JP2000199883A - 反射型プロジェクタ装置 - Google Patents

反射型プロジェクタ装置

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JP2000199883A
JP2000199883A JP11051666A JP5166699A JP2000199883A JP 2000199883 A JP2000199883 A JP 2000199883A JP 11051666 A JP11051666 A JP 11051666A JP 5166699 A JP5166699 A JP 5166699A JP 2000199883 A JP2000199883 A JP 2000199883A
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reflection type
projector device
liquid crystal
dichroic
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Takeshi Goto
猛 後藤
Hideshi Yoshida
秀史 吉田
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Toshihiro Suzuki
敏弘 鈴木
Hisashi Yamaguchi
久 山口
Takakazu Aritake
敬和 有竹
Takeshi Matsumoto
松本  剛
Shin Eguchi
伸 江口
Fumio Yamagishi
文雄 山岸
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は色分離/色合成手段及び反射型液晶パ
ネル等を用いて大画像表示を行なう反射型プロジェクタ
装置に関し、高色純度及び高効率を有すると共に小型化
及び低コスト化を図ることを課題とする。 【解決手段】光源2と、反射型液晶パネル26R,26
G,26Bと、光源21からの光を干渉を利用して所定
の色の光に分離するダイクロイックプリズム24と、投
写レンズ27を具備する反射型プロジェクタ装置におい
て、光源21と反射型液晶パネル26R,26G,26
Bとの間に第1の偏光板23を配設すると共に、反射型
液晶パネル26R,26G,26Bと投写レンズ27と
の間に第2の偏光板25を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型プロジェクタ
装置に係り、特に色分離/色合成手段及び反射型液晶パ
ネル等を用いて大画像表示を行なう反射型プロジェクタ
装置に関する。従来では、大画像表示を行なう投写型液
晶プロジェクタとしては、TN型液晶パネルを用いた透
過型液晶パネルが広く用いられてきた。
【0002】しかるに近年では、各画素に反射電極を設
け画素の開口率を向上させて用いる反射型液晶パネルの
研究が進み、投写型液晶プロジェクタに適用されるよう
になってきいる。この反射型液晶パネルは、従来の透過
型液晶パネルに比較して開口率が高くできるため、小型
化/高効率のプロジェクタを実現することができる。
【0003】
【従来の技術】図1は、従来の反射型プロジェクタ装置
の一例を示す構成図である。同図に示すように、反射型
プロジェクタ装置10は、大略すると光源11、偏光分
離プリズム(PBS)12、ダイクロイックプリズム1
4、反射型液晶パネル16R,16G,16B(Rは赤
色,Gは緑色,Bは青色を示す)、及び投写レンズ17
等により構成されている。
【0004】上記構成において、光源11から出射した
光束は、偏光分離プリズム12により直線偏光が抽出さ
れると共に進行方向を90°曲げられ、ダイクロイック
プリズム14に入射する。また、ダイクロイックプリズ
ム14に入射した光は、赤色,緑色,青色(RGB)に
それぞれ分離され出射し、各色に対応した各反射型液晶
パネル16R,16G,16Bで反射された後、同じ光
路を通って偏光分離プリズム12に再入射する。
【0005】この際、各反射型液晶パネル16R,16
G,16Bで画像変調された光の内、液晶がON状態の
領域では偏光方向を90°回転されて出射する為、この
ON状態領域に対応する出射光は偏光分離プリズム12
を透過し、投写レンズ17からスクリーン(図示せず)
に向け投写されて画像を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記した従
来の反射型プロジェクタ装置10では、高価な光学部品
である偏光分離プリズム12を用いていたため、反射型
プロジェクタ装置10のコストが上昇してしまうという
問題がある。また、偏光分離プリズム12が偏光を分け
るのに際して、光源11の光の広がり例えば±2度の広
がりに対して良好に偏光を分けるのが難しいという問題
点もある。
【0007】また、従来の反射型プロジェクタ装置10
では、光源11からの白色光を3分割してRGBの光を
作っている。この為、G−B間及びG−R間に存在する
シアン(Cy),イエロー(Ye)成分が各色に混入
し、色純度が落ちると共に収束光束照明が使えないとい
う問題点があった。この対策として、光源11とダイク
ロイックプリズム14との間、またはダイクロイックプ
リズム14と投写レンズ17との間に、シアン(Cy)
カットフィルタ、及びイエロー(Ye)カットフィルタ
を入れて、前記不要波長をカットすることが考えられる
(図1参照)。
【0008】しかし、帯域フィルタ(バンドパスフィル
タ)である、Cyカットフィルタ、Yeカットフィルタ
は、不要波長域となる10〜20nm程度の帯域をカット
するには、カット率(任意の波長域の反射又は吸収率)
を大きくできない。この為、必要な波長域までカットし
光の損失を伴うか、または十分に不要波長をカットでき
ず十分な色純度を確保できないか何れか一方となり、光
の損失を伴うことなく色純度を確保することができなか
った。
【0009】また、従来の反射型プロジェクタ装置10
では、反射型液晶パネル16R,16G,16Bと投写
レンズ17との間にダイクロイックプリズム14と偏光
分離プリズム12の二つの光学要素が配設されるため、
反射型液晶パネル16R,16G,16Bと投写レンズ
17との間隔が長くなり、また装置が大型してしまうと
いう問題点があった。
【0010】また、ダイクロイックプリズム14中を光
が進む際、光路が長い事から光の広がりが発生し、これ
に対応するために偏光分離プリズム12,ダイクロイッ
クプリズム14,及び投写レンズ17が大型してしまう
という問題点があった。本発明は上記の点に鑑みてなさ
れたものであり、高色純度及び高効率を有すると共に小
型化及び低コスト化を図りうる反射型プロジェクタ装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。請求項1記載の発明は、光源と、反
射型液晶パネルと、前記光源からの光を所定の色の光に
分離または/及び合成する色分離/色合成手段と、投写
レンズを具備する反射型プロジェクタ装置において、前
記光源と前記反射型液晶パネルとの間に第1の偏光素子
を配設すると共に、前記反射型液晶パネルと前記投写レ
ンズとの間に第2の偏光素子を配設したことを特徴とす
るものである。
【0012】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の反射型プロジェクタ装置において、前記色分離/色
合成手段を、前記光源と前記反射型液晶パネルとの間
で、かつ前記反射型液晶パネルと前記投写レンズとの間
の位置に配設したことを特徴とするものである。
【0013】また、請求項3記載の発明は、請求項1ま
たは2記載の反射型プロジェクタ装置において、前記色
分離/色合成手段として、ダイクロイックミラーを用
い、該ダイクロイックミラーがX字型に組み合わされ、
かつ、前記光源からの入射光および前記反射型液晶パネ
ルからの反射光が前記ダイクロイックミラーを通過する
際、該各光の光軸通過位置が前記ダイクロイックミラー
の組み合わせ中心位置以外の位置を通過するよう構成し
たことを特徴とするものである。
【0014】また、請求項3記載の反射型プロジェクタ
装置において、前記ダイクロイックミラーの反射特性
を、光源側のミラーと投写側のミラーとで特性が異なる
よう構成することもできる。また、請求項4記載の発明
は、請求項1記載の反射型プロジェクタ装置において、
前記光源からの光を略垂直に前記反射型液晶パネルに入
射させ、且つ、前記反射型液晶パネルからの反射光を前
記光源の前に設置したミラーによって反射し、該反射光
を前記投写レンズに導く構成としてなることを特徴とす
るものである。
【0015】また、請求項5記載の発明は、請求項1記
載の反射型プロジェクタ装置において、前記色分離/色
合成手段に設けられた干渉膜の膜面と前記反射型液晶パ
ネルとの間に、少なくとも1面のダイクロイックフィル
タを配置し、かつ、前記ダイクロイックフィルタを設定
波長以上の光を透過すると共に設定波長以下の光を反射
するハイパスフィルターとし、赤色用の反射型液晶パネ
ルの手前に配置したことを特徴とするものである。
【0016】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の反射型プロジェクタ装置において、前記色分離/色
合成手段に設けられた干渉膜の膜面と前記反射型液晶パ
ネルとの間に、少なくとも1面のダイクロイックフィル
タを配置し、前記ダイクロイックフィルタを設定波長以
下の光を透過すると共に設定波長以上の光を反射するロ
ウパスフィルターとし、青色用の反射型液晶パネルの手
前に配置したことを特徴とするものである。
【0017】また、請求項7記載の発明は、請求項1記
載の反射型プロジェクタ装置において、前記色分離/色
合成手段としてダイクロイックプリズムを用いると共
に、前記反射型液晶パネルと前記ダイクロイックプリズ
ムとの間に、第1のシリンドリカルレンズを配設したこ
とを特徴とするものである。
【0018】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載の反射型プロジェクタ装置において、前記光源と前記
ダイクロイックプリズムの間に、第2のシリンドリカル
レンズを配設したことを特徴とするものである。また、
請求項9記載の発明は、請求項7または8記載の反射型
プロジェクタ装置において、前記シリンドリカルレンズ
の収束方向が、前記ダイクロイックプリズム色分離の方
向と同方向としたことを特徴とするものである。
【0019】また、請求項7乃至9のいずれかに記載の
反射型プロジェクタ装置において、前記ダイクロイック
プリズムに入射する入射光が前記干渉膜面に対してS偏
光とされると共に、前記ダイクロイックプリズムから出
射する出射光がP偏光とされており、かつ、前記ダイク
ロイックプリズムに赤色のみを反射する赤色反射用干渉
膜と青色のみを反射する青色反射用干渉膜を設け、前記
入射光の前記赤色反射用干渉膜への入射角をθrとし、
前記青色反射用干渉膜への入射角をθbとした場合、θ
b<θrの関係を満たすよう構成することもできる。
【0020】また、請求項7乃至9のいずれかに記載の
反射型プロジェクタ装置において、前記投写レンズと前
記ダイクロイックプリズムの間に三角プリズムを配設
し、かつ、該三角プリズムの頂角θaと、前記ダイクロ
イックプリズムを出射する出射光と前記ダイクロイック
プリズム出射面の法線とがなす角θbがθa≒θbとな
るよう構成することもできる。
【0021】また、請求項10記載の発明は、所定の波
長帯域を有した照明光を生成する照明系と、前記照明系
から出射された照明光を反射することにより映像光を生
成する複数枚の反射型表示素子と、前記照明光を所定の
色の光に分離すると共に、前記反射型表示素子からの映
像光を合成する色分離/色合成手段と、合成された前記
映像光を投写する投写レンズとを有する反射型プロジェ
クタ装置であって、前記色分離/色合成手段の一の面で
ある入出射面に前記照明系から前記照明光が入射すると
共に、前記入出射面から前記投写レンズに向け前記映像
光が出射するよう構成すると共に、前記色分離/色合成
手段に対する前記照射光或いは前記映像光の入出射角
度、または前記反射型表示素子に対する前記照射光或い
は前記映像光の入出射角度を制御することにより、前記
照明光と前記映像光とを分離する構成としたことを特徴
とするものである。
【0022】また、請求項11記載の発明は、請求項1
0記載の反射型プロジェクタ装置において、前記照明光
をその光軸が前記色分離/色合成手段の色分離方向を含
む面に対して平行となる方向から入射するよう構成した
ことを特徴とするものである。また、請求項12記載の
発明は、請求項10記載の反射型プロジェクタ装置にお
いて、前記照明光をその光軸が前記色分離/色合成手段
の色分離方向を含む面に対して交差する方向から入射す
るよう構成したことを特徴とするものである。
【0023】また、請求項13記載の発明は、請求項1
2記載の反射型プロジェクタ装置において、前記照明光
と前記映像光が前記入出射面の面内で独立した位置で入
出射するよう構成し、かつ、前記照明系から前記投写レ
ンズに至る照明光学系をアナモルフィック光学系とした
ことを特徴とするものである。
【0024】また、請求項14記載の発明は、請求項1
2記載の反射型プロジェクタ装置において、前記照明光
と前記映像光が前記入出射面の面内で独立した位置で入
出射するよう構成し、かつ、前記照明系から前記投写レ
ンズに至る照明光学系を光軸に対して回転対象な光学系
としたことを特徴とするものである。
【0025】また、請求項15記載の発明は、請求項1
2記載の反射型プロジェクタ装置において、前記照明光
と前記映像光が前記入出射面の面内でオーバーラップし
て入出射するよう構成し、かつ、前記照明系から前記投
写レンズに至る照明光学系をアナモルフィック光学系と
したことを特徴とするものである。
【0026】また、請求項16記載の発明は、請求項1
2記載の反射型プロジェクタ装置において、前記照明光
と前記映像光が前記入出射面の面内でオーバーラップし
て入出射するよう構成し、かつ、前記照明系から前記投
写レンズに至る照明光学系を光軸に対して回転対象な光
学系としたことを特徴とするものである。
【0027】また、請求項17記載の発明は、請求項1
2乃至16のいずれかに記載の反射型プロジェクタ装置
において、前記色分離/色合成手段として色分離に偏光
依存性のある反射特性を持ち、反射光の偏光と透過光の
偏光が異なる偏光となるよう構成されたダイクロイック
クロスプリズムを用い、かつ、前記照明系に所定の波長
帯域のみ偏光を異ならせる偏光制御素子を設けたことを
特徴とするものである。
【0028】また、請求項17記載の反射型プロジェク
タ装置において、前記偏光制御素子が、所定の波長帯域
をフィルタリングする波長選択特性を有する構成として
もよい。また、請求項17記載の反射型プロジェクタ装
置において、前記偏光制御素子は緑波長帯域の光はダイ
クロイッククロスプリズムの色分離方向に対して平行な
偏光面を有する光であり、赤の波長帯域の光と青の波長
帯域の光は色分離方向に対して垂直な偏光面を有する光
を生成する構成とすることもできる。
【0029】また、請求項17記載の反射型プロジェク
タ装置において、前記偏光制御素子は所定の波長帯域を
反射する選択波長反射層を持つ第1及び第2の素子を有
し、かつ、前記第1の素子と第2の素子との間に円偏光
発生素子を挟持した構成とすることもできる。また、前
記請求項17記載の反射型プロジェクタ装置において、
前記選択波長反射層を形成する面の形状を平面または曲
面とすることもできる。
【0030】また、請求項18記載の発明は、請求項1
2乃至16のいずれかに記載の反射型プロジェクタ装置
において、前記色分離/色合成手段として反射光の偏光
と透過光の偏光の少なくとも一つずつが同じ偏光となる
よう構成されたダイクロイッククロスプリズムを用い、
かつ、前記照明系に所定の波長帯域の光を生成する波長
選択素子を設けたことを特徴とするものである。
【0031】また、請求項18記載の反射型プロジェク
タ装置において、前記波長選択素子を所定の波長帯域を
反射する第1及び第2の選択波長反射層により構成する
こともできる。また、前記請求項18記載の反射型プロ
ジェクタ装置において、前記選択波長反射層を形成する
面の形状を平面または曲面とすることもできる。
【0032】また、請求項17または18記載の反射型
プロジェクタ装置において、前記ダイクロイッククロス
プリズムの前記入出射面に収差防止用のプリズム或いは
ウエッジ基板を配置することもできる。また、請求項1
9記載の発明は、請求項12乃至18のいずれかに記載
の反射型プロジェクタ装置において、前記反射型表示素
子が時分割表示素子により構成されていることを特徴と
するものである。
【0033】また、請求項20記載の発明は、請求項1
2乃至18のいずれかに記載の反射型プロジェクタ装置
において、前記反射型表示素子が、反射により入射され
た光の位相変調を行なう位相変調型素子と、光強度を変
調する光強度変調素子とにより構成されることを特徴と
するものである。
【0034】また、請求項20記載の反射型プロジェク
タ装置において、前記位相変調型素子をλ/4の変調量
をもつ液晶パネルとし、かつ、前記光強度変調用素子を
偏光板とすることもできる。また、請求項20記載の反
射型プロジェクタ装置において、前記位相変調型素子を
偏光方向を90度変換する液晶パネルとし、かつ、前記
光強度変調用素子を偏光板と円偏光生成素子とにより構
成することもできる。
【0035】また、請求項20記載の反射型プロジェク
タ装置において、前記反射型表示素子の反射面と、前記
光強度変調用素子とを入射光軸に対して角度を有するよ
う配置することもできる。また、請求項30記載の反射
型プロジェクタ装置において、前記色分離/色合成手段
の前記反射型表示素子と対向する面にプリズム或いはウ
エッジ基板を配設すると共に、前記プリズムと前記色分
離/色合成手段との間、或いは前記ウエッジ基板と前記
色分離/色合成手段との間に前記光強度変調用素子を配
置することもできる。
【0036】また、請求項21記載の発明は、請求項1
2乃至20のいずれかに記載の反射型プロジェクタ装置
において、前記照明系は、前記光源から出射された光を
所定の偏光状態に変換する偏光変換光学系と、前記偏光
変換光学系からの光を前記色分離/色合成手段に斜めに
入射させるインテグレータ光学系とを有することを特徴
とするものである。
【0037】また、請求項21記載の反射型プロジェク
タ装置において、前記偏光変換光学系を、レンズアレイ
と、該レンズアレイにより結像した光を偏光により一方
向にずれた位置に移動させる偏光分離素子と、該偏光分
離素子の延在方向と同方向に並べられたλ/2シートア
レイとにより構成することもできる。また、請求項21
記載の反射型プロジェクタ装置において、前記インテグ
レータ光学系が、前記光源からの光を収束する第1のレ
ンズアレイと、該第1レンズアレイの口径を前記反射型
表示素子の大きさで結像する第2のレンズアレイと、前
記第2のレンズアレイを通過した光を前記反射型表示素
子位置に集める集光レンズとを有した構成とすることも
できる。
【0038】また、請求項12乃至21のいずれかに記
載の反射型プロジェクタ装置において、前記反射型表示
素子と前記色分離/色合成手段との間にフィールドレン
ズを配設することもできる。更に、請求項12乃至21
のいずれかに記載の反射型プロジェクタ装置において、
少なくとも前記反射型表示素子或いは前記光強度変調用
素子の一方を冷却する冷却手段を設けることもできる。
【0039】上記した各手段は、次のように作用する。
請求項1乃至請求項4記載の発明によれば、光源から出
射した光はまず第1の偏光素子でS偏光或いはP偏光に
なる。この光は色分離/色合成手段(ダイクロイックプ
リズム或いはダイクロイックミラー)に入射するが、こ
の方向では偏光状態は不変である。色分離/色合成手段
を出射すると、光は反射型液晶パネルで反射される。
【0040】ここで、反射型液晶パネルとして垂直配向
型の液晶パネルを用いた場合、反射型液晶パネルに電圧
が印加されておらず液晶分子が垂直に配向している状態
においては、入射光の偏光状態は不変のまま反射型液晶
パネルで反射される。この場合、反射された光は色分離
/色合成手段を再度通過した後、投写レンズの手前に第
1の偏光素子に対してクロスニコルの関係で設置された
第2の偏光素子で吸収されて投写されない。即ち黒表示
を実現することになる。
【0041】一方、反射型液晶パネルに電圧が印加され
て液晶分子が水平に倒れた状態においては、入射光の偏
光状態は変化し、入射光は反射型液晶パネルで反射され
る。この場合、反射された光は色分離/色合成手段を再
度通過した後、投写レンズの手前に第1の偏光素子に対
してクロスニコルの関係で設置された第2の偏光板を通
過して投写される。即ち白表示を実現することになる。
【0042】色分離/色合成手段(ダイクロイックプリ
ズム)は、光源からの入射光をRGBの三色に色分離し
て各々をそれぞれ反射型液晶パネルに入射させる機能を
奏すると共に、反射型液晶パネルから反射された光を色
合成する働きを有する。入射する光の主軸は、反射型液
晶パネルの反射面に対してS波或いはP波の状態で入射
することが必須である。即ち、これ以外の状態で光が入
射した場合には、ダイクロイックプリズムの反射特性の
違いから、反射型液晶パネルで反射してダイクロイック
プリズムを2回通過した光の偏光状態は直線偏光ではな
くなってしまい、良好な黒表示を得ることはできなくな
ってしまう。
【0043】また、液晶分子の配向は、略垂直配向にな
り得ることが必須である。本発明においては、S波(P
波)で入射した光は垂直配向した反射型液晶パネルに入
射した場合にその偏光状態は変化しない。即ち、入射す
る直線偏光の偏光方向が垂直配向した液晶分子の光学軸
に垂直或いは平行になっているため、偏光状態が乱され
るようなことは生じず、そのまま第2の偏光素子に達し
これに吸収されて良好な黒表示が実現される。
【0044】また、請求項5及び請求項6記載の発明に
よれば、光源から出た光は、第1の偏光素子により直線
偏光にされ色分離/色合成手段に入射する。色分離/色
合成手段は、白色光をRGBに分離し、反射型液晶パネ
ルに入射する。この反射型液晶パネルは、OFF状態
(黒表示時)には偏光方向を変えずに反射する。
【0045】色分離/色合成手段に設けられた干渉膜の
膜面と、反射型液晶パネルとの間に配設されたダイクロ
イックフィルタは、入射される光に含まれる所定成分を
反射するものである。いま、ダイクロイックフィルタ
が、入射される光に含まれる黄色成分を反射するもので
あるとすると、色分離/色合成手段で分離された赤色光
は、黄色成分がダイクロイックフィルタで、及び反射型
液晶パネル上のOFF領域上で、それぞれ入射した際と
同じ偏光方向で反射され、再度色分離/色合成手段に入
射する。
【0046】これらの光は、入射時と同じく色分離/色
合成手段内の干渉膜(赤色反射膜)で反射され、第2の
偏光素子に入射する。第1の偏光素子と、第2の偏光素
子はクロスニコル配置されているため、偏光方向の変わ
っていない黄色成分は第2の偏光素子で吸収される。ま
た同様に、ダイクロイックフィルタが、入射光に含まれ
るシアン成分を反射するものであるとすると、色分離/
色合成手段で分離された青色光は、シアン成分がダイク
ロイックフィルタで、及び反射型液晶パネル上のOFF
領域上で、それぞれ入射した際と同じ偏光方向で反射さ
れる。この反射された光は、再度色分離/色合成手段に
入射し、その後第2の偏光素子に入射する。この第2の
偏光素子は第1の偏光素子に対しクロスニコル配置され
ているため、偏光方向の変わっていないシアン成分は第
2の偏光素子で吸収される。
【0047】この際、ダイクロイックフィルタが黄色成
分を反射するものである場合には、ダイクロイックフィ
ルタは赤色光から黄色成分をカットするロウパスフィル
タでよい。また、同様にダイクロイックフィルタがシア
ン成分を反射するものである場合には、ダイクロイック
フィルタは青色光からシアン成分をカットするハイパス
フィルタでよい。ハイパスフィルタ及びロウパスフィル
タは、従来用いられていた帯域フィルタ(バンドパスフ
ィルタ)と比べ、非常にシャープな分離特性が実現でき
るため大幅な効率の向上を実現できる。
【0048】また、請求項7乃至請求項9記載の発明に
よれば、光源から放射された光は、第1のシリンドリカ
ルレンズにより横方向のみ収束され、その焦点では線状
のプロファイルを持つ光となる。この光は1度収束した
後、発散しながら進み、第1の偏光子を介しててダイク
ロイックプリズムに入射する。
【0049】また、第2のシリンドリカルレンズを設け
ることにより、ダイクロイックプリズムに入射し色分離
された光は、第2のシリンドリカルレンズを通過し、反
射型液晶パネルに入射する。この反射型液晶パネルに入
射する際、光は表示エリアとほぼ同じ大きさの光とな
る。反射型液晶パネルに入射した光は反射電極により正
反射され、入射時とは異なる角度で第2のシリンドリカ
ルレンズ,ダイクロイックプリズム,及び第2の偏光子
を通過する。この構成とすることで、従来の反射型プロ
ジェクタ装置において入出射光の分離に用いていた偏光
分離プリズム12(図1参照)が不要となり、その分だ
け投写レンズと反射型液晶パネルとの間隔(投写レンズ
のバックフォーカス)を短くできる。
【0050】また、第1及び第2のシリンドリカルレン
ズの収束方向と、ダイクロイックプリズムによる色分離
の方向を合わせる事により、偏光乱れを伴わずに集光が
可能となる。これにより、ダイクロイックプリズム及び
光学系全体の小型化が実現できる。一方、本発明の構成
では、反射型液晶パネルから出射した光は、ダイクロイ
ックプリズムを斜めに透過すると共に、各シリンドリカ
ルレンズにより収束されている事から、このまま投写し
た場合は大きな非点収差が発生する。これは、反射型液
晶パネル上の点から投写レンズに向かう光が、その角度
により光学長が変化するためである。本発明では、その
頂角を最適化した三角プリズムをダイクロイックプリズ
ムと投写レンズの間に配置する事で、この光路差の補正
を行っている。これにより、小型化の利点を損なわずに
良好な表示が可能となる。
【0051】請求項10乃至請求項16記載の発明によ
れば、色分離/色合成手段の入出射面が照明光の入射面
及び映像光の出射面として機能するよう構成したことに
より、光源から投写レンズに至る光学系の簡単化を図る
ことができ、よって反射型プロジェクタ装置の小型化を
図ることができる。また、色分離/色合成手段に対する
照射光或いは映像光の入出射角度、または反射型表示素
子に対する照射光或いは映像光の入出射角度を制御する
ことにより照明光と映像光とを分離する構成としたこと
により、従来照明光と映像光とを分離するのに用いられ
ていた偏光分離プリズムが不要となり、よってこれによ
っても反射型プロジェクタ装置の小型化を図ることがで
きる。
【0052】尚、照明光の色分離/色合成手段への入射
方向は、色分離/色合成手の色分離方向に対して水平方
向から入射させても、また垂直方向から入射させても上
記の作用を実現することができる。また、照明光と映像
光の入出射面への入射形態は、照明光と映像光とが入出
射面内で独立した位置で入出射しても、またオーバーラ
ップして入出射しても構わない。更に、照明系から投写
レンズに至る照明光学系はアナモルフィック光学系とし
ても、回転対象な光学系とても上記の作用を実現するこ
とができる。
【0053】また、請求項17記載の発明によれば、色
分離/色合成手段は利用する所定の波長帯域(例えば、
RGBの各色)をフィルタリングし、また偏光制御素子
は入射された偏光面を光の伝播方向を軸として90°回
転させる。こうして生成された光は、必要な波長帯域を
もち、一部の帯域の光(例えばG)が偏光を回転した光
が混在したものとなる。
【0054】この光が、偏光により反射特性が異なるダ
イクロイッククロスプリズムに入射されると、P偏光光
であるG波長帯域の光は透過し、RBについてはそれぞ
れ反射される。各反射型表示素子へ導かれる光は、P偏
光或いはS偏光である。反射型表示素子は各色の映像光
を生成し、この各色の映像光は入射した時と同じ偏光面
でダイクロイッククロスプリズムを通過し、各色の映像
光の合成を行なった後、投射レンズに向け出射される。
【0055】また、請求項18記載の発明のように、反
射光の偏光と透過光の偏光が等しくなるよう構成された
ダイクロイッククロスプリズムを用いると共に、照明系
に所定の波長帯域の光を生成する波長選択素子を設けた
構成としても、色分離/色合成処理を行なうことは可能
である。しかるに、この場合には、反射光の偏光と透過
光の偏光が等しいため、フィルタリングできる波長帯域
が各色において制限され、よって若干輝度の面で請求項
17記載の発明に対して劣るが、反射型プロジェクタ装
置の小型化は図ることができる。
【0056】また、ダイクロイッククロスプリズムの入
出射面に収差防止用のプリズム或いはウエッジ基板を配
置した場合には、光路差補正を行なうことができ、よっ
て非点収差の発生を抑制でき、小型化の利点を損なわず
に良好な表示が可能となる。また、請求項19記載の発
明によれば、反射型表示素子を時分割表示素子(例え
ば、マイクロミラーデバイス)により構成したことによ
り、或いは反射型表示素子を位相変調型素子(例えば、
液晶パネル)と光強度変調素子(例えば、偏光板)とを
組み合わせた構成としたことにより、比較的簡単な構成
で入射光の偏光状態と同一の偏光状態を維持しつつ、反
射光の強度変調を行なうことができる。
【0057】尚、反射型表示素子を位相変調型素子と光
強度変調素子とにより構成した場合、反射型表示素子の
反射面と光強度変調用素子とが平行に密着された構成と
しても、また分離して配置された構成としてもよい。ま
た、請求項21記載の発明によれば、反射型表示素子の
反射面と光強度変調用素子とを入射光軸に対して角度を
有するよう配置したことにより、映像光とノイズ光の出
射方向を変えることができ、必要な映像光のみ投射レン
ズより出射することができる。
【0058】上記のように、反射型表示素子の反射面と
光強度変調用素子とを入射光軸に対して角度を有する具
体的な手段として、色分離/色合成手段の反射型表示素
子と対向する面にプリズム或いはウエッジ基板を配設す
ると共に、プリズムと色分離/色合成手段との間、或い
はウエッジ基板と色分離/色合成手段との間に光強度変
調用素子を配置する構成が考えられる。
【0059】また、上記構成において少なくともプリズ
ムと色分離/色合成手段との間、或いはウエッジ基板と
色分離/色合成手段との間に間隙を形成することによ
り、放熱特性の向上を図ることができる。また、光源か
ら出射された光を所定の偏光状態に変換する偏光変換光
学系と、この偏光変換光学系からの光を色分離/色合成
手段に斜めに入射させるインテグレータ光学系とにより
照明系を構成した場合には、一方向の偏光面に揃った照
明光を生成する照明系のコンパクト化を図ることができ
る。
【0060】また、反射型表示素子と色分離/色合成手
段との間にフィールドレンズを配設した場合には、ノイ
ズ光を異なる角度で出射することができる。更に、少な
くとも反射型表示素子或いは光強度変調用素子の一方を
冷却する冷却手段を設けた場合には、反射型表示素子,
光強度変調用素子に対し強制的に冷却を行なうことがで
きるため、より冷却効率の向上を図ることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図2は、本発明の第1実施例で
ある反射型プロジェクタ装置20Aを示す要部構成図で
ある。同図に示すように、本実施例に係る反射型プロジ
ェクタ装置20Aは、大略すると光源21、第1の偏光
板23、ダイクロイックプリズム24、第2の偏光板2
5、反射型液晶パネル26R,26G,26B(Rは赤
色,Gは緑色,Bは青色を示している)、及び投写レン
ズ27等により構成されている(尚、反射型プロジェク
タ装置20Aは反射型表示素子として反射型液晶パネル
26R,26G,26Bを用しているため、以下反射型
プロジェクタ装置を反射型液晶プロジェクタ装置とい
う)。
【0062】光源21,リフレクター22,及び第1の
偏光板23は、照明系を構成する。光源21は高圧水銀
タイプのショートアークランプであり、白色光を生成す
るものである。この光源21の背面にはリフレクター2
2が配設されており、リフレクター22は出射光が投写
レンズ27に向かって絞られるように設計されている。
具体的には、リフレクター22は楕円形状とされてお
り、この楕円リフレクタ22の第1の焦点に前記光源2
1が配設されている。
【0063】ダイクロイックプリズム24は光源21か
ら入射する白色光を赤(R),緑(G),青(B)の三
色の光に分離すると共に、後述するように反射型液晶パ
ネル26R,26G,26Bで反射された各色の反射光
を合成する色分離/色合成手段として機能するものであ
る。このダイクロイックプリズム24は、三角柱形状を
有した4個のプリズム28A〜28Dを組み合わせた構
成(ダイクロイッククロスプリズム)とされており、各
プリズム28A〜28Dの対向する所定面には、色分離
及び色合成を行なう干渉膜である赤色反射膜29R及び
青色反射膜29Bが形成されている。
【0064】上記構成とされたダイクロイックプリズム
24は、光源21と各反射型液晶パネル26R,26
G,26Bとの間で、かつ各反射型液晶パネル26R,
26G,26Bと投写レンズと27の間の位置に配設位
置が設定されている。本実施例では、反射型表示素子と
して反射型液晶パネル26R,26G,26Bを用いて
いる。反射型液晶パネル26R,26G,26Bは垂直
配向型の液晶パネル(TFT型液晶パネル)であり、内
設される液晶としてはメルク社の誘電率異方性が負の液
晶を用いている。ここで、各反射型液晶パネル26R,
26G,26Bに設けられる反射型の反射電極は、TF
T型液晶パネルの表示電極としてアルミ電極を用いると
共に、対向基板の電極を透明電極としている。
【0065】また、液晶層の厚さdと液晶の複屈折Δn
との積(Δn・d)としては、例えば0.1 ミクロンから
0.6 ミクロンの間に設定でき、電圧の印加によって液晶
分子が傾く方向としては紙面の面内で液晶パネルの長手
方向に対して45度の方向に設定している。更に、各反
射型液晶パネル26R,26G,26Bに入射する光の
入射角度は、例えば10度程度となるように設定してい
るが、望ましくは20度以内とすることにより煽りの影
響をそれ程受けない表示装置を実現することができる。
【0066】投写レンズ27は、各反射型液晶パネル2
6R,26G,26Bで画像変調されると共にダイクロ
イックプリズム24で合成された光をスクリーン(図示
せず)に向け投写する機能を奏するものである。本実施
例では、この投写レンズ27として、引き伸ばし用のレ
ンズを用いた。第1及び第2の偏光板23,25は、沃
素系の偏光フィルムを用いている。また、第1の偏光板
23は、前記した光源21と各反射型液晶パネル26
R,26G,26Bとの間に配設されており、かつ第2
の偏光板25は各反射型液晶パネル26R,26G,2
6Bと投写レンズ27との間に配設されている。かつ、
第1の偏光素子23と第2の偏光素子25は、互いにク
ロスニコルの関係にあるよう構成されている。
【0067】ここで、ダイクロイックプリズム24及び
第1の偏光板25の特性について説明する。光源21か
らの光が第1の偏光板25により偏光されてダイクロイ
ックプリズム24に入射する際、この入射位置において
ダイクロイックプリズム24を構成するプリズム(プリ
ズム28A)の柱方向(紙面に対し鉛直方向)に直線を
引いた場合、本実施例ではダイクロイックプリズム24
に入射する光の偏光方向が、この直線に対して垂直かあ
るいは平行となるよう構成している。
【0068】また、本実施例では、ダイクロイックプリ
ズム24の特性を光の光源側と投写側とで異ならせた構
成としている。即ち、光源側ではダイクロイックプリズ
ム24の各反射膜29R,29Bに浅い角度で入射する
のに対して、投写側ではより深い角度で出射するよう構
成している。これに合わせて、ダイクロイックプリズム
24の左寄りと右寄りとで反射透過特性を調整してお
り、具体的には右寄りではより透過性が良好となるよう
に調整している。
【0069】続いて、上記構成とされた反射型液晶プロ
ジェクタ装置20Aの動作について説明する。光源21
で生成された照明光(白色光)は、第1の偏光板23を
通過することによりS偏光あるいはP偏光にされる。こ
の照明光はダイクロイックプリズム24の入出射面43
に入射する。この際、ダイクロイックプリズム24の4
つの三角柱形状を有したプリズム28A〜28Dの柱方
向に直線を引いた場合、入射光(照明光)はこの直線と
直交するように、“入射する主軸の傾く方向”が決めら
れている。即ち、図10に示すように、入射光はダイク
ロイックプリズム24の光分離方向に延在する面(この
面を色分離方向面51という)に沿って所定の角度で入
射される構成とされている。また、この入射時には、入
射光の偏光状態は不変である。
【0070】入射した照明光は、ダイクロイックプリズ
ム24において色分離が行なわれる。具体的には、赤色
反射膜29Rで赤色光のみが反射され、また青色反射膜
29Bで青色光のみが反射される。これにより、反射型
液晶パネル26Rには赤色光のみが、反射型液晶パネル
26Bには緑色光のみが、そして反射型液晶パネル26
Bには青色光のみが入射する。
【0071】この各色光は各反射型液晶パネル26R,
26G,26Bに対し、その光線の主軸が斜めになる状
態で入射し、各反射型液晶パネル26R,26G,26
Bで反射される。ここで、反射型液晶パネル26R,2
6G,26Bに電圧が印加されておらず液晶分子が垂直
に配向している状態においては、入射光の偏光状態は不
変のまま各反射型液晶パネル26R,26G,26Bで
反射される。この場合、反射された光はダイクロイック
プリズム24を再度通過した後、投写レンズ27の手前
に設置された第2の偏光板25(第1の偏光板25とク
ロスニコルの関係にある)で吸収されて投写されない。
即ち黒表示を実現することになる。
【0072】一方、反射型液晶パネル26R,26G,
26Bに電圧が印加されて液晶分子が水平に倒れた状態
においては、入射光の偏光状態が変化し、入射された光
は各反射型液晶パネル26R,26G,26Bで反射さ
れる。この場合、反射された光はダイクロイックプリズ
ム24を再度通過し色合成がされたた後入出射面43か
ら出射され、投写レンズ27の手前に設置された第2の
偏光板25を通過して投写される。即ち画像表示を実現
することになる(この色合成がされた光を映像光とい
う)。この際、図10に示すように、映像光は入出射面
53から色分離方向面51に沿って所定の角度で投写レ
ンズ27に向け出射される。このように本実施例では、
ダイクロイックプリズム24に形成された一の面である
入出射面43は、照明光の入射面として機能すると共
に、映像光の出射面としても機能している。
【0073】上記した説明から明らかなように、各反射
型液晶パネル26R,26G,26Bに入射する光の主
軸は、各反射型液晶パネル26R,26G,26Bの反
射面に対してS波あるいはP波の状態で入射することが
必須である。これ以外の状態で入射した場合には、ダイ
クロイックプリズム24の反射特性の違いから、反射型
液晶パネル26R,26G,26Bで反射してダイクロ
イックプリズム24を2回通過した光の偏光状態は直線
偏光ではなくなってしまい、上記した黒表示を得ること
ができなくなってしまう。
【0074】また、各反射型液晶パネル26R,26
G,26Bの液晶分子の配向は、略完全に垂直配向とす
ることが必須となる。S波(P波)で入射した光は、垂
直配向した液晶を有した反射型液晶パネル26R,26
G,26Bに入射した場合はその偏光状態は変化しな
い。即ち、入射光の進行方向と液晶の光学軸(遅相軸或
いは配向方向,この場合垂直配向なので基板に垂直)と
で形成される平面に対して、入射光すなわちS波は垂
直,P波は平行で、偏光状態が乱されるようなことは生
じず、そのまま第2の偏光板に達するため吸収されて良
好な黒表示が実現される。
【0075】よって、本実施例の構成によれば、従来用
いられていた高価な偏光ビームスプリッタを用いること
なく、高いコントラストを有した画像を生成することが
できる。これにより、高コントラストを維持しつつ、反
射型液晶プロジェクタ装置20Aの小型化及び低コスト
化を図ることができる。続いて、本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0076】図3は、本発明の第2実施例である反射型
液晶プロジェクタ装置20Bを示している。尚、図3に
おいて、図2に示した構成と対応する構成については同
一符号を付してその説明を省略する。また、以下説明す
る各実施例においても同様とする。前記した第1実施例
に係る反射型液晶プロジェクタ装置20Aでは、色分離
/色合成手段としてダイクロイックプリズム24を用い
た例を示したが、本実施例に係る反射型液晶プロジェク
タ装置20Bは、ダイクロイックプリズム24に代えて
ダイクロイックミラー30R,30Bを用いた構成とし
たことを特徴とするものである。
【0077】ダイクロイックミラー30Rは、表面に赤
色を反射するよう構成された干渉膜が形成された一対の
ミラー半体を平面状となるよう接合された構成とされて
おり、またダイクロイックミラー30Bは、表面に青色
を反射するよう構成された干渉膜が形成された一対のミ
ラー半体を平面状となるよう接合された構成とされてて
いる。また、ダイクロイックミラー30Rとダイクロイ
ックミラー30Bは、直交するよう配設されている。即
ち、ダイクロイックミラー30R,30Bは、X字型に
組み合わされた構成とされている。
【0078】尚、このダイクロイックミラー30R,3
0Bの反射特性は、第1実施例で用いたダイクロイック
プリズム24と同様に、光源側のミラーと投写側のミラ
ーとで特性が異なるよう構成している。上記構成とする
ことにより、ダイクロイックミラー30R,30Bは、
第1実施例におけるダイクロイックプリズム24と同等
の機能を奏する構成となる。しかしながら、ダイクロイ
ックミラー30R,30BをX字型に組み合わされた本
実施例の構成では、その組み合わせ中心位置(X字状の
交点部分)が表示の影になることが考えられる。
【0079】そこで本実施例では、光源21からの光の
光路が、組み合わせ中心位置を避けるようにダイクロイ
ックミラー30R,30Bに対し斜めに入射するよう構
成した。この入射角度は、例えば20度から30度程度
に設定している。この構成とすることにより、画像に影
が投写されることを防止でき、画像の劣化を防止するこ
とができる。
【0080】しかるに、上記のように入射光がダイクロ
イックミラー30R,30Bに対し斜めに入射する構成
では、投写レンズ27にも光が斜めに入るため、強い煽
りが生じることになってしまう。そこで本実施例では、
ダイクロイックミラー30R,30Bで反射された反射
光の光軸に対し、投写レンズ27の光軸を軸ずらし、逆
の煽りを入れて補正する構成とした(画像が極端に装置
から離れた位置に出るのを補正する)。
【0081】よって本実施例においても、第1実施例と
同様に、高品質の画像の投写を実現しつつ、反射型液晶
プロジェクタ装置20Aの小型化及び低コスト化を図る
ことができる。続いて、本発明の第3実施例について説
明する。図4は、本発明の第3実施例である反射型液晶
プロジェクタ装置20Cを示している。
【0082】前記した第1実施例では、光源21の光が
各反射型液晶パネル26R,26G,26Bに斜め方向
から入射する構成とした。これに対し、本実施例に係る
反射型液晶プロジェクタ装置20Cは、光源21からの
光を略垂直に各反射型液晶パネル26R,26G,26
Bに入射させ(即ち、光源21からの光の光軸が各反射
型液晶パネル26R,26G,26Bに対し、略垂直に
なっている)、且つ、各反射型液晶パネル26R,26
G,26Bからの反射光を光源21の前に設置した小型
の反射ミラー32によって反射し、投写レンズ27に導
く構成としたことを特徴とするものである。
【0083】反射ミラー32は、光源21の発光部分を
支える支持部21aの影部21b(図中、破線で示す部
分)に設置されている。即ち、支持部21aは光源21
に対しダイクロイックプリズム24の配設側に配設され
ているため、光源21からの光は支持部21aに遮られ
影部21bが形成される。この影部21bにはもともと
光が殆ど存在しないため、この影部21bに反射ミラー
32を設けても光源21から出射される光量が減るよう
なことはない。
【0084】本実施例の構成によれば、第1実施例と同
様に高コントラストの反射型液晶プロジェクタ装置20
Cを実現することができる。また、上記の如く構成され
た反射ミラー32を設けることにより、光源21と投写
レンズ27を近接配置することができ、反射型液晶プロ
ジェクタ装置20Cの更なる小型化を図ることができ
る。
【0085】続いて、本発明の第4実施例について説明
する。図5は、本発明の第4実施例である反射型液晶プ
ロジェクタ装置20Dを示している。本実施例に係る反
射型液晶プロジェクタ装置20Dは、ダイクロイックプ
リズム24に設けられた赤色反射膜29Rと赤色用の反
射型液晶パネル26Rとの間に第1のダイクロイックフ
ィルタ33を配設すると共に、ダイクロイックプリズム
24に設けられた青色反射膜29Bと青色用の反射型液
晶パネル26Bとの間に第2のダイクロイックフィルタ
34を配設したことを特徴とするものである。本実施例
では、ダイクロイックプリズム24の所定位置に、各ダ
イクロイックフィルタ33,34を配設した構成として
いる。
【0086】本実施例の構成とされた反射型液晶プロジ
ェクタ装置20Dも、光源21から出射した光は第1の
偏光板23により進行方向を偏光された上でダイクロイ
ックプリズム24の入出射面43に入射する。ダイクロ
イックプリズム24では、赤色反射膜29Rにより赤色
光(R)のみが反射され、また青色反射膜29Bにより
青色光(B)のみが反射され、緑色光(G)は各反射膜
29R,29Bを通過するため、光源21から出射した
白色光はRGBに色分離される。
【0087】ダイクロイックプリズム24を上記の如く
色分離する構成とすることにより、青色反射膜29Bは
ハイパスフィルタとして機能し、また赤色反射膜29R
をロウパスフィルタとして機能する。具体的には、赤色
反射膜29Rはそのカット波長(反射率50%となる波
長)を585nmとしており、よってを585nm以上の光
を反射するよう構成されている。また、青色反射膜29
Bはそのカット波長を540nmとしており、よって54
0nm以下の光を反射するよう構成されている。これは、
透過する緑色成分の純度を得るために必要な波長であ
り、光源21から出射した光はこのダイクロイックプリ
ズム24を透過することで良好な純度を持った緑色光と
なる。
【0088】尚、本実施例の構成と異なる構成として、
ダイクロイックプリズムに緑色光(G)を反射する帯域
フィルタ(バンドパスフィルタ)を設けることが考えら
れる。しかるにこの構成では、本実施例のようにハイパ
スフィルタ及びロウパスフィルタを用いる構成に比べ適
切なカット率を設定することができないため、良好な特
性を得ることはできない。
【0089】このダイクロイックプリズム24を透過し
色分離された緑色光は、反射型液晶パネル26Gで画像
情報を重畳され、再度ダイクロイックプリズム24に入
射する。前記したように、反射型液晶パネル26Gはノ
ーマリーブラックで使用しており、よって電圧を印加し
ていない画素では偏光方向は変化せず入射光と同じ偏光
方向で出射し、第2の偏光板25により吸収される。ま
た、電圧が印加された画素では偏光方向が90°回転し
て出射するため、第2の偏光板25を透過して投写レン
ズ27によりスクリーン(図示せず)に投写される。
【0090】一方、ダイクロイックプリズム24で反射
された赤色光の成分は、厳密には赤色の成分に加え、赤
色(R)と緑色(G)との境界に存在する黄色(Ye)
成分も含んでいる。これは前述したように緑色成分の色
純度を得るために設定したダイクロイックプリズム24
のカット波長によるものであるが、このままでは赤色の
色純度が確保できず問題がある。
【0091】そこで本実施例では、ダイクロイックプリ
ズム24の赤色光出射面と反射型液晶パネル26Rとの
間に、第1のダイクロイックフィルタ33を配設した構
成としている。本実施例では、第1のダイクロイックフ
ィルタ33は595nm以上の黄色成分のみ反射するよう
構成されており、よって595nm以下の黄色成分は第1
のダイクロイックフィルタ33で反射される。これに対
し、595以上の波長成分は、第1のダイクロイックフ
ィルタ33を透過し、反射型液晶パネル26Rおいて反
射される。
【0092】この際、第1のダイクロイックフィルタ3
3で反射された成分は、前記した黄色(Ye)成分であ
る。また第1のダイクロイックフィルタ33で反射され
た黄色(Ye)成分の反射光は、反射型液晶パネル26
Rで反射されていないため偏光方向は変わっていない。
これに対し、反射型液晶パネル26Rおいて反射された
反射光は、偏光方向が変わっている。
【0093】この第1のダイクロイックフィルタ33で
反射された反射光、及び反射型液晶パネル26Rで反射
された反射光は、共に再びダイクロイックプリズム24
に入射し、その後に入出射面43から反射ミラー35を
介して第2の偏光板25に入射する。この際、前記のよ
うに第1のダイクロイックフィルタ33で反射された黄
色(Ye)成分の光は偏光方向が変わっていないため、
第2の偏光板25において吸収される。これに対し、反
射型液晶パネル26Rおいて反射された反射光は偏光方
向が変わっているため、第2の偏光板25を通過して投
写レンズ27を介してスクリーンに投写される。よっ
て、スクリーンに投写される光には、不要な黄色(Y
e)成分は含まれず、色純度の高い画像を生成すること
ができる。
【0094】一方、ダイクロイックプリズム24で反射
された青色光の成分は、厳密には青色の成分に加え、青
色(B)と緑色(G)との境界に存在するシアン(C
y)成分も含んでおり、このままでは青色の色純度が確
保できず問題がある。そこで本実施例では、ダイクロイ
ックプリズム24の青色光出射面と反射型液晶パネル2
6Bとの間に、第2のダイクロイックフィルタ34を配
設した構成としている。本実施例では、第2のダイクロ
イックフィルタ34は510nm以上のシアン成分のみ反
射するよう構成されており、よって510nm以上のシア
ン成分は第2のダイクロイックフィルタ34で反射され
る。これに対し、510以下の波長成分は、第2のダイ
クロイックフィルタ34を透過し、反射型液晶パネル2
6Bおいて反射される。
【0095】この際、第2のダイクロイックフィルタ3
3で反射された成分は、前記したシアン(Cy)成分で
ある。また第2のダイクロイックフィルタ34で反射さ
れたシアン(Cy)成分の反射光は、反射型液晶パネル
26Bで反射されていないため偏光方向は変わっていな
い。これに対し、反射型液晶パネル26Bおいて反射さ
れた反射光は、偏光方向が変わっている。
【0096】この第2のダイクロイックフィルタ34で
反射された反射光、及び反射型液晶パネル26Bで反射
された反射光は、共に再びダイクロイックプリズム24
に入射し、その後入出射面43から反射ミラー35を介
して第2の偏光板25に入射する。この際、前記のよう
に第2のダイクロイックフィルタ34で反射されたシア
ン(Cy)成分の光は偏光方向が変わっていないため、
第2の偏光板25において吸収される。これに対し、反
射型液晶パネル26Bおいて反射された反射光は偏光方
向が変わっているため、第2の偏光板25を通過して投
写レンズ27を介してスクリーンに投写される。よっ
て、スクリーンに投写される光には、不要なシアン(C
y)は含まれず、色純度の高い画像を生成することがで
きる。
【0097】このように、本実施例に係る反射型液晶プ
ロジェクタ装置20Dによれば、単に第1及び第2のダ
イクロイックフィルタ33,34を第1実施例の構成の
装置に追加することにより、装置構造の変更なしに色純
度の向上および効率の向上を図ることができる。尚、第
1及び第2のダイクロイックフィルタ33,34に要求
されるカット波長は、ダイクロイックプリズム24に配
設される各反射膜29R,29Bのカット波長特性によ
り微調整する必要があるものであるが、通常用いられる
反射膜29R,29Bの仕様においては、第1のダイク
ロイックフィルタ33のカット波長は565〜600nm
の範囲で設定し、第2のダイクロイックフィルタ34の
カット波長は490〜530nmの範囲で設定すればよ
い。
【0098】また、上記実施例で用いたダイクロイック
プリズム24に代え、これと同様の働きをする物とし
て、第2実施例で用いたと同様なダイクロイックミラー
をX字状に配置したX−DM(クロス−ダイクロイック
ミラー)を用いることも可能である。ただし、この場合
にはダイクロイックプリズム24の出射面にフィルタを
形成することはできない(この平面がクロス−ダイクロ
イックプリズムには存在しない)。よって、ダイクロイ
ックミラーを用いた場合には、反射型液晶パネル26
R,26Bにダイクロイックフィルタ33,34を直接
配設するか、或いは各反射型液晶パネル26R,26B
とダイクロイックミラーとの間位置に別個に配置するこ
とで第4実施例と同様の効果が実現できる。
【0099】続いて、本発明の第5実施例について説明
する。図6は、本発明の第5実施例である反射型液晶プ
ロジェクタ装置20Eを示している。前記した第4実施
例では、ダイクロイックプリズム24を用いた構成を示
したが、本実施例ではダイクロイックプリズム24に代
えて、偏光分離プリズム36及びダイクロイックミラー
30R,30Bを用いた構成としている。
【0100】同図に示す反射型液晶プロジェクタ装置2
0Eでは、光源21から出射した光は第1の偏光板23
と偏光分離プリズム36により直線偏光が抽出されると
共に進行方向を90°曲げられ、ダイクロイックミラー
30R,30Bに入射する。前記した第4実施例の場合
と同様に、ダイクロイックミラー30R(赤色反射用)
はロウパスフィルタとして機能するものであり、またダ
イクロイックミラー30R(青色反射用)はハイパスフ
ィルタとして機能するものである。
【0101】この構成とすることにより、緑色光を反射
する帯域フィルタを用いる構成に比べ、良好な特性を得
ることができる。また、各ダイクロイックミラー30
R,30Bのカット波長については、第4実施例と同じ
くダイクロイックミラー30Rは585nm、ダイクロイ
ックミラー30Bは540nmに設定しており、緑色光の
色純度を確保している。
【0102】一方、赤色光成分及び青色光成分について
は、第4実施例と同様に不要成分(黄色(Ye)成分,
シアン(Cy)成分)を含んでいる。このため、赤色用
の反射型液晶パネル26Rには第1のダイクロイックフ
ィルタ33が設けられており、また青色用の反射型液晶
パネル26Bには第2のダイクロイックフィルタ34が
設けられている。
【0103】これにより、前記した第4実施例と同様の
作用効果を実現でき、偏光方向の変化していない第1の
ダイクロイックフィルタ33で反射された黄色(Ye)
成分、及び第2のダイクロイックフィルタ34で反射さ
れたシアン(Cy)成分は第2の偏光板25により吸収
される。よって、投写レンズ27に入射される光は、十
分色純度の高い光線となっており、また急峻なカット特
性を出せない帯域フィルタを用いないため、効率よく前
記色純度を確保することができる。
【0104】続いて、本発明の第6実施例について説明
する。図7は、本発明の第6実施例である反射型液晶プ
ロジェクタ装置20Fを示している。本実施例に係る反
射型液晶プロジェクタ装置20Fは、大略すると光源2
1,UV/IRフィルタ37、第1のシリンドリカルレ
ンズ38、反射ミラー39、第1の偏光板23、ダイク
ロイックプリズム24、第2のシリンドリカルレンズ4
1R,41G,41B、反射型液晶パネル26R,26
G,26B、三角プリズム40、第2の偏光板25、及
び投写レンズ27等により構成されている。
【0105】この反射型液晶プロジェクタ装置20Fで
は、光源21から出射しリフレクタ22で平行光となっ
た光は、UV/IRフィルタ37により紫外/赤外成分
をカットされた後、第1のシリンドリカルレンズ38に
入射する。この第1のシリンドリカルレンズ38は、ダ
イクロイックプリズム24の色分離方向にのみ集光を行
う構成となっている。また、この第1のシリンドリカル
レンズ38の焦点距離は、第1のシリンドリカルレンズ
38からの出射光線が、ダイクロイックプリズム24の
入射面付近に焦点を持つように設定してある。
【0106】この第1のシリンドリカルレンズ38から
出射した出射光(照明光)は、反射ミラー39により進
行方向を曲げられ、ダイクロイックプリズム24の入出
射面43に斜めに入射する。この際、光線の入射位置
は、ダイクロイックプリズム14の色分離方向にオフセ
ットして設定してある。ダイクロイックプリズム24は
例えば40mm角の立方体であり、前記のようにその内部
には赤色反射膜29Rと青色反射膜29Bが直交するよ
う配設され、かつ入出射面43に対し45°の角度で設
けられている。よって、ダイクロイックプリズム24に
入射した光(白色光)は、緑色光(G)が透過し、赤色
光(R)及び青色光(B)が所定方向に反射する。これ
により、ダイクロイックプリズム24に入射した光は、
RGBの各色成分に色分離され、各反射型液晶パネル2
6R,26G,26Bに向かう。
【0107】本実施例では、各反射型液晶パネル26
R,26G,26Bに第2のシリンドリカルレンズ41
R,41G,41Bが物理的に一体化(光学的に接着)
するよう配設されている。従って、ダイクロイックプリ
ズム24で色分離された各色光は、ダイクロイックプリ
ズム24を出射した後、第2のシリンドリカルレンズ4
1R,41G,41Bを介して各反射型液晶パネル26
R,26G,26Bに入射する。尚、各第2のシリンド
リカルレンズ41R,41G,41Bと各反射型液晶パ
ネル26R,26G,26Bは、上記のように光学接着
してある為、界面反射によるゴースト像の発生や光量ロ
スは生じない。
【0108】また、上記のように色分離された各色光が
各反射型液晶パネル26R,26G,26Bに入射する
際、各反射型液晶パネル26R,26G,26Bはダイ
クロイックプリズム24と平行に配置されている為、光
は各反射型液晶パネル26R,26G,26Bに斜めに
入射することとなる。このため、各反射型液晶パネル2
6R,26G,26Bで反射された反射光(映像光)
は、入射時と同じ経路を経てダイクロイックプリズム2
4の入出射面43に到達するが、その到達面の位置は入
射時とは逆方向にオフセットしている。即ち、入出射面
43における照明光の入射位置と映像光の出射位置は、
夫々独立した位置となっている。
【0109】また、これに伴いダイクロイックプリズム
24内の光線において、入射光の各反射膜29R,29
Bへの入射角は約56°及び約34°となる。このた
め、入射をS偏光とし、且つ、赤色反射膜29Rでは入
射時56°,出射時34°とし、逆に青色反射膜29B
では入射時34°,出射時56°としている。よって、
赤色反射膜29Rへの入射光の入射角をθr(=56
°)とし、青色反射膜29Bへの入射光の入射角をθb
(=34°)とした場合、θb<θrの関係を満たす構
成となっている。
【0110】これにより、各反射膜29R,29B共
に、入射/出射光の角度差によるダイクロイックプリズ
ム24のDPカット波長変化と、偏光方向によるカット
波長シフトを逆方向にでき、補償する事ができる。これ
は、一般的にダイクロイックプリズムに設けられた反射
膜(干渉膜)に入射した光線のカット波長が、 赤色反射膜の場合:(P偏光のカット波長)>(S
偏光のカット波長) 青色反射膜の場合:(P偏光のカット波長)<(S偏光
のカット波長) 赤色反射膜の場合:(入射角『大』のカット波長)
>(入射角『小』のカット波長) 青色反射膜の場合:(入射角『大』のカット波長)<
(入射角『小』のカット波長) となる事を利用している。
【0111】ところで、上記のように本実施例では、光
の光軸に対しダイクロイックプリズム24、及び各反射
型液晶パネル26R,26G,26Bの光軸が傾いてい
ることにより、投写される画像に非点収差が生じる。よ
って、この非点収差の発生を抑制するため、本実施例で
はダイクロイックプリズム24と投写レンズ27との間
に像補正用の三角プリズム40を配置している。
【0112】この三角プリズム40は、ダイクロイック
プリズム24に物理的に一体化(光学的に接着)した構
成としている。また、三角プリズム40の頂角θaと、
前記ダイクロイックプリズム24を出射する出射光と前
記ダイクロイックプリズム24の出射面の法線とがなす
角θbがθa≒θbとなるよう構成している。上記構成
とされた三角プリズム40をダイクロイックプリズム2
4と投写レンズ27との間に配設することにより、三角
プリズム40により投写レンズ27に向かう光線にダイ
クロイックプリズム24による収差と逆の収差が与えら
れ、全体として収差を補正する事ができる。これによ
り、収差のない良好が投写画像を得ることができる。
【0113】上記の説明から明らかなように、本実施例
に係る反射型液晶プロジェクタ装置20Fでは、従来に
おいて入出射光の色分離に用いていた偏光分離プリズム
12(図1参照)が不要となり、その分投写レンズ27
と反射型液晶パネル26R,26G,26Bとの間隔
(投写レンズ27のバックフォーカス)を短くできる。
また本実施例では、第1及び第2のシリンドリカルレン
ズ38,41R,41G,41Bの収束方向と、ダイク
ロイックプリズム24による色分離の方向が合うよう構
成されている。これにより、偏光乱れを伴わずに集光が
可能となる。
【0114】いま、第1及び第2のシリンドリカルレン
ズ38,41R,41G,41Bの収束方向と、ダイク
ロイックプリズム24による色分離の方向とが異なる方
向での収束作用を持たせた場合を想定すると、光線と各
反射面29R,29Bとの関係がP/S以外の関係(P
−S混合となる)となる事から偏光乱れが発生し、第1
の偏光板23により直線偏光とした光線の偏光度低下に
つながる。これは表示像のコントラスト低下として現れ
る。しかるに、上記した本実施例の構成とすることによ
り、偏光乱れを伴わずに集光が可能となる。
【0115】これにより、ダイクロイックプリズム24
及び光学系全体の小型化を図ることができ、よって反射
型液晶プロジェクタ装置20Fの小型化を実現すること
ができる。尚、上記した実施例では、第2のシリンドリ
カルレンズ41R,41G,41Bとして平凸レンズを
使用し、平面側を反射型液晶パネル26R,26G,2
6Bと光学接着した構成としたが、第2のシリンドリカ
ルレンズの配設構造はこれに限定されるものではなく、
図8に示すように、平凸レンズよりなる第2のシリンド
リカルレンズ41R,41G,41Bを図7に示す例と
は逆向きに配置し、平面側をダイクロイックプリズム2
4と物理的に一体化(光学的接着)した構成としてもよ
い。
【0116】また、図9に示すように、低屈折樹脂42
R,42G,42B等の透明材料により、第2のシリン
ドリカルレンズ41R,41G,41Bの凸面と、これ
と対向するダイクロイックプリズム24(又は反射型液
晶パネル26R,26G,26B)の間を埋め、ダイク
ロイックプリズム24、第2のシリンドリカルレンズ4
1R,41G,41B、及び反射型液晶パネル26R,
26G,26Bを一体化した構成としてもよい。この構
成とした場合、組み立て時に各反射型液晶パネル26
R,26G,26B間の画素合わせを行えば、それ以降
ずれる心配がなく、装置のサポートコスト削減を図るこ
とができる。
【0117】以上説明してきた第1乃至第6実施例に係
る反射型液晶プロジェクタ装置20A〜20Hは、図1
0(A)に示すように、照明光(入射光)及び映像光
(出射光)が、ダイクロイックプリズム24(ダイクロ
イッククロスプリズム)の色分離方向に延在する色分離
方向面51に沿って入出射するよう構成されていた。こ
れに対し、以下説明する各実施例に係る反射型プロジェ
クタ装置50A〜50Eは、図10(B)に示すよう
に、照明光(入射光)及び映像光(出射光)が、ダイク
ロイックプリズム24の色分離方向に延在する色分離方
向面51に対し垂直方向に延在する面(以下、垂直方向
面52という)に沿って入出射するよう構成したもので
ある。このように、照明光(入射光)及び映像光(出射
光)のダイクロイックプリズム24に対する入出射方向
は、色分離方向面51に沿うよう構成しても、また垂直
方向面52に沿うよう構成してもよく、いずれの構成で
あってもプロジェクタ装置の小型化を図ることができ
る。
【0118】続いて、本発明の第7実施例について説明
する。図11は本発明の第7実施例である反射型プロジ
ェクタ装置50Aを示しており、図11(A)は反射型
プロジェクタ装置50Aの平面図、図11(B)は反射
型プロジェクタ装置50Aの側面図である。本実施例に
係る反射型プロジェクタ装置50Aは、照射光を生成す
る光源21と、照明光を略平行光として反射するリフレ
クタ22と、照射光に所定の偏光特性(例えば、S偏
光)を付与する偏光板54と、偏光により反射特性が異
なる特性をもつダイクロイッククロスプリズム57と、
ダイクロイッククロスプリズム57に入射する光を生成
する色生成機能を有する偏光制御素子55Aと、ダイク
ロイッククロスプリズム57の近傍に配置される反射型
表示素子56R,56G,56Bとから構成されている
(光源21,リフレクタ22,偏光板54,偏光制御素
子55Aは、照明系53Aを構成する)。
【0119】そして、ダイクロイッククロスプリズム5
7へ入射する照射光と出射する映像光を同一の面(この
面を入出射面71という)を通して実現することによ
り、小さな光学系を実現している。色生成機能を有する
偏光制御素子55Aは、RGBの各色で利用する波長帯
域の光をフィルタリングすると共に入射された光のうち
所望の波長帯域の光の偏光面を光の伝播方向を軸として
90°回転させる機能をもつ。図12は、色生成機能を
有する偏光制御素子55Aにより発生される波長帯域を
示している。こうして生成された照明光は、必要な波長
帯域をもち、一部の帯域の光(例えばG)が偏光を回転
した光が混在したものとなる。
【0120】この照明光が、偏光により反射特性が異な
るダイクロイッククロスプリズム57(色分離/合成手
段として機能する)の入出射面71に入射されると、P
偏光光であるG波長帯域の光は透過し、RBについては
それぞれ色分離方向(図10参照)に反射される。尚、
RとBとは反射される方向が異なるよう構成されてい
る。各反射型表示素子56R,56G,56Bへ導かれ
る照明光は、P偏光あるいはS偏光(ダイクロイックク
ロスプリズム57の通過光線の偏光面で定義すると)で
ある。
【0121】各反射型表示素子56R,56G,56B
へ導かれた照明光は、各反射型表示素子56R,56
G,56Bで反射されることにより画像情報を重畳され
る。図13は、反射型表示素子56R,56G,56B
として適用しうる反射型表示素子の一例を示している。
同図に示すように、反射型表示素子56-1は、例えば液
晶パネル59と偏光板58とにより構成されている。
【0122】従って、各反射型表示素子56R,56
G,56Bとダイクロイッククロスプリズム57との間
には偏光板58が配設された構成となり、必要な偏光面
方向の光のみダイクロイッククロスプリズム57に戻る
よう構成されている。即ち、反射型表示素子56-1から
反射される光の偏光面の方向は、入射された光の偏光面
の方向と依存させる必要がある。具体的には、反射型表
示素子56-1に入射した光がS偏光であったならば、反
射する光もS偏光となるよう構成されている。
【0123】そして、各色の反射型表示素子56R,5
6G,56Bで反射された映像光は、入射した偏光面と
同じ偏光面でダイクロイッククロスプリズム57を通過
し、像の合成がされた後(像の合成をされた光を映像光
という)、入出射面71から投射レンズ27に向け出射
される。この映像光は、投射レンズ27によりでスクリ
ーン上(図示せず)に結像される。
【0124】この際、ダイクロイッククロスプリズム5
7に対する照射光の入射角度に対し、映像光の出射角度
が異なるよう反射角度が制御されているため、照明光と
映像光とを分離することができ、従来照明光と映像光と
を分離するのに用いられていた偏光分離プリズムが不要
となり、反射型プロジェクタ装置50Aの小型化を図る
ことができる。
【0125】上記のように、本実施例に係る反射型プロ
ジェクタ装置50Aによれば、色分離/色合成手段とな
るダイクロイッククロスプリズム57の入出射面71が
照明光の入射面としても、また映像光の出射面としても
機能するため、光源21から投写レンズ27に至る光学
系の簡単化を図ることができ、よって反射型プロジェク
タ装置50Aの小型化を図ることができる。また、色生
成機能を有する偏光制御素子55Aは、従来色生成手段
として用いられていた帯域フィルタに比べ、非常にシャ
ープな分離特性を有するため、非常にシャープで表示品
質の高い投写画像を得ることができる。
【0126】次に、上記構成とされた反射型プロジェク
タ装置50Aの各構成要素の具体的構成について説明す
る。図14乃至図16は、色生成機能を有する偏光制御
素子の各実施例を示している。図14(A)に示す偏光
制御素子55Bは、R,Bの光を反射する機能を有する
平板状のRB反射ダイクロイックミラー60と、Gの光
を反射する機能を有する平板状のG反射ダイクロイック
ミラー61との間に、λ/4シート62を介装した構成
とされている。各ダイクロイックミラー60,61とλ
/4シート62とは、光学的に接合された構成とされて
いる。
【0127】また、図15に示す偏光制御素子55C
は、R,Bの光を反射する機能を有するダイクロイック
反射面65が形成された素子A63と、Gの光を反射す
る機能を有するダイクロイック反射面66を形成した素
子B64との間に、λ/4シート62を介装した構成と
されている。素子A63は入射側が凹曲面を有すると共
にλ/4シート側が平面とされており、また素子B64
はλ/4シート側が平面とされると共に反対側が凸曲面
を有した構成とされている。各素子63,64とλ/4
シート62とは、光学的に接合された構成とされてい
る。この各偏光制御素子55B,55Cは、図16に示
すような反射特性を実現するよう構成されている。
【0128】上記構成とされた偏光制御素子55B,5
5Cに偏光面がそろった光(例えばS偏光)の照射が入
射すると、入射側のRB反射ダイクロイックミラー60
またはダイクロイック反射面65によりRB波長帯域の
光が反射される。また、RB反射ダイクロイックミラー
60,ダイクロイック反射面65を通過してきた光(G
の光を含む)は、λ/4シート62により偏光面が直線
偏光から円偏光に変換される。円偏光光は、裏側のG反
射ダイクロイックミラー61またはダイクロイック反射
面66により所望の波長帯域の光のみ反射される。
【0129】反射された光はλ/4シート62をもう一
度通過するため、入射された偏光と直交した偏光面に変
換される。こうして、所望のRGBの帯域をもち、G帯
域のみ偏光面が直交した光を発生させることができる。
この際、図15に示す偏光制御素子55Cでは、任意形
状のダイクロイックミラーに対応できるように、平凸と
平凹の素子の平部分にλ/4シート62を挿入した構成
としており、これによりλ/4シート62を反射表面と
同じ形状に形成する必要がなくなり、偏光制御素子55
Cの高機能化、低コスト化を可能としている。
【0130】また、図14(A)及び図15に示した円
偏光を生成する偏光制御素子55B,55Cは、一対の
ダイクロイックミラー60,61の間或いは一対のダイ
クロイック反射面65,66の間に1枚のλ/4シート
62を介装した構成としたが、円偏光を生成する偏光制
御素子の構成はこれに限定れさるものではなく、一対の
ダイクロイックミラー60,61の間或いは一対のダイ
クロイック反射面65,66の間に、図14(B)に示
すようにλ/2シート99とλ/4シート62をアレイ
状に並設した構成のものを介装しても、また図14
(C)に示すように複数のλ/4シート62A〜62C
をアレイ状に並設した構成のものを介装した構成として
もよい。
【0131】図17乃至図24は、反射型表示素子56
R,56G,56Bの各実施例を示している。図17乃
至図23は反射型液晶パネル59を用いた実施例であ
り、また図24はマイクロミラーデバイスを用いた実施
例である。図17乃至図19に示す反射型表示素子56
-1は、反射型液晶パネル59と偏光板58とにより構成
されている。また、反射型液晶パネル59は、一対の基
板67,68間に液晶69を封止した構成とされてい
る。また、図20乃至図22に示す反射型表示素子56
-2は、図17乃至図19に示す反射型表示素子56-1に
おいて、偏光板58と反射型液晶パネル59との間にλ
/4板70(偏光板58及びλ/4板70は、光強度変
調用素子として機能する)を介装した構成とされてい
る。尚、図18及び図21は電源ONとした液晶状態を
示しており、図19及び図22は電源OFFとした液晶
状態を示している。
【0132】ところで、前記したように反射型表示素子
56R,56G,56Bは、入射された光の偏光面の方
向が依存された状態で光を反射する機能をもたせる必要
がある。図17乃至図19に示す反射型表示素子56-1
では、反射型液晶パネル59がλ/4の位相変調の機能
をもち、往復でλ/2と同等の機能を実現している。ま
た、強度変調は、液晶69に印加する電圧を制御して行
なう。
【0133】一方、図20乃至図22に示す反射型表示
素子56-2では、反射型表示素子56-1におけるλ/4
の機能をλ/4板70(位相シート)で実現したもので
あり、反射型液晶パネル59は偏光の度合いを変化させ
強度変調を行なう構成とされている。また、上記実施例
では位相シートとして板状のλ/4板70を用いた例を
示したが、位相シートは必ずしも板状のものに限定され
るものではなく、シート状の物を使用することも可能で
あり、また補正のためにλ/2シートを重ねた構造とし
てもよい。
【0134】更に、偏光板58や位相シート70は必ず
しも反射型液晶表示パネル59上に配置する必要はな
く、例えば図23に示すようにダイクロイッククロスプ
リズム57に配置した構成としてもよい。同図では、ダ
イクロイッククロスプリズム57にλ/4板70と共に
偏光板58も配設した構成を示している。一方、図24
は、マイクロミラーデバイスを用いた反射型表示素子5
6-4を示している。同図に示す反射型表示素子56-4
は、基板73上に画素単位で配設された多数のマイクロ
ミラー74を有した構成とされている。
【0135】このマイクロミラー74は、図示しない駆
動手段により電源ONの時には図24(B)に示すよう
に基板73と平行な状態を維持し、電源OFFの時には
図24(C)に示すように基板73に対し所定の角度を
有するよう駆動される構成となっている。上記構成とさ
れたマイクロミラー74を有する反射型表示素子56-4
は、入射された光はマイクロミラー74により反射され
るため、入射光に対し反射光の偏光面は依存される。ま
た、強度変調は、マイクロミラー74を駆動する駆動手
段に対する電源ON−OFF時間制御することで実現す
ることができる。
【0136】図25及び図26は、ダイクロイッククロ
スプリズム及びこのダイクロイッククロスプリズムに入
出射させる光の態様の各実施例を示している。しかる
に、何れの実施例においても、照明光の入射面及び映像
光の出射面は、ダイクロイッククロスプリズム57A,
57Bの一の面である入出射面71とされている。尚、
各図において、(A)はダイクロイッククロスプリズム
57A,57Bを平面視した状態を示しており、(B)
はダイクロイッククロスプリズム57A,57Bを側面
視した状態を示している。
【0137】図25に示す実施例では、ダイクロイック
クロスプリズム57Aの入出射面71において、照明光
が入射される入射口76Aと、映像光が出射される出射
口77Aを空間的に分離して独立させた構成としたこと
を特徴とするものである。この際、映像光はダイクロイ
ッククロスプリズム57Aの入出射面71から斜めに出
射するため、ダイクロイッククロスプリズム57Aを構
成するガラスを通して反射型表示素子56R,56G,
56Bを斜めに見込み台形歪みが生ずる。よって、これ
を補正するために出射口77A側に像歪み補正プリズム
75Aを配設している(尚、以下の説明において、図2
5に示す構成のダイクロイッククロスプリズム57Aを
独立型ダイクロイッククロスプリズム57Aという)。
【0138】一方、図26に示す実施例は、ダイクロイ
ッククロスプリズム57Aの入出射面71において、照
明光と映像光とを角度で分離して独立させた構成とした
ことを特徴とするものである。この構成の場合、ダイク
ロイッククロスプリズム57Aの入出射面71上におい
て、照明光が入射される入射口76Bと、映像光が出射
される出射口77Bを独立させた状態で分離することが
不可能であるため、入射口76Bと出射口77Bはオー
バーラップした状態となっている(図26(B)参
照)。また、これに伴い、像歪み補正プリズム75Bは
ダイクロイッククロスプリズム57Aの入出射面71の
全体に配設されている(尚、以下の説明において、図2
6に示すダイクロイッククロスプリズム57Bをオーバ
ーラップ型ダイクロイッククロスプリズム57Bとい
う)。
【0139】続いて、図27乃至図30を用い、上記構
成とされた各構成要素を組み合わせることにより構成さ
れた反射型プロジェクタ装置の各実施例について説明す
る。尚、図27乃至図30において、(A)は反射型プ
ロジェクタ装置を平面視した要部構成を示しており、
(B)は反射型プロジェクタ装置を側面視した要部構成
を示している。
【0140】図27は、第8実施例である反射型プロジ
ェクタ装置50Bを示している。同図に示す反射型プロ
ジェクタ装置50Bは、色生成機能を有する偏光制御素
子55Dとして、先に図15を用いて説明した偏光制御
素子55Cを側面視した状態の形状が平板状となるよう
変形させたもの(即ち、偏光制御素子55Cの変形例。
但し同様の機能を有する)を用いると共に、ダイクロイ
ッククロスプリズムとして図26を用いて説明したオー
バーラップ型ダイクロイッククロスプリズム57Bを用
いたことを特徴とするものである。上記構成とされた偏
光制御素子55Dは、シリンドリカル曲面を有した構成
となる。
【0141】照明系53Aを構成する光源21から出射
した照明光は、放物面リフレクタ22で略平行光に変換
し、その後にアナモルフィック光学系(水平方向と垂直
方向に異なる倍率をもつ光学系)を用いて各反射型表示
素子56R,56G,56Bに導光される。垂直方向
(図27(B)における上下方向)については、第1の
シリンドリカルレンズアレイ78,第3のシリンドリカ
ルレンズアレイ80,及び集光レンズ81が機能する。
この際、第1のシリンドリカルレンズアレイ78の開口
形状は、第3のシリンドリカルレンズアレイ80と集光
レンズ81により各反射型表示素子56R,56G,5
6B上に結像している。ここで、集光レンズ81は、そ
れぞれのレンズアレイ78,80からの光の主光線を各
反射型表示素子56R,56G,56Bの中心に結像さ
せる機能を奏する。
【0142】一方、水平方向(図27(A)における上
下方向)については、第2のシリンドリカルレンズアレ
イ79、偏光変換光学素子82、集光レンズ81、及び
偏光制御素子55D(シリンドリカル曲面を有する)が
機能する。尚、本実施例で用いてる偏光変換光学素子8
2は、後に図34を用いて説明するように、偏光分離素
子として一軸結晶である方解石91を利用したものであ
る。この方解石91により、分離された照明光の一方の
偏光にアレイ状のλ/2板89を通過させることで、所
望の偏光面方向をもつ光を生成することができる。
【0143】第2のシリンドリカルレンズアレイ79で
結像された照明光は偏光変換光学素子82により一方向
の偏光面にそろえられ、複数の線光源(あるいは点光
源)からの光のように出射される。この照射光は、集光
レンズ81により各反射型表示素子56R,56G,5
6B上に結像される。また、シリンドリカル曲面を有す
ると共に色生成機能を有した偏光制御素子55Dの表面
ならびに裏面の曲面形状は、各線光源からの光を略平行
光化する働きを有するよう構成されている。よって、偏
光制御素子55Dにより、所望の波長帯域をもつ照射光
が所望の偏光面方向でオーバーラップ型ダイクロイック
クロスプリズム57Bの入出射面71に入射される。
【0144】入射された照明光はオーバーラップ型ダイ
クロイッククロスプリズム57Bにより色分離され、各
色(R,G,B)が対応する面からそれぞれ出射され
る。オーバーラップ型ダイクロイッククロスプリズム5
7Bの各反射型表示素子56R,56G,56Bと対向
する面には、図23に示したように偏光板58及びλ/
4板70が、偏光板58,λ/4板70の順で配設され
ている。
【0145】各反射型表示素子56R,56G,56B
により反射された光は、オーバーラップ型ダイクロイッ
ククロスプリズム57Bにより合成された上で、入出射
面71から投射レンズ27に向けて出射される。投射レ
ンズ27は、各反射型表示素子56R,56G,56B
で生成した画像を拡大投影する。尚、図23に示すよう
に、液晶表示パネル59の直前にフィールドレンズ72
を入れることにより光の広がりを押さえることができ、
よって投射レンズ27の口径を小さくすることができ
る。よって、これによっても反射型プロジェクタ装置5
0Bの小型化を図ることができる。
【0146】また、本実施例では、シリンドリカルレン
ズアレイを3つ用いたが、第1のシリンドリカルレンズ
アレイ78と第2のシリンドリカルレンズアレイ79
は、同一の基板上にレンズアレイとして実現できること
は言うまでもない。更に、水平方向に機能するシリンド
リカルレンズアレイ78,80と偏光変換光学素子55
D、垂直方向に機能するシリンドリカルレンズアレイ7
9の配置位置は焦点距離を選ぶことにより変えることが
できる。また、反射型表示素子56R,56G,56B
は偏光を乱さないで反射する素子であれば何でも利用す
ることができ、具体的には先に図24を用いて説明した
マイクロミラー74を用いた反射型表示素子56-4を適
用することも可能である。
【0147】ここで、上記した第8実施例に係る反射型
プロジェクタ装置50Bの変形例について説明する。図
41は、第8実施例に係る反射型プロジェクタ装置50
Bの変形例である反射型プロジェクタ装置50Fを示し
ている。第8実施例に係る反射型プロジェクタ装置50
Bは、先に述べたように、偏光変換光学素子82として
一軸結晶である方解石91を利用した構成のものを用い
た。これに対し、本変形例に係る反射型プロジェクタ装
置50Fは、偏光変換光学素子として、後に図32を用
いて説明する偏光変換光学素子82Bを用いたことを特
徴とするものである。
【0148】この偏光変換光学素子82Bは、第1のレ
ンズアレイ86,第2のレンズアレイ87,及び偏光分
離プリズムアレイ88(以下、PBSアレイという)と
により構成されており、第2のレンズアレイ87の集光
レンズ81と対向する側に短冊状のλ/2板89が配設
された構成とされている。また、第1のレンズアレイ8
6のレンズ口径は第2のレンズアレイ37で結像するよ
う設定されており、また集光レンズ81は第2のレンズ
アレイ37を構成する多数個のレンズの光を一か所に集
め、各反射型表示素子56R,56B,56G上での照
明領域を矩形化する。
【0149】上記構成とされた反射型プロジェクタ装置
50Fによれば、偏光変換光学素子82Bにおいて各反
射型表示素子56R,56B,56G上での照明領域を
矩形化するため、偏光制御素子55Eを平板で構成する
ことが可能となり、よって偏光制御素子55Eの部品費
の低減、及び中心出しが不要となることによる調整コス
トの低減を図ることができる。
【0150】続いて、図28を用いて第9実施例である
反射型プロジェクタ装置50Cについて説明する。本実
施例に係る反射型プロジェクタ装置50Cは、偏光制御
素子として図15を用いて説明した偏光制御素子55C
を用いると共に、ダイクロイッククロスプリズムとして
図25を用いて説明した独立型ダイクロイッククロスプ
リズム57Aを用いたことを特徴とするものである。
【0151】光源21から出射した照明光は放物面リフ
レクタ22で略平行光に変換され、シリンドリカルレン
ズアレイ83,偏光変換光学素子82,集光レンズ81
を介して独立型ダイクロイッククロスプリズム57Aの
入出射面71に入射され、各反射型表示素子56R,5
6G,56Bに導光される。この照明系53Bの働き
は、先に図27を用いて説明した第8実施例に係る反射
型プロジェクタ装置50Bと同じであるが、本実施例で
は偏光制御素子55Cが側面視した状態においても曲面
を有した構成とされており、よって照明光は独立型ダイ
クロイッククロスプリズム57Aの入射口76Aから入
射されるよう構成されている。
【0152】入射された照明光は独立型ダイクロイック
クロスプリズム57Aにより色分離され、各色(R,
G,B)が対応する面から各反射型表示素子56R,5
6G,56Bに向け出射される。そして、各反射型表示
素子56R,56G,56Bで反射された光は、独立型
ダイクロイッククロスプリズム57Aにより合成された
上で、入出射面71から投射レンズ27に向けて出射さ
れる。投射レンズ27は、各反射型表示素子56R,5
6G,56Bで生成した画像を拡大投影する。
【0153】図42は、上記した第9実施例に係る反射
型プロジェクタ装置50Cの変形例である反射型プロジ
ェクタ装置50Gを示している。本変形例に係る反射型
プロジェクタ装置50Gは、先に図41を用いて説明し
た反射型プロジェクタ装置50Fと同様に偏光変換光学
素子として図32に示す偏光変換光学素子82Bを用い
ており、また、第1のレンズアレイ86のレンズ口径は
第2のレンズアレイ37で結像するよう設定され、集光
レンズ81は第2のレンズアレイ37を構成する多数個
のレンズの光を一か所に集め各反射型表示素子56R,
56B,56G上での照明領域を矩形化するよう構成さ
れている。
【0154】よって、本変形例に係る反射型プロジェク
タ装置50Gによっても、偏光制御素子55Eを平板で
構成することが可能となり、よって偏光制御素子55E
の部品費の低減、及び中心出しが不要となることによる
調整コストの低減を図ることができる。続いて、図29
を用いて第10実施例である反射型プロジェクタ装置5
0Dについて説明する。
【0155】本実施例に係る反射型プロジェクタ装置5
0Dは、色生成機能を有した偏光制御素子として、図1
4を用いて説明した平板状の偏光制御素子55Bを用い
ると共に、ダイクロイッククロスプリズムとしてオーバ
ーラップ型ダイクロイッククロスプリズム57Bを用い
たことを特徴とするものである。照明系53Cを構成す
る光源21から出射した照明光は、放物面リフレクタ2
2で略平行光に変換し、その後にアナモルフィック光学
系(水平方向と垂直方向に異なる倍率をもつ光学系)を
用いて各反射型表示素子56R,56G,56Bに導光
される。垂直方向(図29(B)における上下方向)に
ついては、第1のシリンドリカルレンズアレイ78,第
3のシリンドリカルレンズアレイ80,集光レンズ8
1、曲面ミラー84が機能する。ここで、集光レンズ8
1と曲面ミラー84は、それぞれのレンズアレイ78,
80からの光の主光線をパネル中心に結像する機能を奏
する。
【0156】一方、水平方向(図29(A)における上
下方向)については、第2のシリンドリカルレンズアレ
イ79,偏光変換光学素子55B、集光レンズ81、及
び曲面ミラー84が機能する。第2のシリンドリカルレ
ンズアレイ79で結像された照明光は、偏光変換光学素
子55Bにより一方向の偏光面にそろえられ、複数の線
光源(あるいは点光源)からの光のように出射される。
この照明光は、集光レンズ81により各反射型表示素子
56R,56G,56B上に結像される。
【0157】偏光制御素子55Bは、第3のシリンドリ
カルレンズアレイ80の前(光進行方向に対する前側)
に配置され、所望の波長帯域をもつ光を生成し所望の偏
光面方向で出射する。偏光制御素子55Bから出射した
照明光は、反射ミラー84を介して入出射面71からオ
ーバーラップ型ダイクロイッククロスプリズム57Bに
入射される。
【0158】入射された照明光はオーバーラップ型ダイ
クロイッククロスプリズム57Bにより色分離され、各
色(R,G,B)が対応する面から各反射型表示素子5
6R,56G,56Bに向け出射される。そして、各反
射型表示素子56R,56G,56Bで反射された光
は、オーバーラップ型ダイクロイッククロスプリズム5
7Bにより合成された上で、入出射面71から投射レン
ズ27に向けて出射される。投射レンズ27は、各反射
型表示素子56R,56G,56Bで生成した画像を拡
大投影する。
【0159】続いて、図30を用いて第11実施例であ
る反射型プロジェクタ装置50Eについて説明する。本
実施例に係る反射型プロジェクタ装置50Eは、色生成
機能を有した偏光制御素子として、図14を用いて説明
した平板状の偏光制御素子55Bを用いると共に、ダイ
クロイッククロスプリズムとして独立型ダイクロイック
クロスプリズム57Aを用いたことを特徴とするもので
ある。
【0160】光源21から出射した照明光は放物面リフ
レクタ22で略平行光に変換され、シリンドリカルレン
ズアレイ83,偏光変換光学素子82,偏光制御素子5
5B,集光レンズ81を介して独立型ダイクロイックク
ロスプリズム57Aの入出射面71に入射され、各反射
型表示素子56R,56G,56Bに導光される。この
照明系53Dの働きは、先に図29を用いて説明した第
10実施例に係る反射型プロジェクタ装置50Dと同じ
である。
【0161】入出射面71に入射された照明光は、独立
型ダイクロイッククロスプリズム57Aにより色分離さ
れ、各色(R,G,B)が対応する面から各反射型表示
素子56R,56G,56Bに向け出射される。そし
て、各反射型表示素子56R,56G,56Bで反射さ
れた光は、独立型ダイクロイッククロスプリズム57A
により合成された上で、入出射面71から投射レンズ2
7に向けて出射される。投射レンズ27は、各反射型表
示素子56R,56G,56Bで生成した画像を拡大投
影する。
【0162】続いて、上記した各実施例で用いられてい
た偏光変換光学素子について、図31乃至図34を用い
て説明する。図31及び図32に示す偏光変換光学素子
82A,82Bは、従来からも偏光変換光学素子として
用いられているものである。上記した各実施例に係る反
射型プロジェクタ装置50B〜50Eは、この従来から
用いられている偏光変換光学素子82A,82Bを適用
することが可能である(先に図41及び図42を用いて
説明した反射型プロジェクタ装置50F,50G参
照)。
【0163】図31に示す偏光変換光学素子82Aは、
第1のレンズアレイ86,第2のレンズアレイ87,及
び偏光分離プリズムアレイ88(以下、PBSアレイと
いう)とにより構成されており、第1のレンズアレイ8
6と第2のレンズアレイ87との間にPBSアレイ88
が配設された構成とされている。また、図32に示す偏
光変換光学素子82Bは、図31に示す偏光変換光学素
子82Aにおいて、PBSアレイ88と第2のレンズア
レイ87との順序を換えた構成とされている。
【0164】しかるに、図31に示す偏光変換光学素子
82Aでは、第2のレンズアレイ87のピッチは、第1
のレンズアレイ86のピッチの半分となり製造が面倒と
なる。これに対し、図32に示す偏光変換光学素子82
Bは、第2のレンズアレイ87のピッチを第1のレンズ
アレイ86のピッチと等しくすることができ、製造上の
メリットが高い。
【0165】しかるに、上記した各偏光変換光学素子8
2A,82Bでは、偏光変換用に2枚のレンズアレイ8
6,87が必要となる。これに対して図33及び図34
に示す偏光変換光学素子82C,82Dは、第2のレン
ズアレイ87を無くした構成としたことを特徴とするも
のである。即ち、偏光変換光学素子82A,82Bで
は、第2のレンズアレイ87の機能を曲面を有した偏光
制御素子55C(図28参照)または曲面ミラー84
(図29参照)で実現する構成としたものである。
【0166】図33に示す偏光変換光学素子82Aは、
偏光分離素子としてPBSアレイ88を用いた実施例で
あり、図34は偏光分離素子として一軸結晶である方解
石91を利用した実施例である。PBSアレイ88や方
解石91により、分離された照明光の一方の偏光にアレ
イ状のλ/2板89を通過させることで、所望の偏光面
方向をもつ光を生成することができる。
【0167】尚、各図において、矢印の方向は、光の電
場(E)の振動方向を示す。また、偏光変換後、偏光度
向上のため、偏光子を置くこともできることは言うまで
もない。また、本発明で用いるλ/2板(λ/2位相差
素子)は、必ずしも1枚の位相差板に限定されるもので
はなく、例えば位相差フィルムや位相差板をアレイ状に
並べた構成のものでもよい。
【0168】ところで、上記した各実施例に係る反射型
プロジェクタ装置50A〜50Eでは、図35に示すよ
うに偏光板58とダイクロイッククロスプリズム(図で
は、オーバーラップ型ダイクロイッククロスプリズム5
7Bを例に挙げている)とを接着剤93Aにより接合し
ており、また偏光板58とλ/4板70とを接着剤93
Bにより接合している(偏光板58及びλ/4板70は
光強度変調用素子として機能する)。
【0169】よって、図35(B)に示すように(図3
5(B)は図35(A)の矢印Aで示す円内を拡大して
示す図である)、この接合界面において界面反射が発生
し、この界面反射光は反射型プロジェクタ装置50A〜
50Eを構成する光学系においてノイズ光となる。この
ように発生したノイズ光が投写レンズ27に入射し投写
され場合、ノイズ光は映像と重なるため表示画像の品質
が劣化してしまうという問題が生じる。
【0170】図36乃至図38は、このノイズ光による
表示画像の品質劣化を防止した反射型プロジェクタ装置
のダイクロイッククロスプリズム近傍を拡大して示す図
である。図36に示す反射型プロジェクタ装置は、偏光
板58及びλ/4板70等(光強度変調用素子)のノイ
ズ光を発生する光学素子の表面の向きと、反射型液晶パ
ネル59の面の向きを変えた構成としたことを特徴とす
るものである。具体的には、λ/4板70に三角プリズ
ム94を配設し、これにより映像光とノイズ光の出射方
向を変える構成としている。
【0171】このように映像光とノイズ光の出射方向を
変えることにより、ノイズ光が投写レンズ27に入射さ
れることを防止できる。よって、ノイズ光が映像と重な
ることはなくなり、表示画像の品質を向上させることが
できる。尚、光強度変調用素子の表面の向きと、反射型
液晶パネル59の面の向きを変える手段は、プリズム9
4に限定されるものではなく、他の光学素子(例えば、
ウエッジ基板等9を用いることも可能である。
【0172】また、図37に示す実施例では、フィール
ドレンズ72とダイクロイッククロスプリズム57Bと
の間に傾斜面をもつプリズム94(あるいはウエッジ基
板)を配置し、パネル表面と異なる角度となる面上に偏
光板58と位相シート(λ/4板70)を配設したこと
を特徴とするものである。本実施例のように、フィール
ドレンズ72を設けた構成においても、ノイズ光を異な
る角度で出射することができる。
【0173】また、図37に示した構成では、ダイクロ
イッククロスプリズム57Bに像補正プリズム75Bと
ノイズ光を除去するプリズム94が別個に設けられた構
成とされている。これに対し、図38に示す実施例で
は、図37の各プリズム75B,94の機能を共に有し
た像補正機能付プリズム95を配設することにより、構
成の簡単化を図ったものである。この図38に示す構成
では、更に反射型プロジェクタ装置の小型化を図ること
ができる。
【0174】ところで、図37及び図38を用いて説明
した実施例の構成では、偏光板58及び位相シート(λ
/4板70)が、ガラスよりなるダイクロイッククロス
プリズム57Bとプリズム94,95で挟まれており、
熱の放出が難しい。そこで、図39及び図40に示す実
施例では、λ/4板70とプリズム95との間に第1の
ギャップ97A(間隙)を形成し、プリズム95とフィ
ールドレンズ72との間に第2のギャップ97Bを形成
し、更にフィールドレンズ72と反射型液晶パネル59
との間に第3のギャップ97Cを形成し、かつこの各ギ
ャップ97A〜97Cに向け冷却風を強制的に供給する
送風手段を設けたことを特徴とする。
【0175】本実施例の構成によれば、反射型液晶パネ
ル59,フィールドレンズ72,偏光板58及び位相シ
ート(λ/4板70)を効率よく冷却することができ、
反射型プロジェクタ装置の信頼性を向上させることがで
きる。また、図40に示すように、プレ偏光板98を偏
光板58とダイクロイッククロスプリズム57Bとの間
に挿入することで、強力な入射光(照射光)に対しても
対応できるような構成としてもよい。
【0176】尚、上記した各実施例では、色分離/色合
成手段として機能するダイクロイッククロスプリズム5
7,57A,57Bが偏光により反射特性の異なる色分
離/色合成を行なうよう構成し、反射光の偏光と透過光
の偏光が異なるようにすると共に、照明系53,53A
〜53Dに所定の波長帯域のみ偏光を異ならせる偏光制
御素子55A〜55Dを設けた構成とした。
【0177】しかるに、色分離/色合成手段(ダイクロ
イッククロスプリズム)は、必ずしも偏光により反射特
性の異なる色分離/色合成を行なう構成とする必要はな
く、色分離/色合成手段として反射光の偏光と透過光の
偏光が等しくなるよう構成されたダイクロイッククロス
プリズムを用い、かつ、照明系に所定の波長帯域の光を
生成する波長選択素子を設けた構成としてもよい。
【0178】このように反射光の偏光と透過光の偏光が
等しくなるよう構成された色分離/色合成手段を用いた
場合、上記した各実施例に係る反射型プロジェクタ装置
50A〜50Eに比べて画像の輝度が低下することが考
えられる。しかるに、上記してきた説明から明らかなよ
うに、従来の構成のプロジェクタ装置10(図1参照)
に比べて小型化を図ることができることは明らかであ
る。
【0179】また、この構成において適用可能な波長選
択素子としては、所定の波長帯域を反射する第1及び第
2の選択波長反射層により構成された図14を用いて説
明した偏光制御素子55Bや、図15を用いて説明した
選択波長反射層を形成する面の形状が、平面または曲面
である偏光制御素子55Cを利用することが可能であ
る。
【0180】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1乃至請求
項4、請求項10乃至請求項21記載の発明によれば、
高価な偏光ビームスプリッタを用いる必要がなくなり、
安価で且つコントラストの良好な表示を得ることができ
る。
【0181】また、請求項5及び請求項14記載の発明
によれば、効率の高い反射型液晶パネルを用いた場合に
問題となる低色純度/効率低下を、簡易な変更で実現可
能であり、反射型プロジェクタの性能向上を図ることが
できる。また、請求項7乃至請求項9記載の発明によれ
ば、小型化及び低コスト化を図りつつ、反射型プロジェ
クタ装置の高性能化,高効率化を実現することができ
る。
【0182】更に、請求項21記載の発明によれば、映
像光とノイズ光の出射方向を変えることができ、必要な
映像光のみ投射レンズより出射することができるため、
表示品質及び解像度の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例の一例である反射型液晶プロジェクタ装
置の要部構成図である。
【図2】本発明の第1実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の要部構成図である。
【図3】本発明の第2実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の要部構成図である。
【図4】本発明の第3実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の要部構成図である。
【図5】本発明の第4実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の要部構成図である。
【図6】本発明の第5実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の要部構成図である。
【図7】本発明の第6実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の要部構成図である。
【図8】本発明の第6実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の変形例を示す要部構成図である(その1)。
【図9】本発明の第6実施例である反射型液晶プロジェ
クタ装置の変形例を示す要部構成図である(その2)。
【図10】ダイクロイックプリズムに対する照明光及び
映像光の入出射方向を説明するための図である。
【図11】本発明の第7実施例である反射型液晶プロジ
ェクタ装置の要部構成図である。
【図12】ダイクロイッククロスプリズムの特性を説明
するための図である。
【図13】反射型表示素子の基本特性を説明するための
図である。
【図14】偏光制御素子の第1実施例を説明するための
図である。
【図15】偏光制御素子の第2実施例を説明するための
図である。
【図16】図14,図15に示したダイクロイックミラ
ーの反射特性を示す図である。
【図17】反射型表示素子の第1実施例を説明するため
の図である(その1)。
【図18】反射型表示素子の第1実施例を説明するため
の図である(その2)。
【図19】反射型表示素子の第1実施例を説明するため
の図である(その3)。
【図20】反射型表示素子の第2実施例を説明するため
の図である(その1)。
【図21】反射型表示素子の第2実施例を説明するため
の図である(その2)。
【図22】反射型表示素子の第2実施例を説明するため
の図である(その3)。
【図23】ダイクロイッククロスプリズム面上に偏光板
及びλ/4板を配設した構成を示す図である。
【図24】反射型表示素子の第3実施例を説明するため
の図である。
【図25】入出射面において入射光の入射口と映像光の
出射口とが独立した構成のダイクロイッククロスプリズ
ムを示す図である。
【図26】入出射面において入射光の入射口と映像光の
出射口とがオーバーラップした構成のダイクロイックク
ロスプリズムを示す図である。
【図27】本発明の第8実施例である反射型液晶プロジ
ェクタ装置の要部構成図である。
【図28】本発明の第9実施例である反射型液晶プロジ
ェクタ装置の要部構成図である。
【図29】本発明の第10実施例である反射型液晶プロ
ジェクタ装置の要部構成図である。
【図30】本発明の第11実施例である反射型液晶プロ
ジェクタ装置の要部構成図である。
【図31】偏光変換光学素子の第1実施例を説明するた
めの図である。
【図32】偏光変換光学素子の第2実施例を説明するた
めの図である。
【図33】偏光変換光学素子の第3実施例を説明するた
めの図である。
【図34】偏光変換光学素子の第4実施例を説明するた
めの図である。
【図35】ノイズ光が発生する理由を説明するための図
である。
【図36】本発明の第12実施例である反射型液晶プロ
ジェクタ装置のダイクロイッククロスプリズム近傍を示
す要部構成図である。
【図37】本発明の第12実施例の第1変形例である反
射型液晶プロジェクタ装置のダイクロイッククロスプリ
ズム近傍を示す要部構成図である。
【図38】本発明の第12実施例の第2変形例である反
射型液晶プロジェクタ装置のダイクロイッククロスプリ
ズム近傍を示す要部構成図である。
【図39】本発明の第13実施例である反射型液晶プロ
ジェクタ装置のダイクロイッククロスプリズム近傍を示
す要部構成図である。
【図40】本発明の第13実施例の変形例である反射型
液晶プロジェクタ装置のダイクロイッククロスプリズム
近傍を示す要部構成図である。
【図41】本発明の第8実施例である反射型液晶プロジ
ェクタ装置の変形例の要部構成図である。
【図42】本発明の第9実施例である反射型液晶プロジ
ェクタ装置の変形例の要部構成図である。
【符号の説明】
20A〜20H 反射型液晶プロジェクタ装置 21 光源 23 第1の偏光板 24 ダイクロイックプリズム 25 第2の偏光板 26R,26G,26B 反射型液晶パネル 27 投写レンズ 28A〜28D プリズム 29R 赤色反射膜 29B 青色反射膜 30R,30B ダイクロイックミラー 32,35,39 反射ミラー 36 偏光分離プリズム 38 第1のシリンドリカルレンズ 40 三角プリズム 41R,41G,41B 第2のシリンドリカルレンズ 42R,42G,42B 低屈折樹脂 50A〜50G 反射型プロジェクタ装置 51 色分離方向面 52 垂直方向面 53,53A〜53D 照明系 54,58 偏光板 55A〜55E 偏光制御素子 56-1〜56-4,56R,56G,56B 反射型表示
素子 57,57A,57B ダイクロイッククロスプリズム 60 RB反射ダイクロイックミラー 61 G反射ダイクロイックミラー 62 λ/4シート 65,66 ダイクロイック反射面 69 液晶 70 λ/4板 71 入出射面 72 フィールドレンズ 74 マイクロミラー 75A,75B 像補正プリズム 76A,76B 入射口 77A,77B 出射口 78 第1のシリンドリカルレンズ 79 第2のシリンドリカルレンズ 80 第3のシリンドリカルレンズ 81 集光レンズ 82,82A〜82D 偏光変換光学素子 83 シリンドリカルレンズ 86 第1のレンズアレイ 87 第2のレンズアレイ 89 λ/2板 90 レンズアレイ 91 方解石 93A,93B 接着剤 94 プリズム 95 像補正機能付プリズム 96 λ/4シート 97A〜97C ギャップ 98 プレ偏光板 99 λ/2シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 哲也 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 鈴木 敏弘 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山口 久 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 有竹 敬和 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 松本 剛 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 江口 伸 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山岸 文雄 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA14 EA16 HA13 HA18 HA21 HA24 HA28 MA20

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、反射型液晶パネルと、前記光源
    からの光を所定の色の光に分離または/及び合成する色
    分離/色合成手段と、投写レンズを具備する反射型プロ
    ジェクタ装置において、 前記光源と前記反射型液晶パネルとの間に第1の偏光素
    子を配設すると共に、前記反射型液晶パネルと前記投写
    レンズとの間に第2の偏光素子を配設したことを特徴と
    する反射型プロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の反射型プロジェクタ装置
    において、 前記色分離/色合成手段を、前記光源と前記反射型液晶
    パネルとの間で、かつ前記反射型液晶パネルと前記投写
    レンズとの間の位置に配設したことを特徴とする反射型
    プロジェクタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の反射型プロジェ
    クタ装置において、 前記色分離/色合成手段として、ダイクロイックミラー
    を用い、 該ダイクロイックミラーがX字型に組み合わされ、 かつ、前記光源からの入射光および前記反射型液晶パネ
    ルからの反射光が前記ダイクロイックミラーを通過する
    際、該各光の光軸通過位置が前記ダイクロイックミラー
    の組み合わせ中心位置以外の位置を通過するよう構成し
    たことを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の反射型プロジェクタ装置
    において、 前記光源からの光を略垂直に前記反射型液晶パネルに入
    射させ、 且つ、前記反射型液晶パネルからの反射光を前記光源の
    前に設置したミラーによって反射し、該反射光を前記投
    写レンズに導く構成としてなることを特徴とする反射型
    プロジェクタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の反射型プロジェクタ装置
    において、 前記色分離/色合成手段に設けられた干渉膜の膜面と前
    記反射型液晶パネルとの間に、少なくとも1面のダイク
    ロイックフィルタを配置し、 かつ、前記ダイクロイックフィルタを設定波長以上の光
    を透過すると共に設定波長以下の光を反射するハイパス
    フィルターとし、赤色用の反射型液晶パネルの手前に配
    置したことを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の反射型プロジェクタ装置
    において、 前記色分離/色合成手段に設けられた干渉膜の膜面と前
    記反射型液晶パネルとの間に、少なくとも1面のダイク
    ロイックフィルタを配置し、 前記ダイクロイックフィルタを設定波長以下の光を透過
    すると共に設定波長以上の光を反射するロウパスフィル
    ターとし、青色用の反射型液晶パネルの手前に配置した
    ことを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の反射型プロジェクタ装置
    において、 前記色分離/色合成手段としてダイクロイックプリズム
    を用いると共に、 前記反射型液晶パネルと前記ダイクロイックプリズムと
    の間に、第1のシリンドリカルレンズを配設したことを
    特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の反射型プロジェクタ装置
    において、 前記光源と前記ダイクロイックプリズムの間に、第2の
    シリンドリカルレンズを配設したことを特徴とする反射
    型プロジェクタ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の反射型プロジェ
    クタ装置において、 前記シリンドリカルレンズの収束方向が、前記ダイクロ
    イックプリズム色分離の方向と同方向としたことを特徴
    とする反射型プロジェクタ装置。
  10. 【請求項10】 所定の波長帯域を有した照明光を生成
    する照明系と、 前記照明系から出射された照明光を反射することにより
    映像光を生成する複数枚の反射型表示素子と、 前記照明光を所定の色の光に分離すると共に、前記反射
    型表示素子からの映像光を合成する色分離/色合成手段
    と、 合成された前記映像光を投写する投写レンズとを有する
    反射型プロジェクタ装置であって、 前記色分離/色合成手段の一の面である入出射面に前記
    照明系から前記照明光が入射すると共に、前記入出射面
    から前記投写レンズに向け前記映像光が出射するよう構
    成すると共に、 前記色分離/色合成手段に対する前記照射光或いは前記
    映像光の入出射角度、または前記反射型表示素子に対す
    る前記照射光或いは前記映像光の入出射角度を制御する
    ことにより、前記照明光と前記映像光とを分離する構成
    としたことを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の反射型プロジェクタ
    装置において、 前記照明光をその光軸が前記色分離/色合成手段の色分
    離方向を含む面に対して平行となる方向から入射するよ
    う構成したことを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  12. 【請求項12】 請求項10記載の反射型プロジェクタ
    装置において、 前記照明光をその光軸が前記色分離/色合成手段の色分
    離方向を含む面に対して交差する方向から入射するよう
    構成したことを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の反射型プロジェクタ
    装置において、 前記照明光と前記映像光が前記入出射面の面内で独立し
    た位置で入出射するよう構成し、 かつ、前記照明系から前記投写レンズに至る照明光学系
    をアナモルフィック光学系としたことを特徴とする反射
    型プロジェクタ装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の反射型プロジェクタ
    装置において、 前記照明光と前記映像光が前記入出射面の面内で独立し
    た位置で入出射するよう構成し、 かつ、前記照明系から前記投写レンズに至る照明光学系
    を光軸に対して回転対象な光学系としたことを特徴とす
    る反射型プロジェクタ装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の反射型プロジェクタ
    装置において、 前記照明光と前記映像光が前記入出射面の面内でオーバ
    ーラップして入出射するよう構成し、 かつ、前記照明系から前記投写レンズに至る照明光学系
    をアナモルフィック光学系としたことを特徴とする反射
    型プロジェクタ装置。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の反射型プロジェクタ
    装置において、 前記照明光と前記映像光が前記入出射面の面内でオーバ
    ーラップして入出射するよう構成し、 かつ、前記照明系から前記投写レンズに至る照明光学系
    を光軸に対して回転対象な光学系としたことを特徴とす
    る反射型プロジェクタ装置。
  17. 【請求項17】 請求項12乃至16のいずれかに記載
    の反射型プロジェクタ装置において、 前記色分離/色合成手段として色分離に偏光依存性のあ
    る反射特性を持ち、反射光の偏光と透過光の偏光が異な
    る偏光となるよう構成されたダイクロイッククロスプリ
    ズムを用い、 かつ、前記照明系に所定の波長帯域のみ偏光を異ならせ
    る偏光制御素子を設けたことを特徴とする反射型プロジ
    ェクタ装置。
  18. 【請求項18】 請求項12乃至16のいずれかに記載
    の反射型プロジェクタ装置において、 前記色分離/色合成手段として反射光の偏光と透過光の
    偏光の少なくとも一つずつが同じ偏光となるよう構成さ
    れたダイクロイッククロスプリズムを用い、 かつ、前記照明系に所定の波長帯域の光を生成する波長
    選択素子を設けたことを特徴とする反射型プロジェクタ
    装置。
  19. 【請求項19】 請求項12乃至18のいずれかに記載
    の反射型プロジェクタ装置において、 前記反射型表示素子が時分割表示素子により構成されて
    いることを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
  20. 【請求項20】 請求項12乃至18のいずれかに記載
    の反射型プロジェクタ装置において、 前記反射型表示素子が、反射により入射された光の位相
    変調を行なう位相変調型素子と、光強度を変調する光強
    度変調素子とにより構成されることを特徴とする反射型
    プロジェクタ装置。
  21. 【請求項21】 請求項12乃至20のいずれかに記載
    の反射型プロジェクタ装置において、 前記照明系は、 前記光源から出射された光を所定の偏光状態に変換する
    偏光変換光学系と、 前記偏光変換光学系からの光を前記色分離/色合成手段
    に斜めに入射させるインテグレータ光学系とを有するこ
    とを特徴とする反射型プロジェクタ装置。
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