JP2001007017A - レジスト剥離装置 - Google Patents

レジスト剥離装置

Info

Publication number
JP2001007017A
JP2001007017A JP2000087382A JP2000087382A JP2001007017A JP 2001007017 A JP2001007017 A JP 2001007017A JP 2000087382 A JP2000087382 A JP 2000087382A JP 2000087382 A JP2000087382 A JP 2000087382A JP 2001007017 A JP2001007017 A JP 2001007017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist
stripping
resist stripping
liquid
stripping solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000087382A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuki Kobayashi
和樹 小林
Toshiaki Muratani
利明 村谷
宏人 ▲吉▼岡
Hiroto Yoshioka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000087382A priority Critical patent/JP2001007017A/ja
Priority to TW089107282A priority patent/TW464970B/zh
Priority to KR10-2000-0021014A priority patent/KR100483975B1/ko
Priority to US09/557,052 priority patent/US6497240B1/en
Publication of JP2001007017A publication Critical patent/JP2001007017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジスト剥離処理を高速で行うことが可能
で、装置長さの短縮およびフットプリントの小型化を実
現可能な枚葉式レジスト剥離装置を提供すること。 【解決手段】 剥離処理部は、ガラス基板14を搬送す
るための搬送ローラ13…、剥離液供給シャワーノズル
11b、および、超音波ノズル18を備えている。ガラ
ス基板14のレジスト被処理面に対し、剥離液供給シャ
ワーノズル11bよりレジスト剥離液11aの供給が開
始される。一方、レジスト被処理面の背向面に対して
は、超音波が照射された液体18aが、超音波ノズル1
8より供給される。該背向面に伝播された超音波振動
は、レジスト被処理面上のレジスト剥離液11aに伝播
され、フォトレジスト15の剥離・溶解が迅速に行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジストを剥離・
除去するレジスト剥離装置に関し、より具体的には、例
えば、液晶表示素子の製造工程等において、フォトリソ
グラフィー等で使用されるフォトレジストを剥離・除去
するレジスト剥離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、基板に塗布されたレジストの剥
離処理は、1)複数枚の基板に対し、レジスト剥離処理
を同時に施すバッチ式、または、2)基板一枚ずつに対
し、レジスト剥離処理を施す枚葉式、のいずれかの方式
により行われる。バッチ式は、複数枚の基板を同時に処
理することができるため、処理能力が高いという利点を
有する。しかしながら、扱う基板サイズが大型化するに
伴い、レジスト剥離液として、剥離処理槽に貯められる
有機溶剤等の容量も増加し、安全性の面からも課題は多
い。
【0003】一方、枚葉式においてレジスト剥離処理
は、一般的には、1)基板を、レジスト剥離液を貯めた
剥離処理槽に浸漬するディップ式、2)基板のレジスト
被処理面に、レジスト剥離液を噴霧するシャワー式、お
よび、3)それらの共用型、等の方法が用いられてお
り、ディップ式には剥離処理槽底部に超音波振動板が取
り付けられているものもある。
【0004】枚葉式では、基板を一枚ずつ処理するため
に、有機溶剤使用量は、上記バッチ式と比較して少なく
すみ、特に、対角1m以上の大型基板には有用な方式で
ある。しかしながら、レジスト剥離処理にかかる時間が
律速となるため、枚葉式は、バッチ式と比較して処理能
力が一般に劣っている。
【0005】そこで、枚葉式において処理能力を向上さ
せるために、例えば、レジスト剥離処理を行う処理室
(剥離処理部)を長く設計することが考えられる。しか
しながら、該処理室を長く設計すれば、装置フットプリ
ントの大型化、および、有機溶剤使用量の増加を招き、
枚葉式の有用性が薄れることとなる。また、ディップ式
で、剥離処理槽底部に超音波振動板が取り付けられた構
成では、超音波振動の利用によりレジスト剥離処理能力
が向上することが期待されるが、処理される基板を剥離
処理槽にディップする必要があるため、有機溶剤使用量
の増加など、同様の問題を招来することとなる。
【0006】また、枚葉式にかかる上記1)〜3)のい
ずれの方法も、レジスト剥離液を循環・再使用する型で
あり、バッチ式と比較すれば少ないものの一定量のレジ
スト剥離液(有機溶剤)を貯めておくことのできる循環
用タンク等を設ける必要がある。したがって、スペース
のロス、危険性の増大等の問題も生じることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】枚葉式レジスト剥離装
置において、レジスト被処理物に損傷を与えることなく
レジスト剥離処理の速度を向上させて、装置フットプリ
ントや、剥離処理部の長さ(装置長さ)を可能な限り小
さくすることは、クリーンルーム空間の有効利用に関連
し、製造コストの低減に必要不可欠な課題である。ま
た、有機溶剤に代表されるレジスト剥離液の使用量を低
減することは、材料費・廃液の処理費用等の低減のみな
らず、産業廃棄物の総量の低減といった環境問題等にも
密接に関係し、今後の産業界の重要な課題である。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、レジスト被処理物に
損傷を与えることなくレジスト剥離処理を高速で行うこ
とが可能で、装置長さの短縮およびフットプリントの小
型化を実現可能な枚葉式レジスト剥離装置を提供するこ
とにある。加えて、低材料消費型(すなわち、レジスト
剥離液の使用量低減型)の枚葉式レジスト剥離装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のレジスト剥離装
置は、上記の課題を解決するために、レジスト被処理物
のレジスト被処理面に対し、該被処理面上のレジストを
剥離するレジスト剥離液を供給する剥離液供給手段と、
レジスト剥離液が供給されたレジスト被処理面の背向面
に対し、超音波が照射された液体を供給する液体供給手
段とを備えた剥離処理部を有していることを特徴として
いる。
【0010】上記の構成によれば、剥離液供給手段によ
り、レジスト被処理面に対してレジスト剥離液が供給さ
れる。続いて、液体供給手段により、レジスト被処理面
の背向面に対し超音波が照射された液体が供給される。
そして、該背向面に伝播された超音波振動は、レジスト
被処理物中を通りレジスト被処理面上のレジスト剥離液
に伝播される。その結果、レジスト被処理面からのレジ
ストの剥離、並びに、該剥離液中へのレジストの溶解を
促進することができるので、レジスト剥離にかかる時間
を飛躍的に短縮することができる(処理能力を飛躍的に
向上することができる)。加えて、レジスト剥離液の使
用量を低減することができる。したがって、レジスト剥
離装置の装置長さの短縮、フットプリントの小型化、並
びに、レジスト剥離液の使用量の低減を実現することが
できる。
【0011】さらに、超音波振動がレジスト被処理面側
に間接的に伝搬されるので、レジスト被処理面側に直接
的に超音波振動が付与される場合と比較して、レジスト
被処理面上に形成された構成(回路パターン等)に損傷
を与えずにレジストのみを剥離することが可能となる。
【0012】本発明のレジスト剥離装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、上記超音波の
周波数が、0.1MHz〜5MHzの範囲内であること
を特徴としている。
【0013】上記の構成によれば、レジスト被処理物に
損傷を与える虞なく、レジスト剥離にかかる時間を飛躍
的に短縮することができ、加えて、レジスト剥離液の使
用量を低減することができる。
【0014】本発明のレジスト剥離装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、上記液体を加
熱する液体加熱手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0015】上記の構成によれば、超音波が照射(付
加)された液体は、液体加熱手段により加熱された後、
レジスト被処理面の背向面に対し供給される。そして、
超音波が照射された液体の有する熱は、レジスト被処理
面上のレジスト剥離液に間接的に伝達され、該レジスト
剥離液の温度を上昇させることができる。その結果、レ
ジスト剥離液中へのレジストの溶解を、さらに促進する
ことができるので、レジスト剥離にかかる時間を飛躍的
に短縮することができる。加えて、レジスト剥離液の使
用量を低減することができる。
【0016】本発明のレジスト剥離装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、上記液体が、
レジスト剥離液であることを特徴としている。
【0017】上記の構成によれば、レジスト被処理面の
背向面や、端面に付着したレジスト、および、ホットプ
レート処理時に、該背向面に付着した有機物汚れ等も除
去することができる。
【0018】本発明のレジスト剥離装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、上記剥離液供
給手段により、レジスト被処理面毎に対し、上記レジス
ト剥離液が供給されることを特徴としている。
【0019】上記の構成によれば、レジスト剥離液は、
剥離液供給手段によりレジスト被処理面毎に供給され
る。すなわち、レジスト剥離処理において使用されるレ
ジスト剥離液は、レジスト被処理面上に滴下(供給)さ
れた液のみであり、従来の枚葉シャワー方式の、単位処
理面積当たりに要する剥離液量と比較して、その使用量
を著しく低減することができる。また、従来の枚葉ディ
ップ方式の、単位面積当たりに要する剥離液量と比較し
ても、その使用量を著しく低減することができる。すな
わち、低材料消費型の枚葉式レジスト剥離装置を提供す
ることができる。
【0020】本発明のレジスト剥離装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、上記レジスト
被処理物、および/または、レジスト剥離液を加熱する
加熱手段を備えていることを特徴としている。
【0021】上記の構成によれば、レジスト剥離液の温
度を上昇させて、該剥離液中へのレジストの剥離(溶
解)を促進することができるので、レジスト剥離にかか
る時間を短縮することができる。加えて、レジスト剥離
液の使用量を低減することができる。したがって、レジ
スト剥離装置の装置長さの短縮、フットプリントの小型
化、並びに、レジスト剥離液の使用量の低減を実現する
ことができる。
【0022】本発明のレジスト剥離装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、剥離したレジ
ストを含むレジスト剥離液を除去する剥離液除去手段を
さらに備えていることを特徴としている。
【0023】上記の構成によれば、レジストの剥離完了
後、直ちにレジスト剥離液を除去することができるの
で、剥離処理部の長さを短縮することが可能となる。
【0024】本発明のレジスト剥離装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成において、上記液体供給
手段に設けられ、超音波が照射された液体を上記背向面
に対して供給するための開口部が、1mm以上30mm
以下の範囲内のギャップ幅を有してなることを特徴とし
ている。
【0025】上記の構成によれば、レジスト被処理物に
損傷を与えることなく、レジスト剥離処理にかかる時間
を短縮することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の実施の
一形態について、図1に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、これによって、本発明が限定されるもの
ではない。
【0027】本実施の形態にかかるレジスト剥離装置は
枚葉式の剥離装置であり、例えば、液晶表示素子等の製
造工程において用いられるものである。その剥離処理部
は、図1に示すように、レジスト被処理物としてのガラ
ス基板14の上方(斜め上方〜真上)に配された剥離液
供給シャワーノズル(剥離液供給手段)11b…、ガラ
ス基板14の下方に配された超音波ノズル(液体供給手
段)18、および、ガラス基板14を進行方向に搬送す
るための搬送ローラ13…を備えている。尚、ガラス基
板14の上方・下方とはすなわち、該ガラス基板14を
搬送する搬送手段の上方・下方と同義である。
【0028】剥離液供給シャワーノズル11b…は、ガ
ラス基板14の進行方向(搬送方向)に沿って所定の間
隔をおいて配されており、ガラス基板14のレジスト被
処理面にレジスト剥離液11aを供給する役割を有して
いる。また、超音波ノズル18は、上記進行方向最上流
側に位置する剥離液供給シャワーノズル11b1 に対し
該進行方向下流側に配されており、レジスト剥離液11
aが供給されたレジスト被処理面の背向面(裏面)に、
超音波が照射された液体18aを供給する役割を有して
いる。尚、一つの剥離処理部内に設けられる、剥離液供
給シャワーノズル11b…および超音波ノズル18の数
は、特に限定されるものではない。
【0029】また、図示しないが、剥離処理部の上流側
(ガラス基板14の進行方向の上流側)には、ローダ部
が設けられている。該ローダ部は、ガラス基板14を複
数枚(例えば、20枚)収納可能な搬送専用のカセット
から、順次一枚ずつ取り出し、図1に示す剥離処理部側
に、一定距離間隔をあけて水平に送り出すものである。
ガラス基板14…(一枚のみ図示)の搬送速度は600
mm/分であり、レジスト剥離装置内のすべてのユニッ
トで共通である。さらに、図示しないが、剥離処理部の
下流側には、上流側から順に、リンス処理部、水洗処理
部、乾燥部、並びに、アンローダ部が設けられている。
【0030】ローダ部により送り出されたガラス基板1
4は、搬送ローラ13…によりレジスト被処理面の背向
面(裏面)を当接支持された状態で、レジスト被処理面
を上面として水平に搬送され、剥離処理部内へと搬入さ
れる。該剥離処理部内に設けられた剥離液供給シャワー
ノズル11b…は、例えば、ガラス基板14が剥離処理
部内を搬送される間、レジスト剥離液11aを連続的に
供給する。この結果、レジスト被処理面上全体に、レジ
スト剥離液11aの層が形成される。レジスト剥離液1
1aの種類は特に限定されるものではなく、フォトレジ
スト(レジスト)15の種類等により適宜選択すればよ
い。本実施の形態においては、ELM−R10(商品
名:三菱ガス化学株式会社製)を使用している。
【0031】尚、レジスト被処理面に対するレジスト剥
離液11aの供給方法は、特に限定されるものではな
く、具体的には、例えば、レジスト剥離液11aを滴下
する方法、噴霧する方法、吐出する方法、等を挙げるこ
とができる。
【0032】一方、レジスト剥離液11aの層が形成さ
れたレジスト被処理面の背向面(裏面)に対しては、超
音波ノズル18より超音波シャワー(液体18a)がラ
イン状に照射される。超音波シャワーの照射方向は、特
に限定されるものではなく、例えば、該背向面に対して
略垂直な(ガラス基板14の進行方向と直角な)方向、
等を挙げることができる。
【0033】レジスト被処理面の背向面に対して超音波
シャワーが照射されると、超音波振動が、ガラス基板1
4内部を通過して、レジスト被処理面上のレジスト剥離
液11aの層に伝播される。その結果、レジスト剥離液
11aとフォトレジスト15との反応が促進される。す
なわち、レジスト被処理面からのフォトレジスト15の
剥離、並びに、該剥離液11a中へのフォトレジスト1
5の溶解を促進することができ、レジスト剥離処理にか
かる時間を、従来のものと比較して飛躍的に短縮するこ
とが可能となる。したがって、レジスト剥離装置(よ
り、具体的には、剥離処理部)の装置長さの短縮、並び
に、フットプリントの小型化を実現することができる。
加えて、レジスト剥離液11aの使用量を低減すること
が可能となるので、例えば、該剥離液11aを貯蔵する
スペースの縮小や、該剥離液11aを貯蔵することによ
る危険性の低減を実現することが可能となる。
【0034】また、本願発明の構成とは異なり、レジス
ト被処理面側に直接的に超音波振動が付与される構成で
あってもレジスト剥離処理の速度が向上されることは期
待されるが、本願発明の構成では、超音波振動がレジス
ト被処理面側に間接的に伝搬されるため、該レジスト被
処理面上に形成された構成(回路パターン等)に損傷を
与えずにフォトレジスト15のみを剥離することが可能
となるという効果も奏する。
【0035】尚、レジスト被処理面に対して供給される
レジスト剥離液11aが予め加熱されていれば、レジス
ト剥離処理にかかる時間をさらに短縮し、レジスト剥離
液11aの使用量をさらに低減するという効果が得られ
る。
【0036】液体18aに照射される超音波の周波数
は、特に限定されるものではないが、0.1MHz〜5
MHzの範囲内であることが好ましく、0.3MHz〜
3MHzの範囲内であることがより好ましく、0.5M
Hz〜1.5MHzの範囲内であることがさらに好まし
い。該周波数が、上記範囲内にあれば、レジスト被処理
物(ガラス基板14)に損傷を与える虞なく、レジスト
剥離処理にかかる時間を飛躍的に短縮することができ
る。
【0037】また、液体18aの組成は特に限定される
ものではないが、レジスト剥離液11aであることがよ
り好ましい。これによれば、レジスト被処理物の端面に
付着したフォトレジスト、および、フォトリソグラフィ
ー工程のホットプレート処理(加熱処理)時等に、該背
向面に付着したフォトレジスト等の有機物汚れ等も除去
することができる。
【0038】通常、レジスト被処理面の背向面に付着す
るフォトレジストの量は少ないため、液体18aとして
レジスト剥離液11aが使用される場合、該液体18a
の寿命は、通常使用されるレジスト剥離液11a(すな
わち、レジスト被処理面に供給されるもの)の10倍以
上あり、循環・再使用することが容易である。尚、レジ
スト被処理面の背向面に、例えば、フォトレジスト等の
有機物汚れが無い場合には、液体18aとして、例えば
純水を使用すればよい。
【0039】ガラス基板14は、続いて、リンス処理部
に搬送される。リンス処理部は、ガラス基板14に残存
したレジスト剥離液11aを、例えば、DMSO液から
なるリンス液で置換し、下流に続く水洗処理部にレジス
ト剥離液11aおよびフォトレジストが持ちこまれるこ
とを防止するためのものである。すなわち、水洗処理部
にレジスト剥離液11aおよびフォトレジストが持ち込
まれることに起因する、1)該水洗処理部に貯えられた
純水がアルカリ性を呈し、ガラス基板14上に形成され
た配線(特に、アルミニウム系材料よりなるもの)を腐
食する問題、2)排水処理設備の負担が増加する問題、
等の発生を防止することを目的として設けられるもので
ある。尚、本実施の形態においては、剥離液供給シャワ
ーノズル11b…よりレジスト剥離液11aが連続的に
供給されるため、剥離・溶解したフォトレジスト15の
大部分は、リンス処理部に搬入される時点で、レジスト
被処理面よりすでに洗い落とされている。
【0040】リンス処理部の下流に配された水洗処理部
においては、始めに、ガラス基板14の上下方からのシ
ャワー洗浄によりリンス液が除去される。続いて、メガ
ソニックシャワーにて、ガラス基板14に付着した有機
物等の微粒子が除去される。
【0041】水洗処理部において洗浄されたガラス基板
14は、乾燥部に備えられたエアーナイフにより、その
両面が液切り・乾燥され、続いて、アンローダ部にて、
カセットに収納されることによりレジスト剥離作業が完
了する。TFT(Thin FilmTransistor) 基板の製造工
程では、このようなレジスト剥離作業が5〜7回繰りか
えし行われる。
【0042】尚、ガラス基板14の搬送手段は、特に搬
送ローラ13…に限定されるものではない。また、剥離
液供給シャワーノズル11b…が、ガラス基板14のレ
ジスト被処理面のほぼ全面に対して設けられている場合
等には、レジスト剥離液11a供給時に、ガラス基板1
4は搬送停止の状態であってもよい。
【0043】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図2に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。尚、これによって、本発明が限定されるものではな
い。また、説明の便宜上、実施の形態1の部材と、同一
の機能・構造を有する部材については、同一の番号を付
し、その説明を省略する。
【0044】本実施の形態のレジスト剥離装置と、上記
実施の形態1にかかるレジスト剥離装置との相違点は、
図2に示すように、剥離処理部に、1)剥離液供給手段
として剥離液供給シャワーノズル11b…に代えて剥離
液供給ノズル11を設けた点、2)レジスト剥離液11
a(およびレジスト被処理物としてのガラス基板14)
を加熱するためのヒータ(加熱手段)16、および、ホ
ットプレート(加熱手段)17をさらに設けた点にあ
る。
【0045】剥離液供給ノズル11の設置位置は、搬送
ローラ13…の上方であれば特に限定されるものではな
いが、レジスト剥離処理の開始タイミングを早め、剥離
処理部の長さを短縮することができるように、剥離処理
部内の入口近傍とすることがより好ましい。また、超音
波ノズル18は、剥離液供給ノズルに対し、ガラス基板
14の進行方向下流側に配されている。尚、一つの剥離
処理部内に設けられる、剥離液供給ノズル11および超
音波ノズル18の数は、限定されるものではない。
【0046】剥離処理部の上流側に位置するローダ部に
より送り出されたガラス基板14は、搬送ローラ13…
によりレジスト被処理面の背向面(裏面)を当接支持さ
れた状態で、レジスト被処理面を上面として水平に搬送
される。そして、剥離処理部内の入口近傍に配された剥
離液供給ノズル11のノズル口と、ガラス基板14の先
頭部とが、ほぼ同じ位置にくるタイミングで、レジスト
被処理面に対するレジスト剥離液11aの供給が開始さ
れ、上記ノズル口と、ガラス基板14の後端部とが、ほ
ぼ同じ位置にくるタイミングでレジスト剥離液11aの
供給が停止される。すなわち、レジスト被処理面毎(の
み)に、より具体的には、ガラス基板14の端部よりレ
ジスト剥離液11aがこぼれ落ちることのないように、
該剥離液11aの供給が行われる。
【0047】上記のレジスト剥離液11aは、フォトレ
ジスト(レジスト)15の種類等により適宜選択すれば
よい。本実施の形態においては、DMSO(ジメチルス
ルホキシド)とNMP(N−メチルピロリドン)との混
合溶液を使用している。また、レジスト被処理面上のレ
ジスト剥離液11aの液厚は、約1mmであり、これ
は、通常、1μm〜2μmの層厚で施されるフォトレジ
スト15を溶解するには充分の量である。
【0048】剥離液供給ノズル11のノズル口の形状
は、特に限定されるものではないが、本実施の形態にお
いてはスリット形状であり、ガラス基板14の幅長と同
等の幅長を有している。したがって、レジスト被処理面
上全体に、均一な液厚でレジスト剥離液11aを供給す
ることができる。尚、レジスト被処理面に対し、均一な
液厚でレジスト剥離液11aを供給する方法は、特に上
記説明のものに限定されるものではない。具体的には、
例えば、剥離液供給ノズル11近傍の搬送ローラ13…
を、下流側のものが下となるようにやや傾斜配設してお
き、ガラス基板14の後端部付近に供給されたレジスト
剥離液11aを、傾斜を利用して一様に伸展させる方
法、等を例示することができる。
【0049】本実施の形態にかかるレジスト剥離装置に
おいて、ガラス基板14は、該装置内を所定の速度で搬
送されている。したがって、レジスト剥離液11aの供
給のタイミングは、ガラス基板14の所定位置(例え
ば、先頭部・後端部)が、剥離液供給ノズル11の位置
に到達するタイミングを予め計算しておくことで、容易
にもとめることができる。
【0050】しかしながら、場合によっては、剥離液供
給ノズル11によるレジスト剥離液11aの供給開始・
停止のタイミングの調整を、例えば、基板先頭位置検出
センサ等のタイミング調整手段を設けることにより行う
ことも可能である。
【0051】上記のタイミング調整手段を設けることに
より、ガラス基板14の搬送不良等に起因する、レジス
ト剥離液11aの供給のタイミングずれを防止すること
が可能となる。加えて、レジスト剥離液11aの供給開
始・停止のタイミングを正確に調整することができるた
め、レジスト剥離処理の仕上がり状態を、さらに均一・
清浄とすることが可能となるとともに、レジスト剥離液
11aの使用量をさらに低減することが可能となる。
【0052】上記の方法のように、ガラス基板14のレ
ジスト被処理面毎に対してレジスト剥離液11aの供給
を行うことで、レジスト剥離液11aの使用量を大幅に
低減することができる。より、具体的には、従来の枚葉
シャワー方式の、単位処理面積(例えば、レジストが施
された基板一枚)当たりに要する剥離液量(レジスト剥
離液を循環・再使用しないと仮定した場合)と比較し
て、その使用量を著しく低減することができる。また、
従来の枚葉ディップ方式の、単位面積当たりに要する剥
離液量(レジスト剥離液を循環・再使用しないと仮定し
た場合)と比較しても、その使用量を1/2程度に低減
することができる。
【0053】また、レジスト被処理面上に、均一な液厚
で、新しいレジスト剥離液11aが供給される(レジス
ト剥離液11aを循環・再使用しない場合)ので、レジ
スト剥離処理の仕上がり状態を均一・清浄とし、製品品
質・製品歩留りの向上を実現することができる。尚、場
合によってはレジスト剥離液11aを循環・再利用可能
であることは、上記実施の形態1と同様である。
【0054】レジスト剥離液11a供給開始後、ガラス
基板14が下流側に搬送される過程で、レジスト被処理
面上のフォトレジスト15は、レジスト剥離液11a中
に溶解する。レジスト剥離液11aへのフォトレジスト
15の溶解は、ガラス基板14内部を通過してレジスト
被処理面上のレジスト剥離液11aの層に伝播された超
音波振動により促進されることは、上記実施の形態1と
同様である。
【0055】この時、上記のヒータ16、および、ホッ
トプレート17により、レジスト被処理面上のレジスト
剥離液11aが昇温されると、該剥離液11a中へのレ
ジストの溶解をさらに促進することができるので、レジ
スト剥離にかかる時間を短縮することができる。したが
って、レジスト剥離装置(より、具体的には、剥離処理
部)の装置長さの短縮、並びに、フットプリントの小型
化をさらに容易に実現することができる。
【0056】上記の加熱手段は、レジスト被処理面上の
レジスト剥離液11a、および/または、レジスト被処
理面上に供給される以前のレジスト剥離液11a、を加
熱することが出来るものであれば、特に限定されるもの
ではない。具体的には、例えば、レジスト剥離液11
a、ガラス基板14、および、剥離処理部内の雰囲気
の、少なくとも一つを加熱できるものであれば良い。す
なわち、加熱手段によるレジスト剥離液11aの加熱方
法は、直接的であっても、間接的であってもよい。
【0057】また、上記のヒータ16、または、ホット
プレート17のいずれか一方のみを設けた場合であって
も、フォトレジスト15の溶解を促進する効果が有るこ
とは言うまでもない。
【0058】ガラス基板14は、続いて、リンス処理部
に搬送され、上記実施の形態1と同様に、洗浄・乾燥さ
れる。
【0059】尚、ガラス基板14の搬送手段は、特に搬
送ローラ13…に限定されるものではない。また、場合
によっては、剥離液供給ノズル11を、例えば、下流側
から上流側へ移動させてもよい。さらには、ガラス基板
14と剥離液供給ノズル11とをそれぞれ反対方向に移
動させてもよい。即ち、ガラス基板14と剥離液供給ノ
ズル11とは、互いに相対運動するものであればよい。
【0060】〔実施の形態3〕本発明の実施のさらに他
の形態について、図3に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、これによって、本発明が限定されるもの
ではない。また、説明の便宜上、実施の形態1および2
の部材と、同一の機能・構造を有する部材については、
同一の番号を付し、その説明を省略する。
【0061】本実施の形態にかかるレジスト剥離装置は
枚葉式の剥離装置であり、例えば、液晶表示素子等の製
造工程において用いられるものである。図3に示すよう
に、その剥離処理部は、レジスト被処理物(ガラス基板
14)を搬送するための搬送ローラ13…の上方に、剥
離液吸引ノズル(剥離液除去手段)12、および、該剥
離液吸引ノズル12に対し、ガラス基板14の進行方向
(搬送方向)上流側(以下、場合によっては、単に上流
側と称する)に配された剥離液供給ノズル(剥離液供給
手段)11を備えている。また、搬送ローラ13…の下
方には、超音波ノズル(液体供給手段)18、および、
該超音波ノズル18の下流に設けられた液体加熱ヒータ
(液体加熱手段)19を有している。なお、剥離液供給
ノズル11、超音波ノズル18、並びに剥離液吸引ノズ
ル12は、ガラス基板14の搬送方向上流側から下流側
にかけて、この順に配設されている。
【0062】剥離液供給ノズル11、剥離液吸引ノズル
12は、それぞれ順に、ガラス基板14のレジスト被処
理面にレジスト剥離液11aを供給する役割、フォトレ
ジスト(レジスト)15溶解後のレジスト剥離液11a
を吸引・除去する役割を有している。尚、一つの剥離処
理部内に設けられる、剥離液供給ノズル11および剥離
液吸引ノズル12の数は、特に限定されるものではな
い。また、液体加熱ヒータ19は、液体18aがレジス
ト被処理面の背向面に対し供給される前に、液体18a
を予め加熱する役割を有している。
【0063】剥離処理部の上流側に位置するローダ部に
より送り出されたガラス基板14は、搬送ローラ13…
によりレジスト被処理面の背向面(裏面)を当接支持さ
れた状態で、レジスト被処理面を上面として水平に搬送
される。そして、上記実施の形態2と同様に、レジスト
剥離液11aの供給が開始・停止される。
【0064】レジスト剥離液11a供給開始後、ガラス
基板14が下流側に搬送される過程で、レジスト被処理
面上のフォトレジスト15は、レジスト剥離液11a中
に溶解する。レジスト剥離液11aへのフォトレジスト
15の溶解が、ガラス基板14内部を通過してレジスト
被処理面上のレジスト剥離液11aの層に伝播された超
音波振動により促進されることは、上記実施の形態1と
同様である。
【0065】また、液体加熱ヒータ19を設けることに
より、超音波が照射された液体18aは、加熱された後
にレジスト被処理面の背向面に対し供給される。そし
て、該液体18aの有する熱は、レジスト被処理面上の
レジスト剥離液11aに間接的に伝達され、該レジスト
剥離液11aが昇温される。その結果、レジスト剥離液
11a中へのフォトレジスト15の溶解を、さらに促進
することができるので、レジスト剥離処理にかかる時間
をさらに飛躍的に短縮することができる。
【0066】続いて、フォトレジスト15を溶解してい
るレジスト剥離液11aは、剥離液供給ノズル11の下
流側に、所定の間隔をもって設けられた剥離液吸引ノズ
ル12により吸引され、レジスト剥離装置外に除去され
る。
【0067】尚、剥離液供給ノズル11と剥離液吸引ノ
ズル12との間隔は、特に限定されるものではなく、例
えば、ガラス基板14の搬送速度、および、フォトレジ
スト15のレジスト剥離液11aに対する溶解度等に応
じて適宜設定すれば良い。上記間隔を適切に設定するこ
とにより、フォトレジスト15剥離完了後、直ちにレジ
スト剥離液11aを除去することができるので、剥離処
理部の長さを短縮することが可能となる。
【0068】また、場合によっては、剥離液吸引ノズル
12の代わりに、エアーナイフおよび、該エアーナイフ
により液切りされたレジスト剥離液11aを回収し、レ
ジスト剥離装置外に除去することのできる除去装置を剥
離液除去手段として設けることもできる。
【0069】本実施の形態にかかるレジスト剥離装置に
おいては、ガラス基板14に供給されたレジスト剥離液
11aは、レジスト剥離装置外に除去される。そのた
め、該剥離液11aを、貯蔵・循環するための巨大な循
環用タンクが不要となり、レジスト剥離装置内における
危険物(レジスト剥離液としての有機溶剤等)の総量を
減少することができる。
【0070】また、ガラス基板14は所定の速度で搬送
されるため、ガラス基板14の先端部側からレジスト剥
離液11aを供給した場合は、レジスト剥離液11a供
給後、吸引・除去されるまでのインターバル(すなわ
ち、フォトレジスト15を溶解するための時間)は、レ
ジスト被処理面上の位置にかかわらず一定である。加え
て、レジスト被処理面上に、均一な液厚で、新しいレジ
スト剥離液11aが供給されるので、レジスト剥離処理
の仕上がり状態を均一・清浄とし、製品品質・製品歩留
りの向上を実現することができる。
【0071】すなわち、本実施の形態にかかるレジスト
剥離装置は、従来のバッチ式・枚葉式のレジスト剥離装
置のように、ある一定処理枚数、または、一定時間が経
過した時点で、一括して新しいレジスト剥離液と交換す
る方式ではなく、常に新しいレジスト剥離液11aが使
用される。そのため、新しいレジスト剥離液に交換する
前後で、レジスト剥離処理後の基板に、清浄度で差が現
れるという問題が生じない。
【0072】尚、レジスト剥離液11aの供給・除去の
タイミングの制御は、上記実施の形態2で述べたような
基板先頭位置検出センサ等のタイミング調整手段を設け
ることにより行うこともできる。
【0073】ガラス基板14は、続いて、リンス処理部
に搬送され、上記実施の形態1と同様に、洗浄・乾燥さ
れる。
【0074】〔実施の形態4〕本発明の実施のさらに他
の形態について、図4(a)および図4(b)に基づい
て説明すれば、以下の通りである。尚、これによって、
本発明が限定されるものではない。また、説明の便宜
上、実施の形態3の部材と、同一の機能・構造を有する
部材については、同一の番号を付し、その説明を省略す
る。
【0075】本実施の形態にかかるレジスト剥離装置は
枚葉式の剥離装置であり、その剥離処理部は、上記実施
の形態3における超音波ノズル18に代えて超音波ノズ
ル20が適用されてなるものである。以下、実施の形態
3との相違点である超音波ノズル20を中心に説明を行
う。なお、図4(b)は、図4(a)に示す超音波ノズ
ル20を、ガラス基板14のレジスト被処理面に垂直で
かつガラス基板14の進行方向に平行な平面にて切断し
た断面図である。
【0076】液体供給手段である超音波ノズル20は、
超音波発振子21;振動板22;ノズル状ハウジング2
3;カバー24;を含んで構成されている。上記振動板
22はノズル状ハウジング23とカバー24との間に挟
持された長方形状の薄板であり、該ノズル状ハウジング
23の内部空間とカバー24の内部空間とを仕切る(非
連続状態とする)仕切り板としても機能している。
【0077】超音波発振子21は、例えば、ジルコン・
チタン酸鉛、酸化ジルコン、酸化チタン、酸化鉛、ニオ
ブ酸リチウムなどの圧電材料からなり、通電されること
で0.1MHz〜5MHzの範囲内で特定の周波数の超
音波振動を発するように形成されている。この超音波発
振子21は振動板22のカバー24側表面の中央部に強
固に接着されており、振動板22は超音波発振子21の
振動動作に応じて振動する。すなわち、超音波発振子2
1と振動板22とで、振動動作により超音波を発振する
振動素子が形成されている。なお、超音波ノズル20に
おいて、振動板22に代え、超音波振動が減衰されるこ
となく内部を伝搬される材質より構成された板状体を使
用することも可能である。
【0078】レジスト剥離処理時には、ノズル状ハウジ
ング23の内部空間は液体供給路25より流入されるレ
ジスト剥離液(液体)20bにより常時満たされてお
り、上記超音波振動は、レジスト剥離液20bと接触す
る振動板22の表面を介して該レジスト剥離液20bに
伝搬される。レジスト剥離液20bに伝搬された超音波
振動は強い指向性を有し、ノズル状ハウジング23の内
部を振動板22の面に垂直な方向(上方)へ直進する。
【0079】そして、超音波が照射された(超音波振動
が伝搬された)レジスト剥離液20bは、超音波ノズル
20の端部に設けられたスリット状のノズル口(開口
部)20aを介して収束され、ガラス基板14のレジス
ト被処理面の背向面に対して供給される。なお、レジス
ト剥離液11aへのフォトレジスト15の溶解が、上記
背向面からガラス基板14内部を通過してレジスト被処
理面上のレジスト剥離液11aの層に伝播(伝搬)され
た超音波振動により促進されることは、上記実施の形態
1と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0080】剥離処理の対象であるガラス基板(ワー
ク)14の損傷を確実に防止するため、超音波ノズル2
0は、ノズル口20aと上記背向面との間に0.1mm
〜50mmの距離を持たせてレジスト剥離液20bを供
給できるように設置されることが好ましい。しかしなが
ら、上記ノズル口20aのギャップ幅(スリット幅)W
が大きすぎると、背向面に対するレジスト剥離液20b
の供給圧力が小さくなり上記距離を確保することは困難
となるので、ガラス基板14に損傷を与える虞が増大す
る。一方、ノズル口20aのギャップ幅Wが小さすぎる
と、直進してきた超音波振動がノズル状ハウジング23
の上部で阻害されるので、フォトレジスト15の剥離力
が弱くなる虞がある。
【0081】上記の点からノズル口20aのギャップ幅
Wは1mm以上30mm以下の範囲内であることが好ま
しく、超音波発振子21が、1mm(高さ)×15mm
(幅)×100mm(長さ)の直方体形状であり周波数
1MHzの超音波を発振する場合には、上記ノズル口2
0aはギャップ幅5mmで幅長100mmの大きさに設
定されることがより好ましい。更に、超音波発振子21
が、2mm(高さ)×40mm(幅)×100mm(長
さ)の直方体形状であり周波数0.5MHzの超音波を
発振する場合には、上記ノズル口20aはギャップ幅2
5mmで幅長100mmの大きさに設定されることがよ
り好ましい。なお、超音波発振子21の「長さ」とは、
ノズル口20aの「幅長」に対応するものである。
【0082】ノズル口20aのギャップ幅Wを上記値の
範囲内に設定することにより、ガラス基板(レジスト被
処理物)14に損傷を与えることなく、レジスト剥離処
理にかかる時間を飛躍的に短縮することが可能となる。
【0083】本発明にかかるレジスト剥離装置には、以
上のように、レジスト剥離処理の対象である複数のレジ
スト被処理物(基板等)を、そのレジスト被処理面を上
面として水平に搬送する搬送手段(搬送ローラ等)が備
えられており、剥離液供給手段が搬送手段の上方に、ま
た、液体供給手段が搬送手段の下方に設けられているこ
とがより好ましい。これによれば、複数のレジスト被処
理物のレジスト剥離処理を連続的に行うことが可能とな
るという効果を奏する。
【0084】
【発明の効果】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよ
うに、レジスト被処理物のレジスト被処理面に対し、該
被処理面上のレジストを剥離するレジスト剥離液を供給
する剥離液供給手段と、レジスト剥離液が供給されたレ
ジスト被処理面の背向面に対し、超音波が照射された液
体を供給する液体供給手段とを備えた剥離処理部を有し
ている構成である。
【0085】上記の構成によれば、レジスト被処理面の
背向面に伝播された超音波振動は、レジスト被処理物中
を通りレジスト被処理面上のレジスト剥離液に伝播され
る。その結果、レジスト被処理面からのレジストの剥
離、並びに、該剥離液中へのレジストの溶解を促進する
ことができるので、レジスト剥離にかかる時間を飛躍的
に短縮することができる。加えて、レジスト剥離液の使
用量を低減することができる。したがって、レジスト剥
離装置の装置長さの短縮、フットプリントの小型化、並
びに、レジスト剥離液の使用量の低減を実現することが
できるという効果を奏する。
【0086】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよう
に、上記の構成において、上記超音波の周波数が、0.
1MHz〜5MHzの範囲内である構成である。
【0087】上記の構成によれば、レジスト被処理物に
損傷を与える虞なく、レジスト剥離にかかる時間を飛躍
的に短縮することができ、加えて、レジスト剥離液の使
用量を低減することができるという効果を加えて奏す
る。
【0088】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよう
に、上記の構成において、上記液体を加熱する液体加熱
手段を備えている構成である。
【0089】上記の構成によれば、超音波が照射された
液体の有する熱は、レジスト被処理面上のレジスト剥離
液に間接的に伝達され、該レジスト剥離液の温度を上昇
させることができる。その結果、レジスト剥離液中への
レジストの溶解を、さらに促進することができるので、
レジスト剥離にかかる時間を飛躍的に短縮することがで
きる。加えて、レジスト剥離液の使用量を低減すること
ができるという効果を加えて奏する。
【0090】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよう
に、上記の構成において、上記液体が、レジスト剥離液
である構成である。
【0091】上記の構成によれば、レジスト被処理面の
背向面や、端面に付着したレジスト、および、ホットプ
レート処理時に、該背向面に付着した有機物汚れ等も除
去することができるという効果を加えて奏する。
【0092】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよう
に、上記の構成において、上記剥離液供給手段により、
レジスト被処理面毎に対し、上記レジスト剥離液が供給
される構成である。
【0093】上記の構成によれば、レジスト剥離処理に
おいて使用されるレジスト剥離液は、レジスト被処理面
上に滴下された液のみである。すなわち、低材料消費型
の枚葉式レジスト剥離装置を提供することができるとい
う効果を加えて奏する。
【0094】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよう
に、上記の構成において、上記レジスト被処理物、およ
び/または、レジスト剥離液を加熱する加熱手段を備え
ている構成である。
【0095】上記の構成によれば、レジスト剥離液の温
度を上昇させて、該剥離液中へのレジストの溶解を促進
することができるので、レジスト剥離にかかる時間を短
縮することができる。加えて、レジスト剥離液の使用量
を低減することができる。したがって、レジスト剥離装
置の装置長さの短縮、フットプリントの小型化、並び
に、レジスト剥離液の使用量の低減を実現することがで
きるという効果を加えて奏する。
【0096】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよう
に、上記の構成において、剥離したレジストを含むレジ
スト剥離液を除去する剥離液除去手段をさらに備えてい
る構成である。
【0097】上記の構成によれば、レジストの剥離完了
後、直ちにレジスト剥離液を除去することができるの
で、剥離処理部の長さを短縮することが可能となるとい
う効果を加えて奏する。
【0098】本発明のレジスト剥離装置は、以上のよう
に、上記の構成において、上記液体供給手段に設けら
れ、超音波が照射された液体を上記背向面に対して供給
するための開口部が、1mm以上30mm以下の範囲内
のギャップ幅を有してなる構成である。
【0099】上記の構成によれば、レジスト被処理物に
損傷を与えることなく、レジスト剥離処理にかかる時間
を短縮することが可能となるという効果を加えて奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるレジスト剥離装置
の、剥離処理部の構成を示す概略の側面図である。
【図2】本発明の実施の他の形態にかかるレジスト剥離
装置の、剥離処理部の構成を示す概略の側面図である。
【図3】本発明の実施のさらに他の形態にかかるレジス
ト剥離装置の、剥離処理部の構成を示す概略の側面図で
ある。
【図4】(a)は、本発明の実施のさらに他の形態にか
かるレジスト剥離装置の、剥離処理部の構成を示す概略
の側面図であり、(b)は液体供給手段をなす超音波ノ
ズルの構成を示す概略の断面図である。
【符号の説明】
11 剥離液供給ノズル(剥離液供給手段) 11a レジスト剥離液 11b 剥離液供給シャワーノズル(剥離液供給手
段) 11b1 剥離液供給シャワーノズル(剥離液供給手
段) 12 剥離液吸引ノズル(剥離液除去手段) 14 ガラス基板(レジスト被処理物) 15 フォトレジスト(レジスト) 16 ヒータ(加熱手段) 17 ホットプレート(加熱手段) 18 超音波ノズル(液体供給手段) 18a 液体 19 液体加熱ヒータ(液体加熱手段) 20 超音波ノズル(液体供給手段) 20a ノズル口(開口部) 20b 液体 W ギャップ幅

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レジスト被処理物のレジスト被処理面に対
    し、該被処理面上のレジストを剥離するレジスト剥離液
    を供給する剥離液供給手段と、 レジスト剥離液が供給されたレジスト被処理面の背向面
    に対し、超音波が照射された液体を供給する液体供給手
    段とを備えた剥離処理部を有していることを特徴とする
    レジスト剥離装置。
  2. 【請求項2】上記超音波の周波数が、0.1MHz〜5
    MHzの範囲内であることを特徴とする請求項1記載の
    レジスト剥離装置。
  3. 【請求項3】上記液体を加熱する液体加熱手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載のレジス
    ト剥離装置。
  4. 【請求項4】上記液体が、レジスト剥離液であることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のレ
    ジスト剥離装置。
  5. 【請求項5】上記剥離液供給手段により、レジスト被処
    理面毎に対し、上記レジスト剥離液が供給されることを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のレ
    ジスト剥離装置。
  6. 【請求項6】上記レジスト被処理物、および/または、
    レジスト剥離液を加熱する加熱手段をさらに備えている
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記
    載のレジスト剥離装置。
  7. 【請求項7】剥離したレジストを含むレジスト剥離液を
    除去する剥離液除去手段をさらに備えていることを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のレジス
    ト剥離装置。
  8. 【請求項8】上記液体供給手段に設けられ、超音波が照
    射された液体を上記背向面に対して供給するための開口
    部が、1mm以上30mm以下の範囲内のギャップ幅を
    有してなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれ
    か一項に記載のレジスト剥離装置。
JP2000087382A 1999-04-21 2000-03-27 レジスト剥離装置 Pending JP2001007017A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000087382A JP2001007017A (ja) 1999-04-21 2000-03-27 レジスト剥離装置
TW089107282A TW464970B (en) 1999-04-21 2000-04-18 Ultrasonic cleaning device and resist-stripping device
KR10-2000-0021014A KR100483975B1 (ko) 1999-04-21 2000-04-20 초음파 세정장치 및 레지스트 박리장치
US09/557,052 US6497240B1 (en) 1999-04-21 2000-04-21 Ultrasound cleaning device and resist-stripping device

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11382399 1999-04-21
JP11-113823 1999-04-21
JP2000087382A JP2001007017A (ja) 1999-04-21 2000-03-27 レジスト剥離装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001007017A true JP2001007017A (ja) 2001-01-12

Family

ID=26452735

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000087382A Pending JP2001007017A (ja) 1999-04-21 2000-03-27 レジスト剥離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001007017A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002083331A1 (fr) * 2001-04-13 2002-10-24 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. Procede et equipement pour nettoyer un substrat
JP2008004878A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理方法および基板処理装置
KR100958577B1 (ko) * 2003-11-21 2010-05-18 엘지디스플레이 주식회사 박리 장치 및 방법
CN101786311A (zh) * 2010-03-16 2010-07-28 黄晋山 一种塑料垫脱模机构
JP2011233902A (ja) * 2010-04-29 2011-11-17 Ev Group Gmbh 基板の表面からポリマー層を剥離するための装置および方法
JP2019033118A (ja) * 2017-08-04 2019-02-28 株式会社フジクラ レジスト剥離装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62120342U (ja) * 1986-01-21 1987-07-30
JPH03236217A (ja) * 1990-02-13 1991-10-22 Dainippon Screen Mfg Co Ltd フォトレジスト膜の剥離方法及びその装置
JPH0555138A (ja) * 1991-08-26 1993-03-05 Nec Ibaraki Ltd フオトレジスト剥離装置
JPH07204593A (ja) * 1994-01-26 1995-08-08 Toshiba Corp 基板の処理装置
JPH0837143A (ja) * 1994-07-25 1996-02-06 Fuji Xerox Co Ltd 半導体処理装置
JPH10163153A (ja) * 1996-11-29 1998-06-19 Tadahiro Omi 洗浄やエッチング、現像、剥離等を含むウエット処理に用いる省液型の液体供給ノズル、ウエット処理装置及びウエット処理方法
JPH10309548A (ja) * 1997-05-08 1998-11-24 Toppan Printing Co Ltd 超音波洗浄方法及び装置
JP2000133626A (ja) * 1998-10-26 2000-05-12 Hitachi Ltd 基板洗浄装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62120342U (ja) * 1986-01-21 1987-07-30
JPH03236217A (ja) * 1990-02-13 1991-10-22 Dainippon Screen Mfg Co Ltd フォトレジスト膜の剥離方法及びその装置
JPH0555138A (ja) * 1991-08-26 1993-03-05 Nec Ibaraki Ltd フオトレジスト剥離装置
JPH07204593A (ja) * 1994-01-26 1995-08-08 Toshiba Corp 基板の処理装置
JPH0837143A (ja) * 1994-07-25 1996-02-06 Fuji Xerox Co Ltd 半導体処理装置
JPH10163153A (ja) * 1996-11-29 1998-06-19 Tadahiro Omi 洗浄やエッチング、現像、剥離等を含むウエット処理に用いる省液型の液体供給ノズル、ウエット処理装置及びウエット処理方法
JPH10309548A (ja) * 1997-05-08 1998-11-24 Toppan Printing Co Ltd 超音波洗浄方法及び装置
JP2000133626A (ja) * 1998-10-26 2000-05-12 Hitachi Ltd 基板洗浄装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002083331A1 (fr) * 2001-04-13 2002-10-24 Sumitomo Precision Products Co., Ltd. Procede et equipement pour nettoyer un substrat
KR100958577B1 (ko) * 2003-11-21 2010-05-18 엘지디스플레이 주식회사 박리 장치 및 방법
JP2008004878A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 基板処理方法および基板処理装置
CN101786311A (zh) * 2010-03-16 2010-07-28 黄晋山 一种塑料垫脱模机构
CN101786311B (zh) * 2010-03-16 2012-08-22 黄晋山 一种塑料垫脱模机构
JP2011233902A (ja) * 2010-04-29 2011-11-17 Ev Group Gmbh 基板の表面からポリマー層を剥離するための装置および方法
JP2019033118A (ja) * 2017-08-04 2019-02-28 株式会社フジクラ レジスト剥離装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4003441B2 (ja) 表面処理装置および表面処理方法
JP2001246331A (ja) 洗浄装置
TWI360836B (en) Substrate processing apparatus
JP4334758B2 (ja) 膜形成装置
JP2001157863A (ja) 塗布装置
CN101114578B (zh) 基板处理方法及基板处理装置
JP4976188B2 (ja) 基板の処理装置
KR100483975B1 (ko) 초음파 세정장치 및 레지스트 박리장치
JP5288383B2 (ja) 塗布処理装置及び塗布処理方法
JP2001007017A (ja) レジスト剥離装置
JP2000147787A (ja) 現像方法及び現像装置
KR101067143B1 (ko) 도포막형성 장치 및 도포막형성 방법
JP2008158277A (ja) 基板処理方法及びレジスト表面処理装置
JP4674904B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
JP2006253515A (ja) 基板処理方法及び基板処理装置
JP2001108977A (ja) 液晶表示装置の製造装置およびその方法
JP2003077886A (ja) ウエット処理装置
JP2001170584A (ja) 超音波処理装置
JPH08293660A (ja) 基板のエッチング装置、および、基板のエッチング処理方法
JPH11300300A (ja) 基板処理方法および同装置
JP2009136728A (ja) 基板洗浄装置及び洗浄方法
JP2001170582A (ja) 超音波処理装置およびこれを用いた電子部品の製造方法
JP2002141269A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2004241639A (ja) 現像処理方法及び現像処理装置
JP3843252B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041109

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050712