JP2000311086A - プログラムダウンロード装置及び方法 - Google Patents

プログラムダウンロード装置及び方法

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JP2000311086A
JP2000311086A JP11119595A JP11959599A JP2000311086A JP 2000311086 A JP2000311086 A JP 2000311086A JP 11119595 A JP11119595 A JP 11119595A JP 11959599 A JP11959599 A JP 11959599A JP 2000311086 A JP2000311086 A JP 2000311086A
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Hideki Osada
英樹 長田
Hiroshi Noguchi
浩 野口
Shinichi Taniguchi
真一 谷口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記憶手段のプログラム格納領域を削減す
ることができ、そのプログラム格納領域からデータ処理
装置へのプログラムダウンロード時間を極力最小限に抑
えること。 【解決手段】 ROM101に、DSP104のプログ
ラム及びアドレス初期値’AH0’及び’AL0’を格
納し、この格納されたアドレス初期値を先頭にプログラ
ムをDSP104の命令RAM108に転送する制御
を、制御信号発生部103を備えるCPU102で行う
場合に、命令RAM108のデータ長(例えば3バイ
ト)に対応した数カウント動作を繰り返す3進カウンタ
105が、制御信号発生部103から発生されるクロッ
ク信号に応じてカウントを行い、一方、アドレスカウン
タ106が、ROM101のアドレス初期値をロードし
た後、3進カウンタ105のカウントアップ毎にアドレ
ス値をインクリメントして命令RAM108へ出力す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DSP(Digital S
ignal Processor)プログラム等のプログラムをダウンロ
ードするプログラムダウンロード装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プログラムダウンロード装置及び
方法としては、特開平2−213968号公報に記載さ
れているものがある。
【0003】図5は、従来のプログラムダウンロード装
置の構成を示すブロック図である。
【0004】図5に示すプログラムダウンロード装置5
00は、ROM501と、CPU502と、制御信号発
生部503と、DSP504とを備えて構成されてお
り、DSP504は、アドレスポインタ505と、命令
デコーダ部506と、命令RAM507とを備えて構成
されている。
【0005】また、ROM501、CPU502及び制
御信号発生部503の各々は、アドレスバス508及び
データバス509で接続され、アドレスポインタ50
5、命令デコーダ部506及び命令RAM507の各々
は、内部アドレスバス510及び内部データバス511
で接続されており、更に、内部データバス511には制
御信号発生部503が接続されている。
【0006】ROM501にはDSPプログラムをダウ
ンロードするためのCPU502の実行プログラムと、
DSP504のプログラムとが格納されている。
【0007】ROM501中のDSP504のプログラ
ム格納領域は、アドレスポインタ505に対応するアド
レス情報’Ai’(i=0,1,2,…,n)となるア
ドレス情報高位バイト’AHi’、アドレス情報低位バ
イト’ALi’の2バイトと、命令データ高位バイト’
DHi’、命令データ中位バイト’DMi’、命令デー
タ低位バイト’DLi’の3バイトとを1組とした合計
5×(n+1)バイトとから成る。
【0008】制御信号発生部503は、CPU502の
メモリ空間内に配置され、その出力信号である「動作モ
ード」、「アドレス選択」、「転送クロック」、「転送
データ」は、DSP504に対する制御信号として、C
PU502から独立に、それらの論理状態を切り替える
ことが可能となっている。
【0009】DSP504は、制御信号発生部503か
らの出力信号によって、その動作が制御される。DSP
504の内部においては、アドレスポインタ505に、
制御信号発生部503から送られてきた転送データより
アドレス情報を格納し、命令RAM507に、転送デー
タから命令データを格納し、命令デコーダ部506で、
命令RAM507のプログラム内容を参照して演算処理
を実行する動作が行われる。
【0010】プログラムダウンロード動作時には、アド
レスポインタ505が内部アドレスバス510を、制御
信号発生部503からの転送データが内部データバス5
11を占有する。
【0011】DSP504のプログラムダウンロードが
完了し演算処理動作に入ると(以下通常動作と呼ぶ)、
命令デコーダ部506が内部アドレスバス510を、命
令RAM507が内部データバス511を占有する。
【0012】ここでは、一例として命令RAM507の
アドレス長を16ビット(=2バイト)、データ長を2
4ビット(Bd=3バイト)としている。一方、制御信
号発生部503からの転送データ長は、DSP504の
外部インターフェース信号数を減らすために8ビット
(=1バイト)となっている。
【0013】図6は、制御信号発生部503からの出力
信号とアドレスポインタ505の動作タイミング図であ
る。
【0014】DSP504に対して、信号「動作モー
ド」は、’1’のときプログラムダウンロード動作
を、’0’のとき通常動作を指示する。信号「アドレス
選択」は、’1’のとき転送データがアドレス情報であ
ることを、’0’のとき命令データであることを示す。
【0015】信号「転送クロック」は、その立ち下がり
エッジにて、転送データをアドレスポインタ505又
は、命令RAM507に格納する。アドレスポインタ5
0に格納するか、命令RAM507に格納するかは、信
号「アドレス選択」の論理状態に依存する。
【0016】信号「転送データ」には、CPU502が
ROM501の特定領域に格納されたDSP504のプ
ログラムを8ビットづつ順次出力する。
【0017】最初に、プログラムダウンロード動作では
(信号「動作モード」=’1’)、アドレスポインタ5
05には、信号「アドレス選択」=’1’のとき、信号
「転送クロック」の立ち下がりエッジ毎に信号「転送デ
ータ」内容’AH0’,’AL0’が格納され、これら
をバイト結合して2バイトとなった’A0’を内部アド
レスバス510に出力する。
【0018】信号「アドレス選択」=’0’のとき、ア
ドレスポインタ11の内容は’A0’にホールドされ、
命令RAM507に対するアドレスを指し示す。
【0019】次に信号「転送クロック」の立ち下がりエ
ッジ毎に、命令RAM507のアドレス’A0’の格納
領域に、信号「転送データ」内容’DH0’,’DM
0’,’DL0’を順次格納する。
【0020】以降同様に一通りDSP504のプログラ
ムダウンロードが完了するまでこれらの手順を’n+
1’回繰り返す。これによって、プログラムダウンロー
ドを完了すると、信号「動作モード」=’0’とするこ
とで、DSP504は通常動作へ移行する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置においては、命令RAM507のアドレス情報と命
令データ各々に対して、信号「転送データ」長であるバ
イト単位で分割転送する構成となっているため、命令R
AM507の容量が増大すればするほどデータ転送回数
が大幅に増大し、プログラムダウンロードの所用時間が
伸長するという問題がある。
【0022】例えば、命令RAM507のアドレス長及
びデータ長を、各々Baバイト、Bdバイトとし、アド
レスポインタ11が’An’となるまで転送ダウンロー
ドするものとしたとき、データの転送回数即ち転送クロ
ックの数は、(Ba+Bd)×(n+1)となる。図5
の例では、Ba=2、Bd=3となり、命令RAM50
7の全領域をダウンロードした場合には、n=0xff
ff=65535なので、データ転送回数は、(2+
3)×(65535+1)=327680回に達する。
仮に1回のデータ転送時間を100nsとすると、プロ
グラムダウンロードに要する時間が約32.7msとな
り、これを経過しないとDSP504が通常動作に移行
できない。
【0023】また、一般にアドレスポインタ505の値
は、等差級数的に0,1,2,…,nと増加するか、
n,n−1,n−2,…,0と減少するかであるにも関
わらず、ROM501にはアドレスポインタ505に格
納されるアドレス情報も格納しておく必要があり、この
ためCPU502に割り当てるプログラム空間を圧迫
し、その分、ROM501の格納領域が増大するという
問題がある。
【0024】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、記憶手段のプログラム格納領域を削減することが
でき、そのプログラム格納領域からデータ処理装置への
プログラムダウンロード時間を極力最小限に抑えること
ができるプログラムダウンロード装置及び方法を提供す
ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、ROMに、デ
ータの処理手段のプログラム及びアドレス初期値を格納
し、この格納されたアドレス初期値を先頭にプログラム
をROMから処理手段のRAMに転送する制御を行う場
合に、RAMのデータ長(例えば3バイト)に対応した
数カウント動作を繰り返す3進カウンタが、転送制御時
に用いられるクロック信号に応じてカウントを行い、一
方、アドレスカウンタが、ROMのアドレス初期値をロ
ードした後、3進カウンタのカウントアップ毎にアドレ
ス値をインクリメントしてRAMへ出力するようにし
た。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の第1の態様は、プログラ
ムを格納する書換え可能な第1記憶手段を備え、前記格
納されたプログラムに応じてデータ処理を行う処理手段
と、前記処理手段のプログラム及びアドレス初期値を格
納する第2記憶手段と、前記アドレス初期値を先頭に前
記プログラムを前記第2記憶手段から前記第1記憶手段
に転送する制御を行う制御手段と、この制御手段による
転送制御時にカウントを行い、このカウント値が前記第
1記憶手段のデータ長Bdに対応する値となった場合に
カウントアップするBd進カウンタと、前記制御手段に
よる転送制御時に前記アドレス初期値をロードした後、
前記Bd進カウンタのカウントアップ毎にアドレス値を
歩進して前記第1記憶手段へ出力するアドレスカウンタ
と、を具備する構成を採る。
【0027】この構成によれば、処理手段のプログラム
をダウンロードする際に、アドレス情報の転送を最小限
に抑えてダウンロード所用時間を削減し、速やかに処理
手段を次の動作状態へ移行させることが可能となり、ま
た、予め第2記憶手段に格納される処理手段のプログラ
ム領域を、処理手段の第1記憶手段とほぼ同等とするこ
とが可能となる。
【0028】本発明の第2の態様は、プログラムを格納
する書換え可能な第1記憶手段を備え、前記格納された
プログラムに応じてデータ処理を行う処理手段と、前記
処理手段のプログラムを格納する第2記憶手段と、前記
プログラムを前記第2記憶手段から前記第1記憶手段に
転送する制御を行う制御手段と、この制御手段による転
送制御の初めに初期化され、前記転送制御時にカウント
を行い、このカウント値が前記第1記憶手段のデータ長
Bdに対応する値となった場合にカウントアップするB
d進カウンタと、前記転送制御の初めに初期化され、前
記Bd進カウンタのカウントアップ毎にアドレス値を歩
進して前記第1記憶手段へ出力するアドレスカウンタ
と、を具備する構成を採る。
【0029】この構成によれば、処理手段のプログラム
をダウンロードする際に、アドレス情報の転送を無くし
てダウンロード所用時間を削減し、速やかに処理手段を
次の動作状態へ移行させることが可能となり、また、予
め第2記憶手段に格納される処理手段のプログラム領域
を、処理手段の第1記憶手段と同等とすることが可能と
なる。
【0030】本発明の第3の態様は、第1の態様又は第
2の態様において、Bd進カウンタ及びアドレスカウン
タが処理手段に設けられている構成を採る。
【0031】この構成によれば、Bd進カウンタ及びア
ドレスカウンタの機能を備えた処理手段を1チップ化す
ることができる。
【0032】本発明の第4の態様は、第1の態様乃至第
3の態様いずれかにおいて、処理手段が、ディジタル信
号処理装置である構成を採る。
【0033】この構成によれば、ディジタル信号処理装
置に、第1の態様乃至第3の態様いずれかと同様にプロ
グラムを転送することができる。
【0034】本発明の第5の態様は、記憶手段に格納さ
れたプログラムを、このプログラムに応じてデータ処理
を行う処理手段の書換可能記憶手段に転送する場合に、
前記記憶手段にアドレス初期値を格納し、前記書換可能
記憶手段のデータ長Bdに対応するカウント値となった
場合にカウントアップするBd進カウンタを前記転送時
にカウント動作させ、前記書換可能記憶手段にアドレス
値を出力するアドレスカウンタが、前記転送時に前記ア
ドレス初期値をロードした後、前記Bd進カウンタのカ
ウントアップ毎に前記アドレス値を歩進するようにし
た。
【0035】この方法によれば、処理手段のプログラム
をダウンロードする際に、アドレス情報の転送を最小限
に抑えてダウンロード所用時間を削減し、速やかに処理
手段を次の動作状態へ移行させることが可能となり、ま
た、予め記憶手段に格納される処理手段のプログラム領
域を、処理手段の書換可能記憶手段とほぼ同等とするこ
とが可能となる。
【0036】本発明の第6の態様は、記憶手段に格納さ
れたプログラムを、このプログラムに応じてデータ処理
を行う処理手段の書換可能記憶手段に転送する場合に、
前記書換可能記憶手段のデータ長Bdに対応するカウン
ト値となった場合にカウントアップするBd進カウンタ
を、前記転送の初めにリセットしたのちカウント動作さ
せ、前記書換可能記憶手段にアドレス値を出力するアド
レスカウンタを、前記転送の初めにリセットした後、前
記Bd進カウンタのカウントアップ毎に前記アドレス値
を歩進させるようにした。
【0037】この方法によれば、処理手段のプログラム
をダウンロードする際に、アドレス情報の転送を無くし
てダウンロード所用時間を削減し、速やかに処理手段を
次の動作状態へ移行させることが可能となり、また、予
め記憶手段に格納される処理手段のプログラム領域を、
処理手段の書換可能記憶手段と同等とすることが可能と
なる。
【0038】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0039】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1に係るプログラムダウンロード装置の構成を示す
ブロック図である。
【0040】図1に示すプログラムダウンロード装置1
00は、ROM101と、CPU102と、制御信号発
生部103と、DSP104とを備えて構成されてお
り、DSP104は、3進カウンタ105と、アドレス
カウンタ106と、命令デコーダ部107と、命令RA
M108とを備えて構成されている。
【0041】また、ROM101、CPU102及び制
御信号発生部103の各々は、アドレスバス109及び
データバス110で接続され、アドレスカウンタ10
6、命令デコーダ部107及び命令RAM108の各々
は、内部アドレスバス111及び内部データバス112
で接続されており、更に、内部データバス112には制
御信号発生部103が接続され、3進カウンタ105が
制御信号発生部103とアドレスカウンタ106との間
に接続されている。
【0042】ROM101には、CPU102のプログ
ラム及びDSP104のプログラムが格納されている。
【0043】ROM101中のDSP104のプログラ
ム格納領域は、アドレスカウンタ106の初期値’A
0’となるアドレス情報初期値高位バイト’AH0’、
アドレス情報初期値低位バイト’AL0’の2バイト
と、命令データ上位バイト’DHi’、命令データ中位
バイト’DMi’、命令データ下位バイト’DLi’
(i=0,1,2,…,n)の3バイトの計2+3×
(n+1)バイトとから成る。
【0044】制御信号発生部103は、CPU102の
メモリ空間内に配置され、その出力信号である「動作モ
ード」、「アドレス選択」、「転送クロック」、「転送
データ」は、DSP104に対する制御信号として、C
PU102から独立に、それらの論理状態を切り替える
ことが可能となっている。ここで、信号「転送データ」
長は1バイトである。
【0045】DSP104は、制御信号発生部103か
らの出力信号によって、その動作が制御される。DSP
104の内部においては、3進カウンタ105が、制御
信号発生部103から送られてきた転送データがアドレ
ス情報である場合には’0’に初期化され、命令データ
である場合には転送クロック毎にカウントアップし、こ
のカウント値が’2’に達する度にパルスを発生し、ア
ドレスカウンタ106が、制御信号発生部103から送
られてきた転送データがアドレス情報である場合にはそ
のアドレス情報’A0’をロードし、3進カウンタ10
5の出力パルス毎に初期値’A0’をインクリメント
し、命令RAM108が、転送データから命令データを
格納し、命令デコーダ部107が、命令RAM108の
プログラム内容を参照して演算処理を実行する動作が行
われる。
【0046】プログラムダウンロード動作時には、アド
レスカウンタ106が内部アドレスバス111を、制御
信号発生部103からの転送データが内部データバス1
12を占有する。
【0047】DSP104が、プログラムダウンロード
を完了し通常動作に入ると、命令デコーダ部107が内
部アドレスバス111を、命令RAM108が内部デー
タバス112を占有する。
【0048】図2は、本発明の実施の形態1に係るプロ
グラムダウンロード装置の動作を説明するためのタイミ
ング図である。
【0049】この図2において、DSP104に対し
て、信号「動作モード」は、’1’のときプログラムダ
ウンロード動作を、’0’のとき通常動作を指示する。
【0050】信号「アドレス選択」は、’1’のとき信
号「転送データ」の内容がアドレス情報であること
を、’0’のとき命令データであることを示す。
【0051】信号「転送クロック」は、その立ち下がり
エッジにて、信号「転送データ」をアドレスカウンタ1
06又は命令RAM108に格納する。アドレスカウン
タ106に格納するか、命令RAM108に格納するか
は、信号「アドレス選択」の上記論理状態に依存する。
【0052】信号「転送データ」には、CPU102が
ROM101の特定領域に格納されたDSP104のプ
ログラムを1バイトづつ順次出力する。信号「カウント
値」は、3進カウンタ105のカウント値である。信号
「カウント値=2」は、3進カウンタ105の出力信号
であり、カウント値が2となったときに’1’を出力す
る。信号「アドレスカウンタ出力」は、アドレスカウン
タ106の値であり命令RAM108に対するアドレス
を指し示す。
【0053】信号「動作モード」=’1’でのプログラ
ムダウンロード動作では、最初にアドレスカウンタ10
6に、信号「アドレス選択」=’1’のとき、信号「転
送クロック」の立ち下がりエッジ毎に信号「転送デー
タ」内容’AH0’,’AL0’がロードされ、これら
をバイト結合した2バイトのアドレス初期値’A0’が
内部アドレスバス111に出力される。このとき、3進
カウンタ105は、カウント値=’0’に初期化され
る。
【0054】次に、信号「アドレス選択」=’0’のと
き、信号「転送クロック」の立ち下がりエッジ毎に、命
令RAM108のアドレス’A0’の格納領域に、信号
「転送データ」の内容’DH0’,’DM0’,’DL
0’を順次格納する。
【0055】3進カウンタ105は、信号「転送クロッ
ク」の立ち下がりエッジ毎に0,1,2と繰り返しカウ
ントし、値が’2’に合致すると信号「カウント値=
2」=’1’のパルスを発生する。
【0056】アドレスカウンタ106は、信号「カウン
ト値=2」=’1’のとき、信号「転送クロック」の立
ち下がりエッジに初期値’A0’をインクリメントした
値’A0+1’に更新され、命令RAM108に対する
アドレスが1つ進む。
【0057】以降同様に、3バイトの命令データが転送
され、命令RAM108に格納される度にアドレスカウ
ンタ106が1つ進み、アドレスカウンタ106が’A
0+n’まで順次矛盾なくDSPプログラムがダウンロ
ードされる。
【0058】ダウンロードが完了すると、信号「動作モ
ード」を’0’とすることで、DSP104は通常動作
へ移行する。
【0059】このように、実施の形態1のプログラムダ
ウンロード装置100によれば、DSPプログラムをダ
ウンロードするのに要する転送データの転送回数即ち転
送クロックの数は、命令RAM108のアドレス長Ba
=2バイト、データ長Bd=3バイトのとき、Ba+B
d×(n+1)となる。
【0060】従って、命令RAM108の全領域をダウ
ンロードするにはn=65535なので、データ転送回
数は、2+3×(65535+1)=196610回と
なり、従来の327680回と比較して大幅に抑えるこ
とができる。
【0061】ここで、1回のデータ転送時間が100n
sのとき、ダウンロード完了に要する時間は約19.7
msで済み、従来の約32.7msと比較して大幅に短
縮することができる。
【0062】また、ROM101に占めるDSP104
のプログラム領域は、アドレス情報分が大幅に削減され
て命令RAM108容量に2バイト加えた容量に抑える
ことができる。
【0063】また、命令RAM108のアドレス長Ba
=2バイト、データ長Bd=5バイトのときは、3進カ
ウンタ105に代え5進カウンタを用い、データ長Bd
=10バイトのときは10進カウンタを用い、データ長
Bd=pバイトのときはp進カウンタを用いることによ
って、上記同様の作用効果を得ることができる。
【0064】また、DSP104は、プログラムに応じ
てデータ処理を行う装置であれば、上記構成を適用する
ことができる。
【0065】(実施の形態2)図3は、本発明の実施の
形態2に係るプログラムダウンロード装置の構成を示す
ブロック図である。
【0066】図3に示す実施の形態2のプログラムダウ
ンロード装置300が、実施の形態1のプログラムダウ
ンロード装置100と異なる点は、ROM301と、制
御信号発生部302と、3進カウンタ303と、アドレ
スカウンタ304とにある。
【0067】ROM301中のDSP104のプログラ
ム格納領域は、命令データ上位バイト’DHi’、命令
データ中位バイト’DMi’、命令データ下位バイト’
DLi’(i=0,1,2,…,n)の計3×(n+
1)バイトとから成る。
【0068】制御信号発生部302は、CPU102の
メモリ空間内に配置され、その出力信号である「動作モ
ード」、「カウンタリセット」、「転送クロック」、
「転送データ」が、DSP104の制御信号として、C
PU102から独立に、それらの論理状態を切り替える
ことが可能となっている。ここで、信号「転送データ」
長は1バイトである。
【0069】3進カウンタ303は、信号「カウンタリ
セット」=’0’である場合に’0’に初期化され、信
号「カウンタリセット」=’1’である場合に転送クロ
ック毎にカウントアップし、この時の値が’2’に達す
る度にパルスを発生するようになっている。
【0070】アドレスカウンタ304は、信号「カウン
タリセット」=’0’である場合に’0’に初期化さ
れ、3進カウンタ303の出力パルス毎に順次アドレス
を’0’からインクリメントするようになっている。
【0071】図4は、本発明の実施の形態2に係るプロ
グラムダウンロード装置の動作を説明するためのタイミ
ング図である。
【0072】この図4において、DSP104に対し
て、信号「動作モード」が、’1’のときプログラムダ
ウンロード動作を、’0’のとき通常動作を指示する。
【0073】信号「カウンタリセット」は、アドレスカ
ウンタ304及び3進カウンタ303に対する負論理の
リセット信号である。
【0074】信号「転送クロック」は、その立ち下がり
エッジにて、信号「転送データ」を命令RAM108に
格納する。
【0075】信号「転送データ」には、CPU102が
ROM301の特定領域に格納されたDSP104のプ
ログラムを1バイトづつ順次出力する。
【0076】信号「[カウント値]」は、3進カウンタ3
03のカウント値である。信号「カウント値=2」は、
3進カウンタ303の出力信号であり、カウント値が2
となったときに’1’を出力する。
【0077】信号「アドレスカウンタ出力」は、アドレ
スカウンタ304の値であり命令RAM108に対する
アドレスを指し示す。
【0078】信号「動作モード」=’1’の場合のプロ
グラムダウンロード動作では、最初に信号「カウンタリ
セット」=’0’とすることで、アドレスカウンタ30
4は’0’に初期化され、この値を内部アドレスバス1
11に出力する。このとき、3進カウンタ303は、カ
ウント値=’0’に初期化される。
【0079】次に、信号「カウンタリセット」=’1’
のとき、信号「転送クロック」の立ち下がりエッジ毎に
命令RAM108のアドレス’0’の格納領域に信号
「転送データ」の内容’DH0’,’DM0’,’DL
0’を順次格納する。
【0080】3進カウンタ303は、信号「転送クロッ
ク」の立ち下がりエッジ毎に0,1,2と繰り返しカウ
ントし、値が’2’に合致すると信号「カウント値=
2」=’1’のパルスを発生する。
【0081】アドレスカウンタ304は、信号「カウン
ト値=2」=’1’のとき信号「転送クロック」の立ち
下がりエッジで初期値’0’をインクリメントした値’
1’に更新され、命令RAM108に対するアドレスが
1つ進む。
【0082】以降同様に、3バイトの命令データが転送
され命令RAM108に格納される度にアドレスカウン
タ304が1つ進み、アドレスカウンタ304が’n’
まで順次矛盾なくDSPプログラムがダウンロードされ
る。ダウンロードが完了すると、信号「動作モード」
を’0’とすることで、DSP104は通常動作へ移行
する。
【0083】このように、実施の形態2のプログラムダ
ウンロード装置300によれば、DSPプログラムをダ
ウンロードするのに要する転送データの転送回数即ち転
送クロックの数は、命令RAM108のデータ長Bd
(=3バイト)のとき、Bd×(n+1)となる。
【0084】従って、命令RAM108の全領域をダウ
ンロードするにはn=65535なので、データ転送回
数は、3×(65535+1)=196608回に抑え
ることができる。
【0085】ここで、1回のデータ転送時間が100n
sのとき、ダウンロード完了に要する時間は約19.7ms
で済む。
【0086】また、ROM301に占めるDSP104
のプログラム領域は、命令データ分だけとなり命令RA
M108の容量と合致させることができ、実施の形態1
よりも更に小容量とすることができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記憶手段のプログラム格納領域を削減することができ、
そのプログラム格納領域からデータ処理装置へのプログ
ラムダウンロード時間を極力最小限に抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るプログラムダウン
ロード装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係るプログラムダウンロード装
置の動作を説明するためのタイミング図
【図3】本発明の実施の形態2に係るプログラムダウン
ロード装置の構成を示すブロック図
【図4】実施の形態2に係るプログラムダウンロード装
置の動作を説明するためのタイミング図
【図5】従来のプログラムダウンロード装置の構成を示
すブロック図
【図6】従来のプログラムダウンロード装置の動作を説
明するためのタイミング図
【符号の説明】
101,301 ROM 102 CPU 103,302 制御信号発生部 104 DSP 105,303 3進カウンタ 106,304 アドレスカウンタ 107 命令デコーダ部 108 命令RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 真一 石川県金沢市彦三町二丁目1番45号 株式 会社松下通信金沢研究所内 Fターム(参考) 5B105 CA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムを格納する書換え可能な第1
    記憶手段を備え、前記格納されたプログラムに応じてデ
    ータ処理を行う処理手段と、前記処理手段のプログラム
    及びアドレス初期値を格納する第2記憶手段と、前記ア
    ドレス初期値を先頭に前記プログラムを前記第2記憶手
    段から前記第1記憶手段に転送する制御を行う制御手段
    と、この制御手段による転送制御時にカウントを行い、
    このカウント値が前記第1記憶手段のデータ長Bdに対
    応する値となった場合にカウントアップするBd進カウ
    ンタと、前記制御手段による転送制御時に前記アドレス
    初期値をロードした後、前記Bd進カウンタのカウント
    アップ毎にアドレス値を歩進して前記第1記憶手段へ出
    力するアドレスカウンタと、を具備することを特徴とす
    るプログラムダウンロード装置。
  2. 【請求項2】 プログラムを格納する書換え可能な第1
    記憶手段を備え、前記格納されたプログラムに応じてデ
    ータ処理を行う処理手段と、前記処理手段のプログラム
    を格納する第2記憶手段と、前記プログラムを前記第2
    記憶手段から前記第1記憶手段に転送する制御を行う制
    御手段と、この制御手段による転送制御の初めに初期化
    され、前記転送制御時にカウントを行い、このカウント
    値が前記第1記憶手段のデータ長Bdに対応する値とな
    った場合にカウントアップするBd進カウンタと、前記
    転送制御の初めに初期化され、前記Bd進カウンタのカ
    ウントアップ毎にアドレス値を歩進して前記第1記憶手
    段へ出力するアドレスカウンタと、を具備することを特
    徴とするプログラムダウンロード装置。
  3. 【請求項3】 Bd進カウンタ及びアドレスカウンタが
    処理手段に設けられていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載のプログラムダウンロード装置。
  4. 【請求項4】 処理手段が、ディジタル信号処理装置で
    あることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに
    記載のプログラムダウンロード装置。
  5. 【請求項5】 記憶手段に格納されたプログラムを、こ
    のプログラムに応じてデータ処理を行う処理手段の書換
    可能記憶手段に転送する場合に、前記記憶手段にアドレ
    ス初期値を格納し、前記書換可能記憶手段のデータ長B
    dに対応するカウント値となった場合にカウントアップ
    するBd進カウンタを前記転送時にカウント動作させ、
    前記書換可能記憶手段にアドレス値を出力するアドレス
    カウンタが、前記転送時に前記アドレス初期値をロード
    した後、前記Bd進カウンタのカウントアップ毎に前記
    アドレス値を歩進することを特徴とするプログラムダウ
    ンロード方法。
  6. 【請求項6】 記憶手段に格納されたプログラムを、こ
    のプログラムに応じてデータ処理を行う処理手段の書換
    可能記憶手段に転送する場合に、前記書換可能記憶手段
    のデータ長Bdに対応するカウント値となった場合にカ
    ウントアップするBd進カウンタを、前記転送の初めに
    リセットしたのちカウント動作させ、前記書換可能記憶
    手段にアドレス値を出力するアドレスカウンタを、前記
    転送の初めにリセットした後、前記Bd進カウンタのカ
    ウントアップ毎に前記アドレス値を歩進させることを特
    徴とするプログラムダウンロード方法。
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