JP3766968B2 - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被処理基板を水平に搬送しながら基板に所定の処理を施す基板処理方法および基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、LCD(液晶表示ディスプレイ)製造におけるレジスト塗布現像処理システムでは、LCD基板の大型化に有利に対応できる洗浄方法あるいは現像方法として、搬送ローラや搬送ベルトを水平方向に敷設してなる搬送路上でLCD基板を搬送しながら洗浄処理あるいは現像処理を行うようにした、いわゆる平流し方式が注目されている。このような平流し方式は、基板を回転運動させるスピンナ方式と較べて、基板の取扱いや搬送系および駆動系の構成が簡単であり、ミストの発生ないし基板への再付着が少ない等の利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、平流し方式の洗浄処理装置では、ブラシスクラバやジェットスクラバ等の洗浄手段と並べて下流側の搬送路上方にリンスノズルを配置し、該リンスノズルよりその直下を通過する基板に向けてリンス液を噴射して、基板上の汚れている液をリンス液で置換するようにしている。しかしながら、スピンナ方式と異なり、平流し方式では基板に遠心力が働かないため、基板上から液を掃き出すのが難しく、置換効率がよくないという問題がある。
【0004】
また、平流し方式の現像処理装置でも、現像部の下流側に設けるリンス部ないし乾燥部において、たとえばバブルリンス後に基板上の汚れている液を新しいリンス液で置換することがあるが、上記と同様に置換効率がよくない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、平流し方式において被処理基板上の液を効率的かつ良好に置換できるようにした基板処理方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の第1の基板処理方法は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、前記基板上に搬送方向と平行な境界線を境にして左側の被処理面領域と右側の被処理面領域とを設定し、前記左側の被処理面領域については、前記第2の液を前記境界線付近に設定した第1のノズル吐出口から搬送方向と直交する左方向に噴射して前記基板上を横断するように流し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を前記基板の左方へ掃き出し、 前記右側の被処理面領域については、前記第2の液を前記境界線付近に設定した第2のノズル吐出口から搬送方向と直交する右方向に噴射して前記基板上を横断するように流し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を前記基板の右方へ掃き出す構成としている。
また、本発明の第1の基板処理装置は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、前記基板上の搬送方向と平行な境界線を境にして設定された左側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線付近の吐出口から搬送方向と直交する左方向に噴射する第1のノズルと、前記基板上の前記境界線を境にして設定された右側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線付近の吐出口から搬送方向と直交する右方向に噴射する第2のノズルとを有し、前記第1のノズルより噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を左方へ掃き出し、前記第2のノズルより噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を右方へ掃き出す構成としている。
【0006】
上記第1の基板処理方法または基板処理装置は、搬送路上で水平姿勢をとる基板上の左側の被処理面領域に対しては境界線の付近の第1のノズル吐出口より第2の液を搬送方向と直交する左方向に噴射し、右側の被処理面領域に対しては境界線の付近の第2のノズル吐出口より第2の液を搬送方向と直交する右方向に噴射するので、基板上の第1の液を各位置から近い方の基板側方へ効率よく短時間で掃き出すことができる。しかも、ノズル吐出口は基板を横断するように広く分布する必要はなく境界線付近に位置していればよいので、ノズル吐出口の個数は少なくて済み、ノズルは小型のもので済む。
本発明の好適な一態様によれば、第1および第2のノズル吐出口の位置を境界線上に設定し、さらには第1および第2のノズル吐出口を搬送方向で隣接させる。
上記第1の基板処理方法の好適な一態様によれば、第1のノズル吐出口の位置を境界線から左側の被処理面領域内にオフセットさせるとともに、第2のノズル吐出口の位置を境界線から右側の被処理面領域内にオフセットさせ、搬送方向と直交する水平方向において第1のノズル吐出口と第2のノズル吐出口との間の基板の被処理領域については、第1および第2のノズル吐出口よりも搬送方向上流側に設定した第3のノズル吐出口から第2の液を搬送方向と反対方向または基板面にほぼ垂直な方向に噴射して基板上で流す。
かかる方法を実施するための本発明の基板処理装置は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、前記基板上の搬送方向と平行な境界線を境にして設定された左側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線より前記左側の被処理面領域内にオフセットした第1の位置から搬送方向と直交する左方向に噴射する第1の吐出口と、前記基板上の前記境界線を境にして設定された右側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線より前記右側の被処理面領域内にオフセットした第2の位置から搬送方向と直交する右方向に噴射する第2の吐出口と、前記第1および第2の位置よりも搬送方向上流側の第3の位置から前記第2の液を搬送方向と反対方向または基板面にほぼ垂直な方向に噴射する第3の吐出口とを有するノズルとを有し、搬送方向と直交する水平方向において前記第1の吐出口と前記第2の吐出口との間の前記基板上の被処理領域に対して前記第3の吐出口より前記第2の液を供給し、前記第1の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を左方へ掃き出し、前記第2の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を右方へ掃き出す。
【0007】
本発明の第2の基板処理方法は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、前記基板を斜めに横断するように一列に配置した多数の第1のノズル吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出し、前記一方の側方とは反対側の基板端部付近にて前記第1のノズル吐出口の列と実質的に同じ並びに配置した1個または複数個の第2のノズル吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らわない向きで斜め方向に第2の液を噴射して、前記基板端部付近に残っている前記第1の液を前記第2の流れによって前記基板の他方の側方へ掃き出す構成としている。
また、本発明の第2の基板処理装置は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、前記基板を斜めに横断するように前記搬送路の上に架けられるスプレー管型ノズルとを有し、前記スプレー管型ノズルの搬送方向の上流側を向く側面に軸方向に一定間隔で多数の第1の吐出口を設け、前記第1の吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出し、前記一方の側方とは反対側の基板端部付近にて前記スプレー管型ノズルの搬送方向の下流側を向く側面に1個または複数個の第2の吐出口を設け、前記第2の吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らわない向きで斜め方向に第2の液を噴射して、前記基板端部付近に残っている前記第1の液を前記第2の流れによって前記基板の他方の側方へ掃き出す構成としている。
【0008】
上記第2の基板処理方法または基板処理装置は、搬送路上で水平姿勢をとる基板上で第2の液を基板の進行と逆らう向きで各第1のノズル吐出口から対向する基板の端部まで斜め方向に流すことにより、第2の液の流れによって基板上の第1の液を基板の一側方へ掃き出す。この場合、第1の液を掃き出す基板端部に向かって各第1のノズル吐出口からの第2の液が寄せられることの裏返しとして、反対側の基板端部付近では第1のノズル吐出口からの第2の液の流れが手薄となり第1の液が残ったまま下流側に通過することもある。しかし、第1のノズル吐出口の下流側に通過した(基板上に残存する)第1の液は、第2のノズル吐出口からの第2の液の流れによってその反対側の基板端部から外へ掃き出される。
【0009】
また、本発明の第3の基板処理方法は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、前記基板を斜めに横断するように一列に配置した多数のノズル吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出し、前記第1の液が掃き出される側の基板端から反対側の基板端へ向って前記ノズル吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量を次第に大きくする構成としている。
本発明の第3の基板処理装置は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、前記基板を斜めに横断するように前記搬送路の上に架けられるスプレー管型ノズルとを有し、前記スプレー管型ノズルの搬送方向の上流側を向く側面に軸方向に一定間隔で多数の吐出口を設け、前記吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出すようにし、前記第1の液が掃き出される側の基板端から反対側の基板端へ向って前記吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるように構成している。
【0010】
上記第3の基板処理方法または基板処理装置は、搬送路上で水平姿勢をとる基板上で第2の液を基板の進行と逆らう向きで(基板を斜めに横断するように一列に配置した)各ノズル吐出口から対向する基板の端部まで斜め方向に流すことにより、第2の液の流れによって基板上の第1の液を基板の一側方へ掃き出す。ここで、第1の液が掃き出される側の基板端から反対側の基板端へ向って、つまり搬送方向の上流側に向って、ノズル吐出口における第2の液の吐出圧力または流量は次第に大きくなるので、第2の液が流れる行程距離の長い場所ほど流速を強め、全体の流れが均一化される。
【0011】
また、本発明の第4の基板処理方法は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、前記基板上に搬送方向と平行な境界線を境にして左側の被処理面領域と右側の被処理面領域とを設定し、前記左側の被処理面領域については、前記境界線付近から前記基板の左端付近まで分布または延在する第1のノズル吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで左側へ斜め方向に前記第2の液を噴射し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を左方へ掃き出し、前記右側の被処理面領域については、前記境界線付近から前記基板の右端付近まで分布または延在する第2のノズル吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで右側へ斜め方向に前記第2の液を噴射し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を右方へ掃き出し、前記基板の左端付近から前記境界線付近に向って前記第1のノズル吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量を次第に大きくし、前記基板の右端付近から前記境界線付近に向って前記第2のノズル吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量を次第に大きくする構成としている。
本発明の第4の基板処理装置は、被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、前記基板上の搬送方向と平行な境界線を境にして設定された左側の被処理面領域に対して、前記境界線付近から前記基板の左端付近まで分布または延在する吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで左側へ斜め方向に前記第2の液を噴射する第1のノズル部と、前記基板上の前記境界線を境にして設定された右側の被処理面領域に対して、前記境界線付近から前記基板の右端付近まで分布または延在する吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで右側へ斜め方向に前記第2の液を噴射する第2のノズル部とを有し、第1のノズル部の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を左方へ掃き出すようにするとともに、第2のノズル部の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を右方へ掃き出すようにし、前記基板の左端付近から前記境界線付近に向って前記第1のノズルの吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるように構成するとともに、前記基板の右端付近から前記境界線付近に向って前記第2のノズルの吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるように構成する。
【0012】
上記第4の基板処理方法または基板処理装置は、搬送路上で水平姿勢をとる基板上で第2の液を基板の進行と逆らう向きで、左側の被処理面領域に対しては境界線付近から基板の左端付近まで分布する各第1のノズル吐出口から基板の左端部まで斜め方向に流し、右側の被処理面領域に対しては境界線付近から基板の右端付近まで分布する各第2のノズル吐出口から基板の右端部まで斜め方向に流すことにより、第2の液の流れによって基板上の第1の液を左側の被処理面領域では基板の左方へ、右側の被処理面領域では基板の右方へそれぞれ掃き出す。ここで、基板の左端付近から境界線付近に向って(つまり搬送方向の上流側に向って)第1のノズルの吐出口における第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるとともに、基板の右端付近から境界線付近に向って(つまり搬送方向の上流側に向って)第2のノズルの吐出口における第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるので、第2の液が流れる行程距離の長い場所ほど流速を強め、左側および右側の被処理面領域でそれぞれ全体の流れが均一化される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0014】
図1に、本発明の基板処理装置を適用できる一構成例としての塗布現像処理システムを示す。この塗布現像処理システム10は、クリーンルーム内に設置され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベーク等の各処理を行うものである。露光処理は、このシステムに隣接して設置される外部の露光装置12で行われる。
【0015】
この塗布現像処理システム10は、中心部に横長のプロセスステーション(P/S)16を配置し、その長手方向(X方向)両端部にカセットステーション(C/S)14とインタフェースステーション(I/F)18とを配置している。
【0016】
カセットステーション(C/S)14は、システム10のカセット搬入出ポートであり、基板Gを多段に積み重ねるようにして複数枚収容可能なカセットCを水平方向たとえばY方向に4個まで並べて載置可能なカセットステージ20と、このステージ20上のカセットCに対して基板Gの出し入れを行う搬送機構22とを備えている。搬送機構22は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム22aを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作可能であり、隣接するプロセスステーション(P/S)16側と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
【0017】
プロセスステーション(P/S)16は、システム長手方向(X方向)に延在する平行かつ逆向きの一対のラインA,Bに各処理部をプロセスフローまたは工程の順に配置している。より詳細には、カセットステーション(C/S)14側からインタフェースステーション(I/F)18側へ向う上流部のプロセスラインAには、洗浄プロセス部24と、第1の熱的処理部26と、塗布プロセス部28と、第2の熱的処理部30とを横一列に配置している。一方、インタフェースステーション(I/F)18側からカセットステーション(C/S)14側へ向う下流部のプロセスラインBには、第2の熱的処理部30と、現像プロセス部32と、脱色プロセス部34と、第3の熱的処理部36とを横一列に配置している。このライン形態では、第2の熱的処理部30が、上流側のプロセスラインAの最後尾に位置するとともに下流側のプロセスラインBの先頭に位置しており、両ラインA,B間に跨っている。
【0018】
両プロセスラインA,Bの間には補助搬送空間38が設けられており、基板Gを1枚単位で水平に載置可能なシャトル40が図示しない駆動機構によってライン方向(X方向)で双方向に移動できるようになっている。
【0019】
上流部のプロセスラインAにおいて、洗浄プロセス部24は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42を含んでおり、このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42内のカセットステーション(C/S)10と隣接する場所にエキシマUV照射ユニット(e−UV)41を配置している。後述するように、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内の洗浄部は、LCD基板Gをコロ搬送またはベルト搬送により水平姿勢でラインA方向に搬送しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄やブロー洗浄を施すようになっている。
【0020】
洗浄プロセス部24の下流側に隣接する第1の熱的処理部26は、プロセスラインAに沿って中心部に縦型の搬送機構46を設け、その前後両側に複数のユニットを多段に積層配置している。たとえば、図2に示すように、上流側の多段ユニット部(TB)44には、基板受け渡し用のパスユニット(PASS)50、脱水ベーク用の加熱ユニット(DHP)52,54およびアドヒージョンユニット(AD)56が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASS)50は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42側と基板Gの受け渡しを行うために用いられる。また、下流側の多段ユニット部(TB)48には、基板受け渡し用のパスユニット(PASS)60、冷却ユニット(CL)62,64およびアドヒージョンユニット(AD)66が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASS)60は、塗布プロセス部28側と基板Gの受け渡しを行うためのものである。
【0021】
図2に示すように、搬送機構46は、鉛直方向に延在するガイドレール68に沿って昇降移動可能な昇降搬送体70と、この昇降搬送体70上でθ方向に回転または旋回可能な旋回搬送体72と、この旋回搬送体72上で基板Gを支持しながら前後方向に進退または伸縮可能な搬送アームまたはピンセット74とを有している。昇降搬送体70を昇降駆動するための駆動部76が垂直ガイドレール68の基端側に設けられ、旋回搬送体72を旋回駆動するための駆動部78が垂直搬送体70に取り付けられ、搬送アーム74を進退駆動するための駆動部80が回転搬送体72に取り付けられている。各駆動部76,78,80はたとえば電気モータ等で構成されてよい。
【0022】
上記のように構成された搬送機構46は、高速に昇降ないし旋回運動して両隣の多段ユニット部(TB)44,48の中の任意のユニットにアクセス可能であり、補助搬送空間38側のシャトル40とも基板Gを受け渡しできるようになっている。
【0023】
第1の熱的処理部26の下流側に隣接する塗布プロセス部28は、図1に示すように、レジスト塗布ユニット(CT)82、減圧乾燥ユニット(VD)84およびエッジリムーバ・ユニット(ER)86をプロセスラインAに沿って一列に配置している。図示省略するが、塗布プロセス部28内には、これら3つのユニット(CT)82、(VD)84、(ER)86に基板Gを工程順に1枚ずつ搬入・搬出するための搬送装置が設けられており、各ユニット(CT)82、(VD)84、(ER)86内では基板1枚単位で各処理が行われるようになっている。
【0024】
塗布プロセス部28の下流側に隣接する第2の熱的処理部30は、上記第1の熱的処理部26と同様の構成を有しており、両プロセスラインA,Bの間に縦型の搬送機構90を設け、プロセスラインA側(最後尾)に一方の多段ユニット部(TB)88を設け、プロセスラインB側(先頭)に他方の多段ユニット部(TB)92を設けている。
【0025】
図示省略するが、たとえば、プロセスラインA側の多段ユニット部(TB)88には、最下段に基板受け渡し用のパスユニット(PASS)が置かれ、その上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBAKE)がたとえば3段積み重ねられてよい。また、プロセスラインB側の多段ユニット部(TB)92には、最下段に基板受け渡し用のパスユニット(PASS)が置かれ、その上に冷却ユニット(COL)がたとえば1段重ねられ、その上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBAKE)がたとえば2段積み重ねられてよい。
【0026】
第2の熱的処理部30における搬送機構90は、両多段ユニット部(TB)88,92のそれぞれのパスユニット(PASS)を介して塗布プロセス部28および現像プロセス部32と基板Gを1枚単位で受け渡しできるだけでなく、補助搬送空間38内のシャトル40や後述するインタフェースステーション(I/F)18とも基板Gを1枚単位で受け渡しできるようになっている。
【0027】
下流部のプロセスラインBにおいて、現像プロセス部32は、基板Gを水平姿勢で搬送しながら一連の現像処理工程を行う、いわゆる平流し方式の現像ユニット(DEV)94を含んでいる。
【0028】
現像プロセス部32の下流側には脱色プロセス部34を挟んで第3の熱的処理部36が配置される。脱色プロセス部34は、基板Gの被処理面にi線(波長365nm)を照射して脱色処理を行うためのi線UV照射ユニット(i−UV)96を備えている。
【0029】
第3の熱的処理部36は、上記第1の熱的処理部26や第2の熱的処理部30と同様の構成を有しており、プロセスラインBに沿って縦型の搬送機構100とその前後両側に一対の多段ユニット部(TB)98,102を設けている。
【0030】
図示省略するが、たとえば、上流側の多段ユニット部(TB)98には、最下段にパスユニット(PASS)が置かれ、その上にポストベーキング用の加熱ユニット(POBAKE)がたとえば3段積み重ねられてよい。また、下流側の多段ユニット部(TB)102には、最下段にポストベーキング・ユニット(POBAKE)が置かれ、その上に基板受け渡しおよび冷却用のパス・クーリングユニット(PASS・COL)が1段重ねられ、その上にポストベーキング用の加熱ユニット(POBAKE)が2段積み重ねられてよい。
【0031】
第3の熱的処理部36における搬送機構100は、両多段ユニット部(TB)98,102のパスユニット(PASS)およびパス・クーリングユニット(PASS・COL)を介してそれぞれi線UV照射ユニット(i−UV)96およびカセットステーション(C/S)14と基板Gを1枚単位で受け渡しできるだけでなく、補助搬送空間38内のシャトル40とも基板Gを1枚単位で受け渡しできるようになっている。
【0032】
インタフェースステーション(I/F)18は、隣接する露光装置12と基板Gのやりとりを行うための搬送装置104を有し、その周囲にバッファ・ステージ(BUF)106、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108および周辺装置110を配置している。バッファ・ステージ(BUF)106には定置型のバッファカセット(図示せず)が置かれる。エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108は、冷却機能を備えた基板受け渡し用のステージであり、プロセスステーション(P/S)16側と基板Gをやりとりする際に用いられる。周辺装置110は、たとえばタイトラー(TITLER)と周辺露光装置(EE)とを上下に積み重ねた構成であってよい。搬送装置104は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム104aを有し、隣接する露光装置12や各ユニット(BUF)106、(EXT・COL)108、(TITLER/EE)110と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
【0033】
図3に、この塗布現像処理システムにおける処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C/S)14において、搬送機構22が、ステージ20上の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、プロセスステーション(P/S)16の洗浄プロセス部24のエキシマUV照射ユニット(e−UV)41に搬入する(ステップS1)。
【0034】
エキシマUV照射ユニット(e−UV)41内で基板Gは紫外線照射による乾式洗浄を施される(ステップS2)。この紫外線洗浄では主として基板表面の有機物が除去される。紫外線洗浄の終了後に、基板Gは、カセットステーション(C/S)14の搬送機構22によって洗浄プロセス部24のスクラバ洗浄ユニット(SCR)42へ移される。
【0035】
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42では、上記したように基板Gをコロ搬送またはベルト搬送により水平姿勢でプロセスラインA方向に平流しで搬送しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄やブロー洗浄を施すことにより、基板表面から粒子状の汚れを除去する(ステップS3)。そして、洗浄後も基板Gを平流しで搬送しながらリンス処理を施し、最後にエアーナイフ等を用いて基板Gを乾燥させる。
【0036】
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内で洗浄処理の済んだ基板Gは、第1の熱的処理部26の上流側多段ユニット部(TB)44内のパスユニット(PASS)50に搬入される。
【0037】
第1の熱的処理部26において、基板Gは搬送機構46により所定のシーケンスで所定のユニットを回される。たとえば、基板Gは、最初にパスユニット(PASS)50から加熱ユニット(DHP)52,54の1つに移され、そこで脱水処理を受ける(ステップS4)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)62,64の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。しかる後、基板Gはアドヒージョンユニット(AD)56に移され、そこで疎水化処理を受ける(ステップS6)。この疎水化処理の終了後に、基板Gは冷却ユニット(COL)62,64の1つで一定の基板温度まで冷却される(ステップS7)。最後に、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)48に属するパスユニット(PASS)50に移される。
【0038】
このように、第1の熱的処理部26内では、基板Gが、搬送機構46を介して上流側の多段ユニット部(TB)44と下流側の多段ユニット部(TB)48との間で任意に行き来できるようになっている。なお、第2および第3の熱的処理部30,36でも同様の基板搬送動作を行えるようになっている。
【0039】
第1の熱的処理部26で上記のような一連の熱的または熱系の処理を受けた基板Gは、下流側多段ユニット部(TB)48内のパスユニット(PASS)60から下流側隣の塗布プロセス部28のレジスト塗布ユニット(CT)82へ移される。
【0040】
基板Gはレジスト塗布ユニット(CT)82でたとえばスピンコート法により基板上面(被処理面)にレジスト液を塗布され、直後に下流側隣の減圧乾燥ユニット(VD)84で減圧による乾燥処理を受け、次いで下流側隣のエッジリムーバ・ユニット(ER)86で基板周縁部の余分(不要)なレジストを取り除かれる(ステップS8)。
【0041】
上記のようなレジスト塗布処理を受けた基板Gは、減圧乾燥ユニット(VD)84から隣の第2の熱的処理部30の上流側多段ユニット部(TB)88に属するパスユニット(PASS)に受け渡される。
【0042】
第2の熱的処理部30内で、基板Gは、搬送機構90により所定のシーケンスで所定のユニットを回される。たとえば、基板Gは、最初に該パスユニット(PASS)から加熱ユニット(PREBAKE)の1つに移され、そこでレジスト塗布後のベーキングを受ける(ステップS9)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。しかる後、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)92側のパスユニット(PASS)を経由して、あるいは経由せずにインタフェースステーション(I/F)18側のエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108へ受け渡される。
【0043】
インタフェースステーション(I/F)18において、基板Gは、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108から周辺装置110の周辺露光装置(EE)に搬入され、そこで基板Gの周辺部に付着するレジストを現像時に除去するための露光を受けた後に、隣の露光装置12へ送られる(ステップS11)。
【0044】
露光装置12では基板G上のレジストに所定の回路パターンが露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置12からインタフェースステーション(I/F)18に戻されると(ステップS11)、先ず周辺装置110のタイトラー(TITLRER)に搬入され、そこで基板上の所定の部位に所定の情報が記される(ステップS12)。しかる後、基板Gはエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108に戻される。インタフェースステーション(I/F)18における基板Gの搬送および露光装置12との基板Gのやりとりは搬送装置104によって行われる。
【0045】
プロセスステーション(P/S)16では、第2の熱的処理部30において搬送機構90がエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108より露光済の基板Gを受け取り、プロセスラインB側の多段ユニット部(TB)92内のパスユニット(PASS)を介して現像プロセス部32へ受け渡す。
【0046】
現像プロセス部32では、該多段ユニット部(TB)92内のパスユニット(PASS)から受け取った基板Gを現像ユニット(DEV)94に搬入する。現像ユニット(DEV)94において基板GはプロセスラインBの下流に向って平流し方式で搬送され、その搬送中に現像、リンス、乾燥の一連の現像処理工程が行われる(ステップS13)。
【0047】
現像プロセス部32で現像処理を受けた基板Gは下流側隣の脱色プロセス部34へ搬入され、そこでi線照射による脱色処理を受ける(ステップS14)。脱色処理の済んだ基板Gは、第3の熱的処理部36の上流側多段ユニット部(TB)98内のパスユニット(PASS)に受け渡される。
【0048】
第3の熱的処理部(TB)98において、基板Gは、最初に該パスユニット(PASS)から加熱ユニット(POBAKE)の1つに移され、そこでポストベーキングを受ける(ステップS15)。次に、基板Gは、下流側多段ユニット部(TB)102内のパスクーリング・ユニット(PASS・COL)に移され、そこで所定の基板温度に冷却される(ステップS16)。第3の熱的処理部36における基板Gの搬送は搬送機構100によって行われる。
【0049】
カセットステーション(C/S)14側では、搬送機構22が、第3の熱的処理部36のパスクーリング・ユニット(PASS・COL)から塗布現像処理の全工程を終えた基板Gを受け取り、受け取った基板Gをいずれか1つのカセットCに収容する(ステップS1)。
【0050】
この塗布現像処理システム10においては、たとえば洗浄プロセス部24のスクラバ洗浄ユニット(SCR)42に本発明を適用することができる。以下、図4〜図12を参照して本発明をスクラバ洗浄ユニット(SCR)42に適用した実施形態を説明する。
【0051】
図4に、本発明の一実施形態によるスクラバ洗浄ユニット(SCR)42の全体構成を示す。このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42は、プロセスラインAに沿って水平方向(X方向)に搬送ローラ112を敷設してなるコロ搬送型の搬送路114を有し、この搬送路114に沿って隔壁116を介して6つのブロックまたはモジュールM1〜M6を一列に連続配置してなる。
【0052】
これら6つのモジュールM1〜M6のうち、最上流端に位置する1番目のモジュールM1は基板搬入部を構成し、2番目のモジュールM2はスクラビング洗浄処理部を構成し、3番目のモジュールM3はブロー洗浄処理部を構成し、4番目のモジュールM4はリンス処理部を構成し、5番目のモジュールM5は乾燥処理部を構成し、6番目つまり最後尾のモジュールM6は基板搬出部を構成している。
【0053】
基板搬入部M1には、上流側隣の基板搬送機構(図示せず)から手渡される基板Gを水平姿勢で受け取って搬送路114上に移載するための昇降可能な複数本のリフトピン118が設けられている。基板搬出部M6にも、基板Gを水平姿勢で持ち上げて隣の基板搬送機構(図示せず)へ手渡すための昇降可能な複数本のリフトピン120が設けられている。
【0054】
スクラビング洗浄処理部M2には、搬送路114に沿って上流側から順に薬液ノズル122、プレウエット用の洗浄スプレー管124、スクラビング洗浄用のロールブラシ126,128、洗い流し用の洗浄スプレー管130等が一列に配置されている。また、下流側の端部または壁際には、隣室(M3)と雰囲気を遮断するためのエアカーテン形成部またはエア吹出し部132が設けられている。
【0055】
ブロー洗浄処理部M3には、たとえば2流体ジェットノズルからなる洗浄ノズル134が搬送路114を挟んで上下に(図示の例では一対)配置されるとともに、下流側の隣室(M4)と雰囲気を遮断するためのエアカーテン形成部136も設けられている。
【0056】
リンス処理部M4には、本実施形態のリンスノズル138が配置されるとともに、下流側の隣室(M5)と雰囲気を遮断するためのエアカーテン形成部140も設けられている。
【0057】
乾燥処理部M5には、液切り用のエアーナイフ142が搬送路114を挟んで上下に(図示の例では二対)配置されている。
【0058】
処理部M2〜M5においては、搬送路114の下に落ちた液を受け集めるためのパン144,146,148,150がそれぞれ設けられている。各パン144〜150の底に設けられた排液口には回収系統または排液系統の配管が接続されている。
【0059】
ここで、このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42における全体の動作および作用を説明する。基板搬入部M1は、隣の基板搬送機構(図示せず)から基板Gを1枚単位で受け取って搬送路114に移載または搬入する。搬送路114を構成する搬送ローラ112は、回転駆動シャフトや歯車等の伝動機構(図示せず)を介して電気モータ(図示せず)の駆動力により前進方向に回転している。したがって、搬送路112に載った基板Gは直ちに隣のスクラビング洗浄処理部M2へ向けて搬送される。通常、LCD用の基板Gは長方形に形成されており、その長辺方向が搬送方向と平行になる向きで搬送路114上を搬送される。
【0060】
スクラビング洗浄処理部M2では、搬送路114上を搬送される基板Gの上面(被処理面)に対して、最初に薬液ノズル122がたとえば酸またはアルカリ系の薬液を基板被処理面の全面に吹き付け、直後に洗浄スプレー管124がプリウエット用の洗浄液たとえば純水を吹き付ける。なお、図示しないが、搬送路114の下方にも同様の薬液ノズルおよび洗浄スプレー管を配置して、基板Gの下面(裏面)にも薬液やプレウエット液を吹き付けてもよい。
【0061】
次いで、基板Gはロールブラシ126,128の間を通り抜け、その際にロールブラシ126,128が基板Gの被処理面および裏面上の異物(塵埃、破片、汚染物等)をそれぞれ擦り取る。その直後に、洗浄スプレー管124が基板Gの被処理面全体に洗浄液たとえば純水を吹き付け、基板上に浮遊している異物を洗い流す。
【0062】
スクラビング洗浄処理部M2を抜けると、基板Gは次にブロー洗浄処理部M3に入る。ブロー洗浄処理部M3では、上下の洗浄ノズル134が、加圧された洗浄液(たとえば純水)と加圧された気体(たとえば窒素)とをノズル内で混合して粒状の液滴を生成し、生成した液滴を基板Gの上下面に向けて噴射する。こうしてガスが溶け込んだ洗浄液が基板Gの表面に衝突することで、基板表面に付着または残存している異物が除去される。
【0063】
ブロー洗浄処理部M3の次に基板Gはリンス処理部M4を通過する。リンス処理部M4では、搬送路114上を水平姿勢で搬送される基板Gの被処理面に対して、リンスノズル138がリンス液たとえば純水を基板G上で搬送方向(X方向)に対して斜めまたは横方向に流れるように供給する。これによって、ブロー洗浄処理部M3から持ち込まれた基板G上の液(異物が浮遊している液)がリンス液と一緒に流れて側方へ掃き出され、スムースにリンス液に置換される。なお、搬送路114の下にも同型または別型のリンスノズル(図示せず)を設けて、基板Gの下面(裏面)に向けてリンス液を同様に当てることも可能である。
【0064】
リンス処理部M4の次に基板Gは乾燥処理部M5に送られる。乾燥処理部M5では、搬送路114上を水平姿勢で搬送される基板Gの上下面に対して、上下のエアーナイフ142がナイフ状の鋭利な気体流たとえばエアーを当てることにより、基板Gの全面からリンス液が基板後方へ払い落とされる(液切りされる)。なお、乾燥処理後に基板G上に水あかが部分的または局所的に残るのを防止するために、エアーナイフ142の少し上流側でプレウエット用のノズル(図示せず)よりたとえば純水を基板Gの上面または全面に吹き付けるのが好ましい。
【0065】
乾燥処理部M5で液切りされた基板Gはそのまま搬送路114に乗って基板搬出部M6に送られる。基板搬出部M6は、基板搬入部M1と同様の構成を有しており、基板の受け渡し手順が搬入と搬出とで反対になるだけで基板搬入部M1と同様に動作する。つまり、基板受け渡し用のリフトピン120を搬送路114よりも低い位置に待機させて基板Gが上流側(乾燥部M5)から流れてくるのを待ち、基板Gがリフトピン120の直上の所定位置に着いたならリフトピン120を上方へ突き上げて基板Gを水平姿勢で持ち上げ、隣の基板搬送機構(図示せず)へ渡す。
【0066】
次に、図5〜図12につき、本実施形態のリンス処理部M4に設けられるリンスノズル138の実施例を説明する。
【0067】
図5に、第1の実施例によるリンスノズル138を示す。このリンスノズル138は、“V”字または“く”字状に形成されたパイプからなるV型ノズル160で構成されている。このV型ノズル160の頂部または折曲部にはリンス液導入口162が設けられ、このリンス液導入口162にリンス液供給管(図示せず)が接続されている。V型ノズル160の頂部から左右斜めに分岐する両翼ノズル部160L,160Rには軸方向に一定の間隔で複数個の吐出口164が設けられている。なお、この実施形態において「左」と「右」は搬送方向(X方向)を向いて(基準として)定義している。
【0068】
図示のように、V型ノズル160は、各吐出口164が基板の進行に逆らう向きで、好ましくは頂部が搬送路114の幅方向中心部に位置し、左右ノズル部160L,160Rがそれぞれ基板Gの左半分領域および右半分領域をカバーするように、搬送路114の上方(または下方)に水平に配置される。各吐出口164は水平面に対して搬送路114側に所定の角度で向けられてよい。
【0069】
したがって、基板Gが搬送路114上でV型ノズル160の直下を通過する際に、リンス液供給部(図示せず)よりV型ノズル160にリンス液Bが圧送され、各吐出口164より基板Gに向けてリンス液が吐出または噴射される。そうすると、左ノズル部160Lの各吐出口164より吐出されたリンス液Bは基板G上で矢印Lで模式的に示すように基板の進行に逆らう向きで左斜め方向に流れ、右ノズル部160Rの各吐出口164より吐出されたリンス液Bは基板G上で矢印Rで模式的に示すように基板の進行に逆らう向きで右斜め方向に流れる。
【0070】
この構成例では、V型ノズル160の中心部にリンス液導入口を設けているため、左右ノズル部160L,160Rの各々において基板中心部に近い吐出口164ほど大きな圧力ないし流量でリンス液Bを吐出する。こうして、前段の処理部(ブロー洗浄処理部M3)から持ち込まれた基板G上の液AがV型ノズル160の左右ノズル部160L,160Rより供給されるリンス液Bの流れにより掻き出されるようにして基板被処理面の左半分領域および右半分領域別に左側および右側へ掃き出される。その結果、V型ノズル160の下流側では基板G上にリンス液Bだけが残る。
【0071】
このように、この実施例では、搬送路114上を水平姿勢で搬送される基板Gの被処理面に対して、V型ノズル160がリンス液Bを基板G上で搬送方向に対して斜め方向に流れるように供給することにより、前段の処理部(M3)から持ち込まれた基板G上の液Aをリンス液Bの流れにより基板の横または側方へ掃き出す(押し出す)ようにしたので、簡単かつ容易にリンス液Bに置換することができる。
【0072】
さらに、この実施例では、基板G上の被処理面を左右に二分し、左半分領域についてはV型ノズル160の左ノズル部160Lにより液を左方へ流し、右半分領域についてはV型ノズル160の右ノズル部160Rにより液を右方へ流すようにしたので、基板上の各部に存在していた旧液または被置換液Aを側方へ効率良く掃き出すことができる。しかも、V型ノズル160の左右ノズル部160L,160Rにより基板G上でリンス液Bを基板の進行に逆らう向きに流すため、基板G上の旧液または被置換液Aを強制的に掻き出すようにして一層効率的かつ良好に側方または横へ掃き出すことができる。
【0073】
また、この実施例におけるV型のノズル160は、搬送方向の所要スペースが小さくて済むため、装置の小型化に有利である。
【0074】
この実施例では、基板G上の置換領域を左右に分けるための境界線(搬送方向と平行でV型ノズル160の中心部を通る線)を基板中心部に設定したが、適宜左側または右側にオフセットさせることも可能である。ノズル160のリンス液導入口は任意の箇所に任意の数だけ設けることができる。
【0075】
また、この実施例において、基板G上の左右領域境界線付近でも液の置換を確実に行うためには、V型ノズル160において左右ノズル部160L,160Rの頂部寄りの吐出口164,164を可及的に近づける構成としてよい。あるいは、図6に示すように、ノズル160の頂部にも吐出口164を設けて、この頂部吐出口164から搬送方向と反対向きにリンス液Bを吐出させる構成としてもよい。
【0076】
また、図7に示すように、V型ノズル160の左右分岐部160L,160Rにおいてリンス液吐出部を軸方向に延びるスリット166で構成することも可能である。また、上記した第1の実施例(図5〜図7)の一変形例として、V型ノズル160の左右分岐部160L,160Rを各々独立または分離したノズルとして構成することもできる。
【0077】
図8に、第2の実施例によるリンスノズル138を示す。このリンスノズル138は、搬送路の幅方向中心部付近に、搬送方向に対してそれぞれほぼ直角の左方向および右方向に向けて一対のノズル168,170を並列に配置する。両ノズル168,170の吐出口は多口型でもよくスリット型でもよい。両ノズル168,170は配管(図示せず)を介してリンス液供給部(図示せず)に接続されている。
【0078】
一方のノズル168はリンス液Bを搬送方向に対してほぼ直角の左方向に吐出または噴射し、他方のノズル170はリンス液Bを搬送方向に対してほぼ直角の右方向に吐出する。これにより、基板G上の左半分領域では、矢印Lで模式的に示すようにノズル168からのリンス液Bが基板中心部から基板上を横断するように左方に流れ、このリンス液Bの流れにより各部の旧液または被置換液Aが左方へ掃き出される。他方、基板G上の右半分領域では、矢印Rで模式的に示すようにノズル170からのリンス液Bが基板中心部から基板上を横断するように右方に流れ、このリンス液Bの流れにより各部の被置換液Aが右方へ掃き出される。こうして両ノズル168,170の下流側では基板G上にリンス液Bだけが残る。
【0079】
両ノズル168,170の配置位置は任意に変更または調整されてよい。特に、両ノズル168,170を搬送路幅方向で適宜オフセットさせることで、基板G上の左右領域境界線付近にもリンス液Bを十分に施して良好な置換を行うことができる。
【0080】
あるいは、図9に示すように、左右に吐出口172L,172Rを有する1つのノズル172からリンス液Bを左右横方向に吐出させる構成も可能である。この場合、ノズル172の真下を通過する基板中心部にもリンス液Bを十分に施すために、左右吐出口172L,172Rよりも上流側に設けられる中心吐出口172Cより搬送方向と反対方向または基板面にほぼ垂直な方向にリンス液Bを吐出させる構成が好ましい。
【0081】
このように、この第2の実施例では、搬送路114上を水平姿勢で搬送される基板Gの被処理面に対して、搬送方向に対してほぼ直角に左および/または右を向いた吐出口を有するノズル(168,170)、172がリンス液Bを基板G上で搬送方向に対して横方向に流れるように供給することにより、前段の処理部(M3)から持ち込まれた基板G上の被置換液Aをリンス液Bの流れにより基板の横または側方へ掃き出すようにしたので、簡単かつ容易にリンス液Bに置換することができる。
【0082】
さらに、この第2の実施例では、基板G上の被処理面を搬送方向に対して左右に二分し、左半分領域については左向きのノズル168またはノズル吐出口172Lにより液を左方へ掃き出し、右半分領域については右向きのノズル170またはノズル吐出口172Rにより液を右方へ掃き出すようにしたので、基板上の各部に存在していた被置換液Aを基板側方へ効率良く掃き出すことができる。
【0083】
この第2の実施例でも、基板G上の被処理面を左右に分ける境界線は、基板中心部付近に限られるものではなく、適宜左側または右側にオフセットさせることができる。
【0084】
図10に、第3の実施例によるリンスノズル138を示す。このリンスノズル138は、搬送路114を横断する方向に直列に配置された複数個たとえば2つのノズル174,176で構成される。より詳細には、ノズル174は搬送路114の傍たとえば左側から右方向にリンス液Bを噴射し、ノズル174より噴射されたリンス液Bは基板Gの左端部に当たって基板G上を右方へ横断するように流れる。ノズル176は搬送路114の上方より右方向にリンス液Bを噴射し、ノズル176より噴射されたリンス液Bは基板Gの基板中心部に当たって、ノズル174側からのリンス液Bの流れに合流して、基板G上を右方へ横断するように流れる。このように、基板Gを横断する方向で、上流側のノズル174によるリンス液Bの流れに下流側のノズル176によるリンス液Bの流れを多重または合流させることで、リンス液Bの流れを増強し、被置換液Aの横断的な掃き出しを良好に行うことができる。この実施例で直列配置されるノズルは2個に限らず、3個以上でも可能である。
【0085】
図11に、第4の実施例によるリンスノズル138を示す。このリンスノズル138は、搬送路114の傍たとえば左側から基板Gの被処理面に向けて右方向にリンス液Bを噴射するノズル178と、ノズル178により基板G上に形成されるリンス液Bの横断的な流れに対して側方(搬送方向の上流および/または下流側)から流体たとえばリンス液Bを当てるスプレー管型ノズル180とで構成される。
【0086】
この構成においては、ノズル180により基板G上に流体カーテンを形成することにより、ノズル178側からのリンス液Bの流れを横方向に整流して(広がりを防止して)、基板G上の被置換液Aに対する横方向の掃き出しを良好に行うことができる。しかも、ノズル178と同一の液(リンス液B)をノズル180より供給するので、ノズル178側からのリンス液Bの流れを増強する効果も得られる。
【0087】
なお、ノズル180を片側だけに配置する構成も可能である。また、ノズル180より吐出する流体をガスたとえばエアーまたは窒素ガスとすることも可能である。
【0088】
図12に、第5の実施例によるリンスノズル138を示す。このリンスノズル138は、基板Gを斜めに横断するように搬送路114の上方に架けられるスプレー管型ノズル182で構成される。このノズル182の搬送方向とは反対側の側面には軸方向に一定間隔で多数の吐出口184が設けられている。これらの吐出口184は、基板Gの被処理面に向けて基板の進行と逆らう向きで斜め方向(図示の例では左斜め方向)にリンス液Bを吐出または噴射する。各吐出口184より噴射されたリンス液Bは基板G上で矢印Lで模式的に示すように基板の進行に逆らう向きで左斜め方向に流れる。この場合、右端側にいくほど吐出口184の吐出圧力または流量を大きくするのが好ましく、ノズル182のリンス液導入口186を右端部に設けてよい。
【0089】
さらに、この実施例では、ノズル182の右端部に搬送方向の下流側を向く1個または複数個の吐出口188を設けている。この吐出口188より吐出されるリンス液Bは、基板Gの右端部を横切って基板の外へ流れて、基板右端部に残っている被置換液Bを右方へ掃き出す。
【0090】
上記した実施形態における各部の構成は一例であり、特にリンスノズル138だけでなくスクラバ洗浄ユニット(SCR)42内の他の部分においても種々の変形が可能である。上記した実施形態では、搬送ローラ112を水平方向に敷設してなるコロ搬送型の搬送路114を構成した。このようなコロ搬送型の搬送路では、各対向する一対の搬送ローラ112,112の中間位置にも基板搬送用のローラを取り付けてもよい。また、一定の間隔を空けて一対のベルトを水平方向に敷設してなるベルト搬送型の搬送路も可能である。
【0091】
搬送路の途中で、たとえばリンス処理部M4内で基板Gを傾斜状態で停止または搬送することも可能である。その場合、本発明における液置換法に重力が加味されることになる。
【0092】
上記した実施形態はスクラバ洗浄ユニットまたは洗浄処理装置に係るものであったが、本発明は洗浄処理装置以外の基板処理装置にも適用可能であり、たとえば上記のような塗布現像処理システムにおいては現像ユニット(DEV)94にも適用可能である。すなわち、現像ユニット(DEV)94における搬送路上で現像停止用リンス処理部より下流側の最終リンス部で上記実施形態と同様の液置換処理を行うことができる。また、本発明はリンス液以外にも任意の液の置換に適用可能である。本発明における被処理基板はLCD基板に限るものではなく、処理中に液の置換を必要とする任意の被処理基板が含まれる。
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の基板処理装置によれば、平流し方式において被処理基板上の液を効率的かつ良好に置換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置の適用可能な塗布現像処理システムの構成を示す平面図である。
【図2】上記塗布現像処理システムにおける熱的処理部の構成を示す側面図である。
【図3】上記塗布現像処理システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】実施形態におけるスクラバ洗浄ユニットの全体構成を示す正面図である。
【図5】第1の実施例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【図6】第1の実施例の一変形例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【図7】第1の実施例の一変形例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【図8】第2の実施例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【図9】第2の実施例の一変形例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【図10】第3の実施例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【図11】第4の実施例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【図12】第5の実施例におけるリンスノズルの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
10 塗布現像処理システム
16(P/S) プロセスステーション
24 洗浄プロセス部
42 スクラバ洗浄ユニット
112 搬送ローラ
114 搬送路
M4 リンス処理部
138 リンスノズル
160 V型ノズル
160L 左ノズル部
160R 右ノズル部
164 吐出口
166 スリット(吐出部)
168,170,172 ノズル
174,176,178 ノズル
180 ノズル
182 ノズル

Claims (14)

  1. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、
    前記基板上に搬送方向と平行な境界線を境にして左側の被処理面領域と右側の被処理面領域とを設定し、
    前記左側の被処理面領域については、前記第2の液を前記境界線付近に設定した第1のノズル吐出口から搬送方向と直交する左方向に噴射して前記基板上を横断するように流し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を前記基板の左方へ掃き出し、
    前記右側の被処理面領域については、前記第2の液を前記境界線付近に設定した第2のノズル吐出口から搬送方向と直交する右方向に噴射して前記基板上を横断するように流し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を前記基板の右方へ掃き出す基板処理方法。
  2. 前記第1および第2のノズル吐出口の位置を前記境界線上に設定する請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 記第1および第2のノズル吐出口を搬送方向で隣接させる請求項1または請求項2に記載の基板処理方法。
  4. 前記第1のノズル吐出口の位置を前記境界線から前記左側の被処理面領域内にオフセットさせるとともに、前記第2のノズル吐出口の位置を前記境界線から前記右側の被処理面領域内にオフセットさせ、
    搬送方向と直交する水平方向において前記第1のノズル吐出口と前記第2のノズル吐出口との間の前記基板の被処理領域については、前記第1および第2のノズル吐出口よりも搬送方向上流側に設定した第3のノズル吐出口から前記第2の液を搬送方向と反対方向または基板面にほぼ垂直な方向に噴射して前記基板上で流す請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理方法。
  5. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、
    前記基板を斜めに横断するように一列に配置した多数の第1のノズル吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出し、
    前記一方の側方とは反対側の基板端部付近にて前記第1のノズル吐出口の列と実質的に同じ並びに配置した1個または複数個の第2のノズル吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らわない向きで斜め方向に第2の液を噴射して、前記基板端部付近に残っている前記第1の液を前記第2の流れによって前記基板の他方の側方へ掃き出す基板処理方法。
  6. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、
    前記基板を斜めに横断するように一列に配置した多数のノズル吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出し、
    前記第1の液が掃き出される側の基板端から反対側の基板端へ向って前記ノズル吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量を次第に大きくする基板処理方法。
  7. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換する基板処理方法において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送し、
    前記基板上に搬送方向と平行な境界線を境にして左側の被処理面領域と右側の被処理面領域とを設定し、
    前記左側の被処理面領域については、前記境界線付近から前記基板の左端付近まで分布または延在する第1のノズル吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで左側へ斜め方向に前記第2の液を噴射し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を左方へ掃き出し、
    前記右側の被処理面領域については、前記境界線付近から前記基板の右端付近まで分布 または延在する第2のノズル吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで右側へ斜め方向に前記第2の液を噴射し、前記第2の液の流れによって前記第1の液を右方へ掃き出し、
    前記基板の左端付近から前記境界線付近に向って前記第1のノズル吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量を次第に大きくし、
    前記基板の右端付近から前記境界線付近に向って前記第2のノズル吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量を次第に大きくする基板処理方法。
  8. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、
    記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、
    前記基板上の搬送方向と平行な境界線を境にして設定された左側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線付近の吐出口から搬送方向と直交する左方向に噴射する第1のノズルと、
    前記基板上の前記境界線を境にして設定された右側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線付近の吐出口から搬送方向と直交する右方向に噴射する第2のノズルとを有し、
    前記第1のノズルより噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を左方へ掃き出し、前記第2のノズルより噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を右方へ掃き出す基板処理装置。
  9. それぞれの吐出口が前記境界線上に位置するように前記第1および第2のノズルを配置する請求項8に記載の基板処理装置。
  10. れぞれの吐出口が搬送方向で隣接するように前記第1および第2のノズルを配置する請求項8または請求項9に記載の基板処理装置。
  11. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、
    前記基板上の搬送方向と平行な境界線を境にして設定された左側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線より前記左側の被処理面領域内にオフセットした第1の位置から搬送方向と直交する左方向に噴射する第1の吐出口と、前記基板上の前記境界線を境にして設定された右側の被処理面領域に対して、前記第2の液を前記境界線より前記右側の被処理面領域内にオフセットした第2の位置から搬送方向と直交する右方向に噴射する第2の吐出口と、前記第1および第2の位置よりも搬送方向上流側の第3の位置から前記第2の液を搬送方向と反対方向または基板面にほぼ垂直な方向に噴射する第3の吐出口とを有するノズルとを有し、
    搬送方向と直交する水平方向において前記第1の吐出口と前記第2の吐出口との間の前記基板上の被処理領域に対して前記第3の吐出口より前記第2の液を供給し、前記第1の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を左方へ掃き出し、前記第2の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を右方へ掃き出す基板処理装置。
  12. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、
    前記基板を斜めに横断するように前記搬送路の上に架けられるスプレー管型ノズルとを有し、
    前記スプレー管型ノズルの搬送方向の上流側を向く側面に軸方向に一定間隔で多数の第1の吐出口を設け、前記第1の吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出し、
    前記一方の側方とは反対側の基板端部付近にて前記スプレー管型ノズルの搬送方向の下流側を向く側面に1個または複数個の第2の吐出口を設け、前記第2の吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らわない向きで斜め方向に第2の液を噴射して 、前記基板端部付近に残っている前記第1の液を前記第2の流れによって前記基板の他方の側方へ掃き出す基板処理装置。
  13. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、
    前記基板を斜めに横断するように前記搬送路の上に架けられるスプレー管型ノズルとを有し、
    前記スプレー管型ノズルの搬送方向の上流側を向く側面に軸方向に一定間隔で多数の吐出口を設け、前記吐出口から前記基板の被処理面に向けて前記基板の進行と逆らう向きで斜め方向に第2の液を噴射して前記基板上を斜めに横断するように流し、前記第2の流れによって前記第1の液を前記基板の一方の側方へ掃き出すようにし、
    前記第1の液が掃き出される側の基板端から反対側の基板端へ向って前記吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるように構成する基板処理装置。
  14. 被処理基板上で第1の液を第2の液に置換するための基板処理装置において、
    前記基板の被処理面を上に向けて前記基板を水平方向に搬送するための搬送路と、
    前記基板上の搬送方向と平行な境界線を境にして設定された左側の被処理面領域に対して、前記境界線付近から前記基板の左端付近まで分布または延在する吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで左側へ斜め方向に前記第2の液を噴射する第1のノズル部と、
    前記基板上の前記境界線を境にして設定された右側の被処理面領域に対して、前記境界線付近から前記基板の右端付近まで分布または延在する吐出口から前記基板の進行に逆らう向きで右側へ斜め方向に前記第2の液を噴射する第2のノズル部とを有し、
    第1のノズル部の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を左方へ掃き出すようにするとともに、第2のノズル部の吐出口より噴射された前記第2の液の流れによって前記基板上で前記第1の液を右方へ掃き出すようにし、
    前記基板の左端付近から前記境界線付近に向って前記第1のノズルの吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるように構成するとともに、前記基板の右端付近から前記境界線付近に向って前記第2のノズルの吐出口における前記第2の液の吐出圧力または流量が次第に大きくなるように構成する基板処理装置。
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