JP7102767B2 - 送信方法、基地局装置及び無線通信システム - Google Patents

送信方法、基地局装置及び無線通信システム Download PDF

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    • H04B7/024Co-operative use of antennas of several sites, e.g. in co-ordinated multipoint or co-operative multiple-input multiple-output [MIMO] systems

Description

本発明は、送信方法、基地局装置及び無線通信システムに関する。
近年、スマートフォン等の普及に伴い、移動通信のトラフィックが急増しており、2020年以降の実用化が期待されている第5世代移動通信システム(5G)の研究開発が急務となっている。5Gで必要とされる能力の一つに通信システム容量の向上が挙げられ、その実現手段として、例えば複数の送信点(TP:Transmission Point)からの協調送信がある。具体的には、例えば高トラフィックエリア(ホットスポット)にRRH(Remote Radio Head)などのTPを高密度に配置し、複数のTPを集約ベースバンド処理装置(CBBU:Centralized Base Band Unit)から制御して協調送信させることが考えられる。
一般に、TPが高密度に配置されることにより、セル分割の利得による通信システム容量の向上が期待されるが、実際には各TPとユーザ端末(UE:User Equipment)との間の伝搬環境が見通し(LOS:Line of Sight)環境になる確率が高まるため、周辺TPからの干渉が増大することがある。
そこで、協調送信する複数のTPがカバーするエリア(以下「協調クラスタ」という)内で、複数のTPが複数のUE宛ての信号を同時に送信する協調MU(MultiUser)-MIMO(Multi Input Multi Output)伝送を適用することが考えられる。協調MU-MIMO伝送では、協調クラスタ内の各TPと各UEとの間のMIMO無線チャネルの推定結果に基づいて送信ウェイトが算出され、送信ウェイトを用いて各TPのアンテナの送信振幅及び位相が個別に制御される。これにより、理想的にはTP間及びUE間の干渉がない高品質な通信環境で、TPの配置密度に応じた高い通信システム容量を達成することができる。
特開2011-19101号公報 特開2017-11486号公報 特開2014-27368号公報
ところで、協調クラスタの大きさは、最大でも1つのCBBUに接続されたTPがカバーする範囲に制限され有限である。このため、例えば人口過密地帯などの広域のホットスポットを面的にカバーするためには、以下の2通りの手法が考えられる。
すなわち、1つ目の手法としては、協調クラスタを大型化するものがある。この場合、広域に分布する多数のTPとCBBUを接続する置局が困難であるとともに、スケジューリングや送信ウェイトの算出に関して、協調クラスタ内のTP及びUEの数が増えるほど処理量が増大する。したがって、単に協調送信するTPの数を増やして協調クラスタを大型化するのは現実的ではない。
そこで、2つ目の手法として、複数の協調クラスタを互いに隣接させて密接配置するものがある。しかしながら、この場合には、1つの協調クラスタ内のTP間では干渉が発生しないものの、隣接する協調クラスタのTP間で干渉が発生するという問題がある。つまり、隣接する協調クラスタの境界付近ではTP間の干渉が発生し、干渉によって通信システム容量が制限されてしまう。
通常、協調クラスタが孤立配置される場合には、協調クラスタ内のTPの数を増やすことによって通信システム容量を大きくすることができるのに対し、複数の協調クラスタが密接配置される場合には、各協調クラスタ内のTPの数を増やしても通信システム容量はさほど大きくならないことが知られている。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、広範なエリアに対してMU-MIMOを適用する場合に、通信システム容量を向上することができる送信方法、基地局装置及び無線通信システムを提供することを目的とする。
本願が開示する送信方法は、1つの態様において、協調して信号を送信する複数の送信点がカバーする1つの協調クラスタ内から、他の協調クラスタとの境界付近に位置する送信点を選択し、選択した送信点に前記他の協調クラスタの方向とは異なる方向を向く指向性ビームを前記1つの協調クラスタ内のみに形成させる第1の送信ウェイトを生成し、生成した第1の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から同時に送信される複数の送信先宛ての信号が分離して受信されるように送信信号を重み付けする第2の送信ウェイトを生成し、生成した第2の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から送信されるアンテナごとのストリームを生成し、生成したストリームを前記複数の送信点から送信する処理を有する。
本願が開示する送信方法、基地局装置及び無線通信システムの1つの態様によれば、広範なエリアに対してMU-MIMOを適用する場合に、通信システム容量を向上することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る通信システムの一例を示す図である。 図2は、実施の形態1に係るTPの構成を示すブロック図である。 図3は、実施の形態1に係るCBBUの構成を示すブロック図である。 図4は、実施の形態1に係る送信方法を示すフロー図である。 図5は、実施の形態1に係る干渉低減の具体例を示す図である。 図6は、実施の形態2に係る送信方法を示すフロー図である。 図7は、実施の形態2に係る干渉低減の具体例を示す図である。 図8は、実施の形態2に係る干渉低減の他の具体例を示す図である。 図9は、実施の形態3に係るCBBUの構成を示すブロック図である。 図10は、実施の形態3に係る干渉低減の具体例を示す図である。
以下、本願が開示する送信方法、基地局装置及び無線通信システムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る通信システムの一例を示す図である。図1に示す通信システムにおいては、ベースバンド処理装置であるCBBU(Centralized Base Band Unit)100に複数のTP(Transmission Point)10が接続される。そして、TP10は、UE(User Equipment)20と無線通信する。図1に示すように、複数のCBBU100が配置される場合には、これらのCBBU100は互いに通信可能に接続される。
各CBBU100の配下のTP10は、協調送信によってUE20へ信号を送信する。すなわち、CBBU100に接続される一部又は全部のTP10が協調してUE20宛ての信号を送信する。ここで、協調送信するTP10がカバーするエリアを協調クラスタという。各協調クラスタに属するTP10は、MU-MIMOを用いた協調送信をする。すなわち、協調クラスタ内の複数のTP10が同時に同一周波数を用いて、複数のUE20宛ての信号を送信する。
具体的には、TP10は、複数のUE20宛てのデータに協調クラスタごとの送信ウェイトが乗算されて得られるアンテナごとのストリームをCBBU100から受信し、それぞれのアンテナからストリームを無線送信する。送信ウェイトは、協調クラスタ内のTP10の各アンテナと複数のUE20との間の無線伝搬路に対応する行列であり、各UE20においては、自UE20宛ての信号を分離して取得することができる。
CBBU100は、協調クラスタごとの送信ウェイトをTP10の各アンテナと複数のUE20との間の無線伝搬路に基づいて算出する。ただし、CBBU100は、隣接する協調クラスタの境界付近に位置するTP(以下「境界TP」という)10に関しては、アンテナがTP10が実際に備えるアンテナ数よりも少ないものとして送信ウェイトを算出する。すなわち、CBBU100は、境界TPが備える複数のアンテナを、指向性ビーム(以下単に「ビーム」という)を形成する例えば1つのアンテナと見做して、MU-MIMOの送信ウェイトを生成する。このとき、CBBU100は、境界TPによって協調クラスタの内側の方向へ向くビームが形成されるような送信ウェイトを生成する。すなわち、CBBU100は、境界TPが備える複数のアンテナによって、隣接する協調クラスタの方向とは異なる方向へ向くビームを形成し、隣接する協調クラスタへの干渉を低減する。CBBU100による送信ウェイトの生成については、後に詳述する。
図2は、実施の形態1に係るTP10の構成を示すブロック図である。図2に示すTP10は、通信インタフェース(以下「通信I/F」と略記する)11、プロセッサ12、メモリ13及び複数の無線通信部14-1~14-L(Lは2以上の整数)を有する。
通信I/F11は、CBBU100に接続され、CBBU100から送信データを受信する。この送信データには、TP10が備える複数のアンテナごとのストリームが含まれる。また、通信I/F11は、複数のアンテナによってUE20から受信された受信データをCBBU100へ送信する。
プロセッサ12は、例えばCPU(Central Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はDSP(Digital Signal Processor)などを備え、TP10全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ12は、通信I/F11によって受信された送信データに、増幅器で発生する歪みの逆特性の歪みを乗算する歪み補償などを施す。
メモリ13は、例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)などを備え、プロセッサ12によって処理が実行される際に、種々の情報を記憶する。
無線通信部14-1~14-Lは、複数のアンテナに対応して設けられ、それぞれのアンテナから送信されるストリームに対してD/A変換及びアップコンバートなどの無線送信処理を施す。また、無線通信部14-1~14-Lは、それぞれのアンテナによって受信された信号に対してダウンコンバート及びA/D変換などの無線受信処理を施す。
同一の協調クラスタに属する複数のTP10が、アンテナごとのストリームを複数のアンテナから送信することにより、複数のUE20それぞれが自UE宛てのデータを受信可能なMU-MIMO伝送が実現される。また、協調クラスタ内の境界TPは、アンテナごとのストリームを複数のアンテナから送信することにより、隣接する協調クラスタの方向とは異なる方向へ向くビームを形成し、隣接する協調クラスタへの干渉を低減する。この結果、複数の協調クラスタが密接して配置されても協調クラスタ間の干渉が低減され、広範なエリアに対してMU-MIMOを適用する場合に、通信システム容量を向上することができる。
図3は、実施の形態1に係るCBBU100の構成を示すブロック図である。図3に示すCBBU100は、プロセッサ100a、メモリ100b及び通信I/F100cを有する。
プロセッサ100aは、例えばCPU、FPGA又はDSPなどを備え、CBBU100全体を統括制御する。具体的には、プロセッサ100aは、協調クラスタごとのスケジューラ110-1~110-C(Cは1以上の整数)及びクラスタ管理部120を有する。
スケジューラ110-1~110-Cは、協調クラスタごとに設けられ、それぞれビーム形成部111、送信制御部112、送信ウェイト生成部113及びストリーム生成部114を有する。なお、図3においては、スケジューラ110-1についてのみ内部構成を図示しているが、他のスケジューラ110-2~110-Cもスケジューラ110-1と同等の内部構成を有する。
ビーム形成部111は、協調クラスタ内のN個(Nは2以上の整数)のTP10から境界TPを選択し、境界TPが信号を送信する際のビームを形成する。具体的には、ビーム形成部111は、協調クラスタ内のTP10が設置された位置の位置情報を例えばメモリ100bから取得し、隣接する協調クラスタとの境界付近に位置する境界TPを選択する。このとき、ビーム形成部111は、例えば他の協調クラスタのTP10からの距離が所定距離以内のTP10を境界TPとして選択しても良い。
そして、ビーム形成部111は、選択した境界TPが備えるL本のアンテナそれぞれのストリームと乗算される送信ウェイトベクトルを生成する。例えば境界TP#n(nは1~Nの整数)の送信ウェイトベクトルWnは、以下の式(1)によって示される。
Figure 0007102767000001
上式(1)において、λは波長、dは境界TPのアンテナ素子間隔、θはビームのメインローブの放射方向を表す。ビーム形成部111は、境界TPが信号を送信する際のビームが隣接する協調クラスタとは異なる方向へ向くように、上式(1)のθを設定する。このとき、ビーム形成部111は、ビームのメインローブだけでなく、サイドローブも隣接する協調クラスタとは異なる方向へ向くようにするのが好ましい。なお、ビーム形成部111は、必ずしも境界TPが備えるL本のアンテナすべてを用いてビームを形成しなくても良く、一部のアンテナを用いてビームを形成しても良い。ビームの形成に用いられる複数のアンテナは、MU-MIMOの送信ウェイトにおいては1つのアンテナと見做される。すなわち、MU-MIMOにおいてアンテナごとの振幅及び位相を制御する自由度の一部が、境界TPによるビームの形成に割り当てられる。
送信制御部112は、協調クラスタ内のスケジューリングを実行する。具体的には、送信制御部112は、協調クラスタにおいて同時にデータの送信先となるUE20を決定し、このスケジューリング結果を送信ウェイト生成部113へ通知する。すなわち、送信制御部112は、協調クラスタ内でMU-MIMOによって空間多重されるデータの送信先となる複数のUE20を決定する。
このとき、送信制御部112は、協調クラスタ内のTP10のアンテナ数の合計とデータの送信先となるUE20のアンテナ数の合計とが等しくなるように複数のUE20を決定する。したがって、送信制御部112は、すべてのUE20が1つの受信アンテナを有する場合には、協調クラスタ内のTP10のアンテナの総数に等しいUE20宛てのデータを空間多重すると決定する。ただし、送信制御部112は、境界TPのビーム形成に用いられる複数のアンテナを1つのアンテナと見做して、協調クラスタ内のTP10のアンテナの総数をカウントする。
また、送信制御部112は、スケジューリング結果に従って、MU-MIMOによって空間多重されるデータを生成する。すなわち、送信制御部112は、協調クラスタ内で同時に送信される複数のUE20宛てのデータを生成し、それぞれのUE20宛てのデータをストリーム生成部114へ出力する。
送信ウェイト生成部113は、協調クラスタ内のN個のTP10とスケジューリングによって決定されたM個(Mは2以上の整数)のUE20との間のダウンリンクのチャネル行列に基づいて、MU-MIMOのための送信ウェイトを生成する。具体的には、送信ウェイト生成部113は、協調クラスタ内のTP#nと空間多重されるデータの宛先のM個のUE20との間のダウンリンクの等価チャネル行列H^nを以下の式(2)のように定義する。
Figure 0007102767000002
すなわち、境界TP以外のTP10については、TP10のL本のアンテナとM個のUE20との間のそれぞれのダウンリンクのチャネル係数hを並べたチャネル行列Hnがダウンリンクの等価チャネル行列となる。また、境界TPについては、チャネル行列Hnにビーム形成のための送信ウェイトベクトルWnを乗算したものがダウンリンクの等価チャネル行列となる。
そして、送信ウェイト生成部113は、各TP10についての等価チャネル行列H^nを並べた協調クラスタの等価チャネル行列H^を以下の式(3)のように求める。
Figure 0007102767000003
送信ウェイト生成部113は、協調クラスタの等価チャネル行列H^を用いて、この協調クラスタにおける送信ウェイト行列を算出する。すなわち、送信ウェイト生成部113は、例えばZF(Zero Forcing)法の送信ウェイト行列WCLを以下の式(4)によって求める。
Figure 0007102767000004
ただし、上式(4)において、H^Hは等価チャネル行列H^のエルミート転置を表す。送信ウェイト生成部113は、生成した送信ウェイト行列WCLをストリーム生成部114へ出力する。
ストリーム生成部114は、送信制御部112から出力されたUE20宛てのデータに、送信ウェイト生成部113から出力された送信ウェイト行列WCLを乗算して、協調クラスタ内のTP10のアンテナごとのストリームを生成する。すなわち、ストリーム生成部114は、境界TPにおいては隣接する協調クラスタとは異なる方向へ向くビームが形成されるとともに、M個のUE20宛てのデータが空間多重されたストリームを生成する。
クラスタ管理部120は、協調クラスタを管理し、それぞれの協調クラスタに属するTP10を決定する。そして、クラスタ管理部120は、協調クラスタに対応するスケジューラ110-1~110-Cに対して、それぞれの協調クラスタに属するTP10を通知する。
メモリ100bは、例えばRAM又はROMなどを備え、プロセッサ100aによって処理が実行される際に、種々の情報を記憶する。
通信I/F100cは、CBBU100の配下のすべてのTP10に接続され、スケジューラ110-1~110-Cによって生成された協調クラスタごとのストリームを対応する協調クラスタのTP10へ送信する。このストリームが協調クラスタ内の各TP10のアンテナから同時に送信されると、送受アンテナ間のダウンリンクのチャネルと送信ウェイト行列WCLとに応じたダウンリンクの仮想チャネルがUE20ごとに直交化しており、各UE20は、自UE宛てのデータを分離して受信することができる。また、境界TPにおいては、隣接する協調クラスタとは異なる方向へ向くビームが形成され、隣接する協調クラスタへの干渉を低減することができる。
次いで、上記のように構成されたCBBU100によるデータの送信方法について、図4に示すフロー図を参照しながら説明する。
メモリ100bには、CBBU100に接続されたすべてのTP10の位置情報があらかじめ記憶されている。また、クラスタ管理部120によって、それぞれの協調クラスタに属するTP10が決定され、各協調クラスタに対応するスケジューラ110-1~110-Cに対して、協調クラスタごとのTP10が通知される。
そして、各協調クラスタに対応するスケジューラ110-1~110-Cにおいては、ビーム形成部111によって、協調クラスタ内の境界TPが選択される(ステップS101)。すなわち、ビーム形成部111によって、メモリ100bに記憶されたTP10の位置情報が参照され、他の協調クラスタに属するTP10からの距離が所定距離以内のTP10が自協調クラスタ内の境界TPとして選択される。選択された境界TPは、隣接する協調クラスタへ干渉を与え得るTP10である。
そこで、ビーム形成部111によって、境界TPから隣接する協調クラスタへの干渉を低減するためのビームが形成される(ステップS102)。具体的には、上述した式(1)においてメインローブの放射方向θを適切に設定し、ビーム形成のための送信ウェイトベクトルWnを導出する。このとき、メインローブの放射方向θは、例えば自協調クラスタの中心方向などのように、隣接する協調クラスタとは異なる方向に設定される。また、メインローブに伴って形成されるサイドローブの方向も隣接する協調クラスタとは異なる方向となるように、メインローブの放射方向θが設定されるのが好ましい。このようにして導出された送信ウェイトベクトルWnは、送信ウェイト生成部113へ出力される。
一方、送信制御部112によって、協調クラスタ内のスケジューリングが実行される(ステップS103)。すなわち、協調クラスタ内において、MU-MIMOによって空間多重されるデータの宛先となるM個のUE20が決定される。決定されたM個のUE20は、送信制御部112から送信ウェイト生成部113へ通知される。また、送信制御部112によって、決定されたM個のUE20宛てのデータが生成され、ストリーム生成部114へ出力される。
そして、送信ウェイト生成部113によって、M個のUE20宛てのデータに乗算される送信ウェイトが生成される(ステップS104)。具体的には、まず、境界TP以外のTP10については、送受アンテナ間のチャネル係数を並べたチャネル行列Hnが等価チャネル行列H^nとして求められ、境界TPについては、チャネル行列Hnに送信ウェイトベクトルWnを乗算したものが等価チャネル行列H^nとして求められる。そして、協調クラスタ内のすべてのTP10に関する等価チャネル行列H^nを並べて得られる協調クラスタの等価チャネル行列H^から、例えば上式(4)によって送信ウェイト行列WCLが求められる。
送信ウェイトは、ストリーム生成部114へ出力され、M個のUE宛てのデータと乗算されることにより、協調クラスタ内のTP10のアンテナごとのストリームが生成される(ステップS105)。生成されたアンテナごとのストリームは、通信I/F100cからそれぞれのアンテナを備えるTP10へ送信される(ステップS106)。そして、協調クラスタ内の各TP10が、アンテナごとのストリームを同時に送信することにより、M個のUE20宛てのデータが空間多重されてM個のUE20それぞれによって受信される。各UE20宛てのデータに送信ウェイトが乗算されてアンテナごとのストリームが生成されているため、UE20ごとのデータに関するダウンリンクの仮想チャネルが直交化され、各UE20は自UE宛てのデータを他のデータと分離して受信することができる。
また、送信ウェイトは、境界TPが隣接する協調クラスタとは異なる方向を向くビームを形成するように生成されているため、隣接する協調クラスタとの境界付近では、隣接する協調クラスタの方向への送信が行われない。このため、隣接する協調クラスタへの干渉を低減し、協調クラスタを密接して配置しても、通信システム容量を向上することができる。
図5は、実施の形態1に係る干渉低減の具体例を示す図である。図5においては、協調クラスタ#1及び協調クラスタ#2が隣接して配置されている。そして、協調クラスタ#1にはTP#1a及びTP#1bが属しており、協調クラスタ#2にはTP#2aが属している。
TP#1aは、協調クラスタ#1の中央付近に位置するのに対し、TP#1bは、協調クラスタ#2との境界付近に位置するため、境界TPである。同様に、TP#2aは、協調クラスタ#1との境界付近に位置するため、境界TPである。このような場合、TP#1aについては、すべてのアンテナに関してMU-MIMOのために振幅及び位相が制御されるのに対し、TP#1b及びTP#2aについては、全部又は一部のアンテナの振幅及び位相を制御する自由度がビームの形成に割り当てられる。すなわち、上述した送信ウェイト行列WCLがM個のUE20宛てのデータに乗算されて、アンテナごとのストリームが生成される。
この結果、TP#1aは、全方向へデータを送信するのに対し、TP#1b及びTP#2aは、隣接する協調クラスタとは異なる方向へデータを送信する。すなわち、TP#1bは、ビーム201を形成し、TP#2aは、ビーム202を形成する。これらのビーム201、202は、隣接する協調クラスタとは異なる方向を向いているため、境界TPであるTP#1b及びTP#2aが隣接する協調クラスタへ与える干渉が低減される。結果として、協調クラスタ間の干渉が低減され、それぞれの協調クラスタにおける通信システム容量を向上することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、CBBUは、隣接する協調クラスタとの境界付近の境界TPがビームを形成し、かつ、複数のUE宛てのデータを同時に送信可能なMU-MIMOを実現する送信ウェイトを生成して、アンテナごとのストリームを生成する。そして、協調クラスタ内のTPは、アンテナごとのストリームをCBBUから受信して、各アンテナから無線送信する。このため、境界TPが隣接する協調クラスタとは異なる方向を向くビームを形成し、隣接する協調クラスタへの干渉を低減することができる。結果として、協調クラスタが密接して配置された広範なエリアに対してMU-MIMOを適用する場合に、通信システム容量を向上することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の特徴は、時間や周波数などの無線リソースによって、ビームを形成する境界TPを切り替える点である。
実施の形態2に係る通信システム、TP10及びCBBU100の構成は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。実施の形態2においては、CBBU100のスケジューラ110-1~110-C及びクラスタ管理部120の動作が実施の形態1とは異なる。
実施の形態2においては、クラスタ管理部120は、無線リソースごとに境界TPにビームを形成させるか否かを切り替える。すなわち、クラスタ管理部120は、例えばサブフレームなどの時間単位で、協調クラスタごとの境界TPによるビームの形成の有無をスケジューラ110-1~110-Cへ指示する。具体的には、クラスタ管理部120は、例えば偶数番目のサブフレームでは、ある協調クラスタの境界TPによってビームが形成されるようにし、奇数番目のサブフレームでは、隣接する協調クラスタの境界TPによってビームが形成されるようにする。また、クラスタ管理部120は、例えばサブキャリアなどの周波数単位で、協調クラスタごとの境界TPによるビームの形成の有無をスケジューラ110-1~110-Cへ指示しても良い。
スケジューラ110-1~110-Cのビーム形成部111は、クラスタ管理部120から指示された無線リソースにおいて境界TPのビームを形成する。すなわち、ビーム形成部111は、例えばサブフレームごと又はサブキャリアごとに境界TPのビームを形成する。したがって、ビーム形成部111は、一部の無線リソースにおいてビームを形成し、残りの無線リソースにおいてビームを形成しない。この結果、ビームが形成されない無線リソースでは、送信ウェイト生成部113は、協調クラスタ内の境界TPを含むすべてのTP10のアンテナを用いたMU-MIMOのための送信ウェイトを生成することができる。これにより、一部の無線リソースでは境界TPがビームを形成しないため、協調クラスタの外縁付近のUE20での受信品質が向上する。このため、送信制御部112は、境界TPがビームを形成しない無線リソースにおいて、協調クラスタの外縁付近のUE20宛てのデータが送信されるようにスケジューリングを実行しても良い。
次いで、実施の形態2に係るCBBU100によるデータの送信方法について、図6に示すフロー図を参照しながら説明する。図6において、図4と同じ部分には同じ符号を付し、その詳しい説明を省略する。
クラスタ管理部120は、協調クラスタごとに境界TPにビームを形成させる無線リソースをスケジューラ110-1~110-Cへ指示する。すなわち、クラスタ管理部120は、例えば一部の協調クラスタに対応するスケジューラ110-1~110-Cには偶数番目のサブフレームでビームを形成するように指示し、一部の協調クラスタに隣接する協調クラスタに対応するスケジューラ110-1~110-Cには奇数番目のサブフレームでビームを形成するように指示する。この指示は、各協調クラスタに対応するスケジューラ110-1~110-Cのビーム形成部111によって取得される(ステップS201)。
そして、ビーム形成部111によって、スケジューリング対象の無線リソースがクラスタ管理部120から指示された無線リソースであるか否かが判定される(ステップS202)。すなわち、例えば偶数番目のサブフレームでビームを形成するように指示された場合は、ビーム形成部111は、スケジューリング対象のサブフレームが偶数番目のサブフレームであるか否かを判定する。また、例えばビームを形成するサブキャリアの周波数が指示された場合は、ビーム形成部111は、スケジューリング対象のサブキャリアが指示された周波数のサブキャリアであるか否かを判定する。
この判定の結果、スケジューリング対象の無線リソースが指示された無線リソースである場合(ステップS202Yes)、ビーム形成部111によって、協調クラスタ内の境界TPが選択され(ステップS101)、隣接する協調クラスタへの干渉を低減するためのビームが形成される(ステップS102)。そして、実施の形態1と同様に、協調クラスタ内のスケジューリングが実行され(ステップS103)、送信ウェイト生成部113によって送信ウェイトが生成される(ステップS104)。ここで生成される送信ウェイトは、境界TPによってビームを形成させる送信ウェイトである。そして、送信ウェイトを用いて、アンテナごとのストリームが生成され(ステップS105)、境界TPを含む各TP10へストリームが送信される(ステップS106)。
一方、ステップS202の判定の結果、スケジューリング対象の無線リソースが指示された無線リソースではない場合(ステップS202No)、この無線リソースに関してはビームの形成が省略される。したがって、境界TPにおけるビームが形成されることなく協調クラスタ内のスケジューリングが実行され(ステップS103)、送信ウェイト生成部113によって送信ウェイトが生成される(ステップS104)。ここで生成される送信ウェイトは、境界TPによってビームを形成させない送信ウェイトである。そして、送信ウェイトを用いて、アンテナごとのストリームが生成され(ステップS105)、各TP10へストリームが送信される(ステップS106)。
このように、無線リソースごとに境界TPによるビームの形成の有無が異なるため、ビームが形成される無線リソースについては、隣接する協調クラスタへの干渉が低減されるとともに、ビームが形成されない無線リソースについては、協調クラスタの外縁付近に位置するUE20の受信品質を向上させることができる。
図7は、実施の形態2に係る干渉低減の具体例を示す図である。図7においては、協調クラスタ#1及び協調クラスタ#2が隣接して配置されている。そして、協調クラスタ#1にはTP#1aが属しており、協調クラスタ#2にはTP#2aが属している。TP#1a及びTP#2aは、いずれもそれぞれの協調クラスタにおける境界TPである。
図7の左図に示すように、偶数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#1のTP#1aはビームを形成しない一方、協調クラスタ#2のTP#2aはビームを形成する。このため、偶数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#2から協調クラスタ#1への干渉が低減される。また、協調クラスタ#1では、境界TPであるTP#1aのアンテナも含めてMU-MIMOが実行されるため、協調クラスタ#2との境界付近に位置するUE20の受信品質が向上する。
そして、図7の右図に示すように、奇数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#1のTP#1aはビームを形成する一方、協調クラスタ#2のTP#2aはビームを形成しない。このため、奇数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#1から協調クラスタ#2への干渉が低減される。また、協調クラスタ#2では、境界TPであるTP#2aのアンテナも含めてMU-MIMOが実行されるため、協調クラスタ#1との境界付近に位置するUE20の受信品質が向上する。
以上のように、本実施の形態によれば、CBBUは、無線リソースごとに各協調クラスタの境界TPにビームを形成させるか否かを切り替えてMU-MIMOのための送信ウェイトを生成し、アンテナごとのストリームを生成する。そして、協調クラスタ内のTPは、アンテナごとのストリームをCBBUから受信して、各アンテナから無線送信する。このため、一部の無線リソースにおいては境界TPがビームを形成して、隣接する協調クラスタへの干渉を低減することができるとともに、残りの無線リソースにおいては境界TPがビームを形成せずにMU-MIMOが実行され、協調クラスタの外縁付近のUEにおける受信品質を向上することができる。結果として、協調クラスタが密接して配置された広範なエリアに対してMU-MIMOを適用する場合に、通信システム容量を向上することができる。
なお、上記実施の形態2においては、協調クラスタ単位で境界TPによるビームの形成の有無を切り替えるものとしたが、ビームの形成の有無は、必ずしも1つの協調クラスタに属する境界TPがすべて同じでなくても良い。すなわち、ある無線リソースに対しては、協調クラスタ内の一部の境界TPが選択されてビームを形成し、他の無線リソースに対しては、他の一部の境界TPが選択されてビームを形成するようにしても良い。
図8は、サブフレームごとのビーム形成の具体例を示す図である。図8においては、図中六角形で示す協調クラスタが密接配置されている。そして、図8の左図に示すように、偶数番目のサブフレームにおいては、各協調クラスタの図中斜線で示す範囲の境界TPがビームを形成する。すなわち、偶数番目のサブフレームにおいては、各協調クラスタの中心線より一方側(図中下側)の境界TPがビームを形成する。また、図8の右図に示すように、奇数番目のサブフレームにおいては、各協調クラスタの図中斜線で示す範囲の境界TPがビームを形成する。すなわち、奇数番目のサブフレームにおいては、各協調クラスタの中心線より他方側(図中上側)の境界TPがビームを形成する。
このようにすることにより、隣接する協調クラスタそれぞれにおいて時分割で干渉の低減と外縁付近のUEの受信品質向上を実現することができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の特徴は、互いに隣接する協調クラスタが異なるCBBUの配下の協調クラスタである場合に、無線リソースごとに境界TPのビーム形成の有無を切り替える点である。
実施の形態3に係る通信システム及びTP10の構成は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。図9は、実施の形態3に係るCBBU100の構成を示すブロック図である。図9において、図3と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。図9に示すCBBU100は、図3に示すCBBU100にCBBU間通信部150を追加した構成を採る。
CBBU間通信部150は、他のCBBUと接続され、協調クラスタに関する情報を送受信する。すなわち、CBBU間通信部150は、自CBBUの配下の協調クラスタに属する境界TPがビームを形成する無線リソースの情報を他CBBUへ送信したり、他CBBUの配下の協調クラスタに属する境界TPがビームを形成する無線リソースの情報を他CBBUから受信したりする。なお、CBBU間通信部150が送受信する情報には、各協調クラスタに属するTP10の位置情報や境界TPの識別情報などが含まれていても良い。
本実施の形態においては、クラスタ管理部120は、CBBU間通信部150によって他CBBUから受信された情報を用いて、自CBBUの配下の協調クラスタにおいて境界TPがビームを形成する無線リソースを決定する。すなわち、自CBBUの配下の協調クラスタに隣接する協調クラスタが他CBBUの配下の協調クラスタである場合、クラスタ管理部120は、これらの協調クラスタにおいて異なる無線リソースでビームが形成されるようにする。
図10は、実施の形態3に係る干渉低減の具体例を示す図である。図10においては、CBBU#1の配下の協調クラスタ#1及びCBBU#2の配下の協調クラスタ#2が隣接して配置されている。そして、協調クラスタ#1にはTP#1aが属しており、協調クラスタ#2にはTP#2aが属している。TP#1a及びTP#2aは、いずれもそれぞれの協調クラスタにおける境界TPである。
図10の左図に示すように、CBBU#1及びCBBU#2が互いに情報を送受信することにより、偶数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#1のTP#1aはビームを形成しない一方、協調クラスタ#2のTP#2aはビームを形成する。このため、偶数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#2から協調クラスタ#1への干渉が低減される。また、協調クラスタ#1では、境界TPであるTP#1aのアンテナも含めてMU-MIMOが実行されるため、協調クラスタ#2との境界付近に位置するUE20の受信品質が向上する。
同様に、図10の右図に示すように、CBBU#1及びCBBU#2が互いに情報を送受信することにより、奇数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#1のTP#1aはビームを形成する一方、協調クラスタ#2のTP#2aはビームを形成しない。このため、奇数番目のサブフレームでは、協調クラスタ#1から協調クラスタ#2への干渉が低減される。また、協調クラスタ#2では、境界TPであるTP#2aのアンテナも含めてMU-MIMOが実行されるため、協調クラスタ#1との境界付近に位置するUE20の受信品質が向上する。
以上のように、本実施の形態によれば、CBBUは、他のCBBUとの間で情報を送受信しながら、無線リソースごとに各協調クラスタの境界TPにビームを形成させるか否かを切り替える。そして、CBBUは、ビーム形成の有無に応じたMU-MIMOのための送信ウェイトを生成し、アンテナごとのストリームを生成する。さらに、協調クラスタ内のTPは、アンテナごとのストリームをCBBUから受信して、各アンテナから無線送信する。このため、隣接する協調クラスタが異なるCBBUの配下の協調クラスタである場合にも、それぞれの協調クラスタにおける境界TPがビームを形成する無線リソースを適切に切り替えることができる。
10 TP
100 CBBU
11、100c 通信I/F
12、100a プロセッサ
13、100b メモリ
14 無線通信部
110-1~110-C スケジューラ
111 ビーム形成部
112 送信制御部
113 送信ウェイト生成部
114 ストリーム生成部
120 クラスタ管理部
150 CBBU間通信部

Claims (6)

  1. 協調して信号を送信する複数の送信点がカバーする1つの協調クラスタ内から、他の協調クラスタとの境界付近に位置する送信点を選択し、
    選択した送信点に前記他の協調クラスタの方向とは異なる方向を向く指向性ビームを前記1つの協調クラスタ内のみに形成させる第1の送信ウェイトを生成し、
    生成した第1の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から同時に送信される複数の送信先宛ての信号が分離して受信されるように送信信号を重み付けする第2の送信ウェイトを生成し、
    生成した第2の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から送信されるアンテナごとのストリームを生成し、
    生成したストリームを前記複数の送信点から送信する
    処理を有することを特徴とする送信方法。
  2. 前記第1の送信ウェイトを生成する処理は、
    前記他の協調クラスタ内の送信点が指向性ビームを形成する無線リソースにおいては第1の送信ウェイトを生成せず、当該無線リソースとは異なる無線リソースにおいて第1の送信ウェイトを生成することを特徴とする請求項1記載の送信方法。
  3. 前記選択する処理は、
    一部の無線リソースに対して前記他の協調クラスタとの境界付近に位置する一部の送信点を選択し、他の一部の無線リソースに対して他の一部の送信点を選択することを特徴とする請求項1記載の送信方法。
  4. 協調して信号を送信する複数の送信点がカバーする1つの協調クラスタ内から、他の協調クラスタとの境界付近に位置する送信点を選択し、選択された送信点に前記他の協調クラスタの方向とは異なる方向を向く指向性ビームを前記1つの協調クラスタ内のみに形成させる第1の送信ウェイトを生成する第1生成部と、
    前記第1生成部によって生成された第1の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から同時に送信される複数の送信先宛ての信号が分離して受信されるように送信信号を重み付けする第2の送信ウェイトを生成する第2生成部と、
    前記第2生成部によって生成された第2の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から送信されるアンテナごとのストリームを生成するストリーム生成部と、
    前記ストリーム生成部によって生成されたストリームを送信する送信部と
    を有することを特徴とする基地局装置。
  5. 前記他の協調クラスタに対応する他の基地局装置との間で、指向性ビームを形成する無線リソースに関する情報を送受信する通信部をさらに有し、
    前記第1生成部は、
    前記通信部によって送受信される情報に基づいて、第1の送信ウェイトを生成する無線リソースを決定する
    ことを特徴とする請求項4記載の基地局装置。
  6. 基地局装置と前記基地局装置に接続されて協調して信号を送信する複数の送信点とを有する無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記複数の送信点がカバーする1つの協調クラスタ内から、他の協調クラスタとの境界付近に位置する送信点を選択し、選択された送信点に前記他の協調クラスタの方向とは異なる方向を向く指向性ビームを前記1つの協調クラスタ内のみに形成させる第1の送信ウェイトを生成する第1生成部と、
    前記第1生成部によって生成された第1の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から同時に送信される複数の送信先宛ての信号が分離して受信されるように送信信号を重み付けする第2の送信ウェイトを生成する第2生成部と、
    前記第2生成部によって生成された第2の送信ウェイトを用いて、前記複数の送信点から送信されるアンテナごとのストリームを生成するストリーム生成部と、
    前記ストリーム生成部によって生成されたストリームを送信する送信部とを有し、
    前記複数の送信点はそれぞれ、
    前記基地局装置から送信されたストリームを受信する受信部と、
    前記受信部によって受信されたストリームをそれぞれアンテナから無線送信する無線送信部とを有する
    ことを特徴とする無線通信システム。
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