JPH07170227A - 無線データ通信システム - Google Patents

無線データ通信システム

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JPH07170227A
JPH07170227A JP5316262A JP31626293A JPH07170227A JP H07170227 A JPH07170227 A JP H07170227A JP 5316262 A JP5316262 A JP 5316262A JP 31626293 A JP31626293 A JP 31626293A JP H07170227 A JPH07170227 A JP H07170227A
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JP
Japan
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mobile terminal
base station
antenna
data
station device
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Application number
JP5316262A
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English (en)
Inventor
Genichi Ishii
源一 石井
Eiichi Amada
栄一 天田
Hidehiko Shigesa
秀彦 重左
Yoshihiro Takiyasu
美弘 滝安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、移動端末との間の通信状態を最良
に確保し、実効的に通信可能時間を長くできる無線デー
タ通信システムを提供することを目的とする。 【構成】 基地局装置10がフェイズドアレーアンテナ
20とその制御装置とを有し、移動端末40が全方向性
アンテナ50を備え、基地局装置10で各移動端末40
の移動を検出して、位置移動に追従して上記アンテナ2
0のビーム方向を制御する。 【効果】 アンテナゲインに因る移動局の省電力化、ア
ンテナの方向選択性によるマルチパス妨害の軽減、アン
テナ切り換え処理に係る通信不能時間の削減が可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は無線データ通信システム
に関し、特に、移動端末と基地局との間の通信路の品質
確保のための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】無線LAN等の構内無線データ通信シス
テムでは、移動端末の送信電力削減や、マルチパス妨害
軽減のための手段として、指向性アンテナが導入されて
いる。基地局と移動端末の少なくとも一方に指向性アン
テナを使用する場合、アンテナビームの方向制御や、使
用アンテナを複数の指向性アンテナのなかから選択する
方式の場合はアンテナの選択制御が必要となる。
【0003】例えば、特開平2ー79628号公報に
は、基地局と移動端末にそれぞれ複数のアンテナを装備
しておき、放射状に設置された複数の指向性アンテナの
中から、基地局装置と移動端末がそれぞれ最良の指向性
アンテナを選択することにより通信を行うようにしたシ
ステムが記載されている。これらの指向性アンテナは、
ビットエラーレートや、受信電力が最良となるような組
み合わせで使用され、数フレーム毎に指向性アンテナの
組み合わせが変更されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記従来技術
では、指向性アンテナの選択により通信状態が決定され
るため、必ずしも最良の通信状態が得られるとは限ら
ず、十分な通信路を確保できない場合がある。また、指
向性アンテナの利得を大きくした場合、必要となる指向
性アンテナの数が増大し、ひいては基地局装置及び移動
端末の形状の大形化を引き起こす。また、選択すべき指
向性アンテナの数が多い場合、判断に要する処理時間の
増加と制御回路規模の増大を引き起こす。
【0005】本発明の目的は、移動端末の移動中に常に
最良の通信状態を確保でき、アンテナ利得の増大がアン
テナ数の増加につながらない無線データ通信システムを
提供することにある。
【0006】本発明の他の目的は、アンテナ選択処理を
不要にし、通信効率を向上できる無線データ通信システ
ムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、本発明では、基地局装置が、ビーム方向を制御可
能なアンテナと、ビーム方向制御装置と、各移動端末毎
のアンテナビーム方向制御データと受信信号電力強度
(電力データ)とを記憶するためのデータベースとを備
え、各移動端末が全方向性アンテナを備え、基地局装置
が、端末とのデータ送受信に先だって、上記データベー
スに記録されている受信電力強度と現在の受信電力強度
とを比較し、受信電力強度の変化が大きいとき、受信電
力が最大になるようにアンテナビーム方向を制御するよ
うにしたことを特徴とする。また、基地局装置が、移動
端末を探す第1の動作モード(端末が基地局装置に登録
されるのを待つモード)と、端末との間でデータ送受信
を行う第2の動作モードを有し、これらの動作モードを
自動的に遷移することにより、通信不能に陥っても自動
的に通信路を復旧できるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、移動端末の移動に追従して基
地局装置のアンテナビーム方向が変化するため、常に良
好な通信を確保でき、アンテナ利得に因る移動端末の省
電力化と高速なデータレートを実現できる。また、指向
性アンテナの通信路選択性によるマルチパス妨害を軽減
でき、アンテナ切り換え処理による通信不能時間を削減
できる。
【0009】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の無線データ通信システムの原理
的説明図であり、有線ネットワーク30に接続された基
地局装置10と、移動端末40とで構成されている。基
地局装置10は、アンテナビームの方向を変化できるフ
ェイズドアレーアンテナ20を備え、移動端末40は全
方向性アンテナ50を備える。
【0010】基地局装置10のフェイズドアレーアンテ
ナ20でビーム方向が移動端末40Bを指している状態
で、移動端末40Bが40Aに示す位置に移動したと仮
定すると、基地局装置10のフェイズドアレーアンテナ
20のアンテナビームの方向は、破線Bで示す方向から
実線Aで示す方向に変化するよう自動制御される。
【0011】基地局装置10では、移動端末40の位置
移動をフェイズドアレーアンテナ20のビーム方向制御
により追尾するために、通常の通信に先だって、フェイ
ズドアレーアンテナ20のアンテナビーム方向を移動端
末40の位置する方向に合わせるための動作期間が必要
となる。本明細書では、上記探索手続きを行うための動
作状態を、基地局装置では「サーチ」、移動端末では
「ウェイト」と呼ぶことにする。また、アンテナビーム
方向と移動端末40の存在する方向とが一致し、通信可
能となった状態を「コネクション確立の状態」と呼ぶこ
とにする。
【0012】基地局装置10は、複数の移動端末40と
の間でコネクション確立の状態にあるとき、各移動端末
40に対して順次にアンテナビーム方向を合わせ、ポー
リングを行うことによってそれぞれの移動端末40をサ
ポートする。一通りのポーリングが終了すると、基地局
装置10は、ウェイト状態にある移動端末40を探すた
めのサーチ状態に遷移し、サーチ処理終了後は再びコネ
クション確立の状態にある各移動端末40に対するポー
リング動作を繰り返す。
【0013】図2は、基地局装置10の構成を示す機能
ブロック図である。基地局装置10は、アンテナビーム
方向を変化させるための手段として、フェイズドアレー
アンテナ20と、フェイズドアレーアンテナ20に位相
と振幅データを与えるビームパタン合成器17とを備え
る。また、無線区間にデータを送信するための手段とし
て送信機11、無線区間からデータを受信するための手
段として受信機12、バックボーンの有線ネットワーク
30にデータを送受信するための手段としてトランシー
バ15、信号強度を測定するための手段として信号強度
検出器13、コネクション確立済みの各移動端末40対
応にアドレス、アンテナビーム方向、最新の受信電力、
および受信失敗回数のデータ、コネクション確立のため
の処理(以下、「サーチ処理」と呼ぶ)に必要なアンテ
ナビームの方向データを格納するためのビーム方向デー
タベース18を備える。
【0014】マイクロプロセッサ16は、トランシーバ
15からの受信データを送信機12に出力することによ
って移動端末40へデータを送信すると共に、受信機1
2からの受信データをトランシーバ15に出力すること
によって有線ネットワーク30に送信する。また、マイ
クロプロセッサ16は、送信機11と受信機12の送受
信切り替えタイミング、無線区間における通信周波数の
制御、送受信データのバッファリング、および以下に示
すアンテナビーム方向制御を行う。
【0015】移動端末40の移動に追従して基地局装置
10のアンテナビーム方向を変える処理は、次の過程を
へて遂行される。移動端末40から受信される信号電力
と、ビーム方向データベース18の値との差が閾値より
大きくなったとき、マイクロプロセッサ16は、ビーム
パタン合成器17に新たなアンテナビーム方向のデータ
を出力し、移動端末40からの受信電力が最大になるよ
うにアンテナビーム方向を変化させる。ビームパタン合
成器17は、マイクロプロセッサ16から出力されたア
ンテナビーム方向のデータから、フェイズドアレーアン
テナ20に位相と振幅のデータを出力する。フェイズド
アレーアンテナ20は、ビームパタン合成器17から出
力された位相と振幅情報に応じて、マイクロプロセッサ
16が出力した方向にアンテナビームを合わせる。
【0016】図3は、移動端末40の構成図を示す。移
動端末40は、全方向性アンテナ50と、データを無線
区間に送信するための手段として送信機41と、無線区
間からデータを受信するための手段として受信機42
と、ディジタルデータ端末44と、全体の監視制御を行
うためのマイクロプロセッサ43とを備える。マイクロ
プロセッサ43は、送信機41と受信機42の通信周波
数、送受信タイミング、および入出力データの制御を行
う。
【0017】図4は、基地局装置10の状態遷移図を示
す。基地局装置10は、図4に示すように、「スタンバ
イ」70、「サーチ」71、「端末処理」72の3つの
状態を遷移する。
【0018】スタンバイ70は、基地局装置10の電源
が切られた状態であり、電源がオフにされると、現在の
状態に関係なくスタンバイに遷移する。
【0019】サーチ71はサーチ処理を実行する状態で
あり、例えば、現在、基地局装置10とコネクションを
確立していない移動端末を移動端末40dーj(j=
1、2、…、m)と表すと、サーチ71状態では、基地
局装置10が、図7のフローチャートに従って、これら
の移動端末40dーjの探索動作を行う。
【0020】端末処理72は、例えば、基地局装置10
とコネクションを確立した移動端末を移動端末40cー
iと表すと、基地局装置10が移動端末40cーiとの
間で通常のデータ中継処理を行う状態を表す。この状態
で、基地局装置10は、移動端末40cーiから受信し
たデータを有線ネットワーク30に送出、あるいは有線
ネットワーク30から受信したデータを、当該移動端末
40cーiへデータを送出する。また、基地局装置10
は、当該移動端末40cーiの受信電力の変化をビーム
方向データベース18の記憶情報に基づいて計算し、変
化量が閾値を越えた場合、当該移動端末に対するビーム
方向を調整する。
【0021】基地局装置10は、電源がオンとなった
時、先ずサーチ71の状態に遷移し、コネクションを確
立していない移動端末40dーjのサーチ動作を行う。
サーチ処理が終了すると、基地局装置10は、端末処理
72に遷移し、移動端末40cー1から40cーnにつ
いてデータの送受信を行う。移動端末40cーnまでデ
ータの送受信が終了すると再びサーチ処理に遷移する。
【0022】図5は、移動端末40の状態遷移図を示
す。移動端末40の状態には、「スタンバイ」73、
「ウェイト」74、「送受信」75の3種類がある。
【0023】スタンバイ73は、移動端末40の電源が
切られた状態を示し、電源をオフにされると、現在いず
れの状態にあってもスタンバイ状態に遷移する。
【0024】移動端末40の電源がオンとなった時、ウ
ェイト74の状態に遷移する。この状態は、移動端末4
0と基地局装置10との間にコネクション確立されてい
ない状態にあることを示し、この状態にある移動端末4
0は、基地局10がサーチ状態71で送出する移動端末
サーチ信号の受信を待つ。
【0025】送受信75は、通常のデータ送受信を行う
状態を示す。コネクションを確立した移動端末40は、
基地局装置10からの中継処理の順番を待つ。移動端末
40は基地局装置10から送信される端末センス信号が
受信されたことを契機としてデータの送受信を行い、基
地局装置10から要求された場合には、アンテナビーム
調整用データを基地局装置10に送信する。続いて、基
地局装置10からのデータを受信し、そのデータはデー
タ端末44に中継送出される。また、移動端末40中の
データ端末44が発信したデータは、移動端末40によ
り送信され、基地局装置10により有線ネットワーク3
0へ中継送出される。
【0026】ウェイト74から送受信75に遷移する契
機は次のとおりである。移動端末40は、ウェイト状態
で移動端末サーチ信号が受信されると、サーチ信号に対
する応答を基地局装置10に送出しコネクション確立を
要求する。基地局装置10からコネクションが確立され
たことを示す確認信号を受信すると、移動端末40は、
ビーム方向調整用データを送信した後、コネクションが
確立されたと判断して送受信75の状態に遷移する。
【0027】送受信75からウェイト74に遷移する契
機は、上記端末センス信号が受信されない時間が一定値
を越えた場合であり、移動端末40は、コネクションが
解消されたと判断してウェイト74に遷移する。
【0028】次に、図6と図7を用いて、サーチ71の
状態にあるときの基地局装置10の処理動作を説明す
る。フェーズドアレーアンテナ20のビーム方向を制御
することにより通信可能な範囲サービスエリア80は、
フェイズドアレーアンテナ20の1つのビーム方向でカ
バーできる範囲を80ーaとすると、80ーa、80ー
b、80ーcの様なスポットスエリアに分割できる。
【0029】このようなサービスエリア80の中に、図
6に示すように、ウェイト中の移動端末40dーj(j
=1、…、m)が存在していると仮定すると、基地局装
置10は、図7に示すフローを行うことによりウェイト
中の移動端末40dーjを検出する。
【0030】基地局装置10は、アンテナビーム方向を
サーチすべきスポットエリアに設定し(100)、端末
サーチ信号を送信する(101)。所定の期間、端末サ
ーチ信号に対する応答を待ち(102)、応答がない場
合は(103)、サーチを終了して端末処理72へ遷移
する。
【0031】当該スポットエリアにウェイト中の移動端
末40dーjがあれば、ウェイト中の移動端末40dー
jは、端末サーチ信号に対する応答信号を基地局装置1
0に送信する。基地局装置10は、上記応答信号が受信
した場合(103)、応答信号に誤りがあるか否かを判
断する(104)。応答信号にデータ誤りがあれば、再
びサーチ信号の送信動作(101)からやり直す。応答
信号をデータ誤りなく受信した場合は、コネクションが
確立したことを通知する確認信号を移動端末40dーj
に送出する(105)。また、移動端末40dーjから
送信されるビーム方向調整用データを用いて、ビーム方
向を調整した後(106)、移動端末40dーjの方向
データと受信電力をビーム方向データベース18に登録
し(107)、サーチ71を完了し端末処理72へ遷移
する。
【0032】サーチすべきスポットエリアは、毎回のサ
ーチ処理に於て異なるスポットエリアが使用される。
【0033】図6に示したウェイト74状態にある各移
動端末40dーj(j=1、…、m)は、図9に示すフ
ローを実行することによって、基地局装置10との間に
コネクションを確立する。
【0034】すなわち、ウェイト74状態に遷移した移
動端末40dーjは、基地局装置10の送信する端末サ
ーチ信号が受信されるまで待機し(200)、端末サー
チ信号が誤りなく受信できた場合(201)、ランダム
に設定された待ち時間が経過した後(202)、基地局
10に端末サーチ信号に対する応答信号を送信する(2
03)。ここで、応答信号送信までランダム時間待つよ
うにした理由は、端末サーチ信号に対して複数の移動端
末40が応答する場合が考えられるからである。基地局
装置10から送信される確認信号を誤りなく受信できた
場合(204)、移動端末から基地局装置10にビーム
調整用データを送信することによって(205)、コネ
クションが確立される。確認信号が受信されない場合、
もしくは受信した確認信号にエラーが検出された場合は
(204)、移動端末40dーjは、端末サーチ信号受
信(200)から再試行する。コネクションが確立した
移動端40dーjは、送受信75の状態に状態遷移す
る。
【0035】図10に、基地局装置10と移動端末40
cーi(i=1、2、…、n)の中継処理フローを示
す。基地局装置10は、当該移動端末40cーiに対し
て端末センス信号を送信する(301)。当該移動端末
40cーiは、端末センス信号を受信することにより、
自局に対し基地局装置10が中継処理を開始したと判断
し、応答信号を基地局装置10に送信する(302)。
基地局装置10は、当該移動端末40cーiからの応答
信号の受信電力を測定し、ビーム方向データベース18
中の受信電力値と比較し(303)、もし、アンテナビ
ーム方向の調整が必要ならば、移動端末40cーiにビ
ーム方向調整用データの送信を要求し(304)、アン
テナビーム方向を調整する(500)。基地局装置10
は、移動端末40cーiへ情報データを送信し、移動端
末40cーiは、基地局装置10へ情報データを送信す
る。基地局装置10は、移動端末40cーiからの情報
データの受信電力を測定し、ビーム方向データベース1
8を更新する(309)。
【0036】図11は、基地局装置10の端末処理70
のフローを示す。基地局装置10は、i番目(i=1、
2、…、n)の移動端末40cーi方向にアンテナビー
ム方向を合わせ(300)、移動端末40cーiに対し
て端末センス信号を送信し(301)、当該移動端末4
0cーiからの応答信号を受信する(302)。ここ
で、応答信号にエラーがあった場合、受信失敗回数をカ
ウントアップし、受信失敗回数を規定回数と比較する
(310)。規定回数をオーバした場合には、移動端末
40cーiとのコネクションが解消されたと判断し、ビ
ーム方向データベースから抹消する(311)。端末応
答をエラー無しに受信した場合、基地局装置は、図10
に示したな処理を行う。
【0037】図10に示した処理が終了した場合、ビー
ム方向データベース18に登録されている移動端末40
cーiの全てについて中継処理を終了したか否かを判定
し(312)、移動端末40cーnまで終了した場合に
はサーチ71に状態遷移する。
【0038】図12は、移動端末40cーi(i=1、
2、…、n)が送受信75の状態にあるときの処理フロ
ーを示す。送受信に遷移すると、移動端末40cーi
は、監視タイマをリセットし(400)、コネクション
確立済み基地局装置10からの端末センス信号が誤りな
くの受信されたか否かを判断し(401)、もし誤りな
く受信されなかった場合、端末センス信号が誤り無く受
信されるまでの時間を監視する(402)。監視タイマ
がタイムアウトした場合、コネクションが解消されたと
判断して、ウェイト74の状態に遷移する。端末センス
信号が誤りなく受信された場合、基地局装置10がビー
ム調整用データの送信を要求しているか否かを判断し
(403)、必要に応じて、ビーム調整用データを送信
する(404)。移動端末40cーiは、基地局装置1
0からの情報データを受信し(700)、次いで移動端
末40cーiから基地局装置10へ情報データを送信す
る(600)。以上の処理が遂行されると、初めのステ
ップに戻り、監視タイマのリセットから開始する。
【0039】図13は、基地局装置10がフェイズドア
レーアンテナ20のアンテナビーム方向を変化させる手
順の1例を示す。基地局装置10は、現在のアンテナ方
向から受信される信号強度を測定し、それをP1とし
(501)、現在のアンテナ方向の周囲3点にアンテナ
方向を変化させ、そこでの受信電力を測定する(50
2)。ここで、周囲の測定点は、方向変化させる以前の
方向を重心とした正三角形の頂点方向にとると効率がよ
い。周囲3点の受信電力強度から、当該移動端末40c
ーiが移動した方向を推定し、推定された方向にアンテ
ナビーム方向を変化させる(503)。次に、アンテナ
ビーム方向の変化後の受信信号電力強度を測定し、それ
をP2とする(504)。ここで、信号強度の増加分を
計算し、増加分が閾値より大きい場合(505)、周囲
3点における受信信号強度の測定(502)からやり直
す。増加分が閾値よりも小さい場合には、アンテナビー
ム方向変化によって受信電力が増加したか減少したかを
判定し(506)、もし増加していれば、アンテナビー
ムの方向を当該方向に決定する。受信信号電力が減少し
た場合は、アンテナビーム方向を1ステップ前の方向に
合わせる(507)。
【0040】図15は、受信処理のフローを示す。この
フローは基地局装置10、移動端末40cーi(i=
1、2、…、n)に共通である。受信処理が起動される
と、タイマがリセットアンドスタートされる(70
1)。データが受信されない場合、タイマの値と閾値が
比較され(703)、閾値を越えた場合、タイムアウト
となり受信処理は終了する。データが受信されると(7
02)、データエラーの有無が判断され(704)、エ
ラーのある場合は再送要求、エラー無しの場合は受信成
功通知をそれぞれ送信元に送信する(705)。エラー
無く受信された場合は、受信処理は終了する。
【0041】図14は、送信処理のフローを示す。この
フローは基地局装置10、移動端末40cーi(i=
1、2、…、n)に共通である。送信処理が起動される
と、タイマをリセットアンドスタートし(601)、次
いで、送信データの有無を判定する(602)。送信デ
ータが無い場合は、無効データがセットされる(60
3)。この無効データは宛先において破棄される。デー
タを送信した後、宛先からの受信応答を待ち(60
4)、応答が受信されない場合には、タイマの値と閾値
を比較する(605)。閾値を越えた場合は、タイムア
ウトとなり送信処理は終了する。
【0042】応答が受信された場合、応答データ自体に
エラーがなく、かつデータがエラー無く受信されたこと
が報告されたならば(606)、送信処理は成功終了す
る。応答データ自体にエラーがあるか、データがエラー
を伴って受信されたことが報告された場合は、規定回数
内で再送を行う(607)。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アンテナビーム方向を変化させることにより、移動端末
が移動しても常に良好な通信状態を確保することが可能
となり、さらにアンテナ切り換えが無いために切り換え
時間による通信不能時間が削減でき、実効的な通信時間
の増大と、マルチパス妨害の軽減効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための図。
【図2】基地局装置の構成の1例を示す図。
【図3】移動端末の構成の1例を示す図。
【図4】基地局装置の状態遷移を示す図。
【図5】移動端末の状態遷移を示す図。
【図6】基地局装置のサービスエリアの概念図。
【図7】基地局装置がサーチ処理するときの処理フロー
図。
【図8】基地局装置内に設けられたビーム方向データベ
ース概念図。
【図9】移動端末がウェイト状態にあるときの処理フロ
ー図。
【図10】基地局装置が移動端末の中継処理を行うとき
の処理手順図。
【図11】基地局装置が移動端末の中継処理を行うとき
の処理フロー図。
【図12】移動端末が送受信の状態にあるときの処理フ
ロー図。
【図13】基地局装置がアンテナビーム方向を変化させ
るときの処理フロー図。
【図14】基地局装置および移動端末の送信処理の処理
フロー図。
【図15】基地局装置および移動端末の受信処理の処理
フロー図。
【符号の説明】
10…基地局装置、20…フェイズドアレーアンテナ、
30…有線ネットワーク、40…移動端末、50…全方
向性アンテナ、11…無線送信機、12…無線受信機、
13…信号強度検出器、14…メモリ、15…有線ネッ
トワークへのトランシーバ、16…マイクロプロセッ
サ、17…ビームパタン合成器、18…ビーム方向デー
タベース、41…無線送信機、42…無線受信機、43
…マイクロプロセッサ、44…ディジタルデータ端末。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝安 美弘 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局装置が移動端末間の通信データの中
    継処理を行う無線通信システムにおいて、 上記基地局装置が、外部からの制御によりアンテナビー
    ム方向を変化可能なアンテナ手段と、該アンテナのアン
    テナビームの方向を制御するための制御手段と、各移動
    端末からの受信信号の強度を検出するための検出手段
    と、各移動端末の信号強度を示すデータとアンテナビー
    ム方向制御データとを格納するためのデータベースとを
    有し、 上記検出手段で検出された移動端末からの受信信号強度
    と上記データベース中の該当移動端末の過去の信号強度
    記録とから上記移動端末の移動を検出し、上記制御手段
    によって基地局装置のアンテナビーム方向を変化させる
    ことを特徴とする無線データ通信システム。
  2. 【請求項2】各移動端末が全方向性アンテナを備えるつ
    ことを特徴とする請求項1記載の無線データ通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】前記基地局装置が、移動端末を探索を行う
    第1の動作モードと、通信データの中継処理を行う第2
    の動作モードとを時分割で実行することを特徴とする請
    求項1記載の無線データ通信システム。
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