JP4056858B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平流し方式で被処理基板に処理を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、LCD(液晶表示ディスプレイ)製造におけるレジスト塗布現像処理システムでは、LCD基板の大型化に有利に対応できる洗浄方法あるいは現像方法として、搬送ローラや搬送ベルトを水平方向に敷設してなる搬送路上でLCD基板を搬送しながら洗浄処理あるいは現像処理を行うようにした、いわゆる平流し方式が注目されている。
【0003】
一般に、平流し方式の洗浄装置や現像装置では、処理工程の最終段で基板の表面に残存または付着している液を取り除いて基板を乾燥させるためのツールとして、エアナイフが用いられている。エアナイフは、搬送路の左右幅方向で基板の端から端までカバーする無数のガス吐出口またはスリット状のガス吐出口を有し、所定の位置で直下または直上を通過する基板に対してナイフ状の鋭利な気体流(通常は空気流または窒素ガス流)を吹き付けるものである。このナイフ状の鋭利な気体流の吹き付けにより、基板がエアナイフの傍を通過する際に、基板表面の液が基板後端側へ掃き寄せられるようにして基板の外へ払い落とされる(つまり液切りされる)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の基板処理装置では、エアナイフの傍を通過する基板表面からミストが発生して、周囲に飛散または舞い上がったミストの一部がエアナイフの下流側に廻り込んで乾燥処理直後の基板表面に付着することがあり、歩留りを下げる原因になっていた。
【0005】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、平流し方式において被処理基板に気体を吹き付ける乾燥処理に際して基板表面より発生するミストの基板への再付着を効果的に防止して、処理品質を向上させるようにした基板処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、最近、LCD基板の大型化に伴なってエアナイフも大型化していることから、工場における噴出用気体の消費量が増大しているという問題もある。
【0007】
したがって、本発明の別の目的は、噴出用気体の消費量を削減して省エネを実現できる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の基板処理装置は、平流し方式で被処理基板に所定の液処理を施した後の前記基板上に残っている液を取り除くための基板処理装置であって、前記基板をほぼ水平な姿勢で水平方向に搬送するための搬送路と、前記搬送路上の前記基板に向けて前記搬送路の上方から気体を噴出して吹き付ける気体噴出部と、前記気体噴出部からの気体が前記基板の表面に当たることによって発生するミストを吸い込んで回収するために、前記気体噴出部の近傍に設けられ、かつ前記搬送路に臨むミスト吸い込み口を有するミスト回収部と、前記ミスト吸い込み口の内側に液滴の垂れ落ちを防止するために設けられる樋部と、前記樋部に集められた液を回収するためのバキューム機構とを有する。
【0009】
上記の装置構成においては、搬送路上の基板に対して至近距離から気体噴出部が気体を噴きつけるのと同時に、気体噴出部に隣接して配置されているミスト回収部が基板表面から発生するミストを吸い込んで回収することにより、搬送方向下流側へのミストの回り込みを防止し、ひいては乾燥処理直後の基板表面へのミストの再付着を防止することができる。そして、ミスト回収部においては、ミスト吸い込み口の中でミストが内壁に付着して液滴になっても、樋部に集液して、バキューム機構により速やかに液を回収するので、基板上への垂れ落ちを防止することができる。
【0012】
本発明の基板処理装置における好ましい一態様は、気体噴出部が搬送方向に逆らう向きで気体を噴出し、ミスト回収部のミスト吸い込み口が気体噴出部よりも搬送方向の上流側に配置される構成である。かかる構成では、気体噴出部が搬送路の上流側に向けて気体を噴出することにより、ミストは気体噴出部の上流側でのみ発生し、気体噴出部の上流側に配置されるミスト回収部によって確実に捕捉される。
【0016】
本発明の一態様によれば、搬送路上の基板の端部に吹き付ける気体の量を、基板両端部以外の領域に吹き付ける気体の量よりも多くする噴射量調整手段を備える。基板の端部の領域には液を除去しきれず「液残り」が発生しやすく、特に基板が矩形の場合に「液残り」が発生しやすいが、噴出量調整手段を備えることによって、そのような「液残り」を確実に防止できる。ここで、気体の噴出量とは、たとえば単位時間当たりの気体の噴出量であってもよく、あるいは基板上の単位面積当たりに吹き付けられる気体の量であってもよい。
【0017】
本発明の一態様によれば、上記気体噴出部が、長手方向に配列された複数の気体噴出口を有する長尺状のノズルであり、基板の端部に対応する(たとえばノズル端部側の)気体噴出口の気体噴射量が基板の中央部に対応する(たとえばノズル中央部の)気体噴出口の気体噴射量よりも多くなるように構成される。複数の気体噴出口は多孔型であってもよく、あるいは1つのスリット型噴出口を仕切り板等で分割することによってノズル端部側の気体噴出口とノズル中央部の気体噴出口とを形成することも可能である。
【0018】
本発明の一態様によれば、ミストを回収してミストを含む気体を排気する際の排気量を可変制御する排気量制御手段を備える。かかる排気量制御手段は、たとえば負圧源の圧力を可変制御する手段からなり、たとえばミストの発生量が少ないときには排気量を少なくして、すなわち負圧源に用いられるエネルギーを小さくして、省エネをはかることができる。
【0019】
本発明の一態様によれば、上記排気量制御手段が、ミストを含む気体を回収する際の排気量を、搬送方向における基板の搬送上流側または搬送下流側端部の領域に対して気体を吹き付けるときに、当該端部領域以外の基板領域に対して気体を吹き付けるときよりも多くする。搬送方向における基板の端部の領域でも上記のような「液残り」が発生しやすく、基板端部領域に気体を吹き付ける際には比較的多量のミストが発生するので、このときに負圧源による排気を強めることでミストを漏れなく回収することができる。ここで、排気量とは、たとえば単位時間当たりの排気量である。
【0022】
また、噴出量制御手段および排気量制御手段のうちの少なくとも一方を動作させて、搬送路上の基板の周囲の雰囲気の圧力が大気圧より高くなるように制御することができる。たとえば、噴出量制御手段により気体の噴射量を下げた場合は、これに合わせて排気量制御手段で排気量を下げることによって、基板の周囲の雰囲気圧力が大気圧より大きくなるように制御し、外部からパーティクルが侵入するのを防止することができる。
【0024】
本発明の好適な一態様においては、気体噴出ノズルの搬送上流側に設けられたミスト回収部が処理液除去部材を備えることにより、搬送される基板上の処理液を処理液除去部材によってある程度まで除去することができる。これにより、気体噴出ノズルにおける気体の吹き付けとミスト回収部におけるミスト吸い込みの負担が軽減され、省エネを図れる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
【0028】
図1に、本発明の基板処理装置を適用できる一構成例としての塗布現像処理システムを示す。この塗布現像処理システム10は、クリーンルーム内に設置され、たとえばLCD基板を被処理基板とし、LCD製造プロセスにおいてフォトリソグラフィー工程の中の洗浄、レジスト塗布、プリベーク、現像およびポストベーク等の各処理を行うものである。露光処理は、このシステムに隣接して設置される外部の露光装置12で行われる。
【0029】
この塗布現像処理システム10は、中心部に横長のプロセスステーション(P/S)16を配置し、その長手方向(X方向)両端部にカセットステーション(C/S)14とインタフェースステーション(I/F)18とを配置している。
【0030】
カセットステーション(C/S)14は、システム10のカセット搬入出ポートであり、基板Gを多段に積み重ねるようにして複数枚収容可能なカセットCを水平方向たとえばY方向に4個まで並べて載置可能なカセットステージ20と、このステージ20上のカセットCに対して基板Gの出し入れを行う搬送機構22とを備えている。搬送機構22は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム22aを有し、X,Y,Z,θの4軸で動作可能であり、隣接するプロセスステーション(P/S)16側と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
【0031】
プロセスステーション(P/S)16は、システム長手方向(X方向)に延在する平行かつ逆向きの一対のラインA,Bに各処理部をプロセスフローまたは工程の順に配置している。より詳細には、カセットステーション(C/S)14側からインタフェースステーション(I/F)18側へ向う上流部のプロセスラインAには、洗浄プロセス部24と、第1の熱的処理部26と、塗布プロセス部28と、第2の熱的処理部30とを横一列に配置している。一方、インタフェースステーション(I/F)18側からカセットステーション(C/S)14側へ向う下流部のプロセスラインBには、第2の熱的処理部30と、現像プロセス部32と、脱色プロセス部34と、第3の熱的処理部36とを横一列に配置している。このライン形態では、第2の熱的処理部30が、上流側のプロセスラインAの最後尾に位置するとともに下流側のプロセスラインBの先頭に位置しており、両ラインA,B間に跨っている。
【0032】
両プロセスラインA,Bの間には補助搬送空間38が設けられており、基板Gを1枚単位で水平に載置可能なシャトル40が図示しない駆動機構によってライン方向(X方向)で双方向に移動できるようになっている。
【0033】
上流部のプロセスラインAにおいて、洗浄プロセス部24は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42を含んでおり、このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42内のカセットステーション(C/S)10と隣接する場所にエキシマUV照射ユニット(e−UV)41を配置している。後述するように、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内の洗浄部は、LCD基板Gをコロ搬送またはベルト搬送により水平姿勢でラインA方向に搬送しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄やブロー洗浄を施すようになっている。
【0034】
洗浄プロセス部24の下流側に隣接する第1の熱的処理部26は、プロセスラインAに沿って中心部に縦型の搬送機構46を設け、その前後両側に複数のユニットを多段に積層配置している。たとえば、図2に示すように、上流側の多段ユニット部(TB)44には、基板受け渡し用のパスユニット(PASS)50、脱水ベーク用の加熱ユニット(DHP)52,54およびアドヒージョンユニット(AD)56が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASS)50は、スクラバ洗浄ユニット(SCR)42側と基板Gの受け渡しを行うために用いられる。また、下流側の多段ユニット部(TB)48には、基板受け渡し用のパスユニット(PASS)60、冷却ユニット(CL)62,64およびアドヒージョンユニット(AD)66が下から順に積み重ねられる。ここで、パスユニット(PASS)60は、塗布プロセス部28側と基板Gの受け渡しを行うためのものである。
【0035】
図2に示すように、搬送機構46は、鉛直方向に延在するガイドレール68に沿って昇降移動可能な昇降搬送体70と、この昇降搬送体70上でθ方向に回転または旋回可能な旋回搬送体72と、この旋回搬送体72上で基板Gを支持しながら前後方向に進退または伸縮可能な搬送アームまたはピンセット74とを有している。昇降搬送体70を昇降駆動するための駆動部76が垂直ガイドレール68の基端側に設けられ、旋回搬送体72を旋回駆動するための駆動部78が昇降搬送体70に取り付けられ、搬送アーム74を進退駆動するための駆動部80が回転搬送体72に取り付けられている。各駆動部76,78,80はたとえば電気モータ等で構成されてよい。
【0036】
上記のように構成された搬送機構46は、高速に昇降ないし旋回運動して両隣の多段ユニット部(TB)44,48の中の任意のユニットにアクセス可能であり、補助搬送空間38側のシャトル40とも基板Gを受け渡しできるようになっている。
【0037】
第1の熱的処理部26の下流側に隣接する塗布プロセス部28は、図1に示すように、レジスト塗布ユニット(CT)82、減圧乾燥ユニット(VD)84およびエッジリムーバ・ユニット(ER)86をプロセスラインAに沿って一列に配置している。図示省略するが、塗布プロセス部28内には、これら3つのユニット(CT)82、(VD)84、(ER)86に基板Gを工程順に1枚ずつ搬入・搬出するための搬送装置が設けられており、各ユニット(CT)82、(VD)84、(ER)86内では基板1枚単位で各処理が行われるようになっている。
【0038】
塗布プロセス部28の下流側に隣接する第2の熱的処理部30は、上記第1の熱的処理部26と同様の構成を有しており、両プロセスラインA,Bの間に縦型の搬送機構90を設け、プロセスラインA側(最後尾)に一方の多段ユニット部(TB)88を設け、プロセスラインB側(先頭)に他方の多段ユニット部(TB)92を設けている。
【0039】
図示省略するが、たとえば、プロセスラインA側の多段ユニット部(TB)88には、最下段に基板受け渡し用のパスユニット(PASS)が置かれ、その上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBAKE)がたとえば3段積み重ねられてよい。また、プロセスラインB側の多段ユニット部(TB)92には、最下段に基板受け渡し用のパスユニット(PASS)が置かれ、その上に冷却ユニット(COL)がたとえば1段重ねられ、その上にプリベーク用の加熱ユニット(PREBAKE)がたとえば2段積み重ねられてよい。
【0040】
第2の熱的処理部30における搬送機構90は、両多段ユニット部(TB)88,92のそれぞれのパスユニット(PASS)を介して塗布プロセス部28および現像プロセス部32と基板Gを1枚単位で受け渡しできるだけでなく、補助搬送空間38内のシャトル40や後述するインタフェースステーション(I/F)18とも基板Gを1枚単位で受け渡しできるようになっている。
【0041】
下流部のプロセスラインBにおいて、現像プロセス部32は、基板Gを水平姿勢で搬送しながら一連の現像処理工程を行う、いわゆる平流し方式の現像ユニット(DEV)94を含んでいる。
【0042】
現像プロセス部32の下流側には脱色プロセス部34を挟んで第3の熱的処理部36が配置される。脱色プロセス部34は、基板Gの被処理面にi線(波長365nm)を照射して脱色処理を行うためのi線UV照射ユニット(i−UV)96を備えている。
【0043】
第3の熱的処理部36は、上記第1の熱的処理部26や第2の熱的処理部30と同様の構成を有しており、プロセスラインBに沿って縦型の搬送機構100とその前後両側に一対の多段ユニット部(TB)98,102を設けている。
【0044】
図示省略するが、たとえば、上流側の多段ユニット部(TB)98には、最下段にパスユニット(PASS)が置かれ、その上にポストベーキング用の加熱ユニット(POBAKE)がたとえば3段積み重ねられてよい。また、下流側の多段ユニット部(TB)102には、最下段にポストベーキング・ユニット(POBAKE)が置かれ、その上に基板受け渡しおよび冷却用のパス・クーリングユニット(PASS・COL)が1段重ねられ、その上にポストベーキング用の加熱ユニット(POBAKE)が2段積み重ねられてよい。
【0045】
第3の熱的処理部36における搬送機構100は、両多段ユニット部(TB)98,102のパスユニット(PASS)およびパス・クーリングユニット(PASS・COL)を介してそれぞれi線UV照射ユニット(i−UV)96およびカセットステーション(C/S)14と基板Gを1枚単位で受け渡しできるだけでなく、補助搬送空間38内のシャトル40とも基板Gを1枚単位で受け渡しできるようになっている。
【0046】
インタフェースステーション(I/F)18は、隣接する露光装置12と基板Gのやりとりを行う搬送装置104を有し、その周囲にバッファ・ステージ(BUF)106、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108および周辺装置110を配置している。バッファ・ステージ(BUF)106には定置型のバッファカセット(図示せず)が置かれる。エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108は、冷却機能を備えた基板受け渡し用のステージであり、プロセスステーション(P/S)16側と基板Gをやりとりする際に用いられる。周辺装置110は、たとえばタイトラー(TITLER)と周辺露光装置(EE)とを上下に積み重ねた構成であってよい。搬送装置104は、基板Gを保持できる手段たとえば搬送アーム104aを有し、隣接する露光装置12や各ユニット(BUF)106、(EXT・COL)108、(TITLER/EE)110と基板Gの受け渡しを行えるようになっている。
【0047】
図3に、この塗布現像処理システムにおける処理の手順を示す。先ず、カセットステーション(C/S)14において、搬送機構22が、ステージ20上の所定のカセットCの中から1つの基板Gを取り出し、プロセスステーション(P/S)16の洗浄プロセス部24のエキシマUV照射ユニット(e−UV)41に搬入する(ステップS1)。
【0048】
エキシマUV照射ユニット(e−UV)41内で基板Gは紫外線照射による乾式洗浄を施される(ステップS2)。この紫外線洗浄では主として基板表面の有機物が除去される。紫外線洗浄の終了後に、基板Gは、カセットステーション(C/S)14の搬送機構22によって洗浄プロセス部24のスクラバ洗浄ユニット(SCR)42へ移される。
【0049】
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42では、上記したように基板Gをコロ搬送またはベルト搬送により水平姿勢でプロセスラインA方向に平流しで搬送しながら基板Gの上面(被処理面)にブラッシング洗浄やブロー洗浄を施すことにより、基板表面から粒子状の汚れを除去する(ステップS3)。そして、洗浄後も基板Gを平流しで搬送しながらリンス処理を施し、最後にエアーナイフ等を用いて基板Gを乾燥させる。
【0050】
スクラバ洗浄ユニット(SCR)42内で洗浄処理の済んだ基板Gは、第1の熱的処理部26の上流側多段ユニット部(TB)44内のパスユニット(PASS)50に搬入される。
【0051】
第1の熱的処理部26において、基板Gは搬送機構46により所定のシーケンスで所定のユニットを回される。たとえば、基板Gは、最初にパスユニット(PASS)50から加熱ユニット(DHP)52,54の1つに移され、そこで脱水処理を受ける(ステップS4)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)62,64の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS5)。しかる後、基板Gはアドヒージョンユニット(AD)56に移され、そこで疎水化処理を受ける(ステップS6)。この疎水化処理の終了後に、基板Gは冷却ユニット(COL)62,64の1つで一定の基板温度まで冷却される(ステップS7)。最後に、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)48に属するパスユニット(PASS)60に移される。
【0052】
このように、第1の熱的処理部26内では、基板Gが、搬送機構46を介して上流側の多段ユニット部(TB)44と下流側の多段ユニット部(TB)48との間で任意に行き来できるようになっている。なお、第2および第3の熱的処理部30,36でも同様の基板搬送動作を行えるようになっている。
【0053】
第1の熱的処理部26で上記のような一連の熱的または熱系の処理を受けた基板Gは、下流側多段ユニット部(TB)48内のパスユニット(PASS)60から下流側隣の塗布プロセス部28のレジスト塗布ユニット(CT)82へ移される。
【0054】
基板Gはレジスト塗布ユニット(CT)82でたとえばスピンコート法により基板上面(被処理面)にレジスト液を塗布され、直後に下流側隣の減圧乾燥ユニット(VD)84で減圧による乾燥処理を受け、次いで下流側隣のエッジリムーバ・ユニット(ER)86で基板周縁部の余分(不要)なレジストを取り除かれる(ステップS8)。
【0055】
上記のようなレジスト塗布処理を受けた基板Gは、エッジリムーバ・ユニット(ER)86から隣の第2の熱的処理部30の上流側多段ユニット部(TB)88に属するパスユニット(PASS)に受け渡される。
【0056】
第2の熱的処理部30内で、基板Gは、搬送機構90により所定のシーケンスで所定のユニットを回される。たとえば、基板Gは、最初に該パスユニット(PASS)から加熱ユニット(PREBAKE)の1つに移され、そこでレジスト塗布後のベーキングを受ける(ステップS9)。次に、基板Gは、冷却ユニット(COL)の1つに移され、そこで一定の基板温度まで冷却される(ステップS10)。しかる後、基板Gは下流側多段ユニット部(TB)92側のパスユニット(PASS)を経由して、あるいは経由せずにインタフェースステーション(I/F)18側のエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108へ受け渡される。
【0057】
インタフェースステーション(I/F)18において、基板Gは、エクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108から周辺装置110の周辺露光装置(EE)に搬入され、そこで基板Gの周辺部に付着するレジストを現像時に除去するための露光を受けた後に、隣の露光装置12へ送られる(ステップS11)。
【0058】
露光装置12では基板G上のレジストに所定の回路パターンが露光される。そして、パターン露光を終えた基板Gは、露光装置12からインタフェースステーション(I/F)18に戻されると(ステップS11)、先ず周辺装置110のタイトラー(TITLRER)に搬入され、そこで基板上の所定の部位に所定の情報が記される(ステップS12)。しかる後、基板Gはエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)108に戻される。インタフェースステーション(I/F)18における基板Gの搬送および露光装置12との基板Gのやりとりは搬送装置104によって行われる。
【0059】
プロセスステーション(P/S)16では、第2の熱的処理部30において搬送機構90がエクステンション・クーリングステージ(EXT・COL)106より露光済の基板Gを受け取り、プロセスラインB側の多段ユニット部(TB)92内のパスユニット(PASS)を介して現像プロセス部32へ受け渡す。
【0060】
現像プロセス部32では、該多段ユニット部(TB)92内のパスユニット(PASS)から受け取った基板Gを現像ユニット(DEV)94に搬入する。現像ユニット(DEV)94において基板GはプロセスラインBの下流に向って平流し方式で搬送され、その搬送中に現像、リンス、乾燥の一連の現像処理工程が行われる(ステップS13)。
【0061】
現像プロセス部32で現像処理を受けた基板Gは下流側隣の脱色プロセス部34へ搬入され、そこでi線照射による脱色処理を受ける(ステップS14)。脱色処理の済んだ基板Gは、第3の熱的処理部36の上流側多段ユニット部(TB)98内のパスユニット(PASS)に受け渡される。
【0062】
第3の熱的処理部(TB)98において、基板Gは、最初に該パスユニット(PASS)から加熱ユニット(POBAKE)の1つに移され、そこでポストベーキングを受ける(ステップS15)。次に、基板Gは、下流側多段ユニット部(TB)102内のパスクーリング・ユニット(PASS・COL)に移され、そこで所定の基板温度に冷却される(ステップS16)。第3の熱的処理部36における基板Gの搬送は搬送機構100によって行われる。
【0063】
カセットステーション(C/S)14側では、搬送機構22が、第3の熱的処理部36のパスクーリング・ユニット(PASS・COL)から塗布現像処理の全工程を終えた基板Gを受け取り、受け取った基板Gをいずれか1つのカセットCに収容する(ステップS1)。
【0064】
この塗布現像処理システム10においては、たとえば洗浄プロセス部24のスクラバ洗浄ユニット(SCR)42に本発明を適用することができる。以下、図4〜図10を参照して本発明をスクラバ洗浄ユニット(SCR)42に適用した一実施形態を説明する。
【0065】
図4に、本発明の一実施形態によるスクラバ洗浄ユニット(SCR)42の全体構成を示す。このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42は、プロセスラインAに沿って水平方向(X方向)に搬送ローラ112を敷設してなるコロ搬送型の搬送路114を有し、この搬送路114に沿って隔壁116を介して6つのブロックまたはモジュールM1〜M6を一列に連続配置してなる。
【0066】
これら6つのモジュールM1〜M6のうち、最上流端に位置する1番目のモジュールM1は基板搬入部を構成し、2番目のモジュールM2はスクラビング洗浄処理部を構成し、3番目のモジュールM3はブロー洗浄処理部を構成し、4番目のモジュールM4はリンス処理部を構成し、5番目のモジュールM5は乾燥処理部を構成し、6番目つまり最後尾のモジュールM6は基板搬出部を構成している。
【0067】
基板搬入部M1には、上流側隣の基板搬送機構(図示せず)から手渡される基板Gを水平姿勢で受け取って搬送路114上に移載するための昇降可能な複数本のリフトピン118が設けられている。基板搬出部M6にも、基板Gを水平姿勢で持ち上げて隣の基板搬送機構(図示せず)へ手渡すための昇降可能な複数本のリフトピン120が設けられている。もっとも、リフトピン118,120を設けずに搬送ローラ112を延設することにより基板Gの受け渡しを行う構成も可能である。
【0068】
スクラビング洗浄処理部M2には、搬送路114に沿って上流側から順に薬液ノズル122、プレウエット用の洗浄スプレー管124、スクラビング洗浄用の上下一対のロールブラシ126,128、洗い流し用の上下一対の洗浄スプレー管130,131等が配置されている。また、下流側の端部または壁際には、隣室(M3)と空間を空気的に区画するためのエアカーテン形成部またはエア吹出し部132が設けられている。
【0069】
ブロー洗浄処理部M3には、たとえば2流体ジェットノズルからなる洗浄ノズル134,135が搬送路114を挟んで上下に(図示の例では一対)配置されるとともに、下流側の隣室(M4)と空間を空気的に区画するためのエアカーテン形成部136も設けられている。
【0070】
リンス処理部M4には、搬送路114を挟んで上下一対のリンスノズル137,138が配置されるとともに、下流側の隣室(M5)と空間を空気的に区画するためのエアカーテン形成部139も設けられている。
【0071】
乾燥処理部M5には、本実施形態における液切り用のエアナイフ機構として複数(図示の例では一対)のエアナイフ140,142が、搬送路114を挟んで上下に配置されている。
【0072】
処理部M2〜M5においては、搬送路114の下に落ちた液を受け集めるためのパン144,146,148,150がそれぞれ設けられている。各パン144〜150の底に設けられた排液口には回収系統または排液系統の配管が接続されている。
【0073】
ここで、このスクラバ洗浄ユニット(SCR)42における全体の動作および作用を説明する。基板搬入部M1は、隣の基板搬送機構(図示せず)から基板Gを1枚単位で受け取って搬送路114に移載または搬入する。搬送路114を構成する搬送ローラ112は、回転駆動シャフトや歯車等の伝動機構(図示せず)を介して電気モータ(図示せず)の駆動力により前進方向に回転している。したがって、搬送路112に載った基板Gは直ちに隣のスクラビング洗浄処理部M2へ向けて搬送される。通常、LCD用の基板Gは長方形に形成されており、その長辺方向または長手方向が搬送方向と平行になる向きで搬送路114上を搬送される。
【0074】
スクラビング洗浄処理部M2では、搬送路114上を搬送される基板Gの上面(被処理面)に対して、最初に薬液ノズル122がたとえば酸またはアルカリ系の薬液を基板Gの上面に吹き付け、直後に洗浄スプレー管124がプレウエット用の洗浄液たとえば純水を吹き付ける。なお、図示しないが、搬送路114の下方にも同様の薬液ノズルおよび洗浄スプレー管を配置して、基板Gの下面にも薬液やプレウエット液を吹き付けてもよい。
【0075】
次いで、基板Gは上下のロールブラシ126,128の間を通り抜け、その際に各ロールブラシ126,128が基板Gの上下面に付いている異物(塵埃、破片、汚染物等)を擦り取る。直後に、上下の洗浄スプレー管130,131が基板Gの上下面に洗浄液たとえば純水を吹き付け、基板表面に浮遊している異物を洗い流す。
【0076】
スクラビング洗浄処理部M2を抜けると、基板Gは次にブロー洗浄処理部M3に入る。その際、エアカーテン形成部132より空気流が基板Gの上面に吹き付けられることで、ある程度であるが、基板上面の液が基板後端から処理部M2側のパン144に落とされる。
【0077】
ブロー洗浄処理部M3では、上下の洗浄ノズル134,135が、加圧された洗浄液(たとえば純水)と加圧された気体(たとえば窒素)とをノズル内で混合して粒状の液滴を生成し、生成した液滴を基板Gの上下面に向けて噴射する。こうしてガスが溶け込んだ洗浄液が基板Gの表面に衝突することで、基板表面に付着または残存している異物が除去される。
【0078】
ブロー洗浄処理部M3の次に基板Gはリンス処理部M4を通過する。ブロー洗浄処理部M3を抜ける際にも、エアカーテン形成部136より空気流が基板Gの上面に吹き付けられることで、ある程度であるが、基板上面の液が基板後端から処理部M3側のパン146に落とされる。
【0079】
リンス処理部M4では、搬送路114上を水平姿勢で搬送される基板Gの上下両面に対して、上下のリンスノズル137,138がリンス液たとえば純水を吹き付けることにより、ブロー洗浄処理部M3から持ち込まれた基板G上の液(異物が浮遊している液)がリンス液と一緒に流れて基板の外へ掃き出され、基板表面には清浄なリンス液が残る(つまり置換される)。
【0080】
リンス処理部M4の次に基板Gは乾燥処理部M5に送られる。リンス処理部M4を抜ける際にも、エアカーテン形成部139より空気流が基板Gの上面に吹き付けられることで、ある程度であるが、基板上面の液が基板後端から処理部M4側のパン148に落とされる。
【0081】
乾燥処理部M5では、搬送路114上を水平姿勢で搬送される基板Gの両面に対して、上下のエアナイフ140,142が気体(たとえば空気または窒素ガス等の中性ガス)を吹き付けることにより、基板表面に付いていたリンス液を取り除く(液切りする)。後に詳しく説明するように、この液切りに際しては、エアナイフ140,142付近の基板表面より発生するミストが周囲へ拡散したり基板表面に再付着することなく回収除去されるようになっている。
【0082】
なお、乾燥処理後に基板G上に水あかが部分的または局所的に残るのを防止するために、エアナイフ140,142の少し上流側でプレウエット用のノズル(図示せず)よりたとえば純水を基板Gの上面または全面に万遍に吹き付けるのが好ましい。
【0083】
乾燥処理部M5で液切りされた基板Gはそのまま搬送路114に乗って基板搬出部M6に送られる。基板搬出部M6は、基板搬入部M1と同様の構成を有しており、基板の受け渡し手順が搬入と搬出とで反対になるだけで基板搬入部M1と同様に動作する。つまり、基板受け渡し用のリフトピン120を搬送路114よりも低い位置に待機させて基板Gが上流側(乾燥部M5)から流れてくるのを待ち、基板Gがリフトピン120の直上の所定位置に着いたならリフトピン120を上方へ突き上げて基板Gを水平姿勢で持ち上げ、隣の基板搬送機構(図示せず)へ渡す。
【0084】
次に、図5〜図8につき、この実施形態の乾燥処理部M5に設けられるエアナイフ機構の実施例を説明する。
【0085】
図5に、この実施形態におけるエアナイフ機構の一実施例を一部断面斜視図で示す。この実施例のエアナイフ140は、ナイフ状の鋭利な気体たとえばエアを噴出する気体噴出部152と、この気体噴出部152の長手方向に延びる一側面に連設されたミスト回収部154とを有する。
【0086】
気体噴出部152は、搬送路114の左右幅方向において基板G(図5には図示せず)の端から端までカバーするスリット型の気体噴出口156を有する長尺状ノズル体として構成されており、このノズル体の内部は整流用の多孔板158によって上部のバッファ室160と下部の断面テーパ状の噴射室162とに区画されている。なお、このノズル体の左右端面は閉塞している。バッファ室160の天井部には1箇所または複数箇所にて給気管164が接続されている。図示しない気体供給源からの陽圧のエアが給気管164を介してバッファ室160に供給され、バッファ室160にいったん蓄積されたエアが多孔板158および噴射室162を通って気体噴出口156より所定の圧力および流量でナイフ状に噴出または吐出されるようになっている。
【0087】
ミスト回収部154は、気体噴出部152の一側壁を兼ねる一方(内側)の側壁部166と、この側壁部166に接続する天井部167から気体噴出部152の気体噴出口156よりも少し上の高さ位置まで彎曲しながら庇状に延在する他方(外側)の側壁部168とで構成されるミスト回収室170を有しており、このミスト回収室170の下端に形成される開口をミスト吸い込み口172としている。なお、ミスト回収室170の左右両端は閉塞している。ミスト回収室170の天井部167には1箇所または複数箇所にて排気管174が接続されている。図示しない負圧源からの負圧吸引力が排気管174を介してミスト回収室170に伝えられることにより、ミスト吸い込み口172付近に浮遊しているミストが周囲のエアと一緒にミスト回収室170の内奥に吸い込まれ、排気管174を通って負圧源側へ送られるようになっている。
【0088】
ミスト回収部154は、気体噴出部152からの気体の風圧で基板表面(図示せず)より発生するミストをほぼ漏れなく回収できるように、気体噴出部152より噴出される気体の大部分を外に逃がさず吸い込むのが好ましい。この条件を満たすように、ミスト回収部154側でミスト吸い込み口172の形状・サイズや負圧吸引力または排気流量等を適宜設定したり、気体噴出部152側で気体噴出口156の形状・サイズや気体噴出量等を適宜設定してよい。
【0089】
図6に、本実施形態においてエアナイフ140の気体噴出部152に液切り用のエアを供給し、エアナイフ140のミスト回収部154よりミストを回収するシステムの一実施例を示す。
【0090】
この実施例のエア供給およびミスト回収システムは、給気および排気兼用型の電動式ブロアファン180を有する空気循環系統として構成されている。より詳細には、ファン180の出側を給気管164を介して気体噴出部152に接続し、ファン180の入側を排気管174を介してミスト回収部154に接続している。給気管164の途中には、ファン180より給気されるエアの中に含まれる塵埃等の粒子を捕集するためのエアフィルタたとえばULPAフィルタ182や、エアの給気流量を調整するための流量調整器184等が設けられる。また、排気管174の途中には、ミスト回収部154より回収されるエアの中に含まれるミストを捕集するためのミストトラップ186や、エアの排気流量を調整するための流量調整器188等が設けられる。
【0091】
このエア供給およびミスト回収システムにおいて、ブロアファン180の出側より送出されたエアは給気管164を通って気体噴出部152に供給される。途中のULPAフィルタ182では不所望な粒子を取り除かれて清浄な空気となり、流量調整器184では所望の流量に調整される。上記のように、気体噴出部152に供給されたエアは、内部で蓄積・整流されたうえでスリット状の気体噴出口156よりナイフ状の鋭利な空気流として吐出される。この気体噴出口156より吹き出されたエアは図示しない基板Gの表面に当たって反射し、ミスト吸い込み口172からミスト回収室170に吸い込まれる。その際、エアの風圧で基板表面からミストが発生したときは、そのミストもエアと一緒に巻き込まれるようにしてミスト回収室170に吸い込まれ、排気管174へ送られる。排気管174を通って回収されたミストおよびエアのうちミストだけがミストトラップ186に捕集され、エアはブロアファン180の入側へ送られる。ミストトラップ186は、たとえば公知のラビリンス方式またはサイクロン方式によってミストをトラップ部材に捕集するものであってよい。流量調整器188は、排気管174を流れるエアの流量を調整し、ひいてはミスト吸い込み口172ないしミスト回収室170の吸い込み力を調整することができる。
【0092】
この実施形態において、搬送路114の下に配置される他方のエアナイフ142も上記エアナイフ140と実質的に同じ構成および機能を有するものであってよい。また、両エアナイフ140,142を上記のようなエア供給およびミスト回収システムの中で並列接続する構成としてもよい。
【0093】
次に、図7につきこの実施形態における乾燥処理部M5内のエアナイフ機構の作用を説明する。両エアナイフ140,142を通過する基板Gは、前段のリンス処理部M4で上下リンスノズル137,138よりリンス液を浴びてきており、概して、基板上面にはリンス液が1つないし数個の液膜Raの形態で付いており、基板下面にはリンス液が無数の液滴Rbの形態で付いている。
【0094】
搬送路114上で基板Gが上下エアナイフ140,142の傍を通過する際、各エアナイフ140,142の気体噴出部152は搬送方向に逆らう向きでナイフ状の鋭利な空気流を噴出してそれぞれ斜め上方および斜め下方から基板Gの上面および下面に吹き付ける。
【0095】
そうすると、基板Gの上面では、リンス液の液膜Raが表面張力に抗して基板後方へ吹き寄せられると同時に、エアの風圧を直接受ける上部ミスト吸い込み口172付近の基板表面からミストmが発生し、発生したミストmは周囲に拡散することなく速やかに上部ミスト回収室170の内奥へ吸い込まれ、排気管174を通って排出される。また、基板Gの下面でも、リンス液の液滴Rbが基板後方へ寄せ集められると同時に、エアの風圧を直接受ける下部ミスト吸い込み口172付近の基板表面からミストmが発生し、発生したミストmは周囲に拡散することなく速やかに下部ミスト回収室170の内奥へ吸い込まれ、排気管174を通って排出される。
【0096】
一例として、各エアナイフ140,142において、気体噴出部152のエア噴出流量は約1m3/分に設定され、ミスト回収部154のエア排気流量はエア噴出流量を上回る流量たとえば1.2m3/分に設定されてよい。また、基板Gとの離間距離は、気体噴出口156が約3〜4mm、ミスト回収室170の外側壁部168が約5〜6mmに設定されてよい。
【0097】
このように、本実施形態では、各エアナイフ140,142において、その傍を通過する搬送路114上の基板Gに対して気体噴出部152が搬送方向に逆らう向きでナイフ状の鋭利な空気流を吹き付けるのと並行して、気体噴出部152の上流側に隣接して配置されているミスト回収部154が基板表面から発生するミストを周囲に拡散する前に吸い込んで回収することにより、搬送方向下流側へのミストの回り込みを防止し、ひいては乾燥処理直後の基板表面へのミストの再付着を確実に防止することができる。
【0098】
図8に、本実施形態における上部エアナイフ140の一変形例を示す。上部エアナイフ140では、ミスト回収室170に吸い込まれたミストmの一部が内壁166,168に付着して液滴となり、重力によって基板G上に垂れ落ちる可能性がある。この変形例では、ミスト回収室170の下端内側に樋部190を設け、この樋部190の中に液滴を落として集液することで、垂れ落ちを防止するようにしている。この樋部190に集液された液は適宜回収されてよく、たとえばミスト回収室170の左右端部の片側および/両側から負圧またはバキューム吸引力で排液する構成としてよい。
【0099】
図9に、第2の実施形態における乾燥処理室M5および基板乾燥機構の構成を示す。この実施形態の乾燥処理室M5は隔壁194により搬送方向に沿って2つの室M5a,M5bに分割されており、隔壁194には搬送路114上の基板Gがわずかな隙間を空けて通り抜けできる開口部192が設けられている。下流側の室M5b内には気体供給系(図示せず)より給気口196を介して気体たとえば空気が適当な流量で供給される一方で、上流側の室M5a内の空気は主として排気口198およびドレイン口200から適当な流量で排気系統(図示せず)へ排気される。これにより、両室M5b,M5aの間では相対的に高圧および低圧の空間がそれぞれ形成され、下流側の高圧室M5bから隔壁194の基板通り抜け開口部192を通って上流側の低圧室M5aへ空気が流れ込む。この空気流の風速および流量は、両室M5b,M5a間の圧力差を変えることによって適宜調節できる。なお、パン150は上流側の室M5aだけに設けられてよい。
【0100】
図10に、この実施形態における基板乾燥処理の作用を示す。搬送路114上で基板Gが隔壁194の開口部192を通り抜ける時、基板Gと開口部192との間にはわずかな隙間Kが形成され、この隙間Kを通って下流側の室M5bから上流側の室M5aに向って、つまり搬送方向に逆らう向きで空気流Aが吹き抜けることにより、基板Gの表面に付着している液Ra,Rbは空気流Aの風圧によって基板後方へ払い落とされると同時に、一部がミストmとなって上流側の室M5a内で飛散ないし拡散する。これにより、基板Gは表面から液を取り除かれた状態つまり乾燥状態で下流側の室M5bに抜け出ることとなり、室M5b内ではミストmの再付着するおそれもない。上流側の室M5aでは排気口198やドレイン口200を介してミストが室外へ排出される。
【0101】
上記基板Gと開口部192との間に形成される隙間K(Da,Db)は、狭いほど空気流Aの風圧を大きくすることができ、好ましくは4mm以下に設定してよい。また、下流側の室M5bにおいて隔壁194を仮想線(一点鎖線)194’で示すように開口部192に向って断面テーパ状に絞る構成とすることにより、開口部192を吹き抜ける空気流Aの指向性を高めることができる。
【0102】
また、隔壁194の開口部192付近で基板Gは搬送方向と逆向きの空気流Aを受けるので、基板Gがぶれないように水平姿勢を保つのが好ましい。この実施形態では、図9に示すように、開口部192の前後または両側にて搬送路114上に、基板Gの上面の左右両側縁部に接触する押えローラ202を設けている。
【0103】
上記した実施形態では搬送路114に沿って上下一対のエアノズル140,142を配置したが、3個以上または二対以上配置する構成や、片側だけに1個または複数個配置する構成も可能である。
【0104】
上記実施形態の気体供給およびミスト回収システム(図6)は、ブロアファン180を有する空気循環系統によって構成された。しかし、気体供給システムとミスト回収システムとを独立させる構成も可能である。その場合、気体供給シスムに気体タンクや給気ポンプを使用してもよく、ミスト回収システムにバキューム装置たとえばエジェクト装置を使用してもよい。
【0105】
上記実施形態のエアナイフ機構は、気体噴出部152の片側にミスト回収部154を連設する構成であった。しかし、気体噴出部152の両側にミスト回収部154を連接する構成も可能である。また、気体噴出部152とミスト回収部154とを一体型に代えて分離独立型の構成とすることも可能である。また、気体噴出部152の気体噴出口156をスリット型に代えて多孔型にすることも可能であり、ミスト回収部154においてもミスト回収室170等の各部の構成を種々変形することができる。
【0106】
上記した実施形態では、搬送ローラ112を水平方向に敷設してなるコロ搬送型の搬送路114を構成した。このようなコロ搬送型の搬送路では、各対向する一対の搬送ローラ112,112の中間位置にも基板搬送用のローラを取り付けてもよい。また、一定の間隔を空けて一対のベルトを水平方向に敷設してなるベルト搬送型の搬送路も可能であり、さらには適当な治具によって基板を水平方向に搬送する方式も可能である。。
【0107】
搬送路の途中で、たとえば乾燥処理部M5内で基板Gを傾斜状態で停止または搬送することも可能である。その場合、本発明におけるエアナイフも基板の傾斜に合せて傾斜状態に切り換える構成とすることができる。
【0108】
上記した実施形態はスクラバ洗浄ユニットまたは洗浄処理装置に係るものであったが、本発明は洗浄処理装置以外の基板処理装置にも適用可能であり、たとえば上記のような塗布現像処理システムにおいては現像ユニット(DEV)94にも適用可能である。すなわち、現像ユニット(DEV)94における搬送路上のリンス処理部の下流側で上記実施形態と同様の乾燥処理を行うことができる。また、本発明はリンス液以外にも任意の液の液切りに適用可能である。本発明における被処理基板はLCD基板に限るものではなく、液切りまたは乾燥を必要とする任意の被処理基板が含まれる。
【0109】
図11に、図6に示すミスト回収システムの他の実施形態を示す。図11において、図6における構成要素と同一のものについては同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0110】
この実施形態では、エアの湿度を減少させるために、ミストトラップ186と流量調整器188との間に除湿器181をさらに設けている。ミスト回収部154から排気された気体はミストトラップ186でミストを補集した後であっても、依然として水蒸気が含まれている。除湿器181により、水蒸気混じりの気体の湿度を適切に調整すれば、例えば、より乾燥した気体を再び気体噴出部152から噴出させることができる。これにより例えば新しい気体を使用する必要がなく気体の消費量を削減することができる。また、より乾燥した気体を噴出させることで基板の周囲の雰囲気も乾燥し、ミストの発生を抑制することができる。
【0111】
図12に、気体噴出部の一変形例を示す。図12(a)は、気体噴出部(気体噴出ノズル)152を模式的に示す。図示のように、気体噴出ノズル152の先端に吐出口157が設けられている。図12(b)は、吐出口157の形状を示す。吐出口157は、たとえば3つのエリアから構成され、それぞれのエリアには気体が噴出する孔157a、157bおよび157cが設けられている。両端のエリアの孔157aおよび157cは、中央のエリアの孔157bよりも大きくなっている。気体噴出部152より気体を噴出するとき、図12(c)のように両端エリアにおける孔157a,157cの気体噴出量が中央エリアにおける孔157bの気体噴出量よりも大きい。これにより、液残りの多い基板の端部に強めに気体を吹き付けることができる。
【0112】
一般的に、基板Gの端部の領域には処理液を除去しきれず「液残り」が発生しやすいが、本実施形態によれば、確実にその「液残り」を防止できる。
なお、この気体噴出ノズル152において、吐出口または孔157a、157b、157cは、ノズル152の長手方向の端部から中央部にかけて段階的に小さくなるように形成してもよい。
【0113】
図13に、気体噴出部152より噴出される気体の噴出量の変化を示す。上述のように、一般的に矩形の基板Gの端部には処理液が残りやすくなる。そこで、この実施形態では、図13(a)、(c)に示すように矢印方向に流れてくる基板Gの下流側端部および上流側端部の領域に吹き付ける気体の量を、図13(b)に示すように基板Gの中央部の領域に吹き付ける量より多くする。基板Gの中央部の領域は液残りが少ないため、図13(b)に示すように比較的弱く吹き付けても除去することができる。
【0114】
このように、搬送路上で基板Gが搬送されることで、気体を噴きつける場所が順に端部、中央部、端部と移行するのに対し、気体噴出の強さは強く、弱く、強く、という具合に、液残りの量に応じて気体噴出の強さを調整することが好ましい。これにより、基板各部の液残りを除去するために必要最小限の強さで気体噴出を行うことができ、省エネルギー化を図ることができる。この気体の噴出量は流量調整器184により調整する。
【0115】
また、給気側の流量調整器184の調節に伴って、排気側の流量調整器188を調整することにより、ミストの発生量に応じて排気量を調節してもよい。上記のように基板Gの端部に向けて気体を強く噴出した場合、端部に残っている液が多いぶんミストも多めに発生する。一方で、基板Gの中央部に向けて気体を噴出した場合には、中央部に残っている液が少ないためミスト発生量も少ない。このとき、例えば気体を強く噴出する場合には排気量が多くなるように、弱く噴出する場合には排気量が少なくなるように調整する。つまり、給気側の流量調整器184により噴出量が強く調整されている場合には、排気側の流量調整器188により排気量を強く調整する。また、給気側の流量調整器184により噴出量が弱く調整されている場合には、排気側の流量調整器188により排気量を弱く調整する。この動作は自動で制御させるようにしてもよい。
【0116】
このように、給気(噴出)側の流量調整器184と排気側の流量調整器188とを連動して作動させ、適切な強さで効率よくミストを除去することができる。これにより、ブロアファン180で消費されるエネルギーを可及的に小さくすることができ、省エネを達成することができる。
【0117】
この場合、エアナイフ140が設けられている乾燥部M5内の圧力が、大気圧よりも高くなるように制御することが好ましい。これにより、外部からパーティクルが侵入するのを防止することができる。
【0118】
図14に、上記した(図12および図13において説明した)基板Gの表面上でエアが強く噴射される領域(破線で示す)を示す。
【0119】
図15は、図8に示したエアナイフ140の他の例を示す。この例では、樋部190に集められた処理液をポンプ189によって吸引する構成としてもよい。これにより、樋部190に集められた液が満杯になって溢れ落ちることを防止でき、処理品質を向上させることができる。
【0120】
図16に、上記実施形態における上部エアナイフ140の他の変形例を示す。この例では、ミスト回収部154における側壁部168の下部168aにより基板G上の処理液を掻いている。このように、長く下方へ延びた側壁部168によって処理液の一部が塞き止められて除去されるため、気体噴出部152およびミスト回収部152における気体噴出およびミスト回収の負担が軽減され、気体噴出部152からの気体の量を少なくすることができる。これにより、省エネルギー化を達成することができる。
【0121】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の基板処理装置によれば、平流し方式において被処理基板に気体を吹き付ける乾燥処理に際して基板表面より発生するミストの基板への再付着を効果的に防止して、処理品質を向上させ、ひいては歩留りを向上させることができる。また、吹き付ける気体の消費量を削減して省エネルギー化をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板処理装置の適用可能な塗布現像処理システムの構成を示す平面図である。
【図2】上記塗布現像処理システムにおける熱的処理部の構成を示す側面図である。
【図3】上記塗布現像処理システムにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】一実施形態におけるスクラバ洗浄ユニットの全体構成を示す正面図である。
【図5】実施形態で用いるエアナイフ機構の構成を示す一部断面斜視図である。
【図6】実施形態におけるエア供給およびミスト回収システムの構成を示すブロック図である。
【図7】実施形態におけるエアナイフ機構の作用を示す略断面図である。
【図8】実施形態の一変形例におけるエアナイフ機構の構成を示す略断面図である。
【図9】第2の実施形態における乾燥処理部および基板乾燥機構の構成を示す略側面図である。
【図10】第2の実施例における乾燥処理の作用を示す部分拡大側面図である。
【図11】ミスト回収システムの他の実施形態を示す図である。
【図12】気体噴出部の一変形例を示す図である。
【図13】気体噴出部より噴出される気体の噴出量の変化を示す側面図である。
【図14】基板の表面上でエアが強く噴射される領域を示す平面図である。
【図15】図8に示したエアナイフ機構の他の例を示す略断面図である。
【図16】エアナイフの一変形例を示す略断面図である。
【符号の説明】
10 塗布現像処理システム
16(P/S) プロセスステーション
24 洗浄プロセス部
42 スクラバ洗浄ユニット
94(DEV) 現像ユニット
112 搬送ローラ
114 搬送路
M5 乾燥処理部
140 上部エアナイフ
142 下部エアナイフ
152 気体噴出部
154 ミスト回収部
156 気体噴出口
157a〜157c 吐出口(孔)
164 給気管
170 ミスト回収室
172 ミスト吸い込み口
174 排気管
180 ブロアファン
181 除湿器
189 ポンプ
190 樋部
M5a 上流側(低圧)室
M5b 下流側(高圧)室
192 基板通り抜け開口部
194 隔壁
196 給気口
198 排気口

Claims (9)

  1. 平流し方式で被処理基板に所定の液処理を施した後の前記基板上に残っている液を取り除くための基板処理装置であって、
    前記基板をほぼ水平な姿勢で水平方向に搬送するための搬送路と、
    前記搬送路上の前記基板に向けて前記搬送路の上方から気体を噴出して吹き付ける気体噴出部と、
    前記気体噴出部からの気体が前記基板の表面に当たることによって発生するミストを吸い込んで回収するために、前記気体噴出部の近傍に設けられ、かつ前記搬送路に臨むミスト吸い込み口を有するミスト回収部と、
    前記ミスト吸い込み口の内側に液滴の垂れ落ちを防止するために設けられる樋部と、
    前記樋部に集められた液を回収するためのバキューム機構と
    を有する基板処理装置。
  2. 前記気体噴出部が搬送方向に逆らう向きで前記気体を噴出し、前記ミスト回収部のミスト吸い込み口が前記気体噴出部よりも搬送方向の上流側に配置される請求項に記載の基板処理装置。
  3. 前記搬送路上の前記基板の端部の領域に吹き付ける気体の量を該端部領域以外の基板領域に吹き付ける気体の量よりも多くするための噴出量調整手段を有する請求項1または請求項2に記載に基板処理装置。
  4. 前記基板は矩形であり、前記基板の端部の領域は前記搬送路上での基板搬送方向にほぼ平行な辺に沿った領域である請求項に記載の基板処理装置。
  5. 前記気体噴出部が、長手方向に配列された複数の気体噴出口を有する長尺状のノズルを有し、
    前記噴出量調整手段が、基板の端部に対応する気体噴出口の気体噴射量が基板の中央部に対応する気体噴出口の気体噴射量よりも大きくなるように各部に対する気体噴射量を調整する請求項に記載の基板処理装置。
  6. 前記基板は矩形であり、前記基板の端部の領域は前記搬送路上での基板の上流側または下流側の辺に沿った領域である請求項に記載の基板処理装置。
  7. 前記ミストを回収して該ミストを含む気体を排気する際の排気量を可変制御する排気量制御手段を有する請求項1〜のいずれか一項に記載の基板処理装置。
  8. 前記排気量制御手段が、前記ミストを含む気体を排気する際の排気量を、前記搬送路上で搬送される前記基板の搬送方向上流側または下流側の端部の領域に対する吹き付けのときに、当該端部の領域以外の基板上の領域に対する吹き付けのときよりも多くする請求項に記載の基板処理装置。
  9. 前記ミスト回収部が、前記基板の搬送中に前記基板上の処理液の一部を塞き止めるようにして除去する処理液除去部材を有する請求項に記載の基板処理装置。
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