JP2001015885A - 高周波用電子回路及び高周波用電子回路へのチップ三端子コンデンサの実装構造 - Google Patents

高周波用電子回路及び高周波用電子回路へのチップ三端子コンデンサの実装構造

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JP2001015885A
JP2001015885A JP11188794A JP18879499A JP2001015885A JP 2001015885 A JP2001015885 A JP 2001015885A JP 11188794 A JP11188794 A JP 11188794A JP 18879499 A JP18879499 A JP 18879499A JP 2001015885 A JP2001015885 A JP 2001015885A
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capacitor
terminal
ground
chip
layer
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JP11188794A
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Mitsumasa Fukuda
充昌 福田
Yukio Sakamoto
幸夫 坂本
Atsushi Kojima
淳 小島
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波用電子回路において、バイパスコンデ
ンサが十分な機能を発揮することを可能とする。 【解決手段】 内部又は裏面に配設されたアースライン
用グランド層7と、表面に配設された電源ライン用回路
層8と、スルーホール又はビアホール9を介してアース
ライン用グランド層7に接続された中継用ランド電極層
10とを備えた配線基板11又はパッケージに、入出力
端子6b,6cとグランド端子6dとを備えたチップ三
端子コンデンサ6を表面実装し、入出力端子6b,6c
を電源ライン用回路層8に接続するとともに、グランド
端子6dを中継用ランド電極層10に接続して、チップ
三端子コンデンサ6をバイパスコンデンサとして機能さ
せる。また、スルーホール又はビアホール9の長さを
0.5mm以下にして、バイパスコンデンサの全残留イ
ンダクタンスを小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、アースラインと
電源ラインの間にバイパスコンデンサを接続した高周波
用電子回路及び高周波用電子回路へのバイパスコンデン
サの実装構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】図8は
従来の代表的な高周波用電子回路31の等価回路図であ
る。この高周波用電子回路31は、ディジタルIC32
と、ディジタルIC32に駆動用の直流電圧Vccを供
給する駆動用直流電源33と、ディジタルIC32と駆
動用直流電源33との間を電気的に接続するための電源
ライン34及びアースライン35と、電源ライン34及
びアースライン35の間に接続されたバイパスコンデン
サ(デカップリングコンデンサ)36を備えている。
【0003】この高周波用電子回路31の中のバイパス
コンデンサ36は、周波数に比例してインピーダンスが
低下する容量素子(コンデンサC)の性質により、各回
路(ステージ)の間で起こる混信を阻止する機能(デカ
ップリング機能)を発揮するとともに、ディジタルIC
32などを流れる負荷電流の急激な増減(変動)にとも
なって、電源ライン34の等価直列インダクタンスL
a,Lbにより生じる、電源電圧のリップル(重畳波)
を抑制する機能(リップル抑制機能)を発揮する。
【0004】一方、最近のディジタル機器の急激な高速
化にともない、CPUでは500MHzを越えるクロッ
ク周波数で処理が行われたり、DRAMでは100MH
zを越える周波数でデータの出し入れが行われたりして
おり、高周波用電子回路31においては、高周波化がさ
らに進展つつあるのが実情である。
【0005】しかしながら、近年の急激な高周波化にと
もない、高周波用電子回路31ではバイパスコンデンサ
36が十分に機能しない場合が生じるに至っている。す
なわち、従来はバイパスコンデンサ36として、タンタ
ルコンデンサや大容量積層チップコンデンサが用いられ
ており、周波数が高くなると、容量素子としての直列イ
ンピーダンスが減少するが、図8に示すように、バイパ
スコンデンサ36には、周波数に比例してインピーダン
スが上昇する残留インダクタンスESLが直列接続の状
態で存在しているため、周波数が高くなると、残留イン
ダクタンスESLによるインピーダンス増加分が容量素
子によるインピーダンス減少分を上回ることになり、バ
イパスコンデンサ36が十分に機能を果たさなくなると
いう問題点がある。なお、上記高周波用電子回路31に
おいては、バイパスコンデンサ36自体の等価直列イン
ダクタンス及び各ライン34,35とバイパスコンデン
サ36を結ぶ各接続配線の等価直列インダクタンスの合
計が、バイパスコンデンサ36を接続することに起因す
る全残留インダクタンスESLとなる。
【0006】本願発明は、上記問題点を解決するもので
あり、著しい高周波化のもとにおいてもバイパスコンデ
ンサに十分に機能を果たさせることが可能な高周波用電
子回路、及び高周波用電子回路へのバイパスコンデンサ
としてのチップ三端子コンデンサの実装構造を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本願発明(請求項1)の高周波用電子回路は、アー
スラインと電源ラインの間にバイパスコンデンサが接続
された構造を有する高周波用電子回路であって、内部又
は裏面に配設されたアースライン用グランド層と、表面
に配設された電源ライン用回路層と、スルーホール又は
ビアホールを介してアースライン用グランド層に接続さ
れた中継用ランド電極層(グランドパターン)とを備え
た配線基板又はパッケージに、前記コンデンサ用電極の
一方と導通する入出力端子と、前記コンデンサ用電極の
他方と導通するグランド端子とを備えたチップ三端子コ
ンデンサが表面実装され、前記入出力端子が前記電源ラ
イン用回路層に接続されるとともに、前記グランド端子
が前記中継用ランド電極層(グランドパターン)に接続
されることにより、チップ三端子コンデンサが前記バイ
パスコンデンサとして用いられていることを特徴として
いる。
【0008】本願発明(請求項1)の高周波用電子回路
においては、アースラインと電源ラインの間に接続され
ているチップ三端子コンデンサが、周波数に比例してイ
ンピーダンスが低下する容量素子特有の性質を発揮する
ことによりバイパスコンデンサとしての機能を果たす。
また、バイパスコンデンサであるチップ三端子コンデン
サにおいては、一方のコンデンサ用電極である内部電極
(貫通内部電極)に入出力端子が直結され、他方のコン
デンサ用電極である内部電極(グランド内部電極)にグ
ランド端子が直結されているとともに、入出力端子が電
源ライン用回路層に接続され、貫通内部電極が電源ライ
ンの一部を兼ねることになるため、貫通内部電極の等価
直列インダクタンスが電源ラインのインダクタンスに変
換され、チップ三端子コンデンサの等価直列インダクタ
ンスが極めて小さくなる。
【0009】さらに、配線基板又はパッケージに表面実
装されている入出力端子は、配線基板又はパッケージの
表面の電源ライン用回路層に接続される一方、グランド
端子は、配線基板又はパッケージの中継用ランド電極層
に接続され、スルーホール又はビアホールを介して、配
線基板又はパッケージの内部又は裏面に配設されたアー
スライン用グランド層に接続されているため、チップ三
端子コンデンサの入出力端子と電源ライン用回路層の接
続と、チップ三端子コンデンサのグランド端子と中継用
ランド電極層の接続が、実質的に直接に行われることに
なり、中継用ランド電極層とアースライン用グランド層
を接続するスルーホール又はビアホールのインダクタン
スが、実質的に接続配線による等価直列インダクタンス
となる。そして、近年の電子回路における配線基板又は
パッケージにおいては、表面の電源ライン用回路層とア
ースライン用グランド層の層間厚み(間隔)が非常に薄
く、電源ライン用回路層とアースライン用グランド層を
接続するスルーホール又はビアホールの長さも非常に短
いため、スルーホール又はビアホールの等価直列インダ
クタンスは通常極めて小さい。
【0010】したがって、本願発明の高周波用電子回路
におけるチップ三端子コンデンサによるバイパスコンデ
ンサの残留インダクタンス(すなわち、チップ三端子コ
ンデンサ自体の等価直列インダクタンス、及び中継用ラ
ンド電極層とアースライン用グランド層を接続するスル
ーホール又はビアホールの等価直列インダクタンスを合
わせたもの)は小さく、バイパスコンデンサとして十分
な機能を発揮することができる。
【0011】また、本願発明(請求項2)の高周波用電
子回路へのチップ三端子コンデンサの実装構造は、アー
スラインと電源ラインの間にバイパスコンデンサとして
チップ三端子コンデンサが接続された高周波用電子回路
へのチップ三端子コンデンサの実装構造であって、内部
又は裏面に配設された前記アースライン用グランド層
と、表面に配設された電源ライン用回路層と、スルーホ
ール又はビアホールを介してアースライン用グランド層
に接続された中継用ランド電極層(グランドパターン)
とを備えた配線基板又はパッケージに、前記コンデンサ
用電極の一方と導通する入出力端子と、前記コンデンサ
用電極の他方と導通するグランド端子とを備えたチップ
三端子コンデンサを表面実装し、前記入出力端子を前記
電源ライン用回路層に接続するとともに、前記グランド
端子を前記中継用ランド電極層(グランドパターン)に
接続したことを特徴としている。
【0012】本願発明(請求項2)の高周波用電子回路
へのチップ三端子コンデンサの実装構造においては、配
線基板又はパッケージにチップ三端子コンデンサを表面
実装し、入出力端子を電源ライン用回路層に接続すると
ともに、グランド端子を中継用ランド電極層(グランド
パターン)に接続し、スルーホール又はビアホールを介
してアースライン用グランド層に接続するようにしてい
るので、上述のような作用を奏する本願発明の請求項1
の高周波用電子回路を確実に構成することが可能にな
る。
【0013】また、請求項3の高周波用電子回路へのチ
ップ三端子コンデンサの実装構造は、前記スルーホール
又はビアホールの長さが0.5mm以下であることを特
徴としている。
【0014】バイパスコンデンサを接続することに由来
する全残留インダクタンスを支配するスルーホール又は
ビアホールの長さを0.5mm以下とした場合、その長
さに比例するスルーホール又はビアホールの等価直列イ
ンダクタンスは極めて小さくなる。したがって、バイパ
スコンデンサの全残留インダクタンスを確実に小さくし
て、バイパスコンデンサをさらに確実に効率よく機能さ
せることができるようになる。なお、本願発明におい
て、スルーホール又はビアホールの長さとは、アースラ
イン用グランド層と、電源ライン用回路層とを、スルー
ホール又はビアホールにより電気的に接続する場合の電
路の長さを意味する概念である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を示
してその特徴とするところをさらに詳しく説明する。図
1は本願発明の一実施形態にかかるチップ三端子コンデ
ンサの実装構造を採用した高周波用電子回路の要部構成
を示す断面図、図2は本願発明の一実施形態にかかる高
周波用電子回路全体の等価回路図、図3は本願発明の一
実施形態にかかる高周波用電子回路へのチップ三端子コ
ンデンサの実装構造を示す拡大断面図、図4は本願発明
の一実施形態にかかる高周波用電子回路へのチップ三端
子コンデンサの実装構造を示す平面図である。
【0016】この実施形態の高周波用電子回路1は、図
1及び図2に示すように、作動周波数の極めて高いディ
ジタルIC2と、ディジタルIC2に駆動用の直流電圧
Vccを供給する駆動用直流電源3と、ディジタルIC
2と駆動用直流電源3との間を電気的に接続するための
電源ライン4及びアースライン5と、電源ライン4とア
ースライン5の間に接続されたチップ三端子コンデンサ
6とを備えており、チップ三端子コンデンサ6がバイパ
スコンデンサとして機能するよう構成されている。
【0017】以下、チップ三端子コンデンサ(バイパス
コンデンサ)6の実装構造を中心にさらに具体的に説明
する。高周波用電子回路1に用いられている配線基板1
1は、図1及び図3に示すように、内部に配設されたア
ースライン用グランド層7と、表面に配設された電源ラ
イン用回路層8と、ビアホール9を介してアースライン
用グランド層7に電気的に接続されている中継用ランド
電極層(グランドパターン)10を備えている。なお、
この配線基板11においては、図4に示すように、アー
スライン用グランド層7(図1,3)と中継用ランド電
極層10の間に、2個のビアホール9が設けられてい
る。ただし、ビアホール9の数に特別の制約はなく、例
えば、図5に示すように、中継用ランド電極層10の中
央に1個のビアホール9を配設し、このビアホール9に
よりアースライン用グランド層7と中継用ランド電極層
10を電気的に接続するように構成することも可能であ
る。
【0018】そして、この実施形態においては、ビアホ
ール9(図3)の直径Dを500μm,長さLを0.5
mmとしている。
【0019】一方、図6に示すように、チップ三端子コ
ンデンサ6のコンデンサ素子6aの内部には、一方のコ
ンデンサ用電極である内部電極(貫通内部電極)6e
と、他方のコンデンサ用電極である内部電極(グランド
内部電極)6fが配設されている。また、コンデンサ素
子6aの両端部には、貫通内部電極6eの両端部と接続
するように入出力端子6b,6cが配設され、コンデン
サ素子6aの両側面には、グランド内部電極6fの両端
部と導通するようにグランド端子6dが配設されてい
る。なお、図7は、このチップ三端子コンデンサ6の等
価回路図である。
【0020】そして、このチップ三端子コンデンサ6
が、図3に示すように、配線基板11の表面に実装され
ており、入出力端子6b,6cがはんだ13a,13b
により電源ライン用回路層8に接続されているととも
に、チップ三端子コンデンサ6のグランド端子6dがは
んだ13cにより中継用ランド電極層10に接続されて
いる。このように、チップ三端子コンデンサ6の貫通内
部電極6e(図6)が、電源ライン用回路層8に、その
一部を構成するように接続されるとともに、グランド内
部電極6f(図6)がビアホール9を経由してアースラ
イン用グランド層7に接続されることにより、チップ三
端子コンデンサ6は、図2に示すように、電源ライン4
とアースライン5の間に容量素子(コンデンサC)とし
て接続されることになり、バイパスコンデンサとしての
機能を果たすことになる。
【0021】また、図2及び図3に示すように、チップ
三端子コンデンサ6においては、貫通内部電極6eが電
源ライン4の一部を構成するように配設されており、貫
通内部電極6eの等価直列インダクタンスは、電源ライ
ン4のインダクタンスに変換され、また、グランド内部
電極6fがグランド端子6dに直結されているため、グ
ランド内部電極6fの等価直列インダクタンスは極めて
小さい。したがって、チップ三端子コンデサ6自体の等
価直列インダクタンスは非常に小さくなる。なお、チッ
プ三端子コンデンサ6の等価直列インダクタンスとして
は、例えば0.1nH程度となる。
【0022】一方、チップ三端子コンデンサ6の入出力
端子6b,6c及びグランド端子6dは、電源ライン用
回路層8及び中継用ランド電極層10にそれぞれ直結さ
れているので、チップ三端子コンデンサ6を接続するた
めの接続配線の等価直列インダクタンスは、実質的にビ
アホール9によるインダクタンスだけとなる。
【0023】そして、ビアホールの直径及び長さが、上
述のように、直径D=500μm,長さL=0.5mm
である場合、ビアホール1個当たりインダクタンスは約
0.1nHとなり、図4に示すように、アースライン用
グランド層7と中継用ランド電極層10が2個のビアホ
ール9により並列接続となっている場合は、接続配線の
等価直列インダクタンスは1個の場合の半分の0.05
nHになる。
【0024】そして、バイパスコンデンサの全残留イン
ダクタンスESLは、チップ三端子コンデンサ6自体の
等価直列インダクタンスと、ビアホール9による等価直
列インダクタンスとを合わせたものとなるが、前者が例
えば0.1nHであり、後者が例えば0.05nHであ
れば、バイパスコンデンサの全残留インダクタンスES
Lは、0.15nHとなる。
【0025】この実施形態のバイパスコンデンサの実装
構造のように、全残留インダクタンスESLが0.2n
H以下になると、バイパスコンデンサとしての機能は十
分に果たされることになり、ディジタルIC2などを流
れる負荷電流の急激な増減(変動)にともなって、電源
ライン4の等価直列インダクタンスLa,Lbの存在に
より生じる電源電圧のリップル(重畳波)を抑制する機
能(リップル抑制機能)が存分に発揮されることにな
る。
【0026】なお、上記実施形態においては、チップ三
端子コンデンサ6が表面実装される対象が、内部のアー
スライン用グランド層7と、表面の中継用ランド電極層
10がビアホール9により接続された構造を有する配線
基板11である場合を例にとって説明したが、チップ三
端子コンデンサ6が表面実装される対象は、上述のよう
な構造の配線基板に限られるものではなく、裏面に配設
されたアースライン用グランド層がスルーホールにより
表面の中継用ランド電極層に接続されている様な構造の
配線基板であってもよい。また、チップ三端子コンデン
サ6が表面実装される対象は、配線基板に限定されるも
のではなく、内部や裏面にアースライン用のグランド層
が配設されたパッケージであってもよい。
【0027】また、上記実施形態では、チップ三端子コ
ンデンサ6として、一方の内部電極(貫通内部電極)6
e及び他方の内部電極(グランド内部電極)6fが、そ
れぞれ一層である場合を例にとって説明したが、複数枚
の電極を積層した構造のチップ三端子コンデンサを用い
ることも可能である。
【0028】また、上記実施形態では、チップ三端子コ
ンデンサ6のグランド端子6dがコンデンサ素子6aの
上下両面側に回り込むように形成されている場合を例に
とって説明したが、グランド端子6dがコンデンサ素子
6aの側面にのみ形成されているような構造のものを用
いることも可能である。なお、入出力端子6b,6cの
形状についても特に制約はない。
【0029】本願発明はさらにその他の点においても上
記実施形態に限定されるものではなく、高周波用電子回
路を構成する回路要素なども含めて、発明の要旨の範囲
内において、種々の応用、変形を加えることが可能であ
る。
【0030】
【発明の効果】本願発明(請求項1)の高周波用電子回
路においては、入出力端子とグランド端子を備えたチッ
プ三端子コンデンサを、内部又は裏面にアースライン用
グランド層が配設された配線基板又はパッケージに表面
実装し、入出力端子を電源ライン用回路層に接続すると
ともに、グランド端子を中継用ランド電極層(グランド
パターン)に接続することにより、チップ三端子コンデ
ンサをバイパスコンデンサとして用いるとともに、バイ
パスコンデンサ(チップ三端子コンデンサ)を接続する
ことに由来する全残留インダクタンスが小さくなるよう
にしているので、高周波用電子回路において、チップ三
端子コンデンサにバイパスコンデンサとしての十分な機
能を発揮させることが可能になる。
【0031】また、本願発明(請求項2)の高周波用電
子回路へのチップ三端子コンデンサの実装構造は、配線
基板又はパッケージにチップ三端子コンデンサを表面実
装し、入出力端子を電源ライン用回路層に接続するとと
もに、グランド端子を中継用ランド電極層(グランドパ
ターン)に接続し、スルーホール又はビアホールを介し
てアースライン用グランド層に接続するようにしている
ので、上述の本願発明の請求項1の高周波用電子回路を
確実に構成することが可能になり、バイパスコンデンサ
の全残留インダクタンスを小さくして、チップ三端子コ
ンデンサにバイパスコンデンサとしての十分な機能を発
揮させることが可能になる。
【0032】また、本願発明(請求項3)のチップ三端
子コンデンサの実装構造のように、スルーホール又はビ
アホールの長さを0.5mm以下とした場合、スルーホ
ール又はビアホールによるインダクタンスが極めて小さ
くなり、バイパスコンデンサの全残留インダクタンスを
より小さくすることが可能になるため、高周波用電子回
路において、バイパスコンデンサをさらに効率よく機能
させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施形態にかかるチップ三端子コ
ンデンサの実装構造を採用した高周波用電子回路の要部
構成を示す断面図である。
【図2】本願発明の一実施形態にかかる高周波用電子回
路全体の等価回路図である。
【図3】本願発明の一実施形態にかかる高周波用電子回
路へのチップ三端子コンデンサ(バイパスコンデンサ)
の実装構造を示す拡大断面図である。
【図4】本願発明の一実施形態にかかる高周波用電子回
路へのチップ三端子コンデンサ(バイパスコンデンサ)
の実装構造を示す平面図である。
【図5】本願発明の一実施形態にかかる高周波用電子回
路へのチップ三端子コンデンサ(バイパスコンデンサ)
の実装構造の他の例を示す平面図である。
【図6】本願発明の一実施形態にかかる高周波用電子回
路に用いられているチップ三端子コンデンサを示す斜視
図である。
【図7】図6のチップ三端子コンデンサの等価回路図で
ある。
【図8】従来の高周波用電子回路の等価回路図である。
【符号の説明】
1 高周波用の電子回路 2 ディジタルIC 3 駆動用直流電源 4 電源ライン 5 アースライン 6 チップ三端子コンデンサ(バイパスコンデ
ンサ) 6a コンデンサ素子 6b,6c 入出力端子 6d グランド端子 6e 貫通内部電極 6f グランド内部電極 7 アースライン用グランド層 8 電源ライン用回路層 9 ビアホール 10 中継用ランド電極層 11 配線基板 13a,13b,13c はんだ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 淳 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E317 AA04 AA21 AA24 BB18 CC08 CC25 CD27 CD32 GG11 5E336 AA04 BB02 BC01 BC34 CC32 CC53 GG05 GG11 5E338 AA02 BB02 BB13 CC01 CD01 EE14 5J024 AA01 DA03 DA32 EA08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アースラインと電源ラインの間にバイパス
    コンデンサが接続された構造を有する高周波用電子回路
    であって、 内部又は裏面に配設されたアースライン用グランド層
    と、表面に配設された電源ライン用回路層と、スルーホ
    ール又はビアホールを介してアースライン用グランド層
    に接続された中継用ランド電極層(グランドパターン)
    とを備えた配線基板又はパッケージに、 前記コンデンサ用電極の一方と導通する入出力端子と、
    前記コンデンサ用電極の他方と導通するグランド端子と
    を備えたチップ三端子コンデンサが表面実装され、 前記入出力端子が前記電源ライン用回路層に接続される
    とともに、前記グランド端子が前記中継用ランド電極層
    (グランドパターン)に接続されることにより、チップ
    三端子コンデンサが前記バイパスコンデンサとして用い
    られていることを特徴とする高周波用電子回路。
  2. 【請求項2】アースラインと電源ラインの間にバイパス
    コンデンサとしてチップ三端子コンデンサが接続された
    高周波用電子回路へのチップ三端子コンデンサの実装構
    造であって、 内部又は裏面に配設された前記アースライン用グランド
    層と、表面に配設された電源ライン用回路層と、スルー
    ホール又はビアホールを介してアースライン用グランド
    層に接続された中継用ランド電極層(グランドパター
    ン)とを備えた配線基板又はパッケージに、 前記コンデンサ用電極の一方と導通する入出力端子と、
    前記コンデンサ用電極の他方と導通するグランド端子と
    を備えたチップ三端子コンデンサを表面実装し、 前記入出力端子を前記電源ライン用回路層に接続すると
    ともに、 前記グランド端子を前記中継用ランド電極層(グランド
    パターン)に接続したこと を特徴とする高周波用電子回路へのチップ三端子コンデ
    ンサの実装構造。
  3. 【請求項3】前記スルーホール又はビアホールの長さが
    0.5mm以下であることを特徴とする請求項2記載の
    高周波用電子回路へのチップ三端子コンデンサの実装構
    造。
JP11188794A 1999-07-02 1999-07-02 高周波用電子回路及び高周波用電子回路へのチップ三端子コンデンサの実装構造 Withdrawn JP2001015885A (ja)

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