JP2001298389A - 移動体通信システム及びこのシステムに使用する基地局 - Google Patents

移動体通信システム及びこのシステムに使用する基地局

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JP2001298389A
JP2001298389A JP2000115301A JP2000115301A JP2001298389A JP 2001298389 A JP2001298389 A JP 2001298389A JP 2000115301 A JP2000115301 A JP 2000115301A JP 2000115301 A JP2000115301 A JP 2000115301A JP 2001298389 A JP2001298389 A JP 2001298389A
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    • G01S3/02Direction-finders for determining the direction from which infrasonic, sonic, ultrasonic, or electromagnetic waves, or particle emission, not having a directional significance, are being received using radio waves
    • G01S3/14Systems for determining direction or deviation from predetermined direction
    • G01S3/28Systems for determining direction or deviation from predetermined direction using amplitude comparison of signals derived simultaneously from receiving antennas or antenna systems having differently-oriented directivity characteristics
    • G01S3/32Systems for determining direction or deviation from predetermined direction using amplitude comparison of signals derived simultaneously from receiving antennas or antenna systems having differently-oriented directivity characteristics derived from different combinations of signals from separate antennas, e.g. comparing sum with difference
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Abstract

(57)【要約】 【課題】移動速度の速い移動体に対しても指向性の追尾
を確実に行って基地局と移動体との無線通信を常に確実
に行う。 【解決手段】基地局の指向性アンテナ装置は、不要波方
向を検出した後、移動体の移動開始地点と移動終了地点
との間の複数の所望波方向について最適振幅重み係数と
最適位相重み係数を算出し記憶して参照テーブルを作成
する。そして、移動体から通信希望を受信すると、参照
テーブルから対応する重み係数を読み出して設定しその
移動体の方向に各アンテナ素子の指向性を向けて通信を
開始する。そして移動体から目的地と移動速度の情報を
受信し、各所望波方向に対応した位置に移動体が到達す
る到達時間を見計って参照テーブルから読み出す最適な
振幅と位相の重み係数を切替え、移動体への指向性追尾
をしながら通信を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指向性アンテナ装
置を備えた基地局と移動体との間で無線通信を行う移動
体通信システム及びこのシステムに使用する基地局に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動体通信システムで
は、周波数の有効利用、マルチパスフェージング対策、
同一チャネル干渉波の除去などのために、基地局に指向
性アンテナ装置を用いて移動体の方向に対してのみ指向
性を向けて通信を行うようになっている。
【0003】例えば、特開平10−145286号公報
のものは、図13に示すように、制御局1と基地局2か
らなり、制御局1は、公衆網と接続される変調器3及び
復調器4、局部発振器5、ミキサ6、サーキュレータ、
給電分配部7、可変減衰器、移相器、光電変換素子、波
長多重部8を備え、基地局2は、光ファイバ9と接続さ
れた波長多重部10、光電変換素子、局部発振器11、
要素アンテナ駆動部12、要素アンテナ13を備えたも
ので、複数の要素アンテナからなるアレーアンテナを備
えた基地局2と移動体とが双方向無線通信するようにな
っている。アレーアンテナはアンテナに給電する電気信
号によってアンテナ指向性が変化する可変指向性アンテ
ナとなっている。
【0004】基地局2においてアレーアンテナが移動体
から受信した信号は制御局1に送られ、制御局1では、
この移動体から受信した信号から電波の到来方向を推定
し、基地局2のアレーアンテナに給電する電気信号を演
算により算出し、この電気信号をアレーアンテナに供給
する。アレーアンテナは移動体の位置にあった指向性に
可変される。
【0005】電波の到来方向は、ビームを走査して受信
レベルから検出する方法やMUSIC、ESPRITと
いった到来方向推定方法により推定する。また、移動体
の移動に伴い電波の到来方向は常に変化しているため、
適当な時間間隔で電波の到来方向の推定とこれに基づく
基地局のアレーアンテナに給電する電気信号の演算を行
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この公報のも
のは、移動体からの受信信号に基づいてMUSIC、E
SPRITといった到来方向推定方法により演算処理を
行って方向を推定しアレーアンテナに給電する電気信号
を算出するため、演算処理に時間がかかり、このため移
動速度が速い移動体に対しては移動体の追尾が間に合わ
ず通信が途中で途絶えてしまうという問題があった。
【0007】また、アレーアンテナの指向性をビーム状
にし、このビームを走査して受信レベルが最大となる方
向を捜し出すことも考えられるが、このようにしてもビ
ーム走査のために時間がかかり、やはり移動速度が速い
移動体に対しては移動体の追尾が間に合わず通信が途中
で途絶えてしまうという問題が生じる。
【0008】請求項1乃至4記載の発明は、基地局にお
いて、移動体の移動中に移動体の方向を検出し、また、
移動体方向に指向性を向けるために演算を行うという動
作を行う必要がなく、移動速度の速い移動体に対しても
指向性の追尾が確実にでき、従って、基地局と移動体と
の無線通信が常に確実にできる移動体通信システムを提
供する。
【0009】請求項5記載の発明は、ゲート内を通過す
る移動体に対して指向性の追尾が確実にでき、従って、
基地局と移動体との無線通信が常に確実にできる移動体
通信システムを提供する。
【0010】請求項6記載の発明は、ゲート内を通過す
る移動体に対して指向性の追尾が確実にでき、従って、
基地局と移動体との無線通信が常に確実にでき、しか
も、指向性切替え制御が簡単な移動体通信システムを提
供する。
【0011】請求項7記載の発明は、移動体の移動中に
移動体の方向を検出したり、移動体方向に指向性を向け
るために演算を行ったりする必要がなく、移動速度の速
い移動体に対しても指向性の追尾が確実にでき、従っ
て、移動体との無線通信が常に確実にできる移動体通信
システムに使用する基地局を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
基地局と移動体との間で無線通信を行う移動体通信シス
テムにおいて、基地局は、複数のアンテナ素子と、この
各アンテナ素子の送受信信号の振幅と位相に重み付けを
行う重み付け手段と、この重み付け手段にて重み付けさ
れた各アンテナ素子からの受信信号を加算して受信部へ
出力する加算手段と、送信部からの送信信号を各アンテ
ナ素子への送信信号として重み付け手段にて重み付けを
行うために各アンテナ素子に対応して分配する分配手段
とからなる指向性アンテナ装置を備え、指向性アンテナ
装置は、移動体の複数の移動位置毎にその移動体と通信
するのに適した重み係数を算出して予め用意しておき、
移動体が各移動位置に移動する毎に予め用意した該当す
る重み係数を重み付け手段に設定する移動体通信システ
ムにある。
【0013】請求項2記載の発明は、基地局と移動体と
の間で無線通信を行う移動体通信システムにおいて、基
地局は、複数のアンテナ素子と、この各アンテナ素子の
送受信信号の振幅と位相に重み付けを行う重み付け手段
と、この重み付け手段にて重み付けされた各アンテナ素
子からの受信信号を加算して受信部へ出力する加算手段
と、送信部からの送信信号を各アンテナ素子への送信信
号として重み付け手段にて重み付けを行うために各アン
テナ素子に対応して分配する分配手段と、移動体の移動
開始位置の方向と移動終了位置の方向の間で設定される
複数の方向毎にその移動体と通信するのに適した重み係
数を記憶した記憶手段と、移動開始位置から移動終了位
置に向かう移動体の移動に合わせて記憶手段に記憶され
た複数の方向毎の重み係数の中からその移動体の方向に
適した重み係数を順次読み出すタイミングを決めるタイ
ミング生成手段と、このタイミング生成手段が決めたタ
イミングで記憶手段から移動体の該当する方向の重み係
数を読み出し重み付け手段に設定する制御手段とからな
る指向性アンテナ装置を備えた移動体通信システムにあ
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の移
動体通信システムにおいて、タイミング生成手段は、移
動開始位置から移動終了位置に向かう移動体が移動開始
位置の方向と移動終了位置の方向の間で設定される複数
の方向に順次到達する時間を移動体の移動速度から求め
てタイミングを決めることにある。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2記載の移
動体通信システムにおいて、タイミング生成手段は、移
動体の移動速度からこの移動体が移動開始位置から移動
終了位置に到達するまでにかかる移動時間を算出し、こ
の算出した移動時間内で複数の時間を設定し、この設定
した時間を記憶手段から重み係数を読み出すタイミング
とすることにある。
【0016】請求項5記載の発明は、基地局と移動体と
の間で無線通信を行う移動体通信システムにおいて、移
動体が通過するゲートと、このゲートの端部に設置さ
れ、移動体のゲートへの進入を検知して基地局に通知す
るセンサ手段とを設け、基地局は、複数のアンテナ素子
と、この各アンテナ素子の送受信信号の振幅と位相に重
み付けを行う重み付け手段と、この重み付け手段にて重
み付けされた各アンテナ素子からの受信信号を加算して
受信部へ出力する加算手段と、送信部からの送信信号を
各アンテナ素子への送信信号として重み付け手段にて重
み付けを行うために各アンテナ素子に対応して分配する
分配手段と、移動体の移動開始位置の方向と移動終了位
置の方向の間で設定される複数の方向毎にその移動体と
通信するのに適した重み係数を記憶した記憶手段と、移
動開始位置から移動終了位置に向かう移動体の移動に合
わせて記憶手段に記憶された複数の方向毎の重み係数の
中からその移動体の方向に適した重み係数を順次読み出
すタイミングを決めるタイミング生成手段と、センサ手
段からの通知により、タイミング生成手段が決めたタイ
ミングで記憶手段から移動体の該当する方向の重み係数
を読み出し重み付け手段に設定する制御手段とからなる
指向性アンテナ装置を備えた移動体通信システムにあ
る。
【0017】請求項6記載の発明は、基地局と移動体と
の間で無線通信を行う移動体通信システムにおいて、移
動体をそれぞれ異なる位置で検知して基地局に通知する
複数のセンサ手段を設け、基地局は、複数のアンテナ素
子と、この各アンテナ素子の送受信信号の振幅と位相に
重み付けを行う重み付け手段と、この重み付け手段にて
重み付けされた各アンテナ素子からの受信信号を加算し
て受信部へ出力する加算手段と、送信部からの送信信号
を各アンテナ素子への送信信号として重み付け手段にて
重み付けを行うために各アンテナ素子に対応して分配す
る分配手段と、各センサ手段の設置位置毎に移動体と通
信するのに適した重み係数を記憶した記憶手段と、各セ
ンサ手段からの通知により、記憶手段から該当するセン
サ手段の設置位置に対応した重み係数を読み出し重み付
け手段に設定する制御手段とからなる指向性アンテナ装
置を備えた移動体通信システムにある。
【0018】請求項7記載の発明は、複数のアンテナ素
子と、この各アンテナ素子の送受信信号の振幅と位相に
重み付けを行う重み付け手段と、この重み付け手段にて
重み付けされた各アンテナ素子からの受信信号を加算し
て受信部へ出力する加算手段と、送信部からの送信信号
を各アンテナ素子への送信信号として重み付け手段にて
重み付けを行うために各アンテナ素子に対応して分配す
る分配手段と、移動体の移動開始位置の方向と移動終了
位置の方向の間で設定される複数の方向毎にその移動体
と通信するのに適した重み係数を記憶した記憶手段と、
移動開始位置から移動終了位置に向かう移動体の移動に
合わせて記憶手段に記憶された複数の方向毎の重み係数
の中からその移動体の方向に適した重み係数を順次読み
出すタイミングを決めるタイミング生成手段と、このタ
イミング生成手段が決めたタイミングで記憶手段から移
動体の該当する方向の重み係数を読み出し重み付け手段
に設定する制御手段とからなる指向性アンテナ装置を備
えた移動体通信システムに使用する基地局にある。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。 (第1の実施の形態)図1はアレーアンテナを用いた指
向性アンテナ装置を備えた基地局21と、この基地局2
1が無線通信を行う移動体22からなる移動体通信シス
テムの構成を示している。ここで使用するアレーアンテ
ナは、複数のアンテナ素子23を備え、各アンテナ素子
23に入力される受信信号、あるいは各アンテナ素子2
3から出力される出力信号に対して重み係数を設定する
ことで振幅と位相を調整し、所定の指向性を形成できる
ようになっている。
【0020】図1(a)は、移動体22が基地局21に対
して−30°方向にある移動開始位置C地点にあって基
地局21と無線通信を行っている状態を示している。ま
た、基地局21に対して−45°方向にあるX地点から
干渉波や妨害波等の不要波が発生している。このとき、
基地局21はC地点の移動体22の方向に指向性が向
き、不要波の方向に対してはヌル点が向くような所望の
指向性を各アンテナ素子23によって形成する。
【0021】図1(b)は、移動体22がC地点から、基
地局21に対して50°方向にある移動終了位置D地点
に移動した状態を示している。移動体22がD地点に移
動すると、基地局21はD地点の移動体22の方向に指
向性を向き、不要波の方向に対してはヌル点が向くよう
な所望の指向性を各アンテナ素子23によって形成す
る。
【0022】そして、移動体22が移動開始位置C地点
から移動終了位置D地点まで移動している間は、移動体
22の移動速度に合わせて所望の指向性を各アンテナ素
子23によって形成し、移動体22を追尾しながら無線
通信を行う。移動体22としては、例えば、携帯無線端
末や無線タグなどがある。
【0023】前記基地局21が備えた指向性アンテナ装
置は、図2に示すように、前記各アンテナ素子23に対
応して複数のアンテナ共用部24を設けると共に受信系
として、複数のローノイズアンプ25、複数の第1の周
波数変換部26、複数のA/D変換器27を設け、ま
た、送信系として、複数のD/A変換器28、複数の第
2の周波数変換部29、複数の電力増幅器30を設け、
さらに、送、受信信号に対して振幅と位相に重み係数に
よる重み付けを行うデジタル信号処理部31、基地局本
体との間で送、受信データのやり取りを行う送受信部3
2を設けている。
【0024】この指向性アンテナ装置は、各アンテナ素
子23において電波を受信すると、この各受信信号がそ
れぞれアンテナ共用部24を介してローノイズアンプ2
5に供給され増幅される。そして、各受信信号はそれぞ
れ第1の周波数変換部26によって周波数変換され、そ
れぞれA/D変換器27によってデジタル信号に変換さ
れた後、前記デジタル信号処理部31に供給される。
【0025】前記デジタル信号処理部31は、各アンテ
ナ素子23に対応して複数の振幅と位相の重み付け手段
33、前記移動体22の移動開始位置、移動終了位置
(移動目的地)、所望波方向及び不要波方向の情報か
ら、前記移動体22の移動開始位置の方向と移動終了位
置の方向の間で設定される複数の方向毎にその移動体2
2と通信するのに適した振幅と位相の重み係数を予め計
算する事前計算処理部34、この事前計算処理部34が
計算した振幅と位相の重み係数を記憶する記憶手段とし
ての参照テーブル35、移動開始位置から移動終了位置
に向かう移動体22の移動に合わせて参照テーブル35
からその移動体22の方向に適した重み係数を順次読み
出すタイミングを決めるタイミング生成部36、このタ
イミング生成部36が決めたタイミングで前記参照テー
ブル35から移動体22の該当する方向の重み係数を読
み出し前記各重み付け手段33に設定する制御手段3
7、前記各重み付け手段33にて重み付けされた受信信
号を加算処理して前記送受信部32に出力する加算手段
38、前記送受信部32からの送信信号を各アンテナ素
子23に対応して複数の送信信号に同相分配してそれぞ
れ前記各重み付け手段33に供給する同相分配手段39
を設けている。
【0026】そして、前記各A/D変換器27からのデ
ジタル信号(受信信号)に対してそれぞれ各重み付け手
段33にて参照テーブル35に記憶されている振幅と位
相の重み係数により重み付けを行い、この重み付けされ
た各デジタル信号を加算手段38にて加算処理して送受
信部32に供給される。このとき、タイミング生成部3
6により移動体22の移動速度に合わせて重み係数を参
照テーブル35から読み出すタイミングを決定し、この
タイミングに従って制御部37が参照テーブル35から
読み出す重み係数を更新し重み付け手段33に設定、す
なわち、切替え制御する。
【0027】また、前記送受信部32から送信信号が出
力されると、この送信信号は同相分配手段39にて各ア
ンテナ素子23へ同相分配され、それぞれ重み付け手段
33に供給される。各重み付け手段33は参照テーブル
35に記憶されている振幅と位相の重み係数を使用して
各送信信号に対する重み付けを行う。
【0028】そして、重み付けされた各送信信号はそれ
ぞれD/A変換器28によりアナログ信号に変換された
後、それぞれ第2の周波数変換部29で周波数変換さ
れ、さらに、それぞれ電力増幅器30で電力増幅され、
各アンテナ共用部24を介して各アンテナ素子23に出
力される。
【0029】図3は前記移動体22がC地点からD地点
へ移動する場合に使用する重み係数を記憶した参照テー
ブル35の一例を示し、所望波の方向−30°、不要波
の方向−45°のC地点から、所望波の方向50°、不
要波の方向−45°のD地点までを0ステップから80
ステップに分け、各ステップ毎にN本の各アンテナ素子
23に与える振幅と位相の重み係数を設定している。
【0030】すなわち、ステップ0には、移動開始位置
であるC地点の方向に指向性が向き、X地点の不要波の
方向には指向性を向けないようにヌル点を形成する振幅
と位相の重み係数が記憶され、ステップ80には、移動
終了位置であるD地点の方向に指向性が向き、X地点の
不要波の方向には指向性を向けないようにヌル点を形成
する振幅と位相の重み係数が記憶されている。
【0031】これらの重み係数は、前記事前計算処理部
34で所望波方向と不要波方向の情報を基に、例えば、
MSNアルゴリズムを用いたシュミレーションにより算
出する。また、移動開始位置C地点の方向−30°から
移動終了位置D地点の方向50°までの角度80°を角
度1°に分解し、この分解した各角度方向をそれぞれ所
望波方向とし、不要波方向は−45°に固定し、各角度
方向に指向性が向き、不要波方向にはヌル点を形成する
振幅と位相の重み係数を前記事前計算処理部34で算出
し参照テーブル35にステップ1からステップ79の情
報として記憶する。
【0032】前記タイミング生成部36は、基地局21
とC地点及びD地点との距離、C地点とD地点との距
離、移動体22の移動速度から、基地局21からの各角
度方向に対応した位置に移動体22が到達する時間を算
出して到達タイミングを決定する。前記制御部37は、
移動体22がC地点から移動を開始した後の時間をカウ
ントし、前記タイミング生成部36が算出した到達時間
になると、その到達時間で移動体22が到達する位置に
対応する方向に指向性が向くように、参照テーブル35
から該当する振幅と位相の重み係数を読み出して各重み
付け手段33に供給し、各アンテナ素子23を重み付け
制御する。
【0033】例えば、図4に示すように、C地点の移動
体22がステップ20の所望波方向となるC20地点に
到達するのはT20秒後、ステップ40の所望波方向と
なるC40地点に到達するのはT40秒後、ステップ6
0の所望波方向となるC60地点に到達するのはT60
秒後、ステップ80の所望波方向となるD地点に到達す
るのはT80秒後というように、C地点(但し、n=
1〜79)に到達する時間Tは予め計算によって求め
ることができる。そして、移動体22がC地点から移動
を開始した後、C地点に到達する時間Tで参照テー
ブル35のステップ1〜79に記憶された各アンテナ素
子毎の振幅、位相の重み係数をそれぞれ読み出して各ア
ンテナ素子23に設定する。これにより、移動体22が
移動開始地点から移動終了地点まで移動している間、こ
の移動体22を追尾するようにアンテナの指向性が切替
えられることになる。
【0034】また、移動体22の移動速度に合わせ、移
動速度が遅い場合は重み係数の切替え角度間隔を細かく
し、移動速度が速い場合は重み係数の切替角度間隔を粗
くすることで、移動体22の異なる移動速度にも対処で
きる。
【0035】図5は移動体22の動作を示す流れ図、図
6は基地局21の指向性アンテナ装置の動作を示す流れ
図である。移動体22は、S1にて、基地局21に自局
の位置情報を含んだ通信希望を送信し、S2にて、通信
を開始する。
【0036】そして、移動することなく通信を終了する
場合は、そのまま通信を終了する。また、移動しながら
通信を希望する場合は基地局21に対し、S3にて、移
動希望を通知し、S4にて、目的地と移動速度の情報を
送信する。
【0037】その後、S5にて、基地局21から移動開
始許可を受信すると、S6にて、移動を開始する。そし
て、S7にて、目的地に到達して移動終了を確認する
と、通信が終了するまで動作を継続する。
【0038】基地局21は、S11にて、先ず、不要波
の方向を検出する。なお、予め不要波の方向が分かって
いる場合は手入力でもよい。また、不要波が存在しない
場合もある。
【0039】続いて、S12にて、参照テーブル35を
作成する。すなわち、事前計算処理部34により基地局
21からの移動開始地点の方向と移動終了地点の方向、
及びその間で適当な角度毎にずらした複数の所望波方向
について最適振幅重み係数と最適位相重み係数を算出し
記憶して参照テーブル35を作成する。
【0040】この状態で、S13にて、移動体22から
の通信希望の受信に待機し、通信希望を受信すると、S
14にて、参照テーブル35から対応する重み係数を読
み出して重み付け手段33に設定し移動体22の方向に
各アンテナ素子23の指向性を向け、S15にて、移動
体22との通信を開始する。
【0041】そして、移動体22が移動することなく通
信を終了する場合はそのまま通信を終了し、S13に
て、移動体から次の通信希望が来るのを待つ。また、移
動体22から移動希望の通知があると、S16にて、移
動体22からの目的地と移動速度の情報を受信し、S1
7にて、移動速度から移動開始位置と移動終了位置との
間で、基地局21からの各角度方向に対応した位置に移
動体22が到達する到達時間を算出し、S18にて、移
動体22に対して移動開始許可を送信する。
【0042】そして、タイミング生成部36により算出
した基地局21からの各角度方向に対応した位置に移動
体22が到達する到達時間を用い、制御部37にてタイ
マなどにより重み係数の更新タイミングを計り、更新タ
イミングになると、S19にて、参照テーブル35から
読み出す最適な振幅と位相の重み係数を更新する。そし
て、移動体22が移動終了位置に到達するまでこの重み
係数の更新を各角度方向毎に順次行い移動体の追尾をし
ながら移動体と通信を行う。
【0043】移動体22が移動終了位置に到達すると、
振幅と位相の重み係数を固定した状態で通信を継続し、
通信が終了すると、S13にて、移動体から次の通信希
望が来るのを待つ。
【0044】このように、事前計算処理部34によって
移動体22の移動開始位置、移動終了位置及び移動速度
の情報から、基地局21からの移動開始位置の方向、移
動終了位置の方向及びこの方向間の角度を複数に分割し
た各分解角度の方向に指向性が向き、基地局21におけ
る不要波の方向にヌル点が形成されるように計算で求め
た複数の最適振幅重み係数と最適位相重み係数を参照テ
ーブル35に記憶し、移動体22の移動タイミングに応
じて参照テーブル35から該当する方向の指向性が得ら
れる最適振幅重み係数と最適位相重み係数を順次読み出
して重み付け手段33に設定するようにしているので、
基地局21において移動体22の移動中に、移動体の方
向を検出したり、移動体方向に指向性を向けるために演
算を行うという動作を行う必要が全くない。従って、移
動体の移動速度がたとえ速くても移動体に対する指向性
の追尾が確実にでき、基地局21と移動体22との無線
通信が常に確実にできる。
【0045】なお、この実施の形態ではステップ1から
ステップ80までの各ステップ毎に移動体22が到達す
る時間をタイミング生成部36で予め算出し、制御部3
7がこのタイミング生成部36が算出した各到達時間を
カウントする毎に参照テーブル35から読み出す重み係
数を更新するようにしたが必ずしもこれに限定するもの
ではない。
【0046】例えば、タイミング生成部36によって移
動体22がC地点からD地点まで移動する移動時間T秒
を算出するととともにこのT秒をn(nは整数)等分し
たT/n秒を算出し、また、制御部37によってT/n
秒毎に移動体22が到達する移動位置を算出し、参照テ
ーブル35のステップ1〜ステップ79の中でT/n秒
毎に到達する移動位置に対応する所望波方向のステップ
を選択し、この選択したステップの振幅と位相の重み係
数を参照テーブル35から読み出して重み付け手段33
に設定するようにしてもよい。
【0047】例えば、図7に示すように、C地点の移動
体22がT/4秒後にはC地点に到達し、2T/4秒
後にはC地点に到達し、3T/4秒後にはC地点に
到達する場合は、T/4秒間隔毎に移動体22の移動位
置が計算で求まるので、移動体22の移動位置に対応す
るステップの所望波方向も分かる。制御部37はタイミ
ング生成部36で算出したT/4秒間隔毎にこのT/4
秒で移動体22が到達する位置に対応する方向のステッ
プに記憶した最適な重み係数を参照テーブル35から読
み出して重み付け手段33に設定し、移動体の方向にア
ンテナ指向性を向ける。
【0048】このようにすれば、参照テーブル35に記
憶するステップ数を細かくしておき、タイミング生成部
36が算出するT/n秒間隔を調整することで移動体2
2の追尾精度や移動体22の移動速度、基地局21の処
理スピードなどによって参照テーブルから読み出す重み
係数の更新タイミングを調整することができる。
【0049】(第2の実施の形態)この実施形態は移動
体通信システムを自動改札やゲート通過監視などに適用
した場合について述べる。なお、基地局の構成は前述し
た実施の形態と同様である。
【0050】移動体22はゲート41の一方の側のE地
点から他方の側のF地点、又は、他方の側のF地点から
一方の側のE地点に移動することになり、移動方向は2
種類となる。前記ゲート41の一方の側並びに他方の側
には移動体22の進入監視、移動速度監視及び移動方向
監視を行うセンサ手段として、それぞれ1対のゲートセ
ンサ42a,42bと1対のゲートセンサ43a,43
bを移動体22の移動方向に所定の間隔を隔てて並べて
配置している。この各ゲートセンサ42a,42b、4
3a,43bは、例えば、発光素子と受光素子からなる
センサで、移動体22がゲートセンサ42aと42bと
の間を通過することで、あるいはゲートセンサ43aと
43bとの間を通過することで移動速度及び移動方向の
情報を得ることができるようになっている。この各ゲー
トセンサ42a,42b、43a,43bが検出した移
動体22の進入、移動速度及び移動方向の情報は基地局
21に送信されるようになっている。
【0051】前記基地局21から見て所望波方向となる
E地点は−45°方向であり、F地点は30°方向であ
る。また、不要波の到来方向はY地点で−60°方向で
ある。このため、前記基地局21は、指向性アンテナ装
置に、例えば、図9に示すように、ゲート41の一方向
から他方向に移動体22が移動する場合に与える最適振
幅重み係数と最適位相重み係数を記憶した参照テーブル
351aとゲート41の他方向から一方向に移動体22
が移動する場合に与える最適振幅重み係数と最適位相重
み係数を記憶した参照テーブル351bを作成してい
る。
【0052】具体的には、前記参照テーブル351aに
は、E地点をステップ0とし、F地点をステップ15と
し、この間の所望波方向を分解角度5°に設定してい
る。すなわち、基地局21から見てステップ0のE地点
は所望波方向が−45°、不要波方向が−60°とな
り、ステップ1の地点は所望波方向が−40°、不要波
方向が−60°となり、ステップ15のF地点は所望波
方向が30°、不要波方向が−60°となる。そして、
ステップ0〜15の各地点毎にその地点の方向に指向性
が向き、Y地点の不要波方向には指向性を向けないよう
にヌル点を形成する最適振幅重み係数と最適位相重み係
数が記憶されている。
【0053】また、前記参照テーブル351bには、F
地点をステップ0とし、E地点をステップ15とし、こ
の間の所望波方向を分解角度5°に設定している。すな
わち、基地局21から見てステップ0のF地点は所望波
方向が30°、不要波方向が−60°となり、ステップ
1の地点は所望波方向が25°、不要波方向が−60°
となり、ステップ15のE地点は所望波方向が−45
°、不要波方向が−60°となる。そして、ステップ0
〜15の各地点毎にその地点の方向に指向性が向き、Y
地点の不要波方向には指向性を向けないようにヌル点を
形成する最適振幅重み係数と最適位相重み係数が記憶さ
れている。
【0054】前記基地局21の指向性アンテナ装置は、
図10に示すような動作を行う。先ず、S21にて、不
要波の方向を検出する。なお、予め不要波の方向が分か
っている場合は手入力でもよい。また、不要波が存在し
ない場合もある。
【0055】続いて、S22にて、参照テーブル351
a,351bを作成する。すなわち、事前計算処理部3
4により移動開始地点であるE地点の方向と移動終了地
点であるF地点の方向、及びその間で分解角度5°毎に
ずらした複数の所望波方向について最適振幅重み係数と
最適位相重み係数を算出し記憶して参照テーブル351
a及び351bを作成する。
【0056】この状態で、通信を行わないときには、S
23にて、一旦電源をダウンさせる。そして、S24に
て、ゲートセンサ42a,42bあるいはゲートセンサ
43a,43bからの信号により移動体22がゲート4
1に進入したことを検出し、S25にて、電源を投入す
る。これにより、基地局21での電力消費を抑える。
【0057】続いて、S26にて、ゲートセンサ42
a,42bあるいはゲートセンサ43a,43bからの
信号により移動体22の移動方向及び移動速度を検出す
る。例えば、ゲートセンサ42aから信号を受けた後ゲ
ートセンサ42bから信号を受けると、移動体22がE
地点から進入しF地点方向に移動することが検出でき
る。また、ゲートセンサ42aから信号を受けた後ゲー
トセンサ42bから信号を受けるまでの時間により移動
体22の移動速度が検出できる。
【0058】また、逆にゲートセンサ43aから信号を
受けた後ゲートセンサ43bから信号を受けると、移動
体22がF地点から進入しE地点方向に移動することが
検出できる。また、ゲートセンサ43aから信号を受け
た後ゲートセンサ43bから信号を受けるまでの時間に
より移動体22の移動速度が検出できる。
【0059】続いて、S27にて、各移動位置毎の到達
時間を算出する。すなわち、タイミング生成部36は、
例えば、移動体22がE地点からF地点へ移動する場合
は、前記参照テーブル351aのステップ0からステッ
プ15までの各所望波方向に対応する位置に移動体22
が到達する時間を算出する。
【0060】そして、S28にて、制御部37は、初期
ウェイト設定を行う。例えば、移動体22がE地点から
F地点へ移動する場合は、先ず、ゲートセンサ42a,
42bが移動体22の進入を検出したとき、E地点であ
るステップ0の最適振幅重み係数と最適位相重み係数を
参照テーブル351aから読み出して重み付け手段33
に設定する。これにより、各アンテナ素子23によって
形成される指向性パターンは−45°方向に高い指向性
を持ち、−60°方向にはヌル点が形成されるパターン
となる。また、時間のカウントを開始する。
【0061】その後、S29にて、制御部37はタイミ
ング生成部36が算出した時間とカウント時間を比較
し、カウント時間がステップ1の所望波方向に対応する
位置に移動体22が到達する時間になると、S30に
て、ステップ1の最適振幅重み係数と最適位相重み係数
を参照テーブル351aから読み出して重み付け手段3
3に設定する。すなわち、重み係数更新を行う。
【0062】以降、移動体22がステップ2、3、…の
所望波方向に対応する位置に到達する時間になる毎に参
照テーブル351aから読み出す重み係数を更新し、ス
テップ15、すなわち、F地点に到達してステップ15
の最適振幅重み係数と最適位相重み係数を参照テーブル
351aから読み出して重み付け手段33に設定し、通
信を終了すると、S23に戻って基地局21の電源をダ
ウンさせ、S24にて、次の移動体の進入に待機する。
【0063】上記においては、移動体22がE地点から
進入しF地点へ移動する場合を例として述べたが、移動
体22がF地点から進入しE地点へ移動する場合も同様
である。但しこの場合は最適振幅重み係数と最適位相重
み係数を参照テーブル351bから読み出すことにな
る。
【0064】このように、ゲート41内を通過する移動
体22に対して、ゲートの両端間を移動体が移動すると
きの位置をステップ0からステップ15に分割してそれ
ぞれ各アンテナ素子23毎の最適振幅重み係数と最適位
相重み係数を算出して記憶した参照テーブル351a,
351bを作成し、実際に移動体22がゲート41内を
移動するときに各ステップの位置に到達する時間を見計
って重み付け手段33に設定する重み係数を更新するよ
うにしているので、ゲート41内を通過する移動体22
に対して、たとえ移動速度が速くても指向性の追尾が確
実にでき、基地局21と移動体22との無線通信が常に
確実にできる。
【0065】(第3の実施の形態)この実施形態は移動
体通信システムを自動改札やゲート通過監視などに適用
した場合について述べる。なお、基地局の構成は前述し
た実施の形態と同様である。
【0066】この場合も移動体22はゲート41の一方
の側のE地点から他方の側のF地点、又は、他方の側の
F地点から一方の側のE地点に移動することになり、移
動方向は2種類となる。
【0067】前記ゲート41にはセンサ手段として、そ
の一方の側から他方の側にわたってN個のゲートセンサ
44-1,44-2,44-3,44-4,…44-(N-1),44
-Nを所定の間隔を隔てて並べて配置している。各ゲート
センサ44-1〜44-Nを配置した位置をそれぞれ移動位
置P,P,P,…,PN−1,Pとしている。
前記各ゲートセンサ44-1〜44-Nは、例えば、発光素
子と受光素子からなるセンサで、それぞれゲート41内
を通過する移動体22の位置を検出して前記基地局21
に通知するようになっている。
【0068】前記基地局21は、指向性アンテナ装置
に、例えば、図12に示すように、各移動位置P,P
,P,…,PN−1,Pの方向に指向性を持ち、
Y地点の不要波方向にはヌル点を形成するような指向性
パターンを形成するための最適振幅重み係数と最適位相
重み係数を記憶した、移動体22がE地点からF地点へ
移動する場合に対応した参照テーブル352aと、移動
体22がF地点からE地点へ移動する場合に対応した参
照テーブル352bを作成している。なお、E地点は移
動位置Pに対応し、F地点は移動位置Pに対応して
いる。
【0069】基地局21の指向性アンテナ装置は、先
ず、不要波の方向を検出してから参照テーブル352
a,352bを作成する。この作成は事前計算処理部3
4により各移動位置P〜Pの方向について最適振幅
重み係数と最適位相重み係数を算出し記憶して参照テー
ブル352a及び352bを作成する。
【0070】そして、通信を行わないときには、電源を
ダウンさせておく。この状態でゲートセンサ44-1ある
いはゲートセンサ44-Nからの信号により移動体22が
ゲート41に進入したことを検出し、電源を投入する。
【0071】例えば、最初にゲートセンサ44-1から信
号を受けると、移動体22がE地点から進入したことが
検出する。そして、参照テーブル352aから移動位置
に対応した最適振幅重み係数と最適位相重み係数を
読み出して重み付け手段33に設定する。これにより、
各アンテナ素子23によって形成される指向性パターン
は−45°方向に高い指向性を持ち、−60°方向には
ヌル点が形成されるパターンとなる。
【0072】次に、ゲートセンサ44-2から信号を受け
ると、参照テーブル352aから移動位置Pに対応し
た最適振幅重み係数と最適位相重み係数を読み出して重
み付け手段33に設定する。次に、ゲートセンサ44-3
から信号を受けると、参照テーブル352aから移動位
置Pに対応した最適振幅重み係数と最適位相重み係数
を読み出して重み付け手段33に設定する。
【0073】このようにして、移動体22がさらに各移
動位置P〜Pに移動する毎に参照テーブル352a
から各移動位置に対応した最適振幅重み係数と最適位相
重み係数を読み出して重み付け手段33に設定すること
になる。
【0074】また、逆に、最初にゲートセンサ44-Nか
ら信号を受けると、移動体22がF地点から進入したこ
とが検出する。そして、参照テーブル352bから移動
位置Pに対応した最適振幅重み係数と最適位相重み係
数を読み出して重み付け手段33に設定する。これによ
り、各アンテナ素子23によって形成される指向性パタ
ーンは30°方向に高い指向性を持ち、−60°方向に
はヌル点が形成されるパターンとなる。
【0075】以降、移動体22が各移動位置PN−1
に移動する毎に参照テーブル352bから各移動位
置に対応した最適振幅重み係数と最適位相重み係数を読
み出して重み付け手段33に設定することになる。
【0076】このように、ゲート41内を通過する移動
体22に対して、各ゲートセンサ44-1〜44-Nが移動
体22を検出する毎に参照テーブル252a又は252
bから読み出して重み付け手段33に設定する重み係数
を順次切替えるようにしているので、ゲート41内を通
過する移動体22に対して、たとえ移動速度が速くても
指向性の追尾が確実にでき、基地局21と移動体22と
の無線通信が常に確実にできる。しかも、指向性切替え
制御が簡単である。
【0077】なお、前述した各実施の形態では基地局に
備えた指向性アンテナ装置として、受信信号を第1の周
波数変換部26にて周波数変換してからA/D変換器2
7でデジタル信号に変換してデジタル信号処理部31に
供給し、また、同相分配されたデジタル信号処理部31
からの送信信号をD/A変換器28でアナログ信号に変
換した後第2の周波数変換部29にて周波数変換して電
力増幅器30に供給する構成のものについて述べたが必
ずしもこれに限定するものではなく、第1の周波数変換
部26及び第2の周波数変換部29を省略してもよい。
【0078】また、前述した各実施の形態では基地局に
備えた指向性アンテナ装置として、デジタル信号処理部
31にて振幅と位相の重み付け処理を行うものについて
述べたが必ずしもこれに限定するものではなく、受信時
には、受信したアナログな受信信号にそのまま振幅と位
相の重み付けを行って加算合成した後、A/D変換器で
デジタルな受信信号に変換して送受信部に供給し、ま
た、送信時には、送受信部からのデジタルな送信信号を
同相分配した後、D/A変換器でアナログな送信信号に
変換してから振幅と位相の重み付けを行って各アンテナ
素子に出力するようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】請求項1乃至4記載の発明によれば、基
地局において、移動体の移動中に移動体の方向を検出
し、また、移動体方向に指向性を向けるために演算を行
うという動作を行う必要がなく、移動速度の速い移動体
に対しても指向性の追尾が確実にでき、従って、基地局
と移動体との無線通信が常に確実にできる移動体通信シ
ステムを提供できる。
【0080】また、請求項5記載の発明によれば、ゲー
ト内を通過する移動体に対して指向性の追尾が確実にで
き、従って、基地局と移動体との無線通信が常に確実に
できる移動体通信システムを提供できる。
【0081】また、請求項6記載の発明によれば、ゲー
ト内を通過する移動体に対して指向性の追尾が確実にで
き、従って、基地局と移動体との無線通信が常に確実に
でき、しかも、指向性切替え制御が簡単な移動体通信シ
ステムを提供できる。
【0082】また、請求項7記載の発明によれば、移動
体の移動中に移動体の方向を検出したり、移動体方向に
指向性を向けるために演算を行ったりする必要がなく、
移動速度の速い移動体に対しても指向性の追尾が確実に
でき、従って、移動体との無線通信が常に確実にできる
移動体通信システムに使用する基地局を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における移動体通信
システムの構成を示す図。
【図2】同実施の形態における基地局に備えた指向性ア
ンテナ装置の構成を示すブロック図。
【図3】同実施の形態における指向性アンテナ装置に設
けた参照テーブルの構成例を示す図。
【図4】同実施の形態における指向性アンテナ装置の重
み係数の切替えタイミング例を説明するための図。
【図5】同実施の形態における移動体の動作を示す流れ
図。
【図6】同実施の形態における指向性アンテナ装置の動
作を示す流れ図。
【図7】同実施の形態における指向性アンテナ装置の重
み係数の他の切替えタイミング例を説明するための図。
【図8】本発明の第2の実施の形態における移動体通信
システムの構成を示す図。
【図9】同実施の形態における指向性アンテナ装置に設
けた参照テーブルの構成例を示す図。
【図10】同実施の形態における指向性アンテナ装置の
動作を示す流れ図。
【図11】本発明の第3の実施の形態における移動体通
信システムの構成を示す図。
【図12】同実施の形態における指向性アンテナ装置に
設けた参照テーブルの構成例を示す図。
【図13】従来例を示すブロック図。
【符号の説明】
21…基地局 22…移動体 23…アンテナ素子 31…デジタル信号処理部 33…振幅と位相の重み付け手段 35…参照テーブル(記憶手段) 36…タイミング生成部 37…制御部 38…加算手段 39…同相分配手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 DB02 DB03 EA04 FA05 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA24 FA26 FA29 FA32 FA34 GA02 GA08 HA05 HA10 5K059 AA12 BB08 CC04 DD32 5K067 AA33 BB03 BB04 DD20 DD53 EE02 EE10 HH21 HH23 JJ52 JJ65 KK02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局と移動体との間で無線通信を行う
    移動体通信システムにおいて、 前記基地局は、複数のアンテナ素子と、この各アンテナ
    素子の送受信信号の振幅と位相に重み付けを行う重み付
    け手段と、この重み付け手段にて重み付けされた前記各
    アンテナ素子からの受信信号を加算して受信部へ出力す
    る加算手段と、送信部からの送信信号を前記各アンテナ
    素子への送信信号として前記重み付け手段にて重み付け
    を行うために前記各アンテナ素子に対応して分配する分
    配手段とからなる指向性アンテナ装置を備え、 前記指向性アンテナ装置は、前記移動体の複数の移動位
    置毎にその移動体と通信するのに適した重み係数を算出
    して予め用意しておき、前記移動体が各移動位置に移動
    する毎に予め用意した該当する重み係数を前記重み付け
    手段に設定することを特徴とする移動体通信システム。
  2. 【請求項2】 基地局と移動体との間で無線通信を行う
    移動体通信システムにおいて、 前記基地局は、複数のアンテナ素子と、この各アンテナ
    素子の送受信信号の振幅と位相に重み付けを行う重み付
    け手段と、この重み付け手段にて重み付けされた前記各
    アンテナ素子からの受信信号を加算して受信部へ出力す
    る加算手段と、送信部からの送信信号を前記各アンテナ
    素子への送信信号として前記重み付け手段にて重み付け
    を行うために前記各アンテナ素子に対応して分配する分
    配手段と、前記移動体の移動開始位置の方向と移動終了
    位置の方向の間で設定される複数の方向毎にその移動体
    と通信するのに適した重み係数を記憶した記憶手段と、
    移動開始位置から移動終了位置に向かう移動体の移動に
    合わせて前記記憶手段に記憶された前記複数の方向毎の
    重み係数の中からその移動体の方向に適した重み係数を
    順次読み出すタイミングを決めるタイミング生成手段
    と、このタイミング生成手段が決めたタイミングで前記
    記憶手段から前記移動体の該当する方向の重み係数を読
    み出し前記重み付け手段に設定する制御手段とからなる
    指向性アンテナ装置を備えたことを特徴とする移動体通
    信システム。
  3. 【請求項3】 タイミング生成手段は、移動開始位置か
    ら移動終了位置に向かう移動体が移動開始位置の方向と
    移動終了位置の方向の間で設定される複数の方向に順次
    到達する時間を移動体の移動速度から求めてタイミング
    を決めることを特徴とする請求項2記載の移動体通信シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 タイミング生成手段は、移動体の移動速
    度からこの移動体が移動開始位置から移動終了位置に到
    達するまでにかかる移動時間を算出し、この算出した移
    動時間内で複数の時間を設定し、この設定した時間を記
    憶手段から重み係数を読み出すタイミングとすることを
    特徴とする請求項2記載の移動体通信システム。
  5. 【請求項5】 基地局と移動体との間で無線通信を行う
    移動体通信システムにおいて、 前記移動体が通過するゲートと、このゲートの端部に設
    置され、前記移動体の前記ゲートへの進入を検知して前
    記基地局に通知するセンサ手段とを設け、 前記基地局は、複数のアンテナ素子と、この各アンテナ
    素子の送受信信号の振幅と位相に重み付けを行う重み付
    け手段と、この重み付け手段にて重み付けされた前記各
    アンテナ素子からの受信信号を加算して受信部へ出力す
    る加算手段と、送信部からの送信信号を前記各アンテナ
    素子への送信信号として前記重み付け手段にて重み付け
    を行うために前記各アンテナ素子に対応して分配する分
    配手段と、前記移動体の移動開始位置の方向と移動終了
    位置の方向の間で設定される複数の方向毎にその移動体
    と通信するのに適した重み係数を記憶した記憶手段と、
    移動開始位置から移動終了位置に向かう移動体の移動に
    合わせて前記記憶手段に記憶された前記複数の方向毎の
    重み係数の中からその移動体の方向に適した重み係数を
    順次読み出すタイミングを決めるタイミング生成手段
    と、前記センサ手段からの通知により、前記タイミング
    生成手段が決めたタイミングで前記記憶手段から前記移
    動体の該当する方向の重み係数を読み出し前記重み付け
    手段に設定する制御手段とからなる指向性アンテナ装置
    を備えたことを特徴とする移動体通信システム。
  6. 【請求項6】 基地局と移動体との間で無線通信を行う
    移動体通信システムにおいて、 前記移動体をそれぞれ異なる位置で検知して前記基地局
    に通知する複数のセンサ手段を設け、 前記基地局は、複数のアンテナ素子と、この各アンテナ
    素子の送受信信号の振幅と位相に重み付けを行う重み付
    け手段と、この重み付け手段にて重み付けされた前記各
    アンテナ素子からの受信信号を加算して受信部へ出力す
    る加算手段と、送信部からの送信信号を前記各アンテナ
    素子への送信信号として前記重み付け手段にて重み付け
    を行うために前記各アンテナ素子に対応して分配する分
    配手段と、前記各センサ手段の設置位置毎に前記移動体
    と通信するのに適した重み係数を記憶した記憶手段と、
    前記各センサ手段からの通知により、前記記憶手段から
    該当するセンサ手段の設置位置に対応した重み係数を読
    み出し前記重み付け手段に設定する制御手段とからなる
    指向性アンテナ装置を備えたことを特徴とする移動体通
    信システム。
  7. 【請求項7】 複数のアンテナ素子と、この各アンテナ
    素子の送受信信号の振幅と位相に重み付けを行う重み付
    け手段と、この重み付け手段にて重み付けされた前記各
    アンテナ素子からの受信信号を加算して受信部へ出力す
    る加算手段と、送信部からの送信信号を前記各アンテナ
    素子への送信信号として前記重み付け手段にて重み付け
    を行うために前記各アンテナ素子に対応して分配する分
    配手段と、移動体の移動開始位置の方向と移動終了位置
    の方向の間で設定される複数の方向毎にその移動体と通
    信するのに適した重み係数を記憶した記憶手段と、移動
    開始位置から移動終了位置に向かう移動体の移動に合わ
    せて前記記憶手段に記憶された前記複数の方向毎の重み
    係数の中からその移動体の方向に適した重み係数を順次
    読み出すタイミングを決めるタイミング生成手段と、こ
    のタイミング生成手段が決めたタイミングで前記記憶手
    段から前記移動体の該当する方向の重み係数を読み出し
    前記重み付け手段に設定する制御手段とからなる指向性
    アンテナ装置を備えたことを特徴とする移動体通信シス
    テムに使用する基地局。
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