JP2004241639A - 現像処理方法及び現像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステージ8により,第2の貯留槽6を上昇させて,基板Gを現像液中に浸漬する。この際,基板Gの下端部を現像液の液面に低速度で接触させ,その後比較的高速度で基板Gの全体を現像液中に進入させる。こうすることによって,基板Gの進入時の気泡の巻き込み,液はねが防止される。基板Gが現像液中に進入された後,第2の貯留槽6をX方向に往復移動させる。この時,現像液が基板Gの表面に垂直に衝突し,基板G表面に形成される残渣が取り除かれる。こうして基板Gが斑なく現像される。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,基板の現像処理方法及び基板の現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から,半導体デバイスの製造プロセスにおいて,例えばLCD基板,ウェハ等の基板の表面にフォトリソグラフィ技術を用いて回路パターンを形成するフォトリソグラフィ工程が行われている。
【0003】
このフォトリソグラフィ工程においては,露光処理された基板を現像する現像処理が行われている。この現像処理には,例えば現像液の処理槽の上方に,ウェハを現像液の液面に対して略垂直になるように位置させ,ウェハを液面に向けて下降させてウェハを現像液中に浸漬させる,いわゆるディップ方式の現像処理方法が提案されている(例えば,特許文献1参照。)。このディップ方式の現像処理方法によれば,ウェハを一枚ずつ処理槽に浸けるので,処理槽の幅が非常に小さくて済むという利点がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10―27741号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記ディップ方式の現像処理方法では,ウェハを現像液内に侵入させる際に,ウェハが気泡を巻き込んで当該気泡がウェハの表面に付着したり,現像液がウェハの表面に液跳ねすることがあった。ウェハの表面に気泡が付着した場合,その気泡の付着部分やその周辺部分には現像液が接触できないので,当該部分の現像が行われなくなる。また,ウェハ表面に現像液が液跳ねした場合,当該液跳ねによって現像液が付着した部分において現像が行われてしまう。このような場合,ウェハ表面の現像が不均一に行われるので,ウェハ表面に現像斑が生じ,歩留まりの低下の原因になっていた。
【0006】
また,上記ディップ方式の現像処理方法では,ウェハの現像が,ウェハを現像液内で静止させた状態で行われる。このため,現像開始当初,現像液との反応によりウェハの表面に発生する残渣がウェハの表面にそのまま付着し続けることがあった。このように現像開始当初の残渣がウェハの表面に付着し続けた場合,その部分の現像の進行が遅れ,その部分の現像が不十分になっていた。また,ウェハを現像液内で静止させておいた場合,反応を終えた現像液がウェハ表面付近に滞留し続けることがあった。このように,いわば現像能力のない現像液がいつまでもウェハの表面に滞留した場合,その部分の現像が進行しなくなる。このように,従来の現像処理方法では,局所的にウェハの現像が遅れて,ウェハの表面に現像斑が生じ易くなっていた。
【0007】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,ウェハなどの基板を現像液に浸漬させて,基板を現像する処理において,基板の面内において斑のない現像を行うことのできる現像処理方法及び現像処理装置を提供することをその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば,基板を現像する現像処理方法であって,貯留された現像液の液面の上方において,基板の表面が水平方向に向くように基板を垂直に保持する工程と,前記基板を前記液面に対し相対的に下降し,基板の下端部を前記液面に相対的に低速度で接触させる工程と,その後,相対的に高速度で基板の全体を現像液中に進入させて,基板の全体を当該現像液中に浸漬する工程と,を有することを特徴とする現像処理方法が提供される。
【0009】
この発明によれば,基板が現像液に侵入する際に,基板の下端部が現像液の液面に低速度で接触するので,この際に基板が気泡を巻き込むことを抑制できる。したがって,基板の表面に気泡が付着して現像の進行が局所的に妨げられることが抑制できる。また,基板が現像液に接触する際に現像液が液はねすることを抑制でき,この結果,基板表面の現像が不規則に開始されることも抑制できる。したがって,現像が基板の表面の全面において均等に行われるので,基板表面の現像斑が抑制される。一方,基板の下端部を低速度で液面に接触させた後は,高速度で基板の全体を浸漬するので,基板の下端部側と上端部側との現像開始時間の時間差が最小限に抑えられて,基板表面の現像が全面に渡って適正に行われる。
【0010】
前記現像処理方法は,基板の全体を現像液中に浸漬した状態で,前記基板を現像液に対し相対的に基板の表面の垂直方向に向けて往復移動させる工程を有するようにしてもよい。かかる場合,現像液が基板の表面に対し垂直方向から衝突するので,現像時に基板表面に生じた残渣が,現像液から受ける圧力によって取り除かれる。したがって,基板面内の各部分の現像が適正に進行し,基板の現像が斑なく行われる。なお,前記「基板の全体」は,基板の表面における現像が行われる部分の全体であれば足り,基板の外縁部を除く部分であってもよい。
【0011】
前記現像処理方法は,基板の全体を現像液中に浸漬した状態で,前記基板を前記現像液に対し相対的に基板の表面と平行な方向に往復移動させる工程を有するようにしてもよい。この場合,例えば基板の表面の各部分に新しい現像液を接触させることができる。したがって,反応を終えて現像能力のない現像液がいつまでも基板の表面に滞留することがなく,基板表面の現像を斑なく適正に行うことができる。前記基板の前記平行な方向への往復移動は,基板の全体を,前記現像液に対して相対的に基板の表面と同一平面内において円運動させることによって行われてもよい。なお,この円運動には,楕円運動も含まれる。
【0012】
前記基板は,方形の基板であって,前記基板の下端部を現像液の液面に接触させる工程においては,前記基板のいずれか一つの角部から前記現像液の液面に接触させるようにしてもよい。かかる場合,基板が現像液の液面に進入する際に,その接触面積が小さくなる。この結果,基板の現像液への進入時に気泡を巻き込んだり,液が跳ねたりすることが抑制され,現像が斑なく行われる。
【0013】
請求項6の発明によれば,基板を現像液中に浸漬させて基板を現像する現像処理方法であって,現像液中に浸漬された基板を,現像液に対し相対的に基板の表面の垂直方向に向けて往復移動させる工程を有することを特徴とする現像処理方法が提供される。かかる場合,現像液が基板の表面に対し垂直方向から衝突するので,現像時に基板表面に発生した残渣が,その現像液の圧力によって取り除かれる。したがって,基板面内の各部分の現像が適正に進行し,基板の現像が基板面内において斑なく行われる。
【0014】
なお,現像液中に浸漬された基板を,前記現像液に対し相対的に基板の表面と平行な方向に往復移動させてもよく,前記基板の前記平行な方向への往復移動は,基板の全体を,前記現像液に対して相対的に基板の表面と同一平面内において円運動させることによって行ってもよい。また,前記現像処理方法は,基板が現像液中に浸漬された際に,現像液に超音波振動を付加する工程を有していてもよい。かかる場合,現像液が超音波振動し,現像時に生じた残渣が,基板表面から脱離され,基板表面の現像が適正に進行する。
【0015】
請求項10の発明によれば,基板の現像処理装置であって,現像液を貯留する貯留槽と,前記貯留槽の上方において,基板の表面が水平方向に向くように基板を垂直に保持する保持部材と,前記保持部材と貯留槽とを相対的に上下動させるための昇降駆動部と,前記貯留槽を前記基板の表面が向いた前記水平方向に往復移動させるための往復駆動部と,を備えたことを特徴とする現像処理装置が提供される。
【0016】
この発明によれば,貯留槽を基板の表面が向いた水平方向に向けて往復移動させることができる。つまり,貯留槽内の現像液を,基板の表面に対して相対的に流動させることができる。したがって,例えば現像液が基板の表面に対し垂直方向から衝突するので,現像により基板表面に生じた残渣が,現像液から受ける圧力によって除去される。この結果,基板面内の各部分の現像が残渣に妨げられることなく適正に進行し,基板の現像が斑なく行われる。前記現像処理装置の前記往復駆動部は,前記基板の表面と平行な方向にも貯留槽を往復できてもよく,かかる場合,基板の表面に常に新しい現像液を供給できるので,基板表面の何れの部分の現像も適正に進行し,基板表面の現像が斑なく行われる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる現像処理方法が実施される現像処理装置1の構成の概略を示す模式図である。
【0018】
現像処理装置1は,例えば方形の基板Gを保持する複数の保持部材2と,これらの保持部材2を移送するコンベア装置3と,コンベア装置3の移送路A上に設置され,基板Gの現像が行われる現像処理部4などを備えている。
【0019】
保持部材2は,例えば回路パターンの形成されない基板Gの上端部を把持部2a,2bで把持し,基板Gを上方向側から保持できる。そして,保持部材2は,基板Gの表面が移送方向の水平方向(図1に示すX方向)に向くように基板Gを垂直に保持できる。コンベア装置3は,例えば水平軸周りに略環状のベルトBを二本備えており,この二本のベルトBは,互いに同期して環状に回転駆動できる。保持部材2は,このベルトBに例えば等間隔で取り付けられており,この結果,保持部材2の環状の移送路Aが形成されている。したがって,コンベア装置3は,ベルトBを回転移動させることによって,保持部材2を移送路Aに沿って移送することができる。つまり,保持部材2は,一旦水平方向の一方向(図1のX方向)に移送された後,上昇され,前記一方向の反対方向に移送され,その後下降される。
【0020】
現像処理部4は,例えば環状の移送路Aの下側に配置され,例えば所定の各種液体が各々貯留された3つの貯留槽5〜7と,貯留槽5〜7を載置して,三次元移動自在な昇降駆動部及び往復駆動部としてのステージ8などを備えている。このステージ8は,X方向と,当該X方向と直角をなす水平方向のY方向及び垂直方向のZ方向に移動可能である。
【0021】
貯留槽5〜7は,基板Gの全体を収容できるような略箱形形状を有し,上方を通過する保持部材2の下側にX方向に並べて設けられている。第1の貯留槽5は,移送路Aの最も上流側(X方向負方向側)に配置され,例えば純水などのプリウェット液が貯留されている。したがって,この第1の貯留槽5のプリウェット液内に基板Gを浸漬することによって,現像前に基板Gをプリウェットすることができる。
【0022】
第2の貯留槽6は,3つの貯留槽の真ん中に配置され,現像液が貯留されている。この第2の貯留槽6内の現像液内に基板Gを浸漬することによって,基板Gを現像できる。第3の貯留槽7は,移送路Aの最も下流側(X方向正方向側)に配置され,例えば純水などのリンス液が貯留されている。したがって,第3の貯留槽7内のリンス液内に基板Gを浸漬することによって,現像後の基板Gを洗浄することができる。
【0023】
第1〜第3の貯留槽5〜7は,例えばステージ8上に載置されている。したがって,貯留槽5〜7は,移送路Aに沿ったX方向,移送路Aに直角なY方向及びZ方向に移動自在である。これにより,例えば保持部材2に保持され,各貯留槽5〜7の上方に位置した基板Gに対し,各貯留槽5〜7が上昇し,基板Gを各貯留槽5〜7の液体内に浸漬することができる。また,貯留槽5〜7をX方向又はY方向に進退移動させることによって,各貯留槽5〜7内の液体を基板Gに対し相対的に流動させることができる。
【0024】
ステージ8の各X,Y,Z方向の動作は,例えばコントローラ9により制御されている。コントローラ9では,各X,Y,Z方向の移動距離,移動タイミング,移動速度等を設定することができる。したがって,コントローラ9の設定により,例えば各貯留槽5〜7を所定の速度で上昇させたり,貯留槽5〜7を所定の振幅,振動数でX,Y方向に往復移動させることができる。
【0025】
現像処理部4の下流側であって,例えば保持部材2を上昇させる移送路Aには,移送中の基板Gの両面に対し気体を吹き付けるノズル10が設けられている。このノズル10によって,基板Gに付着したリンス液を飛散させ,基板Gを仮乾燥することができる。また,コンベア装置3の移送路Aには,現像処理装置1内に基板Gを搬入出するための搬入出部(図示せず)が設けられている。さらに,移送路Aには,基板Gを熱処理する加熱処理部や基板Gを冷却する冷却処理部が設けられていてもよい。
【0026】
次に,以上の現像処理装置1で実施される現像処理方法について説明する。先ず,基板Gは,図示しない搬入出部から現像処理装置1内に搬入され,コンベア装置3の保持部材2に,基板Gの表面をX方向に向けた状態で垂直に保持される。基板Gを保持した保持部材2は,移送路Aに沿って現像処理部4に進み,第1の貯留槽5の上方まで移動して停止する。次に,ステージ8によって,第1の貯留槽5が上昇して,プリウェット液の液面が基板Gに近づけられる。このとき,基板Gは,液面に対して相対的に下降している。そして,基板Gがプリウェット液中に進入し,基板Gがプリウェット液に浸漬される。このとき,例えば図2に示すように保持部材2がプリウェット液に接触しないように,製品領域の外側の基板上部を除いた部分がプリウェット液に浸漬される。こうして基板Gの表面の濡れ性が向上される。基板Gがプリウェットされると,ステージ8により,第1の貯留槽5が下降され,基板Gがプリウェット液中から出される。
【0027】
その後,基板Gを保持した保持部材2が,第2の貯留槽6の上方に移動し停止する。そして,ステージ8により,第2の貯留槽6が例えば図3に示すように0.01〜0.1m/s程度の低速度V1で上昇し,製品領域の外側に位置する基板Gの下端部が現像液Cの液面に低速度で接触する。基板Gの下端部が現像液Cに浸けられると,図4に示すように第2の貯留槽6の上昇速度が,例えば0.15〜2m/s程度の高速度V2に上げられ,基板Gが現像液C内に素早く浸漬される。このときも,保持部材2に現像液Cが付着しないように,基板Gの上端部が現像液C内に浸からないようにする。こうして,基板Gの表面の現像が開始される。
【0028】
続いて,基板Gが現像液C中に浸漬された状態で,例えばステージ8により,図5に示すように第2の貯留槽6がX方向に往復移動される。この結果,第2の貯留槽6内の現像液Cが,基板Gの表面の垂直方向(X方向)から衝突し,現像によって基板Gの表面に生成された残渣が取り除かれる。
【0029】
その後,第2の貯留槽6のX方向の往復移動が停止され,さらに所定時間経過後,ステージ8により,第2の貯留槽6が下降し,基板Gが現像液C内から出される。このときの第2の貯留槽6の下降は,例えば高速度V2で行われる。こうして,基板Gの現像が終了する。
【0030】
基板Gの現像が終了すると,基板Gを保持した保持部材2が第3の貯留槽7の上方まで移動し停止する。そして,現像の場合と同様に,第3の貯留槽7が,基板Gの下端部がリンス液の液面に接触するまで低速度V1で上昇し,その後高速度V2で上昇して基板Gがリンス液内に浸漬される。こうして基板Gの洗浄が行われる。所定時間経過後,第3の貯留槽7が下降して,基板Gがリンス液内から出され,基板Gの洗浄が終了する。
【0031】
基板Gの洗浄が終了すると,保持部材2はさらに移送路Aに沿って移動し,基板Gが現像処理部4から搬出される。その後,保持部材2は,搬送路Aに沿って上昇し,基板Gが一対のノズル10の間を通過する。この時ノズル10からは,基板Gの両面に気体が吹き付けられ,基板Gの表面に付着したリンス液が吹き飛ばされて基板Gが仮乾燥される。その後,保持部材2は,移送路A上の図示しない搬入出部まで移動し,基板Gが現像処理装置1から搬出される。なお,以上の現像処理は,図1に示すように各保持部材2に保持された基板毎に連続的に行われる。
【0032】
以上の実施の形態によれば,基板Gの下端部を現像液Cの液面に低速度で接触させ,その後,前記低速度よりも相対的に速い速度で基板Gの全体を現像液中に浸漬するようにした。この結果,基板Gが現像液C中に進入する際に,気泡を巻き込んで基板Gの表面に気泡が付着することもなく,基板Gが斑なく現像される。また,基板Gに現像液が跳ねることもなく,基板Gが適正に現像される。さらに基板Gの全体を現像液C中に進入させる際には,速度を上げるようにしたので,基板Gの下端部と上端部との現像液Cへの侵入時間差を最小限に抑えて,基板G面内の現像を均等に行うことができる。なお,基板Gの下端部は,製品領域の外側であるため,基板Gの下端部を低速度で現像液に進入させることによって発生する当該下端部付近の局所的な進入時間差は気にする必要はない。したがって少なくとも基板Gの製品領域内を高速度V2で移動させればよい。
【0033】
基板Gが現像液C内に浸漬された際に,第2の貯留槽6をX方向に往復移動させたので,基板Gの表面に現像液Cを基板Gの表面の垂直方向から衝突させることができる。したがって,現像により基板Gの表面に発生した残渣を,現像液Cの衝突圧力により除去することができる。また,現像液C内が攪拌されることから,基板Gの表面付近に滞留していた反応を終えた現像液Cが新しい現像液Cに置換される。この結果,基板Gの表面の何れの部分においても現像が適正に進行し,基板Gが斑なく現像される。
【0034】
以上の実施の形態で記載した現像処理方法では,基板Gを現像液C中に浸漬した際に,基板Gを現像液Cに対し相対的にX方向に往復移動させていたが,基板Gを,現像液Cに対し相対的に基板Gの表面の同一平面内において移動させてもよい。例えば,図6に示すように第2の貯留槽6をY方向,つまり基板Gの表面と平行でかつ水平方向に往復移動させてもよい。かかる場合,現像液Cが基板Gの表面に沿って流動する。この結果,反応を終えた現像液Gが基板Gの表面に滞留することなく,常に新しい現像液Cが基板Gの表面に接触するので,基板Gの表面の現像が斑なく適正に行われる。さらに,第2の貯留槽6を,鉛直方向のZ方向に往復移動させてもよく,図7に示すようにY方向とZ方向の移動を組み合わせて略円運動させてもよい。第2の貯留槽6を円運動させた場合,現像液Cと基板Gの表面との接触により生じるスジ斑が分散するので,現像をさらに斑なく行うことができる。
【0035】
また,前記実施の形態において,基板Gが現像液Cに浸漬している際に,現像液Cに超音波振動を付加するようにしてもよい。かかる場合,例えば図8に示すように第2の貯留槽6の両側面に超音波振動子20を取り付ける。そして,例えば基板Gが現像液Cに浸漬された直後に所定時間,現像液Cに超音波振動を付加する。この超音波振動により,現像開始当初に発生した基板Gの表面の残渣が基板Gの表面から剥離され,その後の現像が好適に行われる。なお,かかる超音波振動の付加は,現像中を通して行われていてもよいし,超音波の周波数を変えながら行ってもよい。
【0036】
前記実施の形態では,本発明をLCD基板に適用していたが,本発明は半導体ウェハ,フォトマスク用のガラス基板等の他の基板にも適用できる。方形の基板の場合,図9に示すように保持部材2が基板Gを,基板Gのいずれか一つの角部g1が最下部になるように斜めに保持し,当該角部g1から現像液の液面に接触させるようにしてもよい。かかる場合,基板Gと現像液の液面との接触面積が減少し,基板Gが現像液に侵入する際に,気泡の巻き込みや液はねがさらに抑制される。また,基板Gが第2の貯留槽6から出された際に,基板Gに付着した液が角部g1から垂れ落ちやすいので基板Gの下端部付近に現像液の滴が溜まるのを抑制できる。この結果,次の貯留槽に前の貯留槽の液体が持ち込まれ,次の貯留槽の液が劣化するのを防止できる。さらに,なるべく早く基板Gの全面を液に浸漬させるために,角部g1が液中に侵入して所定距離移動したら,基板上端の一辺が水平になるように基板Gを回転させつつ基板Gを現像液内に侵入させてもよい。
【0037】
以上の実施の形態では,基板Gと現像液Cとの相対移動を,第2の貯留槽6側を動かすことで実現していたが,例えば基板G側を動かすことで実現させてもよい。また,基板Gと現像液Cとの相対移動を,第2の貯留槽6内の現像液Cを基板Gに対して流動させることによって実現してもよい。例えば図10に示すように第2の貯留槽30の底面に,温調された現像液Cを噴出する複数の噴出口31が設けられ,第2の貯留槽30の上部に現像液Cを排出する排出口32が設けられるようにしてもよい。例えば噴出口31は,基板Gの表面に沿ったY方向に並列される。噴出口31は,供給管33を通じて図示しない現像液供給源に通じている。第2の貯留槽30の上部の外周には,枠状の樋34が形成され,排出口32は,この樋34に開口している。樋34には,排出管35が連通しており,第2の貯留槽30から溢れる現像液Cは,排出口32から樋34に流出し,樋34を通じて排出管35から排液される。この第2の貯留槽30においては,現像液Cが噴出口31から噴出され,上部の排出口32から排液されるので,第2の貯留槽30内に現像液Cの上昇流が形成される。この上昇流により,現像液Cが基板Gに対して流動し,基板Gの表面に常に新しい現像液Cが供給されるので,基板Gの表面の全面が適正に斑なく現像される。なお,この現像液Cの流動は,上述した第2の貯留槽6の往復移動と共に行ってもよい。
【0038】
上述の実施の形態において,基板Gの下端部が現像液Cに接触するまでステージ8を低速度V1で上昇させ,その後高速度V2で上昇させていたが,ステージ8を低速度V1よりも速い所定速度で上昇させ,基板Gの最下端部が現像液Cに接触した時点で一旦ステージ8の上昇を停止させ,その後ステージ8を高速度V2で上昇させてもよい。かかる場合も上記実施の形態と同様に,基板Gの最下端部が現像液に接触した瞬間に基板Gと現像液Cとの相対速度が零になるので,基板Gが現像液C中に進入する際に,基板Gの表面に気泡が付着することもなく,基板Gが斑なく現像される。また,基板Gの下端部が現像液に接触するまでのステージ8の上昇速度が低速度V1よりも速いので,この時の時間が短縮されて基板Gのトータルの現像処理時間が短くなる。この結果,基板処理のスループットの向上が図られる。なお,速度V1よりも速い前記所定速度は,例えば速度V2と同等程度の速度であってもよい。また,基板Gの下端部が液に接触したことを検知するには,基板Gの下端部が液に接触するまでのステージ8の上昇距離を予め求めておき,ステージ8のコントローラ9に設定しておいてもよい。また,第2の貯留槽6の液面が時間により変化する可能性がある場合には,基板Gの下端部が液に接触したことを検知する検知手段を配置し,当該検知結果に基づいてステージ8の速度を変更してもよい。さらに,このようなステージ8を一旦停止させる例は,上述の基板Gの角部g1から液面に接触させる場合にも適用できる。
【0039】
ところで,上記実施の形態では,一のステージ8上に3つの貯留槽5〜7が載置されていたが,貯留槽5〜7を載置するステージがそれぞれ設けられ,各貯留槽毎に上昇速度を制御してもよい。現像処理時の気泡の巻き込みが基板Gの品質に最も影響を与えるため,例えば第2の貯留槽6における前記低速度V1を,他の貯留槽5,7における基板Gを液に接触させる速度よりも遅く設定してもよい。また,この場合,基板Gが貯留槽5,7内に先に入れられるので,その分基板Gの浸漬時間(処理時間)を長く取ることができ,プリウェットとリンス処理を十分に行うことができる。
【0040】
ステージ8の代わりに図示しない昇降機構によって各保持部材2の把持部2a,2bを昇降させてもよい。この場合,基板Gの各処理液に対する浸積時間に応じて各貯留槽内のX方向の横幅を変えてもよい。例えば図11に示すように浸漬時間の長い第2の貯留槽6の横幅を第1の貯留槽5と第3の貯留槽7の横幅の整数倍,例えば2倍にしてもよい。こうすることによって,例えば移送路Aに沿ってベルトBにより各保持部材2が一斉にX方向に移動したときに,例えば第2の貯留槽6内の基板G1が現像液C中に浸漬した状態でX方向正方向側に移動する。第1の貯留槽5内の基板G2は,第2の貯留槽6側に移動し,現像液C内の基板G1の後ろ側に浸漬される。その後,さらに保持部材2がX方向に送られると,基板G1は,第3の貯留槽7内に移送され,基板G2は第2の貯留槽6内の基板G1があった位置に移動する。そして,第1の貯留槽5内の新しい基板が第2の貯留槽6内に入れられる。このように,各貯留槽内の幅を変えることによって,複数の基板を一斉に搬送するコンベア装置3を用いても,処理時間の異なる複数の処理を適正に行うことができる。なお,かかる場合,基板の表面(処理面)はX方向正方向側に向けておくことが望ましい。
【0041】
また,一の貯留槽からその次の貯留槽に基板Gが移送される際に基板Gに付着している一の貯留槽内の液が次の貯留槽内に持ち込まれないように,例えば図12に示すように一の貯留槽である例えば第2の貯留槽6の上方側で基板Gの裏面側に,エアナイフを形成する液切り部材としてのノズルKを備えるようにしてもよい。この場合,基板Gが第2の貯留槽6内から出される際に基板Gの裏面に付着している現像液を除去し,その後に次の貯留槽である第3の貯留槽7に基板Gを搬送できる。こうすることで,一の貯留槽内の液の次の貯留槽への持ち込み量を低減でき,次の貯留槽内の液の劣化を低減できる。なお,ノズルKは,当然第1の貯留槽5,第3の貯留槽7にも設けてもよい。また,ノズルKの代わりに,ワイパーなどの他の液切り部材を用いてもよい。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば,基板が斑なく現像されるので,歩留まりの向上が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における現像処理装置の構成の概略を示す模式図である。
【図2】基板が浸漬された第1の貯留槽の縦断面の説明図である。
【図3】基板が現像液中に進入する時の様子を示す第2の貯留槽の縦断面図である。
【図4】基板が浸漬される時の様子を示す第2の貯留槽の縦断面図である。
【図5】X方向に往復移動する第2の貯留槽を示す斜視図である。
【図6】Y方向に往復移動する第2の貯留槽を示す斜視図である。
【図7】略円運動する第2の貯留槽を示す第2の貯留槽の縦断面図である。
【図8】超音波振動子が取り付けられた第2の貯留槽を示す縦断面の説明図である。
【図9】基板の一の角部から基板を現像液内に進入させる様子を示す説明図である。
【図10】現像液の噴出口,排出口を設けた場合の第2の貯留槽の構成を示す斜視図である。
【図11】貯留槽の横幅を変えた場合の様子を示す説明図である。
【図12】貯留槽に液切り部材を設けた場合の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 現像処理装置
2 保持部材
3 コンベア装置
4 現像処理部
6 第2の貯留槽
8 ステージ
C 現像液
G 基板
Claims (11)
- 基板を現像する現像処理方法であって,
貯留された現像液の液面の上方において,基板の表面が水平方向に向くように基板を垂直に保持する工程と,
前記基板を前記液面に対し相対的に下降し,基板の下端部を前記液面に相対的に低速度で接触させる工程と,
その後,相対的に高速度で基板の全体を現像液中に進入させて,基板の全体を当該現像液中に浸漬する工程と,を有することを特徴とする,現像処理方法。 - 基板の全体を現像液中に浸漬した状態で,前記基板を現像液に対し相対的に基板の表面の垂直方向に向けて往復移動させる工程を有することを特徴とする,請求項1に記載の現像処理方法。
- 基板の全体を現像液中に浸漬した状態で,前記基板を前記現像液に対し相対的に基板の表面と平行な方向に往復移動させる工程を有することを特徴とする,請求項2に記載の現像処理方法。
- 前記基板の前記平行な方向への往復移動は,基板の全体を,前記現像液に対して相対的に基板の表面と同一平面内において円運動させることによって行われることを特徴とする,請求項3に記載の現像処理方法。
- 前記基板は,方形の基板であって,
前記基板の下端部を現像液の液面に接触させる工程においては,前記基板のいずれか一つの角部から前記現像液の液面に接触させることを特徴とする,請求項1,2,3又は4のいずれかに記載の現像処理方法。 - 基板を現像液中に浸漬させて基板を現像する現像処理方法であって,
現像液中に浸漬された基板を,現像液に対し相対的に基板の表面の垂直方向に向けて往復移動させる工程を有することを特徴とする,現像処理方法。 - 現像液中に浸漬された基板を,前記現像液に対し相対的に基板の表面と平行な方向に往復移動させる工程を有することを特徴とする,請求項6に記載の現像処理方法。
- 前記基板の前記平行な方向への往復移動は,基板の全体を,前記現像液に対して相対的に基板の表面と同一平面内において円運動させることによって行われることを特徴とする,請求項7に記載の現像処理方法。
- 基板が現像液中に浸漬された際に,現像液に超音波振動を付加する工程を有することを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,6,7又は8のいずれかに記載の現像処理方法。
- 基板の現像処理装置であって,
現像液を貯留する貯留槽と,
前記貯留槽の上方において,基板の表面が水平方向に向くように基板を垂直に保持する保持部材と,
前記保持部材と貯留槽とを相対的に上下動させるための昇降駆動部と,
前記貯留槽を前記基板の表面が向いた前記水平方向に往復移動させるための往復駆動部と,を備えたことを特徴とする,現像処理装置。 - 前記往復駆動部は,前記基板の表面と平行な方向にも貯留槽を往復移動できることを特徴とする,請求項10に記載の現像処理装置。
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