JP2010092980A - 基板搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板に空孔や切欠がある場合でも、基板検出センサが基板を見失うことが無く確実に検出できるようにして、エラーの発生で生産を停止させることを回避する。
【解決手段】基板8を検出するための基板検出センサ36、70を備えた基板搬送装置30において、前記基板検出センサを移動する手段(40、42、44、46、50、52、54、56、72X、72Y、74X、74Y、76X、76Y、78、80)と、前記基板検出センサの移動を制御する手段(64、66)とを設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板を検出するための基板検出センサを備えた基板搬送装置に係り、特に、基板に空孔や切欠が有る場合でも、基板を見失うこと無く確実に検出することが可能な基板検出センサを備えた基板搬送装置に関する。
図1に例示する如く、図のX方向に基板8を搬送するための基板搬送部12により搬入され、所定の搭載位置(生産位置)に固定された基板8に対して、例えば基板搬送部12の手前に設けられたテープフィーダ等を収容する部品供給部14から電子部品をピックアップして、搭載する表面実装機(マウンタとも称する)10が知られている。図において、16は、部品供給部14から基板8上に部品を移載するための搭載ヘッド、18は、該搭載ヘッド16をX軸座標方向に移動して位置決めするためのX駆動部、20は、該X駆動部18ごと搭載ヘッド16をY軸座標方向に移動して位置決めするためのY駆動部、22は、電子部品を吸着してピックアップするための、搭載ヘッド16に装着されるノズル、24は、基板8のマーク等を上方から撮影するための、同じく搭載ヘッド16に装着される基板認識カメラ、26は、ノズル22に吸着された電子部品等を下方から撮影するための部品認識カメラである。
この表面実装機10の基板搬送部12として用いられる基板搬送装置は、図2(A)平面図、及び(B)図2(A)の矢示B方向から見た側面図に示す如く、本体30に対して移動する搬送ベルト31に基板8の両端部を載せて移動させるようにしている。図において、32は、基板8が安定して搬送されるように、基板8の両端をガイドする基板ガイドである。
電子部品を基板表面に正確に実装するには、基板を常に一定の停止位置(搭載位置)に固定する必要がある。
そのため、基板ストッパ34に基板8の先端を当接させる構造となっているが、当接する時に基板8の速度が速いと、衝突の衝撃で実装した電子部品の位置がずれてしまうことがあるため、当接時には基板8の搬送速度を減速しておく必要がある。
そのため、基板ストッパ34の上流側に、例えば特許文献1の図1、図2に記載されているような透過式の基板検出センサ36を設け、この基板検出センサ36が基板8を検出したことをトリガにして、基板搬送速度を減速するようにしている。ここで透過式の基板検出センサ36は、投光部36aと受光部36bに分かれており、光軸36cを基板8が遮ることで基板8の通過を検出している。
又、特許文献1の図7に示される如く、反射式の基板検出センサを用いる例もある。
特許第3915497号公報(図1、図2、図7)
しかしながら従来の基板検出センサは検出位置が固定されているため、図3(A)や(B)に示すような、空孔や切欠がある基板の位置を検出できない場合があった。
即ち、リードフレーム等は、図3(A)に示すように、網状であったり、図3(B)に示すように長孔形状が大きく取られていることが多く、基板検出センサ36の光軸36cが通る検出位置が空孔となっていることが多い。従って、基板停止時点では、基板8の先端を基板検出センサ36が検出するので問題は無いが、基板停止後に基板検出センサ36の光軸36cが丁度、空孔を通過していると、基板が無いと誤って判断して、次の基板を搬入し、エラーの発生で生産を停止してしまう等のトラブルを発生する恐れがある。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、空孔や切欠のある基板であっても、基板を見失うこと無く確実に検出できるようにすることを課題とする。
本発明は、基板を検出するための基板検出センサを備えた基板搬送装置において、前記基板検出センサを移動する手段と、前記基板検出センサの移動を制御する手段とを設けることにより、前記課題を解決したものである。
ここで、前記基板検出センサの位置に応じて基板の搬送条件を変化させて、基板の停止位置を一定に保つことができる。
又、基板の形状に応じて、前記基板検出センサの移動パターンを選択する手段を更に備えることができる。
又、前記基板検出センサの移動機能の使用/不使用を選択する手段を更に設けることができる。
本発明によれば、基板検出センサの位置を移動することで、空孔や切欠を避けて基板を検出することができる。従って、基板に空孔や切欠が有る場合でも、基板検出センサが基板を見失うことが無くなり、エラーの発生による生産の停止を回避できる。又、基板の空孔や切欠を避けた位置に基板検出センサを移動しておくことで、次回以降は、最短の時間で、基板を検出することができる。更に、センサの移動距離に応じて、基板の搬送条件(減速度等)や、基板を検出してから減速を開始する迄の時間等を変化させることで、基板の停止位置等を一定に保つことができる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態は、図2に示した従来例と同様の投光部36aと受光部36bを有する透過式の基板検出センサ36において、図4(A)に平面図を示す如く、投光部36aをX方向(基板搬送方向)に移動可能にすると共に、図4(B)に側面図を示す如く、受光部36bをY方向に移動可能としたものである。
具体的には、図4(A)に示した如く、基板ガイド32上にX方向直動ガイド40を設け、その上に投光部取付台42を介して、投光部36aを固定する。投光部取付台42には、ボールねじ44のナット部44aが固定されており、ボールねじ44は、カプリング45を介して投光部駆動モータ46により回動される。ボールねじ44の両端部は、軸受44bを介して、回動可能に本体30に固定されている。
一方、前記受光部36bは、図4(B)に示した如く、受光部ブラケット50に固定されており、該受光部ブラケット50は、ガイドピン52で、Y方向にのみ直線運動可能に制限されている。受光部ブラケット50には、ボールねじ54のナット部54aが固定されており、ボールねじ54は、カップリング55を介して受光部駆動モータ56に固定されている。
前記駆動モータ46、56は、ステッピングモータやサーボモータ等、動作位置を指定できるものが用いられる。
本実施形態の制御装置図を5に示す。この制御装置は、基板形状に応じて基板検出センサ36の移動パターンを選択する移動パターン選択回路60と、基板検出センサ36の移動機能の使用/不使用を選択する移動機能使用/不使用選択回路62と、該移動機能使用/不使用選択回路62で移動機能の使用が選択され、且つ、基板検出センサ36が基板8を見失った時に、前記移動パターン選択回路60で予め選択された移動パターンに従って、前記投光部駆動モータ46及び/又は受光部駆動モータ56を駆動すると共に、駆動後の基板検出センサ36の位置に応じて基板搬送条件制御回路68により基板8の搬送条件(例えば搬送ベルトの送り速度)を変化させて、基板8の停止位置を一定に保つための投光部駆動回路64及び受光部駆動回路66と、を含んでいる。
以下作用を説明する。基板8がX方向に搬送され、基板検出センサ36の光軸36cを遮ると、搬送ベルト31の送り速度が減速され、基板ストッパ34に基板8の先端が当接するタイミングで送り動作を停止する。このとき、基板検出センサ36の光軸が基板8の空孔位置や切欠位置になっていると、基板を検出していない状態となり、エラーが発生してしまう。
そこで、基板検出センサ36の光軸36cが基板8を見失った場合には、投光部駆動モータ46及び/又は受光部駆動モータ56を駆動させ、投光部36aの位置をX方向、受光部36bの位置をY方向に、それぞれ移動させる。X方向に移動させた場合を図6に、Y方向に移動させた場合を図7に、XY両方向に移動させた場合を図8に示す。
このようにセンサ位置を移動させることで、光軸36cが基板8を通過する位置が変わるため、空孔や切欠を避けた位置に光軸36cを移動することで、基板8を再度検出することができる。
次回の基板搬入時には、基板検出センサ36を移動した分の距離を計算し、基板搬送条件制御回路68で、基板搬送速度の減速タイミングや、減速度を変化させて、基板の停止位置を一定に保ち、常に同じ条件で基板8の先端が基板ストッパ34に当接するように制御することができる。
ここで、基板検出センサ36を移動させる機能は、基板8の空孔の有無により、移動機能使用/不使用選択回路62で、使用/不使用を選択可能とすることができる。
又、基板8の形状や空孔、切欠のパターンによって、移動パターン選択回路60で、基板検出センサ36をX方向にのみ移動させたり、Y方向にのみ移動させたり、XY方向同時に動かすことで斜めに移動させたり、例えば、X方向に5mm移動した後にY方向に3mm移動するというようなジグザク移動パターンを指定することも可能である。
なお、前記実施形態においては、投光部36aをX方向に移動し、受光部36bをY方向に移動していたが、逆に投光部36aをY方向に移動し、受光部36bをX方向に移動するように構成することも可能である。又、例えばX方向あるいはY方向にのみ移動させれば良い場合には、投光部36a、受光部36b共にX方向にのみ移動可能としたり、Y方向にのみ移動するように構成することも可能である。
又、前記第1実施形態においては、透過式の基板検出センサが用いられていたが、本発明の適用対象は、これに限定されず、反射式の基板検出センサを用いる場合にも適用できる。
本発明の第2実施形態は、図9(A)に側面図を示す如く、基板8の下方に反射式の基板検出センサ70を位置させて、基板8を真下から検出する場合に本発明を適用したもので、図9(B)に平面図を示す如く、反射式の基板検出センサ70を、X方向とY方向に移動可能にX方向リニアガイド72XとY方向リニアガイド72Yで支持する。そして、X方向ボールねじ74XとY方向ボールねじ74Yを、それぞれX方向駆動モータ76XとY方向駆動モータ76Yで駆動することによって、反射式の基板検出センサ70をXY両方向に移動することができるようにしたものである。
図において、74Xaは、X方向ボールねじ74Xのナット部、74Yaは、Y方向ボールねじ74Yのナット部、74Xbは、X方向ボールねじ74Xの軸受、74Ybは、Y方向ボールねじ74Yの軸受、78は、例えば本体30に固定された固定フレーム、80は、Y方向に移動する移動フレームである。
なお、図9においては、反射式の基板検出センサ70が、基板8の真下から基板8を検出するようにされていたが、斜め下方から検出するような構成であっても良い。
前記実施形態においては、いずれも、基板検出センサ36、70が、ボールねじにより移動されていたが、基板検出センサを移動する手段はこれに限定されず、例えばリニアモータ等、他の移動手段を用いることも可能である。更に、エンコーダを設けて、基板検出センサ36、70の位置を検出し、フィードバック制御しても良い。
又、前記実施形態においては、いずれも、本発明が表面実装機に適用されていたが、本発明の適用対象は、これに限定されず、例えばディスペンサ等の他の機械に用いられる基板搬送装置一般に同様に適用できる。
本発明の適用対象の一例である表面実装機の全体構成を示す斜視図 透過式の基板検出センサが配設された基板搬送装置を示す(A)平面図及び(B)矢視B方向から見た側面図 従来の問題点を説明するための平面図 本発明の第1実施形態の構成を示す(A)平面図及び(B)矢視B方向から見た側面図 第1実施形態の制御回路を示すブロック図 第1実施形態において投光部をX方向に移動した状態を示す平面図 同じくY方向に移動した状態を示す平面図 同じく投光部をX方向、受光部をY方向に移動した状態を示す平面図 本発明の第2実施形態の構成を示す(A)側面図及び(B)平面図
符号の説明
8…基板
10…表面実装機(マウンタ)
12…基板搬送部
30…基板搬送装置本体
31…搬送ベルト
32…基板ガイド
34…基板ストッパ
36…(透過式)基板検出センサ
36a…投光部
36b…受光部
36c…光軸
40…X方向直動ガイド
42…投光部取付台
44、54…ボールねじ
46…投光部駆動モータ
50…受光部ブラケット
52…ガイドピン
56…受光部駆動モータ
60…移動パターン選択回路
62…移動機能使用/不使用選択回路
64…投光部駆動回路
66…受光部駆動回路
68…基板搬送条件制御回路
70…(反射式)基板検出センサ
72X…X方向リニアガイド
72Y…Y方向リニアガイド
74X…X方向ボールねじ
74Y…Y方向ボールねじ
76X…X方向駆動モータ
76Y…Y方向駆動モータ
78…固定フレーム
80…移動フレーム

Claims (4)

  1. 基板を検出するための基板検出センサを備えた基板搬送装置において、
    前記基板検出センサを移動する手段と、
    前記基板検出センサの移動を制御する手段と、
    を設けたことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記基板検出センサの位置に応じて基板の搬送条件を変化させて、基板の停止位置を一定に保つことを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  3. 基板の形状に応じて、前記基板検出センサの移動パターンを選択する手段を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
  4. 前記基板検出センサの移動機能の使用/不使用を選択する手段を更に設けたことを特徴とする請求項1に記載の基板搬送装置。
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