JP2000332667A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2000332667A
JP2000332667A JP11143466A JP14346699A JP2000332667A JP 2000332667 A JP2000332667 A JP 2000332667A JP 11143466 A JP11143466 A JP 11143466A JP 14346699 A JP14346699 A JP 14346699A JP 2000332667 A JP2000332667 A JP 2000332667A
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▲隆▼二 河野
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/02Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas
    • H04B7/04Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas
    • H04B7/08Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station
    • H04B7/0837Diversity systems; Multi-antenna system, i.e. transmission or reception using multiple antennas using two or more spaced independent antennas at the receiving station using pre-detection combining
    • H04B7/0842Weighted combining
    • H04B7/086Weighted combining using weights depending on external parameters, e.g. direction of arrival [DOA], predetermined weights or beamforming
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • H01Q3/2605Array of radiating elements provided with a feedback control over the element weights, e.g. adaptive arrays

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  • Radio Transmission System (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】通信要求した端末局とで効率よく通信し、通信
要求の無い端末局に対しては無駄時間を発生せず、しか
も、簡単な構成で実現する。 【解決手段】基地局は、端末局の特定時に使用する重み
付け値を記憶するとともに端末局の未特定時に使用する
指向性ビーム走査のための重み付け値を記憶した重み付
け値記憶手段49と、自局識別信号を送信する自局識別
信号送信手段57と、端末局から送信された通信要求信
号を受信する通信要求受信手段55と、受信した通信要
求信号の送信端末局を特定する端末局特定手段56と、
端末局が未特定のときには記憶手段に記憶した重み付け
値に基づいて各アンテナ素子41の指向性を制御して自
局エリアを走査する指向性ビームを形成し、端末局を特
定した後はその端末局に対応した重み付け値に基づいて
各アンテナ素子41の指向性を制御する指向性制御手段
59とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、屋内無線
LANシステムなどに適用され、基地局と複数の端末局
との間でデータを送受信する無線通信システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、屋内空間において無線通信を行
う場合、マルチパス(多重反射波)によるフェージング
の影響を強く受けるため、最大受信波が到来する方向に
指向性を絞って送受信することが有効となる。例えば、
特開平9−232848号公報のものは、図15に示す
ように、アレーアンテナ1、サーキュレータ2、低雑音
増幅器とダウンコンバータからなる受信モジュール3、
A/D変換器4、準同期検波回路5、局部発振器6,
7、デジタルビーム形成回路(DBF)8、ビーム選択
回路9、最大比合成回路10、復調器11、同相分配器
12、位相・振幅補正部13、ウエイト分解演算回路1
4、送信ウエイト演算回路15、直交変調器16、アッ
プコンバータと送信電力増幅器からなる送信モジュール
17及び送信局部発振器18,19からなるアレーアン
テナの制御装置を提供している。
【0003】この制御装置は、アレーアンテナ1の各素
子が受信した信号出力をA/D変換器4でA/D変換後
に準同期検波回路5で準同期検波して同相/直交成分に
分けた後、最大比合成回路10での最大比合成によりウ
エイト値を変えて合成することにより受信時の指向性が
最適になるように制御している。また、送信時には、ウ
エイト分解演算回路14で演算した受信ウエイト値に基
づいて送信ウエイト演算回路15が送信ウエイト値を計
算し、この送信ウエイト値で送信信号を重み付けした
後、直交変調器16、送信モジュール17を介してアレ
ーアンテナ1から最大受信波の方向に送信主ビームを形
成するようにして送信している。
【0004】しかしながら、この従来装置は、通信相手
局に追従するために到来波の方向を実時間で高速に計算
し指向性を切換えて行く必要があるため、装置の構成が
複雑で大形化するという問題があった。
【0005】この問題を解決するものとして、例えば、
特開平9−219615号公報のアダプティブアレイ送
受信装置が知られている。これは、図16に示すよう
に、複数のアンテナ素子からなるアレイアンテナ21
と、各アンテナ素子の送受信信号に対して、設定された
重み係数を乗じることにより振幅および位相の重み付け
を行う重み付け器22と、この重み付け器22を介して
各アンテナ素子への送信信号の分配とアンテナ素子から
の受信信号の合成を行う分配/合成部23と、送受信部
24と、インターフェース25と、外部演算装置26を
備え、指向性の適応制御の計算を外部演算装置26で非
リアルタイムで送信相手の各端末毎に行い、各端末毎の
重み付け値の切換えを送受信で予め各端末にタイムスロ
ットを割振り、時分割で行うようになっている。これに
より、構成の簡単化、小形化を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−219615号公報のアダプティブアレイ送受信装
置は、アダブティブアレイアンテナを基地局に用いて各
端末局と通信を行う場合、各端末局毎に予め送信用及び
受信用のタイムスロットを割り振っている。すなわち、
基地局とN個の端末局とで構成されるシステムでは、N
個の送信用タイムスロットとN個の受信用タイムスロッ
トが予め割り振られている。
【0007】このような構成では、端末局において通信
要求があっても無くてもそれには関係なくタイムスロッ
トは割り振られた各端末局に占有されるため、端末局で
通信要求が無い場合には割り振られたタイムスロットの
時間が無駄時間になってしまうという問題があった。ま
た、データ量の多い通信要求を持った端末局にとって
は、固定のタイムスロットでは通信時間が足りなくなる
ため、データをいくつかのタイムスロットに分けて送信
しなければならずデータ通信効率が悪くなる問題があっ
た。
【0008】従って、この装置を、例えば、基地局を接
続したホストコンピュータと端末局を接続した複数のP
OS(ポイント・オブ・セールス)ターミナルからな
り、ホストコンピュータと各POSターミナルとで商品
の価格の問合わせや商品販売登録データの送信を無線で
行う無線POSシステムに適用した場合、あるPOSタ
ーミナルからホストコンピュータへの価格の問合わせや
商品販売登録データの通信要求が集中することがある
と、割り振られたタイムスロットの長さがデータ通信に
不十分となったり、他のPOSターミナルにおいて通信
要求が無い場合にはそのPOSターミナルに振り分けた
タイムスロットが無駄時間となってしまうため、システ
ム効率が低下するという問題があった。
【0009】そこで、各請求項記載の発明は、各端末局
に予めタイムスロットを割り振らずに、通信要求した端
末局を的確に認識してその端末局に対する指向性を予め
設定した重み付け値により決定して制御し通信を行うこ
とで、通信要求のあった端末局とで効率よく通信がで
き、また、通信要求の無い端末局に対して無駄時間を発
生せず、しかも、重み付け値を予め記憶しておくので構
成が簡単な無線通信システムを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
複数のアンテナ素子からの受信出力の振幅と位相に重み
付け値を乗じて合成した信号を復調する受信手段及び変
調した信号を複数に分配し、この分配した各信号の振幅
と位相に重み付け値を乗じてそれぞれ各アンテナ素子か
ら放射させる送信手段を備えた無線通信装置を有する基
地局と、この基地局との間で無線通信する複数の端末局
からなる無線通信システムにおいて、各端末局は、通信
要求が発生したとき、基地局からの自局識別信号に応答
して通信要求信号を送信する手段を備え、基地局は、端
末局の特定時に使用する各端末局に対応して各アンテナ
素子毎に設定された重み付け値を記憶するとともに端末
局の未特定時に使用する指向性ビーム走査のための重み
付け値を記憶した重み付け値記憶手段と、送信手段を介
して自局識別信号を送信する自局識別信号送信手段と、
自局識別信号に応答して端末局から送信された通信要求
信号を受信手段を介して受信する通信要求受信手段と、
この通信要求受信手段が受信した通信要求信号の送信端
末局を特定する端末局特定手段と、端末局が未特定のと
きには重み付け値記憶手段に記憶した重み付け値に基づ
いて送信手段及び受信手段の指向性を決定し自局エリア
を走査する指向性ビームを形成する制御を行い、端末局
特定手段が端末局を特定した後は重み付け記憶手段から
端末局特定手段が特定した端末局に対応した各アンテナ
素子毎の重み付け値を読出して送信手段及び受信手段の
指向性を制御する指向性制御手段とを備え、端末局特定
手段にて特定した端末局に対して指向性制御手段により
制御した送信手段及び受信手段の指向性で無線通信を行
うことにある。
【0011】請求項2記載の発明は、複数のアンテナ素
子からの受信出力の振幅と位相に重み付け値を乗じて合
成した信号を復調する受信手段及び変調した信号を複数
に分配し、この分配した各信号の振幅と位相に重み付け
値を乗じてそれぞれ各アンテナ素子から放射させる送信
手段を備えた無線通信装置を有する基地局と、この基地
局との間で無線通信する複数の端末局からなる無線通信
システムにおいて、各端末局は、通信要求が発生したと
き、基地局からの自局識別信号に応答して通信要求信号
を送信する手段を備え、基地局は、端末局の特定時に使
用する各端末局に対応して各アンテナ素子毎に設定され
た重み付け値を記憶するとともに端末局の未特定時に使
用する指向性ビーム走査のための重み付け値を記憶した
重み付け値記憶手段と、送信手段を介して自局識別信号
を送信する自局識別信号送信手段と、自局識別信号に応
答して端末局から送信された通信要求信号を受信手段を
介して受信する通信要求受信手段と、この通信要求受信
手段が受信した通信要求信号の送信端末局を特定する端
末局特定手段と、端末局が未特定のときには重み付け値
記憶手段に記憶した重み付け値に基づいて送信手段及び
受信手段の指向性を決定し自局エリアを走査する指向性
ビームを形成する制御を行い、端末局特定手段が端末局
を特定した後は重み付け記憶手段から端末局特定手段が
特定した端末局に対応した各アンテナ素子毎の重み付け
値を読出して送信手段及び受信手段の指向性を制御する
指向性制御手段と、この指向性制御手段に対して、特定
の端末局との通信が終了すると端末局が未特定のときの
指向性を決定して自局エリアを走査する指向性ビームを
形成する制御を行わせ、端末局との通信が終了する毎に
これを繰返し行わせる切換えシーケンス制御手段を備
え、端末局特定手段にて特定した端末局に対して指向性
制御手段により制御した送信手段及び受信手段の指向性
で無線通信を行うことにある。
【0012】請求項3記載の発明は、複数のアンテナ素
子からの受信出力の振幅と位相に重み付け値を乗じて合
成した信号を復調する受信手段及び変調した信号を複数
に分配し、この分配した各信号の振幅と位相に重み付け
値を乗じてそれぞれ各アンテナ素子から放射させる送信
手段を備えた無線通信装置を有する基地局と、この基地
局との間で無線通信する複数の端末局からなる無線通信
システムにおいて、各端末局は、通信要求が発生したと
き、通信要求信号を送信する手段を備え、基地局は、端
末局の特定時に使用する各端末局に対応して各アンテナ
素子毎に設定された重み付け値を記憶するとともに、端
末局の未特定時に使用する指向性ビーム走査のための重
み付け値又は自局エリアで一様な全方位指向性を得るた
めの重み付け値を記憶した重み付け値記憶手段と、端末
局から送信された通信要求信号を受信手段を介して受信
する通信要求受信手段と、この通信要求受信手段が受信
した通信要求信号の送信端末局を特定する端末局特定手
段と、端末局が未特定のときには重み付け値記憶手段に
記憶した重み付け値に基づいて受信手段の指向性を決定
し自局エリアを走査する指向性ビームを形成するか又は
自局エリアで一様な全方位指向性にする制御を行い、端
末局特定手段が端末局を特定した後は重み付け記憶手段
から端末局特定手段が特定した端末局に対応した各アン
テナ素子毎の重み付け値を読出して送信手段及び受信手
段の指向性を制御する指向性制御手段とを備え、端末局
特定手段にて特定した端末局に対して指向性制御手段に
より制御した送信手段及び受信手段の指向性で無線通信
を行うことにある。
【0013】請求項4記載の発明は、複数のアンテナ素
子からの受信出力の振幅と位相に重み付け値を乗じて合
成した信号を復調する受信手段及び変調した信号を複数
に分配し、この分配した各信号の振幅と位相に重み付け
値を乗じてそれぞれ各アンテナ素子から放射させる送信
手段を備えた無線通信装置を有する基地局と、この基地
局との間で無線通信する複数の端末局からなる無線通信
システムにおいて、各端末局は、通信要求が発生したと
き、通信要求信号を送信する手段を備え、基地局は、端
末局の特定時に使用する各端末局に対応して各アンテナ
素子毎に設定された重み付け値を記憶するとともに、端
末局の未特定時に使用する指向性ビーム走査のための重
み付け値又は自局エリアで一様な全方位指向性を得るた
めの重み付け値を記憶した重み付け値記憶手段と、端末
局から送信された通信要求信号を受信手段を介して受信
する通信要求受信手段と、この通信要求受信手段が受信
した通信要求信号の送信端末局を特定する端末局特定手
段と、端末局が未特定のときには重み付け値記憶手段に
記憶した重み付け値に基づいて受信手段の指向性を決定
し自局エリアを走査する指向性ビームを形成するか又は
自局エリアで一様な全方位指向性にする制御を行い、端
末局特定手段が端末局を特定した後は重み付け記憶手段
から端末局特定手段が特定した端末局に対応した各アン
テナ素子毎の重み付け値を読出して送信手段及び受信手
段の指向性を制御する指向性制御手段と、この指向性制
御手段に対して、特定の端末局との通信が終了すると端
末局が未特定のときの指向性を決定して自局エリアを走
査する指向性ビームを形成する制御を行わせるか、又は
自局エリアで一様な全方位指向性にする制御を行わせ、
端末局との通信が終了する毎にこれを繰返し行わせる切
換えシーケンス制御手段を備え、端末局特定手段にて特
定した端末局に対して指向性制御手段により制御した送
信手段及び受信手段の指向性で無線通信を行うことにあ
る。
【0014】請求項5記載の発明は、複数のアンテナ素
子からの受信出力の振幅と位相に重み付け値を乗じて合
成した信号を復調する受信手段及び変調した信号を複数
に分配し、この分配した各信号の振幅と位相に重み付け
値を乗じてそれぞれ各アンテナ素子から放射させる送信
手段を備えた無線通信装置を有する基地局と、この基地
局との間で無線通信する複数の端末局からなる無線通信
システムにおいて、各端末局は、通信要求が発生したと
き、基地局からのポーリングによる問合わせに応答して
通信要求信号を送信する手段を備え、基地局は、各端末
局へのポーリングの順番を設定した端末局順番設定手段
と、端末局との通信時に使用する各端末局に対応して各
アンテナ素子毎に設定された重み付け値を記憶した重み
付け値記憶手段と、端末局順番設定手段により設定した
順番に基づいて送信手段に各端末局へのポーリングによ
る問合わせを行わせる問合わせ信号送信手段と、ポーリ
ングによる問合わせに応答して端末局から送信された通
信要求信号を受信手段を介して受信する通信要求受信手
段と、各端末局へのポーリングの順番に応じて重み付け
値記憶手段に記憶した各端末局に対する重み付け値を読
み出して送信手段及び受信手段の指向性を制御する指向
性制御手段とを備え、通信要求受信手段により通信要求
信号が確認された端末局に対して指向性制御手段により
制御した送信手段及び受信手段の指向性で無線通信を行
うことにある。
【0015】請求項6記載の発明は、複数のアンテナ素
子からの受信出力の振幅と位相に重み付け値を乗じて合
成した信号を復調する受信手段及び変調した信号を複数
に分配し、この分配した各信号の振幅と位相に重み付け
値を乗じてそれぞれ各アンテナ素子から放射させる送信
手段を備えた無線通信装置を有する基地局と、この基地
局との間で無線通信する複数の端末局からなる無線通信
システムにおいて、各端末局は、通信要求が発生したと
き、基地局からのポーリングによる問合わせに応答して
通信要求信号を送信する手段を備え、基地局は、各端末
局へのポーリングの順番を設定する端末局順番設定手段
と、端末局との通信時に使用する各端末局に対応して各
アンテナ素子毎に設定された重み付け値を記憶した重み
付け値記憶手段と、端末局順番設定手段により設定した
順番に基づいて送信手段に各端末局へのポーリングによ
る問合わせを行わせる問合わせ信号送信手段と、ポーリ
ングによる問合わせに応答して端末局から送信された通
信要求信号を受信手段を介して受信する通信要求受信手
段と、各端末局へのポーリングの順番に応じて重み付け
値記憶手段に記憶した各端末局に対する重み付け値を読
み出して送信手段及び受信手段の指向性を制御する指向
性制御手段と、端末局順番設定手段により設定した順番
に基づいて各端末局へのポーリングが終了するとその端
末局順番設定手段に次のポーリング順番を設定して再度
ポーリングによる問合わせを行わせ、各端末局へのポー
リングが終了する毎にこれを繰返し行わせる切換えシー
ケンス制御手段を備え、通信要求受信手段により通信要
求信号が確認された端末局に対して指向性制御手段によ
り制御した送信手段及び受信手段の指向性で無線通信を
行うことにある。
【0016】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれか1記載の無線通信システムにおいて、指向性制
御手段が、各端末局に対応して送信手段及び受信手段の
指向性を制御するのに使用する重み付け値は、各端末局
毎に、端末局からの到来波の到来角と電力、不要波の到
来角と電力及び受信系の熱雑音の電力の情報を基に算出
した値としたことにある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、例えば、無線POSシス
テムなどで使用される屋内無線通信システムの構成を示
すもので、例えば、ホスト装置に接続したLAN31に
基地局32,33を接続している。そして、前記各基地
局32,33の自局エリアであるサービスエリア32
a,33a内にそれぞれ端末局N1,N2,N3、N11,
N12,N13を配置している。前記端末局N1,N2,N
3、N11,N12,N13は、例えば、無線POSシステム
で使用する場合は商品販売データを登録するPOS端末
に接続して使用されるものである。
【0018】前記各基地局32,33は、マルチパスフ
ェージング等の影響を受けないようにするために、各端
末局N1,N2,N3、N11,N12,N13との間で指向性
ビーム34,35を使用して通信を行うようになってい
る。前記各端末局N1,N2,N3、N11,N12,N13
は、例えば、POS端末に接続して使用されるように、
移動自在な状態で使用されるものではなく、一度設置さ
れると比較的長期間移動しないものである。従って、指
向性ビーム34,35は設置場所が異なる各端末局毎に
それぞれ最適な方向やビームパターンが存在している。
【0019】前記各端末局N1,N2,N3、N11,N1
2,N13は、対応する基地局32,33に対して通信を
行う場合は指向性ビームを使用しても無指向性ビームを
使用してもよく、自局で通信要求が発生した時には対応
する基地局から自局識別信号を受信したときその基地局
へ通信要求信号を送信する手段を備えている。
【0020】図2は前記各基地局32,33の回路構成
を示すブロック図で、送受信共用の複数のアンテナ素子
41からなるアレイアンテナ、各アンテナ素子41に対
応してそれぞれ設けた複数のサーキュレータ42、この
サーキュレータ42からの受信信号をそれぞれ増幅する
複数の低雑音増幅器(LNA)43、増幅した信号の振
幅レベルを制御する複数のアッティネータ(ATT)4
4、位相を制御する複数のフェーズシフタ(PS)45
を備えている。
【0021】そして、前記各フェーズシフタ45から出
力される受信信号をリニアコンバイナ46で合成した
後、受信機47に供給し、この受信機47で復調等の通
常の受信動作を行って受信データを出力し、この受信デ
ータを送受信コントロール部48に供給している。前記
送受信コントロール部48は受信データを外部インター
フェース(I/F)から前記LAN31を介してホスト
装置に送信するようになっている。
【0022】前記アンテナ素子41、サーキュレータ4
2、低雑音増幅器43、アッティネータ44、フェーズ
シフタ45、リニアコンバイナ46及び受信機47は受
信手段を構成し、前記アッティネータ44とフェーズシ
フタ45はそれぞれ独立に振幅と位相を制御でき、その
制御値は重み付け値記憶手段49からの重み付け値に基
づいて設定されるようになっている。従って、前記各ア
ンテナ素子41からの受信信号に前記重み付け値記憶手
段49からの重み付け値による適当な重み付けを行うこ
とでアダプティブアレイアンテナとして所望の受信指向
性ビームを形成できることになる。
【0023】また、送信データを変調して送信信号に変
換する送信機50、この送信機50からの送信信号をア
ンテナ素子41の数分の信号に同相分配する同相分配器
51、この同相分配器51からの信号をそれぞれ位相制
御する複数のフェーズシフタ(PS)52、それぞれ振
幅制御する複数のアッティネータ(ATT)53、この
各アッティネータ(ATT)53からの信号をそれぞれ
電力増幅して前記各サーキュレータ42にそれぞれ供給
する電力増幅器(PA)54を備え、前記送受信コント
ロール部48からの送信データを送信機50で変調した
後、同相分配器51で同相分配し、この同相分配した信
号をフェーズシフタ52で位相制御した後、アッティネ
ータ53で振幅制御し、さらに、電力増幅器54で電力
増幅してから前記サーキュレータ42を介して複数のア
ンテナ素子41から送信するようになっている。
【0024】前記送信機50、同相分配器51、フェー
ズシフタ52、アッティネータ53、電力増幅器54、
サーキュレータ42及びアンテナ素子41は送信手段を
構成し、前記アッティネータ53とフェーズシフタ52
はそれぞれ独立に振幅と位相を制御でき、その制御値は
前記重み付け値記憶手段49からの重み付け値に基づい
て設定されるようになっている。従って、送信信号に前
記重み付け値記憶手段49からの重み付け値による適当
な重み付けを行うことでアダプティブアレイアンテナと
して所望の送信指向性ビームを形成できることになる。
【0025】前記送受信コントロール部48には通信要
求受信手段55、端末局特定手段56及び自局識別信号
送信手段57がぞれぞれ接続している。前記自局識別信
号送信手段57は、送信手段を介して自局識別信号を送
信し、前記通信要求受信手段55は、自局識別信号に応
答して端末局から送信された通信要求信号を受信手段を
介して受信し、前記端末局特定手段56は、前記通信要
求受信手段55が受信した通信要求信号を送信した端末
局を特定する。
【0026】前記送受信コントロール部48は送受信走
査パターン設定手段58を制御し、この送受信走査パタ
ーン設定手段58に前記重み付け値記憶手段49に対す
る端末局の未特定時に使用する指向性ビーム走査のため
の重み付け値の設定を行わせるようになっている。
【0027】59は指向性制御手段で、この指向性制御
手段59は、端末局が未特定のときには前記重み付け値
記憶手段49に記憶した重み付け値に基づいて送信手段
及び受信手段の指向性を決定し自局エリアを走査する指
向性ビームを形成する制御を行い、また、前記端末局特
定手段56が端末局を特定した後は前記重み付け記憶手
段49から前記端末局特定手段56が特定した端末局に
対応した各アンテナ素子41毎の重み付け値を読出して
送信手段及び受信手段の指向性を制御するようになって
いる。
【0028】前記指向性制御手段59に対して、これを
制御する切換えシーケンス制御手段60を設け、前記端
末特定手段56が端末局を特定し、その特定した端末局
との通信が終了すると、次の端末局と通信を行うために
再度端末局が未特定であるとして前記指向性制御手段5
9に重み付け値記憶手段49に記憶した重み付け値に基
づいて送信手段及び受信手段の指向性を決定し自局エリ
アを走査する指向性ビームを形成する制御を再度行わ
せ、端末局との通信が終了する毎にこれを繰返し行わせ
るようになっている。
【0029】また、このシステムでは端末局N1,N2,
N3、N11,N12,N13は一度設置されると比較的長期
間に亙って位置を移動することがない。従って、端末局
の位置や不要波発生源の位置、すなわち、端末局からの
所望波の到来角度や不要波の到来角度は予め知ることが
できる。また、到来波や不要波の受信レベルや各アンテ
ナ素子41で発生する熱雑音なども実測や計算により予
め知ることができる。
【0030】このように、所望波や不要波の到来角や受
信電力及び各アンテナ素子の熱雑音がわかると、アダプ
ティアレイアンテナの適応処理理論やアレイアンテナの
指向性合成理論に基づいて受信系や送信系の最適重み付
け値を各端末局毎に計算によって求めることができる。
なお、各アンテナ素子41の素子配置や使用周波数は既
知である。
【0031】61は所望波/不要波情報入力部で、この
所望波/不要波情報入力部61は、前記送受信コントロ
ール部48及び受信機47から各端末局からの所望波の
到来角や不要波発生源からの不要波の到来角及びそれら
の受信電力、さらには、送受信系の各素子毎の雑音電力
などの情報を取込むと、その情報を重み付け値決定部6
2に供給している。前記重み付け決定部62は、これら
の情報を取込むと、各端末局毎の送信系及び受信系の最
適重み付け値を決定し、この決定した最適重み付け値を
前記重み付け値記憶手段49に記憶するようにしてい
る。
【0032】図3は前記重み付け値記憶手段49におけ
る各端末局N1,N2,N3の重み付け値の設定例を示
し、各端末局毎に振幅重み付け値と位相重み付け値をそ
れぞれ各アンテナ素子41に対応して設定している。す
なわち、端末局N1の各アンテナ素子毎の振幅重み付け
値は、A11,A12,A13,A14,…となり、各アンテナ
素子毎の位相重み付け値は、P11,P12,P13,P14,
…となる。
【0033】前記送受信コントロール部48、通信要求
受信手段55、端末局特定手段56、自局識別信号送信
手段57、送受信走査パターン設定手段58、指向性制
御手段59、切換えシーケンス制御手段60、所望波/
不要波情報入力部61及び重み付け値決定部62は、マ
イクロコンピュータにより構成している。
【0034】このシステムでは、例えば、基地局32は
通信する端末局が未特定のときには、送信系及び受信系
の指向性が、図4の(a)に示すように、指向性ビームS
1,S2,S3,…S8として自局のサービスエリア32a
内を順次走査するように重み付け値記憶手段49から重
み付け値を読出す。そして、指向性ビームS8が端末局
N3の設置範囲を走査した時に端末局N3から識別信号及
び通信要求信号を受信すると、その端末局N3と通信を
開始するが、そのとき指向性パターンを、図4の(b)に
指向性パターンD3として示すように端末局N3の設置方
向に対して最適となり、かつ不要波が到来する方向には
ヌル状態となるように最適指向性パターンにして通信を
行う。なお、図中一点鎖線で示す指向性パターンD2は
端末局N2と通信を行う時の最適パターンを示してい
る。
【0035】さらに、具体的に述べると、図5に示すよ
うに、基地局32は前記自局識別信号送信手段57が送
信制御する自局識別信号を付してサービスエリア32a
内を指向性ビームS1,S2,S3,…S8で順次走査す
る。この走査において、指向性ビームS1により端末局
N1は基地局32の自局識別信号を受信するが通信要求
が発生していないのでそのままパスする。また、指向性
ビームS4により端末局N2は基地局32の自局識別信
号を受信するが通信要求が発生していないのでそのまま
パスする。
【0036】そして、指向性ビームS8が走査され、端
末局N3が基地局32からの自局識別信号を受信する
と、自局では通信要求が発生しているので、基地局32
に対して自局の識別信号とともに通信要求信号を送信す
る。基地局32は端末局N3からの識別信号及び通信要
求信号を受信すると、通信要求受信手段55が端末局N
3から通信要求があることを確認し、端末局特定手段5
6が通信相手として端末局N3を特定する。
【0037】これにより、指向性制御手段59は重み付
け値記憶手段49に記憶してある端末局N3に対応した
各アンテナ素子41に対する重み付け値を読出し、振幅
重み付け値は受信手段のアッティネータ44及び送信手
段のアッティネータ53に供給すると共に位相重み付け
値は受信手段のフェーズシフタ45及び送信手段のフェ
ーズシフタ52に供給する。
【0038】こうして、基地局32は端末局N3に対し
て送受信系の指向性を図4の(b)に示す指向性パターン
D3に形成して通信を開始する。これにより、基地局3
2と端末局N3とはデータの送受信を行うことになる。
そして、この通信が終了すると、切換えシーケンス制御
手段60が指向性制御手段59を制御し、重み付け値記
憶手段49から端末局未特定のときの重み付け値を読出
し、振幅重み付け値は受信手段のアッティネータ44及
び送信手段のアッティネータ53に供給すると共に位相
重み付け値は受信手段のフェーズシフタ45及び送信手
段のフェーズシフタ52に供給する。
【0039】こうして、基地局32は再び図4の(a)に
示すように自局識別信号を付してサービスエリア32a
内を指向性ビームS1,S2,S3,…S8で順次走査する
ようになる。このように、基地局32と特定された端末
局との通信が終了する毎に切換えシーケンス制御手段6
0が指向性制御手段59を制御し指向性ビームS1〜S8
で自局エリアを走査する制御が繰返される。なお、この
基地局32の制御は基地局33においても自局エリアで
あるサービスエリア33aの端末局N11,N12,N13に
対して同様に行われる。
【0040】本システムでは、基地局32,33の重み
付け値決定部62において、事前に各端末局に対する最
適な送受信重み付け値を計算して重み付け値記憶手段4
9に記憶しておき、通信時に各端末局毎に該当する重み
付け値を記憶手段49から読出して各アンテナ素子41
毎にセットし、最適なビームを使用して信頼性の高い通
信を行っている。
【0041】本システムのように、各端末局の位置や不
要波発生源の位置が決まっているものでは、端末局から
の所望波や不要波発生源からの不要波の到来角を事前に
知ることができる。なお、不要波信号としては、予め参
照信号が送られないもの、例えば、電子レンジの放射ノ
イズなどもある。
【0042】また、送受信系の各素子の熱雑音や所望波
及び不要波の電力は事前に測定したり、位置関係から見
積もることができる。なお、入力信号に基づいて所望波
や不要波の到来方向を推定するためには、実際にビーム
を走査して到来波方向を探すビームフォーマー法や入力
信号の相関行列の固有値展開に基づくMUSICアルゴ
リズムなどの適用ができる。また、各アンテナ素子41
の配列や間隔、使用周波数に関する情報も事前に知るこ
とができる。
【0043】このような情報を事前に知ることができる
と、受信系ではアレイアンテナの適応処理理論に基づい
て最適なアンテナの重み付け値を求めることができ、ま
た、送信系ではアレイアンテナの指向性合成理論に基づ
いて最適なアンテナの重み付け値を求めることができ
る。
【0044】図6は本装置で適用するアレイアンテナの
適応処理理論に基づく受信系の最適な重み付け値を求め
るアルゴリズムの一例を示し、MSN(maximum signal
tonoise ratio:最大SNR法)アルゴリズムと呼ば
れ、重み付け値決定部62はこの最大SNR法に基づく
適応処理により受信系の重み付け値を決定する。
【0045】この適応処理は、先ず、ステップS1に
て、不要波の到来角θi,所望波の到来角θsの入力及び
所望波の入力電力Ps、不要波の入力電力Pi、受信系の
各素子の熱雑音電力の合計Pnの入力を行い、下記(1)式
に基づいて入力信号ベクトルX(t)を作成する。
【0046】 X(t)=S(t)+I(t)+N(t) …(1) 但し、S(t)は所望波、I(t)は不要波、N(t)は雑音電
力を表わしている。続いて、ステップS2にて、ステア
リングベクトル/Sの計算を行う。これは、下記(2)式
に基づいて行う。なお、アンテナ素子間隔dや波長λは
既知である。
【0047】
【数1】
【0048】続いて、ステップS3にて、下記(3)式に
基づいて相関行列Rxxの計算を行う。 Rxx=E[X(t)X(t)] …(3) なお、E[・]は期待値(アンサンブル平均:時間平
均)を表わしている。続いて、ステップS4にて、相関
行列Rxxの逆行列Rxx−1の計算を行う。続いて、ステ
ップS5にて、最適ウェイト値:W(OPT)ベクトル
の計算を下記(4)式に基づいて行う。すなわち、最適重
み付けベクトルを相関行列の逆行列Rxx−1とステアリ
ングベクトル/Sの積で求める。
【0049】
【数2】
【0050】続いて、ステップS6にて、各複素ウェイ
トW(OPT)を下記(5)式に基づいて位相/振幅ウェ
イトに変換する。
【0051】
【数3】
【0052】そして、最後に、ステップS7にて、重み
付け値の位相/振幅値を重み付け値記憶手段49のテー
ブルに記憶する。なお、受信系の最適な重み付け値を求
めるアルゴリズムはこの他にもMMSE(最小二乗誤差
法)やCMA(定包絡線信号用アルゴリズム)など種々
あるが、それぞれにおいて事前に知っておく情報は異な
る。
【0053】図7は、送信系指向性合成例を示してい
る。アレイアンテナの指向性合成理論には幾つかある
が、リニアアレイアンテナの合成指向性を表わす基本式
は下記(6)式で示される。
【0054】
【数4】
【0055】この(6)式は、指向性をθ0方向(θ0:所
望の方向)に向ける場合の式である。また、Anがn番
目の素子への振幅重み付け値(重み付け係数)を表わし
ている。図7はアンテナエレメントがdの間隔でN素子
並んでいて、(6)式を使ってθ0方向に指向性を合成した
例である。この図は、基地局の送信系で重み付け値を調
整して角度θ0の方向に送信ビームを合成するときの最
も簡単な例を示す。図中の黒丸0〜N−1がアレイアン
テナの各素子を示している。所望方向θ0にビームの指
向性を合成するためには、n番目の素子の励振位相をn
・k・d・cosθ0とすればよい。すなわち、所望方
向に対して、各アンテナ素子41の位相が揃うようにす
る。また、Anの値は数学的手法を用いて決めることが
でき、この方法でサイドローブを低く抑えたものに、Do
lph-ChebyshevアレイアンテナやTalor分布アレイアンテ
ナなどがある。
【0056】このように、送信系においても、位相、振
幅の重み付け値を調整することで所望の指向性を得るこ
とができるが、送信指向性合成方法はこれ以外にも種々
ある。また、各端末局毎の最適指向性ビームを事前に求
めて繰返し使用するため、この方法は通信環境や電波伝
播環境、あるいは端末局の位置などに大きな変化が無い
場合に有効である。しかし、実際には、人の増減や什器
の位置の移動が起こるため、通信環境や電波伝播環境の
変化はある。従って、所望波や不要波に関する情報を適
宜学習し直す必要が生じる。
【0057】図8は基地局32,33が受信指向性ビー
ムを走査し、所望波や不要波の到来角や受信レベル等を
測定して重み付け値を事前に調整する学習処理の流れ図
を示している。この学習処理は、先ず、ステップS11
にて、端末局の連続送信を行う。これは、所望波の到来
方向を測定したい端末局を連続送信状態にする。そし
て、ステップS12にて、基地局の受信指向性ビームを
走査し、ステップS13にて、端末局からの最大受信出
力方向やその時の受信レベルを測定する。この測定が終
了すると、ステップS14にて、相手端末局を切換え、
ステップS12から同様の処理を繰返す。
【0058】そして、すべての端末局に対して測定が終
了すると、今度は不要波の測定を行う。そして、不要波
の測定が終了すると、ステップS15にて、適応アルゴ
リズムの計算や指向性合成の処理を行い、ステップS1
6にて、得られた結果を重み付け値記憶手段49のテー
ブルに書込む。
【0059】このような構成であれば、基地局32,3
3は各端末局に対して通信を行う時の各アンテナ素子4
1に対する重み付け値を事前に求めて重み付け記憶手段
49に記憶しておく。最初は通信相手の端末局が特定さ
れていないので、この時には自局エリア内を所定の重み
付け値で形成した指向性ビームで走査し、端末局からの
通信要求信号の受信に待機する。そして、端末局からの
通信要求信号を受信すると、その端末局を特定し、該当
する重み付け値を重み付け値記憶手段49から読出して
受信系及び送信系の重み付けを行い、該当する端末局に
合わせた送受信系の指向性パターンを形成し、その指向
性パターンに応じて該当する端末局との間でデータの送
受信を行う。
【0060】該当する端末局との間でのデータの送受信
が終了すると、基地局32,33は切換えシーケンス制
御手段60による切換えシーケンスに従って再び自局エ
リア内を所定の重み付け値で形成した指向性ビームで走
査し、端末局からの通信要求信号の受信に待機するよう
になる。
【0061】このように、本システムでは、各端末局に
予めタイムスロットを割り振らずに、通信要求のある端
末局を的確に認識してその端末局に対する指向性を予め
設定した重み付け値により決定して制御し通信を行うこ
とで、通信要求のある端末局とで効率よく通信ができ、
また、通信要求の無い端末局に対しては指向性ビームを
走査するのみなので無駄時間を発生することはない。
【0062】従って、例えば、無線POSに適用した場
合には、通信要求のあるPOS端末に対しては通信に十
分な時間をとって確実なデータ通信を行い、通信要求の
ないPOS端末に対しては無駄時間を与えないので、シ
ステム効率を向上できる。
【0063】しかも、送受信の指向性形成に使用する重
み付け値は予め重み付け値記憶手段49に記憶してお
き、端末局と通信を行う時には該当する端末局の振幅と
位相の重み付け値を読出してアッティネータ及びフェー
ズシフタを制御して各アンテナ素子41毎の重み付けを
行って指向性パターンを形成すればよく構成はきわめて
簡単である。
【0064】なお、この実施の形態では重み付け値を事
前に調整する処理として、所望波や不要波の到来角や受
信レベル等を実際に測定して学習する場合を例として述
べたが、重み付け値を事前に調整する処理としてはこれ
以外の処理もある。例えば、図9に示す到来波の推定処
理によって到来波の到来角や電力を得ることでも重み付
け値を事前に調整することができる。この推定処理は、
MUSICアルゴリズムと呼ばれている。
【0065】先ず、ステップS21にて、受信系の各素
子入力の複数個のサンプル値を用いて相関行列を下記
(7)式に従って計算する。 Rxx=E[X(t)・X(t)] (7) 続いて、ステップS22にて、下記(8)、(9)式に従って
相関行列の固有値を求める。λ1>λ2>・・・>λL>
λL+1=・・・λK=σ(なお、σは内部雑音電力で
ある。) Rxxe=λe (8) σ=E[N(t)・N(t)]/k (9) 続いて、ステップS23にて、σより大きい固有値の
数から到来波方向を推定する。続いて、ステップS24
にて、下記(10)式に示すMUSICスペクトラムPmu
(θ)を使ってL個のピーク値とその時の角度{θ1・・
・・θL}を探す。
【0066】
【数5】
【0067】そして、最後に、ステップS25にて、各
到来波の電力Sを下記(11)式に基づいて推定する。 S=(AA)−1(Rxx−σu)A(AA)−1 (11) これにより、Sの第i対角成分が第i到来波の受信電力
となる。このような推定処理によっても到来波や不要波
の情報を得ることができる。但し、アレイアンテナの素
子数は(L+1)個以上必要となる。なお、これ以外の
到来波推定法も適用は可能である。
【0068】(第2の実施の形態)なお、前述した第1
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し異なる
部分について説明する。この実施の形態の基地局32,
33は、図10に示すように、自局識別信号送信手段5
7を省略し、また、指向性制御手段59は、通信する端
末局が未特定のときには重み付け値記憶手段49を制御
して受信系の指向性パターンを図11の(a)に示すよう
に指向性ビームS1〜S8として順次走査するパターン、
あるいは全方位指向性のパターンDFに設定する。な
お、ここでは基地局32が受信系の指向性を全方位指向
性パターンDFに設定する場合を例として述べる。
【0069】基地局32が受信系の指向性を全方位指向
性パターンDFに設定している状態で、サービスエリア
32a内の端末局N1,N2,N3のうち、例えば、端末
局N3において通信要求が発生すると、端末局N3は自局
の識別信号と共に通信要求信号を基地局32に送信す
る。基地局32は端末局N3から識別信号及び通信要求
信号を受信すると、その端末局N3と通信を開始する
が、そのとき送受信系の指向性パターンを、図11の
(b)に指向性パターンD3として示すように端末局N3の
設置方向に対して最適となり、かつ不要波が到来する方
向にはヌル状態となるような最適指向性パターンにして
通信を行う。
【0070】さらに、具体的に述べると、図12に示す
ように、基地局32は端末局が未特定のときにはサービ
スエリア32aに対して受信系の指向性を全方位指向性
パターンDFに設定して端末局からの通信要求に待機す
る。この状態で端末局N3で通信要求が発生すると、端
末局N3は基地局32に対して自局の識別信号と共に通
信要求信号を送信する。基地局32は端末局N3からの
識別信号及び通信要求信号を受信すると、通信要求受信
手段55が端末局N3から通信要求があることを確認
し、端末局特定手段56が通信相手として端末局N3を
特定する。
【0071】これにより、指向性制御手段59は重み付
け値記憶手段49に記憶してある端末局N3に対応した
各アンテナ素子41に対する重み付け値を読出し、振幅
重み付け値は受信手段のアッティネータ44及び送信手
段のアッティネータ53に供給すると共に位相重み付け
値は受信手段のフェーズシフタ45及び送信手段のフェ
ーズシフタ52に供給する。
【0072】こうして、基地局32は端末局N3に対し
て送受信系の指向性を図11の(b)に示す指向性パター
ンD3に形成して通信を開始する。これにより、基地局
32と端末局N3とはデータの送受信を行うことにな
る。そして、この通信が終了すると、切換えシーケンス
制御手段60が指向性制御手段59を制御し、重み付け
値記憶手段49から端末局が未特定のときの重み付け値
を読出し、振幅重み付け値を受信手段のアッティネータ
44及び送信手段のアッティネータ53に供給すると共
に位相重み付け値を受信手段のフェーズシフタ45及び
送信手段のフェーズシフタ52に供給する。こうして、
基地局32は再び図11の(a)に示すようにサービスエ
リア32aに対して受信系を全方位指向性パターンDF
に設定して各端末局N1,N2,N3からの通信要求に待
機することになる。
【0073】なお、ここでは端末局が未特定のときに基
地局32の受信系を全方位指向性パターンDFに設定す
る場合を例として述べたが、受信系の指向性を第1の実
施の形態と同様の指向性ビームS1〜S8でサービスエリ
ア32a内を順次走査しても通信要求のある端末局から
の識別信号及び通信要求信号を受信することができる。
【0074】このようにこの実施の形態においても、各
端末局に予めタイムスロットを割り振らずに、通信要求
のある端末局を的確に認識してその端末局に対する指向
性を予め設定した重み付け値により決定して制御し通信
を行うことで、通信要求のある端末局とで効率よく通信
ができ、また、通信要求の無い端末局に対しては無駄時
間を発生することはなく、しかも、構成はきわめて簡単
であり、前述した第1の実施の形態と同様の効果を奏す
るものである。
【0075】(第3の実施の形態)なお、前述した第1
の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し異なる
部分について説明する。この実施の形態の基地局32,
33は、図13に示すように、自局識別信号送信手段5
7を省略し、代わって、各端末局へのポーリングの順番
を設定した端末局順番設定手段63及びこの端末局順番
設定手段63により設定した順番に基づいて送信手段に
各端末局へのポーリングによる問合わせを行わせる問合
わせ信号送信手段64を設けている。前記端末局順番設
定手段63及び問合わせ信号送信手段64はマイクロコ
ンピュータによって構成している。
【0076】この実施の形態では、例えば、基地局32
は、各端末局N1,N2,N3に対して繰返しポーリング
を行うが、各端末局N1,N2,N3に対するポーリング
は端末局順番設定手段63により設定した順番に基づい
て行われる。そして、基地局では、各端末局N1,N2,
N3に対するポーリングの順番に応じて、各端末局に対
応して予め設定された送信系及び受信系の重み付け値を
重み付け値記憶手段49から順番に読み出して送信系及
び受信系の指向性を設定する。
【0077】例えば、図14に示すように、基地局32
は各端末局N1,N2,N3に対してこの順序でポーリン
グを行い、各端末局N1,N2,N3に対するポーリング
時にそれぞれ指向性パターンD1,D2,D3を形成す
る。そして、各端末局N1,N2,N3に対してポーリン
グによる問合わせを行い、各端末局N1,N2,N3はこ
れを受信する。そして、例えば、端末局N2にて通信要
求が発生すると、端末局N2は基地局32が自己に対し
てポーリングによる問合わせを行った時に基地局32に
対して識別信号とともに通信要求信号を送信する。
【0078】基地局32は、端末局N2から通信要求信
号を受信すると通信要求受信手段55がそれを確認し、
端末局特定手段56が端末局N2を特定する。そして、
基地局32は端末局N2とデータの送受信を行う。な
お、各端末局に対するポーリングの問合わせは順番に特
定されているため、端末局N2への問合わせに対して、
通信要求受信手段55で通信要求信号が確認されれば、
端末局N2とデータの送受信を行なってもよい。
【0079】端末局N2との通信が終了すると、切換え
シーケンス制御手段60が指向性制御手段59を制御
し、次の端末局N3に対してその端末局に対応した送信
系及び受信系の重み付け値により送信手段及び受信手段
の指向性を設定してポーリングによる問合わせを行うこ
とになる。
【0080】このように、各端末局に対する送受信系の
指向性を重み付け値記憶手段49に記憶されている重み
付け値を使用して設定しつつ各端末局に対してポーリン
グによる問合わせを行い、端末局からの通信要求があれ
ばすでに設定されている指向性のもとでその端末局とデ
ータ通信を行う。従って、この実施の形態においても、
各端末局に予めタイムスロットを割り振らずに、通信要
求のある端末局を的確に認識してその端末局に対する指
向性を予め設定した重み付け値により決定して制御し通
信を行うことで、通信要求のある端末局とで効率よく通
信ができ、また、通信要求の無い端末局に対しては無駄
時間を発生することはなく、しかも、構成はきわめて簡
単であり、前述した第1の実施の形態と同様の効果を奏
するものである。
【0081】なお、前述した各実施の形態は本発明を無
線POSなどで使用される屋内無線通信システムに適用
したものについて述べたが必ずしもこれに限定するもの
でないのは勿論である。
【0082】
【発明の効果】各請求項記載の発明によれば、各端末局
に予めタイムスロットを割り振らずに、通信要求した端
末局を的確に認識してその端末局に対する指向性を予め
設定した重み付け値により決定して制御し通信を行うこ
とで、通信要求のあった端末局とで効率よく通信がで
き、また、通信要求の無い端末局に対して無駄時間を発
生せず、しかも、重み付け値を予め記憶しておき、それ
を読出して使用するので構成はきわめて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すもので、屋内
無線通信システムの構成を示す図。
【図2】同実施の形態における基地局の回路構成を示す
ブロック図。
【図3】図2における重み付け値記憶手段の重み付け値
の設定例を示す図。
【図4】同実施の形態における基地局の端末局未特定時
の指向性パターンと端末局特定時の指向性パターンを示
す図。
【図5】同実施の形態における動作を説明するための
図。
【図6】同実施の形態で使用する受信系の重み付け値決
定のための適応処理を示す流れ図。
【図7】同実施の形態における基地局の送信系で重み付
け値を調整して角度θ0の方向に送信ビームを合成する
ときの最も簡単な例を示す図。
【図8】同実施の形態における基地局が所望波や不要波
の到来角や受信レベル等を測定して重み付け値を事前に
調整する学習処理を示す流れ図。
【図9】同実施の形態で適用する基地局が重み付け値を
事前に調整するための他の処理例を示す流れ図。
【図10】本発明の第2の実施の形態を示すもので、基
地局の回路構成を示すブロック図。
【図11】同実施の形態における基地局の端末局未特定
時の指向性パターンと端末局特定時の指向性パターンを
示す図。
【図12】同実施の形態における動作を説明するための
図。
【図13】本発明の第3の実施の形態を示すもので、基
地局の回路構成を示すブロック図。
【図14】同実施の形態における動作を説明するための
図。
【図15】従来例を示すブロック図。
【図16】他の従来例を示すブロック図。
【符号の説明】
32,33…基地局 N1,N2,N3,N11,N12,N13…端末局 41…アダプティブアレイアンテナのアンテナ素子 44,53…アッティネータ 45,52…フェーズシフタ 47…受信機 49…重み付け値記憶手段 50…送信機 55…通信要求受信手段 56…端末局特定手段 57…自局識別信号送信手段 59…指向性制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/28 H04L 11/00 310B Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 AA12 DB01 DB02 DB03 EA07 FA06 FA12 FA18 FA30 FA35 GA02 GA03 HA05 JA07 5K033 AA01 BA02 DA13 DA15 DA19 5K059 CC02 CC03 CC04 DD32 DD37 5K067 AA13 BB21 BB45 DD17 DD19 DD23 DD24 EE02 EE10 EE22 GG01 GG11 HH23 KK02 KK03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナ素子からの受信出力の振
    幅と位相に重み付け値を乗じて合成した信号を復調する
    受信手段及び変調した信号を複数に分配し、この分配し
    た各信号の振幅と位相に重み付け値を乗じてそれぞれ前
    記各アンテナ素子から放射させる送信手段を備えた無線
    通信装置を有する基地局と、この基地局との間で無線通
    信する複数の端末局からなる無線通信システムにおい
    て、 前記各端末局は、通信要求が発生したとき、前記基地局
    からの自局識別信号に応答して通信要求信号を送信する
    手段を備え、 前記基地局は、端末局の特定時に使用する前記各端末局
    に対応して各アンテナ素子毎に設定された重み付け値を
    記憶するとともに端末局の未特定時に使用する指向性ビ
    ーム走査のための重み付け値を記憶した重み付け値記憶
    手段と、前記送信手段を介して自局識別信号を送信する
    自局識別信号送信手段と、自局識別信号に応答して端末
    局から送信された通信要求信号を前記受信手段を介して
    受信する通信要求受信手段と、この通信要求受信手段が
    受信した通信要求信号の送信端末局を特定する端末局特
    定手段と、端末局が未特定のときには前記重み付け値記
    憶手段に記憶した重み付け値に基づいて前記送信手段及
    び受信手段の指向性を決定し自局エリアを走査する指向
    性ビームを形成する制御を行い、前記端末局特定手段が
    端末局を特定した後は前記重み付け記憶手段から前記端
    末局特定手段が特定した端末局に対応した各アンテナ素
    子毎の重み付け値を読出して前記送信手段及び受信手段
    の指向性を制御する指向性制御手段とを備え、前記端末
    局特定手段にて特定した端末局に対して前記指向性制御
    手段により制御した前記送信手段及び受信手段の指向性
    で無線通信を行うことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 複数のアンテナ素子からの受信出力の振
    幅と位相に重み付け値を乗じて合成した信号を復調する
    受信手段及び変調した信号を複数に分配し、この分配し
    た各信号の振幅と位相に重み付け値を乗じてそれぞれ前
    記各アンテナ素子から放射させる送信手段を備えた無線
    通信装置を有する基地局と、この基地局との間で無線通
    信する複数の端末局からなる無線通信システムにおい
    て、 前記各端末局は、通信要求が発生したとき、前記基地局
    からの自局識別信号に応答して通信要求信号を送信する
    手段を備え、 前記基地局は、端末局の特定時に使用する前記各端末局
    に対応して各アンテナ素子毎に設定された重み付け値を
    記憶するとともに端末局の未特定時に使用する指向性ビ
    ーム走査のための重み付け値を記憶した重み付け値記憶
    手段と、前記送信手段を介して自局識別信号を送信する
    自局識別信号送信手段と、自局識別信号に応答して端末
    局から送信された通信要求信号を前記受信手段を介して
    受信する通信要求受信手段と、この通信要求受信手段が
    受信した通信要求信号の送信端末局を特定する端末局特
    定手段と、端末局が未特定のときには前記重み付け値記
    憶手段に記憶した重み付け値に基づいて前記送信手段及
    び受信手段の指向性を決定し自局エリアを走査する指向
    性ビームを形成する制御を行い、前記端末局特定手段が
    端末局を特定した後は前記重み付け記憶手段から前記端
    末局特定手段が特定した端末局に対応した各アンテナ素
    子毎の重み付け値を読出して前記送信手段及び受信手段
    の指向性を制御する指向性制御手段と、この指向性制御
    手段に対して、特定の端末局との通信が終了すると端末
    局が未特定のときの指向性を決定して自局エリアを走査
    する指向性ビームを形成する制御を行わせ、端末局との
    通信が終了する毎にこれを繰返し行わせる切換えシーケ
    ンス制御手段を備え、前記端末局特定手段にて特定した
    端末局に対して前記指向性制御手段により制御した前記
    送信手段及び受信手段の指向性で無線通信を行うことを
    特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 複数のアンテナ素子からの受信出力の振
    幅と位相に重み付け値を乗じて合成した信号を復調する
    受信手段及び変調した信号を複数に分配し、この分配し
    た各信号の振幅と位相に重み付け値を乗じてそれぞれ前
    記各アンテナ素子から放射させる送信手段を備えた無線
    通信装置を有する基地局と、この基地局との間で無線通
    信する複数の端末局からなる無線通信システムにおい
    て、 前記各端末局は、通信要求が発生したとき、通信要求信
    号を送信する手段を備え、 前記基地局は、端末局の特定時に使用する前記各端末局
    に対応して各アンテナ素子毎に設定された重み付け値を
    記憶するとともに、端末局の未特定時に使用する指向性
    ビーム走査のための重み付け値又は自局エリアで一様な
    全方位指向性を得るための重み付け値を記憶した重み付
    け値記憶手段と、端末局から送信された通信要求信号を
    前記受信手段を介して受信する通信要求受信手段と、こ
    の通信要求受信手段が受信した通信要求信号の送信端末
    局を特定する端末局特定手段と、端末局が未特定のとき
    には前記重み付け値記憶手段に記憶した重み付け値に基
    づいて前記受信手段の指向性を決定し自局エリアを走査
    する指向性ビームを形成するか又は自局エリアで一様な
    全方位指向性にする制御を行い、前記端末局特定手段が
    端末局を特定した後は前記重み付け記憶手段から前記端
    末局特定手段が特定した端末局に対応した各アンテナ素
    子毎の重み付け値を読出して前記送信手段及び受信手段
    の指向性を制御する指向性制御手段とを備え、前記端末
    局特定手段にて特定した端末局に対して前記指向性制御
    手段により制御した前記送信手段及び受信手段の指向性
    で無線通信を行うことを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 複数のアンテナ素子からの受信出力の振
    幅と位相に重み付け値を乗じて合成した信号を復調する
    受信手段及び変調した信号を複数に分配し、この分配し
    た各信号の振幅と位相に重み付け値を乗じてそれぞれ前
    記各アンテナ素子から放射させる送信手段を備えた無線
    通信装置を有する基地局と、この基地局との間で無線通
    信する複数の端末局からなる無線通信システムにおい
    て、 前記各端末局は、通信要求が発生したとき、通信要求信
    号を送信する手段を備え、 前記基地局は、端末局の特定時に使用する前記各端末局
    に対応して各アンテナ素子毎に設定された重み付け値を
    記憶するとともに、端末局の未特定時に使用する指向性
    ビーム走査のための重み付け値又は自局エリアで一様な
    全方位指向性を得るための重み付け値を記憶した重み付
    け値記憶手段と、端末局から送信された通信要求信号を
    前記受信手段を介して受信する通信要求受信手段と、こ
    の通信要求受信手段が受信した通信要求信号の送信端末
    局を特定する端末局特定手段と、端末局が未特定のとき
    には前記重み付け値記憶手段に記憶した重み付け値に基
    づいて前記受信手段の指向性を決定し自局エリアを走査
    する指向性ビームを形成するか又は自局エリアで一様な
    全方位指向性にする制御を行い、前記端末局特定手段が
    端末局を特定した後は前記重み付け記憶手段から前記端
    末局特定手段が特定した端末局に対応した各アンテナ素
    子毎の重み付け値を読出して前記送信手段及び受信手段
    の指向性を制御する指向性制御手段と、この指向性制御
    手段に対して、特定の端末局との通信が終了すると端末
    局が未特定のときの指向性を決定して自局エリアを走査
    する指向性ビームを形成する制御を行わせるか、又は自
    局エリアで一様な全方位指向性にする制御を行わせ、端
    末局との通信が終了する毎にこれを繰返し行わせる切換
    えシーケンス制御手段を備え、前記端末局特定手段にて
    特定した端末局に対して前記指向性制御手段により制御
    した前記送信手段及び受信手段の指向性で無線通信を行
    うことを特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 複数のアンテナ素子からの受信出力の振
    幅と位相に重み付け値を乗じて合成した信号を復調する
    受信手段及び変調した信号を複数に分配し、この分配し
    た各信号の振幅と位相に重み付け値を乗じてそれぞれ前
    記各アンテナ素子から放射させる送信手段を備えた無線
    通信装置を有する基地局と、この基地局との間で無線通
    信する複数の端末局からなる無線通信システムにおい
    て、 前記各端末局は、通信要求が発生したとき、前記基地局
    からのポーリングによる問合わせに応答して通信要求信
    号を送信する手段を備え、 前記基地局は、前記各端末局へのポーリングの順番を設
    定した端末局順番設定手段と、端末局との通信時に使用
    する前記各端末局に対応して各アンテナ素子毎に設定さ
    れた重み付け値を記憶した重み付け値記憶手段と、前記
    端末局順番設定手段により設定した順番に基づいて前記
    送信手段に前記各端末局へのポーリングによる問合わせ
    を行わせる問合わせ信号送信手段と、ポーリングによる
    問合わせに応答して端末局から送信された通信要求信号
    を前記受信手段を介して受信する通信要求受信手段と、
    前記各端末局へのポーリングの順番に応じて前記重み付
    け値記憶手段に記憶した前記各端末局に対する重み付け
    値を読み出して前記送信手段及び受信手段の指向性を制
    御する指向性制御手段とを備え、前記通信要求受信手段
    により通信要求信号が確認された端末局に対して前記指
    向性制御手段により制御した前記送信手段及び受信手段
    の指向性で無線通信を行うことを特徴とする無線通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 複数のアンテナ素子からの受信出力の振
    幅と位相に重み付け値を乗じて合成した信号を復調する
    受信手段及び変調した信号を複数に分配し、この分配し
    た各信号の振幅と位相に重み付け値を乗じてそれぞれ前
    記各アンテナ素子から放射させる送信手段を備えた無線
    通信装置を有する基地局と、この基地局との間で無線通
    信する複数の端末局からなる無線通信システムにおい
    て、 前記各端末局は、通信要求が発生したとき、前記基地局
    からのポーリングによる問合わせに応答して通信要求信
    号を送信する手段を備え、 前記基地局は、前記各端末局へのポーリングの順番を設
    定する端末局順番設定手段と、端末局との通信時に使用
    する前記各端末局に対応して各アンテナ素子毎に設定さ
    れた重み付け値を記憶した重み付け値記憶手段と、前記
    端末局順番設定手段により設定した順番に基づいて前記
    送信手段に前記各端末局へのポーリングによる問合わせ
    を行わせる問合わせ信号送信手段と、ポーリングによる
    問合わせに応答して端末局から送信された通信要求信号
    を前記受信手段を介して受信する通信要求受信手段と、
    前記各端末局へのポーリングの順番に応じて前記重み付
    け値記憶手段に記憶した前記各端末局に対する重み付け
    値を読み出して前記送信手段及び受信手段の指向性を制
    御する指向性制御手段と、前記端末局順番設定手段によ
    り設定した順番に基づいて前記各端末局へのポーリング
    が終了するとその端末局順番設定手段に次のポーリング
    順番を設定して再度ポーリングによる問合わせを行わ
    せ、前記各端末局へのポーリングが終了する毎にこれを
    繰返し行わせる切換えシーケンス制御手段を備え、前記
    通信要求受信手段により通信要求信号が確認された端末
    局に対して前記指向性制御手段により制御した前記送信
    手段及び受信手段の指向性で無線通信を行うことを特徴
    とする無線通信システム。
  7. 【請求項7】 指向性制御手段が、各端末局に対応して
    送信手段及び受信手段の指向性を制御するのに使用する
    重み付け値は、前記各端末局毎に、端末局からの到来波
    の到来角と電力、不要波の到来角と電力及び受信系の熱
    雑音の電力の情報を基に算出した値であることを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか1記載の無線通信システ
    ム。
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