JP3843252B2 - 基板処理装置及び基板処理方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示デバイス等に使用されるガラス基板を洗浄等した後に、ガラス基板を乾燥させる基板処理装置及び基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
LCD(Liquid Crystal Display:LCD)等の製造工程においては、被処理体であるLCD用のガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半導体デバイスの製造に用いられるものと同様のフォトリソグラフィ技術が利用される。フォトリソグラフィ技術では、フォトレジストをガラス基板に塗布し、これを露光し、さらに現像する。
【0003】
このようなフォトリソグラフィの工程の前には、基板に付着したゴミ等を除去し洗浄する洗浄処理が不可欠である。この洗浄処理では、例えば、基板を搬送ローラによりさせながら、基板をスクラビングブラシで擦って洗浄したり、基板に純水等のリンス液を吐出して洗浄する処理が行われている。そして例えばリンス液を吐出して洗浄した場合、その後に基板上に残ったリンス液を除去するために(液切りするために)エアナイフによりエアを基板に向けて噴出し、基板を乾燥させている。
【0004】
しかし、従来このようなエアナイフによる乾燥処理では、除去されたリンス液が空中に舞い上がってミスト状となり、エアナイフにより液切り処理された後に、搬送ローラで搬送されていく基板にそのミストが再度付着するといった問題があった。このようにミストが付着すると製品不良となり歩留まりが低下する。
【0005】
これを防止するために、エアナイフの周囲の空間を、そのエアナイフが配置される位置を境界として上流側と下流側とに仕切る仕切部材を設けた液切り装置がある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−94546号公報(第4〜5項、図1等)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記液切り装置では、エアナイフが配置される位置を境界としたその上流側の空間(液切りエアチャンバー9)では、気流が乱れていることが考えられる。そこで、基板の下方部からミストを強制的に排気をしてはいるが(排気口24)、基板の上部の空間であるエアチャンバーにおいては、エアナイフから噴出するエアが気流を乱している。このように乱れた気流によって舞い上がるミストは、エアナイフの側面を通過して結局液切りした後の基板に再付着してしまう。
【0008】
一般に、このように搬送ローラを用いて基板を搬送させながら液切りして乾燥処理を行う装置では、仕切部材によりエアナイフの上流側及び下流側を仕切ったとしても、搬送ローラやエアナイフを支持する部材等が存在するので完全に仕切ることができるものではない。特に、エアナイフの側面からはミストが流れやすいという問題がある。
【0009】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、エア等の気体を噴出することにより発生する気流の乱れを防止し、ミスト等の浮遊物が液切り後の基板に再度付着することを防止することができる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る基板処理装置は、基板を搬入する搬入口を有するチャンバの外部から該搬入口を通して延設され、基板を所定の方向に搬送させる搬送機構と、前記搬送機構に対向して配置され、搬送される基板に対し気体を噴出する気体噴出部と、前記気体噴出部を収容し、前記搬入口を介して前記チャンバの外部と連通され、前記気体噴出部から前記基板に対し気体を噴出したときに生じる浮遊物の少なくとも一部を前記搬入口を介して前記外部へ排出する排出室とを具備し、前記排出室は、前記気体噴出部を囲うように設けられ、前記搬入口から搬入された基板の少なくとも一部を内部に受け入れる開口部を有する囲繞部材を具備し、前記気体噴出部は前記囲繞部材の内部において前記基板の搬送下流側に配置され、前記囲繞部材は、前記搬入口に近付くにつれ容積が小さくなるように形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明では、気体噴出部を収容する排出室内において、搬送機構により搬送される基板に対して気体を噴出し、そのときに生じる浮遊物の少なくとも一部を排出室から搬入口を介して外部に排出する。すなわち、気体噴出部が配置される位置より上流側である搬入口を介して浮遊物を外部に排出しているので、気体噴出部で液切りした後に浮遊物が再度基板に付着することを防止することができる。
【0012】
ここで、「浮遊物の少なくとも一部」とは浮遊物の全部を含む意味である。
【0013】
また、排出室は、前記搬入口に近付くにつれ容積が小さくなるように形成されている。これにより、排出室内において、気体噴出部による気体の噴出によって、チャンバの外部に比べての陽圧状態を形成しやすくなる。その結果、搬入口からチャンバの外部へ浮遊物を排出する作用が促進され、浮遊物が再度基板に付着することを確実に防止することができる。
【0014】
本発明の一の形態では、前記気体噴出部は、基板の搬送上流側に向けて気体を噴出する手段を有する。「搬送上流側に向けて」とは、「搬送上流側よりに向けて」、という意味である。また、例えば、搬送される基板の面に対する気体の噴出角度は20°〜85°である。上流側には搬入口が設けられているので、上流側に向けて気体を噴出することにより搬入口からの浮遊物の排出を効果的に行うことができる。
【0015】
本発明に係る他の基板処理装置は、基板を搬入する搬入口を有するチャンバの外部から該搬入口を通して延設され、基板を所定の方向に搬送させる搬送機構と、前記搬送機構に対向して配置され、搬送される基板に対し気体を噴出する気体噴出部と、前記気体噴出部を収容し、前記搬入口を介して前記チャンバの外部と連通され、前記気体噴出部から前記基板に対し気体を噴出したときに生じる浮遊物の少なくとも一部を前記搬入口を介して前記外部へ排出する排出室とを具備し、前記排出室は、前記気体噴出部を囲うように設けられ、前記搬入口から搬入された基板の少なくとも一部を内部に受け入れる開口部を有する第1の囲繞部材と、一側が前記搬入口に接続されることで前記外部と連通されるとともに、他側が前記開口部に接続されることで前記第1の囲繞部材の内部と連通され、前記搬送機構により前記搬入口から搬入され前記開口部を介して前記第1の囲繞部材の内部へ搬入されて行く基板の少なくとも一部を囲う第2の囲繞部材とを具備し、前記気体噴出部は前記第1の囲繞部材の内部において前記基板の搬送下流側に配置され、前記第2の囲繞部材の内部の容積は、前記第1の囲繞部材の内部の容積より小さく形成されていることを特徴とする。
本発明では、第1の囲繞部材により気体噴出部を囲い、この第1の囲繞部材の内部で、基板に対し気体を噴出し液切りを行う。そして、この液切りにより舞い上がった浮遊物を前記第2の囲繞部材から搬入口を介して排出する。例えば前記第2の囲繞部材の内部の容積を、前記第1の囲繞部材の内部の容積より小さく形成することにより、上記陽圧状態を容易に作ることができ効率的に浮遊物を排出することができる。
【0016】
本発明の一の形態では、前記気体噴出部より基板の搬送下流側に設けられ、上流側に向けて清浄空気を噴出する清浄空気噴出部をさらに具備する。これにより、気体噴出部からの気体の噴出と相まって、浮遊物が搬入口へ流れる作用を促進させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0020】
図1は本発明が適用されるLCD基板の塗布現像処理システムを示す平面図であり、図2はその正面図、また図3はその背面図である。
【0021】
この塗布現像処理システム1は、複数のガラス基板Gを収容するカセットCを載置するカセットステーション2と、基板Gにレジスト塗布及び現像を含む一連の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部3と、露光装置32との間で基板Gの受け渡しを行うためのインターフェース部4とを備えており、処理部3の両端にそれぞれカセットステーション2及びインターフェース部4が配置されている。
【0022】
カセットステーション2は、カセットCと処理部3との間でLCD基板の搬送を行うための搬送機構10を備えている。そして、カセットステーション2においてカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機構10はカセットの配列方向に沿って設けられた搬送路12上を移動可能な搬送アーム11を備え、この搬送アーム11によりカセットCと処理部3との間で基板Gの搬送が行われる。
【0023】
処理部3には、カセットステーション2におけるカセットCの配列方向(Y方向)に垂直方向(X方向)に延設された主搬送部3aと、この主搬送部3aに沿って、レジスト塗布処理ユニット(CT)を含む各処理ユニットが並設された上流部3b及び現像処理ユニット(DEV)を含む各処理ユニットが並設された下流部3cとが設けられている。
【0024】
主搬送部3aには、X方向に延設された搬送路31と、この搬送路31に沿って移動可能に構成されガラス基板GをX方向に搬送する搬送シャトル23とが設けられている。この搬送シャトル23は、例えば支持ピンにより基板Gを保持して搬送するようになっている。また、主搬送部3aのインターフェース部4側端部には、処理部3とインターフェース部4との間で基板Gの受け渡しを行う垂直搬送ユニット7が設けられている。
【0025】
上流部3bにおいて、カセットステーション2側端部には、カセットステーション2側から、基板G上の有機物を除去するためのエキシマUV処理ユニット(e−UV)19と、基板Gにスクラビングブラシで洗浄処理を施すスクラバ洗浄処理ユニット(SCR)とが設けられている。
【0026】
スクラバ洗浄処理ユニット(SCR)の隣には、ガラス基板Gに対して熱的処理を行うユニットが多段に積み上げられた熱処理系ブロック24及び25が配置されている。これら熱処理系ブロック24と25との間には、垂直搬送ユニット5が配置され、搬送アーム5aがZ方向及び水平方向に移動可能とされ、かつθ方向に回動可能とされているので、両ブロック24及び25における各熱処理系ユニットにアクセスして基板Gの搬送が行われるようになっている。なお、上記処理部3における垂直搬送ユニット7についてもこの垂直搬送ユニット5と同一の構成を有している。
【0027】
図2に示すように、熱処理系ブロック24には、基板Gにレジスト塗布前の加熱処理を施すベーキングユニット(BAKE)が2段、HMDSガスにより疎水化処理を施すアドヒージョンユニット(AD)が下から順に積層されている。一方、熱処理系ブロック25には、基板Gに冷却処理を施すクーリングユニット(COL)が2段、アドヒージョンユニット(AD)が下から順に積層されている。
【0028】
熱処理系ブロック25に隣接してレジスト処理ブロック15がX方向に延設されている。このレジスト処理ブロック15は、基板Gにレジストを塗布するレジスト塗布処理ユニット(CT)と、減圧により前記塗布されたレジストを乾燥させる減圧乾燥ユニット(VD)と、本発明に係る基板Gの周縁部のレジストを除去するエッジリムーバ(ER)とが設けられて構成されている。このレジスト処理ブロック15には、レジスト塗布処理ユニット(CT)からエッジリムーバ(ER)にかけて移動する図示しないサブアームが設けられており、このサブアームによりレジスト処理ブロック15内で基板Gが搬送されるようになっている。
【0029】
レジスト処理ブロック15に隣接して多段構成の熱処理系ブロック26が配設されており、この熱処理系ブロック26には、基板Gにレジスト塗布後の加熱処理を行うプリベーキングユニット(PREBAKE)が3段積層されている。
【0030】
下流部3cにおいては、図3に示すように、インターフェース部4側端部には、熱処理系ブロック29が設けられており、これには、クーリングユニット(COL)、露光後現像処理前の加熱処理を行うポストエクスポージャーベーキングユニット(PEBAKE)が2段、下から順に積層されている。
【0031】
熱処理系ブロック29に隣接して現像処理を行う現像処理ユニット(DEV)がX方向に延設されている。この現像処理ユニット(DEV)の隣には熱処理系ブロック28及び27が配置され、これら熱処理系ブロック28と27との間には、上記垂直搬送ユニット5と同一の構成を有し、両ブロック28及び27における各熱処理系ユニットにアクセス可能な垂直搬送ユニット6が設けられている。また、現像処理ユニット(DEV)端部の上には、i線処理ユニット(i―UV)33が設けられている。
【0032】
熱処理系ブロック28には、クーリングユニット(COL)、基板Gに現像後の加熱処理を行うポストベーキングユニット(POBAKE)が2段、下から順に積層されている。一方、熱処理系ブロック27も同様に、クーリングユニット(COL)、ポストベーキングユニット(POBAKE)が2段、下から順に積層されている。
【0033】
インターフェース部4には、正面側にタイトラー及び周辺露光ユニット(Titler/EE)22が設けられ、垂直搬送ユニット7に隣接してエクステンションクーリングユニット(EXTCOL)35が、また背面側にはバッファカセット34が配置されており、これらタイトラー及び周辺露光ユニット(Titler/EE)22とエクステンションクーリングユニット(EXTCOL)35とバッファカセット34と隣接した露光装置32との間で基板Gの受け渡しを行う垂直搬送ユニット8が配置されている。この垂直搬送ユニット8も上記垂直搬送ユニット5と同一の構成を有している。
【0034】
以上のように構成された塗布現像処理システム1の処理工程については、先ずカセットC内の基板Gが処理部3部における上流部3bに搬送される。上流部3bでは、エキシマUV処理ユニット(e−UV)19において表面改質・有機物除去処理が行われ、次にスクラバ洗浄処理ユニット(SCR)において、基板Gが略水平に搬送されながら洗浄処理及び乾燥処理が行われる。続いて熱処理系ブロック24の最下段部で垂直搬送ユニットにおける搬送アーム5aにより基板Gが取り出され、同熱処理系ブロック24のベーキングユニット(BAKE)にて加熱処理、アドヒージョンユニット(AD)にて、ガラス基板Gとレジスト膜との密着性を高めるため、基板GにHMDSガスを噴霧する処理が行われる。この後、熱処理系ブロック25のクーリングユニット(COL)による冷却処理が行われる。
【0035】
次に、基板Gは搬送アーム5aから搬送シャトル23に受け渡される。そしてレジスト塗布処理ユニット(CT)に搬送され、レジストの塗布処理が行われた後、減圧乾燥処理ユニット(VD)にて減圧乾燥処理、エッジリムーバ(ER)にて基板周縁のレジスト除去処理が順次行われる。
【0036】
次に、基板Gは搬送シャトル23から垂直搬送ユニット7の搬送アームに受け渡され、熱処理系ブロック26におけるプリベーキングユニット(PREBAKE)にて加熱処理が行われた後、熱処理系ブロック29におけるクーリングユニット(COL)にて冷却処理が行われる。続いて基板Gはエクステンションクーリングユニット(EXTCOL)35にて冷却処理されるとともに露光装置にて露光処理される。
【0037】
次に、基板Gは垂直搬送ユニット8及び7の搬送アームを介して熱処理系ブロック29のポストエクスポージャーベーキングユニット(PEBAKE)に搬送され、ここで加熱処理が行われた後、クーリングユニット(COL)にて冷却処理が行われる。そして基板Gは垂直搬送ユニット7の搬送アームを介して、現像処理ユニット(DEV)において基板Gは略水平に搬送されながら現像処理、リンス処理及び乾燥処理が行われる。
【0038】
次に、基板Gは熱処理系ブロック28における最下段から垂直搬送ユニット6の搬送アーム6aにより受け渡され、熱処理系ブロック28又は27におけるポストベーキングユニット(POBAKE)にて加熱処理が行われ、クーリングユニット(COL)にて冷却処理が行われる。そして基板Gは搬送機構10に受け渡されカセットCに収容される。
【0039】
図4(a)は上記スクラバ洗浄処理ユニット(SCR)を示す概略側面図である。このスクラバ洗浄処理ユニット(SCR)には、ガラス基板Gを搬送するためのコロ式の搬送装置38が複数設けられている。搬送装置38の両端には、昇降動作により他の処理部との間で基板の受け渡しを行う受け渡しピン39が配置されており、この両受け渡しピン39の間には、この基板の搬送上流側(図において左側)から、ロールブラシ洗浄室36、スプレー洗浄室37及び本発明に係わる乾燥処理装置40が順に配置されている。ロールブラシ洗浄室36にはロールブラシ45が設けられ、スプレー洗浄室37には、洗浄液を噴出するスプレー式のノズル46が設けられている。なお、ロールブラシ45やスプレー式のノズル46は、図示するように基板の表面側だけでなく、基板裏面側にも更に配置するようにしてもかまわない。
【0040】
このようなスクラバ洗浄処理ユニット(SCR)においては、先ずロールブラシ洗浄室36で基板上の比較的大きいゴミを除去洗浄した後、スプレー洗浄室37で微細なゴミを除去洗浄し、乾燥処理装置40で乾燥処理される。
【0041】
図4(b)は、上記現像処理ユニット(DEV)を示す概略側面図である。この現像処理ユニット(DEV)には、スクラバ洗浄処理ユニット(SCR)と同様に、コロ式の搬送装置38及び受け渡しピン39が配置されている。この両受け渡しピン39の間には、搬送上流側(図において左側)から、プリウェット処理室41、現像処理室42、リンス処理室43及び本発明に係る上記と同一の乾燥処理装置40が順に配置されている。プリウェット処理室41には、プリウェットノズル47が、また現像処理室42には現像液を吐出する現像液ノズル48がそれぞれ設けられ、またリンス処理室43にはリンスノズル49が設けられている。
【0042】
このような現像処理ユニット(DEV)においては、先ず、プリウェット処理室41で、現像液吐出の際の基板に対するインパクト軽減のために、基板をプリウェットし、次に現像処理室42で現像液が吐出されて現像され、そしてリンス処理室43で現像液が洗い流され、最後に乾燥処理装置40で乾燥処理される。
【0043】
なお、現像処理室42においては、現像時間を確保するために、搬送装置38を逆回転させ基板Gを往復させながら現像処理を行ってもよい。
【0044】
次に、本発明の一実施の形態に係る乾燥処理装置40について説明する。図5は、その乾燥処理装置40の要部を示す斜視図である。また、図6は乾燥処理装置40の断面図であり、図7は搬送の上流側から見た正面図である。
【0045】
図6を参照して、この乾燥処理装置40は乾燥処理を行うための処理室を囲うチャンバ52を有している。このチャンバ52には、チャンバ52内に基板Gを搬入するための搬入口52a及び基板Gを搬出するための搬出口52bが設けられている。上記搬送装置38はこれら搬入口52a及び搬出口52bを通して延設されている。
【0046】
この搬送装置38は、例えば基板Gの両端を支持する1対のローラ部材51がシャフト44に取り付けられている。これら1対のローラ部材51とシャフト44とでなる搬送ローラが複数配列され、これら複数の搬送ローラは同時に図示しないモータにより回転するようになっている。これにより、この搬送装置38は基板Gを所定の方向(矢印Aで示す方向)に搬送できるようになっている。
【0047】
チャンバ52の下流側の上部には、ファンフィルタユニット54が設けられている。このファンフィルタユニット54は、例えばファン及びフィルタを有しており、図示しない供給源からこのファンフィルタユニット54を介してチャンバ52内に洗浄エアが導入されるようになっている。また、チャンバ52の上流側には排気口53が設けられている。
【0048】
図6に示すように、この搬送装置38の搬送ローラを上下から挟むように、上部エアナイフ55と下部エアナイフ56とが配置されている。これらのエアナイフ55、56には、例えばブロアファン71から供給管61を介して供給されるエアを、搬送装置30により搬送される基板Gに対して噴出し基板上のリンス液等を液切りするようになっている。
【0049】
エアナイフ55、56はそれぞれ例えば支持シャフト59によって支持されており、この支持部材は搬送装置38に設けられた図示しない台上に懸架されている。これらのエアナイフ55、56は、その長手方向が基板Gの搬送方向に直交する方向の幅と同一程度の長さか、あるいはそれより長く形成されており、その鋭角に設けられた先端部からエアをカーテン状に噴出するようになっている。また、これらエアナイフ55、56は、それらの長手方向が図5に示すように基板Gの搬送方向Aに対して傾いて配置されている。これにより、例えば基板G上のリンス液等の洗浄液を液切りする際、基板の角部に洗浄液を追い込むことができるので液切りしやすくなる。
【0050】
チャンバ52内の中央付近には、図5に示すようにエアナイフ55、56を囲うように例えば箱型の第1の囲繞部材50が設けられている。この第1の囲繞部材50は、上流側と下流側とにそれぞれ入口50a及び出口50bが開口されており、これら入口50a及び出口50bを搬送される基板Gが通過できるようになっている。上記エアナイフ55、56は、それぞれ入口50aより出口50bに近い位置、すなわち、第1の囲繞部材50の内部において搬送下流側に配置されている。この第1の囲繞部材50は、図7に示すように、チャンバ52に固定された支持部材58によってその両側が支持されている。
【0051】
この第1の囲繞部材50の下流側の上部には、仕切板57がチャンバ52に取り付けられて設けられている。この仕切板57により、チャンバ52内における搬送装置38の上方の領域が、エアナイフ55、56が配置された位置を境界として上流側と下流側とに仕切られている。
【0052】
第1の囲繞部材50の入口50aには第2の囲繞部材60の下流側部分が挿入されており、その上流側部分はチャンバ52の搬入口52aに挿入されている。この第2の囲繞部材60は、例えば屋根部60aと側壁部60bとからなっており、その幅は基板Gの幅より大きく形成されている。第2の囲繞部材60は、スプレー洗浄室37(またはリンス処理室43)から搬入口52aを介して第1の囲繞部材50の内部空間へ通ずるいわばトンネルの役目を果たしている。このような第2の囲繞部材60の構成により、基板Gを、スプレー洗浄室37(またはリンス処理室43)から第2の囲繞部材60の内部空間を通して乾燥処理装置40に搬入することができる。
【0053】
次に、以上のように構成された乾燥処理装置40における作用を説明する。
【0054】
図8に示すように、エアナイフ55、56から搬送される基板Gにエアを吹付けて液切りを行った場合、これにより生じるミストが第1の囲繞部材50の内部空間で舞い上がる。ここで、第2の囲繞部材60の内部空間は、第1の囲繞部材50の内部空間の容積より小さく形成されているので、その第1の囲繞部材50に一旦ミストを貯留させるとともに、その貯留されたミストを第2の囲繞部材60を通して外部に排出する作用がある。すなわち、第1の囲繞部材50の内部空間を容易に陽圧状態としてミストを排出することができる。
【0055】
このようにして、そして第1の囲繞部材50の内部に対流するミストを第2の囲繞部材60を通して、スプレー洗浄室37(またはリンス処理室43)へ排出する。スプレー洗浄室37(またはリンス処理室43)にミストを排出しても、スプレー洗浄室37(またはリンス処理室43)では、液体を使用した洗浄処理を行っているため問題ない。
【0056】
なお、発生したミストの一部は、第1または第2の囲繞部材50、60から下方に流れ、エアナイフ55、56から噴出されたエア及びファンフィルタユニット54から噴出される清浄空気とともに排気口53から排気される。
【0057】
以上のように、本実施の形態では、エアナイフ55、56の上流側に第1の囲繞部材50と、第2の囲繞部材60とを設け、第2の囲繞部材60を搬入口52aに臨ませている。これにより、気流の乱れを抑制してミストを効率良く排出することができ、エアナイフ55、56で液切りした後にミストが再度基板に付着することを防止することができる。
【0058】
また、本実施の形態では、エアナイフ55、56より下流側に設けられたファンフィルタユニット54から上流側に向けてエアを噴出しているので、エアナイフ55、56からのエアの噴出と相まって、ミストが搬入口52aへ流れる作用を促進させることができる。
【0059】
図9は、他の実施の形態に係る乾燥処理装置を示す断面図である。なお、図9において、図6における構成要素と同一のものについては同一の符号を付すものとし、その説明を省略する。
【0060】
この例では、上記実施の形態において第1の囲繞部材50及び第2の囲繞部材60の代わりに、囲繞部材70が設けられている。この囲繞部材70は、上面が例えば曲線状に形成されており、かつ、搬入口52aに近づくにつれ、内部空間の容積が小さくなるように形成されている。このような囲繞部材70を設けることによっても、エアナイフ55、56によりエアを噴出させたときに発生するミストを搬入口52aを通してスプレー洗浄室37(またはリンス処理室43)に排出することができる。これにより、エアナイフ55、56で液切りした後にミストが再度基板に付着することを防止することができる。
【0061】
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0062】
上記第1囲繞部材50、第2の囲繞部材60、囲繞部材70の形状は、上記実施の形態で示した形状に限られない。例えば、図6に示す断面図で見て、第1の囲繞部材50の上面の形状を搬入口52aに向かうにつれ直線状に傾斜している形状としてもよい。あるいは、囲繞部材70の上面の形状が曲線状ではなく直線状としてもよい。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、エア等の気体を噴出することにより発生する気流の乱れを防止し、ミスト等の浮遊物が液切り後の基板に再度付着することを防止することができる。これにより、製品不良を抑え、歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る塗布現像処理システムの全体構成を示す平面図である。
【図2】図1に示す塗布現像処理システムの正面図である。
【図3】図1に示す塗布現像処理システムの背面図である。
【図4】(a)スクラバ洗浄処理ユニット(SCR)、(b)現像処理ユニット(DEV)を示す概略側面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る乾燥処理装置を示す斜視図である。
【図6】図5に示す乾燥処理装置の断面図である。
【図7】図5に示す乾燥処理装置の正面図である。
【図8】エアナイフからエアを噴出するときの作用を示す図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係る乾燥処理装置を示す断面図である。
【符号の説明】
G…ガラス基板
A…搬送方向
38…搬送装置
39…ピン
40…乾燥処理装置
50…第1の囲繞部材
50a…入口
60…第2の囲繞部材
52…チャンバ
52a…搬入口
53…排気口
54…ファンフィルタユニット
55…上部エアナイフ
55.56…エアナイフ
56…下部エアナイフ
60…第2の囲繞部材
70…囲繞部材

Claims (4)

  1. 基板を搬入する搬入口を有するチャンバの外部から該搬入口を通して延設され、基板を所定の方向に搬送させる搬送機構と、
    前記搬送機構に対向して配置され、搬送される基板に対し気体を噴出する気体噴出部と、
    前記気体噴出部を収容し、前記搬入口を介して前記チャンバの外部と連通され、前記気体噴出部から前記基板に対し気体を噴出したときに生じる浮遊物の少なくとも一部を前記搬入口を介して前記外部へ排出する排出室とを具備し、
    前記排出室は、前記気体噴出部を囲うように設けられ、前記搬入口から搬入された基板の少なくとも一部を内部に受け入れる開口部を有する囲繞部材を具備し、
    前記気体噴出部は前記囲繞部材の内部において前記基板の搬送下流側に配置され、
    前記囲繞部材は、前記搬入口に近付くにつれ容積が小さくなるように形成されていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記気体噴出部は、基板の搬送上流側に向けて気体を噴出する手段を有することを特徴とする基板処理装置。
  3. 基板を搬入する搬入口を有するチャンバの外部から該搬入口を通して延設され、基板を所定の方向に搬送させる搬送機構と、
    前記搬送機構に対向して配置され、搬送される基板に対し気体を噴出する気体噴出部と、
    前記気体噴出部を収容し、前記搬入口を介して前記チャンバの外部と連通され、前記気体噴出部から前記基板に対し気体を噴出したときに生じる浮遊物の少なくとも一部を前記搬入口を介して前記外部へ排出する排出室とを具備し、
    前記排出室は、
    前記気体噴出部を囲うように設けられ、前記搬入口から搬入された基板の少なくとも一部を内部に受け入れる開口部を有する第1の囲繞部材と、
    一側が前記搬入口に接続されることで前記外部と連通されるとともに、他側が前記開口部に接続されることで前記第1の囲繞部材の内部と連通され、前記搬送機構により前記搬入口から搬入され前記開口部を介して前記第1の囲繞部材の内部へ搬入されて行く基板の少なくとも一部を囲う第2の囲繞部材と
    を具備し、
    前記気体噴出部は前記第1の囲繞部材の内部において前記基板の搬送下流側に配置され、
    前記第2の囲繞部材の内部の容積は、前記第1の囲繞部材の内部の容積より小さく形成されていることを特徴とする基板処理装置。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の基板処理装置であって、
    前記気体噴出部より基板の搬送下流側に設けられ、上流側に向けて清浄空気を噴出する清浄空気噴出部をさらに具備することを特徴とする基板処理装置。
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