JP4602225B2 - 無線通信装置およびマルチユーザmimoシステム - Google Patents

無線通信装置およびマルチユーザmimoシステム Download PDF

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Description

本発明は、複数のアンテナを使用してデータの送受信を行うMIMO(Multi-Input Multi-Output)伝送を行う無線通信装置に関するものであり、特に、複数の端末との間で同時にMIMO伝送を行うマルチユーザMIMOシステムを実現する無線通信装置に関するものである。
従来のマルチユーザMIMOシステムにおいては、下りリンクにおいて1台の基地局(BS:Base Station)が複数の端末(MS:Mobile Station)と同時に通信を行う場合、BSは、第1の通信相手端末(MS#1とする)を選択する。そして、当該MS#1へのMIMO伝送用の第1のビームを使用して、MS#1に対して固有ビームMIMO伝送を行う。このとき、BS側の送信アンテナ本数がMS#1の受信アンテナ本数よりも多ければ、前記第1のビームに直交する第2のビームを使用して、第2の通信相手端末(MS#2とする)に対してMIMO伝送を行うことができる。なお、BSとMS#2との間のMIMO伝送が、BS−MS#1間のMIMO伝送に対して干渉を与えることはない。一方、BSとMS#2との間のMIMO伝送においては、MS#2の受信信号の中に、MS#1宛の信号が干渉信号として含まれる。そのため、MS#2は、複数の受信アンテナを用いてMMSE(Minimum Mean Square Error)基準などによる空間フィルタリングを行うことにより干渉信号を抑圧し、所望の信号を抽出する。このとき、MS#2向けの第2のビームは一般にはMS#2にとって通信容量の観点から最適なビームとはならないが、MS#2となる候補の端末が多数存在する(BSの通信エリア内にMS#2として選択されうる端末が多数存在する)条件下であれば、最も高いスループットが得られる端末をMS#2として選択することによりシステム全体のスループット向上を実現できる(下記非特許文献1参照)。
岡坂昌蔵、三瓶政一、「OFDM/TDMAシステムにおけるマルチユーザMIMO多重伝送に関する検討」、2005年電子情報通信学会総合大会講演論文集 B-5-46,p.495.
しかしながら、上記従来のマルチユーザMIMOシステムでは、MS#2において、受信アンテナの自由度を、BSとMS#1との間のMIMO伝送信号による干渉の除去に使用する必要がある。したがって、干渉除去のために使用したアンテナ自由度の分だけ、BSとMS#2との間でMIMO伝送を行う際のMIMO多重数の上限が減少し、その結果、BSとMS#2との間の最大スループットも低下する。この最大スループットの低下を防止するためには、MS#2において干渉信号の数だけ余分に受信アンテナを用意する必要があり、これは、端末の大型化や消費電力の増大につながる、という問題があった。
また、上記従来のマルチユーザMIMOシステムは、BSの配下に多数の端末が存在することを前提にしており、これ以外の条件下においてはシステムのスループット向上が望めない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マルチユーザMIMOシステムの下りリンクにおいて、端末の規模を増大させることなく、端末間の干渉(ユーザ間干渉)を抑圧すること、および無線通信装置(上記基地局に相当)配下に存在するユーザ(端末)数に依存することなく、システムのスループットを向上させること、を実現可能な無線通信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる無線通信装置は、特定の受信端末(第1の受信端末)との間でスループットが最大となるような第1のビームを形成し、他の受信端末(第2の受信端末)に向けて前記第1のビームに直交する第2のビームを形成することにより、複数の受信端末と同時にMIMO伝送を行うことが可能な無線通信装置であって、前記第1の受信端末との間の伝搬路状況を表す第1のチャネル行列の、特異値分解を行う第1の特異値分解手段と、前記第1の受信端末宛の受信アンテナ数分の送信データ(第1の送信データ)、前記第1の特異値分解手段により得られた右特異行列(第1の右特異行列)、および前記第2の受信端末との間の伝搬路状況を表す第2のチャネル行列に基づいて、前記第2のビームに含まれる干渉信号を除去するための干渉キャンセル信号を生成するキャンセル信号生成手段と、前記第2のチャネル行列および前記第1の右特異行列に基づいて生成されるチャネル行列の、特異値分解を行う第2の特異値分解手段と、前記第2の特異値分解手段により得られた右特異行列(第2の右特異行列)と前記第2の受信端末宛の受信アンテナ数分の送信データ(第2の送信データ)とを個別に乗算し、当該乗算後の第2の送信データに対して前記干渉キャンセル信号を加算する信号加算手段と、を備え、前記第1のビームを前記第1の送信データおよび前記第1の右特異行列に基づいて形成し、前記第2のビームを前記信号加算手段の出力信号および前記第1の右特異行列に基づいて形成することを特徴とする。
この発明によれば、無線通信装置が、第2の受信端末にとって干渉信号となる信号成分を除去するための干渉キャンセル信号を含んだ送信信号を生成することとし、第2の受信端末においては、ユーザ間干渉抑圧のための空間フィルタリング処理を不要とした。これにより、受信端末においてアンテナの自由度を全てMIMO多重伝送に用いることが可能となるため、受信端末の小型化,低消費電力化を実現でき、また、システムのスループット向上を実現できる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる無線通信装置を適用したマルチユーザMIMOシステムの実施の形態1の構成例を示す図である。このマルチユーザMIMOシステムは、本発明にかかる無線通信装置1と、受信端末2−1および2−2と、を含み、無線通信装置1は、送信アンテナ4−1〜Tを備え、受信端末2−1は、受信アンテナ5−1〜R1を備え、受信端末2−2は、受信アンテナ6−1〜R2を備える。そして、無線通信装置1は、受信端末2−1との間の伝搬路の状況を表すMIMOチャネル(行列)H1に基づいて、受信端末2−1へのデータ送信用ビームを生成し、受信端末2−1に対してデータを送信する。また、受信端末2−2に対しては、MIMOチャネル(行列)H2に基づいて生成したビームを用いてデータを送信する。
また、無線通信装置1が備える送信アンテナの本数はT、受信端末2−1が備える受信アンテナの本数はR1、受信端末2−2が備える受信アンテナの本数はR2であり、これらのアンテナ本数の間には、次式(1)の関係が成り立つ。
T≧R1+R2 …(1)
なお、図1に示したシステムにおいて、無線通信装置1が、受信端末2−1および2−2との間でMIMO伝送を行うにあたり、まず、無線通信装置1は、受信端末2−1との間でスループットが最大となるようなMIMO伝送のための第1のビームを生成する。そして、無線通信装置1は、受信端末2−2との間でMIMO伝送を行うためのビームとして、上記第1のビームに直交する第2のビームを生成し、これらのビームを使用して、MIMO伝送を行うこととする。
また、図2は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。実施の形態1の無線通信装置は、送信アンテナ4−1〜8と、送信データ生成部9−1および9−2と、符号化部10−1および10−2と、変調部11−1および11−2と、S/P(シリアル−パラレル)変換部12−1および12−2と、ウェイト乗算部13〜15と、特異値分解部16および17と、乗算部18と、キャンセル信号生成部19と、加算部20−1〜4および21−1〜8と、を備える。また、H1およびH2は、MIMOチャネル行列であり、それぞれ、第1の受信端末との間の伝搬路状況、第2の受信端末との間の伝搬路状況、を表す。なお、本実施の形態においては、説明を容易にする目的で、図1に示した無線通信装置1、受信端末2−1および2−2の構成が、送信アンテナ本数T=8、受信アンテナ本数R1=4,R2=4、の場合について説明する。また、MIMOチャネル行列H1およびH2は、ともにそのランクが行数と等しいフルランク状態とする。以下、本実施の形態においては、上述した構成をとる無線通信装置を無線通信装置1aと呼ぶこととする。また、図1に示した受信端末2−1,受信端末2−2が、それぞれ、上記第1の受信端末、第2の受信端末に相当するものとして、無線通信装置1aが、以下に述べる動作を行うこととする。
つづいて、本実施の形態の無線通信装置1aのMIMOデータ送信動作を、図1および図2に基づいて説明する。送信データ生成部9−1は、受信端末2−1に対して送信するデータを生成し、そのデータを符号化部10−1に対して出力する。符号化部10−1は、入力信号に対して符号化処理を行い、その結果を変調部11−1に対して出力する。変調部11−1は、入力信号に対して変調処理を行い、その結果をS/P変換部12−1に対して出力する。そして、S/P変換部12−1は、シリアル入力信号に対して並列化処理を行い、受信端末2−1の受信アンテナ本数に対応した並列数のパラレルデータを出力する。なお、受信端末2−1の受信アンテナ本数は“4”であるため、上記並列数は“4”となる。同様に、送信データ生成部9−2は、受信端末2−2に対して送信するデータを生成し、そのデータを符号化部10−2に対して出力する。符号化部10−2は、入力信号に対して符号化処理を行い、その結果を変調部11−2に対して出力する。変調部11−2は、入力信号に対して変調処理を行い、その結果をS/P変換部12−2に対して出力する。そして、S/P変換部12−2は、入力信号に対して並列化処理を行い、受信端末2−2の受信アンテナ本数に対応した並列数のパラレルデータを出力する。以後、S/P変換部12−1,12−2の出力を、それぞれ変調信号ベクトルx1,x2と呼ぶこととする。変調信号ベクトルx1,x2には、それぞれ後述する処理が行われ、受信端末2−1,2−2に対して送信される。
つぎに、受信端末2−1および2−2が無線通信装置1aから受信した信号について説明する。ここで、無線通信装置1aが受信端末2−1に対して送信する送信アンテナ出力信号ベクトル(ウェイト乗算部13の出力)をs1、無線通信装置1aが受信端末2−2に対して送信する送信アンテナ出力信号ベクトル(ウェイト乗算部15の出力)をs2、受信端末2−1が受信アンテナ5−1〜5−R1を介して受信した信号に含まれる雑音成分(雑音ベクトル)をn1、受信端末2−2が受信アンテナ6−1〜R2を介して受信した信号に含まれる雑音成分をn2、受信端末2−1の受信アンテナ入力信号ベクトルをy1、受信端末2−2の受信アンテナ入力信号ベクトルをy2とすると、次式(2)の関係が成り立つ。
Figure 0004602225
…(2)
上式(2)のような関係が成り立つため、無線通信装置1aの各部は、以下に述べるような動作を行い、受信端末2−1および2−2に対して送信する信号であるs1およびs2を生成する。
まず、第1の特異値分解手段である特異値分解部16は、行列H1の特異値分解を行い、次式(3)を得る。
1=U111 H …(3)
ここで、U1はH1の左特異行列、V1はH1の右特異行列、D1はH1の特異値を対角要素に持ち、非対角要素が0の特異値行列である。なお、本説明において、AHは行列Aの共役転置行列を表すこととする。
また、V1をT行T列の正方行列、V'1をT行R1列の行列、V'1'をT行R2列の行列とすると、上記右特異行列V1は、次式(4)のように表現できる。なお、上記R1、R2は、受信端末2−1、2−2の受信アンテナ本数に等しい。
1=[V'1V'1'] …(4)
そして、特異値分解部16は、上記V'1をウェイト乗算部13およびキャンセル信号生成部19に対して出力し、上記V'1'をウェイト乗算部15、キャンセル信号生成部19および乗算部18に対して出力する。なお、上記V'1は、受信端末2−1に対する送信信号生成処理に使用する送信ウェイト(行列)であり、上記V'1'は、受信端末2−2に対する送信信号生成処理に使用する送信ウェイトである。
乗算部18は、MIMOチャネル行列H2にV'1'を右側から乗算した行列H'2を特異値分解部17に対して出力する。そして、第2の特異値分解手段である特異値分解部17は、H'2の特異値分解を行い、次式(5)を得る。
H'2=U'2D' 2V'2 H …(5)
なお、U'2はH'2の左特異行列、V'2はH'2の右特異行列、D'2はH'2の特異値を対角要素に持ち、非対角要素が0の特異値行列である。また、特異値分解部17は、ウェイト乗算部14に対してV'2を出力する。このV'2は、受信端末2−2に対する送信信号生成処理に使用する送信ウェイトである。
ウェイト乗算部13は、S/P変換部12−1から出力された受信端末2−1に対する変調信号ベクトルx1に対してV'1を乗算し、その乗算結果を加算部21−1〜8に対して出力する。なお、ウェイト乗算部13からの出力信号ベクトルが受信端末2−1に対して送信する送信アンテナ出力信号ベクトル(第1のビーム)となり、「s1=V'11」となる。
ウェイト乗算部14は、S/P変換部12−2から出力された受信端末2−2に対する変調信号ベクトルx2に対してV'2を乗算し、その乗算結果を加算部20−1〜4に対して出力する。
キャンセル信号生成手段としての動作を行うキャンセル信号生成部19は、S/P変換部12−1の出力x1、特異値分解部16の出力V'1とV'1'、およびH2に基づいて、所定の条件を満たす干渉キャンセル信号ベクトルcを生成し、加算部20−1〜4に対して出力する。なお、ベクトルcが満たす所定の条件については後述する。
信号加算手段としての動作を行う加算部20−1〜4は、ウェイト乗算部14の出力とキャンセル信号生成部19の出力を加算し、その加算結果をウェイト乗算部15に出力する。
ウェイト乗算部15は、加算部20−1〜4から出力された信号に対して、特異値分解部16から出力されたV'1'を乗算し、その乗算結果を加算部21−1〜8に対して出力する。なお、ウェイト乗算部15からの出力信号ベクトルが受信端末2−2に対して送信する送信アンテナ出力信号ベクトル(第2のビーム)となり、「s2=V'1'(V'22+c)」となる。
加算部21−1〜8は、ウェイト乗算部13からの出力とウェイト乗算部15からの出力を加算する。そして、その加算結果が、受信端末2−1および2−2に対する送信信号として送信アンテナ4−1〜8を介して送信される。
一方で、受信端末2−1においては、上式(3)の特異値分解を実行して取得した左特異行列U1の共役転置行列U1 Hを、受信ウェイトとして使用し、復調処理を行う。具体的には、受信端末2−1は、受信信号y1に対して上記行列U1 Hを乗算し、その乗算結果であるr1を使用して復調処理を行う。ここで、上式(1)および上述したs1,s2に基づいて、r1は、次式(6)となる。
1=U1 H1=U1 H[H1(s1+s2)+n1
=U1 H1V'11+U1 H1V'1'(V'22+c)+U1 H1 …(6)
式(6)において、右辺第1項は希望信号、第2項は干渉信号、第3項は受信雑音である。ここで、さらに「U1 H1V'1=D1」および「U1 H1V'1'=0(ゼロベクトル)」が成り立つことから、r1は、次式(7)となる。
1=D11+U1 H1 …(7)
この式(7)は、受信信号に含まれる干渉信号が除去されたことを示している。したがって、受信端末2−1においては、受信信号y1に対して受信ウェイトU1 Hを乗算することにより、受信端末2−2向けの送信信号による干渉が除去される。
また、受信端末2−2においては、受信信号y2に対して上式(5)の特異値分解を実行して取得した左特異行列U'2の共役転置行列U'2 Hを、受信ウェイトとして使用し、復調処理を行う。具体的には、受信端末2−2は、受信信号y2に対して上記行列U'2 Hを乗算し、その乗算結果であるr2を使用して復調処理を行う。ここで、特異値分解の性質、上式(1)、および上述したs1,s2に基づいて、r1は、次式(8)となる。
2=U'2 H2=U'2 H[H2(s1+s2)+n2
=U'2 H2V'11+U'2 H2V'1'V'22+U'2 H2V'1'c+U'2 H2
…(8)
式(8)において、右辺第1項は干渉信号、第2項は希望信号、第3項は干渉キャンセル信号、第4項は受信雑音である。ここで、上述したように「H'2=H2V'1'」であること、および、特異値分解の性質により「U2'H2V'1'V'2=U'2 HH'2V'2=D'2」が成り立つことから、r2は、次式(9)となる。
2=U'2 H2V'11+D'22+U'2 H2V'1'c+U'2 H2 …(9)
上式(9)において、右辺第1項と第3項の和が“0”(ゼロベクトル)になるような干渉キャンセル信号ベクトルcを加算した信号ベクトルに基づいて生成したビームを、無線通信装置1aが受信端末2−2に対して送信する。そして、受信端末2−2においては、受信信号y2に対して受信ウェイトU'2 Hを乗算することにより、受信端末2−1向けの送信信号による干渉が除去可能となる。このような条件(上記所定の条件に相当)を満たすベクトルcが、上述した干渉キャンセル信号ベクトルcとなり、次式(10)で表される。なお、ベクトルcは、キャンセル信号生成部19において生成される。
c=−(H2V'1'-12V'11 …(10)
このように、本実施の形態において、無線通信装置は、第2の受信端末にとって干渉信号となる信号成分を除去するための干渉キャンセル信号を含んだ送信信号を生成することとし、第2の受信端末においては、ユーザ間干渉抑圧のための空間フィルタリング処理を不要とした。これにより、受信端末においてアンテナの自由度を全てMIMO多重伝送に用いることが可能となるため、受信端末の小型化・低消費電力化を実現でき、また、システムのスループット向上を実現できる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2について説明する。実施の形態2のマルチユーザMIMOシステムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図3は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態2の構成例を示す図であり、この無線通信装置1bは、実施の形態1の無線通信装置1aのキャンセル信号生成部19に代えてキャンセル信号生成部19bを備え、受信品質情報生成部25が追加された構成となる。なお、その他の部分については、上述した実施の形態1と同様であるため同一の符号を付してその説明を省略する。以下、上述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
受信品質情報生成部25は、上記受信端末2−2における第2のビームの受信品質についての情報(以下、「受信品質情報」と呼ぶ)を生成し、キャンセル信号生成部19bに対して出力する。ここで、受信品質情報としては、たとえば、受信信号電力対雑音電力比(SNR:Signal to Noise Ratio)などを使用する。また、受信品質情報は、受信端末2−2が上り回線を使用して無線通信装置に対してフィードバックすることで得られる。
キャンセル信号生成部19bは、上述した式(10)に示された干渉キャンセル信号に対して、上記受信品質情報に基づいて生成した「重み」を乗算し、その結果を加算部20−1〜4に対して出力する。
ここで、無線通信装置1bが、上記受信品質情報に基づいて生成された「重み」を用いてデータ送信動作を行う理由について述べる。たとえば、上記受信品質情報としてSNRを使用する場合、受信端末2−2におけるSNRの値によっては、式(9)の第1項と第3項の和が0(ゼロベクトル)になるようにしないほうがシステムのスループットが高くなる場合がある。具体的には、ある程度干渉信号cが抑圧されるように、式(10)に示したcに対して適当な「重み」を乗算した結果を、干渉キャンセル信号として使用した方が、システムのスループットが高くなる場合がある。
たとえば、SNRが低い、すなわち、受信雑音電力が高い状況においては、希望信号に対する受信雑音電力の影響が大きくなる。そして、このような状況下においては、干渉信号の抑圧程度があるレベルを越えると干渉抑圧効果がそれ以上改善しなくなる。また、送信信号に干渉キャンセル信号cを含んでいるため、無線通信装置1bは、干渉キャンセル信号cの送信相当分の総送信電力を消費している。そのため、干渉キャンセル信号cに割り当てる電力が大きくなると、実際の情報伝送のために割り当て可能な電力が小さくなり、結果としてスループットの改善効果が小さくなる。そこで、本実施の形態においては、SNRなどの受信品質に基づいて生成した最適な重みを、干渉キャンセル信号cに対して乗算し、その結果を使用して上述した実施の形態1と同様の動作を行うこととした。これにより、干渉信号を抑圧するために使用する送信電力を最小限に抑えることができ、結果としてシステムのスループットが向上する。
このように、本実施の形態においては、干渉キャンセル信号送信のために割り当てる送信電力を、受信端末の信号受信状態に基づいて調整し、干渉キャンセル信号に対する必要以上の送信電力の割り当てを防止することとした。これにより、上述した実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、受信端末の信号受信状態が悪い場合であってもシステムのスループットが低下することのないマルチユーザMIMOシステムを実現できる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3について説明する。実施の形態3のマルチユーザMIMOシステムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図4は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態3の構成例を示す図であり、この無線通信装置1cは、実施の形態1の無線通信装置1aのS/P変換部12−1および12−2、特異値分解部16および17に代えて、S/P変換部12c−1および12c−2、特異値分解部16cおよび17cを備え、S/P制御部29が追加された構成となる。なお、その他の部分については、上述した実施の形態1と同様であるため同一の符号を付してその説明を省略する。以下、上述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
特異値分解部16cは、上述した実施の形態1の特異値分解部16と同様に行列H1の特異値分解を行い、さらに、行列H1の階数に関する情報を生成し、その情報をS/P制御部29に対して出力する。同様に、特異値分解部17cは、行列H'2の特異値分解を行い、さらに、行列H'2の階数に関する情報を生成し、その情報をS/P制御部29に対して出力する。
並列数制御手段としての動作を行うS/P制御部29は、S/P変換部12c−1において変換され出力されるデータの並列数を、行列H1の階数に基づいて制御する。たとえば、図4において、H1がフルランク(階数が4)の場合、S/P変換部12c−1から4サンプルが並列に出力される。また、階数が2の場合、S/P変換部12c−1から2サンプル分のみが並列に出力され、他の信号線は0を出力する。同様に、S/P制御部29は、S/P変換部12c−2において変換され出力されるデータの並列数を、行列H'2の階数に基づいて制御する。
ここで、S/P制御部29は、上記階数に関する情報として、たとえば、特異値分解部16cまたは17cにおける特異値分解によって得られた特異値行列(上述した実施の形態1におけるH1に対するD1、H'2に対するD'2に相当)をそのまま使用してもよいし、特異値行列の対角要素のみを使用してもよい。また、特異値分解部16cおよび17cの内部で独自に階数を計算した値を使用してもよい。
なお、本実施の形態においては、上述した実施の形態1の無線通信装置に対してS/P制御部29の追加、S/P変換部12c−1および2などの置き換えを行うこととしたが、これに限らず、上述した実施の形態2の無線通信装置に対してS/P制御部29の追加等を行うこととしてもよい。
このように、本実施の形態においては、干渉キャンセル信号を生成する際に使用する行列の階数情報に基づいて、S/P制御部がS/P変換部を制御することにより、送信データの並列数を調整することとした。これにより、MIMOチャネル行列の階数がフルランクでない場合であっても、有効な干渉キャンセル信号を生成することができ、上述した実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
つづいて、実施の形態4について説明する。実施の形態4のマルチユーザMIMOシステムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図5は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態4の構成例を示す図であり、この無線通信装置1dは、実施の形態1の無線通信装置1aの特異値分解部16および17に代えて、特異値分解部16dおよび17dを備え、ウェイト乗算部34−1および34−2が追加された構成となる。なお、その他の部分については、上述した実施の形態1と同様であるため同一の符号を付してその説明を省略する。以下、上述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
特異値分解部16dは、行列H1についての特異値分解により得られた特異値行列(式(3)におけるD1)をウェイト乗算部34−1に対して出力する。また、特異値分解部17dは、行列H'2についての特異値分解により得られた特異値行列(式(5)におけるD'2)をウェイト乗算部34−2に対して出力する。
ウェイト乗算部34−1は、特異値分解部16dからの入力である対角行列D1の各対角要素に基づいて各対角要素に対応する重み情報を生成する。そして、ウェイト乗算部34−1は、S/P変換部12−1から出力された変調信号(ベクトル)に対して上記重み情報を乗算することにより振幅重み付けを行う。そして、振幅重み付けの結果として得られた信号ベクトルを、上述した実施の形態1における変調信号ベクトルx1として扱い、以後、実施の形態1と同様の動作を行う。また、ウェイト乗算部34−2は、特異値分解部17dからの入力である対角行列D'2の各対角要素に基づいて各対角要素に対応する重み情報を生成する。そして、ウェイト乗算部34−2は、S/P変換部12−2から出力された変調信号(ベクトル)に対して上記重み情報を乗算することにより振幅重み付けを行う。そして、振幅重み付けの結果として得られた信号ベクトルを、上述した実施の形態1における変調信号ベクトルx2として扱い、以後、実施の形態1と同様の動作を行う。
ここで、MIMOチャネル行列(H1、H2)の特異値は、受信端末に対して送信するビームの品質に基づいて変化することが知られており、本実施の形態は、この性質を利用したものである。また、上記実施の形態2において述べたように、受信端末の信号受信状態が悪い場合は、干渉信号の抑圧程度があるレベルを越えると干渉抑圧効果がそれ以上改善しなくなり、かえってシステムのスループットが低くなる。そこで、本実施の形態においては、上述したような振幅重み付けを実行し、干渉キャンセル信号ベクトルに割り当てる送信電力を調整することにより、システムのスループット低下を防止することとした。
なお、ウェイト乗算部34−1および34−2における振幅重み付け方法としては、たとえば、S/P変換部12−1または12−2の出力信号に対して、特異値行列の対角要素をそのまま乗算する方法や、値を正規化してから乗算する方法など、様々な方法が考えられるが、実施の形態4では、状況に応じて適切なものを選択する。
また、本実施の形態においては、上述した実施の形態1の無線通信装置に対してウェイト乗算部34−1および34−2の追加などを行うこととしたが、これに限らず、上述した実施の形態2または3の無線通信装置に対してウェイト乗算部34−1および34−2の追加等を行うこととしてもよい。
このように、本実施の形態においては、各受信端末に対する固有ビームの品質(MIMOチャネル行列の特異値行列に相当)に応じて変調信号ベクトルの各要素に重み付けを行い、干渉キャンセル信号に対して割り当てる送信電力を調整することとした。これにより、上述した実施の形態1と同様の効果が得られるとともに、さらに、受信端末の信号受信状態が悪い場合であってもシステムのスループットが低下することのないマルチユーザMIMOシステムを実現できる。
実施の形態5.
つづいて、実施の形態5について説明する。実施の形態5のマルチユーザMIMOシステムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図6は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態5の構成例を示す図であり、この無線通信装置1eは、実施の形態1の無線通信装置1aに対して、制御部36、セレクタ37および38が追加された構成となる。なお、その他の部分については、上述した実施の形態1と同様であるため同一の符号を付してその説明を省略する。以下、上述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
制御部36は、セレクタ37および38を制御し、送信データ生成部9−1および9−2の出力信号の入力先(符号化部10−1および10−2に相当)の入れ替え、行列H1およびH2の入力先(特異値分解部16および乗算部18などに相当)の入れ替え、を行う。たとえば、セレクタ37を制御し、送信データ生成部9−1および9−2の出力信号の入力先を入れ替えた場合、送信データ生成部9−1の出力信号は、符号化部10−2に対して入力され、一方、送信データ生成部9−2の出力信号は、符号化部10−1に対して入力される。また、セレクタ38を制御し、行列H1およびH2の入力先を入れ替えた場合、行列H1が乗算部18およびキャンセル信号生成部19に入力され、行列H2が特異値分解部16に入力される。
なお、制御部36は、各受信端末との間の伝搬路の状況を考慮して、各受信端末に対して送信するデータに施す処理を切り替える。また、各受信端末が、通信品質を要求した場合(たとえば、必要とするスループットの情報などを通知してきた場合)、制御部36は、受信端末からの要求に基づいて上記セレクタ37および38の制御を行ってもよい。
また、本実施の形態においては、上述した実施の形態1の無線通信装置に対して制御部36、セレクタ37および38を追加することとしたが、これに限らず、上述した実施の形態2、3または4の無線通信装置に対して、制御部36、セレクタ37および38を追加することとしてもよい。
このように、本実施の形態においては、無線通信装置においてデータの送信相手先である受信端末2−1および2−2に対する送信信号生成処理を入れ替えることを可能とした。これにより、時間の経過と共に変化する伝搬路の状況に基づいて、より高いスループットが得られる受信端末に対して優先的にスループットを割り当てることが可能となり、上述した実施の形態1のシステムと比較して、さらにシステムのスループットを向上させることができる。また、ユーザー(受信端末)からの要求に対して、柔軟にスループットを分配することができる。
実施の形態6.
つづいて、実施の形態6について説明する。実施の形態6のマルチユーザMIMOシステムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図7は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態7の構成例を示す図であり、この無線通信装置1fは、実施の形態1の無線通信装置1aに対して、制御部41が追加された構成となる。また、本実施の形態においては、送信データ生成部9−2、符号化部10−2、変調部11−2、S/P変換部12−2、ウェイト乗算部14,15、特異値分解部17、キャンセル信号生成部19、および加算部20−1〜4が、送信ユニット40を形成している。なお、送信ユニット40の各部は、上述した実施の形態1の無線通信装置1aにおいて同一の符号が付与された各部と同じ動作を行う。また、無線通信装置1fにおいて、上述した実施の形態1の無線通信装置1aと共通の部分については同一の符号を付してその説明を省略する。以下、上述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
伝送制御手段としての動作を行う制御部41は、送信ユニット40の各部の動作を、停止/再開させるように制御する。そして、送信ユニット40が停止している場合、無線通信装置1fは、シングルユーザMIMOシステムに対応した無線通信装置と同様に動作する。すなわち、制御部41が、送信ユニット40の各部の動作を制御することにより、ユーザ多重(マルチユーザMIMO)のON/OFFを切り替える。無線通信装置1fは、たとえば、伝搬路の状況が悪いために、キャンセル信号生成部19から出力される干渉キャンセル信号(上記干渉キャンセル信号ベクトルcに相当)に対して割り当てる送信電力が大きくなり、かえってシステムのスループットが低下してしまうと判断した場合、マルチユーザMIMOからシングルユーザMIMOに切り替えて、システムのスループット低下を防止する。
なお、本実施の形態においては、上述した実施の形態1の無線通信装置に対して制御部41を追加することとしたが、これに限らず、上述した実施の形態2、3、4または5の無線通信装置に対して、制御部41を追加し、制御部41が、上記送信ユニット40に相当する部分の制御を行うことによりユーザ多重のON/OFFを切り替えることとしてもよい。
このように、本実施の形態においては、伝搬路の状況に基づいて、ユーザ多重のON/OFFを切り替えることとした。これにより、伝搬路の状況が悪いにもかかわらず、干渉キャンセル信号に対して送信電力を割り当ててしまい、システムのスループットがかえって低下してしまう問題を、回避することができる。
実施の形態7.
つづいて、実施の形態7について説明する。実施の形態7のマルチユーザMIMOシステムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図8は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態7の構成例を示す図であり、この無線通信装置1gは、実施の形態1の無線通信装置1aに対して、回転行列計算部43および位相回転処理部44が追加された構成となる。なお、その他の部分については、上述した実施の形態1と同様であるため同一の符号を付してその説明を省略する。以下、上述した実施の形態1と異なる動作について説明する。
回転行列計算部43は、キャンセル信号生成部19から出力される干渉キャンセル信号ベクトルc、変調信号ベクトルx2、および特異値分解部17から出力される右特異行列(V'2)を用いて位相回転行列Φを計算し、位相回転処理部44に対して出力する。位相回転処理部44は、S/P変換部12−2から出力される変調信号ベクトルx2に対して、特異値分解部17から出力された位相回転行列Φを乗算することにより、ベクトルx2の各要素に対して定常的な位相回転処理を実行する。なお、位相回転の量は、ベクトルx2の要素毎に独立したものとなる。
ここで、位相回転行列Φは、干渉キャンセル信号ベクトルcの追加により発生する送信電力の増加を緩和するように選択する。行列Φの一例を次式(11)に示す。
Φ=diag(exp(iΦ1),…,exp(iΦR2)) …(11)
なお、「diag(a1,…,an)」は、a1,…,anを対角要素とする対角行列を表す。また、無線通信装置1gが受信端末2−2に対して送信する送信アンテナ出力信号ベクトル(ウェイト乗算部15の出力)s2を、上記Φを用いて表すと次式(12)となる。
2=V'1'(V'2Φx2+c) …(12)
回転行列計算部43は、式(12)で示したs2が最小となるようにΦを選択する。ここで、s2が最小となるのは、次式(13)が成立する場合である。ただしKは正の実数(スカラー)である。
V'2Φx2=−Kc …(13)
この式(13)の関係を満足するように位相回転行列Φの各対角要素を選択し、干渉キャンセル信号ベクトルcのピークと送信データのピークとをずらすことにより、干渉キャンセル信号ベクトルcの追加に伴う送信電力の増加を緩和することが可能となる。これにより、総送信電力のうち変調信号ベクトルx1およびx2の伝送に寄与できる割合が増加し、その結果、システムのスループットを向上させることができる。なお、式(13)は、ベクトルV'2Φx2とベクトルcの向きが正反対であることを示している。
また、本実施の形態においては、上述した実施の形態1の無線通信装置に対して回転行列計算部43および位相回転処理部44を追加することとしたが、これに限らず、上述した実施の形態2、3、4、5または6の無線通信装置に対して、回転行列計算部43および位相回転処理部44を追加することとしてもよい。
このように、本実施の形態においては、第2の受信端末に対して送信する信号ベクトルの各要素の位相調整手段を設け、この位相調整手段を使用して、干渉キャンセル信号の追加に伴う送信電力の増加を緩和することとした。これにより、総送信電力のうち変調信号ベクトルの伝送に寄与できる割合が増加するので、実施の形態1に比べてシステムのスループットを向上させることができる。
実施の形態8.
つづいて、実施の形態8について説明する。実施の形態8のマルチユーザMIMOシステムの構成は、上述した実施の形態1と同様である。図9は、本発明にかかる無線通信装置の実施の形態8の構成例を示す図であり、この無線通信装置1hは、送信ユニット46および47−2〜4と、加算部49と、アンテナ4−1〜8と、を備える。送信ユニット46は、送信データ生成部9−1、符号化部10−1、変調部11−1、S/P変換部12h−1、ウェイト乗算部13h、特異値分解部16を備える。また、送信ユニット47−2は、送信データ生成部9−2、符号化部10−2、変調部11−2、S/P変換部12h−2、ウェイト乗算部14−2,15−2、乗算部18−2、特異値分解部48−2、加算部51−2,52−2、を備える。また、送信ユニット47−3は、送信データ生成部9−3、符号化部10−3、変調部11−3、S/P変換部12h−3、ウェイト乗算部14−3,15−3、乗算部18−3、特異値分解部48−3、加算部51−3,52−3、を備える。なお、送信ユニット47−2〜3の内部構成は同一であり、それぞれのユニットを構成している各部は同様の動作を行う。
第1のビーム生成手段に相当する送信ユニット46は、上述した実施の形態1の無線通信装置1aが、上記送信アンテナ出力信号ベクトルs1を生成する動作に相当する動作を行う。また、第2のビーム生成手段に相当する送信ユニット47−2は、無線通信装置1aが、上記送信アンテナ出力信号ベクトルs2を生成する動作に相当する動作を行う。また、送信ユニット47−3および47−4は、上記送信ユニット47−2と同様の動作を行う。なお、無線通信装置1aの各部と、送信ユニット46および47−2〜3の各部は、対応するMIMO多重数のみが異なる(多重数が“4”であるか“2”であるかのみの違い)。
また、図9に示したように、本実施の形態の無線通信装置1hは、同じ機能を持つ上述した送信ユニット47−2〜4をカスケードに接続することによって、3ユーザ以上のマルチユーザMIMO伝送に対応している。具体的には、各ユーザ(受信端末)に対して多重数が2のMIMO伝送を行うことにより、最大4ユーザに対するマルチユーザMIMO伝送に対応している。
送信ユニット47−2は、送信ユニット46からの入力(S/P変換部12h−1からの出力信号、特異値分解部16からの出力信号)に基づいたキャンセル信号生成部19−2における干渉キャンセル信号ベクトルの生成処理、特異値分解部16の出力信号に基づいたウェイト乗算部15−2における送信ウェイトの乗算処理、などを行い、加算部49に対して送信アンテナ出力信号ベクトル(送信信号ベクトル)を出力する。
また、送信ユニット47−3は、送信ユニット47−2からの入力に基づいて、上述した送信ユニット47−2と同様に、干渉キャンセル信号ベクトルの生成、送信ウェイトの乗算などを行い、加算部49に対して送信信号ベクトルを出力する。さらに、送信ユニット47−4も送信ユニット47−3からの入力に基づいて同様の動作を行い、加算部49に対して送信信号ベクトルを出力する。
なお、各送信ユニット46および47−2〜4におけるMIMO多重数(S/P変換部12−1などから出力される変調信号ベクトルの要素数)、および、送信ユニット接続段数(多重ユーザ数に相当)は、必要とするシステムの条件などに応じて自由に変更することができる。
また、本実施の形態においては、上述した実施の形態1の無線通信装置を基本として、構成を拡張することとしたが、これに限らず、上述した実施の形態2〜7の無線通信装置を拡張することとしてもよい。
このように、本実施の形態においては、受信端末毎に送信アンテナ出力信号ベクトルを生成するための一連の構成をそれぞれユニットとして扱い、それらのユニットをシステムが必要とする条件に基づいてカスケードに接続してMIMOの多重化に対応することとした。これにより、多重数が3以上のマルチユーザMIMOシステムを簡易な構成で実現できる。さらに、上述した実施の形態1〜7と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明にかかる無線通信装置は、MIMO伝送を行う無線通信システムに有用であり、特に、複数の端末との間で同時にMIMO伝送を行うマルチユーザMIMO伝送システムを構成する基地局として適している。
本発明にかかる無線通信装置を適用したマルチユーザMIMOシステムの構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態2の構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態3の構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態4の構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態5の構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態6の構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態7の構成例を示す図である。 本発明にかかる無線通信装置の実施の形態8の構成例を示す図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h 無線通信装置
2−1,2−2 受信端末
4−1,4−2,4−3,4−4,4−5,4−6,4−7,4−8,4−T 送信アンテナ
5−1,5−2,5−R1,6−1,6−2,6−R2 受信アンテナ
9−1,9−2,9−3 送信データ生成部
10−1,10−2,10−3 符号化部
11−1,11−2,11−3 変調部
12−1,12−2,12c−1,12c−2,12h−1,12h−2,12h−3 S/P変換部
13,13h,14,15,14−2,14−3,15−2,15−3,34−1,34−2 ウェイト乗算部
16,17,16c,17c,16d,17d,48−2,48−3 特異値分解部
18,18−2,18−3 乗算部
19,19b,19−2,19−3 キャンセル信号生成部
20−1,20−2,20−3,20−4,21−1,21−2,21−3,21−4,21−5,21−6,21−7,21−8,51−2,51−3,52−2,52−3,49 加算部
25 受信品質情報生成部
36,41 制御部
37,38 セレクタ
40,46,47−2,47−3,47−4 送信ユニット
43 回転行列計算部
44 位相回転処理部

Claims (13)

  1. 特定の受信端末(第1の受信端末)との間でスループットが最大となるような第1のビームを形成し、他の受信端末(第2の受信端末)に向けて前記第1のビームに直交する第2のビームを形成することにより、複数の受信端末と同時にMIMO(Multi-Input Multi-Output)伝送を行うことが可能な無線通信装置であって、
    前記第1の受信端末との間の伝搬路状況を表す第1のチャネル行列の、特異値分解を行う第1の特異値分解手段と、
    前記第1の受信端末宛の受信アンテナ数分の送信データ(第1の送信データ)、前記第1の特異値分解手段により得られた右特異行列(第1の右特異行列)、および前記第2の受信端末との間の伝搬路状況を表す第2のチャネル行列に基づいて、前記第2のビームに含まれる干渉信号を除去するための干渉キャンセル信号を生成するキャンセル信号生成手段と、
    前記第2のチャネル行列および前記第1の右特異行列に基づいて生成されるチャネル行列の、特異値分解を行う第2の特異値分解手段と、
    前記第2の特異値分解手段により得られた右特異行列(第2の右特異行列)と前記第2の受信端末宛の受信アンテナ数分の送信データ(第2の送信データ)とを個別に乗算し、当該乗算後の第2の送信データに対して前記干渉キャンセル信号を加算する信号加算手段と、
    を備え、
    前記第1のビームを前記第1の送信データおよび前記第1の右特異行列に基づいて形成し、前記第2のビームを前記信号加算手段の出力信号および前記第1の右特異行列に基づいて形成することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記第2の特異値分解手段は、前記第2のチャネル行列に対して前記第1の右特異行列の特定の部分行列を乗算し、当該乗算結果として得られるチャネル行列の特異値分解を行うことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記キャンセル信号生成手段は、さらに、前記第2の受信端末の受信信号品質に基づいて、前記キャンセル信号に割り当てる信号電力の大きさを調整することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記受信信号品質として、受信信号電力対雑音電力比を使用することを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記各受信端末との間の伝搬路状況に基づいて、前記第1の送信データおよび前記第2の送信データの並列数を調整する並列数制御手段、
    を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の無線通信装置。
  6. 前記第1の特異値分解手段が、前記第1の受信端末との間の伝搬路状況に基づいて、前記第1の送信データの搬送波の振幅を調整し、
    さらに、前記第2の特異値分解手段が、前記第2の受信端末との間の伝搬路状況に基づいて、前記第2の送信データの搬送波の振幅を調整することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の無線通信装置。
  7. 前記第1の受信端末との間の伝搬路状況として、前記第1の特異値分解手段による特異値分解の結果として得られる特異値行列を使用し、
    前記第2の受信端末との間の伝搬路状況として、前記第2の特異値分解手段による特異値分解の結果として得られる特異値行列を使用することを特徴とする請求項6に記載の無線通信装置。
  8. 前記第1の送信データおよび前記第1のチャネル行列と、前記第2の送信データおよび前記第2のチャネル行列と、を入れ替えるセレクタ手段、
    を備え、
    前記第2の受信端末との間でスループットが最大となるような第1のビームを形成し、前記第1の受信端末に向けて前記第1のビームに直交する第2のビームを形成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の無線通信装置。
  9. 前記第2のビームを形成するための処理の停止/開始制御を行う伝送制御手段、
    を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の無線通信装置。
  10. 前記第2の送信データ、前記キャンセル信号および前記第2の右特異行列に基づいて、前記キャンセル信号の加算に伴う送信電力の増加を緩和するための回転行列を計算する回転行列計算手段と、
    前記回転行列を使用して前記第2の送信データに対して位相回転処理を実行する位相回転処理手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載の無線通信装置。
  11. 前記回転行列計算手段は、位相回転後の第2の送信データに対して前記第2の右特異行列を乗算した結果として得られる信号のベクトルと、前記干渉キャンセル信号のベクトルが、正反対となるような条件を満たす回転行列を計算することを特徴とする請求項10に記載の無線通信装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか一つに記載の処理により前記第1のビームを形成する第1のビーム形成手段と、
    請求項1〜11のいずれか一つに記載の処理により前記第2のビームを形成する第2のビーム形成手段と、
    さらに、前記2のビーム形成手段と同様の構成を有し、かつ、前段の送信データ、前段の右特異行列、および通信相手となる受信端末との間の伝搬路状況、に基づいて干渉キャンセル信号を生成するように、各キャンセル信号生成手段をカスケード接続し、それぞれ通信相手となる受信端末宛に干渉キャンセル信号を含む送信信号を生成する複数のビーム形成手段(第3、第4…のビーム形成手段に相当)と、
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一つに記載の無線通信装置と、
    前記無線通信装置との間でMIMO(Multi-Input Multi-Output)伝送を行う複数の受信端末と、
    を備えることを特徴とするマルチユーザMIMOシステム。
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