JPH07218909A - 投写型表示装置 - Google Patents

投写型表示装置

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Publication number
JPH07218909A
JPH07218909A JP6008791A JP879194A JPH07218909A JP H07218909 A JPH07218909 A JP H07218909A JP 6008791 A JP6008791 A JP 6008791A JP 879194 A JP879194 A JP 879194A JP H07218909 A JPH07218909 A JP H07218909A
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JP
Japan
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light
reflector
polarization
optical path
dichroic
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Withdrawn
Application number
JP6008791A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Takeshi Goto
猛 後藤
Toshihiro Suzuki
敏弘 鈴木
Hisashi Yamaguchi
久 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07218909A publication Critical patent/JPH07218909A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ライトバルブと投写レンズとの間の光路長を長
くすることなく、スクリーン上での色むらを低減する。 【構成】光路差等長化光学系31〜34は、白色光源1
0と分離光学系21B、21R、121〜123、13
1〜133との間に配置され、白色光源10から放射さ
れた光のうちS偏光を透過させP偏光を反射偏向させる
偏光ビームスプリッタ30Pと、偏光ビームスプリッタ
30Pを介し対向して配置された全反射ミラー31及び
32と、全反射ミラー31及び32の前面にそれぞれ接
合された1/4波長板33及び34とからなり、全反射
ミラー31、32間の光路長Xの2倍が分離光学系のダ
イクロイックミラー21Rと全反射ミラー122との間
の光路長に等しくされる。光路差等長化光学系は、分離
光学系に一体不可分に組み込むこともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光源からの白色光を三
原色光に分離し、その各々をライトバルブに通した後、
混色し、投写レンズに通してスクリーン上に拡大投写す
る投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19は、この種の投写型表示装置を示
す。白色光源10から放射された平行光は、ダイクロイ
ックミラー11Rにより、透過光である赤色光Rと、残
りの反射光とに分割され、反射光はさらに、ダイクロイ
ックミラー11Bにより、透過光である青色光Bと、反
射光である緑色光Gとに分割される。
【0003】青色光Bは、その直線偏光成分が偏光子1
31を透過し、ライトバルブ141に入射する。ライト
バルブ141は、青色映像信号により駆動される液晶パ
ネル14aと、液晶パネル14aの前面に接合された検
光子14bとを有する。検光子14bの透過軸方位は、
偏光子131の透過軸方位に対し0゜又は90゜になっ
ている。同様に、緑色光Gは、その直線偏光成分が偏光
子132を透過しライトバルブ142を通り、赤色光R
は、全反射ミラー12で反射された後、その直線偏光成
分が偏光子133を透過しライトバルブ143を通る。
【0004】ライトバルブ141を通った青色画像光
は、全反射ミラー16で反射された後、ダイクロイック
ミラー15Bを透過する。ライトバルブ142を通った
緑色画像光は、ダイクロイックミラー15Rで反射され
た後、ダイクロイックミラー15Bで反射される。ライ
トバルブ143を通った赤色画像光は、ダイクロイック
ミラー15Rを透過した後、ダイクロイックミラー15
Bで反射される。
【0005】ダイクロイックミラー15Bからの混色画
像光は、投写レンズ17を透過してスクリーン18上に
拡大投写される。上記構成の投写型表示装置では、赤色
光R、青色光B及び緑色光Gの、白色光源10から投写
レンズ17までの光路長が互いに等しくなる。しかし、
ライトバルブ141〜143の各々と投写レンズ17と
の間の光路長が長くなるため、投写レンズ17の焦点距
離を短くできず、投写レンズ17からスクリーン18ま
での距離が長くなり、投写型表示装置の光学系が比較的
大型となる。そこで、このような問題を解決するため
に、図20に示すような投写型表示装置が提供されてい
る。
【0006】この投写型表示装置では、白色光源10か
ら放射された平行光が、ダイクロイックミラー21Bに
より、反射光である青色光Bと残りの透過光とに分割さ
れ、この透過光が、反射光である赤色光Rと透過光であ
る緑色光Gとに分割される。青色光Bは、全反射ミラー
121で反射された後、直線偏光成分が偏光子131を
透過し、ライトバルブ141を通ってダイクロイックプ
リズム25に入射する。赤色光Rは、その直線偏光成分
が偏光子132を透過し、ライトバルブ142を通って
ダイクロイックプリズム25に入射する。緑色光Gは、
全反射ミラー122及び123で反射された後、その直
線偏光成分が偏光子133を透過し、ライトバルブ14
3を通ってダイクロイックプリズム25に入射する。
【0007】ダイクロイックプリズム25は、互いに交
差する対角面に、ダイクロイックミラー面251及び2
53が形成されている。ライトバルブ141からの青色
光Bは、その一部がダイクロイックミラー面253を透
過しダイクロイックミラー面251で反射され、残りが
ダイクロイックミラー面251で反射されダイクロイッ
クミラー面253を透過し、共に投写レンズ17を通
る。ライトバルブ143からの緑色光Gは、その一部が
ダイクロイックミラー面251を透過しダイクロイック
ミラー面253で反射され、残りがダイクロイックミラ
ー面253で反射されダイクロイックミラー面251を
透過し、共に投写レンズ17を通る。ライトバルブ14
2からの赤色光Rは、ダイクロイックミラー面251及
び253を透過して投写レンズ17を通る。投写レンズ
17を通った赤、緑及び青の混色画像光は、スクリーン
18上に拡大投写される。
【0008】この投写型表示装置は、ダイクロイックプ
リズム25を用い、ダイクロイックプリズム25にライ
トバルブ141〜143を接近させて配置しており、ラ
イトバルブ141〜143の各々と投写レンズ17との
間の光路長を短くすることができるので、投写レンズ1
7とスクリーン18との間の距離を短くでき、投写型表
示装置の光学系を比較的小型化することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、青色光B、赤
色光R及び緑色光Gの、白色光源10からの投写レンズ
17までの光路長を互いに等しくすることができないの
で、スクリーン18上での照度分布を、青色光B、赤色
光R及び緑色光Gについて互いに等しくすることができ
ず、図21に示す如くなる。このため、例えば、赤色光
Rと緑色光Gとを混色してスクリーン18上に黄色を表
示する場合、黄色の色相がスクリーン18上で一様でな
く、緑がかったり赤がかったりする色むらが生じて、表
示品質が低下する。
【0010】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、ライトバルブと投写レンズとの間の光路長を長くす
ることなく、スクリーン上での色むらを低減することが
できる投写型表示装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明で
は、例えば図1に示す如く、白色光源10と、第1〜第
3原色からなる光の3原色の第1原色の映像信号に応じ
た画像の光を透過させる第1ライトバルブ141と、第
1ライトバルブ141の近く且つ第1ライトバルブ14
1と略直角に配置され、第2原色の映像信号に応じた画
像の光を透過させる第2ライトバルブ142と、第1ラ
イトバルブ141と対向して配置され、第3原色の映像
信号に応じた画像の光を透過させる第3ライトバルブ1
43と、白色光源10から放射された光を第1〜第3原
色の光R、G、Bに分離し且つ直線偏光にしてそれぞれ
該第1〜第3ライトバルブ143に入射させる分離光学
系21B、21R、121〜123、131〜133
と、第1〜第3ライトバルブ141〜143に囲まれ第
1〜第3ライトバルブ141〜143を通った第1〜第
3原色光を混合させ又は互いに平行にさせる混色光学系
25と、該光学系25を通った該第1〜第3原色光をス
クリーン18上に投写させる投写レンズ17と、を有す
る投写型表示装置において、第1〜第3原色光の、白色
光源10から第1〜第3ライトバルブ141〜143ま
での光路長を互いに略等しくするための光路差等長化光
学系31〜34を有する。
【0012】本発明では、混色光学系25が第1〜第3
ライトバルブ141〜143に囲まれ、第1〜第3ライ
トバルブ141〜143を通り混色光学系25を通った
第1〜第3原色光が投写レンズ17でスクリーン18上
に投写させるので、第1〜第3ライトバルブ141〜1
43と投写レンズ17との間の光路長を長くすることが
なく、また、白色光源10から第1〜第3ライトバルブ
141〜143までの光路長を互いに略等しくするため
の光路差等長化光学系31〜34を有するので、スクリ
ーン上での第1〜第3原色光の各照度分布を略一致させ
て色むらを低減することができる。
【0013】本発明の第1態様では、例えば図1に示す
如く、光路差等長化光学系31〜34は、白色光源10
と分離光学系21B、21R、121〜123、131
〜133との間に配置され、白色光源10から放射され
た光のうちP偏光とS偏光との一方である第1偏光を透
過させP偏光とS偏光との他方である第2偏光を反射偏
向させる偏光ビームスプリッタ30Pと、偏光ビームス
プリッタ30Pで反射偏向された光を逆反射させ偏光ビ
ームスプリッタ30Pに入射させる第1全反射器31
と、偏光ビームスプリッタ30Pと第1全反射器31と
の間の光路中に配置された第1の1/4波長板33と、
第1の1/4波長板33を往復透過して偏光ビームスプ
リッタ30Pを透過した光を逆反射させる第2全反射器
32と、偏光ビームスプリッタ30Pと第2全反射器3
2との間の光路中に配置された第2の1/4波長板34
と、を有し、分離光学系21B、21R、121〜12
3、131〜133は、偏光ビームスプリッタ30Pを
直接透過した第1偏光を、第3原色光にしかつ直線偏光
にして第3ライトバルブ143に入射させ、偏光ビーム
スプリッタ30Pで反射偏向され第1及び第2の全反射
器120、121の間を往復して偏光ビームスプリッタ
30Pで反射偏向された第2偏光を、第1及び第2の原
色光に分離しかつ直線偏光にしてそれぞれ第1及び第2
のライトバルブ142、143に入射させる。ここに全
反射器は、全反射ミラー又は全反射プリズムである。
【0014】この第1態様では、第1全反射器31又は
第3全反射器32の位置を調整するだけで光路長を調整
できるので、調整が容易である。本発明の第2態様で
は、例えば図3に示す如く、光路差等長化光学系31〜
34は、白色光源10と分離光学系21B、21R、1
21〜123、131〜133との間に配置され、白色
光源10から放射された光のうちP偏光とS偏光との一
方である第1偏光を反射偏向させP偏光とS偏光との他
方である第2偏光を透過させる偏光ビームスプリッタ3
0Sと、偏光ビームスプリッタ30Sを透過した光を逆
反射させ偏光ビームスプリッタ30Sに入射させる第1
全反射器31と、偏光ビームスプリッタ30Sと第1全
反射器31との間の光路中に配置された第1の1/4波
長板33と、第1の1/4波長板33を往復透過して偏
光ビームスプリッタ30Sで反射偏向された光を逆反射
させる第2全反射器32と、偏光ビームスプリッタ30
Sと第2全反射器32との間の光路中に配置された第2
の1/4波長板34と、を有し、分離光学系21B、2
1R、121〜123、131〜133は、偏光ビーム
スプリッタ30Sで直接反射偏向された第1偏光を、第
3原色光にしかつ直線偏光にして第3ライトバルブ14
3に入射させ、偏光ビームスプリッタ30Sを透過し第
1及び第2の全反射器120、121の間を往復して偏
光ビームスプリッタ30Sを透過した第2偏光を、第1
及び第2の原色光に分離しかつ直線偏光にしてそれぞれ
第1及び第2のライトバルブ141、142に入射させ
る。
【0015】この第2態様では、第1全反射器31又は
第3全反射器32の位置を調整するだけで光路長を調整
できるので、調整が容易である。また、第1及び第2の
全反射器31、32よりも比較的大型の白色光源10
を、上記第1態様よりも混色光学系25側に配置可能で
あるので、投写型表示装置をコンパクトにすることがで
きる。
【0016】本発明の第3態様では、例えば図5に示す
如く、光路差等長化光学系は、分離光学系に組み込まれ
ており、分離光学系及び光路差等長化光学系は、白色光
源10から放射された光のうち、第1原色光のP偏光と
S偏光との一方である第1偏光を反射偏向させ残りを透
過させる第1の偏光ダイクロイック反射器35と、第1
の偏光ダイクロイック反射器35を透過した光のうち、
第2原色光の第1偏光又は第2偏光を反射偏向させ残り
を透過させる第2の偏光ダイクロイック反射器36と、
第2の偏光ダイクロイック反射器36を透過した光のう
ち、第1原色光の光を逆反射させ残りを透過させる第1
ダイクロイック反射器38と、第2の偏光ダイクロイッ
ク反射器36と第1ダイクロイック反射器38との間の
光路中に配置された1/4波長板33と、第1ダイクロ
イック反射器38を透過した光のうち、第3原色光を反
射偏向させ残りを透過させる第2ダイクロイック反射器
37と、第1及び第2の偏光ダイクロイック反射器3
5、36並びに1/4波長板33を透過し、第1ダイク
ロイック反射器38で逆反射され、1/4波長板33及
び第2の偏光ダイクロイック反射器36を透過し、さら
に第1の偏光ダイクロイック反射器35で反射偏向され
た光を反射偏向させ第1ライトバルブ141に入射させ
る第1全反射器121と、第2ダイクロイック反射器3
7を透過した光を逆反射させる第2全反射器122と、
第2ダイクロイック反射器37で反射偏向された光を反
射偏向させ第3ライトバルブ143へ入射させる第3全
反射器123と、第2ダイクロイック反射器37と第3
ライトバルブ143との間の光路中に配置された偏光子
133と、を有し、第2の偏光ダイクロイック反射器3
6及び1/4波長板33を透過し第1ダイクロイック反
射器38で逆反射され、1/4波長板33を透過し第2
の偏光ダイクロイック反射器36で反射偏向された第2
原色光が第2ライトバルブ142に入射するように第2
の偏光ダイクロイック反射器36が配置され、第1の偏
光ダイクロイック反射器35と第1ダイクロイック反射
器38との間の光路長が第2の偏光ダイクロイック反射
器36と第2全反射器122との間の光路長に略等しく
され、かつ、第2ダイクロイック反射器37と第2全反
射器122との間の光路長の2倍が第1の偏光ダイクロ
イック反射器35と第2の偏光ダイクロイック反射器3
6との間の光路長よりも短くされている。ここに、偏向
ダイクロイック反射器は、偏向ダイクロイックミラー又
は偏光ダイクロイックプリズムであり、ダイクロイック
反射器は、ダイクロイックミラー又はダイクロイックプ
リズムである。
【0017】この第3態様では、色分離光学系と光路差
等長化光学系との全体の光学素子数が上記第1態様及び
第2態様よりも少ないので、第1態様及び第2態様より
も、構成が簡単になり、かつ、コンパクトにすることが
できる。本発明の第4態様では、例えば図15に示す如
く、光路差等長化光学系は、分離光学系に組み込まれて
おり、分離光学系及び光路差等長化光学系は、白色光源
10から放射された光のうち、第1原色光のP偏光とS
偏光との一方である第1偏光を反射偏向させ残りを透過
させる第1の偏光ダイクロイック反射器35と、第1の
偏光ダイクロイック反射器35で反射された光を逆反射
させる第1全反射器31と、第1の偏光ダイクロイック
反射器35と第1全反射器31との間の光路中に配置さ
れた第1の1/4波長板33と、第1全反射器31で反
射され第1の1/4波長板33及び第1の偏光ダイクロ
イック反射器35を透過した光を反射偏向させ第1ライ
トバルブ141に入射させる第2全反射器121と、第
1の偏光ダイクロイック反射器35を直接透過した光の
うち、第2原色光の第1偏光又は第2偏光を反射偏向さ
せ残りを透過させる第2の偏光ダイクロイック反射器3
6と、第2の偏光ダイクロイック反射器36で反射偏向
された光を逆反射させる第3全反射器32と、第2の偏
光ダイクロイック反射器36と第3全反射器32との間
の光路中に配置された第2の1/4波長板34と、第2
の偏光ダイクロイック反射器36を直接透過した光を反
射偏向させ第3ライトバルブ143に入射させる第4及
び第5の全反射器122、123と、第2の偏光ダイク
ロイック反射器36と第3ライトバルブ143との間の
光路中に配置され第3原色の直線偏光のみを透過させる
偏光子133と、を有し、第3全反射器32で逆反射さ
れ第2の1/4波長板34を透過して第2の偏光ダイク
ロイック反射器36を透過した光が第2ライトバルブ1
42に入射される。
【0018】この第4態様では、色分離光学系と光路差
等長化光学系との全体の光学素子数が上記第1態様及び
第2態様よりも少ないので、第1態様及び第2態様より
も構成が簡単になる。また、第1〜第3原色光の、白色
光源10から投写レンズ17までの光路長を互いに等し
くすることができるので、上記第3態様よりもスクリー
ン上での色むらを低減することができる。
【0019】また、第1全反射器31と第1の偏光ダイ
クロイック反射器35との間の光路長と、第3全反射ミ
ラー32と第2の偏光ダイクロイックミラー36との間
の光路長とを、互いに独立に調整できるので、上記第1
態様及び第2態様よりもスクリーン18上での色むらを
低減することが可能となる。本発明の第5態様では、例
えば図17に示す如く、光路差等長化光学系は、分離光
学系に組み込まれており、分離光学系及び光路差等長化
光学系は、互いに交差する面の一方に、白色光源10か
ら放射された光のうち、第1原色光、及び、第2原色光
のP偏光とS偏光との一方である第1偏光を反射偏向さ
せ残りを透過させる第1の偏光ダイクロイックミラー面
411が形成され、該交差面の他方に、白色光源10か
ら放射された光のうち、第3原色光、及び、第2原色光
のP偏光とS偏光との他方である第2偏光を反射偏向さ
せ残りを透過させる第2の偏光ダイクロイックミラー面
413が形成された偏光ダイクロイック反射器41と、
第1の偏光ダイクロイックミラー面411で反射偏向さ
れた光を反射偏向させ第1ライトバルブ141に入射さ
せる第1及び第2の全反射器120、121と、第1の
偏光ダイクロイックミラー面411と第1ライトバルブ
141との間の光路中に配置され、該第1偏光を遮光す
る第1偏光子131と、第2の偏光ダイクロイックミラ
ー面413で反射偏向された光を反射偏向させ第3ライ
トバルブ143に入射させる第3及び第4の全反射器1
22、123と、第3全反射器32と該第4全反射器と
の間の光路中に配置され、第2全反射器32で反射され
た第2原色光を逆反射させ第3原色光を透過させるダイ
クロイック反射器38と、第2の偏光ダイクロイックミ
ラー面413とダイクロイック反射器38との間の光路
中に配置された1/4波長板33と、ダイクロイック反
射器38と第3ライトバルブ143との間の光路中に配
置された第2偏光子133と、を有し、ダイクロイック
反射器38で逆反射され、第3全反射器32で反射偏向
されて第1の偏光ダイクロイックミラー面411で反射
偏向された第2原色光が第2ライトバルブ142に入射
するように偏光ダイクロイック反射器41が配置され、
ダイクロイック反射器38及び1/4波長板33を除い
た構成が白色光源10の光軸を通る対称面を有し、第3
全反射器32とダイクロイック反射器38との間の光路
長の2倍が第2の偏光ダイクロイックミラー面413と
第3全反射器32との間の光路長よりも短くされてい
る。ここに偏光ダイクロイック反射器41は、互いに交
差する偏光ダイクロイックミラー又は偏光ダイクロイッ
クプリズムである。
【0020】この第5態様では、ダイクロイック反射器
38及び1/4波長板33を除いた構成が白色光源10
の光軸を通る対称面を有しているので、上記第1〜4態
様よりも投写型表示装置をコンパクトにすることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。 [第1実施例]図1は、第1実施例の投写型表示装置の
光学系を示す。図中、一点鎖線は光軸を示す。
【0022】白色光源10の前方には、白色光源10か
らの平行光に対し45゜傾斜させた偏光ビームスプリッ
タ30Pが配置されている。偏光ビームスプリッタ30
Pは、図2(A)に示す反射率を有しており、電気ベク
トル振動方向が入射面内のP偏光を反射させ、電気ベク
トル振動方向が入射面に垂直なS偏光を透過させる。偏
光ビームスプリッタ30Pを挟むように、かつ、白色光
源10からの平行光と平行に、全反射ミラー31と全反
射ミラー32とが互いに対向して配置されている。全反
射ミラー31及び32の偏光ビームスプリッタ30P側
の面にはそれぞれ、1/4波長板33及び34が接合さ
れている。
【0023】白色光源10から放射された平行光のう
ち、S偏光は偏光ビームスプリッタ30Pを透過し、P
偏光は、偏光ビームスプリッタ30Pで反射されて1/
4波長板33を透過し全反射ミラー31で反射され1/
4波長板33を再度透過してS偏光となり、偏光ビーム
スプリッタ30P及び1/4波長板34を透過し全反射
ミラー32で反射され1/4波長板34を再度透過して
P偏光となり、偏光ビームスプリッタ30Pで反射され
る。
【0024】したがって、全反射ミラー31と全反射ミ
ラー32との間の光路長をXとすると、偏光ビームスプ
リッタ30Pから図1の下方へ進むP偏光とS偏光との
間の光路差は、2Xとなる。この光路差は、後述のよう
に、赤色光R、青色光B及び緑色光Gの間の光路差を互
いに等しくするために利用される。白色光源10の光軸
上には、偏光ビームスプリッタ30Pと平行にダイクロ
イックミラー21B及び21Rが配置されている。ダイ
クロイックミラー21B及び21Rはそれぞれ、図2
(B)及び(C)に示す反射率を有する。すなわち、ダ
イクロイックミラー21Bは、約500nm以下の波長域
の青色光Bを反射させ、残りの緑色光G及び赤色光Rを
透過させる。また、ダイクロイックミラー21Rは、約
600nm以上の波長域の赤色光Rを反射させ、残りの波
長域約500〜600nmの緑色光Gを透過させる。
【0025】したがって、偏光ビームスプリッタ30P
からの白色光のうち、青色光Bはダイクロイックミラー
21Bで反射され、赤色光Rはダイクロイックミラー2
1Bを透過してダイクロイックミラー21Rで反射さ
れ、緑色光Gはダイクロイックミラー21B及び21R
を透過する。分離された青色光B、赤色光R及び緑色光
Gがそれぞれ垂直入射するように、偏光子131、13
2及び133が配置されている。偏光子131及び13
2の透過軸方位は、いずれもP偏光のみを透過させる方
位となっている。このため、偏光子131及び132に
はそれぞれ、全反射ミラー31と全反射ミラー32との
間を往復した青色光BのP偏光及び赤色光RのP偏光の
みが透過する。これに対し、偏光子133の透過軸方位
は、S偏光のみ透過させる方位となっており、偏光子1
33には、偏光ビームスプリッタ30Pを直接透過した
緑色光Gのみが透過する。
【0026】一方、立方体のダイクロイックプリズム2
5の周りの4面に、ライトバルブ141、142、14
3及び投写レンズ17が接近して配置されている。ライ
トバルブ142は、偏光子132と平行に対向してい
る。ライトバルブ141は、偏光子131と直角になっ
ており、偏光子131を透過した青色光Bをライトバル
ブ141に垂直入射させるために、光路折り曲げ用の全
反射ミラー121が配置されている。また、ライトバル
ブ143は、偏光子133と離れて互いに平行になって
おり、偏光子133を透過した緑色光Gをライトバルブ
143に垂直入射させるために、光路折り曲げ用の全反
射ミラー122及び123が配置されている。
【0027】ダイクロイックプリズム25は、互いに交
差する対角面に、ダイクロイックミラー面251及び2
53が形成されている。ライトバルブ141からの青色
光Bは、その一部がダイクロイックミラー面253を透
過しダイクロイックミラー面251で反射され、残りが
ダイクロイックミラー面251で反射されダイクロイッ
クミラー面253を透過し、共に投写レンズ17を通
る。ライトバルブ143からの緑色光Gは、その一部が
ダイクロイックミラー面251を透過しダイクロイック
ミラー面253で反射され、残りがダイクロイックミラ
ー面253で反射されダイクロイックミラー面251を
透過し、共に投写レンズ17を通る。ライトバルブ14
2からの赤色光Rは、ダイクロイックミラー面251及
び153を透過して投写レンズ17を通る。投写レンズ
17を通った赤、緑及び青の混色画像光は、スクリーン
18上に拡大投写される。
【0028】ダイクロイックミラー21Rと全反射ミラ
ー122との間の光路長は、Xに等しくされている。こ
れにより、赤色光R、青色光B及び緑色光Gの、白色光
源10から投写レンズ17までの光路長が、互いに等し
くなる。したがって、本第1実施例によれば、スクリー
ン18上で色むらが生ずるのを防止することができる。
【0029】また、全反射ミラー31又は32の位置を
調整するだけで光路長を調整できるので、調整が容易で
ある。さらに、ライトバルブ141〜143の各々と投
写レンズ17との間の光路長を短くできるので、投写レ
ンズ17の焦点距離を短くして投写レンズ17からスク
リーン18までの距離を短くすることができる。
【0030】なお、偏光子131は、全反射ミラー12
1とライトバルブ141との間に配置してもよく、偏光
子133は、全反射ミラー122と全反射ミラー123
との間又は全反射ミラー123とライトバルブ143と
の間に配置してもよい。また、P偏光とS偏光とを逆に
したものであってもよい。 [第2実施例]図3は、第2実施例の投写型表示装置の
光学系を示す。
【0031】この投写型表示装置では、図1において、
1/4波長板33が接合された全反射ミラー31を、こ
れよりも大型の白色光源10と入れ換えた配置となって
いるので、3投写型表示装置全体がコンパクトになる。
また、偏光ビームスプリッタ30Pの代わりに、P偏光
を透過しS偏光を反射させる偏光ビームスプリッタ30
Sを用いている。偏光ビームスプリッタ30Sは、ダイ
クロイックミラー21Bと直角に配置されている。
【0032】白色光源10から放射された平行光のう
ち、S偏光は偏光ビームスプリッタ30Sで反射され、
P偏光は、偏光ビームスプリッタ30Sを透過し1/4
波長板34を透過し全反射ミラー32で反射され1/4
波長板34を再度透過してS偏光となり、偏光ビームス
プリッタ30Sで反射され、1/4波長板33を透過し
全反射ミラー31で反射され1/4波長板33を再度透
過してP偏光となり、偏光ビームスプリッタ30Sを透
過する。したがって、上記第1実施例と同様に、偏光ビ
ームスプリッタ30Sから図3の下方へ進むP偏光とS
偏光との間に光路差2Xが生ずる。
【0033】1/4波長板33及び34は、図4(A)
に示す如く、波長500nmに対するものとなっており、
このため、P偏光とS偏光との間の変換効率は、青色光
B及び緑色光Gに対し互いにほぼ同一となっているが、
赤色光Rに対しては低くなっている。そこで、図1のダ
イクロイックミラー21Rの代わりに、緑色光Gを反射
させる図4(B)に示すような特性のダイクロイックミ
ラー21Gを用いて、ライトバルブ141に入射する青
色光Bと、ライトバルブ142に入射する緑色光Gの強
度をより等しくし、かつ、上記光路差2Xを第1実施例
の場合よりも短くして、ライトバルブ143に入射する
赤色光Rの強度を、ライトバルブ141及び142に入
射する光強度に等しくさせている。これにより、上記第
1実施例よりもスクリーン18上での色むらを低減させ
ることができる。
【0034】上記第1実施例及び本第2実施例では、光
路差等長化光学系31〜34が白色光源10と分離光学
系21B、21R、121〜123、131〜133と
の間に配置されているが、以下の実施例では、光路差等
長化光学系が分離光学系に一体不可分に組み込まれてい
る場合を説明する。 [第3実施例]図5は、第3実施例の投写型表示装置の
光学系を示す。
【0035】この投写型表示装置では、図1のダイクロ
イックミラー21B、21R及び全反射ミラー122の
代わりにそれぞれ、偏光ダイクロイックミラー35、3
6及びダイクロイックミラー37が配置され、かつ、偏
光ダイクロイックミラー35及び36の取付角が全反射
ミラー121に対し直角になっている。また、図1の光
路差調整用の偏光ビームスプリッタ30P、全反射ミラ
ー31、32及び1/4波長板33、34の代わりに、
1/4波長板33が接合されたダイクロイックミラー3
8が、偏光ダイクロイックミラー36とダイクロイック
ミラー37との間に配置され、かつ、ダイクロイックミ
ラー37を介してダイクロイックミラー38と平行に全
反射ミラー122が配置されている。偏光子133は、
ダイクロイックミラー37と全反射ミラー123との間
に配置されている。他の点は図1と同一である。
【0036】[1]第1態様 偏光ダイクロイックミラー35、36、ダイクロイック
ミラー38及び37の透過率がそれぞれ図6(A)、
(B)、(C)及び(D)に示す場合の、赤色光R、緑
色光G及び青色光Bの光路を、図7(A)〜(C)に示
す。 (A)赤色光路 白色光源10から放射された平行光のうち赤色光Rは、
そのP偏光が偏光ダイクロイックミラー35で反射され
て除去され、S偏光が偏光ダイクロイックミラー35及
び36を透過し1/4波長板33を透過してダイクロイ
ックミラー37で反射され、1/4波長板33を再度透
過してP偏光となり、偏光ダイクロイックミラー36を
透過して偏光ダイクロイックミラー35で反射され、さ
らに全反射ミラー121で反射されてライトバルブ14
1に入射する。
【0037】(B)緑色光路 白色光源10から放射された平行光のうち緑色光Gは、
偏光ダイクロイックミラー35を透過し、偏光ダイクロ
イックミラー36でP偏光が反射されて除去され、S偏
光が1/4波長板33を透過して楕円偏光となり、ダイ
クロイックミラー37及び38を透過し、全反射ミラー
122で反射され、再度ダイクロイックミラー37及び
38を透過し、1/4波長板33を透過してP偏光とな
り、偏光ダイクロイックミラー36で反射されてライト
バルブ142に入射する。
【0038】(C)青色光路 白色光源10から放射された白色光のうち青色光Bは、
偏光ダイクロイックミラー35、36、1/4波長板3
3及びダイクロイックミラー38を透過してダイクロイ
ックミラー37で反射され、偏光子133に入射する。
1/4波長板33に入射する青色光Bは直線偏光でない
ので、偏光子133に入射する青色光Bに対する1/4
波長板33の影響は無視できる。偏光子133は、P偏
光のみを透過させるように透過軸方位が定められてい
る。偏光子133を透過したP偏光は、全反射ミラー1
23で反射されてライトバルブ143に入射する。
【0039】ライトバルブ141〜143を通った後の
光路は上記第1実施例と同一である。偏光ダイクロイッ
クミラー35からダイクロイックミラー38までの距離
は、偏光ダイクロイックミラー36から全反射ミラー1
22までの距離に等しくなっている。これにより、赤色
光R及び緑色光Gの、白色光源10から投写レンズ17
までの光路長が互いに等しくなる。
【0040】また、青色光Bの、白色光源10から投写
レンズ17までの光路長は、緑色光Gの、白色光源10
から投写レンズ17までの光路長よりも、ダイクロイッ
クミラー37と全反射ミラー122との間の光路長Yの
2倍だけ長い。したがって、2Yを偏光ダイクロイック
ミラー36とダイクロイックミラー37との間の光路長
よりも短くすることにより、図20の投写型表示装置よ
りもスクリーン18上での色むらを低減させることがで
きる。例えば、偏光ダイクロイックミラー36とダイク
ロイックミラー37との間隔200mmに対し、2Y=1
00mmである。
【0041】また、色分離光学系と光路差等長化光学系
との全体の光学素子数が上記第1実施例及び第2実施例
よりも少ないので、上記第1実施例及び第2実施例より
も、構成が簡単になり、かつ、コンパクトにすることが
できる。なお、偏光ダイクロイックミラー35として、
図8に示すように緑色光GのP偏光の透過率がほぼ0の
ものを使用すれば、図7(B)において偏光ダイクロイ
ックミラー35で緑色光GのP偏光を反射させて除外で
き、表示品質をより向上させることができる。
【0042】また、1/4波長板33が接合されたダイ
クロイックミラー38を偏向ダイクロイックミラー35
と36との間に配置し、ダイクロイックミラー37の代
わりに全反射ミラー122を配置し、この全反射ミラー
122と偏光ダイクロイックミラー36との間に、1/
4波長板が接合され、緑色光Gを反射し赤色光Rを透過
させるダイクロイックミラーをダイクロイックミラー3
8と平行に配置した構成であってもよい。この点は、以
下の第2〜6態様についても同様である。
【0043】以下の第2〜6態様では、赤色光R、青色
光B及び緑色光Gの光路が第1実施例と異なる。 [2]第2態様 偏光ダイクロイックミラー35、36、ダイクロイック
ミラー38及び37の透過率がそれぞれ図9(A)、
(B)、(C)及び(D)に示す場合の、青色光B、緑
色光G及び赤色光Rの光路を説明する。青色光B、緑色
光G及び赤色光Rの光路はそれぞれ、図7の(A)〜
(C)と一致する。
【0044】(A)青色光路 白色光源10から放射された平行光のうち青色光Bは、
そのP偏光が偏光ダイクロイックミラー35で反射され
て除去され、S偏光が偏光ダイクロイックミラー35及
び36を透過し1/4波長板33を透過してダイクロイ
ックミラー37で反射され、1/4波長板33を再度透
過してP偏光となり、偏光ダイクロイックミラー36を
透過して偏光ダイクロイックミラー35で反射され、さ
らに全反射ミラー121で反射されてライトバルブ14
1に入射する。
【0045】(B)緑色光路 白色光源10から放射された平行光のうち緑色光Gは、
偏光ダイクロイックミラー35を透過し、偏光ダイクロ
イックミラー36でP偏光が反射されて除去され、S偏
光が1/4波長板33を透過して楕円偏光となり、ダイ
クロイックミラー37及び38を透過し、全反射ミラー
122で反射され、再度ダイクロイックミラー37及び
38を透過し、1/4波長板33を透過してP偏光とな
り、偏光ダイクロイックミラー36で反射されてライト
バルブ142に入射する。
【0046】(C)赤色光路 白色光源10から放射された白色光のうち赤色光Rは、
偏光ダイクロイックミラー35、36、1/4波長板3
3及びダイクロイックミラー38を透過してダイクロイ
ックミラー37で反射され、P偏光のみ偏光子133を
透過し、全反射ミラー123で反射されてライトバルブ
143に入射する。
【0047】[3]第3態様 偏光ダイクロイックミラー35、36、ダイクロイック
ミラー38及び37の透過率がそれぞれ図10(A)、
(B)、(C)及び(D)に示す場合の、赤色光R、青
色光B及び緑色光Gの光路はそれぞれ、図7の(A)〜
(C)に一致する。
【0048】[4]第4態様 偏光ダイクロイックミラー35、36、ダイクロイック
ミラー38及び37の透過率がそれぞれ図11(A)、
(B)、(C)及び(D)に示す場合の、緑色光G、青
色光B及び赤色光Rの光路はそれぞれ、図7の(A)〜
(C)に一致する。
【0049】[5]第5態様 偏光ダイクロイックミラー35、36、ダイクロイック
ミラー38及び37の透過率がそれぞれ図12(A)、
(B)、(C)及び(D)に示す場合の、緑色光G、赤
色光R及び青色光Bの光路はそれぞれ、図7の(A)〜
(C)に一致する。
【0050】[6]第6態様 偏光ダイクロイックミラー35、36、ダイクロイック
ミラー38及び37の透過率がそれぞれ図13(A)、
(B)、(C)及び(D)に示す場合の、青色光B、赤
色光R及び緑色光Gの光路はそれぞれ、図7の(A)〜
(C)に一致する。
【0051】なお、上記第1〜6態様において、P偏向
とS偏向とを入れ換えた変形例であってもよい。 [第4実施例]図14は、第4実施例の投写型表示装置
の光学系を示す。この投写型表示装置は、図5のダイク
ロイックプリズム25の代わりに全反射ミラー124及
び125を用い、図5の投写レンズ17の代わりに投写
レンズ171〜173を用いている。
【0052】ライトバルブ141を通った光は、全反射
ミラー124で反射されて投写レンズ171でスクリー
ン18上に投写され、ライトバルブ142を通った光
は、投写レンズ172を透過してスクリーン18上に投
写され、ライトバルブ143を通った光は、全反射ミラ
ー125で反射されて投写レンズ173でスクリーン1
8上に投写される。3つの投写レンズ171、172及
び173を用いているので、投写レンズ171の光軸
を、ライトバルブ141の中心を通り全反射ミラー12
4で反射される光軸よりも少し投写レンズ172側へず
らし、投写レンズ173の光軸を、ライトバルブ143
の中心を通り全反射ミラー125で反射される光軸より
も少し投写レンズ172側へずらすことにより、ライト
バルブ141、142及び143の対応する画素を通っ
た光をスクリーン18上の同一点に重畳させている。
【0053】本第4実施例によれば、図5のダイクロイ
ックミラー面251とダイクロイックミラー面253の
交差部で特性が変わるダイクロイックプリズム25を用
いていないので、スクリーン18上でより色むらの少な
い投写画像を得ることができる。また、高価なダイクロ
イックプリズム25を用いていないので、投写型表示装
置を安価に提供することができる。
【0054】[第5実施例]図15は、第5実施例の投
写型表示装置の光学系を示す。この投写型表示装置で
は、図5のダイクロイックミラー37の代わりに全反射
ミラー122を配置し、図5の1/4波長板33及びダ
イクロイックミラー38の代わりに、1/4波長板33
が接合された全反射ミラー31を、偏光ダイクロイック
ミラー35に対し全反射ミラー121と反対側に配置
し、かつ、1/4波長板34が接合された全反射ミラー
32を、偏光ダイクロイックミラー36に対しライトバ
ルブ142と反対側に配置した構成となっている。
【0055】偏光ダイクロイックミラー35及び36の
透過率の一例を図16に示す。 (A)青色光路 白色光源10から放射された平行光のうち青色光Bは、
そのS偏光が偏光ダイクロイックミラー35を透過し、
P偏光が偏光ダイクロイックミラー35で反射され1/
4波長板33を透過して全反射ミラー31で反射され、
1/4波長板33を再度透過してS偏光となり、偏光ダ
イクロイックミラー35を透過して全反射ミラー121
で反射され、ライトバルブ141に入射する。
【0056】(B)緑色光路 白色光源10から放射された平行光のうち緑色光Gは、
偏光ダイクロイックミラー35を透過し、そのS偏光が
偏光ダイクロイックミラー36を透過し、P偏光が偏光
ダイクロイックミラー36で反射され1/4波長板34
を透過して全反射ミラー32で反射され、1/4波長板
34を再度透過してS偏光となり、偏光ダイクロイック
ミラー36を透過してライトバルブ142に入射する。
【0057】(C)赤色光路 白色光源10から放射された平行光のうち赤色光Rは、
偏光ダイクロイックミラー35及び36を透過し、全反
射ミラー122で反射され、P偏光のみ1/4波長板3
3を透過し、全反射ミラー123で反射されてライトバ
ルブ143に入射する。赤色光R及び青色光BのS偏光
は、偏光子133で遮光される。
【0058】ライトバルブ141〜143を通った後の
光路は上記第1実施例と同一である。全反射ミラー31
と偏光ダイクロイックミラー35との間の光路長及び全
反射ミラー32と偏光ダイクロイックミラー36との間
の光路長はいずれも、偏光ダイクロイックミラー36と
全反射ミラー122との間の光路長に等しく調整されて
いる。これにより、赤色光R、青色光B及び緑色光G
の、白色光源10から投写レンズ17までの光路長が互
いに等しくなり、本第5実施例によれば、上記第1実施
例と同一の効果が得られる。
【0059】また、全反射ミラー31と偏光ダイクロイ
ックミラー35との間の光路長と、全反射ミラー32と
偏光ダイクロイックミラー36との間の光路長とを、互
いに独立に調整できるので、スクリーン18上での色む
らをより低減することが可能となる。さらに、色分離光
学系と光路差等長化光学系との全体の光学素子数が上記
第1実施例及び第2実施例よりも少ないので、上記第1
実施例及び第2実施例よりも構成が簡単になる。
【0060】また、赤色光R、青色光B及び緑色光G
の、白色光源10から投写レンズ17までの光路長を互
いに等しくすることができるので、上記第3実施例及び
第4実施例よりもスクリーン上での色むらを低減するこ
とができる。 [第6実施例]図17は、第6実施例の投写型表示装置
の光学系を示す。
【0061】この投写型表示装置は、1/4波長板33
及びダイクロイックミラー38を除き、投写レンズ17
の光軸を通り紙面に垂直な面に対し、対称形になってい
る。図17中の光学素子の特性の一例を、図18(A)
〜(E)に示す。ライトバルブ141、142及び14
3に対向してそれぞれ、P偏光を遮光するための偏光子
131、S偏光を遮光するための偏光子132、及び、
P偏光とS偏光のいずれか一方を遮光するための偏光子
133が配置されている。この偏光子133は、原理的
には用いなくてもよい。白色光源10は、その光軸を投
写レンズ17の光軸に一致させて配置されている。白色
光源10と偏光子132の間には、偏光ダイクロイック
プリズム41が配置されている。偏光ダイクロイックプ
リズム41は、互いに交差する対向面に偏光ダイクロイ
ックミラー面411及び413が形成されている。白色
光源10から放射された平行光のうち、偏光ダイクロイ
ックミラー面411で反射された光を偏光子131に入
射させるために、光路折り曲げ用の全反射ミラー120
及び121が配置され、偏光ダイクロイックミラー面4
13で反射された光を偏光子133に入射させるため
に、光路折り曲げ用の全反射ミラー122及び123が
配置されている。全反射ミラー122と全反射ミラー1
23との間には、1/4波長板33が接合されたダイク
ロイックミラー38が配置されている。この投写型表示
装置の光学素子の特性の一例を、図18に示す。
【0062】(A)赤色光路 白色光源10から放射された平行光のうち赤色光Rは、
一部が偏光ダイクロイックミラー面413で反射され偏
光ダイクロイックミラー面411を透過し、残りが偏光
ダイクロイックミラー面411を透過し偏光ダイクロイ
ックミラー面413で反射され、両者が全反射ミラー1
22で反射され、1/4波長板33及びダイクロイック
ミラー38を透過して全反射ミラー123で反射され、
そのP偏光とS偏光の一方が偏光子133を透過してラ
イトバルブ143に入射する。
【0063】(B)青色光路 白色光源10から放射された平行光のうち青色光Bは、
一部が偏光ダイクロイックミラー面413を透過し偏光
ダイクロイックミラー面411で反射され、残りが偏光
ダイクロイックミラー面411で反射され偏光ダイクロ
イックミラー面413を透過し、両者が全反射ミラー1
20及び121で反射され、そのS偏光のみが偏光子1
31を透過してライトバルブ141に入射する。
【0064】(C)緑色光路 白色光源10から放射された平行光のうち緑色光GのP
偏光は、その一部が偏光ダイクロイックミラー面411
で反射され偏光ダイクロイックミラー面413を透過
し、残りが偏光ダイクロイックミラー面413を透過し
偏光ダイクロイックミラー面411で反射され、両者が
全反射ミラー120及び121で反射され、偏光子13
1で遮光される。一方、白色光源10から放射された平
行光のうち緑色光GのS偏光は、その一部が偏光ダイク
ロイックミラー面411を透過し偏光ダイクロイックミ
ラー面413で反射され、残りが偏光ダイクロイックミ
ラー面413で反射され偏光ダイクロイックミラー面4
11を透過し、両者が全反射ミラー122で反射され、
1/4波長板33を透過しダイクロイックミラー38で
反射され、1/4波長板33を再度透過してP偏光とな
り、全反射ミラー122で反射され、その一部が偏光ダ
イクロイックミラー面413を透過して偏光ダイクロイ
ックミラー面411で反射され、残りが偏光ダイクロイ
ックミラー面411で反射されて偏光ダイクロイックミ
ラー面413を透過し、両者が偏光子132を透過して
ライトバルブ142に入射する。
【0065】ライトバルブ141〜143を通った後の
光路は上記第1実施例と同一である。赤色光R及び青色
光Bの、白色光源10から投写レンズ17までの光路長
は、互いに等しい。また、緑色光Gの、白色光源10か
ら投写レンズ17までの光路長は、赤色光Rの、白色光
源10から投写レンズ17までの光路長よりも、ダイク
ロイックミラー38と全反射ミラー122との間の光路
長Yの2倍だけ長い。
【0066】したがって、2Yを偏光ダイクロイックプ
リズム41と全反射ミラー122との間の光路長よりも
短くすることにより、図20の投写型表示装置よりもス
クリーン18上での色むらを低減させることができる。
例えば、ダイクロイックミラー38と全反射ミラー12
2との間隔200mmに対し、2Y=100mmである。本
第6実施例では、投写型表示装置の光学系が略対称形で
あるので、第2実施例よりも投写型表示装置をコンパク
トにすることができる。
【0067】なお、本発明には外にも種々の変形例が含
まれる。例えば、上記第3実施例の赤色光R、青色光B
及び緑色光Gに関する各種態様は、他の実施例について
も同様に適用可能である。また、反射率又は透過率向上
のためにミラーの代わりにプリズムを用い、又は、安価
にするためにプリズムの代わりにミラーを用いてもよ
い。例えば図17において、全反射ミラー120〜12
3の代わりに全反射プリズムを用い、偏向ダイクロイッ
クプリズム41の代わりに、互いに交差する偏向ダイク
ロイックミラーを用いてもよい。ミラーの場合には、反
射率又は透過率向上のために、屈折率補正を行った液体
中に沈めてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る投写型
表示装置では、混色光学系が第1〜第3ライトバルブに
囲まれ、第1〜第3ライトバルブを通り混色光学系を通
った第1〜第3原色光が投写レンズでスクリーン上に投
写させるので、第1〜第3ライトバルブと投写レンズと
の間の光路長を長くすることがなく、また、白色光源か
ら第1〜第3ライトバルブまでの光路長を互いに略等し
くするための光路差等長化光学系を有するので、スクリ
ーン上での第1〜第3原色光の各照度分布を略一致させ
て色むらを低減することができるという優れた効果を奏
し、表示品質の向上に寄与するところが大きい。
【0069】本発明の第1態様によれば、第1全反射器
又は第2全反射器の位置を調整するだけで、表示品質向
上のための光路長を調整できるので、調整が容易である
という効果を奏する。本発明の第2態様によれば、第1
全反射器又は第2全反射器の位置を調整するだけで、表
示品質向上のための光路長を調整できるので、調整が容
易であり、また、第1及び第2の全反射器よりも比較的
大型の白色光源を、上記第1態様よりも混色光学系側に
配置可能であるので、投写型表示装置をコンパクトにす
ることができるという効果を奏する。
【0070】本発明の第3態様によれば、色分離光学系
と光路差等長化光学系との全体の光学素子数が第1態様
及び第2態様よりも少ないので、第1態様及び第2態様
よりも、構成が簡単になり、かつ、コンパクトにするこ
とができるという効果を奏する。本発明の第4態様によ
れば、色分離光学系と光路差等長化光学系との全体の光
学素子数が第1態様及び第2態様よりも少ないので、第
1態様及び第2態様よりも構成が簡単になり、また、第
1〜第3原色光の、白色光源から投写レンズまでの光路
長を互いに等しくすることができるので、第3態様より
もスクリーン上での色むらを低減することができ、さら
に、第1全反射器と第1の偏光ダイクロイック反射器と
の間の光路長と、第3全反射ミラーと第2の偏光ダイク
ロイックミラーとの間の光路長とを、互いに独立に調整
できるので、第1態様及び第2態様よりもスクリーン上
での色むらを低減することが可能となるという効果を奏
する。
【0071】本発明の第5態様によれば、ダイクロイッ
ク反射器及び1/4波長板を除いた構成が白色光源の光
軸を通る対称面を有しているので、第1〜4態様よりも
投写型表示装置をコンパクトにすることができるという
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の投写型表示装置の光学系
図である。
【図2】本発明の第1実施例の光学素子特性図である。
【図3】本発明の第2実施例の投写型表示装置の光学系
図である。
【図4】本発明の第2実施例の光学素子特性図である。
【図5】本発明の第3実施例の投写型表示装置の光学系
図である。
【図6】本発明の第3実施例第1態様の光学素子特性図
である。
【図7】図5の装置の光路説明図である。
【図8】本発明の第3実施例第1態様の変形例の偏光ダ
イクロイックミラー35の特性図である。
【図9】本発明の第3実施例第2態様の光学素子特性図
である。
【図10】本発明の第3実施例第3態様の光学素子特性
図である。
【図11】本発明の第3実施例第4態様の光学素子特性
図である。
【図12】本発明の第3実施例第5態様の光学素子特性
図である。
【図13】本発明の第3実施例第6態様の光学素子特性
図である。
【図14】本発明の第4実施例の投写型表示装置の光学
系図である。
【図15】本発明の第5実施例の投写型表示装置の光学
系図である
【図16】本発明の第5実施例の光学素子特性図であ
る。
【図17】本発明の第6実施例の投写型表示装置の光学
系図である。
【図18】本発明の第6実施例の光学素子特性図である
【図19】従来の投写型表示装置の光学系図である。
【図20】従来の他の投写型表示装置の光学系図であ
る。
【図21】図20の装置のスクリーン上の照度を示す線
図である。
【符号の説明】
10 白色光源 11R、11B、15R、15B、21R、21B、2
1G、37、38 ダイクロイックミラー 12、120〜125、16、31、32 全反射ミラ
ー 131〜133 偏光子 141〜143 ライトバルブ 14a 液晶パネル 14b 検光子 17 投写レンズ 18 スクリーン 25 ダイクロイックプリズム 251、253 ダイクロイックミラー面 30P、30S 偏光ビームスプリッタ 33、34 1/4波長板 35、36 偏光ダイクロイックミラー 41 偏光ダイクロイックプリズム 411、413 偏光ダイクロイックミラー面 R 赤色光 B 青色光 G 緑色光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白色光源(10)と、 第1〜第3原色からなる光の3原色の第1原色の映像信
    号に応じた画像の光を透過させる第1ライトバルブ(1
    41)と、 該第1ライトバルブの近く且つ該第1ライトバルブと略
    直角に配置され、第2原色の映像信号に応じた画像の光
    を透過させる第2ライトバルブ(142)と、 該第1ライトバルブと対向して配置され、第3原色の映
    像信号に応じた画像の光を透過させる第3ライトバルブ
    (143)と、 該白色光源から放射された光を第1〜第3原色の光
    (R、G、B)に分離し且つ直線偏光にしてそれぞれ該
    第1〜第3ライトバルブに入射させる分離光学系(21
    B、21R、121〜123、131〜133)と、 該第1〜第3ライトバルブに囲まれ該第1〜第3ライト
    バルブを通った該第1〜第3原色光を混合させ又は互い
    に平行にさせる混色光学系(25)と、 該混色光学系を通った該第1〜第3原色光をスクリーン
    (18)上に投写させる投写レンズ(17)と、 該第1〜第3原色光の、該白色光源から該第1〜第3ラ
    イトバルブまでの光路長を互いに略等しくするための光
    路差等長化光学系(31〜34)と、 を有することを特徴とする投写型表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光路差等長化光学系(31〜34)
    は、前記白色光源(10)と前記分離光学系(21B、
    21R、121〜123、131〜133)との間に配
    置され、 該白色光源から放射された光のうちP偏光とS偏光との
    一方である第1偏光を透過させP偏光とS偏光との他方
    である第2偏光を反射偏向させる偏光ビームスプリッタ
    (30P)と、 該偏光ビームスプリッタで反射偏向された光を逆反射さ
    せ該偏光ビームスプリッタに入射させる第1全反射器
    (31)と、 該偏光ビームスプリッタと該第1全反射器との間の光路
    中に配置された第1の1/4波長板(33)と、 該第1の1/4波長板を往復透過して該偏光ビームスプ
    リッタを透過した光を逆反射させる第2全反射器(3
    2)と、 該偏光ビームスプリッタと該第2全反射器との間の光路
    中に配置された第2の1/4波長板(34)と、 を有し、該分離光学系は、該偏光ビームスプリッタを直
    接透過した第1偏光を、前記第3原色光にしかつ直線偏
    光にして前記第3ライトバルブ(143)に入射させ、
    該偏光ビームスプリッタで反射偏向され該第1及び第2
    の全反射器(120、121)の間を往復して該偏光ビ
    ームスプリッタで反射偏向された第2偏光を、前記第1
    及び第2の原色光に分離しかつ直線偏光にしてそれぞれ
    前記第1及び第2のライトバルブに入射させる、 ことを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  3. 【請求項3】 前記光路差等長化光学系(31〜34)
    は、前記白色光源(10)と前記分離光学系(21B、
    21R、121〜123、131〜133)との間に配
    置され、 該白色光源から放射された光のうちP偏光とS偏光との
    一方である第1偏光を反射偏向させP偏光とS偏光との
    他方である第2偏光を透過させる偏光ビームスプリッタ
    (30S)と、 該偏光ビームスプリッタを透過した光を逆反射させ該偏
    光ビームスプリッタに入射させる第1全反射器(31)
    と、 該偏光ビームスプリッタと該第1全反射器との間の光路
    中に配置された第1の1/4波長板(33)と、 該第1の1/4波長板を往復透過して該偏光ビームスプ
    リッタで反射偏向された光を逆反射させる第2全反射器
    (32)と、 該偏光ビームスプリッタと該第2全反射器との間の光路
    中に配置された第2の1/4波長板(34)と、 を有し、前記分離光学系は、該偏光ビームスプリッタで
    直接反射偏向された第1偏光を、前記第3原色光にしか
    つ直線偏光にして前記第3ライトバルブ(143)に入
    射させ、該偏光ビームスプリッタを透過し該第1及び第
    2の全反射器の間を往復して該偏光ビームスプリッタを
    透過した第2偏光を、前記第1及び第2の原色光に分離
    しかつ直線偏光にしてそれぞれ前記第1及び第2のライ
    トバルブ(141、142)に入射させる、 ことを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  4. 【請求項4】 前記光路差等長化光学系は、前記分離光
    学系に組み込まれており、該分離光学系及び該光路差等
    長化光学系は、 前記白色光源(10)から放射された光のうち、前記第
    1原色光のP偏光とS偏光との一方である第1偏光を反
    射偏向させ残りを透過させる第1の偏光ダイクロイック
    反射器(35)と、 該第1の偏光ダイクロイック反射器を透過した光のう
    ち、第2原色光の第1偏光又は第2偏光を反射偏向させ
    残りを透過させる第2の偏光ダイクロイック反射器(3
    6)と、 該第2の偏光ダイクロイック反射器を透過した光のう
    ち、第1原色光の光を逆反射させ残りを透過させる第1
    ダイクロイック反射器(38)と、 該第2の偏光ダイクロイック反射器と該第1ダイクロイ
    ック反射器との間の光路中に配置された1/4波長板
    (33)と、 該第1ダイクロイック反射器を透過した光のうち、第3
    原色光を反射偏向させ残りを透過させる第2ダイクロイ
    ック反射器(37)と、 該第1及び第2の偏光ダイクロイック反射器並びに該1
    /4波長板を透過し、該第1ダイクロイック反射器で逆
    反射され、該1/4波長板及び該第2の偏光ダイクロイ
    ック反射器を透過し、さらに該第1の偏光ダイクロイッ
    ク反射器で反射偏向された光を反射偏向させ前記第1ラ
    イトバルブ(141)に入射させる第1全反射器(12
    1)と、 該第2ダイクロイック反射器を透過した光を逆反射させ
    る第2全反射器(122)と、 該第2ダイクロイック反射器で反射偏向された光を反射
    偏向させ前記第3ライトバルブ(143)へ入射させる
    第3全反射器(123)と、 該第2ダイクロイック反射器と該第3ライトバルブとの
    間の光路中に配置された偏光子(133)と、 を有し、該第2の偏光ダイクロイック反射器及び該1/
    4波長板を透過し該第1ダイクロイック反射器で逆反射
    され、該1/4波長板を透過し該第2の偏光ダイクロイ
    ック反射器で反射偏向された第2原色光が前記第2ライ
    トバルブ(142)に入射するように該第2の偏光ダイ
    クロイック反射器が配置され、該第1の偏光ダイクロイ
    ック反射器と該第1ダイクロイック反射器との間の光路
    長が該第2の偏光ダイクロイック反射器と該第2全反射
    器との間の光路長に略等しくされ、かつ、該第2ダイク
    ロイック反射器と該第2全反射器との間の光路長の2倍
    が該第1の偏光ダイクロイック反射器と該第2の偏光ダ
    イクロイック反射器との間の光路長よりも短くされてい
    ることを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  5. 【請求項5】 前記光路差等長化光学系は、前記分離光
    学系に組み込まれており、該分離光学系及び該光路差等
    長化光学系は、 前記白色光源(10)から放射された光のうち、前記第
    1原色光のP偏光とS偏光との一方である第1偏光を反
    射偏向させ残りを透過させる第1の偏光ダイクロイック
    反射器(35)と、 該第1の偏光ダイクロイック反射器で反射された光を逆
    反射させる第1全反射器(31)と、 該第1の偏光ダイクロイック反射器と該第1全反射器と
    の間の光路中に配置された第1の1/4波長板(33)
    と、 該第1全反射器で反射され該第1の1/4波長板及び該
    第1の偏光ダイクロイック反射器を透過した光を反射偏
    向させ前記第1ライトバルブ(141)に入射させる第
    2全反射器(32)と、 該第1の偏光ダイクロイック反射器を直接透過した光の
    うち、第2原色光の第1偏光又は第2偏光を反射偏向さ
    せ残りを透過させる第2の偏光ダイクロイック反射器
    (36)と、 該第2の偏光ダイクロイック反射器で反射偏向された光
    を逆反射させる第3全反射器(32)と、 該第2の偏光ダイクロイック反射器と該第3全反射器と
    の間の光路中に配置された第2の1/4波長板(34)
    と、 該第2の偏光ダイクロイック反射器を直接透過した光を
    反射偏向させ前記第3ライトバルブ(143)に入射さ
    せる第4及び第5の全反射器(122、123)と、 該第2の偏光ダイクロイック反射器と該第3ライトバル
    ブとの間の光路中に配置され第3原色の直線偏光のみを
    透過させる偏光子(133)と、 を有し、該第3全反射器で逆反射され該第2の1/4波
    長板を透過して該第2の偏光ダイクロイック反射器を透
    過した光が前記第2ライトバルブ(142)に入射され
    ることを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
  6. 【請求項6】 前記光路差等長化光学系は、前記分離光
    学系に組み込まれており、該分離光学系及び該光路差等
    長化光学系は、 互いに交差する面の一方に、前記白色光源(10)から
    放射された光のうち、第1原色光、及び、第2原色光の
    P偏光とS偏光との一方である第1偏光を反射偏向させ
    残りを透過させる第1の偏光ダイクロイックミラー面
    (411)が形成され、該交差面の他方に、該白色光源
    から放射された光のうち、第3原色光、及び、第2原色
    光のP偏光とS偏光との他方である第2偏光を反射偏向
    させ残りを透過させる第2の偏光ダイクロイックミラー
    面(413)が形成された偏光ダイクロイック反射器
    (41)と、 該第1の偏光ダイクロイックミラー面で反射偏向された
    光を反射偏向させ前記第1ライトバルブ(141)に入
    射させる第1及び第2の全反射器(120、121)
    と、 該第1の偏光ダイクロイックミラー面と該第1ライトバ
    ルブとの間の光路中に配置され、該第1偏光を遮光する
    第1偏光子(131)と、 該第2の偏光ダイクロイックミラー面で反射偏向された
    光を反射偏向させ前記第3ライトバルブ(143)に入
    射させる第3及び第4の全反射器(122、123)
    と、 該第3全反射器(32)と該第4全反射器との間の光路
    中に配置され、該第2全反射器(32)で反射された第
    2原色光を逆反射させ第3原色光を透過させるダイクロ
    イック反射器(38)と、 該第2の偏光ダイクロイックミラー面と該ダイクロイッ
    ク反射器との間の光路中に配置された1/4波長板(3
    3)と、 該ダイクロイック反射器と該第3ライトバルブとの間の
    光路中に配置された第2偏光子(133)と、 を有し、該ダイクロイック反射器で逆反射され、該第3
    全反射器で反射偏向されて該第1の偏光ダイクロイック
    ミラー面で反射偏向された第2原色光が前記第2ライト
    バルブ(142)に入射するように該偏光ダイクロイッ
    ク反射器が配置され、該ダイクロイック反射器及び1/
    4波長板を除いた構成が該白色光源の光軸を通る対称面
    を有し、該第3全反射器と該ダイクロイック反射器との
    間の光路長の2倍が該第2の偏光ダイクロイックミラー
    面と該第3全反射器との間の光路長よりも短くされてい
    ることを特徴とする請求項1記載の投写型表示装置。
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