JP2005312073A - 無線通信システム、無線基地局用アダプティブアレイの制御方法及びアダプティブアレイ - Google Patents

無線通信システム、無線基地局用アダプティブアレイの制御方法及びアダプティブアレイ Download PDF

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Abstract

【課題】空間分割多重を行う際に、直交ビームを端末の組合わせに対して個々に用意しないことで、端末数が増加しても保持すべきウェイト・ベクトル数が急増しない無線通信システムを提供する。
【解決手段】複数のアンテナ素子で受信された信号は分配器を介してビーム形成回路に与えられる。ビーム形成回路は、信号を重み付け合成して所定の指向性パターンを持つビームに対応する受信信号を出力する。重み付け合成を制御するためのウェイトは、ウェイト制御装置によって設定される。ウェイト制御装置は、未登録の端末から登録要求があった場合に、該端末の方向に指向性のヌルが向き且つアンテナ素子でカバーするカバーエリアを方向によって複数に分割したエリアのうちの該端末の位置するエリア以外のエリアの範囲内に最大指向性が向くビームを形成させるためのウェイト・ベクトルを求める。
【選択図】図2

Description

本発明は、空間分割多重を行うための無線通信システム、ウェイト制御装置及びウェイト・ベクトル生成方法並びに無線基地局用アダプティブアレイの制御方法及びアダプティブアレイに関する。
FWA(Fixed Wireless Access)システムは、基地局と、固定された端末局とが、無線で高速通信を行うシステムである。ポイント・ツー・マルチポイント(P−MP)システムは、基地局が複数の端末局と通信を行うシステムである。P−MPシステムにおいて、加入者容量を増加する手段として、空間分割多重(SDMA)がある。図16に示すように、基地局1001に備わったアダプティブアレイ1002は互いに干渉を及ぼさない直交ビームを形成する。これは、複数の端末1003の同時通信を可能にする。
図17に多重化数が2の場合のアダプティブアレイ1002の構成例を示す。ビーム形成回路1051,2051において、重み付け器1501〜1504,2501〜2504に適切なウェイトベクトルを設定し、これと合成器1512,2512で各アンテナ素子1011〜1014の出力を重み付け合成することによって、一方の端末方向に最大指向性を向け、もう一方の端末方向に指向性のヌルを向けるような直交ビームを形成することができる。
多重化数が3以上の場合も同様であり、対象とする端末方向に最大指向性を向け、それ以外の複数の端末方向の全てに指向性のヌルを向けるような直交ビームが形成される。
従来のシステムにおいては、空間分割多重を行うために用いる直交ビームを形成するためのウェイトは、基地局について多重化数を考慮した全ての端末の組み合わせに対して個々に算出して保持される。例えば、多重化数が2で全端末の数がnとした場合、端末の組み合わせとして算出して保持すべきウェイトの組数は、n×(n−1)となる。したがって、従来のシステムにおいては、空間分割多重の対象とする端末の登録数の増加に伴い、保持すべきウェイトの組数が膨大になるという問題点がある。
CSMA/CA方式でパケット通信を行う無線通信システムがある。
図22にCSMA/CA方式を用いるIEEE802.11無線LANシステムの構成を示す。基地局900は端末911へのパケット送信前にキャリアセンスを行い、端末913からのチャネル予約情報を含むパケットを受信したときは、その予約された期間中のパケット送信を延期する。その後、更に制御部901により算出されるランダムな時間待った後(バックオフ処理)、ターゲット端末911のアドレスを宛先指定したパケットを送信する。ターゲット端末911は受信したデータが正常であれば所定時間後に肯定応答パケット(ACK)を基地局に送信する。基地局900はターゲット端末911からのACKを所定時間後に受信できないときには制御部901によりバックオフ処理を行い再度データの送信を行う。
一方、アダプティブアレイは図23に示すように、隣接セルからの干渉を低減するビームを形成することで通信品質を向上できる。
アダプティブアレイは、一般的に、受信した信号に基づいてビーム制御を行う。例えば方向拘束付き電力最小化法は、特定の方向への利得を保持しつつ、受信した信号を全て干渉とみなして抑圧する。したがって、隣接セルからの干渉波のみが到来する状態をつくり方向拘束付き電力最小化法を用いれば,自セル内の特定エリアをカバーしかつ干渉波を除去するビームを形成することができる。
しかしながら、隣接セルからの同一チャネル干渉を全て抑圧するためには、アンテナ素子数を増やす必要があり、装置規模が大きくなるという問題点がある。
また、CSMA/CA方式を用いるIEEE802.11無線LANシステムでは、上述した通り、パケット送信を集中制御しないため抑圧対象の端末ないし基地局のみがパケット送信する状態を作ることが困難であった。その結果、抑圧対象の端末ないし基地局がパケット送信する代わりに自セルの端末がパケット送信し、これを抑圧するビームを形成してしまうという問題点がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、空間分割多重を行う際に、直交ビームを端末の組合わせに対して個々に用意しないことで、端末数が増加しても保持すべきウェイト数が急増しないようにした無線通信システム、ウェイト制御装置及びウェイト・ベクトル生成方法を提供することを目的とする。
また、CSMA/CA方式でパケット通信を行う無線通信システムにおいて、抑圧対象となる干渉波数を限定し装置規模を小さくするとともに、抑圧対象となる干渉波のみが存在する状態を作り、これら干渉波を除去するビームを形成することのできる無線通信システムを提供し、並びに無線基地局用アダプティブアレイの制御方法及びアダプティブアレイを提供することを目的とする。
本発明に係る無線通信システムは、空間分割多重による複数端末との同時通信が可能な無線通信システムにおいて、前記端末から送信された信号を受信する複数のアンテナ素子と、前記複数のアンテナ素子において受信された受信信号を重み付け合成することで所定の指向性パターンを持つビームに対応する受信信号を出力する複数のビーム形成部と、複数の前記ビーム形成部のそれぞれに対し前記重み付け合成を制御するウェイト・ベクトルを設定する制御部とを備え、前記制御部は、未登録の端末からの登録要求を受信したときに、該未登録端末の方向に指向性のヌルが向き、且つ当該無線通信システムがカバーするカバーエリアを複数に分割したエリアのうちの該未登録端末が位置するエリア以外の特定のエリアに最大指向性が向くビームを形成させるためのウェイト・ベクトルを求め、記憶する。
空間分割多重による複数端末との同時通信を行うにあたっては、端末の組合わせに対して直交ビームを個々に用意する必要がある。本発明は、指向性のヌルは特性が急峻なため正確に端末方向に向ける必要がある一方、最大指向性については特性が平坦であるから、個々の端末に対してヌルと同程度に正確には向ける必要がないとし、かかる最大指向性については大まかなウェイト・ベクトルを用いることとする。
例えば端末の登録時に、本発明に従ってウェイト・ベクトルを求めて記憶しておく。そして、空間分割多重で同時通信する際に、事前に計算されたウェイト・ベクトルを用い、ある端末の方向に最大指向性が向き、且つ、他の端末の方向に指向性のヌルが向くビームを形成する。
本発明によれば、空間分割多重を行う際に、直交ビームを端末の組合わせに対して個々に用意しないことで、端末数が増加しても保持すべきウェイト数が急増しないようにした無線通信システム、ウェイト制御装置及びウェイト・ベクトル生成方法を提供できる。また、CSMA/CA方式でパケット通信を行う無線通信システムにおいて、抑圧対象となる干渉波数を限定し装置規模を小さくするとともに、抑圧対象となる干渉波のみが存在する状態を作り、これら干渉波を除去するビームを形成することができる無線通信システムを提供でき、並びに無線基地局用アダプティブアレイの制御方法及びアダプティブアレイを提供できる。
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1に、本発明の第1の実施形態を適用した基地局1を含むFWA(Fixed Wireless Access)システムの例を示す。
基地局1は、アダプティブアレイ(無線通信システム)2を備え、アダプティブアレイ2により端末間干渉を回避することによって同一チャネルでの複数の端末3との同時通信が可能である。なお、図1では90°セクターを例示しているが、これに限定されるものではない。
なお、本実施形態では具体例としては4つのアンテナ素子からなるアダプティブアレイを用いて2つの端末の空間分割多重(SDMA)を行う場合を例にとって説明する。
図2に、本実施形態に係る基地局の備えるアダプティブアレイの構成例を示す。
図2に示されるように、本アダプティブアレイは、m(mは複数;図2ではm=4の場合を示している)系統のアンテナ素子11〜14と、m系統の増幅器(低雑音増幅)21〜24と、m系統の周波数変換器31〜34と、m系統の分配器41〜44と、n(nは複数;図2ではn=2の場合を示している)系統のビーム形成回路51,52と、n系統の受信器61,62と、ウェイト制御装置7とを備えている。
また、ビーム形成回路51は、m個の重み付け器5111〜5114と、合成器512とを含む。同様に、ビーム形成回路52は、m個の重み付け器5211〜5214と、合成器522とを含む。
さらに、ウェイト制御装置7は、端末分類装置71と、端末記憶装置72と、ウェイト演算装置73と、ウェイト記憶装置74と、ウェイト選択装置75とを含む。
なお、基地局は、図2のアダプティブアレイを複数組備えてもよい。例えば、図2のアダプティブアレイが90°セクターをカバー範囲とする場合には、これを4組備えることで、360°全方向をカバーすることができる。
さて、図2のアダプティブアレイにおいて、各アンテナ素子11〜14において受信した受信信号は、それぞれ、対応する増幅器21〜24に入力される。増幅器21〜24はそれぞれ受信信号を増幅する。
増幅器21〜24で増幅された受信信号は、それぞれ、対応する周波数変換器31〜34に入力される。周波数変換器31〜34はそれぞれ受信信号の周波数帯を電波周波数(RF)から中間周波数(IF)もしくはベースバンド(BB)へ変換する。
周波数変換器31〜34で周波数変換された受信信号は、それぞれ、対応する分配器41〜44に入力される。分配器41〜44は、いずれも、受信信号を分配してビーム形成回路51とビーム形成回路52に出力する。
このようにして、ビーム形成回路51には、分配器41〜44から、各アンテナ素子11〜14による受信信号が入力される。ビーム形成回路52についても、同様である。
ビーム形成回路51に入力された受信信号は、それぞれ対応する重み付け器5111〜5114で重み付けがなされた後に、合成器512で合成され、受信器61に伝達される。ビーム形成回路52についても、同様である。
重み付け器5111〜5114や重み付け器5211〜5214のウェイトは、ウェイト制御装置7によって適宜設定される。
なお、上記は受信信号がアナログ信号の場合であるが、A/D変換器等の利用によりディジタル信号領域で重み付けを行うことも可能である。
次に、ウェイト制御装置7について詳しく説明する。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、基地局の(図2のアダプティブアレイによる)カバーエリアを、基地局からみた方向によって複数個のエリアに分割し、ある端末が、複数個のエリアのうち、いずれのエリアに属しているかを考える。図3の例は、基地局のカバーエリアをA1〜A7の7つのエリアに分割したときに、端末T1がエリアA2に属し、端末T2がエリアA5に所属する場合を示している。以下では、具体例としては図3のエリア構成の場合を例にとって説明する(もちろん、他の分割数でも等分割でなくても本発明は同様に適用可能である)。
ウェイト制御装置7の端末分類装置71は、対象となっている端末3が、基地局のカバーエリアを分割した複数のエリアのうちいずれのエリア内に存在しているかを(図3の場合、A1〜A7のいずれのエリアに位置するかを)、当該端末3からの受信信号に基づいて推定する。
当該端末3の所属するエリアが推定されたならば、当該端末3を識別するための識別情報と、端末分類装置71により推定された当該端末3が所属するエリアを識別するための識別情報との対応関係は、端末・エリア対応情報として対応記憶装置72に記憶される(図10参照;なお、後述するように図10は端末T1と端末T2の登録後の内容の例である)。
ウェイト演算装置73は、この対応記憶装置72に記憶された端末・エリア対応情報の内容に基づき、端末3の方向に指向性のヌルが向き且つ端末3が所属するエリア以外の特定のエリアの範囲内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを、端末3からの受信信号を用いて算出する(指向性のヌルが向くのは該当端末の方向であるのに対して、最大指向性が向くのは該当エリアの範囲内(のいずれかの方向)である)。このウェイトは、端末3が所属するエリア以外の全部のエリアまたは端末3が所属するエリア以外で所定の条件を満たすエリアの各々を上記の特定のエリアとした場合について、それぞれ求められる。なお、図2の構成例の場合、ウェイトは4次元ベクトルとなる。
ウェイト演算装置73により算出された各ウェイトは、対応する端末(すなわち指向性のヌルを向かせる端末)と、対応するエリア(すなわち最大指向性を向かせるエリア)とが特定できるようにして、ウェイト記憶装置74に記憶される。
そして、2つの端末の空間分割多重(SDMA)を行う際には、第2の端末の方向に指向性のヌルが向き且つ第1の端末が所属するエリアの範囲内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイト、および第1の端末の方向に指向性のヌルが向き且つ第2の端末が所属するエリアの範囲内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトが、ウェイト記憶装置74に記憶されているとき、これら2つのウェイトをウェイト選択装置75によりビーム形成回路51の重み付け器5111〜5114およびビーム形成回路52の重み付け器5211〜5214に各々設定する。これによって、同一チャネルを使っても、ビーム形成回路51から受信器61には第1の端末からの受信出力を与え、ビーム形成回路52から受信器62には第2の端末からの受信出力を与えるようにすることができる(もちろん、端末とビーム形成回路/受信器との対応を逆に取ってもよい)。図3の例の場合、これら2つのウェイトは、端末T2の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1が所属するエリアA2の範囲内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイト、および端末T1の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T2が所属するエリアA5の範囲内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトとなる。
次に、端末分類装置71の構成について更に詳しく説明する。
図4に、端末分類装置71の内部構成例を示す。
初期ウェイト記憶装置711は、基地局のカバーエリアを分割した複数のエリアの各々について、当該エリア(の例えば中央部の方向)に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを初期ウェイトとして記憶している。例えば、図3の場合、エリアA1に最大指向性が向くビームを形成するための初期ウェイト、…、エリアA7に最大指向性が向くビームを形成するための初期ウェイトの、7種類の初期ウェイトを記憶している。なお、初期ウェイトでは、指向性のヌルの方向は特に考慮していない。
ここでは、図3の各エリアA1,A2,A3,…,A7に最大指向性が向くビームをそれぞれB1,B2,B3,…,B7で表し、各ビームB1,B2,B3,…,B7を形成するためのウェイトをそれぞれW1,W2,W3,…,W7で表すものとする。
図5に、ウェイトW1,W2,W3,…,W7によってそれぞれ形成されたビームB1,B2,B3,…,B7の様子を例示する。
受信状態観測装置712は、この初期ウェイト記憶装置711により記憶された、各初期ウェイトを、ビーム形成回路51の重み付け器5111〜5114に設定したときの、端末3からの信号を観測し、端末3からの信号を最も良い状態で受信できるビームの最大指向性が向くエリア(すなわち、その状態のときに用いた初期ウェイトによって形成されるビームの最大指向性が向くエリア)を、端末3が所属するエリアとする。そして、受信状態観測装置712は、この観測結果として、端末の識別情報と、該端末が所属するエリアの識別情報との対応関係を、対応記憶装置72に出力する。
ここで、受信状態観測装置712が評価する「最も良い受信状態」とは、例えば、受信電力が最大になる受信状態のことである。また、例えば、最も良い受信状態を、信号対雑音電力比が最大になる受信状態としてもよい。
なお、上記では観測にビーム形成回路51を用いたが、もちろんビーム形成回路52を用いてもよい。また、いずれか一方に決めてもよいし、その都度、所定の方法で選択されたものを用いるようにしてもよい。また、2つのビーム形成回路に異なる初期ウェイトを設定して信号の観測を並行して行うようにしてもよい。このようにすることで、評価する時間を短縮することができる。
以上のような構成により、端末がどのエリア内にいるかをビーム形成回路51またはビーム形成回路52の出力のみを用いて推定することができる。
次に、ウェイト演算装置73について説明する。
ウェイト演算装置73は、初期ウェイト記憶装置711により記憶された初期ウェイト(すなわち、あるエリアに最大指向性が向くビームを形成するための初期ウェイト)を初期値とし、端末3からの受信信号に基づいて所定の繰り返し演算を行うことによって、(あるエリアに最大指向性が向き且つ)端末3の方向に指向性のヌルが向くビームを形成するためのウェイトを算出する(すなわち、繰り返し演算によって指向性のヌルの方向が端末3の方向になるようにウェイト値を収束させていく)。
このための具体的な処理においては、例えば、文献(“高速伝送WLL向けローカル信号移相型アダプティブアレーの適応アルゴリズムの検討”信学ソサイエティ大会,SB−1−7,1999−7)に記されている方法を用いることができる。この方法は、まず所望の方向に指向性利得をもつビームを形成するためのウェイトベクトルを初期値として設定しておき、この利得を維持した状態で、到来波方向に指向性のヌルを向けることができる。必要な情報はビーム形成回路の出力電力のみであることが特長である。もちろん、上記文献以外の方法を用いても構わない。
次に、本実施形態の基地局が2つの端末の空間分割多重(SDMA)を行うための動作手順について説明する。
ここでは、2つの端末が、端末T1→端末T2の順番で新たにサービスに加入する場合を考える。図3に示すように、端末T1はエリアA2内に位置し、端末T2はエリアA5内に位置するものとする。
始めに、新規端末が加入したときの登録処理について説明し、次いで、2つの端末の空間分割多重(SDMA)を行うときの処理について説明する。
図6に、新規端末の登録手順の一例を示す。
新規端末として端末T1が加入したときの登録手順について説明する。
まず、端末T1が基地局に対して登録要求の信号を送信する(ステップS1)。
基地局は、端末T1からの信号を受信し、それが登録要求であると認識すると、端末T1に空きチャネルを割り当て、割り当てたチャネルでは所定の電力で信号を送信するよう指示する(ステップS2)。所定の電力値は、隣接セルからのオーバーリーチ干渉の影響を小さくするため、適切な電力値に設定する必要がある。
端末T1は、割り当てられたチャネル、指示された送信電力で、信号を送信する(ステップS3)。
その間、基地局では、受信状態観測装置712により、初期ウェイト記憶装置711に記憶された初期ウェイトW1,W2,W3,…,W7をビーム形成回路51の重み付け器5111〜5114に設定したときにおける、端末T1からの受信電力をそれぞれ調べ、それらのうち受信電力が最大になるビームB2の最大指向性が向くエリアA2を(図7参照)、端末T1が所属するエリアとして対応記憶装置72に記憶する(ステップS4)。
その後、ウェイト演算装置73は、前述したように、端末1の方向に指向性のヌルが向くビームを形成するためのウェイトを算出するが、そのときに最大指向性を向かせるエリアについては、端末T1が所属するエリアA2を除いたエリアのうちさらに端末T1が所属するエリアから所定の角度以上離れたエリアであることを条件として課す場合を例にとるものとする。また、ここでは、一例として1つのエリア分離れていることを条件とするものとし、この場合、最大指向性を向かせるエリアは、A4,A5,A6,A7の4つとなる。
すなわち、図8に示すように、端末T1の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1が所属するエリアA2を除いたエリアのうちさらに端末T1が所属するエリアから所定の角度以上離れたエリアA4,A5,A6,A7に最大指向性が向くビームB_A4_T1,B_A5_T1,B_A6_T1,B_A7_T1を形成するためのウェイトW_A4_T1,W_A5_T1,W_A6_T1,W_A7_T1を算出する(ステップS5,S6)。
その際、ウェイトW_A4_T1を算出するにあたっては、初期ウェイト記憶装置711に記憶された初期ウェイトW4を初期値として端末T1からの受信信号に基づいて繰り返し演算により端末T1の方向に指向性のヌルが向くビームを形成するためのウェイトを算出する。同様に、W_A5_T1,W_A6_T1,W_A7_T1についてはそれぞれ初期ウェイトW5,W6,W7を初期値として計算する。
これらウェイト演算装置73により算出されたウェイトW_A4_T1,W_A5_T1,W_A6_T1,W_A7_T1は、ウェイト記憶装置74により記憶される(ステップS5,S6)。
なお、上記のように最大指向性の方向とヌルの方向とを所定の角度以上離すようにした場合には、、最大指向性とヌルの利得差を所定値以上にすることができるという利点がある。
以上の処理で端末T1の登録が終了するので、基地局は、端末T1に対して信号送信を終了するように指示を出す(ステップS7)。
続いて、端末T2が新たにサービスに加入するものと仮定する。
この場合にも、図6と同様の手順が行われる。すなわち、端末T2からの受信電力が最大になるビームB5の最大指向性が向くエリアA5を端末が所属するエリアとして対応記憶装置72に記憶する。その後、図9に示すように、端末T2の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T2が所属するエリアA5を除いたエリアのうちさらに端末T2が所属するエリアから所定の角度以上離れたエリアA1,A2,A3,A7に最大指向性が向くビームB_A1_T2,B_A2_T2,B_A3_T2,B_A7_T2を形成するためのウェイトW_A1_T2,W_A2_T2,W_A3_T2,W_A7_T2を算出する。その際、初期ウェイトW1,W2,W3,W7が初期値として用いられる。このウェイト演算装置73により算出されたウェイトは、ウェイト記憶装置74により記憶される。以上の処理で端末T2の登録が終了するので、基地局は、端末T2に対して信号送信を終了するように指示を出す。
図10に、端末T1,T2の登録が終了した後の対応記憶装置72の記憶内容の一例を示す。
なお、本実施形態では、上記の端末T1,2に続いて、さらに、他の端末T3,T4,…が新たにサービスに加入するときの各端末T3,T4,…に対する登録手順も同様である。
次に、上記の2つの端末T1,T2の空間分割多重(SDMA)を行うときの処理について説明する。
図11に、この場合の処理手順の一例を示す。
端末T1,T2が基地局に対して通信要求の信号を送信する(ステップS8)。
基地局では、端末T1,T2からの信号をそれぞれ受信し、それらが通信要求であると認識すると、端末T1の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T2が所属するエリアA5に最大指向性が向くビームB_A5_T1を形成するためのウェイトW_A5_T1と、端末T2の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1が所属するエリアA2に最大指向性が向くビームB_A2_T2を形成するためのウェイトW_A2_T2とが、ウェイト記憶装置74に記憶されているので、ウェイト選択装置75により、例えば、ウェイトW_A5_T1がビーム形成回路51の重み付け器5111〜5114に設定され、ウェイトW_A2_T2がビーム形成回路52の重み付け器5211〜5214に設定される(ステップS9)。もちろん、ウェイトとビーム形成回路との対応が上記とは異なっても(逆になっても)構わない。
図12に、このときのビームの様子を例示する。
その後、端末T1と端末T2とに、同一チャネルを割り当てる(ステップS10)。
このようにすることで、互いに干渉を与えることなく、端末T1からの信号は受信器62で受信し、端末T2からの信号は受信器61で受信することができる(もちろん、ウェイトとビーム形成回路との対応が上記と逆の場合には、端末T1からの信号は受信器61で受信し、端末T2からの信号は受信器62で受信する)。
なお、指向性のヌルを考慮したウェイトが計算された以降において、1つの端末(例えばT1とする)のみと通信する状態の場合には、端末T1の所属するエリアA2に最大指向性が向くビームを形成するための初期ウェイト(例えばW2)を利用して、通信を行ってもよいし、端末T1の所属するエリアA2に最大指向性が向き且つ他のエリアの端末の方向に指向性のヌルが向くビームを形成するためのいずれかのウェイト(例えばW_A2_T2)を利用して通信を行ってもよい。
(第2の実施形態)
本実施形態は基本的には第1の実施形態と同様であるので、以下では、本実施形態が第1の実施形態と相違する点を中心に説明する。
図13に、本実施形態に係る基地局の備えるアダプティブアレイの構成例を示す。
図13のアダプティブアレイの構成例に示されるように、本実施形態が第1の実施形態と相違する点は、第1の実施形態の図2のアダプティブアレイの構成例に初期値選択装置76を追加した点である。
この初期値選択装置76は、対応記憶装置72により記憶された登録記録(端末・エリア対応情報)に基づいて、端末分類装置71の初期ウェイト記憶装置711に記憶されたウェイト、もしくはウェイト記憶装置74に記憶された(ある端末の方向に指向性のヌルが向き且つあるエリアの範囲内に最大指向性が向くビームを形成するための)ウェイトのいずれかを選択して、ウェイト演算装置73にウェイトの初期値として入力する。
なお、ウェイト記憶装置74内に選択し得るウェイトが複数記憶されている場合には、所定の基準(例えば、ランダム、適当な順番、最初に作成されたもの、最後に作成されたもの、など)で1つを選択すればよい。
さて、ここでは、上記のようにして端末T1と端末T2とが登録されたのに続いて、さらに、端末T2と同じエリアに所属する端末T3が新たにサービスに加入するときの処理について説明する。
このときの処理は基本的には、前述した端末T1,2の登録のときの手順と同様であるが、初期値選択装置76がウェイト計算におけるウェイトの初期値を適宜選択する点が相違する。
図14に、この場合の処理手順の一例を示す(基本的には、図6と同じ流れの手順になる)。
まず、端末T3が基地局に対して登録要求の信号を送信する(ステップS11)。
基地局は、端末T3からの信号を受信し、それが登録要求であると認識すると、端末T3に空きチャネルを割り当て、割り当てたチャネルでは所定の電力で信号を送信するよう指示する(ステップS12)。
端末T3は、割り当てられたチャネル、指示された送信電力で、信号を送信する(ステップS13)。
基地局は、端末T3からの受信電力が最大になるビームB5の最大指向性が向くエリアA5を端末が所属するエリアとして対応記憶装置72に記憶する(ステップS14)。
図15に、端末T3の登録が終了した後の対応記憶装置72の記憶内容の例を示す。
その後、ウェイト演算装置73に入力するウェイトの初期値が、初期値選択装置76により選択される。まず、初期値選択装置76は、対応記憶装置72を参照する。そして、端末T3が所属するエリアA5には、既に端末T2が登録されていることを検出すると、ウェイト記憶装置74に記憶されている端末T2の方向に指向性のヌルが向いたウェイトW_A1_T2,W_A2_T2,W_A3_T2,W_A7_T2を、ウェイトの初期値として、ウェイト演算装置73に入力する。端末T3が所属するエリアA5に複数の端末が既に登録されている場合には、端末T3からの受信信号が最も小さくなるウェイトを初期値とすればよい。
なお、かりに、登録を要求した端末T3が、既登録の端末T1,2とは異なるエリアに所属する場合には、端末T3の所属するエリアには未だ端末が登録されてないことが検出されることになる。このような場合には、ウェイトの初期値として、端末分類装置71の初期ウェイト記憶装置711に記憶された初期ウェイトW1,W2,W3,W7をウェイト演算装置73に入力する(この場合は、結局、第1の実施形態と同様の計算が行われる)。
その後、端末T3の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T3が所属するエリアA5を除いたエリアのうちさらに端末T3が所属するエリアから所定の角度以上離れたエリアA1,A2,A3,A7に最大指向性が向くビームB_A1_T3,B_A2_T3,B_A3_T3,B_A7_T3を形成するためのウェイトW_A1_T3,W_A2_T3,W_A3_T3,W_A7_T3がウェイト演算装置73により算出される(ステップS15,S16)。
このウェイト演算装置73により算出されたウェイトは、ウェイト記憶装置74により記憶される(ステップS15,S16)。
以上の処理で端末T3の登録が終了するので、基地局は、端末T3に対して信号送信を終了するように指示を出す(ステップS17)。
このように、同一エリアに既登録の端末が存在する場合には、その既登録の端末に対して計算されたウェイトを初期値として用いれば、ウェイトの初期値が設定された状態で既に端末T3方向の近傍に指向性のヌルが向くビームが形成されているため、端末T3の方向に指向性のヌルが向き且つエリアA1,A2,A3,A7に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを算出するのに必要な繰り返し演算の回数が少なくて済む。したがって、ヌル制御のために端末T3に割り当てるチャネルを小さくすることができる。
なお、本実施形態の基地局が2つの端末の空間分割多重(SDMA)を行うための動作手順は、第1の実施形態と同様である。
例えば、2つの端末T1,T3の空間分割多重(SDMA)を行う場合には、端末T1の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T3が所属するエリアA5に最大指向性が向くビームB_A5_T1を形成するためのウェイトW_A5_T1と、端末T3の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1が所属するエリアA2に最大指向性が向くビームB_A2_T3を形成するためのウェイトW_A2_T3とが使用される。
ところで、第1の実施形態や第2の実施形態では、多重化数が2の場合を例にとって説明してきたが、もちろん、本発明は、多重化数が3以上の場合にも適用可能であり、この場合にも、従来に比較して保持するウェイトの数が少なくて済むという効果が奏される。
例えば、多重化数が3の場合には、同一チャネルで同時通信する端末がT1〜T3とし、端末T1,T2,T3がそれぞれエリアA1,A3,A5に所属するとした場合に、端末T1については、端末T2および端末T3の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T1の所属するエリアA1内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトW_A1_T2_T3、端末T2については、端末T1および端末T3の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T2の所属するエリアA3内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトW_A3_T1_T3、端末T3については、端末T1および端末T2の方向に指向性のヌルが向き且つ端末T3の所属するエリアA5内に最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトW_A5_T1_T2を、3つのビーム形成回路にそれぞれ設定すればよい。
また、多重化数が3以上の場合にも、第2の実施形態の初期値選択装置76がウェイト計算のための初期値を選択することによって、同様の効果が得られる。
以上説明してきたように、本実施形態によれば、直交ビームを端末の組合わせに対して個々に用意するのではく、方向によって複数個に分割された基地局のカバーエリアのうち端末がどのエリア内にいるかを推定して、端末の方向に指向性のヌルが向き且つあるエリアに最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを保持することで、保持すべきウェイト数を少なくすることができる。
また、本実施形態によれば、複数個に分割された基地局のカバーエリアのそれぞれに最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトをあらかじめ記憶しておき、このウェイトを重み付け器に設定したときに端末からの信号を最も高い受信電力または信号対雑音比で受信できるビームの最大指向性が向くエリアを端末が所属するエリアとすることで、端末がどのエリア内にいるかをビーム形成手段の出力のみを用いて推定することができる。
また、本実施形態によれば、端末の方向に指向性のヌルが向き且つあるエリアに最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを算出する際に、あるエリアに最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを初期値として設定することで、必要な繰り返し演算の回数が少なくて済む。
また、本実施形態によれば、端末の方向に指向性のヌルが向き且つあるエリアに最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを算出する際に、端末方向の近傍に指向性のヌルが向くビームが形成するためのウェイトを初期値として設定することで、必要な繰り返し演算の回数が少なくて済む。
また、本実施形態によれば、端末の方向に指向性のヌルが向き且つ端末が所属するエリアを除いたエリアのうちさらに端末が所属するエリアから所定の角度以上離れたエリアに最大指向性が向くビームを形成するためのウェイトを算出することで、最大指向性の方向とヌルの方向が所定の角度以上離れているため、最大指向性とヌルの利得差を所定値以上にすることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、CSMA/CA方式を用いるIEEE802.11無線LANシステムに本発明を適用したものに関する。上述したように、CSMA/CA方式を用いるIEEE802.11無線LANシステムの従来例では、パケット送信を集中制御しないため抑圧対象の端末ないし基地局のみがパケット送信する状態を作ることが困難であった。その結果、抑圧対象の端末ないし基地局がパケット送信する代わりに自セルの端末がパケット送信し、これを抑圧するビームを形成してしまうという問題点がある。本実施形態ではこの問題点を解決する。
図18に本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムの例を示す。
基地局(AP)111〜114,211〜214,311〜314は各々アレイアンテナ101〜104,201〜204,301〜304を共用する送信用アダプティブアレイ(送信SA)131〜134,231〜234,331〜334および受信用アダプティブアレイ(受信SA)141〜144,241〜244,341〜344を備えている。
ここでは、アレイアンテナは送受で共用しているが、送信又は受信の各々が別のアレイアンテナを用いることも考えられる。
セル内の任意の場所は少なくとも1つのAPが備えるアダプティブアレイが形成する送信ビームおよび受信ビームでカバーされている。このようにすることでセル内の任意の場所にある端末(STA)121〜124,221〜224,321〜324がいずれかのAPと通信可能な状態にできる。
本実施形態では具体例としてCh7を使用するAP112において干渉となるAP312,AP212からの干渉波を受信SA142によりキャリアセンスレベルまで低減する場合を例にとって説明する。
ここで、抑圧対象をAPに限定し、抑圧するレベルをキャリアセンスレベルまでに限定する理由は必要なアンテナ素子数を減らし装置規模を小さくするためである。抑圧対象を限定するものの、APのトラフィックがSTAに比べて多い場合には、隣接APの送信パケットをキャリアセンスすることによるAPのパケット送信待ちがシステム全体のスループットを劣化させる主要因であるため、本発明によるスループットの改善効果は大きい。
図19に本発明の第3の実施形態におけるSA142のビーム制御方法を示す。
まず、送信SA132の送信ビーム、受信SA142の受信ビーム、送信SA131の送信ビーム、受信SA141の受信ビームが同一エリアをカバーするように設定する。また、送信SA232の送信ビーム、受信SA242の受信ビーム、送信SA231の送信ビーム、受信SA241の受信ビームが同一エリアをカバーするように設定する。また、送信SA332の送信ビーム、受信SA342の受信ビーム、送信SA331の送信ビーム、受信SA341の受信ビームが同一エリアをカバーするように設定する(ステップ101)。このようにすることで、STA122,STA222,STA322のAP111,AP211,AP311へのローミングが可能になる。
続いて、送信SA132,送信SA232,送信SA332からのパケット送信を時間Tの間停止する(ステップ102)。このようにすることで、STA122,STA222,STA322は各々AP112,AP212,AP312と通信ができないため、一定期間後にはAP111,AP211,AP311へローミングする。
続いて、STA122, STA222, STA322がそれぞれAP111,AP211,AP311へローミングしたことを確認する(ステップ103)。この動作は、例えばMAC層をモニタすることにより可能である。
STA122,STA222,STA322のローミング確認後、引き続き送信SA132からのパケット送信を停止する(ステップ104)。このようにすることで、ビーム制御中のAP112からビーコンが送信されないのでSTAがAP112へローミングするのを防止できる。
続いて、受信SA242,受信SA342がパケットを受信しないように設定する(ステップ105)。具体的には、受信SA242,受信SA342を各々AP212,AP312からスイッチで切断することや、受信SA242,受信SA342の受信利得を下げる等の方法が考えられる。このようにすることで、AP212,AP312がキャリアセンスしてバックオフ処理するのを回避でき、パケット送信待ちする問題を解決できる。
続いて、送信SA232,送信SA332からマルチキャストパケットを送信する(ステップ106)。このようにすることで、マルチキャストパケットはSTAからのACK受信が必要ないため、ACK未受信によるバックオフ処理を回避できるようになり、パケット送信待ちする問題を解決できる。特に、前述のように、受信SA242,受信SA342がパケットを受信しないように設定した場合に有効である。
続いて、受信SA142の受信ビームのメインローブ方向の利得を拘束する(ステップ107)。
続いて、受信SA142の合成後受信電力がキャリアセンスレベル未満になるように方向拘束付き電力最小化法によりビーム制御する(ステップ108)。
本実施形態では、ビーム制御のアルゴリズムとして方向拘束付き電力最小化法を用いる。このアルゴリズムは特定の方向への利得を保持しつつ、受信した信号を全て干渉とみなして抑圧する。したがって、AP212,AP312からの干渉波のみが到来する状態をつくり、方向拘束付き電力最小化法を用いれば、自セル内の特定エリアをカバーしかつAP212,AP312からの干渉波を除去するビームを形成することができる。
以上のような制御方法により、抑圧対象となる干渉波数を限定し装置規模を小さくするとともに、抑圧対象となる干渉波のみが存在する状態を作り、これら干渉波を除去するビームを形成することができる。
抑圧対象を隣接APに限定しているので、APのトラフィックがSTAに比べて多い場合に特に有効である。また、抑圧するレベルをキャリアセンスレベル未満にすることで、隣接APの送信パケットをキャリアセンスすることによるAPのパケット送信待ちがなくなりシステム全体のスループットを改善できる。
本実施形態では、AP、送信SAおよび受信SAの設定はローカルで直接制御してもよいし集中制御を行うコントローラで制御してもよい。集中制御を行う場合は、有線、無線どちらの制御でもよい。また、本実施形態では、1つのAPにつき1対の送信SA、受信SAを設けたが、複数のAPで1対の送信SA,受信SAを共用してもよい。
ここで、アダプティブアレイの制御部の内部構成について、図20を参照して説明する。
アレイアンテナ400で受信した受信信号は、受信用ビーム形成回路404により各々に重み付けされ、これによりビームが形成される。受信用ビーム形成回路404の出力は受信スイッチ405に入力される。受信スイッチ405がONの時は受信用ビーム形成回路404の出力はAP401に入力される。
一方、AP401から送信されるパケットは、送信スイッチ402に入力される。送信スイッチ402がONの時は、AP401から送信された信号は、送信用ビーム形成回路403に入力され、重みつけされた後にアレイアンテナから送信され、これによりビームが形成される。
干渉発生部407は、受信切断部408とマルチキャストパケット送信制御部409で構成される。受信切断部408は、受信スイッチ405をOFFに設定する。マルチキャストパケット送信制御部409は、マルチキャストパケットを送信するようにAP401に指示する。このようにすれば、他のAPがAP401を干渉源としてウェイトを制御する際に、AP401は、キャリアセンスやACK未受信によるバックオフ処理をしないようになり、パケット送信待ちする問題を解決できる。
干渉抑圧部410は、送信切断部411とウェイト制御部412で構成される。送信切断部411は、送信スイッチ402をOFFに設定する。ウェイト制御部412は、受信用ビーム形成回路404の出力に基づいて受信用ビーム形成回路404に設定するウェイトを算出し設定する。このようにすれば、AP401が他のAPを干渉源としてウェイトを制御する際に、ビーコンが端末へ送信されないので、端末局がローミングしてビーム制御中のAP401に加入するのを防止できる。したがって、端末局からの干渉が存在しない状況を作りだすことができる。また、AP401からの送信信号自体をアレイアンテナ400で受信してビーム制御に悪影響を与えることを避けることができる。
また、1つ端末局を複数のAPがカバーするため,1つのAPがビーム制御をして通信できない状態であっても,他のAPにローミングすることで常にいづれかのAPと通信を行うことができる.
尚、本実施形態では、AP401に対して直接制御を行うのはマルチキャストパケット送信制御部だけであり、これはバックボーンを介して制御することもできる。このようにした場合は、AP401に関しては本実施形態を実現するために特に必要な機能はなく、既存のAPを使用することもできる。また、干渉発生部407と干渉抑圧部410の制御はバックボーンを介して行うこともできる。
(第4の実施形態)
本実施形態は基本的には第3の実施形態と同様であるので、以下では、本実施形態が第3の実施形態と相違する点を中心に説明する。
図21に本発明の第4の実施形態に係る無線通信システムの例を示す。
図21に示されるように、本実施形態が第3の実施形態と相違する点は、隣接セル間では、異なる無線チャネルを用いている点と、セル内の任意の場所は少なくとも3つのAPが備えるアダプティブアレイが形成する送信ビームおよび受信ビームでカバーされている点である。
隣接セル間で異なる無線チャネルを用いることで隣接APからの干渉レベルが下がるため、干渉抑圧量が小さくなり装置規模を小さくできる。
また、3つのビームでカバーすることによりビーム制御の際にSTAがローミングできるAPを2つに増やすことができる。
具体例としてCh5を使用するAP412において干渉となるAP211,AP212,AP311,AP312からの干渉波を受信SA442によりキャリアセンスレベルまで低減する場合を例にとって説明すると、AP412,AP211,AP212,AP311,AP312にそれぞれアソシエートしていたSTA422,STA221,STA222,STA321,STA322をそれぞれAP421またはAP413,AP214,AP213,AP314,AP313にローミングさせることができる。
本発明の第3および第4の実施形態によれば、抑圧対象を隣接APに限定し、抑圧するレベルをキャリアセンスレベルまでに限定することで、必要なアンテナ素子数を減らし装置規模を小さくすることができる。抑圧対象を限定するものの、APのトラフィックがSTAに比べて多い場合には、隣接APの送信パケットをキャリアセンスすることによるAPのパケット送信待ちがシステム全体のスループットを劣化させる主要因であるため、本発明によるスループットの改善効果は大きい。
また、セル内の任意の場所を、少なくとも2つのAPによる送信ビームおよび受信ビームでカバーし、STAがローミングした後に方向拘束付き電力最小化法を行うため、STAが送信するパケットを抑圧するビームを形成してしまうという問題を解決できる。また、ビーム制御中でもSTAが他のAPと通信することが可能になる。
また、ビーム制御中のAPからビーコンを送信しないことでSTAがローミングしてくるのを防止できる。
また、干渉APの受信がパケットを受信しないようにすることで、干渉APがキャリアセンスしてバックオフ処理するのを回避できるのでパケット送信待ちする問題を解決できる。
また、干渉APからマルチキャストパケットを送信することで、マルチキャストパケットはSTAからのACK受信が必要ないため、ACK未受信によるバックオフ処理を回避できるのでパケット送信待ちする問題を解決できる。
また、隣接セル間で異なる無線チャネルを用いることで隣接APからの干渉レベルが下がるため、干渉抑圧量が小さくなり装置規模を小さくできる。
また、セル内の任意の場所を3つのビームでカバーすることによりビーム制御の際にSTAがローミングできるAPを2つに増やすことができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第1の実施形態に係るFWAシステムについて説明するための図 同実施形態に係るアダプティブアレイの構成例を示す図 同実施形態に係る基地局のカバーエリアを複数個のエリアに分割した状態を示す図 同実施形態に係るアダプティブアレイの端末分類装置の構成例を示す図 同実施形態に係る初期ウェイトにより形成されるビームを示す図 同実施形態に係る端末の登録手順の一例を示すフローチャート 同実施形態に係る初期ウェイトにより形成されるビームを示す図 同実施形態に係る端末の方向に指向性のヌルが向くビームを示す図 同実施形態に係る端末の方向に指向性のヌルが向くビームを示す図 同実施形態に係る対応記憶装置の記憶内容の一例を示す図 同実施形態に係る2つの端末に対する空間分割多重の手順の一例を示すフローチャート 同実施形態に係る2つの端末に対する空間分割多重時のビームを示す図 本発明の第2の実施形態に係るアダプティブアレイの構成例を示す図 同実施形態に係る端末の登録手順の一例を示すフローチャート 同実施形態に係る対応記憶装置の記憶内容の一例を示す図 従来のポイント・ツー・マルチポイント・システムについて説明するための図 従来の多重化数が2の場合のアダプティブアレイの構成例を示す図 本発明の第3の実施形態に係る無線通信システムについて説明するための図 同実施形態に係る無線基地局用アダプティブアレイの制御方法を示すフローチャート アダプティブアレイの制御部の内部構成を示す図 本発明の第4の実施形態に係る無線通信システムについて説明するための図 従来のCSMA/CA方式を用いるIEEE802.11無線LANシステムについて説明するための図 従来のアダプティブアレイアンテナついて説明するための図
符号の説明
1…基地局
2…アダプティブアレイ
3…端末
11〜14…アンテナ素子
21〜24…増幅器
31〜34…周波数変換器
41〜44…分配器
51,52…ビーム形成回路
5111〜5114,5211〜5214…重み付け器
512,522…合成器
61,62…受信器
7…ウェイト制御装置
71…端末分類装置
72…端末記憶装置
73…ウェイト演算装置
74…ウェイト記憶装置
75…ウェイト選択装置
76…初期値選択装置

Claims (11)

  1. キャリアセンスに基づいたパケット送信制御を行う無線通信システムであって、
    互いに干渉しない無線チャネルを用いる複数の無線基地局と、該各無線基地局と通信を行う少なくとも1つの無線端末局とにより構成されるセルを複数有し、
    前記各々の無線基地局が、送信ビーム制御を行う送信用アダプティブアレイと、受信ビーム制御を行う受信用アダプティブアレイとを有し、
    前記受信用アダプティブアレイが、干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の無線基地局からの干渉波をキャリアセンスレベル未満に低減し、
    前記セル内の任意の場所を、少なくとも1つの前記無線基地局が備える送信用アダプティブアレイが形成する送信ビームおよび受信用アダプティブアレイが形成する受信ビームがカバーする無線通信システム。
  2. 隣接する前記セル間で異なる無線チャネルを用いる請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記セル内の任意の場所を、少なくとも2つの前記無線基地局が備える送信用アダプティブアレイが形成する送信ビームおよび受信用アダプティブアレイが形成する受信ビームがカバーする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 無線基地局が備える受信用アダプティブアレイが、該無線基地局と通信を行う無線端末局を他の無線基地局へローミングし、
    干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の無線基地局と通信を行う該無線端末局を他の無線基地局へローミングした後、
    前記干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の無線基地局がパケットを送信した状態で、受信用アダプティブアレイの合成後受信電力がキャリアセンスレベル未満なるようにビーム制御する無線基地局用アダプティブアレイの制御方法。
  5. 前記無線基地局が所定時間にわたりパケット送信を停止することにより、該無線基地局と通信を行う無線端末局を他の無線基地局へローミングさせる請求項4記載の無線基地局用アダプティブアレイの制御方法。
  6. 無線基地局が備える受信用アダプティブアレイが、
    干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の他の無線基地局がマルチキャストパケットを送信した状態において、前記受信用アダプティブアレイの合成後受信電力がキャリアセンスレベル未満なるようにビーム制御する無線基地局用アダプティブアレイの制御方法。
  7. 前記干渉となる無線チャネルを用いる隣接セル内の無線基地局は、前記受信用アダプティブアレイがパケットを受信しない状態でマルチキャストパケットを送信する請求項6記載の無線基地局用アダプティブアレイの制御方法。
  8. キャリアセンスに基づいたパケット送信制御を行う無線基地局に接続されるアダプティブアレイであって、
    複数のアンテナ素子と、
    前記複数のアンテナ素子で受信した受信信号の各々に重み付けしてビーム形成する受信用ビーム形成回路と、
    前記受信用ビーム形成回路からの出力レベルを所定値以下にし、かかる出力を前記無線基地局に入力させる受信レベル抑圧部と、
    前記無線基地局からの出力レベルを所定値以下にする送信レベル抑圧部と、
    前記送信レベル抑圧部からの出力を重み付けしてビーム形成する送信用ビーム形成回路と、
    前記複数のアンテナ素子で受信した受信信号に拘わらずパケットを送信するための干渉を発生する干渉発生部とを備えるアダプティブアレイ。
  9. 前記干渉発生部は、
    前記受信用ビーム形成回路からの出力レベルが所定値以下となるように、前記受信レベル抑圧部を制御して受信切断させる受信切断部と、
    前記無線基地局に対しマルチキャストパケットを送信するよう指示するマルチキャストパケット送信制御部とを備える請求項8記載のアダプティブアレイ。
  10. キャリアセンスに基づいたパケット送信制御を行う無線基地局に接続するアダプティブアレイであって、
    複数のアンテナ素子と、
    前記複数のアンテナ素子で受信した受信信号の各々に重み付けしてビーム形成する受信用ビーム形成回路と、
    前記受信用ビーム形成回路からの出力レベルを所定値以下にし、かかる出力を前記無線基地局に入力させる受信レベル抑圧部と、
    前記無線基地局からの出力レベルを所定値以下にするための送信レベル抑圧部と、
    前記送信レベル抑圧部の出力を重みつけしてビーム形成する送信用ビーム形成回路と、
    前記複数のアンテナ素子からパケットが送信されない状態における前記受信用ビーム形成回路からの出力に基づき、該受信用ビーム形成回路に設定するためのウェイトを算出する干渉抑圧部とを備えるアダプティブアレイ。
  11. 前記干渉抑圧部は、
    前記無線基地局からの出力レベルが所定値以下となるように前記送信レベル抑圧部を制御して送信を切断させる送信切断部と、
    前記受信用ビーム形成回路からの出力に基づき、該受信用ビーム形成回路に設定するためのウェイトを算出するウェイト制御部とを備える請求項10記載のアダプティブアレイ。
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