っ
て設けられたX軸17に搭載されている。ストッパー3
9は、基板搬送方向に沿う任意の位置にX軸17により
位置決めされ、基板形状、基板搬送方向や基板の実装位
置データの基準に合わせた基板の位置決めを行なうこと
ができるという効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の位置決めが
必要とされる電子部品の基板への実装等の基板組立にお
ける基板位置決め装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、基板位置決め装置は、多品種少量
生産に代表されるように機種切換えを必要とする基板組
立において、機種ごとの基板形状、搭載部品状態等に適
応した位置決めやプログラム時間の短縮、生産のタクト
アップなどその生産性向上のための柔軟性が要求されて
いる。
【0003】従来の基板位置決め装置は、基板搬送装置
であるコンベアのある一部分に固定されたものであり、
基板に対しある一定の部分で位置決めを行ないコンベア
上で基板を保持するものであった。
【0004】以下、図面を参照しながら、従来の基板位
置決め装置の一例について説明する。図12から図14
は従来の基板位置決め装置を示すものである。図12に
おいて、1、2,3は基板搬送装置であるコンベアで、
基板4がコンベア1よりコンベア2に搬送され、コンベ
ア2で所定の基板組立作業が行われた後、コンベア3に
搬送される。コンベア2は、モータ5、ボールネジ6、
直線軸受け7、8で構成され基板搬送方向と直角方向に
移動可能な位置決め装置(以後、Y軸と呼ぶ)9に搭載
され、搬送されてくる基板4を停止させ位置決めするた
めのストッパー10を保持している。
【0005】ストッパー10は支軸11を中心にして回
転可能に設けられたレバー12に固定されている。13
はエアシリンダで、支軸11に固定されている。ストッ
パー10、レバー12、およびエアシリンダ13は、基
板を位置決めする位置に合わせ支軸11に沿って矢印A
で示す方向に移動可能である。14は固定側レールで、
15は可動側レールであり、それぞれコンベア2に設け
られ可動側レール15は基板4の幅に合わせて移動可能
に設けられている。この時、コンベア1およびコンベア
3のレール関係もコンベア2と同様の位置関係を保ちな
がら基板搬送ができるように移動側と固定側のレールが
設定されている。16は、基板組立のための作業ツール
ユニットで、基板搬送方向に沿って移動可能な位置決め
装置(以後、X軸と呼ぶ)17に搭載されている。
【0006】図13において、18、19はレールで、
モータ20、21(図12に図示)と、モータ20、21
で駆動され基板4を搬送するためのベルト22、23が
走行可能に設けられるともに上下動可能にも設けられた
搬送レール24、25、およびガイドレール26、27
を保持している。レール19、モータ21、ベルト2
3、搬送レール25、ガイドレール27は可動側レール
15を構成し、レール18、モータ20、ベルト22、
搬送レール24、ガイドレール26で構成される固定側
レール14との間隔を基板4の幅に合わせるように移動
可能に設けられている。
【0007】28は基板到着検出用のセンサでブラケッ
ト29を介してレール18に固定されている。30はプ
レートで、エアシリンダ31およびガイドポスト32、
33により支持されており、連結棒34が固定されてい
る。
【0008】以上のように構成された基板位置決め装置
について、以下、その動作について説明する。基板4が
コンベア1から排出され、コンベア2側へ移動を開始す
ると、エアシリンダ13が動作してレバー12を回転さ
せストッパー10が基板4の搬送を阻止して停止させる
位置に移動する。基板4がベルト22、23により搬送
されてセンサ28が動作した後、基板4がストッパー1
0の位置に到達して基板4はストッパー10により位置
決めされる。基板4がストッパー10により位置決めさ
れた一定時間後モータ20、21が停止し、基板搬送の
ためのベルト22、23の走行も停止する。
【0009】この後、エアシリンダ31が動作してプレ
ート30、連結棒34を持ち上げ、連結棒34が搬送レ
ール24、25に当接して、搬送レール24、25を上
方に持ち上げる。基板4は、持ち上げられた搬送レール
24,25上のベルト22、23とガイドレール26、
27により挟み込まれ固定されて位置決めが完了し図1
4のようになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、基板位置決め時のストッパーの位置は
支軸上で設定されたコンベア上の固定された位置にある
ので、基板の搬送方向に沿ってあるいは基板の搬送方向
と直角方向に沿ってのストッパー移動が困難であり、基
板形状や部品搭載状態に合わせた基板の位置決め、基板
の形状データを活用したプログラム時間の短縮、さらに
は生産タクトの短縮などのためにストッパーと基板との
位置関係を簡単に変更できないという問題点を有してい
た。
【0011】本発明は上記の問題点を解決し、基板の位
置決め時、基板の形状や部品の搭載状態に合わせた基板
の位置決め、プログラム時間や生産タクトの短縮を図る
ためにストッパーの位置を所定範囲内の任意の位置に設
定できる基板位置決め装置を提供することを目的として
いる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の基板位置決め装置は、基板搬送装置により
搬送されてくる基板の端面部に当接して基板を停止させ
ることが可能で、基板を停止または通過させるために上
下動作が可能で、かつ基板に対し所定範囲内の任意の位
置に移動可能に設けられ、移動した位置で基板を位置決
めするために下降した後、搬送されてくる基板端面とそ
の端面が当接して基板の位置決めが行われるように構成
したストッパーと、基板の搬送方向が右から左または左
から右のそれぞれに対して基板の左側または右側に設定
された基板の実装位置データの基準に対応して、前記ス
トッパーの位置決め位置の設定の変更による基板の実装
位置データの基準の左右の切替えおよび基板の実装位置
データの基準を変更することなく基板形状に合わせた前
記ストッパーによる基板の位置決めができる制御装置と
を備えたことを特徴とする。
【0013】これにより、基板搬送装置により搬送され
てきた基板は、基板に対し任意の位置へ移動可能なスト
ッパーにより、基板形状や部品の搭載状態、実装位置デ
ータの基準などに応じて基板の最適な位置での位置決め
を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の基板位置
決め装置は、基板搬送装置により搬送されてくる基板の
端面部に当接して基板を停止させることが可能で、基板
を停止または通過させるために上下動作が可能で、かつ
基板に対し所定範囲内の任意の位置に移動可能に設けら
れ、移動した位置で基板を位置決めするために下降した
後、搬送されてくる基板端面とその端面が当接して基板
の位置決めが行われるように構成したストッパーと、基
板の搬送方向が右から左または左から右のそれぞれに対
して基板の左側または右側に設定された基板の実装位置
データの基準Gsに対応して、前記ストッパーの位置決め
位置の設定の変更による基板の実装位置データの基準の
左右の切替えおよび基板の実装位置データの基準を変更
することなく基板形状に合わせた前記ストッパーによる
基板の位置決めができる制御装置とを設けたことを特徴
とする。
【0015】このようにすると、基板に対し所定の範囲
内で任意の位置に移動可能なストッパーにより、基板の
位置決めを基板の最適な場所を選んで行うことができる
という作用と、基板の搬送方向と実装位置データの基準
の組み合わせの違いに対応して基板の位置決めの位置を
変更したり、基板サイズの変更や基板に切り欠きがある
場合の形状に対してもその形状にあわせた位置決めがで
きるという作用を有する。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
基板位置決め装置と、上記ストッパーを保持し所定の範
囲内で基板搬送方向に沿って移動可能で、上記ストッパ
ーが上記基板搬送装置上で基板搬送方向に沿って任意の
位置に基板を位置決めできるように設けた基板搬送方向
位置決め装置と、上記基板搬送装置を搭載し上記基板搬
送装置に保持された基板を所定の範囲内で基板搬送方向
と直角方向に移動可能に設けた基板搬送直角方向位置決
め装置と、前記基板搬送方向位置決め装置に搭載され粘
性流体を基板に塗布する粘性流体塗布ノズルと、基板へ
の粘性流体塗布を制御する制御装置を設けたことを特徴
とする。
【0017】このようにすると、基板搬送方向位置決め
装置に搭載されたストッパーにより基板搬送方向に沿っ
た任意の位置で基板の位置決めができ、基板の実装位置
データの基準や基板形状に応じた位置決めを行なった後
に粘性流体塗布ができるという作用を有する。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
基板位置決め装置と、上記ストッパーを保持し所定の範
囲内で基板搬送方向に沿って移動可能で、上記ストッパ
ーが上記基板搬送装置上で基板搬送方向に沿って任意の
位置に基板を位置決めできるように設けた基板搬送方向
位置決め装置と、前記基板搬送方向位置決め装置を搭載
し所定の範囲内で基板搬送方向と直角方向に移動可能
で、上記ストッパーが基板搬送直角方向に沿って任意の
位置に位置決めできるように設けた基板搬送直角方向位
置決め装置と、前記基板搬送方向および基板搬送直角方
向位置決め装置の動作範囲内にその部品取出口があり上
記基板搬送装置に並行して配設された部品供給装置と、
前記基板搬送直角方向位置決め装置に搭載され部品を基
板に装着する部品吸着ノズルと、基板への部品の装着を
制御する制御装置とを設けたことを特徴とする。
【0019】このようにすると、基板搬送方向の位置決
め装置に搭載されたストッパーは、基板搬送方向および
基板搬送方向と直角方向に沿った任意の位置で、部品供
給部との位置関係において基板への部品装着時、部品吸
着ノズルの移動距離が最小となる位置に基板の位置決め
ができ、生産タクトが短縮できるという作用を有する。
【0020】請求項4に記載の発明は、基板搬送装置に
より搬送されてきた基板を検出する基板到着検出センサ
を上記ストッパーから基板搬送方向の上流側に一定距離
を離れた位置に設置され、上記ストッパーと共に移動可
能に設けたことを特徴とする。
【0021】このようにすると、基板位置決めのための
ストッパーに対し基板の搬送方向の上流側に一定距離を
離れた位置に設けられた基板到着検出用のセンサがスト
ッパーと共に移動することにより、基板の位置決め位置
に関係なく常にストッパーと一定の位置関係を保ちなが
ら搬送されてくる基板を検出できるという作用を有す
る。
【0022】請求項5に記載の発明は、基板搬送装置に
より搬送されてくる基板の搬送方向が正方向およびその
逆方向の何れの場合にも、その上流側より搬送されてき
た基板の到着検出ができるように基板の搬送方向に沿
い、基板到着センサを上記ストッパーから一定距離を離
れ、上記ストッパーを挟むそれぞれの位置に少なくとも
1個ずつ設けたことを特徴とする。
【0023】このようにすると、基板搬送方向が正方向
とその逆方向のいずれの場合にも上記ストッパーの上流
側より搬送されてくる基板を基板到着センサにより検出
できるという作用を有する。
【0024】請求項6に記載の発明は、基板搬送装置に
より搬送されてくる基板の搬送方向と基板形状データか
ら制御装置により基板の停止位置を求め、その求められ
た基板停止位置に基板の位置決めを行うストッパーを移
動させることを特徴とする。
【0025】このようにすると、基板の左または右に設
けられた実装位置データの基準に対し基板形状データを
基に基板位置決めのための上記ストッパーの位置を簡単
に変更することができるという作用を有する。
【0026】以下、本発明の基板位置決め装置の実施の
形態について図1から図11を用いて説明する。なお、
従来と同一機能のものには同一符号を示す。
【0027】(実施の形態1)図1から図6は本発明の
第1の実施の形態の基板位置決め装置を示すものであ
る。図1は本発明の第1の実施の形態の基板位置決め装
置を搭載した粘性流体塗布機を示すものであり、図6は
本発明の第1の実施の形態の基板位置決め装置を搭載し
た装着機を示すものである。
【0028】ここで、粘性流体塗布機が塗布する粘性流
体として代表的なものに接着剤があり、以下接着剤塗布
機及び接着剤と示す。
【0029】図1において、35は、ストッパー装置
で、X軸17に搭載された作業ツールユニット16に固
定されている。接着剤塗布機は、作業ツールユニット1
6として接着剤塗布ノズルが搭載され、基板4上の所定
の位置に実装位置データに基づき接着剤が塗布される。
ストッパー装置35には、基板の到着を検出するセンサ
36、37がブラケット38を介して固定されている。
101は制御装置で、基板位置決め装置および接着剤塗
布機の制御を行なう。
【0030】図2において、ストッパー装置35は、ベ
ルト22、23により搬送されてくる基板4の端面部に
接触して停止させて基板4の位置決めをするストッパー
39と、ブロック40およびブラケット41を介してス
トッパー39に連結されている上下用の駆動源であるエ
アシリンダ42と、ブラケット43に固定されストッパ
ー39のエアシリンダ42による上下動作を支える直線
軸受44と、エアシリンダ42に対するエア供給が遮断
されたときにストッパー39が下降しないように上に引
き上げるためのばね45と、ブラケット38、エアシリ
ンダ42、ブラケット43を保持しストッパー装置35
を作業ツールユニット16に固定するためのブラケット
46から構成されている。
【0031】また、基板の到着を検出するセンサ36、
37は、基板搬送方向に沿ってストッパー39を挟んで
それぞれ一定距離を離れた位置で図1に示すようにブラ
ケット38に設けられている。
【0032】以上のように構成され基板位置決め装置を
搭載した接着剤塗布機について、以下、その動作を説明
する。基板4がコンベア1より排出されコンベア2に送
り出されると同時に、X軸17はコンベア2上での基板
位置決めのために所定位置に移動した後、位置決めされ
停止する。X軸17が位置決めされると、エアシリンダ
42が動作して、これに連結されたストッパー39が直
線軸受44に案内されながら下降し、基板4が搬送され
てきた時その端面部と当接する位置に待機する。そし
て、基板4の端面がストッパー39に当接するが、この
直前にセンサ36が基板4を検知して動作することによ
り、センサ36の検知後の所定時間後にコンベア2のベ
ルト22、23は走行を停止する。この時センサ37は
動作しないように設定されている。
【0033】次いで、エアシリンダ31が動作して搬送
レール24、25が上昇し、基板4はベルト22、23
とガイドレール26、27により挟み込まれて位置決め
され図3のようになる。
【0034】この後、エアシリンダ42が動作してスト
ッパー39は上昇し、エアシリンダ42が上限に達して
ストッパー39が停止する。引き続き、X軸17とY軸
9が動作し接着剤塗布機の作業ツールユニット16であ
る塗布ノズルが制御装置101から送られる実装位置デ
ータに基づき基板4上の所定位置に接着剤を塗布する。
【0035】また、基板が位置決めされ図3のようにな
ったときの基板4とストッパー39およびセンサ36、
37の位置関係は図4のようになる。図4において矢印
Bは基板の搬送方向を示す。ただし、この時は、ストッ
パー39より上流側にあるセンサ36が動作し下流側に
あるセンサ37は動作しないように設定される。また、
図5は、基板の搬送方向が矢印Cで示されるように図4
の場合と逆になる場合の位置関係を示すが、この時はス
トッパー39の上流側となるセンサ37が動作し下流側
にあるセンサ36は動作しないように設定される。
【0036】図6において、47は基板4が搬送される
コンベアで、47aは、コンベア47の固定側レール
で、47bは、基板4の幅に合わせ移動可能に設けられ
たコンベア47の可動側レールである。48は基板搬送
方向に沿って設けら位置決め可能な基板搬送方向位置決
め装置のX軸で、49は基板搬送方向と直角方向に設け
られ位置決め可能な基板搬送直角方向位置決め装置のY
軸である。Y軸49は、架台部50に固定されるととも
にX軸48を搭載している。
【0037】X軸48には作業ツールユニット51が搭
載され、ストッパー39が設けられたストッパー装置3
5が固定されている。装着機は、作業ツールユニット5
1として部品を吸着して保持する吸着ノズルが搭載さ
れ、吸着ノズルにより保持された部品がは基板4上の所
定の位置に実装位置データに基づき装着される。51a
は部品供給部である。102は制御装置で、基板位置決
め装置および装着機を制御する。
【0038】以上のように構成され基板位置決め装置を
搭載した装着機について、以下、その動作を説明する。
【0039】基板4がコンベア46の上流側入り口より
搬送を開始されると同時に、X軸47、Y軸48はコン
ベア46上での基板位置決めのために所定位置に移動し
た後、位置決めされ停止する。X軸47、Y軸48が位
置決めされると、ストッパー装置35に組込まれている
エアシリンダ42が動作して、これに連結されたストッ
パー39が直線軸受43に案内されながら下降し、基板
4が搬送されてきた時その端面部と当接する位置に待機
する。
【0040】そして、基板4の端面がストッパー39に
当接するが、この直前にセンサ36が基板4を検知して
動作することにより、センサ36の検知後の所定時間後
にコンベア2のベルト22、23は走行を停止する。こ
の時センサ37は動作しないように設定されている。次
いで、エアシリンダ31が動作して搬送レール24、2
5が上昇し、基板4はベルト22、23とガイドレール
26、27により挟み込まれて位置決めされ図3のよう
になる。
【0041】この後、エアシリンダ42が動作してスト
ッパー39は上昇し、エアシリンダ42が上限に達して
ストッパー39が停止する。引き続き、X軸48とY軸
49が動作し装着機の作業ツールユニット51である吸
着ノズルが部品供給部51aで部品を吸着保持した後、
制御装置102から送られる実装位置データに基づき基
板4上の所定位置に部品を装着する。
【0042】上記のように本実施の形態によれば、基板
4の位置決めにおいて、ストッパー39は、基板の搬送
方向に沿ってその位置決め位置が設定できる(図1から
図5に示す実施例)だけでなく、基板の搬送方向と直角
方向への位置決めの設定(図6に示す実施例)も可能と
なり、X‐Y平面内の任意の位置に位置決めが可能とな
る。
【0043】なお、図6を用いた説明では、ストッパー
39を有するストッパー装置35はX軸48に搭載さ
れ、X軸48はY軸49に搭載され、Y軸49が架台5
0に固定されるように構成した例で説明したが、その他
に、ストッパー39を有するストッパー装置35がY軸
49に搭載され、Y軸49がX軸48に搭載され、X軸
48が架台50に固定されるように構成した場合につい
ても同様に実施可能である。また、基板の搬送方向が逆
になる場合についても同様に実施可能である。接着剤塗
布機において、「実装」という表現は「塗布」と読み替
えるものとする。
【0044】(実施の形態2)図7から図10は本発明
の第2の実施の形態の基板位置決め装置を示すものであ
る。図7から図9は、図1に示す基板位置決め装置を搭
載した接着剤塗布機により、図10は、図6に示す基板
位置決め装置を搭載した装着機により実行される基板位
置決め方法における実施の形態を示すものである。
【0045】図7から図10において、52、53は可
動側レール15を移動させて固定側レール14との間隔
を基板の幅に合わせて調整するための送りねじで、可動
側レール15が固定レール14に対し平行に移動できる
ようにプーリ54、55を介し歯付きベルト56で連結
されている。
【0046】また、矢印Dは基板の搬送方向で、図7
は、基板の実装位置データの基準Gsが左側端面部にある
場合のコンベア2上での基板4、4aとストッパー39
およびセンサ36の位置関係を示し、図8は、基板の実
装位置データの基準Gsが左側端面部にあり、基板4に切
り欠きがある場合の基板4とストッパー39、39aお
よびセンサ36aの位置関係を示し、図9は、基板の実
装位置データの基準Gsが右側端面部にある場合の基板
4、4aとストッパー39、39bおよびセンサ36、
36bの位置関係を示し、図10は、基板の実装位置デ
ータの基準Gsが左側端面部にあり、基板4、4aの基板
位置決め位置が異なる場合の基板4、4aとストッパー
39、39cおよびセンサ36、36cの位置関係を示
している。
【0047】以上のように構成された基板位置決め装置
について、以下、その動作を説明する。図7において、
サイズの異なる基板4と基板4aに対してストッパー3
9の位置は同じ位置に設定でき、ストッパー39の設定
位置もX軸のマシン原点Gmから基板4の実装位置データ
の基準Gs側端面までの距離にストッパー39の寸法を加
味して設定できる。
【0048】しかし、図8において、基板4に切り欠き
部分がある場合、実装位置データの基準Gsを図7の場合
から変更することなくストッパー39の位置だけを切り
欠きの大きさにあわせた分だけを移動することによりス
トッパー39a、センサ36aのように設定ができる。
【0049】この時、ストッパー39aの設定位置はX
軸のマシン原点Gmから基板4の実装位置データの基準Gs
側端面までの距離とストッパー39の寸法を加味したも
のに、切り欠きの大きさをオフセット量Loとして入力し
て設定できる。
【0050】また、図9において、基板4とサイズの異
なる基板4aに対してストッパー39の位置は基板サイ
ズに合わせ、ストッパー39bのように変更しなければ
ならない。この時、センサ36の位置もセンサ36bの
位置に同時に移動する。ストッパー39bの設定位置
は、X軸のマシン原点Gmから基板の実装位置データの基
準Gs側端面までの距離Ltとストッパー39の寸法を加味
したものから基板サイズ例えば基板4の場合はL、基板
4aの場合はLaを引いたものとなり、基板サイズを基に
ストッパー39bの位置を設定することができる。
【0051】図10において、基板4および基板4aの
サイズを含む基板形状や、例えば部品が基板から外側へ
はみ出して組付けられている場合のように基板への部品
の搭載状態によりそれぞれに共通の位置にストッパー3
9を設置できない場合、ストッパー39のY軸方向の座
標のみ変更して入力し、ストッパー39bの位置に設定
できる。なお、ストッパー39のY軸方向の移動が、図
7から図9に示されるX軸方向の場合の移動と合成され
た位置にある場合も同様である。
【0052】上記のように本実施の形態によれば、基板
サイズに応じ基板の搬送方向および基板の実装位置デー
タの基準Gsに適応して、ストッパー装置35のストッパ
ー39を基板搬送方向に沿う所定の位置に変更して基板
の位置決めを行うことが可能となる。
【0053】また、図7と図9に示すように、ストッパ
ー39の位置決め位置の設定を変更することにより基板
の実装位置データの基準Gsの切替えができる。さらに、
図7と図8に示すように、基板の実装位置データの基準
Gsを変更することなく基板の形状に合わせたストッパー
39による基板の位置決めができる。
【0054】また、ストッパー39の位置設定は、基板
の実装位置データの基準Gsと基板形状に関するオフセッ
ト量Lo等を入力し制御装置によりストッパー39の停止
位置を求めることにより簡単に行うことができる。基板
の塗布位置または装着位置に対するデータのプログラム
等は、ストッパー位置が変化しても基板の実装位置デー
タをそのまま活用して設定することができ、プログラム
時間の短縮を図ることができる。
【0055】なお、以上の説明では、固定側レール1
4、可動側15としたが、これらのレールの位置関係を
逆にして固定側と可動側を設けても構わない。また、図
7から図9を用いた説明は、図6に示される装着機への
適用が可能である。接着剤塗布機において、「実装」と
いう表現は「塗布」と読み替えるものとする。
【0056】(実施の形態3)図11は本発明の第3の
実施の形態の基板位置決め装置を示すものである。図1
1は、図6に示す基板位置決め装置を搭載した装着機に
おいて、作業ツールユニット51として吸着ノズルを搭
載して、部品の装着を行う場合の位置決め方法における
実施の形態を示すものである。
【0057】57から66は部品供給部で、各部品供給
部には異なる種類の部品がそれぞれ保管されている。
4、4dは、コンベア47上を搬送される基板である。
36、36dは基板の到着を検出するセンサで、39、
39dはストッパーである。矢印Eは基板搬送方向を示
す。
【0058】図11は、部品供給部57から62に保管
された部品(図示せず)が基板4に、部品供給部61から
66に保管された部品(図示せず)が基板4dに装着され
ると仮定した場合を示す。
【0059】以上のように構成され基板位置決め装置を
搭載した装着機について、以下、その動作を説明する。
基板4は、コンベア47の上流側より供給されてストッ
パー39により図11に示す位置で位置決めされる。基
板4の組立において、作業ツールユニット51は部品供
給部57で部品を保持し、X軸48およびY軸49によ
り基板4上に移動した後、基板4に装着される。部品供
給部57に保管された部品を基板に装着後、作業ツール
ユニット51は部品供給部側に戻り、必要な部品を必要
な個数だけ同様の動作を繰り返し、部品供給部62に保
管された部品まで逐次基板に装着を行なう。
【0060】次に、基板4dの実装において、基板4d
はコンベア47の上流側より供給されてくると、ストッ
パー39dに示す位置で位置決めされる。部品供給部6
1に保管された部品から部品供給部66に保管された部
品まで逐次基板4dに装着が行われる。
【0061】上記のように本実施の形態によれば、基板
の機種により装着される部品の種類が異なりかつ部品供
給部のレイアウトも異なる場合、それぞれの基板に供給
される部品が保管されている部品供給部に近接した位置
で基板の位置決めを行なうことにより、部品の装着にお
ける作業ツールユニット51である吸着ノズルの部品取
出し位置から基板上の装着位置までの移動距離を最小に
して生産タクトを短縮することが可能になる。
【0062】なお、以上の説明では、基板4と基板4d
は同じサイズとしたが、機種ごとに基板の長さや幅等の
サイズが異なっていても構わない。
【0063】また、基板への部品の装着について説明し
たが、作業ツールユニットとしてチャックユニットを用
いたピックアンドプレイスにおけるワークの位置決めに
ついても同様に実施可能である。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明の基板位置決め装置
によれば、基板搬送装置により搬送されてくる基板の端
面部に当接して基板を停止させることが可能で、基板を
停止または通過させるために上下動作が可能で、かつ基
板に対し所定範囲内の任意の位置に移動可能に設けら
れ、移動した位置で基板を位置決めするために下降した
後、搬送されてくる基板端面とその端面が当接して基板
の位置決めが行われるように構成したストッパーと、基
板の搬送方向が右から左または左から右のそれぞれに対
して基板の左側または右側に設定された基板の部品実装
位置データの基準に対応して、前記ストッパーの位置決
め位置の設定の変更による基板の実装位置データの基準
の左右の切替えおよび基板の実装位置データの基準を変
更することなく基板形状に合わせた前記ストッパーによ
る基板の位置決めができる制御装置とを設けることによ
り、基板に対し所定の範囲内で任意の位置に移動可能な
ストッパーにより、基板の位置決めに基板の最適な場所
を選んで行うことができ、この結果、基板形状や部品搭
載状態および実装位置データの基準に合わせた基板の位
置決め、基板の形状データを活用したプログラム時間短
縮、生産タクト短縮などができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による基板位置決め装置
を搭載した粘性流体塗布機を示す全体概略図
【図2】本発明の一実施の形態によるストッパー装置を
示す部分断面図
【図3】本発明の一実施の形態によるストッパー装置を
示す部分断面図
【図4】本発明の一実施の形態による基板位置決め装置
を示す部分平面図
【図5】本発明の一実施の形態による基板位置決め装置
を示す部分平面図
【図6】本発明の一実施の形態による基板位置決め装置
を搭載した装着機を示す全体概略図
【図7】本発明の一実施の形態による基板位置決め装置
を示す部分平面図
【図8】本発明の一実施の形態による基板位置決め装置
を示す部分平面図
【図9】本発明の一実施の形態による基板位置決め装置
を示す部分平面図
【図10】本発明の一実施の形態による基板位置決め装
置を示す部分平面図
【図11】本発明の一実施の形態による基板位置決め装
置を示す部分平面図
【図12】従来の基板位置決め装置を示す全体概略図
【図13】従来の基板位置決め装置を示す部分断面図
【図14】従来の基板位置決め装置を示す部分断面図
【符号の説明】
1、2、3、47 コンベア 4、4a、4b、4c、4d 基板 9、49 Y軸 14、47a 固定側レール 15、47b 可動側レール 16、51 作業ツールユニット 17、48 X軸 18,19 レール 22、23 ベルト 24、25 搬送レール 26、27 ガイドレール 35 ストッパー装置 36、36a、36b、36c、36d、37 センサ 39 ストッパー 42 エアシリンダ 51a、57、58、59、60、61、62、63、
64、65、66 部品供給部 101、102 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中逵 八郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 木納 俊之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 寺山 栄一郎 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3C030 BC02 DA02 DA05 DA08 DA23 DA33 DA37 DA38 4F041 AA05 BA38 4F042 AA06 BA08 BA12 DF17 5E313 AA11 CC04 CC05 DD02 DD03 DD05 DD12 FF12 FF13 FF33 FG05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板搬送装置により搬送されてくる基板
    の端面部に当接して基板を停止させることが可能で、基
    板を停止または通過させるために上下動作が可能で、か
    つ基板に対し所定範囲内の任意の位置に移動可能に設け
    られ、移動した位置で基板を位置決めするために下降し
    た後、搬送されてくる基板端面とその端面が当接して基
    板の位置決めが行われるように構成したストッパーと、
    基板の搬送方向が右から左または左から右のそれぞれに
    対して基板の左側または右側に設定された基板の実装位
    置データの基準に対応して、前記ストッパーの位置決め
    位置の設定の変更による基板の実装位置データの基準の
    左右の切替えおよび基板の実装位置データの基準を変更
    することなく基板形状に合わせた前記ストッパーによる
    基板の位置決めができる制御装置とからなる基板位置決
    め装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の基板位置決め装置と、上
    記ストッパーを保持し所定の範囲内で基板搬送方向に沿
    って移動可能で、上記ストッパーが上記基板搬送装置上
    で基板搬送方向に沿って任意の位置に基板を位置決めで
    きるように設けた基板搬送方向位置決め装置と、上記基
    板搬送装置を搭載し上記基板搬送装置に保持された基板
    を所定の範囲内で基板搬送方向と直角方向に移動可能に
    設けた基板搬送直角方向位置決め装置と、前記基板搬送
    方向位置決め装置に搭載され粘性流体を基板に塗布する
    粘性流体塗布ノズルと、基板への粘性流体塗布を制御す
    る制御装置とからなる塗布機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の基板位置決め装置と、上
    記ストッパーを保持し所定の範囲内で基板搬送方向に沿
    って移動可能で、上記ストッパーが上記基板搬送装置上
    で基板搬送方向に沿って任意の位置に基板を位置決めで
    きるように設けた基板搬送方向位置決め装置と、前記基
    板搬送方向位置決め装置を搭載し所定の範囲内で基板搬
    送方向と直角方向に移動可能で、上記ストッパーが基板
    搬送直角方向に沿って任意の位置に位置決めできるよう
    に設けた基板搬送直角方向位置決め装置と、前記基板搬
    送方向および基板搬送直角方向位置決め装置の動作範囲
    内にその部品取出口があり前記基板搬送装置に並行して
    配設された部品供給装置と、前記基板搬送直角方向位置
    決め装置に搭載され部品を基板に装着する部品吸着ノズ
    ルと、基板への部品の装着を制御する制御装置とからな
    る装着機。
  4. 【請求項4】 基板搬送装置により搬送されてきた基板
    を検出する基板到着検出センサが上記ストッパーから基
    板搬送方向の上流側に一定距離を離れた位置に設置さ
    れ、上記ストッパーと共に移動可能に設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の基板位置決め装置。
  5. 【請求項5】 基板搬送装置により搬送されてくる基板
    の搬送方向が正方向およびその逆方向の何れの場合に
    も、その上流側より搬送されてきた基板の到着検出がで
    きるように基板の搬送方向に沿い、基板到着センサを上
    記ストッパーから一定距離を離れ、上記ストッパーを挟
    むそれぞれの位置に少なくとも1個ずつ設けたことを特
    徴とする請求項1に記載の基板位置決め装置。
  6. 【請求項6】 基板搬送装置により搬送されてくる基板
    の搬送方向と基板形状データから制御装置により基板の
    停止位置を求め、その求められた基板停止位置に基板の
    位置決めを行うストッパーを移動させることを特徴とす
    る請求項1に記載の基板位置決め装置。
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