JP2000299466A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2000299466A JP11107695A JP10769599A JP2000299466A JP 2000299466 A JP2000299466 A JP 2000299466A JP 11107695 A JP11107695 A JP 11107695A JP 10769599 A JP10769599 A JP 10769599A JP 2000299466 A JP2000299466 A JP 2000299466A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リーク電流を流すことなく電流駆動能力の向
上が図られたSOI構造のMISトランジスタを有する
半導体装置を得る。 【解決手段】 入力端N10を介して入力信号IN1を
受けるインバータ1の出力である入力信号IN2を受け
るCMOSインバータ2のNMOSトランジスタQ2の
ボディ領域の電位設定用にNMOSトランジスタQ3が
設けられる。NMOSトランジスタQ3のソースが接地
され、ゲートが入力端N10に接続され、ドレインがN
MOSトランジスタQ2のボディ領域に接続される。N
MOSトランジスタQ3のドレイン電位がNMOSトラ
ンジスタQ2のボディ領域の電位であるボディ電位V2
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はMOSトランジス
タからなる回路構成を呈し、SOI構造の半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のSOI構造のNMOSト
ランジスタの構造を示す断面図である。同図に示すよう
に、半導体基板21、シリコン酸化膜22及びSOI層
23からなるSOI構造を呈しており、SOI層23に
NMOSトランジスタが形成される。
【0003】すなわち、SOI層23にN型のソース領
域24及びN型のドレイン領域25が選択的に形成さ
れ、ソース領域24,ドレイン領域25間のSOI層2
3の領域がP型のボディ領域26となり、チャネル領域
となるボディ領域26の表面上にゲート酸化膜27が形
成され、ゲート酸化膜27上にゲート電極28が形成さ
れる。
【0004】このようなSOI構造のNMOSトランジ
スタは、ボディ領域26をフローティングにすると寄生
バイポーラ動作により電流駆動能力が増加する。以下、
その理由を説明する。
【0005】図11に示すように、インパクトイオン化
により電子、正孔(ホール)対が生成される。この際、
NMOSトランジスタでは多数キャリアである電子はド
レインに引き抜かれ少数キャリアであるホールはボディ
領域26に取り残されるため、ボディ領域26のポテン
シャルが上昇する。その結果、図12に示す閾値電圧特
性を有するNMOSトランジスタの閾値電圧が低下する
ため、NMOSトランジスタの電流駆動能力が向上す
る。
【0006】同様なことは、PMOSトランジスタでも
起こる。すなわち、インパクトイオン化により電子,正
孔対が生成される際、PMOSトランジスタでは多数キ
ャリアであるホールはドレインに引き抜かれ少数キャリ
アである電子はボディ領域に取り残されるため、ボディ
領域のポテンシャルが下降する。その結果、図12に示
す閾値電圧特性を有するPMOSトランジスタの閾値電
圧の絶対値が低下するため、PMOSトランジスタの電
流駆動能力が向上する。
【0007】このように、SOI構造のMOSトランジ
スタではボディ領域をフローティングにすると電流駆動
能力が向上するという長所がある。
【0008】しかしながら、SOI構造のMOSトラン
ジスタではボディ領域をフローティングにするとソフト
エラー影響を受けやすくなるという短所も有している。
例えば、α線等のボディ領域への入射によってボディ領
域に電子,正孔対が大量に発生した場合、NMOSトラ
ンジスタではホールがボディ領域26に大量に蓄積され
ることになる。このようなホールの大量蓄積状態のNM
OSトランジスタはオン状態時には問題はないが、オフ
状態ではリーク電流を引き起こし回路動作を不安定にし
てしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、SOI構
造のMOSトランジスタのボディ領域をフローティング
にすることには一長一短があり、MOSトランジスタの
ボディ領域を常にフローティング状態にすることは、オ
フ状態時にリーク電流を引き起こしてしまうという問題
点があった。
【0010】この発明は上記問題点を解決するためにな
されたもので、リーク電流を流すことなく電流駆動能力
の向上が図られた、SOI構造のMISトランジスタを
有する半導体装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の半導体装置は、SOI構造のSOI層に形成さ
れ、第1及び第2の論理を採る第1の入力信号を受ける
ゲートと、前記第1の入力信号に基づく出力信号が出力
される第1端と、第1の入力信号が前記第1及び第2の
論理を採るのに対応して前記第1端との間がそれぞれオ
ン/オフする第2端と、ボディ領域とを有する信号処理
用MISトランジスタと、前記第1の入力信号が前記第
2の論理から前記第1の論理へと遷移する第1の遷移
と、前記第1の遷移によって前記第1の入力信号が採る
前記第1の論理から、前記第1の入力信号が前記第2の
論理へと遷移する第2の遷移との間において、前記信号
処理用MISトランジスタの前記ボディ領域をフローテ
ィング状態にする第1動作から、前記ボディ領域から少
数キャリアを引き抜く第2動作へと動作が切り替わる、
少数キャリア引き抜き手段とを備えている。
【0012】請求項2記載の半導体装置において、前記
少数キャリア引き抜き手段は、第2の入力信号を入力
し、これを遅延させて前記第1の入力信号を生成する遅
延手段と、前記第2の入力信号の遷移に基づいて前記第
1動作から前記第2動作への切り替えを行うスイッチン
グ素子とを有している。
【0013】請求項3記載の半導体装置において、前記
スイッチング素子は、前記信号処理用MISトランジス
タの前記ボディ領域に接続された第1端と、前記信号処
理用MISトランジスタの前記第2端に接続された第2
端と、前記第2の入力信号を入力する制御端とを含んで
いる。
【0014】請求項4記載の半導体装置は、SOI構造
のSOI層に形成され、前記第1の入力信号を受けるゲ
ートと、前記信号処理用MISトランジスタの前記第1
端に接続された第1端と、前記第1の入力信号が前記第
2及び第1の論理を採るのに対応して前記第1端との間
がそれぞれオン/オフする第2端と、ボディ領域とを有
する他の信号処理用MISトランジスタと、前記第1の
入力信号の前記第2の遷移と、前記第2の遷移によって
前記第1の入力信号が採る前記第2の論理から前記第1
遷移が行われる間において、前記他の信号処理用MIS
トランジスタの前記ボディ領域をフローティング状態に
する第1動作から、前記ボディ領域から少数キャリアを
引き抜く第2動作へと動作が切り替わる、他の少数キャ
リア引き抜き手段とをさらに備えている。
【0015】請求項5記載の半導体装置において、前記
信号処理用MISトランジスタ及び前記スイッチングト
ランジスタは同一導電形式であり、前記遅延手段は、前
記第2の入力信号を入力し前記第1の入力信号を出力す
る1単位のインバータを含んでいる。
【0016】請求項6記載の半導体装置において、前記
信号処理用MISトランジスタ及び前記スイッチングト
ランジスタは同一導電形式であり、前記遅延手段は、直
列に接続された3個以上で奇数個のインバータを含み、
前記奇数個のインバータは、初段のインバータに前記第
2の入力信号を入力し、最終段のインバータから前記第
1の入力信号を出力している。
【0017】
【発明の実施の形態】<発明の原理>リーク電流が問題
となるSOI構造のMOSトランジスタのオフ状態時は
ボディ領域をフローティング状態ではなく、少数キャリ
アが引き抜き可能な電位に固定し、オン状態時にボディ
領域をフローティングにするのが理想的であると考察さ
れる。
【0018】以上の考察結果に基づき考えられた半導体
装置の回路構成を図9に示す。同図に示すように、電
源,接地レベル間に直列に設けられたPMOSトランジ
スタQ11,NMOSトランジスタQ12よりなるCM
OSインバータ10は、入力端N21(Q11,Q12
のゲート)に入力信号IN10を受け、出力端N22
(Q11,Q12のドレイン)から出力信号OUT10
を出力する。
【0019】そして、上記構成のCMOSインバータ1
0のPMOSトランジスタQ11,NMOSトランジス
タQ12それぞれのボディ領域の固定電位設定・フロー
ティング設定制御を行うためのNMOSトランジスタQ
13及びPMOSトランジスタQ14を新たに設ける。
【0020】NMOSトランジスタQ13のソースが接
地され、ゲートが出力端N22に接続され、ドレインが
NMOSトランジスタQ12のボディ領域に接続され
る。一方、PMOSトランジスタQ14のソースは電源
に接続され、ゲートが出力端N22に接続され、ドレイ
ンがPMOSトランジスタQ11のボディ領域に接続さ
れる。したがって、PMOSトランジスタQ14のドレ
イン電位が、PMOSトランジスタQ11のボディ領域
の電位であるボディ電位V11となり、NMOSトラン
ジスタQ13のドレイン電位がNMOSトランジスタQ
12のボディ領域の電位であるボディ電位V12とな
る。
【0021】なお、PMOSトランジスタQ11及びN
MOSトランジスタQ12は、SOI層内で絶縁分離さ
れたN型及びP型の半導体形成領域に図11に示すよう
な構造でそれぞれ形成される。
【0022】図10は図9で示した回路の動作を示すタ
イミング図である。同図に示すように、入力信号IN1
0が所定の周波数で“H”(電源電圧),“L”(接地
レベル)で発振すると、出力信号OUT10も上記所定
の周波数で入力信号IN10と逆の論理で発振する。
【0023】PMOSトランジスタQ14は出力信号O
UT10に基づきオン,オフするため、PMOSトラン
ジスタQ11のボディ電位V11は、入力信号IN10
が“H”(出力信号OUT10が“L”)のとき“H”
となり、入力信号IN10が“L”(出力信号OUT1
0が“H”)のときフローティング状態となる。
【0024】したがって、PMOSトランジスタQ11
のオフ状態時はボディ領域は電源電位に電位が固定され
ているためソフトエラーの影響は受けず、オン状態時は
フローティング状態に設定されており、前述したように
閾値電圧の絶対値が低下するため電流駆動能力が向上す
る。
【0025】NMOSトランジスタQ13は出力信号O
UT10に基づきオン,オフするため、NMOSトラン
ジスタQ12のボディ電位V12は、入力信号IN10
が“H”(出力信号OUT10が“L”)のときフロー
ティング状態となり、入力信号IN10が“L”(出力
信号OUT10が“H”)のとき“L”となる。
【0026】したがって、NMOSトランジスタQ12
のオフ状態時はボディ領域は接地レベルに電位が固定さ
れているためソフトエラーの影響は受けず、オン状態時
はフローティング状態に設定されており、前述したよう
に閾値電圧が低下しており電流駆動能力が向上する。
【0027】このように、図9で示した回路構成は、従
来の問題点を解決策として有効である。しかしながら、
図9で示した回路構成でも以下に示す問題点を内包して
いる。
【0028】図9で示した回路において、NMOSトラ
ンジスタQ12のオン状態時にはボディ電位V12がフ
ローティング状態であり、ボディ領域にはホールが蓄積
されため、NMOSトランジスタQ12の閾値電圧が低
下している。このため、入力信号IN10が“H”から
“L”に変化する“L”立ち下がり時のNMOSトラン
ジスタQ12にはリーク電流が流れてしまう。このリー
ク電流は、入力信号IN10が“L”、出力信号OUT
10が“H”になり、ボディ電位V12が“L”になっ
た後に、NMOSトランジスタQ12のボディ領域に蓄
積されたホールが十分に接地レベルに引き抜かれるまで
流れ続ける。
【0029】同様なことがPMOSトランジスタQ11
にも起こる。すなわち、図9で示した回路において、P
MOSトランジスタQ11のオン状態時にはボディ電位
V11がフローティング状態であるため、ボディ領域に
は電子が蓄積されているため、PMOSトランジスタQ
11の閾値電圧の絶対値が低下している。このため、入
力信号IN10が“L”から“H”に変化する“H”立
ち上がり時のPMOSトランジスタQ11にはリーク電
流が流れてしまう。このリーク電流は、入力信号IN1
0が“H”、出力信号OUT10が“L”になり、ボデ
ィ電位V11が“H”になった後に、PMOSトランジ
スタQ11の電子が十分に電源に引き抜かれるまで流れ
続ける。
【0030】このように、図9で示した回路において
も、CMOSインバータ10を構成するPMOSトラン
ジスタQ11及びNMOSトランジスタQ13それぞれ
“H”立ち上がり時及び“L”立ち下がり時におけるタ
ーンオフ動作を速やかに行うことができず、CMOSイ
ンバータ10の応答性が悪くなるという問題点がある。
【0031】以下に述べる実施の形態は、ソフトエラー
の影響を受けることなく電流駆動能力の向上を図り、さ
らに回路の応答性の向上も図っている。
【0032】<実施の形態1>図1はこの発明の実施の
形態1である半導体装置における回路構成を示す回路図
である。同図に示すように、電源,接地レベル間に直列
に設けられたPMOSトランジスタQ1,NMOSトラ
ンジスタQ2よりなる信号処理用のCMOSインバータ
2は、入力端N1(Q1,Q2のゲート)に入力信号I
N2を受け、出力端N2(Q1,Q2のドレイン)から
出力信号OUT1を出力する。なお、入力端N10を介
して入力信号IN1を受けるインバータ1の出力が入力
信号IN2となる。
【0033】上記構成のCMOSインバータ2のNMO
SトランジスタQ2のボディ領域の固定電位設定・フロ
ーティング設定制御を行うためのNMOSトランジスタ
Q3が設けられる。
【0034】NMOSトランジスタQ3のソースが接地
され、ゲートが入力端N10に接続され、ドレインがN
MOSトランジスタQ2のボディ領域に接続される。し
たがって、NMOSトランジスタQ3のドレイン電位が
NMOSトランジスタQ2のボディ領域の電位であるボ
ディ電位V2となる。
【0035】ここで、インバータ1の入出力時間である
入力信号IN1,IN2の信号伝播遅延時間はΔT1、
CMOSインバータ2の入出力間である入力信号IN
2、出力信号OUT1間の信号伝播遅延時間はΔT2に
それぞれ設定されている。信号伝播遅延時間ΔT1は、
NMOSトランジスタQ2のボディ領域のフローティン
グ状態時にボディ領域に蓄積されたホールがNMOSト
ランジスタQ3によって接地レベルに引き抜かれ、NM
OSトランジスタQ2の閾値電圧がオフ定常状態時のレ
ベルに十分回復できるのに必要な長さ、つまり閾値電圧
回復時間以上に設定される。
【0036】なお、上記構成において、少なくともMO
SトランジスタQ1,Q2はSOI構造のMOSトラン
ジスタであり、PMOSトランジスタQ1及びNMOS
トランジスタQ2は、SOI層内で互いに絶縁分離され
たN型及びP型の半導体形成領域に図11に示すような
構造でそれぞれ形成される。
【0037】図2は実施の形態1の半導体装置における
図1で示した回路の回路動作を示すタイミング図であ
る。同図に示すように、入力信号IN1が所定の周波数
で“H”,“L”で発振すると、インバータ1の信号伝
播遅延時間ΔT1遅れて、入力信号IN2が入力信号I
N1と逆の論理で発振する。この入力信号IN2から信
号伝播遅延時間ΔT2遅れて、出力信号OUT1が入力
信号IN2の逆の論理で発振する。
【0038】NMOSトランジスタQ3は、入力信号I
N1の“H”/“L”に基づきオン/オフしており、N
MOSトランジスタQ2のボディ電位V2は、入力信号
IN1が“L”のときフローティング状態となり、入力
信号IN1が“H”のとき“L”となる。
【0039】したがって、信号伝播遅延時間ΔT1を上
記閾値電圧回復時間以上で入力信号IN1の発振周期よ
り十分小さくなるように設定する(例えば発振周期の1
/10程度に設定する)ことにより、NMOSトランジ
スタQ2のオフ状態時の大部分の期間においてボディ領
域は電位固定されているためソフトエラーの影響は受け
ず、オン状態時の大部分の期間においてボディ領域はフ
ローティング状態に設定されているため、閾値電圧が低
下しており電流駆動能力が向上する。
【0040】加えて、入力信号IN2より時間ΔT1
分、エッジ変化が早く生じる入力信号IN1に基づきN
MOSトランジスタQ3はオン,オフしており、入力信
号IN2が“H”から“L”に変化する“L”立ち下が
り時点t1より時間ΔT1前に、NMOSトランジスタ
Q2のボディ領域の接地レベルの電位固定は既に開始さ
れているため、入力信号IN2の“L”立ち下がり時ま
でにホールが接地レベルに引き抜かれることにより、入
力信号IN2の“L”立ち下がり時にはNMOSトラン
ジスタQ2の閾値電圧はオフ定常状態にまで十分回復さ
れている。
【0041】その結果、NMOSトランジスタQ2のタ
ーンオフ時にリーク電流が流れることはないため、NM
OSトランジスタQ2のターンオフ動作を速やかに行う
ことができる。
【0042】このように、実施の形態1の半導体装置
は、CMOSインバータ2の入力信号IN2より情報伝
達が早く行われる入力信号IN1に基づきオン,オフす
るNMOSトランジスタQ3をNMOSトランジスタQ
2のボディ領域の電位制御用に設け、CMOSインバー
タ2を構成するNMOSトランジスタQ2のターンオフ
動作の向上を図ることにより、CMOSインバータ2の
応答性を良好なものに改善することができる。
【0043】<実施の形態2>図3はこの発明の実施の
形態2である半導体装置における回路構成を示す回路図
である。同図に示すように、実施の形態1と同構成のC
MOSインバータ2は、入力端N1に入力信号IN3を
受け、出力端N2から出力信号OUT2を出力する。な
お、入力端N10を介して入力信号IN1を受ける3段
直列接続のインバータ11〜13の出力が入力信号IN
3となる。そして、実施の形態1と同様に、NMOSト
ランジスタQ2のボディ領域の電位制御用に、ゲートが
入力端N10に接続されるNMOSトランジスタQ3が
設けられる。
【0044】ここで、3段直列接続のインバータ11〜
13の入出力間の信号伝播遅延時間はΔT3、CMOS
インバータ2の入出力間の信号伝播遅延時間はΔT2に
それぞれ設定されている。信号伝播遅延時間ΔT3は実
施の形態1同様の閾値電圧回復時間以上の時間に設定さ
れる。
【0045】図4は実施の形態2の半導体装置における
図3で示した回路の動作を示すタイミング図である。同
図に示すように、入力信号IN1が所定の周波数で発振
すると、インバータ1の信号伝播遅延時間ΔT3遅れ
て、入力信号IN3が入力信号IN1と逆の論理で発振
する。この入力信号IN3から信号伝播遅延時間ΔT2
遅れて、出力信号OUT2が入力信号IN3の逆の論理
で発振する。
【0046】NMOSトランジスタQ3は入力信号IN
1の“H”/“L”に基づきオン/オフしており、NM
OSトランジスタQ2のボディ電位V2は、入力信号I
N1が“L”のときフローティング状態となり、入力信
号IN1が“H”のとき“L”となる。
【0047】したがって、実施の形態1同様、信号伝播
遅延時間ΔT3を上記閾値電圧回復時間以上で入力信号
IN1の発振周期より十分小さくなるように設定するこ
とにより、NMOSトランジスタQ2のオフ状態時の大
部分の期間においてボディ領域は接地レベルに電位固定
されているためソフトエラーの影響は受けず、オン状態
時の大部分の期間においてボディ領域はフローティング
状態に設定されているため、閾値電圧が低下しており電
流駆動能力が向上する。
【0048】加えて、入力信号IN3より時間ΔT3
分、エッジ変化が早く生じる入力信号IN1に基づきN
MOSトランジスタQ3はオン,オフしており、入力信
号IN3の“L”立ち下がり時点t3より時間ΔT3前
に、NMOSトランジスタQ2のボディ領域の電位固定
は開始されているため、入力信号IN3の“L”立ち下
がり時までにホールが接地レベルに引き抜かれることに
より、入力信号IN3の“L”立ち下がり時にはNMO
SトランジスタQ2の閾値電圧はオフ定常状態にまで十
分回復されている。
【0049】この際、3個のインバータ11〜13の信
号伝播遅延時間の総計が遅延時間ΔT3となるため、実
施の形態1の遅延時間ΔT1より大きく設定することが
簡単にでき上記閾値電圧回復時間以上の遅延時間ΔT3
を容易に設定することができる。
【0050】その結果、NMOSトランジスタQ2のタ
ーンオフ時にリーク電流が流れることは全くなくなるた
め、NMOSトランジスタQ2のターンオフ動作を速や
かに行うことができる。
【0051】このように、実施の形態2の半導体装置
は、CMOSインバータ2の入力信号IN3より情報伝
達が早く行われる入力信号IN1に基づきオン,オフす
るNMOSトランジスタQ3をNMOSトランジスタQ
2のボディ領域の電位制御用に設け、CMOSインバー
タ2を構成するNMOSトランジスタQ2のターンオフ
動作の向上を確実に図ることにより、CMOSインバー
タ2の応答性をより良好なものに改善することができ
る。
【0052】<実施の形態3>図5はこの発明の実施の
形態3である半導体装置における回路構成を示す回路図
である。同図に示すように、実施の形態1と同構成のC
MOSインバータ2は、入力端N1に入力信号IN2を
受け、出力端N2から出力信号OUT2を出力する。な
お、入力端N10を介して入力信号IN1を受けるイン
バータ1の出力が入力信号IN2となる。
【0053】上記構成のCMOSインバータ2のPMO
SトランジスタQ1のボディ領域の固定電位設定・フロ
ーティング設定制御を行うためのPMOSトランジスタ
Q4が設けられる。
【0054】PMOSトランジスタQ4のソースは電源
に接続され、ゲートが入力端N10に接続され、ドレイ
ンがPMOSトランジスタQ1のボディ領域に接続され
る。したがって、PMOSトランジスタQ4のドレイン
電位が、PMOSトランジスタQ1のボディ領域の電位
であるボディ電位V1となる。
【0055】ここで、インバータ1の入出力間の信号伝
播遅延時間はΔT1、CMOSインバータ2の入出力間
の信号伝播遅延時間はΔT2にそれぞれ設定されてい
る。信号伝播遅延時間ΔT1は、実施の形態1同様に閾
値電圧回復時間以上に設定される。
【0056】図6は実施の形態3の半導体装置における
図5で示した回路の動作を示すタイミング図である。同
図に示すように、入力信号IN1が所定の周波数で発振
すると、インバータ1の信号伝播遅延時間ΔT1遅れ
て、入力信号IN2が入力信号IN1と逆の論理で発振
する。この入力信号IN2から信号伝播遅延時間ΔT2
遅れて、出力信号OUT2が入力信号IN2の逆の論理
で発振する。
【0057】PMOSトランジスタQ4は入力信号IN
1の“L”/“H”に基づきオン/オフしており、PM
OSトランジスタQ1のボディ電位V1は、入力信号I
N1が“L”のとき“H”となり、入力信号IN1が
“H”のときフローティング状態となる。
【0058】したがって、実施の形態1同様、信号伝播
遅延時間ΔT1を上記閾値電圧回復時間以上で入力信号
IN1の発振周期より十分小さくなるように設定するこ
とにより、PMOSトランジスタQ11のオフ状態時の
大部分の期間においてボディ領域は電位固定されている
ため、ソフトエラーの影響は受けず、オン状態時の大部
分の期間においてはボディ領域フローティング状態に設
定されているため、閾値電圧の絶対値が低下しており電
流駆動能力が向上する。
【0059】加えて、入力信号IN2より時間ΔT1
分、エッジ変化が早く生じる入力信号IN1に基づきP
MOSトランジスタQ4はオン,オフしており、入力信
号IN2が“L”から“H”に変化する“H”立ち上が
り時点t2より時間ΔT1前に、PMOSトランジスタ
Q1のボディ領域の電源電位固定は既に開始されている
ため、入力信号IN2の“H”立ち上がり時までに電子
が電源に引き抜かれることにより、入力信号IN2の
“H”立ち上がり時には閾値電圧の絶対値はPMOSト
ランジスタQ1のオフ定常状態にまで十分回復されてい
る。
【0060】その結果、PMOSトランジスタQ1のタ
ーンオフ時にリーク電流が流れることはないため、PM
OSトランジスタQ1のターンオフ動作をリーク電流を
流すことなく速やかに行うことができる。
【0061】このように、実施の形態3の半導体装置
は、CMOSインバータ2の入力信号IN2より情報伝
達が早く行われる入力信号IN1に基づきオン,オフす
るPMOSトランジスタQ4をPMOSトランジスタQ
1のボディ領域の電位制御用に設け、CMOSインバー
タ2を構成するPMOSトランジスタQ1のターンオフ
動作の向上を図ることにより、CMOSインバータ2の
応答性を良好なものに改善することができる。
【0062】なお、実施の形態2では、遅延手段として
1単位のインバータ1を用いたが、インバータ1の代わ
りに実施の形態2で示した3個の直列接続インバータ1
1〜13を用いて入力信号IN3をCMOSインバータ
2の入力端に与えるように構成しても良い。
【0063】<実施の形態4>図7はこの発明の実施の
形態4である半導体装置における回路構成を示す回路図
である。同図に示すように、実施の形態1と同構成のC
MOSインバータ2は、入力端N1に入力信号IN2を
受け、出力端N2から出力信号OUT4を出力する。な
お、入力端N10を介して入力信号IN1を受けるイン
バータ1の出力が入力信号IN2となる。
【0064】上記構成のCMOSインバータ2のPMO
SトランジスタQ1,NMOSトランジスタQ2それぞ
れのボディ領域の電位制御用に、実施の形態1,2同様
のNMOSトランジスタQ3と実施の形態3同様のPM
OSトランジスタQ4が設けられる。したがって、PM
OSトランジスタQ4のドレイン電位が、PMOSトラ
ンジスタQ1のボディ電位V1となり、NMOSトラン
ジスタQ3のドレイン電位がNMOSトランジスタQ2
のボディ電位V2となる。
【0065】ここで、インバータ1の入出力間の信号伝
播遅延時間はΔT1、CMOSインバータ2の入出力間
の信号伝播遅延時間はΔT2にそれぞれ設定されてい
る。信号伝播遅延時間ΔT1は、PMOSトランジスタ
Q1及びNMOSトランジスタQ2のボディ領域のフロ
ーティング状態時にボディ領域に蓄積された電子及びホ
ールがそれぞれPMOSトランジスタQ4及びNMOS
トランジスタQ3を介して電源及び接地レベルに引き抜
かれ、PMOSトランジスタQ1及びNMOSトランジ
スタQ2の閾値電圧の絶対値がオフの定常状態時に十分
回復できる長さ、つまり閾値電圧回復時間以上に設定さ
れる。
【0066】図8は実施の形態4の半導体装置の動作を
示すタイミング図である。同図に示すように、入力信号
IN1が所定の周波数で発振すると、インバータ1の信
号伝播遅延時間ΔT1遅れて、入力信号IN2が入力信
号IN1と逆の論理で発振する。この入力信号IN2か
ら信号伝播遅延時間ΔT2遅れて、出力信号OUT4が
入力信号IN2の逆の論理で発振する。
【0067】NMOSトランジスタQ3は入力信号IN
1の“H”/“L”に基づきオン/オフしており、NM
OSトランジスタQ2のボディ電位V2は、入力信号I
N1が“L”のときフローティング状態となり、入力信
号IN1が“H”のとき“L”となる。
【0068】したがって、実施の形態1同様、信号伝播
遅延時間ΔT1を上記閾値電圧回復時間以上で入力信号
IN1の発振周期より十分小さくなるように設定するこ
とにより、NMOSトランジスタQ2のオフ状態時の大
部分の期間においてボディ領域は電位固定されているた
め、ソフトエラーの影響は受けず、オン状態時の大部分
の期間においてボディ領域はフローティング状態に設定
されているため、閾値電圧が低下しており電流駆動能力
が向上する。
【0069】加えて、実施の形態1同様、入力信号IN
2の“L”立ち下がり時点t2より時間ΔT1前に、N
MOSトランジスタQ2のボディ領域の電位固定は既に
開始されているため、入力信号IN2の“L”立ち下が
り時には閾値電圧はNMOSトランジスタQ2のオフ定
常状態にまで十分回復されている。
【0070】その結果、NMOSトランジスタQ2のタ
ーンオフ時にリーク電流が流れることはないため、NM
OSトランジスタQ2のターンオフ動作を速やかに行う
ことができる。
【0071】PMOSトランジスタQ4は入力信号IN
1の“L”/“H”に基づきオン/オフするため、PM
OSトランジスタQ1のボディ電位V1は、入力信号I
N1が“L”のとき“H”となり、入力信号IN1が
“H”のときフローティング状態となる。
【0072】したがって、PMOSトランジスタQ11
のオフ状態時の大部分の期間においてボディ領域は電位
固定されているため、ソフトエラーの影響は受けず、オ
ン状態時の大部分の期間においてボディ領域はフローテ
ィング状態に設定されているため、閾値電圧の絶対値が
低下しており電流駆動能力が向上する。
【0073】加えて、実施の形態3同様、入力信号IN
2の“H”立ち上がり時点t2より時間ΔT1前に、P
MOSトランジスタQ1のボディ領域の電位固定は既に
開始されているため、入力信号IN2の“H”立ち上が
り時には閾値電圧の絶対値はPMOSトランジスタQ1
のオフ定常状態にまで十分回復されている。
【0074】その結果、PMOSトランジスタQ1のタ
ーンオフ時にリーク電流が流れることはないため、PM
OSトランジスタQ1のターンオフ動作をリーク電流を
流すことなく速やかに行うことができる。
【0075】このように、実施の形態4の半導体装置
は、CMOSインバータ2の入力信号IN2より情報伝
達が早く行われる入力信号IN1に基づきオン,オフす
るMOSトランジスタQ3及びQ4をそれぞれMOSト
ランジスタQ1及びQ2のボディ領域の電位制御用に設
け、CMOSインバータ2を構成するPMOSトランジ
スタQ1及びNMOSトランジスタQ2それぞれのター
ンオフ動作の向上を図ることにより、CMOSインバー
タ2の応答性をより一層良好なものに改善することがで
きる。
【0076】なお、実施の形態4では、遅延手段として
1単位のインバータ1を用いたが、インバータ1の代わ
りに実施の形態2で示した3個の直列接続インバータ1
1〜13を用いて入力信号IN3をCMOSインバータ
2の入力端に与えるように構成しても良い。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の半導体装置は、第1の入力信号の第1の
遷移によって信号処理用MISトランジスタがオン状態
になっている際には、そのボディ領域がフローティング
状態に維持されるので、寄生バイポーラ効果によって電
流駆動能力が高められる。その一方、第1の入力信号の
第2の遷移によって信号処理用MISトランジスタがオ
フ状態へと遷移するのに先だって、そのボディ領域から
少数キャリアが引き抜かれるので、リーク電流を抑制す
ることができる。
【0078】請求項2記載の半導体装置において、第1
の入力信号は第2の入力信号を遅延させて得られるの
で、第1の入力信号の遷移は第2の入力信号の遷移に基
づいて遅延して発生する。したがって、第2の入力信号
の遷移に基づいて第1の動作から第2の動作へと切り替
えることにより、第1の入力信号の第2の遷移によって
信号処理用MISトランジスタがオフ状態へと遷移する
のに先だって、そのボディ領域から少数キャリアが引き
抜かれる。
【0079】請求項3記載の半導体装置のスイッチング
トランジスタは、信号処理用MISトランジスタの第2
端とボディ領域とを同電位にするので、ボディ領域から
少数キャリアが引き抜かれる。
【0080】請求項4記載の半導体装置は、第1の入力
信号の第2の遷移によって他の信号処理用MISトラン
ジスタがオン状態になっている際には、そのボディ領域
がフローティング状態に維持されるので、寄生バイポー
ラ効果によって他の信号処理用MISトランジスタの電
流駆動能力が高められる。その一方、第1の入力信号の
第1の遷移によって他の信号処理用MISトランジスタ
がオフ状態へと遷移するのに先だって、そのボディ領域
から少数キャリアが引き抜かれるので、リーク電流を抑
制することができる。
【0081】請求項5記載の半導体装置は、1単位のイ
ンバータの信号伝播所遅延時間分、第2の入力信号を遅
延させて論理関係が反対の第1の入力信号を出力するこ
とができる。
【0082】したがって、第1の入力信号によって信号
処理用MISトランジスタがオン状態になっている大部
分の期間は、第2の入力信号によってスイッチングトラ
ンジスタがオフ状態となりボディ領域がフローティング
状態に維持され、第1の入力信号によって信号処理用M
ISトランジスタがオフ状態へと遷移するのに先だっ
て、スイッチングトランジスタがオン状態となりボディ
領域から少数キャリアが引き抜かれる。
【0083】請求項6記載の半導体装置は、最終段のイ
ンバータから第1の入力信号を出力するため、奇数個の
インバータ全体の信号伝播所定時間分遅延させて、論理
関係が反対の第1の入力信号を出力することができる。
【0084】したがって、第1の入力信号によって信号
処理用MISトランジスタがオン状態になっている大部
分の期間は、第2の入力信号によってスイッチングトラ
ンジスタがオフ状態となりボディ領域がフローティング
状態に維持され、第1の入力信号によって信号処理用M
ISトランジスタがオフ状態へと遷移するのに先だっ
て、スイッチングトランジスタがオン状態となりボディ
領域から少数キャリアが引き抜かれる。
【0085】加えて、奇数個のインバータは3個以上の
インバータよりなるため、第2の入力信号の遅延時間を
大きく設定することが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の半導体装置の回路
構成を示す回路図である。
【図2】 実施の形態1の動作を示すタイミング図であ
る。
【図3】 実施の形態2の半導体装置の回路構成を示す
回路図である。
【図4】 実施の形態2の動作を示すタイミング図であ
る。
【図5】 実施の形態3の半導体装置の回路構成を示す
回路図である。
【図6】 実施の形態3の動作を示すタイミング図であ
る。
【図7】 実施の形態4の半導体装置の回路構成を示す
回路図である。
【図8】 実施の形態4の動作を示すタイミング図であ
る。
【図9】 発明の原理となる半導体装置の回路構成を示
す回路図である。
【図10】 図9の回路の動作を示すタイミング図であ
る。
【図11】 SOI構造のNMOSトランジスタを示す
断面図である。
【図12】 MOSトランジスタのボディ領域の電位と
閾値電圧との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1,11〜13 インバータ、2 CMOSインバー
タ、Q1,Q4 PMOSトランジスタ、Q3,Q4
NMOSトランジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SOI構造のSOI層に形成され、第1
    及び第2の論理を採る第1の入力信号を受けるゲート
    と、前記第1の入力信号に基づく出力信号が出力される
    第1端と、第1の入力信号が前記第1及び第2の論理を
    採るのに対応して前記第1端との間がそれぞれオン/オ
    フする第2端と、ボディ領域とを有する信号処理用MI
    Sトランジスタと、 前記第1の入力信号が前記第2の論理から前記第1の論
    理へと遷移する第1の遷移と、前記第1の遷移によって
    前記第1の入力信号が採る前記第1の論理から、前記第
    1の入力信号が前記第2の論理へと遷移する第2の遷移
    との間において、前記信号処理用MISトランジスタの
    前記ボディ領域をフローティング状態にする第1動作か
    ら、前記ボディ領域から少数キャリアを引き抜く第2動
    作へと動作が切り替わる、少数キャリア引き抜き手段と
    を備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記少数キャリア引き抜き手段は、 第2の入力信号を入力し、これを遅延させて前記第1の
    入力信号を生成する遅延手段と、 前記第2の入力信号の遷移に基づいて前記第1動作から
    前記第2動作への切り替えを行うスイッチング素子とを
    有する、請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記スイッチング素子は、 前記信号処理用MISトランジスタの前記ボディ領域に
    接続された第1端と、 前記信号処理用MISトランジスタの前記第2端に接続
    された第2端と、 前記第2の入力信号を入力する制御端とを含むスイッチ
    ングトランジスタを有する、請求項2記載の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 SOI構造のSOI層に形成され、前記
    第1の入力信号を受けるゲートと、前記信号処理用MI
    Sトランジスタの前記第1端に接続された第1端と、前
    記第1の入力信号が前記第2及び第1の論理を採るのに
    対応して前記第1端との間がそれぞれオン/オフする第
    2端と、ボディ領域とを有する他の信号処理用MISト
    ランジスタと、 前記第1の入力信号の前記第2の遷移と、前記第2の遷
    移によって前記第1の入力信号が採る前記第2の論理か
    ら前記第1遷移が行われる間において、前記他の信号処
    理用MISトランジスタの前記ボディ領域をフローティ
    ング状態にする第1動作から、前記ボディ領域から少数
    キャリアを引き抜く第2動作へと動作が切り替わる、他
    の少数キャリア引き抜き手段とを更に備える、請求項1
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記信号処理用MISトランジスタ及び
    前記スイッチングトランジスタは同一導電形式であり、 前記遅延手段は、 前記第2の入力信号を入力し前記第1の入力信号を出力
    する1単位のインバータを含む、請求項3記載の半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 前記信号処理用MISトランジスタ及び
    前記スイッチングトランジスタは同一導電形式であり、 前記遅延手段は、 直列に接続された3個以上で奇数個のインバータを含
    み、 前記奇数個のインバータは、初段のインバータに前記第
    2の入力信号を入力し、最終段のインバータから前記第
    1の入力信号を出力する、請求項3記載の半導体装置。
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