JP2000285933A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2000285933A JP11093894A JP9389499A JP2000285933A JP 2000285933 A JP2000285933 A JP 2000285933A JP 11093894 A JP11093894 A JP 11093894A JP 9389499 A JP9389499 A JP 9389499A JP 2000285933 A JP2000285933 A JP 2000285933A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保湿管理等の電解質膜の水分管理を簡素化す
ることが可能な燃料電池を提供する。 【解決手段】 燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に
挟持された電解質膜を有する起電部を複数積層したユニ
ットセルを備えた燃料電池において、前記電解質膜はプ
ロトン導電性を有する有機化合物膜と、この有機化合物
膜の少なくとも前記燃料極側に位置する面に積層された
プロトン導電性を有する無機系ガラス膜との積層体によ
り構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、燃料電池に関す
る、
【0002】
【従来の技術】水素−酸素燃料電池は、その反応生成物
が原理的には水のみであり、地球環境への悪影響が殆ど
ない発電システムとして知られている。特に、パーフル
オロスルホン酸型陽イオン交換樹脂を用いた固体高分子
電解質型燃料電池は、近年の研究が進み、高密度・高出
力が可能になりつつあり、車載用電源等への実用化が大
いに期待されている。
【0003】固体高分子電解質型燃料電池に用いられる
電解質膜は、通常厚さ50〜200μmのプロトン伝導
性イオン交換樹脂が用いられ、特にスルホン酸基を有す
るパーフルオロカーボン重合体からなるイオン交換膜が
基本特性に優れ、広く研究されている。また、特開平8
−119612号公報には高分子電解質膜に比べてより
耐久性に優れている水和物のないモリブデン酸のような
無機系プロトン伝導膜を使用することが開示されてい
る。
【0004】この種の燃料電池においては、電解質膜の
両面にガス拡散性の電極層を形成し、各電極に燃料であ
る水素またはメタノール等のガス状もしくは液体状の燃
料を、酸化剤である酸素または空気をそれぞれ供給する
ことにより発電を行うものである。このような燃料電池
において、出力特性を向上する目的で、電極触媒活性の
向上、ガス拡散電極の特性改善、抵抗損の低減、電解質
膜の劣化抑制等の検討がなされている。前記抵抗損とし
ては、導体抵抗損、接触抵抗損、膜抵抗損が挙げられ
る。前記電解質膜の劣化としては、電解質膜中の水分揮
発による膜の物理的破壊や膜抵抗の増加が挙げられる。
【0005】一方、最近の携帯機器の長時間使用を対処
するために燃料電池システムを小型化する研究もなされ
ている。この燃料システムでは、加湿器、改質器等の付
属機器を小型化することも検討されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】イオン交換膜の抵抗
は、膜の含水率が高いほど、膜中のイオン交換基濃度が
高いほど、または膜の厚さが薄いほど、小さくなる傾向
にある。膜の含水率は、供給するガスの湿度の運転条件
により変化し、かつ入手し得るイオン交換膜のイオン交
換基濃度は自ずと一定の制限がある。このため、膜厚の
薄いイオン交換膜を用いるという比較的容易な方法によ
り膜抵抗損を低減することが可能である。
【0007】しかしながら、イオン交換膜厚を薄くする
と、膜自体の強度の低下や膜中の水分低下による強度低
下が生じて膜の寿命が低下する。特公平5−75835
号公報、特公平6−10277号公報等には、膜抵抗の
低減のためにイオン交換膜を薄膜化した際の寸法安定性
及び機械的強度を改善する方法として、多孔性のポリテ
トラフルオロエチレン(PTFE)のフィルムにパーフ
ルオロ系イオン交換樹脂を含浸させることにより、イオ
ン交換膜を補強することが開示されているが、必ずしも
十分なものではない。
【0008】電解質膜として用いられる固体高分子イオ
ン交換膜では、同膜中を燃料極から酸化剤極にプロトン
が伝導するときに、同膜中の水が移動することが知られ
ている。その上、燃料極側で燃料ガスからプロトンを生
成するときに反応熱が発生する。その結果、長時間使用
すると局部的に電解質膜の機械的強度が低下し、電解質
膜の劣化による出力低下の原因となる。
【0009】一般に、固体高分子イオン交換膜を電解質
膜として用いた燃料電池においては、電解質膜の水分を
調整する目的で燃料を加湿させるなど、電解質膜の保湿
管理をする機構を備えることで電解質膜の劣化を抑制す
る工夫がなされている。しかしながら、保湿機構は電池
本体と比較して大きな体積を占有するため、燃料電池の
小型化の障害になる。
【0010】本発明の目的は、保湿管理等の電解質膜の
水分管理を簡素化して小型化することが可能な燃料電池
を提供しようとするものである。
【0011】一方、改質器を使用せずに液体またはガス
状のメタノールを直接電極に供給するタイプの燃料電池
においては、使用時に燃料として用いられるメタノール
の一部が電解質膜に浸透して電解質膜が膨潤したり、酸
化剤極側に達したメタノールが直接酸化剤と反応を起こ
して燃料が有効に出力に反映されない等の問題(メタノ
ール・クロスオーバ)を生じる。
【0012】本発明の別の目的は、メタノール等の液体
燃料の電解質膜への浸透を抑制することにより、電解質
膜の劣化を抑制して、出力特性を向上した燃料電池を提
供しようとするものである。
【0013】本発明のさらに別の目的は、触媒層にプロ
トン導電の連結パスを形成することにより、高性能で小
型の燃料電池を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる燃料電池
は、燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に挟持された
電解質膜を有する起電部を複数積層したユニットセルを
備えた燃料電池において、前記電解質膜は、プロトン導
電性を有する有機化合物膜と、この有機化合物膜の少な
くとも前記燃料極側に位置する面に積層されたプロトン
導電性を有する無機系ガラス膜との積層体により構成さ
れることを特徴とするものである。
【0015】本発明に係わる燃料電池において、前記プ
ロトン導電性を有する無機系ガラス膜は前記有機化合物
膜の両面に積層され、かつ各無機系ガラス膜は多孔質構
造を有し、前記燃料極側に接する面の細孔が前記酸化剤
極側に接する面の細孔に比べて小さい形態を持つことが
好ましい。
【0016】本発明に係わる別の燃料電池は、燃料極、
酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質膜を有
する起電部を複数積層したユニットセルを備えた燃料電
池において、前記電解質膜は、プロトン導電性を有する
無機系ガラスにより構成されることを特徴とするもので
ある。
【0017】本発明に係わる別の燃料電池において、前
記プロトン導電性を有する無機系ガラスからなる電解質
膜は、前記燃料極側に接する面に比べて前記酸化剤極側
に接する面により多くの細孔を有することが好ましい。
【0018】本発明に係わるさらに別の燃料電池は、燃
料極、酸化剤極およびこれら両電極に挟持された電解質
膜を有する起電部を複数積層したユニットセルを備え、
燃料として液体燃料を用いる燃料電池において、前記電
解質膜に接する燃料極および酸化剤極の触媒層は、それ
ぞれ複数の触媒粒子およびプロトン導電性粒子を有する
と共に、前記触媒粒子が前記プロトン導電性粒子により
互いに電気的に接続されていることを特徴とするもので
ある。
【0019】本発明に係わるさらに別の燃料電池におい
て、前記プロトン導電性粒子は無機系のプロトン導電性
粒子であることが好ましい。
【0020】本発明に係わるさらに別の燃料電池におい
て、前記電解質膜はプロトン導電性無機系ガラスからな
ることが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の燃料電池を詳細に
説明する。
【0022】この燃料電池は、次に列挙する2つの形態
を有する。
【0023】1)燃料電池 この燃料電池は、燃料極と、酸化剤極と、これら両電極
に挟持され、プロトン導電性を有する有機化合物膜およ
びこの有機化合物膜の少なくとも前記燃料極側に位置す
る面に積層されたプロトン導電性を有する無機系ガラス
膜との積層体からなる電解質膜とを持つ起電部を複数積
層したユニットセルを備えた構造を有する。
【0024】前記燃料電池において、プロトン導電性を
有する無機系ガラス膜が前記有機化合物膜の酸化剤電極
側に位置する面にも積層された構造を有することが好ま
しい。このような起電部は、例えば図1に示すように燃
料極1(触媒担持カーボン)と、酸化剤極2(触媒担持
カーボン)と、これら両電極1,2に挟持され、プロト
ン導電性を有する有機化合物膜3aを中間としてその両
側(燃料極1,酸化剤極2)にプロトン導電性を有する
無機系ガラス膜3b,3bを積層した電解質膜3とから
構成される。
【0025】前記プロトン導電性を有する有機物は、例
えばスルホン酸基またはカルボン酸基などの陽イオン交
換基を有するフルオロカーボン重合体よりなるものが好
ましい。かかるフルオロカーボン重合体としては、CF
2=CF2とCF2=CF2(OCF2CFX)m−Op
(CF2n−A(式中、mは0〜8の整数、nは0〜1
2の整数、pは0または1、XはFまたはCF3、Aは
SO3H基、COOH基またはその前駆体官能基を示
す。)で表されるフルオロビニル化合物とのフルオロカ
ーボン共重合体が好ましい。
【0026】前記フルオロビニル化合物の好ましい例を
以下に列挙する。
【0027】CF2=CFO(CF2)1−8−A、 CF2=CFOCF2CF(CF3)O(CF2)1−8−
SO2F、 なお、前記フルオロカーボン共重合体は、ヘキサフルオ
ロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン等のパーフ
ルオロオレフィン、またはパーフルオロアルキルビニル
エーテル等の第三成分を含む共重合体であってもよい。
【0028】前記イオン交換膜は、フィプリル状、繊維
状、またほ不織布状のフルオロカーボン重合体で補強す
ることを許容する。
【0029】前記プロトン導電性を有する有機化合物膜
は、5〜150μmの厚さを有することが好ましい。
【0030】前記プロトン導電性を有する無機系ガラス
としては、例えばガラス形成酸化物であるP25、Si
2、B23、GeO2、As23やガラス中間酸化物で
あるAl、Ga、Sc、Ti、Zr、Y、V、W、N
b、Mo、In、Sn、Fe、Sb、Bi、Pb、T
h、Se、ランタノイド系、Ni、Cr、Co、Zn、
Cu、Ag、Pd、Hf、Ta、Te、Po、Tl、C
dなどの遷移金属酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカ
リ土類金属酸化物、または高原子価イオンの酸化物、或
いはこれらの混合物を用いることができる。
【0031】前記プロトン導電性を有する無機系ガラス
は、例えばゾル−ゲル法によって作製する。
【0032】前記無機系ガラスは、例えば金属アルコレ
ートの混合溶液を作製した後、加水分解を進行させてゲ
ル化反応を起こさせ、湿潤ゲル、乾燥ゲル、またはガラ
ス膜の形状に成型する。このように無機系ガラス膜は、
前記3形態のいずれであってもよいが、膜の機械的強度
や状態の安定性からはゲルを熱処理することで得られる
ガラス状膜を用いることが好ましい。
【0033】前記無機系ガラス膜は、多孔質構造を有す
ることが好ましい。このような多孔質の無機系ガラス膜
において、燃料極側に対向した無機系ガラス膜の面は緻
密な面(細孔の小さいゲルもしくはガラス面)を有し、
酸化剤極側に対向した無機系ガラス膜の面は大きな細孔
径を有することが好ましい。前記細孔径の小さい面は、
10〜1000nmの細孔(ピーク径が500nm以
下)を有し、前記細孔径の大きな面は500〜3000
nm(ピーク径が500〜1000nm)の細孔を有す
ることが好ましい。
【0034】前記燃料極側、酸化剤極側に対向した各無
機系ガラス膜面の細孔は、それぞれ独立細孔、貫通細孔
であることが望ましい。
【0035】前記無機系ガラス膜の厚さは、前記有機化
合物膜(イオン交換膜)の厚さや電解質膜側の電極の表
面積により適宜選択することができるが、イオン交換膜
の厚さの1〜70%、より好ましくは3〜50%にする
ことが望ましい。前記無機系ガラス膜の厚さをイオン交
換膜の厚さの1%未満にすると、水分の保湿やメタノー
ルの浸透抑御に充分な効果を得ることが困難になる。一
方、前記無機系ガラス膜の厚さがイオン交換膜の厚さの
70%を超えると電解質膜(固体高分子イオン交換膜+
無機系ガラス膜)の抵抗が増大する恐れがある。
【0036】前記電解質膜の厚さは、特に限定しない
が、200μm以下、特に有機化合物膜であるイオン交
換膜が5〜150μmの厚さにおいて大きな効果を奏す
る。
【0037】前記燃料極および酸化剤極は、特に限定さ
れないが、例えば白金担持カーボンブラック粉末をPT
FEなどの撥水性樹脂結着材で保持させた多孔質シート
を用いることができる。この多孔質シートは、スルホン
酸型パーフルオロカーボン重合体やその重合体で被覆さ
れた微粒子を含むことを許容する。
【0038】前記有機化合物膜(高分子イオン交換膜)
と無機系ガラス膜との積層体からなる電解質膜は、例え
ば次のような方法により作製される。無機系ガラスと有
機化合物のいずれか一方を膜状態にし、他方をこの膜に
塗布法、スプレー法、印刷法により塗布乾燥して電解質
膜を作製する。また、無機系ガラス膜及び有機化合物膜
をそれぞれ別々にフィルム状に成形し、例えば120〜
230℃、0.5〜30kg/cm2の条件でホットプ
レスして積層、一体化することにより電解質膜を作製す
る。
【0039】前記有機化合物膜を挟んでその両面に細孔
分布(細孔径)の異なる無機系ガラス膜を形成するに
は、乾燥抑制製剤(例えばホルムアミド)や触媒(酸
性、塩基性)の量を制御する方法を採用することができ
る。ゾル−ゲル法で無機系ガラス膜を作製する場合、混
合金属アルコレートにホルムアミドなどの乾燥抑制剤を
多く添加すると大きな細孔を有する無機系ガラス膜が作
製できる。
【0040】前述した燃料電池は、例えば次のような方
法により組み立てられる。
【0041】(a)有機化合物膜(高分子イオン交換
膜)と無機系ガラス膜との積層体からなる電解質膜の両
面にガス拡散性を有する燃料極および酸化剤電極をそれ
ぞれ接合して起電部を作製する。この時、燃料極を前記
無機系ガラス膜側に取り付け、酸化剤電極を前記高分子
イオン交換膜に取付ける。つづいて、複数の前記起電部
をカーボンペーパー等の集電体を間に挟んで積層する。
このようなユニットセルを燃料ガス(水素ガス、メタノ
ール等)、液体燃料(メタノール等)または酸化剤ガス
(酸素ガスまたは空気等)の通路となる溝が形成された
一対の導電性の室枠に挟み込むことにより燃料電池を組
み立てる。
【0042】(b)前記電解質膜またはカーボンペーパ
ーのような集電体の両面または片面に、白金担持カーボ
ンとスルホン酸型パーフルオロカーボン重合体の混含物
からなるガス拡散正の電極を塗布法、スプレー法または
印刷法等により形成する。つづいて、これらを例えば1
20〜350℃、2〜100kg/cm2にてホットプ
レス法等により密着させることにより、複数の起電部を
積層したユニットセルを作製する。このようなユニット
セルを燃料ガス(水素ガス、メタノール等)、液体燃料
(メタノール等)または酸化剤ガス(酸素ガスまたは空
気等)の通路となる溝が形成された一対の導電性の室枠
に挟み込むことにより燃料電池を組み立てる。
【0043】以上説明したように本発明に係わる燃料電
池は、燃料極と、酸化剤極と、これら両電極に挟持さ
れ、プロトン導電性を有する有機化合物膜およびこの有
機化合物膜の少なくとも前記燃料極側に位置する面に積
層されたプロトン導電性を有する無機系ガラス膜との積
層体からなる電解質膜とを持つ起電部を複数積層したユ
ニットセルを備えた構造を有する。このような本発明で
は、電解質膜の保湿管理を目的としたシステムが不要
で、かつ膜抵抗損の低減のためにイオン交換膜の膜厚を
薄くしてもメタノールなどの燃料の浸透が発生しない良
好な燃料電池を得ることができる。
【0044】すなわち、従来の電解質膜、つまりフルオ
ロカーボンスルホン酸重合体またはフルオロカーボンカ
ルボン酸重合体からなるイオン交換膜(固体高分子電解
質膜)は温度や含水率の低下により膜の機械的強度が低
下し、長時間使用することができない。電解質膜の含水
率の低下は、プロトン伝導により樹脂内部の水が酸化剤
極側に移動することで起こり、その結果として同膜内部
で含水分布に偏りが生じる。そのため、電解質膜の強度
劣化が起こる。
【0045】これに対し、本発明はプロトン導電性を有
する有機化合物膜(固体高分子電解質膜)の燃料極側の
面に水の移動を伴わない機構でプロトン導電がなされる
特定の無機系ガラス膜を配置することによって、プロト
ン伝導や揮散による前記有機化合物膜(固体高分子電解
質膜)中の水の移動を抑制し、電解質膜の劣化を防止で
きる。
【0046】特に、燃料極側に対向した前記無機系ガラ
ス膜の面を緻密な面(細孔の小さいゲルもしくはガラス
面、望ましくは細孔が開放気孔)にすることによって、
前記有機化合物膜(固体高分子電解質膜)からの水の損
失やメタノールの透過を効率よく抑制することができ
る。
【0047】また、前記酸化剤極側の前記有機化合物膜
(固体高分子電解質膜)の面にもプロトン伝導性を有す
る無機系ガラス膜を配置することによって、燃料電池を
作動させた時に酸化剤極に生成する水を効率よく電解質
膜側に戻すことができる。特に、前記酸化剤極と対向す
る無機系ガラス膜の面の細孔径の大きくすることによっ
て、酸化剤極に生成する水を電解質膜側により一層効率
よく還流させることが可能になる。その結果、従来必要
であった電解質膜の保湿のための付属機器が不要にな
り、燃料電池のシステムをコンパクトにすることができ
る。
【0048】さらに、燃料としてメタノールを用いた場
合、従来の電解質膜(高分子イオン交換膜)では、メタ
ノールが電解質膜を浸透して、燃料極側から酸化剤極側
へと移動し、酸化剤極で直接酸化反応が起こり、燃料の
ロス、発電効率が生じる。メタノールの浸透は、高分子
材料を電解質膜として用いたことによって起こる現象で
ある。
【0049】本発明のようにプロトン導電性を有する有
機化合物膜(固体高分子電解質膜)の燃料極側の面に特
定の無機系ガラス膜を配置して緻密化することによっ
て、メタノールの浸透を抑え、燃料を有効に利用するこ
とができる。
【0050】したがって、本発明によれば電解質膜の劣
化による電極の短絡による不具合を起こすことなくイオ
ン交換膜の厚さを薄くでき、かつ燃料の浸透を抑制する
ことで膜抵抗損が低減され、さらに燃料が有効に使用で
きることが可能な高出力の燃料電池を得ることができ
る。
【0051】2)燃料電池 この燃料電池は、燃料極と、酸化剤極と、これら両電極
に挟持され、プロトン導電性を有する無機系ガラスから
なる電解質膜とを持つ起電部を複数積層したユニットセ
ルを備えた構造を有する。このような燃料電池の起電部
は、例えば図2に示すように燃料極1(触媒担持カーボ
ン)と、酸化剤極2(触媒担持カーボン)と、これら両
電極1,2に挟持され、プロトン導電性を有する無機系
ガラスからなる電解質膜3とから構成される。
【0052】前記プロトン導電性を有する無機系ガラス
としては、前記1)の燃料電極で説明したのと同様なも
のが用いられる。
【0053】前記電解質膜は、燃料極側に対向した面を
緻密な面(細孔の小さいゲルもしくはガラス面)とし、
酸化剤極側に対向した面を細孔径の大きい面とすること
が好ましい。前記細孔径の小さい面は、10〜1000
nmの細孔を有し、前記細孔径の大きな面は500〜3
000nmの細孔を有することが好ましい。前記電解質
膜において、燃料極側に対向した面の細孔は独立細孔と
し、酸化剤極側に対向した面の細孔は貫通細孔とするこ
とが望ましい。
【0054】このような燃料極側、酸化剤極側の面で細
孔分布が異なる無機系ガラスからなる電解質膜は、例え
ば細孔分布の異なる複数の無機系ガラス膜を予め作製し
た後、接合させて作製してもよいし、膜形成過程で細孔
の異なる無機系ガラス膜を連続的に積層させて作製して
もよい。
【0055】細孔分布の異なる無機系ガラス膜は、乾燥
抑制製剤(例えばホルムアミド)や触媒(酸性、塩基
性)の量を制御することにより作製することが可能であ
る。ゾル−ゲル法で無機系ガラスからなる膜を作製する
場合、混合金属アルコレートにホルムアミドなどの乾燥
抑制剤を多く添加すると大きな細孔を有する膜が作製で
きる。
【0056】前記電解質膜の厚さは、特に限定しない
が、200μm以下にすることが好ましい。
【0057】前述した燃料電池は、例えば次のような方
法により組み立てられる。
【0058】(1)プロトン導電性を有する無機系ガラ
スからなる電解質膜の両面にガス拡散性を有する燃料極
および酸化剤電極をそれぞれ接合して起電部を作製す
る。つづいて、複数の前記起電部をカーボンペーパー等
の集電体を間に挟んで積層する。このようなユニットセ
ルを燃料ガス(水素ガス、メタノール等)、液体燃料
(メタノール等)または酸化剤ガス(酸素ガスまたは空
気等)の通路となる溝が形成された一対の導電性の室枠
に挟み込むことにより燃料電池を組み立てる。
【0059】(2)前記電解質膜またはカーボンペーパ
ーのような集電体の両面または片面に、白金担持カーボ
ンとスルホン酸型パーフルオロカーボン重合体の混含物
からなるガス拡散正の電極を塗布法、スプレー法または
印刷法等により形成する。つづいて、これらを例えば1
20〜350℃、2〜100kg/cm2にてホットプ
レス法等により密着させることにより、複数の起電部を
積層したユニットセルを作製する。このようなユニット
セルを燃料ガス(水素ガス等)、液体燃料(メタノール
またはメタノールと水の混合液等)または酸化剤ガス
(酸素ガスまたは空気等)の通路となる溝が形成された
一対の導電性の室枠に挟み込むことにより燃料電池を組
み立てる。
【0060】以上説明したように本発明に係わる燃料電
池は、燃料極と、酸化剤極と、これら両電極に挟持さ
れ、プロトン導電性を有する無機系ガラスからなる電解
質膜とを持つ起電部を複数積層したユニットセルを備え
た構造を有するため、メタノール等の液体燃料の電解質
膜への浸透を抑制することにより、電解質膜の劣化を防
止できる。その結果、高出力、高信頼性の燃料電池を得
ることができる。
【0061】特に、燃料極側に対向した面を緻密な面
(細孔の小さいゲルもしくはガラス面)とし、酸化剤極
側に対向した面を細孔径の大きい面とする電解質膜を用
いることによって、メタノールなどの液体燃料の浸透発
生をより効果的に防止し得る燃料電池を提供できる。
【0062】次に、本発明に係わる別の燃料電池を説明
する。
【0063】本発明の燃料電池は、燃料極、酸化剤極お
よびこれら両電極に挟持された電解質膜を有する起電部
を複数積層したユニットセルを備えた構造を有する。こ
の燃料電池は、燃料として液体燃料が用いられる。前記
電解質膜に接する燃料極および酸化剤極の触媒層は、そ
れぞれ複数の触媒粒子およびプロトン導電性粒子を有す
ると共に、前記触媒粒子が前記プロトン導電性粒子によ
り互いに電気的に接続されている。つまり、前記プロト
ン導電性粒子は前記触媒粒子間に網目状に存在して前記
触媒粒子を電気的に相互に接続する導電パスとして機能
している。
【0064】このような起電部は、例えば以下に説明す
る図3および図4、または図5および図6に示す構造を
有する。
【0065】(1)図3および図4に示す起電部 図3に示す起電部は、電解質膜11の燃料電極側および
酸化剤極側にそれぞれ触媒層12,13が設けられた構
造を有する。前記各触媒層12,13は、図4に示すよ
うに複数の担持体14表面に複数の微細な触媒粒子15
および電気的に相互に接続された複数の微細なプロトン
導電性粒子16が担持され、ネットワーク状の前記プロ
トン導電性粒子16により前記担持体14内の複数の前
記触媒粒子15および担持体14間の複数の前記触媒粒
子15を導通した構造を有する。
【0066】前記電解質膜は、例えばプロトン導電性を
有する無機系ガラスから作られる。この無機系ガラスと
しては、例えばガラス形成酸化物であるP25、SiO
2、B23、GeO2、As23やガラス中間酸化物であ
るAl、Ga、Sc、Ti、Zr、Y、V、W、Nb、
Mo、In、Sn、Fe、Sb、Bi、Pb、Th、S
e、ランタノイド系、Ni、Cr、Co、Zn、Cu、
Ag、Pd、Hf、Ta、Te、Po、Tl、Cdなど
の遷移金属酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類
酸化物、または高原子価イオンの酸化物、或いはこれら
の混合物を用いることができる。
【0067】前記触媒層の担持体としては、例えばカー
ボンを用いることができる。この担持体は、0.01〜
0.2μmの平均粒径を有することが好ましい。
【0068】前記燃料極側の触媒粒子としては、例えば
Pt−Ru、Pt−Sn等を用いることができる。この
触媒粒子は、1〜10nmの平均粒径を有することが好
ましい。
【0069】前記酸化剤極側の触媒粒子としては、例え
ばPt等を用いることができる。この触媒粒子は、1〜
10nmの平均粒径を有することが好ましい。
【0070】前記プロトン導電性粒子としては、例えば
ガラス形成酸化物であるP25、SiO2、B23、G
eO2、As23やガラス中間酸化物であるAl、G
a、Sc、Ti、Zr、Y、V、W、Nb、Mo、I
n、Sn、Fe、Sb、Bi、Pb、Th、Se、ラン
タノイド系、Ni、Cr、Co、Zn、Cu、Ag、P
d、Hf、Ta、Te、Po、Tl、Cdなどの遷移金
属酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ土類酸化物、
または高原子価イオンの酸化物、或いはこれらの混合物
からなる無機系のものが好ましい。このプロトン導電性
粒子は、1〜20nmの平均粒径を有することが好まし
い。
【0071】前記担持体表面に対する前記プロトン導電
性粒子の被覆率は、15%以上、60%未満にすること
が好ましい。このプロトン導電性粒子の被覆率は、前記
担持体をプロトン導電性粒子を含むスラリーへの浸漬処
理の回数により制御できる。前記プロトン導電性粒子の
被覆率を15%以下にすると、前記触媒粒子間を良好に
導電性させることが困難になる。一方、前記プロトン導
電性粒子の被覆率を60%以上にすると電子伝導性を阻
害する恐れがある。より好ましい前記担持体表面に対す
る前記プロトン導電性粒子の被覆率は、10〜40%で
ある。
【0072】(2)図5および図6に示す起電部 図5に示す起電部は、電解質膜21の燃料電極側および
酸化剤極側にそれぞれ例えば白金からなる電子伝導性を
有する薄膜22,23を備えた触媒層24,25が設け
られた構造を有する。前記各薄膜22,23には、例え
ば数μm程度の複数の通気孔26,27がそれぞれ開口
されている。また、前記各薄膜22,23には例えばサ
ブミクロンの細孔28,29がそれぞれ形成されてい
る。これらの細孔28,29内には、図6に示すように
複数の微細な触媒粒子30および電気的に相互に接続さ
れた複数の微細なプロトン導電性粒子31が担持され、
ネットワーク状の前記プロトン導電性粒子31により前
記孔28,29内で複数の前記触媒粒子30を相互に導
通している。
【0073】前記電解質膜、燃料極側の触媒粒子、酸化
剤極側の触媒粒子およびプロトン導電性粒子の被覆率
は、前記(1)の起電部で説明したのと同様である。
【0074】以上説明したように本発明によれば、メタ
ノールのような液体燃料を用い、それぞれ複数の触媒粒
子およびプロトン導電性粒子を有すると共に、前記触媒
粒子が前記プロトン導電性粒子により互いに電気的に接
続された燃料極および酸化剤極の触媒層を有することに
よって、高性能で小型化が可能な燃料電池を得ることが
できる。
【0075】すなわち、メタノールのような液体燃料を
改質器を用いずに直接電池内で反応を生じさせる直接改
質型のメタノール燃料電池が考案されている。
【0076】メタノールを直接電極上で改質する電池に
おいては、次式のような電池反応を生じる。
【0077】 燃料極側:CH3OH+H2O→6H++CO2+6e- (1) 酸化剤極側:6H++6e-+(3/2)O2→3H2O (2) 燃料極側では、例えばPt−Ruのような触媒によっ
て、1分子のメタノールと1分子の水から6個のプロト
ンと電子を発生する。発生したプロトンは燃料極触媒層
から酸化剤極側に向かって電解質膜中を移動し、酸化剤
極側の触媒層で酸素と反応して水を生成する。
【0078】前述したように燃料極および酸化剤極の触
媒層は、電子及びプロトンの生成、消費の場であると同
時に両者の伝導のパスを形成し各々を集電板、電解質膜
に伝達する機能を有する必要がある。
【0079】通常、触媒層は電子伝導性を有するカーボ
ン粒子の担持体を骨格とした多孔質体構造にすることに
より電子伝導性を保持する。さらに、電子伝導性を有す
るPt、Pt−Ru系の貴金属触媒をカーボン担持体上
に析出させることにより触媒上での電子の発生、伝達が
可能になる。
【0080】燃料極触媒は、前記式(1)に示すように
電子の生成と同時にプロトンを生成して電解質膜中への
移動パスを有する必要がある。
【0081】触媒層にプロトン導電性を付与するには、
従来より触媒をプロトン導電性を有するナフィオンを溶
解させた有機溶液に浸漬させ、乾燥させる手法が採用さ
れている。このプロセスにより、ナフィオンの含浸処理
を施さない触媒層を用いる場合に比べて電池性能は向上
する。しかしながら、触媒層内でのナフィオンの付着は
部分的で非連結的であるため、十分な特性を発揮するこ
とができない。特に、メタノールを燃料として用いる場
合には、メタノールの強い溶解性によって、有機系素材
であるナフィオンの溶解、剥離が生じ電池性能が大幅に
劣化する。また、メタノールを燃料として用いる場合に
は直接電解質膜を透過し開路電圧を低下させることに伴
う性能低下が起こる恐れがある。
【0082】このようなことから、本発明は前述した図
3に示すようにカーボンの担持体14上に網目状にプロ
トン導電性粒子16を形成して触媒粒子15の導電パス
として利用することによって、担持体14表面で発生す
るプロトンを効率的に反応に寄与させることができる。
同時に、担持体14間のプロトン伝導の連結パスが形成
され触媒層全体で改質反応が生じることにより、高い改
質効率が得られる。その結果、メタノールのような液体
燃料を改質器を用いずに直接電池内で反応を生じさせる
直接改質型のメタノール燃料電池において、高性能化お
よび小型化を図ることが可能になる。
【0083】特に、プロトン導電性粒子としてP25
SiO2等の無機系のものを用いればメタノールのよう
な液体燃料を使用した場合、触媒層から前記導電性粒子
が溶解、剥離するのを防止することができる。その結
果、電池性能をより一層向上させることができる。
【0084】また、前述した図5に示すように白金のよ
うな電子伝導性薄膜22,23の細孔28,29内で網
目状にプロトン導電性粒子31を形成して触媒粒子30
の導電パスとして利用することによって、前記電子伝導
性薄膜22,23の細孔28,29内で発生するプロト
ンを効率的に反応に寄与させることができる。その結
果、メタノールのような液体燃料を改質器を用いずに直
接電池内で反応を生じさせる直接改質型のメタノール燃
料電池において、高性能化および小型化を図ることが可
能になる。
【0085】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例を詳細に説明
する。
【0086】(実施例1)CF2=CF2とCF2=CF
OCF2CF(CF3)O(CF22SO2Fとの共重合
体からなるイオン交換容量1.1ミリ当量/gの乾燥樹
脂の共重合体粒子を、ジメチルスルホキシド30重量%
と苛性カリ15重量%との混合水溶液中で加水分解を行
い、水洗した後1N塩酸中に浸漬した。つづいて、この
粒子を水洗し、60℃で1時間乾燥した。得られた共重
合体粒子をエタノールに溶解させ、5重量%の共重合体
を含有するエタノール溶液を調製した。この分散液をガ
ラス板上に塗布し、室温で1時間風乾した後、さらに8
0℃で1時間乾燥して厚さ50μmの燃料電池用イオン
交換膜(固体高分子膜)を得た。
【0087】また、テトラメトキシシラン、テトラメト
キシリン酸およびテトラ−i−プロボキシチタンに水−
エタノール混合溶液を総金属アルコレートに対して4:
1のモル比で混合した。つづいて、この溶液にエタノー
ルとホルムアミドの比が1:1の混合液を加えて混合金
属アルコレート液を調製した。この混合金属アルコレー
ト液にガラス基板を浸漬し、加水分解用触媒としてHC
l(またはアンモニア)を加え室温で加水分解処理を行
って前記ガラス基板に加水分解によるゲル状膜を形成し
た。その後、前記ガラス基板を混合金属アルコレート液
から取出し、乾燥させることにより、ガラス基板上に厚
さ約30μmの乾燥ゲル膜を作製した。
【0088】得られた乾燥ゲル膜を約700℃で5時間
大気雰囲気で熱処理してプロトン導電性を有するP25
−SiO2−TiO2からなる無機系ガラス膜を作製し
た。このガラス膜の細孔分布を測定したところ、100
0nm以下の細孔分布(ピーク値は約500nm)を有
していた。
【0089】次いで、前記固体高分子膜の片面(燃料極
側となる面)に前記無機系ガラス膜を積層して電解質膜
を作製した。この電解質膜の両面に、Ptを担持したカ
ーボンブラック60重量部と前記無機系ガラスの混合ゾ
ル40重量部とからなる厚さ約150μmのガス拡散電
極(Pt担持量0.5mg/cm2)を温度150℃、
圧力10kg/cm2で10秒間の条件で、ホットプレ
ス法により接合した。
【0090】得られた電極−膜接合体を電池性能測定用
セルに組み込んで、セル温度80℃で、燃料極および酸
化剤極にそれぞれ乾燥した水素と空気を供給し、電流密
度0.5A/cm2で放電試験を行った。その結果、
0.69Vの端子電圧を取出すことができた。また、こ
の試験を100時間以上行なっても出力の変化が認めら
れなかった。
【0091】(比較例1)実施例1と同様な固体高分子
膜のみからなる電解質膜を用いた以外は、実施例1と同
様な電極−膜接合体を得た。この電極−膜接合体を電池
性能測定用セルに組み込んで、実施例1と同様に放電試
験を行ったが、100時間以上試験すると開放起電力が
きわめて低く、電圧を取り出すことがてきなかった。電
極−膜接合体を調べたところ、接合体内部での電極の短
絡が発生していた。
【0092】(実施例3)テトラメトキシシランおよび
テトラメトキシリン酸に水−エタノール混合溶液を総金
属アルコレートに対して4:1のモル比で混合した。つ
づいて、この溶液にエタノールとホルムアミドの比が
3:1〜1:1の混合液をそれぞれ加えて5種の混合金
属アルコレート液を調製した。これら混合金属アルコレ
ート液にガラス基板を順次浸漬し、加水分解用触媒とし
てHCl(またはアンモニア)を加え室温で加水分解処
理をそれぞれ行って前記ガラス基板に加水分解によるゲ
ル状膜が約20μm被覆されるように形成し、乾燥する
ことにより約100μmの乾燥ゲル膜を作製した。この
乾燥ゲルを約700℃で5時間大気雰囲気で熱処理する
ことで表裏面で細孔分布の異なるP25−SiO2の無
機系ガラスからなる電解質膜を得た。この電解質膜は、
厚さが50μmであり、膜面の細孔分布は緻密面で50
0nm以下、多孔面では500〜2000nmであっ
た。
【0093】次いで、前記無機系ガラスからなる電解質
膜の両面(緻密面を燃料極側、多孔面を酸化剤極側)
に、Ptを担持したカーボンブラック60重量部と実施
例1と同様な無機系ガラスの混合ゾル40重量部とから
なる厚さ約150μmのガス拡散電極(Pt担持量0.
5mg/cm2)を温度150℃、圧力10kg/cm2
で10秒間の条件で、ホットプレス法により接合した。
【0094】得られた電極−膜接合体を電池性能測定用
セルに組み込んで、セル温度80℃で、アノードおよび
カソードにそれぞれ乾燥した水素と空気を供給し、電流
密度0.5A/cm2で連続放電試験を行った。初期の
端子電圧は0.68Vであり、1000時間後の端子電
圧の低下は約5%であった。
【0095】(比較例2)CF2=CF2とCF2=CF
OCF2CF(CF3)O(CF22SO2Fとの共重合
体からなるイオン交換容量1.0ミリ当量/gの乾燥樹
脂を220℃で押出製膜し、厚さ50μmのフィルムを
得た。このフィルムをジメチルスルホキシド30重量%
と苛性カリ15重量%との混合水溶液中で加水分解を行
い、水洗後、1N塩酸中に浸漬した。つづいて、このフ
ィルムを水洗し、その四辺を専用治具で拘束した後、6
0℃で1時間乾燥し、イオン交換膜(固体高分子膜)を
得た。
【0096】得られた固体高分子膜を電解質膜として用
いた以外、実施例2と同様な方法により電極−膜接合体
を得た。この電極−膜接合体を電池性能測定用セルに組
み込んで、実施例2と同様に連続放電試験を行った。
【0097】その結果、初期の端子電圧は0.69Vで
あり実施例2と同等であったが、約500時間経過した
後に端子電圧が急激に低下し、0.5A/cm2での放
電が不可能となった。電極−膜接合体を調べたところ、
電解質膜内部に多数の亀裂が認められた。
【0098】(実施例3)テトラメトキシシラン、テト
ラメトキシリン酸およびテトラ−i−プロボキシチタン
に水−エタノール混合溶液を総金属アルコレートに対し
て4:1のモル比で混合した。つづいて、この溶液にエ
タノールとホルムアミドの比が3:1〜1:1の混合液
をそれぞれ加えて5種の混合金属アルコレート液を調製
した。これら混合金属アルコレート液にガラス基板を順
次浸漬し、加水分解用触媒としてHCl(またはアンモ
ニア)を加え室温で加水分解処理をそれぞれ行って前記
ガラス基板に加水分解によるゲル状膜が約20μm被覆
されるように形成し、乾燥することにより約100μm
の乾燥ゲル膜を作製した。この乾燥ゲルを約700℃で
5時間大気雰囲気で熱処理することで表裏面で細孔分布
の異なるP25−SiO2−TiO2の無機系ガラスから
なる電解質膜を得た。この電解質膜は、厚さが50μm
であり、膜面の細孔分布は緻密面で500nm以下、多
孔面では500〜2000nmであった。
【0099】次いで、前記無機系ガラスからなる電解質
膜の両面(緻密面を燃料極側、多孔面を酸化剤極側)
に、Ptを担持したカーボンブラック60重量部と実施
例1と同様な無機系ガラスの混合ゾル40重量部とから
なる厚さ約150μmのガス拡散電極(Pt担持量0.
5mg/cm2)を温度150℃、圧力10kg/cm2
で10秒間の条件で、ホットプレス法により接合した。
【0100】得られた電極−膜接合体を電池性能測定用
セルに組み込んで、セル温度80℃で、アノードおよび
カソードにそれぞれメタノールと水を1:1で混合した
液体と空気を供給し、電流密度0.5A/cm2で連続
放電試験を行った。初期の端子電圧は0.68Vであ
り、1000時間後の端子電圧の低下は約5%であっ
た。
【0101】(比較例3)CF2=CF2とCF2=CF
OCF2CF(CF3)O(CF22SO2Fとの共重合
体からなるイオン交換容量1.0ミリ当量/gの乾燥樹
脂を220℃で押出製膜し、厚さ50μmのフィルムを
得た。このフィルムをジメチルスルホキシド30重量%
と苛性カリ15重量%との混合水溶液中で加水分解を行
い、水洗後、1N塩酸中に浸漬した。つづいて、このフ
ィルムを水洗し、その四辺を専用治具で拘束した後、6
0℃で1時間乾燥し、燃料電池用のイオン交換膜(固体
高分子膜)を得た。
【0102】得られた固体高分子膜を電解質膜として用
いた以外、実施例3と同様な方法により電極−膜接合体
を得た。この電極−膜接合体を電池性能測定用セルに組
み込んで、実施例3と同様に連続放電試験を行った。
【0103】その結果、初期の端子電圧は0.69Vで
あり実施例2と同等であったが、約500時間経過した
後に端子電圧が急激に低下し、0.5A/cm2での放
電が不可能となった。電極−膜接合体を調べたところ、
酸化剤極側にメタノールが透過していることが認められ
た。
【0104】(実施例4)まず、粒径0.1μm程度の
カーボン粒子をP25−SiO2系溶液に浸漬し、乾燥
させた。この浸漬・乾燥過程を数回繰り返して重量増換
算でP25−SiO2系被膜が20%の被覆率を有する
カーボン・P25−SiO2系複合粒子を合成した。こ
の複合粒子に、Pt−Ru系触媒を溶液析出法により付
着させ複合触媒粒子を得た。つづいて、この複合触媒粒
子をカーボンクロス上に塗布して燃料極を作製した。
【0105】また、前記カーボン・P25−SiO2
複合粒子にPtブラック触媒を溶液析出法により付着さ
せた複合触媒粒子を得た。この複合触媒粒子をカーボン
クロス上に塗布して酸化剤極を作製した。
【0106】次いで、図7に示すように前記燃料極41
(寸法;32mm×32mm)と、前記酸化剤極42
(寸法;32mm×32mm)とで、P25−SiO2
系の電解質膜43をそれらの触媒層が前記電解質膜43
と接するように挟持した。これらの積層物を120℃で
5分間、100kg/cm2の圧力でホットプレスして
接合することにより起電部44を作製した。この起電部
44の前記燃料極41側に平均孔径100μm、気孔率
70%のカーボン多孔質板からなる燃料気化板45およ
び平均孔径5μm、気孔率40%のカーボン多孔質板か
らなる燃料浸透板46をこの順序で重ね、これらを深さ
2mm、幅1mmの酸化剤ガス供給溝47を有する酸化
剤極側ホルダ48と燃料極側ホルダ49の内部に組み込
んで反応面積10cm2の単電池を作製した。
【0107】液体燃料としてメタノールと水の1:1
(モル比)混合液を得られた単電池の燃料浸透板46の
側面から毛管力で導入し、酸化剤ガスとして1atmの
空気を100ml/minで酸化剤極側ホルダ48の供
給溝47に流して80℃で発電を行った。この電池の電
流−電圧特性を図8に示す。
【0108】(実施例5)直径0.2μm細孔が形成さ
れた厚さ10μmのPt箔をP25−SiO2系溶液に
圧入含浸し乾燥させた。この圧入・乾燥過程を数回繰り
返してP25−SiO2系被膜の連結状パスを前記Pt
箔の細孔内に形成した。このPt箔をPt−Ru系触媒
溶液に圧入含浸し、析出法により細孔内部に触媒粒子を
付着させた。つづいて、得られたPt箔をカーボンクロ
ス上に圧着して燃料極を作製した。
【0109】また、細孔内部にP25−SiO2系被膜
の連結状パスが形成されたPt箔をPtブラック系触媒
溶液に圧入含浸し、析出法により細孔内部に触媒粒子を
付着させた。つづいて、得られたPt箔をカーボンクロ
ス上に圧着して酸化剤極を作製した。
【0110】次いで、得られた燃料極(寸法;32mm
×32mm)および酸化剤極(寸法;32mm×32m
m)を用いて実施例4と同様な図7に示す反応面積10
cm 2の単電池を作製した。
【0111】得られた単電池について、実施例4と同様
な条件で発電を行った。この電池の電流−電圧特性を図
8に示す。
【0112】(比較例4)まず、カーボン担持体に触媒
としてPt−Ruを溶液析出法で付着させ、これをカー
ボンクロス上に塗布した後、ナフィオン溶液に浸潰し、
乾燥することにより燃料極を作製した。
【0113】また、カーボン担持体に触媒としてPtブ
ラック触媒を溶液析出法で付着させ、これをカーボンク
ロス上に塗布した後、ナフィオン溶液に浸潰し、乾燥し
て酸化剤極を作製した。
【0114】次いで、前記燃料極(寸法;32mm×3
2mm)と、前記酸化剤極(寸法;32mm×32m
m)とで、パーフルオロスルホン酸からなる電解質膜を
それらの触媒層が前記電解質膜と接するように挟持し
た。これらの積層物を120℃で5分間、100kg/
cm2の圧力でホットプレスして接合することにより起
電部を作製した。
【0115】得られた起電部を用いて実施例4と同様な
図7に示す反応面積10cm2の単電池を作製した。
【0116】得られた単電池について、実施例4と同様
な条件で発電を行った。この電池の電流−電圧特性を図
8に示す。
【0117】図8から明らかなように、実施例4、5の
液体燃料電池においては5A位まで安定して出力が取り
出せるが、比較例4の液体燃料電池においては電流の増
加と共に速やかに出力が低下し、2Aも電流が取れな
い。比較例4の液体供給型燃料電池の性能が低い原因
は、液体燃料と燃料極との間の電極反応活性が低いこと
による。これに対し、実施例4、5の燃料電池は、電極
反応活性が高く高負荷でも安定して高い性能が得られ
る。
【0118】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば電
解質膜の保湿管理を目的としたシステムが不要で、かつ
膜抵抗損の低減のためにイオン交換膜の膜厚を薄くして
もメタノールなどの燃料の浸透が発生しない高出力、高
信頼性の燃料電池を提供できる。
【0119】また、本発明によれば、メタノール等の液
体燃料の電解質膜への浸透を抑制することにより、電解
質膜の劣化を抑制して、出力特性を向上した燃料電池を
提供することができる。
【0120】さらに、本発明によれば高性能化および小
型化を図ることが可能で小型機器の電源として有用な直
接改質型のメタノール燃料電池を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる燃料電池における起電部の一形
態を示す概略図。
【図2】本発明に係わる燃料電池における起電部の別の
形態を示す概略図。
【図3】本発明に係わる燃料電池における起電部のさら
に別の形態を示す概略図。
【図4】図3の触媒層の拡大概略図。
【図5】本発明に係わる燃料電池における起電部のさら
に別の形態を示す概略図。
【図6】図5の触媒層の拡大概略図。
【図7】本発明の実施例で用いたメタノール供給型燃料
電池起電部の構成図。
【図8】本発明の実施例4、5および比較例4に係わる
燃料電池の電流−電圧特性図。
【符号の説明】
1,41…燃料極、 2,42…酸化剤極、 3,11,43…電解質膜、 12,13,24,25…触媒層、 14…担持体、 15,30…触媒粒子、 16,31…プロトン導電性粒子、 22,23…イオン伝導性薄板。 28,29…細孔。
フロントページの続き (72)発明者 赤坂 芳浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 安田 一浩 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 高下 雅弘 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5H018 AA06 AS02 AS03 EE12 5H026 AA06 CX05 EE12 EE19 HH04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に
    挟持された電解質膜を有する起電部を複数積層したユニ
    ットセルを備えた燃料電池において、 前記電解質膜は、プロトン導電性を有する有機化合物膜
    と、この有機化合物膜の少なくとも前記燃料極側に位置
    する面に積層されたプロトン導電性を有する無機系ガラ
    ス膜との積層体により構成されることを特徴とする燃料
    電池。
  2. 【請求項2】 前記プロトン導電性を有する無機系ガラ
    ス膜は、前記有機化合物膜の両面に積層され、かつ各無
    機系ガラス膜は多孔質構造を有し、前記燃料極側に接す
    る面の細孔が前記酸化剤極側に接する面の細孔に比べて
    小さいことを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 【請求項3】 燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に
    挟持された電解質膜を有する起電部をユニットセルを備
    えた燃料電池において、 前記電解質膜は、プロトン導電性を有する無機系ガラス
    により構成されることを特徴とする燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記プロトン導電性を有する無機系ガラ
    スからなる電解質膜は、前記燃料極側に接する面に比べ
    て前記酸化剤極側に接する面により多くの細孔を有する
    ことを特徴とする請求項3記載の燃料電池。
  5. 【請求項5】 燃料極、酸化剤極およびこれら両電極に
    挟持された電解質膜を有する起電部を複数積層したユニ
    ットセルを備え、燃料として液体燃料を用いる燃料電池
    において、 前記電解質膜に接する燃料極および酸化剤極の触媒層
    は、それぞれ複数の触媒粒子およびプロトン導電性粒子
    を有すると共に、前記触媒粒子が前記プロトン導電性粒
    子により互いに電気的に接続されていることを特徴とす
    る燃料電池。
  6. 【請求項6】 前記プロトン導電性粒子は、無機系のプ
    ロトン導電性粒子であることを特徴とする請求項5記載
    の燃料電池。
  7. 【請求項7】 前記電解質膜は、プロトン導電性を有す
    る無機系ガラスからなることを特徴とする請求項5記載
    の燃料電池。
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