JP2002208889A - 無線通信システム、ウェイト制御装置及びウェイト・ベクトル生成方法並びに無線基地局用アダプティブアレイの制御方法及びアダプティブアレイ - Google Patents
無線通信システム、ウェイト制御装置及びウェイト・ベクトル生成方法並びに無線基地局用アダプティブアレイの制御方法及びアダプティブアレイInfo
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Abstract
組合わせに対して個々に用意しないことで、端末数が増
加しても保持すべきウェイト・ベクトル数が急増しない
無線通信システムを提供する 【解決手段】複数のアンテナ素子で受信された信号は分
配器を介してビーム形成回路に与えられる。ビーム形成
回路は、信号を重み付け合成して所定の指向性パターン
を持つビームに対応する受信信号を出力する。重み付け
合成を制御するためのウェイトは、ウェイト制御装置に
よって設定される。ウェイト制御装置は、未登録の端末
から登録要求があった場合に、該端末の方向に指向性の
ヌルが向き且つアンテナ素子でカバーするカバーエリア
を方向によって複数に分割したエリアのうちの該端末の
位置するエリア以外のエリアの範囲内に最大指向性が向
くビームを形成させるためのウェイト・ベクトルを求め
る。
Description
うための無線通信システム、ウェイト制御装置及びウェ
イト・ベクトル生成方法並びに無線基地局用アダプティ
ブアレイの制御方法及びアダプティブアレイに関する。
Access)システムは、基地局と、固定された端
末局とが、無線で高速通信を行うシステムである。ポイ
ント・ツー・マルチポイント(P−MP)システムは、
基地局が複数の端末局と通信を行うシステムである。P
−MPシステムにおいて、加入者容量を増加する手段と
して、空間分割多重(SDMA)がある。図16に示す
ように、基地局1001に備わったアダプティブアレイ
1002は互いに干渉を及ぼさない直交ビームを形成す
る。これは、複数の端末1003の同時通信を可能にす
る。
ブアレイ1002の構成例を示す。ビーム形成回路10
51,2051において、重み付け器1501〜150
4,2501〜2504に適切なウェイトベクトルを設
定し、これと合成器1512,2512で各アンテナ素
子1011〜1014の出力を重み付け合成することに
よって、一方の端末方向に最大指向性を向け、もう一方
の端末方向に指向性のヌルを向けるような直交ビームを
形成することができる。
象とする端末方向に最大指向性を向け、それ以外の複数
の端末方向の全てに指向性のヌルを向けるような直交ビ
ームが形成される。
を行うために用いる直交ビームを形成するためのウェイ
トは、基地局について多重化数を考慮した全ての端末の
組み合わせに対して個々に算出して保持される。例え
ば、多重化数が2で全端末の数がnとした場合、端末の
組み合わせとして算出して保持すべきウェイトの組数
は、n×(n−1)となる。したがって、従来のシステ
ムにおいては、空間分割多重の対象とする端末の登録数
の増加に伴い、保持すべきウェイトの組数が膨大になる
という問題点がある。
無線通信システムがある。
EE802.11無線LANシステムの構成を示す。基
地局900は端末911へのパケット送信前にキャリア
センスを行い、端末913からのチャネル予約情報を含
むパケットを受信したときは、その予約された期間中の
パケット送信を延期する。その後、更に制御部901に
より算出されるランダムな時間待った後(バックオフ処
理)、ターゲット端末911のアドレスを宛先指定した
パケットを送信する。ターゲット端末911は受信した
データが正常であれば所定時間後に肯定応答パケット
(ACK)を基地局に送信する。基地局900はターゲ
ット端末911からのACKを所定時間後に受信できな
いときには制御部901によりバックオフ処理を行い再
度データの送信を行う。
ように、隣接セルからの干渉を低減するビームを形成す
ることで通信品質を向上できる。
た信号に基づいてビーム制御を行う。例えば方向拘束付
き電力最小化法は、特定の方向への利得を保持しつつ、
受信した信号を全て干渉とみなして抑圧する。したがっ
て、隣接セルからの干渉波のみが到来する状態をつくり
方向拘束付き電力最小化法を用いれば,自セル内の特定
エリアをカバーしかつ干渉波を除去するビームを形成す
ることができる。
ル干渉を全て抑圧するためには、アンテナ素子数を増や
す必要があり、装置規模が大きくなるという問題点があ
る。
E802.11無線LANシステムでは、上述した通
り、パケット送信を集中制御しないため抑圧対象の端末
ないし基地局のみがパケット送信する状態を作ることが
困難であった。その結果、抑圧対象の端末ないし基地局
がパケット送信する代わりに自セルの端末がパケット送
信し、これを抑圧するビームを形成してしまうという問
題点がある。
考慮してなされたもので、空間分割多重を行う際に、直
交ビームを端末の組合わせに対して個々に用意しないこ
とで、端末数が増加しても保持すべきウェイト数が急増
しないようにした無線通信システム、ウェイト制御装置
及びウェイト・ベクトル生成方法を提供することを目的
とする。
を行う無線通信システムにおいて、抑圧対象となる干渉
波数を限定し装置規模を小さくするとともに、抑圧対象
となる干渉波のみが存在する状態を作り、これら干渉波
を除去するビームを形成することのできる無線通信シス
テムを提供し、並びに無線基地局用アダプティブアレイ
の制御方法及びアダプティブアレイを提供することを目
的とする。
ステムは、空間分割多重による複数端末との同時通信が
可能な無線通信システムにおいて、前記端末から送信さ
れた信号を受信する複数のアンテナ素子と、前記複数の
アンテナ素子において受信された受信信号を重み付け合
成することで所定の指向性パターンを持つビームに対応
する受信信号を出力する複数のビーム形成部と、複数の
前記ビーム形成部のそれぞれに対し前記重み付け合成を
制御するウェイト・ベクトルを設定する制御部とを備
え、前記制御部は、未登録の端末からの登録要求を受信
したときに、該未登録端末の方向に指向性のヌルが向
き、且つ当該無線通信システムがカバーするカバーエリ
アを複数に分割したエリアのうちの該未登録端末が位置
するエリア以外の特定のエリアに最大指向性が向くビー
ムを形成させるためのウェイト・ベクトルを求め、記憶
する。
を行うにあたっては、端末の組合わせに対して直交ビー
ムを個々に用意する必要がある。本発明は、指向性のヌ
ルは特性が急峻なため正確に端末方向に向ける必要があ
る一方、最大指向性については特性が平坦であるから、
個々の端末に対してヌルと同程度に正確には向ける必要
がないとし、かかる最大指向性については大まかなウェ
イト・ベクトルを用いることとする。
ェイト・ベクトルを求めて記憶しておく。そして、空間
分割多重で同時通信する際に、事前に計算されたウェイ
ト・ベクトルを用い、ある端末の方向に最大指向性が向
き、且つ、他の端末の方向に指向性のヌルが向くビーム
を形成する。
実施の形態を説明する。
の実施形態を適用した基地局1を含むFWA(Fixe
d Wireless Access)システムの例を
示す。
信システム)2を備え、アダプティブアレイ2により端
末間干渉を回避することによって同一チャネルでの複数
の端末3との同時通信が可能である。なお、図1では9
0°セクターを例示しているが、これに限定されるもの
ではない。
のアンテナ素子からなるアダプティブアレイを用いて2
つの端末の空間分割多重(SDMA)を行う場合を例に
とって説明する。
アダプティブアレイの構成例を示す。
レイは、m(mは複数;図2ではm=4の場合を示して
いる)系統のアンテナ素子11〜14と、m系統の増幅
器(低雑音増幅)21〜24と、m系統の周波数変換器
31〜34と、m系統の分配器41〜44と、n(nは
複数;図2ではn=2の場合を示している)系統のビー
ム形成回路51,52と、n系統の受信器61,62
と、ウェイト制御装置7とを備えている。
付け器5111〜5114と、合成器512とを含む。
同様に、ビーム形成回路52は、m個の重み付け器52
11〜5214と、合成器522とを含む。
装置71と、端末記憶装置72と、ウェイト演算装置7
3と、ウェイト記憶装置74と、ウェイト選択装置75
とを含む。
イを複数組備えてもよい。例えば、図2のアダプティブ
アレイが90°セクターをカバー範囲とする場合には、
これを4組備えることで、360°全方向をカバーする
ことができる。
て、各アンテナ素子11〜14において受信した受信信
号は、それぞれ、対応する増幅器21〜24に入力され
る。増幅器21〜24はそれぞれ受信信号を増幅する。
は、それぞれ、対応する周波数変換器31〜34に入力
される。周波数変換器31〜34はそれぞれ受信信号の
周波数帯を電波周波数(RF)から中間周波数(IF)
もしくはベースバンド(BB)へ変換する。
た受信信号は、それぞれ、対応する分配器41〜44に
入力される。分配器41〜44は、いずれも、受信信号
を分配してビーム形成回路51とビーム形成回路52に
出力する。
は、分配器41〜44から、各アンテナ素子11〜14
による受信信号が入力される。ビーム形成回路52につ
いても、同様である。
は、それぞれ対応する重み付け器5111〜5114で
重み付けがなされた後に、合成器512で合成され、受
信器61に伝達される。ビーム形成回路52について
も、同様である。
器5211〜5214のウェイトは、ウェイト制御装置
7によって適宜設定される。
合であるが、A/D変換器等の利用によりディジタル信
号領域で重み付けを行うことも可能である。
説明する。
に、基地局の(図2のアダプティブアレイによる)カバ
ーエリアを、基地局からみた方向によって複数個のエリ
アに分割し、ある端末が、複数個のエリアのうち、いず
れのエリアに属しているかを考える。図3の例は、基地
局のカバーエリアをA1〜A7の7つのエリアに分割し
たときに、端末T1がエリアA2に属し、端末T2がエ
リアA5に所属する場合を示している。以下では、具体
例としては図3のエリア構成の場合を例にとって説明す
る(もちろん、他の分割数でも等分割でなくても本発明
は同様に適用可能である)。
は、対象となっている端末3が、基地局のカバーエリア
を分割した複数のエリアのうちいずれのエリア内に存在
しているかを(図3の場合、A1〜A7のいずれのエリ
アに位置するかを)、当該端末3からの受信信号に基づ
いて推定する。
ならば、当該端末3を識別するための識別情報と、端末
分類装置71により推定された当該端末3が所属するエ
リアを識別するための識別情報との対応関係は、端末・
エリア対応情報として対応記憶装置72に記憶される
(図10参照;なお、後述するように図10は端末T1
と端末T2の登録後の内容の例である)。
置72に記憶された端末・エリア対応情報の内容に基づ
き、端末3の方向に指向性のヌルが向き且つ端末3が所
属するエリア以外の特定のエリアの範囲内に最大指向性
が向くビームを形成するためのウェイトを、端末3から
の受信信号を用いて算出する(指向性のヌルが向くのは
該当端末の方向であるのに対して、最大指向性が向くの
は該当エリアの範囲内(のいずれかの方向)である)。
このウェイトは、端末3が所属するエリア以外の全部の
エリアまたは端末3が所属するエリア以外で所定の条件
を満たすエリアの各々を上記の特定のエリアとした場合
について、それぞれ求められる。なお、図2の構成例の
場合、ウェイトは4次元ベクトルとなる。
ウェイトは、対応する端末(すなわち指向性のヌルを向
かせる端末)と、対応するエリア(すなわち最大指向性
を向かせるエリア)とが特定できるようにして、ウェイ
ト記憶装置74に記憶される。
MA)を行う際には、第2の端末の方向に指向性のヌル
が向き且つ第1の端末が所属するエリアの範囲内に最大
指向性が向くビームを形成するためのウェイト、および
第1の端末の方向に指向性のヌルが向き且つ第2の端末
が所属するエリアの範囲内に最大指向性が向くビームを
形成するためのウェイトが、ウェイト記憶装置74に記
憶されているとき、これら2つのウェイトをウェイト選
択装置75によりビーム形成回路51の重み付け器51
11〜5114およびビーム形成回路52の重み付け器
5211〜5214に各々設定する。これによって、同
一チャネルを使っても、ビーム形成回路51から受信器
61には第1の端末からの受信出力を与え、ビーム形成
回路52から受信器62には第2の端末からの受信出力
を与えるようにすることができる(もちろん、端末とビ
ーム形成回路/受信器との対応を逆に取ってもよい)。
図3の例の場合、これら2つのウェイトは、端末T2の
方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1が所属するエリ
アA2の範囲内に最大指向性が向くビームを形成するた
めのウェイト、および端末T1の方向に指向性のヌルが
向き且つ端末T2が所属するエリアA5の範囲内に最大
指向性が向くビームを形成するためのウェイトとなる。
に詳しく説明する。
示す。
カバーエリアを分割した複数のエリアの各々について、
当該エリア(の例えば中央部の方向)に最大指向性が向
くビームを形成するためのウェイトを初期ウェイトとし
て記憶している。例えば、図3の場合、エリアA1に最
大指向性が向くビームを形成するための初期ウェイト、
…、エリアA7に最大指向性が向くビームを形成するた
めの初期ウェイトの、7種類の初期ウェイトを記憶して
いる。なお、初期ウェイトでは、指向性のヌルの方向は
特に考慮していない。
3,…,A7に最大指向性が向くビームをそれぞれB
1,B2,B3,…,B7で表し、各ビームB1,B
2,B3,…,B7を形成するためのウェイトをそれぞ
れW1,W2,W3,…,W7で表すものとする。
W7によってそれぞれ形成されたビームB1,B2,B
3,…,B7の様子を例示する。
イト記憶装置711により記憶された、各初期ウェイト
を、ビーム形成回路51の重み付け器5111〜511
4に設定したときの、端末3からの信号を観測し、端末
3からの信号を最も良い状態で受信できるビームの最大
指向性が向くエリア(すなわち、その状態のときに用い
た初期ウェイトによって形成されるビームの最大指向性
が向くエリア)を、端末3が所属するエリアとする。そ
して、受信状態観測装置712は、この観測結果とし
て、端末の識別情報と、該端末が所属するエリアの識別
情報との対応関係を、対応記憶装置72に出力する。
る「最も良い受信状態」とは、例えば、受信電力が最大
になる受信状態のことである。また、例えば、最も良い
受信状態を、信号対雑音電力比が最大になる受信状態と
してもよい。
を用いたが、もちろんビーム形成回路52を用いてもよ
い。また、いずれか一方に決めてもよいし、その都度、
所定の方法で選択されたものを用いるようにしてもよ
い。また、2つのビーム形成回路に異なる初期ウェイト
を設定して信号の観測を並行して行うようにしてもよ
い。このようにすることで、評価する時間を短縮するこ
とができる。
ア内にいるかをビーム形成回路51またはビーム形成回
路52の出力のみを用いて推定することができる。
する。
憶装置711により記憶された初期ウェイト(すなわ
ち、あるエリアに最大指向性が向くビームを形成するた
めの初期ウェイト)を初期値とし、端末3からの受信信
号に基づいて所定の繰り返し演算を行うことによって、
(あるエリアに最大指向性が向き且つ)端末3の方向に
指向性のヌルが向くビームを形成するためのウェイトを
算出する(すなわち、繰り返し演算によって指向性のヌ
ルの方向が端末3の方向になるようにウェイト値を収束
させていく)。
ば、文献(“高速伝送WLL向けローカル信号移相型ア
ダプティブアレーの適応アルゴリズムの検討”信学ソサ
イエティ大会,SB−1−7,1999−7)に記され
ている方法を用いることができる。この方法は、まず所
望の方向に指向性利得をもつビームを形成するためのウ
ェイトベクトルを初期値として設定しておき、この利得
を維持した状態で、到来波方向に指向性のヌルを向ける
ことができる。必要な情報はビーム形成回路の出力電力
のみであることが特長である。もちろん、上記文献以外
の方法を用いても構わない。
空間分割多重(SDMA)を行うための動作手順につい
て説明する。
T2の順番で新たにサービスに加入する場合を考える。
図3に示すように、端末T1はエリアA2内に位置し、
端末T2はエリアA5内に位置するものとする。
理について説明し、次いで、2つの端末の空間分割多重
(SDMA)を行うときの処理について説明する。
す。
登録手順について説明する。
の信号を送信する(ステップS1)。
それが登録要求であると認識すると、端末T1に空きチ
ャネルを割り当て、割り当てたチャネルでは所定の電力
で信号を送信するよう指示する(ステップS2)。所定
の電力値は、隣接セルからのオーバーリーチ干渉の影響
を小さくするため、適切な電力値に設定する必要があ
る。
示された送信電力で、信号を送信する(ステップS
3)。
12により、初期ウェイト記憶装置711に記憶された
初期ウェイトW1,W2,W3,…,W7をビーム形成
回路51の重み付け器5111〜5114に設定したと
きにおける、端末T1からの受信電力をそれぞれ調べ、
それらのうち受信電力が最大になるビームB2の最大指
向性が向くエリアA2を(図7参照)、端末T1が所属
するエリアとして対応記憶装置72に記憶する(ステッ
プS4)。
たように、端末1の方向に指向性のヌルが向くビームを
形成するためのウェイトを算出するが、そのときに最大
指向性を向かせるエリアについては、端末T1が所属す
るエリアA2を除いたエリアのうちさらに端末T1が所
属するエリアから所定の角度以上離れたエリアであるこ
とを条件として課す場合を例にとるものとする。また、
ここでは、一例として1つのエリア分離れていることを
条件とするものとし、この場合、最大指向性を向かせる
エリアは、A4,A5,A6,A7の4つとなる。
方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1が所属するエリ
アA2を除いたエリアのうちさらに端末T1が所属する
エリアから所定の角度以上離れたエリアA4,A5,A
6,A7に最大指向性が向くビームB_A4_T1,B
_A5_T1,B_A6_T1,B_A7_T1を形成
するためのウェイトW_A4_T1,W_A5_T1,
W_A6_T1,W_A7_T1を算出する(ステップ
S5,S6)。
るにあたっては、初期ウェイト記憶装置711に記憶さ
れた初期ウェイトW4を初期値として端末T1からの受
信信号に基づいて繰り返し演算により端末T1の方向に
指向性のヌルが向くビームを形成するためのウェイトを
算出する。同様に、W_A5_T1,W_A6_T1,
W_A7_T1についてはそれぞれ初期ウェイトW5,
W6,W7を初期値として計算する。
れたウェイトW_A4_T1,W_A5_T1,W_A
6_T1,W_A7_T1は、ウェイト記憶装置74に
より記憶される(ステップS5,S6)。
ルの方向とを所定の角度以上離すようにした場合に
は、、最大指向性とヌルの利得差を所定値以上にするこ
とができるという利点がある。
で、基地局は、端末T1に対して信号送信を終了するよ
うに指示を出す(ステップS7)。
するものと仮定する。
る。すなわち、端末T2からの受信電力が最大になるビ
ームB5の最大指向性が向くエリアA5を端末が所属す
るエリアとして対応記憶装置72に記憶する。その後、
図9に示すように、端末T2の方向に指向性のヌルが向
き且つ端末T2が所属するエリアA5を除いたエリアの
うちさらに端末T2が所属するエリアから所定の角度以
上離れたエリアA1,A2,A3,A7に最大指向性が
向くビームB_A1_T2,B_A2_T2,B_A3
_T2,B_A7_T2を形成するためのウェイトW_
A1_T2,W_A2_T2,W_A3_T2,W_A
7_T2を算出する。その際、初期ウェイトW1,W
2,W3,W7が初期値として用いられる。このウェイ
ト演算装置73により算出されたウェイトは、ウェイト
記憶装置74により記憶される。以上の処理で端末T2
の登録が終了するので、基地局は、端末T2に対して信
号送信を終了するように指示を出す。
た後の対応記憶装置72の記憶内容の一例を示す。
2に続いて、さらに、他の端末T3,T4,…が新たに
サービスに加入するときの各端末T3,T4,…に対す
る登録手順も同様である。
分割多重(SDMA)を行うときの処理について説明す
る。
す。
の信号を送信する(ステップS8)。
それぞれ受信し、それらが通信要求であると認識する
と、端末T1の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T2
が所属するエリアA5に最大指向性が向くビームB_A
5_T1を形成するためのウェイトW_A5_T1と、
端末T2の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1が所
属するエリアA2に最大指向性が向くビームB_A2_
T2を形成するためのウェイトW_A2_T2とが、ウ
ェイト記憶装置74に記憶されているので、ウェイト選
択装置75により、例えば、ウェイトW_A5_T1が
ビーム形成回路51の重み付け器5111〜5114に
設定され、ウェイトW_A2_T2がビーム形成回路5
2の重み付け器5211〜5214に設定される(ステ
ップS9)。もちろん、ウェイトとビーム形成回路との
対応が上記とは異なっても(逆になっても)構わない。
する。
ャネルを割り当てる(ステップS10)。
ることなく、端末T1からの信号は受信器62で受信
し、端末T2からの信号は受信器61で受信することが
できる(もちろん、ウェイトとビーム形成回路との対応
が上記と逆の場合には、端末T1からの信号は受信器6
1で受信し、端末T2からの信号は受信器62で受信す
る)。
計算された以降において、1つの端末(例えばT1とす
る)のみと通信する状態の場合には、端末T1の所属す
るエリアA2に最大指向性が向くビームを形成するため
の初期ウェイト(例えばW2)を利用して、通信を行っ
てもよいし、端末T1の所属するエリアA2に最大指向
性が向き且つ他のエリアの端末の方向に指向性のヌルが
向くビームを形成するためのいずれかのウェイト(例え
ばW_A2_T2)を利用して通信を行ってもよい。
は第1の実施形態と同様であるので、以下では、本実施
形態が第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
るアダプティブアレイの構成例を示す。
されるように、本実施形態が第1の実施形態と相違する
点は、第1の実施形態の図2のアダプティブアレイの構
成例に初期値選択装置76を追加した点である。
72により記憶された登録記録(端末・エリア対応情
報)に基づいて、端末分類装置71の初期ウェイト記憶
装置711に記憶されたウェイト、もしくはウェイト記
憶装置74に記憶された(ある端末の方向に指向性のヌ
ルが向き且つあるエリアの範囲内に最大指向性が向くビ
ームを形成するための)ウェイトのいずれかを選択し
て、ウェイト演算装置73にウェイトの初期値として入
力する。
るウェイトが複数記憶されている場合には、所定の基準
(例えば、ランダム、適当な順番、最初に作成されたも
の、最後に作成されたもの、など)で1つを選択すれば
よい。
1と端末T2とが登録されたのに続いて、さらに、端末
T2と同じエリアに所属する端末T3が新たにサービス
に加入するときの処理について説明する。
末T1,2の登録のときの手順と同様であるが、初期値
選択装置76がウェイト計算におけるウェイトの初期値
を適宜選択する点が相違する。
す(基本的には、図6と同じ流れの手順になる)。
の信号を送信する(ステップS11)。
それが登録要求であると認識すると、端末T3に空きチ
ャネルを割り当て、割り当てたチャネルでは所定の電力
で信号を送信するよう指示する(ステップS12)。
示された送信電力で、信号を送信する(ステップS1
3)。
になるビームB5の最大指向性が向くエリアA5を端末
が所属するエリアとして対応記憶装置72に記憶する
(ステップS14)。
対応記憶装置72の記憶内容の例を示す。
ウェイトの初期値が、初期値選択装置76により選択さ
れる。まず、初期値選択装置76は、対応記憶装置72
を参照する。そして、端末T3が所属するエリアA5に
は、既に端末T2が登録されていることを検出すると、
ウェイト記憶装置74に記憶されている端末T2の方向
に指向性のヌルが向いたウェイトW_A1_T2,W_
A2_T2,W_A3_T2,W_A7_T2を、ウェ
イトの初期値として、ウェイト演算装置73に入力す
る。端末T3が所属するエリアA5に複数の端末が既に
登録されている場合には、端末T3からの受信信号が最
も小さくなるウェイトを初期値とすればよい。
が、既登録の端末T1,2とは異なるエリアに所属する
場合には、端末T3の所属するエリアには未だ端末が登
録されてないことが検出されることになる。このような
場合には、ウェイトの初期値として、端末分類装置71
の初期ウェイト記憶装置711に記憶された初期ウェイ
トW1,W2,W3,W7をウェイト演算装置73に入
力する(この場合は、結局、第1の実施形態と同様の計
算が行われる)。
向き且つ端末T3が所属するエリアA5を除いたエリア
のうちさらに端末T3が所属するエリアから所定の角度
以上離れたエリアA1,A2,A3,A7に最大指向性
が向くビームB_A1_T3,B_A2_T3,B_A
3_T3,B_A7_T3を形成するためのウェイトW
_A1_T3,W_A2_T3,W_A3_T3,W_
A7_T3がウェイト演算装置73により算出される
(ステップS15,S16)。
たウェイトは、ウェイト記憶装置74により記憶される
(ステップS15,S16)。
で、基地局は、端末T3に対して信号送信を終了するよ
うに指示を出す(ステップS17)。
存在する場合には、その既登録の端末に対して計算され
たウェイトを初期値として用いれば、ウェイトの初期値
が設定された状態で既に端末T3方向の近傍に指向性の
ヌルが向くビームが形成されているため、端末T3の方
向に指向性のヌルが向き且つエリアA1,A2,A3,
A7に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイ
トを算出するのに必要な繰り返し演算の回数が少なくて
済む。したがって、ヌル制御のために端末T3に割り当
てるチャネルを小さくすることができる。
空間分割多重(SDMA)を行うための動作手順は、第
1の実施形態と同様である。
多重(SDMA)を行う場合には、端末T1の方向に指
向性のヌルが向き且つ端末T3が所属するエリアA5に
最大指向性が向くビームB_A5_T1を形成するため
のウェイトW_A5_T1と、端末T3の方向に指向性
のヌルが向き且つ端末T1が所属するエリアA2に最大
指向性が向くビームB_A2_T3を形成するためのウ
ェイトW_A2_T3とが使用される。
態では、多重化数が2の場合を例にとって説明してきた
が、もちろん、本発明は、多重化数が3以上の場合にも
適用可能であり、この場合にも、従来に比較して保持す
るウェイトの数が少なくて済むという効果が奏される。
ャネルで同時通信する端末がT1〜T3とし、端末T
1,T2,T3がそれぞれエリアA1,A3,A5に所
属するとした場合に、端末T1については、端末T2お
よび端末T3の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1
の所属するエリアA1内に最大指向性が向くビームを形
成するためのウェイトW_A1_T2_T3、端末T2
については、端末T1および端末T3の方向に指向性の
ヌルが向き且つ端末T2の所属するエリアA3内に最大
指向性が向くビームを形成するためのウェイトW_A3
_T1_T3、端末T3については、端末T1および端
末T2の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T3の所属
するエリアA5内に最大指向性が向くビームを形成する
ためのウェイトW_A5_T1_T2を、3つのビーム
形成回路にそれぞれ設定すればよい。
の実施形態の初期値選択装置76がウェイト計算のため
の初期値を選択することによって、同様の効果が得られ
る。
れば、直交ビームを端末の組合わせに対して個々に用意
するのではく、方向によって複数個に分割された基地局
のカバーエリアのうち端末がどのエリア内にいるかを推
定して、端末の方向に指向性のヌルが向き且つあるエリ
アに最大指向性が向くビームを形成するためのウェイト
を保持することで、保持すべきウェイト数を少なくする
ことができる。また、本実施形態によれば、複数個に分
割された基地局のカバーエリアのそれぞれに最大指向性
が向くビームを形成するためのウェイトをあらかじめ記
憶しておき、このウェイトを重み付け器に設定したとき
に端末からの信号を最も高い受信電力または信号対雑音
比で受信できるビームの最大指向性が向くエリアを端末
が所属するエリアとすることで、端末がどのエリア内に
いるかをビーム形成手段の出力のみを用いて推定するこ
とができる。また、本実施形態によれば、端末の方向に
指向性のヌルが向き且つあるエリアに最大指向性が向く
ビームを形成するためのウェイトを算出する際に、ある
エリアに最大指向性が向くビームを形成するためのウェ
イトを初期値として設定することで、必要な繰り返し演
算の回数が少なくて済む。また、本実施形態によれば、
端末の方向に指向性のヌルが向き且つあるエリアに最大
指向性が向くビームを形成するためのウェイトを算出す
る際に、端末方向の近傍に指向性のヌルが向くビームが
形成するためのウェイトを初期値として設定すること
で、必要な繰り返し演算の回数が少なくて済む。また、
本実施形態によれば、端末の方向に指向性のヌルが向き
且つ端末が所属するエリアを除いたエリアのうちさらに
端末が所属するエリアから所定の角度以上離れたエリア
に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを
算出することで、最大指向性の方向とヌルの方向が所定
の角度以上離れているため、最大指向性とヌルの利得差
を所定値以上にすることができる。
SMA/CA方式を用いるIEEE802.11無線L
ANシステムに本発明を適用したものに関する。上述し
たように、CSMA/CA方式を用いるIEEE80
2.11無線LANシステムの従来例では、パケット送
信を集中制御しないため抑圧対象の端末ないし基地局の
みがパケット送信する状態を作ることが困難であった。
その結果、抑圧対象の端末ないし基地局がパケット送信
する代わりに自セルの端末がパケット送信し、これを抑
圧するビームを形成してしまうという問題点がある。本
実施形態ではこの問題点を解決する。
線通信システムの例を示す。
214,311〜314は各々アレイアンテナ101〜
104,201〜204,301〜304を共用する送
信用アダプティブアレイ(送信SA)131〜134,
231〜234,331〜334および受信用アダプテ
ィブアレイ(受信SA)141〜144,241〜24
4,341〜344を備えている。
ているが、送信又は受信の各々が別のアレイアンテナを
用いることも考えられる。
Pが備えるアダプティブアレイが形成する送信ビームお
よび受信ビームでカバーされている。このようにするこ
とでセル内の任意の場所にある端末(STA)121〜
124,221〜224,321〜324がいずれかの
APと通信可能な状態にできる。
するAP112において干渉となるAP312,AP2
12からの干渉波を受信SA142によりキャリアセン
スレベルまで低減する場合を例にとって説明する。
るレベルをキャリアセンスレベルまでに限定する理由は
必要なアンテナ素子数を減らし装置規模を小さくするた
めである。抑圧対象を限定するものの、APのトラフィ
ックがSTAに比べて多い場合には、隣接APの送信パ
ケットをキャリアセンスすることによるAPのパケット
送信待ちがシステム全体のスループットを劣化させる主
要因であるため、本発明によるスループットの改善効果
は大きい。
SA142のビーム制御方法を示す。
SA142の受信ビーム、送信SA131の送信ビー
ム、受信SA141の受信ビームが同一エリアをカバー
するように設定する。また、送信SA232の送信ビー
ム、受信SA242の受信ビーム、送信SA231の送
信ビーム、受信SA241の受信ビームが同一エリアを
カバーするように設定する。また、送信SA332の送
信ビーム、受信SA342の受信ビーム、送信SA33
1の送信ビーム、受信SA341の受信ビームが同一エ
リアをカバーするように設定する(ステップ101)。
このようにすることで、STA122,STA222,
STA322のAP111,AP211,AP311へ
のローミングが可能になる。
2,送信SA332からのパケット送信を時間Tの間停
止する(ステップ102)。このようにすることで、S
TA122,STA222,STA322は各々AP1
12,AP212,AP312と通信ができないため、
一定期間後にはAP111,AP211,AP311へ
ローミングする。
STA322がそれぞれAP111,AP211,A
P311へローミングしたことを確認する(ステップ1
03)。この動作は、例えばMAC層をモニタすること
により可能である。
2のローミング確認後、引き続き送信SA132からの
パケット送信を停止する(ステップ104)。このよう
にすることで、ビーム制御中のAP112からビーコン
が送信されないのでSTAがAP112へローミングす
るのを防止できる。
がパケットを受信しないように設定する(ステップ10
5)。具体的には、受信SA242,受信SA342を
各々AP212,AP312からスイッチで切断するこ
とや、受信SA242,受信SA342の受信利得を下
げる等の方法が考えられる。このようにすることで、A
P212,AP312がキャリアセンスしてバックオフ
処理するのを回避でき、パケット送信待ちする問題を解
決できる。
からマルチキャストパケットを送信する(ステップ10
6)。このようにすることで、マルチキャストパケット
はSTAからのACK受信が必要ないため、ACK未受
信によるバックオフ処理を回避できるようになり、パケ
ット送信待ちする問題を解決できる。特に、前述のよう
に、受信SA242,受信SA342がパケットを受信
しないように設定した場合に有効である。
インローブ方向の利得を拘束する(ステップ107)。
がキャリアセンスレベル未満になるように方向拘束付き
電力最小化法によりビーム制御する(ステップ10
8)。
ムとして方向拘束付き電力最小化法を用いる。このアル
ゴリズムは特定の方向への利得を保持しつつ、受信した
信号を全て干渉とみなして抑圧する。したがって、AP
212,AP312からの干渉波のみが到来する状態を
つくり、方向拘束付き電力最小化法を用いれば、自セル
内の特定エリアをカバーしかつAP212,AP312
からの干渉波を除去するビームを形成することができ
る。
なる干渉波数を限定し装置規模を小さくするとともに、
抑圧対象となる干渉波のみが存在する状態を作り、これ
ら干渉波を除去するビームを形成することができる。
APのトラフィックがSTAに比べて多い場合に特に有
効である。また、抑圧するレベルをキャリアセンスレベ
ル未満にすることで、隣接APの送信パケットをキャリ
アセンスすることによるAPのパケット送信待ちがなく
なりシステム全体のスループットを改善できる。
信SAの設定はローカルで直接制御してもよいし集中制
御を行うコントローラで制御してもよい。集中制御を行
う場合は、有線、無線どちらの制御でもよい。また、本
実施形態では、1つのAPにつき1対の送信SA、受信
SAを設けたが、複数のAPで1対の送信SA,受信S
Aを共用してもよい。
部構成について、図20を参照して説明する。
は、受信用ビーム形成回路404により各々に重み付け
され、これによりビームが形成される。受信用ビーム形
成回路404の出力は受信スイッチ405に入力され
る。受信スイッチ405がONの時は受信用ビーム形成
回路404の出力はAP401に入力される。
は、送信スイッチ402に入力される。送信スイッチ4
02がONの時は、AP401から送信された信号は、
送信用ビーム形成回路403に入力され、重みつけされ
た後にアレイアンテナから送信され、これによりビーム
が形成される。
マルチキャストパケット送信制御部409で構成され
る。受信切断部408は、受信スイッチ405をOFF
に設定する。マルチキャストパケット送信制御部409
は、マルチキャストパケットを送信するようにAP40
1に指示する。このようにすれば、他のAPがAP40
1を干渉源としてウェイトを制御する際に、AP401
は、キャリアセンスやACK未受信によるバックオフ処
理をしないようになり、パケット送信待ちする問題を解
決できる。
ウェイト制御部412で構成される。送信切断部411
は、送信スイッチ402をOFFに設定する。ウェイト
制御部412は、受信用ビーム形成回路404の出力に
基づいて受信用ビーム形成回路404に設定するウェイ
トを算出し設定する。このようにすれば、AP401が
他のAPを干渉源としてウェイトを制御する際に、ビー
コンが端末へ送信されないので、端末局がローミングし
てビーム制御中のAP401に加入するのを防止でき
る。したがって、端末局からの干渉が存在しない状況を
作りだすことができる。また、AP401からの送信信
号自体をアレイアンテナ400で受信してビーム制御に
悪影響を与えることを避けることができる。
るため,1つのAPがビーム制御をして通信できない状
態であっても,他のAPにローミングすることで常にい
づれかのAPと通信を行うことができる.尚、本実施形
態では、AP401に対して直接制御を行うのはマルチ
キャストパケット送信制御部だけであり、これはバック
ボーンを介して制御することもできる。このようにした
場合は、AP401に関しては本実施形態を実現するた
めに特に必要な機能はなく、既存のAPを使用すること
もできる。また、干渉発生部407と干渉抑圧部410
の制御はバックボーンを介して行うこともできる。
は第3の実施形態と同様であるので、以下では、本実施
形態が第3の実施形態と相違する点を中心に説明する。
線通信システムの例を示す。図21に示されるように、
本実施形態が第3の実施形態と相違する点は、隣接セル
間では、異なる無線チャネルを用いている点と、セル内
の任意の場所は少なくとも3つのAPが備えるアダプテ
ィブアレイが形成する送信ビームおよび受信ビームでカ
バーされている点である。
ことで隣接APからの干渉レベルが下がるため、干渉抑
圧量が小さくなり装置規模を小さくできる。
りビーム制御の際にSTAがローミングできるAPを2
つに増やすことができる。
において干渉となるAP211,AP212,AP31
1,AP312からの干渉波を受信SA442によりキ
ャリアセンスレベルまで低減する場合を例にとって説明
すると、AP412,AP211,AP212,AP3
11,AP312にそれぞれアソシエートしていたST
A422,STA221,STA222,STA32
1,STA322をそれぞれAP421またはAP41
3,AP214,AP213,AP314,AP313
にローミングさせることができる。
ば、抑圧対象を隣接APに限定し、抑圧するレベルをキ
ャリアセンスレベルまでに限定することで、必要なアン
テナ素子数を減らし装置規模を小さくすることができ
る。抑圧対象を限定するものの、APのトラフィックが
STAに比べて多い場合には、隣接APの送信パケット
をキャリアセンスすることによるAPのパケット送信待
ちがシステム全体のスループットを劣化させる主要因で
あるため、本発明によるスループットの改善効果は大き
い。
2つのAPによる送信ビームおよび受信ビームでカバー
し、STAがローミングした後に方向拘束付き電力最小
化法を行うため、STAが送信するパケットを抑圧する
ビームを形成してしまうという問題を解決できる。ま
た、ビーム制御中でもSTAが他のAPと通信すること
が可能になる。
送信しないことでSTAがローミングしてくるのを防止
できる。
ないようにすることで、干渉APがキャリアセンスして
バックオフ処理するのを回避できるのでパケット送信待
ちする問題を解決できる。
トを送信することで、マルチキャストパケットはSTA
からのACK受信が必要ないため、ACK未受信による
バックオフ処理を回避できるのでパケット送信待ちする
問題を解決できる。
用いることで隣接APからの干渉レベルが下がるため、
干渉抑圧量が小さくなり装置規模を小さくできる。
でカバーすることによりビーム制御の際にSTAがロー
ミングできるAPを2つに増やすことができる。
れず種々変形して実施可能である。
空間分割多重を行う際に、直交ビームを端末の組合わせ
に対して個々に用意しないことで、端末数が増加しても
保持すべきウェイト数が急増しないようにした無線通信
システム、ウェイト制御装置及びウェイト・ベクトル生
成方法を提供できる。また、CSMA/CA方式でパケ
ット通信を行う無線通信システムにおいて、抑圧対象と
なる干渉波数を限定し装置規模を小さくするとともに、
抑圧対象となる干渉波のみが存在する状態を作り、これ
ら干渉波を除去するビームを形成することができる無線
通信システムを提供でき、並びに無線基地局用アダプテ
ィブアレイの制御方法及びアダプティブアレイを提供で
きる。
について説明するための図
を示す図
個のエリアに分割した状態を示す図
類装置の構成例を示す図
るビームを示す図
フローチャート
るビームを示す図
向くビームを示す図
向くビームを示す図
一例を示す図
割多重の手順の一例を示すフローチャート
割多重時のビームを示す図
アレイの構成例を示す図
すフローチャート
一例を示す図
ステムについて説明するための図
レイの構成例を示す図
テムについて説明するための図
アレイの制御方法を示すフローチャート
いて説明するための図
テムについて説明するための図
802.11無線LANシステムについて説明するため
の図
明するための図
Claims (20)
- 【請求項1】 空間分割多重による複数端末との同時通
信が可能な無線通信システムにおいて、 前記端末から送信された信号を受信する複数のアンテナ
素子と、 前記複数のアンテナ素子において受信された受信信号を
重み付け合成することで所定の指向性パターンを持つビ
ームに対応する受信信号を出力する複数のビーム形成部
と、 複数の前記ビーム形成部のそれぞれに対し前記重み付け
合成を制御するウェイト・ベクトルを設定する制御部と
を備え、 前記制御部は、未登録の端末からの登録要求を受信した
ときに、該未登録端末の方向に指向性のヌルが向き、且
つ当該無線通信システムがカバーするカバーエリアを複
数に分割したエリアのうちの該未登録端末が位置するエ
リア以外の特定のエリアに最大指向性が向くビームを形
成させるためのウェイト・ベクトルを求め、記憶する無
線通信システム。 - 【請求項2】 前記制御部は、前記未登録の端末に対す
る前記ウェイト・ベクトルを求めるに際しては、前記端
末が所属するエリアから所定の角度以上離れたエリアの
各々を前記特定のエリアとした場合についての前記ウェ
イト・ベクトルをそれぞれ求める請求項1に記載の無線
通信システム。 - 【請求項3】 前記制御部は、前記未登録の端末に対す
る前記ウェイト・ベクトルを求めるに際しては、予め各
々の前記エリアごとに用意された当該エリアに最大指向
性が向くビームを形成するための初期ウェイト・ベクト
ルのうちの該当するものを、求めるべき前記ウェイト・
ベクトルの初期値として、前記端末からの受信信号をも
とに所定の繰り返し演算を行うことによって、該端末の
方向に指向性のヌルが向くビームを形成するための前記
ウェイト・ベクトルの算出を行う請求項1に記載の無線
通信システム。 - 【請求項4】 前記制御部は、既登録の端末の所属する
エリアを示す端末・エリア情報を記憶し、前記未登録の
端末に対する前記ウェイト・ベクトルを求めるに際して
は、該端末・エリア情報を参照し、該未登録の端末と同
じエリアに所属する既登録の端末が存在するならば、該
既登録の端末に対して既に求められている前記ウェイト
・ベクトルを前記ウェイト・ベクトルの初期値として、
該未登録の端末に対する前記ウェイト・ベクトルを求め
る請求項3に記載の無線通信システム。 - 【請求項5】 前記制御部は、前記端末の所属する前記
エリアを求めるに際しては、予め各々の前記エリアごと
に用意された当該エリアに最大指向性が向くビームを形
成するための初期ウェイト・ベクトルをそれぞれ前記ビ
ーム形成部に設定したときの、該端末からの信号の受信
状態を比較し、該端末からの信号を最も良い状態で受信
できるときのウェイト・ベクトルが形成するビームの最
大指向性が向くエリアを、該端末が所属するエリアとす
る請求項1記載の無線通信システム。 - 【請求項6】 前記最も良い受信状態は、受信電力また
は信号対雑音電力比が最大になる受信状態である請求項
5に記載の無線通信システム。 - 【請求項7】 前記制御部は、当該無線通信システムが
カバーするカバーエリアを方向によって複数に分割した
エリアのうちの第1のエリア内に位置する第1の端末、
および該第1のエリアとは異なる第2のエリア内に位置
する第2の端末と、空間分割多重で同時通信する場合
に、 該第1の端末については、該第2の端末の方向に指向性
のヌルが向き且つ該第1の端末が所属する第1のエリア
に最大指向性が向くビームを形成させるための第1のウ
ェイト・ベクトルを用いて、該第1の端末を対応させる
前記ビーム形成部を制御し、 該第2の端末については、該第1の端末の方向に指向性
のヌルが向き且つ該第2の端末が所属する第2のエリア
に最大指向性が向くビームを形成させるためのウェイト
・ベクトルを用いて、該第2の端末を対応させる前記ビ
ーム形成部を制御する請求項1に記載の無線通信システ
ム。 - 【請求項8】 複数のアンテナ素子において受信された
受信信号を重み付け合成することで所定の指向性パター
ンを持つビームに対応する受信信号を出力する複数のビ
ーム形成部を備えたアダプティブアレイのためのウェイ
ト制御装置であって、 前記ビーム形成部に対して設定可能な、前記重み付け合
成を制御するウェイト・ベクトルを記憶する記憶部と、 複数の前記ビーム形成部のそれぞれに対し、前記記憶部
に記憶されたウェイト・ベクトルのうちの所定のものを
選択して設定する部と、 ウェイト・ベクトル登録対象となった端末の方向に指向
性のヌルが向き且つ前記複数のアンテナ素子でカバーす
るカバーエリアを複数に分割したエリアのうちの該端末
の位置するエリア以外の特定のエリアに最大指向性が向
くビームを形成させるためのウェイト・ベクトルを求め
る部と、を備えたウェイト制御装置。 - 【請求項9】 複数のアンテナ素子において受信された
受信信号を重み付け合成することで所定の指向性パター
ンを持つビームに対応する受信信号を得る際における該
重み付け合成を制御するためのウェイト・ベクトルを生
成するウェイト・ベクトル生成方法であって、 該ウェイト・ベクトルを生成すべき対象となった端末
が、前記複数のアンテナ素子でカバーするカバーエリア
を方向によって複数に分割したエリアのうち、いずれの
エリアに位置するかを求め、 前記端末の方向に指向性のヌルが向き且つ前記複数に分
割したエリアのうちの該端末の位置するエリア以外の特
定のエリアに最大指向性が向くビームを形成させるため
のウェイト・ベクトルを求めるウェイト・ベクトル生成
方法。 - 【請求項10】 キャリアセンスに基づいたパケット送
信制御を行う無線通信システムであって、 互いに干渉しない無線チャネルを用いる複数の無線基地
局と、該各無線基地局と通信を行う少なくとも1つの無
線端末局とにより構成されるセルを複数有し、 前記各々の無線基地局が、送信ビーム制御を行う送信用
アダプティブアレイと、受信ビーム制御を行う受信用ア
ダプティブアレイとを有し、 前記受信用アダプティブアレイが、干渉となる無線チャ
ネルを用いる隣接セル内の無線基地局からの干渉波をキ
ャリアセンスレベル未満に低減し、 前記セル内の任意の場所を、少なくとも1つの前記無線
基地局が備える送信用アダプティブアレイが形成する送
信ビームおよび受信用アダプティブアレイが形成する受
信ビームがカバーする無線通信システム。 - 【請求項11】 隣接する前記セル間で異なる無線チャ
ネルを用いる請求項10記載の無線通信システム。 - 【請求項12】 前記セル内の任意の場所を、少なくと
も2つの前記無線基地局が備える送信用アダプティブア
レイが形成する送信ビームおよび受信用アダプティブア
レイが形成する受信ビームがカバーする請求項10記載
の無線通信システム。 - 【請求項13】 無線基地局が備える受信用アダプティ
ブアレイが、該無線基地局と通信を行う無線端末局を他
の無線基地局へローミングし、 干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の無線基地
局と通信を行う該無線端末局を他の無線基地局へローミ
ングした後、 前記干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の無線
基地局がパケットを送信した状態で、受信用アダプティ
ブアレイの合成後受信電力がキャリアセンスレベル未満
なるようにビーム制御する無線基地局用アダプティブア
レイの制御方法。 - 【請求項14】 前記無線基地局が所定時間にわたりパ
ケット送信を停止することにより、該無線基地局と通信
を行う無線端末局を他の無線基地局へローミングさせる
請求項13記載の無線基地局用アダプティブアレイの制
御方法。 - 【請求項15】 無線基地局が備える受信用アダプティ
ブアレイが、 干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の他の無線
基地局がマルチキャストパケットを送信した状態におい
て、前記受信用アダプティブアレイの合成後受信電力が
キャリアセンスレベル未満なるようにビーム制御する無
線基地局用アダプティブアレイの制御方法。 - 【請求項16】 前記干渉となる無線チャネルを用いる
隣接セル内の無線基地局は、前記受信用アダプティブア
レイがパケットを受信しない状態でマルチキャストパケ
ットを送信する請求項15記載の無線基地局用アダプテ
ィブアレイの制御方法。 - 【請求項17】 キャリアセンスに基づいたパケット送
信制御を行う無線基地局に接続されるアダプティブアレ
イであって、 複数のアンテナ素子と、 前記複数のアンテナ素子で受信した受信信号の各々に重
み付けしてビーム形成する受信用ビーム形成回路と、 前記受信用ビーム形成回路からの出力レベルを所定値以
下にし、かかる出力を前記無線基地局に入力させる受信
レベル抑圧部と、 前記無線基地局からの出力レベルを所定値以下にする送
信レベル抑圧部と、 前記送信レベル抑圧部からの出力を重み付けしてビーム
形成する送信用ビーム形成回路と、 前記複数のアンテナ素子で受信した受信信号に拘わらず
パケットを送信するための干渉を発生する干渉発生部と
を備えるアダプティブアレイ。 - 【請求項18】 前記干渉発生部は、 前記受信用ビーム形成回路からの出力レベルが所定値以
下となるように、前記受信レベル抑圧部を制御して受信
切断させる受信切断部と、 前記無線基地局に対しマルチキャストパケットを送信す
るよう指示するマルチキャストパケット送信制御部とを
備える請求項17記載のアダプティブアレイ。 - 【請求項19】 キャリアセンスに基づいたパケット送
信制御を行う無線基地局に接続するアダプティブアレイ
であって、 複数のアンテナ素子と、 前記複数のアンテナ素子で受信した受信信号の各々に重
み付けしてビーム形成する受信用ビーム形成回路と、 前記受信用ビーム形成回路からの出力レベルを所定値以
下にし、かかる出力を前記無線基地局に入力させる受信
レベル抑圧部と、 前記無線基地局からの出力レベルを所定値以下にするた
めの送信レベル抑圧部と、 前記送信レベル抑圧部の出力を重みつけしてビーム形成
する送信用ビーム形成回路と、 前記複数のアンテナ素子からパケットが送信されない状
態における前記受信用ビーム形成回路からの出力に基づ
き、該受信用ビーム形成回路に設定するためのウェイト
を算出する干渉抑圧部とを備えるアダプティブアレイ。 - 【請求項20】 前記干渉抑圧部は、 前記無線基地局からの出力レベルが所定値以下となるよ
うに前記送信レベル抑圧部を制御して送信を切断させる
送信切断部と、 前記受信用ビーム形成回路からの出力に基づき、該受信
用ビーム形成回路に設定するためのウェイトを算出する
ウェイト制御部とを備える請求項19記載のアダプティ
ブアレイ。
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