JP2011071345A - 電子回路部品装着機 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板搬送装置により搬送方向に搬送され停止位置に停止させられて、基板保持装置に保持された回路基板に、電子回路部品を装着する電子回路部品装着機において、回路基板の到着や通過を確認するセンサの設置位置の決定を容易にする。
【解決手段】基板搬送装置により回路基板57をX方向に移動させ、センサ移動装置により到着確認センサ142をY方向に移動させ、回路基板57の裏面の、切欠212,開口234,暗色部236等、反射率の低い領域を到着確認センサ142により探査する。回路基板57や到着確認センサ142,通過確認センサ144の設置位置の誤差を考慮しても、Y方向に平行に視た場合に、それら反射率の低い部分が存在しないことが保証される領域内で、回路基板57のY方向における中央に最も近い位置を、到着確認センサ142および通過確認センサ144の設置位置に決定する。
【選択図】図17

Description

本発明は、回路基板に電子回路部品を装着して電子回路を組み立てる電子回路部品装着機に関するものであり、特に、回路基板を搬送し、保持する基板搬送保持装置の改良に関するものである。
基板搬送保持装置は、回路基板を下方から支持し、搬送方向に搬送する基板搬送装置と、その基板搬送装置により搬送された回路基板を予め定められた位置において保持する基板保持装置とを含むように構成される。基板搬送装置と基板保持装置とは互いに別個の装置として構成されることもあるが、基板搬送装置の一部が基板保持装置の一部を兼ねる構成とされることが多い。いずれにしても、基板保持装置が回路基板を予め定められた位置に保持するためには、基板搬送装置により搬送される回路基板が予め定められた停止位置に停止させられることが必要であり、そのために基板ストッパが用いられる。基板ストッパは、回路基板の停止位置の変更に応じて、設置位置が変更可能とされることが多い。
また、回路基板が予め定められた条件を満たす位置、例えば、基板ストッパに当接する位置に到着したことを確認する到着確認センサが設けられ、それの確認信号に応じて基板搬送装置が停止させられる。
さらに、予定の電子回路部品の装着終了後、回路基板が電子回路部品装着機から搬出されるが、その搬出が完了したことを確認するために通過確認センサが設けられることもある。通過確認センサは到着確認センサとは別に、その到着確認センサより下流側あるいは上流側に設けられることも、到着確認センサと共用とされることもある。後者の場合には、到着確認センサが回路基板を検出しない状態から検出する状態に変化した場合に到着を確認し、回路基板を検出する状態から検出しない状態に変化した場合に通過を確認するようにされるのである。
これら到着確認センサ,通過確認センサの設置位置も、前記基板ストッパの設置位置の変更に応じて変更されることが多い。
そして、下記特許文献1には、基板ストッパの実際の位置に合わせて、回路基板を下方から支持する支持部材の設置位置を調整することが記載されている。(a)1つまたは複数の支持部材の標準位置のデータを記憶している標準位置データ記憶部と、(b)その標準位置データ記憶部に記憶されている支持部材の標準位置のデータを、ストッパ位置検出装置により検出された基板ストッパの実際の位置の目標位置からの偏差に応じて補正することにより支持部材の目標位置を決定する位置補正部とを含む支持部材位置決定装置が記載されているのである。
また、下記特許文献2には、回路基板の搬送方向において互いに隣接する2台の電子回路部品装着機の出口と入口とにそれぞれ設けられて、それらへの回路基板の到着を確認する到着確認センサの位置の調節作業を容易にするための発明が記載されている。すなわち、到着確認センサを、回路基板の搬送方向に平行なX方向と、それに直角なY方向との位置を調節可能に保持する保持装置を、手動で、または、駆動装置により、電子回路部品装着機の前面側あるいは背面側の作業が容易な位置へ移動させ、その位置で少なくともX方向の位置調節を行うことが記載されているのである。
特開2008−166402号公報 特開2003−142883号公報
本発明は、以上の事情を背景として、基板搬送装置により搬送方向に搬送され、停止位置に停止させられて、基板保持装置に保持された回路基板に、電子回路部品を装着する電子回路部品装着機をさらに使い勝手の良いものとすることを課題として為されたものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係る電子回路部品装着機は、(a)回路基板の前記搬送方向における下流側の縁に当接して回路基板を前記停止位置に停止させる基板ストッパと、回路基板の予め定められた位置への到着を確認する到着確認センサと、回路基板の予め定められた位置の通過を確認する通過確認センサとの少なくとも1つと、(b)基板搬送装置により当該電子回路部品装着機に搬入された回路基板の平面形状と面の状態との少なくとも一方を検出する回路基板検出装置と、(c)その回路基板検出装置の検出結果に基づいて、基板ストッパ,到着確認センサおよび通過確認センサのうちで含まれるものの少なくとも1つの設置位置を決定する検出結果依拠設置位置決定部とを含むものとされる。
基板ストッパ,到着確認センサあるいは通過確認センサを設置するためには、まず、これらの位置を決定することが必要である。近年、電子回路の小型化が一層進み、それに伴って、上記位置の決定精度の向上が益々強く望まれるようになった。そのためには、実際の回路基板の平面形状と面の状態との少なくとも一方に基づいて決定を行うことが望ましいのであるが、基板保持装置が電子回路部品装着機の中央部に設けられることが多いため、この決定作業は比較的行いづらいものである。後に実施形態の項で説明するように、複数の電子回路部品装着機が互いに近接して並べられている場合には一層作業が行い難く、さらに、各電子回路部品装着機の前面側に部品供給装置が設けられており、その前面側から上記決定作業を行う必要がある場合には、特に大変である。
それに対し、本発明に係る電子回路部品装着機においては、基板搬送装置により搬入された回路基板の平面形状と面の状態との少なくとも一方が、回路基板検出装置によって検出され、その検出結果に基づいて、検出結果依拠設置位置決定部により、基板ストッパ,到着確認センサおよび通過確認センサのうちの少なくとも1つの設置位置が決定される。
上記回路基板検出装置および検出結果依拠設置位置決定部は、完全に自動で作動するものとされても、手動入力に応じて作動するものとされてもよいが、いずれにしても作業者が電子回路部品装着機内の回路基板を覗き込むことなく、基板ストッパ,到着確認センサおよび通過確認センサのうちの少なくとも1つの設置位置を決定することができ、電子回路部品装着機の使い勝手が向上する効果が得られる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、少なくとも、請求の範囲に記載された発明である「本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載,従来技術等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
なお、以下の各項のうち、(2)項が請求項1に相当し、(3)項が請求項2に、(4)項が請求項3に、(5)項が請求項4に、(7)項が請求項5に、(13)項が請求項6に、(14)項が請求項7にそれぞれ相当する。
(1)基板搬送装置により搬送方向に搬送され停止位置に停止させられて、基板保持装置に保持された回路基板に、電子回路部品を装着する電子回路部品装着機であって、
回路基板の前記搬送方向における下流側の縁に当接して回路基板を前記停止位置に停止させる基板ストッパと、回路基板の予め定められた位置への到着を確認する到着確認センサと、回路基板の予め定められた位置の通過を確認する通過確認センサとの少なくとも1つと、
回路基板の平面形状と回路基板の面の状態との少なくとも一方に基づいて、前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサのうちで実際に含まれるものの少なくとも1つの設置位置を決定する設置位置決定装置と
を含むことを特徴とする電子回路部品装着機。
(2)前記設置位置決定装置が、
前記基板搬送装置により当該電子回路部品装着機に搬入された回路基板の平面形状と面の状態との少なくとも一方を検出する回路基板検出装置と、
その回路基板検出装置の検出結果に基づいて、前記到着確認センサおよび前記通過確認センサのうちで含まれるものの前記少なくとも1つの設置位置を決定する検出結果依拠設置位置決定部と
を含む(1)項に記載の電子回路部品装着機。
(3)前記回路基板検出装置が、
回路基板の一部を光学的に検出する光学的検出器と、
その光学的検出器と回路基板とをその回路基板の面に平行な方向に相対移動させる検出器・基板相対移動装置と
を含む(2)項に記載の電子回路部品装着機。
(4)前記検出器・基板相対移動装置が、
前記基板搬送装置と、
前記光学的検出器を前記搬送方向と直交する方向に移動させる検出器移動装置と
を含む(3)項に記載の電子回路部品装着機。
(5)前記光学的検出器が回路基板の一部を撮像可能な撮像装置を含む(3)項または(4)項に記載の電子回路部品装着機。
(6)前記撮像装置が、回路基板の表面に設けられた基準マークを撮像する基準マーク撮像装置と兼用である(5)項に記載の電子回路部品装着機。
(7)前記光学的検出器が、
回路基板に向かって光を投光する投光器と回路基板により反射された光を受光する受光器とを含む光電センサと、
その光電センサの出力信号を処理する信号処理部と
を含む(3)項ないし(6)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
(8)前記光電センサが、前記到着確認センサと前記通過確認センサとの少なくとも一方と兼用である(7)項に記載の電子回路部品装着機。
(9)前記検出器・基板相対移動装置が、
手動入力による指示に応じて前記光学的検出器と回路基板とを相対移動させる手動指示対応移動部と、
その手動指示対応移動部による前記光学的検出器と回路基板との相対移動速度を複数種類に設定可能な速度設定部と、1回の移動指令に応じて相対移動する移動量を複数種類に設定可能な移動量設定部との少なくとも一方を、
を含む(3)項ないし(8)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
本明細所においては、相対移動速度や移動量を連続的に変更可能である場合には、無数種類に変更可能であると考えるものとする。
(10)前記検出器・基板相対移動装置が、
自動で前記光学的検出器と回路基板とを相対移動させる自動移動部と、
その自動移動部による前記光学的検出器と回路基板との相対移動の軌跡を複数種類に設定可能な移動軌跡設定部と
を含む(3)項ないし(9)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
相対移動軌跡を連続的に変更可能である場合には、無数種類に変更可能であると考えることとする。
(11)前記検出器・基板相対移動装置が、
手動入力による指示に応じて前記光学的検出器と回路基板とを相対移動させる手動指示対応移動部と、
自動で前記光学的検出器と回路基板とを相対移動させる自動移動部と、
前記手動指示対応移動部と前記自動移動部とを選択可能な選択部と
を含む(3)項ないし(10)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
(12)前記検出結果依拠設置位置決定部が前記到着確認センサの設置位置を決定する到着確認センサ設置位置決定部を含む(2)項ないし(11)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
(13)前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサの前記少なくとも1つが、前記到着確認センサと前記通過確認センサとの少なくとも一方を含み、当該電子回路部品装着機が、その少なくとも一方を前記設置位置決定装置の決定に従って設置するセンサ設置装置を含む(1)項ないし(12)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
(14)前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサの前記少なくとも1つが、前記基板ストッパを含み、当該電子回路部品装着機が、その基板ストッパを前記設置位置決定装置の決定に従って設置するストッパ設置装置を含む(1)項ないし(13)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
(15)前記設置位置決定装置が、
前記基板搬送装置により当該電子回路部品装着機に搬入される回路基板の、前記平面形状と前記面の状態との少なくとも一方を表す基板データを取得する基板データ取得部と、
その基板データ取得部により取得された前記基板データに基づいて前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサの前記少なくとも1つの設置位置を決定する基板データ依拠設置位置決定部と
を含む(1)項ないし(14)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
基板データの代表的なものは、回路基板の設計データであるCADデータであるが、それに限定されるわけではない。例えば、当該電子回路部品装着機以外の装置により回路基板が光学的に探査されて作成された基板データでもよいのである。
(16)前記設置位置決定装置が、
前記基板搬送装置により当該電子回路部品装着機に搬入される回路基板の、前記平面形状と前記面の状態との少なくとも一方を表す基板データを取得する基板データ取得部と、
その基板データ取得部により取得された前記基板データに基づいて前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサの前記少なくとも1つの設置位置を決定する基板データ依拠設置位置決定部と
を含む(1)項ないし(15)項のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
基板データの代表的なものは、回路基板の設計データであるCADデータであるが、それに限定されるわけではない。例えば、当該電子回路部品装着機以外の装置により回路基板が光学的に探査されて作成された基板データでもよいのである。
請求可能発明の一実施形態である装着システムの外観を示す斜視図である。 上記装着システムの構成要素である装着モジュールの構成を一部のカバーを除去して示す斜視図である。 上記装着モジュールにおける装着装置を取り出して示す斜視図である。 上記装着モジュールのメカニカルヘッドを示す正面図である。 上記装着モジュールにおける基板搬送装置と基板保持装置とを示す正面断面図である。 図5におけるVI−VI断面図である。 上記装着モジュールの基板ストッパを示す正面断面図である。 上記装着モジュールの到着確認センサおよびセンサ移動装置を示す正面断面図である。 上記装着モジュールの電気制御装置を示すブロック図である。 上記電気制御装置のコンピュータにより実行される基板ストッパ位置探査プログラムを表すフローチャートである。 上記電気制御装置のコンピュータにより実行される確認センサ位置探査プログラムの一部を表すフローチャートである。 上記電気制御装置のコンピュータにより実行される確認センサ位置探査プログラムの別の一部を表すフローチャートである。 上記装着モジュールのディスプレイの画面の一例を示す図である。 上記ディスプレイの画面の別の一例を示す図である。 上記ディスプレイの画面のさらに別の一例を示す図である。 前記基板ストッパ位置探査プログラムの実行を説明するための図である。 前記確認センサ位置探査プログラムの実行を説明するための図である。 前記確認センサ位置探査プログラムの実行を説明するための図である。
以下、請求可能発明の実施形態を、上記各図を参照しつつ説明する。なお、請求可能発明は、下記実施形態の他、上記〔発明の態様〕の項に記載した態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に、電子回路部品装着システムの外観を示す。本装着システムは、複数の装着モジュール10の2台ずつが、それぞれ共通で一体のベース12上に、互いに隣接して横並びに配列されて固定されたものが、さらに複数横並びに配列されることにより構成されている。複数の装着モジュール10はそれぞれ、請求可能発明の一実施形態である電子回路部品装着機に相当し、回路基板への電子回路部品の装着を分担し、並行して行う。
装着モジュール10については、例えば、特開2004−104075公報に詳細に記載されており、本請求可能発明に関係する部分以外の部分については簡単に説明する。
各装着モジュール10はそれぞれ、図2に示すように、本体フレームとしてのモジュール本体18,基板搬送装置20,基板保持装置22,部品供給装置24,装着装置26,基準マーク撮像装置28(図3参照),部品撮像装置30および電気制御装置32を備えている。
モジュール本体18は、図2に示すように、前後方向に長いベッド36と、そのベッド36の前端部および後端部からそれぞれ立ち上がった2本ずつの前コラム38および後コラム40と、それら4本のコラム38,40に支持されたクラウン42とを備えている。クラウン42は、強度部材であるビーム44とそのビーム44の上方を覆うカバー46とを備えている。
基板搬送装置20は、図2に示すように、2つの基板コンベヤ54,56を備え、ベッド36の、装着モジュール10の前後方向の中央部に設けられ、回路基板57を複数の装着モジュール10が並ぶ方向と平行な方向であって、水平な方向に搬送する。基板保持装置22は2つの基板コンベヤ54,56の各々について設けられ、後述するように、それぞれ回路基板57を下方から支持する支持部材および回路基板57の搬送方向に平行な両側縁部をそれぞれクランプするクランプ部材を備え、回路基板57をその電子回路部品が装着される装着面が水平となる姿勢で保持する。基板搬送装置20による回路基板57の搬送方向をX軸方向、基板保持装置22に保持された回路基板57の装着面に平行な平面である、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向とする。
部品供給装置24は、ベッド36の基板搬送装置20に対してY軸方向の一方の側であって、装着モジュール10の前面側に設けられている。部品供給装置24は、例えば、部品フィーダの一種であるテープフィーダ(以後、フィーダと略称する)58により電子回路部品を供給するものとされ、複数のフィーダ58と、それらフィーダ58が着脱可能に取り付けられるフィーダ支持台(図示省略)とを含む。複数のフィーダ58はそれぞれ、多数の電子回路部品をテープにより保持した状態で供給し、それぞれ異なる種類の電子回路部品を保持した複数のフィーダ58が、各々の部品供給部がX軸方向に沿って並ぶ状態でフィーダ支持台に取り付けられる。部品供給装置はトレイによって電子回路部品を供給する装置としてもよい。
装着装置26は、図2および図3に示すように、装着ヘッド60と、その装着ヘッド60を移動させるヘッド移動装置62とを備えている。ヘッド移動装置62は、図3に示すように、X軸方向移動装置64およびY軸方向移動装置66を備えている。Y軸方向移動装置66は、モジュール本体18を構成するクラウン42に、部品供給装置24の部品供給部と基板保持装置22とに跨って設けられたリニアモータ70を備え、可動部材としてのY軸スライド72をY軸方向の任意の位置へ移動させる。X軸方向移動装置64はY軸スライド72上に設けられ、Y軸スライド72に対してX軸方向に移動させられるとともに、互いにX軸方向に相対移動させられる第1,第2X軸スライド74,76と、それらスライド74,76をそれぞれ、X軸方向に移動させるX軸スライド移動装置78(図3には第1X軸スライド74を移動させる移動装置のみが図示されている)とを備えている。2つのX軸スライド移動装置はそれぞれ、例えば、駆動源たる電動回転モータの一種であるサーボモータと、ボールねじおよびナットを含む送りねじ機構とを含むものとされ、X軸スライド74,76をX軸方向の任意の位置へ移動させる。
装着ヘッド60は、第2X軸スライド76に着脱自在に搭載され、ヘッド移動装置62により、部品供給装置24の部品供給部と基板保持装置22とに跨る移動領域である装着作業領域内の任意の位置へ移動させられる。装着ヘッド60は、部品保持具の一種である吸着ノズル86によって電子回路部品を保持するものとされており、吸着ノズル86を着脱可能に保持し、保持具保持部を構成するノズルホルダ88の数を異にする複数種類の装着ヘッド60が用意され、電子回路部品が装着される回路基板57の種類に応じて選択的に第2X軸スライド76に取り付けられる。
上記第2X軸スライド76には、装着ヘッド60の代わりに、図4に示すメカニカルヘッド100を取り付けることが可能である。メカニカルヘッド100は、開閉可能な一対の保持爪102と、その保持爪を開閉させる爪開閉装置104とを含んでいる。爪開閉装置104は、一対の保持爪102を開方向に付勢する付勢装置としてのスプリング106と、負圧の供給に応じて一対の保持爪102をスプリング106の付勢力に抗して閉じさせるバキュームシリンダ108とを含んでいる。
前記基板搬送装置20および基板保持装置22は図5および図6に示す構成を有する。すなわち、基板搬送装置20は、図5,6に片側を代表的に示すように、回路基板57の片側の側縁部を下方から支持して搬送するコンベヤベルト114と、そのコンベヤベルト114を周回させるベルト駆動装置116と、それらコンベヤベルト114およびベルト駆動装置116を保持するコンベヤフレーム118を含んでいる。一方、基板保持装置22は、昇降装置120により昇降させられる支持台122と、その支持台122に着脱可能に支持され、支持台122が上昇させられた場合に回路基板57を下方から支持する支持部材としての複数の支持ピン124と、上昇する支持台122により押し上げられ、回路基板57の側縁部を、コンベヤフレーム118の受け部126に押し付けて固定するクランプ部材128とを含んでいる。
上記支持台122にはさらに、基板ストッパ140,到着確認センサ142,通過確認センサ144が設置される。
基板ストッパ140は、図7に示すように、ストッパ本体150に対して相対移動可能なストッパ部材152と、そのストッパ部材152を、回路基板57の前端縁に当接可能な作用位置と、当接不能な退避位置とに移動させるストッパ部材駆動装置154とを含んでいる。ストッパ部材駆動装置154は、ストッパ部材を回動運動により作用位置と退避位置とに移動させるものとすることも可能であるが、本実施形態のストッパ部材駆動装置154は、ガイドロッド156の案内で直線的に昇降させるものとなっており、ストッパ部材152を作用位置に付勢する付勢装置としてのスプリング158と、それの付勢力に抗して退避位置へ退避させるアクチュエータとしての単動のエアシリンダ160とを含んでいる。ストッパ本体150には磁石(本実施形態では電磁石)162が固定されており、これの磁気吸引力により、支持台122に固定可能である。
上記到着確認センサ142は、図17に示すように、上面に、投光器と受光器とを備えた反射型の光電センサ170と、基準マーク172とを有しており、図8に示すセンサ移動装置174によりY方向に移動させられる。光電センサ170は、それの出力信号を処理してON,OFF信号に変換する図示しない信号処理部と共同で、光電スイッチを構成している。また、センサ移動装置174は、ガイドロッド176,送りねじ178,駆動源としてのステップモータ180を含むものである。
一方、通過確認センサ144は、光電センサ170と基準マーク172とを有することは上記到着確認センサ142と同じであるが、図5に示すように磁石(本実施形態では電磁石)182を含み、この磁石182の磁気吸引力により支持台122に固定される。
各装着モジュール10は、前述のように、電気制御装置32により制御されるが、電気制御装置32は図9に示すようにCPU190,ROM192,RAM194,I/Oポート196を含むコンピュータ198を主体として構成されている。このコンピュータ198には、前述の基板搬送装置20,基板保持装置22,部品供給装置24,装着装置26,基板ストッパ140,センサ移動装置174等が図示を省略する各駆動回路を介して接続されているが、さらに、ディスプレイ200,到着確認センサ142,通過確認センサ144等が接続されている。電気制御装置32はコンピュータ198と駆動回路等により構成されているのである。
上記ディスプレイ200は、表示機能,入力機能,記憶機能を果たす図示しないコンピュータを備えている。また、コンピュータ198のROM192には、それぞれ図10および図11のフローチャートで表される基板ストッパ位置探査プログラムと確認センサ位置探査プログラムとが、コンピュータ198に接続されている上記装置を制御する制御プログラムと共に格納されている。
基板ストッパ140の位置探査および設置は以下のようにして行われる。まず、図16(a)に示すように、基板ストッパ140より長い仮ストッパ210が、メカニカルヘッド100およびヘッド移動装置62により、予め設定された位置に固定され、図16(b)に示すように、回路基板57が基板搬送装置20により仮ストッパ210に当接するまで搬送されて停止させられ、その後、昇降装置120により支持台122が上昇させられ、回路基板57が基板保持装置22により保持される。続いて、図16(c)に示すように、基準マーク撮像装置28がヘッド移動装置62により直線211に沿って移動させられることにより、基板ストッパ140の設置に適した位置の探査が行われる。この探査は図10の基板ストッパ位置探査プログラムの実行により行われる。
まず、ディスプレイ200に表示される案内に従って、回路基板57の寸法が入力され(S10)、探査開始指令の入力に応じて(S11)、基板ストッパ140設置の候補領域の探査および記憶が行われる(S12)。具体的には、基準マーク撮像装置28が、回路基板57の前端縁より設定距離内側の直線211に沿った部分を撮像しつつY方向に移動させられ、回路基板57の切欠212等の縁の位置が測定され、その測定結果に基づいて、基板ストッパ140のY方向における両端部の予め定められた長さ部分が切欠212とX方向において重なり合うことがない状態において、基板ストッパ140のY方向の基準位置(光電センサ170や基準マーク172の位置とすることも可能であるが、本実施形態においては基板ストッパ140のY方向における中心の位置)が位置する領域が取得され、上記候補領域として記憶されるのである。上記測定は回路基板57のY方向における一端から他端まで行われ、その測定が終了すれば(S13)、基板ストッパ140の位置として最適な位置が演算される(S14)。この演算は、基板ストッパ140のY方向における位置が上記候補領域内において、Y方向における回路基板57の中央に最も近くなるよう行われる。なお、候補領域は、回路基板57の停止位置の公差と、基板ストッパ140の実際の設置位置の公差との両方に基づいて決まる公差分狭く決定される。
上記基板ストッパ140の位置として最適な位置が取得できた場合(S15)には、その位置がディスプレイ200に表示され(S16)、その位置を承認する旨の入力が作業者により行われた場合(S17)には、回路基板57が、仮ストッパ210に当接して停止していた位置から後退させられる(S18)とともに、上記取得された位置が、基板ストッパ140の設置位置としてRAM194に記憶させられる(S19)。一方、基板ストッパ140の位置として最適な位置が取得できなかった場合には、ディスプレイ200にエラー表示が行われる(S20)ため、作業者は自身の判断で、予め定められた条件を満たさない位置であっても、基板ストッパ140の設置位置として何とか利用可能な位置を決定するなど、何らかの処置をすることが必要になる。また、基板ストッパ140の位置として最適な位置が取得でき、ディスプレイ200に表示されたが、作業者がその位置を修正したい等、他の処理を希望する場合には、その旨の入力に応じて(S21)他の処理が行われる(S22)。
その後、メカニカルヘッド100およびヘッド移動装置62により仮ストッパ210が取り外されるとともに、基板搬送装置20の作動時間の制御により、回路基板57が予め定められた位置まで前進させられ、その状態で到着確認センサ142と通過確認センサ144との両方の設置位置、または到着確認センサ142のみの設置位置として適正な位置の探査が行われる。
この探査は、図11,図12のフローチャートで表される確認センサ位置探査プログラムの実行により行われる。この実行には、図13〜15に示すディスプレイ200の表示および案内に従って、種々の情報や指令を入力することが必要である。この入力は、順序不同に行われてもよいようにすることも可能であるが、本実施形態では、ディスプレイ200において、次に入力されるべき箇所が順次、他とは異なる状態で表示されることにより、入力の順序が案内され、その案内に従って入力が行われるようになっている。いずれにしても、入力された情報や指令はディスプレイ200のRAMに格納され、その格納されたデータに基づいて確認センサ位置探査プログラムが実行される。
作業者は、まず図13の画面214の表示に従って、確認センサ142,144の設置位置の探査を自動で行うか手動操作により行うかの条件を、「自動」と「手動操作」とのアイコンのいずれかをクリックすることで入力し、「次へ」のアイコンをクリックする。その結果、図14の画面214が表示されるため、「到着確認センサのみ」と「両センサ」とのいずれかを選択する。以上の入力に基づいて、確認センサ位置探査プログラムのS30〜33が実行される。フラグF1が「1」であることは両確認センサ142,144の適正位置の探査が行われるべきことを表し、フラグF1が「0」であることは到着確認センサ142のみの適正位置の探査が行われることを意味する。そして、S33の判定結果に基づいて、自動探査が希望された場合には、S34以下が実行され、手動探査が希望された場合にはS70以下が実行される。
まず、自動探査について説明する。S34において、回路基板57の寸法、すなわち長さLと幅Wとが設定され、S35において、希望の探査精度の設定が行われる。この設定は、カーソル220が「coarse」と「fine」との間のどの位置に位置させられているかに基づいて行われる。次に、S36において探査開始位置の設定が行われる。図14の画面214の「標準値」のアイコンがクリックされれば、探査が回路基板57の1つの頂点から開始され、「目標値」のアイコンがクリックされれば、「X」,「Y」の枠内に入力されている座標値の位置から探査が開始される。いずれにしても「Go」のアイコンがクリックされれば、S37〜S44の実行により、図14の画面214に表示されている回路基板像222上において、設定された探査開始位置へ、現在位置を示す点224が移動させられる。この点224が一旦移動させられた後でも、「標準値」,「目標値」の選択が変更され、あるいは「X」,「Y」の枠内の座標値が変更されれば、それに応じて点224の位置が変更される。
その後、S45において、回路基板像222上に、探査の粗さを示す格子226と、探査の予定コース228とが表示されるとともに、探査に要する時間が「所要時間」の枠内に表示され、「探査開始」のアイコンのクリックにより探査開始が指令されることが待たれる(S46)。この間、S34〜S46が繰り返し実行され、作業者が上記種々の設定を変更することを希望する場合には、そのための入力に応じて設定が変更される。
探査開始指令の入力に応じて、基板搬送装置20により回路基板57が図17(a-1)に矢印Xで示すX方向に移動させられるとともに、センサ移動装置174により到着確認センサ142が矢印Yで示すY方向に移動させられることにより、到着確認センサ142が回路基板57に対して、図14に破線で示されている予定コース228に沿って移動させられ、予定コース228のうち実際に到着確認センサ142が移動した部分が実線の表示に変更され、移動軌跡230が示される。到着確認センサ142のみ、または到着確認センサ142と通過確認センサ144との両方の設置位置(以下、特に必要がない限り、「確認センサの設置位置」と略称する)の探査が行われ、移動軌跡230のY方向に平行な部分である各線分のうち、光電センサ170の出力信号を示す、図14の回路基板像222の右側の折れ線232がONである状態が設定長さ以上続いている部分が、確認センサの設置位置として適している候補領域として、RAM194に記憶させられる(S47)。なお、この場合も、厳密には、前記基板ストッパ140の候補領域に関して説明したように、回路基板57の停止位置の公差と、確認センサの実際の設置位置の公差との両方に基づいて決まる公差分狭く決定される。
先に説明した基板ストッパ140の設置位置の探査は基準マーク撮像装置28により行われるのに対し、確認センサの設置位置の探査は到着確認センサ142によって行われるのである。これは、到着確認センサ142および通過確認センサ144による回路基板57の検出は、回路基板57の裏面による反射光のレベルが設定レベル以上の場合に行われるのであるが、裏面には切欠212や開口234(図17(a-1)参照)のみならず、図17(a-2)に示すように、暗色部236等、光の反射率が低い部分が存在する場合があり、その部分も確認センサの設置位置としては不適切な部分であるので排除し、図17(a-2)に示す到着確認センサ142の出力信号がONの状態が安定して続く領域を候補領域とするためである。
上記S47の探査と、S48,S49、S59およびS60とが繰り返し実行される。フラグF1が「1」である場合には、到着確認センサ142と通過確認センサ144との両方の設置位置が決定される必要があるため、探査は回路基板57の全体について行う必要があるのに対し、フラグF1が「0」である場合には、到着確認センサ142のみの設置位置が決定されればよい。到着確認センサ142の設置位置の探査は回路基板57の前縁に近い限られた領域について行われればよく、しかも、到着確認センサ142の設置位置が決定されれば、その後の探査は不要である。そのため、フラグF1が「1」の場合には、回路基板57全体の探査が終了してS49の判定結果がYESになるまで探査が行われ、フラグF1が「0」の場合には、S58において到着確認センサ142の設置位置の演算が行われ、設置位置が決まってS59の判定結果がYESになるまで探査が行われる。
探査の終了後、S52において確認センサ142,144の設置位置が表示され、S60において到着確認センサ142のみの設置位置が表示される。その表示を見て、作業者が妥当であると判断し、「承認」のアイコンをクリックすれば、表示されている設置位置が承認されたものとして、S54またはS62において記憶される。エラー表示やその他の処理については、基板ストッパ140の設置位置の探査に関して説明した通りである。
以上のようにして、基板ストッパ140と、到着確認センサ142および通過確認センサ144(または到着確認センサ142のみ)との設置位置が決定された後、図17(b)に示すように、基板ストッパ140がメカニカルヘッド100に保持されて設置位置に固定される一方、到着確認センサ142がセンサ移動装置174により設置位置へ移動させられる。また、通過確認センサ144も使用される場合には、それもメカニカルヘッド100に保持されて設置位置に固定される。
その後、基準マーク撮像装置28によって、確認センサ142,144の基準マーク172が撮像され、確認センサ142,144の設置位置が適切か否かの検査が行われる。
次に、確認センサ142,144の設置位置の探査が手動操作により行われる場合について説明する。
この手動操作による探査は、S70〜S89,S51〜S56およびS60〜S64の実行によって行われるが、前記自動探査に比較して、S71,S81〜S89において異なり、他は同じである。
手動操作による探査においては、図18(a)に示すように、回路基板57を予め設定された位置に停止させた後、図15に示す画面214内に表示されるX方向移動指令アイコン240の正方向指令部242または負方向司令部244をクリックしたり、Y方向移動指令アイコン246の正方向指令部248または負方向司令部250をクリックしたりする手動操作によって、回路基板57をX方向に移動させたり、到着確認センサ142をY方向に移動させたりして、到着確認センサ142を回路基板57の裏面の任意の位置に対向する状態とすることにより探査を行うものである。図の回路基板像264の上、あるいは図18(a)に例示されているように、到着確認センサ142を所望の移動軌跡252を描くように移動させることができ、対向する部分の輝度の変化に応じて到着確認センサ142の出力信号が、図15において回路基板像264の右側に表示される折れ線254で示されるように変化する。作業者はこの折れ線254を目視しつつX,Y方向移動指令アイコン240,246のクリックを行い、基準マーク撮像装置28の出力信号がONの状態が安定して続く部分が切欠212や開口234のない部分であることを認識しつつ探査を行うことができる。
図15の画面214の上部に示されているアイコンは、回路基板57と到着確認センサ142との相対移動速度を選択する速度選択アイコン260と、相対的移動量を選択する移動量選択アイコン262とであり、前者が選択されている場合には、X,Y方向移動指令アイコン240,246が操作されている間、選択された速度で到着確認センサ142が移動させられ、後者が選択されている場合には、X,Y方向移動指令アイコン240,246が1回クリックされる毎に、到着確認センサ142が選択された移動量ずつステップ移動させられる。S71においては、この移動速度または移動量の設定が行われる。
S81においては、図15に示す回路基板像264が表示される。この回路基板像264は、回路基板57の設計データであるCADデータに基づいて表示され、切欠像266や開口像268を含むものである。
作業者は、前述のように、折れ線254を目視しつつ、図18に例示する移動軌跡252に沿って到着確認センサ142を移動させ(S82,S83)、図15の折れ線254が切欠212や開口254の縁に相当する部分に到着したことを示す毎に、画面214内の「記憶指令」のアイコンをクリックする。それに応じて、コンピュータ198はクリックされた点のY座標を、基準マーク撮像装置28の出力信号がONからOFFに変化した点か、OFFからONに変化した点かの情報と共に記憶する(S84,S85)。すべての切欠212や開口254の探査が終了した後に、作業者が「位置演算指令」のアイコンをクリックすれば(S86)、コンピュータ198が、図18(b)に示すように、Y方向について切欠212や開口254が存在しない領域Qから、回路基板57の停止位置の公差と、確認センサの実際の設置位置の公差との両方に基づいて決まる公差Tを差し引いた領域Rを候補領域として演算し、それら候補領域中において回路基板57のY方向の中央に最も近い位置(図18の例では中央自体)を到着確認センサ142の設置位置として演算する(S87,S89)。
また、必要がある場合には、到着確認センサ142の設置位置を演算するとともに、到着確認センサ142の設置位置とY座標の位置を同じくし、X方向において予め設定された距離離れた位置のX,Y座標を、通過確認センサ144の設置位置に決定する(S88)。
以上の説明は、単純化のために、到着確認センサ142や通過確認センサ144の設置位置として不適切な部分が、切欠212や開口254のみであることが予め判っているものとして行ったが、裏面に、切欠212や開口254以外にも、確認センサ142,144の設置位置として不適切な部分があることが判っている場合には、移動軌跡252をそれらの部分をも横切るように選定されることが必要である。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、基準マーク撮像装置28と到着確認センサ142とが、それぞれ回路基板検出装置を構成し、コンピュータ198の基板ストッパ位置探査プログラムを実行する部分と、確認センサ位置探査プログラムを実行する部分とが、それぞれ検出結果依拠設置位置決定部を構成し、それら回路基板検出装置と検出結果依拠設置位置決定部とが設置位置決定装置を構成している。
また、光学的検出器の一例である到着確認センサ142(特に光電センサ170)を移動させるセンサ移動装置174が検出器移動装置を構成し、その検出器移動装置が回路基板57を移動させる基板搬送装置20と共同して検出器・基板相対移動装置を構成している。さらに、光学的検出器の別の一例である基準マーク撮像装置を移動させるヘッド移動装置62が、検出器移動装置と検出器・基板相対移動装置とを構成している。
また、ディスプレイ200のX方向移動指令アイコン240およびY方向移動指令アイコン246と、コンピュータ198のS82,S83を実行する部分とが、上記検出器・基板相対移動装置と共同で、手動指示対応移動部を構成し、コンピュータ198のS47を実行する部分が、上記検出器・基板相対移動装置と共同で、自動移動部を構成し、コンピュータ198のS33を実行する部分が選択部を構成している。
そして、到着確認センサ142を決定された設置位置へ移動させるセンサ移動装置174と、通過確認センサ144を決定された設置位置へ固定するメカニカルヘッド100およびヘッド移動装置62とが、それぞれセンサ設置装置を構成し、基板ストッパ140を決定された設置位置へ固定するメカニカルヘッド100およびヘッド移動装置62がストッパ設置装置を構成している。
なお、以上説明した実施形態においては、確認センサ142,144の設置位置の探査が到着確認センサ142により行われるようにされているが、回路基板57の裏面に、切欠212や開口234以外に、確認センサ142,144の設置位置として不適切な領域がない場合には、到着確認センサ142の代わりに、基準マーク撮像装置28により確認センサ142,144の設置位置の探査が行われるようにすることも可能である。
また、基板ストッパ140の設置位置の探査が基準マーク撮像装置28によって行われるようにされているが、到着確認センサ142によって探査されるようにすることも可能である。
前記実施形態にいおては、到着確認センサ142がセンサ移動装置174により移動させられるようになっていたが、メカニカルヘッド100により設置位置に固定されるようにしてもよい。逆に、通過確認センサ144もセンサ移動装置により移動させられるようにしてもよい。また、センサ移動装置を、Y方向のみならず、X方向にも確認センサを移動させ得るものとすることも可能である。
さらに、基板ストッパが、ストッパ移動装置によりY方向に移動させられるようにしてもよく、X方向にも移動させられるようにしてもよい。
10:装着モジュール 18:モジュール本体 20:基板搬送装置 22:基板保持装置 24:部品供給装置 26:装着装置 28:基準マーク撮像装置 32:電気制御装置 54,56:基板コンベヤ 57:回路基板 60:装着ヘッド 62:ヘッド移動装置 100:メカニカルヘッド 122:支持台 124:支持ピン 140:基板ストッパ 142:到着確認センサ 144:通過確認センサ 162:磁石 170:光電センサ 172:基準マーク 174:センサ移動装置 182:磁石 198:コンピュータ 200:ディスプレイ 212:切欠 214:画面 222:回路基板像 224:現在位置を示す点 226:格子 228:予定コース 230:移動軌跡 232;折れ線 234:開口 236:暗色部 252:移動軌跡 254:折れ線 260:速度選択アイコン 262:移動量選択アイコン 264:回路基板像 266:切欠像 268:開口像

Claims (7)

  1. 基板搬送装置により搬送方向に搬送され停止位置に停止させられて、基板保持装置に保持された回路基板に、電子回路部品を装着する電子回路部品装着機であって、
    回路基板の前記搬送方向における下流側の縁に当接して回路基板を前記停止位置に停止させる基板ストッパと、回路基板の予め定められた位置への到着を確認する到着確認センサと、回路基板の予め定められた位置の通過を確認する通過確認センサとの少なくとも1つと、
    前記基板搬送装置により当該電子回路部品装着機に搬入された回路基板の平面形状と面の状態との少なくとも一方を検出する回路基板検出装置と、
    その回路基板検出装置の検出結果に基づいて、前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサのうちで実際に含まれるものの少なくとも1つの設置位置を決定する検出結果依拠設置位置決定部と
    を含むことを特徴とする電子回路部品装着機。
  2. 前記回路基板検出装置が、
    回路基板の一部を光学的に検出する光学的検出器と、
    その光学的検出器と回路基板とをその回路基板の面に平行な方向に相対移動させる検出器・基板相対移動装置と
    を含む請求項1に記載の電子回路部品装着機。
  3. 前記検出器・基板相対移動装置が、
    前記基板搬送装置と、
    前記光学的検出器を前記搬送方向と直交する方向に移動させる検出器移動装置と
    を含む請求項2に記載の電子回路部品装着機。
  4. 前記光学的検出器が回路基板の一部を撮像可能な撮像装置を含む請求項2または3に記載の電子回路部品装着機。
  5. 前記光学的検出器が、
    回路基板に向かって光を投光する投光器と回路基板により反射された光を受光する受光器とを含む光電センサと、
    その光電センサの出力信号を処理する信号処理部と
    を含む請求項2ないし4のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
  6. 前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサの前記少なくとも1つが、前記到着確認センサと前記通過確認センサとの少なくとも一方を含み、当該電子回路部品装着機が、その少なくとも一方を前記検出結果依拠設置位置決定部の決定に従って設置するセンサ設置装置を含む請求項1ないし5のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
  7. 前記基板ストッパ,前記到着確認センサおよび前記通過確認センサの前記少なくとも1つが前記基板ストッパを含み、当該電子回路部品装着機が、その基板ストッパを前記検出結果依拠設置位置決定部の決定に従って設置するストッパ設置装置を含む請求項1ないし6のいずれかに記載の電子回路部品装着機。
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