JP2004296274A - 燃料電池セル及びその製造方法並びに燃料電池 - Google Patents

燃料電池セル及びその製造方法並びに燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】150℃以上の高温でも繰り返し安定して使用できるDMFC型燃料電池セルを提供する。
【解決手段】平均細孔径が0.1〜0.5nmの多数の細孔を有し、該細孔が連続貫通孔であり、メタノール透過率が1×10−7mol/m/Pa/sec以下で、水の透過率が1〜10×10−5mol/m/Pa/secである無機電解質25の一方側の面に燃料側電極21、他方の面に酸素側電極23を設けてなることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無機電解質を備えた燃料電池セル及びその製造方法並びに燃料電池に関するものである。
【0002】
【従来技術】
燃料電池は、反応生成物がCOと水であり、しかも発電効率が30〜65%と高効率を示す為、クリーン、省エネルギーな発電システムとして知られている。
【0003】
このような燃料電池では、例えば、キャリアがプロトンであるプロトン伝導体を電解質として用い、この電解質を燃料側電極と酸素側電極とで挟んで、燃料電池セルを構成する。そして、燃料側電極に、例えばメタノールと水との混合液を燃料として供給し、酸素側電極に酸素ガスあるいは空気を酸素含有ガスとして供給して、以下に示す電気化学反応を起こし発電する。
【0004】
燃料側電極:CHOH+HO→CO+6H+6e
酸素側電極:3/2O+6H+6e→3H
電池反応:CHOH+3/2O→CO+3H
上記の電池反応を用いた燃料電池はダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)と呼ばれ、用いられる電解質にはプロトンを移送する機能と、メタノールを遮断する機能とが必要となる。このようなDMFCは、メタノールを直接燃料として用いることが可能な為、Hを燃料として用いる場合と比較すると、Hを貯蔵するタンクが不要、又は燃料であるメタノールなどから水素を製造する水蒸気改質装置が不要であるため、装置の小型化が可能であり、携帯電話、ノートパソコンなどのモバイル機器用の長時間発電可能な電源として有望である。
【0005】
上記のDMFCにおいて、例えば、電解質にパーフルオロスルホン酸型陽イオン交換樹脂などの高分子材料を用いた例が報告されているが、DMFCの電解質として高分子材料を用いた場合には、高分子材料がメタノールによって、膨潤・変形し、溶解することが原因で、細孔が大きくなり、メタノールが高分子電解質を通過するクロスオーバーという現象が起こり、電解質の機能が低下し、発電能力が低下するという問題があった。
【0006】
また、DMFCの燃料側電極には、主にカーボンペーパー等に白金等を担持した触媒が用いられており、この触媒は150℃以上で高活性となるが、電解質として用いる高分子材料の熱安定性が低いため、使用温度を100℃以上にできず、そのため、発電効率があがらないという問題があった。
【0007】
これらの課題を解決するため、電解質として、メタノールに対する安定性および耐熱性が高分子材料と比較して優れたP及びSiOを含有する無機電解質を用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平2001−102071号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、メタノールに対する安定性および耐熱性が高分子材料と比較して優れた前記の無機電解質は、150℃以上での使用が可能となるものの、僅かにメタノール分子を透過するため、電解質の機能が低下し、発電能力が低下するという問題があった。また150℃以上で繰り返し発電を行うと、プロトン伝導能を引き出すPが水に対して溶出し、無機電解質の組成が変化していくため、プロトン伝導性が経時変化し、しだいに低下するという問題もある。
【0010】
本発明は、DMFCにおいて、150℃以上の高温でも繰り返し安定して使用できる電解質を備えた燃料電池セル及びその製造方法並びに燃料電池を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の燃料電池セルは、平均細孔径が0.1〜0.5nmの多数の細孔を有し、該細孔が連続貫通孔であり、メタノール透過率が1×10−7mol/m/Pa/sec以下で、水の透過率が1〜10×10−5mol/m/Pa/secである無機電解質の一方側の面に燃料側電極、他方の面に酸素側電極を設けてなることを特徴とする。
【0012】
このような燃料電池セルでは、無機電解質が燃料からプロトン伝達に必要な水又は水蒸気のみを選択的に透過させることができ、且つメタノールの透過を阻止することができるため、150℃以上の温度でも無機電解質の機能が低下することを抑制して発電が可能であり、燃料側電極の触媒を高活性な状態にできるため、燃料電池セルの発電能力を高くすることができる。
【0013】
本発明の燃料電池セルは、無機電解質が、ZrOを含むSiO−P系組成物であって、前記ZrOの含有量が5〜50質量%、SiOの含有量が5〜90質量%、Pの含有量が1〜50質量%であることを特徴とする。これにより、膜の耐熱性を向上できるため、200℃以上の高い温度でも使用可能となる。
【0014】
また、本発明の燃料電池セルは、無機電解質がSi−Pの結合を有することを特徴とする。これによりPが安定に存在することができ、高温使用時におけるPの溶出を抑制し、プロトン伝導性の経時劣化を抑制することなる。
【0015】
さらに、無機電解質の細孔の表面に、Siと結合した水酸基と、Pと結合した水酸基が存在し、前記無機電解質膜の保水率が0.1〜10質量%であることが望ましい。これにより細孔の表面にHO分子を吸着・貯蔵することができ、高いプロトン伝導度を容易に発現させることができる。
【0016】
また、前記無機電解質の化学的特性において、Pの水への溶出量が150℃のとき10ppm以下であって、プロトン伝導度が1×10−3Scm−1以上であることが望ましい。これにより、Pの溶出による無機電解質の組成変動と、それに伴う無機電荷質の特性劣化を防止できるとともに、高いプロトン伝導性を維持できるため、燃料電池の電解質として長時間使用することが可能となる。
【0017】
また、本発明の燃料電池セルの製造方法は、Si、Zr及びPを含む金属アルコキシドを加水分解してゾルを作製し、該ゾルを乾燥してゲルを作製し、該ゲルを焼成して多孔質体の無機電解質を作製し、該無機電解質の一方側の面に燃料側電極、他方の面に酸素側電極を設けることを特徴とする。これにより、前記無機電解質の平均細孔径を0.1〜0.5nmに容易に制御することができ、細孔表面に水酸基とHO分子を吸着・貯蔵することができ、プロトン伝導性を向上することができる。
【0018】
また、本発明の燃料電池セルの製造方法は、多孔質な燃料側電極又は多孔質な酸素側電極の片面に、Si、Zr及びPを含む金属アルコキシドを加水分解して作製したゾルを塗布する工程と、該ゾル上に、多孔質な酸素側電極又は多孔質な燃料側電極を積層する工程と、該積層体を焼成する工程とを具備することを特徴とする。これにより、所望の平均細孔径で、より均一な電解質を容易に得ることが可能となる。
【0019】
また、本発明の燃料電池は上記した燃料電池セルを収納容器内に複数収納してなることを特徴とする。このような燃料電池では、燃料電池を小型化することができるとともに、経時劣化のない安定した発電を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、DMFC型燃料電池は一般的に、メタノールと水との混合液燃料を貯蔵する燃料タンク1、酸素含有ガスを供給するブロア3、燃料電池セルスタック5とを具備して構成されている。さらに、燃料タンク1と燃料電池セルスタック5とを連結する燃料配管7、燃料電池セルスタック5とブロア3とを連結する酸素含有ガス配管9と、燃料電池セルスタック5に連結された排気ガス配管11とを具備している。
【0021】
このような燃料電池において、燃料電池セルスタック5は、通常所望の発電性能が得られるように複数の燃料電池セルを電気的に連結して構成される。
【0022】
燃料電池セルは、図2に示すように、燃料側電極21と酸素側電極23と、燃料側電極21と酸素側電極23とで挟持された無機電解質25から構成される起電部を有している。
【0023】
上記の燃料側電極21あるいは酸素側電極23には、例えば、白金担持カーボンブラック粉末をPTFEなどの樹脂接着材で保持させた多孔質シートが用いられる。
【0024】
このような燃料電池では、起電部を80℃〜150℃に加熱し、ブロア3から酸素側電極23に酸素ガスや空気などの酸素含有ガスを供給し、燃料タンク1から燃料側電極21にメタノールと水の混合液を供給する。混合液は、燃料側電極21で触媒によってプロトンに変化し、無機電解質25内を移動し、酸素側電極23へ移動し、酸素と反応し、水になる。このような一連の反応により、燃料電池セルは発電を行う。
【0025】
このような燃料電池セルにおいて、無機電解質25のプロトン伝導性は、無機電解質25の細孔の表面に存在するOH基や水分がプロトンの媒体となり、プロトンが伝導することにより発現する。従って、無機電解質25の表面にはOH基や水分が化学的あるいは物理的に吸着していることが重要である。
【0026】
本発明の燃料電池セルに用いられる無機電解質25は、連続貫通孔を有する多孔体である。この連続貫通孔の平均細孔径は水分子が無機電解質25を透過するために、0.1〜0.5nmであることが必要である。
【0027】
平均細孔径を0.1nm以上とすることでプロトンが透過できるようになり、高い伝導度を得ることができる。また、平均細孔経を0.5nm以下とすることでメタノール分子の透過を防ぐことができ、クロスオーバーを抑制することができる。特に、平均細孔径を、0.13〜0.3nmとすることで、プロトンが伝導しやすくなる。更に平均細孔径を0.18〜0.25nmとすることで、水分子のみを選択的に透過させることができる。平均細孔径を上記の範囲に設定することにより、高いプロトン伝導性を維持し、メタノールの透過を抑制することができ、無機電解質25の特性の経時変化を抑制できる。
【0028】
また、メタノールの透過率は、1×10−7mol/m/Pa/sec以下であることが必要である。メタノールの透過率を上記の範囲とすることで、メタノールの透過による発電能力の低下を実用上問題のない程度に抑制できる。特に、メタノールの透過率を1×10−8mol/m/Pa/sec以下とすることで、メタノールの無機電解質25内への浸入を大幅に抑制できるため、燃料電池セルの発電能力の低下を大幅に抑制できる。
【0029】
また、水の透過率は1×10−5〜10×10−5mol/m/Pa/secであることが必要である。水の透過率を1×10−5mol/m/Pa/sec以上とすることで、無機電解質25に十分な量の水を取り込むことができ、無機電解質25のプロトン伝導性が発現する。また、水の透過率を10×10−5mol/m/Pa/sec以下とすることで無機電解質25の膨潤を防ぎ、無機電解質25の経時変化を抑制できる。特に、水の透過率を3×10−5〜10×10−5mol/m/Pa/secとすることで、細孔内に多くの水分子を貯蔵することができる。
【0030】
即ち、本発明の燃料電池セルでは、無機電解質25の平均細孔径及びメタノールの透過率及び水の透過率を上記の範囲に設定することにより、無機電解質25の細孔内に水分やOH基を多く、且つ、安定して存在させることができるとともに、分子ふるいによってプロトン伝達に必要な水又は水蒸気のみを選択的に透過し、メタノールの透過を阻止することができる。
【0031】
また、本発明の燃料電池セルに用いる無機電解質25は、SiOとPとZrOとを組み合わせた組成物からなる多孔体とし、前記ZrOの含有量を5〜50質量%、SiOの含有量を5〜90質量%、Pの含有量を1〜50質量%とすることが好ましく、このような組成とすることで、高温使用時における細孔表面積の低下を抑制し、無機電解質25の耐熱性を向上できるため、200℃以上の高い温度でも平均細孔径が変化せず、しかも、クロスオーバーを抑制することができる。なお、特性に悪影響を与えない範囲で上記以外の添加物を含有してもよいことは言うまでもない。
【0032】
また、無機電解質25におけるZrOは、特に耐熱性を改善するものであり、その含有量が5〜50質量%であることが望ましい。特に、高い温度でも細孔内にOH基や水分が安定に存在できることから、10〜40質量%とすることが望ましい。更には、20〜30質量%とすることで、200℃以上の高い温度でも使用可能となるために望ましい。ZrO含有量を上記の範囲に設定することによって、プロトン伝導性を維持したまま、耐熱性をさらに改善し、耐熱性とプロトン伝導性とに優れた無機電解質25を得ることができる。
【0033】
また、無機電解質25に含まれるSiOは、化学結合を作ることによってPを安定に存在させることができ、その含有量は5〜90質量%であることが望ましい。特に、細孔内にOH基や水分が豊富に存在できる40〜80質量%とすることが望ましい。更には、高い温度でもSi−P結合が安定に存在できる60〜70質量%とすることが望ましい。
【0034】
また、Pは、細孔内にOH基を豊富に存在させることができ、その含有量は1〜50質量%であることが望ましい。特に、2〜30質量%とすることで、Si−P結合が安定に存在できる。更には、平均細孔径を0.1〜0.5nmに制御しやすい5〜10質量%とすることが望ましい。
【0035】
さらに、プロトンが細孔内に含まれる水分を経由して伝導に寄与するため、無機電解質25の保水率は、0.1〜10質量%であることが望ましく、更に、無機電解質25の保水率を0.5〜9質量%とすることで、プロトンの伝達を最大限に引き出すことができる。
【0036】
また、プロトン伝導度を1×10−3Scm 以上とすることが望ましい。プロトン伝導度を上記の範囲にすることで、燃料電池セルの無機電解質25として好適に使用でき、燃料電池セルの特性を改善することができる。特に高出力の燃料電池では5×10−3Scm−1以上とすることが望ましく、更には高温で長時間使用するために1×10−2Scm−1以上であることが望ましい。
【0037】
更にまた、無機電解質25は、Pの水に対する溶出量が150℃のとき10ppm以下であることが望ましい。これは燃料電池の無機電解質25として150℃以上の高温で長時間使用しても安定したプロトン伝導性を維持するためである。特にPの水に対する溶出量を5ppm以下とすることで、繰返し使用しても安定したプロトン伝導性を維持することができる。
【0038】
以上説明した無機電解質25の製造方法について説明する。
【0039】
例えば、SiアルコキシドとZrアルコキシド、りん酸アルコキシドを含む溶液に水を加え、加水分解してゾルを作製する。この際に、まずSiアルコキシドの部分加水分解ゾルを作製し、その後にZrアルコキシド、りん酸アルコキシドを加えてゾルを作製することが、均一な組成を得るために望ましい。
【0040】
用いる金属アルコキシド原料は、有機官能基を有するSiアルコキシドを含むことが、平均細孔径の制御、特に0.1〜0.5nmの平均細孔径を容易に得るために望ましい。金属アルコキシドを構成する有機官能基がテンプレート(鋳型)の役目をし、200℃以上で熱処理することにより、有機官能基のみが焼失し、テンプレートの大きさに従った細孔を作ることができる。
【0041】
即ち、異なる大きさの有機官能基を有する複数のアルコキシドを所定の割合で混合することで、無機電解質25の平均細孔径を任意に制御することができる。
【0042】
例えば、有機官能基を有するシリコンアルコキシドであるビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン及びメチルトリエトキシシランなどを用いて、混合した混合アルコキシドを原料とすることで所望の平均細孔径を有する無機電解質25を容易に作製できる。
【0043】
また、上記したゲルの調整条件を変化させることでも、得られる無機電解質25の平均細孔径を変化させることができる。
【0044】
なお、ゲルの調整条件の中でも、温度の管理は非常に重要で、20℃以下の温度で、ゲルの調整を行うことで、細孔分布の狭い無機電解質25を得ることができる。また、さらに調整温度を10℃以下、さらに、0℃以下で調整を行うことが望ましい。
【0045】
このように低温で調整されたゲルを用いて作製された無機電解質25の細孔分布は非常に狭くなり、水と、メタノールの分離性能が格段に高くなる。そのため、このように作製された無機電解質を具備する燃料電池セル及び燃料電池では、メタノールのクロスオーバーを、ほぼ完全に防止することができる。
【0046】
次のゲル化工程では、ゾル化工程で得られたゾルを、例えば、30〜100℃で乾燥してゲルを作製する。
【0047】
焼結工程では、ゲル化工程で得られたゲルを焼成して無機電解質25となる多孔質体を作製する。例えば、ゾルを乾燥後得られたゲルを、200〜600℃で焼成して無機電解質25となる多孔質体を作製する。
【0048】
焼成温度は、細孔を閉塞させずに所望の大きさに保ち、且つ均一に分布させることを容易とするため、上記の温度範囲に設定することが望ましい。特に、平均細孔径を0.1〜0.5nmに精密制御するため、250〜500℃で焼成することが望ましい。また、焼成温度を制御することでも、平均細孔径を制御することができる。例えば、焼成温度を上げることで平均細孔径を小さくすることができる。また、焼成温度を下げることで平均細孔径を大きくすることができる。
【0049】
また、無機電解質25の厚みは1〜200μm、特に2〜100μm、更には3〜50μmであることが望ましい。無機電解質25の厚みを上記の範囲に設定することにより、均一で抵抗の小さい無機電解質25を容易に得ることができる。
【0050】
また、無機電解質25の他の作製方法としてデップコーティング法、スピンコーティング法等を例示できる。例えば、凹部を有する石英ガラスなどの多孔質絶縁板を支持体として用意し、この凹部の溝部分にプロトン伝導体を作製するためのゾル膜を塗布し、焼成し、焼成温度を200〜600℃とすることで平均細孔径の小さい無機電解質25を得ることができる。
【0051】
また、燃料側電極21及び酸素側電極23と、無機電解質25との接合は、燃料側電極21及び酸素側電極23とで、無機電解質25を挟持するように積層し、この積層体を200〜500℃で加熱処理することで接合し、一体化することができる。熱処理を上記の範囲に設定することで、高い接着強度が得られ、所望の平均細孔径を得られる。
【0052】
このようにして、一方を燃料側電極21、他方を酸素側電極23として作製された燃料電池セルに、さらにカーボンペーパーなどの導電膜からなる集電体が取り付けられる。
【0053】
さらに、集電体を形成するカーボンペーパー等の両面または片面に、塗布法またはスプレー法または印刷法により白金担持カーボンと前記プロトン伝導微粒子からなるガス拡散電極の層を形成し、これらを好ましくは120〜350℃、2〜100kg/cmにてホットプレス法により密着させることにより、燃料電池セルに集電部材を設けることができる。
【0054】
また、さらに燃料電池セルの他の作製方法として、燃料側電極21あるいは酸素側電極23の片面に無機電解質25を形成し、無機電解質25を200℃〜600℃で焼成することもできる。
【0055】
なお、無機電解質25の平均細孔径は、全ての厚みにわたって0.1〜0.5nmである必要はなく、少なくとも無機電解質25の一方の表面が0.1〜0.5nmであれば良い。また、燃料側電極21のメタノールと接触する面の表面のみに0.1〜0.5nmのSiOとZrOとPとを含む多孔質体を付与し、それ以外は有機膜を用いることも可能である。
【0056】
例えば、図3に示すように、本願発明の燃料電池セルは、燃料側電極21と酸素側電極23とで電解質25を挟持してなり、電解質25が多孔質な支持体27の一方の面に本発明の無機電解質25を膜状として形成したものであっても良い。このような構造は、製造が容易であり、薄膜化により高いプロトン伝導が得られやすいという利点がある。
【0057】
なお、本発明は上記形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、図2、3に示した例以外にも燃料側電極21と酸素側電極23との間に、少なくとも無機電解質25が挟持された本発明の範囲の燃料電池セルであってもよい。
【0058】
【実施例】
まず、SiO原料として、有機官能基を有するシリコンアルコキシドであるビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ZrOの原料としてテトライソプロポキシジルコニウム、Pの原料としてテトラメトキシりん酸を用意した。
【0059】
次に、表1に記載したSiO原料に水を加えて部分的に加水分解し、ゾルを得た後、表1に示した割合となるようにビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエトキシシランまたはメチルトリエトキシシラン、テトライソプロポキシジルコニウム及びテトライソプロポキシジルコニウムを加えるとともに、ゾルの安定化剤としてホルムアミドを添加して複合アルコキシドを作製した。なお、表1に示した値は、上記アルコキシド中に含まれるSi、P、Zrの酸化物換算の値である。
【0060】
得られた複合アルコキシドの溶液を20時間撹拌しながら加水分解し、ゾルを作製した。そして、縦5cm、横5cm、厚さ30μmのポロプロピレン製の基板を用意し、上記のゾルを基板上に塗布し、24時間、室温で保持後、80℃まで段階的に昇温して、1〜4週間保持し、乾燥ゲルを得た。この乾燥ゲルを水蒸気を含む空気を供給できる熱処理炉内に設置し、表1に示す焼成温度で1時間焼成し、無機電解質25を得た。
【0061】
さらに、無機電解質25の両面に、Ptを担持したカーボンブラック60質量%と上記プロトン伝導膜を作製したものと同一組成の乾燥ゲルを粉砕した粒子40質量%とからなる厚さ約50μmのガス拡散電極を温度150℃、圧力10kg/cmで10秒間の条件でホットプレス法により接合した。
【0062】
得られた接合体を電池性能評価用セルに組み込んで、燃料電池セルの温度を150℃とし、燃料側電極21にメタノール50質量%、水50質量%の混合液を供給し、同時に酸素側電極23に空気を供給し、電流密度0.1A/cmで発電試験を行い、回路電圧、プロトン伝導度を測定した。
【0063】
また、1週間この状態を保持した後、再度プロトン伝導度を測定し、プロトン伝導度の低下率を耐久性の評価として算出した。結果を表2に示す。
【0064】
また、得られた無機電解質25の膜厚は走査型電子顕微鏡(SEM)で測定した。また、平均細孔径は、H、He、CO、CH、CF、O、N、SFに対する透過係数を測定し、分子径と透過係数との関係を図示し、その傾きの変化する点から算出した。
【0065】
また、Pの溶出量は、50mlのイオン交換蒸留水を入れた密封容器に0.5gの無機電解質25を浸して、1週間、80℃の状態を保持した後、前記イオン交換蒸留水をICP発光分光分析して測定した。
【0066】
水とメタノールの透過率の測定
無機電解質25で仕切られた容器の片側に、50℃に加熱した水又はメタノールにNガスをバブリングさせて発生させた水又はメタノールの蒸気とNガスの混合ガスを大気圧で流通させ、容器の他方の空間にはHeガスを大気圧で流通させる。そして、Heガスを流した側に透過したガス流量を石鹸膜流量計で測定し、また、透過したガス濃度をガスクロマトグラフィーで測定した。
【0067】
透過したガス濃度と、ガス流量の測定値より、水、又はメタノールの単位時間、複合触媒膜33の単位面積あたりの透過量を算出し、無機電解質25で仕切られたふたつの空間の水又はメタノールの分圧差を対数平均により算出した。
【0068】
さらに、水又はメタノールの単位時間、無機電解質25の単位面積あたりの透過量から単位圧力あたりの透過量を算出し、水又はメタノールの透過率(mol/m/sec/Pa)とした。
【0069】
得られた測定値を表2に示す。なお、以上説明したゾルは全て10℃の温度で調整したものである。
【0070】
【表1】
Figure 2004296274
【0071】
【表2】
Figure 2004296274
【0072】
無機電解質25の平均細孔径が0.1〜0.5nmであり、メタノール透過率が1×10−7mol/m/Pa/sec以下で、水の透過率が1〜10×10−5mol/m/Pa/secである本発明の試料No.2〜8、試料No.13〜35及びNo.39〜44は、プロトン伝導度が1×10−3Scm−1以上、1週間後の性能低下が5%以下と優れた特性を示した。
【0073】
一方、平均細孔径が0.1nm未満である本発明の範囲外の試料No.1、11、12、36、38は、プロトン伝導度が7×10−4Scm−1以下と低く、1週間後の性能低下が10%以上と大きかった。
【0074】
また、平均細孔径が0.5nmを超える本発明の範囲外の試料No.9、10、37は、メタノール透過率が10×10−7mol/m/Pa/secを超えてしまい、1週間後の性能低下が20%以上と大きかった。また、プロトン伝導度が7×10−4Scm−1と低くかった。
【0075】
また、無機電解質25の平均細孔径は、0.1〜0.5nmではあるものの、ZrOの含有量が5〜50質量%、SiOの含有量が5〜90質量%、Pの含有量が1〜50質量%の範囲外であるNo.13、14及びNo.33〜35は、いずれもプロトン伝導度が2×10−3Scm−1であり、実用上問題ないものの、プロトン伝導度が若干低くなった。
【0076】
また、保水率が0.1〜10質量%の範囲にない試料No.1、9〜12及びNo.36〜No.38は、プロトン伝導度が1×10−4Scm−1以下であった。
【0077】
また、P溶出量が10ppmを超える試料No.9、10、及びNo.37は、性能低下が20%以上と大きく、プロトン伝導度が1×10−4Scm−1以下であった。
【0078】
【発明の効果】
本発明では、多数の細孔を有し、連続貫通孔を有する無機電解質の平均細孔径を0.1〜0.5nm、メタノール透過率を1×10−7mol/m/Pa/sec以下、水の透過率を1〜10×10−5mol/m/Pa/secとすることで、150℃の高温で繰り返し使用してもガラス中のPが溶出せず、長時間安定して高い発電能力を有し、メタノールのクロスオーバーが抑制された燃料電池セル及びその製造方法並びに燃料電池を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池を示す概略図
【図2】本発明の燃料電池セルを示す断面図
【図3】本発明の燃料電池セルの他の形態を示す概略図である。
【符号の説明】
21・・・燃料側電極
23・・・酸素側電極
25・・・電解質

Claims (8)

  1. 平均細孔径が、0.1〜0.5nmの多数の細孔を有し、該細孔が連続貫通孔であり、メタノール透過率が1×10−7mol/m/Pa/sec以下で、水の透過率が1〜10×10−5mol/m/Pa/secである無機電解質の一方側の面に燃料側電極、他方の面に酸素側電極を設けてなることを特徴とする燃料電池セル。
  2. 無機電解質が、ZrOを含むSiO−P系組成物であって、前記ZrOの含有量が5〜50質量%、SiOの含有量が5〜90質量%、Pの含有量が1〜50質量%であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池セル。
  3. 無機電解質が、Si−Pの結合を有することを特徴とする請求項2記載の燃料電池セル。
  4. 無機電解質の細孔の表面に、Siと結合した水酸基と、Pと結合した水酸基が存在し、前記無機電解質膜の保水率が0.1〜10質量%であることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の燃料電池セル。
  5. 無機電解質は、Pの水への溶出量が150℃のとき10ppm以下であって、プロトン伝導度が1×10−3Scm−1以上であることを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれかに記載の燃料電池セル。
  6. Si、Zr及びPを含む金属アルコキシドを加水分解してゾルを作製し、該ゾルを乾燥してゲルを作製し、該ゲルを焼成して多孔質体の無機電解質を作製し、該無機電解質の一方側の面に燃料側電極、他方の面に酸素側電極を設けることを特徴とする燃料電池セルの製造方法。
  7. 多孔質な燃料側電極又は多孔質な酸素側電極の片面に、Si、Zr及びPを含む金属アルコキシドを加水分解して作製したゾルを塗布する工程と、該ゾル上に、多孔質な酸素側電極又は多孔質な燃料側電極を積層する工程と、該積層体を焼成する工程とを具備することを特徴とする燃料電池セルの製造方法。
  8. 収納容器内に請求項1乃至5のうちいずれかに記載の燃料電池セルを収納していることを特徴とする燃料電池。
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