JP2000352760A - 偏光変換器、光変換方法、投影表示システム及び投影表示装置 - Google Patents

偏光変換器、光変換方法、投影表示システム及び投影表示装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影レンズの後方作動距離が小さく、比較的
簡素な構成で高輝度装置に応用できる効率の良い偏光変
換器により、コンパクトで低コストのシステムを提供す
る。 【解決手段】 光源82では、自然光における緑及び青
色成分がs偏光(GS,BS)で、赤色成分がp偏光
(RP)となるようにろ波され、投影システム83に入
射する。入射光は、青透過ダイクロイックフィルタ8
4、偏光ビームスプリッタ88,90、青反射ダイクロ
イックフィルタ86の作用を受け、赤,青,緑の光成分
毎に光路及び偏光方向が調整される。また投影システム
82には、所定の光成分の光路上に各色成分に対応する
色画像を生成するためのLCD92,94,96が配さ
れる。各光成分は、対応するLCDで色画像を得、青反
射ダイクロイックフィルタ86で再結合して投影レンズ
98に向かう。このシンプルな構成により、光路長は例
えばLCDパネルの表示幅の2倍まで減少させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、反射空間光変調
器を用いる投影表示システムに関し、より具体的には反
射液晶装置を含む投影表示システム並びに偏光変換器を
含む投影表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】I.投影表示システム 図14は、液晶光バルブ(LCLV)とも呼ばれる液晶
表示(LCD)パネル形式の3台の反射型空間光変調器
を含む投影表示システムの光学系主要構成品を示す図で
ある。この従来の投影表示システム10は、光源12
と、光を集めて光バルブに集中させる照明機構14と、
光バルブが偏光効果により光変調する場合に、光を偏光
させる偏光機構16と、照明光を3つの色帯域に分割
し、3台の光バルブを個別に照明する光分割機構18
と、光バルブで反射した3つの分配光を再び結合させる
再結合機構20と、結合画像を表示スクリーンに投影す
る投影機構22を含んでいる。
【0003】ランプ24とランプ光を反射する反射鏡2
6は、このシステム用の光を発生し集光させる。ダイク
ロイックフィルタ28,30の列は、ランプ24から発
生した光を、赤、緑及び青の個別成分に分割するために
使用される。3つの色成分又はチャンネルに分かれた光
は偏光ビームスプリッタ(PBS)32,34,36に
よって各々偏光され、3台の液晶表示装置(LCD)3
8,40,42を照明する。液晶表示装置は、偏光変調
して反射させ、光の一部が偏光ビームスプリッタを逆に
通過できるようにする。第2列のダイクロイックフィル
タ44,46は、変調光成分を再結合して投影レンズ4
8に向けて出射させ、投影レンズ48により3台の液晶
表示装置の画像を表示スクリーンに表示させる。
【0004】図14の構成は機能的であり、投影表示シ
ステム製品に適用されてきた。しかしながら、この構成
は多数の構成要素を有し、複雑で、システムの物理的寸
法をかなり大きくする必要がある。かようなシステムの
最も重大な欠点は、投影レンズが、大きな後方作動距離
を要することである。
【0005】45度傾斜した単一フィルタ又は偏光ビー
ムスプリッタ(PBS)は、液晶表示(LCD)パネル
の表示幅以上の光路長を必要とする。図14から明らか
なように、3つのチャンネルの中の2つ(緑と赤)のチ
ャンネルが1つのPBSと2つのダイクロイックフィル
タを必要とする。これらのチャンネルは、LCDと投影
レンズの間にLCDの表示幅の3倍の最低光路長を要す
る。図14において、青色光チャンネルは1つのPBS
と1つの単一ダイクロイックフィルタとを必要とするだ
けであるが、表示スクリーン上に全ての3画像を焦点を
合わせて投影するために、その光路長は、他の2つのチ
ャンネルの光路長と等しくしなければならない。
【0006】投影レンズの場合の実際の光路長は、LC
Dパネルで反射後の光の発散も考慮しなければならな
い。これは、光学系のF数(f/#)により通常規定さ
れる光学系の動作速度の関数である。ここで云う最小距
離は、厳格には非常に高いF数(f/#)のシステムに
のみ有効であり、スループットが低いので実用的でな
い。しかしながら、他のシステムと比較するには、この
最小値は良い基準となる。この構造の唯一つの利点は、
複数のダイクロイック構造の相互作用により色のろ波が
最適化され、狭い帯域のカラーチャンネル用偏光ビーム
スプリッタの性能が発揮できることである。しかしなが
ら、これらは、比較的小さい利点である。
【0007】投影表示装置の構造を簡素化する最も直接
的な方法は、フィルタとビームスプリッタの構成に一連
の所要システム動作の中の2つ以上の複数機能を実行さ
せることである。図15の投影表示システム50は、2
つの簡素化を含んでいる。第1の簡素化は、図1の投影
システムの3枚の偏光ビームスプリッタに代えて、1個
の単一の偏光ビームスプリッタ(PBS)52をランプ
24の直後に配したことである。単一のPBS52は、
色分離動作に先立ってランプの広帯域出力を偏光させ、
全ての3つのLCDに対する振幅変調制御装置として機
能する。これは、PBSが全ての可視スペクトルに対し
て機能することを要求する。
【0008】第2の簡素化は、光を3つのカラーチャン
ネルに分割し、投影光学系に入力する前に反射光を再結
合するために同一セットのダイクロイックフィルタを使
用することである。これは、2つのダイクロイックフィ
ルタ54,56だけで全システムの比色定量を制御しな
ければならないので、ダイクロイックフィルタのパスバ
ンドを入念に制御することが必要である。上記のごとく
の構成によりシステムの複雑さが軽減されることは、明
らかである。
【0009】図15に示すシステムの1つの難点は、投
影レンズの後方作動距離の短縮が難しいことである。投
影レンズは、LCDの表示幅の3倍を最小とする距離で
作動しなければならない。この問題を解決する方法は、
ダイクロイックフィルタの作用が、図16の投影表示シ
ステム60に示すように、ダイクロイックフィルタを十
字に交差させる構造にしても変わらないことを確認する
ことにより発見された。これにより、後方作動距離を図
14または図15のシステムに比較して33%、即ち、
LCDの表示幅の2倍の最少距離にまで短縮することが
できる。
【0010】上記の構成においては、十字型に配された
ダイクロイックフィルタ64、66は、2枚のフィルタ
プレートの交差点における動作が、そのプレートの厚み
により通常妨害され、画像の中央に継ぎ目が生じると云
う問題が残念ながら生じる。その結果、フィルタープレ
ートの交差により、3つのLCDパネルの画像が全体ま
たは部分的に不明瞭になる。また、ダイクロイックフィ
ルタの透過/反射特性がp偏光とs偏光とでかなり異な
り、全投影レンズ系のカラー特性を制御することが困難
になる。図15、図16及び図17の構成は、この点で
制限を受ける。
【0011】上記の問題は、図17の投影表示システム
70において、4分割カラーキューブフィルタ72を導
入することにより解決される。ダイクロイックフィルタ
74、76は、4個のキューブセグメントの表面に蒸着
され、蒸着膜付キューブセグメントを互いに接着してキ
ューブの対角線の横断内面においてシールされたダイク
ロイック被覆キューブを形成する。正しく組み立てられ
れば、この装置は、2つのダイクロイック層の中央交差
による妨害を殆ど除去する。しかしながら、この装置は
精度を要し、組み立てが難しく、カラーキューブ構成素
子は高価である。図17の構成は、また偏光ビームスプ
リッタキューブ78が使用されている。この構成要素は
通常光学システム用のものであり、組み立て条件がかな
り軽減されるので追加経費も少なくてすむ。
【0012】これらのシステム構成に見られるように、
反射LCDシステム構造に関する従来の技術は、いくつ
かの特別な長所と短所を併せ持ったものである。望まし
い代替システムは、図16と図17に示したシステムの
短い後方作動距離の利点を有し、かつ、精密に組み立て
られた交差ダイクロイックフィルタの追加費用を要しな
いシステムである。
【0013】Jacobson他の米国特許No.4,
127,322は、光学的にアドレスされるヒューズの
液晶光バルブ(LCLV)で代表される。上記米国特許
の構成では、ランプの出力光がビームスプリッタで偏光
され、ダイクロイックフィルタで3つの色光路に分割さ
れる。この構成は、図15に示す従来の技術のシステム
と同様である。上記米国特許には、1組みの追加のダイ
クロイックフィルタと3個の光バルブが配置され、偏光
子により通常破棄される光を使用する他の実施形態も記
述されている。光の未使用部分を再生するこの試みはシ
ステムの出光量(スループット)の改善を目的としてい
る。
【0014】幸田他の米国特許No.4,650,28
6と、Ledebuhr他の米国特許No.4,83
6,649とには、反射形液晶光バルブ(LCLV)を
開示されており、これは、3個の光バルブの各々に個別
の投影レンズを使用する点を除いて、図14のシステム
と略同じである。
【0015】高梨他の米国特許No.5,239,32
2には、光学的にアドレスされたLCLV形光変調器の
ために独自に設計した他のシステムが記述されている。
上記の米国特許に含まれているシステムは、図16及び
図17に示す従来の技術の構造と同等であることは容易
に認識できる。このシステムにおいて、LCLVは、書
込み光分布として示される画像で照明される。これらの
書き込み分配光を生成するCRTは通常対応光変調器に
直接接続されている。
【0016】大井他の米国特許No.5,648,86
0では、2枚のダイクロイックプレートが使用され、光
が3つのカラーチャンネルに分離され、LCDからの反
射光が再結集される。この構成におけるプレートの角度
は45度ではなく、投影レンズ系の後方作動距離が減少
するように設定される。上記米国特許の主目的の1つ
は、LCDパネルに直接接触する正のレンズエレメント
を使用して、入射照明光を照準し反射光を集光すること
と、円錐状プリズムを使用して照明光の整合収束を効果
的に行うことである。その他の全ての点においては、こ
のシステムは、図2のシステムと略同じである。
【0017】Doveの米国特許No.5,658,0
60は、光を3つの色光路に分離する1組みの外部ダイ
クロイックフィルタを有するシステムである。各光路中
の光は、光バルブを照明する前に個別に偏光される。反
射光は、通常“フィリップスのプリズム”と呼ばれる特
別なプリズム装置を介して再結合される。フィリップス
のプリズムは、投影レンズの後方作動距離条件を軽減す
るために用いられる。このシステムは、再結合用プリズ
ムを使用しているが、構造的には図14のシステムと同
じである。この参照文書は、出力光を再結合するキュー
ブビームスプリッタを使用するが、光を最初に3色光路
に分離するために個別のダイクロイックフィルタを使用
し各光バルブ毎に個別のPBSを使用する他の実施態様
も記述している。
【0018】Doany他の米国特許No.5,62
1,486は、3枚のパネル形プロジェクタ用の簡単な
構成を記述している。このシステムは、フィリップス型
プリズムを使用して照明光を分離し、3つのLCDから
の反射光を再結合する。しかしながら、上記の構成は、
カラー分離プリズムの前に単一のキューブ偏光ビームス
プリッタを使用している。このシステムは従って図16
及び図17の構造と同じである。
【0019】Sampsellの米国特許No.5,2
33,385及びPoradish他の米国特許No.
5,612,753には、TIディジタルミラー装置
(DMD)の光変調器用に設計された投影システムが記
述されている。これらの米国特許は、単一のパネルカラ
ーフィールドの逐次システム及び複パネルシステムの両
方のシステム構造を含んでいる。複パネルシステムにお
いては、フィリップス型カラー分離プリズムをカラー分
離と再結合の実行のために用い、内部全反射(TIR)
プリズムをDMDの光のオン・オフに使用している。こ
の場合、このシステムは、PBSキューブの代わりにT
IRプリズムを用いている点を除き、図17のシステム
と略同じである。
【0020】透過光変調器を開示している参考文献とし
て、小川の米国特許No.5,321,448及び中山
他の米国特許No.5,626,409があり、後者は
図14のシステムの透過型に該当するシステムを開示し
ている。ランプからの光は、1組のダイクロイックフィ
ルタによって3色の光路に分割される。3つの光バルブ
を出射した各々の変調光は、別の1組みのダイクロイッ
クフィルタにより再結合される。上記の米国特許No.
5,321,448は、1組のダイクロイックフィルタ
を用いてランプの出力光を3つの色光路に分割し、カラ
ーキューブプリズム状の別の1組みのダイクロイックフ
ィルタを用いて変調光を再結合する。後者の構成は、透
過光バルブに現在用いられている最も普通の構成であ
る。
【0021】II.偏光コンバータ 液晶ディスプレイ(LCD)のような偏光変調装置に基
づく投影表示装置は、LCD照明プロセスの必要ステッ
プとして、システムの光源から集められた光を偏光させ
るステップを含んでいる。必要な偏光状態は、代表的に
は、光変調器の好ましい方向と整合した偏光方向の直線
偏光である。代表的な偏光装置を図18に示す。光源か
らの光は、立方体を形成するように組み立てられた複数
のプリズムより成る偏光ビームスプリッタ(PBS)に
入射する。これらのプリズム中の1つのプリズムの対角
面に特別な誘電被膜を蒸着し、プリズムを互いに貼り合
わせる際に2枚のガラスの間に封止する。この誘電被膜
は、図18の紙面に垂直方向に整列する電場ベクトルを
有する光を強く反射する。この光は、一般にs偏光と呼
ばれる。図18の紙面に平行な電場ベクトルを有する光
は通常p偏光と呼ばれ、誘電被膜を透過する。
【0022】有効な光源で生み出される大多数の光はラ
ンダムに偏光しており、s偏光とp偏光とを等分に含ん
でいる。PBSは、入射光の50%をs偏光として反射
させ、50%をp偏光として透過させる。光が単一波長
である場合には、正確に偏光分離させる、即ち、p偏光
を全く反射せずs偏光を全く透過させない特別な被膜を
工夫することが可能である。しかしながら、広帯域の可
視スペクトルに対する被膜構造の無効度が、達成可能な
偏光度を制限する。
【0023】多くの投影表示システムにおいて、システ
ムの光源からの光は、光変調器の要求する方向に偏光さ
れ、その偏光の垂直方向に偏光された残りの光は単純に
捨てられる。これは、そのシステムにおいて、光源が生
成する光の半分が使用されないため、システムの性能が
大幅に低下することを意味している。偏光プロセスに発
生する光の損失を取り戻すために、種々多数の偏光変換
技法が工夫され試みられている。これらの技法による偏
光変換器は、ある場合には偏光リサイクラとも呼ばれ、
捨てられた光の偏光状態を光変調器が望む偏光状態と平
行になるように再調整し、その光を照明システムに追加
して戻す種々の技法を採用している。
【0024】図19は、変換を達成するために平面反射
鏡の表面による反射のみを用いて偏光変換を実施する光
学システムの構成と作用とを示す斜視概略図である。ラ
ンプ301からの光は、偏光ビームスプリッタプレート
302でs偏光とp偏光に分離される。s偏光は光路の
水平方向に方向付けられる。このs偏光は、2枚の反射
鏡325,326で反射し、照明領域308の上部にs
偏光として入射する。出射光に含まれるp偏光は、最初
は光路の垂直方向に方向付けられているが、反射鏡32
3で反射して水平方向にその偏光方向が方向付けられ
る。出射光のp偏光はこうして水平方向のs偏光とな
り、反射鏡324で再度反射しても偏光方向が変化する
ことなく、s偏光として照明領域308の下部に達す
る。偏光板が100:1の偏光率を持つ十分に有効な偏
光板であるとすれば、ランプ出力光の約98%を所望の
水平方向のs偏光として照明領域308に入射させるこ
とができる。
【0025】図19に示す光学システムは偏光変換を実
施できるが、偏光変換器を常に考慮しなければならない
ことを示している。照明領域308は、変換前のs偏光
またはp偏光の何れかにより覆われる照明領域の2倍の
領域を有する。二つの反射鏡324,326を調節し
て、二つの小領域を原ランプ出力光と同じ領域に重ねる
ことは確かに可能であるが、しかし、この調節により、
照明領域に入射する光線の角度分布が増大する。一旦光
学系が設定されたならば、照明領域の生成物と照明光線
の角度範囲が不変となることが、光学システム全体に関
する、特に照明システムの基本的な特性となる。照明シ
ステムにおいて、この不変特性は一般にエタンデュ(et
endue)と呼ばれている。
【0026】図19の光学システムの場合、エタンデュ
はランプによって確定され、反射鏡の性質とランプに使
用されているアークソースの物理的寸法とに依存する。
偏光ビームスプリッタプレートにより2つの偏光に分離
するプロセスは、残りの光学システムにより観察される
ような第2の光源を効果的に生み出す。エタンデュは物
理的または波動光学的と云うよりは幾何学的光学特性で
あるから、偏光状態には依存しない。かように、有効な
第2光源は、原ランプと同じ大きさを有し、残りのシス
テム中におけるエタンデュの総計は、原ランプの2倍で
ある。図19から、照明領域が2倍であるから正味のエ
タンデュも2倍になることは明らかである。照明領域が
原光ビームと同じ面積を持つように反射鏡を調整する場
合、照明光線の角度範囲を2倍にするために、エタンデ
ュも2倍になる。何れの場合も、偏光変換器の出力のラ
ンダムに偏光された入力のエタンデュの2倍である。
【0027】上記のごとくの2倍にすることに伴う問題
は、照明システムの後の光学系がより大きいエタンデュ
を処理できないことである。残りの光学システムのエタ
ンデュが偏光変換された照明分布の大きさと等しいかま
たは大きければ、照明分布の全てを使用できる。もし、
残りの光学システムの大きさが偏光変換照明分布の大き
さより小さければ光の或る部分が損失となる。この光損
失は、残りの光学システムの使用可能な視野面積を越え
て過照射するか、あるいは残りの光学系の開口数を越え
て過照射することにより発生する。この場合、システム
のスループットの増加は、エタンデュが完全に一致した
構成における2倍改善値(Twofold Improvement)より
も小さい。残りの光学系のエタンデュが原ランプ出力の
エタンデュと等しいという極端な場合には、その光学系
の使用可能な面積または開口数の外に全変換光線が入射
するので、システムのスループットにおける利得は何も
無い。
【0028】図19の光学システム(偏光変換器)は、
非常に簡単な構成品、即ち、偏光ビームスプリッタと全
反射鏡で実現できる利点を有する。欠点は、多数の構成
要素、即ち、1つの偏光ビームスプリッタと4枚の反射
鏡とを含むことである。これは、外装及び寸法に問題を
生じる。図20は、より少ない数の構成要素ですむ偏光
変換光学系の構成例を示す図である。このシステムにお
いて、偏光ビームスプリッタは、再度、s偏光とp偏光
に分離するために使用される。この偏光ビームスプリッ
タからのs偏光状態の光は反射鏡(またはs状態光を反
射する他の偏光子)により再び反射され、偏光ビームス
プリッタにより透過したp偏光と同じ伝搬方向を得る。
【0029】次にs偏光は、1/2波長板と呼ばれる特
別な結晶光学構成部品を通過する。1/2波長板は、結
晶構造の異なる方向に従って異なる屈折率(複屈折特
性)を有する材料より製作されている。この材料内の光
の伝搬速度は、屈折率に依存する。最高屈折率の結晶軸
方向に偏光された光は、この軸に垂直に偏光された光よ
り遅く伝搬する。この軸は結晶の主軸と呼ばれる(異常
軸と呼ばれることもある)。直線偏光が1/2波長板の
主軸に対し、いくらかの角度を持った偏光方向で入射す
る場合、その直線偏光は主軸に沿った光成分と主軸に垂
直な光成分の合計として記述できる。主軸に平行な成分
は伝搬速度が遅いので、遅れるかまたは減速され、この
遅れが光の真の偏光方向を回転させる。
【0030】1/2波長板の場合、主軸に対しθの角度
で入射する直線偏光は、2θだけ回転して出射する。図
20の1/2波長板をその主軸がs偏光の偏光方向に対
し45度の角度をなすように設定すると、その偏光は9
0度回転し、偏光ビームスプリッタを透過するp偏光に
平行になる。これにより、被照射対象はp偏光(偏光ビ
ームスプリッタの効率範囲内のp偏光)のみを受光す
る。この対象における照明分布のエタンデュは、照明面
積が大きいので原ランプ出力のエタンデュの再度2倍で
あることは図20からも明らかである。
【0031】図21は、図11に示すシステムを少し変
更した構成例を示す図である。図21のシステムは、反
射鏡と波長板とを傾斜させ、2つの照明区域を一致させ
ている。図21から明らかなように、照明面積は原ラン
プからの出射面積と同じであるが、照明光線の角度範囲
が増大する。この分布を分析すれば、エタンデュが再度
2倍になることが判明する。
【0032】図22は、他の偏光変換技法を説明するた
めの光学システムの構成を示す図で、この光学システム
では一対の偏光ビームスプリッタと、1つの1/4波長
板と1枚の反射鏡とを使用する。ランプから出射した未
偏光の光が偏光ビームスプリッタを通過し、s偏光とp
偏光とに分離される。図22の構成において、s偏光成
分は直接被照明対象の1領域に向かう。一方、ランプ出
射光のp偏光成分は第2の偏光ビームスプリッタに入射
し、分離面を再度通過し、通過光は次に1/4波長板を
通過する。1/4波長板は、前述の1/2波長板と同様
に複屈折性の結晶を有するものであり、その特性に従っ
て通過する光に遅れまたは減速を生じさせる。
【0033】直線偏光が上記の1/4波長板に、その結
晶主軸に対し45度の偏光方向角度で入射すると、出射
光は円偏光となる。この円偏光の右または左の旋光方向
は、波長板の主軸方向と偏光方向との正確な関係に依存
するが、ここに説明する偏光変換プロセスにとっては重
要ではない。1/4波長板から出射した円偏光は、次に
反射鏡に入射して反射し、1/4波長板を逆から通過す
る。円偏光が平面反射鏡で反射すると、旋光方向が逆に
なる。この反射光は、1/4波長板を逆から通過し、1
/4波長板の複屈折性結晶による減速により、直線偏光
に変換される。
【0034】上記の1/4波長板を左側に向かって通過
する円偏光の旋光方向は、最初に1/4波長板を通過し
た時の旋光方向とは逆になっている。1/4波長板を左
方向に出射する光の直線偏光は、従って、同波長板に右
方向から入射する光の直線偏光に対し垂直である。1/
4波長板に入射するp偏光は、かように、1/4波長板
と反射鏡との組み合わせによりs偏光に変換される。得
られたs偏光は、次に第2ビームスプリッタの偏光面で
反射し、被照明対象の異なる部分を照射する。上述した
変換方法のように、被照明面積は、原ランプの出射光面
積に対し2倍である。あるいは、この光を照明分布の角
度範囲を2倍にして同じ面積を照明するように構成でき
る。何れの場合も、エタンデュは2倍である。
【0035】図23(A)は、フライズアイ統合照明シ
ステムと協働する偏光変換の具体的な実施例を示す図
で、図23(B)は、図23(A)の照明装置を使用し
た全投影表示システムを示す図である。ここでは液晶光
バルブ(LCLV)において均一な矩形照明分配光を生
成するために、フライズアイレンズアレイを使用する。
偏光ビームスプリッタ(PBS)のアレイをこの構成に
導入し、第1レンズアレイで光を焦点に集める。図23
(A)の拡大図に示すように、このPBSアレイは、偏
光ビームスプリッタと1/2波長板よりなり、略全部の
光をs偏光に変換する。この変換プロセスは図14の構
成による実施例の場合と同じである。
【0036】別のタイプの偏光変換器が、Heynde
rickx他の米国特許No.5,626,408に開
示されている。上記の特許において、コレステリックフ
ィルタを用いてランプの出力光を、3パネル形LCD投
影装置に要する赤と緑と青の色光チャンネルに分離する
システムが開示されている。コレステリックフィルタに
適した偏光変換技法をこのシステムに適用している。上
記の米国特許の図14を参照する。ランプ3の出射光
は、照明システムに向かう。システムの第1素子は、コ
レステリックフィルタ9である。コレステリックフィル
タ9は右円偏光(右方向に旋光する円偏光)の赤色光を
反射し、その他の全てのランプ出力光を通過させる。反
射赤色光は、反射鏡でさらに反射してコレステリックフ
ィルタ9に直接戻される。光は反射鏡での反射により左
円偏光に変わり、コレステリックフィルタ9を通過して
素子63に向かう。
【0037】次のコレステリックフィルタ10は、左円
偏光の赤色光を反射して素子63に向かって出射させ
る。これにより、ランプの出力の赤色光が全て左円偏光
に変換される。素子63は1/4波長板であり、この光
をLCD変調器27が要求する偏光方向の直線偏光に変
換する。ランプ出力の緑と青の色光部分は、緑色光用の
コレステリックフィルタ11,12と、青色光用のコレ
ステリック液晶13,14を用いる同様なプロセスによ
り左円偏光に変換される。1/4波長板65,67は円
偏光の分配光を、LCD変調器29,31が要求する偏
光方向の直線偏光に変換する。
【0038】また、Heynderickx他は、非偏
光の光を2つの偏光ビームに変換する複合円偏光素子を
開示している。偏光ビームは次にコレステリックフィル
タで反射されLCD変調器に向かう。
【0039】高梨他の米国特許No.5,122,89
5には、図22の構成部品と同じ1対のキューブ偏光ビ
ームスプリッタと1/4波長板と反射鏡とを用いた偏光
変換器が記載されている。上記の米国特許における発明
の主たる特徴は、1/4波長板を液晶または電気活性光
学材で実現した能動素子としたことで、これにより、変
換プロセスを制御信号でオンオフすることができる。
【0040】高梨他の米国特許No.5,164,85
4には、反射LCD投影システム用偏光変換器の幾つか
の実施例が記載されている。これらの実施例は、図20
と本質的に同じビームスプリッタと1/2波長板の構成
素子とを含んでいる。上記の米国特許は、全ての場合に
おいて、変換した偏光の角度分布を相応に増大させて、
当該偏光を小照明領域に向けるように構成素子を配列さ
せる努力がなされている。
【0041】唐沢他の米国特許No.5,200,84
3と米国特許No.5,278,680には、図14な
いし図21に示す全3タイプの変換器の実施例が記載さ
れている。
【0042】Nicolas他の米国特許No.5,2
99,036には、2つのフルカラーLCD変調器を使
用する投影装置が記載されている。ビームスプリッタ
は、光を2つの変調器に向けて分割し、分割した1つの
光路には1/2波長板が配され、偏光を回転させてLC
D導波器で正しくアラインさせる。残りの光学システム
は2つの被投影LCDパネルの光成分を再結合してアラ
インさせる。上記のものでは2つのLCD変調器が使用
されているが、そのコンセプトは、図20のビームスプ
リッタと1/2波長板を用いる方法と類似している。
【0043】Blanchard他の米国特許No.
5,303,083には、図20のビームスプリッタと
1/2波長板を用いる構成と図22のビームスプリッタ
と1/4波長板を用いる構成の両方の特徴を有する偏光
変換器が記載されている。ビームスプリッタにより通常
失われる光は、1/4波長板により先ず円偏光に変換さ
れ、45度の反射鏡で反射され、次に第2の1/4波長
板を通過し、ビームスプリッタからの出射光と同じ方向
の直線偏光となる。
【0044】Singaki他の米国特許No.5,3
81,278とMitutake他の米国特許No.
5,566,367には、多数の偏光変換技法が記載さ
れているが、それらは、上述したビームスプリッタ及び
1/2波長板を用いる方法と、またビームスプリッタ及
び1/4波長板を用いる方法と本質的に同じである。ま
た、これらの特許には、投影照明システムにおけるフラ
イズアイ・インテグレータと共に使用する小型の変換プ
リズム構成のアレイが記載されている。この変換器アレ
イの構成は、図23(A)及び図23(B)に示すシス
テム構成と類似している。
【0045】加藤他の米国特許No.5,653,52
0には、ビームスプリッタと1/2波長板とを用いる大
型のマルチセグメントコンバータが記載されている。こ
の構成は、大型LCDパネルと共に使用するものであ
り、複数のセグメントを用いて大型光変調器に対し全変
換と均一な照明とを達成する。この変換プロセスは、ビ
ームスプリッタ及び1/2波長板を用いるプロセスと同
じである。
【0046】宮竹他の米国特許No.5,657,16
0には、波長板を用いない平面反射鏡での反射だけによ
る偏光変換プロセスが記載されている。このプロセス
は、図14に示されているプロセスと本質的に同じであ
る。また、上記の特許は、小形プリズム構造の内部反射
を用いるプロセスによる小形変換器のアレイを記載して
いる。またこの構成は、プロジェクタ照明システムにお
けるフライズアイインテグレータと共に使用する。
【0047】上述した偏光変換器は全て、ランプの全3
色光帯域の全出力光を単一の直線偏光に変換する。He
yndrickx他の米国特許No.5,626,40
8だけが、例外として前述したように、各色を個別に処
理することを記載しているが、但し、これはコレステリ
ックフィルタを用いて色光を分離するに過ぎない。この
米国特許のシステムは、最終的に全ての3色光の帯域を
同じ直線偏光にする。
【0048】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のごと
き実情に鑑みてなされたもので、投影レンズの後方作動
距離が小さく、交差ダイクロイック素子の妨害が無い投
影光路を有し、3色光に分離させて再結合を行う構成素
子の構造が比較的簡素で、高輝度装置に応用できる効率
の良い偏光変換器により、コンパクトで低コストで製作
できるシステムを実現できる偏光変換器、光変換方法、
投影表示システム及び投影表示装置を提供することを目
的とするものである。
【0049】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも2
つの光成分を有する光ビームを発生する光源と共に使用
する偏光変換器を提供する。この偏光変換器は、光ビー
ムを、異なる偏光方向に偏光された少なくとも2つの光
成分に分離できる光学素子アレイより成る。偏光変換器
は、異なる偏光成分を準備し、透過光量を増加させる。
偏光変換器の好ましい実施態様において、偏光変換器の
エタンデュは、光源の大きさの3倍から1/2倍以下で
あり、場合によっては2倍のみである。本発明の特定の
態様では、小さい幾何寸法と簡素な光学素子とを提供す
る。
【0050】本発明は、また、少なくとも2つの光成分
を有する非偏光の光ビームを発生することより成る光変
換方法を供給する。光は少なくとも2つの異なる偏光を
有する光成分に分離される。光ビームの略全てがこの偏
光変換器により透過光として供給される。
【0051】本発明は、さらに、少なくとも2つの光成
分を有し、光成分が偏光されて少なくとも1方の光成分
が他方の光成分と異なるように偏光される光ビームを発
生する光源より成る反射型光バルブ用投影表示システム
を提供する。投影表示システムは、光成分の少なくとも
1つを反射し、少なくとも他の1つを透過させる複数の
偏光ビームスプリッタと、ダイクロイックフィルタと、
前記の光成分のそれぞれに関して特定画像を生成する複
数のLCDとを有する。さらに、投影表示システムは、
複数のLCDから出射した各々の光成分の特定画像を結
合した結合画像を投影する投影レンズを有している。
【0052】本発明の他の態様において、投影表示シス
テムは偏光を利用し、少なくとも2つの光成分を有し、
光成分が偏光され少なくとも1方の光成分が他方の光成
分と異なるように偏光される光ビームを発生する光源よ
り成る。この表示システムは、複数の偏光変調器を含む
投影システムを有しており、各変調器は、光成分の1つ
と関して特定画像を生成する。また、この表示システム
は、変調器からの光成分特定画像を結合した結合画像を
投影する投影レンズを有する。
【0053】本発明による投影表示システムは、投影レ
ンズの後方作動距離が短い、投影光路が交差ダイクロイ
ック素子の障害を受けない、3色光成分の分離と再結合
に使用する構成素子が比較的簡素な構成である、コンパ
クトサイズである、現存システムに比較して安いコスト
で製作できる、等の利点のうち少なくとも一つ以上の利
点を有する。そして、各請求項は以下のごとくの技術的
手段により構成される。
【0054】本発明は、少なくとも2つの光成分を有す
る光ビームを発生する光源と共に使用する偏光変換器に
おいて、前記光ビームから、他の光成分と異なって偏光
された少なくとも1つの光成分を分離できる光学アレイ
を有することを特徴としたものである。さらに本発明
は、前記光源が初期のエタンデュを規定し、前記光学ア
レイが前記初期のエタンデュの4倍以下の大きさを有す
ることを特徴としたものである。さらに本発明は、前記
光学アレイは、前記初期のエタンデュの3.5倍以下の
エタンデュを有することを特徴としたものである。さら
に本発明は、前記光学アレイは、前記初期のエタンデュ
の2倍以下のエタンデュを有することを特徴としたもの
である。さらに本発明は、前記光学アレイは、少なくと
も1つのダイクロイックフィルタを有することを特徴と
したものである。
【0055】さらに本発明は、前記光ビームの略全部が
前記光学アレイを透過することを特徴としたものであ
る。さらに本発明は、前記ダイクロイックフィルタは、
2枚の1/4波長板の間に挟まれて配されていることを
特徴としたものである。さらに本発明は、前記光学アレ
イは、第1のダイクロイックフィルタと、該第1ダイク
ロイックフィルタを補完する第2のダイクロイックフィ
ルタとを有することを特徴としたものである。さらに本
発明は、前記第1及び第2ダイクロイックフィルタのそ
れぞれが2枚の1/4波長板の間に挟まれて配されてい
ることを特徴としたものである。さらに本発明は、前記
光学アレイは、偏光ビームスプリッタを含み、前記光ビ
ームは、前記ダイクロイックフィルタの1つを通過する
前に前記偏光ビームスプリッタを通過することを特徴と
したものである。
【0056】さらに本発明は、前記光学アレイは、第2
の偏光ビームスプリッタをさらに含むことを特徴とした
ものである。さらに本発明は、前記光学アレイは、さら
に2つの偏光ビームスプリッタを含み、前記ダイクロイ
ックフィルタのそれぞれは、前記ビームスプリッタの間
に配されていることを特徴としたものである。さらに本
発明は、前記光学アレイは、前記偏光ビームスプリッタ
の1つと被照明対称物との間に1枚の1/2波長板をさ
らに含むことを特徴としたものである。さらに本発明
は、さらに複数の光入力ポートを有することを特徴とし
たものである。さらに本発明は、前記光学アレイは、さ
らに、前記光源と前記第1のダイクロイックフィルタと
の間に配された第1の偏光ビームスプリッタを有し、前
記第1の偏光ビームスプリッタと前記第2のダイクロイ
ックフィルタとの間に第2の偏光ビームスプリッタを有
することを特徴としたものである。
【0057】さらに本発明は、前記光学アレイは、1群
の偏光ビームスプリッタをさらに有し、前記ダイクロイ
ックフィルタが互いに近接して前記1群の偏光ビームス
プリッタの片側に配置され、前記光学アレイは、さらに
複数の1/4波長板と、前記偏光ビームスプリッタの他
方側に配置したミラースタックとを有し、前記ダイクロ
イックフィルタ,前記1/4波長板及び前記ミラースタ
ックは、前記ダイクロイックフィルタの1つの少なくと
も1部分が、前記1/4波長板の1つの1部分及び前記
ミラースタックに対向し、前記ダイクロイックフィルタ
のもう1つの少なくとも1部分が、前記1/4波長板と
ミラースタックのどれとも対向しないように配されてい
ることを特徴としたものである。
【0058】さらに本発明は、前記光源は、3つの光成
分を有する光を発生し、前記光学アレイは、前記光を、
前記光成分中の2成分が同一偏光を有し、第3の光成分
の偏光と異なるように分離することを特徴としたもので
ある。さらに本発明は、前記3つの光成分は、青色光、
緑色光及び赤色光の成分であり、青色光成分と緑色光成
分が同一偏光で、赤色光成分の偏光と異なっていること
を特徴としたものである。さらに本発明は、前記光学ア
レイは、前記2つの光成分を、1つの成分がs偏光を有
し、他の成分がp偏光を有するように分離することを特
徴としたものである。さらに本発明は、(a)少なくと
も2つの光成分を有する非偏光の光ビームを発生するス
テップと、(b)該光ビームから他の光成分と異なる偏
光を有する少なくとも1つの光成分を分離するステップ
とを有し、該光ビームの略全てを透過させることを特徴
としたものである。さらに本発明は、前記光ビームを先
ず、第1偏光を有する第1偏光成分と、第2偏光を有す
る第2偏光成分とに分離することを特徴としたものであ
る。
【0059】さらに本発明は、前記第1偏光成分を第1
光成分と第2光成分に分離し、該第1光成分の偏光を変
化させるステップと、前記第2偏光成分をスペクトル的
に前記第1光成分と前記第2光成分とに分離し、前記第
2光成分の偏光を変化させるステップとを有し、前記第
1光成分は前記第2偏光を有し、前記第2光成分は前記
第1偏光を有することを特徴としたものである。さらに
本発明は、前記光ビームは、赤色光成分、青色光成分お
よび緑色光成分より構成され、前記光ビームを、青色光
成分と緑色光成分が同一偏光を有し、赤色光成分の偏光
と異なるように分離することを特徴としたものである。
さらに本発明は、前記光ビームを、該光成分の1つがs
偏光を有し、該光成分の他の1つがp偏光を有するよう
に分離することを特徴としたものである。
【0060】さらに本発明は、偏光を用いる投影表示シ
ステムにおいて、(a)少なくとも2つの光成分を有
し、少なくとも1方の前記光成分が他方の前記光成分と
異なるように偏光された光ビームを発生する光源と、
(b)前記光成分の少なくとも1つを反射し、少なくと
も前記光成分の他の1つを透過させる複数の偏光ビーム
スプリッタ及びダイクロイックフィルタと、前記光成分
の1つに関する光成分の特定画像を各々生成する複数の
LCDとを有する投影システムと、(c)前記複数のL
CDからの各々の光成分の特定画像を結合した1画像を
投影する投影レンズとを有することを特徴としたもので
ある。
【0061】さらに本発明は、前記光源は、ランプと、
該ランプと前記投影システムとの間に配設したコレステ
リックカラーフィルタ装置とを有し、前記光ビームをプ
レフィルタで処理して赤色p偏光、緑色p偏光及び青色
s偏光を透過させるフィルタスタックを有することを特
徴としたものである。さらに本発明は、前記光源は、前
記光ビームをプレフィルタで処理する偏光変換器を有す
ることを特徴としたものである。さらに本発明は、前記
偏光ビームスプリッタを前記投影システム中に略直線に
配設し、前記ダイクロイックフィルタを前記投影システ
ム中に略直線に配設し、前記ダイクロイックフィルタが
前記偏光ビームスプリッタに対し垂直で、前記略直線の
中央点付近で前記ダイクロイックフィルタと前記偏光ビ
ームスプリッタが交差するように配置したことを特徴と
したものである。
【0062】さらに本発明は、前記光源からの前記光ビ
ームは、青色光透過ダイクロイックフィルタに略45度
の角度で入射し、前記光成分の特定画像を表示した前記
LCDパネルに略90度の角度で入射し、前記光成分の
特定画像を担って反射し、偏光ビームスプリッタに略4
5度の角度で入射し、青色光反射ダイクロイックフィル
タに略45度の角度で入射し、該青色光反射ダイクロイ
ックミラーで反射してから前記投影レンズを通過するこ
とを特徴としたものである。
【0063】さらに本発明は、前記光源からの前記光ビ
ームは、青色光透過ダイクロイックフィルタに略45度
の角度で入射し、前記光成分の特定画像を表示した前記
LCDパネルに略90度の角度で入射し、前記光成分の
特定画像を担って反射し、偏光ビームスプリッタに略4
5度の角度で入射し、青色光透過ダイクロイックフィル
タに略45度の角度で入射してから前記投影レンズを通
過することを特徴としたものである。
【0064】さらに本発明は、前記光源は、前記光ビー
ムを発生するランプと、前記光ビームをプレフィルタリ
ングして赤色p偏光を前記投影システムに供給するため
に前記ランプと前記投影システムの間に配設したプレフ
ィルタ照明装置を有し、該プレフィルタ照明装置は、1
つの赤色光透過ダイクロイックフィルタと、1対の偏光
ビームスプリッタと、1対の吸光ストップと、1枚の1
/2波長板と、1つの赤色光反射ダイクロイックフィル
タとを有し、前記光ビームは、赤光透過ダイクロイック
フィルタに入射し、前記光ビームは、反射赤色光成分と
透過緑色光成分と透過青色光成分とに分離され、該反射
緑色光及び青色光成分が偏光ビームスプリッタに入射
し、該偏光ビームスプリッタが緑色s偏光成分と前記青
色光成分を反射し、該青色光成分は、前記赤色光反射ダ
イクロイックフィルタに入射し、該赤色反射ダイクロイ
ックフィルタが前記緑色s偏光成分と青色s偏光成分を
透過して前記投影システムに入射し、前記反射赤色光成
分が他の偏光ビームスプリッタに入射し、該偏光ビーム
スプリッタが前記赤色s偏光成分を前記1/2波長板を
通して透過させ、該1/2波長板が前記赤色s偏光成分
を赤p偏光成分に変え、該赤p偏光成分が前記赤光反射
ダイクロイックフィルタに入射し反射して前記投影シス
テムに入射することを特徴としたものである。
【0065】さらに本発明は、偏光を用いる投影表示シ
ステムにおいて、(a)少なくとも3つの光成分を有
し、該光成分の1つがp偏光成分で他の2つがs偏光で
ある光ビームを発生する光源と、(b)前記光成分の1
つを反射し、他の1つを各々が透過させる複数の偏光ビ
ームスプリッタ及びダイクロイックフィルタと、前記光
成分に関する光成分の特定画像を各々生成する複数のL
CDとを有し、前記偏光ビームスプリッタと前記ダイク
ロイックフィルタが略X字構造に配設され、該ダイクロ
イックフィルタが前記偏光ビームスプリッタに垂直でエ
ッジ付近を交差するように配置されている投影システム
と、(c)前記複数のLCDからの各々の光成分の特定
画像を結合した1画像を投影する投影レンズとを有する
ことを特徴としたものである。
【0066】さらに本発明は、前記光源は、ランプと、
前記光ビームをプレフィルタで処理するために前記ラン
プと前記投影システムの間に配設したコレステリックカ
ラーフィルタ装置を有するフィルタスタックとを含むこ
とを特徴としたものである。さらに本発明は、前記光源
は、前記光ビームをプレフィルタで処理する偏光変換器
を含むことを特徴としたものである。さらに本発明は、
前記光源からの前記光ビームは、青色光透過ダイクロイ
ックフィルタに略45度の角度で入射し、次に偏光ビー
ムスプリッタに略45度の角度で入射し、次に前記光成
分の特定画像を表示している前記LCDパネルに略90
度の角度で入射し、前記光成分の特定画像を担って反射
し、次に偏光ビームスプリッタに略45度の角度で入射
し、次に青色光反射ダイクロイックフィルタに略45度
の角度で入射し反射してから前記投影レンズを通過する
ことを特徴としたものである。
【0067】さらに本発明は、前記光源からの前記光ビ
ームは、青色光透過ダイクロイックフィルタに略45度
の角度で入射し、次に偏光ビームスプリッタに略45度
の角度で入射し、次に該光成分の特定画像を表示してい
る前記LCDパネルに略垂直に入射し、前記光成分の特
定画像を担って反射し、次に偏光ビームスプリッタに略
45度の角度で入射し、次に青色光透過ダイクロイック
フィルタに略45度の角度で入射してから前記投影レン
ズを通過することを特徴としたものである。
【0068】さらに本発明は、前記光源は、前記光ビー
ムを発生するランプと、前記光ビームをプレフィルタリ
ングとして赤色p偏光、緑色s偏光及び青色s偏光を前
記投影システムに供給するために前記ランプと前記投影
システムとの間に配設したプレフィルタ照明装置を有
し、該プレフィルタ照明装置は、1つの赤色光透過ダイ
クロイックフィルタと、1対の偏光ビームスプリッタ
と、1対の吸光ストップと、1枚の1/2波長板と、1
つの赤色光反射ダイクロイックフィルタとを有し、前記
光ビームは、赤光透過ダイクロイックフィルタに入射
し、前記光ビームが反射赤色光成分と透過緑色光成分と
透過青色光成分とに分離し、該反射緑色光及び青色光成
分が偏光ビームスプリッタに衝突し、該偏光ビームスプ
リッタが緑色s偏光成分と前記青色光成分を反射し、該
緑色s偏光成分と該青色光成分が前記赤色光反射ダイク
ロイックフィルタに入射し、該赤色光反射ダイクロイッ
クフィルタが前記緑色s偏光成分と青色s偏光成分を透
過させて前記投影システムに入射させ、前記反射赤光成
分が他の偏光ビームスプリッタに入射し、該偏光ビーム
スプリッタが前記赤色s偏光成分を前記1/2波長板を
通して透過させ、該1/2波長板が前記赤色s偏光成分
を赤色p偏光成分に変え、該赤色p偏光成分が前記赤色
光反射ダイクロイックフィルタに衝突し反射して前記投
影システムに入射することを特徴としたものである。
【0069】さらに本発明は、偏光を用いる投影表示シ
ステムにおいて、(a)少なくとも2つの光成分を有
し、少なくとも1方の前記光成分が他方の前記光成分と
異なるように偏光された光ビームを発生する光源と、
(b)前記各光成分に関する各特定画像を生成する複数
の偏光変調素子を有する投影システムと、(c)前記複
数の偏光変調素子からの各々の光成分の特定画像を結合
した1画像を投影する投影レンズを有することを特徴と
したものである。
【0070】さらに本発明は、前記光源は、ランプと、
前記光ビームをプレフィルタで処理して赤色p偏光と緑
色s偏光と青色s偏光とを透過させるために前記ランプ
と前記投影システムとの間に配設したコレステリックカ
ラーフィルタを有するフィルタースタックを有すること
を特徴としたものである。さらに本発明は、前記光源
は、偏光変換器を有することを特徴としたものである。
さらに本発明は、前記偏光変換器は、前記光ビームの略
全部が透過することを特徴としたものである。
【0071】さらに本発明は、前記光源は、初期のエタ
ンデュを規定するランプを有し、前記偏光変換器は、前
記初期のエタンデュの2倍以下のエタンデュを有するこ
とを特徴としたものである。さらに本発明は、前記偏光
変換器は、第1のダイクロイックフィルタと、該第1の
ダイクロイックフィルタを補完する第2のダイクロイッ
クフィルタとを有し、前記第1及び第2のダイクロイッ
クフィルタがそれぞれ2枚の1/4波長板の間に挟まれ
て配されていることを特徴としたものである。
【0072】さらに本発明は、前記偏光変換器は、2つ
の偏光ビームスプリッタを含むことを特徴としたもので
ある。さらに本発明は、前記偏光変換器は、さらに複数
の光入力ポートを有することを特徴としたものである。
さらに本発明は、前記偏光変換器は、さらに少なくとも
2つの偏光ビームスプリッタを含むことを特徴としたも
のである。本発明の上記及び他の目的、特徴及び利点
は、添付の図面を参照し本発明の以下の詳細説明を読め
ば容易に理解できよう。
【0073】
【発明の実施の形態】I.投影表示システム 図1は、本発明による投影表示システムの一実施例にお
ける構成とその作用とを説明するための概略図である。
投影表示システム80は、光源82と投影システム83
とを含んでいる。投影システム83は、2つのダイクロ
イックフィルタ(DF)84,86と、2つの偏光ビー
ムスプリッタ(PBS)88,90とを含んでおり、光
源82からの入射白色光を赤/緑/青(RGB)の成分
に分離し、各々の光ビーム成分を特定の光バルブまたは
液晶表示装置(LCD)92,94,96に送る。LC
D92,94,96は、各々、1つの光成分用の特定画
像を供給し、各光ビーム成分が特定画像を照射すること
によりカラー画像が得られる。LCDの表面で反射した
各々のカラー画像成分は、次に再結合され、反射光が投
影レンズ98に向かう。
【0074】投影システム83が正常に作動するための
必要条件は、入射照明光における緑と青の成分がs偏光
に、赤成分がp偏光になるように予めろ波され偏光され
ることである。当業者には知られているように、s偏光
は紙面に垂直方向に直線偏光された電場ベクトルを有し
ており、p偏光は紙面に平行に直線偏光された電場ベク
トルを有している。また、プレフィルタ装置については
後述する。
【0075】ダイクロイックフィルタ(DF)84,8
6は、偏光ビームスプリッタ(PBS)88,90と同
様、投影システム83内で略一直線に配置される。DF
84,86とDBS88,90は、各々がなす直線の中
央点付近で、互いに直線が直交するように配置される。
別の言い方をすれば、これらの光学素子を略X字状構造
に、即ち、ダイクロイックフィルタと偏光ビームスプリ
ッタとを互いの端縁で隣接させて連結する。被覆面はX
字構造において各々一列に整列する。
【0076】投影システム83において、入射光は先ず
青透過ダイクロイックフィルタ84に入射する。ダイク
ロイックフィルタ84では、s偏光青色光は透過する
が、s偏光緑色光とp偏光赤色光は反射する。透過した
青色光はPBS88に入射し、s偏光であるので青色光
変調器である第1のLCD光バルブ96に向けて反射さ
れる。第1のLCD96は、供給された電気信号に比例
して偏光の偏光方向を回転させることにより変調する。
反射光は、かようにs偏光とp偏光との組み合わせであ
る。
【0077】第1のLCD96で反射した反射光はPB
S88に戻り、s偏光成分は後方の入射照明方向に反射
され、p偏光部分は透過して青反射ダイクロイックフィ
ルタ86に入射する。このp偏光青色光は、第2のダイ
クロイックフィルタ86で反射して投影レンズ98を通
過し、例えば投影スクリーンのような画像表示装置に投
射される。
【0078】一方、第1のダイクロイックフィルタ84
で反射した緑と赤の光は、第2のPBS90に向かう。
第2のPBS90においては、p偏光赤色光は通過して
赤色光変調器である第2のLCD92に向かい、s偏光
緑色光は反射して緑色光変調器である第3のLCD94
に向かう。第2及び第3のLCD92,94は、それぞ
れの分配光を変調して反射光として第2のPBS90に
戻す。第2のPBS90では、各LCD92,94の変
調により得られたp偏光緑色光が通過し、s偏光赤色光
が反射して青反射ダイクロイックフィルタ86に進む。
これらの2つの分配光の他の部分は再び入射照明方向に
戻される。青反射ダイクロイックフィルタ86は赤色光
と緑色光の両方を通過させるので、これらの2つの光成
分が他の光路からの青色光と一緒になり、投影レンズ9
8を通り画像表示装置に投射される。青反射ダイクロイ
ックフィルタ86は、本実施例においては画像再結合手
段として機能する。
【0079】図1の構成から明らかなように、各LCD
から投影レンズ98までの光路において、各光路には全
て1つだけのPBSと1つだけのダイクロイックフィル
タが配されている。この構成では、光路長はLCDパネ
ルの表示幅の2倍の最小長まで減少させることができ
る。ここに記述するタイプの投影システムに用いられる
代表的な反射LCDパネルは、対角線寸法で、通常約7
mmから5cmまでの範囲であって、光路長は、通常、
約1.6cmから14cm以上である。しかしながら、
この構成においては、光路中のどのカラーフィルタまた
は偏光要素も交差させる必要がない。従って、図16及
び図17の構成と同様に、この投影光路にはいかなるタ
イプの障害物も存在しない。これは重要な性能上の長所
である。また図1の構成は、薄板状のダイクロイックフ
ィルタとPBSを用いて容易に実現でき、キューブプリ
ズム構成に比べてはるかに安価なコスト面の利益をもた
らす。
【0080】投影表示システム80は、図2に示すよう
に、図1の投影システム83と、この構造を正常に作動
させる入力光の特別な組み合わせを得るに必要なプレフ
ィルタ光学系とを装備した照明装置の特別な態様を含ん
でいる。光源82は、ランプ100と、反射鏡102
と、ダイクロイックフィルタ(DF)104,108
と、偏光ビームスプリッタ(PBS)106,110と
を含んでいる。ランプ100から非偏光の白色光ビーム
が赤色光透過ダイクロイックフィルタ104に入射す
る。ランプからの青色光と緑色光は赤色透過ダイクロイ
ックフィルタ104で反射し、PBS106に向かう。
【0081】上記の緑色光と青色光のs偏光は、PBS
106で反射し、赤色光反射ダイクロイックフィルタ1
08に向かい、緑色光と青色光のp偏光はストップ10
9に吸収される。赤反射ダイクロイックフィルタ108
を通過した2つの分配光は、投影システム83にs偏光
青色光とs偏光緑色光とを供給する。ダイクロイックフ
ィルタ104を透過した非偏光の赤色光は、PBS11
0で偏光され、s偏光成分は反射して赤色光反射ダイク
ロイックフィルタ108に向かい、p偏光赤色光成分は
ストップ111に吸収される。s偏光赤色光は、ダイク
ロイックフィルタ112に入射する前に1/2波長板1
12を通過し、その際に光の偏光方向が90度回転し、
p偏光となる。このp偏光赤色光は、赤色光反射ダイク
ロイックフィルタ108で反射し、投影システム83へ
入射するp偏光赤色光となる。
【0082】このプレフィルタ光学系は、全く標準的で
安価なフィルタ素子を用いて実現できる利点を有する。
この装置の1つの欠点は、PBS106,110と、ス
トップ109,111とを各々通過する分配光が吸収さ
れ失われることである。この光は、ランプ100からの
全出力光の半分である。この光損失レベルは、偏光変換
器またはリサイクラを使用しないLCD投影システムに
特有のものである。第2の欠点は、プレフィルタ光学系
により追加される寸法が、全体のシステムのサイズを増
大させることである。完全なシステムのサイズは、簡単
なプレートフィルタとPBSを使用しているので、図1
4の原反射構造よりは小さいが、図2と図3の構成より
かなり大きい。
【0083】このサイズ問題は、図3及び図4に示すよ
うなプレフィルタ光学系の他の実施例において解決され
る。図3は、光源フィルタスタックの実施例を示す図で
ある。フィルタスタック113は特別に設計されたコレ
ステリックカラーフィルタ114,116,118を用
いている。コレステリック結晶は、渦巻き状に旋回した
分子配列を有する化学構造物質である。これらの材料
は、コレステリックの渦巻き線のピッチに等しい波長の
光を、その光がコレステリックの渦巻き線の方向と同じ
回転方向を有する円偏光であれば全反射する光学特性を
有している。かように、コレステリックフィルタは、1
色光の左又は右回りの円偏光成分を反射し、逆(右又は
左)回りの円偏光成分を透過させるように設定すること
ができる。このコレステリックフィルタは、他の色光に
は影響を与えずにいずれの旋光方向の偏光も通過させ
る。コレステリック材の化学構造は、この反射特性をか
なり広い波長範囲に拡大できる様に操作することが可能
である。この帯域は、反射される光部分に対し任意所望
のカラーパスバンドになる様に調節できる。
【0084】フィルタスタック113のプレフィルタの
動作を以下に説明する。非偏光の白色光が左側からフィ
ルタスタックに入射する。第1のフィルタ114は、赤
色光の右円偏光成分を反射し、赤色光の左円偏光成分と
緑色光と青色光の全円偏光を通過させるように設計され
ている。第2のフィルタ116は、緑色光の左円偏光成
分を反射するように設計されている。緑色光の右円偏光
成分は、赤色光の左円偏光成分と未偏光の青色光と共に
通過する。第3のフィルタ118は、青色光の左円偏光
成分を反射し、青色光の右円偏光成分と入射光の残り部
分、即ち、緑色光の右円偏光成分と赤色光の左円偏光成
分とを通過させるように設計されている。
【0085】円偏光は、1/4波長板120を通過させ
ることにより直線偏光に変換することができる。右円偏
光は、波長板材料の結晶光学軸に対し+45度の偏光方
向を持つ直線偏光として1/4波長板120を出射す
る。左円偏光は、1/4波長板120を直線偏光として
出射するが、その偏光方向は波長板の結晶光学軸に対し
−45度となる。かように,1/4波長板の軸を正しく
配すれば、右円偏光の緑色光と青色光はs偏光として出
射し、左円偏光の赤色光はp偏光として出射する。これ
は、投影構造の画像形成部分が所望する入力状態であ
る。
【0086】図4のシステムは、完全な投影表示システ
ム80を実現するために、プレフィルタスタック113
をランプ100を構成要素とする光源82の後に使用し
ている。投影表示システム80は、図2に示す多くの通
常構成品を使用した装置よりかなり小さい。この実施形
態の主たる利点は、サイズが小さいことである。この構
成は、コレステリックフィルタがパスバンド内の未偏光
の光の半分を反射するので、図2の構成と同様な光損失
の問題を抱えている。これも、また多くの液晶表示装置
に特有の問題である。もう1つの欠点は,コレステリッ
ク材の未熟さである。現時点において、フィルタ材料が
ダイクロイックフィルタ及び偏光ビームスプリッタに使
用される誘電スタック材料と同じくらい有効か、或いは
耐久性があるかについては明らかでない。図4のシステ
ムは、これらの質問に十分な回答が与えられるならば、
好適な実施態様である。
【0087】システム80における投影システム83の
実施例は、好ましい態様である。但し、色光及び偏光の
配置方法には複数の代案がある。一例を挙げれば、図1
中の第1のダイクロイックフィルタ84を赤色光透過型
に変更し、第2のダイクロイックフィルタ86を赤色光
反射型に変更し、プレフィルタでは緑色光と赤色光をs
偏光に、青色光をp偏光にする。この場合、赤色光と緑
色光を変調しているLCD92とLCD96の役割が逆
になる。その他のすべての点に関しては、図1のシステ
ムと同じである。しかしながら、このタイプのシステム
を、緑色光を変調するLCDを有する緑色光反射及び緑
色光透過ダイクロイックフィルタと共に組み立てること
は望ましくない。
【0088】緑色光用ダイクロイックフィルタは可視ス
ペクトルにおいて2つの帯域エッジ、即ち赤と緑を分離
する帯域エッジと青と緑を分離する帯域エッジとを有し
ている。これらの帯域エッジの位置は、光の偏光に高い
依存性を有する。緑色光用ダイクロイックフィルタを使
用する場合、赤色光又は青色光の何れかは緑色光とは反
対の状態に偏光され、2つの異なる偏光状態間の帯域エ
ッジにおいて、ろ波の制御が不十分になる。
【0089】図1のシステムにおいて、青色光用ダイク
ロイックフィルタを使用し、両フィルタの帯域エッジで
青色光と緑色光を分離する。これらの分配光を最初に青
色光透過ダイクロイックフィルタで分離し、次に青色光
反射ダイクロイックフィルタで再結合する場合、両分配
光とも同じ偏光となる。両フィルタの帯域エッジにおけ
るろ波は、従って良好に制御できる。赤色光用ダイクロ
イックフィルタを用いる場合も同様である。
【0090】図5の投影表示システム122は、投影シ
ステム124を含んでいる。この投影システム124
は、投影システム83の構成品に加えて、青透過ダイク
ロイックフィルタ126を投影レンズの直前に、図4の
青反射ダイクロイックフィルタ86に代えて配置してい
る。その結果、再結合された光成分の投影システム12
4からの出射方向は、図4の投影システム83の出射方
向と90度異なっている。この実施形態は、いくつかの
製品にパッケージの面で利点をもたらすことができる。
図5の第1の青透過フィルタ84は、その帯域エッジで
s偏光に変換された青色光と緑色光を分離し、第2の青
透過フィルタ126は、p偏光された青色光と緑色光を
再結合するために使用されていることに注意すべきであ
る。前節に記した理由により、これらのフィルタは同一
ではない。
【0091】II.スペクトル分布偏光変換器 本発明は、さらに、光を2つの個別の光成分で各成分が
異なる偏光を有する光成分に変換する方法と装置を提供
する。ここで使用する光成分は、赤、青及び緑の光成分
のような異なる色またはスペクトル帯域幅を意味する。
偏光を用いる投影表示システムに必要なプレフィルタ処
理に関連し、前述したように、システムのスループット
は、偏光変換器を用いることにより改善できる。本発明
の投影システムは、1つの光成分をもう1つの光成分の
偏光とは異なるように偏光させることを要求するが、従
来の偏光変換器では要求される偏光が供給されない。異
なる偏光は、その偏光方向に90度の方位差を有するの
が好ましいが、所望ならば、任意の他の角度または相対
関係とすることができる。また、右及び左円偏光を使用
してもよい。各々の光成分に対し、任意の組みの波長範
囲を、所望に応じて使用できることも理解されよう。ま
た、任意数の光成分を同様に所望に応じて使用できる。
従って、本発明は、さらに、各光成分毎にプレフィルタ
で処理して必要な偏光を供給するスペクトル分布偏光変
換器を供給する。
【0092】図6を参照する。第1ステップは、未偏光
の少なくとも2つの光成分を有する光ビームを生成す
る。第2ステップは、その光を異なる偏光を有する2つ
の光成分(s偏光,p偏光)に分離し、略全部の光ビー
ムを透過させる。上記の第2ステップは、種々の方法で
実行することができる。1つの方法は、光を先ず第1の
偏光を有する第1の偏光成分と第2の偏光を有する第2
の偏光成分とに分離する。次に第1偏光成分を、スペク
トルで第1光成分と第2光成分に分離する。第1光成分
の偏光を次に反対の第2偏光に変換する。同様にして、
第2光成分をスペクトルで第1光成分と第2光成分に分
離する。第1光成分の偏光を次に第1偏光に変換する。
この結果、第1光成分は全光が第2偏光を有し、第2光
成分は全光が第1偏光を有する。
【0093】図6に示す方法を実施するために幾つかの
光学システムを採用することができる。図7は、かよう
な簡単な光学システムの一例を示す構成概略図である。
偏光変換器200は、赤と緑と青の光成分を有する非偏
光の白色光を発生する光源202と共に使用する。この
偏光変換器200は、白色光を異なる偏向状態を有する
少なくとも2つの色光成分に分離する光学素子アレイを
有している。白色光は先ず偏光ビームスプリッタ206
に入射する。この偏光ビームスプリッタ206は、s偏
光を反射し、p偏光を透過させる。
【0094】透過したp偏光成分は、次に、第1のダイ
クロイックフィルタ208に入射し、青と緑の光成分が
反射し、かつ赤色の光成分が透過する。赤色光成分は、
さらに45度の角度でアラインされた反射鏡210に入
射して反射する。赤色光成分は次に1/2波長板212
に入射し、p偏光からs偏光に変換されて出射する。同
様に、偏光ビームスプリッタ206で反射したs偏光
は、第2のダイクロイックフィルタ214に入射し、緑
と青の光成分が反射し、赤の光成分が透過する。反射し
た青と緑の光成分は、反射鏡216に向かい、そこでさ
らに反射して次に、1/2波長板218を通過する。こ
の1/2波長板218は、青と緑の光成分の偏光方向を
s偏光からp偏光に変換する。
【0095】各分離光成分は、次に光学素子アレイ20
4を出射し、被照明対象に向かう。なお、このアレイは
他の光学システムでも実現することができる。図7から
判る様に、光学素子アレイ204は、光学素子自体を通
過又は反射するために生じる伝送による光損失を除き、
光源202が出射する殆ど全ての光を通過させる。かよ
うに、光源202が出射する略全ての光が光学素子アレ
イを通過する。図から明らかな様に、図7の光学素子ア
レイは、光源202のエタンデュを4倍に増大させる。
【0096】図8は、さらに効率のよいスペクトル分布
偏光変換器230を示す図である。光源232から出射
した光は光学素子アレイ234に入射し、第1の偏光ビ
ームスプリッタ236によってs偏光とp偏光に分離さ
れる。分離面を通過してp偏光された白色光は偏光ビー
ムスプリッタ236を出射し、第1の1/4波長板23
8を通過して円偏光となる。この光は次に第1のダイク
ロイックフィルタ240に入射し、青と緑の光成分が反
射し、赤の光成分が通過する。反射した青と緑の光成分
は、第1の1/4波長板238を逆方向から通過して直
線偏光に戻るが、第1の1/4波長板238を2回通過
するために90度回転してs偏光となる。青と緑の光成
分は第1のビームスプリッタ236の分離面に戻り、そ
の分離面で反射して第1の偏光ビームスプリッタ236
を出射し、被照明対象258に入射する。
【0097】第1のダイクロイックフィルタ240を透
過した赤の光成分は、第1の1/4波長板238と光学
軸をアラインさせた第2の1/4波長板242を通過す
る。第2の1/4波長板242を通過した赤の光成分も
s偏光になっている。このs偏光の赤色光成分は、第2
の偏光ビームスプリッタ254に入射し、その分離面で
反射して第2の偏光ビームスプリッタ254から出射す
る。この光成分は、次に1/2波長板256で90度偏
光面を回転されて通過し、被照明対象を照射する。
【0098】一方、光源232から出射したs偏光の光
は第1の偏光ビームスプリッタ236の分離面で反射す
る。このs偏光の光は第1の偏光ビームスプリッタ23
6を出射して、第3の1/4波長板244に入り、円偏
光となって通過する。この光は、次に、第2のダイクロ
イックフィルタ246に入射し、ここで赤の光成分は反
射し、青と緑の光成分は通過する。反射した赤色光成分
は、第3の1/4波長板244を逆方向に通過してp偏
光に変換される。この赤色光成分は、第1の偏光ビーム
スプリッタ236の分離面に戻り、第1の1/4波長板
238と第1のダイクロイックフィルタ240とのスタ
ックから反射したs偏光の青と緑の光成分と結合する。
p偏光の赤色光成分は、第1の偏光ビームスプリッタ2
36から出射して、s偏光した青と緑の光成分と同じ被
照明対象258を照射する。
【0099】第2のダイクロイックフィルタ246を通
過した青と緑の光成分は、第3の1/4波長板244と
光学軸をアラインさせた第4の1/4波長板248をp
偏光となって通過する。青と緑の光成分は、次に、2枚
の反射鏡250、252で反射し、第2の偏光ビームス
プリッタ254に向かう。かように、第2のダイクロイ
ックフィルタ246を第1及び第2の偏光ビームスプリ
ッタ236、254の間の光路上に配設している。これ
らの青と緑の光成分はp偏光であるので、第2の偏光ビ
ームスプリッタ254の分離面を通過し、第1のダイク
ロイックフィルタ240を通過したs偏光の赤色光成分
と結合する。青と緑の光成分は第2の偏光ビームスプリ
ッタ254から出射し、次に1/2波長板256でs偏
光に変換されて出射し、p偏光の赤色光成分と同じ被照
明対象258を照射する。
【0100】図8に示した構成は、光源232からの赤
色光を全てs偏光に変換する。この構成から明らかな様
に、従来の偏光変換器と同様に、この変換プロセスでエ
タンデュが2倍になる。この構成において、種々の構成
要素を傾斜させることにより、2つの照明光成分を一緒
にすることができる。この結果、被照明領域の面積が、
原ランプ出力光の面積と同じになる。これは、また、照
明の角度範囲を増大させ、エタンデュを再度2倍にす
る。
【0101】フライズアイ照明光学素子を有するプロジ
ェクタに適用するに適したこのコンセプトの別の実施形
態を図9及び図10に示す。この構成において、変換器
260は、図23(A)及び図23(B)の従来の変換
器と同様に、偏光ビームスプリッタ(PBS)266a
−266gのスタックにより構成された光学素子アレイ
264を有している。図9及び図10において、入力部
262aからビームスプリッタスタック266に入射し
た光は2つの白色光偏光状態に分割される。PBS26
6bの分離面を通過するp偏光は、アラインした1/4
波長板270a、274aと赤色光反射ダイクロイック
フィルタ272aのスタックに入射する。
【0102】ダイクロイックフィルタ272aを通過し
た青と緑の光成分は、2枚の1/4波長板270a、2
74aの作用により、s偏光として出射する。ダイクロ
イックフィルタ272aで反射した赤色光成分もs偏光
に変換されている。この赤色光成分は、PBS266b
の分離面に戻り、次のビーム分離部内のPBS262a
の分離面で反射される。赤色光成分は、再びPBS26
6aの分離面で反射し、本図の左側に進行する。この赤
色光成分は、次に1/4波長板276aを通過し、金属
反射鏡278aで反射し、1/4波長板276aを逆方
向から通過して再びPBS266aに入る。このとき赤
色光成分は1/4波長板276aの作用により偏光方向
が回転し、p偏光になっている。この赤色光成分はPB
S266aの分離面を通過し、所望のp偏光の赤色光成
分としてPBSから出射する。
【0103】一方、PBS266bの分離面で反射した
s偏光の白色光は、次の下方のPBS266cの分離面
で再び反射し、1/4波長板280a,284aとダイ
クロイックフィルタ282aにより構成される他の1/
4波長板/ダイクロイックフィルタスタックのアライメ
ントに入射する。このスタックのダイクロイックフィル
タ282aは、赤色光成分を通過させ、緑と青の光成分
を反射し、1/4波長板280a,284aはこれら3
成分を全てp偏光に変換する。ダイクロイックフィルタ
282aを透過した赤色光成分は、所望のp偏光の赤色
光の残りである。第2ダイクロイックフィルタ282a
で反射した青と緑の光成分は、先ずPBS266cの分
離面を通り、次に1/4波長板276bを通って金属反
射鏡278bで反射し、1/4波長板276bを通って
s偏光に変換される。1/4波長板276bを通過後、
s偏光の青と緑の光成分はPBS266c,266dの
2つ以上の分離面を通り、所望のs偏光に変換された緑
と青の光成分の残部として出射する。
【0104】同様に、変換器260は、1/4波長板2
76b,274bと、ダイクロイックフィルタ272b
と、1/4波長板276cと、ダイクロイックフィルタ
282bを有し、前述の同じ参照番号の類似素子と同様
に作用する。図から明らかなように、種々の光学素子を
使用し、262a,262bのような追加入力光を準備
することができる。
【0105】上記の実施形態において、単一入力に対し
て4つの偏光部があり、出力は4つの別個の成分を有す
る。この出力のエタンデュは、入力の大きさの4倍であ
る。しかしながら、図9及び図10の構成は、非偏光の
白色光用の2つの入力262a,262bを有してい
る。ビームスプリッタ、波長板、ダイクロイックフィル
タ及び金属反射鏡の動作は、この第2の入力部262b
の場合も前記第1入力の場合と同じである。この組み合
わせにおいて、図示したように、ビームスプリッタの1
つ、即ち、PBS266dにおける動作が重なってい
る。s偏光の緑と青の光成分は、第2入力262bから
のp偏光の赤色光成分と結合する。光源からの全ての光
が集められて2つの入力に送り込まれるならば、結果と
して生じるエタンデュの変化は、4:1の増加よりも大
きい7:2の増加となる。3つの光入力を使用する場
合、増加は10:3になり、N個の入力に対する一般的
な結果は3N+1:Nの増加になる。かように、多数の
セグメントの場合、エタンデュは、3の因数である。フ
ライズアイレンズ照明装置における代表的な光入力数
は、6または8であり、従ってエタンデュの増加は、何
れの場合も約3.2である。これは従来の偏光変換器の
大きさの増加の2倍よりも大きいが、LCDパネル用及
び非常に小さいアークソースと共に使用して有用であ
る。
【0106】図8と図9及び図10とは好適な実施形態
を示している。図8の実施形態は、フライズアイレンズ
照明装置が使用されていないシステムに用いて最適であ
り、図9及び図10の実施形態はフライズアイレンズ照
明装置用に好適な構成である。この発明の別の形態は、
ダイクロイックフィルタのパスバンド特性の異なる仕様
の選択に関連する。s偏光の緑色と青色の光成分と、p
偏光の赤色光成分を生成するプロセスを示すために用い
る実施形態は、反射LCD投影システムの1つの構成に
とって有益である。このタイプの投影器の他の構成は,
緑色と赤色の光成分をs偏光とし,青色光成分をp偏光
とすることを要求する。色光と偏光の分布はダイクロイ
ックフィルタのパスバンドにより制御され、被照明光学
システムの要求に一致させねばならない。
【0107】さらに、本発明の偏光変換器は、光を、赤
と青と緑の光成分に分離するのに使用されるが、さらに
他の色光成分は、適当な光学素子を単に選択することに
より選択できる。例えば、スペクトル分布偏光変換器
は、光を赤外線と紫外線と可視光成分に選択偏光状態で
分離するように構成することができる。さらに、偏光変
換器を、その他の最終偏光状態を生み出すために使用し
てもよい。最終偏光状態は、例えば、s偏光とp偏光に
代えて左及び右円偏光とすることができる。
【0108】光をスペクトル分布で分離し、その成分の
偏光状態を変換する代わりの方法は、光を偏光成分で分
離する前に光をスペクトルで分離することにより達成で
きる。第1ステップは少なくとも2つのスペクトル成分
を有し、通常ランダムに偏光される白色光を生成する。
この光を、スペクトルによって第1成分と第2成分に分
離する。次に第1成分を、第1偏光を有する第1偏光成
分と第2偏光を有する第2偏光成分に分離する。第2偏
光成分の偏りを第1偏光に変換する。同様に、第2成分
を第1偏光を有する第3偏光成分と第2偏光を有する第
4偏光成分に分離する。第3偏光成分の偏光を第2偏光
に変換する。これにより、第1偏光を有する第1成分と
第2偏光を有する第2成分が得られる。
【0109】III.スペクトル分布偏光変換器を有する
投影表示システム 本発明によるスペクトル分布偏光変換器を、本発明によ
る投影表示システムと組み合わせることができる。図1
1は、投影表示システム400を示す図であり、このシ
ステムは、図4のシステムと同図のプレフィルタスタッ
ク113を、図8のスペクトル分布偏光変換器230で
置き換えた点を除き同じ構成である。同様に、図12に
示す投影表示システム410は、図5のシステムと同図
のプレフィルタースタック113を、図8のスペクトル
分布偏光変換器230で置き換えた点を除き同じであ
る。
【0110】上記の投影表示システム400,410に
おいて、ランプ100からの略全光がスペクトル分布偏
光変換器230を介して投影システム83,124に各
々入射し、明るい投影画像を生成する。追加の光学素子
を偏光変換器230と投影システム83または投影シス
テム124の間に配して、芯合わせ、照準または他の光
学的調節ができるようにするのが望ましい。
【0111】図13に、図9と図10に示したスペクト
ル発散型偏光ビームスプリッタ(PBS)アレイを図5
の(コレステリックフィルタスタックを除去した)シス
テムと共に使用する投影表示システムを示す。
【0112】以上、反射光バルブ用の投影表示システム
と幾つかの構成例を開示してきた。開示は、本発明の好
適な実施形態と他の幾つかの実施形態例に関するもので
あり、さらなる変更及び修正を添付の特許請求の範囲に
規定した本発明の範囲から逸脱することなく実施できる
ことは理解できよう。特定の実施形態により、前述の利
益の1つ以上が達成されることも理解できよう。さらに
望むならば、透過光バルブ(変調器)を異なる偏光を有
する光と組み合わせて使用できる。これまでの説明に使
用してきた用語と表現は説明のためのものであり、発明
を限定するものではなく、図面を参照して説明した特徴
またはその部分の同等の用語及び表現を排除する意図は
全く無い。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によ
ってのみ規定され制限されることを認識すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影システムの構成例及びその作
用を説明するための概略図である。
【図2】本発明による光源と投影システムの構成例及び
その作用を説明するための概略図である。
【図3】本発明に適用するフィルタスタックの構成及び
その作用を説明するための概略図である。
【図4】本発明による投影表示システムの1実施例の構
成及びその作用を説明するための概略図である。
【図5】本発明による投影表示システムの他の実施例の
構成及びその作用を説明するための概略図である。
【図6】本発明によるスペクトル分布偏光を変換するプ
ロセスの一例を示すブロック図である。
【図7】本発明によるスペクトル分布偏光変換器の一実
施例の構成及びその作用を説明するための概略図であ
る。
【図8】本発明によるスペクトル分布偏光変換器の他の
実施例の構成及びその作用を説明するための概略図であ
る。
【図9】本発明によるスペクトル分布偏光変換器の更に
他の実施例の構成及びその作用を説明するための概略図
である。
【図10】図9に続く本発明によるスペクトル分布偏光
変換器の実施例を示す概略図である。
【図11】本発明による投影表示システムの他の実施例
の構成及びその作用を説明するための概略図である。
【図12】本発明による投影表示システムの更に他の実
施例の構成及びその作用を説明するための概略図であ
る。
【図13】本発明による投影表示システムの更に他の実
施例の構成及びその作用を説明するための概略図であ
る。
【図14】従来の投影表示システムの一例の構成及びそ
の作用を説明するための概略図である。
【図15】従来の投影表示システムの他の例の構成及び
その作用を説明するための概略図である。
【図16】従来の投影表示システムの更に他の例の構成
及びその作用を説明するための概略図である。
【図17】従来技術の投影表示システムの更に他の例の
構成及びその作用を説明するための概略図である。
【図18】従来の偏光変換器の一例の構成及びその作用
を説明するための図である。
【図19】従来の偏光変換器の他の例の構成及びその作
用を説明するための図である。
【図20】従来の偏光変換器の更に他の例の構成及びそ
の作用を説明するための図である。
【図21】従来の偏光変換器の更に他の例の構成及びそ
の作用を説明するための図である。
【図22】従来の偏光変換器の更に他の例の構成及びそ
の作用を説明するための図である。
【図23】従来の偏光変換器の更に他の例の構成及びそ
の作用を説明するための図である。
【符号の説明】
10…投影表示システム、12…光源、14…照明機
構、16…偏光機構、18…光分割機構、20…再結合
機構、22…投影機構、24…ランプ、26…反射鏡、
28,30…ダイクロイックフィルタ、32,34,3
6…偏光ビームスプリッタ(PBS)、38,40,4
2…液晶表示装置(LCD)、44,46…ダイクロイ
ックフィルタ、48…投影レンズ、50…投影表示シス
テム、52…偏光ビームスプリッタ(PBS)、54,
56…ダイクロイックフィルタ、60…投影表示システ
ム、64,66…ダイクロイックフィルタ、70…投影
表示システム、72…カラーキューブフィルタ、74,
76…ダイクロイックフィルタ、78…偏光ビームスプ
リッタキューブ、80…投影表示システム、82…光
源、83…投影システム、84…青色光透過ダイクロイ
ックフィルタ、86…青反射ダイクロイックフィルタ、
88,90…偏光ビームスプリッタ、92,94,96
…LCD、98…投影レンズ、100…ランプ、102
…反射鏡、104…赤透過ダイクロイックフィルタ、1
06,110…偏光ビームスプリッタ(PBS)、10
8…赤色光反射ダイクロイックフィルタ、109,11
1…ストップ、 112…1/2波長板、113…フィ
ルタスタック、114,116,118…コレステリッ
クカラーフィルタ、120…1/4波長板、122…投
影表示システム、124…投影システム、126…青色
光透過ダイクロイックフィルタ、200…偏光変換器、
202…光源、204…光学素子アレイ、206…偏光
ビームスプリッタ、208…ダイクロイックフィルタ、
210…反射鏡、212,218…1/2波長板、21
4…ダイクロイックフィルタ、216…反射鏡、230
…スペクトル分布偏光変換器、232…光源、234…
光学素子アレイ、236…偏光ビームスプリッタ、23
8,242,244,248…1/4波長板、240…
ダイクロイックフィルタ、246…ダイクロイックフィ
ルタ、250,252…反射鏡、254…偏光ビームス
プリッタ、256…1/2波長板、258…被照明対
象、260…変換器、262a,262b…入力部、2
64…光学素子アレイ、266a,266b,266
c,266d,266e,266f,266g…偏光ビ
ームスプリッタ(PBS)、270a,270b,27
4a,274b,276a,276b,276c,28
0a,280b,284a,284b…1/4波長板、
272a,272b,282a,282b…ダイクロイ
ックフィルタ、278a,278b,278c…金属反
射鏡、301…ランプ、302…偏光ビームスプリッタ
プレート、308…照明領域、323,324,32
5,326…反射鏡、400,410…投影表示システ
ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 EA16 EA19 HA13 HA17 HA18 HA20 HA21 HA24 HA28 MA06 MA20 2H091 FA05X FA05Z FA10X FA10Z FA11X FA11Z FA14Z FA26X FA26Z FA41Z FD12 LA11 LA16

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの光成分を有する光ビー
    ムを発生する光源と共に使用する偏光変換器において、
    前記光ビームから、他の光成分と異なって偏光された少
    なくとも1つの光成分を分離できる光学アレイを有する
    ことを特徴とする偏光変換器。
  2. 【請求項2】 前記光源が初期のエタンデュを規定し、
    前記光学アレイが前記初期のエタンデュの4倍以下のエ
    タンデュを有することを特徴とする請求項1に記載の偏
    光変換器。
  3. 【請求項3】 前記光学アレイは、前記初期のエタンデ
    ュの3.5倍以下のエタンデュを有することを特徴とす
    る請求項2に記載の偏光変換器。
  4. 【請求項4】 前記光学アレイは、前記初期のエタンデ
    ュの2倍以下のエタンデュを有することを特徴とする請
    求項2に記載の偏光変換器。
  5. 【請求項5】 前記光学アレイは、少なくとも1つのダ
    イクロイックフィルタを有することを特徴とする請求項
    1に記載の偏光変換器。
  6. 【請求項6】 前記光ビームの略全部が前記光学アレイ
    を透過することを特徴とする請求項1に記載の偏光変換
    器。
  7. 【請求項7】 前記ダイクロイックフィルタのそれぞれ
    は、2枚の1/4波長板の間に挟まれて配されているこ
    とを特徴とする請求項5に記載の偏光変換器。
  8. 【請求項8】 前記光学アレイは、第1のダイクロイッ
    クフィルタと、該第1ダイクロイックフィルタを補完す
    る第2のダイクロイックフィルタとを有することを特徴
    とする請求項1に記載の偏光変換器。
  9. 【請求項9】 前記第1及び第2のダイクロイックフィ
    ルタのそれぞれが2枚の1/4波長板の間に挟まれて配
    されていることを特徴とする請求項8に記載の偏光変換
    器。
  10. 【請求項10】 前記光学アレイは、偏光ビームスプリ
    ッタを含み、前記光ビームは、前記ダイクロイックフィ
    ルタの1つを通過する前に前記偏光ビームスプリッタを
    通過することを特徴とする請求項8に記載の偏光変換
    器。
  11. 【請求項11】 前記光学アレイは、第2の偏光ビーム
    スプリッタをさらに含むことを特徴とする請求項10に
    記載の偏光変換器。
  12. 【請求項12】 前記光学アレイは、さらに2つの偏光
    ビームスプリッタを含み、前記ダイクロイックフィルタ
    のそれぞれは、前記ビームスプリッタの間の光路上に配
    されていることを特徴とする請求項9に記載の偏光変換
    器。
  13. 【請求項13】 前記光学アレイは、前記偏光ビームス
    プリッタの1つと被照明対象物との間に1枚の1/2波
    長板をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の
    偏光変換器。
  14. 【請求項14】 さらに複数の光入力ポートを有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の偏光変換器。
  15. 【請求項15】 前記光学アレイは、前記光源と前記第
    1のダイクロイックフィルタとの間の光路上に配された
    第1の偏光ビームスプリッタを有し、さらに前記第1の
    偏光ビームスプリッタと前記第2の偏光ビームスプリッ
    タとの間の別光路上に、第2のダイクロイックフィルタ
    を有することを特徴とする請求項9に記載の偏光変換
    器。
  16. 【請求項16】 前記光学アレイは、1群の偏光ビーム
    スプリッタをさらに有し、前記ダイクロイックフィルタ
    が互いに近接して前記1群の偏光ビームスプリッタの片
    側に配置され、前記光学アレイは、さらに複数の1/4
    波長板と、前記偏光ビームスプリッタの他方側に配置し
    たミラースタックとを有し、前記ダイクロイックフィル
    タ,前記1/4波長板及び前記ミラースタックは、前記
    ダイクロイックフィルタの1つの少なくとも1部分が、
    前記1/4波長板の1つと前記ミラースタックのアレイ
    の1部に対向し、前記ダイクロイックフィルタのもう1
    つの少なくとも1部分が、前記1/4波長板とミラース
    タックとのアレイに対向しないように配されていること
    を特徴とする請求項9に記載の偏光変換器。
  17. 【請求項17】 前記光源は、3つの光成分を有する光
    を発生し、前記光学アレイは、前記光を、前記光成分中
    の2成分が同一偏光を有し、第3の光成分の偏光と異な
    るように分離することを特徴とする請求項1に記載の偏
    光変換器。
  18. 【請求項18】 前記3つの光成分は、青色光、緑色光
    及び赤色光の成分であり、青色光成分と緑色光成分が同
    一偏光で、赤色光成分の偏光と異なっていることを特徴
    とする請求項17に記載の偏光変換器。
  19. 【請求項19】 前記光学アレイは、前記2つの光成分
    を、1つの成分がs偏光を有し、他の成分がp偏光を有
    するように分離することを特徴とする請求項1に記載の
    偏光変換器。
  20. 【請求項20】 (a)少なくとも2つの光成分を有す
    る非偏光の光ビームを発生するステップと、(b)該光
    ビームから他の光成分と異なる偏光を有する少なくとも
    1つの光成分を分離するステップとを有し、該光ビーム
    の略全てを透過させることを特徴とする光変換方法。
  21. 【請求項21】 前記光ビームを先ず、第1偏光を有す
    る第1偏光成分と、第2偏光を有する第2偏光成分とに
    分離することを特徴とする請求項20に記載の光変換方
    法。
  22. 【請求項22】 さらに、前記第1偏光成分を第1光成
    分と第2光成分に分離し、該第1光成分の偏光を変化さ
    せるステップと、前記第2偏光成分をスペクトル的に前
    記第1光成分と前記第2光成分とに分離し、前記第2光
    成分の偏光を変化させるステップとを有し、前記第1光
    成分は前記第2偏光を有し、前記第2光成分は前記第1
    偏光を有することを特徴とする請求項21に記載の光変
    換方法。
  23. 【請求項23】 前記光ビームは、赤色光成分、青色光
    成分および緑色光成分より構成され、前記光ビームを、
    青色光成分と緑色光成分が同一偏光を有し、赤色光成分
    の偏光と異なるように分離することを特徴とする請求項
    20に記載の光変換方法。
  24. 【請求項24】 前記光ビームを、前記光成分の1つが
    s偏光を有し、該光成分の他の1つがp偏光を有するよ
    うに分離することを特徴とする請求項20に記載の光変
    換方法。
  25. 【請求項25】 偏光を用いる投影表示システムにおい
    て、(a)少なくとも2つの光成分を有し、少なくとも
    1方の前記光成分が他方の前記光成分と異なるように偏
    光された光ビームを発生する光源と、(b)前記光成分
    の少なくとも1つを反射し、少なくとも前記光成分の他
    の1つを透過させる複数の偏光ビームスプリッタ及びダ
    イクロイックフィルタと、前記光成分の1つに関する光
    成分の特定画像を各々生成する複数のLCDとを有する
    投影システムと、(c)前記複数のLCDからの各々の
    光成分の特定画像を結合した1画像を投影する投影レン
    ズとを有することを特徴とする投影表示システム。
  26. 【請求項26】 前記光源は、ランプと、該ランプと前
    記投影システムとの間に配設したコレステリックカラー
    フィルタ機構を有するフィルタスタックを備え、該フィ
    ルタスタックは、前記光ビームをプレフィルタで処理し
    て赤色p偏光、緑色p偏光及び青色s偏光を透過させる
    機能を有することを特徴とする請求項25に記載の投影
    表示システム。
  27. 【請求項27】 前記光源は、前記光ビームをプレフィ
    ルタで処理する偏光変換器を有することを特徴とする請
    求項25に記載の投影表示システム。
  28. 【請求項28】 前記偏光ビームスプリッタを前記投影
    システム中に略直線に配設し、前記ダイクロイックフィ
    ルタを前記投影システム中に略直線に配設し、前記ダイ
    クロイックフィルタが前記偏光ビームスプリッタに対し
    垂直で、前記略直線の中央点付近で前記ダイクロイック
    フィルタと前記偏光ビームスプリッタが交差するように
    配したことを特徴とする請求項25に記載の投影表示シ
    ステム。
  29. 【請求項29】 前記光源からの前記光ビームは、青色
    光透過ダイクロイックフィルタに略45度の角度で入射
    し、前記偏向ビームスプリッタに略45度の角度で入射
    し、前記光成分の特定画像を表示した前記LCDパネル
    に略垂直に入射し、前記光成分の特定画像を担って該L
    CDパネルで反射し、前記偏光ビームスプリッタに略4
    5度の角度で入射し、青色光反射ダイクロイックフィル
    タに略45度の角度で入射してから、前記投影レンズを
    通過することを特徴とする請求項28に記載の投影表示
    システム。
  30. 【請求項30】 前記光源からの前記光ビームは、青色
    光透過ダイクロイックフィルタに略45度の角度で入射
    し、前記偏向ビームスプリッタに略45度の角度で入射
    し、前記光成分の特定画像を表示した前記LCDパネル
    に略垂直に入射し、前記光成分の特定画像を担って該L
    CDパネルで反射し、偏光ビームスプリッタに略45度
    の角度で入射し、青色光透過ダイクロイックフィルタに
    略45度の角度で入射してから前記投影レンズを通過す
    ることを特徴とする請求項28に記載の投影表示システ
    ム。
  31. 【請求項31】 前記光源は、前記光ビームを発生する
    ランプと、前記光ビームをプレフィルタリングして赤色
    p偏光を前記投影システムに供給するために前記ランプ
    と前記投影システムとの間に配設したプレフィルタ照明
    装置を有し、該プレフィルタ照明装置は、1つの赤色光
    透過ダイクロイックフィルタと、1対の偏光ビームスプ
    リッタと、1対の吸光ストップと、1枚の1/2波長板
    と、1つの赤色光反射ダイクロイックフィルタとを有
    し、前記光ビームは、赤色光透過ダイクロイックフィル
    タに入射し、透過赤色光成分と反射緑色光成分と反射青
    色光成分とに分離され、該反射緑色光及び青色光成分が
    偏光ビームスプリッタに入射し、該偏光ビームスプリッ
    タが緑色s偏光成分と青色s偏光成分を反射し、該青色
    s偏光成分は、前記赤色光反射ダイクロイックフィルタ
    に入射し、該赤色光反射ダイクロイックフィルタが前記
    緑色s偏光成分と青色s偏光成分を透過して前記投影シ
    ステムに入射し、前記赤色光透過ダイクロイックフィル
    タを透過した前記透過赤色光成分が他の偏光ビームスプ
    リッタに入射し、該偏光ビームスプリッタが赤色s偏光
    成分を反射して、その赤色s偏光成分が、前記1/2波
    長板に入射し、該1/2波長板が前記赤色s偏光成分を
    赤色p偏光成分に変換し、該赤色p偏光成分が前記赤色
    光反射ダイクロイックフィルタに入射し反射して前記投
    影システムに入射することを特徴とする請求項25に記
    載の投影表示システム。
  32. 【請求項32】 偏光を用いる投影表示システムにおい
    て、(a)少なくとも3つの光成分を有し、該光成分の
    1つがp偏光成分で他の2つがs偏光である光ビームを
    発生する光源と、(b)前記光成分の1つを反射し、該
    光成分の他の1つを各々が透過させる複数の偏光ビーム
    スプリッタ及びダイクロイックフィルタと、前記光成分
    に関する光成分の特定画像を各々生成する複数のLCD
    とを有し、前記ダイクロイックフィルタが前記偏光ビー
    ムスプリッタに垂直でエッジ付近を交差するように、前
    記ダイクロイックフィルタと前記偏光ビームスプリッタ
    とが略x字形状に配されている投影システムと、(c)
    前記複数のLCDからの各々の光成分の特定画像を結合
    した1画像を投影する投影レンズとを有することを特徴
    とする投影表示システム。
  33. 【請求項33】 前記光源は、ランプと、前記光ビーム
    をプレフィルタで処理するために前記ランプと前記投影
    システムとの間に配設したコレステリックカラーフィル
    タ機構を有するフィルタスタックとを含むことを特徴と
    する請求項32に記載の投影表示システム。
  34. 【請求項34】 前記光源は、前記光ビームをプレフィ
    ルタで処理する偏光変換器を含むことを特徴とする請求
    項32に記載の投影表示システム。
  35. 【請求項35】 前記光源からの前記光ビームは、青色
    光透過ダイクロイックフィルタに略45度の角度で入射
    し、次に偏光ビームスプリッタに略45度の角度で入射
    し、次に前記光成分の特定画像を表示している前記LC
    Dパネルに略垂直に入射し、前記光成分の特定画像を担
    って該LCDパネルを反射し、次に前記偏光ビームスプ
    リッタに略45度の角度で入射し、次に青色光反射ダイ
    クロイックフィルタに略45度の角度で入射し反射して
    から前記投影レンズを通過することを特徴とする請求項
    32に記載の投影表示システム。
  36. 【請求項36】 前記光源からの前記光ビームは、青色
    光透過ダイクロイックフィルタに略45度の角度で入射
    し、次に偏光ビームスプリッタに略45度の角度で入射
    し、次に前記光成分の特定画像を表示している前記LC
    Dパネルに略垂直に入射し、前記光成分の特定画像を担
    って該LCDパネルを反射し、次に前記偏光ビームスプ
    リッタに略45度の角度で入射し、次に青色光透過ダイ
    クロイックフィルタに略45度の角度で入射してから前
    記投影レンズを通過することを特徴とする請求項32に
    記載の投影表示システム。
  37. 【請求項37】 前記光源は、前記光ビームを発生する
    ランプと、前記光ビームをプレフィルタリングとして赤
    色p偏光、緑色s偏光及び青色s偏光を前記投影システ
    ムに供給するために前記ランプと前記投影システムとの
    間に配設したプレフィルタ照明装置を有し、該プレフィ
    ルタ照明装置は、1つの赤色光透過ダイクロイックフィ
    ルタと、1対の偏光ビームスプリッタと、1対の吸光ス
    トップと、1枚の1/2波長板と、1つの赤色光反射ダ
    イクロイックフィルタとを有し、前記光ビームは、赤色
    光透過ダイクロイックフィルタに入射し、前記光ビーム
    が透過赤色光成分と反射緑色光成分と反射青色光成分と
    に分離され、該反射緑色光及び青色光成分が偏光ビーム
    スプリッタに入射し、該偏光ビームスプリッタが緑色s
    偏光成分と青色s偏光成分を反射し、該緑色s偏光成分
    と該青色s偏光成分が前記赤色光反射ダイクロイックフ
    ィルタに入射し、該赤色光反射ダイクロイックフィルタ
    が前記緑色s偏光成分と青色s偏光成分を透過させて前
    記投影システムに入射させ、前記赤色光透過ダイクロイ
    ックフィルタを透過した前記透過赤色光成分が他の偏光
    ビームスプリッタに入射し、該偏光ビームスプリッタが
    赤色s偏光成分を反射して、その赤色s偏光成分が前記
    1/2波長板に入射し、該1/2波長板が前記赤色s偏
    光成分を赤色p偏光成分に変換し、該赤色p偏光成分が
    前記赤色光反射ダイクロイックフィルタに入射し反射し
    て前記投影システムに入射することを特徴とする請求項
    32に記載の投影表示システム。
  38. 【請求項38】 偏光を用いる投影表示システムにおい
    て、(a)少なくとも2つの光成分を有し、少なくとも
    1方の前記光成分が他方の前記光成分と異なるように偏
    光された光ビームを発生する光源と、(b)前記各光成
    分に関する各特定画像を生成する複数の偏光変調素子を
    有する投影システムと、(c)前記複数の偏光変調素子
    からの各々の光成分の特定画像を結合した1画像を投影
    する投影レンズを有することを特徴とする投影表示シス
    テム。
  39. 【請求項39】 前記光源は、ランプと、前記光ビーム
    をプレフィルタで処理して赤色p偏光と緑色s偏光と青
    色s偏光とを透過させるために前記ランプと前記投影シ
    ステムとの間に配設したコレステリックカラーフィルタ
    を有するフィルタースタックを有することを特徴とする
    請求項38に記載の投影表示システム。
  40. 【請求項40】 前記光源は、偏光変換器を有すること
    を特徴とする請求項38に記載の投影表示システム。
  41. 【請求項41】 前記偏光変換器は、前記光ビームの略
    全部が透過することを特徴とする請求項40に記載の投
    影表示システム。
  42. 【請求項42】 前記光源は、初期のエタンデュを規定
    するランプを有し、前記偏光変換器は、前記初期のエタ
    ンデュの2倍以下のエタンデュを有することを特徴とす
    る請求項40に記載の投影表示システム。
  43. 【請求項43】 前記偏光変換器は、第1のダイクロイ
    ックフィルタと、該第1のダイクロイックフィルタを補
    完する第2のダイクロイックフィルタとを有し、前記第
    1及び第2のダイクロイックフィルタのそれぞれが2枚
    の1/4波長板の間に挟まれて配されていることを特徴
    とする請求項40に記載の投影表示装置。
  44. 【請求項44】 前記偏光変換器は、2つの偏光ビーム
    スプリッタを含むことを特徴とする請求項40に記載の
    投影表示装置。
  45. 【請求項45】 前記偏光変換器は、さらに複数の光入
    力ポートを有することを特徴とする請求項40に記載の
    投影表示装置。
  46. 【請求項46】 前記偏光変換器は、さらに少なくとも
    2つの偏光ビームスプリッタを含むことを特徴とする請
    求項43に記載の投影表示装置。
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