JP2000510860A - 抗精神病薬としてのヘキサヒドロ―ピリド(4,3―b)インドール誘導体 - Google Patents

抗精神病薬としてのヘキサヒドロ―ピリド(4,3―b)インドール誘導体

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I)の化合物、その薬剤学的に許容される付加塩および立体化学的異性体形態[式中、AlkはC1-6アルカンジイルであり;R1は水素、C1-6アルキル、アリール、もしくはアリールC1-6アルキルであり;R2、R3、およびR4は各々独立に、水素、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、トリフルオロメチル、C1-6アルキルチオ、メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ、カルボキシル、C1-6アルキルオキシカルボニル、もしくはC1-6アルキルカルボニルであり;R5は、水素、C1-6アルキル、フェニル、もしくはフェニルC1-6アルキルであり;R6は、水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、または式−NR89の基であり、この式中、R8およびR9は各々独立に、水素、C1-6アルキル、フェニル、もしくはフェニルC1-6アルキルから選択され;R7は水素もしくはC1-6アルキルであるか;またはR6およびR7が一緒になって式−R6−R7−の二価基を形成してよく;これらの化合物は中枢のドーパミンおよびセロトニン拮抗作用を有する];それらの製造法、それらを含む組成物、および医療薬としてのそれらに使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 抗精神病薬としてのヘキサヒドロ−ピリド(4,3−b)インドール誘導体 本発明は、精神病性疾患において治療学的効果を有するヘキサヒドロ−ピリド [4,3−b]インドール誘導体、およびそれらの製造のための方法に関し;更 にはそれらの誘導体を含んでなる組成物ならびに医薬としてのそれらの使用に関 する。 置換されたフェニルおよびヒドロキシを有するアルキル基で第2位が置換され ている多数のヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール化合物は中枢神経 系のドーパミンレセプターの作用を遮断するその能力により証明されるように抗 精神病的特性を有し、そしてJ.Med.Chem.22:677−683(1 979)およびJ.Med.Chem.29:2093−2099(1986) において開示されている。J.Med.Chem.23:959−952(19 80)には4a,9b−トランス−8−フルオロ−5−(4−フルオロフェニル )−2−[4−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−ブチル]−2,3 ,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4.3−b]インドール の塩酸塩がドーパミンレセプターを遮断することができる神経弛緩薬として記載 されている。 本発明が解決すべきものとして記載する課題は中枢のドーパミン拮抗活性以外 にも同一の用量で中枢のセロトニン拮抗作用を有する化合物を提供することであ って、この組み合わせは有効な抗精神病薬として有利 であるものとみなされる。 本発明の化合物は引用されている従来の化合物とは構造的に異なり、それは三 環系ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分、これはヘキサヒドロ γ−カルボリン部分としても知られている、は必ずピリミジル誘導体を有するア ルキル基により第2位が置換されているという事実、およびそれらの好ましい薬 理学的特性、特には優れた中枢ドーパミン拮抗作用に加え本発明の化合物は更に 有効な中枢セロトニン拮抗活性を有するという事実によっても異なっている。 本発明は、式の化合物、そのN−オキシド形態、その薬剤学的に許容される付加塩、およびそ の立体化学的異性体形態に関し、式中、 AlkはC1-6アルカンジイルであり; R1は水素、C1-6アルキル、アリール、もしくはアリールC1-6アルキルであり ; R2、R3、およびR4は各々独立に、水素、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ 、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキル チオ、メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ、カルボ キシル、C1-6アルキルオキシカルボニル、ならびにC1-6アルキルカルボニルか ら選択され; R5は、水素、C1-6アルキル、フェニル、もしくはフェニルC1-6アル キルであり; R6は水素、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、または 式−NR89の基であり、この式中、R8およびR9は各々独立に、水素、C1-6 アルキル、フェニル、もしくはフェニルC1-6アルキルから選択され; R7は水素もしくはC1-6アルキルであるか;または R6およびR7が一緒になって式−R6−R7−の二価の基を形成してよく、この式 中、−R6−R7−は、 −CH2−CH2−CH2− (a−1)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (a−2)、 −CH=CH−CH2− (a−3)、 −CH2−CH=CH− (a−4)、もしくは −CH=CH−CH=CH− (a−5); を表し、 ここで、前記基(a−1)ないし(a−5)の内の一つもしくは2つの水素原子 は各々独立に、ハロ、C1-6アルキル、アリールC1-6アルキル、トリフルオロメ チル、アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシ、もしくはC1-10アルキルカ ルボニルオキシにより置換されてよく;または可能であれば2つのジェミナル水 素原子がC1-6アルキリデンもしくはアリールC1-6アルキリデンにより置換され てよく;あるいは −R6−R7−は更には −S−CH2−CH2− (a−6)、 −S−CH2−CH2−CH2− (a−7)、 −S−CH=CH− (a−8)、 −NH−CH2−CH2− (a−9)、 −NH−CH2−CH2−CH2− (a−10)、 −NH−CH=CH− (a−11)、 −NH−CH=N− (a−12)、 −S−CH=N− (a−13)もしくは −CH=CH−O− (a−14); であってもよく、 ここで、前記基(a−6)ないし(a−14)の内の一つまたは可能である場合 には2つもしくは3つの水素原子は各々独立に、C1-6アルキルもしくはアリー ルにより置換されてよく;そして アリールは、フェニルであるか、あるいはハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、 トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチ オ、メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ、カルボキ シル、C1-6アルキルオキシカルボニル、ならびにC1-6アルキルカルボニルから 選択される一つ、2つ、もしくは3つの置換基で置換されているフェニルである 。 前述の定義においておよび本明細書中で今後用いられる際にはハロはフルオロ 、クロロ、ブロモ、およびヨードを包括し;C1-6アルキルは例えばメチル、エ チル、プロピル、ブチル、1−メチルエチル、2−メチルプロピル、2,2−ジ メチルエチル、ペンチル、ヘキシル、3−メチルブチル、および2−メチルペン チルなどのような1〜6の炭素原子を有する直鎖および分岐鎖の飽和炭化水素基 を意味し;C1-10アルキルは、C1-6アルキル、ならびに例えばヘプチル、オク チル、ノニル、およびデシルなどのような7〜10の炭素原子を有するその高級 同族体を 含むことを意味し;C1-2アルカンジイルは、例えばメチレンおよび1,2−エ タンジイルのような1もしくは2の炭素原子を有する二価の直鎖飽和炭化水素基 を意味し;C1-6アルカンジイルは、C1-2アルカンジイル、ならびに例えば1, 3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、1,5−ペンタンジイル、および 1,6−ヘキサンジイルなどのような3〜6の炭素原子を有するその高級な直鎖 および分岐鎖飽和炭化水素同族体を含むことを意味し;用語C1-6アルキリデン は、例えばメチレン、エチリデン、1−プロピリデン、1−ブチリデン、1−ペ ンチリデン、および1−ヘキシリデンなどのような1〜6の炭素原子を有する二 価の直鎖もしくは分岐鎖のアルキリデン基を意味する。 本明細書のこれまでに記載される薬剤学的に許容される付加塩は、式(I)の 化合物を形成することができる薬剤学的に活性な非毒性酸および非毒性塩基の付 加塩形態を含むことを意味する。ある塩基としての遊離形態にある式(I)の化 合物は、前記遊離塩基形態を適切な酸で処理することによりそれらの酸付加塩に 転化することができる。適切な酸は、例えば一例では塩酸もしくは臭化水素酸の ようなハロゲン化水素酸;硫酸;硝酸;およびリン酸などのような無機酸;ある いは例えば酢酸、プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸 、マロン酸、コハク酸(すなわちブタニン酸)、マレイン酸、フマル酸、リンゴ 酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホ ン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチ ル酸、およびパモ酸などのような有機酸を含む。 酸としての遊離形態にある、すなわち少なくとも一つの酸性プロトンを有する 式(I)の化合物は、前記遊離酸を適切な有機もしくは無機塩 基で処理することにより、それらの薬剤学的に許容される塩基付加塩に転化され てよい。適切な塩基塩形態は、例えばアンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ 土類金属塩(一例では、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、およ びカルシウム塩など)、有機塩基との塩(一例では、ベンザチン、N−メチル− D−グルカミン、ヒドラバミン塩)、ならびに例えばアルギニン、およびリシン などのようなアミノ酸との塩を含む。 逆に前記塩形態は、適切な塩基もしくは酸での処理により遊離酸もしくは塩基 の形態に転化され得る。 本明細書のこれ以前に用いられる際には用語「付加塩」は更には、式(I)の 化合物ならびにその塩を形成することができる溶媒和物をも含む。そのような溶 媒和物は例えば水和物、およびアルコラートなどである。 本明細書中これ以前に用いられる場合には用語「立体化学的異性体形態」は、 式(I)の化合物が保有してよい可能な異なる異性体形態および立体配座形態を 意味する。特に記載もしくは指示がない限り化合物の化学表示は全ての可能な立 体化学的および立体配座的異性体形態の混合物、そして特にはラセミ混合物を意 味し、前記混合物は基本分子構造の全てのジアステレオマー、エナンチオマー、 および/または立体配座異性体を含む。純粋形態、もしくは互いの混合物の両方 の形態での式(I)の化合物の全ての立体化学的異性体形態は本発明の範囲内に 包含されることが意図されている。 ケミカルアブストラクト(Chemical Abstracts)により特 定されるように式(I)の化合物内に存在する三環系の数え方 は式(I’): に示される。 式(I)の化合物は、「シス」もしくは「トランス」異性体として存在する。 前記用語はヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分の炭素原子4a および9bにおける水素原子の立体配座を意味し、かつケミカルアブストラクト (Chemical Abstracts)の命名法に従っている。両方の水素 原子がヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分により決定される平 面(mean plane)の同じ側にある場合には、その立体配座は「シス」 として表示され、そうでない場合にはその立体配座は「トランス」として表示さ れる。 式(I)の化合物のN−オキシド形態は、式中一つもしくは複数の窒素原子が いわゆるN−オキシドへと酸化されている式(I)の化合物を含むことを意味す る。 式中、基(a−1)ないし(a−5)の一つもしくは二つの水素原子が各々独 立に、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシ、もしくはC1-10アル キルカルボニルオキシにより置換されている;そして基(a−6)ないし(a− 14)の内の一つもしくは可能な場合には2つの水素原子が各々独立にC1-6ア ルキルにより置換されている式(I)の化合物が特別な群の化合物である。 興味深い化合物の群は、式中R6およびR7が一緒になって式−R6− R7−の二価基、特に式中一つの水素原子がC1-6アルキル、特にメチルにより置 換されてよい式(a−1)、(a−5)、(a−6)、もしくは(a−8)の二 価基を形成し;そしてR5がフェニルもしくはC1-6アルキル、および好ましくは メチルである式(I)の化合物である。 特別な群の化合物は、式中AlkがC1-2アルカンジイルである式(I)の化 合物である。 別の特別な群の化合物は、式中R1が水素、C1-6アルキル、もしくはハロで置 換されたフェニルである式(I)の化合物である。 更に別の特別な群の化合物は、式中R2がハロもしくはC1-6アルキルオキシ、 特にメトキシであり;そしてR3およびR4が水素である式(I)の化合物である 。 好ましい化合物は、式中ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分 の炭素原子4a上の水素原子と炭素原子9b上の水素原子との間の立体配座がト ランスとして特定される式(I)の化合物である。 一層好ましい式(I)の化合物は、式中、R1が水素であり、R2がハロであり かつヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分の第8位に位置し、R3 およびR4が双方とも水素であり;AlkがC1-2アルカンジイルであり、R5が フェニルもしくはメチルであり;そしてR6およびR7が一緒になって式−R6− R7−の二価基、特に式中一つの水素原子がメチルにより置換されてよい式(a −1)、(a−5)、(a−6)、もしくは(a−8)の二価基を形成するもの である。 最も好ましい式(I)の化合物は、 3−[2−(8−フルオロ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H −ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)エチル]−2 −メチル−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン; 6−[2−(8−フルオロ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H −ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)エチル]−7−メチル−5H− チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン;および 6−[2−(8−クロロ−1,3,4,4a,5,9b−テトラヒドロ−2H− ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)エチル]−7−メチル−5H−チ アゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン;それらの立体異性体形態および薬 剤学的に許容される付加塩、ならびに更にはそれらのN−オキシド形態である。 本発明の化合物は、一般的には式(II)の中間体を式(III)[式中Wは 例えばクロロ、ブルモ、メタンスルホニルオキシ、もしくはベンゼンスルホニル オキシのような適切な脱離基である]でのN−アルキル化により製造することが できる。この反応は、例えばトルエン、ジクロロメタン、メチルイソブチルケト ン、もしくはN,N−ジメチル−ホルムアミドのような反応−不活性溶媒中、例 えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、もしくはトリエチルアミンのような 適切な塩基の存在下、および場合によってはヨウ化カリウムの存在下で実施する ことができる。撹拌が反応の速度を促進させてよい。この反応は、室温と還流温 度との間の範囲にわたる温度で都合よく実施されてよい。 式中、ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分の第2位にある窒 素原子に連結されているAlkの炭素原子が少なくとも一つの水素原子を有する 式(I)の化合物であって、前記化合物が式(I−a)により表され、かつ前記 AlkがAlk’Hにより表される化合物は、式(II)の中間体を式(IV) [式中−Alk’=O部分は、二つのジェミナル水素原子を一つのオキソ基によ り置換し、その後に当業者に知られる還元的N−アルキル化法を行うことにより −A1k’H2部分から得られる]のアルデヒドもしくはケトンで還元的にN− アルキル化することにより製造することができる。 前記還元的N−アルキル化は例えばジクロロメタン、エタノール、トルエン、 もしくはそれらの混合物のような反応−不活性溶媒中、および例えば一例では水 素化ホウ素ナトリウム、シアン水素化ホウ素ナトリウム、もしくはトリアセトキ シホウ素化水素のようなホウ素化水素のような還元剤の存在下で実施されてよい 。水素を、例えば木炭上に担持されたパラジウムもしくは木炭上に担持された白 金のような適切な触媒と組み合わせて還元剤として用いるのも都合がよいことも ある。水素が還元 剤として用いられる場合には、例えばアルミニウムtert−ブトキシドのよう な脱水剤を反応混合物に添加することが有利であるかも知れない。反応物および 反応生成物中の所定の官能基の所望されない更に進んだ水素添加作用を回避する 目的では、例えばチオフェンもしくはキノリン−硫黄のような適切な触媒毒を反 応混合物に添加することが有利でありうる。反応速度を促進させる目的では、温 度は室温とその反応混合物の還流温度との間の範囲内で上昇させてよく、そして 場合によっては水素ガスの圧力を上げてよい。 式(I)の化合物は更には、当業者に知られている基転移反応に従って式(I )の化合物を互いに転化することにより製造することもできる。 式(I)の化合物は更には、三価の窒素をそのN−オキシド形態に転化するた めの当業者に知られる方法に従って対応するN−オキシド形態に転化してもよい 。前記N−酸化反応は一般的には式(I)の出発物質を適切な有機もしくは無機 過酸化物と反応させることにより実施してよい。適切な無機過酸化物は、例えば 過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の過酸化物(一例では過酸 化ナトリウム、過酸化カリウム)を含み;適切な有機過酸化物は例えばベンゼン 過カルボン酸(bezencarboperoxoic acid)もしくはハ ロで置換されたベンゼン過カルボン酸(bezencarboperoxoic acid)(一例では3−クロロベンゼン過カルボン酸(3−chlorob enzenecarboperoxoic acid))、ペルオキソアルカン 酸(一例ではペルオキソ酢酸)、アルキルヒドロペルオキシド(一例ではter t−ブチルヒドロペルオキシド)を含むことができる。適切な溶媒は例えば、水 、低級アルカノール(一例ではエタ ノールなど)、炭化水素(一例ではトルエン)、ケトン(一例では2−ブタノン )、ハロゲン化炭化水素(一例ではジクロロメタン)、およびそのような溶媒の 混合物である。 式(II)の中間体は一般的には以下の段落の概要の要領で製造することがで きる。式(II)の幾つかの中間体は、J.Med.Chem.22:677− 683(1979)およびJ.Med.Chem.29:2093−2099( 1986)から当業者に知られている。 例えば式(II)の中間体は、式中R1が水素であり、Pが一例ではベンジル のような適切な保護基である式(VI)の中間体の水素化およびその後の保護基 Pの除去により製造することができる。例えばPがベンジルである場合には、P は反応−不活性溶媒中および水素の存在下での木炭に担持されたパラジウムでの 触媒的水素化により除去することができる。 前記水素化反応により、式(VI)の中間体が例えば、一例ではメタノールも しくはメタノール性アンモニウム(methanolic anmmonium )のような反応−不活性溶媒中、一例ではラネー(Raney)ニッケルもしく は炭素に担持されたパラジウムのような適切な触媒の存在下、および水素の存在 下での撹拌のような当業者に知られる触媒的水素化方法に供される場合には、ヘ キサヒドロ−ピリド[4, 3−b]インドール部分の炭素原子4a上の水素原子と炭素原子9a上の水素原 子との間の立体配座がシスとして特定される式(V−1)の中間体を得ることが できる。反応速度を促進させるためには温度を、室温とその反応混合物の還流温 度との間の範囲で上昇させてよく、そして場合によっては水素ガスの圧力を上昇 させてよい。式中ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分の炭素原 子4a上の水素原子と炭素原子9b上の水素原子との間の立体配座がトランスと して特定される式(V−2)の中間体は、式(VI)の中間体を、一例ではテト ラヒドロフランのような反応−不活性溶媒中の一例ではBH3−テトラヒドロ− フラン複合体のような適切な試薬で、J.Med.Chem.23:949−9 52(1980)に記載される要領に従って;あるいは一例では2−メトキシエ チルエーテルのような反応−不活性溶媒中でNaBH4により処理することによ り製造することができる。 式中R1が水素である式(V)の中間体として特定される式(V−a)の中間 体は、式(V−a)の中間体を本明細書中先に記載される要領で当業者に知られ るN−アルキル化法に供することにより、式中R1’がR1と同一ではあるが水素 以外である式(V−b)の中間体に転化することができる。 多数の中間体および出発物質は、当業者に知られる方法に従って製造すること ができてよい既知の化合物である。例えば式(VI)の中間体 およびそれらの製造法は、J.Med.Chem.9:436−438(196 6)、J.C.S.(C)1235(1968)、J.Org.Chem.44 :1063−1068(1979)、およびJ.Med.Chem.23:63 5−643(1980)に記載されている。更には式(III)の中間体および それらの製造法が欧州特許公開公報第0,037,265号、欧州特許公開公報 第0,070,053号、欧州特許公開公報第0,110,435号、および欧 州特許公開公報第0,378,255号に記載されている。 式(I)の化合物および本発明の幾つかの中間体は少なくとも一つの不斉炭素 原子を含む。前記化合物および前記中間体の純粋な立体化学的異性体形態は、当 業者に知られる方法の適用により取得することができる。例えばジアステレオマ ーは、一例では向流分配法、および液体クロマトグラフィーなどの方法のような 選択的結晶化もしくはクロマトグラフィーの技術のような物理的方法により分離 することができる。エナンチオマーはラセミ混合物から、まず前記ラセミ混合物 を一例ではキラルな酸などの適切な分割剤(resolving agent) でジアステレオマー塩もしくは化合物の混合物へと転化させ;その後に前記ジア ステレオマー塩もしくは化合物の混合物を一例では選択的結晶化もしくは一例で は液体クロマトグラフィーのようなクロマトグラフィー技術などの方法により物 理的に分離し;そして最終的には前記分離されたジアステレオマー塩もしくは化 合物を対応するエナンチオマーに転化することにより取得することができる。式 (I)の化合物および中間体のエナンチオマー形態を分離するための別法は、液 体クロマトグラフィー、特にキラルな固定相を用いる液体クロマトグラフィーを 必要とする。 式(I)の化合物の純粋な立体化学的異性体形態は更には、介在反応が立体特 異的に生じるとすれば、適切な中間体および出発物質の純粋な立体化学的異性体 形態からも取得することができる。式(I)の化合物の純粋かつ混合され、特に ラセミである立体化学的異性体形態は本発明の範囲内に包含されることが意図さ れる。 式(I)の化合物は、薬理学的実施例C.1に記載される「ラットにおけるア ポモルフィン、トリプタミン、ノルエピネフェリン(ATN)検査」において見 られるように、中枢のセロトニン拮抗活性と組合わさった中枢のドーパミン拮抗 活性を発揮する。中枢で活性を示すドーパミン拮抗剤は特にセロトニン拮抗性を 同時に示す際には有効な抗精神病剤となる。更にノルエピネフェリン検査におい ては大半の化合物が適切なα−アドレナリン作動性拮抗活性を欠いており、これ は降圧活性の非存在を示唆するものである。 本発明の化合物は更に「ラットにおけるmCPP検査(mCPP Test on Rats」において興味深い薬理活性を示し、この検査は国際公開第96 /14320号に記載されている。 式(I)の化合物、それらの薬剤学的に許容される付加塩、立体化学的異性体 形態、もしくはそれらのN−オキシド形態は神経伝達物質であるドーパミンおよ びセロトニンの拮抗剤である。前記神経伝達物質の拮抗はそれらの神経伝達物質 の放出、特に過剰放出により引き起こされる現象に関連する多種多様の症状を抑 制もしくは緩和するであろう。本化合物を用いるための治療学的適応症は主に中 枢神経系にあり、特に例えば分裂症、欝病、ノイローゼ、心因性精神病、双極性 障害、攻撃的行動、不安、および偏頭痛などのような精神病性障害である。更に はセロトニ ンは有効な気管支および血管の収縮剤であり、そしてそのため本拮抗剤は高血圧 および血管障害に対して用いられてよい。それに加えセロトニン拮抗剤は食欲の 抑制および体重減少の冗進のような数多くの他の特性とも関連しており、このこ とにより肥満の解消;および更には飲酒および喫煙癖を中止するための依存症の 場合の禁断症状の緩和にも有効であることが証明されてよい。本化合物は更には 自閉症を解消するための有用な治療薬でありそうでもある。 従って本発明は、医療薬としての使用のための、本明細書内のこれ以前に特定 される式(I)の化合物にも関する。 ドーパミンおよび/またはセロトニンの放出、特に過剰放出に関連する障害の 治療もしくは予防の際の表題化合物の有用性を考慮に入れると、本発明はそのよ うな障害、特に精神病的障害を患う温血動物を治療する方法を提供し、前記方法 は、ドーパミンおよび/またはセロトニンの放出もしくは過剰放出に関連する障 害、特に例えば分裂症、鬱病、ノイローゼ、心因性精神病、双極性障害、攻撃的 行動、不安、および偏頭痛などのような精神病性障害を治療するのに有効な式( I)の化合物、そのN−オキシドもしくは薬剤学的に許容される付加塩の治療学 的有効量の全身投与を含む。 投与の目的のためには表題化合物は様々な薬剤学的形態に製剤されてよい。本 発明の薬剤学的組成物を調製するためには、有効成分としての付加塩または遊離 の酸もしくは塩基の形態をとる特別な化合物の治療学的有効量を薬剤学的に許容 される担体との均質混合物として組合わせるが、これは投与に所望される製剤の 形態に依存して多種多様の形態をとってよい。これらの薬剤学的組成物は好まし くは経口投与、経皮投与、も しくは非経口注射による投与に適する単独投与剤形態をとることが望まれる。例 えば経口投与剤形態をとる組成物を調製する際には通常の薬剤学的培地の内のい ずれかのもの、すなわち懸濁剤、シロップ剤、エレキシル剤、および水剤のよう な経口液体製剤の場合には例えば水、グリコール、油、およびアルコールなどが ;あるいは粉末剤、ピル剤、カプセル剤、および錠剤の場合にはスターチ、糖、 カオリン、潤滑剤、結合剤、および崩壊剤などのような固形担体を用いてもよい 。投与のしやすさという理由から、錠剤およびカプセル剤が最も有利な経口投与 剤単位形態を表し、このような場合には固形の薬剤学的担体が用いられるのは明 らかである。非経口用組成物のためには担体は通常少なくとも大半は滅菌水を含 むが、それでも例えば溶解度を補助するための他の成分が含まれてよい。その担 体が食塩水溶液、グルコース溶液、もしくは食塩水とグルコース溶液との混合物 を含む例えば注射用水剤を調製してもよい。式(I)の化合物を含む注射用水剤 は長時間作用のためには油中で製剤されてよい。この目的のための適切な油は例 えばピーナッツ油、ゴマ油、綿花油、大豆油、長鎖脂肪酸の合成グリセロールエ ステル、ならびにそれらの油および他の油の混合物である。注射用懸濁剤も製剤 されてよく、この場合には適切な液体担体、および懸濁剤なども用いられてよい 。経皮投与に適する組成物では担体は場合によっては浸透冗進剤および/または 適切な湿潤剤を含み、これらは場合によっては重要でない特性の内のいずれかの 性質の適切な添加物と組合わされており、この添加物は皮膚におけるいずれかの 顕著な有害効果を生じない。前記添加物は皮膚に対する投与を容易にさせてよく 、そして/または所望される組成物を調剤するのに有用であってよい。これらの 組成物は例えば経皮パッチとし て、スポットオン(spot−on)として、もしくは軟膏としてのような様々 な方法で投与されてよい。式(I)の化合物の付加塩は対応する遊離塩基もしく は遊離酸形態に勝る高い水溶性を持つため、組成物水溶液の製剤には一層適切で あることは明らかである。 投与の簡便さおよび投与剤の均一性のために投与剤単位形態をとる既述の薬剤 学的組成物を調剤することが特に有利である。本明細書および本明細書に含まれ る請求の範囲に用いられる投与剤単位形態は単回投与剤として適する物理的に分 離された単位を意味し、各単位は所望される治療学的効果を生じるために計算さ れた予め決定された量の有効成分を、必要とされる薬剤学的担体と組合わされて 含む。そのような投与剤担体形態の例は錠剤(切り込み入りもしくは糖依錠剤を 含む)、カプセル剤、ピル剤、粉末剤小包、カシェ剤、注射用水剤もしくは懸濁 剤、茶サジ用剤(teaspoonful)、およびテーブルスプーン用剤(t ablespoonful)など、ならびに分離されたそれらの複数回分の梱包 薬(segregated multiples)である。 そのような障害の治療の際には当業者は本明細書のこれ以降に示される検査結 果から有効な治療用日用量を決定することができる。有効な治療用日用量は約0 .001mg/kg〜約1mg/kg(体重)、一層好ましくは約0.01mg /kg〜約0.2mg/kg(体重)である。 以下の実施例は説明することを意図しており、そして本発明の範囲を制限する ことは意図しない。実施例の部 本明細書のこれ以降では「THF」はテトラヒドロフランを意味し、「DIP E」はジイソプロピルエーテルを意味し、「DCM」はジクロ ロメタンを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、そし て「ACN」はアセトニトリルを意味する。A.中間体の製造 実施例A.1 NH3/CH3OH(400ml)中の、J.Med.Chem.23:635 −643(1980)に記載される要領で製造された1,3,4,5−テトラヒ ドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸エチル(49. 2g)の混合物を、触媒としてのラネー(Raney)ニッケル(5g)で水素 化した。この混合物を冷却し、そして触媒を濾過により除去した。この濾液を蒸 発させた。残渣を無水ジエチルエーテル(600ml)中に溶解し、そしてHC l(気体)の気泡をその溶液に30分間通した。得られた沈殿物を濾過して除去 し、水(200ml)に溶かし、そしてジエチルエーテル(100ml)で抽出 した。有機層を分離し、脱水し、濾過し、そして溶媒を留去した。この残渣をD IPE(150ml)中で凝固させ、0℃に冷却し、濾過により取り出し、そし て乾燥させて34.3g(70%)のシス−1,3,4,4a,5,9b−ヘキ サヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸(±)−エ チル(中間体1)を取得した。実施例A.2 メタノール(440ml)中の中間体1(22.46g)、安息香酸(11. 8g)、およびトリフェン(4%、2ml)の混合物を触媒としての木炭上に担 持されているパラジウム(10%、3g)を用いて水素化した。水素(1等量) の取り込みの後、触媒を濾過して除去した。この濾液を蒸発させて30g(99 %)のシス−1,3,4,4a,5, 9b−ヘキサヒドロ−5−(フェニルメチル)−2H−ピリド[4,3−b]イ ンドール−2−カルボン酸(±)−エチル(中間体2)を取得した。 類似の方法でシス−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(フェ ニルメチル)−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カルボン酸(±) −エチル(中間体3)およびシス−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ −5−(フェニルメチル)−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−カル ボン酸(±)−エチル(中間体4)を製造した。実施例A.3 2−プロパノール(300ml)中の中間体4(30.2g)および水酸化カ リウム(50g)の混合物を4時間撹拌および還流した。この溶媒を留去した。 水(250ml)を残渣に添加し、そして有機溶媒を共沸蒸留法により留去した 。水性残渣を冷まし、そしてDCM(2×200ml)で抽出した。有機層を分 離、脱水し、そして溶媒を留去した。この残渣を石油エーテル(100ml)で 洗浄し、濾過して取り出し、乾燥させて15.5g(65%)の(±)−シス− 2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(フェニルメチル)−1H− ピリド[4,3−b]インドール(中間体5)を取得した。 類似の方法で(±)−シス−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−5 −(2−フェニルメチル)−1H−ピリド[4,3−b]インドール(中間体6 )および(±)−シス−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−5−メチ ル−1H−ピリド[4,3−b]インドール(中間体7)を製造した。実施例A.4 2−メトキシエチルエーテル(250ml)中の、J.Org.Chem.4 4:1063−1068(1979)に記載される要領で製造された2,3,4 ,5−テトラヒドロ−8−メトキシ−2−(フェニルメチル)−1H−ピリド[ 4,3−b]インドール−塩酸塩(39.5g)の混合物を氷浴槽中、N2気流 下で撹拌および冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(11,7g、固形)を8回 分に分けて添加した。この混合物を一晩、室温で撹拌し、その後に5℃に冷却し た。氷水(500ml)を滴下させて添加した。沈殿がもたらされた。この混合 物を2時間撹拌した。この沈殿物を濾過により取り出した。1,4−ジオキサン (350ml)を添加し、そしてこの混合物を撹拌した。HCl(200ml、 12N)をゆっくりと添加し、そしてこの混合物を還流温度にまで加熱した。こ の混合物を1時間撹拌および還流し、その後に冷まし、そして溶媒を留去した。 残渣を水(300ml)中で撹拌し、そしてその混合物をNaOH水溶液でアル カリ化した。この混合物を1時間撹拌した。この混合物をDCM(2×200m l)で抽出した。合わせた抽出物を脱水し、濾過し、そして濾液を蒸発させて1 1.3g(32%)の(±)−トランス−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサ ヒドロ−8−メトキシ−2−(フェニルメチル)−1H−ピリド[4,3−b] インドール(中間体8)を取得した。 類似の方法で(±)−トランス−8−クロロ−2,3,4,4a,5,9b− ヘキサヒドロ−2−(フェニルメチル)−1H−ピリド[4,3−b]インドー ル(中間体9)を製造した。実施例A.5 メタノール(250ml)中の中間体8(11.3g)の混合物を触媒として の木炭に担持されたパラジウム(10%、2g)で水素化した。水素(1等量) の取り込みの後、この触媒を濾過して取り除き、そして濾液を蒸発させた。残渣 をDIPE(30ml)中で凝固させた。沈殿物を濾過して取り出し、そして乾 燥させて6.1g(78%)の(±)−トランス−2,3,4,4a,5,9b −ヘキサヒドロ−8−メトキシ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(中間 体10)を取得した。実施例A.6 炭酸ナトリウム(20.1g)をDCM(500ml)中の中間体9(45g )の溶液に添加した。クロロギ酸エチル(20.6g)を滴下により5℃で添加 した。この反応混合物を1時間5℃で、その後に室温で24時間撹拌した。更に 炭酸ナトリウム(20.1g)を添加した。更に別のクロロギ酸エチル(20. 6g)を滴下により添加し、そしてこの反応混合物を一晩室温で撹拌した。この 沈殿物を濾過して取り出し、そしてその濾液を蒸発させた。残渣を石油エーテル (200ml)中に懸濁し、デカンテーションにより上澄みを除き、そして残渣 をACN(100ml)中に懸濁した。この化合物を結晶として析出させた。こ の混合物を0℃に冷却した。沈殿物を濾過して取り出し、そして乾燥させて26 .5g(50%)のトランス−8−クロロ−3,4,4a,9b−テトラヒドロ −2H−ピリド[4,3−b]インドール−2,5(1H)−ジカルボン酸(± )−ジエチル(中間体11)を取得した。実施例A.7 実施例A.3に記載されものと同一の反応過程を用いて中間体11を(±)− トランス−8−クロロ−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサ ヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(中間体12)へと加水分解し た。実施例A.8 ボラン−THF複合体(1:1)(400ml)を注射器付きの4つ首フラス コに入れ替えた(N2気流下)。THF(400ml)中の、J.Med.Ch em.9:436−438(1966)に記載されている要領で製造した2,3 ,4,5−テトラヒドロ−2−(フェニルメチル)−1H−ピリド[4,3−b ]インドール(52.5g)の溶液を1時間の期間にわたり0〜5℃で添加した 。この反応混合物を室温で1時間撹拌した。この反応混合物を4時間撹拌および 還流し、その後に室温にまで冷ました。6N HCl(300ml)を添加した 。有機溶媒を留去により取り除いた。ジオキサン(400ml)を残渣に添加し 、そしてその混合物を1時間撹拌および還流した。溶媒を留去した。水(300 ml)を残渣に添加し、そしてその混合物を希釈したNaOH溶液でアルカリ化 した。この混合物をDCMで抽出した。有機層を分離し、脱水し、濾過し、そし て溶媒を留去した。この残渣をシリカゲルを通すカラムクロマトグラフィーによ り精製した(溶離液:CHCl3/CH3OH 95/5)。純粋な分画を集め、 そして溶媒を留去した。残渣(20g)をDIPE(100ml)から結晶化さ せた。この結晶を濾過して取り出し、そして乾燥させて7.5g(14%)の( ±)−トランス−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2−(フェニル メチル)−2H−ピリド[4,3−b]インドール(中間体13)を取得した。実施例A.9 実施例A.5に記載されているものと同一の反応過程を用いて中間体13を( ±)−トランス−2,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[ 4,3−b]インドール(中間体14)に転化させた。B.最終化合物の製造 実施例B.1 メチルイソブチルケトン(250ml)中の、欧州特許第0,196,132 号に開示されている3−(2−クロロエチル)−2−メチル−4H−ピリド[1 ,2−a]ピリミジン−4−オン(2.45g)、中間体5(2.7g)、炭酸 ナトリウム(3.3g)、およびヨウ化カリウム(0.1g)の混合物を18時 間撹拌および還流した。この反応混合物を冷まし、濾過し、そして濾液を蒸発さ せた。残渣を、シリカゲルを通すカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶 離液:CHCl3/CH3OH 90/10)。純粋な分画を集め、そして溶媒を 留去した。この残渣をACN(25ml)から結晶化させた。この結晶を濾過し て取り出し、そして乾燥させて2.3g(50%)の(±)−シス−3−[2− [1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−5−(フェニルメチル)−2H −ピリド[4,3−b]インドール−2−イル]エチル]−2−メチル−4H− ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン(化合物9、融点145.1℃)を 取得した。実施例B.2 メチルイソブチルケトン(70ml)中の、欧州特許出願公開第0,070, 053号に開示されている要領で製造した6−(2−クロロエチル)−7−メチ ル−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン(3.4g)、中間体 14(2.6g)、炭酸ナトリウム(4.8 g)、およびヨウ化カリウム(0.1g)の混合物を18時間、90℃で撹拌し た。この溶媒を留去した。水(100ml)を添加し、そしてこの混合物をDC Mで抽出した。分離した有機層を脱水し、濾過し、そして溶媒を留去した。残渣 を、シリカゲルを通すカラムクロマトグラフィ−により精製した(溶離液:CH Cl3/CH3OH 95/5)。純粋な分画を集め、そして溶媒を留去した。こ の残渣をACN(15ml)で処理した。この固体を濾過して取り出し、そして 乾燥させて1.5g(28%)の(±)−トランス−6−[2−(1,3,4, 4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2− イル)エチル]−7−メチル−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5− オン(化合物11、融点152.5℃)を取得した。実施例B.3 実施例B.1に記載されているものと同一の反応過程を用いて、欧州特許公開 公報第0,070,053号に記載されている要領で製造した6−(2−クロロ エチル)−7−メチル−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン( 3.4g)を、J.Med.Chem.22:677−(1979)に記載され ている要領で製造した(±)−トランス−8−フルオロ−2,3,4,4a,5 ,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドールと反応させて( ±)−トランス−6−[2−(8−フルオロ−1,3,4,4a,5,9b−ヘ キサヒドロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)エチル]−7 −メチル−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン(化合物15、 融点140.9℃)を形成させた。実施例B.4 DMF(70ml)中の、欧州特許第0,110,435号に記載される要領 で製造した6−(2−ブロモエチル)−2,3−ジヒドロ−7−メチル−5H− チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−臭化水素物(3.6g)、J. Med.Chem.29:2093−(1986)に記載されている(±)−ト ランス−8−フルオロ−5−(4−フルオロフェニル)−2,3,4,4a,5 ,9b−ヘキサヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール(2.9g)、 および炭酸ナトリウム(3.2g)の混合物を18時間、90℃で撹拌した。冷 ました反応混合物を水(400ml)中に注ぎいれ、そして得られる沈殿物を濾 過して取り出し、そしてDCM(200ml)中に溶解した。この有機溶液を水 (50ml)で洗浄し、脱水し、濾過し、そして溶媒を留去した。残渣をDIP E(50ml)中で凝縮させ、濾過して取り出し、そしてメタノール(300m l)中に溶解した。この溶液を30分間活性化させた木炭で処理した。この混合 物をディカライト(dicalite)を通して濾過した。濾液を蒸発させた。 残渣をメタノール(20ml)中で洗浄した。この沈殿を濾過して取り出し、脱 水し、そしてシリカゲルを通すカラムクロマトグラフィーにより精製した(溶離 液:CHCl3/CH3OH 98/2)。純粋な分画を集め、そして溶媒を留去 した。この残渣をメタノール(5ml)で洗浄し、そして脱水して1.5g(3 1%)の(±)−トランス−6−[2−[8−フルオロ−5−(4−フルオロ− フェニル)−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒドロ−2H−ピリド[4, 3−b]インドール−2−イル]エチル]−2,3−ジヒドロ−7−メチル−5 H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン(化合物22、融点110℃ )を取得した。 表1および2は先の実施例の内の一つに従って製造された化合物を列挙する。 *:R6およびR7は一緒になって式−R6−R7−の二価の基を形成するC.薬理学的実施例 実施例C.1:「ラットにおけるアポモルフィン、トリプタミン、ノルェピネフ ェリン(ATN)検査」 表題化合物の中枢のドーパミン拮抗活性およびセロトニン活性は、ラットにお けるアポモルフィン(APO)、トリプタミン(TRY)、およびノルエピネフ ェリン(NOR)検査と組み合わせて取得される実験データにより証明される。 前記組み合わせたアポモルフィン、トリプタミン、およびノルエピネフェリン検 査はArch.Int.Pharmacodyn.、227、238−253( 1977)に記載されており、そして薬物が中枢神経系(CNS)および末梢神 経系の特別な神経伝達システムに影響を与えてよい相対的特異性の経験的評価を 提供する。この検査ではラットを末梢および中枢の活性を示す効果もしくは応答 について観察した。中枢のドーパミン拮抗性は様々な用量の検査用化合物で予め 皮下的に処理してあるラットをドーパミンの拮抗剤であるアポモルフィンで誘発 することにより評価した。次にはセロトニン拮抗性を様々な用量の検査用化合物 で予め皮下的に処理してある同一のラットをセロトニン5HT2−レセプターの 作動剤であるトリプタミンで誘発することにより評価した。中枢と末梢の両方で のセロトニン拮抗性をこの検査で評価することができる。中枢作用性セロトニン 拮抗剤は、特にこの検査の最初の部分においてドーパミン拮抗性を同時に示す際 には有効な抗精神病薬となる。最終的にはこの検査化合物のα−アドレナリン作 動性拮抗活性を、様々な用量のこの検査化合物で皮下的に予め処理してある同一 のラットをα−アドレナリン作動薬であるノルエピネフェリンで誘発することに より評価する。 この実験データは表3にまとめられており、かつ各検査化合物が既述の誘発物 質により引き起こされる関連する応答から検査動物の50%を保護する用量とし て特定されるmg/kg(体重)でのED50値として表現される。縦の欄APO はアポモルフィン誘発の結果を列挙しており、これにより中枢のドーパミン拮抗 活性が示される。縦の欄TRY痙彎およびTRY充血はトリプタミン誘発の結果 を列挙しており、これによりそれぞれ中枢および末梢のセロトニン拮抗作用が示 される。縦の欄NORはノルエピネフェリン誘発の結果を列挙しており、これに よりα−アドレナリン作動性拮抗活性が示される。式(I)の化合物の好ましい 薬理学的特性は、有効な中枢ドーパミン(縦の欄APO)およびセロトニン(縦 の欄TRY痙彎)拮抗活性である。 D.組成物実施例 これらの実施例全体に用いられる際には「有効成分(A.I.)」は、式(I )の化合物、その薬剤学的に許容される付加塩もしくは立体化学的異性体形態に 関する。実施例D.1:カプセル剤 20gのA.I.、6gのラウリル硫酸ナトリウム、56gのスターチ、56 gのラクトース、0.8gのコロイド状二酸化ケイ素、および 1.2gのステアリン酸マグネシウムを共に激しく撹拌する。得られる混合物を その後に1000錠の適切な硬カプセル内に充填し、その各々は20mgのA. I.を含む。実施例D.2:フィルム−コーティング錠剤 錠剤コアの製剤 100gのA.I.、570gのラクトース、および200gのスターチの混 合物をよく混合し、そしてその後に約200mlの水中の5gのドデシル硫酸ナ トリウムと10gのポリビニルピロリドンの溶液で湿潤化させる。この湿式粉末 混合物をふるいに通し、乾燥させ、そして再度ふるいに通す。その後に100g の微細結晶性セルロースおよび15gの硬化させた植物油を添加する。この全体 物をよく混合し、そして錠剤に圧縮して10,000錠を作成し、その各々が1 0mgの有効成分を含む。コーティング 75mlの変性させたエタノール中の10gメチルセスロースの溶液に150 mlのジクロロメタン中の5gのエチルセルロースの溶液を添加する。その後に 75mlのジクロロメタンおよび2.5mlの1,2,3−プロパントリオール を添加する。10gのポリエチレングリコールを融解しそして75mlのジクロ ロメタン中に溶解する。後者の溶液を前者に添加し、そしてその後に2.5gの オクタデカン酸マグネシウム、5gのポリビニルピロリドン、および30mlの 濃厚な着色用懸濁物を添加し、そしてその全体物を均質化する。錠剤コアは、こ のようにして取得した混合物を用い、コーティング用装置内でコーティングする 。実施例D.3:経口水剤 9グラムの4−ヒドロキシ安息香酸メチルおよび1グラムの4−ヒドロキシ安 息香酸プロピルを4Lの沸騰させた精製水中に溶解させた。3Lのこの溶液中に 、最初に10グラムの2,3−ジヒドロキシブタンジオン酸(2,3−dihy droxybutanedioic acid)、そしてその後に20グラムの A.I.を溶解した。この後者の溶液を前者の溶液の残りの部分と組み合わせ、 そして12Lの1,2,3,−プロパントリオール、および3Lのソルビトール 70%溶液をそこに添加した。40グラムのサッカリンナトリウムを0.5Lの 水に溶解し、そして2mlのラズベリーエッセンスおよび2mlのグズベリーエ ッセンスを添加した。後者の溶液を前者のものと合わせ、適量の水を20Lの容 量になるまで添加して茶サジ一杯(5ml)当たり5mgの有効成分を含む経口 水剤を提供した。得られた水剤を適切な容器に充填した。実施例D.4:注射用水剤 1.8グラムの4−ヒドロキシ安息香酸メチルおよび0.2グラムの4−ヒド ロキシ安息香酸プロピルを約0.5Lの注射用沸騰水中に溶解した。約50℃に まで冷却した後に撹拌しながら4グラムの乳酸、0.05グラムのプロピレング リコール、および4グラムのA.I.を添加した。その水剤を室温にまで冷まし 、そして1Lになるまで適量の注射用の水を補足して4mg/mlのA.I.を 含む水剤を取得した。この水剤を濾過により滅菌し、そして滅菌容器中に充填し た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/542 A61K 31/505 606 C07D 471/04 117 31/54 603 498/04 105 C07D 471/04 117A 513/04 351 498/04 105 355 513/04 351 381 355 381 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BA ,BB,BG,BR,CA,CN,CU,CZ,EE, GE,HU,IL,IS,JP,KG,KR,LC,L K,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX ,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,TR, TT,UA,US,UZ,VN (72)発明者 メルテンス,ジヨセフス・カロルス ベルギー・ビー―2340ビールセ・トウルン ホウトセベーク30・ジヤンセン・フアーマ シユーチカ・ナームローゼ・フエンノート シヤツプ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I) 式中、 AlkはC1-6アルカンジイルであり; R1は水素、C1-6アルキル、アリール、もしくはアリールC1-6アルキルであり ; R2、R3、およびR4は各々独立に、水素、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ 、トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキル チオ、メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ、カルボ キシル、C1-6アルキルオキシカルボニル、もしくはC1-6アルキルカルボニルか ら選択され; R5は、水素、C1-6アルキル、フェニル、もしくはフェニルC1-6アルキルであ り; R6は、水素、C1-6ァルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチオ、また は式−NR89の基であり、この式中、R8およびR9は各々独立に、水素、C1- 6 アルキル、フェニル、もしくはフェニルC1-6アルキルから選択され; R7は水素もしくはC1-6アルキルであるか;または R6およびR7が一緒になって二価の基−R6−R7−を形成してよく、 この式中、−R6−R7−は、 −CH2−CH2−CH2− (a−1)、 −CH2−CH2−CH2−CH2− (a−2)、 −CH=CH−CH2− (a−3)、 −CH2−CH=CH− (a−4)、もしくは −CH=CH−CH=CH− (a−5); を表し、 ここで、前記基(a−1)ないし(a−5)の内の一つもしくは2つの水素原子 は各々独立に、ハロ、C1-6アルキル、アリールC1-6アルキル、トリフルオロメ チル、アミノ、ヒドロキシ、C1-6アルキルオキシ、もしくはC1-10アルキルカ ルボニルオキシにより置換されてよく;または可能であれば2つのジェミナル水 素原子はC1-6アルキリデンもしくはアリールC1-6アルキリデンにより置換され てよく;あるいは −R6−R7−は更には −S−CH2−CH2− (a−6)、 −S−CH2−CH2−CH2− (a−7)、 −S−CH=CH− (a−8)、 −NH−CH2−CH2− (a−9)、 −NH−CH2−CH2−CH2− (a−10)、 −NH−CH=CH− (a−11)、 −NH−CH=N− (a−12)、 −S−CH=N− (a−13)もしくは −CH=CH−O− (a−14); であってよく、 ここで、前記基(a−6)ないし(a−14)の内の一つまたは可能である場合 には2つもしくは3つの水素原子は各々独立に、C1-6アルキルもしくはアリー ルにより置換されてよく;そして アリールは、フェニルであるか、あるいはハロ、ヒドロキシ、ニトロ、シアノ、 トリフルオロメチル、C1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、C1-6アルキルチ オ、メルカプト、アミノ、モノ−およびジ(C1-6アルキル)アミノ、カルボキ シル、C1-6アルキルオキシカルボニル、およびC1-6アルキルカルボニルから選 択される一つ、2つ、もしくは3つの置換基で置換されているフェニルである、 の化合物、そのN−オキシド形態、その薬剤学的に許容される付加塩、もしくは その立体化学的異性体形態。 2. 基(a−1)ないし(a−5)の内の一つもしくは二つの水素原子は各 々独立にC1-6アルキル、C1-6アルキルオキシ、ヒドロキシ、もしくはC1-10ア ルキルカルボニルオキシにより置換され;そして基(a−6)ないし(a−14 )の内の一つもしくは可能な場合には二つの水素原子は各々独立にC1-6アルキ ルにより置換される、請求の範囲1に記載されている化合物。 3. ヘキサヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分の炭素原子4a上 の水素原子と炭素原子9b上の水素原子との間の立体配座がトランスとして特定 される、請求の範囲1もしくは2に記載されている化合物。 4. R6およびR7が一緒になって、式中一つの水素原子がC1-6アルキルに より置換されてよく;そしてR5はフェニルもしくはC1-6アルキルである式(a −1)、(a−5)、(a−6)、もしくは(a−8) の二価基を形成する、請求の範囲1〜3のいずれか一つに記載されている化合物 。 5. R1が水素であり、R2がハロであり、R3およびR4は両方とも水素であ り:AlkはC1-2アルカンジイルであり、R5はフェニルもしくはC1-6アルキ ルであり;そしてR6およびR7は一緒になって、式中一つの水素原子がC1-6ア ルキルにより置換されてよい式(a−1)、(a−5)、(a−6)、もしくは (a−8)の二価基を形成する請求の範囲1〜4のいずれか一つに記載されてい る化合物。 6. 化合物が 3−[2−(8−フルオロ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒド ロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−2−メチル−4H− ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン;もしくは 6−[2−(8−フルオロ−1,3,4,4a,5,9b−ヘキサヒド ロ−2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)エチル]−7−メチル −5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン;もしくは 6−[2−(8−クロロ−1,3,4,4a,5,9b−テトラヒドロ −2H−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)エチル]−7−メチル− 5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン; それらの立体異性体形態および薬剤学的に許容される付加塩、またはそれらのN −オキシド形態である、請求の範囲1に記載の化合物。 7. 薬剤学的に許容される担体、および有効成分としての請求の範囲1〜6 のいずれか一つに記載の化合物の治療学的有効量を含む薬剤学 的組成物。 8. 請求の範囲1〜6のいずれか一つに記載の化合物の治療学的有効量が薬 剤学的に許容される担体とよく混合されることを特徴とする、請求の範囲6に記 載の薬剤学的組成物を調製する方法。 9. 医療薬としての使用のための請求の範囲1〜6のいずれか一つに記載さ れている化合物。 10. a)式(II)[式中、R1、R2、R3、およびR4は請求の範囲1に 特定されるとうりである]の中間体を式(III)[式中、R5、R6、R7、お よびAlkは請求の範囲1に定義されるとおりであり、そしてWは適切な脱離基 である]の中間体で、 反応−不活性溶媒中および適切な塩基の存在下でN−アルキル化し; b)式(II)の中間体を式(IV)[式中、Alk’=Oが一つの オキソ基により二つのジェミナルな水素を置換することによりAlkから得られ 、そして前記AlkならびにR5、R6、R7が請求の範囲1に定義されるとおり である]のアルデヒドもしくはケトンで還元的にN−アルキル化して式(I−a)[式中、−Alk’HはAlkと同一ではあるが、ここでヘキサヒ ドロ−ピリド[4,3−b]インドール部分の第2位にある窒素原子に連結され ているAlkの炭素原子が少なくとも一つの水素原子を有する]の化合物を生じ るか; あるいは、所望される場合には式(I)の化合物を当業者に知られる転移反応に 従って互いに転化せしめ;そして更には所望される場合には式(I)の化合物を 酸での処理により酸付加塩に、または塩基での処理により塩基付加塩に転化させ るか、あるいは逆に酸付加塩形態をアルカリでの処理により遊離塩基に、または 塩基付加塩を酸での処理により遊離酸に転化させ;そして所望される場合にはそ のN−オキシドおよび/または立体化学的異性形態を製造することを特徴とする 、請求の範囲1に記載されている化合物の製造方法。
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