JP2017022581A - ビーム制御方法、無線通信装置および無線通信システム - Google Patents

ビーム制御方法、無線通信装置および無線通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】ビームのウェイトベクトルが決定されるまでの間に送信されるデータのスループットを向上させる。
【解決手段】基地局は、複数のアンテナ素子を所定数のアンテナ素子を含むサブアレイに分け、サブアレイ毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する。また、基地局は、サブアレイ毎に算出されたウェイトを用いて形成されたビーム毎に、端末との間のチャネル情報を取得する。また、基地局は、ビーム毎に取得されたチャネル情報に基づいて、複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ビーム制御方法、無線通信装置および無線通信システムに関する。
ミリ波通信などの高周波数帯での無線通信では伝搬損失が大きいため、該高周波数帯の電波を用いて端末との間で無線通信を行う基地局は、多素子のアンテナによるビームフォーミングを用いる場合がある。ビームフォーミングを行う際には、基地局は、端末の方向を向くビームを形成するためのウェイトベクトルを算出する。ビームウェイトベクトルを算出するための情報を得る方法としては、例えば、基地局がビームを空間的に走査するビーム探索と呼ばれる方法がある。ビーム探索では、基地局が、ビームフォーミングにより形成したビームの方向を切り替えて参照信号を送信し、各端末が、受信電力が最大となるビームを基地局に報告する。これにより、基地局は、端末毎に、端末の方向を向くビームのビームウェイトベクトルを決定することができる。
また、短時間でビームウェイトベクトルを決定する方法としては、例えば、異なるビーム幅のビームを利用して、2段階でビーム探索を行う方法がある(例えば下記特許文献1参照)。1段階目の探索では、基地局は、全端末を対象として、ビーム幅の広いビームを用いて探索範囲全体の探索を行うことで、各端末が存在する範囲を絞り込む。2段階目の探索では、基地局は、端末毎に、1段階目の探索結果を基に、その端末が存在する範囲内のみを、よりビーム幅が狭いビームを用いて探索することで、その端末に対するビームウェイトベクトルを決定する。
また、全アンテナ素子を複数のサブアレイに分割し、各サブアレイの一部のアンテナ素子から参照信号を送信した時の端末との間のチャネル情報の推定結果を基に、全アンテナ素子のウェイトベクトルを計算する方法もある(例えば下記特許文献2参照)。サブアレイ内ではアンテナ素子毎のチャネルの変動が小さいとみなして、参照信号を送信したアンテナ素子のチャネル情報の補間により、参照信号を送信していないアンテナ素子に対応するチャネル情報が算出される。これにより、全アンテナ素子のウェイトベクトルが算出される。この方式では、ビーム方向を切り替えて参照信号を送信する処理が不要であるため、少ない送信回数でビームのウェイトベクトルを求めることができる。
国際公開第2014/054908号 特開2003−110494号公報
ところで、端末の方向が分かれば、基地局は、端末宛のデータ信号の送信を早期に開始することができる。これにより、基地局から端末へ送信されるデータのスループットを向上させることができ、無線リソースを有効活用できると考えられる。例えば、上記特許文献1の技術では、1段階目の探索により端末の方向の大まかな範囲が分かるため、基地局は、端末毎に行われる2段階目の探索において、参照信号と同時にその端末宛のデータ信号の送信を開始できる。しかし、2段階目の探索では、1段階目の探索により検出された端末の方向の大まかな範囲内で、ビーム幅の狭いビームを走査させるため、ビーム幅の狭いビームが、端末が存在しない方向に向けられる場合がある。端末が存在しない方向にビームが向けられた場合には、端末において、基地局から送信された信号の受信品質が低くなり、基地局から端末へ送信されるデータのスループットが低下する。
また、2段階目の探索では、1段階目の探索により検出された端末の方向の大まかな範囲内で、ビーム幅の狭いビームを走査させるため、ビームの向きによって端末での受信品質が異なる。基地局から送信された信号を端末が実際に受信するまでは、基地局は、端末側の受信品質が分からない。そのため、端末側の受信品質に応じたMCS(Modulation and Coding Scheme)を決めることが難しい。そのため、基地局は、信号が確実に受信されるように、低いデータレートに対応するMCSを採用せざるを得ない。そのため、基地局から端末へ送信されるデータのスループットが低くなる。
また、上記特許文献2の技術では、ビームを形成せずに参照信号を送信するため、高周波数帯のように伝搬損失が大きい環境下では、端末側に届く信号の強度が低くなる場合がある。そのため、端末側では、十分な受信電力が得られず、基地局からの信号に基づいて推定されるチャネルの精度が低くなる場合がある。これにより、基地局で算出されるビームのウェイトベクトルの精度が低くなる場合がある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ビームのウェイトベクトルが決定されるまでの間に送信されるデータのスループットを向上させることを目的とする。
一態様のビーム制御方法は、無線通信装置が、複数のアンテナ素子を所定数のアンテナ素子を含む複数のグループに分け、グループ毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する処理を実行する。また、一態様のビーム制御方法は、無線通信装置が、グループ毎に算出されたウェイトを用いて形成されたビーム毎に、他の無線通信装置との間のチャネル情報を取得する処理を実行する。また、一態様のビーム制御方法は、無線通信装置が、ビーム毎に取得されたチャネル情報に基づいて、複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する処理を実行する。
開示の態様によれば、ビームのウェイトベクトルが決定されるまでの間に送信されるデータのスループットを向上させることができる。
図1は、無線通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施例1における探索方法の一例を説明する図である。 図3は、実施例1における基地局の一例を示すブロック図である。 図4は、複数のアンテナ素子の分割方法の一例を説明する図である。 図5は、複数のアンテナ素子の分割方法の他の例を説明する図である。 図6は、端末の一例を示すブロック図である。 図7は、実施例1の基地局によって実行されるビーム制御方法の一例を示すフローチャートである。 図8は、実施例2における基地局の一例を示すブロック図である。 図9は、実施例3における探索方法の一例を説明する図である。 図10は、実施例3における基地局の一例を示すブロック図である。 図11は、実施例3の基地局によって実行されるビーム制御方法の一例を示すフローチャートである。 図12は、基地局のハードウェアの一例を示す図である。 図13は、端末のハードウェアの一例を示す図である。
以下に、本願が開示するビーム制御方法、無線通信装置および無線通信システムの実施例を図面に基づいて説明する。なお、この実施例により本願が開示するビーム制御方法、無線通信装置および無線通信システムが限定されるものではない。また、各実施例において同一の機能を有するブロック、および、同一の処理を行うステップには同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<通信システム>
図1は、無線通信システム10の一例を示す図である。無線通信システム10は、基地局20および端末30を備える。基地局20は、複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナ21を有する。基地局20と端末30とは、例えばミリ波等の高周波帯の電波を用いて通信を行う。ミリ波等の高周波帯では、電波の減衰量が大きい。そのため、基地局20は、端末30へ信号を送信する場合に、アレイアンテナ21を用いて端末30の方向に指向性を有するビーム22を用いて端末30に信号を送信する。これにより、基地局20は、端末30における信号の受信品質を向上させることができる。基地局20および端末30は、無線通信装置の一例である。
基地局20は、端末30へデータを送信する場合に、端末30の方向を探索する。図2は、実施例1における探索方法の一例を説明する図である。図2(a)は1段階目の探索におけるビームを示し、図2(b)は2段階目の探索におけるビームを示し、図2(c)は探索後の通信状態におけるビームを示す。図2の横軸はビームの放射方向を示し、縦軸はその方向におけるビームの電力を示す。
本実施例における基地局20は、1段階目の探索において、例えば図2(a)に示すように、第1の角度幅Δθ1内で所定の電力の電波が放射されるパターンのビーム220を形成するためのアレイアンテナ21のウェイトベクトルを算出する。ビーム220は、アレイアンテナ21に含まれる全てのアンテナ素子を用いて形成される。そして、基地局20は、第1の角度幅Δθ1毎にビーム220の放射方向を変えることにより、ビーム220を走査する。基地局20は、それぞれの方向に放射するビーム220毎に、該ビーム220を用いて送信する信号に、該ビーム220の識別情報(例えば図2(a)に示した「#1」や「#2」等)を含める。
基地局20から放射されたビーム220を受信できた端末30は、受信したビーム220により送信された信号の受信電力および受信品質を測定する。そして、端末30は、受信したビーム220の中で、受信電力が最大のビーム220の識別情報を特定する。そして、端末30は、特定したビーム220の識別情報と、該ビーム220により送信された信号の受信品質と、該ビーム220の受信電力とを含むビーム情報報告値を基地局20へ送信する。図2において、例えばA方向に端末30が存在する場合、該端末30は、例えば「#2」を受信電力が最大のビーム220の識別情報として特定する。
次に、基地局20は、アレイアンテナ21に含まれる複数のアンテナ素子を、所定数のアンテナ素子を含むサブアレイに分割する。サブアレイは、所定数のアンテナ素子を含むグループの一例である。そして、基地局20は、サブアレイ毎に、1段階目の探索で使用したビーム220と同一の角度幅Δθ1のビーム221を形成するためのウェイトベクトルを算出する。ビームの角度幅は、例えば、ゲインが最大値から3dB下がる角度幅で定義される。
また、基地局20は、ビーム情報報告値に含まれている信号の受信品質に基づいて、端末30へ送信するデータのMCSを決定する。そして、基地局20は、1段階目の探索において端末30が最大の受信電力を検出したビーム220の方向に、サブアレイ毎に形成されたビーム221を送信する2段階目の探索を実行する。各サブアレイのビーム221は、例えば時分割でサブアレイ毎に送信される。また、各サブアレイのビーム221を用いて送信される信号には、端末30側の受信品質に基づいて決定されたMCSに対応する変調方式および符号化率で処理されたデータと、サブアレイが形成したビーム221の識別情報とが含まれる。
サブアレイ毎にビーム221が時分割で送信されることにより、端末30は、サブアレイ毎の信号を別々に受信することができる。なお、端末30側でサブアレイ毎のビーム221のチャネルを別々に検出可能であれば、それぞれのサブアレイから放射されるビーム221は、周波数分割やコード等分割等により多重化されて送信されてもよい。端末30は、サブアレイのビーム221毎に、受信信号からチャネル情報を推定する。そして、端末30は、サブアレイのビーム221毎に、推定したチャネル情報と、ビーム221の識別情報とを含むチャネル情報報告値を基地局20へ送信する。
基地局20は、サブアレイのビーム221毎に端末30によって推定されたチャネル情報を用いて、アレイアンテナ21に含まれる全てのアンテナ素子について、端末30の方向を向くビーム222を形成するためのウェイトベクトルを算出する。ビーム222は、例えば図2(c)に示すように、ビーム220およびビーム221の角度幅Δθ1よりも狭い第2の角度幅Δθ2を有する。そして、基地局20は、算出したウェイトベクトルにより形成されたビーム222を用いて、端末30へデータを送信する。
本実施例における基地局20は、2段階目の探索(図2(b))において、1段階目の探索(図2(a))で用いたビーム220とほぼ同じ角度幅Δθ1のビーム221を用いて端末30へデータを送信する。また、2段階目の探索では、サブアレイ毎に時分割でビーム221が送信されるため、基地局20は、サブアレイ毎のビーム221の電力を、全てのアンテナ素子を用いて信号を送信する1段階目の探索の際のビーム220の電力と同程度にすることができる。そのため、基地局20は、2段階目の探索においても、端末30における信号の受信品質を、1段階目の探索における受信品質と同程度にすることができる。
これにより、基地局20は、1段階目の探索に用いたビーム220の受信品質に基づいて決定されたMCSを用いて、2段階目の探索において端末30へのデータを送信することができる。これにより、基地局20は、2段階目の探索において、端末30へ送信されるデータのスループットを向上させることができる。
<基地局の構成例>
図3は、実施例1における基地局20の一例を示すブロック図である。本実施例における基地局20は、例えば図3に示すように、アレイアンテナ21、探索ビーム切替部200、送信処理部201、ビームフォーミング処理部202、および無線処理部203を有する。また、本実施例における基地局20は、例えば図3に示すように、ビーム決定部204、サブアレイビーム制御部205、ビーム情報取得部206、チャネル情報取得部207、および受信処理部208を有する。
アレイアンテナ21は、無線処理部203から出力された高周波の電気信号を、所定の放射パターンの電波として放射する。また、アレイアンテナ21は、空間に放射された所定周波数の電波を受信して高周波の電気信号に変換し、変換した電気信号を無線処理部203へ出力する。本実施例において、アレイアンテナ21は、例えば、複数のアンテナ素子を有するユニフォームリニアアレイアンテナである。
無線処理部203は、アレイアンテナ21が有するアンテナ素子毎に出力された受信信号に対してダウンコンバートおよびアナログ−デジタル変換等の処理を行う。そして、無線処理部203は、処理後の受信信号を受信処理部208へ出力する。また、無線処理部203は、ビームフォーミング処理部202から出力されたアンテナ素子毎のベースバンドの送信信号に対してデジタル−アナログ変換およびアップコンバート等の処理を行う。そして、無線処理部203は、アンテナ素子毎に処理を行った送信信号を、対応するアンテナ素子へ出力する。
探索ビーム切替部200は、異なるそれぞれの方向について、第1の角度幅のビームを形成するためウェイトベクトルを算出する。そして、探索ビーム切替部200は、1段階目の探索において、異なる方向を向くビームのウェイトベクトルを所定のタイミング毎に切り替えてビームフォーミング処理部202へ出力する。ウェイトベクトルの算出方法としては、例えば下記の非特許文献に記載されている方法を用いることができる。下記の非特許文献には、所望のビームパターンとの重みづけ平均二乗誤差が最小となるウェイトベクトルを求める方法が提示されている。なお、第1の角度幅および各ビームの方向は既知であるため、探索ビーム切替部200は、ウェイトベクトルを毎回計算しなくてもよく、例えば、事前に計算したウェイトベクトルをメモリに保管しておき、1段階目の探索時にメモリから読み出して利用してもよい。
[非特許文献] S. Abu-Surra, et al., "Synchronization sequence design for mmWave cellular systems," in Proc. IEEE Cons. Commun. and Networking Conf. (CCNC), Jan 2014, pp. 617-622.
送信処理部201は、1段階目の探索において、ビームの識別情報および参照信号を含む送信信号を生成する。また、送信処理部201は、端末30から送信されたビーム情報報告値に含まれている信号の受信品質に基づいて、端末30へ送信するデータのMCSを決定する。そして、送信処理部201は、端末30側の受信品質に基づいて決定されたMCSに対応する変調方式および符号化率に従って送信データを処理する。そして、送信処理部201は、2段階目の探索において、処理後の送信データ、ビームの識別情報、および参照信号を含む送信信号を生成する。また、送信処理部201は、探索後の通信時において、送信データおよび参照信号を含む送信信号を生成する。そして、送信処理部201は、生成した送信信号をビームフォーミング処理部202へ出力する。
ビームフォーミング処理部202は、送信処理部201から出力された送信信号に対してビームフォーミング処理、つまり、送信信号に対して、アンテナ素子毎に異なるウェイトを乗算する処理を行う。ただし、1段階目の探索では、ビームフォーミング処理部202は、探索ビーム切替部200から出力されたウェイトベクトルを用いてビームフォーミング処理を行う。また、2段階目の探索では、ビームフォーミング処理部202は、サブアレイビーム制御部205から出力されたウェイトベクトルを用いてビームフォーミング処理を行う。また、探索後の通信時には、ビームフォーミング処理部202は、ビーム決定部204から出力されたウェイトベクトルを用いてビームフォーミング処理を行う。
受信処理部208は、無線処理部203から出力された受信信号に対して復調や復号等の受信処理を行って受信データを復号する。そして、受信処理部208は、復号した受信データを、ビーム情報取得部206およびチャネル情報取得部207へ出力する。また、受信処理部208は、復号した受信データに含まれるユーザデータを、通信回線を介して図示しない上位装置へ送信する。
ビーム情報取得部206は、受信処理部208から出力された受信データから、端末30から送信されたビーム情報報告値を取得する。そして、ビーム情報取得部206は、受信データから取得したビーム情報報告値をサブアレイビーム制御部205へ出力する。
サブアレイビーム制御部205は、アレイアンテナ21に含まれる複数のアンテナ素子を、所定数のアンテナ素子を含むサブアレイに分割する。そして、サブアレイビーム制御部205は、ビーム情報取得部206から出力されたビーム情報報告値に含まれる情報に基づいて、サブアレイ毎に、サブアレイのウェイトベクトルを算出する。
図4は、複数のアンテナ素子の分割方法の一例を説明する図である。アレイアンテナ21は、例えばM個のアンテナ素子210を有する。M個のアンテナ素子210は、Msub個のアンテナ素子210を含むK個(#1〜#K)のサブアレイ211に分割される。また、以下では、k番目のサブアレイ211における1番目のアンテナ素子210のインデックスをakと表記する。
なお、図4に例示した分割方法では、Msub×K=Mであるが、複数のアンテナ素子210の分割方法はこれに限られない。図5は、複数のアンテナ素子210の分割方法の他の例を説明する図である。例えば図5に示すように、複数のサブアレイ211において、それぞれのサブアレイ211に含まれる一部のアンテナ素子210が重複していてもよい。また、さらなる他の例として、アレイアンテナ21の中には、いずれのサブアレイ211にも含まれないアンテナ素子210が存在してもよい。
サブアレイビーム制御部205は、サブアレイ211毎に、1段階目の探索で端末30によって最大の受信電力が検出されたビーム220と同一の方向を向き、第1の角度幅Δθ1のビーム221を形成するためのウェイトベクトルを算出する。そして、サブアレイビーム制御部205は、2段階目の探索において、サブアレイ211毎に算出したウェイトベクトルをビームフォーミング処理部202へ出力する。
サブアレイビーム制御部205は、例えば前述の非特許文献の方法を用いてサブアレイ211毎のウェイトベクトルを算出することができる。また、第1の角度幅および1段階目で形成される各ビームの方向は既知であり、1段階目の探索で端末30によって最大の受信電力が検出されるビームは、1段階目で形成されたいずれかのビームの方向である。そのため、サブアレイビーム制御部205は、サブアレイ211毎のウェイトベクトルを毎回計算しなくてもよく、例えば、事前に計算したサブアレイ211毎のウェイトベクトルをメモリに保管しておき、2段階目の探索時にメモリから読み出して利用してもよい。
ここで、k番目のサブアレイ211から信号sが送信された場合に、端末30で受信される受信信号ykは、例えば下記の式(1)で表される。
Figure 2017022581
ただし、上記式(1)において、wは各サブアレイ211におけるMsub×1のウェイトベクトル、nkは雑音信号である。また、上記式(1)において、hkはk番目のサブアレイ211と端末30との間におけるMsub×1のチャネルベクトル
Figure 2017022581
は、チャネルベクトルhkのエルミート転置である。
端末30は、2段階目の探索において、アンテナ素子210毎に、基地局20からビーム221を用いて送信された信号を受信し、受信した信号に基づいてチャネル情報を推定する。そして、端末30は、サブアレイ211のビーム221毎に、推定したチャネル情報と、ビーム221の識別情報とを含むチャネル情報報告値を基地局20へ送信する。k番目のビーム221から信号sが送信された場合のチャネル情報の推定値
Figure 2017022581
は、例えば、受信信号ykを用いて下記の式(2)で表される。
Figure 2017022581
チャネル情報取得部207は、受信処理部208から出力された受信データから、端末30から送信されたチャネル情報報告値を取得する。そして、チャネル情報取得部207は、受信データから取得したチャネル情報報告値をビーム決定部204へ出力する。
ビーム決定部204は、チャネル情報取得部207から出力されたチャネル情報報告値に含まれるビーム毎のチャネル情報の推定値に基づいて、アレイアンテナ21に含まれる全アンテナ素子210で形成されるビームのウェイトベクトルを決定する。ビーム決定部204は、サブアレイ211毎のチャネル情報の推定値の位相差と、サブアレイ211間の距離とに基づいて、端末30の方向θを推定する。なお、ミリ波帯の無線通信では、UHF(Ultra High Frequency)帯の無線通信に比べてマルチパスが少ない。そのため、本実施例では、マルチパスは考えず、直接波の1波のみ伝搬すると仮定して推定を行う。
直接波1波のみの伝搬の場合、k番目のサブアレイ211と端末30との間におけるMsub×1のチャネルベクトルhkのm番目の要素hk,mは、例えば下記の式(3)で表される。
Figure 2017022581
ただし、上記式(3)において、akはk番目のサブアレイ211の1番目のアンテナ素子210の、アレイアンテナ21全体でのインデックス、λは波長、dはアンテナ素子210の間隔である。
ここで、雑音が無視できるほど小さいと仮定すると、k番目のサブアレイ211とk’番目のサブアレイ211のそれぞれについて推定されたチャネル情報の推定値の位相差は、例えば下記の式(4)で表される。
Figure 2017022581
従って、端末30の方向θは、例えば下記の式(5)で表される。
Figure 2017022581
ただし、arg(x)は、xの偏角y(−π<y≦π)を出力する関数である。
なお、本実施例において、サブアレイビーム制御部205は、全てのサブアレイ211についてウェイトベクトルを算出し、ビームフォーミング処理部202は、2段階目の探索において、全てのサブアレイ211について時分割でビームを送信する。しかし、ビーム決定部204は、2個のサブアレイ211のペアについて、ビームのチャネル情報が得られれば、上記式(5)を用いて端末30の方向θを算出することができる。そのため、サブアレイビーム制御部205は、アレイアンテナ21に含まれるサブアレイ211の中で、少なくとも2個のサブアレイ211についてウェイトベクトルを算出すればよい。
ただし、計算に利用するサブアレイ211によって、推定される端末30の方向θの値が異なる場合がある。そのため、例えば、サブアレイ211間の距離|ak’−ak|が最小である2個のサブアレイ211のペアを利用することが考えられる。2個のサブアレイ211間の距離が最小であるサブアレイ211のペアが複数存在する場合には、雑音の影響が少ないサブアレイ211のペアを利用することが好ましい。例えば、チャネル情報の推定値の絶対値和が最大のペアを、雑音の影響が少ないサブアレイ211のペアとして利用することが考えられる。
ビーム決定部204は、上記式(5)により求まる方向θを用いて、各アンテナ素子210のウェイトを、例えば下記の式(6)に基づいて決定する。そして、ビーム決定部204は、探索後の通信時において、下記の式(6)に基づいて決定したウェイトベクトルをビームフォーミング処理部202へ出力する。
Figure 2017022581
ただし、wall,mは、アレイアンテナ21全体のm番目のアンテナ素子210のウェイトである。
<端末の構成例>
図6は、端末30の一例を示すブロック図である。端末30は、例えば図6に示すように、アンテナ31、無線処理部32、送信処理部33、チャネル推定部34、最大電力ビーム検出部35、および受信処理部36を有する。本実施例において、アンテナ31は、1つの素子により構成されるが、他の例として、アンテナ31は、複数のアンテナ素子を有するアレイアンテナであってもよい。
無線処理部32は、アンテナ31を介して受信した受信信号に対してダウンコンバートおよびアナログ−デジタル変換等の処理を行う。そして、無線処理部32は、処理後の受信信号を受信処理部36へ出力する。また、無線処理部32は、送信処理部33から出力されたベースバンドの送信信号に対してデジタル−アナログ変換およびアップコンバート等の処理を行う。そして、無線処理部32は、処理後の送信信号をアンテナ31を介して出力する。
受信処理部36は、無線処理部32から出力された受信信号に対して復調や復号等の受信処理を行って受信データを復号する。そして、受信処理部36は、復号した受信データを、チャネル推定部34へ出力する。また、受信処理部36は、復号した受信データに含まれるユーザデータを、ユーザデータに応じた処理を行う図示しないアプリケーション処理部等へ出力する。
チャネル推定部34は、受信処理部36によって復号された受信データに含まれているパイロット信号等の参照信号を基にチャネル情報を推定する。そして、チャネル推定部34は、推定したチャネル情報を、受信データと共に最大電力ビーム検出部35へ出力する。また、チャネル推定部34は、チャネル情報の推定値を含むチャネル情報報告値を送信処理部33へ出力する。
最大電力ビーム検出部35は、チャネル推定部34によって推定されたチャネル情報を基に、受信信号の品質および電力を測定する。そして、最大電力ビーム検出部35は、基地局20から異なる方向へ送信されたビームの中で、受信電力が最大となるビームを検出する。そして、最大電力ビーム検出部35は、最大の受信電力を検出したビームを介して受信した受信データから、ビームの識別情報を取得する。そして、最大電力ビーム検出部35は、受信電力が最大となったビームの識別情報、受信信号の品質、および受信信号の電力を含むビーム情報報告値を作成し、作成したビーム情報報告値を送信処理部33へ出力する。
送信処理部33は、最大電力ビーム検出部35からビーム情報報告値が出力された場合、該ビーム情報報告値を含む送信信号を生成する。そして、送信処理部33は、生成した送信信号を無線処理部32へ出力する。また、送信処理部33は、チャネル推定部34からチャネル情報報告値が出力された場合、該チャネル情報報告値を含む送信信号を生成する。そして、送信処理部33は、生成した送信信号を無線処理部32へ出力する。
<基地局の動作例>
図7は、実施例1の基地局20によって実行されるビーム制御方法の一例を示すフローチャートである。例えば、端末30へ送信するデータが発生した場合に、基地局20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、基地局20は、1段階目の探索において、アレイアンテナ21内の全てのアンテナ素子210を用いて生成した第1の角度幅のビーム220を用いて端末30の方向を探索する(S10)。ステップS10では、探索ビーム切替部200は、異なるそれぞれの方向について、第1の角度幅のビーム220を形成するためウェイトベクトルを算出する。そして、探索ビーム切替部200は、1段階目の探索において、異なる方向を向くビーム220のウェイトベクトルを所定のタイミング毎に切り替えてビームフォーミング処理部202に出力する。ビームフォーミング処理部202は、アンテナ素子210毎に、送信処理部201から出力された送信信号に対して、探索ビーム切替部200から出力されたウェイトを乗算する。これにより、所定タイミング毎に異なる方向へ向く第1の角度幅のビーム220がアレイアンテナ21から放射される。
基地局20から放射されたビーム220を受信できた端末30は、受信したビーム220の中で最大の受信電力のビーム220についてビーム情報報告値を作成し、作成したビーム情報報告値を基地局20へ送信する。
次に、サブアレイビーム制御部205は、端末30から送信されたビーム情報報告値に含まれる情報に基づいて、サブアレイ211毎に、サブアレイ211のウェイトベクトルを算出する(S11)。ステップS11において、サブアレイビーム制御部205は、サブアレイ211毎に、1段階目の探索で端末30が最大の受信電力を検出したビーム220と同一の方向を向き、第1の角度幅Δθ1のビーム221を形成するためのウェイトベクトルを算出する。
次に、ビームフォーミング処理部202は、2段階目の探索において、サブアレイ211毎に、時分割で、送信処理部201から出力された送信データを含む送信信号に対して、サブアレイビーム制御部205によって算出されたウェイトベクトルを乗算する。これにより、サブアレイ211毎に、時分割で、1段階目の探索で端末30において最大の受信電力が検出されたビーム220と同一の方向を向く第1の角度幅のビーム221により送信データが送信される(S12)。
基地局20からサブアレイ211毎に放射されたビーム221を受信した端末30は、受信したビーム221を用いて送信された信号に基づいてチャネル情報を推定する。そして、端末30は、ビーム221毎のチャネル情報の推定値を含むチャネル情報報告値を基地局20へ送信する。
次に、チャネル情報取得部207は、端末30から受信した受信データから、サブアレイ211のビーム221毎のチャネル情報の推定値を含むチャネル情報報告値を取得する(S13)。そして、チャネル情報取得部207は、受信データから取得したチャネル情報報告値をビーム決定部204へ出力する。
次に、ビーム決定部204は、チャネル情報取得部207から出力されたチャネル情報報告値に含まれる情報を用いて、前述の式(5)および(6)に基づいて、アレイアンテナ21全体のウェイトベクトルを決定する(S14)。そして、ビーム決定部204は、決定したウェイトベクトルをビームフォーミング処理部202へ出力する。ビームフォーミング処理部202は、アンテナ素子210毎に、送信処理部201から出力された送信信号に対して、ビーム決定部204から出力されたウェイトを乗算する。これにより、アレイアンテナ21に含まれる全てのアンテナ素子210を用いて、端末30の方向に指向性を有するビーム222が形成され、ビーム222を用いて端末30へのデータの送信が行われる。
<実施例1の効果>
以上、実施例1について説明した。上記説明から明らかなように、本実施例の基地局20は、複数のアンテナ素子210を所定数のアンテナ素子210を含む複数のサブアレイ211に分け、サブアレイ211毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する。また、本実施例の基地局20は、サブアレイ211毎に算出されたウェイトを用いて形成されたビームの電波を受信した端末30から、ビーム毎のチャネル情報を取得する。また、本実施例の基地局20は、ビーム毎のチャネル情報に基づいて、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する。これにより、基地局20は、2段階目の探索において、1段階目の探索で端末30が受信できたビームと同一の方向に、該ビームと同一の角度幅のビームを用いてデータ信号を含む送信信号を送信することができる。これにより、基地局20は、2段階目の探索において、端末30へ送信されるデータのスループットを向上させることができる。
また、本実施例の基地局20は、サブアレイ211毎に送信されたビームのチャネル情報に基づいて、例えば前述の式(5)に基づいて端末30の方向θを推定する。そして、本実施例の基地局20は、例えば前述の式(6)に基づいて、推定した方向θを向くビームを形成するためのウェイトを、アレイアンテナ21のウェイトベクトルとして決定する。これにより、基地局20は、端末30の方向を向くビームのウェイトベクトルを高い精度で算出することができる。
また、本実施例の基地局20は、複数のサブアレイ211の中の少なくとも2つのサブアレイ211のそれぞれについて、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する。また、本実施例の基地局20は、少なくとも2つのサブアレイ211のビームについてそれぞれ取得されたチャネル情報に基づいて、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する。これにより、基地局20は、端末30の方向を向くビームのウェイトベクトルを高い精度で算出することができる。
また、本実施例の基地局20は、1段階目の探索において、複数の異なる方向毎に、複数のアンテナ素子210を用いて第1の角度幅のビーム220を形成するウェイトベクトルを算出する。また、本実施例の基地局20は、1段階目の探索において、複数の異なる方向のそれぞれに送信された第1の角度幅のビーム220の中で、端末30における受信電力が最大になった第1の角度幅のビーム220の方向を特定する。また、本実施例の基地局20は、2段階目の探索において、サブアレイ211毎に、第1の角度幅のビーム220の方向を特定する処理において特定された方向を向き、第1の角度幅と同一の角度幅のビーム221を形成するためのウェイトベクトルを算出する。これにより、基地局20は、2段階目の探索において、1段階目の探索で端末30が受信できたビーム220と同一の方向に、該ビーム220と同一の角度幅のビーム221を用いてデータ信号を含む送信信号を送信することができる。これにより、基地局20は、2段階目の探索において、1段階目の探索で端末30がビーム220を介して受信した信号の受信品質と同等の受信品質で、送信データを端末30に受信させることができる。そのため、1段階目の探索において報告された受信品質に応じたMCSを用いて送信データを送信することで、2段階目の探索において、端末30へ送信されるデータのスループットを向上させることができる。
実施例1の基地局20は、端末30の方向θを推定し、推定した端末30の方向θを用いて、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定した。これに対し、実施例2の基地局20は、端末30の方向θを推定することなく、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する点が実施例1の基地局20とは異なる。実施例2におけるウェイトベクトルの決定方法は、マルチパス環境下において特に有効である。
<基地局の構成例>
図8は、実施例2における基地局20の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図8において、図3と同じ符号を付したブロックは、図3におけるブロックと同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
本実施例のサブアレイビーム制御部205は、アレイアンテナ21に含まれるM個のアンテナ素子210を、各サブアレイ211に含まれるアンテナ素子210がサブアレイ211間で重複しないように、K個のサブアレイ211に分割する。すなわち、サブアレイビーム制御部205は、Msub×K=Mを満たすように、M個のアンテナ素子210をK個のサブアレイ211に分割する。そして、サブアレイビーム制御部205は、サブアレイ211毎にウェイトベクトルを算出し、算出したウェイトベクトルを、ビームフォーミング処理部202およびビーム決定部204へ出力する。
本実施例のビーム決定部204は、2段階目の探索においてサブアレイ211毎に算出されたウェイトベクトルと、2段階目の探索においてサブアレイ211毎に推定されたチャネル情報とを用いて、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する。具体的には、ビーム決定部204は、例えば下記の式(7)に基づいて、各サブアレイ211から送信される信号が端末30の方向で同相合成されるように、全アンテナ素子210のウェイトを調整することで、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する。そして、ビーム決定部204は、探索後の通信時において、下記の式(7)に基づいて決定したウェイトベクトルをビームフォーミング処理部202へ出力する。
Figure 2017022581
ただし、wallは各アンテナ素子210のウェイトを並べたM×1のウェイトベクトルである。
なお、本実施例における基地局20の動作は、以下に説明する点を除き、図7を用いて説明した実施例1における基地局20の動作と同様である。具体的には、本実施例のサブアレイビーム制御部205は、図7のステップS11において、アレイアンテナ21に含まれるM個のアンテナ素子210を、各サブアレイ211内のアンテナ素子210が重複しないように、K個のサブアレイ211に分割する。そして、サブアレイビーム制御部205は、サブアレイ211毎にウェイトベクトルを算出する。
また、本実施例のビーム決定部204は、図7のステップS14において、サブアレイ211毎のチャネル情報の推定値と、サブアレイ211毎のウェイトベクトルとを用いて、上記式(7)に基づいて、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する。
<実施例2の効果>
本実施例の基地局20は、サブアレイ211毎に送信されたビームのチャネル情報に基づいて、サブアレイ211毎のビームが端末30の方向において同相合成されるように、サブアレイ211毎のビームのウェイトベクトルを調整する。そして、基地局20は、調整後のウェイトベクトルを、アレイアンテナ21のウェイトベクトルとして決定する。このように、本実施例の基地局20は、端末30の方向を推定することなく、アレイアンテナ21のウェイトベクトルを算出する。これにより、基地局20は、マルチパス環境下においても、端末30の方向を向くビームのウェイトベクトルを高い精度で算出することができる。
本実施例の基地局20は、1段階目の探索で端末30から報告されたビームの受信電力が予め定められた閾値より大きい場合に、実施例1に示した方法によりアレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する。一方、1段階目の探索で端末30から報告されたビームの受信電力が閾値以下である場合、本実施例の基地局20は、実施例1とは異なる方法でアレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定する。なお、1段階目の探索で端末30から報告されたビームの受信電力が予め定められた閾値より大きい場合、本実施例の基地局20は、実施例2に示した方法によりアレイアンテナ21のウェイトベクトルを決定してもよい。
図9は、実施例3における探索方法の一例を説明する図である。図9(a)は1段階目の探索におけるビームを示し、図9(b)は1段階目の探索で端末30から報告されたビームの受信電力が閾値以下である場合の2段階目の探索におけるビームを示し、図9(c)は探索後の通信状態におけるビームを示す。図9の横軸はビームの放射方向を示し、縦軸はその方向におけるビームの電力を示す。
本実施例における基地局20は、1段階目の探索において、例えば図9(a)に示すように、アレイアンテナ21に含まれる全アンテナ素子210を用いて、第1の角度幅Δθ1内で所定の電力の電波が放射されるパターンのビーム220を形成する。そして、基地局20は、第1の角度幅Δθ1毎にビーム220の放射方向を変えることにより、ビーム220を走査する。
基地局20から放射されたビーム220を受信できた端末30は、受信したビーム220を用いて送信された信号の受信電力および受信品質を測定する。そして、端末30は、受信したビーム220の中で、受信電力が最大のビーム220の識別情報(図9の例では「#2」)、該ビーム220によって送信された信号の受信品質、および、該ビーム220の受信電力を含むビーム情報報告値を基地局20へ送信する。
基地局20は、ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値より大きいか否かを判定する。ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値以下の場合、基地局20は、1段階目の探索で用いたビーム220の第1の角度幅Δθ1よりも狭い第2の角度幅Δθ2のビーム223のウェイトベクトルを算出する。ビーム223は、アレイアンテナ21に含まれる全てのアンテナ素子210を用いて形成される。そして、基地局20は、例えば図9(b)に示すように、1段階目の探索において端末30で最大の受信電力が検出されたビーム220の範囲を、第2の角度幅Δθ2のビーム223を用いて走査する。
端末30は、受信したビーム223の中で、受信電力が最大のビーム223の識別情報を含むビーム情報報告値を基地局20へ送信する。基地局20は、端末30において受信電力が最大となったビーム223のウェイトベクトルを、アレイアンテナ21のウェイトベクトルとして決定する。そして、基地局20は、決定したウェイトベクトルにより形成されたビーム224を用いて、端末30へデータを送信する。
<基地局の構成例>
図10は、実施例3における基地局20の一例を示すブロック図である。なお、以下に説明する点を除き、図10において、図3と同じ符号を付したブロックは、図3におけるブロックと同一または同様の機能を有するため説明を省略する。
ビーム情報取得部206は、受信処理部208から出力された受信データから、端末30から送信されたビーム情報報告値を取得する。そして、ビーム情報取得部206は、取得したビーム情報報告値を、探索ビーム切替部200、ビーム決定部204、サブアレイビーム制御部205、および受信電力比較部209へ出力する。
受信電力比較部209は、1段階目の探索において、ビーム情報取得部206から出力されたビーム情報報告値に含まれている受信電力が予め定められた閾値より大きいか否かを判定する。そして、受信電力比較部209は、判定結果を探索ビーム切替部200、ビームフォーミング処理部202、およびビーム決定部204へ出力する。
探索ビーム切替部200は、ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値以下であることを示す判定結果が受信電力比較部209から出力された場合、2段階目の探索において、以下の処理を行う。すなわち、探索ビーム切替部200は、1段階目の探索で用いたビーム220の第1の角度幅Δθ1よりも狭い第2の角度幅Δθ2のビーム223のアレイアンテナ21のウェイトベクトルを算出する。ウェイトベクトルの算出方法は、前述の非特許文献の方法を利用することができる。
そして、探索ビーム切替部200は、1段階目の探索において端末30が最大の受信電力を検出したビーム220の範囲内で、異なる方向を向くビーム223のウェイトベクトルを所定のタイミング毎に切り替えてビームフォーミング処理部202に出力する。これにより、2段階目の探索において、端末30が最大の受信電力を検出したビーム220の範囲内で、ビーム220よりも狭い角度幅のビーム223が走査される。
ビームフォーミング処理部202は、ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値より大きいことを示す判定結果が受信電力比較部209から出力された場合、以下の処理を実行する。すなわち、ビームフォーミング処理部202は、実施例1におけるビームフォーミング処理部202と同様に、2段階目の探索において、サブアレイビーム制御部205が算出したウェイトベクトルを用いて送信信号に対してビームフォーミング処理を行う。
一方、ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値以下であることを示す判定結果が受信電力比較部209から出力された場合、ビームフォーミング処理部202は、以下の処理を実行する。すなわち、ビームフォーミング処理部202は、2段階目の探索において、探索ビーム切替部200から出力されたウェイトベクトルを用いて送信処理部201から出力された送信信号に対してビームフォーミング処理を行う。
ビーム決定部204は、ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値より大きいことを示す判定結果が受信電力比較部209から出力された場合、実施例1に示したビーム決定部204と同様の処理を実行する。一方、ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値以下であることを示す判定結果が受信電力比較部209から出力された場合、ビーム決定部204は、以下の処理を実行する。すなわち、ビーム決定部204は、2段階目の探索において送信された第2の角度幅Δθ2のビーム223の中で、端末30において受信電力が最大となったビーム223のウェイトベクトルを、アレイアンテナ21のウェイトベクトルとして決定する。そして、ビーム決定部204は、決定したアレイアンテナ21のウェイトベクトルをビームフォーミング処理部202へ出力する。
<基地局の動作例>
図11は、実施例3の基地局20によって実行されるビーム制御方法の一例を示すフローチャートである。例えば、端末30へ送信するデータが発生した場合に、基地局20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
まず、基地局20は、1段階目の探索において、第1の角度幅のビーム220を用いて端末30の方向を探索する(S20)。ステップS20では、探索ビーム切替部200およびビームフォーミング処理部202は、図7のステップS10に示した処理と同様の処理を実行する。基地局20から放射されたビーム220を受信できた端末30は、ビーム情報報告値を基地局20へ送信する。
次に、ビーム情報取得部206は、受信処理部208から出力された受信データから、端末30から送信されたビーム情報報告値を取得する。そして、ビーム情報取得部206は、取得したビーム情報報告値を、探索ビーム切替部200、ビーム決定部204、サブアレイビーム制御部205、および受信電力比較部209へ出力する。受信電力比較部209は、1段階目の探索において、ビーム情報取得部206から出力されたビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値より大きいか否かを判定する(S21)。
ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値より大きい場合(S21:Yes)、受信電力比較部209は、受信電力が閾値より大きいことを示す判定結果を、探索ビーム切替部200、ビームフォーミング処理部202、およびビーム決定部204へ出力する。そして、基地局20は、図7を用いて説明したステップS11〜S14の処理を実行する。
ビーム情報報告値に含まれている受信電力が閾値以下である場合(S21:No)、受信電力比較部209は、受信電力が閾値以下であることを示す判定結果を、探索ビーム切替部200、ビームフォーミング処理部202、およびビーム決定部204へ出力する。探索ビーム切替部200は、2段階目の探索において、1段階目の探索で用いたビーム220の第1の角度幅Δθ1よりも狭い第2の角度幅Δθ2のビーム223のウェイトベクトルを算出する。そして、探索ビーム切替部200は、1段階目の探索において端末30が最大の受信電力を検出したビーム220の範囲内で、異なる方向を向くビーム223のウェイトベクトルを所定のタイミング毎に切り替えてビームフォーミング処理部202へ出力する。これにより、基地局20は、第2の角度幅のビーム223を用いて端末30の方向を探索する(S22)。
基地局20から放射されたビーム223を受信できた端末30は、受信したビーム223を用いて送信された信号の受信電力を測定し、受信したビーム223の中で、受信電力が最大のビーム223の識別情報を含むビーム情報報告値を基地局20へ送信する。ビーム決定部204は、2段階目の探索において送信された第2の角度幅Δθ2のビーム223の中で、端末30において受信電力が最大となったビーム223のウェイトベクトルを、アレイアンテナ21のウェイトベクトルとして決定する(S23)。そして、ビーム決定部204は、決定したアレイアンテナ21のウェイトベクトルをビームフォーミング処理部202へ出力する。これにより、アレイアンテナ21に含まれる全てのアンテナ素子210を用いて、端末30の方向に指向性を有するビーム224が形成され、ビーム224を用いて端末30へのデータの送信が行われる。
<実施例3の効果>
本実施例の基地局20は、端末30が最大の受信電力を検出した第1の角度幅のビーム220の受信電力が閾値以下である場合、以下の処理を行う。すなわち、本実施例の基地局20は、端末30が最大の受信電力を検出した第1の角度幅のビーム220の範囲内で、複数の異なる方向毎に、第1の角度幅よりも狭い第2の角度幅のビーム223を形成するウェイトベクトルを算出する。そして、本実施例の基地局20は、複数の異なる方向のそれぞれに送信された第2の角度幅のビーム223の中で、端末30の受信電力が最大になった第2の角度幅のビーム223を特定する。そして、本実施例の基地局20は、特定した第2の角度幅のビーム223のウェイトベクトルを、アレイアンテナ21のウェイトベクトルとして決定する。これにより、例えば、基地局20から送信された信号の受信電力が低く、端末30において十分な精度でチャネル推定を行うことが困難な場合であっても、基地局20は、端末30の方向を向くビームのウェイトベクトルを高い精度で算出することができる。
<基地局のハードウェア>
上記した各実施例の基地局20は、例えば図12に示すようなハードウェアにより実現される。図12は、基地局20のハードウェアの一例を示す図である。基地局20は、例えば図12に示すように、ハードウェアの構成要素として、ネットワークインターフェイス回路250、プロセッサ251、メモリ252、および無線通信モジュール253を有する。プロセッサ251は、例えばCPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等である。また、基地局20は、プロセッサ251と周辺回路とを含むLSI(Large Scale Integrated circuit)を有してもよい。メモリ252は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等のRAM、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等である。
無線処理部203は、無線通信モジュール253により実現される。探索ビーム切替部200、送信処理部201、ビームフォーミング処理部202、ビーム決定部204、サブアレイビーム制御部205、およびビーム情報取得部206は、プロセッサ251により実現される。また、チャネル情報取得部207、受信処理部208、および受信電力比較部209は、プロセッサ251により実現される。プロセッサ251によって使用されるデータ等は、メモリ252に格納される。ネットワークインターフェイス回路250は、例えばNIC(Network Interface Card)等により実現される。
<端末のハードウェア>
上記した各実施例の端末30は、例えば図13に示すようなハードウェアにより実現される。図13は、端末30のハードウェアの一例を示す図である。端末30は、例えば図13に示すように、ハードウェアの構成要素として、無線通信モジュール300、プロセッサ301、およびメモリ302を有する。プロセッサ301は、例えばCPU、DSP、FPGA等である。また、端末30は、プロセッサ301と周辺回路とを含むLSIを有してもよい。メモリ302は、例えばSDRAM等のRAM、ROM、フラッシュメモリ等である。
無線処理部32は、無線通信モジュール300により実現される。送信処理部33、チャネル推定部34、最大電力ビーム検出部35、および受信処理部36は、プロセッサ301により実現される。
<その他>
なお、開示の技術は、上記した各実施例に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
例えば、上記した各実施例では、基地局20と端末30とを有する無線通信システム10を例に説明したが、開示の技術はこれに限られない。例えば、他の無線通信装置と無線通信が可能な無線通信装置であれば、基地局20や端末30に限らず、上記した各実施例に開示した技術を適用することができる。
また、上記した実施例1の基地局20は、2段階目の探索において、全てのサブアレイ211について、サブアレイ211のビームを用いて信号を送信し、サブアレイ211のビーム毎のチャネル情報を端末30に推定させるが、開示の技術はこれに限られない。例えば、雑音が小さい環境であったり、雑音が小さい2個のサブアレイ211のペアが予め分かっている場合には、少なくとも2個のサブアレイ211のペアについて、サブアレイ211のビーム毎のチャネル情報を端末30に推定させるようにしてもよい。これにより、2段階目の探索において、時分割で送信するビームの数を減らすことができ、端末30の方向を向くビームを用いたデータの送信をより迅速に開始することができる。
また、上記した各実施例において、ビーム決定部204は、アレイアンテナ21に含まれる全てのアンテナ素子210について、ビームのウェイトベクトルを決定するが、開示の技術はこれに限られない。例えば、ビーム決定部204は、アレイアンテナ21に含まれる一部のアンテナ素子210について、ビームのウェイトベクトルを決定するようにしてもよい。
また、上記した各実施例の基地局20は、1段階目の探索において、アレイアンテナ21内の全てのアンテナ素子210を用いて形成した第1の角度幅のビーム220を、所定タイミング毎に異なる方向に走査させるが、開示の技術はこれに限られない。例えば、基地局20は、サブアレイ211毎に、第1の角度幅のビーム220を異なる方向に放射することにより1段階目の探索を行ってもよい。これにより、1段階目の探索の時間を削減することができる。
10 無線通信システム
20 基地局
200 探索ビーム切替部
201 送信処理部
202 ビームフォーミング処理部
203 無線処理部
204 ビーム決定部
205 サブアレイビーム制御部
206 ビーム情報取得部
207 チャネル情報取得部
208 受信処理部
209 受信電力比較部
21 アレイアンテナ
210 アンテナ素子
211 サブアレイ
22 ビーム

Claims (8)

  1. 無線通信装置が、
    複数のアンテナ素子を所定数の前記アンテナ素子を含む複数のグループに分け、前記グループ毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出し、
    前記グループ毎に算出されたウェイトを用いて形成されたビーム毎に、他の無線通信装置との間のチャネル情報を取得し、
    前記ビーム毎に取得されたチャネル情報に基づいて、前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する
    処理を実行することを特徴とするビーム制御方法。
  2. 前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する処理は、
    前記ビーム毎に取得されたチャネル情報に基づいて、前記他の無線通信装置の方向を推定し、推定した方向を向くビームを形成するためのウェイトを、前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトとして決定する処理であることを特徴とする請求項1に記載のビーム制御方法。
  3. 前記グループ毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する処理は、
    前記複数のグループの中の少なくとも2つのグループのそれぞれについて、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する処理であり、
    前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する処理は、
    少なくとも2つのビームについて取得されたチャネル情報に基づいて、前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する処理であることを特徴とする請求項1または2に記載のビーム制御方法。
  4. 前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する処理は、
    前記ビーム毎に取得されたチャネル情報に基づいて、前記グループ毎のビームが前記他の無線通信装置の方向において同相合成されるように、前記グループ毎のビームのウェイトを調整し、調整後のウェイトを、前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトとして決定する処理であることを特徴とする請求項1に記載のビーム制御方法。
  5. 前記無線通信装置が、
    複数の異なる方向毎に、前記複数のアンテナ素子を用いて第1の角度幅のビームを形成するウェイトを算出し、
    前記複数の異なる方向のそれぞれに送信された前記第1の角度幅のビームの中で、前記他の無線通信装置における受信電力が最大になった前記第1の角度幅のビームの方向を特定する
    処理をさらに実行し、
    前記グループ毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する処理は、
    前記グループ毎に、前記第1の角度幅のビームの方向を特定する処理において特定された方向を向き、前記第1の角度幅と同一の角度幅のビームを形成するためのウェイトを算出する処理であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のビーム制御方法。
  6. 前記無線通信装置が、
    前記他の無線通信装置における受信電力が最大になった前記第1の角度幅のビームの方向である第1の方向において、前記受信電力が所定値以下である場合、前記第1の方向を向く前記第1の角度幅のビームの範囲内の複数の異なる方向毎に、前記複数のアンテナ素子を用いて前記第1の角度幅よりも狭い第2の角度幅のビームを形成するウェイトを算出し、
    前記複数の異なる方向のそれぞれに送信された前記第2の角度幅のビームの中で、前記他の無線通信装置における受信電力が最大になった前記第2の角度幅のビームの方向を特定する
    処理をさらに実行し、
    前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する処理は、
    前記受信電力が所定値以下である場合、前記第2の角度幅のビームの方向を特定する処理において特定された方向に形成された前記第2の角度幅のビームのウェイトを、前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトとして決定する処理であることを特徴とする請求項5に記載のビーム制御方法。
  7. 複数のアンテナ素子を所定数の前記アンテナ素子を含む複数のグループに分け、前記グループ毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する算出部と、
    前記グループ毎に算出されたウェイトを用いて形成されたビームのチャネル情報を取得する取得部と、
    前記ビーム毎に取得されたチャネル情報に基づいて、前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する決定部と
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  8. 第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とを備える無線通信システムであって、
    前記第1の無線通信装置は、
    複数のアンテナ素子を所定数の前記アンテナ素子を含む複数のグループに分け、前記グループ毎に、同一の方向を向くビームを形成するためのウェイトを算出する算出部と、
    前記グループ毎に算出されたウェイトを用いて形成されたビーム毎に、前記第2の無線通信装置との間のチャネル情報を取得する取得部と、
    前記ビーム毎に取得されたチャネル情報に基づいて、前記複数のアンテナ素子のそれぞれのウェイトを決定する決定部と
    を有することを特徴とする無線通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018190495A1 (ko) * 2017-04-14 2018-10-18 한국과학기술원 안테나 빔포밍을 위한 가중치 결정 방법 및 빔포밍을 위한 가중치 결정 장치
WO2019202706A1 (ja) * 2018-04-19 2019-10-24 富士通株式会社 無線通信装置、及びビーム多重化方法
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WO2022055275A1 (ko) * 2020-09-10 2022-03-17 삼성전자 주식회사 차량용 안테나 장치 및 그의 제어 방법

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